JP5477164B2 - 配線パターン形成方法 - Google Patents

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帯電したトナーを被転写材に転写して、該被転写材に配線パターンを形成する配線パターン形成方法に関する。
特許文献1には画像形成方法が開示されている。特許文献1では、帯電したトナーを被転写材に転写して、該被転写材に画像を形成する場合、像担持体である感光体ドラムの表面に、潜像形成装置である露光装置が静電潜像を形成し、現像装置が、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像を、一次転写装置で搬送転写体に転写し、搬送転写体に転写されたトナー画像を、二次転写装置で被転写材に転写して、被転写材に画像を形成する。
また、特許文献2には別の画像形成方法が開示されている。特許文献2では、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成するのではなく、感光紙の表面にトナー画像を直接形成し、形成したトナー画像を被転写材に転写して、被転写材に画像を形成する。感光紙の表面には剥離層と接着層とが設けてあり、トナー画像は接着層に形成され、接着層に形成されたトナー画像が、剥離層で感光紙から分離され、被転写材に転写されて、被転写材に画像が形成される。
特開2008−275823号公報 特開平1−281464号公報
特許文献1に開示してある画像形成方法では、トナー画像が複数の帯電したトナーにより形成されているため、二次転写装置でトナー画像と被転写材とを接触させて、電界を加えることで、トナー画像を被転写材に転写することができる。つまり、電界による力で帯電したトナーを被転写材に押し付けることで、トナー画像を被転写材に転写する。
しかし、トナー画像を被転写材に転写した後に、二次転写装置で電界を加えることを止めると、同極に帯電したトナー同士の反発し合う力により、被転写材に形成した画像の輪郭に位置するトナーが飛び散り、画像の輪郭の寸法精度が低下するという問題があった。特に、回路基板(被転写材)に配線パターン(画像)を形成する場合、配線パターン(画像)の輪郭の寸法精度の低下により配線パターンの表面を流れる電流の抵抗が大きくなるという問題が生じる。
また、特許文献2に開示してある画像形成方法では、剥離層と接着層とを設けた感光紙が必要となり画像形成コストを低減することが困難であるという問題があった。また、トナー画像は、接着層とともに被転写材に転写されるので、回路基板(被転写材)に配線パターン(画像)を形成する場合、配線パターンに不要な接着層を除去する工程が必要となり画像形成コストを低減することが困難であるという問題があった。さらに、配線パターンに不要な接着層の除去が不十分であれば、配線パターンの抵抗が大きくなるという問題も生じていた。また、接着層に形成されたトナー画像を複数積層する場合、配線パターンに不要な接着層を除去するときに、各層のトナー画像にずれが生じる可能性があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、配線パターンの形成コストを低減することができ、配線パターンの寸法精度を向上させる配線パターン形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る配線パターン形成方法は、金属材料からなるトナー、又は金属材料の表面を樹脂で被覆したトナーを被転写材に転写して、該被転写材に配線パターンを形成する配線パターン形成方法において、前記トナーを帯電させる帯電工程と、帯電した前記トナーと前記被転写材とを接触させて、電界を加えて前記被転写材に前記トナーを転写し、電界を加えた状態で、前記トナーを前記被転写材の方向に加圧して、前記トナーを前記被転写材に非貫通で埋め込む埋め込み工程とを含むことを特徴とする
また、第2発明に係る配線パターン形成方法は、第1発明において、前記被転写材はセラミックグリーンシートであり、前記埋め込み工程において、前記トナーは、体積の少なくとも略半分が前記被転写材に埋め込まれることが好ましい
また、第3発明に係る配線パターン形成方法は、第1又は第2発明において、前記埋め込み工程において、前記トナーを前記被転写材の方向へ加圧する場合、前記トナーの粒子をつぶすことなく前記被転写材に埋め込むことが好ましい
また、第4発明に係る配線パターン形成方法は、第3発明において、前記トナーを前記被転写材の方向に加圧する場合の圧力は、10MPa以上45MPa以下であることが好ましい
また、第5発明に係る配線パターン形成方法は、第1乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記トナーは、金属材料の表面を樹脂で被覆したものであり、前記埋め込み工程において、前記トナーを加圧して、前記樹脂により前記トナー同士を固着させることが好ましい
また、第6発明に係る配線パターン形成方法は、第1乃至第5発明のいずれか1つにおいて、前記帯電工程と前記埋め込み工程との間に、帯電した前記トナーを前記被転写材とは異なる別の搬送転写体に電界を加えて一次転写する一次転写工程を含み、前記埋め込み工程は、前記搬送転写体に一次転写された前記トナーを前記被転写材に二次転写することが好ましい。
