JP5368086B2 - マルチコラム電子ビーム露光装置及びマルチコラム電子ビーム露光方法 - Google Patents

マルチコラム電子ビーム露光装置及びマルチコラム電子ビーム露光方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法に関し、特に、複数のコラムセルを設けて露光処理を行う際に好適なマルチコラム電子ビーム露光装置及びマルチコラム電子ビーム露光方法に関する。
従来の電子ビーム露光装置では、ステンシルマスクに可変矩形開口又は複数のステンシルマスクパターンを用意し、ビーム偏向によりそれらを選択してウエハに転写露光している。この電子ビーム露光装置では複数のマスクパターンが用意されるが、露光に使用される電子ビームは1本であり、一度に転写されるパターンは一つのマスクパターンだけである。
このような露光装置として、例えば特許文献1には部分一括露光をする電子ビーム露光装置が開示されている。部分一括露光とは、マスク上に配置した複数個、例えば100個のステンシルパターンからビーム偏向により選択した一つのパターン領域、例えば300×300μmの領域にビームを照射し、ビーム断面をステンシルパターンの形状に成形し、さらにマスクを通過したビームを後段の偏向器で偏向振り戻し、電子光学系で決まる一定の縮小率、例えば1/60に縮小し、試料面に転写する。一度に照射される試料面の領域は、例えば5×5μmである。露光するデバイスパターンに応じてマスク上のステンシルパターンを適切に用意すれば、可変矩形開口だけの場合より、必要な露光ショット数が大幅に減少し、スループットが向上する。
さらに、このようなコラム一つ一つの大きさを小さくしたもの(以下、コラムセルと呼ぶ)を複数個集め、ウエハ上に並べて並列して露光処理するマルチコラム電子ビーム露光装置が提案されている(非特許文献2参照)。各コラムセルはシングルコラムの電子ビーム露光装置のコラムと同等であるが、マルチコラム全体では並列して処理するため、コラム数倍の露光スループットの増加が可能である。
上述したようなマルチコラム電子ビーム露光装置において、スループットの向上を図ることができる。
しかし、各コラムセルの照射領域の境界で、露光パターンのつなぎ精度が悪くなる現象が発生する。図1は、コラムセル相互間の位置で、所望のパターンが得られない例を示している。図1(a)は、第1のコラムセルの照射領域1と第2のコラムセルの照射領域2の境界における所望のパターン3を示している。図1(b)は露光した結果、得られるパターンの一例であり、領域1ではパターン5のように露光され、領域2ではパターン4のように露光され、所望の露光3とは異なってしまう。このように、露光パターンの幅が各領域で異なり、所望のパターンが露光されない場合が発生する。また、露光される位置がずれ、最悪の場合には、パターンが切れてしまうおそれもある。
上記のようなコラムセル間で連続するパターンを露光しないように設計される場合は特に問題はないが、複数のコラムセルの位置を考慮して設計をすることは設計自由度を著しく小さくしてしまい、コラムセル間に連続するパターンを露光することは避けられない。
また、例えば、描画するパターンの幅が広く、コラムセル相互間のつなぎ位置でパターンがずれていたとしても接続されていれば良い場合には特に問題はないが、トランジスタのゲートのように、パターン幅が狭い場合にはつなぎ精度を高くすることが要求される。
特開2004−88071号公報 T.Haraguchi et.al. J.Vac.Sci.Technol, B22(2004)985
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、目的は、マルチコラム電子ビーム露光装置においてコラムセル相互間のパターンのつなぎ精度を向上させることが可能なマルチコラム電子ビーム露光装置及びマルチコラム電子ビーム露光方法を提供することである。
上記した課題は、ウエハステージと、前記ウエハステージの縁部に設けられた同種の電子ビーム特性を測定するn個の電子ビーム特性検出部Mk(1≦k≦n)と、複数のコラムセルを含むn個のコラムセル群Gk(1≦k≦n)を含み、隣接するコラムセル群Gkとコラムセル群Gk+1とに少なくとも一つの共通のコラムセルを有する電子ビームコラムと、前記電子ビーム特性検出部を用いて、すべてのコラムセルで使用する電子ビームのビーム特性を測定し、各コラムセルで使用する電子ビームの特性を略同一にするように各コラムセルの電子ビームを調整する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数個のコラムセルのうち一つのコラムセルを基準コラムセルとし、当該基準コラムセルを含むコラムセル群G1内の各コラムセルで使用する電子ビームの特性を前記電子ビーム特性検出部M1を用いて測定して各コラムセルで使用する電子ビームの特性と前記基準コラムセルで使用する電子ビームのビーム特性との差を所定の値以下になるように調整し、コラムセル群Gk+1(1≦k≦n−1)の各コラムセルで使用する電子ビームをビーム特性検出部Mk+1(1≦k≦n−1)を用いてビーム特性を測定し、前記共通のコラムセルの電子ビーム特性を基準にビーム特性を調整することを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光装置により解決する。
この形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置において、前記電子ビーム特性は、照射される電子ビームのビーム位置、ビーム強度、ビーム形状のうちのいずれかであるようにしても良く、前記電子ビーム特性検出部は、基準マークが形成されたキャリブレーション用チップ又はファラデーカップであるようにしても良い。
