JP5474765B2 - ロボット制御システム - Google Patents

ロボット制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP5474765B2
JP5474765B2 JP2010505553A JP2010505553A JP5474765B2 JP 5474765 B2 JP5474765 B2 JP 5474765B2 JP 2010505553 A JP2010505553 A JP 2010505553A JP 2010505553 A JP2010505553 A JP 2010505553A JP 5474765 B2 JP5474765 B2 JP 5474765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
work level
work
controller
program
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010505553A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009119382A1 (ja
Inventor
明雄 澤井
泰宏 神品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Daihen Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp, Daihen Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP2010505553A priority Critical patent/JP5474765B2/ja
Publication of JPWO2009119382A1 publication Critical patent/JPWO2009119382A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5474765B2 publication Critical patent/JP5474765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J13/00Controls for manipulators
    • B25J13/06Control stands, e.g. consoles, switchboards
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1656Programme controls characterised by programming, planning systems for manipulators
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/36Nc in input of data, input key till input tape
    • G05B2219/36542Cryptography, encrypt, access, authorize with key, code, password
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40099Graphical user interface for robotics, visual robot user interface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、ティーチペンダントとロボット制御装置(以下、制御装置と称す)とを、ネットワークや非有線通信手段を介して接続するロボット制御システムに関する。
従来、特許文献1に開示されるように、分散コンピューティング環境におけるオブジェクト間のインタラクティブ通信のためのシステム、その方法及びインタラクティブ分散コンポーネントオブジェクトモデルが提案されている。特許文献1において提案されているリモートデスクトップ(以下、RDPと称す)は、ホストコンピュータ(以下、ホストと称す)上で動作するリモートオブジェクトを、クライアント端末からネットワークを介して遠隔操作するシステムである。この機能は、オペレーティングシステム(OS)、又は専用のプログラムによって提供される。このため、ホスト上で動作するプログラムは、直接操作や遠隔操作を意識することなく設計可能である。この技術により、ホスト上で動作するプログラムを、クライアント端末からネットワークを介して容易に遠隔操作することができる。
ティーチペンダント(以下、TPと称す)は、ロボットに関する作業を行うための端末である。ロボットに関する作業は、ロボットの状態を監視するといった簡単な作業から、ロボットを操作するといった熟練度を要する作業に至るまで、多岐に渡る。
図9に示すように、TPの機能として、例えば、ロボットの状態の監視、及びロボットに関する作業のための簡単な設定や高度な設定等がある。TPには、これら全ての機能が備えられている。これらの機能は、TPのGUI(graphical user interface)プログラムを操作することで使用できる。このように、GUIプログラムには全ての機能が備えられているが、安全を考慮すれば、使用できる機能を、作業者の権限、即ち、作業者の作業レベルに応じて制限する必要がある。例えば、使用できる機能を制限するため、GUIプログラムが作業レベルに応じてパスワード制限を行う方法が挙げられる。図9は、ロボットの状態の監視を初心者が利用できる機能として制限し、ロボットに関する作業のための簡単な設定を熟練作業者が利用できる機能として制限し、ロボットに関する作業のための高度な設定を管理者が利用できる機能として制限する例を示している。
一般的なRDPによれば、ホスト上の仮想的なワークスペース(以下、セッションと称す)上での作業をクライアント端末から行えるようにした機能である。RDPは、ホスト側でユーザである作業者を管理する。そして、許可された作業者のみが、クライアント端末からRDPホストに接続することができる。図10に示すように、作業者A,Cは、作業者名パスワードを各端末1,2から入力し、RDPホストに接続する。作業者A.Cは、入力されたパスワードが認証されない限り、RDPホストに接続することができない。
RDPホストへ接続した作業者には、ワークスペースに対する操作が許可される。これにより、その作業者は、ワークスペースに用意されている全てのプログラムを使用することができる。つまり、一般的なRDPシステムでは、ワークスペースに対する接続認証のみを行えばよく、プログラムに含まれる個々の機能の使用可否については関与しない。
図10に示すように、RDPホストにおいて作業者ごとに複数のセッションを設けることにより、複数の作業者が一つのRDPホストを共有することができる。また、作業の多くは、ホストPC内で完結する。このため、複数の作業者により、一つのRDPホストを同時に使用することも可能である。
図11に示すように、RDPを用いたTPとは、既存のTPをネットワーク化するための方法である。つまり、ロボット制御装置にRDPホストの機能を付加し、TPにRDPクライアントの機能を付加することで、TPのネットワーク化を実現することができる。
