JP5479588B2 - 麺線処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、即席麺を製造するための麺線処理装置及び処理方法に関するものである。
即席麺は通常の麺線が20〜70cm程度の長さをもつものが多い。一方、近年の消費者嗜好の多様化とともにスープ感覚で食べる1〜7cm程度の短い長さの麺線も必要になってきている。特に、海外においては短い麺線を有し、スープ感覚で喫食する短い麺製品の需要も存在する。即席麺の分野においてもこのような短い長さの麺線を製造する必要性が高まっている。
通常、即席麺の製造工程は、小麦粉及び水の混合によるドウの形成→圧延→麺線への切出し→蒸し又は茹で→引張り→カット→乾燥、の一連の工程を経て製造される。また、カットは麺線を垂下させた状態で回転刃を使うのが一般的である。前述のような短い麺線を得るためには、カット時において短く麺線をカットすることが必要となる。
即席麺の製造ラインは工業的に大量の食数の麺線を処理するものであるため、高速に麺線が処理されていく。このような状況のもと、1食当たりの所定の麺重量を保ちつつ短い麺線にカットするためには、単位時間当たりのカット回数をさらに多くすることが必要となる。
カットする回数を増加させるためには、回転刃の回転速度を速める方法がある。一方、カット前の麺線はすでに蒸煮又は茹でによってα化されており粘着性も高くなっている。このため、回転速度を速めるとカット直後に自重で落下しきれていない麺線がカット刃により飛び散ってしまうことがあった。
短いタイプの麺線(パスタ)を切り出す方法として、即席麺以外の分野ではマカロニ等のパスタ分野における切断方法もある。しかし、これらの方法は基本的にダイ等から押し出して製造する製品である。このため切断装置も、例えば、特許文献1に開示されているようなタイプがあり、即席麺の製造に適するものではない。
このように即席麺の製造の分野では、現在まで1〜7cm程度の短い麺線長である即席麺も製造することのできる麺線処理装置及び処理方法は開発されていなかった。
特開平5−227870号公報
そこで、本発明者らは、麺線長に関わらず、飛び散らさずに麺線をカットできる麺線処理装置及び処理方法を開発することを目的とした。
本発明者らは上記目的の解決のため鋭意研究の結果、以下の工程を実現できる麺線処理装置が有効であることを見出した。
本発明者らは、回転中の回転刃の刃先周速度を変化させることが有効であることを見出した。本発明者らは、これによって、麺線の飛び散りを効果的に防ぐことができる刃先周速度にて、麺線群をカットすることが可能となることを見出した。
すなわち、本発明の一形態に係る麺線処理装置は、
「回転刃を有し、麺線群を所定長さに切断する切断装置と、
前記回転刃の刃先周速度を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、回転中の前記回転刃の刃先周速度を変化させることを特徴とする麺線処理装置。」である。
また、カット前に麺線のバタツキやバラケを防ぎ、カット前の麺線群の状態を整えるために、一定のクリアランスをもったロール間を通過させると安定して麺線群を切断できることを見出した。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「前記麺線処理装置がさらに、麺線安定化ロールを含む麺線処理装置。」である。
次に、2枚以上の回転刃を持つ方が、カット後から次のカット前までの回転角が小さく、次のカットを迅速に行うことができる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「前記切断装置は、2枚以上の前記回転刃を有する麺線処理装置。」である。
次に、回転刃の動きについてはカットから次のカットまでの時間内において、刃先周速度が変化するものであり、麺線の切断時の刃先周速度が、カット時に麺線が送られる速度、すなわち麺線速度の1〜4倍とすることで、良好にカットを行うことができる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「前記回転刃の刃先周速度が変化するものであり、カットから次のカットまでの時間内において、麺線の切断時の刃先周速度が麺線速度の1〜4倍である麺線処理装置」である。
一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として刃先周速度が周期的に変化することで、カット時の速度条件は毎回同じとなる。これにより、好適な速度条件にて毎回カットできる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「前記制御装置は、一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として周期的に前記回転刃の刃先周速度を変化させる麺線処理装置。」である。
本発明者らは、カットポイントにおける刃先周速度に比して、カット後の麺線群を押し出すとき(カットポイント直後)の刃先周速度を低下させることで、麺線の飛び散りを抑制できることを見出した。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「前記制御装置は、カットポイントにおける前記回転刃の刃先周速度に比して、カット後の前記麺線群を押し出す前記回転刃の刃先周速度を低下させる麺線処理装置。」である。
