JP5471535B2 - 伝送装置、通信制御方法、集線装置及び伝送システム - Google Patents

伝送装置、通信制御方法、集線装置及び伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、伝送装置、通信制御方法、集線装置及び伝送システムに関する。前記伝送装置には、例えば、複数の並列伝送チャネルによりデータを伝送する伝送装置が含まれる。
近年、大容量のデータ伝送を実現するために、波長分割多重(Wavelength Divisional Multiplexing、WDM)を用いる伝送システムが検討されている。また、上記伝送システムにおいて、伝送装置間の1チャネル(ch)当たりのリンク速度を約100Gビット/秒とする通信規格の標準化が進んでいる。
上記通信規格の一例として、例えば、シリアル信号列を伝送する並列伝送チャネルを複数束ねることにより、合計100Gbpsのリンク速度を実現するMulti Lane Distribution(MLD)方式が検討されている。
上記MLD方式では、送信側の伝送装置において、送信するシリアル信号列を複数のバーチャルレーンに分配し、さらに複数のバーチャルレーンを各並列伝送チャネルにそれぞれ束ねて、複数の送信部によりデータを伝送する。一方、受信側では、各並列伝送チャネルを介して送信されるデータを複数の受信部により受信し、受信した複数のデータをシリアル信号列に変換する。
なお、伝送装置の消費電力を低減させる技術としては、物理レイヤ(PHY)が、低消費電力モードに遷移するときに、該遷移に連動して、光トランシーバを低消費電力モードである待機状態に移行させる方法などが知られている。
特開2002−118563号公報
しかしながら、上述した方法では、伝送装置の消費電力を低減することができない場合がある。
そこで、本発明は、伝送装置の消費電力を低減することを目的の一つとする。
(1)第1の案として、データとアイドル信号とを含むシリアル信号列が入力され、前記入力されたシリアル信号列に含まれる前記データを分割し、複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する伝送装置であって、前記複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信しうる複数の送信部と、前記シリアル信号列に含まれる前記データ、又は、前記分割データの量であるデータ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定するチャネル決定部と、前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定された前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記分割データを分配するとともに、前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記アイドル信号を分配するように、前記シリアル信号列における前記分割データ及び前記アイドル信号を並び替える分配部と、前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定され前記並列伝送チャネルを用いる送信部に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部には電源を供給しない電源制御部と、をそなえた伝送装置を用いることができる。
(2)また、第2の案として、複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを受信する伝送装置であって、前記複数の並列伝送チャネルを用いて、前記分割データと、前記データ量に応じて上記(1)に記載の伝送装置により決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信しうる複数の受信部と、前記受信部により受信した前記制御情報に基づいて、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応する受信部に電源を供給する一方、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない受信部には電源を供給しない電源制御部と、をそなえた伝送装置を用いることができる。
(3)さらに、第3の案として、データとアイドル信号とを含むシリアル信号列が入力され、前記入力されたシリアル信号列に含まれる前記データを分割し、複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する複数の送信部を有する伝送装置の通信制御方法であって、前記シリアル信号列に含まれる前記データ、又は、前記分割データの量であるデータ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、前記複数の送信部のうち、前記使用が決定された前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記分割データを分配するとともに、前記複数の送信部のうち、前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記アイドル信号を分配するように、前記シリアル信号列における前記分割データ及び前記アイドル信号を並び替え、前記複数の送信部のうち、前記使用が決定された前記並列伝送チャネルを用いる送信部に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部には電源を供給しない、通信制御方法を用いることができる。
(4)また、第4の案として、複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを受信する複数の受信部を有する伝送装置の通信制御方法であって、前記複数の並列伝送チャネルを用いて、前記分割データと、前記データ量に応じて上記(1)に記載の伝送装置により決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信し、前記受信した前記制御情報に基づいて、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応する受信部に電源を供給する一方、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない受信部には電源を供給しない、通信制御方法を用いることができる。
(5)さらに、第5の案として、上記(1)に記載の伝送装置と、上記(2)に記載の伝送装置とをそなえた伝送システムを用いることができる。
(6)また、第6の案として、上記(1)に記載の複数の伝送装置に複数の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートに選択的に接続され、前記複数の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する光スイッチと、前記出力ポートにそれぞれ接続され、前記複数の伝送装置から送信されるデータを処理する複数の光モジュールと、前記処理によりデータからそれぞれ抽出される、前記の各伝送装置による並列伝送チャネルの使用に関する制御情報に基づいて、前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する制御部とをそなえ、前記制御部が、前記伝送装置により使用される並列伝送チャネルが前記光モジュールに接続されるように前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する、集線装置を用いることができる。
(7)さらに、第7の案として、上記(1)に記載の伝送装置と、上記(6)に記載の集線装置とをそなえた伝送システムを用いることができる。
伝送装置の消費電力を低減することが可能となる。