しかしながら、TPによる作業では、ロボットの動作を伴うため、作業に用いるセッション3は1つしか存在しない。また、同時に作業できるのは一人だけである。このため、作業者Aが端末1で作業しているとき、作業者Cが端末2で作業しようとする場合、作業者Cは、作業者Aの作業が終了するまで待たなければならない。このように、TPによる作業の場合、1つのセッション3が、複数の作業者によって排他的に共有されている。同様に、ロボットによる作業を行うためセッション3上で動作するGUIプログラム4についても、複数の作業者によって排他的に共有されている。
これに対し、TPは、1つのプログラムに全ての機能を備えている。また、これらの機能は、権限が同一でない複数の作業者によって共有されている。このような理由から、プログラムにより、作業者の権限に応じて、プログラムに含まれる個々の機能を制限する必要がある。このように、RDPをTPに適用する場合、RDPの作業者を管理するのみでは十分でない。よって、下記のような問題が発生する虞がある。
第1に、作業者のミスに伴い、危険な状況が発生する虞がある。具体的には、
(1−1)管理者権限を有する作業者が作業セッションに接続し、GUIプログラムの作業レベルを上げた後、作業レベルを元に戻さずに、作業セッションとの接続を切断することがある。
(1−2)管理者権限の無い別の作業者が(1−1)の状態で作業セッションに接続したとき、GUIプログラムの作業レベルが高い状態に設定されている。
(1−3)このため、管理者権限を持たない作業者が管理権限を有する者と同じ機能を使用できてしまうといった問題が生じる。
第2に、TPの高機能化に伴い、作業が煩雑になる。具体的には、
(2−1)TPは、単なるロボット操作用の端末としてではなく、より高機能化した総合情報端末として用いられる。このため、TPには、例えば、RDPホストである制御装置と接続していない状態であってもTP単独でのサービスを使用可能なGUIプログラム等が実装されている。
(2−2)TPのGUIプログラムには、制御装置のGUIプログラムと同様に、安全を考慮して、パスワード入力による作業レベルの管理、即ち、作業者の権限に応じて、使用できる機能を制限する必要がある。
(2−3)しかしながら、このようにすると、作業者は、TP単独での作業後に制御装置の作業セッションに接続して作業する場合、同じTPを用いて作業するにもかかわらず、上記の各作業の開始時にその都度パスワードを入力しなければならない。
なお、本出願人は、RDPをTPに適用する発明を特願2007−091251号において開示している。
特開2002−41309号公報
本発明の目的は、RDPを適用した可搬式操作部とロボットを制御するコントローラとの間の通信を切断又は接続したとき、常に、コントローラのGUIプログラムの作業レベルを最低レベルに下げることにより、GUIプログラムの作業レベルを安全に管理することのできるロボット制御システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、可搬式操作部単独での作業レベルを設定した後にコントローラに接続して作業を開始するとき、可搬式操作部の作業レベルをGUIプログラムの作業レベルに自動的に反映させることにより、GUIプログラムの作業レベルを安全に管理することのできるロボット制御システムを提供することにある。
上記の問題点を解決するため、本発明によれば、ロボット教示用のGUIプログラムが実行されるときの第1作業レベルを設定する設定手段、及びGUI画面データを生成するGUIプログラム実行手段を含むコントローラであって、複数の可搬式操作部と排他的に共有されるセッションを有し、複数の可搬式操作部のうちコントローラに接続された可搬式操作部に対応するセッション上でGUIプログラムを実行するとき、第1作業レベルに応じてGUI画面データを生成するコントローラと、GUI画面データに基づいてGUI画面を表示する表示手段、及びコントローラと非接続状態において単独での作業が可能なプログラムを実行するプログラム実行手段を含む可搬式操作部とを備えたロボット制御システムが提供される。可搬式操作部は、プログラム実行手段の第2作業レベルに関するレベル指示関連データを入力するレベル指示関連データ入力手段を備え、プログラム実行手段は、コントローラと非接続状態において単独で作業する際に、レベル指示関連データの入力に基づく第2作業レベルに従いプログラムを実行し、設定手段は、コントローラと可搬式操作部との通信が接続又は遮断したときに、第1作業レベルを最低レベルに設定する第1手段と、可搬式操作部からレベル指示関連データを取得したとき、レベル指示関連データに基づいて、第1手段により最低レベルに設定された第1作業レベルを変更する第3手段とを含む。
この構成によれば、可搬式操作部単独での作業レベルを設定した後にコントローラに接続して作業を開始する場合、可搬式操作部の作業レベルがGUIプログラムの作業レベルに自動的に反映される。このため、作業者は、簡単な操作で、GUIプログラムの作業レベルを設定することができる。又、GUIプログラムの作業レベルを安全に管理することもできる。
上記のロボット制御システムにおいて、第3手段は、第1作業レベルを、可搬式操作部と接続される直前の非接続状態におけるプログラム実行手段の第2作業レベルと一致させる。
この構成によれば、GUIプログラムの第1作業レベルを、可搬式操作部に接続される直前の非接続状態におけるプログラム実行手段の第2作業レベルに一致させる。これにより、作業者は、GUIプログラムの作業レベルを、可搬式操作部単独で実行されるプログラムと同じ作業レベルにして作業することができる。
本発明の第1実施形態に係るロボット制御システムのコントローラ及びティーチペンダントのブロック図。 ティーチペンダントがコントローラにRDP接続されるときのフローチャート。 作業レベル管理プログラムのフローチャート。 ティーチペンダントがコントローラからRDP切断されるときのフローチャート。 第1実施形態の変形例に係るティーチペンダントがコントローラにRDP接続されるときのフローチャート。 本発明の第2実施形態に係るロボット制御システムのコントローラ及びティーチペンダントのブロック図。 第2作業レベルを変更するときのフローチャート。 ティーチペンダントがコントローラにRDP接続されるとき、及び第1作業レベルが変更されるときのフローチャート。 TPの利用者と使用可能な機能との関係を示す説明図。 一般的なRDPシステムの作業者管理のための構成を説明する模式図。 ロボット制御における作業者管理のための構成を説明する模式図。
(第1実施形態)
以下、本発明のロボット制御システムを、ティーチペンダント10とコントローラ20との間の通信が無線LAN(ローカルエリアネットワーク)を介して行われるロボット制御システム30に具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。第1実施形態において、コントローラ20に対して複数のティーチペンダント10が接続可能である。説明の便宜上、図1は、1つのティーチペンダント10のみを示している。ロボット制御システム30において、コントローラ20が制御するロボットRは溶接ロボットである。なお、ロボットは、溶接ロボット以外にも、例えば、搬送ロボット等の他のロボットであってもよい。
(1.ティーチペンダント10)
