JP5475634B2 - マルチコラム電子線描画装置及びその電子線軌道調整方法 - Google Patents

マルチコラム電子線描画装置及びその電子線軌道調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチコラム電子線描画装置及びその電子線軌道調整方法に関し、特に、複数のコラムの各マスクに形成されたキャラクタープロジェクションを効率よく、かつ高精度に選択するマルチコラム電子線描画装置及びその電子線軌道調整方法に関する。
電子線描画装置の代表例である電子ビーム露光装置では、スループットの向上を図るために、ステンシルマスクに可変矩形開口又は複数のステンシルマスクパターンを用意し、ビーム偏向によりそれらを選択してウエハに転写露光している。
このような露光装置として、例えば特許文献1には部分一括露光をする電子ビーム露光装置が開示されている。部分一括露光とは、マスク上に配置した複数個、例えば100個のステンシルパターンからビーム偏向により選択した一つのパターン領域、例えば20×20μmの領域にビームを照射し、ビーム断面をステンシルパターンの形状に成形し、さらにマスクを通過したビームを後段の偏向器で偏向振り戻し、電子光学系で決まる一定の縮小率、例えば1/10に縮小し、試料面に転写する。一度に照射される試料面の領域は、例えば2×2μmである。露光するデバイスパターンに応じてマスク上のステンシルパターンを適切に用意すれば、可変矩形開口だけの場合より、必要な露光ショット数が大幅に減少し、スループットが向上する。
さらに、このような露光装置のコラム一つ一つの大きさを小さくしたもの(以下、コラムセルと呼ぶ)を複数個集め、ウエハ上に並べて並列して露光処理するマルチコラム電子ビーム露光装置が提案されている。各コラムセルはシングルコラムの電子ビーム露光装置のコラムと同等であるが、マルチコラム全体では並列して処理するため、コラム数倍の露光スループットの増加が可能である。
このような電子ビーム露光装置では、試料のどの位置にどのようなパターンを露光するかを定義する露光データを有しており、露光データに従ってパターンを露光するために偏向器や焦点補正器に印加する信号が決定される。また、マスク上の選択するパターンの位置データも定義され、その位置データに従ってマスクが選択される。電子ビーム露光装置による露光処理のスループットの向上を図るためには、前提として露光データに従って精度良く電子ビームを照射することが要求される。
しかし、露光データに従って偏向器に印加する信号を決定して電子ビームを照射した場合であっても、偏向器の偏向能率によっては正確な位置に照射されないということが起こり得る。
そのため、予め各マスクに対する選択位置のずれが生じないように補正データを算出している。これに関する技術として、特許文献2には、ブロックマスク上の各パターンの位置(パターンデータコードPDC)に対応する偏向データと、パターンを露光するウエハ上の位置を示す位置データ(ショットパターンデータSPD)に基づいて、描画パターンの形状と指定パターンの形状との差に応じた補正値を演算することが記載されている。
このような補正データが算出された後は、そのデータを用いることにより高精度にマスク上のパターンを選択することが可能となる。
しかし、このような補正データの算出には時間や手間がかかってしまう。また、露光装置の経時変化により補正データを定期的に算出し直すことが必要となる。その場合にはさらに補正データの算出に時間がとられ、露光スループットの低下を招いてしまうことになる。
特開2004−88071号公報 特開2000−91225号公報
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、目的は、効率よく電子線軌道の調整を行うことが可能なマルチコラム電子線描画装置及び電子線軌道調整方法を提供することである。
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の基本形態によれば、電子線を試料上に照射する複数のコラムからなるマルチコラム電子線描画装置であって、前記各コラムは、複数の開口パターンを有するステンシルマスクと、前記ステンシルマスクの入射側に設けられ、前記電子線を偏向して前記開口パターンを選択する選択偏向器と、前記ステンシルマスクの出射側に設けられ、前記開口パターンを通過した前記電子線を前記コラムの光軸に振り戻す振り戻し偏向器と、前記選択偏向器の上流に設けられ、前記電子線の断面を成形する可変成形部と、前記電子線の照射により前記試料から反射される反射電子量を検出する反射電子検出器と、前記ステンシルマスクを設置しない状態で、前記選択偏向器により偏向領域のどの範囲に偏向されても前記振り戻し偏向器により振り戻されて前記試料上の同じ位置に前記電子線が照射されるように前記選択偏向器及び前記振り戻し偏向器の偏向能率を調整して、前記選択偏向器の偏向能率と前記振り戻し偏向器の偏向能率との相互関係を決定し、前記ステンシルマスクを設置したときに前記選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率の相互関係を保持した状態で前記ステンシルマスクの任意の前記開口パターンに偏向可能な前記選択偏向器の偏向能率を決定する電子軌道調整部と、を備え、前記電子線軌道調整部は、前記ステンシルマスクを設置した状態で、前記可変成形部により前記ステンシルマスク上に形成された電子線軌道調整用の開口マークパターンよりも小さな断面の電子線を形成し、前記各開口マークパターンを通るように前記電子線を走査させ、前記試料から反射される反射電子の情報を基に前記選択偏向器の制御データと前記ステンシルマスク上の電子線軌道調整用の開口マークパターンとの位置関係を算出し、前記ステンシルマスクのすべての前記開口パターンを前記電子線により選択するための前記選択偏向器の偏向能率を決定するマルチコラム電子線描画装置が提供される。