本発明者らは、刃先周速度の変化において、最低値にて一定速度となる領域が形成される場合、当該領域でカットすることで、麺線の飛び散りを抑制できることを見出した。これにより、刃先が低速で安定した状態でカットすることで、麺線の飛び散りが防止される。一方、カットとカットとの間は刃先が速く回転することで、迅速なカットが可能になる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「刃先周速度の変化において、最低値にて一定速度となる領域が形成される場合、
前記制御装置は、当該領域にカットポイントを設定する麺線処理装置。」である。
麺線処理装置は、更に次の工程を実行する装置を含む。まず、麺線は常法により蒸し等の処理が施された後に、搬送コンベアから引張りコンベアにより送られる。次いで、カット時の麺線の飛び散りを防ぐために、水又はフライ油等のシャワーを施すことによって、麺線に重量を持たせ、かつ粘着性を下げる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理装置は、
「常法により蒸し又は茹で処理が施された麺線群を搬送するコンベアと、
前記コンベアよりも搬送速度が速く、前記麺線群を引き伸ばすための引張りコンベアと、
前記麺線群に対して水又は油シャワーを施すためのシャワー装置と、
切断された前記麺線群を所定のリテーナに投入するための装置と、を更に備える麺線処理装置。」である。
さらに、出願人は前記の麺線処理装置で実現される麺線の処理方法についても意図している。
すなわち、一の形態に係る麺線処理方法は、
「麺線群を搬送する工程と、
回転刃の刃先周速度を制御して、前記麺線群を所定長さに切断する工程と、
切断された前記麺線群を所定のリテーナに投入する工程と、を備え、
前記麺線群を切断する前記工程において、回転中の前記回転刃の刃先周速度を変化させることを特徴とする麺線処理方法。」である。
また、上記処理工程においては、前述のように麺線の切断時の刃先周速度が麺線速度の1〜4倍とすることで、良好にカットを行うことができる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理方法は、
「前記麺線群を切断する前記工程における前記回転刃の刃先周速度が、カットから次のカットまでの時間内において変化するものであり、麺線の切断時の刃先周速度が麺線速度の1〜4倍である麺線処理方法。」である。
一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として刃先周速度が周期的に変化することで、カット時の速度条件は毎回同じとなる。これにより、好適な速度条件にて毎回カットできる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理方法は、
「前記麺線群を切断する前記工程において、一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として周期的に前記回転刃の刃先周速度を変化させる麺線処理方法。」である。
本発明者らは、カットポイントにおける刃先周速度に比して、カット後の麺線群を押し出すとき(カットポイント直後)の刃先周速度を低下させることで、麺線の飛び散りを抑制できることを見出した。
すなわち、一の形態に係る麺線処理方法は、
「カットポイントにおける前記回転刃の刃先周速度に比して、カット後の前記麺線群を押し出す前記回転刃の刃先周速度を低下させる麺線処理方法。」である。
本発明者らは、刃先周速度の変化において、最低値にて一定速度となる領域が形成される場合、当該領域でカットすることで、麺線の飛び散りを抑制できることを見出した。これにより、刃先が低速で安定した状態でカットすることで、麺線の飛び散りが防止される。一方、カットとカットとの間は刃先が速く回転することで、迅速なカットが可能になる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理方法は、
「刃先周速度の変化において、最低値で一定速度となる領域が形成される場合、当該領域にカットポイントを設定する麺線処理方法。」である。
麺線処理方法は、更に次の工程を含む。まず、麺線は常法により蒸し等の処理が施された後に、搬送コンベアから引張りコンベアにより送られる。次いで、カット時の麺線の飛び散りを防ぐために、水又はフライ油等のシャワーを施すことによって、麺線に重量を持たせ、かつ粘着性を下げる。
すなわち、一の形態に係る麺線処理方法は、
「前記麺線群を引き伸ばしつつ搬送する工程と、
前記麺線群に対して水又は油シャワーを施す工程と、を更に備える麺線処理方法。」である。
本発明を利用することで、従来の長い麺線のカットのみならず、従来まで困難であった短い麺線を飛び散らすことなくカットすることも可能となる。すなわち、麺線長に関わらず、飛び散らさずに麺線をカットすることを可能とし、様々な種類の麺線長の即席麺を製造することができる。
本発明の実施形態に係る麺線処理装置全体の一例の概略図である。 図1の麺線処理装置のA方向―A線矢視図である。 麺線処理装置の一部の概略図である。 刃先周速度の変化を示した図である。 刃先周速度の変化を示した図である。 実施例1及び実施例2でのカットポイントを示した図である。
