以下に添付図面を参照して、開示の検知システム、検知方法および符号化装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。開示の検知システム、検知方法および符号化装置は、エンコーダにおいてピクチャごとの変化量が閾値を超えた場合にIピクチャを挿入し、映像データの受信側でIピクチャを検出することで、映像データをデコードしなくても映像中の動きを効率よく検知する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる検知システムの一例を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態にかかる検知システム100は、撮像ユニット110と、符号化装置120と、送受信処理部130と、システムコントローラ140と、送受信処理部150と、復号装置160と、表示ユニット170と、を備えている。
検知システム100は、第一エリア11の撮像ユニット110によって撮像された映像中の動きをシステムコントローラ140によって検知する。ここでは、システムコントローラ140による検知を契機として、撮像ユニット110によって撮像された映像を、第二エリア12の表示ユニット170によって表示する場合について説明する。
撮像ユニット110、符号化装置120および送受信処理部130は、第一エリア11に設けられている。撮像ユニット110は、撮像により映像データを得る撮像装置である。撮像ユニット110は、得られた映像データを符号化装置120へ出力する。
符号化装置120は、圧縮符号化部121および設定部126を備えている。圧縮符号化部121は、撮像ユニット110から出力された映像データの変化量をピクチャ単位で取得する。そして、圧縮符号化部121は、取得した変化量が閾値を超えた場合に特定フレームを挿入しながら映像データを符号化する符号化部である。圧縮符号化部121は、符号化した映像データを送受信処理部130へ出力する。
具体的には、圧縮符号化部121は、第一LSI122と、第二LSI124と、を備えている。第一LSI122は、撮像ユニット110から出力された映像データをエンコードする。また、第一LSI122は、Iピクチャ挿入部123を備えている。Iピクチャ挿入部123は、第二LSI124から変化通知を受けると、第一LSI122がエンコードする映像データにIピクチャを挿入する。Iピクチャ(Intra−coded picture)は、フレーム間予測を用いずに符号化されるフレームである。
また、第一LSI122は、Iピクチャ挿入部123によってIピクチャが挿入されない場合は、Pピクチャ(Predictive−coded picture)やBピクチャ(Bidirectionally predictive−coded picture)によって映像データをエンコードする。PピクチャやBピクチャは、フレーム間予測を用いずに符号化されるフレームである。第一LSI122は、エンコードした映像データを送受信処理部130へ出力する。
第二LSI124は、撮像ユニット110から出力された映像データをエンコードする。また、第二LSI124は、変化量取得部125を備えている。変化量取得部125は、第二LSI124によってエンコードされる映像データの変化量をピクチャ単位で取得する。そして、変化量取得部125は、取得した変化量が閾値を超えると、Iピクチャ挿入部123へ変化通知を出力する。
設定部126は、送受信処理部130から出力された閾値変更指示信号に従って、変化量取得部125の閾値を設定する。設定部126によって変化量取得部125に設定される閾値が小さいと、映像データの小さな変化に対してもIピクチャが挿入されるようになる。一方、設定部126によって変化量取得部125に設定される閾値が大きいと、映像データに大きな変化がなければIピクチャが挿入されないようになる。
送受信処理部130は、符号化装置120から出力された映像データを、ネットワーク10を介して送信する送信部である。また、送受信処理部130は、システムコントローラ140からネットワーク10を介して送信された閾値変更指示信号を受信し、受信した閾値変更指示信号を符号化装置120の設定部126へ出力する。
システムコントローラ140(検知装置)は、送受信処理部141と、検出部142と、表示制御部143と、閾値制御部144と、を備えている。送受信処理部141は、送受信処理部130から送信された映像データを、ネットワーク10を介して受信する受信部である。送受信処理部141は、受信した映像データを検出部142へ出力する。また、送受信処理部141は、表示制御部143から出力された送信指示信号や受信指示信号を、ネットワーク10を介して送受信処理部130や送受信処理部150へ送信する。
また、送受信処理部141は、送受信処理部150によって送信された停止要求信号や切替要求信号を受信し、受信した停止要求信号や切替要求信号を閾値制御部144へ出力する。また、送受信処理部141は、閾値制御部144から出力された閾値変更指示信号を、ネットワーク10を介して送受信処理部130へ送信する。
検出部142は、送受信処理部141から出力された映像データに含まれるIピクチャ(特定フレーム)を検出し、検出結果を表示制御部143へ出力する。表示制御部143は、検出部142によるIピクチャの検出を契機として、送受信処理部130からの映像データが表示ユニット170によって表示されるように制御する。たとえば、表示制御部143は、圧縮符号化部121に対する送信指示信号や復号装置160に対する受信指示信号を送受信処理部141へ出力する。