伝送システムの構成の一例を示す図である。 伝送路符号化処理の一例を示す図である。 (A)〜(C)は伝送フレーム送信の一例を示す図である。 一実施形態に係る伝送システムの構成の一例を示す図である。 図4に示す伝送装置の構成の一例を示す図である。 (A)及び(B)は制御情報の一例を示す図である。 光送信部の構成の一例を示す図である。 送信制御部の構成の一例を示す図である。 図4に示す伝送装置の動作の一例を示す図である。 データ量(またはバッファ使用率)の時間変化の一例を示す図である。 受信制御部の構成の一例を示す図である。 図4に示す伝送装置の動作の一例を示す図である。 図4に示す伝送装置の動作の一例を示す図である。 第1変形例に係る伝送装置の構成の一例を示す図である。 データ量の時間変化の一例を示す図である。 一実施形態に係る伝送システムの構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る伝送システムの構成の一例を示す図である。 図17に示すレーン識別部の構成の一例を示す図である。 図17に示す調停部の構成の一例を示す図である。 図17に示す光SWの構成の一例を示す図である。 図17に示すテーブルの内容の一例を示す図である。 図17に示すテーブルの内容の一例を示す図である。 図17に示すメモリの構成の一例を示す図である。 図17に示す伝送システムの動作の一例を示す図である。 図17に示す伝送システムの動作の一例を示す図である。 図17に示す伝送システムの動作の一例を示す図である。 一実施形態に係る伝送システムの構成の一例を示す図である。 図27に示すメモリの構成の一例を示す図である。 図27に示すレーン情報付加部の構成の一例を示す図である。 図27に示す伝送システムの動作の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。
〔1〕一実施形態
図1は、MLD方式の伝送システムの構成の一例を示す図である。
この図1に示す伝送システム400は、例示的に、伝送装置100−1と、前記伝送装置100−1と伝送路を介して接続される他の伝送装置100−2とをそなえる。
図1に示す伝送システム400は、例示的に、40km離れた伝送装置100−1,100−2間で、25Gbpsの並列伝送チャネル(以下、単にレーンということがある)を4本用いることにより、合計で100Gbpsのリンク速度を実現する。なお、伝送装置100−1,100−2間の並列伝送チャネルの数は4本に限定されず、例えば、10Gbpsの並列伝送チャネルを10本用いて合計100Gbpsのリンク速度を実現するようにしてもよい。また、伝送装置100−1,100−2間のリンク速度は100Gbps以上であってもよい。
ここで、伝送装置100−1は、例示的に、L1/L2フレーム生成・受信部200−1と、送受信部300−1〜300−4とを有する。また、伝送装置100−2は、例示的に、L1/L2フレーム生成・受信部200−2と、送受信部300−5〜300−8とを有する。
L1/L2フレーム生成・受信部200−1(200−2)は、伝送装置100−2(100−1)宛に伝送するフレームを生成する一方、他の伝送装置100−2(100−1)から伝送されるフレームを受信する。
また、L1/L2フレーム生成・受信部200−1(200−2)は、シリアル信号列を生成し、生成したシリアル信号列を所定の単位で伝送路符号化し、伝送路符号化したシリアル信号列(伝送フレーム)を複数の送受信部300−1〜300−4(300−5〜300−8)に分配する。なお、分配方法としては、例えば、ラウンドロビン方式を用いることができる。さらに、L1/L2フレーム生成・受信部200−1(200−2)は、複数の送受信部300−1〜300−4(300−5〜300−8)により受信したフレームをシリアル信号列に変換する。
このため、L1/L2フレーム生成・受信部200−1(200−2)は、例示的に、MAC(Media Access Control)処理部201と、物理層符号化(Physical Coding Sublayer、PCS)部202と、Virtual Lane処理部203と、Mux(Multiplexer)204とをそなえる。
MAC処理部201は、他の伝送装置100−2(100−1)に送信するデータを有するシリアル信号列を生成し、物理層符号化部202に送出する。ここで、MAC処理部201は、例えば、前記シリアル信号列において、データがない区間にはアイドル信号や制御バイトなどを挿入する。シリアル信号列中、データが含まれない区間にアイドル信号などが挿入されることにより、例えば、伝送装置100−1,100−2は、データの実効帯域に関わらず、100Gbpsの帯域を使用することができる。これにより、シリアルリンク伝送方式においては、伝送装置100−1,100−2間で連続信号を送受信することができ、CDR(Clock Data Recovery)を容易に行なうことが可能となる。また、並列リンク伝送方式においては、伝送装置100−1,100−2間で最低限のリンクを保持すれば、アイドル信号の削除前後でも同等のデータ伝送が可能となる。なお、本例では、MAC処理部201と物理層符号化部202との間の伝送帯域は100Gbpsである。
物理層符号化部202は、MAC処理部201からのシリアル信号列に符号化処理を施す。例えば、物理層符号化部202は、MAC処理部201からのシリアル信号列を所定の単位でパターン判別し、当該パターンに応じた伝送路符号化処理を行なう。
ここで、図2に上記伝送路符号化処理の一例を示す。
この図2に示すように、例えば、シリアル信号列の一部が、各8B(バイト)の8個のデータバイト(D〜D)である場合〔データブロックフォーマット(Data Block Format)参照〕、物理層符号化部202は、64Bの部分シリアル信号列の先頭に同期バイト(Sync)として「01」を付加する。
一方、シリアル信号列の一部にデータバイト以外の信号(例えば、アイドル信号や制御バイトなど)(C〜C,O,O,S,S,T〜T)が含まれる場合〔コントロールブロックフォーマット(Control Block Format)参照〕、物理層符号化部202は、64Bの部分シリアル信号列の先頭に同期バイトとして「10」を付加する。このとき、アイドル信号及び制御バイトの各サイズは8バイト未満(例えば、7バイト)であるので、物理層符号化部202は、さらに8バイトのブロックタイプフィールド(Block Type Field)を付加する。図2に示すように、例えば、同期バイト「10」が付加されるような伝送路符号化パターンは15種類ある。
以上のように、物理層符号化部202は、シリアル信号列を所定の単位で切り出して、64Bのシリアル信号列の先頭に2Bの同期バイトを付加することにより、伝送路符号化処理を行なう。物理層符号化部202により伝送路符号化処理を施された66Bのシリアル信号列は、Virtual Lane処理部203に送出される。このとき、物理層符号化部202で、シリアル信号列の信号長が66B/64B倍されるので、物理層符号化部202とVirtual Lane処理部203との間の伝送帯域は100Gbps×66B/64B=103.125Gbpsとなる。
Virtual Lane処理部203は、物理層符号化部202により伝送路符号化されたシリアル信号列(伝送フレーム)に含まれる、複数のブロック(データブロックまたはコントロールブロック)を複数のバーチャルレーンに分配する。なお、分配の方法としては、前述のように、ラウンドロビン方式を用いることができる。
図1に示す例では、Virtual Lane処理部203により、前記ブロックは、例えば、各伝送帯域が約5Gbpsの20本のバーチャルレーンに分配され、Mux204へ送出される。なお、シリアル信号列には、アイドル信号などが挿入され、信号が連続しているので、Virtual Lane処理部203は、データの実効帯域を意識することなく、上記ブロックを複数のバーチャルレーンに分配することが可能になる。本例では、Virtual Lane処理部203により、例えば、図2に示すデータブロック(D〜D)及びコントロールブロック(C〜C,O,O,S,S,T〜T)が、図2の紙面左側から順に、バーチャルレーン1,2,3,4,1,2,3,4へと分配される。
Mux204は、Virtual Lane処理部203により分配されたバーチャルレーンを多重化する。本例のMux204は、20:4マルチプレクサとして構成され、Virtual Lane処理部203から入力された複数(図1では5本)のバーチャルレーンを束ねて、複数(図1では4本)の並列伝送チャネルに対応する送受信部300−1〜300−4(300−5〜300−8)へ伝送フレームを出力する。
送受信部300−1〜300−4(300−5〜300−8)は、L1/L2フレーム生成・受信部200−1(200−2)で生成した伝送フレームを光変調し、複数の並列伝送チャネルを介して受信側の伝送装置100−2(100−1)へ送出する。
一方、受信側の伝送装置100−2(100−1)では、複数の送受信部300−5〜300−8(300−1〜300−4)により、複数の並列伝送チャネルを介して上記伝送フレームを受信する。
そして、L1/L2フレーム生成・受信部200−2(200−1)により、送信側での手順と逆の手順により、受信した伝送フレームをシリアル信号列に変換する。
上述したように、図1に例示する伝送システムは、複数の並列伝送チャネルを1本のリンクとして束ねて用いることにより、大容量の伝送帯域(リンク速度)を実現する。
