JP5473125B2 - 磁気ヘッドの製造方法と磁気記録装置の製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法と磁気記録装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は記録(Write)素子と再生(Read)素子を備えた磁気ヘッドを低コストで製造する方法に関する。また、低コストで製造された磁気ヘッドを組み込む磁気記録装置の製造方法に関する。
近年、磁気記録装置の面記録密度は、高密度化し、それを実現する磁気ヘッドを選別するためには、高額な試験装置(テスタ)を多数台、購入して、活用しなければならない。一方、磁気記録装置の単価は下落し、製造コストの低減が磁気記録装置のメーカにとって解決しなければならない重要な課題になっている。
そこで、発明者らは、従来、磁気ヘッドを磁気ヘッド製造工場から磁気記録装置の組立工場に運ぶ前の選別試験を、全数試験からサンプリング試験に変更し、磁気ヘッド用の試験装置の台数を減らすことで、製造コストを低減することを検討した。
同様な課題は、磁気ヘッドの製造工場のみならず、半導体の製造工場でも存在する。例えば、特許文献1には、半導体チップの試験時間を低減するために、ウエハ面内に形成される全チップを試験するのではなく、予め定めた位置に形成されたチップだけをサンプリングで試験し、その試験結果によって、他のチップを試験するかどうかを決定する。その判断基準として、ウエハ毎の歩留りを用い、歩留りが高いウエハは、サンプリング試験の結果だけを信じて出荷する。
特開平8−274139号公報 特開2009−205774号公報 特開2009−211758号公報
特許文献1は、歩留りの高いウエハはサンプリング試験の結果だけを信じて、同じウエハ面内に形成された半導体チップを良品と仮定して出荷する。しかし、出荷されたチップの中に不良品がかなりの数量、混入することは避けられない。
磁気ヘッドをサンプリング試験にした場合、磁気ヘッドの製造工場と磁気記録装置の組立工場の間では、組立工場に運ばれる磁気ヘッドの中に、不良品が混入する割合を定量化して、不良品が混入する割合に基づいて、磁気ヘッドの単価を取り決める必要がある。不良品が混入する割合が高ければ、組み立てた磁気記録装置の不良率が上昇し、磁気記録装置の製造コストが上昇する。一方、磁気ヘッドをサンプリング試験にすることで、全数試験の場合より磁気ヘッドの製造コストを低減でき、磁気ヘッドの単価を低減できる。このようなトレードオフの関係を適切な状態に管理するためには、不良品が混入する割合を可能な限り低減するとともに、その割合を適切な値に調整する必要がある。
また、磁気ヘッドをサンプリングで試験した場合、特許文献2や特許文献3に記載されているような磁気ヘッドの試験結果をフィードフォワードして磁気記録装置の製造プロセスを制御技術が活用できなくなる課題がある。
そこで、本発明の目的は、上記の状況において、不良品が混入する割合を低減し、かつその割合を調整できるサンプリング試験の方法を提供する。
また、サンプリング試験を行う場合においても、すべての磁気ヘッドの試験結果を予測し、特許文献2や特許文献3の磁気記録装置の製造方法を活用できる方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の磁気ヘッドの製造方法は、複数の磁気ヘッドを第1の被試験ヘッドと無試験候補ヘッドに分類する第1の分類ステップと、該第1の被試験ヘッドに分類された磁気ヘッドの特性値を測定し選別する第1の試験ステップと、該第1の試験ステップで測定した第1の被試験ヘッドの特性値から、第1の分類ステップで無試験候補ヘッドに分類された磁気ヘッドの特性値を予測する予測ステップと、該予測ステップで予測した磁気ヘッドの特性値を用いて、第1の分類ステップで分類された複数の無試験候補ヘッドを無試験ヘッドと第2の被試験ヘッドに分類する第2の分類ステップと、該第2の被試験ヘッドの特性値を測定し選別する第2の試験ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る磁気ヘッドの製造方法を適用することで、サンプリング試験であっても不良品が混入して組立工場に運ばれる割合を低く抑えることができ、試験装置への設備投資を低減できる。また、不良品が混入して組立工場に運ばれる割合を調整することができる。また、サンプリング試験の状況においても、磁気ヘッドの試験結果を用いた磁気記録装置の製造技術を活用でき、磁気記録装置の不良率を低く抑えることができる。また、本発明を量産工場に適用することで、例えば、年末など他の季節より需要が増加するときに、従来の全数試験では、高額な試験装置の台数がボトルネックとなり、需要に見合った供給ができなかった課題を解決でき、機会損失を回避できる。
磁気ヘッドの試験手順の一例を示す図。 磁気記録装置の概略の一例を示す図。 磁気記録装置の概略の一例を示す図。 磁気ヘッドの概略の一例を示す図。 磁気記録装置の製造工程の概略の一例を示す図。 ウエハの概略の一例を示す図。 ローバーの概略の一例を示す図。 分類ステップS300の手順を示す図。 予測ステップS600の手順を示す図。 分類ステップS500ないしはS501の手順を示す図。 分類ステップS700の手順を示す図。 静的電磁気試験の規格値の一例を示す図。 サンプリング・ルールの一例を示す図。 動的電磁気試験の規格値の一例を示す図。 予測値用の規格値の一例を示す図。 磁気ヘッド特性テーブルの一例を示す図。 磁気ヘッド特性テーブルの一例を示す図。 磁気ヘッド特性テーブルの一例を示す図。 磁気ヘッド特性テーブルの一例を示す図。 磁気ヘッド特性テーブルの一例を示す図。 記録素子の特性値を説明する波形信号の一例を示す図。 静的電磁気試験装置の一例を示す図。 動的電磁気試験装置の一例を示す図。 ハードウェア構成の一例を示す図。 同じローバー上の隣接ヘッドの記録素子の特性値を比較したグラフの一例を示す図。 同じローバー上の隣接ヘッドの再生素子の特性値を比較したグラフの一例を示す図。 予測用規格値と第1サンプリング率に対する不良ヘッドの混入率の一例を示す図。 予測用規格値と第1サンプリング率に対する総合サンプリング率の一例を示す図。 総合サンプリング率を固定したときの不良ヘッドの混入率の一例を示す図。 不良ヘッドの混入率を固定したときの総合サンプリング率の一例を示す図。 予測用プロファイルの一例を示す図。 試験結果データベースのテーブルの一例を示す図。 磁気ヘッドの組合せの一例を示す図。 半導体の試験手順の一例を示す図。
まず、本発明が係る磁気記録装置や磁気ヘッド、また、それらの製造方法について、概略を説明する。