閾値制御部144は、送受信処理部150から出力された停止要求信号や切替要求信号に基づいて、送受信処理部130からの映像データの表示ユニット170による表示時間を取得する取得部である。また、閾値制御部144は、取得した表示時間に基づいて符号化装置120における閾値を制御する閾値制御部である。
たとえば、閾値制御部144は、取得した表示時間が閾値以下である場合に、符号化装置120における閾値が高くなるように制御する。閾値制御部144は、たとえば、符号化装置120に対する閾値変更指示信号を送受信処理部141へ出力することによって符号化装置120における閾値を制御する。
送受信処理部150、復号装置160および表示ユニット170は、第二エリア12に設けられている。送受信処理部150は、システムコントローラ140から送信された受信指示信号を、ネットワーク10を介して受信する。送受信処理部150は、受信した受信指示信号を復号装置160へ出力する。
また、送受信処理部150は、送受信処理部130からの映像データを、ネットワーク10を介して受信し、受信した映像データを復号装置160へ出力する。また、送受信処理部150は、表示ユニット170から出力された停止要求信号や切替要求信号を、ネットワーク10を介してシステムコントローラ140へ送信する。
復号装置160は、送受信処理部150から出力される受信指示信号に従って、送受信処理部150から出力される映像データを受信する。また、復号装置160は伸張部161を備えている。伸張部161は、復号装置160により受信された映像データをデコード(復号)し、デコードした映像データを表示ユニット170へ出力する。
表示ユニット170は、復号装置160から出力された映像データに基づく映像を表示する表示部である。これにより、表示ユニット170は、撮像ユニット110によって撮像された映像を表示することができる。また、表示ユニット170のユーザが、撮像ユニット110の映像の表示を停止する操作を行うと、表示ユニット170は停止要求信号を送受信処理部150へ出力する。また、表示ユニット170のユーザが、表示する映像を撮像ユニット110の映像から他の映像へ切り替える操作を行うと、表示ユニット170は切替要求信号を送受信処理部150へ出力する。
なお、システムコントローラ140は、第二エリア12とは異なるエリアに設けてもよいし、第二エリア12に設けてもよい。また、システムコントローラ140と復号装置160を一体的な装置によって実現してもよい。また、復号装置160と表示ユニット170を一体的な装置によって実現してもよい。
また、ここでは、符号化装置120の映像データの表示ユニット170による表示時間を閾値制御部144において取得するために、表示ユニット170から停止要求信号や切替要求信号を送信する構成について説明した。これに対して、送受信処理部130の映像データを表示した表示時間を示す表示時間情報を表示ユニット170が送信するようにしてもよい。これにより、閾値制御部144は、表示ユニット170から送信された表示時間情報によって表示時間を取得することができる。
図2は、圧縮符号化部におけるエンコード処理の一例を示す図である。図2の横軸は時間を示している。第一LSI122は、第二LSI124から変化通知が出力されていない場合は映像データをPピクチャによってエンコードするとともに、第二LSI124から変化通知が出力された場合は映像データをIピクチャによってエンコードする。
第二LSI124は、映像データの変化量をピクチャ単位で取得しながら映像データをエンコードし、取得した変化量が閾値を超えた場合に第一LSI122へ変化通知を出力する。また、第二LSI124は、第一LSI122より早いタイミングで映像データのエンコードを行う。第二LSI124において取得された変化量が、タイミングT1以前は閾値を超えず、タイミングT1において閾値を超えたとする。この場合は、第二LSI124は、タイミングT1において第一LSI122へ変化通知を出力する。
これにより、映像データの変化量が閾値を超えるタイミングT1において、第一LSI122が映像データにIピクチャを挿入することができる。第一LSI122によってエンコードされた映像データは送受信処理部130へ出力される。なお、第二LSI124によってエンコードされた映像データは出力しなくてもよい。
このように、同じ映像データについて、第一LSI122および第二LSI124でタイミングをずらしてエンコードを行う。そして、早いタイミングでエンコードを行う第二LSI124によって映像データの変化量を監視し、変化量が閾値を超えた場合に第一LSI122に変化通知を出力する。これにより、第一LSI122のエンコードにおいてリアルタイムでIピクチャを挿入することができる。
図3は、映像データを構成するアクセスユニットの一例を示す図である。符号化装置120から出力される映像データは、たとえば図3に示すアクセスユニット300を単位として構成される。アクセスユニット300は、ヘッダ310と、主ピクチャ320と、冗長ピクチャ330と、EOS340(End of Sequence)と、EOS350(End of Stream)と、を含んでいる。
ヘッダ310は、AUデリミタ311(Access Unit Delimiter)と、SPS312(Sequence Parameter Set)と、PPS313(Picture Parameter Set)と、SEI314(Supplemental Enhancement Information)と、を含んでいる。