この形態に係るマルチコラム電子線描画装置において、更に、前記選択偏向器の上流に設けられ、前記電子線の断面を成形する可変成形部と、前記電子線の照射により前記試料から反射される反射電子量を検出する反射電子検出器とを備え、前記電子線軌道調整部は、前記選択偏向器及び前記振り戻し偏向器に接続され、前記ステンシルマスク上の偏向位置データを補正するマスク偏向データ補正演算部と、前記マスク偏向データ補正演算部に接続され、前記ステンシルマスク上を前記電子線で走査させるためのデータを発生するマスク走査データ発生部と、前記反射電子検出器の反射電子信号を蓄積して波形解析する走査波形解析部とを備え、前記ステンシルマスクを設置しない状態で、前記可変成形部により前記試料上に設けられたマークパターンより小さな断面に前記電子線を成形し、当該電子線を前記選択偏向器で複数の異なる方向に偏向して当該複数の異なる方向に偏向された各電子線を前記振り戻し偏向器で振り戻し、前記試料上に設けられたマークパターン上を照射しながら走査して前記マークパターンの位置を検出し、当該検出されるマークパターン位置がすべて同じ位置で検出されるように前記選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率を調整するようにしてもよい。
また、この形態に係るマルチコラム電子線描画装置において、前記電子線軌道調整部は、前記ステンシルマスクを設置した状態で、前記可変成形部により前記ステンシルマスク上に形成された電子線軌道調整用の開口マークパターンよりも小さな断面に前記電子線を成形し、前記複数のステンシルマスク上に形成された電子線軌道調整用の開口マークパターンに対して、各開口マークパターンを通るように前記電子線を走査させるように生成されたデータに基づいて前記電子線を走査し、前記試料から反射される反射電子の情報を基に前記データと前記ステンシルマスク上の電子線軌道調整用の開口マークパターンとの位置関係を算出し、前記ステンシルマスクのすべての前記開口パターンを前記電子線により選択するための前記選択偏向器の偏向能率を決定するようにしてもよい。
また、本発明の他の形態によれば、上記の形態に係るマルチコラム電子線描画装置において実施される電子線軌道調整方法が提供される。その一形態に係る電子線軌道調整方法は、電子線を試料上に照射する複数のコラムからなるマルチコラム電子線描画装置における電子線軌道調整方法であって、前記各コラムにおいて、ステンシルマスクを設置する前に、電子線がどの方向に偏向されても同じ位置に照射されるように選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率を調整して前記選択偏向器の偏向能率と振り戻し偏向器の偏向能率との相対条件を決定するステップと、ステンシルマスクを設置するステップと、前記ステンシルマスクを設置した後、前記ステンシルマスク上に形成された電子線軌道調整用の開口マークパターンよりも小さい断面の電子線を形成するステップと、前記選択偏向器の偏向能率と振り戻し偏向器の偏向能率との相対条件を保った状態で前記開口マークパターンを通るように前記電子線を走査させて前記試料から反射される反射電子を検出するステップと、前記選択偏向器の制御データと前記ステンシルマスク上の電子線軌道調整用の開口マークパターンとの位置関係を算出するステップと、前記ステンシルマスクのすべての前記開口パターンを前記電子線により選択するための前記選択偏向器の偏向能率を決定するステップと、を有することを特徴とする。
また、この形態に係る電子線軌道調整方法において、前記ステンシルマスクを設置する前の偏向能率の相対条件を決定するステップは、断面の大きさが前記試料上に設けられたマークパターンよりも小さい電子線を形成するステップと、当該電子線を選択偏向器で複数の異なる方向に偏向し、当該複数の異なる方向に偏向された各電子線を振り戻し偏向器で振り戻すステップと、前記各電子線により、前記試料上に設けられたマークパターン上を照射しながら走査して前記試料上に設けられたマークパターンの位置を検出するステップと、前記複数の異なる方向に偏向されて振り戻された各電子線により、検出される試料上に設けられたマークパターン位置がすべて同じ位置で検出されるように前記選択偏向器と振り戻し偏向器の偏向能率を調整するステップと、を含むようにしてもよく、前記ステンシルマスクを設置した後の選択偏向器の偏向能率を決定するステップは、断面の大きさが前記ステンシルマスク上に形成された電子線の軌道調整用の開口マークパターンよりも小さい電子線を形成するステップと、前記電子線軌道調整用の開口マークパターンを通るように前記電子線を走査させるためのデータを生成するステップと、前記各データに基づいて電子線を走査して前記試料から反射される反射電子を検出するステップと、前記データと前記ステンシルマスク上の電子線軌道調整用の開口マークパターンの位置関係を算出するステップと、前記ステンシルマスクのすべての前記開口パターンを前記電子線により選択するための前記選択偏向器の偏向能率を決定するステップと、を含むようにしてもよい。
本発明のマルチコラム電子線描画装置及び電子線軌道調整方法によれば、ステンシルマスクを設置する前の段階でステンシルマスク上のパターンの選択に関与する偏向器の偏向能率を調整してどの方向に電子線が偏向されて振り戻されても、同じ位置に照射されるようにしている。また、ステンシルマスクを設置した後、ステンシルマスク上のパターンを正確に選択可能なようにパターンの選択に関与する選択偏向器の偏向能率を調整している。これにより、ステンシルマスク上の各パターンに対して個々に補正データを算出する必要がなくなり、電子線軌道の調整を効率的に行うことが可能となる。
図1は、マルチコラム電子ビーム露光装置の構成図である。 図2は、図1に係る露光装置のコラムセル制御部の模式図である。 図3は、図1に係る露光装置における1つのコラムセルの構成図である。 図4は、マスクパターンの一例を示す図である。 図5は、電子線軌道を調整する装置の構成を示すブロック図である。 図6は、電子線軌道調整の概要を説明する図である。 図7は、試料上に設けられたマークパターンを電子ビームで走査することにより反射電子信号を測定する方法を説明する図である。 図8は、キャラクタープロジェクションの選択のためのマスク偏向データ補正演算部を説明する図である。 図9は、電子線軌道調整処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図10は、電子線軌道調整処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図11は、電子線軌道調整処理の一例を示すフローチャート(その3)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、電子線描画装置の一例として、マルチコラム電子ビーム露光装置を対象として説明する。まず、図1から図3を参照して、マルチコラム電子ビーム露光装置の構成について説明をする。次に、図4から図8を参照して、本装置の構成及び電子ビーム軌道の調整手法について説明する。次に、図9から図11を参照して、電子ビーム軌道調整方法について説明する。
