JP5476229B2 - バーストデータ信号受信方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検出信号を利用することなくバーストデータを受信する方法および装置に関する。
高速ネットワークはバーストデータ通信を利用する場合がある。例えば、光ラインターミナル(Optical Line Terminal;OLT)を局機器とし、光ネットワークユニット(Optical Network Unit;ONU)を加入者機器とする受動光ネットワーク(Passive Optical Network;PON)では、OLT機器にONU機器を登録するために、バーストデータ通信を利用する。OLT機器はONU機器からのバーストデータ通信を受信可能でなければならない。
特許文献1にはバーストデータ通信を受信するためのバーストクロックデータリカバリ回路が開示されている。特許文献2には未登録のONUを発見するための処理が開示されている。特許文献1に記されたバーストクロックデータリカバリ回路は、光電素子を利用して生成した、バーストデータの受信を通知する検出信号の供給を外部から受けて動作する。すなわち、検出信号の供給を受けたときに、バーストクロックデータリカバリ回路が動作可能とされる。
特開2007−20008号公報 特開2007−243284号公報
外部からの検出信号の信頼性は低い可能性がある。例えば、光電素子は、ノイズを受信したときにも検出信号を生成する可能性がある。本出願は、外部からの検出信号を必要とすることなく、バーストデータの受信を可能にする方法および装置を開示する。
上記目的を達成するための本願のバーストデータ信号受信装置は、先頭部を有するバーストデータに対応し、データエッジを有するバーストデータ信号を受信する装置であり、電気信号を受信して入力信号を出力する入力回路と、基準エッジを有する基準データ信号を生成する基準信号生成回路と、クロックエッジを有するクロック信号を生成するクロックデータ再生(CDR)回路であって、該クロック信号のクロックエッジを前記基準エッジに同期させる第1のモードと、該クロック信号のクロックエッジを前記データエッジに同期させ、該クロック信号に基づいて前記入力信号からデータを再生する第2のモードとを有するCDR回路と、前記入力信号から再生したデータ中の前記先頭部を検出する検出回路と、制御回路とを備える。そして、制御回路は、(1)前記CDR回路を前記第1のモードとして前記クロックエッジを前記基準エッジに同期させる工程と、(2)前記CDR回路を前記第2のモードとして前記入力信号から再生したデータを前記検出回路に供給する工程と、(3)前記検出回路が前記先頭部を検出したときに、前記CDR回路を前記第2のモードに維持する工程とを順番に含む処理を行うとともに、(4)前記検出回路が所定の時間内に前記先頭部を検出しなかったときに、次のサイクルの前記処理を開始する。
ここで、前記基準信号生成回路が、前記クロックエッジが前記基準エッジに同期したときの前記クロック信号の第1の周波数と、前記クロックエッジが前記データエッジに同期したときの前記クロック信号の第2の周波数とが実質的に等しくなるように、前記基準データ信号を生成することを特徴とすることが好ましい。
また、前記バーストデータが光ネットワークユニット(ONU)から光ラインターミナル(OLT)へのデータであり、前記OLTが、送信部クロック信号に基づいて前記ONUに送信する出力データ信号を生成する送信部を備え、前記基準信号生成回路が前記送信部クロック信号に基づいて前記基準データ信号を生成することが好ましい。
さらに、前記バーストデータの終了を検出するバーストデータ終了検出手段を備え、前記制御回路は、前記バーストデータ終了検出手段が前記バーストデータの終了を検出したときに、次のサイクルの前記処理を開始することが好ましい。
本願のバーストデータ信号受信装置は、メディアアクセス制御層を有するOLT機器に備えられており、前記バースト終了検出手段が、前記クロック信号を解析することによって、もしくは、前記入力信号から再生したデータを前記メディアアクセス制御層に出力する以前に解析することによって、前記バーストデータの終了を検出することが好ましい。
また、前記先頭部は所定のビットパターンを有し、前記検出回路は、前記入力信号から再生したデータ中の該所定のビットパターンを検出するパターンマッチング回路を有することが好ましい。
さらに、前記CDR回路が、前記基準データ信号と前記入力信号との一方を選択するセレクタと、前記クロック信号の位相と前記選択した信号の位相とを比較する位相比較器とを有し、前記制御回路が、前記第1のモードにおいて前記基準データ信号を選択し、前記第2のモードにおいて前記入力信号を選択するように前記セレクタを制御することが好ましい。
また、前記CDR回路が、前記処理が該CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記クロック信号の位相を所定の方向に一時的に移動させるクロック信号位相移動回路をさらに備えることが好ましい。
さらに、前記入力回路が、前記入力信号を駆動するバッファと、前記電気信号を受信する第1の端子と、前記バッファに接続された第2の端子とを有する入力容量素子と、調整可能な抵抗を介して前記入力容量の第2の端子に一定の電圧を供給するプリチャージ回路を含み、前記処理が前記CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記抵抗を減少させることが好ましい。
また、所定のビットパターンを有するダミーデータを生成するダミーデータ生成回路と、前記検出回路が前記入力信号から再生したデータ中の前記先頭部を検出する以前は前記ダミーデータを選択し、前記検出回路が前記入力信号から生成したデータ中の前記先頭部を検出した後は前記入力信号から再生したデータを選択する、データ選択器をさらに備えることが好ましい。
さらに、前記入力信号から再生したデータの出力がそれを介して行われるFIFOメモリを備え、前記制御回路が、前記処理が前記CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記FIFOメモリを初期化することが好ましい。
上記目的を達成するための本願のバーストデータ信号受信方法は、先頭部を有するバーストデータに対応し、データエッジを有するバーストデータ信号を受信する方法であって、入力信号を受信し、基準エッジを有する基準データ信号を生成し、クロック信号のクロックエッジを前記基準エッジに同期させる第1のモードと、該クロックエッジを前記データエッジに同期させ、該クロック信号に基づいて前記入力信号からデータを再生する第2のモードとを有するクロックデータ再生(CDR)回路を用いて、(1)前記CDR回路を前記第1のモードにして前記クロックエッジを前記基準エッジに同期させる工程と、(2)前記CDR回路を前記第2のモードにして前記入力信号から再生したデータ中の前記先頭部の検出を試みる工程と、(3)前記先頭部を検出したときに前記CDR回路を前記第2のモードに維持する工程とを順番に含む処理を行うとともに、(4)所定の時間内に前記先頭部を検出しなかったときに、次のサイクルの前記処理を開始する。
本願の発明の装置および方法により、外部からの検出信号を必要とすることなく、バーストデータを受信することが可能である。
本願の実施例のネットワークの一例を示すブロック図である。 本願の実施例のトランシーバの一例を示すブロック図である。 本願の実施例の発見処理の一例の概要を示すフロー図である。 本願の実施例のタイミング図の一例である。 本願の実施例の発見処理ステートマシーンの一例を示す図である。 図5のステートマシーンに基づくタイミング図の一例を示す線図である。 本願の実施例のフロントエンドモジュールの一例を示す図である。 本願の実施例のバーストデータ再生処理の一例を示すフロー図である。 本願の他の実施例のトランシーバの一例を示すブロック図である。 本願の他の実施例のバーストデータ受信部の一例のブロック図である。 本願のさらに他の実施例のバーストデータ受信部の一例のブロック図である。
図1に本願の実施例のネットワークの一例のブロック図を示す。ネットワーク100は、上位ネットワーク190と下位ネットワーク180を含むことができる。下位ネットワーク180は、受動光ネットワーク(PON)、イーサネット受動光ネットワーク(EPON)等の、局−加入者構成を有する。図1の例では、下位ネットワーク180は、局機器として設定された光ラインターミナル(OLT)110と、加入者機器として設定された複数の光ネットワークユニット(ONU)を含むことができる。これらの構成要素は図1に示したように互いに接続されている。
OLT機器110は、複数のONU機器が131−133が、上位ネット190等の、ネットワークの他の部分と通信するための入口を提供する。例えば、複数の光ファイバー141−143で、光分配器140と光ファイバー150を介して、複数のONU機器131−133のそれぞれをOLT機器110に接続することが可能である。
複数のONU機器131−133のそれぞれは、加入者宅に設置され、加入者がネットワークにアクセスするためのゲートウエイとして設定される。ONU機器131−133は、ルーター、コンピュータ、電話機、テレビ等の、様々なユーザー装置をネットワークに接続することができる。
局−加入者型ネットワークの上り方向通信には、一般的に、バーストデータ通信が利用される。本願の実施例において、OLT機器110は、バーストデータを受信可能なトランシーバ200を含むことができる。
図1に示す例では、OLT機器110を通じたネットワーク通信を可能にするため、ONU機器131等のONU機器を、バーストデータを利用してOLT機器110に登録する必要がある。具体的には、OLT機器110にONU機器131を登録することによって、ONU機器131は、OLT機器110からの下り方向送信を受信するためのキーと、OLT機器への上り方向送信を行うためのタイムスロットとを得ることができる。キーおよびタイムスロットを利用してONU機器131は、OLT機器110を介してネットワークの他の部分と通信することができる。