第1発明では、金属材料からなるトナー、又は金属材料の表面を樹脂で被覆したトナーを帯電させ、帯電したトナーと被転写材とを接触させて、電界を加えて被転写材にトナーを転写し、電界を加えた状態で、トナーを被転写材の方向に加圧して、トナーを被転写材に非貫通で埋め込む。これにより、電界を加えることを止めてもトナーが被転写材に固定されているため、被転写材に形成した配線パターンの輪郭に位置するトナーの飛び散りを防止することができ、配線パターンの輪郭の寸法精度を向上させることができる。また、剥離層と接着層とを設けた感光紙が不要で、接着層を除去する工程も不要となるため、配線パターンの形成コストを低減することができる。
第2発明では、被転写材はセラミックグリーンシートであり、トナーは、体積の少なくとも略半分が被転写材に埋め込まれるので、電界を加えることを止めてもトナーを被転写材に確実に固定することができる。
第3発明では、トナーを被転写材の方向へ加圧する場合、トナーの粒子をつぶすことなく被転写材に埋め込むので、配線パターンの輪郭の寸法精度を向上させることができる。
第4発明では、トナーを被転写材の方向に加圧する場合の圧力は、10MPa以上45MPa以下であるので、トナーの粒子がつぶれない程度の圧力でトナーを押し込むことが可能となる
第5発明では、トナーは、金属材料の表面を樹脂で被覆したものであり、トナーを加圧して、樹脂によりトナー同士を固着させるので、電界を加えることを止めてもトナー同士が固着した一又は複数の塊となっているため、被転写材に形成した配線パターンの輪郭に位置するトナーの飛び散りを防止することができ、配線パターンの輪郭の寸法精度を向上させることができる。また、剥離層と接着層とを設けた感光紙が不要で、接着層を除去する工程も不要となるため、配線パターンの形成コストを低減することができる。
第6発明では、帯電したトナーを被転写材とは異なる別の搬送転写体に電界を加えて一次転写し、搬送転写体に一次転写されたトナーを被転写材に二次転写するので、被転写材に形成した配線パターンの輪郭に位置するトナーの飛び散りをより確実に防止することができ、配線パターンの輪郭の寸法精度を向上させることができる。また、剥離層と接着層とを設けた感光紙が不要で、接着層を除去する工程も不要となるため、配線パターンの形成コストを低減することができる。
上記構成によれば、金属材料からなるトナー、又は金属材料の表面を樹脂で被覆したトナーを帯電させ、帯電したトナーと被転写材とを接触させて、電界を加えて被転写材にトナーを転写し、電界を加えた状態で、トナーを被転写材の方向に加圧して、トナーを被転写材に非貫通で埋め込む。これにより、電界を加えることを止めてもトナーが被転写材に固定されているため、被転写材に形成した配線パターンの輪郭に位置するトナーの飛び散りを防止することができ、配線パターンの輪郭の寸法精度を向上させることができる。また、剥離層と接着層とを設けた感光紙が不要で、接着層を除去する工程も不要となるため、配線パターンの形成コストを低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の二次転写装置の動作を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の二次転写装置の別の加圧手段を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の別の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の二次転写装置の動作を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の二次転写装置の動作を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置(配線パターン形成装置)の構成を示す概略図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いてあり、帯電したトナーを被転写材7に転写して、該被転写材7に画像を形成する。画像形成装置1は、静電潜像が形成される像担持体である感光体ドラム2と、感光体ドラム2を回転駆動する駆動手段(図示せず)と、感光体ドラム2の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置3と、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像Tを形成する現像装置4とを備えている。さらに、画像形成装置1は、感光体ドラム2の回転駆動に従って駆動し、感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tが転写される搬送転写体5と、感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを搬送転写体5に転写する一次転写装置6と、搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを被転写材7に転写する二次転写装置8とを備える。なお、画像形成装置1は、搬送転写体5に転写されたトナー画像Tのトナーのうち、二次転写装置8で被転写材7に転写されずに搬送転写体5に残ったトナーを除去するクリーナ9を備えている。クリーナ9は、搬送転写体5に押し当てるブレード9aを有しており、ブレード9aが搬送転写体5に残ったトナーをこすり取って除去する。ブレード9aに用いる材料は、ウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコンゴム等である。