(マルチコラム電子ビーム露光装置本体の構成)
図1は、本実施形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置の概略構成図である。
マルチコラム電子ビーム露光装置は、電子ビームコラム10と電子ビームコラム10を制御する制御部20に大別される。このうち、電子ビームコラム10は、同等なコラムセル11が複数、例えば16集まって、全体のコラムが構成されている。すべてのコラムセル11は後述する同じユニットで構成される。コラムセル11の下には、例えば300mmウエハ12を搭載したウエハステージ13が配置されている。
一方、制御部20は、電子銃高圧電源21、レンズ電源22、デジタル制御部23、ステージ駆動コントローラ24及びステージ位置センサ25を有する。これらのうち、電子銃高圧電源21は電子ビームコラム10内の各コラムセル11の電子銃を駆動させるための電源を供給する。レンズ電源22は電子ビームコラム10内の各コラムセル11の電磁レンズを駆動させるための電源を供給する。デジタル制御部23は、コラムセル11各部をコントロールする電気回路であり、ハイスピードの偏向出力などを出力する。デジタル制御部23はコラムセル11の数に対応する分だけ用意される。
ステージ駆動コントローラ24は、ステージ位置センサ25からの位置情報を基に、ウエハ12の所望の位置に電子ビームが照射されるようにウエハステージ13を移動させる。上記の各部21〜25は、ワークステーション等の統合制御系26によって統合的に制御される。
図2は、マルチコラム電子ビーム露光装置における偏向データに関する処理を制御するコラムセル制御部31の模式図である。コラムセル制御部31はコラムセル11のそれぞれが有している。各コラムセル制御部31はマルチコラム電子ビーム露光装置の全体を制御する統合制御系26とバス34で接続される。また、統合記憶部33は、例えばハードディスクで構成され、露光データ等すべてのコラムセルで必要となるデータが格納されている。統合記憶部33も統合制御系26とバス34で接続されている。
ウエハステージ13に載置したウエハ上に露光するパターンの露光データは、統合記憶部33から各コラムセル制御部31のコラムセル記憶部35に転送される。転送された露光データは、補正部36において補正され、露光データ変換部37で実際の露光処理に必要なデータに変換される。
上述したマルチコラム電子ビーム露光装置では、すべてのコラムセル11は同じコラムユニットで構成されている。図3は、マルチコラム電子ビーム露光装置に使用される図1の各コラムセル11の概略構成図である。
各コラムセル11は、露光部100と、露光部100を制御するデジタル制御部23とに大別される。このうち、露光部100は、電子ビーム生成部130、マスク偏向部140及び基板偏向部150によって構成される。
電子ビーム生成部130では、電子銃101から生成した電子ビームEBが第1電磁レンズ102で収束作用を受けた後、ビーム整形用マスク103の矩形アパーチャ103a(第1の開口)を透過し、電子ビームEBの断面が矩形に整形される。
矩形に整形された電子ビームEBは、第2電磁レンズ105a及び第3電磁レンズ105bによってビーム整形用の第2マスク106上に結像される。そして、電子ビームEBは、可変矩形整形用の第1静電偏向器104a及び第2静電偏向器104bによって偏向され、ビーム整形用の第2のマスク106の矩形アパーチャ106a(第2の開口)を透過する。第1の開口と第2の開口により電子ビームEBが成形される。
その後、電子ビームEBは、マスク偏向部140の第4電磁レンズ107a及び第5電磁レンズ107bによってステンシルマスク111上に結像される。そして、電子ビームEBは、第3静電偏向器108a(第1選択偏向器とも呼ぶ)及び第4静電偏向器108b(第2選択偏向器とも呼ぶ)により、ステンシルマスク111に形成された特定のパターンPに偏向され、その断面形状がパターンPの形状に成形される。このパターンはキャラクタープロジェクション(CP)パターンとも呼ぶ。第5電磁レンズ107bの付近に配置した偏向器108bによって、電子ビームEBは光軸と平行にステンシルマスク111に入射するように曲げられる。
なお、ステンシルマスク111はマスクステージに固定されるが、そのマスクステージは水平面内において移動可能であって、第3静電偏向器108a及び第4静電偏向器108bの偏向範囲(ビーム偏向領域)を超える部分にあるパターンPを使用する場合、マスクステージ123を移動することにより、そのパターンPをビーム偏向領域内に移動させる。
ステンシルマスク111の下に配された第6電磁レンズ113は、その電流量を調節することにより、電子ビームEBを遮蔽板115付近で平行にする役割を担う。
ステンシルマスク111を通った電子ビームEBは、第5静電偏向器112a(第1振り戻し偏向器とも呼ぶ)及び第6静電偏向器112b(第2振り戻し偏向器とも呼ぶ)の偏向作用によって光軸に振り戻される。第6電磁レンズ113の付近に配置した偏向器112bによって、電子ビームEBは軸上に乗った後、軸に沿って進むように曲げられる。
マスク偏向部140には、第1、第2補正コイル109、110が設けられており、それらにより、第1〜第6静電偏向器104a、104b、108a、108b、112a、及び112bで発生するビーム偏向収差が補正される。
その後、電子ビームEBは、基板偏向部150を構成する遮蔽板115のアパーチャ115a(ラウンドアパーチャ)を通過し、投影用電磁レンズ121によって基板上に投影される。これにより、ステンシルマスク111のパターンの像が、所定の縮小率、例えば1/10の縮小率で基板に転写されることになる。
基板偏向部150には、第7静電偏向器119と第8静電偏向器120とが設けられており、これらの偏向器119、120によって電子ビームEBが偏向され、基板の所定の位置にステンシルマスクのパターンの像が投影される。