また、この形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置において、同種の電子ビーム特性を測定する前記電子ビーム特性検出部は前記ウエハステージの縁部に一つ設けられ、前記制御部は、前記複数個のコラムセルのうち一つのコラムセルを基準コラムセルとし、当該基準コラムセルで使用する電子ビームを基準ビームとし、各コラムセルの下方の所定位置に前記電子ビーム特性検出部を移動してすべてのコラムセルで使用する電子ビームのビーム特性を測定し、各コラムセルで使用する電子ビームの特性と前記基準ビームの特性との差分を所定の値以下にするように前記基準コラムセル以外の各コラムセルの電子ビームを調整するようにしても良い。
本発明では、複数のコラムセルにおいて照射される電子ビームのビーム特性が略同一になるようにビーム特性を調整している。複数のコラムセルのうち一つのコラムセルを選択し、そのコラムセルの電子銃から照射される電子ビームを基準ビームとし、この基準ビームのビーム特性に近似するように他のコラムセルの電子ビームを調整する。これにより、複数のコラムセルで照射される電子ビームのビーム特性が略同一になり、コラムセル間で連続するパターンを露光する場合にも照射位置がずれたり、パターン幅が異なることを防止することが可能になり、高精度にパターンを露光することが可能になる。
また、上記した課題は、ウエハステージと、前記ウエハステージの縁部に設けられた同種の電子ビーム特性を測定するn個の電子ビーム特性検出部Mk(1≦k≦n)と、複数のコラムセルを含むn個のコラムセル群Gk(1≦k≦n)を含み、隣接するコラムセル群Gkとコラムセル群Gk+1とに少なくとも一つの共通のコラムセルを有する電子ビームコラムと、前記電子ビーム特性検出部を用いて、すべてのコラムセルで使用する電子ビームのビーム特性を測定し、各コラムセルで使用する電子ビームの特性を略同一にするように各コラムセルの電子ビームを調整する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数個のコラムセルのうち一つのコラムセルを基準コラムセルとし、当該基準コラムセルを含むコラムセル群G1内の各コラムセルで使用する電子ビームの特性を前記電子ビーム特性検出部M1を用いて測定して各コラムセルで使用する電子ビームの特性と前記基準コラムセルで使用する電子ビームのビーム特性との差を所定の値以下になるように調整し、コラムセル群Gk+1(1≦k≦n−1)の各コラムセルで使用する電子ビームをビーム特性検出部Mk+1(1≦k≦n−1)を用いてビーム特性を測定し、前記共通のコラムセルの電子ビーム特性を基準にビーム特性を調整することを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光装置により解決する。
本発明では、複数のコラムセルで使用する電子ビームの同種のビーム特性の検出に複数のビーム特性検出装置を用いている。各ビーム特性検出装置は予め決められた複数のコラムセルを有するコラムセル群の電子ビームについてビーム特性を検出する。コラムセル群相互間には共通するコラムセルを有しており、その共通するコラムセルの電子ビームのビーム特性を基準としてそのコラムセル群の他のコラムセルの電子ビームのビーム特性を検出して調整する。これにより、すべてのコラムセルで使用される電子ビームのビーム特性が略同一になり、コラムセル間に跨るパターンを形成する場合であっても、電子ビームの照射位置、強度等のビーム特性がコラムセル間で同じであるため、パターンのつなぎ精度を向上させることが可能になる。
また、複数のコラムセルで使用する電子ビームの特性を、それらのコラムセルに近い位置にあるビーム特性検出装置を使って測定するため、ビーム特性を測定するために移動させるウエハステージの移動範囲を小さくすることが可能になる。よって、ウエハステージの移動精度の悪化を防止できるとともに、ウエハステージ移動のためのスペースを広くとる必要がなくなり、装置のコンパクト化を図ることが可能になる。
また、本発明の他の形態によれば、ウエハステージと、前記ウエハステージの縁部に設けられた同種の電子ビーム特性を測定するn個の電子ビーム特性検出部Mk(1≦k≦n)と、複数のコラムセルを含むn個のコラムセル群Gk(1≦k≦n)を含み、隣接するコラムセル群Gkとコラムセル群Gk+1とに少なくとも一つの共通のコラムセルを有する電子ビームコラムと、を具備するマルチコラム電子ビーム露光装置において実施されるマルチコラム電子ビーム露光方法が提供される。その一形態に係るマルチコラム電子ビーム露光方法は、前記複数個のコラムセルのうち基準とする基準コラムセルを選択するステップと、前記基準コラムセルを含むコラムセル群G1内の各コラムセルで使用する電子ビームの特性を前記電子ビーム特性検出部M1を用いて測定して各コラムセルで使用する電子ビームの特性と前記基準コラムセルで使用する電子ビームのビーム特性との差を所定の値以下になるように調整するステップと、コラムセル群Gk+1(1≦k≦n−1)の各コラムセルで使用する電子ビームをビーム特性検出部Mk+1(1≦k≦n−1)を用いてビーム特性を測定し、前記共通のコラムセルの電子ビーム特性を基準にビーム特性を調整するステップと、調整された前記各コラムセルの電子ビームを使用して露光処理をするステップとを含むことを特徴とする。
図1(a)、(b)は、マルチコラム電子ビーム露光装置における問題点を説明する図である。 図2は、本発明に係るマルチコラム電子ビーム露光装置の構成図である。 図3は、図2に係る露光装置における1つのコラムセルの構成図である。 図4は、図2に係る露光装置のコラムセル制御部の模式図である。 図5は、コラムセルが4本の場合の露光装置の概念図である。 図6は、図5の露光装置におけるコラムセルの露光範囲を示す図である。 図7(a)〜(c)は、ビーム位置ずれを説明する図である。 図8は、マルチコラム露光装置におけるビーム特性調整処理を説明するフローチャート(その1)である。 図9は、複数のビーム特性測定装置を使用するマルチコラム露光装置を説明する図である。 図10は、マルチコラム露光装置におけるビーム特性調整処理を説明するフローチャート(その2)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
