JP5471549B2 - 機能性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、KrFおよびArF(ドライ露光および液浸露光を含む)、Fエキシマレーザー用レジスト原料や、X線、電子線、極端紫外光(EUV)用化学増幅型レジスト、また光学特性や耐熱性などに優れた、架橋型樹脂、光ファイバーや光導波路、光ディスク基板などの光学材料およびその原料、医薬・農薬中間体、その他各種工業製品として使用することができる機能性樹脂組成物に関する。
半導体製造工程で用いられる機能性樹脂組成物は、光照射により照射部がアルカリ可溶性に変化する性質、エッチング耐性、基板密着性、使用する光源に対する透明性などの特性をバランスよく備えている必要がある。光源がKrFエキシマレーザー以降の短波長光源を使用する際には、一般的に化学増幅型レジストが使用され、その組成は、一般に主剤の機能性樹脂組成物および光酸発生剤、さらには数種の添加剤を含む溶液として使用される。その中で主剤である機能性樹脂組成物が上記の各特性をバランス良く備えていることが重要であり、レジスト性能を決定付ける。
光源がKrFエキシマレーザー以降の短波長光源を使用する際には、化学増幅型レジストが使用されるが、その際、主剤である機能性樹脂組成物は、一般的にビニル化合物やアクリレートなどを繰り返し単位とする高分子である。しかし、単一の繰り返し単位で使用されることはない。理由として、単一の繰り返し単位ではエッチング耐性などの特性をすべて満たすことはできないからである。実際には、各特性を向上させるための官能基を有した繰り返し単位を複数、すなわち2種類以上の共重合体の機能性樹脂組成物にしてそれぞれ使用している。KrFエキシマレーザーリソグラフィ用レジストではヒドロキシスチレン系樹脂が(特許文献1)、ArFエキシマレーザーリソグラフィ用レジストでは、アダマンチルメタクリレートを基本骨格とするアクリル系樹脂が提案されており(特許文献2〜4)、その基本骨格は定まりつつある。
しかしながら、近年のリソグラフィプロセスは急速に微細化が進んでおり、特に、次世代リソグラフィ技術として注目されている、極端紫外光(EUV)を利用したリソグラフィや、電子線での直接描画については、線幅が細くなるにつれて解像度やラインエッジラフネスなどに対する要求が厳しくなってきた。
課題の解決のため、様々な化合物が検討されている。KrFレジストやArFレジストを改良したものの他に、例えば、ポリマー中に光酸発生剤をペンダント型に結合させた重合物を用いるフォトレジスト(非特許文献1)や、カリックスアレーン構造の化合物をフォトレジストの基材に使用したもの(非特許文献2)など、これまでにない化合物が提案されている。しかしながら、細線化に伴い、解像度や解像度、ラインエッジラフネスなどの諸性能の更なる向上が求められているのが実状である。
これらの事情から、感度や解像度、ラインエッジラフネスの向上を達成しうるアルカリ現像性や基板密着性に優れた機能性樹脂組成物の開発が強く求められている。
特許第4184352号公報 特許第2881969号公報 特許第3042618号公報 特開2004−323704号公報
J.Photopolym.Sci.Technol.,vol20,5,751(2007) J.Photopolym.Sci.Technol.,vol22,1,73(2009)
本発明は感度や解像度、ラインエッジラフネスの向上を達成しうるアルカリ現像性や基板密着性に優れた機能性樹脂組成物の開発に関し、現在使用されているKrF乃至はArFエキシマレーザー、さらには電子線描画、X線、極端紫外光(EUV:波長13.5nm)リソグラフィ用レジスト原料として、透明性、エッチング耐性に優れるだけでなく、更に高感度、高解像度を有し、今後、益々進展する半導体基板回路の集積密度向上に対して技術的に好ましい機能性樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、式(1)、式(2)、および式(4)で表される構造を繰り返し単位に含む機能性樹脂組成物が、上記の目的に適合した化合物であり、さらにレジスト用樹脂組成物として好適であることを見出し本発明に到達した。
(1)
(式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2〜R4は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R5は炭素数5〜20のシクロアルキル基または脂環式アルキル基を示す。)
(2)
(式中、R6は水素原子またはメチル基を示し、R7は水素原子またはt−ブチル基、t−ブトキシカルボニル基、アセチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基を示す。)
(3)
(式中、R8は水素原子またはメチル基を示し、Zはメチレン(−CH−)またはオキサ(−O−)を示し、R9は同一または異なって、水酸基、ハロゲン基、ニトリル基、カルボン酸基、炭素数1〜4のカルボン酸アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシド基を示し、n1は0〜2の整数を示す。)
(4)
(式中、R10は水素原子またはメチル基を示し、n2は1〜3の整数を示し、R11はメチル基、エチル基、水酸基、ハロゲン基を示し、n3は0〜2の整数を示す。)
