JP5477605B1 - プロジェクションボルトの溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクションボルトを薄鋼板に電気抵抗溶接で溶接する際に、薄鋼板側における溶融状態を適正に確保すること。
【解決手段】軸部2と、円形の拡径部3と、テーパ部6を有する初期溶融部4Aと主溶融部4Bからなる溶着用突起4によって形成されたプロジェクションボルト1を、薄鋼板8に電気抵抗溶接で溶接するものであり、初期溶融部4Aと同じ直径の鋼板部品8の体積に対する初期溶融部4Aの体積の比を、0.08〜0.20に設定した状態で溶接することを特徴とするプロジェクションボルトの溶接方法。これにより、鋼板部品8の溶融量が適正に確保される。
【選択図】図4
【解決手段】軸部2と、円形の拡径部3と、テーパ部6を有する初期溶融部4Aと主溶融部4Bからなる溶着用突起4によって形成されたプロジェクションボルト1を、薄鋼板8に電気抵抗溶接で溶接するものであり、初期溶融部4Aと同じ直径の鋼板部品8の体積に対する初期溶融部4Aの体積の比を、0.08〜0.20に設定した状態で溶接することを特徴とするプロジェクションボルトの溶接方法。これにより、鋼板部品8の溶融量が適正に確保される。
【選択図】図4
Description
この発明は、軸部と、この軸部と一体的に形成された拡径部と、この拡径部の中央に配置された溶着用突起によって構成されたプロジェクションボルトを薄鋼板に溶接する溶接方法に関している。
特許第4032313号公報(特許文献1)には、軸部と、この軸部と一体的に形成された拡径部と、この拡径部の中央に配置された溶着用突起によって構成されたプロジェクションボルトを、鋼板部品に電気抵抗溶接で溶接することが記載されている。
上記の特許文献1に開示されているプロジェクションボルトは、図7(A)に示した形状である。このプロジェクションボルト20は鉄製であり、雄ねじが形成された軸部21と、この軸部21と一体的に形成され軸部21の直径よりも大径とされた円形の拡径部22と、前記軸部21とは反対側の拡径部中央に配置された円形の溶着用突起23によって構成されている。前記溶着用突起23は、拡径部22よりも小径とされた円形の隆起形状部であり、先端面側に小さな傾斜角のテーパ部24と中心部が尖った形状の頂部25を備えている。そして、溶着用突起23以外の部分における拡径部22の端面は、外周側が低くなったテーパ面26とされている。
特許文献1に記載されている発明(以下、先行発明という)は、本件特許出願にかかる発明の発明者である、青山好高および青山省司によって実用化されている。上記発明者達は、プロジェクションボルトを自動車車体の鋼板部品に溶接することによって、上記先行発明の実用化に成功している。すなわち、前記溶着用突起23が拡径部22の中央部において鋼板部品27に溶着しているとともに、前記テーパ面26が鋼板部品27の表面に密着している。このような中央部の溶着とそれ以外の部分の密着、すなわち「中央溶着・全面密着」によって所定の溶融状態や溶接強度とされた溶接品質が確保されている。
ところで、例えば自動車車体の分野においては、車体軽量化の重要な方策として、高張力鋼板のような鋼板の強度向上による板厚の低減が推進されおり、このような薄板化にともなってプロジェクションボルトの電気抵抗溶接にも、特別な技術的配慮が必要になってきている。
その状況は、図7(B)に示されている。進退動作をする可動電極28に受入孔29が開けられ、ここに軸部21が挿入されることによってプロジェクションボルト20が可動電極28に保持されている。一方、固定電極30上に高張力鋼板製の鋼板部品27が載置してあり、そこへ可動電極28の進出によって溶着用突起23が鋼板部品27に加圧されて溶接電流が通電される。これにより、溶着用突起23と鋼板部品27が溶融状態になって、図示のようにボルト20が鋼板部品27に溶接される。
図7(B)に示されている溶着状態は、異常な態様である。これは、黒く塗りつぶした溶融部32が鋼板部品27の板厚全域わたって形成されている。つまり、鋼板部品27の厚さ方向で見て、板厚全体が一旦溶融状態になり、その後、凝固している。このような過剰溶融の現象は、板厚が0.65mmや0.7mmのように薄くなってくると発生しやすいものであり、熱容量の小さな薄い板厚に対してプロジェクションボルト20側の大きな熱量が影響して発生していると考えられる。つまり、プロジェクションボルト20側の溶融体積が薄板に対して過大になり、加圧力、通電時間および電流値などの溶接条件や、溶融金属の体積を正確に管理しても薄板であるために、板厚全域にわたる過剰溶融が発生する。
