JP4564565B2 - 再生装置および再生装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、超解像度変換処理の実行/非実行を切り替える再生装置および再生装置の制御方法に関する。
近年、画素数が1920×1080のフルHD仕様のテレビが珍しくなくなった。ところが、フルHD仕様のコンテンツは少ない状態である。そこで、従来のSD画質のDVD等のコンテンツに対して高画素化変換処理を行ってHD画質に変換して、フルHD仕様のテレビのテレビで観ることが行われている。
非特許文献1には、高画素化変換処理として超解像技術を用いた変換処理を行うノートブック型パーソナルコンピュータが開示されている。
熊谷明、外2名、「映像の高画質化を実現した超解像技術」、東芝レビュー、株式会社 東芝、2008年11月1日、63巻、11号、p.50−P53
ところで、高画素化変換処理を行う手法には幾つかある。例えば、バイキュービック法とバイリニア法とがある。超解像技術を用いたバイキュービック法はバイリニア法よりプロセッサの負荷が高い。
現在、パーソナルコンピュータでバイキュービック法をリアルタイムで行うことは困難である。そこで、オペレーティングシステムやアプリケーション等が実行されるプロセッサとは別の高速なプロセッサにバイキュービック法を用いた超解像度変換処理を肩代わりさせることが考えられる。
例えば、別の高速なプロセッサをPCI Express規格のシリアルバスでブリッジ回路に接続することを考える。PCI Express規格では双方向で通信を行うことができる。PCI Express規格の片方向の実効的なデータ伝送レートは約250MB/secである。一方、フルHD画質のビデオデータを伝送するために必要な伝送レートは約187MB/sである。従って、PCI Express規格でフルHD画質のビデオデータを伝送するには、あまり余裕がなく、別のプロセッサに供給するデータ量をできるだけ少なくすることが望ましい。
また一方で、超解像度変換処理後の画像を好むかどうかはユーザの嗜好によるところが大きいので、動画を再生しながら動的に超解像度変換処理の実行/非実行の切り替えて見比べたいという要求もある。
本発明の目的は、超解像度変換処理を実行するプロセッサに供給するデータ量を抑制すると共に、超解像度変換処理の実行/非実行の切り替えを動的に行うことが可能な再生装置および再生装置の制御方法を提供することにある。
本発明の一例に係わる再生装置は、第1メモリと、前記第1メモリを作業メモリとして利用し、前記第1メモリに符号化されているビデオデータのストリームが格納される第1ストリームバッファ領域が確保し、前記ビデオデータのストリームをデコードするためのデコード回路と、前記デコード回路によってデコードされたビデオデータの画素数を増大させる超解像変換処理を実行する演算器とを有するマルチメディアプロセッサと、前記超解像度変換処理の実行/非実行を切り替えるための切替要求を発行する発行手段と、第2メモリと、前記第2メモリを作業メモリとして利用し、前記ビデオデータのストリームをデコードするデコード処理を実行するデコードプログラムアプリケーションであって、前記第2メモリに前記符号化されているビデオデータのストリームが格納される第2ストリームバッファ領域と、デコード処理に係わるデータが格納されるデコードバッファ領域とを確保するデコードプログラムアプリケーションと、前記発行手段が発行した前記切替要求に応じて、前記符号化されているビデオデータを管理する単位である画面群構造を分割しないように、前記符号化されているビデオデータの提供先を前記マルチメディアプロセッサおよび前記デコードプログラムアプリケーションの一方から他方に切り替える処理を実行する切替プログラムアプリケーションであって、前記第1メモリ内のストリームバッファ領域内にデータが格納されていない状態で前記マルチメディアプロセッサから前記デコードプログラムアプリケーションに切り替え、前記第2メモリ内のストリームバッファ領域および前記デコードバッファ領域内にデータが格納されていない状態で前記デコードプログラムアプリケーションから前記マルチメディアプロセッサに切り替える切替プログラムアプリケーションとを実行するメインプロセッサと、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、プロセッサを用いてビデオデータの超解像度変換処理を実行する場合にプロセッサに供給するデータ量を抑制すると共に、超解像度変換処理の実行/非実行の切り替えを動的に行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係わる再生装置としてのノートブック型パーソナルコンピュータを示す斜視図。 図1に示すパーソナルコンピュータのシステム構成を示すブロック図。 図2に示すマルチメディアプロセッサのシステム構成を示すブロック図。 DVDビデオシステムのビデオオブジェクトの階層構造と、ナビゲーションパックのデータ内容の説明図。 ビデオ,オーディオ,副映像パックの構成説明図。 アップコンバート/非アップコンバートの切り替えるための操作等を行うためにLCDに表示される再生コントロールパネルを示す図。 CPUで実行されるDVDアプリケーションの構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係わるアップコンバート/非アップコンバート切り替え処理を実行するためのモジュールを説明するためのブロック図。 アップコンバートしていないSD画質で再生を行っている状態からユーザがアップコンバートを指示してアップコンバートして再生する場合を示す図。 アップコンバートしているHD画質で再生を行っている状態から、ユーザが非アップコンバートを指示して、アップコンバートしていないSD画質で再生する場合を示す図。 提供先切替モジュール601の処理の手順を示すフローチャート。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る再生装置の構成を説明する。本実施形態の再生装置は、例えば、情報処理装置として機能するノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10から実現されている。
