JP5478994B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵室の開口を開閉自在に閉塞する扉を備えた貯蔵庫であって、特に、当該扉のヒンジの構成に関する。
従来この種の貯蔵庫は、扉の閉め忘れ、或いは、半開き状態における冷気漏洩を防止するため、例えば、特許文献1に示される如く、扉を自動的に開位置から閉位置に回動させるすなわち自閉させるためにトーションバーが設けられている。このトーションバーは、扉の回動軸に沿って配設された細長いバネ材で、一端が扉に、他端が貯蔵庫本体側に固定されている。したがって、扉を閉位置から開位置に回動すると、トーションバーが捻れて元の閉位置に復帰しようとする。このトーションバーの復元力、すなわち付勢力により、扉を自閉している。また、トーションバー以外にもコイルバネを用いて扉を自閉するものがある。
また、トーションバーやコイルバネ以外の自閉装置としては、エレベータヒンジが知られている。このエレベータヒンジには、閉位置から全開位置方向の途中までは扉が回動するにしたがって扉を段々と上昇させるカムが設けられている。したがって、閉じている扉を開位置方向に手で回動し、その回動途中において、手を扉から放すと、扉の自重により扉が降下し、カムの作用により自動的に扉が閉じる方向に回動する。
特開平5−33547公報
しかしながら、上記トーションバーは、閉位置から開位置に回動するにしたがって、その付勢力が強くなり、全ての回動位置で自閉することが可能である。しかしながら、トーションバーは高価であり、貯蔵庫の製造コストが増大する。また、係るトーションバーは、扉の回動中、常に圧力が加わるため、回動回数が増加するにつれて経年劣化が著しく、耐久性に問題がある。この場合、当該トーションバーの交換作業が必要とされるが、扉を分解してトーションバーを交換しなければ成らず、煩雑な作業が強いられるという問題がある。
一方、エレベータヒンジは、扉を貯蔵庫本体に対して上下動させる必要があるので、その上下動のスペースが必要であり、扉の上下動があまり大きいと、そのスペースの確保が困難となる。また、扉の回動によって接触するカムは、所定角度の傾斜面を形成する当接面は、互いに平坦となるように構成されていた。しかし、回動する扉の重心のずれによってこれらは点接触となっており、扉を支持する強度を確保することも困難となる。したがって、閉位置から全開位置までの全ての回動角度において自閉するようにカムを形成すると、扉の上下動が大きくなりすぎるので、一般的には、閉位置から約20°程度回動した位置までの間の回動角度において、自閉できるようにカムの形状は設定されている。その結果、約20°を越えた回動角度においては、扉は自閉できない。また、扉が小さい場合には、エレベータヒンジが大きくとれないため、当該回動軸をずらし、扉を自閉させていた。
本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、弾性部材を用いることなく低コストにて広い回動角度位置において自閉することを可能とする貯蔵庫を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、開口を備えた本体と、この本体に取り付けられた上下一対のヒンジと、両ヒンジの回動軸に一側が回動自在に枢支されて開口を開閉自在に閉塞する扉とを備えた貯蔵庫において、下側のヒンジの上面に取り付けられ、当該ヒンジの回動軸が貫通する下貫通孔を有した下スペーサと、扉の下面に取り付けられ、下側のヒンジの回動軸が貫通する上貫通孔を有して下スペーサ上に重合する上スペーサとを備え、下スペーサは、下貫通孔の周囲に形成された下傾斜面を有し、上スペーサは、当該下傾斜面に合致する形状の上傾斜面を有すると共に、下傾斜面は、回動軸の軸心に直交する線を、所定の降下率で降下させながら回転させたときにできる螺旋面であり、回転軸の軸心を中心とし、扉の閉塞時を0°として、枢支される扉の回転側に20°より大きく、90°より小さい範囲にわたって下貫通孔の周囲に形成されており、扉が閉じた状態から開放されることに伴い、上スペーサは下スペーサの下傾斜面に当接しながら上昇し、扉が本体の開口を閉塞した状態であっても、上スペーサの上傾斜面は下スペーサの下傾斜面の下端とは合致せず、下スペーサの下傾斜面と当接した状態でずれており、扉の自重が当該ずれた角度分だけ本体の開口縁部側に加わることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、上ヒンジの回動軸は、下ヒンジの回動軸より扉の非枢支側寄りに位置していることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記請求項1において、上ヒンジの回動軸は、下ヒンジの回動軸より本体側寄りに位置していることを特徴とする。
