以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による映像再生装置100を備えた映像再生システム120の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、映像再生システム120は、映像再生装置100の他に、光ディスク140、操作入力部160およびディスプレイ180(本発明の表示部に対応する)を備えて構成されている。映像再生装置100は、異なるアングルから撮影された映像を選択的に再生する機能(マルチアングル再生機能)を有し、そのマルチアングル再生機能を実現するために、映像データ読み出し部200(本発明の判定部に対応する)、第1デコード部220、第2デコード部240、表示映像生成部260、表示制御部280、操作受付部300および制御部320を備えている。
光ディスク140は、データの読み書きにレーザー光を利用する記憶媒体であり、具体的にはDVDまたはBlu−rayDisc(登録商標)などである。光ディスク140には、複数のアングルの主映像データが記録されているものと、当該複数のアングルの主映像データに加えて副映像データが記録されているものとがある。例えば、副映像データは、映画が収録された光ディスクであれば、メイキング映像や出演者・監督の作品コメント映像などの映画本編とは別の映像が該当する。なお、複数のアングルの主映像データ間における切り替え順序は予め決まっているものとする。
操作入力部160は、映像再生装置100に対するユーザの指示を入力する。本実施形態では、操作入力部160は、例えば、ディスプレイ180の表面に配置されたタッチパネルやリモコン等の入力装置により構成される。ディスプレイ180は、映像再生装置100から出力された映像データを入力して表示する。
映像データ読み出し部200は、光ディスク140に副映像データが記録されているか否かを確認することによって、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があるか否かについて判定する。そして、映像データ読み出し部200は、その判定結果を表示映像生成部260および制御部320に通知する。
映像データ読み出し部200は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があると判定した場合、制御部320の制御を受けて、複数のアングルの主映像データのうち、デフォルトのアングルまたはユーザにより指定されたアングル(以下、特定アングルという)の主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、副映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力する。
また、映像データ読み出し部200は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がないと判定した場合、制御部320の制御を受けて、複数のアングルの主映像データのうち、一のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、他のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力する。また、映像データ読み出し部200は、光ディスク140に記録されている映像データの内容を確認し、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数を示すアングル数情報を制御部320に出力する。
第1デコード部220は、光ディスク140に記録されている複数のアングルの主映像データのうち、映像データ読み出し部200から出力された主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
第2デコード部240は、光ディスク140に副映像データが記録されている場合、映像データ読み出し部200から出力された副映像データをデコードし、当該デコードした副映像データを表示映像生成部260に出力する。また、第2デコード部240は、光ディスク140に副映像データが記録されていない場合、複数のアングルの主映像データのうち映像データ読み出し部200から出力された主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がある旨の通知を映像データ読み出し部200から受けた場合、第1デコード部220から出力されたデコード済みの主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、第2デコード部240から出力されたデコード済みの副映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。
また、表示映像生成部260は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない旨の通知を映像データ読み出し部200から受けた場合、制御部320から出力された設定情報(後述する)を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定されたデコード部(第1デコード部220または第2デコード部240)から出力された主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定されたデコード部(第1デコード部220または第2デコード部240)から出力された主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。
表示制御部280は、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示するように制御する。なお、表示映像生成部260および表示制御部280は、本発明の表示制御部に対応する。
操作受付部300は、操作入力部160を介して、ディスプレイ180に表示する主映像データのアングルを切り替えるアングル切り替え操作を受け付ける。この場合、操作受付部300は、アングル切り替え操作を受け付けた旨を制御部320に通知する。
制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がある旨の通知を映像データ読み出し部200から受けた場合、特定のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、副映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けたとき、映像データ読み出し部200が光ディスク140から現在読み出している主映像データのアングルを把握した上で映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、当該把握したアングルの次のアングルの主映像データが存在するか否かについて判定する。制御部320は、次のアングルの主映像データが存在すると判定した場合、次のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。一方、制御部320は、次のアングルの主映像データが存在しないと判定した場合、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
また、制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない旨の通知を映像データ読み出し部200から受けた場合、光ディスク140に記録されている複数のアングルの主映像データのうち一のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、他のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
また、制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない旨の通知を映像データ読み出し部200から受けた場合、第1デコード部220または第2デコード部240のうち、一方を全画面表示対象として設定するとともに他方を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していたデコード部を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していたデコード部を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
また、制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない旨の通知を映像データ読み出し部200から受けた場合、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けたとき、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数が2であるか否かについて判定する。制御部320は、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数が2であると判定した場合、何も行わない。制御部320は、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数が2でない(すなわち、3以上である)と判定した場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していたデコード部から出力される主映像データのアングルを把握した上で映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、その把握したアングルの次のアングルの主映像データが存在するか否かについて判定する。