このパーソナルコンピュータ10は、放送番組データ、外部機器から入力されるビデオデータといった、映像コンテンツデータ(オーディオビジュアルコンテンツデータ)を記録および再生することができる。即ち、パーソナルコンピュータ10は、テレビジョン放送信号によって放送される放送番組データの視聴および録画を実行するためのテレビジョン(TV)機能を有している。このTV機能は、例えば、パーソナルコンピュータ10に予めインストールされているTVアプリケーションプログラムによって実現されている。また、TV機能は、外部のAV機器から入力されるビデオデータを記録する機能、および記録されたビデオデータおよび記録された放送番組データを再生する機能も有している。
図1はコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれている。LCDの画素数は1920×1080のフルHD仕様である。
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対し、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、タッチパッド16、およびスピーカ18A,18Bなどが配置されている。
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらボタン群には、TV機能(視聴、録画、録画された放送番組データ/ビデオデータの再生)を制御するための操作ボタン群も含まれている。また、コンピュータ本体11の正面には、本コンピュータ10のTV機能をリモート制御するリモコンユニットとの通信を実行するためのリモコンユニットインタフェース部20が設けられている。リモコンユニットインタフェース部20は、赤外線信号受信部などから構成されている。
コンピュータ本体11の例えば右側面には、TV放送用のアンテナ端子19が設けられている。また、コンピュータ本体11の例えば背面には、例えばHDMI(high-definition multimedia interface)規格に対応した外部ディスプレイ接続端子が設けられている。この外部ディスプレイ接続端子は、放送番組データのような映像コンテンツデータに含まれる映像データ(動画像データ)を外部ディスプレイに出力するために用いられる。
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU(メインプロセッサ)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)(サブプロセッサ)105、ビデオメモリ(VRAM)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM109、LANコントローラ110、ハードディスクドライブ(HDD)111、DVDドライブ112、マルチメディアプロセッサ113、メモリ113A、無線LANコントローラ114、IEEE 1394コントローラ115、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116、およびTVチューナ117等を備えている。
CPU101は本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)111から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201、およびDVDアプリケーションプログラム202のような各種アプリケーションプログラムを実行する。DVDアプリケーションプログラム202はDVDドライブ112に装填されたDVDを再生するためのソフトウェアである。また、CPU101は、BIOS−ROM109に格納されたBIOS(Basic Input Output System)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ102はCPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
GPU105は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子2を介して、外部ディスプレイ装置1にデジタル映像信号を送出することもできる。
HDMI端子2は上述の外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子2は、非圧縮のデジタル映像信号と、デジタルオーディオ信号とを一本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ装置1に送出することができる。HDMI制御回路3は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ装置1にデジタル映像信号をHDMI端子2を介して送出するためのインタフェースである。
サウスブリッジ104は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、ハードディスクドライブ(HDD)111およびDVDドライブ112を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
またさらに、サウスブリッジ104には、PCI EXPRESS(PCIe)規格のシリアルバスなどを介してマルチメディアプロセッサ113が接続されている。