AUデリミタ311は、アクセスユニット300の先頭を示す開始符号である。SPS312は、シーケンスに関する情報を格納する領域である。PPS313は、映像全体の符号化モードの情報を格納する領域である。SEI314は、符号化処理、復号処理に直接関係ない付加情報を格納する領域である。主ピクチャ320は、映像データが格納される領域である。冗長ピクチャ330は、たとえば主ピクチャ320の誤り検出や誤り訂正のための冗長データが格納される領域である。EOS340およびEOS350は、アクセスユニット300の末尾を示す符号である。
たとえばH.264においては、Iピクチャが挿入されるごとにアクセスユニットが区切られる。したがって、システムコントローラ140は、AUデリミタ311を検出することによってIピクチャを検出することができる。このため、たとえば主ピクチャ320をデコードしなくてもIピクチャを検出し、映像中の動きを検知することができる。
このように、検知システム100においては、符号化装置120においてピクチャごとの変化量が閾値を超えた場合にIピクチャを挿入し、システムコントローラ140(受信側)でIピクチャを検出する。これにより、システムコントローラ140で映像データをデコードしなくても映像中の動きを効率よく検知することができる。
具体的には、映像データの受信側において、映像データをデコードしなくても映像中の動きを検知できるため、受信側の負荷を小さくすることができる。また、映像中の動きを短時間で検知することができる。また、カメラ自体にモーションディテクト機能を設けなくても映像中の動きを検知できるため、カメラの自由度を向上させることができる。また、ピクチャ単位で映像中の動きを検知できるため、モーションディテクトの自由度を向上させるとともに、映像中の動きを短時間で検知することができる。
たとえば、Iピクチャの検出を契機として、符号化装置120によってエンコードされた映像データに基づく映像を表示ユニット170に表示させる制御を行う。これにより、撮像ユニット110によって撮像された映像中に動きがあった場合に、撮像ユニット110によって撮像された映像を表示ユニット170に表示させることができる。
また、システムコントローラ140による映像中の動きの検知結果は、表示ユニット170による表示の切替に限らず様々なシステムに用いることができる。たとえば、システムコントローラ140による映像中の動きの検知を契機として、アラーム音を出すなどのユーザへの通知を行うようにしてもよい。これにより、撮像ユニット110によって撮像された映像中に動きがあったことをユーザへ通知することができる。
また、映像データの変化量が閾値を超えるごとにIピクチャを挿入することで、映像中の動きを映像データの受信側で容易に検知することができる。たとえば、映像データに含まれるAUデリミタを検出することで、映像中の動きを受信側で容易に検知することができる。映像データの変化量が閾値を超えるごとにIピクチャを挿入することで、映像中の動きを通知するための特別な情報を映像データに付加しなくても、映像中の動きを受信側で検知することができる。ただし、映像データの変化量が閾値を超えるごとに挿入する特定フレームはIピクチャに限らず、受信側で容易に検出可能なフレームであればよい。
また、システムコントローラ140は、表示ユニット170によって映像が表示された時間を取得し、取得した表示時間に基づいて圧縮符号化部121の閾値を制御する。これに対して、ユーザは、符号化装置120からの映像データの表示ユニット170による表示が適切でなかった場合は、表示ユニット170による映像の表示を停止したり切り替えたりする。これにより、特別な操作を行わなくても圧縮符号化部121における閾値を適切な値に設定することができる。このため、たとえば撮像ユニット110が設けられる第一エリア11の環境に応じた適切な閾値を容易に設定することができる。
たとえば、システムコントローラ140は、表示ユニット170における映像の表示時間が一定時間以下である場合に圧縮符号化部121の閾値を高くする。これにより、映像データの変化量が閾値を超えて表示ユニット170によって表示された映像が、ユーザによって短時間で停止されたり切り替えられたりした場合に圧縮符号化部121の閾値を高くすることができる。このため、映像データの変化量が閾値を超えにくくなり、映像データがより大きく変化した場合にのみ表示ユニット170に映像を表示することができる。
図4は、実施の形態にかかる検知システムの具体例を示す図である。図4に示すように、検知システム400は、カメラ421,422と、エンコーダ431,432と、ルータ441,442と、ネットワーク450と、ルータ461と、管理サーバ462と、デコーダ463と、モニタ464と、クライアントPC465と、を含んでいる。
ここでは、カメラ421によって撮像された映像がモニタ464やクライアントPC465に表示されているとする。そして、カメラ422によって撮像された映像中に動きがあった場合に、モニタ464やクライアントPC465に表示される映像を、カメラ421の映像からカメラ422の映像に切り替える場合について説明する。
カメラ422は、たとえば図1に示した撮像ユニット110に対応する構成である。エンコーダ432は、たとえば図1に示した符号化装置120に対応する構成である。ルータ442は、たとえば図1に示した送受信処理部130に対応する構成である。ルータ461は、たとえば図1に示した送受信処理部141,150に対応する構成である。
