JP5475714B2 - 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル複合機、レーザープリンター等の画像形成装置に搭載される給紙カセットや原稿搬送装置等の、用紙束から一枚ずつ用紙を分離して給紙する給紙装置に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた複写機等に搭載される給紙装置においては、積載された用紙束の最上面を給紙ローラーに圧接して搬送する構成が一般的である。用紙束の最上面を給紙ローラーに圧接させる方法としては、用紙が積載される給紙トレイの下流端にリフト板を設け、リフト板を昇降させて用紙束の最上面を給紙位置まで上昇させる構成が広く用いられている。
例えば、特許文献1には、ステップクラッチ又はモーターによりリフト板を昇降させる際、カムを介してリフト板に駆動力を伝達することにより静音化を図ったシート搬送装置が開示されている。
しかし、特許文献1の方法では、リフト板に積載される記録媒体の積載量を増加させようとすると、必然的にカムが大型化し、給紙装置全体の小型化を阻害することになる。そこで、特許文献2には、給紙ローラーと同軸の第1カムと、リフト板(押圧板)側に設けられ第1カムに当接する第2カムと、リフト板側に設けられ第1カムに当接する第1カムフォロアと、第2カムに当接する第2カムフォロアとを備え、第1カム、第2カム、第2カムフォロアの組み合わせでリフト板の上昇を制御し、第1カム、第1カムフォロアの組み合わせでリフト板の下降を制御するようにしたシート供給装置が開示されている。
特開平3−102019号公報 特開2005−187179号公報
ところで、特許文献1、2のように、給紙ローラー側にカムを設け、リフト板側にカムフォロアを設ける構成においては、リフト板の昇降時にカムの回転軸とカムフォロアとが干渉しないように、カムとカムフォロアとの当接点をカムの回転軸を通る垂直線から給紙方向上流側にずらしておくことが好ましい。
しかし、この構成ではカムの大径部から小径部へ当接点が移動する途中でカムフォロアが当接するカムの外周面が略垂直となり、カムとカムフォロアとの当接点が離間し易くなる。リフト板が最上点まで上昇しないうちにカムとカムフォロアとが離間すると、リフト板を上方向に付勢するバネの付勢力によってリフト板が勢い良く上昇してしまい、衝撃により騒音や振動が発生するという問題点があった。
特許文献2の方法では、第1カムと第2カムの2つのカムを用い、第1カムと第2カムの当接点が第1カムの回転軸を通る垂直線上となるように各部材を配置することで、リフト板の急激な上昇を回避している。しかし、この構成では2つのカムを用いるため構成が複雑になるとともに部材点数も増加する。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な構成でリフト板の昇降時の静音化を図るとともに、装置のコンパクト化及び低コスト化にも考慮した給紙装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、用紙が積載される上下に昇降可能なリフト板と、該リフト板上に積載された用紙の上面に圧接され、回転して用紙を順次送出する送出手段と、前記リフト板を前記送出手段側へ付勢し、最上部の用紙を前記送出手段へ当接させる付勢手段と、前記送出手段の回転軸に固定され、前記送出手段の回転半径より大きい最大偏芯半径を有する偏芯カムと、前記リフト板の前記偏芯カムと当接する位置に設けられ、前記偏芯カムの回転に応じて当接点が前記偏芯カムの大径部から小径部へ移動することにより前記リフト板を上昇させるカムフォロアと、を備えた給紙装置において、前記偏芯カムは、前記回転軸方向に隣接して形成され単位回転角度当たりの偏芯半径の変化率が異なる複数のカム部を有し、前記カムフォロアは、前記偏芯カムとの当接点が前記偏芯カムの回転軸を通る垂直線よりも用紙送出方向の上流側に配置され、前記各カム部それぞれに対応して当接する複数の接触部を有しており、前記リフト板が最下点にあるとき、いずれかの前記カム部と前記接触部とに当接点が存在し、前記リフト板が最上点まで上昇する途中で、他の前記カム部と前記接触部とに新たな当接点が順次発生するとともに、前記新たな当接点が発生した後に、直前に発生した前記当接点が離間することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙装置において、前記偏芯カムは、第1カム部と、該第1カム部の軸方向に隣接して形成され単位回転角度当たりの偏芯半径の変化率が前記第1カム部と異なる第2カム部とを有し、前記カムフォロアは、前記第1カム部に当接する第1接触部と、前記第2カム部に当接する第2接触部とを有しており、前記リフト板が最下点にあるとき、前記第1カム部と前記第1接触部とに当接点が存在し、前記リフト板が最上点まで上昇する途中で、前記第2カム部と前記第2接触