制御部320は、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していたデコード部から出力される主映像データの次のアングルの主映像データが存在すると判定した場合、当該次のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して、子画面表示対象として設定しているデコード部に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。また、制御部320は、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していたデコード部から出力される主映像データの次のアングルの主映像データが存在しないと判定した場合、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して、子画面表示対象として設定しているデコード部に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
次に、本実施形態におけるアングル切り替えの例について説明する。図2は、本実施形態において、複数のアングルの主映像データに加えて副映像データが光ディスク140に記録されている場合におけるアングル切り替えの例を示す図である。
制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がある旨の通知を映像データ読み出し部200から受けて、図2(a)に示すように、特定アングル(例えば、1番目のアングル)の主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、副映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された1番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された副映像データをデコードし、当該デコードした副映像データを表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がある旨の通知を映像データ読み出し部200から受けて、第1デコード部220から出力された1番目の主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、第2デコード部240から出力された副映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図2(b)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、映像データ読み出し部200が光ディスク140から現在読み出している主映像データのアングル(1番目のアングル)を把握した上で映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、その把握したアングルの次のアングル(2番目のアングル)の主映像データが存在するか否かについて判定する。制御部320は、次のアングルの主映像データが存在すると判定した場合、図2(c)に示すように、1番目のアングルの主映像データに代えて、2番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された2番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。表示映像生成部260は、第1デコード部220から出力された2番目の主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、第2デコード部240から出力された副映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図2(d)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
図3は、本実施形態において、2つのアングルの主映像データだけが光ディスク140に記録されている場合におけるアングル切り替えの例を示す図である。図3(a)に示すように、制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない旨の通知を映像データ読み出し部200から受けて、特定アングル(例えば、1番目のアングル)の主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、2番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された1番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された2番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
また、制御部320は、第1デコード部220を全画面表示対象として設定するとともに、第2デコード部240を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された1番目の主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された2番目の主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図3(b)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第2デコード部240を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していた第1デコード部220を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された2番目の主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された1番目の主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図3(c)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第1デコード部220を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していた第2デコード部240を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された1番目の主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された2番目の主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図3(d)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
図4は、本実施形態において、3つのアングルの主映像データだけが光ディスク140に記録されている場合におけるアングル切り替えの例を示す図である。図4(a)に示すように、制御部320は、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない旨の通知を映像データ読み出し部200から受けて、特定アングル(例えば、1番目のアングル)の主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するとともに、2番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された1番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された2番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
また、制御部320は、第1デコード部220を全画面表示対象として設定するとともに、第2デコード部240を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された1番目の主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された2番目の主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図4(b)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第2デコード部240を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していた第1デコード部220を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
制御部320は、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第2デコード部240から出力される2番目のアングルの主映像データの次のアングル(3番目のアングル)の主映像データが存在するか否かについて判定する。