しかしながら、上記伝送装置100−1,100−2では、シリアル信号列に含まれるデータ量(データバイト量)に関わらず、送受信部300−1〜300−8を動作させるため、消費電力が増大する場合がある。
例えば、図3(A)に示すように、アイドル信号i,データ信号d,フレーム開始信号s,フレーム終端信号tを含むシリアル信号列を、伝送装置100−1により送信する場合を考える。
この場合、物理層符号化部202が、上記シリアル信号列を伝送路符号化し、図3(B)に例示する伝送フレームを得る。この伝送フレームには、例えば、制御バイトとしてのアイドル信号〔C(idle)〕及びフレーム開始/終端信号〔C(s/t)〕と、データ信号(data)とが含まれる。
そして、Virtual Lane処理部203及びMux204により、図3(B)に示す伝送フレームが、複数のレーンに分配(マルチレーン化)され、結果、図3(C)に示す複数の伝送フレームが各並列伝送チャネルを介して受信側の伝送装置100−2へ送出される。なお、前記マルチレーン化の際には、例えば、スキュー補正、シリアル化などの各処理を施すようにしてもよい。
ここで、図3(C)に示すように、各並列伝送チャネルにはアイドル信号も分配される。そのため、シリアル信号列(伝送フレーム)に含まれるアイドル信号の比率が大きくなる(データトラフィックが少なくなる)ほど、実効帯域に対して、送受信部300−1〜300−8の構成が過剰となる。結果、送受信部300−1〜300−8での消費電力や、伝送装置100−1,100−2の待機電力などが相対的に増大する場合がある。また、上記伝送システム400において更なる広帯域化を行なう場合、送受信部300−1〜300−8の数が増加するので、消費電力が更に増大する場合がある。
(1.1)伝送システムの構成例
図4は、上記の点に留意した、一実施形態に係る伝送システムの構成の一例を示す図である。
この図4に示す光伝送システム30は、例示的に、伝送装置1Aと、前記伝送装置1Aと伝送路を介して接続された伝送装置1Bとをそなえる。なお、伝送装置1A,1Bを区別しない場合は、単に伝送装置1と称する。
伝送装置1Aは、例えば、システム側から入力されたデータを分割し、複数の並列伝送チャネルを介して、伝送装置1Bとの間で前記分割されたデータ(以下、分割データという)を送受信する。ここで、前記データは、1つの入力チャネルを介して伝送装置1Aに入力され、前記分割データは、前記入力チャネルに対応する複数の並列伝送チャネルを介して送信されるようにしてもよい。また、上記複数の並列伝送チャネルによる光領域におけるマルチレーン多重方式としては、例えば、並列光ファイバなどを用いた空間多重方式や、波長分割多重(WDM)方式などを用いることができる。
(1.2)伝送装置1の構成例
ここで、図5に伝送装置1の構成の一例を示す。
この図5に示す伝送装置1は、例示的に、送信制御部2と、フレーム生成部7と、伝送路符号化部8と、多重部9と、光送信部10と、光受信部11と、分離部12と、伝送路復号化部13と、フレーム終端部14と、受信制御部15とをそなえる。
まず、伝送装置1の送信側の構成について説明する。
送信制御部2は、システム側で生成されたデータ及びアイドル信号の配置を制御してシリアル信号列を生成する。また、送信制御部2は、伝送フレームの開始位置を示すフレーム開始信号s,伝送フレームの終端位置を示すフレーム終端信号t,使用する並列伝送チャネルに関する制御情報cなどを、前記シリアル信号列の所定の位置に配置することもできる。送信制御部2により生成されたシリアル信号列は、フレーム生成部7へ送出される。
また、送信制御部2は、上記シリアル信号列の生成のために、上記データをバッファする。そして、送信制御部2は、入力されるデータ量(データのバッファ量)に応じて、使用する並列伝送チャネルを決定し、当該決定に基づいて、フレーム生成部7,伝送路符号化部8,光送信部10への電源供給を制御する。
このため、送信制御部2は、例示的に、メモリ監視部3と、リンク制御部4と、メモリ部5と、IF(インタフェース)部6とをそなえる。
IF部6は、システム側と送信制御部2とのインタフェース機能を具備する。また、IF部6は、システム側で生成されたデータ及びアイドル信号を受信し、受信したデータをメモリ部5へ送出する。
さらに、IF部6は、後述するリンク制御部4からの制御に基づき、メモリ部5から読み出したデータとアイドル信号とを並べ替えて、シリアル信号列を生成する。また、IF部6は、生成したシリアル信号列に含まれるデータを分割してフレーム生成部7に分配する。なお、前記分配方法としては、例えば、ラウンドロビン方式を用いることができる。
メモリ部5は、IF部6から受信した分割データをバッファする。なお、メモリ部5は、複数のメモリをそなえていてもよく、分割データの他、アイドル信号をバッファするようにしてもよい。その場合、メモリ部5は、分割データをバッファするデータメモリと、アイドル信号をバッファするアイドル信号メモリとをそなえていてもよい。
メモリ監視部3は、システム側から入力されたデータ量を監視し、その監視結果に基づき、データ送信に使用する並列伝送チャネルを決定する。本例のメモリ監視部3は、例えば、メモリ部5にバッファされた分割データ量(またはバッファ使用率など)を監視するようにしてもよく、メモリ監視部3は、上記分割データ量に応じて、使用する並列伝送チャネルの数(または増減)を決定してもよい。
また、IF部6により、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルに関する制御情報を、上記分割データとともにフレーム生成部7へ送出してもよい。これにより、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルに関する制御情報を他の伝送装置1Bへ通知できる。その結果、伝送装置1Bは、当該制御情報に基づいて、受信側の構成(光受信部11,分離部12,伝送路符号化部13及びフレーム終端部14)への電源供給を制御することができる。なお、上記制御情報は、複数の並列伝送チャネルのうち、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルの増減に関する情報を含むものであってもよいし、メモリ監視部3で使用しないと決定された並列伝送チャネルに関する情報(増減に関する情報など)を含むものであってもよい。また、上記制御情報は、伝送装置1が伝送する伝送フレームのヘッダ部分に含まれてもよい。さらに、上記制御情報は、少なくとも1つの並列伝送チャネルで送信されるようにしてもよく、または、伝送装置1A,1B間で必ず使用するチャネルで送信されるようにしてもよい。
ここで、図6(A)に上記制御情報の配置例を示す。
この図6(A)に例示するように、上記制御情報は、IF部6で生成されるシリアル信号列において、フレーム開始信号sの前やフレーム終端信号tの後などのフレーム間ギャップに配置することができる。
また、図6(B)に例示するように、制御情報は、例えば、8ビットで構成することができる。この図6(B)に例示する制御情報では、例示的に、光送信部10−1〜10−nの追加または削減に関する情報「Req」を1ビット目に配置し、光受信部11−1〜11−nの追加または削減に関する情報「Ack」を1ビット目に配置する。また、追加または削減する並列伝送チャネルの識別番号(レーン番号)を、制御情報の3ビット目〜8ビット目に格納してもよい。
リンク制御部4は、メモリ監視部3での上記決定に基づいて、フレーム生成部7−1〜7−m(mは2以上の整数),伝送路符号化部8−1〜8−m,多重部9及び光送信部10−1〜10−n(nは2以上の整数)への電源供給を制御する。例えば、リンク制御部4は、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルを用いて分割データを送信するフレーム生成部7−1〜7−m,伝送路符号化部8−1〜8−m,多重部9及び光送信部10−1〜10−nに電源を供給する。一方、リンク制御部4は、分割データを送信しない並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7−1〜7−m,伝送路符号化部8−1〜8−m,多重部9及び光送信部10−1〜10−nへの電源を供給しない(または、電源供給を停止する)ことができる。