本発明の脂環構造を有するアクリレート化合物は、架橋型樹脂、光ファイバーや光導波路、光ディスク基板、フォトレジストなどの光学材料およびその原料、医薬・農薬中間体、その他各種工業製品などとして有用である。また、本発明の機能性樹脂組成物は、KrFおよびArF、Fエキシマレーザー用レジスト原料や、X線、電子ビーム、EUV(極端紫外光)用化学増幅型レジストとして使用することができる。
実施例1で得られたライン・アンド・スペースパターン 比較例1で得られたライン・アンド・スペースパターン 電流量とライン幅の関係
本発明は、式(1)、式(2)、および式(4)で表される構造を繰り返し単位に含む機能性樹脂組成物である。なお、本発明の機能性樹脂組成物が含む、式(1)、式(2)、および式(4)の繰り返し単位は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれでも構わない。
式(1)の構造は、対応する(メタ)アクリレート化合物から誘導される。R2〜R4としては、炭素数1〜3のアルキル基、特にメチル基が好ましい。また、R5として、炭素数5〜20のシクロアルキル基または脂環式アルキル基が好ましく、特に炭素数5〜10のシクロアルキル基または脂環式アルキル基が好ましく、さらにシクロペンタン環、シクロヘキサン環、アダマンタンが好ましい。具体的には、R2〜R4がメチル基で、R5がシクロペンタン環である、1−(t−ブトキシカルボニルメチレン)−1−(メタ)アクリルロイルオキシ−シクロペンタン、R5がシクロヘキサン環である1−(t−ブトキシカルボニルメチレン)−1−(メタ)アクリルロイルオキシ−シクロヘキサン、R5がアダマンタン環である2−(t−ブトキシカルボニルメチレン)−2−(メタ)アクリルロイルオキシ−アダマンタンなどから誘導される構造が好ましい。また、式(1)の構造は単独または異なる構造を2つ以上含んで用いても良い。
特に、式(1)の構造は、通常フォトレジスト用の構造単位として用いられる2−メチル−2−(メタ)アクリルロイルオキシアダマンタン、2−エチル−2−(メタ)アクリルロイルオキシアダマンタン、2−イソプロピル−2−(メタ)アクリルロイルオキシアダマンタン、2−n−プロピル−2−(メタ)アクリルロイルオキシアダマンタン、2−n−ブチル−2−(メタ)アクリルロイルオキシアダマンタン、1−メチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロペンタン、1−エチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロペンタン、1−メチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロヘキサン、1−エチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロヘキサン、1−メチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロヘプタン、1−エチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロヘプタン、1−メチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロオクタン、1−エチル−1−(メタ)アクリルロイルオキシシクロオクタン、2−エチル−2−(メタ)アクリルロイルオキシデカヒドロ−1,4:5,8−ジメタノナフタレン、2−エチル−2−(メタ)アクリルロイルオキシノルボルナンなどの(メタ)アクリレートから誘導される構造と比較して、フォトレジストとして感度や解像度、ラインエッジラフネスなどがより良好な効果が得られる。
式(2)の構造は、p−ヒドロキシスチレン、α−メチル−p−ヒドロキシスチレンなどから誘導される。R6としては、水素又はメチル基が好ましく、特に水素が好ましい。R7としては、水素、t−ブチル基、t−ブトキシカルボニル基、アセチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基が好ましく、特に水素、t−ブトキシカルボニル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基が好ましい。式(2)の構造は単独または異なる構造を2つ以上含んで用いても良い。
式(3)の構造は、2−(メタ)アクリルロイルオキシ−5−オキソ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン、7または8−(メタ)アクリルロイルオキシ−3−オキソ−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン、9−(メタ)アクリルロイルオキシ−3−オキソ−2−オキサ−6−オキサ−トリシクロ[4.2.1.04,8]ノナン、2−(メタ)アクリルロイルオキシ−5−オキソ−4−オキサ−8−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン、2−(メタ)アクリルロイルオキシ−9−メトキシカルボニル−5−オキソ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン、2−(メタ)アクリルロイルオキシ−5−オキソ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−6−カルボニトリルなどから誘導される。R8としては、水素又はメチル基が好ましい。Zはメチレン(−CH−)又はオキサ(−O−)が好ましい。R9としては、同一または異なって、水酸基、ハロゲン基、ニトリル基、カルボン酸基、炭素数1〜4のカルボン酸アルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシド基が好ましく、特にニトリル基、炭素数が1〜4のカルボン酸アルキル基が好ましい。また、n1は0〜2の整数が好ましく、特に0であることが好ましい。