更に、基板偏向部150には、基板上における電子ビームEBの偏向収差を補正するための第3、第4補正コイル117、118が設けられる。
一方、デジタル制御部23は、電子銃制御部202、電子光学系制御部203、マスク偏向制御部204、マスクステージ制御部205、ブランキング制御部206及び基板偏向制御部207を有する。これらのうち、電子銃制御部202は電子銃101を制御して、電子ビームEBの加速電圧やビーム放射条件等を制御する。また、電子光学系制御部203は、電磁レンズ102、105a、105b、107a、107b、113、及び121への電流量等を制御して、これらの電磁レンズが構成される電子光学系の倍率や焦点位置等を調節する。ブランキング制御部206は、ブランキング偏向器への印加電圧を制御することにより、露光開始前から発生している電子ビームEBを遮蔽板115上に偏向し、露光前に基板上に電子ビームEBが照射されるのを防ぐ。
基板偏向制御部207は、第7静電偏向器119及び第8静電偏向器120への印加電圧を制御することにより、基板の所定の位置上に電子ビームEBが偏向されるようにする。上記の各部202〜207は、ワークステーション等の統合制御系26によって統合的に制御される。
このように構成されたマルチコラム電子ビーム露光装置において、各コラムのコラムセル制御部31は、統合記憶部33から露光データを取得し、実際に露光処理に必要なデータに変換して、各コラムセル11に割り当てられたウエハ上の露光領域でパターンの露光処理を行う。特に、本実施形態では、後述するようにステンシルマスクに形成されたパターンの選択において、どの位置に電子ビームが偏向されても、すべて同じ位置に振り戻されるように偏向器に供給する電圧を容易に補正可能な関係式を算出するために、電子ビームの軌道調整を行っている。
(電子ビームの軌道調整)
次に、電子ビームの軌道調整について説明する。電子ビームはステンシルマスクに形成されているキャラクタープロジェクションを選択するためにその軌道が選択偏向器により偏向され、振り戻し偏向器により光軸上に偏向される。図4は、ステンシルマスク111の一例を示している。図4のステンシルマスク111上には、0番から99番までの位置に100個のキャラクタープロジェクションが形成されている。また、ステンシルマスク111の四隅には、透過開口マークTM1〜TM4が設けられている。これらの透過開口マークTM1〜TM4は、ステンシルマスク111上に形成されたすべてのキャラクタープロジェクションを正確に選択可能にするための電子ビームの軌道調整の際に使用される。
図5は、電子ビームの軌道調整処理を実施する軌道調整処理部50のブロック構成を示した図である。図5は一つのコラムに対する軌道調整処理部50ブロック構成図を示しており、各コラムには同様の構成になっている。
軌道調整処理部50は、CPU59、サイズデータ補正演算部51、マスク偏向データ補正演算部54、マスク走査データ発生部53、走査波形解析部58、反射電子検出器56で基本構成されている。
サイズデータ補正演算部51、マスク偏向データ補正演算部54、マスク走査データ発生部53及び走査波形解析部58は、バス60を介してCPU59と接続されている。
サイズデータ補正演算部51はCPU59から送られてくる可変矩形のビームサイズのデータ(Sx,Sy)を補正する。補正されたデータはDAC&アンプ52に送られ、DAC&アンプ52でアナログデータに変換されるとともに増幅されて、第1静電偏向器104a及び第2静電偏向器104bの電極に印加される。
マスク走査データ発生部53は、ステンシルマスク111に形成されている各透過開口マーク毎に、マスクを走査するための走査開始位置、走査点数、走査ピッチなどのデータを生成する。
マスク偏向データ補正演算部54は、選択偏向器108a、108b及び振り戻し偏向器112a、112bの各偏向器に対して偏向能率を算出する。偏向能率は、偏向器に印加する信号強度と実際の電子ビームの偏向量の関係のことである。ここで算出された偏向能率に従い、DAC&アンプ55において偏向データをアナログに変換して増幅し、各偏向器の電極に印加される。
反射電子検出器56は、電子ビームがターゲットT上に照射されたときに反射される電子を検出する。反射電子検出器56によって検出された電子量はADC57(AD変換器)によってデジタル量に変換され、走査波形解析部58に出力する。
走査波形解析部58では、反射電子の検出量を解析し、電子ビームがターゲットTに到達しているか、ターゲットT上の所定の位置に電子ビームが照射されているか、等の解析を行う。
このように構成された軌道調整処理部50により、電子ビームがターゲットTに照射される途中でどのような方向に偏向された場合であっても、常に光軸に振り戻されるようにしている。図6は、電子ビーム軌道調整方法を説明する概念図である。
電子ビーム軌道の調整は、ステンシルマスク111を設置する前とステンシルマスク111を設置した後の2段階で行う。
ステンシルマスク111を設置する前の段階で、選択偏向器108a、108bにより任意の方向に偏向された電子ビームを振り戻し偏向器112a,112bにより光軸上に戻るようにしておく。具体的には、選択偏向器108aの電極に印加する電圧と、選択偏向器108b、振り戻し偏向器112a及び振り戻し偏向器112bの各偏向器の電極に印加する電圧との相対条件を決定する。
図6(a)は、マスク導入前における電子ビーム軌道調整の概要を説明する図である。電子銃から放出される電子ビームは、可変成形部の第1矩形アパーチャ61及び第2矩形アパーチャ62により断面積が小さなビーム63に成形する。この大きさは、ターゲットT上に照射されたときの大きさがターゲットT上に配置されたマークパターンの大きさよりも小さくなるようにする。例えば、マークパターンをX方向に走査するときには、X方向に横長のビームにし、マークパターンをY方向に走査するときには、Y方向に横長(X方向に縦長)のビームにする。また、マークパターンのX方向、Y方向の長さよりも小さな方形又は点状のビームにしてもよい。
このように成形された電子ビームをステンシルマスク111上の透過開口パターンを選択する際の偏向に関与する偏向器(選択偏向器108a及び108b、振り戻し偏向器112a及び112b)により電子ビームを偏向し、偏向された電子ビームを振り戻す。