また、リンク制御部4は、メモリ監視部3での上記決定に基づいて、IF部6での分割データの配置(並べ替え)を制御することもできる。例えば、リンク制御部4は、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルに分割データが分配されるように、シリアル信号列におけるデータの配置位置を制御する。これにより、例えば、IF部6により、シリアル信号列がラウンドロビン方式で分配されたとしても、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルに分割データを分配することができる。一方、メモリ監視部3で使用しないと決定された並列伝送チャネルには、アイドル信号を分配するようにしてもよい。また、メモリ監視部3で使用を決定された並列伝送チャネルには、データとともに、当該並列伝送チャネルに関する制御情報が含まれるようにしてもよい。
フレーム生成部7は、フレーム生成部7−1〜7−mをそなえる。フレーム生成部7−1〜7−mは、IF部6により分配された各シリアル信号列に所定のフレーム生成処理をそれぞれ施し、伝送フレームを生成する。フレーム生成部7−1〜7−mにより生成された伝送フレームは、伝送路符号化部8へ送出される。また、フレーム生成部7−1〜7−mは、リンク制御部4からの電源供給に応じて、オンオフ制御される。
伝送路符号化部8は、伝送路符号化部8−1〜8−mをそなえる。伝送路符号化部8−1〜8−mは、フレーム生成部7−1〜7−mから入力された各伝送フレームについて、所定の伝送路符号化処理を施す。伝送路符号化部8−1〜8−mにより伝送路符号化処理を施された伝送フレームは、多重部9へ送出される。また、伝送路符号化部8−1〜8−mは、リンク制御部4からの電源供給に応じて、オンオフ制御される。
多重部9は、伝送路符号化部8−1〜8−mから入力された複数の伝送フレームを複数(図5ではn個)のグループに多重し、多重後の信号を光送信部10−1〜10−nへ送出する。
光送信部10は、光送信部10−1〜10−nをそなえる。光送信部10−1〜10−nは、多重部9からの伝送フレームに所定の光送信処理を施し、各並列伝送チャネル(レーン#1〜レーン#n)へ送出する。図5に示す例では、複数の光伝送路が1リンクを構成する。また、後述するように、光送信部10は、光送信部10−1〜10−nを制御する光モジュール制御部28をそなえていてもよい。
即ち、フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10は、複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを送信しうる複数の送信部の一例として機能する。
次に、伝送装置1の受信側の構成について説明する。
光受信部11は、光受信部11−1〜11−nをそなえる。光受信部11−1〜11−nは、他の伝送装置1Bから複数の並列伝送チャネル(レーン#1〜レーン#n)を介して分割データを受信する。光受信部11−1〜11−nにより受信された分割データは、分離部12へ送出される。また、光受信部11−1〜11−nは、リンク制御部16からの電源供給に応じて、オンオフ制御される。
分離部12は、光受信部11−1〜11−nから入力された多重信号(分割データなど)を複数(図5ではn個)の伝送フレームに分離する。分離部12により分離された各伝送フレームは、伝送路復号化部13−1〜13−mへ送出される。また、分離部12は、リンク制御部16からの電源供給に応じて、オンオフ制御される。
伝送路復号化部13は、伝送路復号化部13−1〜13−mをそなえる。伝送路復号化部13−1〜13−mは、分離部12からのm個の伝送フレームについて、それぞれ所定の伝送路復号化処理を施す。伝送路復号化部13−1〜13−mにより伝送路復号化処理を施された伝送フレームは、フレーム終端部14−1〜14−mへ送出される。また、伝送路復号化部13−1〜13−mは、リンク制御部16からの電源供給に応じて、オンオフ制御される。
フレーム終端部14は、フレーム終端部14−1〜14−mをそなえる。フレーム終端部14−1〜14−mは、伝送路復号化部13−1〜13−mからの伝送フレームをそれぞれ終端処理する。フレーム終端部14−1〜14−mにより終端処理を施された伝送フレームは、受信制御部15へ送出される。また、フレーム終端部14−1〜14−mは、リンク制御部16からの電源供給に応じて、オンオフ制御される。
受信制御部15は、フレーム終端部14−1〜14−mからの伝送フレームをシリアル信号列に変換する。また、受信した伝送フレームに含まれる制御情報に基づいて、フレーム終端部14,伝送路符号化部13,分離部12及び光受信部11への電源供給を制御する。
このため、受信制御部15は、例示的に、リンク制御部16と、IF部17とをそなえる。
IF部17は、フレーム終端部14から入力される分割データに含まれる前述の制御情報を抽出し、リンク制御部16へ送出する。また、IF部17は、フレーム終端部14から入力されるデータにアイドル信号を付加(挿入)してシリアル信号列を生成し、システム側へ送出する。
リンク制御部16は、IF部17で抽出した制御情報に基づいて、使用する並列伝送チャネルを決定し、当該並列伝送チャネルに対応するフレーム終端部14−1〜14−m,伝送路符号化部13−1〜13−m,分離部12及び光受信部11−1〜11−nへの電源供給を制御する。例えば、リンク制御部16は、制御情報に基づいて使用を決定した並列伝送チャネルに対応するフレーム終端部14−1〜14−m,伝送路符号化部13−1〜13−m,分離部12及び光受信部11−1〜11−nに電源を供給することができる。一方、リンク制御部16は、前記使用を決定した並列伝送チャネルに対応しない並列伝送チャネルに対応するフレーム終端部14−1〜14−m,伝送路符号化部13−1〜13−m,分離部12及び光受信部11−1〜11−nへ電源を供給しない(または、電源供給を停止する)ことができる。
即ち、フレーム終端部14−1〜14−m,伝送路符号化部13−1〜13−m,分離部12及び光受信部11−1〜11−nは、複数の並列伝送チャネルを用いて、分割データと、前記データ量に応じて他の伝送装置1Bにより決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信しうる複数の受信部の一例として機能する。
以上のような構成を有することにより、伝送装置1は、入力されるデータトラフィック量に応じて、送受信部における電源供給を制御することができるので、消費電力を低減することが可能となる。
(1.3)光送信部10の構成例
次に、図7を用いて光送信部10の構成の一例について説明する。
この図7に示すように、光送信部10は、例示的に、光送信部10−1〜10−nと、光モジュール制御部28とをそなえる。なお、光送信部10は、例えば、WDM用レーザとして構成されてもよい。
ここで、光モジュール制御部28は、光送信部10−1〜10−nを制御する。例えば、光モジュール制御部28は、送信制御部2からの制御に従って、光送信部10−1〜10−nの波長や、デバイス温度などを制御することができる。
このため、光モジュール制御部28は、例示的に、温調制御部29と、波長モニタ部31とをそなえる。
波長モニタ部31は、光送信部10−1〜10−nから送信される信号光の波長をモニタする。当該モニタ結果は、温調制御部29へ通知される。
温調制御部29は、光送信部10−1〜10−nのデバイス温度を制御する。例えば、温調制御部29は、送信制御部2により使用すると決定された並列伝送チャネルに対応する光送信部10−1〜10−nのデバイス温度を動作温度に変化させ、さらにデバイス温度を安定化させる。このとき、温調制御部29は、例えば、波長モニタ部31でのモニタ結果に基づいて、温度制御を行なうようにしてもよい。これにより、光送信部10−1〜10−nが有するレーザなどの発光手段からの発光波長を一定にすることが可能となる。
(1.4)送信制御部2の構成例
次に、図8を用いて送信制御部2の構成の一例を説明する。
この図8に示すように、送信制御部2は、例示的に、IF部6と、メモリ部5と、リンク制御部4と、メモリ監視部3とをそなえ、IF部6は、例示的に、アイドル信号除去部25と、メモリIF部26と、トラフィック分配部27とをそなえる。また、メモリ部5は、例示的に、メモリ制御部24と、メモリ23a〜23dとをそなえる。なお、メモリ23a〜23dを区別しない場合は、単にメモリ23と称し、メモリ23の数は、図8に示す例に限定されない。さらに、メモリ監視部3は、例示的に、データ蓄積量監視部19と、チャネル増減決定部18とをそなえる。また、リンク制御部4は、例示的に、チャネル増減制御部20と、電源制御部21と、チャネル分配制御部22とをそなえる。
ここで、アイドル信号除去部25は、システム側から入力されるシリアル信号列に含まれるアイドル信号を除去する。システム側から入力されるシリアル信号列には、データとアイドル信号とがランダムに配置されている。図8に示す例では、データ(D0,D1)とアイドル信号(I0〜I5)とからなるシリアル信号列から、アイドル信号(I0〜I5)を除去し、得られたデータ(D0,D1)をメモリIF部26へ送出する。