図1に示すように、可搬操作部としてのティーチペンダント10は、CPU(中央処理装置)11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、LANI/Fとしての無線LANI/F15、キーボード16、及び液晶ディスプレイ17等を備えている。これらは、バス19を介して、互いに接続されている。
ROM12には、ティーチペンダント10によるロボットの操作やティーチペンダント10からの通信を実行するためのRDPクライアントプログラム12aが格納されている。ROM12が格納するプログラムには、例えば、GUI表示処理プログラム12b、通信処理プログラム12c、接続/切断処理プログラム12dが含まれる。GUI表示処理プログラム12bは、コントローラ20から取得したGUI画面データを液晶ディスプレイ17に表示制御する。ROM12には、CPU11をパソコンとして機能させるための各種プログラムが格納されている。RAM13は、CPU11のワーキングエリアとして用いられる。RAM13には、計算途中のデータが一時的に格納される。ハードディスク14には、制御プログラムの実行変数が格納されている。無線LANI/F15は、コントローラ20との接続に使用される通信機である。キーボード16は、ティーチペンダント10の操作者がロボットを操作するためのデータを入力するためのインターフェイスとして用いられる。液晶ディスプレイ17は、ティーチペンダント10の作業者がロボットの操作条件や動作状態を確認するための表示機として使用される。
第1実施形態において、キーボード16は入力手段に相当し、液晶ディスプレイ17は表示手段に相当し、無線LANI/F15は第1通信手段に相当する。
(2.コントローラ)
ロボット制御装置としてのコントローラ20は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、無線LANI/F25、タイマ26、サーボドライバ27、ビデオRAM(図示せず)等を備えている。これらは、バス31を介して、互いに接続されている。ROM22には、ロボットRの動作を制御するための制御プログラムとその制御定数、GUIプログラム22a、RDPホストプログラム22b等の各種プログラムが格納されている。GUIプログラム22aには、作業レベル管理プログラム22fが含まれている。RDPホストプログラム22bには、画面監視処理プログラム22c、通信処理プログラム22d、接続/切断処理プログラム22e等が含まれている。RAM23は、CPU21のワーキングエリアとして用いられる。RAM23には、計算途中のデータが一時的に格納される。ハードディスク24には、作業レベルパラメータに関連付けられたパスワード、及び現在の作業レベルパラメータ等が格納されている。パスワードは、ロボットRの作業が教示されたデータ、制御プログラムの実行条件、各種の制御変数、作業レベル別に設定されている。コントローラ20は、ハードディスク24に代えて、半導体メモリ等の記憶装置を備えてもよい。第1実施形態において、ハードディスク24は第1記憶手段に相当する。
無線LANI/F25は、ティーチペンダント10との接続に使用される通信機である。サーボドライバ27は、ロボットRの各関節を駆動するモータ(図示せず)に接続されており、モータに流れる電流を制御する。タイマ26は、定期時刻ごとに同期信号を発生する。同期信号は、サーボドライバ27への指令値の更新タイミングとして使用される。ビデオRAM(図示せず)には、ティーチペンダント10の液晶ディスプレイ17に表示するGUI画面のデータが一時的に保存される。
第1実施形態において、ティーチペンダント10の無線LANI/F15、及びコントローラ20の無線LANI/F25によって、無線LANからなるネットワーク手段が構成されている。無線LANでは、通信パケットにより、無線LANI/F15,25間の交信が行われている。第1実施形態において、無線LANI/F25は第2通信手段に相当する。又、コントローラ20のCPU21は、第1手段及び第2手段を含む設定手段、及びGUIプログラム実行手段に相当する。
次に、第1実施形態のロボット制御システム30の作用について図2〜図4を参照して説明する。
(1)ティーチペンダント10によるRDP接続
図2に示すように、ティーチペンダント10のCPU11は、作業者によるキーボード16の操作により、「RDP接続処理」の開始を検知する。すると、CPU11は、RDPクライアントプログラム12aの接続/切断処理プログラム12dのうち、「接続」機能を実行する(S10)。「接続」機能が実行されると、CPU11は、ティーチペンダント10の無線LANI/F15を介して、RDP接続されたコントローラ20に「RDP接続要求」を送る。
コントローラ20は、ティーチペンダント10からの「RDP接続要求」を受け取ると、RDPホストプログラム22bの接続/切断処理プログラム22eのうち、「接続」機能を実行する。こうして、「接続」機能が実行されると、CPU21は、「RDP接続要求」の内容を参照し(S20)、その内容に問題が無ければ、コントローラ20の無線LANI/F25を介して、ティーチペンダント10に「RDP接続許可」を送る。
ティーチペンダント10とコントローラ20との交信は、無線LANI/F15,25を介して行われる。以下、説明の便宜上、「無線LANI/F15,25を介して」の文言を省略して、単に、ティーチペンダント10(又はコントローラ20)から送る(又は受け取る)等の表現を用いる。
ティーチペンダント10が「RDP接続許可」を受け取った時点で、「RDP接続の確立」が完了する。「RDP接続の確立」の完了後は、RDP機能により、ティーチペンダント10によるコントローラ20のGUIプログラム22aの操作が可能となる。
こうして、一旦、ティーチペンダント10とコントローラ20とがRDP接続されると、コントローラ20のCPU21は、RAM23における仮想的なワークスペース(セッション)上で、GUIプログラムの作業を行う。このセッションは、ティーチペンダント10とは別のティーチペンダントに対しても共有される。しかしながら、コントローラ20がティーチペンダント10とRDP接続すると、このセッションは、RDP接続されたティーチペンダント10以外のティーチペンダントに対しては排他的となる。
(2)ティーチペンダント10によるGUIプログラム22aの作業レベルの変更
初期状態では、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルパラメータが最低レベルに設定されている。ここで、作業レベルの変更について説明する。
作業レベルとしては、例えば、作業レベル「1」、作業レベル「2」、作業レベル「3」の順に、最低レベルから最高レベルまで設定されている。作業レベル「1」は、ロボットに教示する初心者のためのレベルであり、最低レベルに相当する。作業レベル「2」は、ロボットに教示する上級作業者のためのレベルである。作業レベル「2」は、初心者が教示できないこともロボットに教示できるレベルである。作業レベル「3」は、管理者のためのレベルである。作業レベル「3」は、上級作業者には許容されていない内容を含む全ての項目に関しロボットに教示できるレベルである。