(マルチコラム電子ビーム露光装置の構成)
図2は、本実施形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置の概略構成図である。
マルチコラム電子ビーム露光装置は、電子ビームコラム10と電子ビームコラム10を制御する制御部20に大別される。このうち、電子ビームコラム10は、同等なコラムセル11が複数、例えば16集まって、全体のコラムが構成されている。すべてのコラムセル11は後述する同じユニットで構成される。コラムセル11の下には、例えば300mmウエハ12を搭載したウエハステージ13が配置されている。
一方、制御部20は、電子銃高圧電源21、レンズ電源22、デジタル制御部23、ステージ駆動コントローラ24及びステージ位置センサ25を有する。これらのうち、電子銃高圧電源21は電子ビームコラム10内の各コラムセル11の電子銃を駆動させるための電源を供給する。レンズ電源22は電子ビームコラム10内の各コラムセル11の電磁レンズを駆動させるための電源を供給する。デジタル制御部23は、コラムセル11各部をコントロールする電気回路であり、ハイスピードの偏向出力などを出力する。デジタル制御部23はコラムセル11の数に対応する分だけ用意される。
ステージ駆動コントローラ24は、ステージ位置センサ25からの位置情報を基に、ウエハ12の所望の位置に電子ビームが照射されるようにウエハステージ13を移動させる。上記の各部21〜25は、ワークステーション等の統合制御系26によって統合的に制御される。
上述したマルチコラム電子ビーム露光装置では、すべてのコラムセル11は同じコラムユニットで構成されている。
図3は、マルチコラム電子ビーム露光装置に使用される各コラムセル11の概略構成図である。
各コラムセル11は、露光部100と、露光部100を制御するコラムセル制御部31とに大別される。このうち、露光部100は、電子ビーム生成部130、マスク偏向部140及び基板偏向部150によって構成される。
電子ビーム生成部130では、電子銃101から生成した電子ビームEBが第1電磁レンズ102で収束作用を受けた後、ビーム整形用マスク103の矩形アパーチャ103aを透過し、電子ビームEBの断面が矩形に整形される。
その後、電子ビームEBは、マスク偏向部140の第2電磁レンズ105によって露光マスク110上に結像される。そして、電子ビームEBは、第1、第2静電偏向器104、106により、露光マスク110に形成された特定のパターンPに偏向され、その断面形状がパターンPの形状に整形される。
なお、露光マスク110はマスクステージ123に固定されるが、そのマスクステージ123は水平面内において移動可能であって、第1、第2静電偏向器104、106の偏向範囲(ビーム偏向領域)を超える部分にあるパターンPを使用する場合、マスクステージ123を移動することにより、そのパターンPをビーム偏向領域内に移動させる。
露光マスク110の上下に配された第3、第4電磁レンズ108、111は、それらの電流量を調節することにより、電子ビームEBを基板上で結像させる役割を担う。
露光マスク110を通った電子ビームEBは、第3、第4静電偏向器112、113の偏向作用によって光軸Cに振り戻された後、第5電磁レンズ114によってそのサイズが縮小される。
マスク偏向部140には、第1、第2補正コイル107、109が設けられており、それらにより、第1〜第4静電偏向器104、106、112、113で発生するビーム偏向収差が補正される。
その後、電子ビームEBは、基板偏向部150を構成する遮蔽板115のアパーチャ115aを通過し、第1、第2投影用電磁レンズ116、121によって基板上に投影される。これにより、露光マスク110のパターンの像が、所定の縮小率、例えば1/10の縮小率で基板に転写されることになる。
基板偏向部150には、第5静電偏向器119と電磁偏向器120とが設けられており、これらの偏向器119、120によって電子ビームEBが偏向され、基板の所定の位置に露光マスクのパターンの像が投影される。
更に、基板偏向部150には、基板上における電子ビームEBの偏向収差を補正するための第3、第4補正コイル117、118が設けられる。
一方、コラムセル制御部31は、電子銃制御部202、電子光学系制御部203、マスク偏向制御部204、マスクステージ制御部205、ブランキング制御部206及び基板偏向制御部207を有する。これらのうち、電子銃制御部202は電子銃101を制御して、電子ビームEBの加速電圧やビーム放射条件等を制御する。また、電子光学系制御部203は、電磁レンズ102、105、108、111、114、116及び121への電流量等を制御して、これらの電磁レンズが構成される電子光学系の倍率や焦点位置等を調節する。ブランキング制御部206は、ブランキング電極127への印加電圧を制御することにより、露光開始前から発生している電子ビームEBを遮蔽板115上に偏向し、露光前に基板上に電子ビームEBが照射されるのを防ぐ。
基板偏向制御部207は、第5静電偏向器119への印加電圧と、電磁偏向器120への電流量を制御することにより、基板の所定の位置上に電子ビームEBが偏向されるようにする。上記の各部202〜207は、ワークステーション等の統合制御系26によって統合的に制御される。
図4は、マルチコラム型電子ビーム露光装置におけるコラムセル制御部31の模式図である。コラムセル制御部31はコラムセル11のそれぞれが有している。各コラムセル制御部31はマルチコラム型電子ビーム露光装置の全体を制御する統合制御系26とバス34で接続される。また、統合記憶部33は、例えばハードディスクで構成され、露光データ等すべてのコラムセルで必要となるデータが格納されている。統合記憶部33も統合制御系26とバス34で接続されている。