メモリ113Aは、マルチメディアプロセッサ113の作業メモリとして用いられる。マルチメディアプロセッサ113は、図3に示すように、圧縮符号化されているビデオデータをデコードするために設けられたMPEG−2デコード回路301、および4個の演算コア311〜314等が1チップに搭載されている。それぞれの演算コア311〜314は、メディア処理性能が高く、性能 対消 費電力が高い。DVDアプリケーションプログラム202がDVDを再生する際、MPEG−2デコード回路301はDVDのビデオデータのデコードを行う。また、4個の演算コア311〜314は、デコード回路301によってデコードされた画素数が720×480であるビデオデータに対してインターレス−プログレッシブ変換(IP変換)処理を行う。4個の演算コア311〜314は、画素数が720×480であるSD画質のビデオデータを画素数が1920×1080のHD画質に変換する超解像度変換処理を行う。マルチメディアプロセッサ113による超解像度変換処理にはバイキュービック法(三次畳み込み内挿方(CC法))が用いられる。バイキュービック法を用いた超解像度変換処理を実行するためには多くの演算量が必要とされる。本実施形態においては、CPU101とは異なる専用のプロセッサであるマルチメディアプロセッサ113の演算コア311〜314がバックエンドプロセッサとして使用され、このマルチメディアプロセッサ113によって超解像度変換処理が実行される。よって、CPU101の負荷の増加を招くことなく、超解像度変換処理を実行することが出来る。
なお、DVDアプリケーションプログラム202は、ビデオデータをデコードするためにCPU101によって実行されるデコードモジュールを有する。DVDアプリケーションプログラム202のデコードモジュールを用いてデコードした場合、LCD17にビデオデータを表示するためにデコードされたビデオデータはGPU105の高画素化変換機能を用いて画素数が720×480であるSD画質のビデオデータを画素数が1920×1080のHD画質に変換される。GPU105の高画素化変換機能は、バイキュービック法(三次畳み込み内挿法(CC法))より処理が軽い(計算量が少ない)が、画質が劣るバイリニア法によって高画素化変換処理が行われる。
尚ここで、GPU105がバイリニア法によって高画素化変換処理を行うのは、GPU105に入力されたビデオデータの画素数が、LCD17やHDMI端子2から出力すべき画素数と異なる場合である。出力すべき画素数と、GPU105に入力された画素数とが一致している場合には、GPU105は高画素化変換処理を行わない。
マルチメディアプロセッサ113によってデコードおよび高画素化変換を行うか、DVDアプリケーションプログラム202およびGPU105の組み合わせによってデコードおよび高画素化変換を行うかは、ユーザが選択することができる。以下では、マルチメディアプロセッサ113によってデコードおよび高画素化変換を行う場合を、マルチメディアプロセッサ113によってアップコンバートすると称する。
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18BまたはHDMI制御回路3に出力する。
無線LANコントローラ114は、たとえばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。IEEE 1394コントローラ115は、IEEE 1394規格のシリアルバスを介して外部機器との通信を実行する。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。さらに、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、リモコンユニットインタフェース部20との通信を実行する機能を有している。
TVチューナ117はテレビジョン(TV)放送信号によって放送される放送番組データを受信する受信装置であり、アンテナ端子19に接続されている。このTVチューナ117は、例えば、地上波デジタルTV放送のようなデジタル放送番組データを受信可能なデジタルTVチューナとして実現されている。また、TVチューナ117は、外部機器から入力されるビデオデータをキャプチャする機能も有している。
ここでDVDビデオシステムに規定されているデータ構造と、その管理情報について説明する。
図4には、ビデオオブジェクト(VOB)の階層構造を示している。VOBは1つのタイトルに相当し、ビデオタイトルセットとも称せられる。これは例えば映画の1タイトルの収録分に相当する。ビデオオブジェクトは、その再生を管理するために複数のセルに分割されて管理される。ここで1つのセルは、複数のビデオオブジェクトユニット(VOBU)を含むように設定されている。VOBUは、ビデオ再生時間で0.4〜1.0秒の時間となる単位である。1つのVOBUは、ナビゲーションパック(NV_PCK)、複数のビデオパック(V_PCK)、複数のオーディオパック(A_PCK)、複数の副映像パック(SP_PCK)からなる。
1つのVOBUの先頭に1つのNV_PCKが位置するように配置される。NV_PCKは、その属するVOBUのデータを再生する場合に参照される制御データである。NV_PCKは、データサーチ情報(DSI)、ピクチャー制御情報(PCI)から成る。
PCIは、VOBUの開始プレゼンテーション時間、終了プレゼンテーション時間を示している。またPCIは、ノンシームレスアングル情報を示し、再生するビデオストリーム(アングル)が切替えられたときに、各アングルの次に再生すべきVOBUのアドレスを有する。また、ハイライト情報も有し、ハイライト情報の開始プレゼンテーション時間、終了プレゼンテーション時間、ボタン表示位置情報等を含む。
DSIは、一般情報として、本DSIを含むNV_PCKのシステムクロック、VOBUの終了アドレス、VOBUの参照(I)ピクチャーの終了アドレス等を有する。またシームレス再生情報(SML_PBI)として、VOBUのカテゴリー、インターリーブユニット(マルチアングルの切替え単位として区切られたユニット)の終了アドレス、ジャンプすべき次のインターリーブユニットのサイズ及び開始アドレス、VOB内のビデオの開始及び終了アドレスなどを有する。さらにまたシームレスアングル情報(SML_AGLI)としては、次に行き先のインターリーブユニットのアドレスとサイズがアングル数分用意されている。さらにコマ送りや逆送りなどの特殊再生を行なう場合に利用される情報としてVOBUサーチ情報(VOBU_SRI)が用意され、本VOBUの前後の複数のVOBUの先頭アドレスが記述されている。さらにまた、ジャンプしたときに、当該VOBUの位置で同期すべきオーディオや副映像のアドレスも同期情報(SYNC)として記述されている。