作業レベル「2」、及び作業レベル「3」への変更を行う場合、作業者には、作業レベル「2」、及び作業レベル「3」に応じたパスワードの入力が求められる。作業者は、例えば、作業レベル「2」への変更の際に「fghij」を入力し、作業レベル「3」への変更の際に「kimno」を入力する。パスワードは、これらの例示に限定されない。第1実施形態において、作業レベルの数を3つに限定したが、2つ、或いは4つ以上に変更してもよい。レベルを変更する場合、各レベルにパスワードをそれぞれ関連付ければよい。第1実施形態において、パスワードはレベル指示関連データに相当する。
上述したように、初期状態で、GUIプログラム22aの作業レベルパラメータは最低レベルに設定されている。このため、作業者が初心者である場合は、GUIプログラム22aの作業レベルを変更する必要はない。従って、作業者が初心者の場合、作業者には、ティーチペンダント10にRDP接続されたコントローラ20との間でパスワードの入力が求められることはない。よって、作業者は、パスワードを入力することなく、液晶ディスプレイ17に表示されたGUI画面を見て、教示作業を行うことができる。
この場合、コントローラ20では、作業レベルが最低レベルに設定された状態で、GUIプログラムが実行される。これにより、GUI画面データが生成されて、そのGUI画面データがティーチペンダント10に送られる。この結果、GUIプログラムの機能が最低レベルに設定されたときのGUI画面データに基づいて、ティーチペンダント10の液晶ディスプレイ17にGUI画面が表示される。そして、液晶ディスプレイ17に表示されたGUI画面により提供される範囲内で、作業者によって、ロボットRに教示するための教示データが、ティーチペンダント10からコントローラ20に送られる。コントローラ20は、ティーチペンダント10からの教示データに基づいてロボットRを制御する。
作業者が初心者でない場合、即ち、上級作業者又は管理者は、作業レベルの変更のため、要求する作業レベルに応じて、パスワードをキーボード16から入力する。ティーチペンダント10において、作業レベルの変更のためのパスワードが入力されると、コントローラ20のCPU21は、ティーチペンダント10から作業レベルの変更を示す信号を受け取る。これにより、CPU21は、ティーチペンダント10を持つ作業者が「作業レベルの変更」を開始したことを検知する。すると、CPU21は、GUIプログラム22aの作業レベル管理プログラム22fを実行する。以下、作業レベル管理プログラム22fの実行により実現される機能を「作業レベル管理」機能と称す。
図3は、作業レベル管理プログラム22fのフローチャートを示す。図3に示すように、「作業レベル管理」機能を実現するCPU21は、ティーチペンダント10を持つ作業者によりパスワードが入力されたことを検知すると、そのパスワードを取得する(S50)。そして、CPU21は、取得したパスワードとコントローラ20のハードディスク24に格納された「パスワード」とを照合する(S60)。CPU21は、取得したパスワードとハードディスク24に格納されたパスワードとが一致した場合、そのパスワードと関連づけられた作業レベルパラメータに基づいて、GUIプログラム22aの作業レベルを設定する(S70)。そして、CPU21は、ハードディスク24に格納された作業レベルパラメータに対し、新たに設定された作業レベルパラメータを上書きし、これを登録する。
この結果、CPU21は、上書きされた作業レベルパラメータに応じて、GUIプログラム22aに含まれる機能について使用できる範囲を変更し、「作業レベル変更許可」をティーチペンダント10に送る。ティーチペンダント10のCPU11は、コントローラ20から「作業レベル変更許可」を受け取ると、RDP機能によって、ティーチペンダント10からコントローラ20のGUIプログラムを操作することが可能となる。
こうして、GUIプログラム22aの作業レベルが変更されると、変更された作業レベルに応じて、GUIプログラム22aの機能が変更される。そして、変更された機能の範囲内で、GUIプログラム22aが実行される。これにより、GUI画面データが生成されて、そのGUI画面データがティーチペンダント10に送られる。この結果、GUIプログラムの機能が拡張されたGUI画面データに基づいて、ティーチペンダント10の液晶ディスプレイ17にGUI画面が表示される。そして、GUI画面により提供される範囲内で、ロボットに教示するための教示データが、ティーチペンダント10からコントローラ20に送られる。コントローラ20は、ティーチペンダント10からの教示データに基づいてロボットRを制御する。
(3)ティーチペンダント10によるRDP切断
次に、RDP接続の切断処理について説明する。
ティーチペンダント10のCPU11は、作業者によるキーボード16の操作によって、「RDP切断処理」が開始されたことを検知する。すると、CPU11は、図4に示すように、RDPクライアントプログラム12aの接続/切断処理プログラム12dのうち、「切断」機能を実行する(S100)。「切断」機能が実行されると、CPU11は、ティーチペンダント10から、RDP接続されたコントローラ20に「RDP切断要求」を送る。
ティーチペンダント10から「RDP切断要求」を受け取ると、コントローラ20は、RDPホストプログラム22bの接続/切断処理プログラム22eのうち、「切断」機能を実行する。「切断」機能が実行されると、CPU21は、「RDP切断要求」の内容を参照し(S110)、その内容に問題が無ければ、ティーチペンダント10に「RDP切断許可」を送る。ティーチペンダント10が「RDP切断許可」を受け取ったとき、「RDP接続の切断」が完了する。「RDP接続の切断」が完了すると、作業者は、ティーチペンダント10からコントローラ20を操作することはできない。
(4)コントローラ20によるGUIプログラム22aの作業レベルのリセット
接続/切断処理プログラム22eのうち「切断」機能が実行されると、CPU21は、「RDP接続の切断」の完了後、作業レベル管理プログラム22fを実行する。そして、CPU21は、GUIプログラムの作業レベルパラメータを最低レベルに戻す。CPU21は、コントローラ20のハードディスク24の作業レベルパラメータを最低レベルに上書きし、これを登録する(S120)。
こうして、以上の4つのステップを経て、ティーチペンダント10の作業者のロボットRに関する作業が行われる。これにより、ロボットRに関する作業は、常に、最低レベルの作業レベルから開始される。このため、従来課題であった第1の課題である「作業者の運用ミスに伴う危険な状況の発生」を確実に回避することができる。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ロボット制御システム30のコントローラ20は、ロボット教示用のGUIプログラム実行時の作業レベルを設定するCPU21を備える。コントローラ20は、複数の可搬式操作部と排他的に共有されるセッションを備えることができる。CPU21は、コントローラ20に接続されたティーチペンダント10とのセッション上でGUIプログラム22aを実行する際、設定された作業レベルに応じてGUI画面データを生成する。
一方、ティーチペンダント10は、ロボット教示用のGUIプログラム実行時の作業レベルを特定するパスワードを入力するためのキーボード16を備える。又、ティーチペンダント10は、ロボット教示用のGUI画面データに基づいてGUI画面を表示する液晶ディスプレイ17を備える。