あらゆる方向に偏向してそれを振り戻したときに、すべてが同一の位置、例えば光軸上に戻るように選択偏向器及び振り戻し偏向器の4つの偏向器の相対条件を決定する。
例えば図6(a)の電子ビーム64a,64bのように偏向させて振り戻し、ラウンドアパーチャを通過した電子ビームをターゲットTのマークパターン上で走査させて、電子ビームの照射位置を検出する。
この照射位置の検出は、図7に示すように、マーク位置検出用の偏向器71に電圧を変えながら印加して電子ビームEB1から電子ビームEB2に移動するようにターゲット試料上に配置されたマークパターン上を走査させる。マークパターン73は、基板72と異なる材質であり、マークパターン73上を電子ビームが通過するときの反射電子量と、基板72上を電子ビームが通過するときの反射電子量とが異なるようにする。例えば、マークパターン73における反射電子量が基板72における反射電子量よりも大きければ、X1のときに波形が立ち上がり、X2のときに波形が立ち下がる。このときの偏向器に印加した電圧値をマーク検出位置に対応付け、基準となるマーク検出位置として記憶しておく。
次に、電子ビームの偏向方向を変えて同様にマーク検出を行う。例えば、図6(a)の電子ビーム65a,65bのように電子ビーム64a,64bと光軸に対して反対方向に偏向させた後、振り戻すようにする。その後ラウンドアパーチャを通過した電子ビームに対して、同様にマーク位置検出を行う。
このような電子ビームの偏向及び振り戻しを所定の数だけ行い、その都度、照射位置のずれを検出し記憶しておく。そして、位置ずれを直すために振り戻し偏向器の出力(係数)をどれだけ変える必要があるかを算出する。
以下に、偏向フィールド内で4ヵ所偏向させた場合について説明する。
図6において、第1選択偏向器108aのX方向とY方向の2方向の電極に印加する電圧を(Mx1、My1)とし、第2選択偏向器108bの電極に印加する電圧を(Mx2、My2)とする。また、第1振り戻し偏向器112aの電極に印加する電圧を(Mx3、My3)とし、第2振り戻し偏向器112bの電極に印加する電圧を(Mx4、My4)とする。第1選択偏向器108a、第2選択偏向器108b、第1振り戻し偏向器112a、第2振り戻し偏向器112bの電極に印加する電圧は、次のように定義される。
Mx1=Gx1×Mx+Rx1×My+Hx1×Mx×My
+Ox1+Dx1(Mx、My) ……(1)
My1=Gy1×My+Ry1×Mx+Hy1×Mx×My
+Oy1+Dy1(Mx、My) ……(2)
Mx2=Gx2×Mx1+Rx2×My1+Hx2×Mx1×My1
+Ox2+Dx2(Mx1、My1) ……(3)
My2=Gy2×My1+Ry2×Mx1+Hy2×Mx1×My1
+Oy2+Dy2(Mx1、My1) ……(4)
Mx3=Gx3×Mx1+Rx3×My1+Hx3×Mx1×My1
+Ox3+Dx3(Mx1、My1) ……(5)
My3=Gy3×My1+Ry3×Mx1+Hy3×Mx1×My1
+Oy3+Dy3(Mx1、My1) ……(6)
Mx4=Gx4×Mx1+Rx4×My1+Hx4×Mx1×My1
+Ox4+Dx4(Mx1、My1) ……(7)
My4=Gy4×My1+Ry4×Mx1+Hy4×Mx1×My1
+Oy4+Dy4(Mx1、My1) ……(8)
上記式(1)から式(8)において、Gx,Gyはゲイン補正係数、Rx,Ryはローテーション補正係数、Hx,Hyは台形補正係数、Ox,Oyはオフセット調整係数である。なお、これらの補正係数を総称して偏向能率とも呼ぶ。
これらの補正係数は、予めラウンドアパーチャを通過するように調整された値が定義されているが、必ずしもラウンドアパーチャを最大電流で通過してターゲット上を同じ位置に照射されるとは限らない。
そこで、実際に電子ビームを照射して、ターゲット上のマーク検出において位置ずれがあれば、その位置ずれが起こらないように、各式の係数を調整する。
例えば、第1の選択偏向器108aに次の4通りの出力値(Mx1,My1)を与える。
(Mx1,My1)=A(−a,−a)、B(a,−a)、C(a,a)、D(−a,a)
Mx1,My1にA(−a,−a)の出力を与えたとする。電子ビームはおおよそ所望の軌道を通るが、偏向器の係数G、R、Hが完全には正確でないため、軌道がずれ、ラウンドアパーチャに電子ビームの一部がかかって電流値が減少したり、ターゲット上のビーム照射位置がずれたりすることがある。このずれを直すために、振り戻し偏向器の出力を調整する。
偏向器の出力を変えなければいけない量をΔMx3A、ΔMy3A、ΔMx4A、ΔMy4Aとする。これらは、基準となる照射位置からのずれ量に対応した量である。
このとき、式(5)から式(8)に値を代入して以下の式が得られる。
ΔMx3A=Gx3(−a)+Rx3(−a)+Hx3(−a)(−a)+Ox3
ΔMy3A=Gy3(−a)+Ry3(−a)+Hy3(−a)(−a)+Oy3
ΔMx4A=Gx4(−a)+Rx4(−a)+Hx4(−a)(−a)+Ox4
ΔMy4A=Gy4(−a)+Ry4(−a)+Hy4(−a)(−a)+Oy4
同様に、Mx1,My1にB(a,−a)、C(a,a)、D(−a,a)の出力を与えた場合に電流値が最大に戻り、かつ、照射位置が戻るために振り戻し偏向器の出力を元の係数のままで出力される値からどれだけ変化させなければならないかを測定する。その量をB(a,−a)に対しては、ΔMx3B,ΔMy3B、ΔMx4B、ΔMy4Bとすると、以下の関係が成り立つ。
ΔMx3B=Gx3(a)+Rx3(−a)+Hx3(a)(−a)+Ox3
ΔMy3B=Gy3(−a)+Ry3(a)+Hy3(a)(−a)+Oy3
ΔMx4B=Gx4(a)+Rx4(−a)+Hx4(a)(−a)+Ox4
ΔMy4B=Gy4(−a)+Ry4(a)+Hy4(a)(−a)+Oy4
また、C(a,a)に対しては、ΔMx3C,ΔMy3C、ΔMx4C、ΔMy4Cとすると、以下の関係が成り立つ。
ΔMx3C=Gx3(a)+Rx3(a)+Hx3(a)(a)+Ox3
ΔMy3C=Gy3(a)+Ry3(a)+Hy3(a)(a)+Oy3
ΔMx4C=Gx4(a)+Rx4(a)+Hx4(a)(a)+Ox4
ΔMy4C=Gy4(a)+Ry4(a)+Hy4(a)(a)+Oy4