メモリIF部26は、アイドル信号除去部25から受信したデータ(D0,D1)をメモリ制御部24へ送出する。また、メモリIF部26は、メモリ制御部24にデータ(D0,D1)の読み出しを要求することにより、メモリ制御部24からデータ(D0,D1)を受信し、当該データを分割した分割データをトラフィック分配部27へ送出する。
トラフィック分配部27は、アイドル信号(I0〜I5)を生成するとともに、チャネル分配制御部22からの制御に基づき、生成したアイドル信号(I0〜I5)と、メモリIF部26から受信した分割データ(D0,D1)とを並べ替えて、シリアル信号列を生成する。このとき、トラフィック分配部27は、例えば、チャネル増減決定部18により使用すると決定された並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7(例えば、フレーム生成部7−1)に分割データ(D0,D1)が分配されるように、分割データ(D0,D1)の配置を制御する。配置制御後のシリアル信号列は、トラフィック分配部27により、例えば、ラウンドロビン方式でフレーム生成部7−1〜7−mへ分配される。
即ち、トラフィック分配部27は、送信する分割データを、電源制御部21により電源を供給されるフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10に分配する分配部の一例として機能する。
メモリ制御部24は、メモリ23の書き込み及び読み出しを制御する。例えば、メモリ制御部24は、メモリIF26から受信したデータ(D0,D1)をメモリ23aに書込む一方、メモリIF26からの読み出し要求に応じて、メモリ23aからデータ(D0,D1)を読み出し、メモリIF部26へ送出する。また、メモリ制御部24は、例えば、各メモリ23におけるデータ量(またはデータについてのバッファ使用率)を検出する。
メモリ23は、データ(D0,D1)を格納する。なお、メモリ23は、例えば、データ(D0,D1)の他、アイドル信号(I0〜I5)を格納してもよい。この場合、メモリ23は、例えば、データ(D0,D1)を格納するデータメモリと、アイドル信号(I0〜I5)を格納するアイドル信号メモリとで構成されてもよい。また、この場合、アイドル信号除去部25を省略してもよい。さらに、この場合、トラフィック分配部27は、アイドル信号(I0〜I5)を生成せずに、メモリ23から読み出すようにしてもよい。
データ蓄積量監視部19は、メモリ23におけるデータ(D0、D1)の蓄積量(またはバッファ使用率)を監視する。前記監視結果は、チャネル増減決定部18に送出される。
チャネル増減決定部18は、データ蓄積量監視部19での監視結果に基づいて、使用する並列伝送チャネルを決定する。例えば、チャネル増減決定部18は、メモリ23におけるデータ量(バッファ使用率)と所定の閾値を比較し、その大小関係に応じて、使用する並列伝送チャネルを決定することができる。
即ち、チャネル増減決定部18は、データ量に応じて複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定するチャネル決定部の一例として機能する。
チャネル増減決定部18での前記決定は、チャネル増減制御部20へ送出される。なお、チャネル増減決定部18により、使用する(動作させる)並列伝送チャネルの増減(または数)を決定するようにしてもよい。
また、本例のチャネル増減決定部18は、例えば、上記所定の閾値として、光デバイス閾値と、レーン閾値とを用いることができる。ここで、光デバイス閾値は、n個の閾値X1,X2・・・,Xn(0<X1<X2<・・・<Xn)からなり、レーン閾値は、n個の閾値Y1,Y2・・・,Yn(0<Y1<Y2<・・・<Yn)からなる。
まず、データ使用量がXi(i=1〜n)以上となった場合、チャネル増減決定部18は、n個の光送信部10−1〜10−nのうち、i個の光送信部10−1〜10−iに電源を供給する。なお、このとき、電源の供給先は、光送信部10−1〜10−iに限定されず、合計i個であれば他の組み合わせでもよい。
また、チャネル増減決定部18は、電源を供給する光送信部10−1〜10−iに対応するj(j=1〜m)個のフレーム生成部7−1〜7−j及び伝送路符号化部8−1〜8−jに電源を供給する。なお、このとき、電源の供給先は、フレーム生成部7−1〜7−j及び伝送路符号化部8−1〜8−jに限定されず、電源を供給するi個の光送信部10に対応していれば、他の組み合わせでもよい。
次に、データ使用量がYi(i=1〜n)以上となった場合、チャネル増減決定部18は、n本の並列伝送チャネル(レーン)のうち、i本のレーンを使用することを決定する。これにより、トラフィック分配部27において、前記使用を決定されたレーンに分割データ(D0,D1)が分配されるようになる。
また、上記光デバイス閾値Xiが上記レーン閾値Yiよりも小さくなるように設定すれば、チャネル増減決定部18によるレーン使用の決定に先んじて、各光デバイス(フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10)への電源供給を行なうことができる。これにより、伝送装置1は、並列伝送チャネルを用いたデータ伝送を確実に行なうことが可能となる。
チャネル増減制御部20は、チャネル増減決定部18での前記決定に基づいて、電源制御部21及びチャネル分配制御部22を制御する。例えば、チャネル増減制御部20は、電源制御部21に対して、電源の供給先を指示したり、チャネル分配制御部22に対して、分割データ(D0,D1)及びアイドル信号(I0〜I5)の配置を指示することができる。
電源制御部21は、チャネル増減制御部20からの指示に基づいて、フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10への電源の供給を制御する。例えば、電源制御部21は、チャネル増減決定部18により使用すると決定された並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10へは電源を供給する。一方、チャネル増減決定部18により使用しないと決定された並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10へは電源を供給しない(または、電源の供給を停止する)。
即ち、電源制御部21は、フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10のうち、チャネル増減制御部20により使用を決定された並列伝送チャネルを用いて分割データを送信する送信部(フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10)に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、分割データを送信しない送信部には電源を供給しない電源制御部の一例として機能する。
チャネル分配制御部22は、チャネル増減制御部20からの指示に基づいて、トラフィック分配部27での分割データ(D0,D1)及びアイドル信号(I0〜I5)の並び替えを制御する。例えば、チャネル分配制御部22は、チャネル増減決定部18により使用すると決定された並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10へ分割データ(D0,D1)が分配されるように配置を制御する。一方、チャネル増減決定部18により使用しないと決定された並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10へは分割データ(D0,D1)が分配されずに、アイドル信号が分配されるように配置を制御する。
これにより、トラフィック分配部27は、チャネル分配制御部22の制御に基づいて、チャネル増減決定部18により使用すると決定された並列伝送チャネルに対応するフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10へ分割データ(D0,D1)が分配されるように分割データ(D0,D1)及びアイドル信号(I0〜I5)の配置を制御することができる。なお、トラフィック分配部27は、チャネル増減決定部18により使用すると決定された並列伝送チャネルに関する制御情報を生成し、上記分割データの分配先と同一の並列伝送チャネルに分配してもよい。
以上のように、本例の送信制御部2は、入力されるデータ量に応じて、使用する並列伝送チャネルを決定し、分割データを送信する送信構成(例えば、フレーム生成部7−1,伝送路符号化部8−1,多重部9及び光送信部10−1)に電源を供給し、分割データを送信しない送信構成(例えば、フレーム生成部7−2〜7−m,伝送路符号化部8−2〜8−m及び光送信部10−2〜10−m)に電源を供給しないことにより、消費電力の低減を図ることができる。