管理サーバ462は、たとえば図1に示したシステムコントローラ140に対応する構成である。デコーダ463は、たとえば図1に示した復号装置160に対応する構成である。モニタ464は、たとえば図1に示した表示ユニット170に対応する構成である。クライアントPC465は、たとえば図1に示した復号装置160および表示ユニット170に対応する構成である。
カメラ421およびエンコーダ431は、現地411に設けられている。カメラ422およびエンコーダ432は、現地412に設けられている。ルータ461、管理サーバ462、デコーダ463、モニタ464およびクライアントPC465は、監視拠点460に設けられている。
カメラ421は、現地411を撮像し、撮像により得られた映像データをエンコーダ431へ出力する。カメラ422は、現地412を撮像し、撮像により得られた映像データをエンコーダ432へ出力する。エンコーダ431は、カメラ421から出力された映像データをエンコードしてルータ441へ出力する。
エンコーダ432は、カメラ422から出力された映像データをエンコードしてルータ442へ出力する。また、エンコーダ432は、カメラ422から出力された映像データの変化量を取得する。そして、エンコーダ432は、取得した変化量が閾値以下の場合はPピクチャやBピクチャを用いて映像データをエンコードし、取得した変化量が閾値を超えた場合はIピクチャを用いて映像データをエンコードする。
たとえば、エンコーダ432のメモリにはコンフィグファイルが記憶されており、映像データの変化量と比較するための閾値がコンフィグファイルに設定されている。閾値の初期設定は、たとえばエンコーダ432のユーザの操作によって行われる。また、エンコーダ432は、管理サーバ462から受信した送信指示信号に基づいて、デコーダ463やクライアントPC465を宛先とする映像データをルータ442へ送信する。
また、エンコーダ432は、管理サーバ462から受信した送信停止指示信号に基づいて、デコーダ463やクライアントPC465を宛先とする映像データの送信を停止する。また、エンコーダ432は、管理サーバ462から受信した閾値変更指示信号に基づいて、コンフィグファイルに設定した閾値を変更する。
ルータ441は、エンコーダ431から出力された映像データをネットワーク450へ送信する。ルータ442は、エンコーダ432から出力された映像データをネットワーク450へ送信する。ネットワーク450は、光回線やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)などのネットワークである。ネットワーク450へ送信された映像データは監視拠点460のルータ461へ送信される。
ルータ461は、エンコーダ431,432からの各映像データをネットワーク450から受信する。ルータ461は、受信した各映像データを管理サーバ462、デコーダ463およびクライアントPC465へ送信する。
管理サーバ462は、エンコーダ431,432からの各映像データを受信する。また、管理サーバ462は、デコーダ463を制御して、モニタ464において表示される映像の切替を管理する。または、管理サーバ462は、クライアントPC465を制御して、クライアントPC465において表示される映像の切替を管理するようにしてもよい。管理サーバ462によるデコーダ463またはクライアントPC465の制御は、たとえばルータ461を介して受信指示信号を送信することによって行われる。
たとえば、管理サーバ462は、モニタ464においてエンコーダ431からの映像データに基づく映像を表示させているとする。このとき、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データを監視し、映像データに含まれるIピクチャを検出する。管理サーバ462は、Iピクチャを検出すると、モニタ464においてエンコーダ432からの映像データに基づく映像を表示させる。
具体的には、管理サーバ462は、映像データをデコーダ463へ送信することを指示する送信指示信号をエンコーダ432へ送信する。また、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データを受信することを指示する受信指示信号をデコーダ463へ送信する。これにより、カメラ422からの映像データの変化量が閾値を超えた場合に、モニタ464においてカメラ422の映像を表示させることができる。また、管理サーバ462のメモリには、表示時間閾値が設定されている。表示時間閾値の設定は、たとえばユーザの操作によって行われる。
また、管理サーバ462は、モニタ464やクライアントPC465から出力された停止要求信号や切替要求信号に基づいて、エンコーダ432からの映像データがモニタ464やクライアントPC465において表示された表示時間を取得する。管理サーバ462は、取得した表示時間に基づいてエンコーダ432の閾値を制御する。たとえば、管理サーバ462は、閾値を変更することを指示する閾値変更指示信号をエンコーダ432へ送信することによってエンコーダ432の閾値を制御する。
デコーダ463は、管理サーバ462の制御に従って、ルータ461から送信された各映像データのうちのいずれかを受信し、受信した映像データをデコードする。デコーダ463は、デコードした映像データをモニタ464へ出力する。モニタ464は、デコーダ463から出力された映像データを表示する。