以下に、本発明の麺線処理装置の実施例の一例について、添付図面に基づいてより詳細に説明する。尚、本発明は、これらの実施例に限定して解釈されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱することなく、適宜変更することが可能である。
まず、図1において、本実施形態における麺線処理装置について説明する。
図1に示すように、本実施形態の麺線処理装置は、即席麺の製造工程において、小麦粉及び水等より製造された麺生地を圧延して麺帯を製造後・当該麺帯を切出ししてから、蒸煮又は茹で工程を経た麺線を対象とする。
図1に示すように、本実施形態の麺線処理装置は、当該蒸煮又は茹で後の麺線を搬送するための搬送コンベア10と搬送コンベア10の終端側下方に接続されたウエーブ麺線を伸ばすための引張りコンベア20と、引張りコンベア20の終端部上方に設けられたシャワー装置30と、前記引張りコンベア20から下方に配置され、送られている蒸煮又は茹で後の麺線群のまとまりを高める麺線安定化ロール40と、麺線安定化ロールの下方に配置された麺線の切断装置50と、前記カット装置の回転刃の刃先周速度を制御する制御装置60と、前記切断された麺線群を所定のリテーナに投入するための装置(本図では第一水車)70を有する。さらに、第一水車70から下方に振り分けシュート80設けられている。また、該シュートから下方に第二水車90が設けられており、該第二水車90より下方にホッパー100を経由して麺線が収納されるようにリテーナ110が設けられている。
以下にその具体的な構成とその作用について述べる。
─即席麺用の麺線群─
即席麺は一般に以下のように製造される。すなわち、小麦粉・澱粉等と水等を混合してドウを形成し、当該ドウを複合等により麺帯とする。次に、当該麺帯は圧延工程により薄く延ばされる。圧延後の麺帯は切出しロールより麺線に切り出される。該麺線は蒸煮又は茹で処理等でα化される。尚、該α化には、過熱蒸気を用いてもよい。次いで必要に応じて着味された後に回転刃等でカットされる。カット後の麺線はリテーナに収納され、油熱乾燥や熱風乾燥により処理されて即席麺塊が完成する。
本実施形態の処理対象となる麺線群は上述のうち、切り出されて蒸煮されα化された麺線群又は必要に応じて着味された麺線群である。
尚、本実施形態で処理対象となる麺線群は中華めん、あるいはうどん、そば、パスタ等、様々なタイプの麺線群を対象としている。尚、ウエーブの付いた麺又はストレートの麺を問わず様々なタイプに利用できる。
─搬送コンベア及び引張りコンベア─
以下に、本実施例において、麺線群の処理手順に従って説明する。まず、搬送コンベア10は、前工程に蒸煮され必要に応じて着味された麺線を搬送するためのコンベアである。本搬送コンベア10によって蒸煮又は茹でられた麺線は引張りコンベア20に移動せしめられる。引張りコンベア20は搬送コンベア10よりも搬送速度が速く、搬送コンベアで搬送された麺線群Aは、引張りコンベア20へ乗り移りにより引っ張られて直線的に延ばされることになり、麺線群同士のほぐれが良好となり、またカット後の麺線長さの一定化につながる。尚、搬送コンベア10と引張りコンベア20の速度比は、麺線の種類、径などによって適宜設定されるものであり、一例を挙げれば1:4程度の、麺線が切断などされない比率が好ましい。搬送コンベア及び引張りコンベアは、上述のような構成に限定されない。麺線群を搬送する装置として、異なる構成を有する装置が適用されてもよい。また、麺線処理装置自体が、搬送装置を有していなくともよい。その場合、麺線処理装置とは別装置としての搬送装置が、麺線処理装置と組み合わせて用いられてもよい。
─シャワー装置─
また、本実施例においては水又はフライ油のシャワー装置30が設けられている。本装置は引張りコンベア20の終端部上方に配置されるものである。引張りコンベア20より送られてきた麺線は本シャワー装置30によって、水又は油を付与されることにより麺線に水分又は油分が与えられ、後述するカット時における麺線重量及び麺線の粘着性を低下させることによって、カット時の麺線の飛び散りを抑えることができる。
具体的なシャワー量としては特に限定されないが、水の場合、概ね麺線100g当り10〜100cc程度であればよい。また、油の場合も水と同様である。
また、シャワー装置は、澱粉類を多量に添加した麺線のほぐれの悪いタイプの麺線であっても、麺線の結着を防止し、本装置を用いて均一にリテーナに充填できるようになるという効果を有する。さらに、後の工程で麺線をほぐす際に麺線の破損を防止するという効果も有する。シャワー装置は、上述のような構成に限定されない。麺線群にシャワーを施す装置として、異なる構成を有する装置が適用されてもよい。また、麺線処理装置自体が、シャワー装置を有していなくともよい。その場合、麺線処理装置とは別装置としてのシャワー装置が、麺線処理装置と組み合わせて用いられてもよい。
─麺線安定化ロール─