感光体ドラム2は、図示しない駆動手段により矢印方向に回転駆動され、図示しない帯電手段によって表面が所定の電位に帯電される。感光体ドラム2は、円筒状の外周面に有機感光体、アモルファスシリコン感光膜等の感光層を有している。潜像形成装置3は、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光源を用いて、所定の電位に帯電された感光体ドラム2の表面に所定の画像を露光して静電潜像を形成する。例えば、画像形成装置1を用いて回路基板に配線パターンを形成する場合、被転写材7が回路基板、配線パターンが被転写材7に形成される画像となる。そのため、感光体ドラム2の表面に形成される静電潜像は、回路基板に形成される配線パターンとなる。
現像装置4は、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像を、静電荷像現像用のトナーを含む一成分現像剤又は二成分現像剤で現像してトナー画像Tを形成する。具体的に、現像装置4は、現像ロール(図示せず)を用いてトナーを感光体ドラム2に付着させる装置や、ブラシ等を用いてトナーを感光体ドラム2に付着させる装置等である。
一次転写装置6は、感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを搬送転写体5に転写する。具体的に、一次転写装置6は、感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを構成する帯電したトナーと搬送転写体5とを接触させて、電界を加えてトナーを搬送転写体5に転写する。なお、感光体ドラム2と一次転写装置6との間に電界を加えることができるように、感光体ドラム2と一次転写装置6とは、電界発生手段である電界発生装置20と接続されている。搬送転写体5に転写されたトナー画像Tは、矢印方向に搬送され、二次転写装置8に至る。
二次転写装置8は、搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを被転写材7に転写する。具体的に、二次転写装置8は、搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを構成する帯電したトナーと被転写材7とを接触させて、電界を加えてトナーを被転写材7に転写して、被転写材7に画像を形成する。さらに、二次転写装置8は、電界を加えた状態で、トナーを被転写材7の方向に加圧して、トナーを被転写材7に埋め込む。なお、搬送転写体5と二次転写装置8との間に電界を加えることができるように、二次転写装置8は、電界発生手段である電界発生装置21と接続されている。また、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込むことができるように、二次転写装置8は、後述する加圧手段を有する。被転写材7は、搬送ベルト10に載置して矢印方向に搬送し、二次転写装置8に至る。
図2は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の二次転写装置8の動作を説明するための概略図である。図2(a)は、帯電したトナー11と被転写材7とを接触させて、電界を加えた状態を、図2(b)は、電界を加えた状態で、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込む状態を、図2(c)は、トナー11を被転写材7に埋め込んだ後、電界を加えることを止めた状態をそれぞれ示している。
まず、二次転写装置8は、図2(a)に示すように搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを構成する帯電したトナー11と被転写材7とを接触させる。図2に示すようにトナー11aとトナー11bとを積層した2層のトナー11をあらかじめ形成して、形成した2層のトナー11を被転写材7に転写してトナー画像Tを形成する。2層のトナー11をあらかじめ形成してトナー画像Tを形成する方法に限定されるものではなく、トナー11bを被転写材7に転写した後、被転写材7に転写したトナー11bにトナー11aを積層転写してトナー画像Tを形成する方法でも良い。搬送転写体5に転写されたトナー11aと既に被転写材7に転写してあるトナー11bとを接触させ、電界を加えることで、既に被転写材7に転写してあるトナー11b上にトナー11aを転写する。
さらに、図2(b)に示すように、電界を加えた状態で、加圧ローラ12で搬送転写体5と搬送ベルト10とを挟み、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込む。なお、トナー11が複数積層された画像を被転写材7に形成する場合(図2に示すようにトナー11aとトナー11bとの2層が積層されている場合)、積層されているトナー11a、11bのうち既に被転写材7に転写してあるトナー11bは全て被転写材7に埋め込まれ、搬送転写体5に転写されたトナー11aは体積の少なくとも略半分が被転写材7に埋め込まれている。
なお、加圧ローラ12で加圧する圧力は、用いる被転写材7、トナー11の種類により異なるが、例えば10MPa〜45MPa程度で、加圧によりトナー11の粒が潰れずに被転写材7に埋め込むことができる程度の圧力であれば良い。また、トナー11を被転写材7の方向に加圧する加圧手段は、加圧ローラ12に限定されるものではなく、トナー11を被転写材7に埋め込むことができる程度の圧力を加圧できる加圧手段であれば良い。図3は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の二次転写装置8の別の加圧手段を示す概略図である。図3に示す別の加圧手段は、加圧ローラ12に代えて、搬送転写体5と被転写材7とを金属板等の平板13で挟み、平板13に対してそれぞれ矢印の方向に力を加えてトナー11を被転写材7の方向に加圧する。