また、モニタ464は、ユーザによって映像の表示が停止されると管理サーバ462を宛先とする停止要求信号を送信する。また、モニタ464は、ユーザによって映像の表示が切り替えられると管理サーバ462を宛先とする切替要求信号を送信する。停止要求信号や切替要求信号は、たとえばルータ461を経由して管理サーバ462に受信される。
クライアントPC465は、管理サーバ462の制御に従って、ルータ461から送信された各映像データのうちのいずれかを受信し、受信した映像データをデコードする。クライアントPC465は、デコードした映像データを表示する。
また、クライアントPC465は、ユーザによって映像の表示が停止されると管理サーバ462を宛先とする停止要求信号を送信する。また、クライアントPC465は、ユーザによって映像の表示が切り替えられると管理サーバ462を宛先とする切替要求信号を送信する。停止要求信号や切替要求信号は、たとえばルータ461を経由して管理サーバ462に受信される。
ここでは、モニタ464やクライアントPC465から停止要求信号や切替要求信号を送信することによって、モニタ464やクライアントPC465において映像データが表示された表示時間を管理サーバ462が取得できるようにする構成について説明した。ただし、モニタ464やクライアントPC465において映像データが表示された表示時間を管理サーバ462が取得する方法はこれに限らない。たとえば、モニタ464やクライアントPC465が、映像データを表示した時間を示す表示時間情報を、管理サーバ462を宛先として送信するようにしてもよい。
図5は、図4に示した検知システムの閾値設定動作の一例を示すシーケンス図である。図4に示した検知システム400は、以下の閾値設定動作を行う。まず、エンコーダ432が、映像切替の閾値を仮設定する(ステップS501)。ステップS501は、たとえばエンコーダ432のユーザの操作によって行われる。また、ステップS501においては、たとえば、想定される閾値のうちの最も低い閾値が仮設定される。
つぎに、管理サーバ462が、モニタ464の表示時間閾値を設定する(ステップS502)。ステップS501は、たとえば管理サーバ462のユーザの操作によって行われる。つぎに、エンコーダ432が、管理サーバ462への映像データの送信を開始する(ステップS503)。つぎに、エンコーダ432が、映像データの変化量が閾値を超えたことを検知し、送信する映像データにIピクチャを挿入する(ステップS504)。管理サーバ462は、ステップS504により挿入されたIピクチャを検出する。
つぎに、管理サーバ462が、デコーダ463へ映像データを送信することを指示する送信指示信号をエンコーダ432へ送信する(ステップS505)。また、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データを受信することを指示する受信指示信号をデコーダ463へ送信する(ステップS506)。
つぎに、エンコーダ432が、デコーダ463へ映像データを送信する(ステップS507)。デコーダ463は、エンコーダ432から送信された映像データをデコードしてモニタ464へ出力する。モニタ464は、デコーダ463から出力された映像データに基づく映像を表示する。つぎに、モニタ464のユーザが、エンコーダ432からの映像データの表示を停止する操作をモニタ464に対して行ったとする。この場合は、モニタ464が、停止要求信号を管理サーバ462へ送信する(ステップS508)。
つぎに、管理サーバ462が、ステップS501によって仮設定された閾値の妥当性を判断する(ステップS509)。たとえば、管理サーバ462は、ステップS505,S506によってエンコーダ432からモニタ464への映像データの送信を開始してから、ステップS508によってモニタ464から停止要求信号が送信されるまでの時間(表示時間)を取得する。そして、管理サーバ462は、取得した時間と、ステップS502によって設定された表示時間閾値と、を比較することで閾値の妥当性を判断する。
ステップS509において閾値が妥当でないと判断された場合は、管理サーバ462が、映像切替の閾値を高くすることを指示する閾値変更指示信号をエンコーダ432へ送信し(ステップS510)、ステップS501へ戻る。この場合のステップS501においては、前回のステップS501によって設定された閾値より高い閾値が仮設定される。ステップS509において、閾値が妥当であると判断されると、一連の閾値設定動作を終了する。これにより、エンコーダ432において適切な閾値を設定することができる。
図6は、図4に示した検知システムの映像切替動作の一例を示すシーケンス図である。図6においては、モニタ464がエンコーダ431からの映像データを表示している状態で、カメラ422によって撮像される映像に動きがあり、エンコーダ432における映像データの変化量が閾値を超えた場合について説明する。この場合は、検知システム400は、モニタ464によって表示される映像データを、エンコーダ431(切替元)の映像データからエンコーダ432(切替先)の映像データに切り替える映像切替動作を行う。
まず、エンコーダ432が、映像データにおける閾値を超える変化量を検知する(ステップS601)。つぎに、エンコーダ432が、管理サーバ462へ送信する映像データにIピクチャを挿入する(ステップS602)。管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データに挿入されたIピクチャを検出する。
