JP5479152B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5479152B2 JP5479152B2 JP2010036703A JP2010036703A JP5479152B2 JP 5479152 B2 JP5479152 B2 JP 5479152B2 JP 2010036703 A JP2010036703 A JP 2010036703A JP 2010036703 A JP2010036703 A JP 2010036703A JP 5479152 B2 JP5479152 B2 JP 5479152B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring member
- main shaft
- scroll
- bearing
- orbiting scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
このドライブベアリングは、旋回スクロールに形成されたボスに圧入され、さらにボスの頭部がかしめられることで固定されている。
旋回スクロールが旋回すると、ドライブベアリングの温度が上昇する。このとき、ドライブベアリングを形成する鉄系材料と、旋回スクロールを形成するアルミニウム合金とで熱膨張率が異なるため、ボスに対するドライブベアリングの嵌め合いが緩くなるという問題がある。
また、このとき、旋回スクロールと固定スクロールとの間の圧縮室で流体(冷媒)を圧縮したときの反力等により、ボスからドライブベアリングを引き抜く方向の力が作用することがあり、その結果、ドライブベアリングが旋回スクロールのボスから抜け出てしまう場合がある。ドライブベアリングからボスが抜けると、ドライブベアリングが、他の部材に干渉してしまう可能性がある。
しかしそれでは、旋回スクロール側に過大な応力が伝わり、旋回スクロールの破損に繋がる可能性がある。
また、かしめを強くしすぎると、かしめ部分からクラックが入る恐れもある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、容易な構成により、材料の選択の幅を狭めることなく、ドライブベアリングが旋回スクロールのボスから抜けるのを防ぐとともに、過大な応力による破損やクラックを防ぐことができるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
ここで、押圧部として、リング部材の内周面の内径が、周壁の外径よりも小さく形成されたものを採用することができる。このようなリング部材は、周壁の全体(全長)にわたって設けることもできるが、周壁の主軸と対向する側の端部に設けるのが好ましい。これにより、周壁の主軸と対向する側の端部に締め付け力を有効に発揮できる。
図1は、本実施の形態における圧縮機10の構成を示すための図である。
この図1に示すように、圧縮機10は、スクロール型で、ハウジング11内に、主軸31と、主軸31とともに回転する旋回スクロール32と、ハウジング11に固定された固定スクロール33と、を備える。
このような圧縮機10においては、ハウジング11の一端側に形成された冷媒導入ポートからハウジング11内に冷媒が導入され、旋回スクロール32と固定スクロール33との間に形成された圧縮室において冷媒が圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、ハウジング11の他端側に形成された冷媒吐出ポートから吐出される。
旋回スクロール32、固定スクロール33は、車載用の圧縮機10の場合、一般的にアルミ合金により形成されている。
ここで、リング部材60Aは、鉄系材料により形成されている。さらに、リング部材60Aの内径は、段部50の周壁52の外径より小さく形成されている。そして、リング部材60Aを段部50のサポート面51に突き当てた状態で、リング部材60Aの圧入によってリング部材60Aの内周面が周壁52に押圧され、これによって、ボス部45の先端部45bが、ドライブベアリング36の上方において内周側に締め付けられるように形成されている。
このように、リング部材60Aにより、ボス部45の先端部45bを、ドライブベアリング36の上方において内周側に締め付けるには、例えば、ボス部45の先端部45bとリング部材60Aとの嵌め合いを20〜50μm程度、ボス部45の先端部45bの厚さを2〜5mm程度、とするのが好ましい。
その結果、ドライブベアリング36の周囲における破損やクラックを防ぐことができる。また、リング部材60Aを追加して設けるのみであるので、旋回スクロール32やドライブベアリング36を形成する材料の選択性に特に制限を受けることもなく、従来通りの選択性を確保して、高コスト化を抑えることができる。
以下に、上記実施形態で示したリング部材60Aの変形例を複数示す。いずれも、リング部材の構成が異なるのみで、圧縮機10の他の部分の構成は上記実施形態と共通であるので、その説明を省略する。
図3に示すように、リング部材60Bの内周面65を、その内径が一端側65aから他端側65bに向けて漸次縮小するテーパ形状とすることもできる。
このようにすると、突条66がボス部45の先端部45bに突き当たって押圧し、ボス部45の先端部45bをさらに効果的に締め付けることができる。これによっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、このようなリング部材60Dは、ロール加工や絞り加工等の板金曲げ加工により形成できる。上記リング部材60A〜60Cは、切削加工により形成する必要があるのに対し、リング部材60Dは安価に形成することができる。
また、このようなリング部材60Eも板金曲げ加工により形成できる。上記リング部材60A〜60Cは、切削加工により形成する必要があるのに対し、リング部材60Eは安価に形成することができる。
また、このようなリング部材60Fも、プレス加工等により形成できる。上記リング部材60A〜60Cは、切削加工により形成する必要があるのに対し、リング部材60Fは安価に形成することができる。
また、リング部材60A〜60Fについても、同等の機能を果たすことができるのであれば、適宜その構成を変更することが可能である。例えば、リング部材60A〜60Fは、ボス部45の先端部45bにのみ設けるようにしたが、ボス部45の先端部45bから下端部にまで設けるようにしても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
Claims (1)
- スクロール型の圧縮機であって、
外殻を形成するハウジング内に回転自在に支持され、その一端に中心軸からオフセットした偏心軸部が一体に形成された主軸と、
前記主軸の前記偏心軸部に軸受を介して回転自在に連結された旋回スクロールと、
前記旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、前記ハウジングに固定された固定スクロールと、
前記旋回スクロールに設けられ、前記軸受を内部に収容し、前記主軸側に開口した筒状の周壁を有した軸受収容部と、
前記軸受収容部の外周部に設けられ、前記周壁の前記主軸と対向する側の端部を内周側に押圧して締め付ける環状のリング部材と、