図2は、磁気記録装置の概略を示す一例であり、磁気記録装置の筐体の蓋を開け、上方から見た平面図である。ロータリーアクチュエータ82に支持されたサスペンションアーム81の先端に磁気ヘッド70が固定されている。磁気ヘッド70の端部にある記録(Write)素子と再生(Read)素子によって、スピンドルモータ85で回転する磁気ディスク84に情報を書き込んだり、読み出したりする。磁気ヘッド70、サスペンションアーム81、ロータリーアクチュエータ82をまとめて、ヘッド・スタック・アセンブリ83と呼ぶ。
図3は、磁気記録装置の概略を示す一例であり、磁気記録装置を側面から見た図である。ヘッド・スタック・アセンブリ83は、磁気記録装置の記憶容量に応じて、1個ないしは複数の磁気ヘッド70とサスペンションアーム81の対を備え、図示した例では、1個のロータリーアクチュエータ82に、4個の磁気ヘッドと4個のサスペンションアームを備えている。また、磁気記録装置は、1枚ないしは複数の磁気ディスク84を備え、図示した例では、2枚の磁気ディスクを備えて、両面に情報を記録する。
図4は、磁気ヘッドの概略を示す一例である。磁気ヘッド70は、スライダと呼ばれることもある。磁気ヘッド70は、浮上面71にレール72および73を備え、回転する磁気ディスク84に接近した際、空気流入端74から空気流出端75への気流によって、浮上することができる。空気流出端に記録(Write)素子76と再生(Read)素子77を備え、記録素子や再生素子との情報の入出力を行うために電極78を設けている。
図5は、磁気ヘッド70と磁気ディスク84のそれぞれの製造工程から、磁気記録装置の組立工程までを含む製造工程の概略を示す一例である。ステップS101では、ウエハと呼ばれる基板に、塗布、露光、現像、エッチング、膜付けなどを繰り返す薄膜プロセスで再生素子と記録素子の対を多数個形成する。ステップS102では、ウエハをローバーと呼ばれる棒状にスライシングし、ローバー単位に浮上面71を研磨加工によって形成する。
次に、レール72および73を薄膜プロセスと同様に、塗布、露光、現像、エッチングの処理によって形成する。レール72および73を形成後、ローバーを磁気ヘッドごとにスライシングする。ステップS103では、各磁気ヘッドに対して、静的電磁気試験を行い、主に再生素子の特性を測定して、磁気ヘッドを選別する。静的電磁気試験は、磁気ヘッドに磁場を近づけ、その磁場の強度を再生素子が正しくセンシングして、電気信号に変換できるかどうかを評価する試験である。そのため、現状、静的電磁気試験で、記録素子の特性値を測定して、試験することはほとんどできない。
次にステップS104では、各磁気ヘッドに対して、動的電磁気試験を行い、主に記録素子の特性値を測定し、磁気ヘッドを選別する。動的電磁気試験は、磁気ヘッドを実際に磁気ディスク上で浮上させ、記録素子で磁気ディスクに情報を書き込み、書き込まれた情報を正しく再生素子で読み取れるかどうかを評価する試験である。動的電磁気試験は、磁気ヘッドを実際に磁気ディスク上で浮上させる必要があるため、高額な試験装置が必要となる。動的電磁気試験では、再生素子の特性値も測定できるが、記録素子で書き込んだ情報を読み取るため、測定結果が記録素子の特性値に依存する。そのため、一般的に、静的電磁気試験は再生素子の特性値を測定して選別する試験、動的電磁気試験は記録素子の特性値を測定し選別する試験と位置付けられている。ステップS104の選別で良品として判定された磁気ヘッドは、複数個の磁気ヘッドをまとめて、磁気記録装置の組立工程に運ばれる。
一方、ステップS105では、ディスクに薄膜プロセスを施して、情報を記録できる磁気ディスクを形成する。従来の面記録方式の磁気ディスクの場合、施す処理は基本的に膜付けだけであったが、近年、開発が進んでいるパターン付き磁気ディスクは、磁気ヘッドと同様に露光やエッチングの処理が加わっている。
ステップS106では、電磁気試験が行われ、磁気ディスクを選別する。ステップS106の選別で良品と判定された磁気ディスクは、複数枚の磁気ディスクをまとめて、磁気記録装置の組立工程に運ばれる。
ステップS107では、ヘッド・スタック・アセンブリ83が組み立てられる。このとき、特許文献2や特許文献3に記載されているように、ステップ103やステップ104の電磁気試験の結果をもとに、磁気ヘッドの組み合わせを考慮して、組み付けることで、磁気記録装置の良品率を高く維持することができる。
ステップS108では、ヘッド・スタックアセンブリ83、磁気ディスク84、スピンドルモータ85などを筐体に組み付ける。ここでも同様に、磁気ヘッドと磁気ディスクの組み合わせを考慮して、組み付けることで、磁気記録装置の良品率を高く維持することができる。
ステップS109では、磁気ディスク84に磁気ヘッドの位置決めに用いるサーボ信号を書き込んだり、磁気ヘッドの磁気記録幅や、磁気ディスクをスピンドルモータで回転させたときの揺らぎなどを基に、磁気記録装置の各種パラメータを調整する。
ステップS110では、磁気記録装置を試験し、選別する。ステップS110で良品と判定された磁気記録装置を出荷する。
図6は、多数の磁気ヘッドを形成したウエハの概略を示した一例である。丸い外枠1001がウエハを表す。ウエハには、ウエハ面内の座標を定義するための基準となるノッチ1002がある。ウエハ面内には多数の細長い長方形で図示したローバー(Rowbar)が形成される。各ローバーには、ウエハ面内の座標に基づいて、通し番号が付与される。図示した例では、1枚のウエハに560本のローバーが形成され、R001からR560までの通し番号が付与されている。
図7は、R001からR560で示したローバーの概略を示した一例である。細長いローバーには多数の磁気ヘッドが形成される。図示した例では、1本のローバーに60個の磁気ヘッドが形成され、それぞれC01からC60までの通し番号が付与されている。すなわち、ウエハ面内のローバーの通し番号と、ローバー内の通し番号から、ウエハ面内のどの座標で形成された磁気ヘッドか、一目でわかる仕組みになっている。すなわち、生産されるすべての磁気ヘッドに対して、ウエハの通し番号、ウエハ面内のローバーの通し番号、ローバー内の通し番号を付与することで、すべての磁気ヘッドを通し番号で管理している。
次に、本発明に係る磁気ヘッドの試験方法を説明する。
図1は、磁気ヘッドの静的電磁気試験と動的電磁気試験の手順の一例である。静的電磁気試験ステップS103の中で、まずステップS200で、再生素子の特性値を測定する。再生素子77の特性値とは、再生素子の抵抗値(MRDCR)、再生素子が受信した磁場を電極78から出力する電圧の振幅(AMP)、その振幅の非対称性(ASYM)などである。