つぎに、管理サーバ462が、デコーダ463へ映像データを送信することを指示する送信指示信号をエンコーダ432へ送信する(ステップS603)。また、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データを受信することを指示する受信指示信号をデコーダ463へ送信する(ステップS604)。つぎに、エンコーダ432が、デコーダ463へ映像データを送信する(ステップS605)。デコーダ463は、エンコーダ432から送信された映像データをデコードしてモニタ464へ出力する。モニタ464は、デコーダ463から出力された映像データを表示する。
つぎに、管理サーバ462が、映像データの送信を停止することを指示する送信停止指示信号をエンコーダ431へ送信し(ステップS606)、一連の映像切替動作を終了する。エンコーダ431は、ステップS606によって送信された送信停止指示信号に基づいて映像データの送信を停止する。これにより、モニタ464によって表示される映像データを、エンコーダ431(切替元)の映像データからエンコーダ432(切替先)の映像データに切り替えることができる。
なお、ここでは、モニタ464によって表示される映像データを、エンコーダ431(切替元)の映像データからエンコーダ432(切替先)の映像データに切り替える場合について説明したが、検知システム400の動作はこのような映像切替動作に限らない。たとえば、検知システム400は、モニタ464に映像が表示されていない状態で、エンコーダ432からの映像に動きがあった場合にエンコーダ432からの映像をモニタ464に表示させるプッシュ配信型の動作を行ってもよい。
図7は、図4に示した検知システムの映像切り戻し動作の一例を示すシーケンス図である。モニタ464がエンコーダ432からの映像データを表示している状態において、モニタ464のユーザが、エンコーダ432の映像データからエンコーダ431の映像データに切り替える操作をモニタ464に対して行ったとする。
まず、モニタ464が、エンコーダ432の映像データからエンコーダ431の映像データに切り替えることを指示する切替要求信号を管理サーバ462へ送信する(ステップS701)。つぎに、管理サーバ462が、デコーダ463へ映像データを送信することを指示する送信指示信号をエンコーダ431へ送信する(ステップS702)。また、管理サーバ462は、エンコーダ431からの映像データを受信することを指示する受信指示信号をデコーダ463へ送信する(ステップS703)。
つぎに、エンコーダ431が、デコーダ463へ映像データを送信する(ステップS704)。デコーダ463は、エンコーダ431から送信された映像データをデコードしてモニタ464へ出力する。モニタ464は、デコーダ463から出力された映像データを表示する。つぎに、管理サーバ462が、映像データの送信を停止することを指示する送信停止指示信号をエンコーダ432へ送信し(ステップS705)、一連の映像切り戻し動作を終了する。エンコーダ432は、ステップS705によって送信された送信停止指示信号に基づいて映像データの送信を停止する。
図8は、切替先のエンコーダの閾値設定動作の一例を示すフローチャートである。切替先のエンコーダ432は、閾値設定動作として、たとえば以下の各ステップを行う。まず、エンコーダ432は、エンコーダ432に記憶されるコンフィグファイルに、映像切替の閾値を仮設定する(ステップS801)。ステップS801は、たとえばエンコーダ432のユーザの操作によって行われる。
つぎに、エンコーダ432は、管理サーバ462への映像データの送信を開始する(ステップS802)。エンコーダ432が管理サーバ462へ送信する映像データは、カメラ422から出力された映像をエンコードした映像データである。つぎに、エンコーダ432は、カメラ422から出力された映像データの変化量が閾値を超えたか否かを判断し(ステップS803)、閾値を超えるまで待つ(ステップS803:Noのループ)。変化量が閾値を超えた場合(ステップS803:Yes)は、エンコーダ432は、管理サーバ462へ送信する映像データにIピクチャを挿入する(ステップS804)。
つぎに、エンコーダ432は、管理サーバ462から送信指示信号を受信したか否かを判断し(ステップS805)、送信指示信号を受信するまで待つ(ステップS805:Noのループ)。送信指示信号を受信した場合(ステップS805:Yes)は、エンコーダ432は、デコーダ463への映像データの送信を開始する(ステップS806)。
つぎに、エンコーダ432は、管理サーバ462から閾値変更指示信号を受信したか否かを判断する(ステップS807)。閾値変更指示信号を受信した場合(ステップS807:Yes)は、エンコーダ432は、受信した閾値変更指示信号に従ってコンフィグファイルの閾値を再設定し(ステップS808)、ステップS803に戻る。
ステップS807において、閾値変更指示信号を受信していない場合(ステップS807:No)は、エンコーダ432は、管理サーバ462から送信停止指示信号を受信したか否かを判断する(ステップS809)。送信停止指示信号を受信していない場合(ステップS809:No)は、ステップS807に戻る。送信停止指示信号を受信した場合(ステップS809:Yes)は、デコーダ463への映像データの送信を停止し(ステップS810)、一連の閾値設定動作を終了する。