部とに新たな当接点が発生した後に前記第1カム部と前記第1接触部との当接点が離間することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙装置において、前記第2カム部と前記第2接触部との当接点は、前記リフト板が最上点に上昇する直前に離間することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙装置において、前記偏芯カムは側面視勾玉形状であり、前記偏芯カムの回転に伴い前記第1カム部の先端部が前記カムフォロアの上面を押圧することで前記リフト板が下降することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙装置において、前記第1カム部の外周面には、前記第1カム部の大径部が前記第1接触部に当接する基準位置にあるとき前記第1接触部が当接する部分に凹部が形成されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙装置が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、リフト板が最下点から最上点まで上昇する途中で、一つのカム部と接触部との当接点が離間する前に他のカム部と接触部とに当接点が順次発生する。これにより、偏芯カムとカムフォロアとの当接点が急に外れるおそれがなくなり、付勢手段の付勢力によってリフト板が下方から勢い良く上昇することによる騒音や振動の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の給紙装置において、偏芯カムとカムフォロアとの当接点が、第1カム部と第1接触部との当接点から第2カム部と第2接触部との当接点に円滑に移行するため、付勢手段の付勢力によってリフト板が下方から勢い良く上昇することによる騒音や振動の発生を効果的に抑制することができる。また、偏芯カムが第1カム部と第2カム部の2つのカム部で構成され、カムフォロアには第1、第2カム部に対応する第1接触部と第2接触部の2つの接触部が形成されるため、偏芯カム及びカムフォロアの構成を極力簡単にすることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の給紙装置において、第2カム部と第2接触部との当接点が、リフト板が最上点に上昇する直前に離間することにより、偏芯カムとカムフォロアとが離間するタイミングをリフト板が最上点に上昇する直前まで遅らせることができる。従って、リフト板の上昇による騒音や振動の発生をより効果的に抑制することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3の構成の給紙装置において、偏芯カムを側面視勾玉形状としたので、リフト板が最上点まで上昇した後、下降し始めるまでの偏芯カムとカムフォロアとの干渉を回避してリフト板が下降し始めるタイミングを安定させることができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第2乃至第4のいずれかの構成の給紙装置において、第1カム部の大径部が第1接触部に当接する基準位置にあるとき第1カム部の外周面の第1接触部が当接する部分に凹部を形成することにより、偏芯カムを基準位置に安定して保持することができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の給紙装置を搭載することにより、給紙カセットや原稿搬送装置から用紙や原稿を搬送する際のリフト板の昇降に起因する騒音の発生を効果的に抑制して安定した搬送動作を行うことができる画像形成装置となる。
本発明の給紙カセットが搭載された画像形成装置の全体構成を示す側面断面図 本発明の給紙カセットの給紙機構を示す斜視図 図2におけるリフト板30とコイルバネ31との当接部周辺の部分断面図 本発明の給紙カセットの給紙機構を構成する偏芯カムとカムフォロア周辺を給紙機構の外側から見た部分拡大図 本発明の給紙カセットの給紙機構を構成する偏芯カムとカムフォロア周辺を給紙機構の内側から見た部分拡大図 偏芯カムが基準位置にあるときの偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から15°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から35°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から45°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から65°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から65°回転した状態における給紙ローラー周辺の側面断面図 偏芯カムが基準位置から230°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から270°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図 偏芯カムが基準位置から330°回転した状態における偏芯カムとカムフォロアとの位置関係を示す側面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の画像形成装置の構成を示す概略図である。