次に、本実施例においては麺線安定化ロール40が備えられている。麺線安定化ロール40は、相対する2つの回転ロールが組み合わさって構成されている。本実施例においては図3の40に示されているように、第一回転ロール41と第二回転ロール42が所定のクリアランスをもって配置されている。上述した引張りコンベア20より搬送される麺線は、回転する本麺線安定化ロール40のクリアランスを通過することにより、麺線群のバタツキやずれを減らすことができる。すなわち、これによって後述する切断装置50に供する麺線群の乱れを無くして、カット装置におけるカット時の麺線を飛び散りにくくするという作用と同時に麺線を安定させ、カット後の麺線長さを一定化させるという作用を有する。
尚、本麺線安定化ロール40は必須の構成要素ではなく、別の態様においては本構成を備えない場合もありうることはもちろんである。具体的なクリアランスとしては、麺線の厚さによっても異なるが、通常約5mm〜20mm程度が好ましい。
─切断装置及び回転刃の刃先周速度の制御装置─
次に麺線安定化ロール40を通過した麺線群はその後、切断装置に到達する。本実施例では、本切断装置として、図1又は3に示すように、回転軸51に回転刃52が90°の角度間隔で固定された構成を示している。本実施形態では、平板状の回転刃52は、回転軸51の外周面上において周方向に一定間隔で設定された固定位置にて固定されている。これにより、各回転刃52の刃先は、回転軸51の中心軸線周りに一定間隔で配置される。切断装置50がN枚の回転刃52を有する場合、各回転刃52の刃先は、回転軸51の中心軸線周りに、360°/Nの間隔で配置される。各回転刃52の刃先は、回転軸51の中心軸線周りからの距離(回転運動の半径)がそれぞれ同じである。麺線群は、切断装置50と対応ロールとの間を通過する。麺線群は、一の回転刃52の刃先が対応ロールの外周面と対向する位置に来た時、カットされる。
尚、本実施例では、4枚の回転刃52を設けた場合を示しているが、回転刃52の枚数は特に限定されない。但し、カットから次のカットまでの時間を短くするという観点からは、次のカットまでの回転角を少なくする方が有利であるので回転刃52の枚数は2枚以上が好ましい。
また、各回転刃52の調整等のメンテナンスの観点から3、4枚程度がより好ましい。次に、本実施形態おいては通常1〜7cm程度の短い麺線を切り出す必要がある。このため従来までと同様の麺線の送りスピードで製造する場合にはカット数を増加させる必要がある。このようにカット数を増加させる場合、回転軸51の回転数、つまり回転刃52の回転刃先周速度を大きくする必要がある。
一方、一定速度で回転する回転刃52の刃先周速度を単に速めた場合、麺線を切断する際に麺線が飛び散ってしまうという問題が生じる。すなわち、本実施例においては、図3に示すように回転刃52によってカットされた麺線が水車70の枠内に収納される必要がある。ところが、回転刃52の刃先周速度が速いと、麺線が飛び散ることによって麺線の一部が水車70の枠内からはみ出してしまうことがある。
このため、回転中の回転刃52の刃先周速度を変化させる制御を行うことが有効となる。この目的のため、回転刃52を有する切断装置50に対しては刃先周速度の制御装置60が設けられている。制御装置60としては様々な制御方法を採用することができるが、本実施例では、回転刃の角速度をサーボモータにより制御することで角速度を変化させて刃先周速度を制御する方法を示している。尚、刃先周速度を変化させるための方法としては、サーボモータに限らず、機械的な偏心機構等の方法も可能である。
サーボモータなどを用いる場合、制御装置60は、制御部61を更に備える。制御部61は、制御装置60(サーボモータなど)に制御信号を送信すると共に、各種センサからの信号を受信する演算装置である。制御部61は、オペレーターが運転条件などを入力できるように、入力部や表示部などを有してもよい。制御部61として、例えばPLCやサーボアンプ等の制御機器を含む。制御部61は、制御装置60のサーボモータなどの駆動部と電気的に接続されている。また、制御部61は、麺線処理装置1の他の電子機器(各モータ、各アクチュエータ、各センサなど)と電気的に接続されており、信号の送受信を行うことができる。これにより、制御部61は、麺線処理装置1の全体的な制御も行ってよい。なお、各図において、制御部61と制御装置60(駆動部)との間の接続が示され、その他の部分の接続関係は省略されている。制御部61は、回転刃52の刃先周速度の設定速度を設定し、当該設定速度に基づいた制御信号を制御装置60の駆動部に出力する。また、制御部61は、変化する刃先周速度に対し、カットポイントを設定することができる。すなわち、制御部61は、回転刃52の刃先が麺線群をカットする時点における、刃先の速度状態(刃先周速度や、その加速度など)を設定することができる。図4、図5の例では、制御部61は、刃先周速度を示す波形に対し、任意の位相にカットポイントを設定できる。
なお、本実施形態において、「カットポイント」とは、回転刃52の刃先と対応ロールの外周面とが最も近接する(あるいは、刃先と対応ロールとが接触する)状態となるポイントである。本実施形態では、N枚の回転刃52の刃先は、360°/Nの間隔で配置されているため、カットポイントも360°/Nの間隔で設定される。回転刃52が4枚の場合、一のカットポイントと次のカットポイントの回転角の差は、90°となる。カットポイントの直前において、回転刃52の刃先は、麺線群に入り込んで(食い込んで)ゆくような挙動をする。カットポイントの直後において、回転刃52の刃先は、切断した麺線群を下方へ押し出す(掻き出す)ような挙動をする。麺線長が短く、且つ麺線の粘着性が高い場合、麺線群は、カットポイント以降も刃先に付着している場合がある。すなわち、麺線群は、回転刃52がカットポイントから微小角度回転した後で、刃先から離れる場合がある。制御部61は、カットポイントにおける刃先周速度、及びカットポイント前後における刃先周速度を制御することで、カット後の麺線群の飛び散りを抑制することができる。