請求項4の発明は、上記請求項1において、上ヒンジの回動軸は、下ヒンジの回動軸より扉の非枢支側寄りで、且つ、本体側寄りに位置していることを特徴とする。
本発明によれば、開口を備えた本体と、この本体に取り付けられた上下一対のヒンジと、両ヒンジの回動軸に一側が回動自在に枢支されて開口を開閉自在に閉塞する扉とを備えた貯蔵庫において、下側のヒンジの上面に取り付けられ、当該ヒンジの回動軸が貫通する下貫通孔を有した下スペーサと、扉の下面に取り付けられ、下側のヒンジの回動軸が貫通する上貫通孔を有して下スペーサ上に重合する上スペーサとを備え、下スペーサは、下貫通孔の周囲に形成された下傾斜面を有し、上スペーサは、当該下傾斜面に合致する形状の上傾斜面を有すると共に、下傾斜面は、回動軸の軸心に直交する線を、所定の降下率で降下させながら回転させたときにできる螺旋面であり、扉が閉じた状態から開放されることに伴い、上スペーサは下スペーサの下傾斜面に当接しながら上昇することにより、閉じている扉を開放位置の方向に手で回動し、その回動途中において、手を扉から離すことで、扉の自重により扉が降下し、上スペーサは、下スペーサの下傾斜面に当接しながら自動的に扉が閉じる方向に回動する。
この際、上スペーサと下スペーサが当接する下スペーサの下傾斜面は、回動軸の軸心に直交する線を、所定の降下率で降下させながら回転させたときにできる面とされており、また、上スペーサの上傾斜面は、当該下傾斜面に合致する形状とされているため、扉が閉じる方向に回動した際、上スペーサと下スペーサとの接触部分は、螺旋状に降下する接触面となる。これにより、扉の自重により扉が降下する際、安定して扉が閉じる方向に回動させることができると共に、面接触とされることで、従来の如く点接触となる場合比してこれらスペーサの変形による抵抗を小さくすることができる。そのため、スペーサ自体の耐久性の向上を図ることができる。また、弾性部材等を使用することなく扉を自動的に閉じる方向に回動させることができるため、生産コストの低減、生産性の向上、交換作業を不要とすることが可能となる。また、故障し難い構成とすることができる。
特に、下傾斜面を、回転軸の軸心を中心とし、扉の閉塞時を0°として、枢支される扉の回転側に20°より大きく、90°より小さい範囲にわたって下貫通孔の周囲に形成しているので、扉が閉じられた状態から20°より大きく90°より小さい範囲のいずれの位置から手を離した場合にも、角度に影響されることなく、扉の自重により扉が降下し、上スペーサは、下スペーサの下傾斜面に当接しながら自動的に扉が閉じる方向に回動する。この際、弾性部材等を使用していないため、開放角度に影響されることなく、同様の速度にて閉じる方向に回動させることができる。これにより、安全性の向上を図ることができると共に、開放角度が小さい場合であっても、確実に扉を閉じることが可能となり、冷気漏洩を防止することができる。
また、上スペーサの上傾斜面と下スペーサの下傾斜面を螺旋面で形成しているので、互いに面接触させながら、開放角度によらず同じ速度で自重により扉を閉じる方向に回動させることができる。更に、上スペーサと下スペーサは面接触することになり、点接触の場合と比較して上スペーサ及び下スペーサの変形による抵抗を小さくし、耐久性も向上させることができる。
更にまた、扉が本体の開口を閉塞した状態であっても、上スペーサの上傾斜面は下スペーサの下傾斜面の下端とは合致せず、下スペーサの下傾斜面と当接した状態でずれており、扉の自重が当該ずれた角度分だけ本体の開口縁部側に加わるようにしたので、扉が本体の開口を閉塞した状態で、常時扉の自重が本体側に付勢された状態となる。