図5は、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックのパック構成を示している。パックには、パックヘッダが設けられており、このパックヘッダには、システムクロックリファレンス(SCR)が記述される。Iピクチャを含むVOBUにはこのSCRが記述されている。このSCRは、再生装置内のシステムクロック発生器をリセットし、基準時間を設定するのに利用される。さらにパックヘッダに続いてパケットヘッダが付加されている。パケットヘッダには、プレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)が記述されている。Iピクチャを含むVOBUにはこのPTSが必ず記述されている。続いてビデオデータ、あるいはオーディオデータ、或は副映像データが存在する。1パック長は2048バイトに規定されている。
上記のように、各パックには、プレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)が記述されており、このPTSと再生装置内のシステムクロックから得られる時間情報とをあわせて再生処理を行なうことで、ビデオ、オーディオ、副映像の再生同期を得ることができる。
ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内にはグループオブピクチャズ(GOP)が分割されないように含まれている。グループオブピクチャズ(GOP)はIピクチャ、Bピクチャで構成され、このデータの連続が分割されビデオパックとなっている。GOPは、MPEG−2においてビデオデータの管理の最小の単位である。デコーダは、GOP単位で再生処理が行うので、GOPの一部が欠けていると、そのGOPを正しくデコードすることが出来ない。
また、DVDビデオの仕様では、全てのGOPの前にシーケンスヘッダを付加しなければならないと定められている。シーケンスヘッダは、アスペクト比、ビットレート、ピクチャ解像度、およびフレームレートなどのビデオストリームについての情報を含む。
本装置は、アップコンバート時と非アップコンバート時とで異なるデコーダを用いている。従って、アップコンバート時と非アップコンバートとを切り替えるためには、デコーダを切り替えるためには、GOPを分割しないようにデコーダを切り替えなければならない。拠って補正、隣接するGOPの区切りでデコーダを切り替えるようにしなければならない。そこで、本装置では、ユーザがアップコンバート/非アップコンバートの切り替えるための操作を行った場合、シーケンスヘッダを検出し、隣接するGOPの区切りでデコーダを切り替えるようにする。
図6にユーザがアップコンバート/非アップコンバートの切り替えるための操作等を行うためにLCD17に表示される再生コントロールパネル400を示す。再生コントロールパネル400は、プレイボタン401、ストップボタン402、ポーズボタン403、ファスト・フォーワードボタン404、ファスト・リウインドボタン405、順スロー再生ボタン406、次チャプタボタン407、前チャプタボタン408、ワンタッチリプレイボタン409、ワンタッチスキップボタン410、リピートボタン411、音声切り替えボタン412、字幕切り替えボタン413、ドライブ/フォルダ指定ボタン414、アングル切り替えボタン415、取り出しボタン418、リターンボタン419、メニューボタン420、トップメニューボタン421、消音ボタン422、チャプタ・タイトル検索ボタン423等を有する。また、再生コントロールパネル400は、アップコンバート切替ボタン431、アップコンバート状態表示領域432を有する。
プレイボタン401は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にコンテンツの再生を指示するために設けられている。ストップボタン402は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に再生の停止を指示するために設けられている。ポーズボタン403は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に再生の一時停止を指示するために設けられている。ファスト・フォーワードボタン404は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に早送り再生を指示するために設けられている。ファスト・リウインドボタン405は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に早戻し再生を指示するために設けられている。順スロー再生ボタン406は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に順方向のスロー再生を指示するために設けられている。次チャプタボタン407は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に次のチャプタの先頭からの再生を指示するために設けられている。前チャプタボタン408は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に前のチャプタの先頭からの再生を指示するために設けられている。ワンタッチリプレイボタン409は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に現在の再生位置から約10秒前からの再生を指示するために設けられている。ワンタッチスキップボタン410は、現在の再生位置から約30秒後からの再生を指示するために設けられている。