図5は、4本のコラムセルC1,C2,C3,C4を有する露光装置全体の概念図である。コラムセルC1,C2,C3,C4は、2×2のアレイ状に配置され、C1C2,C2C3,C3C4,C4C1間の間隔は例えば75mmである。
ウエハステージ13はすべてのコラムセルC1,C2,C3,C4の下方に一つ配置される。ウエハステージ13の縁部には、電子ビームのビーム強度やビーム位置を調整するために電子ビームの特性が測定される電子ビーム特性検出装置41(例えば、キャリブレーションチップ41aやファラデーカップ41b)が備えられる。ウエハステージ13はレーザ測定器などのステージ位置センサ25を使用して位置を測定し、所望の位置に正確に移動させることが可能である。
このように構成されたマルチコラム型電子ビーム露光装置において、ウエハステージ13に載置したウエハ12上に露光するパターンの露光データを統合記憶部33から各コラムセル制御部31のコラムセル記憶部35に転送する。転送された露光データは、補正が必要であれば各コラムセル制御部31の補正部36において補正され、各コラムセル11に割り当てられたウエハ12上の露光領域で同一のパターンが露光される。
次に、電子ビーム特性検出装置41を用いて、複数のコラムセルで使用する電子ビームのビーム特性を略同一に調整する処理について説明する。
図6は、試料43において4本のコラムセルの電子ビームによって照射される領域を示した図である。43aから43dは、各コラムセルの照射領域を示している。例えば、照射領域43dでは、矢印51に示す順序で、図6の左側からフィールド毎に露光処理を行う。同様に、照射領域43aでは、矢印52に示す順序で露光処理を行う。
このような露光処理において、図1(b)に示したように、コラムセル間に跨るパターンを露光する場合、パターンのつなぎ精度が悪くなる現象が発生する。この原因として、照射領域43dと照射領域43aの境界53近傍では、電子ビームの照射時間に差があるため、コラムセル毎で使用する電子ビームの位置精度や強度に違いが発生することが考えられる。そこで、本発明者等は、すべてのコラムセルで使用する電子ビームの特性を同じにすることによって、上記のようなコラムセル間のパターンのつなぎ精度を向上させることが可能と考えた。
本実施形態では、ビーム位置特性、ビーム強度特性、ビーム形状特性を対象とする。ビーム位置特性は、照射するビームが所望の位置に正確に照射されるか否かを示す特性である。ビーム強度特性は、ビームの強さを示しビーム電流の大きさを示す特性である。ビーム形状特性は、例えば可変矩形ビームに整形したときに、所望の形状になっているか否かを示す特性である。
また、ビーム特性検出装置41として、キャリブレーションチップ41aを使用する場合とファラデーカップ41bを使用する場合を対象とする。
図7は、電子ビームを照射したときに目標位置とのずれが発生することを説明する図である。
図7(a)から(c)の横軸は位置を、縦軸はビーム照射位置ばらつきの確率分布を示している。また、ビーム照射しようとした真の位置を原点P0とし、電子ビームの照射位置がずれる要因として、露光装置の偏向器にかける電圧等の設定による位置ずれと、ドリフトによる位置ずれ及び描画時のビーム位置揺れを考慮している。
図7(a)は、一つのコラムセルにおいて目標とする位置(真の位置)に電子ビームを照射しようとしたときに、実際に照射される位置の分布を示している。真の位置がP0のとき、偏向量誤差によりP1にずれ、さらに描画時のビーム位置ドリフトによりP2にずれる。P2を中心としてビーム位置揺れの確率分布D1に依存してビーム照射位置が決まる。
図7(b)は、コラムセルを独立に真の位置に合わせる場合のコラムセル間のつなぎずれの予測値を示す図である。すなわち、真の位置を基準にする場合のつなぎずれの予測値である。第1のコラムセルの照射位置ずれは、図7(a)と同様である。第2のコラムセルの電子ビームの照射位置が、真の位置P0から偏向量誤差によりP3になり、さらに描画時のビーム位置ドリフトによりP4になったとする。このとき、図7(b)では第1のコラムセルと第2のコラムセルとの間で最も誤差が大きい場合を示している。
図7(c)は、コラムセル間のつなぎを優先して調整した場合のコラムセル間のつなぎずれ予測値を示した図である。すなわち、第1のコラムセルの照射される位置を基準にする場合のコラムセル間のつなぎずれ予測値を示した図である。
図7(c)に示すように、第1のコラムセルの電子ビームが照射される位置P2を基準として、x3離れた位置が第2のコラムセルの電子ビームの偏向量誤差による位置P5であり、さらにx4離れた位置が描画時のビーム位置ドリフトによる位置P6である。この場合も、第1のコラムセルと第2のコラムセルとの間で最も誤差が大きい場合を示している。
このように、コラムセル間でパターンをつなぐときに、誤差が最大となる場合を考慮すると、真の位置を基準として個別に調整するよりも、あらかじめ決めた一つのコラムセルの電子ビームを基準として別のコラムセルの電子ビームを調整する方がコラム間のつなぎ誤差が小さくなる。
そこで、本実施形態では、マルチコラムセルの複数のコラムセルにおける電子ビームのビーム特性を一つのコラムセルにおける電子ビームを基準ビームとして、他のコラムセルの電子ビームのビーム特性を基準ビームのビーム特性に合わせるように調整する。
以下に、同種のビーム特性を一つのビーム特性検出装置41を使用してすべてのコラムセルの電子ビームのビーム特性を測定し、基準ビームに合わせるように調整する場合について説明する。
本実施形態では、キャリブレーションチップ41aによってビーム位置を測定し、ビーム位置を補正した後、ファラデーカップ41bによってビーム強度を測定し、ビーム強度を補正する場合を例として説明する。
基準となるコラムセルを選定し(コラムセル1とする)、コラムセル1の電子銃から放射される電子ビームを基準ビームとする。基準ビームについてビーム位置特性を求める。