図2(c)に戻って、トナー11を被転写材7に埋め込んだ後、二次転写装置8が電界を加えることを止める。トナー11は、二次転写装置8が電界を加えることを止めた後も、同極に帯電しているため、従来の画像形成方法では、同極に帯電したトナー11同士の反発し合う力により、被転写材7に形成した画像の輪郭に位置するトナー11が飛び散る可能性があった。しかし、本発明の実施の形態1に係る画像形成方法では、トナー11を被転写材7に埋め込んで、トナー11を被転写材7に固定するため、同極に帯電したトナー11同士の反発し合う力によって被転写材7に形成した画像の輪郭に位置するトナー11が飛び散ることはない。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る画像形成方法では、電界を加えた状態で、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込むので、電界を加えることを止めてもトナー11が被転写材7に固定されているため、被転写材7に形成した画像の輪郭に位置するトナー11の飛び散りを防止することができ、画像の輪郭の寸法精度を向上させることができる。また、剥離層と接着層とを設けた感光紙が不要で、接着層を除去する工程も不要となるため、画像形成コストを低減することができる。
トナー11は、同極に帯電したトナー11同士の反発し合う力により、被転写材7に形成した画像の輪郭に位置するトナー11の飛び散りを防止できる程度に被転写材7に埋め込まれていれば良いが、体積の少なくとも略半分が被転写材7に埋め込まれていることで、二次転写装置8が電界を加えることを止めてもトナー11を被転写材7に確実に固定することができる。また、トナー11が複数積層された画像を被転写材7に形成するので、被転写材7を回路基板、画像を配線パターンとする場合、回路基板に形成される配線パターンの膜厚を厚くすることができ、配線パターンの表面を流れる電流の抵抗を小さくすることができる。なお、被転写材7は、回路基板に限定されるものではなく、印刷用紙等でも良い。また、被転写材7に用いる材料は、例えば、セラミックグリーンシート、樹脂シート、樹脂フィルム、セラミックグリーンシート等の積層体、焼成前のセラミック基板、焼成前の樹脂基板、紙等である。トナー11に用いる材料は、樹脂トナー(熱可塑性樹脂)、金属トナー(電極金属(Au、Ag、Cu、Ni、Fe等)、ITO、有機電極材料、抵抗材料)、金属トナーの表面を熱可塑性樹脂で被覆した樹脂被覆トナー、セラミックトナー、カーボンブラック等であり、粒径は略10μm以下である。
さらに、本発明の実施の形態1に係る画像形成方法に用いる画像形成装置1は、一次転写装置6で感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを搬送転写体5に転写し、二次転写装置8で搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを被転写材7に転写する図1に示した画像形成装置1に限定されるものではなく、転写装置で感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを被転写材7に直接転写する画像形成装置1でも良い。図4は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の別の構成を示す概略図である。図4に示す画像形成装置1は、静電潜像が形成される像担持体である感光体ドラム2と、感光体ドラム2を回転駆動する駆動手段(図示せず)と、感光体ドラム2の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置3と、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像Tを形成する現像装置4と、感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを被転写材7に転写する転写装置15とを備えている。なお、感光体ドラム2と一次転写装置6との間に電界を加えることができるように、感光体ドラム2と一次転写装置6とは、電界発生手段である電界発生装置20と接続されている。
転写装置15は、二次転写装置8と同様に機能し、感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを構成する帯電したトナー11と被転写材7とを接触させて、電界を加えてトナー11を被転写材7に転写して、被転写材7に画像を形成する。さらに、転写装置15は、電界を加えた状態で、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込む。