これにより、扉と本体の開口との密着性を向上でき、冷気漏洩を効果的に防止することが可能となる。また、扉を少許開放した位置で手を離した場合であっても、上スペーサの上傾斜面は下スペーサの下傾斜面上を降下する側に力が加わり、扉を円滑に自閉させることができるようになる。
請求項2乃至請求項4の各発明によれば、上記発明において、上ヒンジの回動軸は、下ヒンジの回動軸より扉の非枢支側寄りに位置している、及び/又は、上ヒンジの回動軸は、下ヒンジの回動軸より本体側寄りに位置しているので、扉が小さく扉の重力による自閉効果が小さい場合であっても、確実に扉の半開きや閉め忘れを防止することができるようになる。
本発明における一実施例とする貯蔵庫の斜視図である。 扉の正面図である。 下ヒンジ装置の下方斜視図である。 下ヒンジ装置の側面図である。 下ヒンジ装置の分解上前方斜視図である。 図5の下前方斜視図である。 図5の上後方斜視図である。 図5の平面図である。 図5の側面図である。 下スペーサの斜視図である。 下スペーサの平面図である。 図11の側面図である。 図11の縦断側面図である。 上スペーサの斜視図である。 上スペーサの平面図である。 図15の側面図である。 図15の縦断側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明における一実施例とする貯蔵庫1の斜視図、図2は扉2の正面図である。
本実施例における貯蔵庫1は、冷凍食品、冷蔵食品や缶飲料などを収納する冷凍冷蔵ショーケ−スであるリーチインショーケースであり、前面(一面)が開口した断熱箱体にて本体3が構成されている。本体3内部には、貯蔵室5が形成されており、当該貯蔵室5内は、図示しない冷却装置により冷却されている。
そして、貯蔵庫1の本体3には、前面開口4を開閉自在に閉塞する左右一対の断熱性のガラス扉により構成される前面扉2、2が回動自在に取り付けられている。各扉2、2は、前面開口4の側端部側の上下に設けられる一対のヒンジ装置40、10にて、当該一側(側端部側)が回動自在に枢支される。これにより、これら前面扉2は本体3の略垂直な前面開口4を閉塞する閉位置と、この閉位置から略90°回動した全開位置との間を回動することができる。本実施例では、扉2、2は左右対称に構成されており、観音開き式とされる。また、当該扉2の本体3側の外縁部には、当該前面開口4縁部と当接して貯蔵室5内を略密閉するためのガスケット6が設けられている。
以下、図3乃至図15を参照して、上記扉2、2を回動自在に枢支する下ヒンジ装置10の構成について説明する。図3は下ヒンジ装置10の下方斜視図、図4は下ヒンジ装置10の側面図、図5は下ヒンジ装置10の分解上前方斜視図、図6は図5の下前方斜視図、図7は図5の上後方斜視図、図8は図5の平面図、図9は図5の側面図、図10は下スペーサの斜視図、図11は下スペーサの平面図、図12は図11の側面図、図13は図11の縦断側面図、図14は上スペーサの斜視図、図15は上スペーサの平面図、図16は図15の側面図、図17は図15の縦断側面図をそれぞれ示している。
下側のヒンジ装置10の下ヒンジ11は、断熱箱体にて構成される貯蔵庫1の本体3にネジ止めにより取り付けられる。この下ヒンジ11は、本体3の前面開口4の下縁前面に当接して取り付けられる略垂直な取付部12と、当該取付部12の上端から連続して形成される略水平な支持部13とから構成されている。この支持部13には、当該支持部13から略垂直に上方に突出した回動軸14が形成されている。本実施例では、当該回動軸14は、図8に示すように枢支側(扉2の枢支側)に寄った位置であって、図9に示すように本体3の前面開口4からより離間した位置に設けられている。
そして、下ヒンジ11の上面、即ち、支持部13の上面には、下スペーサ15がネジ16により固定されている。この下スペーサ15は、摺動特性に優れた樹脂材料、例えばポリアセタールにより構成されており、支持部13上面に支持される鍔部18と、当該支持部13に形成された回動軸14が貫通する下貫通孔17を具備している。
鍔部18の下面には、下方に突出した突起18Aが形成されており、当該突起18Aは、下ヒンジ11の支持部13に形成された位置決め孔13A内に挿入嵌合可能とされており、下ヒンジ11の回動軸14が貫通する下貫通孔17と、位置決め孔13A内に嵌合される当該突起18Aの二点によって下ヒンジ11の位置決めが容易とされる。