具体的な刃先周速度の制御について以下に説明する。回転刃が4枚のタイプの場合、従来までのカットが図4(a)のように、一定の刃先周速度であったのに対して、本実施形態では例えば、図4(b)に示すように、回転刃が90度回転するサイクルにおいて、速い刃先周速度と低い刃先周速度を一定時間保持する態様が有効である。このように刃先周速度を厳密に制御して変化させることができる場合(すなわち、制御部61の制御信号に係る刃先周速度と、実際の回転刃52の刃先周速度とが、ほぼ同じになる)であれば、低い刃先周速度の時点で麺線を切断するという方法が好ましい。低い刃先周速度で麺線を切断することで麺線の飛び散りを防止することができる。
すなわち、図4(b)に示すように最も低い刃先周速度で定常状態でカットする方法や、また、別の態様として、図4(c)に示すように刃先周速度が低下し終わった時点で麺線をカットする態様や図4(d)に示すように刃先周速度が低下しつつある状態の途中でカットする態様も有効である。
特に図4(d)のように刃先周速度が低下しつつある状態でのカットの場合、カット直後の麺線が粘着性を有しており、カット刃の動きに追従する傾向があるため、カット後の麺線の移動速度が低下することによって飛び散りをより効果的に防止することができる。
以上の様に、角速度を変化させて刃先周速度を制御する方法を採用することで所定のカット数を確保しつつ、麺線のカット時の飛び散りを防止することができる。
なお、制御装置60は、一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として、周期的に回転刃52の刃先周速度を変化させることができる。回転刃52が4枚の場合、刃先周速度は、90°周期で変化する(回転刃52が90°回転するのに要する時間を1周期として刃先周速度が変化する)。図4、図5は、横軸を回転軸51の回転角、縦軸を刃先周速度としたグラフである。
回転刃52は、ステンレス等の金属を素材とし重量も比較的大きく、麺線の生産スピードを確保する観点から高速度で回転していることが多い。このため、慣性力等により、制御信号上の刃先周速度と実際の回転刃52の刃先周速度とが異なる場合がある。例えば、制御の設定上は図4の(a)〜(d)のようにされていても、実際の回転刃の刃先周速度は、慣性力等によって、例えば図5(a)に示されているように、滑らかな曲線状の波形を描く場合がある。
図5(a)に示す例では、回転角に対する刃先周速度の変化を示す曲線は、極大値と極小値を有している。極大値が刃先周速度の最大速度となり、極小値が刃先周速度の最小速度となっている。このような例では、図5(b)に示すように、制御装置60によるカットポイントは、極大値から極小値へ至るまでの領域であって、当該極小値を除く領域に、設定することが好ましい。すなわち、回転刃52は、刃先周速度の最大速度から最小速度に至る手前(すなわち、図において黒点で示す最大速度のポイントは含まれ、白点で示す最小速度のポイントは含まれない)までの間でカットすることが好ましい。刃先周速度が極大値(最大速度)となる点にカットポイントが設定された場合、カットポイント後の微小区間で刃先周速度は低下している。刃先周速度が極小値(最小速度)となる点にカットポイントが設定された場合、カットポイント後の微小区間で刃先周速度は増加している。
このような領域では、回転刃52は、刃先周速度が低下しつつある状態にある。本実施形態にいう“刃先周速度が低下しつつある状態”とは、上述のように曲線状の波形を描くように刃先周速度が変化する場合において、刃先周速度の最大速度から最小速度に至る手前(最小速度となるポイントは含まない)までの状態をいうものとする。すなわち、制御装置60は、カットポイントにおける回転刃52の刃先周速度に比して、カット後の麺線群を押し出す回転刃の刃先周速度を低下させている。上述の領域では、カットポイントから微小時間経過した後の刃先周速度(このとき、回転刃52はカット後の麺線群を押し出している。)は、カットポイントでの回転刃52の刃先周速度に比して、僅かに低下している。回転刃52は、すなわち、麺線群カット直後に当該麺線群を押し出しているとき(麺線群が刃先に付着し、当該刃先に追従しているとき)、カットポイントよりも減速している。これによって、カット後の麺線群の飛び散りを抑制することができる。
制御装置60が、刃先周速度を制御する方法は特に限定されず、前述のような動作が実現できれば、どのような制御方法を採用してもよい。