次に、ステップS300で、磁気ヘッドを測定値と規格値と動的電磁気試験のサンプリング・ルールに基づき、スクラップと被試験ヘッドと無試験候補ヘッドに分類する。次に被試験ヘッドと無試験候補ヘッドを動的電磁気試験ステップS104に進める。
動的電磁気試験ステップS104の中では、まずステップS400で、ステップS300で被試験ヘッドに分類した磁気ヘッドに対して、記録素子の特性値を測定する。記録素子の特性値とは、磁気ディスクに記録素子で信号を2回書き込み、書き込んだ信号を再生素子で読み取り、電極78から出力された信号を解析した結果である。具体的には、2回目の信号波形の平均的な幅(MWW)、信号波形の上部の幅(SQZ)、2回目の信号と、2回目の信号を書き込んだ後も残っている1回目の信号との振幅比(OW)などである。ここで、振幅比は、2つの値の比に対して、対数をとり、20倍してデシベルで表した値である。
ステップS500では、測定した記録素子の特性値と規格値を比較し、被試験ヘッドをスクラップ、良品A、良品Bに分類する。一方、ステップS600では、ステップS400で測定した被試験ヘッドの特性値を利用して、無試験候補ヘッドの記録素子の特性値を予測する。
ステップS700では、無試験候補ヘッドに対して予測した記録素子の特性値と、予測用の規格値を比較し、被試験ヘッド、良品C、良品Dに分類する。ステップS401では、ステップS400と同じ方法で被試験ヘッドの記録素子の特性値を測定する。ステップS501では、ステップS500と同じ方法で被試験ヘッドをスクラップ、良品A、良品Bに分類する。
以上の手順で良品として分類された良品A、良品B、良品C、良品Dをそれぞれ組立工場に運ぶ。すなわち、良品の磁気ヘッドを組立工場に出荷する。本例では、良品をA、B、C、Dの4通りに分類したが、この限りではない。また、特性値を実測した磁気ヘッドは良品Aと良品B、特性値を予測しただけの磁気ヘッドは良品Cと良品Dに分類したが、良品Cを良品Aと混ぜたり、良品Dを良品Bと混ぜてもよい。
図8は、ステップS300の詳細な手順の一例である。ステップS300では、磁気ヘッドを再生素子の測定値と規格値と動的電磁気試験のサンプリング・ルールに基づき、スクラップと被試験ヘッドと無試験候補ヘッドに分類する。まずステップS301で、ステップS200で測定された再生素子の特性値が記録された磁気ヘッド特性テーブル1010を読み込み、ステップS302で、規格値1020を読み込む。ステップS303では、磁気ヘッドごとにステップS301で読み込んだ再生素子の測定値とステップS302で読み込んだ規格値を比較し、良品(Pass)か不良品(Fail)かを判定し、磁気ヘッド特性テーブルに判定結果を書き込む。ステップS304では、動的電磁気試験のためのサンプリング・ルール1030を読み込む。ステップS305では、ステップS303で良品と判定した磁気ヘッドに対して、被試験ヘッドか無試験候補ヘッドかを分類し、磁気ヘッド特性テーブルに分類結果を書き込む。ステップS306では、磁気ヘッド特性テーブルに基づき、各磁気ヘッドをスクラップか被試験ヘッドか無試験ヘッドか区別してアンロードする。
図9は、ステップS600の詳細な手順の一例である。ステップS601では、ステップS300で更新した磁気ヘッド特性テーブル1011を読み込む。次にステップS602では、被試験ヘッドに対して実測された記録素子の特性値から、(数1)、ないしは(数2)と(数3)の組合せで無試験候補ヘッドの記録素子の特性値を予測する。(数1)を用いる場合、同じローバー上の2か所Ci、Cj(ここで、Ciはローバー上の座標でi番目の位置を示し、Cjはj番目の位置を示す。なお、i≠jである。)に位置する磁気ヘッドに対して、実測した特性値m(Ci)、m(Cj)(ここで、m(Ci)、m(Cj)は、それぞれローバー上の位置Ci,Cjにて実測した特性値を示す。)から、直線補間でCt(ローバー上の座標でt番目の位置を示す。)に位置する磁気ヘッドの特性値を予測する。
一方、(数2)と(数3)の組合せの場合、予め過去に生産された多数の磁気ヘッドの特性値をウエハ面内の座標ごとに、平均値ないしは中央値としてプロファイル1080を用いて、同じローバー上で実測したすべての磁気ヘッドの特性値と、プロファイル1080から実測した磁気ヘッドと同じ位置の値の差をそれぞれ計算し、差の中央値とプロファイル1080からCtの位置の値を加算した値を特性値として予測する。次にステップS603では、予測した特性値を磁気ヘッド特性テーブルに書き出す。ここでは、(数1)、ないしは(数2)と(数3)の組合せで無試験候補ヘッドの記録素子の特性値を予測した例を示したが、これらの式に限ったものではない。たとえば、同じローバー上で実測したすべての磁気ヘッドの特性値に、スプライン曲線などの曲線を近似する方式でもよい。ただし、発明者らの実験の結果、スプライン曲線は、ローバー上でステップS300で不良と判定された磁気ヘッドが多い場合に、無試験候補ヘッドの特性値の予測精度が著しく低下する問題があり、お勧めしない。
Figure 0005473125
Figure 0005473125
Figure 0005473125
図10は、ステップS500およびS501の詳細な手順の一例である。S500とS501は同じ手順である。まずステップS502で、磁気ヘッド特性テーブルを読み込み、ステップS503で規格値1051を読み込む。次にステップS504では、被試験ヘッドに対して、磁気ヘッド特性テーブルに記述された特性値とステップS503で読み込んだ規格値を比較し、不良(Fail)フラグ、良品A(Pass-A)フラグ、良品B(Pass-B)フラグのいずれかを付与する。ステップS505では、フラグが付与された磁気ヘッド特性テーブルを更新、登録する。ステップS506では、付与されたフラグに基づき、磁気ヘッドごとに不良ヘッド、良品A、良品Bに分類し、アンロードする。
図11は、ステップS700の詳細な手順を示す一例である。まずステップS701で、磁気ヘッド特性テーブルを読み込み、ステップS702で予測用規格値1051を読み込む。予測用規格値とは、ステップS602で、記録素子の特性値を予測したときの予測誤差を考慮して、本来、不良ヘッドであるにも関わらず、予測誤差によって良品ヘッドと判定されてしまうことを防ぐために、規格値1050より厳しくした規格値である。ステップS703では、磁気ヘッド特性テーブルに記述された予測された特性値と、予測用規格値1051を比較し、無試験候補ヘッドに対して、良品C(Pass-C)フラグ、良品D(Pass-D)フラグないしは被試験フラグを付与する。ステップS704では、フラグを付与した磁気ヘッド特性テーブルを更新、登録する。ステップS705では、付与されたフラグに基づき、磁気ヘッドごとに良品C、良品B、被試験ヘッドに分類し、良品Cや良品Dの磁気ヘッドはアンロードし、被試験ヘッドは、記録素子特性を測定するため、ステップS401を実行する。