また、D(−a,a)に対しては、ΔMx3D,ΔMy3D、ΔMx4D、ΔMy4Dとすると、以下の関係が成り立つ。
ΔMx3D=Gx3(−a)+Rx3(a)+Hx3(−a)(a)+Ox3
ΔMy3D=Gy3(a)+Ry3(−a)+Hy3(−a)(a)+Oy3
ΔMx4D=Gx4(−a)+Rx4(a)+Hx4(−a)(a)+Ox4
ΔMy4D=Gy4(a)+Ry4(−a)+Hy4(−a)(a)+Oy4
上記16個の式から、16個の係数(Gx3、Rx3、Hx3、Ox3、Gy3、Ry3、Hy3、Oy3、Gx4、Rx4、Hx4、Ox4、Gy4、Ry4、Hy4、Oy4)を算出する。
このようにして、ステンシルマスク111が導入される前の段階で、ステンシルマスク111に形成されたパターンの選択に関与する4つの偏向器について、電子ビームをどの方向に偏向して振り戻しても、すべてターゲット上の同じ位置に照射されるように偏向器間の相対的な関係を求めておく。
次に、ステンシルマスク111導入後におけるステンシルマスク111上のパターンを高精度に選択可能にする電子ビーム軌道調整について説明する。
ステンシルマスク111上のパターンの選択は、第1選択偏向器108a及び第2選択偏向器108bによって行われる。第1選択偏向器108aに対する第2選択偏向器108b、第1振り戻し偏向器112a、及び第2振り戻し偏向器112bの相対条件は図6(a)によって決定されているので、第1選択偏向器108aに印加する電圧を決定すれば、ステンシルマスク111上のどのパターンを選択したときであっても、ターゲット上の同じ位置に電子ビームが照射されることになる。第1選択偏向器108aのX方向とY方向の2方向の電極に印加する電圧(Mx1、My1)は、式(1)及び式(2)で表される。
図6(b)は、ステンシルマスク111上のパターンを高精度に選択可能にする電子ビーム軌道調整の概略を示している。図6(a)と同様に、電子ビームの断面を可変成形部61,62によって小さく成形する。この大きさは、ステンシルマスク111上に形成されたパターン位置検出用の透過開口マーク(67a〜67d)の面積よりも、ステンシルマスク111上に照射されるビームの面積が小さくなるように形成する。
このように成形した電子ビームを軌道調整部50のマスク走査データに従ってステンシルマスクの透過開口マークを通るように走査させる。
マスク走査データ(Mx,My)は、ステンシルマスク上に設けた複数個の透過開口マークパターンのそれぞれに対して定義されている。透過開口マークパターンを含むように走査開始点(M0x,M0y),走査点数(Nx,Ny)、走査ピッチ(PMx,PMy)が定義され、走査開始点(M0x,M0y)から走査ピッチ(PMx、PMy)で(Nx,Ny)個の点を走査する。
マスク走査データ発生部53から所定のタイミング毎にマスク走査データ(Mx,My)をマスク偏向データ補正演算部54に送出し、マスク偏向データ補正演算部54で補正されたマスク走査データに従って、ステンシルマスク上で走査される。
マスク走査データに従って電子ビームを走査させると、電子ビームは、開口67aに移動したときターゲットT上に到達し、ターゲットT上で反射する反射電子が反射電子検出器56により検出される。さらに、電子ビームを走査し、開口67aを通り過ぎると、電子線はターゲットに到達せず、反射電子検出器56の検出信号がゼロになる。
例えば、走査開始点を(M0x,M0y)とし、X方向にPMxの間隔でNx=500点照射(走査)したとき、120点の位置で反射電子が検出され、300点を超えたとき反射電子が検出されなかったとする。この120点の位置に対応するMxの値を開口マーク選択位置の電圧として記憶する。
この走査に合わせた同期信号がマスク走査データ発生部53から走査波形解析部58に送出され、走査波形解析部58において、反射電子信号波形により反射電子を検出した位置と、それに対応するマスク走査データ(電圧に対応するデータ)との関係を求める。
マスク上の4つの透過開口マークをX方向及びY方向に走査することにより、式(1)及び式(2)に実測値を代入した8つの式が得られる。この時点で、CPU59にそのデータを引き渡し、CPU59は8つの式から8つの偏向補正係数(Gx1,Gy1,Rx1,Ry1,Hx1,Hy1,Ox1,Oy1)を算出してマスク偏向データ補正演算部54に送出する。これらの偏向補正係数は、検出した位置座標の値(透過開口マークの位置)と実際の透過開口マークの位置との差分を式(1)及び(2)の左辺とし、対応するマスク走査データの値を右辺の(Mx,My)に代入することにより得られる8つの式から算出する。
上記した2段階の電子ビーム軌道調整により、選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率が算出され、マスク偏向補正演算部54は図8に示すようが補正式が得られる。第1選択偏向器108aの電極に印加される電圧は、露光データ(Mx,My)に対してマスク偏向演算部54で補正された値(Mx1,My1)が8極データ分解回路81で8各に分解され、DAC&アンプ82でアナログ変換されて各電極に供給される。
また、第2選択偏向器108b、振り戻し偏向器112a、112bについては、マスク偏向補正演算部54に第1選択偏向器108aに供給される補正済のデータが入力され、それぞれの補正演算部54で補正されて出力される。
なお、図8では各補正式において、係数Dの項が記載されているが、これは高次の項でありほとんど値が変化しないため、上記の説明で係数算出の対象としていない。
以上説明したように、本実施形態では、マルチコラム電子ビーム露光装置において、ステンシルマスクを設置する前の段階でステンシルマスク上のパターンの選択に関与する偏向器の偏向能率を調整してどの方向に電子線が偏向されて振り戻されても、同じ位置に照射されるようにしている。また、ステンシルマスクを設置した後、ステンシルマスク上のパターンを正確に選択可能なようにパターンの選択に関与する選択偏向器の偏向能率を調整している。これにより、ステンシルマスク上の各パターンに対して個々に補正データを算出する必要がなくなり、電子線軌道の調整を効率的に行うことが可能となる。
上記説明では、マルチコラム露光装置の複数のコラムセルのうちの一つについて説明したが、マルチコラム電子ビーム露光装置に限らず、シングルコラムの電子ビーム露光装置にも適用可能なことは勿論である。