図1において、画像形成装置100(ここでは一例としてモノクロ複合機を示す)本体には、帯電、露光、現像及び転写の各工程によりモノクロ画像を形成する画像形成部8が配設されている。
次に、画像形成部8について説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1を帯電させる帯電装置2と、感光体ドラム1に画像情報を露光する露光装置(レーザー走査ユニット等)4と、感光体ドラム1上にトナー像を形成する現像装置3と、感光体ドラム1上に残留したトナーを除去するクリーニング装置5とが配置されている。また、感光体ドラム1の表面の残留電荷を除去する除電装置(図示せず)が感光体ドラム1の回転方向(図1の矢印A方向)に対しクリーニング装置5の下流側に設けられている。感光体ドラム1を矢印A方向に回転させながら、感光体ドラム1に対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の給紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー37及びレジストローラー対13を介して感光体ドラム1と転写ローラー9との間のニップへと搬送される。
画像読取部20は、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCDセンサ等(いずれも図示せず)から構成されており、原稿画像を読み取って画像データに変換する。
コピー動作を行う場合、画像読取部20において原稿の画像データを読み取り画像信号に変換する。一方、画像形成装置100本体内の画像形成部8において、帯電装置2により図中のA方向に回転する感光体ドラム1が一様に帯電され、画像読取部20で読み取られた原稿画像データに基づく露光装置4からのレーザービームにより感光体ドラム1上に静電潜像が形成され、現像装置3により静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される。この現像装置3へのトナーの供給はトナーコンテナ6から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム1に向けて、用紙が給紙カセット16から給紙ローラー37、用紙搬送路19、及びレジストローラー対13を経由して画像形成部8に搬送され、この画像形成部8において転写ローラー9により感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1の表面に残留したトナーがクリーニング装置5により除去される。
そして、用紙Pがレジストローラー対13から所定のタイミングで感光体ドラム1と転写ローラー9とのニップ部(転写ニップ部)へ搬送され、ニップ部において用紙P上トナー像が転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された用紙Pは、定着ローラー対14のニップ部(定着ニップ部)を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定の画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送ローラー対15を経て用紙搬送路19の分岐部に配置された搬送ガイド部材21によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、反転搬送路23に送られて両面コピーされた後に)、排出ローラー対25を介して排出トレイ18に排出される。
用紙搬送路19は、具体的には、搬送ローラー対15の下流側において左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は排出トレイ18に連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は反転搬送路23に連通するように構成されている。
図2は、給紙カセット16の給紙機構を示す斜視図である。図2に示すように、給紙カセット16には用紙Pが積載されるリフト板30が設けられている。リフト板30は、用紙搬送方向に対し上流側の支点30aにおいて給紙カセット16の底面に回動可能に支持されており、用紙搬送方向に対し下流側の端部が上下に昇降する。また、リフト板30は、給紙カセット16の底面に取り付けられたコイルバネ31によって上方向に付勢されている。