通常、鋼板部品にボルトやナットを電気抵抗溶接で溶接する場合には、鋼板部品の板厚方向で見た鋼板の溶融範囲は、板厚の半分あるいは3分の2位にとどめて所要の溶接強度を確保している。すなわち、非溶融部である母材を残置している。このように溶接強度が確保できるのは、溶融範囲が上記のような領域であるので、溶融しなかった母材部分が鋼板自体の強度を維持するとともに、溶融部分と非溶融部分の境界面積が広くなって溶融部分と非溶融部分との接合強度が十分な値になるためであると考えられる。
しかしながら、図7(B)に示したような厚さ全域にわたる溶融であると、ボルト20と鋼板部品27の溶接強度が十分に確保できない、という問題がある。
この問題について考察すると、つぎのとおりである。溶融部(Nugget)32は通電完了後の急冷によって凝固するため、マルテンサイト組織となって著しく高い硬度となり、脆い性質となる。また、溶融部32の近傍の領域に、組織変化部分が同図の梨地箇所のようになって現れる。このような梨地箇所は、一般に熱影響部(Heat Affected Zone/HAZ)として知られている。この部分は符号33で示され、溶融部32ほどの脆さではないが、母材部分よりも脆い性質となっている。
そこで、固定された鋼板部品27に対して、ボルト20に傾き方向の曲げ力が反復して作用すると、高硬度で脆い性質の溶融部32と組織変化部分33の境界箇所に応力が集中するので、この境界箇所に疲労による割れが発生する。あるいは、組織変化部分33に割れが発生する。さらに、この問題は、板厚が薄いので溶融部32と非溶融部との境界部分の面積が小さくなり、さらに境界面が板厚方向を向いているために、この境界部分に割れが発生しやすくなり、溶接強度が向上しないものと考えられる。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、プロジェクションボルトの部分形状部の体積と、鋼板部品の所定箇所の体積の関係に注目して、板厚全域にわたる溶融を防止したプロジェクションボルトの溶接方法を提供することを目的とする。
以下の説明において、プロジェクションボルトを単にボルトと表現する場合もある。
請求項1記載の発明は、雄ねじが形成された軸部と、この軸部と一体的に形成され軸部の直径よりも大径とされた円形の拡径部と、端面に外周側が低くなる小さな傾斜角のテーパ部を有する初期溶融部とこの初期溶融部に連なる主溶融部からなるとともに前記軸部とは反対側の拡径部中央に配置されている円形の溶着用突起によって形成されたプロジェクションボルトを、一対の電極間で前記溶着用突起を鋼板部品に加圧した状態で、当該鋼板部品に電気抵抗溶接で溶接するものであり、前記一対の電極は、プロジェクションボルトを保持する電極と鋼板部品が載置される電極が同軸で配置された状態で構成され、円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積に対する初期溶融部の体積の比を、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が下限所定値となる0.08から、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が上限所定値を超えない0.20に設定した状態で溶接し、溶接完了後において、前記拡径部の外周近傍と鋼板部品表面との間に、空隙が存置されることを特徴とするプロジェクションボルトの溶接方法である。
溶着用突起は、端面に外周側が低くなる小さな傾斜角のテーパ部を有する初期溶融部と、この初期溶融部に連なる主溶融部から形成されているので、初期溶融部の体積部分の溶融と同時進行的に鋼板部品の表面が溶融を開始する。これとともに主溶融部においても溶融が進行する。このときに初期溶融部の体積が大きければ初期溶融部自体の溶融熱量が大きくなるので、それに比例して鋼板部品側の溶融量も増大する。このような鋼板部品側の溶融量増大に加えて、主溶融部の溶融熱が大体積の初期溶融部を通じて鋼板部品により多く投入される。上記のように、体積の大きな初期溶融部と主溶融部の溶融熱が相乗して鋼板部品に投入されると、板厚全域にわたる溶融が発生する。つまり、初期溶融部の体積が鋼板部品に対して過剰とならないように設定することが不可欠となる。