また、この鍔部18と下ヒンジ11の支持部13には、重合する位置にネジ止め用の孔18B、13Bが形成されており、重合されるこれらのネジ止め用孔18B、13Bを用いて、下ヒンジ11に下スペーサ15がネジ16により螺着される。
ここで、下スペーサ15の下貫通孔17の周囲には、下傾斜面20が形成されている。この下傾斜面20は、図11に示すように回動軸14の軸心Xに直交する線を、所定の降下率で降下させながら回転させたときにできる面であり、所謂螺旋面とされている。
ここで、当該下傾斜面20は、下貫通孔17の周囲であって、枢支される扉2の回動側に位置し、当該回動軸14の軸心Xを中心として、扉2閉塞時を0°とした場合、当該0°より大きく、90°より小さい範囲に形成される。本実施例では、例えば86°となるように形成される。当該扉2が設けられる貯蔵庫1の性質上、全開位置を維持可能とすべく、90°よりは小さい範囲であることが必要とされる。
具体的には、枢支側が向かって左側とされる扉2の場合、扉2は、回動軸14を中心として右回りに回動されるため、下スペーサ15の向かって右側に当該下傾斜面20が所定の範囲で形成され、枢支側が向かって右側とされる扉2の場合、扉2は回動軸14を中心として左回りに回動されるため、下スペーサ15の向かって左側に当該下傾斜面20が所定の範囲で形成される。本実施例では、下スペーサ15の枢支側と非枢支側の両方に下傾斜面20が形成されている。これにより、開放方向がいずれの回動方向であっても共通の下スペーサ15を用いることが可能となる。
本実施例では、下スペーサ15の本体3側にネジ止め用孔18Bを形成し、本体3と離間する側に下貫通孔17を形成している。そのため、ネジ止め用孔18B側が低く、本体3と離間する側が最も高い頂部とされる。ここで、当該頂部即ち上面は、回動軸14の軸心を中心とした所定の角度範囲にて略水平且つ平坦に形成された平坦面21とされている。
一方、前面扉2の下面2Aには、上スペーサ24が取り付けられている。この上スペーサ24は、下スペーサ15と同様に摺動特性に優れた樹脂材料、例えばポリアセタールにより構成されており、前面扉2の下面2Aに支持される鍔部25と、下ヒンジ11の回動軸14が貫通する上貫通孔26を具備している。
鍔部25の上面には、上方に突出した嵌合部25Aが形成されており、当該嵌合部25Aは、前面扉2の下面2Aに形成された図示しない保持孔に挿入嵌合される。保持孔は、内部において嵌合部25Aの回動が規制された形状、例えば、外周面に凹所が形成されている。そして、嵌合部25Aは、当該保持孔に略きっちりと挿入可能な形状とされている。また、当該嵌合部25Aの側面には、端部側から鍔部25側に向けて外方に拡開して形成される突起部25Bが形成されている。そのため、当該上スペーサ24は、前面扉2の下面2Aに挿入嵌合により取り付けられることによる前面扉2の自重に加えて、当該突起部25Bが形成されているため、容易には離脱しない構成とされる。
上スペーサ24の上貫通孔26の周囲には、上傾斜面27が形成されている。この上傾斜面27は、下スペーサ15の下傾斜面20に合致する形状とされている。そのため、本実施例では、下スペーサ15の下傾斜面20と同様に、上スペーサ24の枢支側と非枢支側の両方に各下傾斜面20と合致する上傾斜面27が形成されている。これにより、開放方向がいずれの回動方向であっても共通の上スペーサ24を用いることが可能となる。
また、上スペーサ24の各上傾斜面27Aの下端部即ち下面は、回動軸14の軸心を中心とした所定の角度範囲にて略水平且つ平坦に形成された平坦面28とされている。上スペーサ24の平坦面28から鍔部25下面までの高さ寸法は、下スペーサ15の鍔部18上面から平坦面21間での高さ寸法と略同様に形成されている。そのため、当該平坦面28は、下スペーサ15と上スペーサ24を完全に合致した状態で、下スペーサ15の鍔部18上面に当接する。同様に、下スペーサ15に形成された平坦面21は、下スペーサ15と上スペーサ24を完全に合致した状態で、上スペーサ24の鍔部25上面に当接する。