リピートボタン411は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にチャプタ、タイトルのリピート再生および解除を指示するために設けられている。音声切り替えボタン412は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に再生言語の切り替えを指示するために設けられている。字幕切り替えボタン413は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に字幕言語の切り替えを指示するために設けられている。ドライブ/フォルダ指定ボタン414は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にドライブ/フォルダを指定に設けられている。アングル切り替えボタン415は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にアングルの切り替えを指示するために設けられている。取り出しボタン418は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にDVDドライブ112から光ディスクの排出を指示するために設けられている。リターンボタン419は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に元に戻る操作を指示するために設けられている。メニューボタン420は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にメニューの表示を指示するために設けられている。トップメニューボタン421は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にトップメニューの表示を指示するために設けられている。消音ボタン422は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202に出力音声のミュートを指示するために設けられている。チャプタ・タイトル検索ボタン423は、ユーザがDVDアプリケーションプログラム202にチャプタ検索またはタイトル検索を指示するために設けられている。
ユーザがアップコンバート切替ボタン431上にポインタを移動させた後に左ボタンを押圧操作することで、アップコンバート/非アップコンバートの切り替えが行われる。アップコンバート時にアップコンバート状態表示領域432には“アップコンバート”の文字が表示される。非アップコンバート時にアップコンバート状態表示領域432には“アップコンバート”の文字が表示されない。
次に、再生を行うために本装置のCPU101で実行されるDVDアプリケーションプログラム202の構成を図7に示す。このプレイヤソフトは、コンテンツの再生を行うためにマイクロソフト社製のOSであるWindows(登録商標)環境下で実行されるMediaFoundationといわれる技術を用いる。MediaFoundationはWindowsでマルチメディアコンテンツを扱うためのCOM(Component Object Model)ベースのAPI(Application Programming Interface)セットである。MediaFoundationはいろいろな機能を持ったモジュールの集合体であるといえる。動画を再生するために、複数のモジュールを有するモジュールライブラリから選択した複数のモジュールを組み合わせてグラフを構築する。
マイクロソフト社は、MediaFoundationを提供する前にDirectShowを提供していた。DirectShowでは、マルチメディアコンテンツの再生の停止という概念が有った。DirectShowを利用するソフトウェアアプリケーションは、DirectShowが発行する停止を示すコマンドを受け取ることで、マルチメディアコンテンツの再生が停止したことを知ることができた。ところが、MediaFoundationでは、マルチメディアコンテンツの再生の停止という概念が無くなり、MediaFoundationを利用するソフトウェアアプリケーションは、マルチメディアコンテンツの停止中であることを知ることができなくなった。
ところで、MediaFoundationでは、コンテンツの再生停止時にデコードを行っているプロセッサが使用しているワークメモリ内のキャッシュの内容をクリアするためにクリア命令をプロセッサに対して発行する。従って、停止時にワークメモリ内のキャッシュの内容はクリアされているので、ワークメモリ内のキャッシュ領域を調べることで、停止中であるか否かを判別することができる。
DVDドライブ112によって再生されたDVDのデータはナビゲーションモジュール501に送られる。ナビゲーションモジュール501は、ビデオパック(V_PCK)、サブピクチャパック(SP_PCK)、及びオーディオパック(A_PCK)を分離する。ナビゲーションモジュール501はオーディオパック(A_PCK)をオーディオデコーダモジュール511に渡す。また、ナビゲーションモジュール501はビデオパック(V_PCK)およびサブピクチャパック(SP_PCK)をビデオデコーダモジュールに渡す。
オーディオデコーダモジュール511は圧縮されている音声情報を伸張して無圧縮のオーディオデータに変換し、オーディオデータをオーディオレートコンバータモジュール512に渡す。オーディオレートコンバータモジュール512は、オーディオデータを適切なサンプリングレートに変換して、オーディオレンダラ513に渡す。オーディオレンダラ513は渡されたオーディオデータとコンピュータ上で動作する他のソフトウェア等が生成したオーディオデータと合成してオーディオドライバ514に渡す。オーディオドライバ514はサウンドコントローラ106を制御して、スピーカ18A,18Bからオーディオを出力する。