一方、上述のように、初期溶融部の体積部分の溶融と同時進行的に鋼板部品の表面が溶融を開始するとともに、主溶融部においても溶融が進行する。このときに初期溶融部の体積が小さければ初期溶融部自体の溶融熱量が小さくなるので、それに比例して鋼板部品側の溶融量も減少する。このような鋼板部品側の溶融量減少に加えて、主溶融部の溶融熱が小体積の初期溶融部を通じて鋼板部品により少なく投入される。上記のように、体積の小さな初期溶融部と主溶融部の溶融熱が相乗して鋼板部品に投入されると、鋼板部品に投入される熱量が過少となり、板厚方向の溶融が僅かなものとなる。つまり、初期溶融部の体積が鋼板部品に対して過少とならないように設定することが不可欠となる。
ここで重要視される点は、鋼板部品のどの箇所の体積に対して初期溶融部の体積を対応させるか、という点である。本発明においては、円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積を対応させている。円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積は、初期溶融部の溶融開始に対して最も直接的な熱影響を受ける部分である。このように鋼板部品を初期溶融部に対応させて円形部分として区切ることによって、初期溶融部側からの熱影響を定量的に特定することができる。換言すると、円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積に対する初期溶融部の体積自体が、鋼板部品の溶融領域に直接的に影響することを見いだした点に本発明の重要性がある。円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積に対する初期溶融部の体積の比を、所定の値に設定している。この所定の比が、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が下限所定値となる0.08から、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が上限所定値を超えない0.20までに設定されている。主溶融部の溶融熱が初期溶融部を経由して鋼板部品に投入される際に、初期溶融部の体積を鋼板部品の円形部分の体積に対して適正に選定することによって、上記の良好な板厚方向の溶融量が確保できるのである。
以下、円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積を、「鋼板体積」と略称する。
上記のように、「鋼板体積」に対する初期溶融部の体積の比を、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が下限所定値となる0.08から、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が上限所定値を超えない0.20までに設定した状態で溶接するものであるから、溶融部とその近傍の組織変化部分が板厚全域にわたって形成されることがなく、溶融部近傍の組織変化部分と鋼板表面との間に溶融していない母材部分が存置される。したがって、この母材部分が鋼板部品としての強度を維持する機能を果たし、ボルトの溶接接合強度が十分に確保できる。また、組織変化部分と母材部分の境界面積が広い領域にわたって確保できるので、この境界面積部分の接合強度を高く保つことができ、ボルトに曲げ方向の外力が作用しても、容易に割れなどが発生することがない。
初期溶融部の溶融前の形状は扁平な円錐形であるが、溶融初期の段階で円錐形の形状は消滅して、鋼板部品の表面部分の溶融部と一体になった平たい溶融域となっている。上述の主溶融部の溶融熱が鋼板部品に対して加算されるとか、主溶融部の溶融熱が初期溶融部を経由して鋼板部品に伝熱されるという現象は、上記の平たい溶融域に主溶融部の溶融熱が伝わり、その後、鋼板部品の非溶融域に伝熱され、鋼板部品の溶融範囲が拡大されることを意味している。