ビーム位置特性の検出は、キャリブレーションチップ41a上に形成した基準マークを使用し、周知の方法によって行う。すなわち、基準マークの中心が各コラムセルの光軸直下に位置するようにウエハステージを移動し、基準マーク上を電子ビームが照射するように電子ビームを偏向器を用いて走査する。反射電子検出器により走査時の反射電子信号を検出し、この反射電子信号を信号処理して、ビーム照射位置を算出する。
実際の基準マークの配置されている位置と比較することにより、電子ビームの照射位置を算出し、ビーム位置特性を測定する。
ビームが偏向を受けていないときに光軸上にあれば、基準マークのエッジと同一の位置にエッジが検出されるが、ビームがずれていると、エッジ検出位置が基準マークの位置とは異なる。
本実施形態では、真の位置からずれた位置を基準位置とし、この電子ビームを基準ビームとする。
次に、他のコラムセルの電子ビーム特性を測定するために、基準ビームの特性を調べるために使用したものと同一の基準マークを使用する。この基準マークをそれぞれのコラムセルの光軸直下に位置するようにウエハステージを移動する。
基準ビームを測定したときと同様に、各コラムセルの電子ビームを偏向器によって走査し、基準マークの反射電子信号を取得してそのエッジ位置から電子ビームの位置ずれを測定する。
この位置ずれを基準ビームで測定した位置ずれに近似させるように、各コラムセルの第5静電偏向器119にかける電圧量を補正する値を算出する。
各コラムセルの電子ビームの照射位置と基準ビームの照射位置との差を所定の値、例えば数nmにするように調整する。
試料上で電子ビームの照射位置をかえる偏向器の、x方向とy方向の2方向の電極を有する静電偏向器に加えられる電圧は、x方向の入力は式(1)、y方向の入力は式(2)で表わされる。
X'=AX+BY+HxXY+Ox(t)……(1)
Y'=CX+DY+HyXY+Oy(t)……(2)
この値に比例した電圧が静電偏向器の電極に印加され、電子ビームを偏向する。この式においてA,B,C,D,Hx,Hy,Ox,Oyは調整係数である。
上記の位置ずれを所定の値以下にするために、偏向器に印加する電圧のうち、例えば、Ox,Oyを調整することによって基準ビームの位置と近似するようにする。
これらの値を各コラムセル記憶部35に格納し、各コラムセルで電子ビームを照射する際に補正された電圧量で電子ビームを偏向する。
上記処理を基準コラムセル以外のすべてのコラムセルの電子ビームに対して行い、すべての電子ビームのビーム位置特性を略同一にする。
次に、電子ビーム強度をすべてのコラムセルの電子ビームに対して略同一にする。電子ビームの強度(電流値)は、ファラデーカップを用い、基準の位置に照射される電子ビームの電流値を測定することによって測定する。
本実施形態では、各コラムセルの電子ビームの電流値の測定を、一つのファラデーカップ及び電流計を使用して行う。
また、各コラムセルの電子ビームは、ビーム位置特性が調整されたものである。位置が調整されていない場合には、電子ビームの一部しかファラデーカップに入らないという場合もあるため、同じ位置に照射されるように調整されたビームを使用する。
基準コラムセルで使用する基準ビームの電流値を測定するために、ファラデーカップを基準コラムセルの光軸直下に位置するようにウエハステージを移動する。その後、所定の時間電子ビームを照射し、電流値を測定する。
ビーム強度もビーム位置と同様に、基準ビームのビーム強度との差を所定の値、例えば、100nm×100nmの矩形の場合、1nA以下になるように調整係数を調整する。
例えば、可変矩形の場合、断面が矩形に整形された電子ビームをマスクの矩形開口と重ねあわせ、横Sx,縦Syの矩形に整形するものとする。このとき、x方向とy方向の2方向の電極を有する静電偏向器に加えられる電圧は、x方向の入力は式(3)、y方向の入力は式(4)で表わされる。
Sx'=ASx+BSy+HxSxSy+Ox(t)……(3)
Sy'=CSx+DSy+HySxSy+Oy(t)……(4)
上記式(1)、(2)において、係数Ox,Oy、あるいは係数AからDを調整し、基準のビーム強度に近似するようにする。また、ビームのショット時間を調整して、ビーム電流を基準値に合わせるようにしても良い。これらの値を各コラムセル記憶部35に格納しておき、実際に露光するときに、このデータに従って露光処理を行う。
なお、基準ビームとビーム強度が極端に差がある場合に、可変矩形の形状を大きく変えてしまうと基準ビームとビーム形状の差が大きくなってしまい、所望のパターン形状に露光されないおそれがある。この場合、ビーム強度、ビーム形状の両方の基準を考慮して調整係数を決定する。
また、ビーム形状は、ビーム位置測定と同様に電子ビームを走査して基準マーク上を通過させてエッジを検出し、基準マークのエッジ間の距離と検出されたエッジ間の距離とから、走査方向のビームの長さを検出することによって測定する。
以上説明したように、本実施形態のマルチコラム電子ビーム露光装置では、複数のコラムセルで使用する電子ビームの同種のビーム特性を一つのビーム特性測定装置を用いて検出し、基準となる一つの基準ビームの特性に近似するように、他のコラムセルの電子ビームのビーム特性を調整している。例えば、基準マークと反射電子検出器等を用いて電子ビームの照射位置を検出し、すべてのコラムセルで電子ビームの照射位置が相対的に同じになるようにしている。これにより、すべてのコラムセルで使用される電子ビームのビーム特性が略同一になり、コラムセル間に跨るパターンを形成する場合であっても、電子ビームの照射位置、強度等のビーム特性がコラムセル間で同じであるため、パターンのつなぎ精度を向上させることが可能になる。
なお、ビーム特性の調整は、露光開始前、または、露光中の所定の時間に行われる。コラムセル間を跨るパターンが微小で正確性を要求されるものである場合には、露光中であってもビーム特性の調整の回数を多くする。
