JP5478727B2 - シガレットフィルターの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、香料を加香したシガレットフィルターの製造方法に関する。
従来、フィルタープラグの製造工程中に使用される可塑剤に、香料を溶解および分散させた加香液をアセテートトウに添加した香料加香フィルターが知られている。たとえば、特許文献1は、フィルタープラグの製造工程中に使用される可塑剤にメンソールを溶解および分散させた加香液をアセテートトウに添加したフィルターおよびその製造方法を開示している。この方法では、加香液にショ糖高級脂肪酸エステルを含有させる。このような簡単な加香操作で、蔵置中に添加された香料の揮散が少なく保香性がよく、喫煙中にフィルターを通過する煙へ香料を持続的にリリースできることが記載されている。さらに、メンソールなどの香料がショ糖高級脂肪酸エステルの性質に応じ、フィルターに粘着体あるいはゲルのような固溶液として残存し、香料がフィルターから揮散しにくく保香性が向上したことが記載されている。
また、フィルタープラグに香料を含浸したスレッドを含む香料加香フィルターも知られている。たとえば、特許文献2および3は、香料を含浸したスレッドを含むフィルター(主にアセテートフィルター)の製造装置および製造方法を開示している。これらの方法では、効率的な香料の切り替えや煙中への香料リリース量を制御するために、スレッドを位置あわせする。
メンソール製品では、フィルターから煙中へのメンソールリリース量が経時的に減少する。特に、夏場の自動販売機中の温度条件下に製品を保存すると、フィルターからのリリース量が減少することがある。その結果、メンソール製品の煙中メンソール量は低下し、メンソール製品の香喫味を損なうことが知られている。
ここで、煙中メンソール量の経時変化を関する実験結果を示す。以下のようにして、メンソール加香フィルターを試製した。可塑剤であるトリアセチンにメンソールを27%溶解させて加香液を調製した。フィルタートウ(4Y35000)を用いたフィルタープラグの製造工程中に、約40℃に加温した加香液を添加してトリアセチン含有率を6wt%とし、フィルター長25mmあたりのメンソール含有量が3mgであるメンソール加香フィルターを得た。得られたメンソール加香フィルターと、メンソールを加香していないたばこロッド(セブンスターメンソール用)とを巻き上げて、ソフトパックで包装してサンプル製品を作製した。得られたサンプル製品を22℃(調和室内)および55℃の温度条件で保存し、所定の期間毎に回収し、ISO喫煙条件で喫煙して、一本あたりの煙中メンソール量を測定した。喫煙条件は、パフ頻度を60秒あたり1回、パフを2秒間、パフ容量を35mLとした。ケンブリッジフィルターに捕集されたメンソールをメタノール溶媒で抽出し、ガスクロマトグラフGC(HEWLETT PACKARD社製 6890series)を用いて定量した。
また、フィルターからのメンソールリリース量を求めるために以下のような実験を行った。上記で試製したメンソール加香フィルターを密封パックに入れて、22℃(調和室内)および55℃の温度条件下で保存した。メンソール加香フィルターを所定の期間毎に取り出して、市販のマイルドセブンスーパーライトのフィルター部と差し替えてシガレットサンプルを作製した。フィルター開口部をテープで塞ぎ、上記と同様に、ISO喫煙条件で喫煙して煙中メンソール量を測定した。
図1にメンソールシガレットの煙中メンソール量の経時変化を示す。三角印は22℃で保存したフィルターを用いたシガレットの結果、丸印は55℃で保存したフィルターを用いたシガレットの結果を示している。これらの結果から、メンソールシガレットの煙中メンソール量は、22℃で保存したフィルターでも経時的に低下し、特に55℃という高温で保存したフィルターでは低下が著しい。
図2にフィルターからのメンソールリリース量の経時変化を示す。フィルターからのメンソールリリース量は経時的に低下し、温度が高くなると著しい低下が認められた。したがって、メンソールシガレットの煙中メンソール量の低下はフィルターからのメンソールリリース量の低下によって生じることがわかった。