請求項2記載の発明は、前記鋼板部品の板厚が0.6mm〜1mmである請求項1記載のプロジェクションボルトの溶接方法である。
上記のように、板厚が0.6mm〜1mmであっても、0.08から0.20なる比率を維持することによって、前記母材部分が正常に存置される。
溶接完了後において、前記拡径部の外周近傍と鋼板部品表面との間に、塗料液によって気泡が封入されることのない大きさの空隙が存置されている。
前記拡径部の外周近傍と鋼板部品表面との間の空隙が狭すぎると、塗料液の粘性によってこの空隙における塗料液の流動性がえられないので、空隙に停滞している空気が排出されることなく、塗料液で封じ込められることとなる。この封入空気が原因となって錆が発生する、という問題がある。
しかし、本発明のように、前記拡径部の外周近傍と鋼板部品表面との間に、塗料液によって気泡が封入されることのない大きさの空隙が存置されていることによって、上記錆発生の問題が解消される。すなわち、前記拡径部の外周近傍と鋼板部品表面との間の空隙が、鋼板部品の板厚方向における前記主溶融部の高さ寸法により、十分な空間として確保できるため、この空隙への塗料液の流入が積極的に行われる。このような流動によって、当空隙の空気が排出され、塗料液は空隙を形成する拡径部、主溶融部、溶融箇所の露出部分、鋼板部品などの表面に付着し、気泡が封入されることがなく、前述のような錆発生の問題が解消される。
つぎに、本発明のプロジェクションボルトの溶接方法を実施するための形態を説明する。
図1〜図6は、本発明の実施例1を示す。
まず、プロジェクションボルトの寸法や形状について説明する。
鉄製のプロジェクションボルト1の形状は、図1(A)に示されている。このボルト1は、雄ねじが形成された軸部2と、この軸部2と一体的に形成され軸部2の直径よりも大径とされた円形の拡径部3と、前記軸部2とは反対側の拡径部中央に配置された円形の溶着用突起4によって形成されている。そして、符号5は軸部2の外周面に形成された雄ねじであり、谷部と山部を有している。
前記溶着用突起4は、図1や図3などに示すように、初期溶融部4Aと主溶融部4Bから構成されている。初期溶融部4Aは、溶着用突起4の端面に外周側が低くなる小さなテーパ傾斜角のテーパ部6を設けることによって形成された平たい形状の円錐形状部である。この初期溶融部4Aの中央部に尖った形状の頂部7が形成されている。そして、主溶融部4Bは、初期溶融部4Aに連なった状態で形成された円錐台の形状部分である。ボルト1は金型成型やロール加工などが施されるので、拡大して観察すると実際には、上記の頂部7は鋭利に尖った形状ではなく、若干の丸みを帯びた形状となる。
図1(B)には、実施例の寸法状態などを理解しやすくするために、各部の寸法や傾斜角度が記載されている。この図に示すように、軸部2の直径(山径)は5.5mm、軸部2の長さは24.5mm、拡径部3の直径と厚さはそれぞれ13.2mmと1.0mmである。さらに、溶着用突起4の端面(テーパ部6)の直径は9.0mm、初期溶融部4Aの高さ(厚さ)は0.32mm、主溶融部4Bの高さ(厚さ)は0.9mm、テーパ部6の傾斜角度θは4.5度である。
つぎに、ボルト1の溶接状態を説明する。
図2は、ボルト1が鋼板部品8に溶接される状態を示す断面図である。可動電極9は、エアシリンダまたは進退出力型の電動モータなど(図示していない)で進退動作をする。その端面中央部に可動電極9の長手方向に受入孔10があけられ、その奥部に永久磁石11が取り付けてある。鋼板部品8は、可動電極9と同軸状態で配置された固定電極12上に載置されている。
作業者または供給ロッドによって、軸部2が可動電極9の受入孔10に挿入され、軸部2が永久磁石11で吸引されてボルト1が可動電極9に保持される。このときには、可動電極9の端面13が拡径部3の裏面に密着している。図2は、ボルト1を保持した可動電極9が進出してきて、溶着用突起4が鋼板部品8に加圧されている状態を示している。この加圧によって頂部7とその近傍のテーパ部6が、図示していないが、鋼板部品8の表面にめり込んでいる。つまり、初期溶融部4Aのテーパ部6の先端部分が鋼板部品8の表面にわずかに食い込んで、溶着用突起4と鋼板部品8の接触面積が増大している。この状態で溶接電流が通電されて、鋼板部品8への溶接がなされる。
つぎに、初期溶融部と鋼板部品との関係について説明する。