図3は、リフト板30とコイルバネ31との当接部周辺の部分断面図(図2のXX′矢視断面図)である。リフト板30の回動端(図2の左端)近傍の2箇所には、リフト板30の裏面側に凸であるボス部30bが形成されており、コイルバネ31はボス部30bに嵌合するように配置されている。リフト板30の支点30aの内側には、用紙の幅方向の位置を規制する一対の幅合わせカーソル33が設けられている。
リフト板30の上方には、駆動モーター(図示せず)によって回転するシャフト35が配置されている。シャフト35は画像形成装置100の本体フレームの軸受(図示せず)に回転自在に軸支されており、シャフト35の長手方向の略中央部には、リフト板30に積載された用紙P(図2では図示せず)を給送する断面半月状の給紙ローラー37が固定されている。シャフト35の給紙ローラー37の両側には、給紙ローラー37の半径よりやや小さい半径を有する円板状のプーリー39が配置されている。プーリー39は、リフト板30により給紙位置まで上昇した用紙Pの高さ方向の位置を規制するとともに、分離パッド38の押圧方向の位置を規制する。なお、給紙ローラー37の回転によりゴム部(半月部)が給紙位置から抜けた状態になると、分離パッド38とプーリー39の間に用紙Pが挟まれた状態になる。この時の用紙Pの搬送負荷を低減するために、プーリー39はシャフト35に対して回転自在に配置されている。
また、給紙ローラー37及びプーリー39と対向する画像形成装置100本体側のフレーム36には、分離パッド38(図11参照)が設けられている。分離パッド38は、表面が摩擦力の大きい部材で形成されている。プーリー39は分離パッド38と当接した状態で回転する。そして、給紙ローラー37の外周面がリフト板30に積載された用紙Pの束と当接しながら回転することにより、分離パッド38との間で最上部の用紙Pのみが分離されて給送されるようになっている。
シャフト35の両端部には、給紙ローラー37の半径より最大偏芯半径が大きい勾玉形状の偏芯カム40が固定されている。さらに、シャフト35の一端部には、周面の一部が欠歯された従動ギア(図示せず)が取り付けられており、駆動モーターにより回転駆動される駆動ギア(図示せず)が従動ギアと噛み合わされるようになっている。そして、用紙Pの給紙時には、制御手段(図示せず)により所定のタイミングで駆動ギアの駆動力が従動ギアに伝達され、シャフト35の回転により給紙ローラー37、及び偏芯カム40を矢印B方向に1回転させる。また、リフト板30の両側端の偏芯カム40と対向する位置には、偏芯カム40と当接可能なカムフォロア41が上方に突出して設けられている。
図4及び図5は、図2の手前側に位置する偏芯カム40及びカムフォロア41を外側及び内側から見た拡大斜視図である。なお、図2の奥側に位置する偏芯カム40及びカムフォロア41の構成も全く同様であるため説明を省略する。
偏芯カム40は、シャフト35の軸方向外側に位置する第1カム部40aと、シャフト35の軸方向内側に位置する第2カム部40bとで構成されている。第1カム部40aと第2カム部40bは、偏芯カム40の単位回転角度当たりの偏芯半径の変化率が異なっており、第2カム部40bの外周面は、第1カム部40aの外周面よりも径方向外側に突出している。また、カムフォロア41は、第1カム部40aが接触する第1接触部41aと、第1接触部41aの内側に隣接して形成され第2カム部40bが接触する第2接触部41bとを有する。
次に、給紙カセット16の給紙動作に伴うリフト板30の昇降について説明する。図6に示すように、用紙Pを給紙しない時には、偏芯カム40は第1カム部40aの偏芯半径が大きい部分(大径部)とカムフォロア41の第1接触部41aとが当接する位置(以下、基準位置という)にあり、コイルバネ31の付勢力に抗する方向(下方向)へリフト板30を押し下げている。このとき、リフト板30は最下点近傍まで下降しており、リフト板30に積載された用紙P(図示せず)の上面は給紙ローラー37から離間している。また、第1接触部41aの角部が第1カム部40aの外周面に形成された凹部43に収まることで、偏芯カム40が基準位置にあるときに第1カム部40aと第1接触部41aとの接触状態が安定するようになっている。
図7は、偏芯カム40が基準位置から矢印B方向に15°回転した状態を示している。用紙Pを給紙する際には、図7に示すように、シャフト35の回転により給紙ローラー37(図2参照)が給紙方向(図7の矢印B方向)に回転し、シャフト35に固定された偏芯カム40も矢印B方向に回転する。偏芯カム40の回転に伴い、第1カム部40aの凹部43が第1接触部41aの角部から外れ、第1カム部40aは第1接触部41aと当接する外周面の偏芯半径が徐々に短くなる。その結果、リフト板30がコイルバネ31の付勢力によって上方向(図7の白矢印方向)に押し上げられる。