制御部320は、3番目のアングルの主映像データが存在すると判定し、図4(c)に示すように、1番目のアングルの主映像データに代えて、3番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して、子画面表示対象として設定している第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された3番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された2番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された2番目のアングルの主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された3番目のアングルの主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図4(d)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第1デコード部220を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していた第2デコード部240を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
制御部320は、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第1デコード部220から出力される3番目のアングルの主映像データの次のアングル(4番目のアングル)の主映像データが存在するか否かについて判定する。
制御部320は、4番目のアングルの主映像データが存在しないと判定し、図4(e)に示すように、2番目のアングルの主映像データに代えて、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して、子画面表示対象として設定している第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された3番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された1番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された3番目のアングルの主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された1番目のアングルの主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図4(f)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
その後、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けた場合、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第2デコード部240を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していた第1デコード部220を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する。
制御部320は、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していた第2デコード部240から出力される1番目のアングルの主映像データの次のアングル(2番目のアングル)の主映像データが存在するか否かについて判定する。
制御部320は、2番目のアングルの主映像データが存在すると判定し、図4(g)に示すように、3番目のアングルの主映像データに代えて、2番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して、子画面表示対象として設定している第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する。
そして、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された2番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された1番目のアングルの主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する。
表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定された第2デコード部240から出力された1番目のアングルの主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定された第1デコード部220から出力された2番目のアングルの主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する。表示制御部280は、図4(h)に示すように、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示する。
次に、本実施形態による映像再生装置100の動作を説明する。図5は、本実施形態による映像再生装置100の動作例を示すフローチャートである。まず、映像データ読み出し部200は、光ディスク140に副映像データが記録されているか否かを確認することによって、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があるか否かを判定する(ステップS100)。
もし、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があると映像データ読み出し部200にて判定した場合(ステップS100にてYES)、映像再生装置100は、副映像データを含めた映像再生処理を実行する(ステップS120)。一方、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がないと映像データ読み出し部200にて判定した場合(ステップS100にてNO)、映像再生装置100は、副映像データなしで主映像データを用いた映像再生処理を実行する(ステップS140)。ステップS120またはS140の処理が完了することによって、映像再生装置100は図5における処理を終了する。なお、ステップS120およびS140の各処理の詳細については、図6および図7のフローチャートを用いてそれぞれ説明する。
まず、図5のステップS120における映像再生処理の詳細について説明する。図6は、本実施形態による映像再生装置100の映像再生処理(副映像データあり)の動作例を示すフローチャートである。まず、制御部320は、光ディスク140に記録されている複数のアングルの主映像データのうち、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS200)。次に、制御部320は、光ディスク140に記録されている副映像データを読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS220)。
次に、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する(ステップS240)。次に、第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された副映像データをデコードし、当該デコードした副映像データを表示映像生成部260に出力する(ステップS260)。
次に、表示映像生成部260は、第1デコード部220から出力された主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、第2デコード部240から出力された副映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する(ステップS280)。次に、表示制御部280は、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示するように制御する(ステップS300)。
次に、制御部320は、映像データ読み出し部200が光ディスク140から映像データを全部読み込んだか否かについて確認することにより、光ディスク140に記録されている映像データの再生が終了したか否かについて判定する(ステップS320)。もし、光ディスク140に記録されている映像データの再生が終了したと制御部320にて判定した場合(ステップS320にてYES)、映像再生装置100は図6における処理を終了する。
一方、光ディスク140に記録されている映像データの再生が終了していないと制御部320にて判定した場合(ステップS320にてNO)、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けたか否かについて判定する(ステップS340)。もし、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けていないと制御部320にて判定した場合(ステップS340にてNO)、処理はステップS240に遷移する。
一方、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けたと制御部320にて判定した場合(ステップS340にてYES)、制御部320は、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、映像データ読み出し部200が光ディスク140から現在読み出している主映像データの次のアングルの主映像データが存在するか否かについて判定する(ステップS360)。
もし、次のアングルの主映像データが存在すると制御部320にて判定した場合(ステップS360にてYES)、当該次のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS380)。その後、処理はステップS240に遷移する。一方、次のアングルの主映像データが存在しないと制御部320にて判定した場合(ステップS360にてNO)、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS400)。その後、処理はステップS240に遷移する。