ビデオデコーダモジュール521において、ライン21のデータが含まれる場合はライン21のデータをライン21デコーダモジュール522に渡す。ビデオデコーダモジュール521は、内部のデコーダモジュールまたはマルチメディアプロセッサ113を用いてビデオパック(V_PCK)及びサブピクチャパック(SP_PCK)を伸張する。なお、マルチメディアプロセッサ113によってビデオパック(V_PCK)を伸張する場合、マルチメディアプロセッサ伸張したビデオデータに対してインターレス−プログレッシブ変換(IP変換)および高画素化変換を行う。伸張されたビデオデータは拡張ビデオレンダラ(EVR)523に送られる。拡張ビデオレンダラ523内のミキサ523Aはビデオとサブピクチャとのミキシング、字幕を表示する等の処理を実行する。ミキサ523Aでミキシングされたビデオデータは高画質化エンジン523Bによって高画質化処理が実行される。高画質化処理が施されたビデオデータはディスプレイドライバ524に渡される。ディスプレイドライバ524はGPU105を制御して、LCD17に映像を表示する。
プレイヤシェル/ユーザインタフェース531は再生コントロールパネル400の表示に係わる処理を行う。また、プレイヤシェル/ユーザインタフェース531はユーザによって操作されたボタンに応じたコマンドをグラフマネージャ532を介してMediaFoundation531に通知する。MediaFoundation531は通知されたコマンドに応じてナビゲーションモジュール501、オーディオデコーダモジュール511、およびビデオデコーダモジュール521を制御する。
次に、アップコンバート/非アップコンバートの切り替えを行うための構成について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係わるアップコンバート/非アップコンバート切り替え処理を実行するためのモジュールを説明するための図である。
図8に示すように、プレイヤシェル/ユーザインタフェース531、ナビゲーションモジュール501、ビデオデコーダモジュール521、マルチメディアプロセッサ113、拡張ビデオレンダラ523、およびディスプレイドライバ524等から構成される。
プレイヤシェル/ユーザインタフェース531内の切替要求発行モジュール611は、ユーザがアップコンバート切替ボタン431を操作した場合に、ビデオデコーダモジュール521に切替要求を発行する。
ビデオデコーダモジュール521は提供先切替モジュール601、CPU/GPUデコードモジュール602、マルチメディアプロセッサデコードモジュール(MMPデコードモジュール)603等を有する。提供先切替モジュール601はナビゲーションモジュール501から供給された圧縮されているビデオデータをCPU/GPUデコードモジュール602およびMMPデコードモジュール603の一方に渡す。
提供先切替モジュール601は、切替要求発行モジュール611が発行した切替供給を検出すると、CPU/GPUデコードモジュール602およびMMPデコードモジュール603の一方に渡していた圧縮されているビデオデータを、CPU/GPUデコードモジュール602およびMMPデコードモジュール603の他方に渡し始める。
CPU/GPUデコードモジュール602は、CPUによって実行されるソフトウェアアプリケーションである。CPU/GPUデコードモジュール602は、GPUによるデコード支援機能を利用して、渡されたビデオデータを伸張して非圧縮のビデオデータを生成し、生成されたビデオデータを拡張ビデオレンダラ523に渡す。
CPU/GPUデコードモジュール602は、メインメモリ103の一部にストリームバッファ領域とデコード処理用バッファ領域とを確保する。ストリームバッファ領域は、提供先切り替えモジュール601から供給されたビデオデータのストリームを一旦格納しておくために確保される。CPU/GPUデコードモジュール602は、ストリームバッファ領域に格納されているビデオデータのストリームを読み出し、読み出したデータをデコードする。デコード時にデコードバッファ領域にデコード処理に係わるデータを格納する。
MMPデコードモジュール603は、渡されたMPEG−2方式で圧縮されているビデオデータのストリームをマルチメディアプロセッサ113に渡す。マルチメディアプロセッサ113は、渡されたストリームを一旦メモリ113Aのストリームバッファ領域に格納する。マルチメディアプロセッサ113は、ストリームバッファ領域に格納されたビデオデータのストリームを読み出し、読み出したデータをMPEG−2デコード回路301を用いてデコードし、解像度が720×480、または720×576で、インターレス方式のビデオデータを生成する。そして、マルチメディアプロセッサ113は、演算コア311〜314を用いてデコードされたビデオデータに対してIP変換およびCC処理(バイキュービック法を用いたアップコンバート処理)を行い、解像度が1920×1080でYUVフォーカシングマットのビデオデータを生成する。そして、マルチメディアプロセッサ113は、アップコンバートされたビデオデータをMMPデコードモジュール603に戻す。MMPデコードモジュール603は戻されたビデオデータを拡張ビデオレンダラ523に渡す。
なお、提供先切替モジュール601は、図9および図10に示すように、ユーザがアップコンバート/非アップコンバートの切り替えを指示した後、隣接するGOPの区切りのビデオデータからCPU/GPUデコードモジュール602およびMMPデコードモジュール603の他方に渡し始める。図9は、アップコンバートしていないSD画質で再生を行っている状態からユーザがアップコンバートを指示して、アップコンバートして再生する場合を示している。図10は、アップコンバートしているHD画質で再生を行っている状態から、ユーザが非アップコンバートを指示して、アップコンバートしていないSD画質で再生する場合を示している。
次に、提供先切替モジュール601の処理の手順を図11のフローチャートを参照して説明する。
提供先切替モジュール601は、切替要求を受信したか否かを判別する(ステップS11)。切替要求を受信したと判断した場合(ステップS11のYes)、超解像度変換が有効であるか否かを判別する(ステップS12)。超解像度変換が有効であると判断した場合(ステップS12のYes)、メモリ113Aのストリームバッファ領域1113にデータが格納されているか否かを判別する(ステップS13)。