図12は、再生素子特性の規格値の一例である。1020では、再生素子の抵抗値(MRDCR)、再生素子が受信した磁場を電極78から出力する電圧の振幅(AMP)、その振幅の非対称性(ASYM)の3種類の再生素子の特性値に対して、良品と判定するための規格値が定義されている。図示した例では、MRDCRが、300以上1000未満、AMPが、5000以上20000未満、ASYMが−10以上10未満の条件をすべて満たせば良品ヘッド、一つでも規格外であれば、不良品ヘッドと判定することを意味する。
図13は、動的電磁気試験のためのサンプリング・ルールの一例である。1030は、1列目が項目、2列目がデータであり、項目Measureと項目Skipは、被試験フラグと無試験候補フラグの頻度を表す。図示した例では、項目Measureが1、項目Skipが3であるため、被試験フラグを1個の磁気ヘッドに付与し、続く3個の磁気ヘッドに無試験候補フラグを付与することを意味する。また、項目Startは、0であれば、C01から順に検索して、最初に良品フラグが付いた磁気ヘッドに被試験フラグを付与し、1であれば、C01から数えて、2つ目の良品フラグが付いた磁気ヘッドに被試験フラグを付与し、2であれば、C01から数えて、3つ目の良品フラグが付いた磁気ヘッドに被試験フラグを付与する。このように項目Startで、C01から順に検索して、最初に被試験フラグを付与する磁気ヘッドを指定する。項目Endは、1であれば、C60から順にさかのぼって検索し、最初に良品フラグが付いた磁気ヘッドに他の項目の条件に関わらず、被試験フラグを付与し、0であれば、項目Measure、項目Skip、項目Startの条件にのみ従って被試験フラグを付与する。磁気ヘッド特性テーブル1011は、図示したサンプリング・ルール1030で被試験フラグおよび無試験候補フラグを付与した結果である。
図14は、記録素子特性の規格値の一例である。1050では、記録素子で信号波形を2回書き込み、2回目の信号波形の平均的な幅(MWW)、2回目の信号波形の上部の幅(SQZ)、1回目の信号と2回目の信号の振幅比(OW)の3種類の記録素子の特性値に対して、良品と判定するための規格値が定義されている。図示した例では、MWWが110以上120未満、SQZが0以上20未満、OWが25以上の条件をすべて満たせば良品A(Pass-A)のヘッド、MWWが120以上130未満、SQZが0以上20未満、OWが25以上の条件をすべて満たせば良品B(Pass-B)のヘッド、良品Aにも良品Bにもならないものを不良品ヘッドと判定することを意味する。
図15は、記録素子特性の予測用の規格値の一例である。1051では、MWW、SQZ、OWの3種類の記録素子の特性値に対して、良品と判定するための規格値が定義されている。図示した例では、MWWが115以上120未満、SQZが0以上18未満、OWが30以上の条件をすべて満たせば良品C(Pass-C)のヘッド、MWWが120以上125未満、SQZが0以上18未満、OWが30以上の条件をすべて満たせば良品D(Pass-D)のヘッド、良品Cにも良品Dにもならないものを被試験ヘッドと判定することを意味する。1051の予測用規格値は、予測誤差を考慮して、1050の規格値より厳しく設定してある。
図16から図20に、各ローバーレベルでの磁気ヘッド特性テーブルの例を示す。
この磁気ヘッド特性テーブルに書き込まれる、またはこのテーブルから読み出される各素子のデータ(測定値や判定結果など)は、ウエハの通し番号とウエハ面内のローバーの通し番号とローバー内の位置の通し番号の各通し番号を検索キーとして、検索される。
図16は、磁気ヘッド特性テーブルの一例であり、ステップS200が完了し、ステップS301で読み込むときの状態である。磁気ヘッド特性テーブルは、ローバー毎に1つのテーブルをもち、各行はローバー内の位置、すなわちC01からC60を表す。1列目は、ローバー内の位置、2列目から4列目はステップ200で測定された再生素子の特性値である。図示した例では、特性値が3種類ある場合を例として示したが、これに限ったものではなく、数十種類あることが一般的である。5列目以降は、ステップS301で読み込むときには空欄である。
図17は、磁気ヘッド特性テーブルの一例であり、ステップS306で更新、登録するときの状態である。磁気ヘッド特性テーブル1011は、1010の5列目と6列目に付与されたフラグが入力されている。5列目には、ステップS303で付与された良品(Pass)フラグないしは不良品(Fail)フラグが入力されている。すなわち、2列目から4列目の再生素子の特性値と、規格値1020を比較し、3種類の特性値すべてが規格内であれば、良品(Pass)フラグ、3種類の特性値が一つでも規格外であれば、不良品(Fail)フラグが入力されている。6列目には、ステップS305で付与された被試験(Measure)フラグないしは無試験候補(Skip)フラグが入力されている。すなわち、サンプリング・ルール1030に基づいて、5列目で良品(Pass)フラグが付いた行に被試験(Measure)フラグないしは無試験候補(Skip)フラグが入力され、5列目に不良品(Fail)フラグが付いた行には何も入力されていない。
図18は、磁気ヘッド特性テーブルの一例であり、ステップS400の記録素子の特性値の測定が完了し、ステップS601で読み込むときの状態である。磁気ヘッド特性テーブル1012の右端から5列目が、磁気ヘッド特性テーブル1011の左端から6列目に相当する。磁気ヘッド特性テーブル1012は、右端から5列目に被試験ヘッド(Measure)フラグが付与された行に、ステップS400での測定結果であるMWWが右端から4列目、SQZが右端から3列目、OWが右端から2列目に入力されている。
図19は、磁気ヘッド特性テーブルの一例であり、被試験ヘッドに対してステップS500、および無試験候補ヘッドに対してステップS700が両方とも完了したときの状態である。磁気ヘッド特性テーブル1013は、1012に対して、右端から5列目の無試験候補ヘッド(Skip)フラグが付与された行に、右端から4列目、3列目、2列目に(数1)で予測した特性値が入力されている。例えば、磁気ヘッドの位置C03のMWWは、C02のMWWとC06のMWWの値を用いて、((6−3)×133.26+(3−2)×134.11)÷(6−2)を計算して、133.473が入力されている。また、最右列には、規格値1050ないしは規格値1051と、特性値を比較して、分類したフラグが入力されている。すなわち、被試験ヘッド(Measure)フラグが付与された行には、ステップS504で付与された不良品(Fail)フラグ、良品A(Pass-A)フラグ、良品B(Pass-B)フラグのいずれか一つが付与され、無試験候補ヘッド(Skip)フラグが付与された行には、ステップS703で付与された良品C(Pass-C)フラグ、良品D(Pass-D)フラグ、被試験ヘッド(Measure)フラグのいずれか一つが付与されている。