本発明の実施の形態1に係る画像形成方法では、常温で実施することが可能であるが、二次転写装置8又は転写装置15でトナー11を被転写材7に埋め込む場合に、被転写材7を60℃程度に加熱することで、トナー11を被転写材7に埋め込みやすくすることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置1の二次転写装置8の動作を説明するための概略図である。図5(a)は、帯電したトナー11と被転写材7とを接触させて、電界を加えた状態を、図5(b)は、電界を加えた状態で、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込み、樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させる状態を、図5(c)は、トナー11を被転写材7に埋め込み、樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させた後、電界を加えることを止めた状態をそれぞれ示している。なお、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置1の構成は、実施の形態1の図1に示した画像形成装置1と同じであるため、詳細な説明を省略する。また、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置1の二次転写装置8以外の動作は、実施の形態1の図1に示した画像形成装置1の動作と同じであるため、詳細な説明を省略する。
まず、二次転写装置8は、図5(a)に示すように搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを構成する帯電したトナー11と被転写材7とを接触させる。図5に示すようにトナー11aとトナー11bとを積層した2層のトナー11をあらかじめ形成して、形成した2層のトナー11を被転写材7に転写してトナー画像Tを形成する。2層のトナー11をあらかじめ形成してトナー画像Tを形成する方法に限定されるものではなく、トナー11bを被転写材7に転写した後、被転写材7に転写したトナー11bにトナー11aを積層転写してトナー画像Tを形成する方法でも良い。搬送転写体5に転写されたトナー11aと既に被転写材7に転写してあるトナー11bとを接触させ、電界を加えることで、既に被転写材7に転写してあるトナー11b上にトナー11aを転写する。
図5(b)に示すように、電界を加えた状態で、加圧ローラ12で搬送転写体5と搬送ベルト10とを挟み、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込む。さらに、本発明の実施の形態2では、トナー11として、樹脂トナー(熱可塑性樹脂)、又は金属トナーの表面を熱可塑性樹脂で被覆した樹脂被覆トナーを用いている。そのため、加圧ローラ12でトナー11を加圧して、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させることができる。図5(b)には、加圧ローラ12でトナー11を加圧して、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させて一又は複数のトナー塊16にする様子が図示されている。
図5(c)に示すように、トナー11を被転写材7に埋め込み、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させて一又は複数のトナー塊16にした後、二次転写装置8が電界を加えることを止める。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る画像形成方法では、電界を加えた状態で、トナー11を被転写材7の方向に加圧して、トナー11を被転写材7に埋め込み、さらに熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させるので、トナー11を被転写材7に固定するとともにトナー11同士を固着させて一又は複数のトナー塊16にすることで、被転写材7に形成した画像の輪郭に位置するトナー11の飛び散りを防止することができ、画像の輪郭の寸法精度を向上させることができる。なお、本発明の実施の形態2に係る画像形成方法に用いる画像形成装置1は、一次転写装置6で感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを搬送転写体5に転写し、二次転写装置8で搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを被転写材7に転写する実施の形態1の図1に示した画像形成装置1に限定されるものではなく、転写装置15で感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを被転写材7に直接転写する実施の形態1の図4に示した画像形成装置1でも良い。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置1の二次転写装置8の動作を説明するための概略図である。図6(a)は、帯電したトナー11と被転写材7とを接触させて、電界を加えた状態を、図6(b)は、電界を加えた状態で、トナー11を加圧して、樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させる状態を、図6(c)は、樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させた後、電界を加えることを止めた状態をそれぞれ示している。なお、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置1の構成は、実施の形態1の図1に示した画像形成装置1と同じであるため、詳細な説明を省略する。また、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置1の二次転写装置8以外の動作は、実施の形態1の図1に示した画像形成装置1の動作と同じであるため、詳細な説明を省略する。