フィルターからのメンソールリリース量が低下する原因は、メンソールがアセテート繊維深部に浸透することによるといわれている(S.A.Wilson,Theoretical aspects of menthol migration and transfer,47th Tobacco Chemist’ Reserch Conference,1993,Gatlinburg)。最近、顕微鏡レーザーラマンシステムの高度な空間分解能と2次元ラマンマッピング機能を活用することで、アセテート繊維内のメンソール分布が測定できることがわかってきた。
そこで、種々の条件でフィルターを保存し、アセテート繊維内のメンソール分布を調べた。マイルドセブン・インパクトワン・メンソールボックス用フィルターを用意し、22℃(調和室内)で2.5ヶ月、22℃で8ヶ月、または55℃で1週間にわたって保存した。各々のフィルターについて、ニコレーアルメガラマン分光器(NicoletTM AlmegaTM XR,Thermo Fisher Scientific Inc.,Waltham,Massachusetts)を用いてラマン2次元面分析を行い、フィルターを構成するアセテート繊維内でのメンソールの分布を測定した。露光時間1秒、露光回数2回、バックグラウンド露光回数512回としてデータを測定した。光学系の条件は以下のとおりであった。レーザ波長:532nm、レーザ出力レベル:100%(10mW)、グレーティング:672ライン/mm、分光器アパーチャ:50μmピンホール、対物レンズ:100倍(NA=0.9)。マップのタイプはエリアマップとして、X方向ステップサイズを1.0μm、Y方向ステップサイズを1.0μmとした。
別途、各々のフィルターを構成するアセテート繊維の光学顕微鏡観察像を撮影した。ラマンスペクトルのアセテート基材由来の2943cm−1のピークに基づいてアセテート繊維の横断面の外観をケミカルイメージとして得た。ラマンスペクトルのメンソール由来の769cm−1のピークとアセテート基材由来の912cm−1のピークとの強度比に基づいて、アセテート繊維の横断面内でのメンソールの分布をケミカルイメージとして得た。2つのピークの強度比を用いることにより、外乱の影響を低下することができる。
アセテート繊維内でのメンソールの分布は、保存条件に応じて以下のようであった。22℃で2.5ヶ月保存したフィルターでは、メンソールはアセテート繊維表面へ偏在していた。22℃で8ヶ月保存したフィルターでは、メンソールはアセテート繊維の深部に浸透していた。55℃で1週間保存したフィルター(熱履歴を受けたフィルター)では、メンソールがアセテート繊維内に均一に分布していることがわかった。
したがって、予期していた通り、フィルターからのメンソールリリース量の低下は、アセテート繊維深部にメンソールが浸透することによることが明らかになった。
特許文献1のトリアセチンにメンソールを溶解する方法や、特許文献2および3のメンソールを含浸したスレッドをフィルターに導入する方法は、フィルターへメンソールを加香することのみを目的としており、アセテート繊維内でのメンソールの分布を制御することを目的としたものではない。
特許文献1では、メンソールをショ糖高級脂肪酸エステルとともに粘着体またはゲルのような固溶液として残存させやすくしているので、アセテート繊維内でのメンソールの分布の経時変化が抑制される可能性はある。しかし、ショ糖脂肪酸エステルの親油性や界面活性効果により水分を含む煙中成分の吸着が促進され、たばこ香喫味に影響を及ぼす。また、メンソールのアセテート繊維深部への浸透は、平衡に向けて自然と進行する。このため、メンソールがショ糖高級脂肪酸エステルから分離して拡散すればフィルター繊維深部へ浸透する。したがって、特許文献1からは、シガレットを蔵置したときに、フィルターから煙中へのメンソールリリース量を安定化させることは示唆されない。
特公昭43−28077号公報 米国特許第4281671号明細書 米国特許第7074170号明細書
本発明の目的は、シガレットを蔵置したときに、香料加香フィルターから煙中への香料のリリース量を安定化できるシガレットフィルターを製造する方法を提供することにある。
本発明に係るシガレットフィルターの製造方法は、アセテートトウまたはアセテートフィルムを用いてシガレットフィルターを製造する方法において、前記アセテートトウを構成するアセテート繊維またはアセテートフィルムの深部に香料を浸透させることを特徴とするシガレットフィルターの製造方法。
本発明は、セルロースアセテートを溶媒に溶解し、紡糸し、けん縮し、乾燥梱包してアセテートトウを作製する工程と、前記アセテートトウに可塑剤を添加し、巻き上げてフィルタープラグを作製する工程とを含み、前記セルロースアセテートの溶液から紡糸を行う前に、前記セルロースアセテートに香料を添加することによって、作製されたアセテート繊維の深部に香料を浸透させる方法でもよい。
本発明は、セルロースアセテートを溶媒に溶解し、紡糸し、けん縮し、乾燥梱包してアセテートトウを作製する工程と、前記アセテートトウに可塑剤を添加し、巻き上げてフィルタープラグを作製する工程とを含み、前記セルロースアセテートの溶液からの紡糸から前記アセテートトウを作製するまでの間に前記セルロースアセテートに香料を添加し、前記アセテートフィルタープラグの製造工程が完了するまでに熱処理を施して香料を拡散させ、前記アセテート繊維の深部に香料を浸透させる方法でもよい。
本発明は、セルロースアセテートを溶媒に溶解し、紡糸し、けん縮し、乾燥梱包してアセテートトウを作製する工程と、前記アセテートトウに可塑剤を添加し、巻き上げてフィルタープラグを作製する工程とを含み、前記アセテートトウに可塑剤を添加する際に香料を添加し、前記アセテートフィルタープラグの製造工程が完了するまでに熱処理を施して香料を拡散させ、前記アセテート繊維の深部に香料を浸透させる方法でもよい。
本発明は、アセテートフレーク、可塑剤および香料を溶媒に溶解して溶液を調製し、前記溶液からアセテートフィルムを作製して前記アセテートフィルムの深部に香料を浸透させ、前記アセテートフィルムからシガレットフィルターを作製する方法でもよい。
図1は、メンソールシガレットの煙中メンソール量の経時変化を示す図である。 図2は、フィルターからのメンソールリリース量の経時変化を示す図である。 図3は、本発明に係るシガレットフィルターの製造方法を示す図である。 図4は、フィルターからのメンソールリリース効率と、低温域(40℃まで)でのメンソール熱脱離率との関係を示す図である。 図5は、実施例1、2および比較例1について、フィルター中のメンソール分配率の経時変化を示す図である。 図6は、実施例1、2および比較例1について、低温域でのメンソール脱離率の経時変化を示す図である。 図7は、実施例3、4および比較例2について、メンソール含有率の経時変化を示す図である。
本発明の方法によれば、フィルター製造段階で予め香料をアセテート繊維の深部まで浸透させる。このため、蔵置初期からアセテート繊維内での香料の濃度勾配は緩やかであり、蔵置中もアセテート繊維中での香料の拡散速度は遅く、アセテート繊維の深部への香料の拡散量も少なくなる。その結果、蔵置中における、フィルターから煙中への香料リリース量の経時変化は少なくなる。また、たばこ刻への加香を併用した場合、蔵置中にたばこ刻からフィルターへ分配される香料はアセテート繊維の表面にとどまるので、煙中への香料リリース量の経時変化を抑制しつつフィルターからの香料リリース効率を向上させることができる。
従来のフィルター製造段階での香料加香は、特許文献1に記載されているように、たとえば可塑剤(トリアセチン)添加と同時に行われているが、アセテート繊維の深部に香料を浸透させることは行われていない。可塑剤(トリアセチン)添加と同時に香料加香した場合、アセテート繊維の深部に香料が浸透する速度が遅くなるため、フィルター製造後に香料はアセテート繊維の表面に偏在し、蔵置中にアセテート繊維の深部に香料が浸透する。
図3に本発明に係るシガレットフィルターの製造方法を示す。図3に示すように、シガレットフィルターの製造方法は、セルロースアセテート製造工程、紡糸工程、アセテートフィルタープラグ製造工程に分けられる。セルロースアセテート製造工程では、コットンリンター溶解パルプの前処理、酢化、熟成、沈殿、精製によりセルロースアセテートを製造する。紡糸工程では、セルロースアセテートフレークの混和し、溶媒への溶解、濾過脱泡、紡糸、けん縮、乾燥梱包により、アセテートトウを製造する。アセテートフィルタープラグ製造工程では、トウ処理、可塑剤(トリアセチン)添加、粒添加、巻上、巻取によりアセテートフィルタープラグを製造する。
本発明において、アセテート繊維の深部に香料を浸透させるには、たとえば以下のような方法が用いられる。
(1)紡糸工程において、セルロースアセテートフレークに香料を添加して、香料を混和したアセテート原料を調製する。(2)紡糸工程において、アセテート原料を溶解するアセトン溶媒に香料を添加する。(1)および(2)の方法では、その後の工程を経ることにより、アセテート繊維の深部に香料を浸透させることができる。
(3)紡糸工程において、アセテートの湿式紡糸/製膜用のオイリング剤に香料を溶解させる。(4)紡糸工程において、アセテートトウを香料放出材料とともにパレットに梱包する。(3)および(4)の方法では、アセテートフィルタープラグの製造工程が完了するまでに熱処理(たとえば55℃蔵置)を施して香料を拡散させ、前記アセテート繊維の深部に香料を浸透させるのを加速することが好ましい。
(5)アセテートフィルタープラグ製造工程において、アセテートトウに香料を含む可塑剤を添加する。(5)の方法でも、アセテートフィルタープラグの製造工程が完了するまでに熱処理(たとえば55℃蔵置)を施して香料を拡散させ、前記アセテート繊維の深部に香料を浸透させるのを加速することが好ましい。
次に、喫煙時のフィルターからの香料リリース効率の評価方法について説明する。喫煙時のフィルターからの香料リリース効率は、熱脱離法により測定した低温域(40℃まで)でのメンソールの熱脱離率と関連付けることができる。
以下のようにしてメンソールシガレットを試製した。市販のメンソールシガレットおよびマイルドセブン・スーパーライトを、各々フィルターとたばこロッドとの間で切断し、メンソールシガレットのフィルターとマイルドセブン・スーパーライトのたばこロッドとを接着テープで接続したシガレットサンプルを作製した。
メンソールシガレットとして、市販のマイルドセブン・アクア・メンソール・ワン・ボックス、マイルドセブン・ワン・メンソール・ボックス、セブンスター・ライト・メンソール・ボックス、セブンスター・ライト・メンソール、セーラム・ライト・ボックス、セーラム・ワン・ボックス、セーラム・アラスカ・メンソール、マールボロ・アイスミント・ボックス、マールボロ・ウルトラ・ライト・メンソール・ボックス、マールボロ・ブラック・メンソール・ボックス、マールボロ・メンソール・ボックス、マールボロ・ブラック・メンソール・ワンKS・ボックス、ラーク・ウルトラ・メンソール・KSボックス、ケント・ウルトラ1・KSボックス、ケント・シトリック・メンソール1・ボックス、クールを販売店より購入して使用した。
また、セルロースアセテートトウ重量あたりのトリアセチン含有量が0、2、6、または9wt%であるフィルターを試製した。セルロースアセテートは2.2Y40000を用いた。マイルドセブン・ワン・メンソール・ボックスに使用されているたばこ刻にメンソールを加香した。たばこ刻へのメンソール加香量は6mg/シガレットとした。上記のフィルターをたばこロッドに接続して、メンソールシガレットを試製した。
以下のようにして喫煙実験を行った。20本掛けリニア型喫煙器(フィルトローナ社製、SM400、ISO標準器)を用いた。喫煙条件として、パフ頻度を60秒あたり1回、パフを2秒間、パフ容量を35mL、燃焼長をシガレット先端から51mmとした。フィルター開孔部はテープで塞いで試験に供した。ケンブリッジフィルターに煙を捕集し、喫煙試験後にケンブリッジフィルターをメタノール溶媒で振とう抽出し、主流煙中のメンソール量をガスクロマトグラフGC(HEWLETT PACKARD社製 6890series)により測定した。
また、喫煙試験に供したメンソールシガレットのフィルターをピンセットで抜き取り、メタノール溶媒で振とう抽出し、残存しているメンソール含有量をGCにより測定した。測定した煙中のメンソール量を、フィルター中の残存メンソール含有量と煙中のメンソール量の合計で割って、フィルターからのメンソールのリリース効率とした。
一方、以下のようにしてメンソールの熱脱離試験を行った。喫煙試験に用いたメンソールシガレットのフィルターをピンセットで抜き取って解繊し、フィルター繊維16mgを採取してガラスチューブに充填した。サンプルを充填したガラスチューブを、Thermal Desorption System(GERSTEL社製)に装着し、キャリアガス(He)を流しながら、チューブに充填したサンプルを昇温プログラムに従って加熱した。サンプルから脱離した成分を200℃に加熱された流路を通し、−50℃の低温に保持したトラップで捕集した。チューブの昇温を終了し、トラップを12℃/分で急速に270℃まで加熱し、未分離のトラップ成分を濃縮して分離カラムに導入した。次に、トラップ成分を分離カラムで分離し、ガスクロマトグラフ質量分析GC/MS(Agilent Technologies社製、GC:7890A、MS:5975C)で分析した。GCにおけるメンソールのピーク面積が、メンソールの熱脱離量に対応する。
上記の熱脱離試験で用いる昇温および分析の手順は次の通りであった。サンプルを所定の一定温度で30分間保持してトラップ成分を脱離させた後にGC分析する操作を、温度を22℃、40℃、60℃、80℃、120℃、160℃、または200℃に設定して繰り返した。各温度でのメンソールの熱脱離量は、その温度までの各温度での熱脱離量の積算値である。
熱脱離分析後のフィルターをメタノール溶媒で振とう抽出し、フィルター中に残存しているメンソールをGCにより定量した。得られた熱脱離データから、低温域(40℃まで)でのメンソールの熱脱離率を以下の式により算出する。
Figure 0005478727
ここで、D40は低温域(40℃まで)のメンソール熱脱離率[%]、A40は40℃までのGCのピーク面積積算値[−]、A200は200℃までのGCのピーク面積積算値[−]、D200は200℃までのメンソール熱脱離率[%]、Rは熱脱離後のフィルター繊維16mg中のメンソール残存量[mg]、Tは熱脱離前のフィルター繊維16mg中のメンソール含有量[mg]である。熱脱離前のフィルター繊維16mg中のメンソール含有量T[mg]は、フィルターからのメンソールリリース効率を算出する際に使用したフィルター中のメンソール量およびフィルター重量から算出されるメンソール含有率を用いて換算した。
図4に、フィルターからのメンソールリリース効率と、低温域(40℃まで)でのメンソール熱脱離率との関係を示す。
市販シガレットについては購入後に、試製シガレット(トリアセチン含有率0〜8wt%)については試製後に、2つの条件で蔵置した。第1の条件は、22℃、相対湿度(RH)60%とした。第2の条件は、パッケージ内に収容したまま55℃の乾燥機(ADVANTEC FS−320)内で1週間の熱履歴を与えた。図4において、第1の条件での試験結果を黒四角形で、第2の条件での試験結果を白四角形で示した。
図4に示すように、フィルターからのメンソールリリース効率は、熱脱離試験から得られた低温域でのメンソール熱脱離率と相関がある。したがって、フィルターからのメンソールリリース量を、フィルターからの熱脱離(拡散)量によって予測できることがわかる。今後、フィルターからのメンソールリリース効率を測定する代わりに、熱脱離試験による低温域でのメンソールの熱脱離率を簡易な測定方法として採用できることがわかった。
また、図4からわかるように、メンソールシガレットに55℃で1週間の熱履歴を与えると、フィルターからのメンソールリリース率、つまり低温域でのメンソール脱離率が著しく低下する。このことは、夏季条件下での蔵置後の煙中メンソール量の経時的低下に相当する。したがって、熱脱離試験により低温域でのメンソールの熱脱離率を測定することにより、煙中メンソール量の経時変化の抑制効果を検証できる。
(実施例1および2)
アセテートトウにメンソールを添加した後に高温処理を施すことにより、メンソールをプレ収着させたフィルター
直径8mm、長さ25mmのセルロースアセテートフィルターを用意した。メンソール結晶をビーカーに入れ、加熱して融解させ、マイクロピペットを用いてフィルター端面に塗布することにより、フィルターに所定量のメンソールを添加した。メンソールの添加量は2.3mg(実施例1)または4.9mg(実施例2)とした。得られたフィルターを密閉ガラス容器に入れ、乾燥機(ADVANTEC FS−320)中において55℃で14日間保存することにより、フィルターを構成するアセテート繊維の深部にメンソールを浸透させた。得られたフィルターを、メンソールプレ収着フィルターという。
作製したメンソールプレ収着フィルターを、メンソールシガレットのたばこロッド(マイルドセブン・アクア・メンソール・ワン・ボックスのフィルターを除去したもの)に接続してシガレットを作製した。
比較のために、メンソールを添加しないセルロースアセテートフィルター(比較例1)を用い、上記と同様にしてシガレットを作製した。
作製したサンプルの概要を表1に示す。
Figure 0005478727
サンプルをスクリュー管に入れ、40℃の恒温恒湿機(ESPEC株式会社製、LHU−113)で7日、29日、56日、または70日保存した。フィルター中およびたばこ刻中のメンソール含有量と、フィルターからのメンソール熱脱離量を測定した。
(1)メンソール分配測定結果
フィルターおよびたばこ刻中のメンソールを、メタノール溶媒で振とう抽出し、ガスクロマトグラフGC(HEWLETT PACKARD社製 6890series)を用いて定量した。
をフィルター中のメンソール量、Mをたばこ刻中のメンソール量として、フィルター中のメンソール分配率Fを下記式によって表す。
F=M/(M+M
図5にフィルター中のメンソール分配率の経時変化を示す。図5に示されるように、実施例1および2のメンソールプレ収着フィルターを用いた場合には、フィルター中のメンソール分配率の経時変化が小さい。
(2)メンソール熱脱離量の測定
メンソールプレ収着フィルターの熱脱離試験を行った。熱脱離試験は、昇温および分析の手順を変更した以外は上記と同様に行った。ここでは、サンプルを所定の一定温度で30分間保持してトラップ成分を脱離させた後にGC分析する操作を、温度を22℃、40℃、80℃、または200℃に設定して繰り返した。
図6に低温域でのメンソール脱離率の経時変化を示す。図6に示されるように、実施例1および2のメンソールプレ収着フィルターを用いた場合には、低温域でのメンソール熱脱離率が経時的に増加し、比較例1のプレ収着していないフィルターを用いた場合に比べて熱脱離率は2〜3倍に向上した。
実施例1では、たばこ刻からメンソールが分配されたときに、フィルター中のメンソールは経時的に増加する(図5)。しかし、たばこ刻からフィルターに分配されたメンソールがアセテート繊維の深部へ浸透するのを抑制できる。このため、メンソール熱脱離率を高く維持することができる。実施例2では、たばこ刻からメンソールが分配されても、フィルター中のメンソール量は経時的にそれほど変化しない(図5)。実施例2でも、アセテート繊維の深部にすでに十分量のメンソールが存在する。このため、メンソールシガレットパッケージ内部で、たばこ刻からフィルターに分配されたメンソールは、アセテート繊維の表面近傍に偏在化していると考えられる。
以上の結果は、アセテート繊維にメンソールをプレ収着させることにより、メンソールシガレット製品を蔵置中に、アセテート繊維の深部へのメンソールの浸透を抑制することができ、煙中メンソール量の経時変化を抑制しつつリリース効率を向上できることを示唆している。
(実施例3および4)
セルロースアセテートフレークを、メンソールを含むアセトンで溶解して作製したフィルムからなるメンソールプレ収着サンプル
セルロースアセテートフレーク(ダイセル社製、L−40)をアセトン(和光純薬製、試薬特級)に濃度2w/v%となるように溶解し、さらにセルロースアセテートに対して9.23wt%のトリアセチンと0.53wt%または1.39wt%のメンソールとを溶解した溶液を調製した。一方、比較のために、セルロースアセテートフレークをアセトンに溶解し、さらにトリアセチンのみを溶解しメンソールを溶解させずに溶液を調製した。
得られたアセトン溶液2mLを、内径27mmのガラスシャーレにキャストし、アセトン雰囲気下、室温で5日間静置してアセトンをゆっくりと自然に揮発させ、さらに室温で一晩減圧乾燥を行ってセルロースアセテートフィルムを作製した。アセトンの揮発は以下のようにして行った。ガス置換デシケーター(アズワン社製)内に、アセトンを30mL入れた100mLのトールビーカーを5つ並べ、これらのトールビーカーの周りに上記のセルロースアセテート溶液をキャストしたガラスシャーレを4つ並べ、1000mLビーカーを逆さに被せたものを1セットとし、プレートの上に9セット並べた。ガス置換デシケーターのガス出口を大気開放し、ガス置換デシケーター内をアセトンが飽和蒸気近傍で充満している雰囲気にすることにより、キャストしたセルロースアセテート溶液からのアセトンの揮発速度を十分遅くすることができる。このように、フィルム作製時にセルロースアセテート溶液のアセトン揮発速度を遅くすると、透明度が高く、成分や構造が均一なフィルムを作製できる。
ガラスシャーレからセルロースアセテートフィルムを剥離し、内径8mmのフィルムを3枚打ち抜き、フィルムサンプルとした。得られたフィルムサンプルの中で重量1.9±0.05mgのものを試験に供した。
メンソール含有率が0.53wt%であるフィルムを実施例3、メンソール含有率が1.39wt%であるフィルムを実施例4、メンソール添加なしのフィルムを比較例2とする
得られたサンプルについて、実施例1および2の場合と同様に、低温域(40℃まで)でのメンソールの熱脱離率を測定した。その結果、メンソールの熱脱離率は、実施例3で4.7%、実施例4で7.4%であった。これらの値は、図4に示した55℃で1週間保存して熱履歴を与えたメンソールシガレットから取り出したフィルターの低温域での熱脱離率、ならびに実施例1および2の熱脱離率と同じレベルである。したがって、セルロースアセテートフレークに湿式でメンソールを混和することは、セルロースアセテート繊維にメンソールを添加した後に高温処理を施すことと同じように、セルロースアセテート繊維の深部にメンソールをプレ収着させる効果があると考えられる。
次に、以下のようにして、セルロースアセテートフィルムの深部にメンソールが均一に収着されていることを確かめた。作製したフィルムサンプルに糸(カネボウ繊維株式会社製、カタン糸20/200黒)を通し、スクリュー管のふたの内側に接着テープで固定してつるし、スクリュー管にPEG200(和光純薬製、一級)10mLにメンソール5gを溶解して入れ、メンソール雰囲気とした。スクリュー管を40℃の恒温恒湿機(ESPEC株式会社製、LHU−113)中に2日、7日、27日保存した後、フィルム中のメンソール含有量を測定した。メンソール含有量は、フィルムをメタノール抽出し、ガスクロマトグラフ(HEWLETT PACKARD社製、6890series)にて定量した。
図7にメンソール含有率の経時変化を示す。図7に示されるように、実施例3および4のメンソールプレ収着フィルムは、比較例2のメンソールプレ収着なしのフィルムに比べて、メンソール含有率の経時変化が少ない。すなわち、実施例3および4のフィルムでは、PEG200に溶解したメンソール蒸気を収着しにくく、蔵置開始後しばらく経過した後の収着速度も遅いことがわかる。このことから、実施例3および4に適用した方法によりフィルム深部にメンソールを十分に浸透できることがわかった。
以上の結果から、セルロースアセテートフレークに湿式でメンソールを混和させることにより、セルロースアセテートフィルムの深部にメンソールをプレ収着でき、このセルロースアセテートフィルムから作製されたシガレットフィルターを有するメンソールシガレット製品の蔵置中にセルロースアセテートフィルターの深部へのメンソールの浸透を抑制できると考えられる。

Claims (4)

  1. セルロースアセテートを溶媒に溶解し、紡糸し、けん縮し、乾燥梱包してアセテートトウを作製する工程と、前記アセテートトウに可塑剤を添加し、巻き上げてフィルタープラグを作製する工程とを含み、前記セルロースアセテートの溶液からの紡糸から前記アセテートトウを作製するまでの間に前記セルロースアセテートに香料を添加するか、または前記アセテートトウに可塑剤を添加する際に香料を添加し、前記アセテートフィルタープラグの製造工程が完了するまでに熱処理を施して香料を拡散させ、前記アセテート繊維の深部に香料を浸透させることを特徴とするシガレットフィルターの製造方法
  2. アセテートフレーク、可塑剤および香料を溶媒に溶解して溶液を調製し、前記溶液からアセテートフィルムを作製して前記アセテートフィルムの深部に香料を浸透させ、前記アセテートフィルムからシガレットフィルターを作製することを特徴とするシガレットフィルターの製造方法
  3. セルロースアセテートを溶媒に溶解し、紡糸し、けん縮し、乾燥梱包してアセテートトウを作製する工程と、前記アセテートトウに可塑剤を添加し、巻き上げてフィルタープラグを作製する工程とを含み、前記セルロースアセテートの溶液から紡糸を行う前に、前記セルロースアセテートに香料を添加することによって、作製されたアセテート繊維の深部に香料を浸透させることを特徴とするシガレットフィルターの製造方法
  4. 前記香料がメンソールであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシガレットフィルターの製造方法。
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