ビーム特性の調整回数を多くすると、その回数に応じて露光処理を中断するため、処理速度が低下する。しかし、ビーム特性の調整を減らすことにより、コラムセル間のパターンのつなぎ精度が低くなり、最悪の場合、パターンが途切れてしまうおそれがある。また、それまでに形成されたパターンの精度も保証されない。よって、再度はじめから露光処理をする可能性もあり、露光中に中断する場合よりもスループットが悪化するおそれもある。
また、キャリブレーションチップ41a上の基準マークによって、ビーム位置だけではなく、反射電子の量からビーム強度を検出することも可能である。しかし、電子ビームのビーム強度を正確に検出するためには、ファラデーカップ41bを使用する方が望ましい。
また、ビーム形状は、キャリブレーションチップ41a上の基準マークを使用して特定することができる。よって、ビーム位置の測定と同時に形状を測定するようにしても良い。
なお、本実施形態では、ファラデーカップ41bによって、ビーム強度を測定することについて説明したが、ファラデーカップ41bを含むビーム位置検出器によって、ビーム位置の測定をしても良いし、ファラデーカップ41bを含むビーム形状検出器によって、ビーム形状の測定をするようにしても良い。
キャリブレーションチップ41a上の基準マークによって、ビーム位置特性、ビーム強度特性、ビーム形状特性を測定することにより、ウエハステージ13を移動する回数を減らし、測定にかかる時間を短縮することが可能となる。また、ファラデーカップ41bを用いて、ビーム特性を測定する場合も同様の効果が得られる。
また、上記説明では、基準ビームを真の位置からずれた状態で、他のコラムセルのビーム特性を基準ビームに合わせるようにしたが、基準ビームを真の位置に合わせるように補正したものを基準ビームとしても良い。これにより、理想的な位置にビームを照射することが可能になる。
(マルチコラム電子ビーム露光方法の説明)
次に、上記したマルチコラム電子ビーム露光装置における露光方法について説明する。
図8は、本実施形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置によるビーム特性調整処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、基準マークを用いてビーム特性のうちのビーム位置を検出して各コラムセルのビーム位置特性を調整する方法を対象に説明する。なお、基準ビームとする電子ビームを照射する基準コラムセルは予め決められているものとし、C1とする。
まず、ステップS11で、ウエハステージ13上のキャリブレーションチップ41aを基準コラムセルC1の光軸直下の位置に移動させる。
次に、ステップS12では、コラムセルC1の偏向器によって電子ビームを、基準マーク上を通過するように走査して、基準マークの反射電子信号を取得する。この反射電子信号は、走査する電子ビームによる反射電子を反射電子検出器により検出し、取得する。
次に、ステップS13では、ステップS12において検出した基準マークの反射電子信号から、エッジ位置を検出する。
次に、ステップS14では、実際の基準マークの位置と電子ビームの走査によって得られた基準マークの位置からずれ量を検出する。このずれ量を基準量として記憶部に記憶する。
次に、ステップS15からステップS17では、基準コラムセル以外の他のコラムセルの電子ビームの特性を測定し、特性の調整をする。
ステップS15では、基準マークが他のコラムセルのうちの一つのコラムセルの光軸直下に位置するようにウエハステージを移動する。
次のステップS16では、基準ビームの測定と同様に、そのコラムセルの電子ビームのビーム位置特性を測定する。
次のステップS17では、ビーム位置特性と基準ビーム位置特性との差分を算出し、その差分が所定の値以下になるように静電偏向器に印加する電圧の調整係数を調整する。所定の値は、例えば、数nmである。調整した係数は、各コラムセル記憶部35に格納する。
次のステップS18では、すべてのコラムセルの電子ビームについてビーム位置特性の調整が終了したか否かを判定する。調整が終了していなければ、ステップS15に戻り、ビーム特性調整処理を継続する。
上記ビーム特性調整処理をした後、露光処理を行う。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、同種のビーム特性に対して一つのビーム特性検出装置を用いてすべてのコラムセルにおける電子ビームの特性を測定し、基準ビーム特性に近似させるように調整した。
本実施形態では、すべてのコラムセルの電子ビーム特性を基準ビーム特性に近似させるために、複数のビーム特性検出装置を使用する点が異なる。
なお、本実施形態で使用されるマルチコラム電子ビーム露光装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以下に、複数のビーム特性検出装置を使用して、すべてのコラムセルの電子ビーム特性を基準ビーム特性に近似させる方法について説明する。
図9は、コラムセルが複数(例えば16本)あるときの一部を示しており、コラムセル4本に対し、ビーム特性検出装置(M1,M2)を2個使用する場合の例である。
ビーム特性検出装置M1は、コラムセルC1,C2で使用する電子ビームのビーム特性を測定し、ビーム特性検出装置M2は、コラムセルC2,C3,C4で使用する電子ビームのビーム特性を測定するものとする。また、コラムセルC1を基準コラムセルとし、コラムセルC1で使用する電子ビームを基準ビームとする。
コラムセルC1,C2の集合をコラムセル群G1とし、コラムセルC2,C3,C4の集合をコラムセル群G2とする。このように、コラムセル群G1とG2には、共通するコラムセルC2を有している。
コラムセル群G1において、ビーム特性検出装置M1を使用して、第1の実施形態で示したように、コラムセルC2で使用する電子ビームのビーム特性を基準ビーム特性に近似するように調整する。