まず、二次転写装置8は、図6(a)に示すように搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを構成する帯電したトナー11と被転写材7とを接触させる。図6に示すようにトナー11aとトナー11bとを積層した2層のトナー11をあらかじめ形成して、形成した2層のトナー11を被転写材7に転写してトナー画像Tを形成する。2層のトナー11をあらかじめ形成してトナー画像Tを形成する方法に限定されるものではなく、トナー11bを被転写材7に転写した後、被転写材7に転写したトナー11bにトナー11aを積層転写してトナー画像Tを形成する方法でも良い。搬送転写体5に転写されたトナー11aと既に被転写材7に転写してあるトナー11bとを接触させ、電界を加えることで、既に被転写材7に転写してあるトナー11b上にトナー11aを転写する。
さらに、本発明の実施の形態3に係る画像形成方法では、トナー11として、樹脂トナー(熱可塑性樹脂)、又は金属トナーの表面を熱可塑性樹脂で被覆した樹脂被覆トナーを用いている。そのため、図6(b)に示すように、電界を加えた状態で、加圧ローラ12で搬送転写体5と搬送ベルト10とを挟み、トナー11を加圧して、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させることができる。図6(b)には、加圧ローラ12でトナー11を加圧して、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させて一又は複数のトナー塊16にする様子が図示されている。なお、被転写材7には、加圧ローラ12でトナー11を加圧してもトナー11が被転写材7に埋め込まれない材料、例えば、焼成後のセラミック基板、比較的硬めの樹脂基板等が用いられる。
図6(c)に示すように、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させて一又は複数のトナー塊16にした後、二次転写装置8が電界を加えることを止める。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る画像形成方法では、電界を加えた状態で、トナー11を加圧して、熱可塑性樹脂を変形若しくは軟化してトナー11同士を固着させて、一又は複数のトナー塊16にすることで、被転写材7に形成した画像の輪郭に位置するトナー11の飛び散りを防止することができ、画像の輪郭の寸法精度を向上させることができる。なお、本発明の実施の形態3に係る画像形成方法に用いる画像形成装置は、一次転写装置6で感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを搬送転写体5に転写し、二次転写装置8で搬送転写体5に転写されたトナー画像Tを被転写材7に転写する実施の形態1の図1に示した画像形成装置1に限定されるものではなく、転写装置15で感光体ドラム2の表面に形成されたトナー画像Tを被転写材7に直接転写する実施の形態1の図4に示した画像形成装置1でも良い。
1 画像形成装置(配線パターン形成装置)
2 感光体ドラム
3 潜像形成装置
4 現像装置
5 搬送転写体
6 一次転写装置
7 被転写材
8 二次転写装置
9 クリーナ
10 搬送ベルト
11 トナー
12 加圧ローラ
13 平板
15 転写装置
16 トナー塊
20、21 電界発生装置

Claims (6)

  1. 金属材料からなるトナー、又は金属材料の表面を樹脂で被覆したトナーを被転写材に転写して、該被転写材に配線パターンを形成する配線パターン形成方法において、
    前記トナーを帯電させる帯電工程と、
    帯電した前記トナーと前記被転写材とを接触させて、電界を加えて前記被転写材に前記トナーを転写し、電界を加えた状態で、前記トナーを前記被転写材の方向に加圧して、前記トナーを前記被転写材に非貫通で埋め込む埋め込み工程と
    を含むことを特徴とする配線パターン形成方法。
  2. 前記被転写材はセラミックグリーンシートであり、
    前記埋め込み工程において、前記トナーは、体積の少なくとも略半分が前記被転写材に埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の配線パターン形成方法。
  3. 前記埋め込み工程において、前記トナーを前記被転写材の方向へ加圧する場合、前記トナーの粒子をつぶすことなく前記被転写材に埋め込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線パターン形成方法。
  4. 前記トナーを前記被転写材の方向に加圧する場合の圧力は、10MPa以上45MPa以下であることを特徴とする請求項3に記載の配線パターン形成方法。
  5. 前記トナーは、金属材料の表面を樹脂で被覆したものであり、
    前記埋め込み工程において、前記トナーを加圧して、前記樹脂により前記トナー同士を固着させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配線パターン形成方法。
  6. 前記帯電工程と前記埋め込み工程との間に、帯電した前記トナーを前記被転写材とは異なる別の搬送転写体に電界を加えて一次転写する一次転写工程を含み、
    前記埋め込み工程は、前記搬送転写体に一次転写された前記トナーを前記被転写材に二次転写することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線パターン形成方法。
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