制御方法の一例として、次のような方法がある。制御部61は、カット数などの切断条件に基づいて設定速度を設定(例えば、図5(a)の点線で示すような波形を設定する)すると共に制御信号を駆動部に出力する。また、制御部61は、切断装置50に取り付けられたセンサなどによる検出結果に基づいて、実際の回転刃52の刃先周速度を収集する。これによって、制御部61は、回転刃52の刃先周速度の実際の速度変化(例えば、図5(a)において実線で示すような波形を取得する)を取得する。次に、制御部61は、実際の刃先周速度の速度変化に対応する時間(回転角度)にカットポイントを設定する。制御部61は、最適な速度条件となるようにカットポイントを設定する(例えば、図5(b)において「切断ポイント」と示される領域にカットポイントを設定する)。具体的には、制御部61は、設定速度の波形の位相を調整することで実際の刃先周速度の位相を調整し、回転刃52の刃先の回転位置との位相を合わせることができる。例えば、図5(b)において、カットポイントが最小速度〜最大速度の領域に存在する場合、制御部61は、設定速度の波形(すなわち実際速度の波形)の位相を調整することで、カットポイントを「切断ポイント」で示す領域内に移動させることができる。あるいは、カットポイントが「切断ポイント」の領域内に設定されていても、制御部61は、当該領域内でより好ましい速度条件となるように、カットポイントを調整することもできる。)なお、上述の制御は、制御部61が全自動で行ってもよく(例えば、オペレーターが所望のカットの条件を入力した後は、制御部61がカットポイントの設定まで自動的に演算して制御処理を行う)、途中でオペレーターの操作を許容するような制御としてもよい。例えば、制御部61は、実際の刃先周速度の波形を取得した後、ディスプレイに波形を表示し、オペレーターが自由にカットポイントの位置を選択できる状態としてもよい(このとき、カットポイントを設定するのに最適な領域が、オペレーターに分かるように表示してもよい)。
上述の制御方法は、一例に過ぎず、他の制御方法を採用してもよい。例えば、製造時に設定速度の波形と実際速度の波形との関係をデータ化すると共に制御部61に記憶させておき、実際の運転時において、制御装置60は、当該データを読み出して制御を行ってよい。すなわち、制御部61は、与えられた運転条件に応じて、適切な刃先周速度の波形やカットポイントの設定位置を選択し、これらの動作を実現できるような設定速度を蓄積データから読み出すことができる。
上記のように、制御装置60は、回転中の回転刃の刃先周速度を変化させることができる。これによって、カットポイントを調整することで、麺線処理装置1は、カット時の麺線の飛び散りを抑制することが可能となる。すなわち、麺線処理装置1は、麺線が飛び散ることによって麺線の一部が水車70の枠内からはみ出すことを可能な限り防止することができる。また、水車を用いない場合であっても、麺線処理装置1は、麺線の飛び散りを抑えることで、水車以外のリテーナに投入するための装置への麺線の移動を確実に行うことができる。
このように、カット時の刃先周速度を変化させる方法によって麺線の処理速度を低下させることなく高速の処理が可能となる。この結果、一定時間当たりの生産量を従来までと同様に維持できるため、生産効率を通常の麺線長の場合と同様にすることができる。
次に、刃先周速度について説明する。具体的な刃先周速度は特に限定されるものではないが、麺線をカットする際の回転刃の刃先周速度が、カット時に麺線が送られる速度、すなわち麺線速度の約1〜4倍であることが好ましい。
例えば、麺線速度が5〜15m/分であると、好ましい麺線切断時の刃先周速度の範囲は5〜60m/分である。
─切断された麺線群を所定のリテーナに投入するための装置─
本実施例では前述のカットされた麺線群は、乾燥用のリテーナ110に投入されるまでに、種々の装置を経る。本実施例においては、カットされた麺線群は一定の幅で区分けされて第一水車70に収納される。
本第一水車70を設けることで、切断装置50より次々に切り出されている1〜7cm程度の麺線を複数回のカット分を収納することができ、一食分の麺線群の重量を持つまで停止しておくことができる。次に、一食分の麺線量を有する状態で前記第一水車70は回転して、麺線群は振り分けシュート80に送られる。
本振り分けシュート80により、麺線群同士の間隔を大きくすることができるので、リテーナ110のパットの間隔に合わせるように麺線群を移動させることができる。
また、本振り分けシュート80はリテーナ110の列数に対応する数に区分けされており、その下方に向かって内寸法が小さくなったいわゆる収束した形状とするのが好ましい。振り分けシュート80を通過後の麺線群がある程度束になった状態となる。
また、本実施例では、当該シュート80から第二水車90に麺線群が収納されるように構成されている。
第二水車90に一旦収納させることで、各列の麺線の移動時期を調整することできる。すなわち、第二水車90を設けることなく、振り分けシュート80から落下した麺線が直接リテーナ110に収納されるようにすると各列によって麺線の収納時点にズレる場合がある。この点、一旦第二水車90に収納させることで、このズレを調整しつつ、第二水車90を回転させることで各区分けされた麺線群を同時にリテーナ110に同時に落とすことができる。これによってリテーナ110への麺線群の収納時点のズレを回避することができる。
なお、本実施例では“リテーナに投入するための装置”として、水車・シュート・第二水車の組み合わせが示されているが、これに限定されないことはもちろんである。すなわち、シュートが無い場合や、第二の水車が無い場合ももちろん可能である。
