JP5474765B2 - ロボット制御システム - Google Patents
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Description
(1−1)管理者権限を有する作業者が作業セッションに接続し、GUIプログラムの作業レベルを上げた後、作業レベルを元に戻さずに、作業セッションとの接続を切断することがある。
(1−2)管理者権限の無い別の作業者が(1−1)の状態で作業セッションに接続したとき、GUIプログラムの作業レベルが高い状態に設定されている。
(1−3)このため、管理者権限を持たない作業者が管理権限を有する者と同じ機能を使用できてしまうといった問題が生じる。
(2−1)TPは、単なるロボット操作用の端末としてではなく、より高機能化した総合情報端末として用いられる。このため、TPには、例えば、RDPホストである制御装置と接続していない状態であってもTP単独でのサービスを使用可能なGUIプログラム等が実装されている。
(2−2)TPのGUIプログラムには、制御装置のGUIプログラムと同様に、安全を考慮して、パスワード入力による作業レベルの管理、即ち、作業者の権限に応じて、使用できる機能を制限する必要がある。
(2−3)しかしながら、このようにすると、作業者は、TP単独での作業後に制御装置の作業セッションに接続して作業する場合、同じTPを用いて作業するにもかかわらず、上記の各作業の開始時にその都度パスワードを入力しなければならない。
以下、本発明のロボット制御システムを、ティーチペンダント10とコントローラ20との間の通信が無線LAN(ローカルエリアネットワーク)を介して行われるロボット制御システム30に具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。第1実施形態において、コントローラ20に対して複数のティーチペンダント10が接続可能である。説明の便宜上、図1は、1つのティーチペンダント10のみを示している。ロボット制御システム30において、コントローラ20が制御するロボットRは溶接ロボットである。なお、ロボットは、溶接ロボット以外にも、例えば、搬送ロボット等の他のロボットであってもよい。
図1に示すように、可搬操作部としてのティーチペンダント10は、CPU(中央処理装置)11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、LANI/Fとしての無線LANI/F15、キーボード16、及び液晶ディスプレイ17等を備えている。これらは、バス19を介して、互いに接続されている。
(2.コントローラ)
ロボット制御装置としてのコントローラ20は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、無線LANI/F25、タイマ26、サーボドライバ27、ビデオRAM(図示せず)等を備えている。これらは、バス31を介して、互いに接続されている。ROM22には、ロボットRの動作を制御するための制御プログラムとその制御定数、GUIプログラム22a、RDPホストプログラム22b等の各種プログラムが格納されている。GUIプログラム22aには、作業レベル管理プログラム22fが含まれている。RDPホストプログラム22bには、画面監視処理プログラム22c、通信処理プログラム22d、接続/切断処理プログラム22e等が含まれている。RAM23は、CPU21のワーキングエリアとして用いられる。RAM23には、計算途中のデータが一時的に格納される。ハードディスク24には、作業レベルパラメータに関連付けられたパスワード、及び現在の作業レベルパラメータ等が格納されている。パスワードは、ロボットRの作業が教示されたデータ、制御プログラムの実行条件、各種の制御変数、作業レベル別に設定されている。コントローラ20は、ハードディスク24に代えて、半導体メモリ等の記憶装置を備えてもよい。第1実施形態において、ハードディスク24は第1記憶手段に相当する。
(1)ティーチペンダント10によるRDP接続
図2に示すように、ティーチペンダント10のCPU11は、作業者によるキーボード16の操作により、「RDP接続処理」の開始を検知する。すると、CPU11は、RDPクライアントプログラム12aの接続/切断処理プログラム12dのうち、「接続」機能を実行する(S10)。「接続」機能が実行されると、CPU11は、ティーチペンダント10の無線LANI/F15を介して、RDP接続されたコントローラ20に「RDP接続要求」を送る。
初期状態では、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルパラメータが最低レベルに設定されている。ここで、作業レベルの変更について説明する。