CPU21は、ティーチペンダント10との通信が遮断されたとき、作業レベルを最低レベルに設定する第1手段として機能する。又、CPU21は、ティーチペンダント10からパスワードを取得した際に、最低レベルに設定された作業レベルをパスワードに基づいてGUIプログラム22aの作業レベルを変更する第2手段としても機能する。
この結果、ティーチペンダント10とコントローラ20と間のRDP接続が切断されると、常に、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルが最低レベルに下げられる。これにより、GUIプログラム22aの作業レベルを安全に管理することができる。
(2)コントローラ20には、レベル指示関連データとしてのパスワードと作業レベルパラメータとを関連付けて記憶するハードディスク24を備えている。又、CPU21は、ティーチペンダント10からパスワードを取得した際、ハードディスク24に記憶されるとともにパスワードに関連付けられた作業レベルパラメータに従って、GUIプログラム22aの作業レベルを設定する。この結果、CPU21は、パスワードを知っている作業者に応じて機能が拡張又は制限されたGUIプログラム22aを実行することができる。従って、GUIプログラム22aの作業レベルを安全に管理することができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、ティーチペンダント10とコントローラ20との間のRDP接続が切断されると、常に、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルが最低レベルに下げられていた。これに代えて、ティーチペンダント10とコントローラ20との間のRDT接続時に、常に、GUIプログラム22aの作業レベルを最低レベルに下げるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、ティーチペンダント10とコントローラ20とがRDP接続する際、コントローラ20から「RDP接続許可」がティーチペンダント10に送られた後、S30において、コントローラ20は、GUIプログラム22aの作業レベルを最低レベルに下げる。この場合、図4のフローチャートにおけるS120の処理が省略される。この変形例によれば、ティーチペンダント10とコントローラ20との間のRDP接続時に、常に、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルが最低レベルに下げられるため、GUIプログラム22aの作業レベルを安全に管理することができる。
この場合も、作業者は、最低レベルから作業を開始することができるため、第1の課題である「作業者の運用ミスに伴う危険な状況の発生」を回避することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図6〜図8を参照して説明する。
第2実施形態において、第1実施形態と同一又は類似の構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態において、第1実施形態を構成するティーチペンダント10のROM12には、ティーチペンダント10からのロボットRの操作や通信を実行するためのRDPクライアントプログラム12aの他に、第2作業レベル管理プログラム12eが格納されている。又、ティーチペンダント10のハードディスク14には、CPU11が使用する各種の制御プログラムの実行変数、作業レベル別に設定されたパスワード、及びティーチペンダント10単独で作業する場合の現在の作業レベルパラメータ等が格納されている。なお、ここで言う作業レベルとは、ティーチペンダント10単独で作業する場合の作業レベルを意味する。ハードディスク14は、半導体メモリ等の他の書き換え可能な記憶装置であってもよい。第2実施形態において、ハードディスク14は第2記憶手段に相当する。
以下、ティーチペンダント10単独で作業する場合の作業レベルと、第1実施形態で説明したGUIプログラムの作業レベルとを区別するため、ティーチペンダント10単独で作業する場合に用いられるプログラムの作業レベルを第2作業レベルと称し、GUIプログラムの作業レベルを第1作業レベルと称す。
第2実施形態では、コントローラ20とRDP接続されていない非接続状態で、作業者がティーチペンダント10単独で作業する場合の第2作業レベルを、パスワードの入力の有無に応じて変更することができる。
例えば、ティーチペンダント10単独で作業する場合として、CPU11のパソコン機能を発揮するため、ROM12に格納された各種プログラムを使用して、新たなプログラムを作成する場合等の作業が挙げられる。そのときの作業レベル、即ち、第2作業レベルを、パスワードの有無によって変えることができる。第2実施形態において、コントローラ20のCPU21は、第1手段と第3手段を含む設定手段、並びに、GUIプログラム実行手段に相当する。又、ティーチペンダント10のCPU11はプログラム実行手段に相当し、液晶ディスプレイ17は表示手段に相当し、キーボード16はレベル指示関連データ入力手段に相当する。
次に、第2実施形態のロボット制御システム30の作用について図7及び図8を参照して説明する。
(1)ティーチペンダント10による第2作業レベルの変更
図7に示すように、ティーチペンダント10のCPU11は、作業者によるキーボード16の操作により「第2作業レベルの変更」が開始されたことを検知する。すると、CPU11は、ティーチペンダント10のROM12に格納された第2作業レベル管理プログラム12eを実行する。第2作業レベル管理プログラム12eを実行するCPU11は、作業者によりパスワードが入力されたことを検知すると、そのパスワードを取得する(S200)。そして、CPU11は、ティーチペンダント10のハードディスク14に格納された「パスワード」を参照(S210)する。CPU11は、取得したパスワードとハードディスク14に格納されたパスワードとが合致する場合、そのパスワードと関連付けられた「第2作業レベル」に応じて、ティーチペンダント10単独で作業する場合の「第2作業レベル」を設定する。そして、CPU11は、ティーチペンダント10のハードディスク14に格納された第2作業レベルパラメータに対し、新たに設定された第2作業レベルパラメータを上書きし、これを登録する。
ここで、第2作業レベルについて説明する。
第2作業レベルは、例えば、第2作業レベル「1」、第2作業レベル「2」、第2作業レベル「3」の順に、最低レベルから最高レベルまで設定されている。第2作業レベル「1」は、初心者がティーチペンダント10単独で作業する場合のレベルであり、最低レベルに相当する。第2作業レベル「2」は、上級作業者がティーチペンダント10単独で作業する場合のレベルであり、初心者が作業できない項目を含むレベルである。第2作業レベル「3」は、管理者のためのレベルであり、初心者や上級作業者に許容された項目のみならず、上級作業者にも許容されていない項目を含む全ての作業を行えるレベルである。
第2作業レベル「1」から第2作業レベル「2」又は第2作業レベル「3」への変更を行う場合、作業者には、第2作業レベル「2」、及び第2作業レベル「3」に応じたパスワードの入力が求められる。作業者は、例えば、第2作業レベル「2」への変更の際に「fghij」を入力し、第2作業レベル「3」への変更に「kimno」を入力する。パスワードは、これらの例示に限定されない。第2実施形態において、第2作業レベルの数を3つに限定したが、2つ、或いは4つ以上に変更してもよい。レベルを変更する場合、各レベルにパスワードをそれぞれ関連付ければよい。