一方、前面扉2の下面2Aには、ストッパー30が取り付けられている。このストッパー30は、前面扉2の下面2Aに取り付けられる略水平な取付部31と、この取付部31の前端が略垂直に折曲されたストッパー部32とから構成されている。
係る構成により、下ヒンジ装置11は、下スペーサ15が取り付けられた下ヒンジ11が本体3の前面開口4の枢支側の下縁部に固定し、他方、扉2の枢支側の下面2Aに上スペーサ24を固定する。そして、下スペーサ15の下貫通孔17を貫通した下スペーサ15の回動軸14を扉2に設けられた上スペーサ24の上貫通孔28に貫通させる。これにより、扉2の下部は、下スペーサ15の下傾斜面20と上スペーサ24の上傾斜面27とが当接した状態で、下ヒンジ装置11に回動自在に取り付けられる。
ここで、本実施例では、当該上スペーサ24は、扉2が本体3の前面開口4を閉塞した状態で、上傾斜面27と下スペーサ15の下傾斜面20の下端20Aとが合致することなく、上スペーサ24は扉2の回動時に当接する下スペーサ15の下傾斜面20の途中にて当接する角度となるように扉2に取り付けられている。
具体的には、扉2が閉塞される方向に回動される際に、回動軸14の軸心Xを中心として、上スペーサ24の上傾斜面27と下スペーサ15の下傾斜面20の下端20Aとが合致する位置まで所定角度、例えば6°残した位置にて扉2が本体3の開口4縁部と当接した扉閉塞状態となるように、上スペーサ24と下スペーサ15の取付角度位置が調整されている。換言すると、扉2の閉塞位置を0°とした場合、上スペーサ24の上傾斜面27と下スペーサ15の下傾斜面20の下端20Aとが合致する位置は、回動軸14の軸心Xを中心として−6°の位置となるように調整されている。
そのため、扉2が開口3縁部に当接した扉閉塞状態であっても、上スペーサ24の上傾斜面27は、下スペーサ15の下傾斜面20の下端20Aとは合致せず、当該下傾斜面20上に当接した状態となり、係る扉2の自重が当該ずれた角度分だけ開口4縁部側に加わることとなる。従って、扉2が閉塞状態から0°よりも少許開放した位置で手を離した場合であっても、上スペーサ24の上傾斜面27は、下スペーサ15の下傾斜面20上を降下する側に力が加わり、円滑に自閉させることができる。尚、当該角度は6°に限定されるものではなく、円滑な自閉を実現できる角度であれば、いずれであっても良いものとする。
次に、上記図2を参照して上記下ヒンジ装置11と共に扉2、2を回動自在に枢支する上ヒンジ装置40について説明する。この上ヒンジ装置40を構成する上ヒンジ41は、断熱箱体にて構成される貯蔵庫1の本体3にネジ止めにより取り付けられる。この上ヒンジ41は、本体3の前面開口4の上縁前面に当接して取り付けられる略垂直な取付部42と、当該取付部42の下端から連続して形成される略水平な支持部43とから構成されている。この支持部43には、回動軸挿通用の図示しない保持孔が形成されている。
他方、扉2の上面2Bの枢支側には、略垂直に上方に突出した回動軸44が取り付けられている。当該回動軸44は、本体3側に取り付けられた上ヒンジ41の保持孔に挿入係合されて、回動自在に取り付けられる。尚、上ヒンジ41の支持部43と扉2の上面2Bとは、扉2を閉塞した状態で、所定寸法の間隔が形成されているものとする。
ここで、本実施例では、上ヒンジ装置40の回動軸44は、下ヒンジ11の回動軸14より扉2の非枢支側寄りであって、下ヒンジ11の回動軸14より本体3側寄りに位置している取り付けられている。尚、下ヒンジ装置10を示している図3乃至図9の各図において、直線Yは、上ヒンジ装置40の回動軸44の軸心の延長線を示している。特に図8では、上ヒンジ装置40の回動軸44が下ヒンジ装置10の回動軸44よりも非枢支側寄りに位置していることが明確に示しており、図9では、上ヒンジ装置40の回動軸44が下ヒンジ装置10の回動軸44よりも本体3側寄りに位置していることが明確に示されている。
以上の構成により、扉2が貯蔵庫1の前面開口4を閉塞している状態では、上ヒンジ装置40の扉2側に取り付けられた回動軸44は、本体3側に取り付けられた上ヒンジ41の保持孔に回動自在に保持される。そして、下ヒンジ装置10の上スペーサ24は、同一の回動軸14が挿通された下スペーサ15上に載置され、当該上スペーサ24の上傾斜面27と下スペーサ15の下傾斜面20とは略合致した状態で安定して支持される。本実施例では、上述したように、回動軸14の軸心Xを中心として、上スペーサ24の上傾斜面27と下スペーサ15の下傾斜面20の下端20Aとが合致する位置まで所定角度、例えば6°開放方向にずれた位置にて当接した状態で、扉2の閉塞状態が維持されている。