次に、RDP接続の切断処理について説明する。
ティーチペンダント10のCPU11は、作業者によるキーボード16の操作によって、「RDP切断処理」が開始されたことを検知する。すると、CPU11は、図4に示すように、RDPクライアントプログラム12aの接続/切断処理プログラム12dのうち、「切断」機能を実行する(S100)。「切断」機能が実行されると、CPU11は、ティーチペンダント10から、RDP接続されたコントローラ20に「RDP切断要求」を送る。
接続/切断処理プログラム22eのうち「切断」機能が実行されると、CPU21は、「RDP接続の切断」の完了後、作業レベル管理プログラム22fを実行する。そして、CPU21は、GUIプログラムの作業レベルパラメータを最低レベルに戻す。CPU21は、コントローラ20のハードディスク24の作業レベルパラメータを最低レベルに上書きし、これを登録する(S120)。
(1)ロボット制御システム30のコントローラ20は、ロボット教示用のGUIプログラム実行時の作業レベルを設定するCPU21を備える。コントローラ20は、複数の可搬式操作部と排他的に共有されるセッションを備えることができる。CPU21は、コントローラ20に接続されたティーチペンダント10とのセッション上でGUIプログラム22aを実行する際、設定された作業レベルに応じてGUI画面データを生成する。
第1実施形態では、ティーチペンダント10とコントローラ20との間のRDP接続が切断されると、常に、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルが最低レベルに下げられていた。これに代えて、ティーチペンダント10とコントローラ20との間のRDT接続時に、常に、GUIプログラム22aの作業レベルを最低レベルに下げるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、ティーチペンダント10とコントローラ20とがRDP接続する際、コントローラ20から「RDP接続許可」がティーチペンダント10に送られた後、S30において、コントローラ20は、GUIプログラム22aの作業レベルを最低レベルに下げる。この場合、図4のフローチャートにおけるS120の処理が省略される。この変形例によれば、ティーチペンダント10とコントローラ20との間のRDP接続時に、常に、コントローラ20のGUIプログラム22aの作業レベルが最低レベルに下げられるため、GUIプログラム22aの作業レベルを安全に管理することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図6〜図8を参照して説明する。
第2実施形態において、第1実施形態を構成するティーチペンダント10のROM12には、ティーチペンダント10からのロボットRの操作や通信を実行するためのRDPクライアントプログラム12aの他に、第2作業レベル管理プログラム12eが格納されている。又、ティーチペンダント10のハードディスク14には、CPU11が使用する各種の制御プログラムの実行変数、作業レベル別に設定されたパスワード、及びティーチペンダント10単独で作業する場合の現在の作業レベルパラメータ等が格納されている。なお、ここで言う作業レベルとは、ティーチペンダント10単独で作業する場合の作業レベルを意味する。ハードディスク14は、半導体メモリ等の他の書き換え可能な記憶装置であってもよい。第2実施形態において、ハードディスク14は第2記憶手段に相当する。
(1)ティーチペンダント10による第2作業レベルの変更
図7に示すように、ティーチペンダント10のCPU11は、作業者によるキーボード16の操作により「第2作業レベルの変更」が開始されたことを検知する。すると、CPU11は、ティーチペンダント10のROM12に格納された第2作業レベル管理プログラム12eを実行する。第2作業レベル管理プログラム12eを実行するCPU11は、作業者によりパスワードが入力されたことを検知すると、そのパスワードを取得する(S200)。そして、CPU11は、ティーチペンダント10のハードディスク14に格納された「パスワード」を参照(S210)する。CPU11は、取得したパスワードとハードディスク14に格納されたパスワードとが合致する場合、そのパスワードと関連付けられた「第2作業レベル」に応じて、ティーチペンダント10単独で作業する場合の「第2作業レベル」を設定する。そして、CPU11は、ティーチペンダント10のハードディスク14に格納された第2作業レベルパラメータに対し、新たに設定された第2作業レベルパラメータを上書きし、これを登録する。