構造によって感度やドライエッチング耐性、基板密着性などの特徴が異なるので、目的に応じて式(3)の構造を選択してよい。また、式(3)の構造は単独または異なる構造を2つ以上含んで用いても良い。
式(4)の構造は、α−(メタ)アクリルロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、β−(メタ)アクリルロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、(メタ)アクリルロイルオキシパントラクトン、(メタ)アクリルロイルオキシバレロラクトン、(メタ)アクリルロイルオキシメバロラクトンなどから誘導される。R10としては水素又はメチル基が好ましい。n2としては1〜3までの整数が好ましく、特に1が好ましい。R11としては、メチル基、エチル基、水酸基又はハロゲン基が好ましい。n3としては、0〜2までの整数が好ましく、特に0が好ましい。
式(4)の構造は単独または異なる構造を2つ以上含んで用いても良い。
本発明の樹脂組成物は、式(1)、式(2)、および式(4)を構成する化合物を共重合によって製造することができる。重合においては、一般的には、式(1)、式(2)、および式(4)が誘導されるモノマーを溶媒に溶かし、触媒を添加して加熱あるいは冷却しながら反応を実施する。重合反応の条件は、開始剤の種類、熱や光などの開始方法、温度、圧力、濃度、溶媒、添加剤などにより任意に設定することができ、本発明の(メタ)アクリル系共重合体の重合においては、アゾイソブチロニトリルや過酸化物などのラジカル発生剤を使用したラジカル重合や、アルキルリチウムやGrignard試薬などの触媒を利用したイオン重合など公知の方法で実施することができる。
これら式(1)、式(2)、および式(4)の繰り返し単位の共重合比は、式(1)の構造は1〜80モル%、好ましくは10〜60モル%、より好ましくは20〜50モル%、式(2)の構造は、1〜80モル%、好ましくは5〜30モル%、より好ましくは10〜25%、式(4)の共重合比は、1〜60モル%、好ましくは25〜60モル%、より好ましくは30〜50モル%である。
本発明の機能性樹脂組成物のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」という。)は、好ましくは1,000〜150,000、さらに好ましくは2,000〜100,000である。また、機能性樹脂組成物のMwとゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」という。)との比(Mw/Mn)は、通常、1〜10、好ましくは1〜5である。本発明において、機能性樹脂組成物は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明の機能性樹脂組成物は、上記の機能性樹脂組成物用高分子化合物と光酸発生剤とを溶剤の中に含んでいる。通常使用される樹脂溶剤としては、例えば、2−ペンタノン、2−ヘキサノン等の直鎖状ケトン類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の環状ケトン類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルアセテート類、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のエチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のジエチレングリコールアルキルエーテル類、酢酸エチル、乳酸エチル等のエステル類、シクロヘキサノール、1−オクタノール等のアルコール類、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等を挙げることができる。これらの溶剤は、単独あるいは2種以上を混合して使用することができる。
光酸発生剤は、露光光波長に応じて、化学増幅型レジスト組成物の酸発生剤として使用可能なものの中から、レジスト塗膜の厚さ範囲、それ自体の光吸収係数を考慮した上で、適宜選択することができる。光酸発生剤は、単独あるいは2種以上を組合せて使用することができる。酸発生剤使用量は、樹脂100重量部当り、好ましくは0.1〜20重量部、さらに好ましくは0.5〜15重量部である。
遠紫外線領域において、利用可能な光酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、スルホンイミド化合物、スルホン化合物、スルホン酸エステル化合物、キノンジアジド化合物およびジアゾメタン化合物等が挙げられる。中でも、KrFエキシマレーザーやEUV、電子線に対しては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、ピリジニウム塩等のオニウム塩化合物が好適である。具体的には、トリフェニルスルホニウムトリフレート、トリフェニルスルホニウムノナフルオルブチレート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムナフタレンスルホネート、(ヒドロキシフェニル)ベンジルメチルスルホニウムトルエンスルホネート、ジフェニルヨードニウムトリフレート、ジフェニルヨードニウムピレンスルホネート、ジフェニルヨードニウムドデシルベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート等を挙げるこができる。