図9は、切替先のエンコーダの映像切替動作の一例を示すフローチャートである。切替先のエンコーダ432は、映像切替動作として、たとえば以下の各ステップを行う。まず、エンコーダ432は、映像データの変化量が閾値を超えたか否かを判断し(ステップS901)、変化量が閾値を超えるまで待つ(ステップS901:Noのループ)。映像データの変化量が閾値を超えた場合(ステップS901:Yes)は、エンコーダ432は、映像データにIピクチャを挿入する(ステップS902)。
つぎに、エンコーダ432は、管理サーバ462から送信指示信号を受信したか否かを判断し(ステップS903)、送信指示信号を受信するまで待つ(ステップS903:Noのループ)。送信指示信号を受信した場合(ステップS903:Yes)は、エンコーダ432は、デコーダ463への映像データの送信を開始する(ステップS904)。
つぎに、エンコーダ432は、管理サーバ462から送信停止指示信号を受信したか否かを判断し(ステップS905)、送信停止指示信号を受信するまで待つ(ステップS905:Noのループ)。送信停止指示信号を受信した場合(ステップS905:Yes)は、エンコーダ432は、デコーダ463への映像データの送信を停止し(ステップS906)、一連の映像切替動作を終了する。
図10は、管理サーバの閾値設定動作の一例を示すフローチャートである。管理サーバ462は、閾値設定動作として、たとえば以下の各ステップを行う。まず、管理サーバ462は、表示時間閾値を設定する(ステップS1001)。ステップS1001は、たとえば管理サーバ462のユーザの操作によって行われる。つぎに、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データの受信を開始する(ステップS1002)。
つぎに、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データからIピクチャを検出したか否かを判断し(ステップS1003)、検出するまで待つ(ステップS1003:Noのループ)。Iピクチャを検出した場合(ステップS1003:Yes)は、管理サーバ462は、デコーダ463へ映像データを送信することを指示する送信指示信号を切替先のエンコーダ432へ送信する(ステップS1004)。
つぎに、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データを受信することを指示する受信指示信号をデコーダ463へ送信する(ステップS1005)。つぎに、管理サーバ462は、切替要求信号をモニタ464から受信したか否かを判断し(ステップS1006)、受信するまで待つ(ステップS1006:Noのループ)。切替要求信号を受信すると(ステップS1006:Yes)、管理サーバ462は、モニタ464による映像の表示時間を取得する(ステップS1007)。
つぎに、管理サーバ462は、ステップS1007によって取得された表示時間が、ステップS1001によって設定された表示時間閾値を超えたか否かを判断する(ステップS1008)。設定された表示時間閾値を超えた場合(ステップS1008:Yes)は、管理サーバ462は、切替先のエンコーダ432へ閾値変更指示信号を送信し(ステップS1009)、ステップS1003へ戻る。
ステップS1008において、設定された表示時間閾値を超えていない場合(ステップS1008:No)は、管理サーバ462は、映像データの送信を停止することを指示する送信停止指示信号を切替先のエンコーダ432へ送信する(ステップS1010)。つぎに、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データの受信を停止することを指示する受信停止指示信号をデコーダ463へ送信し(ステップS1011)、一連の閾値設定動作を終了する。
図11は、管理サーバの映像切替動作の一例を示すフローチャートである。管理サーバ462は、映像切替動作として、たとえば以下の各ステップを行う。まず、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データからIピクチャを検出したか否かを判断し(ステップS1101)、検出するまで待つ(ステップS1101:Noのループ)。
ステップS1101において、Iピクチャを検出した場合(ステップS1101:Yes)は、管理サーバ462は、デコーダ463へ映像データを送信することを指示する送信指示信号をエンコーダ432へ送信する(ステップS1102)。つぎに、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データを受信することを指示する受信指示信号をデコーダ463へ送信する(ステップS1103)。つぎに、管理サーバ462は、デコーダ463への映像データの送信を停止することを指示する送信停止指示信号を切替元のエンコーダ431へ送信する(ステップS1104)。
つぎに、管理サーバ462は、切替要求信号(または停止要求信号)をモニタ464から受信したか否かを判断し(ステップS1105)、受信するまで待つ(ステップS1105:Noのループ)。切替要求信号を受信すると(ステップS1105:Yes)、管理サーバ462は、映像データの送信を停止することを指示する送信停止指示信号をエンコーダ432へ送信する(ステップS1106)。つぎに、管理サーバ462は、エンコーダ432からの映像データの受信を停止することを指示する受信停止指示信号をデコーダ463へ送信し(ステップS1107)、一連の映像切替動作を終了する。