図20は、磁気ヘッド特性テーブルの一例であり、ステップS501が完了したときの状態である。磁気ヘッド特性テーブル1014では、ステップ703で被試験ヘッド(Measure)フラグが付与された磁気ヘッドに対して、ステップS401で記録素子の特性を実測した結果が、予測値に上書きされ、上書きされた特性値と、図14で示す規格値1050を比較して、最右列に、不良品(Fail)フラグ、良品A(Pass-A)フラグ、良品B(Pass-B)フラグのいずれかが、被試験ヘッド(Measure)フラグに代わって入力されている。例えば、磁気ヘッド特性テーブル1013の磁気ヘッドの位置C03のMWWは、予測値として133.473が入力されていたが、磁気ヘッド特性テーブル1014では、ステップS401で実測された132.11が上書きされている。また、磁気ヘッド特性テーブル1013の磁気ヘッドの位置C03の最右列は、被試験ヘッド(Measure)フラグが入力されていたが、磁気ヘッド特性テーブル1014では、ステップS501での分類結果として不良品ヘッド(Fail)フラグに上書きされている。
図21は、記録素子の特性値の測定方法の一例をある。縦軸は信号波形の強度(電圧)、横軸は磁気ディスクの半径方向の信号幅であり、太い実線の曲線1401は、記録素子で2回目に書き込んだ信号波形であり、破線の曲線1402、1403は、記録素子で1回目に書き込んだ信号波形が2回目の書き込みの影響で山が小さくなった状態である。MWWは、曲線1401の高さが半分の位置の幅を測定した結果である。また、SQZは、曲線1401の高さが半分の位置での接線1404、1405に対して、波形の頂上での接線間の距離を測定した結果である。また、OWは、曲線1401の高さと、曲線1402、1403の高さの平均値との比率に対して、対数をとり、20倍した値である。
図22は、静的電磁気試験装置の概略の一例である。静的電磁気試験装置1101は、静的電磁気試験ユニット1102、ステップS102で加工された複数の磁気ヘッドを投入するローダー1103、ステップS300で分類された磁気ヘッドを払い出すアンローダー1104、1105、1106を備える。静的電磁気試験ユニット1102は、各磁気ヘッドの通し番号(シリアル番号)、すなわちウエハの通し番号とウエハ面内のローバーの通し番号とローバー内の位置の通し番号の組合せからなる通し番号を光学的に読み取る通し番号読み取り部1111、ローダー1103から磁気ヘッドを通し番号読み取り部や試験部に移動したり、磁気ヘッドを試験部からアンローダー1104、1105、1106に移動したりするロボットハンドラ1112、磁気ヘッドに対して再生素子の特性値を測定する試験部1113、静的電磁気試験装置の全体や各部分を制御したり、測定した特性値を記憶したり、ステップS300の分類処理を実行したりする制御&記憶部1114、ローカルエリアネットワーク1301を介して他の装置やデータベース装置とデータの送受信を行うネットワークインターフェース部1115を備えている。
図23は、動的電磁気試験装置の概略の一例である。動的電磁気試験装置1201は、動的電磁気試験ユニット1202、ステップS300で被試験ヘッドと判定した複数の磁気ヘッドを投入するローダー1203、ステップS300で無試験候補ヘッドと判定した複数の磁気ヘッドを投入するローダー1204、ステップS500、ステップS501およびステップS700で分類された磁気ヘッドを払い出すアンローダー1205、1206、1207、1208、1209を備える。動的電磁気試験ユニット1202は、各磁気ヘッドの通し番号(シリアル番号)、すなわちウエハの通し番号とウエハ面内のローバーの通し番号とローバー内の位置の通し番号の組合せからなる通し番号を光学的に読み取る通し番号読み取り部1211、ローダー1203や1204から磁気ヘッドを通し番号読み取り部や試験部に移動したり、磁気ヘッドを試験部からアンローダー1205、1206、1207、1208、1209に移動したりするロボットハンドラ1212、磁気ヘッドに対して記録素子の特性値を測定する試験部1213、動的電磁気試験装置の全体や各部分を制御したり、測定した特性値を記憶したり、ステップS500、ステップS700、ステップS501の分類処理を実行したり、ステップS600の無試験候補ヘッドの特性値を予測したりする制御&記憶部1214、ローカルエリアネットワーク1301を介して他の装置やデータベース装置とデータの送受信を行うネットワークインターフェース部1215を備えている。動的電磁気試験装置1201は、ローダー1203にセットした複数の磁気ヘッドをロボットハンドラ1212で一つずつ保持し、通し番号読み取り部1211で通し番号を読み取り、試験部1213で特性値を測定する。すなわち、ローダー1203にセットした複数の磁気ヘッドに対してステップS400を実行する。ローダー1204にセットした複数の磁気ヘッドは、ローダー1203にセットした複数の磁気ヘッドの特性値を測定した後に、ロボットハンドラ1212で一つずつ保持し、通し番号読み取り部1211で通し番号を読み取り、分類する。ステップS700で良品C(Pass-C)ないしは良品D(Pass-D)と判定された磁気ヘッドは、試験部1213には移動せずに、アンローダー1207ないしは1208へ払いだされる。そのため、試験時間を大幅に短縮でき、動的電磁気試験装置の台数が少なくても磁気ヘッドを生産できる。
上記の図22、23で示したように、図1で示す各処理ステップは、制御&記憶部1114あるいは1214を含むシステムにより、データベース、例えば、図16乃至20で示す磁気ヘッド特性テーブルの管理を行い、それを用いて判定などを行うことで各処理の実行を実現している。