次に、ビーム特性検出装置M2を使用して、コラムセル群G2の各コラムセルで使用する電子ビームの測定及びビーム特性の調整を行う。コラムセル群G2において、基準となるビームは、コラムセル群G1とG2に共通なコラムセルC2のビームである。コラムセルC2はコラムセル群G1において、基準コラムセルC1の基準ビームに近似するように調整されている。従って、コラムセル群G2内でコラムセルC2を基準とすることにより、他のコラムセルの電子ビームも基準ビームに近似させることが可能になる。
なお、コラムセルC1とコラムセルC2とのビーム特性の誤差が最大の値であり、コラムセルC2とコラムセルC3のビーム特性の誤差が最大の値である場合、コラムセルC3のビーム特性は、基準ビームの許容誤差の2倍になってしまう。すなわち、コラムセル群内で最大の誤差になる場合、ビーム特性検出装置の数をかけた分だけ、誤差範囲が広がってしまうことになる。そこで、この値を考慮して許容誤差の範囲を小さくするように設定する。
上記具体例を一般化すると以下のようになる。
コラムセル群をGkとし、1≦k≦nとする。kはビーム特性を測定する順番を示している。このとき、隣接するコラムセル群GkとGk+1との間には共通するコラムセルを含むようにする。nはビーム特性検出装置Mの数であり、ビーム特性検出装置Mkは、コラムセル群Gkが有するコラムセルにおいて使用する電子ビームのビーム特性の測定を行う。
まず、基準ビームとする電子ビームを使用するコラムセルを選択し、基準コラムセルC1とする。基準コラムセルを含むコラムセル群G1内の各コラムセルにおいて、ビーム特性検出装置M1を使用して、ビーム特性を測定する。
ビーム特性測定の結果、コラムセル群G1内の各コラムセルの電子ビーム特性をコラムセルC1の基準ビームに近似するように調整する。この調整は、第1の実施形態で説明した方法と同様に行う。
次に、コラムセル群G2内の各コラムセルにおいて、ビーム特性検出装置M2を使用して、ビーム特性を測定する。
コラムセル群G1とコラムセル群G2に共通するコラムセルC12は、基準コラムセルC1の基準ビームに合わせた調整がされている。コラムセル群G2内のコラムセルの電子ビームの調整を行うときには、共通コラムセルC12を基準とし、調整済みの電子ビームを基準として、コラムセル群G2内の他のコラムセルの電子ビームの調整を行う。
このようにすべてのコラムセル群Gk+1(1≦k≦n−1)の電子ビームをビーム特性検出装置Mk+1(1≦k≦n−1)を用いてビーム特性を測定し、共通コラムセルの電子ビーム特性を基準としてビーム特性を調整する。この結果、基準コラムセルC1の基準ビームに対して、すべてのコラムセルのビーム特性が、(所定の誤差)×nの範囲内に入ることになる。
以上説明したように、本実施形態のマルチコラム電子ビーム露光装置では、複数のコラムセルで使用する電子ビームの同種のビーム特性の検出に複数のビーム特性検出装置を用いている。各ビーム特性検出装置は予め決められた複数のコラムセルを有するコラムセル群の電子ビームについてビーム特性を検出する。コラムセル群相互間には共通するコラムセルを有しており、その共通するコラムセルの電子ビームのビーム特性を基準としてそのコラムセル群の他のコラムセルの電子ビームのビーム特性を検出して調整する。これにより、すべてのコラムセルで使用される電子ビームのビーム特性が略同一になり、コラムセル間に跨るパターンを形成する場合であっても、電子ビームの照射位置、強度等のビーム特性がコラムセル間で同じであるため、パターンのつなぎ精度を向上させることが可能になる。
また、複数のコラムセルで使用する電子ビームの特性を、それらのコラムセルに近い位置にあるビーム特性検出装置を使って測定するため、ビーム特性を測定するために移動させるウエハステージの移動範囲を小さくすることが可能になる。よって、ウエハステージの移動精度の悪化を防止できるとともに、ウエハステージ移動のためのスペースを広くとる必要がなくなり、装置のコンパクト化を図ることが可能になる。
なお、本実施形態では、コラムセル群の有するコラムセルが2又は3として説明したが、4以上であっても良い。これにより、ステージの移動範囲を小さくするとともに、ビーム特性測定回数を減らすことができ、誤差の拡大を小さくすることができる。
(マルチコラム電子ビーム露光方法の説明)
次に、上記したマルチコラム電子ビーム露光装置における露光方法について説明する。
図10は、本実施形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置によるビーム特性調整処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、基準マークを用いてビーム特性のうちのビーム位置を検出して各コラムセルのビーム特性を調整する方法を対象に説明する。
まず、ステップS20で、初期設定を行う。初期設定では、基準ビームとする電子ビームを照射する基準コラムセルを決定したり、コラムセル群及びコラムセル群で使用されるビーム特性検出装置を決定する。また、コラムセル群G1に基準コラムセルが含まれるものとし、コラムセル群をGkとしてkの初期値を2とする。
次のステップS21で、基準ビームのビーム位置特性を測定し、記憶部に記録する。基準ビームのビーム位置特性の測定は、以下のようにして行う。
ウエハステージ上のビーム特性検出装置M1をコラムセル群G1の基準コラムセルC1の光軸直下に位置するように移動させる。
次のステップS22では、コラムセルC1の偏向器によって電子ビームを、ビーム特性検出装置M1上の基準マークの上を通過するように走査して、基準マークの反射電子信号を取得する。この反射電子信号は、走査する電子ビームによる反射電子を反射電子検出器により検出し、信号処理を施して取得する。次に、検出した基準マークの画像から、エッジ位置を検出する。次に、実際の基準マークの位置と電子ビームの走査によって得られた基準マークの位置からずれ量を検出する。このずれ量を基準量として記憶部に記憶する。