鋼板部品8の所定箇所の体積に対するプロジェクションボルト1の部分形状部の体積の関係が、鋼板部品8における溶融状態に密接に関係している。つまり、円形の初期溶融部4Aと同じ直径の鋼板部品8の体積と、初期溶融部4Aの体積の関係である。円形の初期溶融部4Aと同じ直径の鋼板部品8は、円板部分8Aであり、この体積が前述の「鋼板体積」である。ここでの鋼板部品8は、板厚が0.65mmである。
円板部分8Aの直径は前述の9.0mmであるから、円板部分8Aの体積、すなわち「鋼板体積」は41.33mm3である。また、初期溶融部4Aは、その高さが前述のように0.32mm、直径が9.0mmであるから、体積は6.79mm3である。したがって、円板部分8Aの体積、すなわち「鋼板体積」に対する初期溶融部4Aの体積に比は、0.16である。
つぎに、加圧通電条件を説明する。
可動電極9による加圧力、すなわち鋼板部品8に対する溶着用突起4の加圧力は2300Nであり、溶接電流は14000A、通電時間は8サイクルである。この通電時間8サイクルは、通電開始時点から所定時間経過後の初期溶融部4Aの溶融開始、それに引き続く主溶融部4Bの溶融終了までの時間である。なお、1サイクルは1/60秒である。
上述の条件で良好な溶接が可能であるが、各条件の設定範囲は、加圧力は2000〜3000N、溶接電流は10000〜15000A、通電時間は5〜10サイクルとするのが良好である。
つぎに、体積比0.16の場合の溶着過程を説明する。
図4は、溶着過程を示す。同図は断面図であるが、見やすくするために断面筒所のハッチング記載は省略してある。図4(A)は、図2の押し付け状態で溶接電流を通電した通電初期の段階であり、頂部7近傍とそれに対応する鋼板部品8(円板部分8A)が僅かに溶融している。この溶融箇所は符号14で示されている。
さらに加圧通電が継続されると、テーパ部6の傾斜角によって溶融箇所14は、直径方向に放射状のほぼ平面的な溶融範囲となって円形に拡大してゆく。この拡大過渡状態が図4(B)に示されている。
その後、加圧通電が継続されることにより、初期溶融部4A全域の溶融に引き続いて主溶融部4Bの溶融が同時進行的に開始される。初期溶融部4Aの溶融によって初期溶融部4Aの円形範囲に対応した鋼板部品8の表面全域、すなわち円板部分8Aの表面に近い部分が図4(C)に示すように、溶融する。前述の通電時間8サイクルが経過した時点で、図4(C)に示す溶融状態となる。
図4(C)や(D)から明らかなように、主溶融部4Bは厚さ方向全体が溶融しているものではなく、主溶融部4Bの厚さ方向で見て2分の1から3分の1の範囲が溶融している。前述の加圧力、電流値、通電時間などの溶接条件は、このような範囲の溶融が主溶融部4Bにおいて遂行されるように定められている。後述のように、主溶融部4Bにおけるこのような溶融の熱が初期溶融部4Aの溶融熱に加算されて鋼板部品8に投入され、鋼板部品8における溶融範囲状態が適正に確保される。
初期溶融部4Aの溶融前の形状は、図示のように扁平な円錐形であるが、溶融初期の段階で円錐形の形状は消滅して、鋼板部品8の表面部分の溶融部と一体になった平たい溶融域となっている。上述の主溶融部4Bの溶融熱が鋼板部品8に対して加算されるとか、主溶融部4Bの溶融熱が初期溶融部4Aを経由して鋼板部品8に伝熱されるという現象は、上記の平たい溶融域に主溶融部4Bの溶融熱が伝わり、その後、鋼板部品8の非溶融域(固相)に伝熱され、鋼板部品8の溶融範囲が拡大されることを意味している。
図4(D)は、溶着完了後の組織状態を示す部分的な拡大断面図であり、黒く塗りつぶされた部分が溶融箇所14であり、前述のナゲットである。そして、溶融箇所14の近傍に層状になって現れている部分が組織変化部分15であり、前述の熱影響部である。組織変化部分15は、同図に梨地を付して示されている。
符号16は円板部分8Aにおける非溶融部であり、組織変化部分15と熱的影響を受けていない鋼板の母材17によって形成されており、その厚さはT1で示されている。また、母材17だけの厚さはT2で示されている。