図12は、閾値設定動作の他の例を示す図である。管理サーバ462は、エンコーダ432における閾値を変動させ、エンコーダ432からの映像データのモニタ464による表示時間を閾値ごとに取得してもよい。図12に示すテーブル1200は、閾値ごとに取得した、エンコーダ432からの映像データのモニタ464による表示時間の例である。
たとえば、管理サーバ462は、まず、閾値を「100」に設定することを指示する閾値設定指示信号をエンコーダ432へ送信する。これにより、エンコーダ432の閾値が「100」に設定され、エンコーダ432において映像データの変化量が閾値「100」を超えた場合にエンコーダ432からの映像データがモニタ464により表示される。管理サーバ462は、このときのモニタ464による表示時間を取得する。ここでは、表示時間が「5」であったとする。
同様に、管理サーバ462は、閾値を「1000」、「200」、「250」、「300」に設定することを指示する閾値設定指示信号をエンコーダ432へ順次送信し、各閾値におけるモニタ464による表示時間を取得する。ここでは、各閾値における表示時間が「300」、「10」、「1200」、「400」であったとする。
そして、管理サーバ462は、取得された各表示時間のうちの一定時間以上の表示時間に対応する閾値のうちの最小の閾値を選択する。たとえば、管理サーバ462は、取得された各表示時間のうちの300[ms]以上の表示時間「300」、「1200」、「400」に対応する閾値「1000」、「250」、「300」のうちの最小の閾値「250」を選択する。管理サーバ462は、選択した閾値に設定することを指示する閾値設定指示信号をエンコーダ432へ送信し、閾値設定動作を終了する。
これにより、モニタ464において映像が一定時間以上表示された閾値を選択することができるため、カメラ422の映像中の動きが誤検出されない程度に高い閾値をエンコーダ432に設定することができる。また、モニタ464において映像が一定時間以上表示された閾値のうちの最小の閾値を選択することで、カメラ422の映像中の動きが誤検出されず、かつ検出漏れが少ない閾値をエンコーダ432に設定することができる。
以上説明したように、検知システム、検知方法および符号化装置によれば、映像中の動きを効率よく検知することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)映像データの変化量をピクチャ単位で取得し、取得した変化量が閾値を超えた場合に特定フレームを挿入しながら前記映像データを符号化する符号化部と、
前記符号化部によって符号化された映像データを送信する送信部と、
前記送信部によって送信された映像データから前記特定フレームを検出し、検出結果を出力する検出部と、
を含むことを特徴とする検知システム。
(付記2)映像データに基づく映像を表示する表示部と、
前記検出部による前記特定フレームの検出を契機として、前記送信部によって送信された映像データに基づく映像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を含むことを特徴とする付記1に記載の検知システム。
(付記3)前記映像データが前記表示部によって表示された時間を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された表示時間に基づいて前記符号化部の前記閾値を制御する閾値制御部と、
を含むことを特徴とする付記2に記載の検知システム。
(付記4)前記閾値制御部は、前記表示時間が一定時間以下である場合に前記閾値を高くすることを特徴とする付記3に記載の検知システム。
(付記5)前記閾値制御部は、前記閾値を変動させ、前記取得部によって取得された各表示時間が一定時間以上になる前記閾値のうちの最小の閾値を前記符号化部に設定することを特徴とする付記4に記載の検知システム。
(付記6)撮像により映像データを得る撮像装置を含み、
前記符号化部は、前記撮像装置によって得られた映像データを符号化することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の検知システム。
(付記7)前記特定フレームはIピクチャであることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の検知システム。
(付記8)映像データの変化量をピクチャ単位で取得し、
取得した変化量が閾値を超えた場合に特定フレームを挿入しながら前記映像データを符号化し、
符号化した映像データを送信し、
送信した映像データから前記特定フレームを検出し、
検出結果を出力することを特徴とする検知方法。
(付記9)ピクチャ単位の変化量が閾値を超える場合に特定フレームを挿入しながら符号化された映像データを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された映像データから前記特定フレームを検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする検知装置。
(付記10)映像データの変化量をピクチャ単位で取得し、取得した変化量が閾値を超えた場合に特定フレームを挿入しながら前記映像データを符号化する符号化部と、
前記符号化部によって符号化された映像データを送信する送信部と、
前記閾値の変更を指示する信号を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された信号に基づいて前記閾値を設定する設定部と、
を備えることを特徴とする符号化装置。