露光により酸発生剤から生じた酸のレジスト被膜中における拡散現象を制御し、非露光領域での好ましくない化学反応を抑制する作用を有する酸拡散制御剤を配合することができる。酸拡散制御剤としては、レジストパターンの形成工程中の露光や加熱処理により塩基性が変化しない含窒素有機化合物が好ましい。このような含窒素有機化合物としては、例えば、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミン、等のモノアルキルアミン類;ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類;トリエチルアミン等のトリアルキルアミン類;トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、トリブタノールアミン、トリペンタノールアミン、トリヘキサノールアミン、等の置換トリアルコールアミン類、トリメトキシエチルアミン、トリメトキシプロピルアミン、トリメトキシブチルアミン、トリエトキシブチルアミン等のトリアルコキシアルキルアミン類;アニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、ジフェニルアミン等の芳香族アミン類等;エチレンジアミンなどのアミン化合物、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド化合物、尿素等のウレア化合物、イミダゾール、ベンズイミダゾールなどのイミダゾール類、ピリジン、4−メチルピリジン等のピリジン類のほか、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等を挙げることができる。
さらに、本発明の機能性樹脂組成物でも、必要に応じて、従来の化学増幅型レジスト組成物においても利用されていた種々の添加成分、例えば、界面活性剤、クエンチャー、増感剤、ハレーション防止剤、保存安定剤、消泡剤等の各種添加剤を含有させることもできる。
本発明の感放射線性樹脂組成物からレジストパターンを形成する際には、前述により調製された組成物溶液を、スピンコータ、ディップコータ、ローラコータ等の適宜の塗布手段によって、例えば、シリコンウエハー、金属、プラスチック、ガラス、セラミック等の基板上に塗布することにより、レジスト被膜を形成し、場合により予め50℃〜200℃程度の温度で加熱処理を行ったのち、所定のマスクパターンを介して露光する。塗膜の厚みは、例えば0.01〜5μm、好ましくは0.02〜1μm、より好ましくは0.02〜0.1μm程度である。露光には、種々の波長の光線、例えば、紫外線、X線などが利用でき、例えば、光源としては、F エキシマレーザー(波長157nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)やKrFエキシマレーザー(波長248nm)等の遠紫外線、EUV(波長13nm)、X線、電子線等を適宜選択し使用する。また、露光量等の露光条件は、機能性樹脂組成物の配合組成、各添加剤の種類等に応じて、適宜選定される。
本発明においては、高精度の微細パターンを安定して形成するために、露光後に、50〜200℃の温度で30秒以上加熱処理を行うことが好ましい。この場合、温度が50℃未満では、基板の種類による感度のばらつきが広がるおそれがある。その後、アルカリ現像液により、通常、10〜50℃で10〜200秒、好ましくは20〜25℃で15〜1200秒の条件で現像することにより、所定のレジストパターンを形成する。
上記アルカリ現像液としては、例えば、アルカリ金属水酸化物、アンモニア水、アルキルアミン類、アルカノールアミン類、複素環式アミン類、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド類、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等のアルカリ性化合物を、通常、0.0001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜3重量%の濃度となるよう溶解したアルカリ性水溶液が使用される。また、上記アルカリ性水溶液からなる現像液には、水溶性有機溶剤や界面活性剤を適宜添加することもできる。
本発明の機能性樹脂組成物は、基板に対して優れた密着性を有し、アルカリ可溶性を備えており、微細なパターンを高い精度で形成することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。
合成例1