(電子ビーム軌道調整方法)
次に、電子ビーム軌道調整方法について、図9から図11のフローチャートを用いて説明する。図9は、電子ビーム軌道調整処理の概要を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、ステンシルマスクを設置する前に、選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率を調整して、各偏向器の偏向能率の相対条件を決定する。ステンシルマスク上に形成された透過開口パターンの選択に関与する偏向器に対して、どの位置に電子ビームを偏向しても振り戻し偏向器によって同じ位置に振り戻されるように、電子ビームの軌道調整を行う。この軌道調整は、偏向器に供給する電圧を補正する偏向能率を調整することによって行われる。
次のステップS12において、ステンシルマスクを設置する。
次のステップS13において、各偏向器間の偏向能率の相対条件を保持した状態で、ステンシルマスク上の開口パターンを選択するための選択偏向器の偏向能率を決定する。
ステンシルマスクがない状態ではステップS11において軌道調整を行った結果、どの位置に電子ビームを偏向しても同じ位置に振り戻されるような関係が偏向器間で構築されている。従って、ステンシルマスク上の開口パターンを高精度に選択できれば、試料上に選択した開口パターン(キャラクタープロジェクション)を高精度に露光することが可能となる。
図10は、ステンシルマスクを設置する前の電子ビーム軌道調整処理の一例を示している。
まず、ステップS21において、マークパターンより小さい断面の電子ビームを形成する。このような電子ビームの形成は、可変成形部の第1アパーチャを通過した電子ビームを第2アパーチャに通過させる際に、アパーチャの重なりが所要の形状になるように偏向させることにより行う。
次のステップS22において、選択偏向器により電子ビームを偏向する。この偏向は、予め決められた数か所、例えば、偏向可能なフィールドの四隅を順に偏向させるようにする。
次のステップS23において、偏向された電子ビームを振り戻し偏向器で光軸に振り戻す。
次のステップS24において、振り戻された電子ビームの照射位置を検出する。照射位置の検出はマークディテクションにより行う。すなわち、ターゲット上に設けられたマークパターン上を電子ビームが通るように走査し、マークパターンの位置を検出して記録しておく。また、検出したマークパターンの位置と実際のマークパターンの位置との差分を算出して記録しておく。
次のステップS25において、所定方向の偏向及び振り戻しをすべて行ったか否かを判定する。すべて行っていればステップS16に移行し、行っていなければステップS12に戻り、他の方向への電子ビームの偏向に対する処理を続行する。
次のステップS26において、各偏向器における偏向能率を算出する。ステップS24において記録しておいた差分と、ステップS22において電子ビームを偏向する際に偏向器に与えた偏向量に対応する値の関係を補正式(1)から補正式(8)に代入して、偏向能率を算出するために必要な数の式を求め、それらの式から偏向能率を算出する。
図11は、ステンシルマスクを設置した後の電子ビーム軌道調整処理の一例を示している。
まず、ステップS31において、ステンシルマスク上の開口(透過開口マーク)より小さい断面の電子ビームを形成する。このような電子ビームの形成は、可変成形部の第1アパーチャを通過した電子ビームを第2アパーチャに通過させる際に、アパーチャの重なりが所要の形状になるように偏向させることにより行う。
次のステップS32において、各開口を通るような走査データを生成する。この走査データは第1選択偏向器により電子ビームを走査させるための各種条件が含まれている。例えば、走査開始位置、走査間隔(ピッチ)、走査点の数である。
次のステップS33において、走査データに従って、電子ビームを照射しながら走査する。このとき、第2選択偏向器、振り戻し偏向器の偏向能率はすでに調整されているため、偏向された電子ビームは振り戻されて光軸にもどるように保証されている。従って、開口を通るときに反射電子が検出され、開口を通らずステンシルマスクで電子ビームが遮断された状態では反射電子が検出されない。
次のステップS34において、走査データと開口の位置関係を測定する。反射電子が検出されたときの位置を開口の位置とし、この位置及びこのときに印加された電圧を記録しておく。また、開口を透過したときに検出される位置と実際の開口の位置との差分を算出して記録しておく。
次のステップS35において、所定の開口上の走査を行ったか否かを判定する。例えば、4ヵ所の開口上をX方向、Y方向に走査したか否かを判定する。すべて行っていればステップS36に移行し、行っていなければステップS33に戻り、他の開口上の走査を継続する。
次のステップS36において、選択偏向器の偏向能率を算出する。例えば、4ヵ所の開口上をX方向、Y方向に走査したとき、ステップS34で測定して記録しておいた電圧及び差分の関係を補正式(1)及び(2)に代入することにより8つの式を求め、それらの式から8つの偏向補正係数(偏向能率)を算出する。
以上説明したように、本実施形態の電子線軌道調整方法では、ステンシルマスクを設置する前に、ステンシルマスク上のパターンの選択に関与する偏向器の偏向能率を調整して、各偏向器間の相対条件を決定し、どの方向に電子ビームが偏向されて振り戻されても、ターゲット上の同じ位置に照射されるようにしている。その後、ステンシルマスクを設置し、ステンシルマスク上のパターンを正確に選択可能になるように選択偏向器の偏向能率を調整している。これにより、ステンシルマスク上の各パターンに対して個々に補正データを算出する必要がなくなり、電子線軌道の調整を効率的に行うことが可能となる。
なお、本発明は、国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成20年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「マスク設計・描画・検査総合最適化技術開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願)である。

Claims (8)