また、水車を用いずに、簡易な構成を採用してもよい。例えば、カット装置の下にリテーナまで麺線を滑り下がらせるような仕組みを設けてもよい。例えば、切断された麺線群をリテーナまで導くことができる、内部が空洞の導管を配置してもよい。
リテーナへ投入するための装置は、上述のような構成に限定されない。リテーナへ投入するための装置として、異なる構成を有する装置が適用されてもよい。また、麺線処理装置自体が、リテーナへ投入するための装置を有していなくともよい。その場合、麺線処理装置とは別装置としての投入装置が、麺線処理装置と組み合わせて用いられてもよい。
─本麺線処理装置で処理後の麺線処理─
本実施形態の麺線処理装置によって処理後の麺線は、リテーナ110に投入されフライまたは熱風乾燥等の処理に供される。尚、リテーナ110に収納された麺線群が、中央部分が盛り上がった状態となる場合には、コンベアによりリテーナが搬送される途中で型詰装置の押圧部材により下方向に押圧する等の装備を備えてもよいし、また、圧縮空気によるエアホグシ装置で麺線群を均一化してもよい。
また、このリテーナに麺線が入った状態で、油での油熱乾燥や熱風乾燥処理に供することができる。尚、乾燥後の即席麺については、通常の調理方法であるが、注湯や茹で処理により復元させることができる。カップ等に水を入れてからレンジ調理する方法も可能である。
従来、1〜7cm程度の短い麺線を、飛び散らせることなくカットすることは困難であった。しかし、本実施形態に係る麺線処理装置及び麺線処理方法を用いることで、1〜7cm程度の短い麺線をカットし、カット時に飛び散らすことなく、所定のリテーナに必要量を収納させることが可能となる。なお、刃先周速度を調整することで、上記の短い麺線長のみでなく、従来までの20〜70cm程度の麺線長に処理ができるのはもちろんである。すなわち、本実施形態に係る麺線処理装置及び麺線処理方法を用いることで、長い麺線のみならず、短い麺線も飛び散らすことなくカットすることができる。これによって、麺線長に関わらず、飛び散らさずに麺線をカットすることを可能とし、様々な種類の麺線長の即席麺を製造することができる。
以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。ただし、本発明は、実施例の開示に基づいて限定的に解釈されるものではない。
[麺線処理装置]
麺線のカットにおける刃先周速度の変化とカット後の麺線の飛び散り状態を試験するために図1及び図2に示すような麺線処理装置を準備した。
すなわち、実施例で用いられた麺線処理装置は、蒸し処理が施された麺線群を搬送するコンベアと、当該コンベアよりも搬送速度が速く、麺線群を引き伸ばすための引張りコンベアと、当該引張りコンベアを設置ラインにおいて、その斜め上部に位置し麺線群に対して水又は油シャワーを施すためのシャワー装置と、引張りコンベアから垂下させられる麺線を挟み込むための安定化ロールと、当該安定化ロールを通過した麺線をカットするための4枚の回転刃を有する切断装置と、を備える。なお、この麺線処理装置は、当該切断装置を制御するための制御装置を備えており、サーボモータにより刃先周速度を制御するタイプの装置とした。
さらに、麺線処理装置は、当該切断装置の下方に配置され、カット後の短麺線を受け入れるための回転式の第一水車と、当該水車の下部に配置されるシュートと、当該シュートを通過した後の麺線群を受け入れる第二水車と、当該第二水車の回転により受け入れた麺線群を受け入れるリテーナと、を備える。
また、回転刃(4枚刃)として、回転中心軸線から刃先までの距離が62.8mm(直径125.6mm)のものを用いた。さらに、カット後の麺線を受け入れる第一水車の配置として、回転刃の中心から下方に約75mmに開口部が位置するように設定した。
上記のような配置に設定された麺線処理装置を用いて、回転刃の周速度を変化させた場合の麺線の飛び散り状態について試験した。
使用した麺線は、麺厚1.4mm厚の麺帯を9番角の切刃により切り出して蒸煮(100℃、90秒)したものとした。また、この麺線に対し、引張りコンベア上部からお湯を噴霧した後、垂下させつつ麺線安定化ロールを通過させた。切断装置は、麺線安定化ロールを通過した後の麺線を回転刃でカットした。
[評価方法]
回転刃の回転速度を制御し(尚、制御装置はサーボモータである)、各ポイントで切断した場合の麺線の飛び散り状態について評価した。なお、評価はカット後において、カット後の麺線が水車に入らず、落下する確率(飛散率)を調査した。
[実施例1]
刃先周速度が6〜77m/分となるように変化させ、カットポイント1〜8での麺線の飛び散りの状態を評価した。各速度条件は、表2に示される。回転刃の刃先周速度の変化を示す曲線と、試験した複数のカットポイント1〜8を示すグラフを図6(a)に示す。また、当該カットポイントでの麺線の飛び散り状態(飛散率)を以下の表2に示す。尚、飛散率は以下の表1に示すように5段階で評価した。
Figure 0005479588
Figure 0005479588
─結果─
刃先周速度が最高速度となってから、低下していく過程のカットポイント1〜4においては、麺線の飛散率が極めて低いことが理解される。一方、刃先周速度が最低速度から増加していく過程のカットポイント5〜8においては、カットポイント1〜4に比して、麺線の飛散率が高いことが理解される。以上より、刃先周速度の低下中にカットすることで麺線の飛び散りを抑制できることが分かった。