ティーチペンダント10単独で作業するときの各種制御プログラムの第2作業レベルパラメータは、初期状態で、最低レベルに設定されている。このため、作業者が初心者である場合は、ティーチペンダント10の制御プログラムの第2作業レベルを変更する必要はない。
従って、初心者がティーチペンダント10単独で作業する場合、作業者には、パスワードの入力が求められることはない。よって、作業者は、液晶ディスプレイ17に表示された上記の制御プログラムにより生成される画面を見て作業する。この場合、ティーチペンダント10では、第2作業レベルが最低レベルに設定された状態で、各種の制御プログラムが実行される。作業者が初心者でない場合、即ち、上級作業者又は管理者は、作業レベルの変更のため、要求する第2作業レベルに応じて、パスワードをキーボード16から入力する。
(2)ティーチペンダント10によるRDP接続
ティーチペンダント10によるRDP接続は、以下の点を除き、第1実施形態と略同じである。
ティーチペンダント10は、図8に示すように、「RDP接続許可」をコントローラ20から受け取り「RDP接続の確立」が完了した段階で、RDP機能によるティーチペンダント10からのコントローラ20のGUIプログラム22aの操作を可能としない。
(3)ティーチペンダント10によるGUIプログラム22aの第1作業レベルの変更
ティーチペンダント10のCPU11は、「RDP接続許可」を受け取り「RDP接続の確立」が完了した後、ハードディスク14に格納された現在の第2作業レベルパラメータを参照する(S240)。そして、CPU11は、コントローラ20に「作業レベル設定要求」を送る。
「作業レベル設定要求」には、ティーチペンダント10の現在の第2作業レベルパラメータ、又は現在の第2作業レベルと関連付けられたパスワードが含まれている。このため、パスワードが作業者により入力されていた場合、現在の第2作業レベルパラメータ、又はその第2作業レベルパラメータに関連付けられたパスワードが、ティーチペンダント10からコントローラ20に送付される。操作者が初心者である場合、パスワードが入力されていないため、現在の第2作業レベルパラメータが、ティーチペンダント10からコントローラ20に送られる。これに代えて、操作者が初心者、上級操作者、管理者である否かを問わず、ハードディスク14に格納された現在の第2作業レベルパラメータをコントローラ20に送付するようにしてもよい。
CPU21は、S250において、ティーチペンダント10からの「作業レベル設定要求」を参照する。CPU21は、ティーチペンダント10から送付されたパスワード又は第2作業レベルパラメータを取得すると共に、取得したパスワード又は第2作業レベルパラメータとハードディスク24に格納された「パスワード」又は「第1作業レベルパラメータ」とをそれぞれ照合する。
ここで、ハードディスク24が格納するパスワード及び第1作業レベルパラメータの関係は、ティーチペンダント10からのパスワード及び第2作業レベルパラメータと同様に関連付けられている。さらに、第2作業レベルパラメータが送付されてきたときのため、第2作業レベルパラメータとハードディスク24に格納されたパスワード(或いは第1作業レベルパラメータ)とが関連付けられている。
照合の結果、問題がなければ、CPU21は、そのパスワードと関連付けられた第1作業レベルパラメータ(或いは、第2作業レベルと関連した第1作業レベルパラメータ)に基づき、GUIプログラム22aの第1作業レベルを設定する。そして、CPU21は、コントローラ20のハードディスク24に格納された第1作業レベルパラメータに対し、新たに設定した第1作業レベルパラメータを上書きし、これを登録する。ここで、問題が無いとは、取得したパスワードとハードディスク24に格納したパスワードとが一致した場合、或いは、第2作業レベルパラメータと関連付けられたパスワード(或いは、第1作業レベルパラメータ)が存在していた場合である。
この結果、GUIプログラム22aを実行するCPU21は、上書きされた第1作業レベルパラメータに応じて、GUIプログラム22aに含まれる機能の使用制限の範囲を変更する。第2実施形態において、第2作業レベルパラメータ及びパスワードはレベル指示関連データに相当する。こうして、GUIプログラム22aの第1作業レベルが変更される。即ち、第2実施形態において、第1作業レベルが第2作業レベルと一致する。
この後、CPU21は、「作業レベル変更許可」をティーチペンダント10に送る。ティーチペンダント10のCPU11は、「作業レベル変更許可」を受け取ると、GUIプログラムの作業レベル操作可能処理を行う。これにより、RDP機能によるティーチペンダント10からコントローラ20のGUIプログラム操作が可能となる(S260)。
一方、コントローラ20では、新たに設定した第1作業レベルに応じて、GUIプログラム22aの機能が拡張されると共に、その拡張された機能の範囲内でGUIプログラム22aが実行される。これにより、GUI画面データが生成されて、そのGUI画面データがティーチペンダント10に送られる。
この結果、GUIプログラムの機能が拡張されたGUI画面データに基づいて、ティーチペンダント10の液晶ディスプレイ17にGUI画面が表示される。そして、GUI画面により提供される範囲内で、ロボットに教示するための教示データが、ティーチペンダント10からコントローラ20に送られる。コントローラ20は、ティーチペンダント10からの教示データに基づいてロボットRを制御する。
(4)ティーチペンダント10によるRDP切断
ティーチペンダント10によるRDP切断は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する(図4参照)。又、RDP切断の完了後、第1実施形態と同様に、CPU21は、GUIプログラム22aの作業レベル管理プログラム22fを実行する。そして、CPU21は、GUIプログラムの作業レベルパラメータを最低レベルに戻す。そして、CPU21は、ハードディスク24に格納された作業レベルパラメータを最低レベルに上書きし、これを登録する。
こうして、以上の4つのステップを経て、作業者のロボットRに関する作業が行われる。このため、ロボットに関する作業は、常に、ティーチペンダント10で管理する作業レベルに合わせて開始される。このため、第1の課題である「作業者の運用ミスに伴う危険な状況の発生」、及び第2の課題である「高機能化に伴う、作業の煩雑さ」等を回避することができる。
第2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2実施形態において、ティーチペンダント10は、CPU11の第2作業レベルに関するパスワードを入力するためのキーボード16を備える。そして、コントローラ20と非接続状態においてティーチペンダント10単独で作業する場合、CPU11は、パスワードの入力に基づく第2作業レベルでプログラムを実行する。又、コントローラ20のCPU21は、ティーチペンダント10との通信が遮断されたとき、第1作業レベルを最低レベルに設定する第1手段として機能する。又、CPU21は、ティーチペンダント10からパスワード又は第2作業レベルパラメータを取得した際、最低レベルにされた第2作業レベルをパスワード又は第2作業レベルパラメータに基づいて変更する第3手段としても機能する。