攪拌機、温度計、ジムロート冷却器を備えた3ッ口フラスコに、フラスコ内を窒素ガスで置換したあと、2−(t−ブトキシカルボニルメチレン)−2−メタクリロイルオキシ−アダマンタン5.52g、p−ヒドロキシスチレン1.00g、β−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン2.81g、2,2‘−アゾイソブチロニトリル0.37g、テトラヒドロフラン80mLを仕込んだ(仕込みモル比は、2−(t−ブトキシカルボニルメチレン)−2−メタクリロイルオキシ−アダマンタン:−ヒドロキシスチレン:β−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン=40:20:40)。フラスコをオイルバスに浸し、窒素雰囲気下、反応温度を59℃に保持し16時間重合させた。重合後、反応溶液を320mLのn−ヘキサン中に滴下して、生成樹脂を凝固精製させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下40℃で一晩乾燥した。得られた樹脂4.95gであった。この樹脂を、樹脂1とした。
合成例2
攪拌機、温度計、ジムロート冷却器を備えた3ッ口フラスコに、フラスコ内を窒素ガスで置換したあと、2−エチル−2−メタクリロイルオキシ−アダマンタン4.68g、p−ヒドロキシスチレン1.13g、β−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン3.21g、2,2‘−アゾイソブチロニトリル0.42g、テトラヒドロフラン90mLを仕込んだ(仕込みモル比は、2−エチル−2−メタクリロイルオキシ−アダマンタン:−ヒドロキシスチレン:β−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン=40:20:40)。フラスコをオイルバスに浸し、窒素雰囲気下、反応温度を59℃に保持し16時間重合させた。重合後、反応溶液を320mLのn−ヘキサン中に滴下して、生成樹脂を凝固精製させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下40℃で一晩乾燥した。得られた樹脂は、4.50gであった。
合成例で得られた樹脂1と2について、100重量部とトリフェニルスルホニウムノナフルオロブタネート10重量部とを溶媒である乳酸エチルと混合し、樹脂濃度5.9重量%のフォトレジスト1と2を調製した。
実施例1
シリコンウエハー上に反射防止膜(日産化学社製ARC−29)を塗布した後、フォトレジスト1をシリコンウエハーにスピンコーティング法により塗布し、厚み0.1μmの感光層を形成した。ホットプレート上で温度90℃で60秒間プリベークした後、電子線描画装置(エリオニクス社製ELS−7700)を用いて加速電圧75kVにて100nmのライン・アンド・スペースパターンの電子線を、電流量4〜50μC/cm−2の範囲で照射した。照射後、80℃で90秒間ベーク(PEB)した。次いで、2.38重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により30秒間現像し、純水でリンスし、ライン・アンド・スペースパターンを得た。図1に、電流量30μC/cm−2のときのライン・アンド・スペースパターンを例示する。
比較例1
フォトレジスト1の代わりにフォトレジスト2を用いた以外は、実施例1と同様の操作を実施した。図2に、電流量30μC/cm−2のときのライン・アンド・スペースパターンを例示する。
図3に、電流量を変化させたときのラインの線幅とラインエッジラフネス(LER)をプロットしたグラフを示す。実施例1と比較例1を比較すると、同一電流量で、実施例1のほうが比較例1より解像度が高く、また100nmからのずれも小さかった。LERも全体的に実施例1のほうが比較例1より良好だった。電流量が変化したときの線幅のブレや、LERのブレも、実施例1のほうが比較例1より小さく、レジストとして安定していることがわかった。
以上の結果を踏まえ、本発明の構造を有する機能性樹脂組成物は、解像性能が高くまたレジストとして安定していることがわかった。

Claims (7)

  1. 式(1)、式(2)、および式(3)で表される構造を繰り返し単位に含む機能性樹脂組成物。
    (1)
    (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2〜R4は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示し、R5は炭素数5〜20のシクロアルキル基または脂環式アルキル基を示す。)
    (2)
    (式中、R6は水素原子またはメチル基を示す。)
    (3)
    (式中、R7は水素原子またはメチル基を示し、n1は1〜3の整数を示し、R8はメチル基、エチル基、水酸基またはハロゲン基を示し、n2は0〜2の整数を示す。)
  2. 式(1)のR2〜R4がメチル基であり、R5が炭素数5〜10のシクロアルキル基または脂環式アルキル基であることを特徴とする請求項1記載の機能性樹脂組成物。
  3. 式(1)のR2〜R4がメチル基で、R5がシクロペンタン、シクロヘキサン、アダマンタン環の中から選ばれる構造を有することを特徴とする請求項1記載の機能性樹脂組成物。
  4. 式(3)のn1が1であることを特徴とする請求項1記載の機能性樹脂組成物。
  5. 式(3)のn2が0であることを特徴とする請求項1記載の機能性樹脂組成物。
  6. 式(1)の共重合比が10〜60モル%、式(2)の共重合比が5〜30モル%、式(3)の共重合比が合わせて25〜60モル%となる請求項1〜に記載の機能性樹脂組成物。
  7. レジスト用樹脂である請求項1〜に記載の機能性樹脂組成物。
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