このとき、システム側から入力されるシリアル信号列には、データ(D0,D1)及びアイドル信号(I0〜I5)がランダムに配置されているので、このシリアル信号列をそのまま各送信構成に分配すると、電源が供給されない送信構成に分割データ(D0、D1)が分配され、正常に送信できない場合がある。
そこで、本例では、電源が供給される送信構成に分割データ(D0,D1)が分配され、電源が供給されない送信構成にアイドル信号(I0〜I5)が分配されるように、トラフィック分配部27により、その配置を並び替えている。
なお、送信するデータがない場合は、全ての送信構成(フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10)への電源供給を停止するようにしてもよい。
(1.5)送信制御部2の動作例
次に、上記送信制御部2の動作について、図9を用いて説明する。
この図9に例示するように、まず、データ蓄積量監視部19が、メモリ23に格納されるデータ量(メモリ使用量またはバッファ使用率)を監視する(ステップS1)。
次に、チャネル増減決定部18が、前記監視したデータ量と光デバイス閾値Xiとを比較し、電源を供給するフレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10(以下、これらをまとめて単に光デバイスということがある)を算出する(ステップS2)。
そして、チャネル増減制御部20が、動作中(電源を供給中)の光デバイス数と、ステップS2において算出した光デバイス数とが等しいかどうかを判定する(ステップS3)。
チャネル増減制御部20により、動作中(電源を供給中)の光デバイス数と、ステップS2において算出した光デバイス数とが等しいと判定された場合(ステップS3のYesルート)、送信制御部2は、相手側の伝送装置1Bに使用中の並列伝送チャネルの数(レーン数)を通知するとともに、上記光デバイスにより、使用中の並列伝送チャネルを介してデータを送信する(ステップS4)。
一方、チャネル増減制御部20により、動作中(電源を供給中)の光デバイス数と、ステップS2において算出した光デバイス数とが等しくないと判定された場合(ステップS3のNoルート)、チャネル増減制御部20が、ステップS2において算出した光デバイス数よりも、動作中の光デバイス数の方が小さいかどうかを判定する(ステップS5)。
ここで、チャネル増減制御部20により、ステップS2において算出した光デバイス数よりも、動作中の光デバイス数の方が小さいと判定された場合(ステップS5のYesルート)、電源制御部21が、ステップS2において算出した光デバイス数に等しくなるまで、光デバイスをON制御(つまり、新たな光デバイスに電源を供給)する(ステップS6)。
一方、チャネル増減制御部20により、ステップS2において算出した光デバイス数よりも、動作中の光デバイス数の方が大きいと判定された場合(ステップS5のNoルート)、電源制御部21が、ステップS2において算出した光デバイス数に等しくなるまで、光デバイスをOFF制御(つまり、動作中の光デバイスへの電源供給を停止)する(ステップS7)。
次に、チャネル増減決定部18が、メモリ23にバッファされたデータ量と、レーン閾値Yiとを比較し、使用する並列伝送チャネル(レーン)を算出する(ステップS8)。
そして、チャネル増減制御部20が、使用中のレーン数と、ステップS8において算出したレーン数とが等しいかどうかを判定する(ステップS9)。
チャネル増減制御部20により、使用中のレーン数と、ステップS8において算出したレーン数とが等しいと判定された場合(ステップS9のYesルート)、送信制御部2は、相手側の伝送装置1Bに使用中の並列伝送チャネルの数(レーン数)を通知するとともに、上記光デバイスにより、使用中の並列伝送チャネルを介してデータを送信する(ステップS10)。
一方、チャネル増減制御部20により、使用中の光デバイス数と、ステップS8において算出したレーン数とが等しくないと判定された場合(ステップS9のNoルート)、チャネル増減制御部20が、ステップS8において算出したレーン数よりも、使用中のレーン数の方が小さいかどうかを判定する(ステップS11)。
ここで、チャネル増減制御部20により、ステップS8において算出したレーン数よりも、使用中のレーン数の方が小さいと判定された場合(ステップS11のYesルート)、トラフィック分配部27が、ステップS8において算出したレーンにデータを再分配(新たなレーンにもデータを分配)する(ステップS12)。
一方、チャネル増減制御部20により、ステップS8において算出したレーン数よりも、使用中のレーン数の方が大きいと判定された場合(ステップS11のNoルート)、トラフィック分配部27が、ステップS8において算出したレーンにデータを再分配(それまで分配先であったレーンへの分配を停止)する(ステップS13)。
そして、上記ステップS12及びS13の処理後、送信制御部2は、相手側の伝送装置1Bに使用中の並列伝送チャネルの数(レーン数)を通知するとともに、上記光デバイスにより、使用中の並列伝送チャネルを介してデータを送信する(ステップS14)。
ここで、図10にデータ量(またはバッファ使用率)の時間変化の一例を示す。
この図10に例示するように、t0≦t<t6においてデータ量が増加し、t6≦t≦t9においてデータ量が減少する場合、伝送装置1は以下のように動作する。なお、t(t≧0)は時刻を示す変数であり、t0〜t9は、0≦t0<t1<・・・<t9を満たす定数である。
まず、t0≦t<t1において、データ量が光デバイス閾値X1以上かつレーン閾値Y1未満となるので、伝送装置1は、例えば、並列伝送チャネル(レーン#1)に対応する光デバイスには電源を供給するが、レーン#1を用いたデータ送信は行なわない。このとき、送信されないデータは、例えば、メモリ23にバッファされる。なお、レーン閾値Y1の値を0に設定すれば、上記バッファリングによるデータ未送信時間を防止することができる。
次に、t1≦t<t2において、データ量がレーン閾値Y1以上となるので、伝送装置1は、例えば、レーン#1を用いてデータを送信する。
また、t2≦t<t3において、データ量が光デバイス閾値X2以上かつレーン閾値Y2未満となるので、伝送装置1は、例えば、レーン#1及びレーン#2に対応する光デバイスに電源を供給するが、レーン#2は使用せず、レーン#1を用いてデータを送信する。これにより、伝送装置1は、レーン#2を用いたデータ送信の準備のために、レーン#2に対応する光デバイスに前もって電源を供給することができる。
通常、光デバイスは、発信波長などがデバイス温度などに基づき制御されており、その制御が安定するまでには秒オーダの時間を要する。そのため、光デバイス閾値Xiをレーン閾値Yiよりも小さい値とすることにより、データ量がレーン閾値Yi以上となるときに、光デバイスを動作可能な状態にしておくことができる。
以上のように、データ量がレーン閾値Y1以上レーン閾値Y2未満である場合、伝送装置1は1本の並列伝送チャネル(1CH伝送帯域)でデータ送信を行なう。
次に、t3≦t<t4において、データ量がレーン閾値Y2以上となるので、伝送装置1は、例えば、レーン#1及びレーン#2を用いてデータを送信する。
そして、t4≦t<t5において、データ量が光デバイス閾値X3以上かつレーン閾値Y3未満となるので、伝送装置1は、例えば、レーン#1〜レーン#3に対応する光デバイスに電源を供給するが、レーン#3は使用せず、レーン#1及びレーン#2を用いてデータを送信する。これにより、伝送装置1は、レーン#3を用いたデータ送信の準備のために、レーン#3に対応する光デバイスに前もって電源を供給することができる。
以上のように、データ量がレーン閾値Y2以上レーン閾値Y3未満である場合、伝送装置1は2本の並列伝送チャネル(2CH伝送帯域)でデータ送信を行なう。
次に、t5≦t<t7において、データ量がレーン閾値Y3以上となるので、伝送装置1は、例えば、レーン#1〜レーン#3を用いてデータを送信する。
一方、t=t6において、データ量が減少し始めると、t7≦t<t8において、データ量がレーン閾値Y3未満かつ光デバイス閾値X3以上となるので、伝送装置1は、レーン#1〜レーン#3に対応する光デバイスへの電源供給は続けるが、レーン#3へのデータ分配を停止し、レーン#1及びレーン#2を用いてデータを送信する。これにより、データ量が再び増加した場合、レーン#3を速やかに使用することが可能となる。
そして、t8≦t≦t9において、データ量が光デバイス閾値X3未満かつレーン閾値Y2以上となるので、伝送装置1は、レーン#3に対応する光デバイスへの電源供給を停止し、レーン#1及びレーン#2を用いてデータ送信を行なう。