図24は、本発明が係るハードウェア構成の概略の一例である。磁気ヘッドの製造工場には、静的電磁気試験装置1101、動的電磁気試験装置1201および各種の製造装置1302があり、それぞれローカルエリアネットワーク1301を介して接続されている。また、磁気記録装置の組立工場には、ヘッド組立装置1304、ヘッド・ディスク組立装置1305、機能調整装置1306、試験装置1307があり、それぞれローカルエリアネットワーク1301を介して接続されている。静的電磁気試験装置1101で測定された磁気ヘッドの特性値や、動的電磁気試験装置1201で測定されたり、予測された磁気ヘッドの特性値は、ローカルエリアネットワーク1301を介して、磁気ヘッド試験結果データベース装置1303に格納される。また、磁気ヘッド試験結果データベース装置1303に格納された特性値は、ヘッド組立装置1304、ヘッド・ディスク組立装置1305、機能調整装置1306から通し番号を検索キーとして読みだされ、製造時のプロセス制御に活用される。
図25は、本発明のきっかけとなった実験結果の一例である。図示した例は、横軸はローバー上のC06に位置する磁気ヘッドのMWW、縦軸は同じローバー上のC07、すなわちすぐ隣に位置する磁気ヘッドのMWWをとり、多数の磁気ヘッドのペアについて打点した散布図である。相関係数は0.8を超え、誤差は6nm以下である。このような散布図をC01とC02、C02とC03、C03とC04、C04とC05、C05とC06、・・・、C58とC59、C59とC60のようにすぐ隣り同士でペアで描き、相関係数を調べたところ、図示したMWWに限らず、SQZやOWについても相関係数が0.8を超えた。すなわち、記録素子の特性値は、同じローバー上の隣接する磁気ヘッドで類似しており、隣接ヘッドの特性値から予測できると結論づけた。
図26は、本発明のきっかけとなった実験結果の一例である。図示した例は、横軸にローバー上のC06に位置する磁気ヘッドのMRDCR、縦軸に同じローバー上のC07、すなわちすぐ隣に位置する磁気ヘッドのMRDCRをとり、多数の磁気ヘッドのペアについて打点した散布図である。相関係数は0.4より低かった。このような散布図をC01とC02、C02とC03、C03とC04、C04とC05、C05とC06、・・・、C58とC59、C59とC60のようにすぐ隣り同士でペアで描き、相関係数を調べたところ、図示したMRDCRに限らず、AMPやASYMについても相関係数が0.4より低かった。すなわち、再生素子の特性値は、同じローバー上の隣接する磁気ヘッドであまり類似しているとは言えず、隣接ヘッドの特性値から予測するには精度が低いと結論づけた。
図27は、第1サンプリング率と予測用の規格値に対する不良ヘッドが磁気記録装置の組立工場に運ばれてしまう割合を示す一例である。図示した例1070は、実際に生産された磁気ヘッドに対して実験した結果である。最左列は、予測用の規格値における上限値(UpperLimit)から下限値(LowerLimit)までの幅で、図示した例は、MWWの上限値から下限値までの幅である。最上行は、第1サンプリング率、すなわちサンプリング・ルール1030に基づき、ステップS300で分類する被試験ヘッドの数と無試験候補ヘッドの数の和を分母として、被試験ヘッドの数を分子にしたときの割合である。最左列と最上行に対応するセルに、不良ヘッドの混入率が記述されている。不良ヘッドの混入率とは、良品A、良品B、良品C、良品Dのいずれかに分類され、磁気記録装置の組立工場に運ばれる磁気ヘッドを分母として、もしすべての磁気ヘッドに対してステップS400ないしはステップS401で行う記録素子の特性値の実測をしたならば、混入しないであろう不良ヘッドの数を分子とした場合の不良ヘッドの混入率である。不良ヘッドの混入率は、その値が小さいほど、磁気記録装置の組立工場に不良ヘッドを流さないことを意味する。このようなテーブル1070は、新製品の開発後期から量産初期の生産量が少ない時期に、作成しておくとよい。
図28は、第1サンプリング率と予測用の規格値に対する総合サンプリング率を示す一例である。総合サンプリング率とは、ステップS300で分類する被試験ヘッドの数と無試験候補ヘッドの数、すなわち、動的電磁気試験装置のローダーにセットする磁気ヘッドの総数を分母として、その総数から良品C(Pass-C)ないしは良品D(Pass-D)に分類された数をひいた数を分子、すなわちステップS400ないしはステップS401を通過した磁気ヘッドの数を分子としたときの割合である。総合サンプリングの値が小さいほど、動的電磁気試験装置内で記録素子の特性値を実測する磁気ヘッドの数が少なく、動的電磁気試験装置1201の台数を減らして生産できることを意味する。このようなテーブル1071は、新製品の開発後期から量産初期の生産量が少ない時期に、作成しておくとよい。
図29は、図27、28のそれぞれに示す1070と1071から求めた、総合サンプリング率を固定したときの不良ヘッドが混入する割合の一例である。図示した例は、総合サンプリング率を70%以下としたときの予測値の規格値、サンプリング・ルール、不良ヘッドの混入率の関係を示している。左から1列目は、予測用の規格値における上限値(UpperLimit)から下限値(LowerLimit)までのMWWの幅である。2列目は、第1サンプリング率、すなわちサンプリング・ルール1030に基づき、ステップS300で分類する被試験ヘッドの数と無試験候補ヘッドの数の和を分母として、被試験ヘッドの数を分子にしたときの割合である。3列目は、不良ヘッドの混入率であり、良品A、良品B、良品C、良品Dのいずれかに分類され、磁気記録装置の組立工場に運ばれる磁気ヘッドを分母として、もしすべての磁気ヘッドに対してステップS400ないしはステップS401で行う記録素子の特性値の実測をしたならば、混入しないであろう不良ヘッドの数を分子とした場合の不良ヘッドの混入率である。このようなテーブル1072を新製品の開発後期から量産初期の生産量が少ない時期に作成し、生産量の計画値と動的電磁気試験装置の台数を考慮して、サンプリング・ルールや予測用の規格値を定める。たとえば、生産量と動的電磁気試験装置の台数から、総合サンプリング率を70%以下に抑えなければならないならば、不良ヘッドの混入率が一番小さくなる、予測用の規格値の幅を18nm、第1サンプリング率を50%の条件に設定するとよいことがわかる。