図8に示すように、偏芯カム40が基準位置から矢印B方向に35°回転すると、第1カム部40aは偏芯半径が小さい部分(小径部)が第1接触部41aと当接する。そして、第1カム部40aの小径部の外周面の傾斜が垂直に近くなる。一方、第2カム部40bの大径部が第2接触部41bに当接する。
図9に示すように、偏芯カム40が基準位置から矢印B方向に45°回転すると、第1カム部40aは第1接触部41aと当接する小径部の外周面の傾斜が略垂直になり、第1カム部40aと第1接触部41aとが離間する。一方、第2カム部40bは第2接触部41bと当接する外周面の偏芯半径が徐々に短くなる。このとき、リフト板30は最上点近傍まで上昇している。
図10に示すように、偏芯カム40が基準位置から矢印B方向に65°回転すると、第2カム部40bは第2接触部41bと当接する小径部の外周面の傾斜が略垂直になり、第2カム部40bと第2接触部41bとが離間する。即ち、偏芯カム40とカムフォロア41とが完全に離間した状態となる。また、リフト板30に設けられたカムフォロア41は給紙方向に対しシャフト35の上流側(図10の右側)に位置しているため、カムフォロア41とシャフト35との接触を回避しながらコイルバネ31の付勢力によってリフト板30が最上点まで上昇する。
偏芯カム40とカムフォロア41とが図10に示す状態にあるとき、図11に示すように、給紙ローラー37は半月状の先端部がリフト板30に対向する位置まで回転する。また、リフト板30の先端部30cは積載された用紙Pの束(図示せず)の最上部が給紙ローラー37に当接する位置まで上昇する。これにより、リフト板30に積載された用紙Pの束が給紙ローラー37に押圧され、給紙ローラー37が最上部の用紙Pと当接回転することにより用紙Pが給紙方向(図11の左方向)に送り出される。そして、用紙Pの給紙方向下流側で用紙Pの裏面側が分離パッド38に所定の圧力で接触し、分離パッド38との摩擦により用紙Pの重送が防止されて1枚の用紙Pが供給される。
図10の状態から偏芯カム40がさらに矢印B方向に回転すると、偏芯カム40の先端部45が上方からカムフォロア41に接近する。そして、偏芯カム40が基準位置から矢印B方向に230°回転すると、図12に示すように、先端部45が第1接触部41aの上面に当接する。
図13に示すように、偏芯カム40が基準位置から矢印B方向に270°回転すると、先端部45が第1接触部41aの上面を押圧することで、コイルバネ31の付勢力に抗する方向(下方向)へリフト板30を押し下げる。さらに、図14に示すように偏芯カム40が矢印B方向に330°回転したとき、偏芯カム40の先端部45がシャフト35の略直下まで回転する。このとき、シャフト35とリフト板30との距離が最大となり、リフト板30は最下点まで押し下げられる。
そして、偏芯カム40が矢印B方向に360°回転(1回転)することにより、偏芯カム40は再び図6に示した基準位置に戻り、第1接触部41aの角部が第1カム部40aの凹部43に収まる。
上記の構成によれば、リフト板30が上昇する際、第2カム部40bの大径部と第2接触部41bとに新たな当接点が発生した後に、第1カム部40aの偏芯半径の減少に伴い第1接触部41aとの当接点が離間する。即ち、偏芯カム40とカムフォロア41との当接点を、第1カム部40aと第1接触部41aとの当接点から第2カム部40bと第2接触部41bとの当接点へ受け渡すことにより、偏芯カム40とカムフォロア41とが離間するタイミングをリフト板30が最上点に上昇する直前まで遅らせることができる。
従って、偏芯カム40とカムフォロア41との当接点を、シャフト35(偏芯カム40の回転軸)を通る垂直線から給紙方向上流側に離した構成であっても、リフト板30を円滑に昇降させることができ、コイルバネ31の付勢力によってリフト板30が下方から勢い良く上昇することによる騒音や振動の発生を効果的に抑制することができる。また、偏芯カム40とカムフォロア41以外の他の部材を必要としないため、部品点数の増加によるコストアップも回避することができる。
また、偏芯カム40を勾玉形状としたので、リフト板30が最上点まで上昇した後、偏芯カム40の回転に伴い第1カム部40aの先端部45が第1接触部41aの上面を押圧するまでは偏芯カム40の外周面とカムフォロア41とが接触しない。従って、リフト板30が最上点まで上昇した後の偏芯カム40とカムフォロア41との干渉を回避してリフト板30が下降し始めるタイミングを安定させることができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、偏芯カム40に第1カム部40aと第2カム部40bとを設け、カムフォロア41に第1カム部40aが当接する第1接触部41aと、第2カム部40bが当接する第2接触部41bとを設けたが、偏芯カム40に偏芯半径の変化率の異なる3つ以上のカム部を設け、カムフォロア41に各カム部に対応した3つ以上の接触部を設けておき、リフト板30が最下点から最上点まで上昇する途中で、各カム部とそれに対応する接触部とに当接点が順次発生するとともに、一つのカム部と接触部とに新たな当接点が発生した後に、直前に発生した当接点が離間する構成としても良い。