  1. 電子線を試料上に照射する複数のコラムからなるマルチコラム電子線描画装置であって、前記各コラムは、
    複数の開口パターンを有するステンシルマスクと、
    前記ステンシルマスクの入射側に設けられ、前記電子線を偏向して前記開口パターンを選択する選択偏向器と、
    前記ステンシルマスクの出射側に設けられ、前記開口パターンを通過した前記電子線を前記コラムの光軸に振り戻す振り戻し偏向器と、
    前記選択偏向器の上流に設けられ、前記電子線の断面を成形する可変成形部と、
    前記電子線の照射により前記試料から反射される反射電子量を検出する反射電子検出器と、
    前記ステンシルマスクを設置しない状態で、前記選択偏向器により偏向領域のどの範囲に偏向されても前記振り戻し偏向器により振り戻されて前記試料上の同じ位置に前記電子線が照射されるように前記選択偏向器及び前記振り戻し偏向器の偏向能率を調整して、前記選択偏向器の偏向能率と前記振り戻し偏向器の偏向能率との相互関係を決定し、前記ステンシルマスクを設置したときに前記選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率の相互関係を保持した状態で前記ステンシルマスクの任意の前記開口パターンに偏向可能な前記選択偏向器の偏向能率を決定する電子軌道調整部と、を備え、
    前記電子線軌道調整部は、前記ステンシルマスクを設置した状態で、前記可変成形部により前記ステンシルマスク上に形成された電子線軌道調整用の開口マークパターンよりも小さな断面の電子線を形成し、前記各開口マークパターンを通るように前記電子線を走査させ、前記試料から反射される反射電子の情報を基に前記選択偏向器の制御データと前記ステンシルマスク上の電子線軌道調整用の開口マークパターンとの位置関係を算出し、前記ステンシルマスクのすべての前記開口パターンを前記電子線により選択するための前記選択偏向器の偏向能率を決定することを特徴とするマルチコラム電子線描画装置。
  2. 前記ステンシルマスクには前記電子線の軌道調整用の開口マークパターンが少なくとも4つ設けられており、前記4つの開口マークパターンをそれぞれ直交する2方向から前記電子線で走査して求めた開口マークパターンの位置データと前記選択偏向器及び振り戻し偏向器への印加電圧との関係に基づいて、前記第1の選択偏向器の偏向補正係数を求めることを特徴とする請求項1に記載のマルチコラム電子線描画装置。
  3. 前記開口マークパターンをX方向に走査するときは前記ステンシルマスク上での前記電子線の断面をX方向に横長のビームとし、前記開口マークパターンをY方向に走査するときは前記ステンシルマスク上での前記電子線の断面をY方向に横長とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマルチコラム電子線描画装置
  4. 前記第1の選択偏向器に少なくとも4つの異なる出力値を与えたときに、前記電子線の照射位置のずれがなくなり、且つ、前記電子線が最大電流値となる条件が得られる第1及び第2の振り戻し偏向器の出力値を測定し、その測定結果に基づいて、前記第1及び第2の振り戻し偏向器の偏向補正係数を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のマルチコラム電子線描画装置
  5. 前記電子線軌道調整部は、
    前記選択偏向器及び前記振り戻し偏向器に接続され、前記ステンシルマスク上の偏向位置データを補正するマスク偏向データ補正演算部と、
    前記マスク偏向データ補正演算部に接続され、前記ステンシルマスク上を前記電子線で走査させるためのデータを発生するマスク走査データ発生部と、
    前記反射電子検出器の反射電子信号を蓄積して波形解析する走査波形解析部とを備え、
    前記ステンシルマスクを設置しない状態で、前記可変成形部により前記試料上に設けられたマークパターンより小さな断面に前記電子線を成形し、当該電子線を 前記選択偏向器で複数の異なる方向に偏向して当該複数の異なる方向に偏向された各電子線を前記振り戻し偏向器で振り戻し、前記試料上に設けられたマークパ ターン上を照射しながら走査して前記マークパターンの位置を検出し、当該検出されるマークパターン位置がすべて同じ位置で検出されるように前記選択偏向器 及び振り戻し偏向器の偏向能率を調整することを特徴とする請求項1に記載のマルチコラム電子線描画装置。
  6. 前記可変成形部は、
    前記電子線を成形する第1の矩形アパーチャを有する第1のマスクと、
    前記電子線を成形する第2の矩形アパーチャを有する第2のマスクと、
    前記第1のマスクと第2のマスクの間に設置され、前記電子線を偏向する可変矩形成形用偏向器と、
    を有することを特徴とする請求項に記載のマルチコラム電子線描画装置。
  7. 電子線を試料上に照射する複数のコラムからなるマルチコラム電子線描画装置における電子線軌道調整方法であって、前記各コラムにおいて、
    ステンシルマスクを設置する前に、電子線がどの方向に偏向されても同じ位置に照射されるように選択偏向器及び振り戻し偏向器の偏向能率を調整して前記選択偏向器の偏向能率と振り戻し偏向器の偏向能率との相対条件を決定するステップと、
    ステンシルマスクを設置するステップと、
    前記ステンシルマスクを設置した後、前記ステンシルマスク上に形成された電子線軌道調整用の開口マークパターンよりも小さい断面の電子線を形成するステップと、
    前記選択偏向器の偏向能率と振り戻し偏向器の偏向能率との相対条件を保った状態で前記開口マークパターンを通るように前記電子線を走査させて前記試料から反射される反射電子を検出するステップと、
    前記選択偏向器の制御データと前記ステンシルマスク上の電子線軌道調整用の開口マークパターンとの位置関係を算出するステップと、
    前記ステンシルマスクのすべての前記開口パターンを前記電子線により選択するための前記選択偏向器の偏向能率を決定するステップと、
    を有することを特徴とする電子線軌道調整方法
  8. 前記電子線軌道調整用の開口マークパターンを通るように前記選択偏向器の制御データを生成するステップ含むことを特徴とする請求項に記載の電子線軌道調整方法。
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