ストリームバッファ領域1113にデータが格納されていないと判断した場合(ステップS13のNo)、停止中であるので、提供先切替モジュール601はMediaFoundation531にマルチメディアプロセッサ113の解放を指示する。MediaFoundation531は、マルチメディアプロセッサ113を解放する(ステップS14)。解放後、提供先切替モジュール601、ビデオデータのストリームをCPU/GPUデコードモジュール602に供給する(ステップS15)。
ステップS13において、バッファにデータが格納されていると判断した場合(ステップS13のYes)、マルチメディアプロセッサ113がデコード処理および超解像度変換処理を行っているので、提供先切替モジュール601はシーケンスヘッダを検出する処理を実行する。シーケンスヘッダを検出した場合(ステップS12のYes)、提供先切替モジュール601はMMPデコードモジュール603へのビデオデータのストリームの供給を停止する(ステップS23)。そして、提供先切替モジュール601は、メモリ113Aのストリームバッファ領域1113にデータが格納されているか否かを判別する(ステップS24)。ストリームバッファ領域1113中にデータが無くなったら(ステップS24のNo)、提供先切替モジュール601はMediaFoundation531にマルチメディアプロセッサ113の解放を指示する。MediaFoundation531は、マルチメディアプロセッサ113を解放する(ステップS25)。解放後、提供先切替モジュール601、ビデオデータのストリームをCPU/GPUデコードモジュール602に供給する(ステップS26)。
ステップS12において、超解像度変換が有効ではないと判断した場合(ステップS12のNo)、メモリ103のストリームバッファ領域1103Aおよびデコードバッファ領域1103Bにデータが格納されているか否かを判別する(ステップS32)。ストリームバッファ領域1103Aおよびデコードバッファ領域1103Bにデータが格納されてないと判断した場合(ステップS32のNo)、停止中であるので、提供先切替モジュール601はMediaFoundation531にマルチメディアプロセッサ113の取得を指示する。MediaFoundation531は、マルチメディアプロセッサ113を取得する(ステップS33)。提供先切替モジュール601は、MMPデコードモジュール603にビデオデータのストリームを提供する(ステップS34)。
ステップS32において、ストリームバッファ領域1103Aおよびデコードバッファ領域1103Bにデータが格納されていると判断した場合(ステップS32のYes)、再生中であるので、提供先切替モジュール601はシーケンスヘッダを検出する処理を実行する。シーケンスヘッダを検出した場合(ステップS42のYes)、提供先切替モジュール601はCPU/GPUデコードモジュール602へのビデオデータのストリームの供給を停止する(ステップS43)。そして、提供先切替モジュール601は、メインメモリ103のストリームバッファ領域1103Aおよびデコードバッファ領域1103Bにデータが格納されているか否かを判別する(ステップS44)。ストリームバッファ領域1113中にデータが無くなったら(ステップS44のNo)、提供先切替モジュール601はMediaFoundation531にマルチメディアプロセッサ113の取得を指示する。MediaFoundation531は、マルチメディアプロセッサ113を取得する(ステップS45)。取得後、提供先切替モジュール601、ビデオデータのストリームをMMPデコードモジュール603に供給する(ステップS46)。
本コンピュータ10では、マルチメディアプロセッサ113にデコード回路を実装し、圧縮されているビデオデータをマルチメディアプロセッサ113に送ることによって、デコード後のビデオデータをマルチメディアプロセッサ113に送る場合に比べて、マルチメディアプロセッサ113に伝送するデータ量を少なくすることが可能になる。
また、シーケンスヘッダを検出することで隣接するGOPの区切りで圧縮されているビデオデータの転送先を切り替えることで動的にアップコンバート処理の実行/非実行の切り替えを動的に行うことが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
101…CPU,103…メインメモリ,113…マルチメディアプロセッサ,113A…メモリ,202…DVDアプリケーションプログラム,301…デコード回路,311〜314…演算コア,601…提供先切替モジュール,602…CPU/GPUデコードモジュール,603…マルチメディアプロセッサデコードモジュール,611…切替要求発行モジュール,1103A…ストリームバッファ領域,1103B…デコードバッファ領域,1113…ストリームバッファ領域。

Claims (10)

  1. 第1メモリと、
    前記第1メモリを作業メモリとして利用し、前記第1メモリに符号化されているビデオデータのストリームが格納される第1ストリームバッファ領域が確保し、前記ビデオデータのストリームをデコードするためのデコード回路と、前記デコード回路によってデコードされたビデオデータの画素数を増大させる超解像変換処理を実行する演算器とを有するマルチメディアプロセッサと、
    前記超解像度変換処理の実行/非実行を切り替えるための切替要求を発行する発行手段と、
    第2メモリと、