上記の溶融過程は、初期溶融部4Aと主溶融部4Bの複合した溶融現象で進行している。この点を詳しく観察すると、初期溶融部4Aの体積部分の溶融と同時進行的に鋼板部品8の表面が溶融を開始する。これとともに主溶融部4Bにおいても溶融が進行する。このときに初期溶融部4Aの体積が大きければ初期溶融部4A自体の溶融熱量が大きくなるので、それに比例して鋼板部品8側の溶融量も増大する。このような鋼板部品8側の溶融量増大に加えて、主溶融部4Bの溶融熱が大体積の初期溶融部4Aを通じて鋼板部品8により多く投入される。上記のように、体積の大きな初期溶融部4Aと主溶融部4Bの溶融熱が相乗して鋼板部品8に投入されると、板厚全域にわたる溶融が発生する。つまり、初期溶融部4Aの体積が鋼板部品8に対して過剰とならないように設定することが不可欠となる。
一方、上述のように、初期溶融部4Aの体積部分の溶融と同時進行的に鋼板部品8の表面が溶融を開始するとともに、主溶融部4Bにおいても溶融が進行する。このときに初期溶融部4Aの体積が小さければ初期溶融部4A自体の溶融熱量が小さくなるので、それに比例して鋼板部品8側の溶融量も減少する。このような鋼板部品8側の溶融量減少に加えて、主溶融部4Bの溶融熱が小体積の初期溶融部4Aを通じて鋼板部品8により少なく投入される。上記のように、体積の小さな初期溶融部4Aと主溶融部4Bの溶融熱が相乗して鋼板部品8に投入されると、鋼板部品8に投入される熱量が過少となり、板厚方向の溶融が僅かなものとなる。つまり、初期溶融部4Aの体積が鋼板部品8に対して過少とならないように設定することが不可欠となる。
鋼板部品8における溶融量は、上述のような熱流過程を経て左右されるので、円板部分8Aに対する初期溶融部4Aの体積比が重要な因子となる。本事例のように体積比が0.16に設定されていることにより、初期溶融部4A自体の溶融熱量と主溶融部4Bから供給される熱量が適正に輻輳して、鋼板部品8側の溶融量が図4(D)に示したように設定される。つまり、非溶融部16や母材17を適度に存置した状態が確保できる。
以上に述べた現象を包括的に述べると、上述の初期溶融部4Aの体積が鋼板部品8の体積に対して過大になったり、過小になったりするので、初期溶融部4Aの体積を鋼板部品8側の体積との相関で所定の範囲に設定し、鋼板部品の適正な溶融のために不足する熱量を主溶融部4Bから補完的に補給する。換言すると、鋼板部品8の初期溶融にとって実害のない範囲の初期溶融部4Aの体積を「鋼板体積」との相関で設定し、鋼板部品8の適正溶融に不足している熱量が主溶融部4Bから補完される。
上記のような主溶融部4Bの溶融熱が、補完的に初期溶融部4Aを経由して鋼板部品8に投入されるために、主溶融部4Bの溶融量を加減することが必要である。つまり、主溶融部4Bからの加算熱量が過剰になれば、鋼板部品8に過剰溶融が発生する。また、主溶融部4Bからの加算熱量が過少になれば、鋼板部品8は過少溶融となる。
ここでは、図1(B)に示した寸法の主溶融部4Bの体積が、約58.54mm3であり、初期溶融部4Aの溶融に連続して約58.54mm3の2分の1〜3分の1が溶融している。この2分の1〜3分の1の溶融は、鋼板部品8の板厚方向で見たものである。約58.54mm3のように「約」がついているのは、主溶融部4Bの外周面がテーパ面になっているためである。
上記体積比0.16のものを、上記溶接条件、すなわち加圧力2300N、溶接電流14000A、通電時間8サイクルで溶接した結果、非溶融部16の厚さT1は0.4mm、母材17の厚さT2は0.3mmであった。
つぎに、T1、T2の具体値について説明する。
図5は、「鋼板体積」に対する初期溶融部の体積の比と、T1,T2の関係を示す線図である。体積比0.16においては、上述のように、T1が0.4mm、T2が0.3mmである。この値は、鋼板部品8の厚さ方向に対する溶け込み量と、母材17の厚さが適正なものである。
上記のT1、T2の値確保と同時に、溶接完了後において、拡径部3の外周近傍と鋼板部品8の表面との間に、塗料液によって気泡が封入されることのない大きさの空隙Cが存置されている。この空隙Cは、0.5mmである。また、空隙Cの大きさを、加圧力、電流値、通電時間などの溶接条件を変更することにより、0.4mmや0.6mmのように加減することができる。
図6に示すように、鋼板部品8を治具(図示していない)で固定し、ボルト1を軸方向に引っ張るテストの結果、母材17と溶融箇所14が剪断状態で鋼板部品8から破断し、円板部分8Aに相当する抜け穴8Bとなっていることが認められる。この破断は、上記引っ張り力が3000〜3500Nの範囲で発生している。