図30は、図27、28のそれぞれに示す1070と1071から求めた、不良ヘッドの混入率を固定したときの総合サンプリング率の一例である。図示した例は、不良ヘッドの混入率を1%以下としたときの予測用の規格値、サンプリング・ルール、総合サンプリング率の関係を示している。左から1列目は、予測用の規格値における上限値(UpperLimit)から下限値(LowerLimit)までのMWWの幅である。2列目は、サンプリング・ルール1030に基づき、ステップS300で分類する被試験ヘッドの数と無試験候補ヘッドの数の和を分母として、被試験ヘッドの数を分子にしたときの割合である。3列目は、総合サンプリング率であり、ステップS300で分類する被試験ヘッドの数と無試験候補ヘッドの数、すなわち、動的電磁気試験装置のローダーにセットする磁気ヘッドの総数を分母として、その総数から良品C(Pass-C)ないしは良品D(Pass-D)に分類された数をひいた数を分子、すなわちステップS400ないしはステップS401を通過した磁気ヘッドの数を分子としたときの割合である。このようなテーブル1073を新製品の開発後期から量産初期の生産量が少ない時期に作成し、磁気記録装置の組立工場の歩留りを考慮して、サンプリング・ルールや予測用の規格値を定める。たとえば、組立工場の歩留りから、不良ヘッドの混入率を1%以下に抑えなければならないならば、総合サンプリング率が一番小さくなる、予測用の規格値の幅を18nm、第1サンプリング率を50%の条件に設定するとよいことがわかる。その場合、総合サンプリング率が69.8%になるため、生産量の計画値から、その生産に必要なだけの台数の動的電磁気試験装置を用意すればよいことがわかる。
図31は、記録素子の特性値の予測用プロファイルの一例である。(数1)を用いて記録素子の特性値を予測する場合は必要ないが、(数2)と(数3)の組合せで予測する場合に用いる。図示した例1080は、MWW用の例であり、縦にローバー内の磁気ヘッドの位置C01からC60が並び、横にウエハ面内のローバーの位置R001からR560が並び、それぞれの対応するセルに過去に生産された磁気ヘッドのMWWの平均値ないしは中央値が格納されている。例えば、ステップS600であるウエハから切り出されたローバーがR003であれば、R003の列のデータを(数2)や(数3)におけるprof(ローバー内の位置)に代入して用いる。図示した例1080は、MWWの予測用プロファイルであるが、SQZやOWにも同様なプロファイルがある。
図32は、図24中に示す磁気ヘッド試験結果データベース装置1303に格納された静的電磁気試験の結果や動的電磁気試験の結果を検索した一例である。図示した例1090は、ある日に磁気ヘッド製造工場から磁気記録装置の組立工場に運ばれた磁気ヘッドの実績データを検索した例である。左から1列目は、ウエハの通し番号、2列目はウエハ面内のローバーの通し番号、3列目はローバー内の磁気ヘッドの位置、4列目は静的電磁気試験の結果、5列目は動的電磁気試験の結果、6列目は記録素子の特性値が実測値か特性値かのフラグ、7列目以降は、静的電磁気試験装置で測定された再生素子の特性値や、動的電磁気試験装置で測定された記録素子の特性値や、動的電磁気試験装置で予測された記録素子の特性値である。この検索結果の特長は、6列目のフラグである。6列目のフラグが存在することで、検索された特性値が実測値か予測値か区別ができ、不良解析のように実測値だけを使いたいときは実測値だけを切り出せばよく、プロセス制御のように実測値も予測値も同じように活用したいときは、混ぜて活用できる。
図33は、ステップS107での磁気ヘッドの組合せ方法の4つの例である。図示したうち、最上段は、組合せ方法1501、1502、1503、1504を説明するために、磁気記録装置内の磁気ヘッド70を、その配置に基づいて、上から70a、70b、70c、70dと区別した例である。組合せ方法1501は、記録素子の特性値を実測して、良品Aと良品Bに分類した磁気ヘッドと、特性値を予測しただけで、実測せずに良品Cと良品Dに分類した磁気ヘッドを、実測か予測かに関わらず、特性値に応じて、良品Aと良品Cを製品1(Product Type 1)に組み付け、良品Bと良品Dを製品2(Product Type 2)に組み付ける方法である。この組合せ方法1501は、実測か予測かを区別しないため、組立工場の作業がほかの組合せ方法より簡易である特長がある。組合せ方法1502は、磁気記録装置の内側の70b、70cに実測した良品Aないしは良品Bを組み付け、外側の70a、70dには実測か予測かの区別なく組み付ける方法である。この組合せ方法1502は、予測しただけで実測していない良品Cや良品Dを磁気記録装置の内側に組み付けたくない場合に有効である。組合せ方法1503は、例えば、MWWが太めの磁気ヘッドを磁気記録装置の内側の70b、70cに組み付け、MWWが細めの磁気ヘッドを磁気記録装置の外側の70a、70dに組み付ける方法である。組合せ方法1504は、良品Aを製品6(Product Type 6)、良品Bを製品7(Product Type 7)、良品Cを製品8(Product Type 8)、良品Dを製品9(Product Type 9)にそれぞれ区別して組み付ける方法である。磁気ヘッド製造工場で分類した結果を素直に利用した方法といえる。本例では、4つの組合せ方法を説明したが、これに限ったものではない。磁気ヘッドの組合せ方法は、磁気記録装置内の磁気ヘッドの配置、磁気記録装置の歩留り、磁気ヘッドの特性値の関係から最も歩留りがよくなる組合せを選べばよい。
以上、磁気記録装置ならびにその部品である磁気ヘッドの製造を例に実施形態を説明してきた。ただし、本発明の考え方は、磁気記録装置ならびにその部品である磁気ヘッドの製造に限らず、同様に1つの基板から複数の製品を取得できる半導体、太陽電池、プロジェクタ用の液晶ディスプレイなどにも応用できる。
図34は、図1を半導体向けに応用した電気試験方法である。半導体はウエハ面内に多数のチップを形成し、チップ形成が完成した段階で電気試験を行う。電気試験の後に、ダイシングして、ウエハからチップを切り出し、ボンディングやモールディングを行い、製品が完成する。チップに対する電気試験は、まずDC(Direct Current)項目を測定して良品と不良品に選別する。次に、DC項目の選別で良品と判定されたチップに対して、AC(Alternate Current)項目を測定して良品と不良品を選別する。ここで、短絡や断線といったDC項目の試験で見つけられる不良は、ウエハ面内でランダムな位置に発生することが多く、トランジスタのタイミング不良のようなAC項目の試験で見つけられる不良は、ウエハ面内である傾向をもつ。そのため、本発明のコンセプトでは、DC項目は全チップを測定し、AC項目はサンプリング試験でよいと考えることができる。
そこで、ステップS1060で、ウエハ面内の全チップに対してDC項目を測定し、ステップS1061で、DC項目に対して、不良品、良品で被AC項目測定チップ、良品でAC項目測定のスキップ候補チップに分類する。ステップS1062では、被AC項目測定チップに対して、AC項目を測定し、ステップS1063で、ステップ1062の測定結果と規格値を比較して、良品と不良品に分類する。一方、ステップS1064では、スキップ候補チップに対して、ステップS1062の結果を用いて、AC項目の測定結果を予測する。ステップS1065では、ステップS1064の予測結果と予測用規格値を比較して、良品と被AC項目測定チップに分類する。ステップS1066で、被AC項目測定チップに対して、AC項目を測定し、ステップS1067で、ステップS1066の測定結果と規格値を比較して、良品と不良品に分類する。以上のように、ステップS1063、ステップS1065、ステップS1067のいずれかで良品と判定したチップは、ボンディングやモールディングを行う組立工場に運ぶ。