次に、ステップS23では、コラムセル群G1内の基準コラムセル以外のコラムセルで使用する電子ビームのビーム特性を、ビーム特性検出装置M1を使用して測定し、基準ビームの特性と近似するように電子ビームを調整する。
基準コラムセル以外の他のコラムセルの電子ビームの特性を測定及び特性の調整は、まず、基準マークが他のコラムセルの光軸直下になるようにウエハステージを移動する。その後、基準ビームと同様に、そのコラムセルの電子ビームのビーム位置特性を測定する。
ビーム位置特性と基準ビーム位置特性との差分を算出し、その差分が所定の値以下になるように静電偏向器に印加する電圧の調整係数を調整する。調整した係数は、各コラムセル記憶部35に格納する。
次に、ステップS24では、次のコラムセル群Gkに対して、ビーム特性検出装置Mkを用いてビーム特性を検出する。各ビームのビーム特性の測定は、ステップS22と同様である。なお、コラムセル群Gkとコラムセル群Gk−1に共通するコラムセルは、ステップS22で基準のビーム特性に調整された電子ビームが照射される。
次に、ステップS25では、コラムセル群Gk内のコラムセルで使用される電子ビームに対して、コラムセル群Gkとコラムセル群Gk−1に共通するコラムセルで使用される電子ビームのビーム特性を基準として、調整する。
次のステップS26では、すべてのコラムセル群についてビーム特性の調整が終了したか否かを判定する。調整が終了していなければ、ステップS27でkをカウントアップしてステップS24に戻り、調整処理を継続する。
上記ビーム特性調整処理をした後、露光処理を行う。
以上説明したように、本実施形態のマルチコラム電子ビーム露光方法では、複数のビーム特性検出装置を使用してビーム特性を基準ビームに合わせるようにしている。複数のビーム特性検出装置を用意しているため、ウエハステージの移動範囲がビーム特性検出装置を一つだけ用いる場合に比べて小さくなり、移動精度の悪化の防止及び、移動範囲の空間的領域の拡大を防止することが可能になる。

Claims (7)

  1. ウエハステージと、
    前記ウエハステージの縁部に設けられた同種の電子ビーム特性を測定するn個の電子ビーム特性検出部Mk(1≦k≦n)と、
    複数のコラムセルを含むn個のコラムセル群Gk(1≦k≦n)を含み、隣接するコラムセル群Gkとコラムセル群Gk+1とに少なくとも一つの共通のコラムセルを有する電子ビームコラムと、
    前記電子ビーム特性検出部を用いて、すべてのコラムセルで使用する電子ビームのビーム特性を測定し、各コラムセルで使用する電子ビームの特性を略同一にするように各コラムセルの電子ビームを調整する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記複数個のコラムセルのうち一つのコラムセルを基準コラムセルとし、当該基準コラムセルを含むコラムセル群G1内の各コラムセルで使用する電子ビームの特性を前記電子ビーム特性検出部M1を用いて測定して各コラムセルで使用する電子ビームの特性と前記基準コラムセルで使用する電子ビームのビーム特性との差を所定の値以下になるように調整し、
    コラムセル群Gk+1(1≦k≦n−1)の各コラムセルで使用する電子ビームをビーム特性検出部Mk+1(1≦k≦n−1)を用いてビーム特性を測定し、前記共通のコラムセルの電子ビーム特性を基準にビーム特性を調整することを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光装置。
  2. 前記制御部は、各コラムセル群Gkの各コラムセルの下方の所定位置に、前記電子ビーム特性検出部Mkを移動させて、ビーム特性を測定することを特徴とする請求項に記載のマルチコラム電子ビーム露光装置。
  3. 前記制御部は、前記ウエハステージに試料が載置され、露光処理を行う前に、前記電子ビーム特性の調整を行うことを特徴とする請求項に記載のマルチコラム電子ビーム露光装置。
  4. ウエハステージと、前記ウエハステージの縁部に設けられた同種の電子ビーム特性を測定するn個の電子ビーム特性検出部Mk(1≦k≦n)と、複数のコラムセルを含むn個のコラムセル群Gk(1≦k≦n)を含み、隣接するコラムセル群Gkとコラムセル群Gk+1とに少なくとも一つの共通のコラムセルを有する電子ビームコラムと、を具備するマルチコラム電子ビーム露光装置における露光方法であって、
    前記複数個のコラムセルのうち基準とする基準コラムセルを選択するステップと、
    前記基準コラムセルを含むコラムセル群G1内の各コラムセルで使用する電子ビームの特性を前記電子ビーム特性検出部M1を用いて測定して各コラムセルで使用する電子ビームの特性と前記基準コラムセルで使用する電子ビームのビーム特性との差を所定の値以下になるように調整するステップと、
    コラムセル群Gk+1(1≦k≦n−1)の各コラムセルで使用する電子ビームをビーム特性検出部Mk+1(1≦k≦n−1)を用いてビーム特性を測定し、前記共通のコラムセルの電子ビーム特性を基準にビーム特性を調整するステップと、
    調整された前記各コラムセルの電子ビームを使用して露光処理をするステップと
    を含むことを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光方法。
  5. 前記コラムセルのビーム特性の測定は、前記コラムセル群Gkの各コラムセルの下方の所定位置に、前記電子ビーム特性検出部Mkを移動させて測定することを特徴とする請求項に記載のマルチコラム電子ビーム露光方法。
  6. 前記電子ビーム特性は、照射される電子ビームのビーム位置、ビーム強度、ビーム形状のうちのいずれかであることを特徴とする請求項に記載のマルチコラム電子ビーム露光方法。
  7. 前記電子ビーム特性検出部は、基準マークが形成されたキャリブレーション用チップ又はファラデーカップであることを特徴とする請求項に記載のマルチコラム電子ビーム露光方法。
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