なお、上記光デバイスの起動に要する時間はほぼ固定時間であるため、データ量の変動が急峻な場合には、上記光デバイス閾値Xi及びレーン閾値Yiのレベル差が大きくなるように設定されてもよい。これにより、データフレーム落ちを防止して、データ送信を確実に行なうことができる。一方、データ量の変動が緩やかな場合には、上記光デバイス閾値Xi及びレーン閾値Yiのレベル差が小さくなるように設定されてもよい。これにより、光デバイスの起動完了から並列伝送チャネルを用いたデータ送信までに掛かる時間を短縮することが可能となる。
また、上記光デバイス閾値Xi及びレーン閾値Yiは、過去のデータトラフィック量やデータの波長数などに基づいて、動的に変更してもよいし、データトラフィック量などに関わらず、固定値としてもよい。
さらに、伝送装置1は、メモリ23の使用率が所定の閾値以上となった場合に、システム側にデータの生成、入力を制限するバックプレッシャを発行するようにしてもよい。
以上のように、本例の伝送装置1によれば、入力されたデータ量に応じて、使用する光デバイス数及びレーン数を変更制御することができるので、データ量に応じた柔軟な装置構成を実現することができる。
また、本例の伝送装置1は、使用しない光デバイスへの電源の供給を停止することができるので、伝送装置1の消費電力を低減させることが可能となる。
さらに、本例の伝送装置1は、使用しない光デバイスへはデータを分配しないようにすることができるので、並列伝送チャネルを用いたデータ伝送を確実に行なうことが可能となる。
(1.6)受信制御部15の構成例
次に、図11を用いて受信制御部15の構成の一例を説明する。
この図11に示すように、受信制御部15は、例示的に、リンク制御部16と、IF部17とをそなえる。
ここで、IF部17は、複数の並列伝送チャネルを介して相手側の伝送装置1Bから受信した分割データから制御情報を抽出する。また、IF部17は、受信した分割データにアイドル信号を付加(挿入)することにより、シリアル信号列を生成してシステム側へ送出する。
このため、IF部17は、例示的に、制御情報抽出部32と、アイドル信号付加部33とをそなえる。
制御情報抽出部32は、複数の並列伝送チャネルを介して相手側の伝送装置1Bから受信した伝送フレームから制御情報を抽出し、チャネル増減制御部34へ送出する。制御情報は、図6(A)を用いて前述したように、例えば、フレーム開始信号sの前やフレーム終端信号tの後などに配置されているので、制御情報抽出部32は、これらの位置をタイミング検出することにより、制御情報を抽出することが可能となる。また、制御情報抽出部32により制御情報を抽出された伝送フレームに含まれる分割データ(D0,D1)はアイドル信号付加部33へ送出される。
アイドル信号付加部33は、制御情報抽出部32から入力される分割データ(D0,D1)にアイドル信号(I0〜I5)を付加して、シリアル信号列を生成し、システム側へ送出する。このとき、アイドル信号付加部33は、チャネル増減制御部34からの制御に基づいて、アイドル信号(I0〜I5)の位置を決定する。例えば、アイドル信号付加部33は、チャネル増減制御部34により使用を決定された並列伝送チャネル以外の並列伝送チャネルで伝送フレームを受信すれば、アイドル信号が受信される位置(タイミング)にアイドル信号(I0〜I5)を付加する。これにより、システム側は、伝送装置1における構成の変更を認識することなく、データ処理を行なうことができる。
リンク制御部16は、IF部17から通知される制御情報に基づいて、使用する並列伝送チャネルを決定し、当該決定に基づき、各受信構成(光受信部11,分離部12,伝送路復号化部13及びフレーム終端部14)への電源供給を制御する。また、リンク制御部16は、前記決定に基づいて、アイドル信号付加部33でのアイドル信号の付加位置を制御する。
このため、リンク制御部16は、例示的に、チャネル増減制御部34と、電源制御部35とをそなえる。
チャネル増減制御部34は、制御情報に基づいて、並列伝送チャネルの増減を決定する。例えば、チャネル増減制御部34は、図6(B)を用いて前述したように、制御信号に含まれるAck信号の値に応じて、使用する並列伝送チャネルの数を決定する。また、チャネル増減制御部34は、前記決定結果を電源制御部35に通知する。さらに、チャネル増減制御部34は、前記決定結果をアイドル信号付加部33へ送出する。
電源制御部35は、チャネル増減制御部34からの通知に基づいて、使用する並列伝送チャネルに対応する受信構成(光受信部11,分離部12,伝送路復号化部13及びフレーム終端部14)へ電源を供給する。一方、前記使用を決定された並列伝送チャネルに対応しない受信構成へは電源を供給しない(または、電源の供給を停止する)。
即ち、電源制御部35は、IF部17により受信した上記制御情報に基づいて、フレーム終端部14−1〜14−m,伝送路符号化部13−1〜13−m及び光受信部11−1〜11−nのうち、使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応するフレーム終端部14−1〜14−m,伝送路符号化部13−1〜13−m及び光受信部11−1〜11−nに電源を供給する一方、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない他へは電源を供給しない電源制御部の一例として機能する。
これにより、本例の受信制御部15は、相手側の伝送装置1Bから転送される制御情報に基づいて、自局1の受信構成への電源供給を制御することができる。これにより、伝送装置1は、受信構成での消費電力を低減させることが可能となる。
以上のように、本例の伝送装置1は、相手側の伝送装置1B(または1A)から通知される制御情報に基づいて、受信側の構成の消費電力を低減させることができる。結果、伝送装置1での消費電力を大幅に低減させることが可能となる。
(1.7)伝送装置1の動作例
次に、伝送装置1における電源制御のバリエーションについて説明する。
ここで、図12はMAC処理部(フレーム生成部7,フレーム終端部14)から光送受信部10,11までの間が、レーン多重(シリアル)で接続されている場合の伝送装置1の動作の一例を示す図である。
この図12に示す伝送装置1は、送信制御部2により使用を決定された並列伝送チャネル(図12ではレーン#1)に対応する送信構成(フレーム生成部7−1,伝送路符号化部8−1,多重部9及び光送信部10−1)に電源を供給する一方、送信構成(フレーム生成部7−2〜7−m,伝送路符号化部8−2〜8−m及び光送信部10−2〜10−n)へは電源を供給しない。
そして、送信制御部2により、使用する並列伝送チャネル(レーン#1)に対応する送信構成へデータ及び制御信号が分配される一方、使用しない並列伝送チャネル(レーン#2〜#n)に対応する送信構成へアイドル信号(Pad信号)が分配される。
さらに、図12に示す例では、フレーム生成部7−1が、データ及び制御信号を含む伝送フレームのみを生成し、生成した伝送フレームをレーン#1を介して相手側の伝送装置1Bへ送信する。
一方、受信側では、伝送装置1は、制御情報により通知される並列伝送チャネル(例えば、レーン#1)に対応する受信構成(光受信部11−1,分離部12,伝送路復号化部13−1及びフレーム終端部14−1)に電源を供給する一方、受信構成(光受信部11−2〜11−n,伝送路復号化部13−2〜13−m及びフレーム終端部14−2〜14−m)へは電源を供給しない。
そして、受信制御部15により、アイドル信号を付加してシリアル信号列を生成し、生成したシリアル信号列をシステム側へ送出する。
また、図13はPCS部(伝送路符号化部8,伝送路復号化部13)から光送受信部10,11までの間が、レーン多重(シリアル)で接続されている場合の伝送装置1の動作の一例を示す図である。このような伝送システムとしては、例えば、10GbEのXAUIなどがある。
この図13に示す伝送装置1は、送信制御部2により使用を決定された並列伝送チャネル(図13ではレーン#1)に対応する送信構成(フレーム生成部7−1,伝送路符号化部8−1,多重部9及び光送信部10−1)及びフレーム生成部7−2〜7−mに電源を供給する一方、送信構成(伝送路符号化部8−2〜8−m及び光送信部10−2〜10−n)へは電源を供給しない。
そして、送信制御部2により、使用する並列伝送チャネル(レーン#1)に対応する送信構成へデータ及び制御信号が分配される一方、使用しない並列伝送チャネル(レーン#2〜#n)に対応する送信構成へアイドル信号が分配される。