また、軸部2を傾ける反復曲げテストを行った結果、溶融箇所14と組織変化部分15の境界部分や、組織変化部分15自体あるいは組織変化部分15と母材との境界部分からの割れは発生しなかった。このようなサイズのボルト1をきわめて薄い厚さ0.65mmの鋼板部品8に溶接した場合の溶接強度として十分であると判定される。
図5から明らかなように、体積比だけを0.11にした場合には、T1が0.53mm、T2が0.43mmであり、体積比0.16の場合と同様な良好な溶接強度がえられた。このように体積比を順次変更して求められたT1、T2の値を結ぶことによって、図5の相関線T1、T2が形成されている。
体積比0.16に対して加圧力、電流値、通電時間などの溶接条件を上述の範囲内で変えることにより、上記T1=0.4mm、T2=0.3mmを、例えばT1=0.28mm、T2=0.18mmにすることができる。
つぎに、体積比の下限および上限所定値について説明する。
上述のように、体積比を変えることによりT1、T2を種々な値に設定することができるが、体積比が0.08未満であると、T1が過大、すなわち溶融箇所14の板厚方向の溶け込み量が不足したり、初期溶融部4Aの中央部だけが溶融して初期溶融部全域の溶融がなされなかったりすることがある。したがって、所定の溶接強度が確保できないこととなる。つまり、体積比0.08が下限所定値である。また、体積比が0.20を超えると、T1が過少となるため、母材17の厚さがきわめて小さくなったり、あるいはT1が実質的にゼロとなったりして、所定の溶接強度が確保できないこととなる。つまり、体積比0.20が上限所定値である。
上記下限所定値0.08に対応するT1、T2は、それぞれ0.62mmと0.56mmである。上記上限所定値0.20に対応するT1、T2は、それぞれ0.18mmと0.11mmである。
つぎに、鋼板部品の板厚を変えた場合について説明する。
上記実施例では、板厚が0.65mmであるが、種々な実験の結果、体積比を0.08〜0.20の範囲内で溶接条件を変えることにより、0.6mm〜1mmの範囲内の薄板において、T1、T2を適正に確保できることが確認された。
なお、初期溶融部4Aの体積6.79mm3に対して主溶融部4Bの体積が約58.54mm3とされている。主溶融部4Bからの溶融熱が初期溶融部4Aを経由して補完的に鋼板部品8へ供給されるという観点からすると、初期溶融部4Aの体積は主溶融部4Bの体積の10〜20%の範囲に設定するのが好ましい。10%あれば十分に溶融熱供給ができるとともに、軸部2の根元部分の強度剛性が十分に維持できる。他方、20%を超えると、溶融熱供給が過剰になる虞があるとともに、軸部2の根元部分の材料が過多となり、原価面で不利である。
上記実施例1においては、初期溶融部4Aの形状は、テーパ部6と頂部7を有する円錐形であるが、これに換えて球形とすることができる。球形の場合、頂部7に相当する箇所が鋼板部品8に加圧されて、この加圧部分から溶融が開始される。それ以外の溶着過程は、円錐形のものと同じである。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
上記のように、「鋼板体積」に対する初期溶融部4Aの体積の比を、主溶融部4Bの溶融熱加算によって鋼板部品8の板厚方向の溶融量が下限所定値となる0.08から、主溶融部4Bの溶融熱加算によって鋼板部品8の板厚方向の溶融量が上限所定値を超えない0.20までに設定した状態で溶接するものであるから、溶融部14とその近傍の組織変化部分15が板厚全域にわたって形成されることがなく、溶融部14近傍の組織変化部分15と鋼板表面との間に溶融していない母材部分17が存置される。したがって、この母材部分17が鋼板部品8としての強度を維持する機能を果たし、ボルト1の溶接接合強度が十分に確保できる。また、組織変化部分15と母材部分17の境界面積が広い領域にわたって確保できるので、この境界面積部分の接合強度を高く保つことができ、ボルト1に曲げ方向の外力が作用しても、容易に割れなどが発生することがない。