この結果、ティーチペンダント10単独で作業した後にコントローラ20に接続して作業する場合、ティーチペンダント10の第2作業レベルが、自動的に、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルに反映される。このため、作業者は、簡単な操作で、GUIプログラム22aの作業レベルを設定することができる。又、GUIプログラムの作業レベルを安全に管理できることもできる。
(2)第2実施形態において、CPU21は、GUIプログラム22aの第1作業レベルを、ティーチペンダント10と接続される直前のCPU11の第2作業レベルと一致させる。この結果、作業者は、GUIプログラム22aの第1作業レベルを、ティーチペンダント10単独で実行されるプログラムと同じ作業レベルにして作業することができる。
なお、本発明の第2実施形態は以下のように変更してもよい。
第1実施形態において、無線LANを用いてネットワークを構成したが、無線LANに代えて有線LANを用いてもよい。又は、ティーチペンダント10と複数のコントローラとの間を無線で通信してもよい。又、無線に代えて、赤外線通信、光通信、又は磁気通信等のワイヤレス伝送方式の非有線通信手段を用いてもよい。
第1及び第2実施形態において、表示手段としての液晶ディスプレイ17を、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はCRTディスプレイに変更してもよい。
第1実施形態において、レベル指示関連データとしてパスワードを入力したが、これに代えて、数字や記号の組み合わせを入力してもよい。又、作業者のユーザIDは、作業レベルパラメータと関連付けたレベル指示関連データであってもよい。
第2実施形態のS250において、第1作業レベルを第2作業レベルと一致させていたが、必ずしも一致させる必要はなく、第2作業レベルと第1作業レベルとを対応させればよい。この場合、第2作業レベルと対応した第1作業レベルに変更される。
第2実施形態において、ティーチペンダント10とコントローラ20との通信が遮断されたとき、第1作業レベルを最低レベルに戻していたが、これに代えて、ティーチペンダント10との接続を完了したとき、即ち、「RDP接続許可」がコントローラ20からティーチペンダント10に送られた後に、第1作業レベルを最低レベルに戻すようにしてもよい。

Claims (1)

  1. ロボット教示用のGUIプログラムが実行されるときの第1作業レベルを設定する設定手段、及びGUI画面データを生成するGUIプログラム実行手段を含むコントローラであって、複数の可搬式操作部と排他的に共有されるセッションを有し、前記複数の可搬式操作部のうち前記コントローラに接続された可搬式操作部に対応するセッション上で前記GUIプログラムを実行するとき、前記第1作業レベルに応じて前記GUI画面データを生成するコントローラと、前記GUI画面データに基づいてGUI画面を表示する表示手段、及び前記コントローラと非接続状態において単独での作業が可能なプログラムを実行するプログラム実行手段を含む可搬式操作部とを備えたロボット制御システムであって、
    前記可搬式操作部は、前記プログラム実行手段の第2作業レベルに関するレベル指示関連データを入力するレベル指示関連データ入力手段を備え、前記プログラム実行手段は、前記コントローラと非接続状態において単独で作業する際に、前記レベル指示関連データの入力に基づく第2作業レベルに従い前記プログラムを実行し、
    前記設定手段は、前記コントローラと前記可搬式操作部との通信が接続又は遮断したときに、前記第1作業レベルを最低レベルに設定する第1手段と、前記可搬式操作部からレベル指示関連データを取得したとき、前記レベル指示関連データに基づいて、前記第1手段により最低レベルに設定された第1作業レベルを変更する第3手段とを含み、
    前記第3手段は、前記第1作業レベルを、前記可搬式操作部と接続される直前の非接続状態における前記プログラム実行手段の第2作業レベルと一致させることを特徴とするロボット制御システム。
JP2010505553A 2008-03-28 2009-03-17 ロボット制御システム Active JP5474765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010505553A JP5474765B2 (ja) 2008-03-28 2009-03-17 ロボット制御システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087538 2008-03-28
JP2008087538 2008-03-28
PCT/JP2009/055153 WO2009119382A1 (ja) 2008-03-28 2009-03-17 ロボット制御システム
JP2010505553A JP5474765B2 (ja) 2008-03-28 2009-03-17 ロボット制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009119382A1 JPWO2009119382A1 (ja) 2011-07-21
JP5474765B2 true JP5474765B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=41113579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010505553A Active JP5474765B2 (ja) 2008-03-28 2009-03-17 ロボット制御システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5474765B2 (ja)
WO (1) WO2009119382A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218429A1 (ja) * 2019-04-25 2020-10-29 株式会社デンソーウェーブ ロボットシステム、プログラム、ロボットコントローラ、操作端末及びロボット制御方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102126099B (zh) * 2011-03-16 2013-09-18 东南大学 一种用于焊接机器人的安全控制器的控制方法
JP5549724B2 (ja) * 2012-11-12 2014-07-16 株式会社安川電機 ロボットシステム
JP7424028B2 (ja) * 2019-12-16 2024-01-30 株式会社デンソーウェーブ ロボット操作端末
JP7424030B2 (ja) * 2019-12-17 2024-01-30 株式会社デンソーウェーブ ロボットの動作ログデータ記録装置、及び動作ログデータ記録プログラム
CN111923046B (zh) * 2020-08-10 2024-02-27 东莞市李群自动化技术有限公司 一种上位机对下位机示教方法、存储介质、示教装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004299049A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Kuka Roboter Gmbh 複数のマニピュレータを制御するための方法および装置