第2作業レベルは、例えば、第2作業レベル「1」、第2作業レベル「2」、第2作業レベル「3」の順に、最低レベルから最高レベルまで設定されている。第2作業レベル「1」は、初心者がティーチペンダント10単独で作業する場合のレベルであり、最低レベルに相当する。第2作業レベル「2」は、上級作業者がティーチペンダント10単独で作業する場合のレベルであり、初心者が作業できない項目を含むレベルである。第2作業レベル「3」は、管理者のためのレベルであり、初心者や上級作業者に許容された項目のみならず、上級作業者にも許容されていない項目を含む全ての作業を行えるレベルである。
ティーチペンダント10によるRDP接続は、以下の点を除き、第1実施形態と略同じである。
ティーチペンダント10のCPU11は、「RDP接続許可」を受け取り「RDP接続の確立」が完了した後、ハードディスク14に格納された現在の第2作業レベルパラメータを参照する(S240)。そして、CPU11は、コントローラ20に「作業レベル設定要求」を送る。
ティーチペンダント10によるRDP切断は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する(図4参照)。又、RDP切断の完了後、第1実施形態と同様に、CPU21は、GUIプログラム22aの作業レベル管理プログラム22fを実行する。そして、CPU21は、GUIプログラムの作業レベルパラメータを最低レベルに戻す。そして、CPU21は、ハードディスク24に格納された作業レベルパラメータを最低レベルに上書きし、これを登録する。
(1)第2実施形態において、ティーチペンダント10は、CPU11の第2作業レベルに関するパスワードを入力するためのキーボード16を備える。そして、コントローラ20と非接続状態においてティーチペンダント10単独で作業する場合、CPU11は、パスワードの入力に基づく第2作業レベルでプログラムを実行する。又、コントローラ20のCPU21は、ティーチペンダント10との通信が遮断されたとき、第1作業レベルを最低レベルに設定する第1手段として機能する。又、CPU21は、ティーチペンダント10からパスワード又は第2作業レベルパラメータを取得した際、最低レベルにされた第2作業レベルをパスワード又は第2作業レベルパラメータに基づいて変更する第3手段としても機能する。
第1実施形態において、無線LANを用いてネットワークを構成したが、無線LANに代えて有線LANを用いてもよい。又は、ティーチペンダント10と複数のコントローラとの間を無線で通信してもよい。又、無線に代えて、赤外線通信、光通信、又は磁気通信等のワイヤレス伝送方式の非有線通信手段を用いてもよい。
第1実施形態において、レベル指示関連データとしてパスワードを入力したが、これに代えて、数字や記号の組み合わせを入力してもよい。又、作業者のユーザIDは、作業レベルパラメータと関連付けたレベル指示関連データであってもよい。
Claims (1)
- ロボット教示用のGUIプログラムが実行されるときの第1作業レベルを設定する設定手段、及びGUI画面データを生成するGUIプログラム実行手段を含むコントローラであって、複数の可搬式操作部と排他的に共有されるセッションを有し、前記複数の可搬式操作部のうち前記コントローラに接続された可搬式操作部に対応するセッション上で前記GUIプログラムを実行するとき、前記第1作業レベルに応じて前記GUI画面データを生成するコントローラと、前記GUI画面データに基づいてGUI画面を表示する表示手段、及び前記コントローラと非接続状態において単独での作業が可能なプログラムを実行するプログラム実行手段を含む可搬式操作部とを備えたロボット制御システムであって、
前記可搬式操作部は、前記プログラム実行手段の第2作業レベルに関するレベル指示関連データを入力するレベル指示関連データ入力手段を備え、前記プログラム実行手段は、前記コントローラと非接続状態において単独で作業する際に、前記レベル指示関連データの入力に基づく第2作業レベルに従い前記プログラムを実行し、
前記設定手段は、前記コントローラと前記可搬式操作部との通信が接続又は遮断したときに、前記第1作業レベルを最低レベルに設定する第1手段と、前記可搬式操作部からレベル指示関連データを取得したとき、前記レベル指示関連データに基づいて、前記第1手段により最低レベルに設定された第1作業レベルを変更する第3手段とを含み、
前記第3手段は、前記第1作業レベルを、前記可搬式操作部と接続される直前の非接続状態における前記プログラム実行手段の第2作業レベルと一致させることを特徴とするロボット制御システム。
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