そして、扉2が回動軸14及び44を中心として前方に回動されると、扉2の自重にて下スペーサ15の傾斜面20に圧接されている上スペーサ24の上傾斜面27は、当該扉2が閉じた状態から開放されることに伴って、下スペーサ15の非枢支側に形成された傾斜面20上を当接しながら上昇していく。
扉2が閉鎖状態から略90°回動されると、上スペーサ24の上傾斜面27の下端部に連続して形成される平坦面28が下スペーサ15の下傾斜面20の上端部に連続して形成される平坦面21上に載置される。
これにより、扉2が閉位置から完全開放位置(閉位置から略90°回動させた位置)にまで回動されると、当該扉2は、上スペーサ24の平坦面28が下スペーサ15の平坦面21上に安定して支持されることで、この状態で手を離しても当該完全開放位置を維持することができる。これにより、店舗等において貯蔵室5内に大量の物品の納出作業を行う際に、完全開放位置を維持することが可能となるため、利便性の向上を図ることができる。
一方、閉位置から完全開放位置までの回動途中において扉2から手を離すことで、若しくは、完全開放位置とされた扉2を閉鎖方向に所定角度回動させた後、扉2から手を離すことで、扉2の自重により当該扉2が降下し、上スペーサ24は、下スペーサ15の下傾斜面20に当接しながら自動的に扉2が閉じる方向に回動する。
この際、上スペーサ24と下スペーサ15が当接する下スペーサ15の下傾斜面20は、回動軸14の軸心Xに直交する線を、所定の降下率で降下させながら回転させたときにできる螺旋面とされており、また、上スペーサ24の上傾斜面27は、当該下傾斜面20に合致する形状とされているため、扉2が閉じる方向に回動した際、上スペーサ24と下スペーサ15との接触部分は、螺旋状に降下する接触面となる。
これにより、扉2の自重により扉2が降下する際、上スペーサ24と下スペーサ15との接触部分は、螺旋面の下傾斜面20とこの螺旋面と合致する形状の上傾斜面27との回動軸14の軸心Xを中心とした回動により螺旋面上を移動する面接触であるため、いずれの扉2の開放角度位置においても同一の降下率にて扉2の自重によって上スペーサ24が下スペーサ15上を降下させることができる。
そのため、扉2の全閉位置から全開位置(この場合全閉位置から90°の角度位置)の範囲の途中において扉2を離すことで、いずれの位置からも同一の速度にて扉2を閉じる方向に回動させることができる。
特に、本実施例では、従来の如く各スペーサが点接触となる場合比してこれらスペーサ24、15の変形による抵抗を小さくすることができる。従って、スペーサ24、15自体の耐久性の向上を図ることができる。
また、弾性部材等を使用することなく扉2を自動的に閉じる方向に回動させることができるため、生産コストの低減、生産性の向上、交換作業を不要とすることが可能となる。また、故障し難い構成とすることができる。
特に、本実施例では、下スペーサ15の下傾斜面20は、回動軸14の軸心Xを中心とした0°(全閉位置)より大きく90°(全開位置)より小さい範囲に渡って形成されている。そのため、扉2が閉じられた状態から全開位置より小さい範囲の何れかの位置から手を離した場合にも、開放角度に影響されることなく、扉2の自重により扉2が降下し、上スペーサ24は、下スペーサ15の下傾斜面20に当接しながら自動的に扉2が閉じる方向に回動する。
これにより、従来の如き、扉の回動によって接触するカムは、所定角度の傾斜面を形成する当接面が、互いに平坦となるような構成では、全閉位置から20°を超える範囲では弾性部材等を用いなければ、自閉させることができないものであったが、本実施例の如き構成とすることで、全閉位置から20°を超える範囲であっても、弾性部材等を用いることなく、扉の自閉を実現することが可能となる。
そのため、弾性部材等を使用した場合には、扉2の開放角度によって、自閉速度が変化してしまうが、本実施例の如き構成とすることで、いずれの開放角度であっても、自閉速度を安定させて扉2を回動させることができるため、安全性の向上を図ることができる。また、扉2の開放角度が小さい場合であっても、確実に扉2を閉じることが可能となり、冷気漏洩を防止することができる。