次に、図5のステップS140における映像再生処理の詳細について説明する。図7は、本実施形態による映像再生装置100の映像再生処理(副映像データなし)の動作例を示すフローチャートである。まず、制御部320は、第1デコード部220を全画面表示対象として設定するとともに、第2デコード部240を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する(ステップS500)。
次に、制御部320は、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第1デコード部220に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS520)。次に、制御部320は、2番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して第2デコード部240に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS540)。
次に、第1デコード部220は、映像データ読み出し部200から出力された主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する(ステップS560)。次に、第2デコード部240は、映像データ読み出し部200から出力された主映像データをデコードし、当該デコードした主映像データを表示映像生成部260に出力する(ステップS580)。
次に、表示映像生成部260は、制御部320から出力された設定情報を参照し、制御部320により全画面表示対象と設定されたデコード部から出力された主映像データをディスプレイ180に全画面で表示するとともに、制御部320により子画面表示対象と設定されたデコード部から出力された主映像データをディスプレイ180に子画面で表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部280に出力する(ステップS600)。次に、表示制御部280は、表示映像生成部260から出力された映像データに基づく表示映像をディスプレイ180に表示するように制御する(ステップS620)。
次に、制御部320は、映像データ読み出し部200が光ディスク140から映像データを全部読み込んだか否かについて確認することにより、光ディスク140に記録されている映像データの再生が終了したか否かについて判定する(ステップS640)。もし、映像データの再生が終了したと制御部320にて判定した場合(ステップS640にてYES)、映像再生装置100は図7における処理を終了する。
一方、映像データの再生が終了していないと制御部320にて判定した場合(ステップS640にてNO)、制御部320は、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けたか否かについて判定する(ステップS660)。もし、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けていないと制御部320にて判定した場合(ステップS660にてNO)、処理はステップS560に遷移する。
一方、アングル切り替え操作を受け付けた旨の通知を操作受付部300から受けたと制御部320にて判定した場合(ステップS660にてYES)、制御部320は、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していたデコード部を全画面表示対象として設定するとともに、アングル切り替え操作の前に全画面表示対象として設定していたデコード部を子画面表示対象として設定し、その設定内容を示す設定情報を表示映像生成部260に出力する(ステップS680)。
次に、制御部320は、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数が2であるか否かについて判定する(ステップS700)。もし、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数が2であると制御部320にて判定した場合(ステップS700にてYES)、処理はステップS560に遷移する。
一方、光ディスク140に記録されている主映像データのアングル数が2でない(すなわち、3以上である)と制御部320にて判定した場合(ステップS700にてNO)、制御部320は、映像データ読み出し部200から出力されたアングル数情報を参照し、アングル切り替え操作の前に子画面表示対象として設定していたデコード部から出力される主映像データの次のアングルの主映像データが存在するか否かについて判定する(ステップS720)。もし、次のアングルの主映像データが存在すると制御部320にて判定した場合(ステップS720にてYES)、当該次のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出し、子画面表示対象として設定しているデコード部(第1デコード部220または第2デコード部240)に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS740)。その後、処理はステップS560に遷移する。
一方、次のアングルの主映像データが存在しないと制御部320にて判定した場合(ステップS720にてNO)、1番目のアングルの主映像データを光ディスク140から読み出して、子画面表示対象として設定しているデコード部(第1デコード部220または第2デコード部240)に出力するように映像データ読み出し部200を制御する(ステップS760)。その後、処理はステップS560に遷移する。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があるか否かを判定し、副映像データのデコード処理を実行する必要がないと判定した場合、第1デコード部220において一のアングルの主映像データのデコード処理を実行するのと同時に、第2デコード部240において他のアングルの主映像データのデコード処理を実行するように制御する。そして、アングル切り替え操作が行われた場合、第1のデコード部220にてデコードした一のアングルの主映像データと第2デコード部240にてデコードした他のアングルの主映像データとを切り替えてディスプレイ180に表示するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要がない場合、第2デコード部240が、主映像データのデコード処理にも使用される。そして、第1デコード部220と第2デコード部240とのどちらか一方でデコード処理された主映像データがディスプレイ180に表示されている間に、他方のデコード部において次に切り換えられるアングルの主映像データのデコード処理がバックグラウンドで実行される。そのため、例えば一のアングルから他のアングルに切り替える際に、その切り替え処理の開始時点から他のアングルの主映像データのデコード処理を開始する必要がなくなる。さらに、以上のようなアングルの切り替え処理が、元々副映像データのデコード用として映像再生装置100に備えられている第2デコード部240を使用して行われるため、専用のビデオデコーダを新たに用意する必要がなく、コストアップを防止することができる。
また、本実施形態では、アングル切り替え操作が行われる前に、現在のアングルの主映像データを全画面で表示するとともに、次に切り換えられるアングルの主映像データを子画面で表示するようにしている。このようにすれば、ユーザは、アングル切り替え操作を行うことなく、次にアングル切り替え操作を行った場合に表示される主映像データの内容を事前に確認することができる。
なお、上記実施形態では、光ディスク140に副映像データが記録されているか否かを確認することによって、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があるか否かについて判定する例について説明したが本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザが操作入力部160を用いて、副映像データを表示する指示を映像再生装置100に設定したか否かを確認することによって、第2デコード部240において副映像データのデコード処理を実行する必要があるか否かを判定するようにしても良い。これにより、光ディスク140に副映像データが記録されていても、副映像データの表示がオフに設定されている場合には、第2デコード部240は他のアングルの主映像データのデコード処理を行うので、アングル切り替えを高速に行うことができる。
また、上記実施形態では、複数のアングルの主映像データに加えて副映像データが光ディスク140に記録されている場合、アングル切り替え操作が行われるたびに、第1デコード部220においてデコードを行う主映像データを1番目のアングルから順番に切り替える例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、アングル切り替え操作の際にユーザが所望のアングルを指定することができるようにし、第1デコード部220においてデコードを行う主映像データを当該指定されたアングルの主映像データに切り替えるようにしても良い。
また、上記実施形態では、アングル切り替え操作が行われる前に、現在のアングルの主映像データを全画面で表示するとともに、次に切り換えられるアングルの主映像データを子画面で表示する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、アングル切り替え操作が行われる前に、次に切り換えられるアングルの主映像データをバックグラウンドでデコード処理しつつ、現在のアングルの主映像データだけをデコード処理して表示するようにしても良い。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。