70,70a,70b,70c,70d…磁気ヘッド(スライダ)、71…浮上面、72,73…レール、74…空気流入端、75…空気流出端、76…記録素子、77…再生素子、78…電極、81…サスペンションアーム、82…ローターアクチュエータ、83…ヘッド・スタック・アセンブリ、84…磁気ディスク、85…スピンドルモータ、1001…ウエハ、1002…ノッチ、1010〜1014…磁気ヘッド特性テーブル、1020…再生素子特性の規格値、1030…サンプリング・ルール、1401〜1403…信号波形、1404,1405…接線、1050…記録素子特性の規格値、1051…予測用規格値、1060,1061…隣接ヘッドの特性値を比較した散布図例、1070,1071…予測用規格値と第1サンプリング率の関係例、1072…総合サンプリング率を固定したときの関係例、1073…不良ヘッドの混入率を固定したときの関係例、1080…予測用プロファイル例、1090…データベース検索例、1101…静的電磁気試験装置、1102…静的電磁気試験ユニット、1103…ローダー、1104〜1106…アンローダー、1111…通し番号読み取り部、1112…ロボットハンドラ、1113…試験部、1114…制御&記憶部、1115…ネットワークインターフェース部、1201…動的電磁気試験装置、1202…動的電磁気試験ユニット、1203、1204…ローダー、1205〜1209…アンローダー、1211…通し番号読み取り部、1212…ロボットハンドラ、1213…試験部、1214…制御&記憶部、1215…ネットワークインターフェース部、1302…各種の製造装置、1303…磁気ヘッド試験結果データベース装置、1304…ヘッド組立装置、1305…ヘッド・ディスク組立装置、1306…機能調整装置、1307…試験装置、1501〜1504…磁気ヘッドの組合せ方法、C01〜C60…ローバー内の磁気ヘッド位置、R001〜R560…ウエハ面内のローバーの通し番号、S101…ウエハの薄膜プロセス・ステップ、S102…ヘッド加工ステップ、S103…静的電磁気試験ステップ、S104…動的電磁気試験ステップ、S105…ディスクの薄膜プロセス・ステップ、S106…電磁気試験、S107…ヘッド組立ステップ、S108…ヘッド・ディスク組立ステップ、S109…機能調整ステップ、S110…磁気記録装置の試験ステップ、S200…再生素子の特性値の測定ステップ、S300…ヘッドの分類ステップ、S400,S401…記録素子の特性値の測定ステップ、S500,S501…ヘッドの分類ステップ、S600…無試験候補の特性予測ステップ、S700…ヘッドの分類ステップ、S900,S901,S902,S903…磁気ヘッドの出荷ステップ。

Claims (6)

  1. 磁気記録装置に組み込む磁気ヘッドの製造方法において、
    複数の磁気ヘッドを第1の被試験ヘッドと無試験候補ヘッドに分類する第1の分類ステップと、
    該第1の被試験ヘッドに分類された磁気ヘッドの特性値を測定し選別する第1の試験ステップと、
    該第1の試験ステップで測定した前記第1の被試験ヘッドの特性値から、前記第1の分類ステップで無試験候補ヘッドに分類された磁気ヘッドの特性値を予測する予測ステップと、
    該予測ステップで予測した磁気ヘッドの特性値を用いて、前記第1の分類ステップで分類された複数の無試験候補ヘッドを無試験ヘッドと第2の被試験ヘッドに分類する第2の分類ステップと、
    該第2の被試験ヘッドの特性値を測定し選別する第2の試験ステップと、
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記第2の分類ステップにおいて、
    前記第1および第2の試験ステップで選別に用いる規格値とは異なる予測用規格値を用いて、前記無試験ヘッドと前記第2の被試験ヘッドとに分類することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記予測ステップにおいて、前記磁気ヘッドの複数が直列配列されたローバー内で測定された前記第1の被試験ヘッドの特性値と前記ローバー内の他の特性値のそれぞれを用いて補間することで、前記無試験候補ヘッドの特性値を予測することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記予測ステップにおいて、前記磁気ヘッドの複数が直列配列されたローバー内の前記第1の被試験ヘッドの特性値と、過去に製造された磁気ヘッドの特性値のプロファイルを用いてローバー内の同じ位置に対応する特性値同士の差分に基づいて、前記無試験候補ヘッドの特性値を予測することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記被試験ヘッドの特性値に、被試験部品であることを示すフラグ情報が付され、
    前記被試験ヘッドの特性値から予測した無試験部品の特性値に、無試験部品であることを示すフラグ情報が付され、
    前記被試験部品および無試験部品の特性値とそれぞれの部品に対応したフラグ情報が前記複数の磁気ヘッドの各々に付された通し番号を検索キーにして読み出されることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 磁気ヘッドを磁気記録装置に組み込む磁気記録装置の製造方法において、
    前記磁気ヘッドを形成する基板を準備する工程と、
    前記準備した基板を加工して前記磁気ヘッドを前記基板上に形成する加工工程と、
    前記磁気ヘッドを磁気記録装置に組み付ける組立工程とを備え、
    前記組立工程において、
    前記磁気ヘッドを試験し得られた被試験ヘッドの特性値から前記磁気ヘッドの試験を行わない無試験ヘッドの特性値を予測し、該予測した特性値に基づいて前記無試験ヘッドを分類する分類ステップと、
    該分類ステップで分類した前記無試験ヘッドを、組合せルールに従って、前記磁気記録装置に組み付ける組立ステップと、
    該組立ステップで組み立てた前記磁気記録装置の性能を測定し、選別する試験ステップと、
    を有することを特徴とする磁気記録装置の製造方法。
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