更に、本実施例では、上述したように、扉2が本体3の前面開口4を閉塞したとき、上スペーサ24の上傾斜面27と下スペーサ15の下傾斜面20の下端20Aとは合致すること無く、上スペーサ24は下スペーサ15の傾斜面20の途中に当接しているので、扉2が本体3の前面開口4を閉塞した状態で、常時扉2の自重が本体3側に付勢された状態となる。これにより、扉2と本体3の開口4との密着性を向上でき、冷気漏洩を効果的に防止することが可能となる。
また、上ヒンジ装置40の回動軸44は、下ヒンジ11の回動軸14より扉2の非枢支側寄りに位置し、且つ、本体3側寄りに位置している。そのため、扉2が小さく重力による自閉効果が小さい場合であっても、開放された状態の扉2は、上側が非枢支側寄りに少許傾いた状態であって本体3側寄りに少許傾いた状態の回動軸44及び14を中心として閉鎖方向に回動することで、扉2がより非枢支側寄り、且つ、本体2側に重心が加わりやすくなり、確実に扉2の半開きや閉め忘れを防止することができるようになる。
尚、本実施例では、上ヒンジ装置40の回動軸44は、下ヒンジ11の回動軸14より扉2の非枢支側寄りであって、本体3側寄りに位置するように設けているが、これに限定されるものではなく、非枢支側寄りにのみ位置させた場合であっても、本体3側寄りにのみ位置させた場合のいずれの場合であっても当該効果を奏することができる。
1 貯蔵庫
2 前扉(扉)
2A 下面
3 本体
4 前面開口(開口)
5 貯蔵室
10 下ヒンジ装置
11 下ヒンジ
12 取付部
13 支持部
14 回動軸
15 下スペーサ
16 ネジ
17 下貫通孔
18、25 鍔部
20 下傾斜面
20A 下端
21、28 平坦面
24 上スペーサ
26 上貫通孔
27 上傾斜面
40 上ヒンジ装置
41 上ヒンジ

Claims (4)

  1. 開口を備えた本体と、該本体に取り付けられた上下一対のヒンジと、両ヒンジの回動軸に一側が回動自在に枢支されて前記開口を開閉自在に閉塞する扉とを備えた貯蔵庫において、
    下側の前記ヒンジの上面に取り付けられ、当該ヒンジの回動軸が貫通する下貫通孔を有した下スペーサと、
    前記扉の下面に取り付けられ、前記下側のヒンジの回動軸が貫通する上貫通孔を有して前記下スペーサ上に重合する上スペーサとを備え、
    前記下スペーサは、前記下貫通孔の周囲に形成された下傾斜面を有し、前記上スペーサは、当該下傾斜面に合致する形状の上傾斜面を有すると共に、
    前記下傾斜面は、前記回動軸の軸心に直交する線を、所定の降下率で降下させながら回転させたときにできる螺旋面であり、前記回転軸の軸心を中心とし、前記扉の閉塞時を0°として、枢支される前記扉の回転側に20°より大きく、90°より小さい範囲にわたって前記下貫通孔の周囲に形成されており、
    前記扉が閉じた状態から開放されることに伴い、前記上スペーサは前記下スペーサの下傾斜面に当接しながら上昇し、
    前記扉が前記本体の開口を閉塞した状態であっても、前記上スペーサの上傾斜面は前記下スペーサの下傾斜面の下端とは合致せず、前記下スペーサの下傾斜面と当接した状態でずれており、前記扉の自重が当該ずれた角度分だけ前記本体の開口縁部側に加わることを特徴とする貯蔵庫。
  2. 前記上ヒンジの回動軸は、前記下ヒンジの回動軸より前記扉の非枢支側寄りに位置していることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 前記上ヒンジの回動軸は、前記下ヒンジの回動軸より前記本体側寄りに位置していることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵庫。
  4. 前記上ヒンジの回動軸は、前記下ヒンジの回動軸より前記扉の非枢支側寄りで、且つ、前記本体側寄りに位置していることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵庫。
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