さらに具体的には、OLT機器110が下り方向送信を複数のONU機器131−133全体に対して放送するとき、ONU機器131は自局宛の送信をキーに基づいて受信する。一方、ONU機器131が上り方向通信を送信するとき、ONU機器131は、与えられた、他のONU機器のタイムスロットと重なることがないタイムスロットを利用する。
OLT機器110は、発見期間ウインドウ中にONU機器を登録することができる。例えば、OLT機器110が、次の発見期間ウインドウのタイムスロットを告知するためのメッセージを放送することができる。このメッセージを、電源投入済みではあるがまだOLT機器110に登録されていないONU機器である、例えばONU機器131が受信する。そして、ONU機器131は、次の発見期間ウインドウを待ち、発見期間ウインドウ内に、上り方向通信チャネルに、登録要求メッセージを送信することができる。
一方、OLT機器110は、発見期間ウインドウには、上り方向チャネルからの登録要求メッセージを受信可能なように構成することができる。本願の実施例では、トランシーバ200が、登録要求メッセージへのクロック信号の位相同期を短時間で行い、登録要求メッセージのデータを再生することができる。トランシーバ200は、さらに、登録要求メッセージを検出することが可能なように構成されており、外部からの検出信号を必要とすることなく、登録要求メッセージを受信することができる。
登録要求メッセージの検出の後に、OLT機器110は、ONU機器131に、下り方向通信のためのキーと、上り方向通信のためのタイムスロットとを通知する。OLT機器は、さらに、許可メッセージをONU機器131に送る。許可メッセージを受信すると、ONU機器131は、登録確認メッセージをOLT機器に送信し、ネットワーク通信を開始することができる。
一般的に、登録要求メッセージや、その他の、ONU機器からのメッセージは、バイナリー列を構成するバーストデータとして送信することができる。バイナリー列は、プリアンブル部と、区切り部と、ペイロード部と、バースト終了部とを含むことができる。プリアンブル部は、トランシーバ200がバーストデータに位相同期することができる個数のバイナリービットを含む。区切り部は、ペイロード部が開始する境界を示す所定のパターンを含む。ペイロード部は、登録情報等の、バーストデータの通信内容を含むことができる。バースト終了部は、バーストデータの終了を示す所定のパターンを含む。トランシーバ200は、外部からの検出信号を必要とすることなく、バーストデータを検出し、再生することができる。
図2には、送信部201とバーストデータ受信部202を含む本願の実施例のトランシーバ200の一例のブロック図を示す。送信部201は、互いに接続された送信モジュール260と出力バッファモジュール270とを含むことができる。送信モジュール260は、シリアライザ261と基準信号生成回路262を含むことができる。バーストデータ受信部202は、フロントエンドモジュール220とバーストモード・クロックデータ再生(BM−CDR)回路230と、デシリアライザ242と、パターンマッチング回路240と、制御回路250を含むことができる。これらの要素は図2に示されたように互いに接続されることができる。
フロントエンドモジュール220は、例えば、光信号を電気信号に変換する光電素子からの電気信号を受信し、BM−CDR回路230に、入力データ信号として供給することができる。フロントエンドモジュール220は、デカップリングコンデンサユニット222と入力バッファユニット224を備えることができる。
BM−CDR回路230は、入力データ信号を受信することができ、入力データ信号がバーストデータに対応するときに、入力データ信号からバーストデータを再生することができる。より具体的には、BM−CDR回路230は、クロック信号を入力データ信号に同期させ、そのクロックデータ信号に基づいて、入力データ信号からバーストデータを再生することができる。
従来のトランシーバでは、バーストデータの受信を示す検出信号の供給を外部から受けたときに、BM−CDR回路を動作させることが可能であった。例えば、光電素子が光信号を検出したときに検出信号を生成することができる。しかし、例えばノイズを受信したときに光電素子が検出信号を生成することもあり、外部からの検出信号の信頼性は低い可能性がある。本願のトランシーバは、外部からの検出信号を利用しないため、外部からの検出信号の信頼性の低さに影響されることなく、バーストデータを高い信頼性で受信することができる。
本願の一実施形態において、BM−CDR回路230は、さらに、セレクタ232と位相ロックループを含むことができる。位相ロックループは、さらに、互いに接続されてループを構成する、位相比較ブロック234と、ループ制御回路236と、発振回路238とを含むことができる。
セレクタ232は、制御回路250から選択信号SETIDLEを受信することができる。セレクタ232は、さらに、入力データ信号と基準データ信号とを受信し、選択信号SETIDLEに基づいて、そのうちの一方を検出器入力信号として選択することができる。本願にいて、基準データ信号は、クロック信号を入力データ信号に同期させるために必要な時間を短縮するために利用される。
基準信号生成回路262は、例えば、送信部260が下り方向送信、すなわち、ONU機器131に送信する出力信号、を生成するために利用する送信部クロック信号に基づいて基準データ信号を生成することができる。送信部クロック信号は、例えば、10.3125GHzの周波数を有することができる。
しかしながら、基準信号生成回路262を送信モジュール260内に設け、直接、送信部クロック信号に基づいて基準データ信号を生成することは必須ではない。例えば、基準信号生成回路が、送信部クロック信号と共通の基準信号に基づいて生成した他のクロック信号に基づいて、基準データ信号を生成することも可能である。この場合には、基準データ信号は、直接的でなくても、間接的に、送信部クロック信号に基づいて生成される。
位相比較ブロック234と、ループ制御回路236と、発振器238は、クロック信号を検出器入力信号にロックさせる位相ロックループを生成する。位相比較ブロック234は、検出器入力信号の位相とクロック信号の位相とを比較し、位相比較出力を生成する。ループ制御回路236は、位相比較出力を受信し、位相比較出力に基づいて、発振器制御信号を生成する。そして、発振器制御信号によって発振器238の発振周波数を調整することができる。
位相ロックループは、アナログ位相比較、ディジタル位相比較、電流制御発振器、電圧制御発振器、アナログフィルタ型ループ制御回路、ディジタルフィルタ型ループ制御回路、等、様々な技術を利用して実現可能である。さらに、バーストデータ信号に短時間でロック可能であり、かつ、ロック安定性が向上するように、制御回路250からの制御信号BMENによって位相ロックループを設定することができる。
より具体的には、位相ロックループは、ループゲイン、フィルタゲイン、等の動作パラメータを、制御信号BMENによって設定可能である。例えば、入力データ信号がバーストデータのプリアンブル部に対応するときには、ループゲインを増大させることによりクロック信号を入力データ信号に短いロック時間でロックさせるよう設定することが可能である。一方、入力データ信号がバーストデータのペイロード部に対応するときには、ループゲインを低下させることにより位相ロックループのロック安定性を向上させるよう設定することが可能である。
位相比較ブロック234は、さらに、クロック信号に基づいて入力信号からデータを再現するための回路を含む。再生したデータは、デシリアライザ242に供給する。
デシリアライザ242は、シリアルデータである再生データを、例えば16ビットのパラレルデータに変換する。パターンマッチング回路240は、再生したパラレルデータを予め定められたパターンと比較することができる。本願の実施例では、パターンマッチング回路240は、比較結果に基づいてSD信号を制御回路250に供給する。例えば、パターンマッチング回路240は、再生したデータを、プリアンブル部の所定のパターンと比較し、比較結果に基づいて検出信号SDを生成することができる。
パラレルデータとSD信号は、OLT装置内の、図示しない他の回路ブロックに出力される。図2では図示が省略されているが、BM−CDR回路230が再生したクロック信号も、同じ回路ブロックに供給される。
制御回路250は、検出信号SDを受信し、バーストデータ受信部202のさまざまなモジュールに対して、さまざまな制御信号を供給することができる。例えば、制御回路250は、BMEN信号をフロントエンドモジュール230とBM−CDR回路230に供給し、これらの動作を制御することができる。制御回路250は、さらに、選択信号SETIDLEをBM−CDR回路230に供給し、セレクタ232が、位相ロックのために適切な検出器入力信号を選択できるようにすることができる。
制御回路250は、制御ソフトウエアを実行するプロセッサ、ハードウエアで構成されたステートマシーン、等の、さまざまな技術によって実装可能である。
図3は、本願の実施例のバーストデータ再生処理300の一例を示すフロー図である。バーストデータ再生処理300は、発見ウインドウにおいて、上り方向チャネルで、未登録ONU機器からの登録要求メッセージを監視するOLT機器110による発見処理に対応する。この処理は、ステップS310で開始し、ステップS320に進む。
ステップS320では発見ウインドウを開始させる。例えば、OLT機器110が、図1には図示しないメディアアクセス制御(MAC)層の制御により、次の発見ウインドウのタイミングを示す発見ゲートメッセージを放送することができる。ONU機器131等の、OLT機器110にまだ登録されていない電源投入済みのONU機器が検出ゲートメッセージを受信すると、ONU機器131は、OLT機器110に登録するために、次の発見ウインドウのタイミングで登録要求メッセージを送ることができる。そして、処理はステップS330に進む。
ステップS330では、OLT機器110のトランシーバ200が、BM−CDR回路モジュール230を、クロック信号が基準データ信号に位相ロックするように設定する。例えば、制御回路250が制御信号SETIDLEを“1”にし、基準データ信号を位相ロックループに供給する。基準データ信号は、下り方向送信列を生成するためのクロック信号の周波数に関連した周波数を持つことができる。