    前記第2メモリを作業メモリとして利用し、前記ビデオデータのストリームをデコードするデコード処理を実行するデコードプログラムアプリケーションであって、前記第2メモリに前記符号化されているビデオデータのストリームが格納される第2ストリームバッファ領域と、デコード処理に係わるデータが格納されるデコードバッファ領域とを確保するデコードプログラムアプリケーションと、前記発行手段が発行した前記切替要求に応じて、前記符号化されているビデオデータを管理する単位である画面群構造を分割しないように、前記符号化されているビデオデータの提供先を前記マルチメディアプロセッサおよび前記デコードプログラムアプリケーションの一方から他方に切り替える処理を実行する切替プログラムアプリケーションであって、前記第1メモリ内のストリームバッファ領域内にデータが格納されていない状態で前記マルチメディアプロセッサから前記デコードプログラムアプリケーションに切り替え、前記第2メモリ内のストリームバッファ領域および前記デコードバッファ領域内にデータが格納されていない状態で前記デコードプログラムアプリケーションから前記マルチメディアプロセッサに切り替える切替プログラムアプリケーションとを実行するメインプロセッサと、
    を具備することを特徴とする再生装置。
  2. 前記プロセッサが実行するデコード処理を支援するサブプロセッサを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記符号化されているビデオデータを管理する単位である画面群構造はGOP(Group Of Pictures)であり、
    前記切替プログラムアプリケーションは、前記GOPの区切りで前記符号化されているビデオデータの提供先を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 前記切替プログラムアプリケーションは、シーケンスヘッダの有無で前記GOPの区切りを検出することを特徴とする請求項3に記載の再生装置。
  5. 前記ビデオデータの再生を停止する際に、前記デコードプログラムアプリケーションに前記第2ストリームバッファ領域および前記デコードバッファ領域のリセット、或いは前記マルチメディアプロセッサに前記第1ストリームバッファ領域のリセットを指示する手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  6. 第1メモリを作業メモリとして利用し、前記第1メモリに符号化されているビデオデータのストリームが格納される第1ストリームバッファ領域が確保し、前記ビデオデータのストリームをデコードするためのデコード回路と、前記デコード回路によってデコードされたビデオデータの画素数を増大させる超解像変換処理を実行する演算器とを有するマルチメディアプロセッサと、第2メモリを作業メモリとして利用し、前記ビデオデータのストリームをデコードするデコード処理を実行するデコードプログラムアプリケーションであって、前記第2メモリに前記符号化されているビデオデータのストリームが格納される第2ストリームバッファ領域と、デコード処理に係わるデータが格納されるデコードバッファ領域とを確保するデコードプログラムアプリケーションと、前記符号化されているビデオデータのストリームの提供先を前記マルチメディアプロセッサおよび前記デコードプログラムアプリケーションの一方から他方に切り替える処理を実行する切替プログラムアプリケーションとを実行するメインプロセッサとを有する再生装置の制御方法であって、
    前記切替プログラムアプリケーションは、前記符号化されているビデオデータのストリームを前記マルチメディアプロセッサおよび前記デコードプログラムアプリケーションの一方に供給し、
    前記超解像度変換処理の実行/非実行を切り替えるための前記切替要求を発行し、
    前記切替要求に応じて、前記マルチメディアプロセッサから前記デコードプログラムアプリケーションにストリームの伝送を切り替える場合、前記切替プログラムアプリケーションは、前記符号化されているビデオデータを管理する単位である画面群構造を分割しないように、前記マルチメディアプロセッサへの前記符号化されている前記ビデオデータのストリームの供給を停止し、
    前記マルチメディアプロセッサへの前記ビデオデータのストリームの供給を停止した後、前記切替プログラムアプリケーションは、前記第1メモリの前記第1ストリームバッファ領域内にデータが格納されていない状態になってから、前記デコードプログラムアプリケーションへの前記ビデオデータのストリームの供給を開始し、
    前記切替要求に応じて、前記デコードプログラムアプリケーションから前記マルチメディアプロセッサにストリームの伝送を切り替える場合、前記切替プログラムアプリケーションは、前記符号化されているビデオデータを管理する単位である画面群構造を分割しないように、前記デコードプログラムアプリケーションへの前記符号化されている前記ビデオデータのストリームの供給を停止し、
    前記デコードプログラムアプリケーションへの前記ビデオデータのストリームの供給を停止した後、前記切替プログラムアプリケーションは、前記第2メモリの前記第ストリームバッファ領域および前記デコードバッファ領域内にデータが格納されていない状態になってから、前記マルチメディアプロセッサへの前記ビデオデータのストリームの供給を開始する
    ことを特徴とする再生装置の制御方法。
  7. 前記再生装置は、前記デコードプログラムアプリケーションが実行するデコード処理を支援するサブプロセッサを更に具備することを特徴とする請求項6に記載の再生装置の制御方法。
  8. 前記符号化されているビデオデータを管理する単位である画面群構造はGOP(Group Of Pictures)であり、
    前記GOPの区切りで前記符号化されているビデオデータのストリームの供給を停止することを特徴とする請求項6に記載の再生装置の制御方法。
  9. シーケンスヘッダの有無で前記GOPの区切りを検出することを特徴とする請求項8に記載の再生装置の制御方法。
  10. 前記ビデオデータの再生を停止する際に、前記デコードプログラムアプリケーションに前記第2ストリームバッファ領域および前記デコードバッファ領域のリセット、或いは前記マルチメディアプロセッサに前記第1ストリームバッファ領域のリセットを指示する手段を更に具備することを特徴とする請求項6に記載の再生装置の制御方法。
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