JP2004355195A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yaskawa Electric Corp ロボット用教示操作装置
JP2005131747A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Yaskawa Electric Corp ロボットシステム
WO2006080179A1 (ja) * 2005-01-26 2006-08-03 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki ロボットシステム
JP2008059017A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Daihen Corp ロボット制御システム
JP2008080475A (ja) * 2006-08-29 2008-04-10 Daihen Corp ロボット制御システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004299049A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Kuka Roboter Gmbh 複数のマニピュレータを制御するための方法および装置
JP2004355195A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yaskawa Electric Corp ロボット用教示操作装置
JP2005131747A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Yaskawa Electric Corp ロボットシステム
WO2006080179A1 (ja) * 2005-01-26 2006-08-03 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki ロボットシステム
JP2008059017A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Daihen Corp ロボット制御システム
JP2008080475A (ja) * 2006-08-29 2008-04-10 Daihen Corp ロボット制御システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218429A1 (ja) * 2019-04-25 2020-10-29 株式会社デンソーウェーブ ロボットシステム、プログラム、ロボットコントローラ、操作端末及びロボット制御方法
JP2020179461A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 株式会社デンソーウェーブ ロボットシステム、及び操作権限設定プログラム
CN113727816A (zh) * 2019-04-25 2021-11-30 电装波动株式会社 机器人系统、程序、机器人控制器、操作终端以及机器人控制方法
JP7283205B2 (ja) 2019-04-25 2023-05-30 株式会社デンソーウェーブ ロボットシステム、及び操作権限設定プログラム
US12005587B2 (en) 2019-04-25 2024-06-11 Denso Wave Incorporated Robot system and operation authority setting program
CN113727816B (zh) * 2019-04-25 2024-07-09 电装波动株式会社 机器人系统、存储介质以及机器人控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009119382A1 (ja) 2009-10-01
JPWO2009119382A1 (ja) 2011-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3048523B1 (en) Programmable display
JP5474765B2 (ja) ロボット制御システム
JP5011474B2 (ja) 複数のロボットシステム、複数のロボット制御装置を制御するための方法及び複数のプログラム可能なロボット制御装置と複数のティーチング装置との間で通信するためのシステム
WO2015122294A1 (ja) プログラマブル表示器、携帯端末装置、データ処理方法、およびプログラム
TWI608420B (zh) 虛擬機器監控方法及其系統
JP2010049331A (ja) ネットワーク機器の管理装置、管理方法及び管理プログラム
JP4943916B2 (ja) ロボット制御システム
JP6635106B2 (ja) プログラム、情報処理装置、画像処理システム
JP5492508B2 (ja) ロボット制御システムにおける通信接続方法及びロボット制御システム
KR101661378B1 (ko) 원격 제어 기능을 갖는 hmi 시스템
CN114491956A (zh) 仿真模型设计系统、方法、电子设备及存储介质
WO2017115426A1 (ja) データ管理装置、データ管理方法及びデータ管理プログラム
JP2009048386A (ja) 通信システム、通信方法、通信制御プログラムおよびこのプログラムを記憶した記録媒体
JP2009104220A (ja) アカウントの開放閉塞手段を有するシステムおよびアカウント開放閉塞プログラム
JP7495440B2 (ja) ロボットコントローラ、制御システム、及び制御方法
US20230087874A1 (en) Monitoring control device and client pc
JP7251236B2 (ja) 処理制御システム、端末装置管理サーバ及びプログラム
JP2002354552A (ja) サーバ装置、サーバプログラムおよびこの記録媒体
JP2014049005A (ja) 情報処理装置
WO2022230483A1 (en) Method and user device for diagnosing and/or controlling an industrial controller
JP5085267B2 (ja) アカウントの開放閉塞手段を有するシステムおよびアカウント開放閉塞プログラム
JP2001016664A (ja) 制御用表示装置、および、そのプログラムが記録された記録媒体
JP2004297285A (ja) 伝送装置の設定制御管理方式
JP2013050888A (ja) デバイス制御装置、デバイス制御システム及びデバイス情報表示方法
JP2020160909A (ja) 表示制御装置および表示制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131206

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5474765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250