「鋼板体積」に対する初期溶融部4Aの体積比を0.08〜0.20に設定することに加えて、主溶融部4Bに対する初期溶融部4Aの体積比を特定することにより、良好な結果をえることができる。すなわち、初期溶融部4Aの体積を主溶融部4Bの体積の10〜20%の範囲に設定し、10%あれば主溶融部4Bから鋼板部品8に対して十分に溶融熱供給ができるとともに、軸部2の根元部分の強度剛性が十分に維持できる。他方、20%を超えると、主溶融部4Bから鋼板部品8に対しての溶融熱供給が過剰になる虞があるとともに、軸部2の根元部分の材料が過多となり、原価面で不利である。したがって、20%以下とすることによって、このような懸念を回避することができる。
鋼板部品8の板厚が0.6mm〜1mmである。
上記のように、板厚が0.6mm〜1mmであっても、0.08から0.20なる比率を維持することによって、前記母材部分17が正常に存置される。
溶接完了後において、拡径部3の外周近傍と鋼板部品8の表面との間に、塗料液によって気泡が封入されることのない大きさの空隙Cが存置されている。
拡径部3の外周近傍と鋼板部品表面との間の空隙Cが狭すぎると、塗料液の粘性によってこの空隙Cにおける塗料液の流動性がえられないので、空隙Cに停滞している空気が排出されることなく、塗料液で封じ込められることとなる。この封入空気が原因となって錆が発生する、という問題がある。
しかし、本実施例のように、拡径部3の外周近傍と鋼板部品表面との間に、塗料液によって気泡が封入されることのない大きさの空隙Cが存置されていることによって、上記錆発生の問題が解消される。すなわち、拡径部3の外周近傍と鋼板部品表面との間の空隙Cが、鋼板部品8の板厚方向における主溶融部4Bの高さ寸法0.9mmにより、十分な空間Cとして確保できるため、この空隙Cへの塗料液の流入が積極的に行われる。このような流動によって、空隙C内の空気が排出され、塗料液は空隙Cを形成する拡径部3の下面、主溶融部4Bの外周面、溶融箇所14の露出部、鋼板部品8などの表面(図4(D)参照)に付着し、気泡が封入されることがなく、前述のような錆発生の問題が解消される。
上述のように、本発明の方法によれば、「鋼板体積」に対する初期溶融部の体積の比を、0.08〜0.20に設定したものであるから、ボルトを薄板に対して良好な状態で電気抵抗溶接をすることができ、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションボルト
2 軸部
3 拡径部
4 溶着用突起
4A 初期溶融部
4B 主溶融部
6 テーパ部
7 頂部
8 鋼板部品
8A 円板部分、「鋼板体積」
8B 抜け穴
14 溶融箇所、溶融部
15 組織変化部分、熱影響部
16 非溶融部
17 母材、母材部分
T1 非溶融部の厚さ寸法
T2 母材、母材部分の厚さ寸法
C 空隙
2 軸部
3 拡径部
4 溶着用突起
4A 初期溶融部
4B 主溶融部
6 テーパ部
7 頂部
8 鋼板部品
8A 円板部分、「鋼板体積」
8B 抜け穴
14 溶融箇所、溶融部
15 組織変化部分、熱影響部
16 非溶融部
17 母材、母材部分
T1 非溶融部の厚さ寸法
T2 母材、母材部分の厚さ寸法
C 空隙
Claims (2)
- 雄ねじが形成された軸部と、この軸部と一体的に形成され軸部の直径よりも大径とされた円形の拡径部と、端面に外周側が低くなる小さな傾斜角のテーパ部を有する初期溶融部とこの初期溶融部に連なる主溶融部からなるとともに前記軸部とは反対側の拡径部中央に配置されている円形の溶着用突起によって形成されたプロジェクションボルトを、一対の電極間で前記溶着用突起を鋼板部品に加圧した状態で、当該鋼板部品に電気抵抗溶接で溶接するものであり、
前記一対の電極は、プロジェクションボルトを保持する電極と鋼板部品が載置される電極が同軸で配置された状態で構成され、
円形の初期溶融部と同じ直径の鋼板部品の体積に対する初期溶融部の体積の比を、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が下限所定値となる0.08から、主溶融部の溶融熱加算によって鋼板部品の板厚方向の溶融量が上限所定値を超えない0.20に設定した状態で溶接し、
溶接完了後において、前記拡径部の外周近傍と鋼板部品表面との間に、空隙が存置されることを特徴とするプロジェクションボルトの溶接方法。 - 前記鋼板部品の板厚が0.6mm〜1mmである請求項1記載のプロジェクションボルトの溶接方法。
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