例えば、基準データ信号の周波数を送信部260のクロック(送信部クロック周波数)の1/4とし、デューティ比を50%とすることができる。BM−CDR回路230は、送信部クロック周波数とほぼ等しい周波数のクロック信号を生成するように設計する。従って、BM−CDR回路230が基準クロック信号に位相ロックしたときには、クロック信号は、送信部クロック周波数と実質的に同一の周波数を持つ。処理はステップS340に進む。
ステップS340では、トランシーバ200は、BM−CDR回路230を、フロントエンドモジュールから供給された入力データ信号に位相ロックするように設定する。例えば、制御回路250はSETIDLE信号を“0”に変化させ、入力データを選択することができる。トランシーバは、これに加えて、短いロック時間でクロック信号を入力データ信号に位相ロックするように、BM−CDR回路230を設定することができる。例えば、制御回路250が制御信号BMENを供給することによって、位相ロックループのループゲインを調整することができる。他の実施例においては、制御回路が制御信号BMENを供給することによって、フロントエンドモジュールの充電時間を調整し、短時間で安定するように設定することができる。
一般的に、ONU機器は、動作クロック信号(ONUクロック信号)を下り方向送信から再生する。従って、ONUクロック信号は、送信部クロック信号と実質的に同一の、すなわち、規格で定められた誤差(例えば、IEEE802.3avでは±100ppm以内)の範囲内で同一の周波数を有する。ONU機器は、このONUクロック信号に基づいてバーストデータを送信することができる。
従って、ONU機器からバーストデータ信号に対応する入力データ信号が入力されると、入力データ信号に位相ロックしたクロック信号は、送信部クロック信号と実質的に同一の周波数を持つことができる。すなわち、ステップS330において基準データ信号に位相ロックしたクロック信号の周波数と、ステップS340において入力データ信号に位相ロックしたクロック信号の周波数とは、互いに実質的に同一となる。
処理がステップS330からステップS340に進んだとき、BM−CDR回路230は、入力データ信号に位相ロックするためにクロック信号の位相を変化させる。しかし、入力データ信号に位相ロックしたクロック信号の周波数は、ステップS330におけるクロック周波数と実質的に同一であるため、クロック信号の周波数を変化させる必要はない。このため、処理がステップS340に進んだとき、BM−CDR回路230は、ステップS330がスキップされた場合に比較して、はるかに短い時間でクロック信号を入力データ信号に位相ロックさせることができる。
クロック信号が入力データ信号に位相ロックしたとき、トランシーバ200は、そのクロック信号に基づいて入力データ信号からデータを再生することができる。トランシーバ200は、例えば、入力データ信号からシリアルデータを再生し、さらに、パラレルデータに変換することができる。次に、処理はステップS350に進む。
ステップS350において、トランシーバ200は、入力データ信号から再生したデータ中の、プリアンブル部を検出することを試みる。プリアンブル部を検出できたら、バーストデータを受信したと判断する。例えば、図2のトランシーバ200は、再生したデータと、バーストデータのプリアンブル部の所定のパターンである、プリアンブルパターンとを比較するパターンマッチング回路240を備えることができる。プリアンブル部が発見されると、処理はステップS360に進む。発見されない場合は、処理はステップS380に進む。
図3では、ステップS340とS350を別のステップとして示している。しかし、パターンマッチング回路は、プリアンブルパターンを検出するために、BM−CDR回路によって再生されたデータを必要とする。従って、ステップS340とS350の少なくとも一部は同時に実行される。すなわち、トランシーバ200は、プリアンブル部の発見を試みながら、入力データ信号からデータを再生する。
ステップS360では、トランシーバ200は、入力データ信号からのデータの再生を継続することができる。そして、処理はステップS370に進む。
ステップS370では、トランシーバ200は、バーストデータの終了の検出を試みる。例えば、図2のパターンマッチング回路240を、再生したデータと、バーストデータのバースト終了部の所定の終了パターンとを比較することによって、バーストデータの終了を検出するように構成することができる。バーストデータの終了が検出されたときには、処理はステップS380に進む。検出されないときには、ステップS360に戻り、入力データ信号からのデータの再生を継続する。
ステップS380では、トランシーバ200は、発見ウインドウが終了したか否かを判断する。発見ウインドウが終了すると、処理はステップS390に進み、処理を終了する。発見ウインドウが終了していないときには、ステップS330に戻り、ステップS330,S340,S350を含む次のサイクルを開始する。
図2に示すトランシーバ200は、バーストデータのプリアンブル部を検出するためのパターンマッチング回路240を備える。しかし、プリアンブル部の検出のためには他のさまざまな形式の回路を利用することができる。
例えば、プリアンブル部が繰り返しビットパターンを持つ場合には、再生したデータが所定の時間内に持つ立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの数をカウントすることによってプリアンブル部を検出することが可能である。BM−CDR回路230の、位相比較出力信号や発振器制御信号等の、内部信号を観察することによってプリアンブル部を検出することも可能である。すなわち、バーストデータを受信していないときには、BM−CDR回路230は、安定にクロック信号を生成することができず、内部信号が変動する。バーストデータのプリアンブル部を受信したときには、バーストデータに位相ロックしたクロック信号を生成することができるため、内部信号は変動しない。
同様に、バーストデータの終了を検出するためにも、バースト終了部を検出するパターンマッチング回路以外の、様々な形式の回路を利用することができる。具体的には、バーストデータのバースト終了部を検出することは必須ではなく、バースト終了部の後の期間を検出してバーストデータの終了を検出することも可能である。例えば、再生したデータに、所定の個数の連続する“0”もしくは“1”を観察したときに、バースデータの終了を検出することも可能である。
図4に、本願の実施例による、BM−CDR回路230のタイミング図の一例を示す。BM−CDR回路230は、SETIDLE信号に応じて、クロック信号を、基準データ信号と入力データ信号のうちの一方に位相ロックすることができる。
SETIDLE信号が“1”のとき、BM−CDR回路230は、基準データ信号を検出器入力信号として選択し、アイドルモードに設定することができる。アイドルモードにおいて、BM−CDR回路230は、クロック信号を基準データ信号に位相ロックする。すなわち、図4において410で示されるように、クロック信号のエッジを基準データ信号のエッジに同期させる。より具体的には、矢印で示されたクロック信号の立ち上がりエッジを、矢印で示された基準データ信号の対応する立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに同期させることができる。
図4の例では、基準データ信号は、例えば10.3125GHzの、送信部クロック周波数の1/4の周波数を有する。また、基準データ信号は50%のデューティ比を有する。BM−CDR回路230は、送信部クロック信号の周波数に近似した周波数のクロック信号を生成するように設計する。BM−CDR回路230が、クロック信号の1つおきの立ち上がりエッジを基準データ信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに同期させたとき、BM−CDR回路モジュール230は、送信部クロック信号の周波数と実質的に同一の周波数のクロック信号を生成することができる。
SETIDLE信号が“0”に変化したとき、BM−CDR回路230は、入力データ信号を検出器入力信号として選択する。入力データ信号は、ONU機器から受信したシリアルデータ信号に対応する可能性がある。ONU機器は、下り方向送信から再生した、OLT機器の送信部クロック信号と実質的に同一の周波数を持つ、ONUクロック信号に基づいてシリアルデータ信号を生成する。すなわち、入力データ信号と基準データ信号を、いずれも、実質的に同一の周波数を有するクロック信号に基づいて生成されたものとすることができる。
入力データ信号が検出器入力信号として選択されたとき、BM−CDR回路230は、図4に420で示されるロック時間で、クロック信号を入力データ信号に位相ロックさせることができる。このロック時間の後には、クロック信号は入力データ信号に位相ロックする。すなわち、入力データ信号のエッジが対応する基準データ信号のエッジよりも位相差φだけ進んでいる(もしくは、遅れている)場合、BM−CDR回路は、クロック信号のエッジが対応する入力データ信号のエッジと同期するまで、位相比較ブロック234からアップ信号(もしくは、ダウン信号)を出力することにより、クロック信号の位相を進める(もしくは、遅らせる)。
すでに説明したように、入力データ信号と基準データ信号とは、いずれも、実質的に同一の周波数を有するクロック信号に基づいて生成される。従って、入力データ信号に位相ロックしたクロック信号と、アイドルモードの期間の、基準データ信号に位相ロックしたクロック信号とは、位相は位相差φだけ異なっていても、実質的に同一の周波数を有する。このため、BM−CDR回路230は、クロック信号を入力データ信号に位相同期するためのロック時間を、例えば10ns未満の短い時間にまで短縮することができる。
BM−CDR回路230は、SETIDLE信号を“1”から“0”に変化させることにより、同一の位相ロックループを、基準データ信号と入力データ信号とから選択された一方の信号にクロック信号を位相ロックさせるために利用する。これにより、安定した動作を保つことでき、ロック時間をさらに短縮することができる。
図5は、本願の実施例のステートマシーンの一例を示す図である。ステートマシーンは、初期状態、アイドル状態、バースト状態、パターンマッチング状態、再生状態の5つの状態を持ち、バーストデータを受信するように、BM−CDR回路を設定することができる。
動作時において、ステートマシーンは、例えば、メディアアクセス制御(MAC)層等の、OLT機器の上位層の制御回路から、AUTO_DCVRY信号を受信することができる。AUTO_DCVRY信号が“0”のとき、ステートマシーンは初期状態に遷移する。
ステートマシーンが初期状態になり、さらに、AUTO_DCVRY信号が“1”に変化すると、ステートマシーンはアイドル状態に遷移する。アイドル状態になると、ステートマシーンは、“1”のSETIDLE信号と“0”のBMEN信号をBM−CDR回路230に出力する。これにより、BM−CDR回路230はアイドル状態に設定される。
アイドル状態では、ステートマシーンは、タイマーに基づいて状態を変化させることができる。例えば、所定の時間の後にバースト状態に遷移する。バースト状態では、ステートマシーンは“1”のBMEN信号と“0”のSETIDLE信号を出力する。これにより、BM−CDR回路230はバーストモードに設定される。具体的には、SETIDLE信号により入力データ信号を検出器入力信号として選択し、BMEN信号により、BM−CDR回路230が短いロック時間で入力データ信号に位相ロックすることができるように、フロントエンドの充電時間や位相ロックループのループゲイン等の、さまざまな動作パラメータを設定することができる。
ステートマシーンは、バースト状態においても、タイマーに基づいて状態を遷移することができる。例えば、所定の時間の経過後に、ステートマシーンはパターンマッチング状態に遷移し、“0”のBMEN信号をと“0”のSETIDLE信号を出力する。これにより、BM−CDR回路は連続モードに設定される。具体的には、SETIDLE信号が“0”に保たれて入力データ信号を検出器データ信号として選択するとともに、BMEN信号によって、BM−CDR回路が高い安定性で入力データ信号に位相ロックするよう、ループゲイン等のさまざまな動作パラメータを設定することができる。
BM−CDR回路がバーストモードにある時にも、連続モードにあるときにも、入力データ信号からデータを再生することができる。再生したデータは、パターンマッチング回路で所定のパターンと比較する。パターンマッチング回路は、比較結果をSD信号でステートマシーンに供給することができる。例えば、SD信号が“1”であるときに再生したデータは所定のパターンと一致し、SD信号が“0”であるときに再生したデータが所定のパターンと不一致である。所定の時間の後に、ステートマシーンはSD信号に基づいて状態を遷移させる。具体的には、SD信号が“1”のとき、ステートマシーンは再生状態に遷移し、SD信号が“0”のとき、ステートマシーンはアイドル状態に戻る。
再生状態に遷移すると、ステートマシーンは“0”のBMEN信号と“0”のSETIDLE信号とを出力し続ける。これにより、BM−CDR回路は連続モードを保ち、入力データ信号のデータの再生を続ける。
再生状態において、ステートマシーンはAUTO_DCVRY信号に応じて状態を遷移させる。例えば、AUTO_DCVRY信号が“1”を保つ期間、ステートマシーンは再生状態を保つ。例えば、発見ウインドウの終了によって、AUTO_DCVRY信号が“0”になると、ステートマシーンは初期状態に戻る。バーストおよびパターンマッチングのそれぞれの状態においても、AUTO_DCVRY信号が“0”になると、ステートマシーンは初期状態に戻る。
ステートマシーンは、パターンマッチング状態において、BMEN信号を“1”に保つことによってBM−CDR回路をバーストモードに維持することも可能である。この場合、ステートマシーンが再生状態に遷移したときに、BMEN信号を“1”から“0”に変化させ、BM−CDR回路モジュールを連続モードに設定することが可能である。
パターマッチング回路を、さらに、再生パラレルデータを基準データ信号の所定のパターンと比較して、基準データ検出信号RDを生成するように構成することも可能である。この場合、アイドルモードにおいて、ステートマシーンは、RD信号に応じて状態を変化させることが可能である。これにより、BM−CDR回路がクロック信号のエッジを標準データ信号のエッジに同期させた時点で、バーストモードに処理を進めることが可能である。
図6には、図5のステートマシーンに基づくOLT機器のタイミング図の一例を示す。
時刻T0においてOLT機器は発見ウインドウを開始する。時刻T1において、OLT機器は、未登録のONU機器からの登録要求メッセージである可能性のあるバーストデータパケットに対応する入力データ信号を受信する。バーストデータパケットは、プリアンブル部610,区切り部611,ペイロード部612,および、バースト終了部613を含む。プリアンブル部610は、規格によって定められた所定のビットパターンの繰り返しを含む。区切り部611はペイロード部612との区切りを示す所定のパターンを含む。バースト終了部613も、バーストデータパケットの終了を示す所定のパターンを含む。ペイロード部612は、ONUをOLT機器登録するために必要なデータを含むことができる。
OLT機器の光電素子は、光信号の形態でのバーストデータパケットを受信することができる。光電素子は、光信号を電気信号に変換し、電気信号を受信機のフロントエンドに供給する。光電素子は、光信号に対して安定するまでに時間を要する。すなわち、光電素子は、バーストデータパケットに対応する光信号の受信開始の後も、セトリング時間の間は、安定した電気信号を生成することができない。このため、620で示されるように、バーストデータパケットの始まりに対応する部分の入力データ信号は崩れている可能性がある。
時刻T0以前において、OLT機器のMAC層から制御回路250に供給するAUTO_DCVRY信号を“0”とし、ステートマシーンを初期モードにすることができる。時刻T0において、OLT機器がAUTO_DCVRY信号を“1”に変化させることにより、検出ウインドウを開始することができる。そして、ステートマシーンはアイドル状態に遷移し、“1”のSETIDLE信号を出力する。これにより、BM−CDR回路はアイドルモードに設定される。
実施形態において、BM−CDR回路を、631で示されるように、クロック信号のエッジを基準データ信号のエッジに同期させるために十分な時間である100nsだけ、アイドル状態に保つ。その後、ステートマシーンがバースト状態に移行し、“0”のSETIDLE信号と“1”のBMEN信号を出力する。これにより、BM−CDR回路をバーストモードに設定することができる。
同様に、641で示されるように、BM−CDR回路を、100nsの時間だけバーストモードに保つ。これは、フロントエンドモジュールがプリアンブル部に対応する入力データ信号を安定に受信したときに、入力データ信号のエッジにクロック信号のエッジを同期させるために十分な時間である。しかしながら、入力データ信号が安定に受信したプリアンブル部に対応しないとき、BM−CDR回路は、クロック信号のエッジを入力データ信号のエッジに同期させることができず、入力データ信号からクロック信号を再生することができない。次に、ステートマシーンがパターンマッチング状態に移行して、“0”のSETIDLE信号と“0”のBMEN信号を出力する。これにより、BM−CDR回路は連続モードに設定される。
実施形態において、BM−CDR回路は、50nsだけ連続モードになり、データを再生してパターンマッチング回路に供給する。パターンマッチング回路は、例えばデシリアライザから供給される再生データ中の、所定のビットパターンを発見することを試みる。パターンマッチング回路が所定のビットパターンを発見できなかったときには、651で示されるように、“0”のSD信号を出力する。従って、50nsの期間が終了したときに、ステートマシーンはアイドル状態に遷移し、BM−CDR回路が再びアイドルモードに設定され、2サイクル目の自動発見処理を開始することができる。
2サイクル目には、632,642,および652で示されるように、BM−CDR回路がバーストデータを受信することができるが、まだ、データは安定していない。このため、パターンマッチング回路が所定のビットパターンを発見することができず、“0”のSD信号を出力する。2サイクル目が失敗すると、BM−CDR回路は、3サイクル目の自動発見処理を開始することができる。
3サイクル目にBM−CDR回路がバーストモードに設定されたときには、643で示されるように、プリアンブル部のデータを、例えば光電素子のセトリング時間の後に、BM−CDR回路への入力データ信号として安定に受信することができる。これにより、BM−CDR回路は、入力データ信号からクロック信号を再生することができる。そして、連続モードにおいて、653で示されるように、BM−CDR回路がプリアンブル部のデータを再生し、パターンマッチング回路が再生データ中の所定のビットパターンを発見することができる。従って、パターンマッチング回路は“1”のSD信号を出力する。
“1”のSD信号を受信すると、ステートマシーンがSETIDLE信号およびBMEN信号の生成を停止し、BM−CDR回路を連続モードに維持することができる。連続モードにおいて、BM−CDR回路は、さらに、ペイロード部のデータの再生を行うことができる。
既に説明したように、BM−CDR回路は、基準データ信号のエッジにクロック信号のエッジを同期させるのに十分な時間だけアイドルモードに保たれる。しかし、BM−CDR回路は、アイドルモードにおいてはバーストデータを受信することができないため、アイドルモードの時間を必要以上に長くすることは望ましくない。
同様に、BM−CDR回路は、入力データ信号のエッジにクロック信号のエッジを同期させるのに十分な時間だけバーストモードを保ち、さらに、パターンマッチング回路がパターンマッチングを実行するに十分な時間だけ連続モードを保つ。しかし、バーストモードおよび連続モードの時間を必要以上に長くすることは好ましくない。バーストデータに対応する安定した信号が受信されない状態でバーストモードもしくは連続モードが継続されると、BM−CDR回路が不安定になり、安定した周波数でのクロック信号生成を維持できない可能性がある。不安定になった後で安定したデータ信号の受信が開始されると、BM−CDR回路は、短いロック時間でクロック信号を入力データ信号に位相ロックすることができない。
従って、各サイクルのアイドル、バースト、連続の各モードの時間を必要以上に長くせず、短い時間でサイクルを繰り返すことが好ましい。これによって、BM−CDR回路が安定したバーストデータ信号を受信し始めてから、最小の遅れ時間で位相ロックし、バーストデータを再生することが可能になる。この結果、バーストデータのプリアンブル部の期間を短縮することが可能である。また、再生データ中の基準データ検出を利用してBM−CDR回路をアイドルモードからバーストモードに変化させることによって、サイクルタイムをさらに短縮することが可能である。
以上で説明した処理は、外部からの検出信号を利用しない。すなわち、トランシーバ200に内蔵されたパターンマッチング回路240が、BM−CDR回路によって再生されたデータが所定のパターンと一致したときにSD信号を生成する。パターンマッチング回路からSD信号が供給されたときには、バーストデータのペイロード部を受信できるように、制御回路250がBM−CDR回路を連続モードに維持する。パターンマッチングによって、所定のパターンを有するバーストデータをノイズと区別して検出することができるため、SD信号を高い信頼性で生成することができる。
BM−CDR回路がバースト終了部613を受信したとき、AUTO_DCVRY信号を“0”に戻してステートマシーンを初期状態に戻すことが可能である。例えば、パターンマッチング回路240をバースト終了部613のビットパターンを検出可能なように構成し、バースト終了部が検出されたことを示す検出信号をステートマシーンに供給することが可能である。その後、別の未登録ONU機器からの登録要求メッセージを検出するために、AUTO_DCVRY信号を再び“1”に変化させてもよい。これによって、レシーバ200は、OLT機器110からの指示を受けることなく、次、およびそれ以降の未登録ONU機器からの登録要求メッセージを発見することができる。
ここで、再び図4を参照して、BM−CDR回路230のオプションの機能について説明する。既に説明したように、入力データ信号のエッジが基準データ信号の対応するエッジに対して位相差φだけ進んでいる(もしくは、遅れている)とき、BM−CDR回路は、クロック信号のエッジが入力信号の対応するエッジと同期するまで、位相比較ブロック234からアップ(もしくは、ダウン)信号を出力する。これにより、クロック信号の位相を進める(もしくは、遅らせる)。
しかしながら、位相差φが約180°、すなわち、入力データ信号の最短のエッジ間隔の1/2である場合、BM−CDR回路230の位相比較ブロック234は、同一の個数のアップ信号とダウン信号とを出力し、クロック信号のエッジが同一の位置に固定されてしまう可能性がある。この結果、BM−CDR回路230は、短いロック時間の間に、入力データ信号にクロック信号を位相ロックすることができない。このような問題は、例えば、特開2002−100982号公報の図11や、特開平11−239120号公報の図9に示されている。
このため、BM−CDR回路230は、オプションとして、アイドルモードからバーストモードに遷移したときに、クロック信号の位相を一方の方向に一時的に強制的に移動させる回路(クロック位相移動回路)を備えることができる。クロック位相移動回路は、例えば、BMEN信号によって制御され、BMEN信号が“0”から“1”に変化したときにクロック信号の位相を特定の方向に一時的に移動させることができる。
具体的には、例えば、ループ制御回路236を、BMEN信号が“0”から“1”に変化した後の所定の期間内に所定の個数のアップ信号もしくはダウン信号を生成するクロック位相移動回路を含んで構成することができる。ループ制御回路236は、位相比較ブロックからアップおよび/またはダウン信号を受け取るとともにクロック位相移動回路からもアップまたはダウン信号を受け取り、受け取った全てのアップおよびダウン信号の個数をカウントして、発振器制御信号を生成することができる。
もしくは、発振器238が、BMEN信号が“0”から“1に変化した後の所定の期間内に、発振器238の発振周波数を変化させるクロック位相移動回路を含むように構成することも可能である。さらに、例えば、バーストモード・クロック・データ再生回路230が発振器238からの出力を可変遅延回路を通じて位相比較ブロック234に供給する構成である場合に、BMEN信号が“0”から“1に変化しとときに、遅延時間を強制的に変化させるクロック位相移動回路を備えることも可能である。
これにより、位相差φが約180°である場合にも、BM−CDR回路230は、アイドルモードからバーストモードに遷移したときに一時的にクロック信号の位相を移動させることができる。ここで、BM−CDR回路は、クロック位相移動回路が動作している間にも、位相比較出力を利用した発振器の制御を維持する。このため、クロック位相移動回路がクロック信号の位相を移動させた後は、短いロック時間内に入力データ信号にクロック信号を位相ロックすることが可能である。
例えば、発振器238の発振周波数が、発振器の動作電流によって制御される場合、動作電流に所定の電流を追加する(もしくは、所定の電流を減じる)スイッチを、クロック位相移動回路として設けることが可能である。BMEN信号が“0”から“1”に変化し、BM−CDR回路がアイドルモードからバーストモードに変化したときに、スイッチをONにすること可能である。これによって、発振周波数が上昇(もしくは、低下)し、入力データ信号の位相に対するクロック信号の位相の相対的な移動が開始される。位相差が180°付近である場合であっても、この移動ののちに、BM−CDR回路がクロック信号のエッジの移動を開始することができる。
所定の時間の終了時に、スイッチをOFFすることも可能である。もしくは、BM−CDR回路のセレクタ232が検出器入力信号として入力データ信号を選択している期間全体にわたって、スイッチをON状態に保つことも可能である。いずれの場合にも、BM−CDR回路は、クロック信号のエッジが入力データ信号のエッジそろうまで、クロック信号の位相の移動を続ける。すなわち、クロック位相移動回路は、BM−CDR回路がアイドル状態からバースト状態に変化したときに、発振周波数を上昇(もしくは、低下)させることにより、クロック信号の位相を一時的に移動させることができる。言い換えれば、クロック位相移動回路は、BM−CDR回路のバーストモードへの変化から始まる限られた期間内に、クロック信号の位相を移動させることができる。
バーストモードの間スイッチのON状態を保つ場合、BM−CDR回路をアイドルモードに変化させるときにスイッチをOFFすることが可能である。もしくは、アイドルモードに変化させた後もスイッチをON状態に保ち、BM−CDR回路を再びバーストモードに変化させるときにOFFすることも可能である。この場合、クロック位相移動回路がクロック信号の位相を移動させる方向は、スイッチが切り替わる方向に応じて逆転する。
クロック位相移動回路がクロック信号の位相を移動させる能力は、適切に調整する。クロック位相移動回路は、BM−CDR回路が位相差φが約180°である状態から脱出できるために十分な、位相移動能力を持つことが可能である。一方、位相差φが0°付近であるときのBM−CDR回路の動作を乱さないように、位相移動量を制限することが可能である。さらに、クロック位相移動回路がクロック信号の位相を移動させる期間も、ロック時間に対して悪影響を与えることがないように制限することができる。これによって、クロック位相移動回路は、平均のロック時間を顕著に増大させることなく、最悪(位相差が約180°)の場合におけるロック時間を短縮することができる。
図7に、本願の実施例のフロントエンドモジュールの一例を示す。トランシーバのフロントエンドモジュール720は、図7に示すように接続されたデカップリング容量ユニット722と入力バッファユニット724とを含むことができる。フロントエンドモジュール720は、光電素子770から電気信号を受信することができる。光電素子770は、図7に示すように接続された光電変換ブロック772と出力バッファブロック774とを含むことができる。
入力バッファユニット724は、例えば1.2Vの、低い電源電圧で動作可能なCMOS電流モードロジック(CML)バッファとすることができる。一方、出力バッファ774は、例えば3.3Vの、より高い電源電圧で動作するバイポーラCMLバッファとすることができる。デカップリング容量ユニット722は、これらの素子の間の電源電圧の差異を分離することができる。
しかし、出力バッファ774がバーストデータに対応する電気信号の出力を開始するとき、出力バッファ774の出力端子の平均電圧が変化する可能性がある。このため、入力バッファユニット724の入力端子の平均電圧も変化する可能性があり、この平均電圧の変化に対応したデカップリング容量ユニット722の充電が十分に行われるまで、入力バッファユニット724が正しく動作することができない。
このため、本願の実施形態では、デカップリング容量ユニット722が、デカップリング容量Cdとバイアス電圧源Vbに接続された抵抗とを含み、この抵抗が、BMEN信号に従って切り替え可能な複数の抵抗、例えば、Ra,Rb,Rc、からなることが可能である。具体的には、アイドル状態からバースト状態に変化したときに、ステートマシーンが“1”のBMEN信号を出力するので、BMEN信号が“1”に変化したときに、抵抗Raを調整可能な時間だけバイアス電圧源Vbに接続し、抵抗Raを介してデカップリング容量Cdを充電することができる。
例えば、Ra<Rb<Rcとなるように、抵抗Raの抵抗を小さく設定することにより、デカップリング容量Cdを大きな電流で充電することができる。これにより、フロントエンドを短時間で安定させることができる。好ましくは、さらに抵抗RbおよびRcを介して、バイアス電圧Vbをデカップリング容量Cdに接続可能にすることができる。例えば、前記調整可能な時間のあとの、BMEN信号が“1”である期間は抵抗Rbを介して、BMEN信号が“0”である期間は抵抗Rcを介して、バイアス電圧源に接続することができる。RbおよびRcの抵抗値は、フロントエンドモジュールがバーストデータのプリアンブル部およびペイロード部を受信する動作に対する必要性に応じて定めることができる。
本願のバーストデータ再生処理は、未登録のONU機器からの登録要求メッセージの受信に好適に利用可能であるが、それ以外の上り方向通信の受信にも利用可能である。例えば、同じ処理を登録済みのONU機器からの上り方向通信の受信に利用することも可能である。
既に説明したように、登録済みのONU機器はOLT機器から与えられたタイムスロット内に上り方向通信を送信する。従って、OLT機器は、ONU機器からの上り方向通信をいつ受信するかを知っている。しかしながら、ネットワークシステムの動作タイミングのずれのため、上り方向通信を受信する正確な時刻を知るためには、OLT機器は、頻繁にタイミング情報の更新を行う必要がある。OLT機器は、頻繁なタイミング情報更新を行う代わりに、いつ通信を受信するかを知ることなくバーストデータを再生することを可能にする、本願のバーストデータ再生処理を利用して、登録済みONU機器からの上り方向通信の受信を行うことができる。
図8は、本願の他の実施形態のバーストデータ再生処理の一例の概要を示すフロー図である。図8のフロー図は、具体的には、登録済みのONU機器から受信したバーストデータを再生する処理800の一例を概要を示す。この処理はステップS810で開始され、ステップS820に進む。
ステップS820では、OLT機器110のMAC層が、例えば発見ウインドウの終了後に、処理を開始することができる。もしくは、OLT機器110は、最初のONU機器のタイムスロットの開始以前に処理を開始することも可能である。OLT機器内のタイミング情報が更新されていなかったとしても、OLT機器は、タイムスロットの概略のタイミングを把握しており、動作タイミングずれの可能性の範囲を考慮して処理を開始することができる。処理は次にステップS830に進む。
ステップS830,S840,S850,S860およびS870は、それぞれ、図3に示した処理のステップS330,S340,S350,S360およびS370と基本的には同一である。しかしながら、ステップS850において再生したデータが所定のプリアンブルパターンと一致しなかった場合、処理はステップS830に進み、ステップS830,S840およびS850を含む次のサイクルの処理を開始する。これにより、OLT機器110がバーストデータを受信する正確なタイミングを知らない場合であっても、登録済みONU機器からのバーストデータを検出し、再生することができる。
さらに、ステップS870において、再生したデータが所定の終了パターンに一致したときに、処理はステップS830に進み、ステップS830,S840およびS850を含む次のサイクルの処理を開始する。すなわち、登録済みONU機器の1つからのバーストデータを検出し、再生したあと、さらに、OLT機器110のMAC層が開始処理を行うことなく、次のONU機器からのバーストデータの検出および再生処理を行うことができる。
もしくは、OLT機器110のMAC層が、1つの登録済みONU機器のタイムスロットの終了後に、次のサイクルの処理を開始することも可能である。さらに、OLT機器110のMAC層が、最後の登録済みONU機器のタイムスロットの終了後に、図8の処理を終了することも可能である。
しかし、MAC層による制御を単純にするため、受信部202を、MAC層からの指示を受けることなく次のサイクルの処理を開始できるように構成することが好ましい。例えば、図2に示す受信部202の制御回路250を、OLT機器110のMAC層からからの指示を受けるかわりに、AUTO_DCVRY信号を生成可能なように構成することができる。これにより、受信部202がMAC層からの指示を必要とすることなく、次のサイクルの処理を開始することができる。
図9は、本願の他の実施形態のバーストデータトランシーバ205の一例のブロック図である。トランシーバ205は、図2に示すものと同一の送信部201と、バーストデータ受信部207をと含む。バーストデータ受信部207は、図2に示す受信部202が有するパターンマッチング回路240にかえて、パターンマッチング回路243を有する。パターンマッチング回路243は、検出信号SDに加えて、バーストデータのバースト終了部の所定のビットパターンを検出して、バースト終了信号BEを生成することができる。
バーストデータ受信部207は、図2の受信部202の制御回路250にかえて、制御回路254を有する。制御回路254は、自動発見ステートマシーン252に加えて、AUTO_DCVRY信号を生成する開始回路256を有する。開始回路256がパターンマッチング回路243から検出信号EBを受信すると、AUTO_DCVRY信号を“0”に変化させて、図5に示す自動発見ステートマシーン252を初期状態に戻す。開始回路256は、その後、所定の時間の終了後に、さらに、AUTO_DCVRY信号を“1”に変化させて、ステートマシーン252をアイドル状態に進める。これにより、受信部207は、MAC層からの指示を必要とすることなく、次のサイクルの処理を開始することができる。
図3および8において、未登録ONU機器からのバーストデータを検出して再生する処理300と、登録済みONU機器からのバーストデータを検出して再生する処理800とを、別個の処理として記載した。しかし、処理300と処理800とは、実質的に同一であるステップS330,S340,S350,S360およびS370と、ステップS830,S840,S850,S860およびS870とを含む。実際には、受信部は、受信元が未登録ONU機器であるか登録済みONU機器であるかを区別することなく、バーストデータを検出し再生することができる。
開始回路256は、例えば、受信部207の電源が投入されたときに、AUTO_DCVRY信号を“0”に変化させ、その後、“1”に変化させることにより、自動発見ステートマシーン252に第1回目のサイクルの検出・生成処理を開始させることができる。開始回路256は、さらに、例えばパターンマッチング回路243がバーストデータの終了を検知したときに、AUTO_DCVRY信号を“0”に、そしてさらに“1”に変化させることにより、ステートマシーン252に2回目、および、その後のサイクルの処理を開始させることができる。これにより、受信部207は、OLT機器110のMAC層からの制御を一切受けることなく、登録済み、もしくは、未登録のONU機器からのバーストデータを検出し、再生することができる。
トランシーバ205は、受信元が未登録ONU機器であるか登録済みONU機器であるか区別することなく、バーストデータを再生し、OLT機器のMAC層に出力する。そして、MAC層が、そのデータが、例えば、未登録ONU機器から登録要求メッセージであるか、登録済みONU機器からの上り方向通信であるかを判断し、判断結果に応じて処理する。
図9に示すレシーバ205では、パターンマッチング回路243がバーストデータの終了を検出する手段として機能する。すなわち、パターンマッチング回路243がバーストデータのバースト終了部を検出し、信号EBを制御回路254に供給する。これにより、制御回路254は、バーストデータの終了後に次のサイクルの検出・再生処理を開始することができる。
しかしながら、例えばネットワーク100の不安定性によって、受信部207がバースト終了部を安定して受信することができなかった場合、パターンマッチング回路243はバーストデータの終了部を検出することができない。このため、ステートマシーンが再生状態に移った後にネットワークが不安定になると、ステートマシーンが再生状態にとどまり、制御回路254が次のサイクルのプロセスを開始することができない。この問題を解決するため、受信部207は、バーストデータの終了を検知する、1つもしくはそれ以上の付加的な手段を備えることができる。
例えば、パターンマッチング回路243を、バースト終了部の所定のビットパターンに加えて、再生したデータ中の連続する“0”を検出可能なように構成することができる。すなわち、図9に示すように、パターンマッチング回路243を、再生データ中の所定数の連続する“0”を検知して0連続信号CZを生成するように構成することができる。パターンマッチング回路243を、さらに、再生データ中の所定数の連続する“1”を検出して1連続信号COを生成するように構成することも可能である。制御回路254は、パターンマッチング回路243がバースト終了部を検出できなかった場合にも、信号CZもしくは信号COを受信した時に、次のサイクルの処理を開始することができる。
受信部207は、さらに、BM−CDR回路230が再生したクロック信号のジッタ量を測定し、その量が所定値を上回ったときにジッタ検出信号JDを生成する、ジッタ検出回路235を備えることができる。受信部207が安定したバーストデータを受信しているときには、BM−CDR回路230が受信した信号に安定したロックしたクロック信号を生成することができる。このため、クロック信号のジッタ量は小さい。
これに対して、ステートマシーンが再生状態であるときにバーストデータが終了すると、BM−CDR回路は不安定になり、ジッタの小さいクロック信号の生成を維持することができなくなる。このため、ジッタ量が所定の閾値を超えたときに、ジッタ検出回路235が、バーストデータの終了を検出し、ジッタ検出信号JDを生成することができる。制御回路254は、パターンマッチング回路243がバースト終了部を検知できなかったときにも、ジッタ検出信号JDを利用して、次のサイクルの処理を開始することができる。
図9に示すジッタ検出回路235は、BM−CDR回路230から再生クロック信号を受信するとともに、基準データ生成回路262から基準データ信号を受信する。ジッタ検出回路235は、例えば、再生クロックの位相と基準データ信号の位相とを比較し、比較結果の変化を観察することにより、再生クロック信号のジッタを検出することができる。
具体的には例えば、ジッタ検出回路235は、生成クロック信号のレベルを、例えばD型フリップフロップを利用して、基準データ信号のエッジでサンプリングする。例えば、基準データ信号が再生クロック信号と同一の周波数を持つ(もしくは、同一の周波数を持つように分周した)とき、再生クロック信号のレベルを基準データ信号の周期ごとに1回サンプリングする。もしくは、再生クロック信号のレベルを所定のサイクルごとにサンプリングすることも可能である。サンプルしたレベルは、例えば、他のD型フリップフロップに一時的に保持し、基準データ信号の次のエッジでサンプリングしたレベルと比較することができる。
再生クロック信号が安定したバーストデータ信号にロックしているときには、基準データ信号のエッジでサンプリングした再生クロック信号レベルは変化しない。一方、バーストデータの終了後には、再生クロック信号のジッタ量が増大し、レベルの変化が発生する可能性がある。このため、ジッタ検出回路235は、レベルの変化が検出されたときに信号JDを生成することができる。ジッタ検出回路235は、さらに、カウンタを備え、所定の期間内にある決まった回数のレベル変化が検出されたときに信号JDを生成することも可能である。
図4に示したように、バーストデータ信号にロックした再生クロック信号の位相は、基準データ信号の位相と異なる可能性がある。例えば、基準データ信号のエッジが再生クロック信号エッジと略一致したときには、再生クロック信号のレベルを高い信頼性でサンプリングすることができない。
この問題を解決するため、ジッタ検出回路235は、再生クロック信号のレベルを、基準データ信号のサイクル内の2つもしくはそれ以上の異なるタイミングでサンプリングし、それぞれのタイミングでのレベル変化を検出することが可能である。ジッタ検出回路235は、全てのタイミングにおいて変化、もしくは、決まった回数の変化が検出されたときに、信号JDを生成することができる。これによって、ジッタ検出回路235は、高い信頼性でバーストデータの終了を検出することができる。
図4に示したように、生成クロック信号の位相は、安定したバーストデータが受信できた場合であっても、バーストモードにおいては変化する可能性がある。従って、ジッタ検出回路235は、例えば、BMEN信号が“1”である期間は、信号JDの生成を禁止することができる。
このように、受信部207は、複数のバーストデータ終了検出手段を有する。上記の検出手段は、BM−CDR回路230が再生したデータ、もしくは、BM−CDR回路230が生成したクロック信号の解析を行うことによってバーストデータの終了を検出する。このため、受信部207内でバーストデータの終了を検出することができる。これによって、制御回路254が、少なくとも1つの検出手段から供給された信号を利用して、MAC層の指示を必要とすることなく、次のサイクルの処理を開始することができる。
再生データがMAC層に出力される場合もあるが、再生データを解析してバーストデータの終了を検出する手段であるパターンマッチング回路243は、MAC層へ出力する以前の再生データを解析する。このため、パターンマッチング回路243は受信部207内でバーストデータの終了を検出することができる。
受信部207が説明した検出手段の全てを備える必要は無い。しかし、受信部207が2個もしくはそれ以上の検出手段を備えることにより、高い信頼性で、次のサイクルの処理を開始することができる。
図10に、本願の他の実施形態のバーストデータ受信部203の一例のブロック図を示す。受信部203は、図2に示した受信部202に含まれる構成要素に加えて、弾性バッファ244とセレクタ245を備えている。さらに、パターンマッチング回路240がパターンマッチング回路241に置き換えられている。
パターンマッチング回路240と同様に、パターンマッチング回路241は、バーストデータからプリアンブル部を検出して検出信号SDを出力することができる。パターンマッチング回路241は、さらに、バーストデータの区切り部を検出し、検出信号DDおよびWAを出力することができる。DD信号は区切り部が検出されたときに出力される。WA信号は、パラレルデータのどのビットが区切り部の最初のビットに対応するかを示す。
パターンマッチング回路241は、再生したパラレルデータと、パラレルデータ内のそれぞれ異なる位置から区切り部が開始される複数のパターンとの比較を、同時に行うことができる。これによって,パターンマッチング回路241は区切り部を高い信頼性で検出し、DD信号およびWA信号を生成することができる。
DD信号およびWA信号に基づいて、セレクタ245が、弾性バッファ244に一時的に格納されたデータを並べ直して、レイテンシ調整済み再生データとして出力する。すなわち、DD信号から、レイテンシ調整済み再生データ中の区切り部の最初のビットに対応するデータまでのレイテンシが調整され、一定の値に保たれる。
レイテンシ調整済み再生データは、例えば受信部203を評価するために、具体的には、例えば図2の261のようなシリアライザで生成したシリアルデータを受信部203にループバックすることによって、受信部203を評価するために、好適に利用することができる。DD信号からのレイテンシが調整されているため、レイテンシ調整済み再生データを、シリアライザ261に入力するオリジナルのパラレルデータと、ビットごとに比較することができる。これによって、バーストデータ受信部203の評価を容易に行うことができる。
図11には、本願の他の実施形態のバーストデータ受信部206の一例のブロック図を示す。
バーストデータ受信部206は、図2に示すバーストデータ受信部202に含まれる構成要素に加えて、ダミーデータ生成回路264と、セレクタ246と、ファースト・イン・ファースト・アウトメモリ(FIFOメモリ)247と、シリアライザ248とを含む。ダミーデータ生成回路264は、BM−CDR回路230が再生したクロック信号に基づいてダミーデータを生成する。ダミーデータは、例えば、16ビットのパラレルデータである。ダミーデータのそれぞれのビットは、所定のビットパターンを有する。シリアライザ248は、セレクタ246が選択したパラレルデータからシリアルデータを生成する。
ダミーデータ生成回路265が、クロック信号を利用することなくダミーデータを生成することも可能である。例えば、一部のビットを“0”に、他のビットを“1”に固定したパラレルデータをダミーデータとすることも可能である。この場合、シリアライザ248がパラレルデータから生成するシリアルデータは、“0”および“1”を含む所定のビットパターンを持つ。すなわち、この場合には、パラレルダミーデータのビットが全体として、所定のビットパターンを持つ。FIFOメモリ247は、セレクタ246の出力とシリアライザ248への入力との間のタイミングを調整する。シリアライザ248の出力は、OLT機器の他の回路ブロック(図示しない)に、連続シリアルデータとして供給される。
図6に示すように、BM−CDR回路230は、検出信号SDが“1”になった後は、再生したデータを連続的に出力することができる。しかしながら、検出信号SDが“0”である間は、BM−CDR回路230は、再生したデータを連続的に出力することができない。実際には、BM−CDR回路230は、アイドルモードである間は基準データ信号から再生したデータを出力することができる。しかし、BM−CDR回路230がバーストモードおよび連続モードにある間、安定したプリアンブルが入力される以前には、再生データの出力は不連続である。
このため、デシリアライザ242からの再生データをシリアル化すると、出力されるシリアルデータは不連続になる。この場合、OLT機器の他の回路ブロックは、このシリアルデータを受信するために、バーストモードCDR回路を備える必要がある。
これに対して、図11に例示するバーストデータ受信部206は、セレクタ246を備える。セレクタは、検出信号SDが“1”である間(パターンマッチング回路240が再生データのプリアンブル部を検出した後)はデシリアライザ242からの再生データを、検出信号SDが“0”である間(パターンマッチング回路がプリアンブル部を検出する以前)はダミーデータを、選択する。これにより、セレクタ246が連続データを出力し、シリアライザ248が連続シリアルデータを出力する。この場合、他の回路ブロックは、バーストモードCDR回路に比較して安価な、通常の(バーストモードではない)CDR回路でシリアルデータを受信することができる。
インバータ249を介して、BMEN信号がFIFOメモリ247のリセット端子に供給される。これにより、BMEN信号が“1”のときFIFOメモリ247は初期化される。すなわち、制御回路250が、BM−CDR回路230がバーストモードである期間は“1”になるBMEN信号を供給することによって、FIFOメモリ247の書き込みポインタおよび読み出しポインタを初期化する。その後、パターンマッチング回路240が再生データ中のプリアンブル部を検出し、検出信号SDを“1”に変化させることにより、プリアンブル部およびペイロード部のバーストデータに対応するシリアルデータが出力される。これによって、FIFOメモリ247初期化することなく使い続けたときに発生する可能性のある、オーバーフローやアンダーフローが防止される。
図11に示す実施例の受信部206では、バーストモードにおいて“1”に維持されるBMEN信号がFIFOメモリ247を初期化するために利用される。このため、FIFOメモリ247は、BM−CDR回路230がバーストモードにある期間全体にわたって初期化状態に保たれる。しかしながら、FIFOメモリ247の初期化は、BM−CDR回路230がアイドルモードからバーストモードに変化したときだけ、すなわち、BM−CDR回路がバーストモードにある期間の最初の部分のみにおいて行えば、十分である。
例えば、その幅をワンショットマルチバイブレータを使って短縮してから、BMEN信号をFIFOメモリ247に供給することが可能である。これにより、FIFOメモリ247は、BM−CDR回路がバーストモードにある期間の、短縮された幅によって決まる最初の部分においてのみ、初期化される。
図11に示す実施例の受信部206では、FIFOメモリ247は、ダミーデータ生成回路264と組み合わされて利用されている。しかし、BM−CDR回路がバーストモードにある期間の、少なくとも最初の部分において初期化されるFIFOメモリ247を、例えば図2の受信部202のような、ダミーデータ生成回路を備えないバーストデータ受信部において利用することも可能である。
以上、本発明の具体的な実施形態に沿って本発明を説明したが、当業者にとって明らかな、様々な置換、変更、変形が可能である。従って、ここで示した発明の実施形態は、例示でしかなく、それらに限定されるものではない。発明の思想および範囲から離れることなく変形することが可能である。
100 ネットワーク
110 OLT機器
131,132,133 ONU機器
200,205 トランシーバ
201 送信部
202,203,206,207 受信部
220 フロントエンドモジュール
230 BM−CDR回路
240,241,243 パターンマッチング回路
242 デシリアライザ
250,254 制御回路
252 ステートマシーン

Claims (20)

  1. 先頭部を有するバーストデータに対応し、データエッジを有するバーストデータ信号を受信する装置であって、
    電気信号を受信して入力信号を出力する入力回路と、
    基準エッジを有する基準データ信号を生成する基準信号生成回路と、
    クロックエッジを有するクロック信号を生成するクロックデータ再生(CDR)回路であって、該クロック信号のクロックエッジを前記基準エッジに同期させる第1のモードと、該クロック信号のクロックエッジを前記データエッジに同期させ、該クロック信号に基づいて前記入力信号からデータを再生する第2のモードとを有するCDR回路と、
    前記入力信号から再生したデータ中の前記先頭部を検出する検出回路と、
    (1)前記CDR回路を前記第1のモードとして前記クロックエッジを前記基準エッジに同期させる工程と、
    (2)前記CDR回路を前記第2のモードとして前記入力信号から再生したデータを前記検出回路に供給する工程と、
    (3)前記検出回路が前記先頭部を検出したときに、前記CDR回路を前記第2のモードに維持する工程とを順番に含む処理を行うとともに、
    (4)前記検出回路が所定の時間内に前記先頭部を検出しなかったときに、次のサイクルの前記処理を開始する制御回路とを備えたことを特徴とするバーストデータ信号受信装置。
  2. 前記基準信号生成回路が、前記クロックエッジが前記基準エッジに同期したときの前記クロック信号の第1の周波数と、前記クロックエッジが前記データエッジに同期したときの前記クロック信号の第2の周波数とが実質的に等しくなるように、前記基準データ信号を生成することを特徴とする請求項1記載のバーストデータ信号受信装置。
  3. 前記バーストデータが光ネットワークユニット(ONU)から光ラインターミナル(OLT)へのデータであり、
    前記OLTが、送信部クロック信号に基づいて前記ONUに送信する出力データ信号を生成する送信部を備え、
    前記基準信号生成回路が前記送信部クロック信号に基づいて前記基準データ信号を生成することを特徴とする請求項1記載のバーストデータ信号受信装置。
  4. 前記バーストデータの終了を検出するバーストデータ終了検出手段をさらに備え、
    前記制御回路は、前記バーストデータ終了検出手段が前記バーストデータの終了を検出したときに、次のサイクルの前記処理を開始することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  5. メディアアクセス制御層を有するOLT機器に備えられており、
    前記バースト終了検出手段が、前記クロック信号を解析することによって、もしくは、前記入力信号から再生したデータを前記メディアアクセス制御層に出力する以前に解析することによって、前記バーストデータの終了を検出することを特徴とする請求項4記載のバーストデータ信号受信装置。
  6. 前記先頭部は所定のビットパターンを有し、前記検出回路は、前記入力信号から再生したデータ中の該所定のビットパターンを検出するパターンマッチング回路を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  7. 前記CDR回路が、さらに、
    前記基準データ信号と前記入力信号との一方を選択するセレクタと、
    前記クロック信号の位相と前記選択した信号の位相とを比較する位相比較器とを有し、
    前記制御回路が、前記第1のモードにおいて前記基準データ信号を選択し、前記第2のモードにおいて前記入力信号を選択するように前記セレクタを制御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  8. 前記CDR回路が、前記処理が該CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記クロック信号の位相を所定の方向に一時的に移動させるクロック信号位相移動回路をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  9. 前記入力回路が、さらに、
    前記入力信号を駆動するバッファと、
    前記電気信号を受信する第1の端子と、前記バッファに接続された第2の端子とを有する入力容量素子と、
    調整可能な抵抗を介して前記入力容量の第2の端子に一定の電圧を供給するプリチャージ回路を含み、
    前記処理が前記CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記抵抗を減少させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  10. 所定のビットパターンを有するダミーデータを生成するダミーデータ生成回路と、
    前記検出回路が前記入力信号から再生したデータ中の前記先頭部を検出する以前は前記ダミーデータを選択し、前記検出回路が前記入力信号から生成したデータ中の前記先頭部を検出した後は前記入力信号から再生したデータを選択する、データ選択器をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  11. 前記入力信号から再生したデータの出力がそれを介して行われるFIFOメモリをさらに備え、
    前記制御回路が、前記処理が前記CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記FIFOメモリを初期化することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のバーストデータ信号受信装置。
  12. 先頭部を有するバーストデータに対応し、データエッジを有するバーストデータ信号を受信する方法であって、
    入力信号を受信し、
    基準エッジを有する基準データ信号を生成し、
    クロック信号のクロックエッジを前記基準エッジに同期させる第1のモードと、該クロックエッジを前記データエッジに同期させ、該クロック信号に基づいて前記入力信号からデータを再生する第2のモードとを有するクロックデータ再生(CDR)回路を用いて、
    (1)前記CDR回路を前記第1のモードにして前記クロックエッジを前記基準エッジに同期させる工程と、
    (2)前記CDR回路を前記第2のモードにして前記入力信号から再生したデータ中の前記先頭部の検出を試みる工程と、
    (3)前記先頭部を検出したときに前記CDR回路を前記第2のモードに維持する工程とを順番に含む処理を行うとともに、
    (4)所定の時間内に前記先頭部を検出しなかったときに、次のサイクルの前記処理を開始することを特徴とするバーストデータ信号受信方法。
  13. 前記基準データ信号を、前記クロックエッジが前記基準エッジに同期したときの前記クロック信号の第1の周波数と、前記クロックエッジが前記データエッジに同期したときの前記クロック信号の第2の周波数とが実質的に同一になるように、生成することを特徴とする請求項12記載のバーストデータ信号受信方法。
  14. 前記バーストデータが、光ネットワークユニット(ONU)から、送信部クロック信号に基づいて該ONUに送信する出力データ信号を生成する光ラインターミナル(OLT)へのデータであり、
    前記基準データ信号を前記送信部クロック信号に基づいて生成することを特徴とする請求項12記載のバーストデータ信号受信方法。
  15. 前記バーストデータの終了を検出し、該バーストデータの終了を検知したときに次のサイクルの前記処理を開始することを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載のバーストデータ受信方法。
  16. 前記バーストデータはメディアアクセス制御層を有する光ラインターミナル(OLT)が受信するものであり、前記バーストデータの終了を、前記クロック信号を解析することによって、もしくは、前記入力信号から再生したデータを前記メディアアクセス制御層に出力する以前に解析することによって検出することを特徴とする請求項15記載のバーストデータ信号受信方法。
  17. 前記先頭部が所定のビットパターンを含み、前記先頭部の検出を、前記入力信号から再生したデータ中の該所定のビットパターンの検出によって行うことを特徴とする請求項12ないし16のいずれかに記載のバーストデータ信号受信方法。
  18. 前記処理が前記CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記クロック信号の位相を所定の方向に一時的に移動させることを特徴とする請求項12ないし17のいずれかに記載のバーストデータ信号受信方法。
  19. 所定のダミービットパターンを有するダミーデータを生成し、前記先頭部を検出する以前は該ダミーデータを選択して出力し、前記先頭部を検出した後は前記入力信号から再生したデータを選択して出力することを特徴とする請求項12ないし18のいずれかに記載のバーストデータ信号受信方法。
  20. 前記入力信号から再生したデータをFIFOメモリを介して出力するとともに、
    前記処理が前記CDR回路を前記第1のモードにする工程から前記第2のモードにする工程に進んだときに、前記FIFOメモリを初期化することを特徴とする請求項12ないし19のいずれかに記載のバーストデータ受信方法。
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