また、上記実施形態では、用紙を送出する送出手段として給紙ローラー37を用いているが、給紙ローラー37と別個にピックアップローラーを設けても良い。また、給紙ローラー37に代えて給紙ベルトを配置する構成や、分離パッド38に代えて分離ローラーを配置する構成も可能である。
また、上記実施形態では、用紙の供給源として用いられる給紙カセット16を例に挙げて説明したが、本発明の給紙装置は、給紙カセット16と同様に用紙の供給源として用いられる手差しトレイ(スタックトレイ)、複数枚のシート原稿を順次搬送する原稿搬送装置、画像形成装置と用紙後処理装置の間に合紙の供給減として配置されるインサーター装置等にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、カムとカムフォロアを用いてリフト板を昇降させることによって用紙束の最上面を給紙手段に接触させて給紙する給紙カセットや原稿搬送装置等の給紙装置に利用可能である。本発明の利用により、リフト板の昇降動作に起因する騒音や振動の発生を効果的に抑制することができ、安定した給紙動作を行う給紙装置及び画像形成装置を提供可能となる。
16 給紙カセット(給紙装置)
30 リフト板
31 コイルバネ(付勢手段)
35 シャフト(回転軸)
37 給紙ローラー(送出手段)
38 分離パッド
39 プーリー
40 偏芯カム
40a 第1カム部
40b 第2カム部
41 カムフォロア
41a 第1接触部
41b 第2接触部
43 凹部
45 先端部
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. 用紙が積載される上下に昇降可能なリフト板と、
    該リフト板上に積載された用紙の上面に圧接され、回転して用紙を順次送出する送出手段と、
    前記リフト板を前記送出手段側へ付勢し、最上部の用紙を前記送出手段へ当接させる付勢手段と、
    前記送出手段の回転軸に固定され、前記送出手段の回転半径より大きい最大偏芯半径を有する偏芯カムと、
    前記リフト板の前記偏芯カムと当接する位置に設けられ、前記偏芯カムの回転に応じて当接点が前記偏芯カムの大径部から小径部へ移動することにより前記リフト板を上昇させるカムフォロアと、
    を備えた給紙装置において、
    前記偏芯カムは、前記回転軸方向に隣接して形成され単位回転角度当たりの偏芯半径の変化率が異なる複数のカム部を有し、
    前記カムフォロアは、前記偏芯カムとの当接点が前記偏芯カムの回転軸を通る垂直線よりも用紙送出方向の上流側に配置され、前記各カム部それぞれに対応して当接する複数の接触部を有しており、
    前記リフト板が最下点にあるとき、いずれかの前記カム部と前記接触部とに当接点が存在し、前記リフト板が最上点まで上昇する途中で、他の前記カム部と前記接触部とに新たな当接点が順次発生するとともに、前記新たな当接点が発生した後に、直前に発生した前記当接点が離間することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記偏芯カムは、第1カム部と、該第1カム部の軸方向に隣接して形成され単位回転角度当たりの偏芯半径の変化率が前記第1カム部と異なる第2カム部とを有し、
    前記カムフォロアは、前記第1カム部に当接する第1接触部と、前記第2カム部に当接する第2接触部とを有しており、
    前記リフト板が最下点にあるとき、前記第1カム部と前記第1接触部とに当接点が存在し、前記リフト板が最上点まで上昇する途中で、前記第2カム部と前記第2接触部とに新たな当接点が発生した後に前記第1カム部と前記第1接触部との当接点が離間することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記第2カム部と前記第2接触部との当接点は、前記リフト板が最上点に上昇する直前に離間することを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記偏芯カムは側面視勾玉形状であり、前記偏芯カムの回転に伴い前記第1カム部の先端部が前記カムフォロアの上面を押圧することで前記リフト板が下降することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記第1カム部の外周面には、前記第1カム部の大径部が前記第1接触部に当接する基準位置にあるとき前記第1接触部が当接する部分に凹部が形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の給紙装置を備えた画像形成装置。
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