[実施例2]
刃先周速度が30〜81m/分となるように変化させて複数のカットポイントで麺線の飛び散りの状態を評価した。各速度条件は、表3に示される。回転刃の刃先周速度の変化を示す曲線と、試験した複数のカットポイント9,10を示すグラフを図6(b)に示す。また、当該カットポイントでの麺線の飛び散り状態(飛散率)を以下の表3に示す。
Figure 0005479588
─結果─
実施例1と同様に、速度が低下していく状態でカットすることで麺線の飛び散りを抑制できることがわかった。
なお、実施例2の場合のカット数(590カット/分)と同等のカット数について、速度を変えずに一定の速度でカットしようとする場合、カッター刃の刃先周速度は平均速度の58m/分となる。当該一定速度でカットした場合の飛散率は評価4となった。速度低下中に切断することで、一定の速度でカットするよりもカット時の麺線の飛び散りを防止できることが明確となった。
上記実施例1及び2においては刃先周速度が6〜77m/分(実施例1)、30〜81m/分(実施例2)という比較的大きな刃先周速度の変化を行った場合についての結果である。一方、別の試験において56m/分の刃先周速度を中心に、前後8%の周期的な速度変化、すなわち、52〜60m/分程度の小さな変化を周期的に繰り返す場合についても同様に刃先周速度が最高速度から低下してく状態(最低速度を除く)でカットすることで飛散を抑制する結果が得られている。
本発明は、麺線群の切断に利用可能である。
1 麺線処理装置
10 搬送コンベア
20 引張りコンベア
30 シャワー装置
40 麺線安定化ロール
41 第一回転ロール
42 第二回転ロール
50 切断装置
51 回転軸
52 回転刃
60 制御装置(サーボモータ)
61 制御部
70 第一水車
80 シュート
90 第二水車
100 ホッパー
110 リテーナ
A・・・麺線群
B・・・水又はフライ油のシャワー

Claims (12)

  1. 回転刃を有し、麺線群を所定長さに切断する切断装置と、
    前記回転刃の刃先周速度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、回転中の前記回転刃の刃先周速度を変化させる
    前記制御装置は、一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として周期的に前記回転刃の刃先周速度を変化させることを特徴とする麺線処理装置。
  2. 前記麺線処理装置がさらに、麺線安定化ロールを含む請求項1に記載の麺線処理装置。
  3. 前記切断装置は、2枚以上の前記回転刃を有する請求項1又は2に記載の麺線処理装置。
  4. 前記回転刃の刃先周速度が変化するものであり、カットから次のカットまでの時間内において、麺線の切断時の刃先周速度が麺線速度の1〜4倍である請求項1〜3のいずれか一項に記載の麺線処理装置。
  5. 前記制御装置は、カットポイントにおける前記回転刃の刃先周速度に比して、カット後の前記麺線群を押し出す前記回転刃の刃先周速度を低下させる請求項1〜4いずれか一項に記載の麺線処理装置。
  6. 刃先周速度の変化において、最低値にて一定速度となる領域が形成される場合、
    前記制御装置は、当該領域にカットポイントを設定する請求項1〜4のいずれか一項に記載の麺線処理装置。
  7. 常法により蒸し又は茹で処理が施された麺線群を搬送するコンベアと、
    前記コンベアよりも搬送速度が速く、前記麺線群を引き伸ばすための引張りコンベアと、
    前記麺線群に対して水又は油シャワーを施すためのシャワー装置と、
    切断された前記麺線群を所定のリテーナに投入するための装置と、を更に備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の麺線処理装置。
  8. 麺線群を搬送する工程と、
    回転刃の刃先周速度を制御して、前記麺線群を所定長さに切断する工程と、
    切断された前記麺線群を所定のリテーナに投入する工程と、を備え、
    前記麺線群を切断する前記工程において、回転中の前記回転刃の刃先周速度を変化させ
    前記麺線群を切断する前記工程において、一のカットポイントから次のカットポイントまでを1周期として周期的に前記回転刃の刃先周速度を変化させることを特徴とする麺線処理方法。
  9. 前記麺線群を切断する前記工程における前記回転刃の刃先周速度が、カットから次のカットまでの時間内において変化するものであり、麺線の切断時の刃先周速度が麺線速度の1〜4倍である請求項8記載の麺線処理方法。
  10. カットポイントにおける前記回転刃の刃先周速度に比して、カット後の前記麺線群を押し出す前記回転刃の刃先周速度を低下させる請求項8又は9に記載の麺線処理方法。
  11. 刃先周速度の変化において、最低値で一定速度となる領域が形成される場合、当該領域にカットポイントを設定する請求項8又は9に記載の麺線処理方法。
  12. 前記麺線群を引き伸ばしつつ搬送する工程と、
    前記麺線群に対して水又は油シャワーを施す工程と、を更に備える請求項9〜11のいずれか一項に記載の麺線処理方法。
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