を備え、
前記周壁の前記端部の外周側に、周方向に連続する段部が形成され、
前記リング部材は、前記段部に圧入されることで前記周壁の前記端部を締め付けることを特徴とするスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010036703A JP5479152B2 (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010036703A JP5479152B2 (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | スクロール型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011169304A JP2011169304A (ja) | 2011-09-01 |
JP5479152B2 true JP5479152B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=44683663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010036703A Expired - Fee Related JP5479152B2 (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5479152B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04116289A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-16 | Hitachi Ltd | 圧縮機のパイプ接続構造 |
JPH07224770A (ja) * | 1994-02-15 | 1995-08-22 | Nippondenso Co Ltd | スクロール型圧縮機 |
JP2003303481A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-24 | Nhk Spring Co Ltd | ディスク装置のキャリッジサブアセンブリ |
JP4978079B2 (ja) * | 2006-06-28 | 2012-07-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
-
2010
- 2010-02-22 JP JP2010036703A patent/JP5479152B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011169304A (ja) | 2011-09-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8186980B2 (en) | Scroll-type fluid machine that reduces centrifugal force of an orbiting scroll | |
EP1533527A1 (en) | Assembly method of motor housing and motor stator of sealed type compressor | |
US7938633B2 (en) | Electric compressor and electric motor with a housing having a circumferential wall with thick and thin portions | |
JP2003035255A (ja) | 動力伝達部材の締結構造 | |
KR102538446B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
JP6199708B2 (ja) | 密閉型圧縮機 | |
WO2010073612A1 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2006183527A (ja) | 流体機械 | |
JP5479152B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP6004633B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
EP0806569A2 (en) | Scroll compressor | |
EP2775155A1 (en) | Radial roller bearing, rotary machine using radial roller bearing, and method for designing radial roller bearing | |
JP5232450B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
EP1529977B1 (en) | Power transmission mechanism and process of assembling the same | |
JP2008095588A (ja) | スクロール圧縮機 | |
EP3940233B1 (en) | Scroll compressor and refrigeration device provided with same | |
JP5730185B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
EP3311933B1 (en) | Caulking tool, manufacturing method of caulking structure, and manufacturing method of compressor | |
JP4949811B2 (ja) | 密閉型圧縮機の圧縮機構固定構造 | |
JPH11247761A (ja) | 密閉形圧縮機 | |
JPS63253190A (ja) | ローラピストン圧縮機 | |
JP2002147487A (ja) | トルク伝達装置 | |
US7144233B2 (en) | Scroll fluid machine with a silencer | |
US11499553B2 (en) | Scroll compressor including a crankpin having an upper recess | |
JP2000213472A (ja) | 自動車用横型スクロ―ル圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130605 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140212 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5479152 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |