JP5477965B2 - 充電制御ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両外部に設置された設置型充電器から出力される充電電流を用いて、当該車両に搭載されたバッテリーを充電する充電システムにおいて、設置型充電器に充電指令データを送信する車載型の充電制御ユニットに関する。
電気自動車には、走行用モーターのみを用いて走行するタイプと、走行用モーターとエンジンとを併用して走行するタイプとがある。
いずれのタイプの電気自動車においても、走行用モーターに供給するための電力を蓄えるバッテリーが備えられ、バッテリーの残存容量(SOC)が低下した場合には、車両外部から供給される電力や、走行用モーターを回生制御することにより得た電力等を用いてバッテリーを充電する必要がある。
車両外部から供給される電力を用いてバッテリーを充電する手法は、車両に搭載された車載充電器を用いる手法と、充電ステーション等にある設置型充電器(発電機能を有するもの、運搬可能なものを含む)を用いる手法とに大別される。
このうち前者の手法においては、車載充電器と家庭用コンセントを接続し、車載充電器により、例えばAC100VをDC200Vに変換し、DC200Vの電力で比較的ゆっくりとバッテリーを充電する。
一方、後者の手法においては、設置型充電器により、例えばAC200VをDC400Vに変換し、DC400Vの電力でバッテリーを急速充電する。
後者の手法により充電を行う充電システムとしては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。図9に示すように、このタイプの充電システムでは、通常、設置型充電器を制御する充電制御ユニットが車両内部に搭載されている。
すなわち、従来の充電システム100は、走行用モーター5を駆動するインバーター4に電源ライン12、13を介して直流電力を供給するバッテリー3と、バッテリー3を制御するとともに、バッテリー3の充電状態(残存容量)を示すSOC値からなるSOCデータを送信するバッテリー制御ユニット7と、受信したSOCデータに基づいて生成した充電指令データを送信する充電制御ユニット8と、バッテリー制御ユニット7、充電制御ユニット8、設置型充電器2、インバーター4および車両制御ユニット6等をノードとするCAN(Controller Area Network)通信ライン10とを備えている。
CAN通信ライン10および電源ライン12、13は、車両外部に現れたコネクタ部9を介して車両内部から引き出され、設置型充電器2に接続されている。
設置型充電器2は、充電制御ユニット8が送信した充電指令データを受信し、受信した充電指令データにしたがってバッテリー3を充電するほか、自己診断機能により取得した自己の故障情報や、設置型充電器2からバッテリー3に向けて出力されている充電電流の実際の電流値等を含む充電状況データを送信する。
充電制御ユニット8は、CAN通信ライン10を介して受信したSOCデータや充電状況データに基づいて、充電を停止させたり、充電指令データを変化させたりする。
特開2009−77557号公報
ところで、電気自動車の分野では充電時間の更なる短縮が課題であり、これを解決すべく設置型充電器2の高出力化が進められている。
しかしながら、設置型充電器2を高出力化すると、バッテリー3の状態(SOC、電圧、温度等)や設置型充電器2の状態(故障の有無等)が急激に変化し、充電制御ユニット8がこの変化に追従できないためにバッテリー3の劣化(場合によっては破損)、コネクタ部9の溶断、火災等が発生するおそれがあるという別の問題が発生してしまう。
そこで、近年では、バッテリー3や設置型充電器2の状態を検知する頻度、すなわちバッテリー状態データや充電状況データの送受信周期を短くすることにより充電制御ユニット8の追従性を高め、より早期に充電を停止させたり、充電指令データを変化させたりすることが検討されている。
その一環として、本願出願人は、充電制御ユニット8と設置型充電器2を専用の高速通信ライン11で接続することにより、CAN通信ライン10を介して送受信される膨大な量の他のデータに邪魔されることなく、充電制御ユニット8と設置型充電器2との間でのデータの送受信周期を短くした充電システムを提案した(図1参照、特願2010−186747号)。
この充電システム1によれば、設置型充電器2から短い周期で送信される充電状況データに基づいて充電制御ユニット8がいち早くバッテリー3の異常の兆候をつかみ、充電指令データを変化させたり充電を停止させたりすることができるので、バッテリー3の劣化を防止しながら安全にバッテリー3の充電を行うことができる。
しかしながら、この充電システム1は、何らかの異常が発生して充電制御ユニット8が充電状況データを正常に受信することができなくなった場合に、異常の兆候をつかめなくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、より確実にバッテリーの劣化を防止しながら安全に充電を行うことを可能にする充電制御ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る充電制御ユニットは、車両外部に設置された設置型充電器から出力される充電電流を制御して、設置型充電器により当該車両に搭載されたバッテリーの充電を実行させる車載型の充電制御ユニットであって、バッテリーの充電状態を示すSOC値を含むSOCデータを所定周期で繰り返し受信する受信部と、受信部がSOCデータを受信した場合は、当該SOCデータのSOC値を現SOC値とし、受信部がSOCデータを受信していない場合は、前回算出した現SOC値を用いて予め設定した算出式により推定したSOC値を現SOC値とするSOC算出部と、SOC算出部で求められた現SOC値に基づいて、充電電流指令値を算出する指令値算出部と、指令値算出部で算出された充電電流指令値を含む充電指令データを上記所定周期よりも短い周期で設置型充電器に繰り返し送信する送信部と、を備えたことを特徴としている。
この構成では、バッテリーの実際のSOC値を含むSOCデータを受信してから次のSOCデータを受信するまでの間も、前回算出された現SOC値に基づいて現SOC値を推定し、推定した現SOC値に基づいて充電電流指令値が算出される。
したがって、この構成によれば、SOCデータに含まれる実際のSOC値とこれを補完する推定値を用いて適切な充電指令データを生成することができるので、バッテリーの劣化を防止しながら安全にバッテリーの充電を行うことができる。
また、上記充電制御ユニットの受信部は、CAN通信ラインを介してSOCデータを受信し、送信部は、データ転送レートがCAN通信ライン以上の高速通信ラインを介して充電指令データを設置型充電器に送信することを特徴としている。
この構成によれば、CAN通信ラインが混雑していたとしても、最新の充電指令データを遅滞なく設置型充電器に送信することができる。
また、上記充電制御ユニットは異常判定部をさらに備え、受信部は、設置型充電器の特性に関する充電器データと、少なくともバッテリーの容量値を含むバッテリー種別データと、SOCデータとを充電時に受信し、異常判定部は、受信部が充電時に受信した充電器データ、バッテリー種別データおよびSOCデータに基づいて決定された充電電流の経時変化を予測した充電プロファイルに対し、充電電流指令値が所定ずれ量を超えてずれた場合には、当該ずれ量が少なくなるように充電電流指令値を補正し、送信部は、充電電流指令値が補正されている場合は、補正後の充電電流指令値を含む充電指令データを送信することが好ましい。
この構成によれば、充電電流指令値のずれ量が所定ずれ量を超えると充電電流指令値が補正され、補正された後の適切な充電電流指令値にしたがって充電が行われるので、より確実にバッテリーの劣化を防止しながら安全にバッテリーの充電を行うことができる。
本発明に係る充電制御ユニットによれば、より確実にバッテリーの劣化を防止しながら安全にバッテリーの充電を行うことができる。
電気自動車に搭載された充電システムのブロック図である。 本発明の第1実施例に係る充電制御ユニットのブロック図(異常判定部なし)である。 本発明の第1実施例に係る充電制御ユニットの制御フロー図(異常判定なし)である。 本発明の第2実施例に係る充電制御ユニットのブロック図(異常判定部あり)である。 本発明の第2実施例に係る充電制御ユニットの制御フロー図(異常判定あり)である。 SOC変化係数の求め方の具体例を示す図である。 充電電流指令値の求め方の具体例を示す図である。 充電電流指令値と充電プロファイルの関係を示すグラフである。 電気自動車に搭載された従来の充電システムのブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る充電制御ユニットの好ましい実施形態について説明する。
[充電システムの構成]
まず始めに、本発明に係る充電制御ユニットを備えた充電システムの全体構成について説明する。
図1に示すように、充電システム1は、走行用モーター5を駆動するインバーター4に電源ライン12、13を介して直流電力を供給するバッテリー3と、バッテリー3の近傍に配置されたバッテリー制御ユニット7と、充電制御ユニット8と、バッテリー制御ユニット7、充電制御ユニット8、インバーター4および車両制御ユニット6等をノードとするCAN通信ライン10と、充電制御ユニット8および設置型充電器2を接続する高速通信ライン11とを備える。
高速通信ライン11および電源ライン12、13は、車両外部に現れたコネクタ部9を介して車両内部から引き出され、設置型充電器2に接続されている。
バッテリー制御ユニット7は、一般に「BCU」と呼ばれているもので、バッテリー3の状態(SOC、電圧、温度等)を制御・監視し、バッテリー3のSOC値を含むSOCデータや、バッテリー3のその他の状態に関するバッテリー状態データを所定フォーマットのデータフレームとしてCAN通信ライン10に送信する。
車両制御ユニット6は、一般に「ECU」「EV_ECU」等と呼ばれているもので、車両全体の各種制御を司っている。
車両制御ユニット6には、バッテリー3の容量値、メーカー名等を含むバッテリー3の種別に関する情報が記憶されている。車両制御ユニット6は、かかる情報を含むバッテリー種別データを所定フォーマットのデータフレームとしてCAN通信ライン10に送信する。
充電制御ユニット8は、一般に「OBC_CU」「OBC」等と呼ばれているもので、CAN通信ライン10を介してSOCデータとバッテリー種別データを受信するとともに、高速通信ライン11を介して後述する充電器データを受信し、受信したデータに基づいて充電指令データを生成し、生成した充電指令データを所定フォーマットのデータフレームとして高速通信ライン11に送信する。充電指令データには、少なくとも充電電流指令値が含まれている。
また、充電制御ユニット8は、高速通信ライン11を介して充電状況データを受信するとともに、該充電状況データに基づいて充電指令データを変化させることもできる。
例えば、充電制御ユニット8は、充電状況データに含まれる実際の充電電流値が高すぎる場合に、充電電流指令値を下げたり、0(充電停止)にしたりすることができる。
CAN通信ライン10は、ノード(インバーター4、車両制御ユニット6、バッテリー制御ユニット7、充電制御ユニット8等)間におけるデータの送受信を可能にする。
また、高速通信ライン11は、充電制御ユニット8および設置型充電器2の間のデータの送受信を可能にする。
高速通信ライン11の通信方式は、データ転送レートをCAN通信ライン10のデータ転送レート以上とすることができる種々の通信方式から適宜選択することができる。選択可能な通信方式としては、例えば、CAN、FlexRayがある。
設置型充電器2は、充電制御ユニット8から送信された充電指令データを受信し、受信した充電指令データにしたがってバッテリー3を充電する。
また、設置型充電器2は、自己の特性(例えば、出力可能な最大電力量、最大充電電流、最大充電電圧等)に関する充電器データと、バッテリー3に向けて出力している充電電流や充電電圧の値を含む充電状況データとを所定フォーマットのデータフレームとして高速通信ライン11に送信する。充電状況データには、自己診断機能により取得した設置型充電器2の故障情報が含まれていてもよい。
[第1実施例:充電制御ユニットの構成・制御フロー]
続いて、主に図2および図3を参照しつつ、本発明の第1実施例に係る充電制御ユニット8Aの構成と制御フローについて説明する。
図2に示すように、充電制御ユニット8A(図1中の充電制御ユニット8に相当する)は、CAN通信ライン10から所定周期(例えば、100ms毎)で各種データを受信する受信部20と、高速通信ライン11に上記所定周期よりも短い周期(例えば、1ms毎)で充電指令データを送信する送信部21と、制御部22の制御下で動作するSOC算出部23および指令値算出部25を備える。
SOC算出部23および指令値算出部25には、それぞれ第1記憶部24および第2記憶部26が設けられている。
充電は、CAN通信ライン10を介して車両制御ユニット6から充電に関係する各部に対して充電開始データが送信されることをきっかけとしてスタートする。充電が開始されると、まず、受信部20が充電器データとバッテリー種別データを受信する(図3のステップS1)。充電器データは、高速通信ライン11を介して受信される。また、バッテリー種別データは、CAN通信ライン10を介して受信される。
続いて、受信部20が、CAN通信ライン10を介してSOCデータを受信する(ステップS2)。前記の通り、SOCデータにはバッテリー3の実際のSOC値(充電開始時のSOC値)が含まれている。
上記ステップS1およびS2は制御フローの準備ステップを構成する。
図3から明らかなように、準備ステップは充電開始時に一度だけ実行され、以後、充電が完了するまでの間は充電ステップ(ステップS3〜S10)が繰り返し実行される。
充電ステップの最初のステップとして、制御部22が、充電が許可されているか否かを判定する(ステップS3)。
充電が平穏無事に終了したか、または充電中に大きな問題が発生したために充電を停止する場合は、車両制御ユニット6から充電停止データが送信される。
制御部22は、CAN通信ライン10および受信部20を介して充電停止データの送信を検知すると、各部(23、25)の動作を停止させ、充電を終了させる。
充電が許可されている(停止されていない)場合は、SOC算出部23が、受信部20によってSOCデータが受信されたか否かを判定する(ステップS4)。
前記の通り、受信部20がSOCデータを受信する周期は100msであるのに対して、送信部21が充電指令データを送信する周期、すなわち充電ステップ(ステップS3〜S10)の実行周期はこれよりも短い1msである。
したがって、ステップS4の判定が100回行われると、そのうちの1回は判定結果が“Yes”となりステップS5に進むが、残りの99回は判定結果が“No”となりステップS6に進むこととなる。
なお、充電開始直後のステップS4の判定は、ステップS2においてSOCデータを受信しているので、判定結果が必ず“Yes”となる。
ステップS5では、SOC算出部23がSOCデータに含まれるSOC値(バッテリー3の実際のSOC値)を「現SOC値」(以下、「SOCnow値」と表記する。)とする。以後、ステップS5が実行されるたびに、SOCnow値はその時点の実際のSOC値に更新されてゆく。
一方、ステップS4の判定結果が“No”の場合は、ステップS6とS7を実行することにより推定したSOC値をSOCnow値とする。
より詳しくは、ステップS6としてSOC算出部23がSOC変化係数Aを求める。SOC変化係数Aを求める手法としては、種々の手法が考えられる。
例えば、図6(A)(B)に示す手法では、バッテリー3の容量値とSOC変化係数Aの関係を示すグラフまたはテーブルが予め第1記憶部24に格納されており、これらを参照することで、バッテリー3の容量値(X1、X2・・・)に対応したSOC変化係数A(A1、A2・・・)を求めることができるようになっている。
また、図6(C)に示す手法では、SOCnow値、バッテリー状態データに含まれるバッテリー3の温度値およびSOC変化係数Aを軸とした3軸のマップがバッテリー3の容量値(X1、X2・・・)毎に予め用意されており、いずれかのマップを参照することで現在の状況に応じたSOC変化係数Aを求めることができるようになっている。
この他、SOC変化係数Aを求めるための手法としては、既知の種々の手法をとることができる。
SOC変化係数Aが決まると、SOC算出部23が下式右辺により推定したSOC値をSOCnow値とする(ステップS7)。以後、ステップS7が実行されるたびに、SOCnow値は新たな推定値に更新され、上昇してゆく。

・SOCnow値(今回算出するSOCnow値)=前回算出されたSOCnow値+前回算出された充電電流指令値×SOC変化係数A

ここで、上式は単なる一例であり、本発明では、前回算出されたSOCnow値を用いた種々の計算式でSOCnow値を推定することができる。このような計算式としては、例えば次式が考えられる。

・SOCnow値(今回算出するSOCnow値)=前回算出されたSOCnow値+前回算出された充電電流指令値×SOC変化係数A+係数B(係数Bは、バッテリー3の個体差による推定ずれを補正するためのオフセット値)

なお、上2式では、前回算出された充電電流指令値を使用してSOCnow値を算出したが、充電電流指令値の代わりに、設置型充電器2からの充電状況データに含まれる実際の充電電流値を使用してもよい。
ステップS5またはS7を実行することにより、SOCnow値(実際の値または推定値)が更新されると、指令値算出部25が充電電流指令値を求める(ステップS8)。充電電流指令値は、第2記憶部26に予め格納された3軸のマップ(図7参照)に基づいて求められる。
このマップによれば、SOCnow値と、バッテリー種別データに含まれるバッテリー3の容量値に基づいて、充電電流指令値を一義的に求めることができる。
第2記憶部26に格納されているマップは複数であってもよく、例えば、SOCデータとともにバッテリー3の温度値を含むバッテリー状態データを受信し、バッテリー3の温度に応じて複数のマップを使い分けてもよい。
ステップS9では、送信部21が、充電電流指令値を含む充電指令データを生成し、生成したデータを高速通信ライン11を介して設置型充電器2に送信する。
そして、充電指令データを受信した設置型充電器2は、受信したデータにしたがってバッテリー3を充電する。
ステップS10では、受信部20が、その時点の実際のSOC値を含んだ新たなSOCデータを受信する。
前記の通り、SOCデータの受信周期は100msであるのに対して、充電ステップ(ステップS3〜S10)の実行周期はこれよりも短い1msである。したがって、ステップS10は毎回実行されるわけではなく、充電ステップが100回実行されると、そのうちの1回はステップS10が実行されるが、残りの99回はステップS10をスキップしてステップS3に戻り、充電ステップが初めから実行される。
以上のように、本発明の第1実施例に係る充電制御ユニット8Aでは、バッテリー3の実際のSOC値を含むSOCデータを受信してから次のSOCデータを受信するまでの間も、バッテリー種別データに含まれるバッテリー3の容量値(SOC変化係数A)と、充電電流指令値と、前回算出されたSOCnow値とに基づいてSOCnow値を推定し、推定値に基づいて今回の充電電流指令値が算出される(ステップS6〜S8)。
したがって、本実施例に係る充電制御ユニット8Aによれば、SOCデータに含まれる実際のSOC値とこれを補完する推定値を用いて適切な充電指令データを生成することができるので、バッテリー3の劣化を防止しながら安全にバッテリー3の充電を行うことができる。
[第2実施例:充電制御ユニットの構成・制御フロー]
続いて、主に図4および図5を参照しつつ、本発明の第2実施例に係る充電制御ユニット8Bの構成と制御フローについて説明する。なお、本実施例に係る充電制御ユニット8Bは、第1実施例に係る充電制御ユニット8Aと多くの点において共通しているので、以下では、充電制御ユニット8Aとは異なる点について詳細に説明する。
図4に示すように、充電制御ユニット8B(図1中の充電制御ユニット8に相当する)は、CAN通信ライン10から所定周期(例えば、100ms毎)で各種データを受信する受信部20と、高速通信ライン11に上記所定周期よりも短い周期(例えば、1ms毎)で充電指令データを送信する送信部21と、制御部22の制御下で動作するSOC算出部23および指令値算出部25に加え、さらに第3記憶部28を有する異常判定部27を備えている。
また、図5に示すように、充電制御ユニット8Bの制御フローは、ステップS2の後に実行されるステップS2−1と、ステップS8の後に実行されるステップS8−1〜3とをさらに含んでいる。すなわち、本実施例に係る制御フローでは、ステップS1、S2およびS2−1が準備ステップを構成し、ステップS8−1〜S8−3を含むステップS3〜S10が充電ステップを構成する。
ステップS2−1では、異常判定部27が後述する異常判定で使用するための充電プロファイルを決定する。
充電プロファイルは、充電開始から充電終了までの充電電流の時間変化を予測したもので、バッテリー種別データに含まれるバッテリー3の容量値と、SOCデータに含まれるバッテリー3の実際のSOC値と、充電器データに含まれる設置型充電器2の特性とに基づいて決定される。
図8に充電プロファイルの一例を示す。
同図に示すように、充電プロファイルは、充電電流の時間変化の予測値を結んだ曲線Pからなる。異常判定部27の第3記憶部28には、複数の候補プロファイルが予め格納されており、バッテリー3の容量値およびSOC値と、設置型充電器2の特性とに対応した候補プロファイルが充電プロファイルとして選ばれる。
なお、図8に示す充電プロファイルは、一例として、定電流制御→定電力制御→定電圧制御の順に制御状態が切り替えられる充電の定電力制御部分を一部抜き出したものである。
充電電流指令値が算出された後に実行されるステップS8−1では、異常判定部27が充電電流指令値と充電プロファイルとを対比し、充電プロファイルに対する充電電流指令値のずれ量が所定ずれ量を超えているか否かを判定する(ステップS8−2)。
具体的には、図8に示す曲線P(予測値の曲線Pを1割増したもの)と曲線P(予測値の曲線Pを3割減したもの)を予め設定しておき、ステップS8で求めた充電電流指令値が、曲線Pと曲線Pの間の領域内にあるか否かを判定する。充電電流指令値が上記領域内にない場合、すなわち、充電電流指令値が充電開始時に予測した値から大きくずれている場合は、異常が発生しているとの判定をして、ステップS8−3に進む。
一方、充電電流指令値が上記領域内にある場合、すなわち、充電電流指令値がおおむね予測した通りの値であれば、ステップS9に進む。
ステップS8−3では、異常判定部27が指令値算出部25に対して、一旦算出した充電電流指令値を補正するよう指令する。補正は、充電プロファイルに対する充電電流指令値のずれ量が小さくなるように、予め決められたルールに基づいて行われる。
例えば、充電電流指令値が曲線Pを上回っている場合(図8の時間t1参照)は、過電流によりバッテリー3を劣化または破損させるおそれがあるため、直ちに充電電流指令値を2割程度低下させる補正を行う。
一方、充電電流指令値が曲線Pを下回っている場合(図8の時間t2参照)は、何らかの異常が発生していたとしても、バッテリー3を劣化等させるおそれはあまりないので、補正は行わない。もちろん、充電電流指令値を増加させる補正を行ってもよい。
充電電流指令値が補正されたか否かにかかわらず、異常が発生しているとの判定がなされた場合は、送信部21およびCAN通信ライン10を介して異常判定データを送信し、車両制御ユニット6に異常発生の旨を通知することが好ましい。
ステップS9では、送信部21が、補正されていない充電電流指令値または補正後の充電電流指令値を含む充電指令データを生成し、生成したデータを高速通信ライン11を介して設置型充電器2に送信する。
そして、充電指令データを受信した設置型充電器2は、受信したデータにしたがってバッテリー3を充電する。
以上のように、本発明の第2実施例に係る充電制御ユニット8Bでは、充電開始時に決定した充電プロファイルに対する充電電流指令値のずれ量が大きくなると、ずれ量が小さくなるように充電電流指令値が補正される(ステップS8−1〜S8−3)。
したがって、本実施例に係る充電制御ユニット8Bによれば、SOCデータに含まれる実際のSOC値とこれを補完する推定値を用いて常に適切な充電指令データを生成することができるので、より確実にバッテリー3の劣化を防止しながら安全にバッテリー3の充電を行うことができる。
以上、本発明に係る充電制御ユニットの好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。
例えば、SOCデータの受信周期(100ms毎)、充電ステップの実行周期(1ms毎)等の具体的な数値は単なる一例であって、適宜変更することができる。
また、図3および図5に示す制御フローは適宜変更することができ、例えば、ステップS6は準備ステップに含めてもよい。
1 充電システム
2 設置型充電器
3 バッテリー
4 インバーター
5 モーター
6 車両制御ユニット
7 バッテリー制御ユニット
8、8A、8B 充電制御ユニット
9 コネクタ部
10 CAN通信ライン
11 高速通信ライン
12、13 電源ライン
20 受信部
21 送信部
22 制御部
23 SOC算出部
24 第1記憶部
25 指令値算出部
26 第2記憶部
27 異常判定部
28 第3記憶部

Claims (3)

  1. 車両外部に設置された設置型充電器から出力される充電電流を制御して、前記設置型充電器により当該車両に搭載されたバッテリーの充電を実行させる車載型の充電制御ユニットであって、
    前記バッテリーのSOC値を含むSOCデータを所定周期で繰り返し受信する受信部と、
    前記受信部が前記SOCデータを受信した場合は、当該SOCデータのSOC値を現SOC値とし、前記受信部が前記SOCデータを受信していない場合は、前回算出した現SOC値を用いて予め設定した算出式により推定したSOC値を現SOC値とするSOC算出部と、
    前記SOC算出部で求められた前記現SOC値に基づいて、充電電流指令値を算出する指令値算出部と、
    前記指令値算出部で算出された前記充電電流指令値を含む充電指令データを前記所定周期よりも短い周期で前記設置型充電器に繰り返し送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とする充電制御ユニット。
  2. 前記受信部は、CAN通信ラインを介して前記SOCデータを受信し、
    前記送信部は、データ転送レートが前記CAN通信ライン以上の高速通信ラインを介して前記充電指令データを前記設置型充電器に送信することを特徴とする請求項1に記載の充電制御ユニット。
  3. 異常判定部をさらに備え、
    前記受信部は、前記設置型充電器の特性に関する充電器データと、少なくとも前記バッテリーの容量値を含むバッテリー種別データと、前記SOCデータとを充電時に受信し、
    前記異常判定部は、前記受信部が充電時に受信した前記充電器データ、前記バッテリー種別データおよび前記SOCデータに基づいて決定された充電電流の経時変化を予測した充電プロファイルに対し、前記充電電流指令値が所定ずれ量を超えてずれた場合には、当該ずれ量が少なくなるように前記充電電流指令値を補正し、
    前記送信部は、前記充電電流指令値が補正されている場合は、前記補正後の充電電流指令値を含む前記充電指令データを送信することを特徴とする請求項1または2に記載の充電制御ユニット。
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