さらに、図13に示す例では、フレーム生成部7−1が、データ及び制御信号を含む伝送フレームを生成する一方、フレーム生成部7−2〜7−mが、アイドル信号を含む伝送フレームを生成する。各フレーム生成部7−1〜7−mから送出された伝送フレームは、伝送路符号化部8−1〜8−mに入力されるが、フレーム生成部7−2〜7−mにより生成された伝送フレームには伝送路符号化処理が施されず、フレーム生成部7−1により生成された伝送フレームのみが符号化される。
一方、受信側では、伝送装置1は、制御情報により通知される並列伝送チャネル(例えば、レーン#1)に対応する受信構成(光受信部11−1,分離部12,伝送路復号化部13−1及びフレーム終端部14−1)及びフレーム終端部14−2〜14−mに電源を供給する一方、受信構成(光受信部11−2〜11−n及び伝送路復号化部13−2〜13−m)へは電源を供給しない。
この場合、受信制御部15の代わりに、伝送路復号化部13によりアイドル信号が付加され、フレーム終端部14により終端されて受信制御部15へ送出される。
そして、受信制御部15が、シリアル信号列を生成し、システム側へ送出する。
これにより、図13に例示する伝送装置1は、アイドル信号により伝送帯域をフルに使用することが可能となる。
なお、その他のバリエーションとして、例えば、使用しない並列伝送チャネルに対応する光送受信部10,11にのみ電源を供給しないようにしてもよい。
〔2〕第1変形例
上述した例では、データ量に応じて、伝送装置1の送信構成(フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9,光送信部10)や、受信構成(光受信部11,分離部12,伝送路復号化部13及びフレーム終端部14)への電源供給を制御して、消費電力を低減する例について説明した。
本例のように、入力されるデータ量に応じて、複数のメモリ23a〜23dへの電源供給を制御することにより、メモリ部5における消費電力を低減させてもよい。
図14に本例の送信制御部2´の構成の一例を示す。
この図14に示すように、送信制御部2´は、例示的に、IF部6と、メモリ部5´と、リンク制御部4と、メモリ監視部3とをそなえ、メモリ部5´は、例示的に、メモリ制御部24と、分割データを保持(格納)するメモリ23a〜23dと、メモリ電源制御部36とをそなえる。なお、メモリ23a〜23dの数は、図14に示す例に限定されない。また、図8と同様の符号を付した構成については、前述の構成と同様の機能を有する。
メモリ制御部24は、入力されるデータ量に応じて、メモリ23a〜23dのうち使用する少なくとも1つのメモリ23a〜23dを決定する。
メモリ電源制御部36は、メモリ制御部24からの制御に基づいて、メモリ23a〜23dへの電源供給を制御する。
例えば、メモリ制御部24により、データ量と個別メモリ閾値Zb,Zc,Zd(0<Zb<Zc<Zd)とを比較し、その比較結果に基づいて、使用する少なくとも1つのメモリ23a〜23dを決定する。例えば、メモリ制御部24は、データ量がZb未満であれば、メモリ23aのみを使用することを決定し、データ量がZb以上かつZc未満であれば、メモリ23a及び23bのみを使用することを決定する。また、チャネル増減制御部20は、例えば、データ量がZc以上かつZd未満であれば、メモリ23a〜23cのみを供給することを決定し、データ量がZd以上であれば、メモリ23a〜23dを供給することを決定する。なお、上記制御はあくまで一例であり、例えば、データ量に応じた数のメモリ23に電源を供給していればよい。
そして、メモリ電源制御部36は、メモリ制御部24により使用を決定されたメモリ23a〜23dに電源を供給し、メモリ制御部24により使用を決定されなかったメモリ23a〜23dには電源を供給しない。
ここで、図15にデータ量(またはバッファ使用率)の時間変化の一例を示す。なお、t10〜t12は、0≦t10<t11<t12を満たす定数である。
まず、t10≦t<t11において、データ量が個別メモリ閾値Zb以上かつ個別メモリ閾値Zc未満であるので、メモリ電源制御部36は、メモリ23a及び23bに電源を供給し、メモリ23c及び23dに電源を供給しない。
次に、t11≦t<t12において、データ量が個別メモリ閾値Zc以上かつ個別メモリ閾値Zd未満であるので、メモリ電源制御部36は、メモリ23a〜23cに電源を供給し、メモリ23dに電源を供給しない。
そして、t≧t12において、データ量が個別メモリ閾値Zd以上であるので、メモリ電源制御部36は、メモリ23a〜23dに電源を供給する。
以上のように、本例の伝送装置1は、入力されたデータ量に応じて、複数のメモリ23a〜23dへの電源の供給を制御することができるので、消費電力を更に低減させることが可能となる。
〔3〕伝送システムの一例
次に、複数の伝送装置1を集線してデータの伝送を行なう伝送システムについて説明する。
例えば、25Gbpsの並列伝送チャネルを4本用いることにより100Gbpsのリンク速度を実現する伝送装置1を20個集線し、1Tbps級の伝送路へ接続する伝送システムが考えられる。
このような伝送システムでは、20個の伝送装置1を集線するため、例えば、20個の伝送装置1がそれぞれ有する4本の並列伝送チャネルに対応して、少なくとも80(=4×20)個の光モジュールを有する集線装置を用いる。
なお、伝送装置1が用いる並列伝送チャネルの数は4本に限定されない。例えば、各伝送装置1が、10Gbpsの並列伝送チャネルを10本用いることにより100Gbpsのリンク速度を実現するようにしてもよい。ただし、このような伝送装置1を集線する伝送システムにおいては、集線装置は、少なくとも200(=10×20)個の光モジュールを有する。
ここで、図16に上記伝送システムの構成の一例を示す。
この図16に示す伝送システム40は、例示的に、20個の伝送装置1−1〜1−20と、集線装置41とをそなえる。なお、以下では、伝送装置1−1〜1−20を区別しない場合、単に伝送装置1と表記することがある。また、伝送装置1の数は、図16に例示する数に限定されないことはいうまでもない。
伝送装置1は、既述のように、例えば、図5に示す、送信制御部2,フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10をそなえていてもよい。ここで、送信制御部2,フレーム生成部7,伝送路符号化部8,多重部9及び光送信部10の各機能については、既に説明したものと同様であるため説明を省略する。
即ち、伝送装置1は、データ量に応じて複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、前記決定した並列伝送チャネルを用いて分割データを送信する送信部に電源を供給する一方、分割データを送信しない送信部には電源を供給しない機能を有する。
また、集線装置41は、複数の伝送装置1をアップリンク(UL)側の伝送路あるいはUL側の伝送システムへ集線する。つまり、集線装置41は、複数の伝送装置1からのデータを基にUL信号を生成し、生成したUL信号をUL側へ送信する機能を有する。
このため、集線装置41は、例示的に、光受信部42−1〜42−80と、スキュー補償部43−1〜43−80と、信号再生部44−1〜44−80と、メモリ45と、UL信号生成部46と、光送信部47とをそなえる。なお、以下では、光受信部42−1〜42−80を区別しない場合、単に光受信部42と表記することがあり、スキュー補償部43−1〜43−80を区別しない場合、単にスキュー補償部43と表記することがあり、信号再生部44−1〜44−80を区別しない場合、単に信号再生部44と表記することがある。また、光受信部42,スキュー補償部43及び信号再生部44の数は、それぞれ、図16に例示する数に限定されないことはいうまでもない。
光受信部42は、伝送装置1から送信されるデータを受信し、スキュー補償部43へ送出する。つまり、光受信部42は、伝送装置1とのクライアントインターフェースである。
スキュー補償部43は、光受信部42からのデータについて、スキュー補償を行なう。スキューは、例えば、伝送装置1−1〜1−20と集線装置1との間の伝送路長の差や、各伝送装置1が用いる信号光の波長の差など様々な要因によって発生する。スキュー補償部43は、例えば、上記要因に関する情報などに基づいて、各伝送装置1から受信したデータ間のずれを補償する。スキュー補償部43によりスキュー補償処理を施されたデータは、信号再生部44へ送出される。
信号再生部44は、スキュー補償部43からのデータについて、信号再生処理を行なう。ここで、信号再生処理とは、並列伝送される際に分割されたデータを、元のデータに再生する機能のことをいう。信号再生部44により信号再生処理を施されたデータは、メモリ45へ送出される。
メモリ45は、信号再生部44からのデータを伝送装置1毎に並べ替えてUL信号生成部46へ送出する。
そして、UL信号生成部46は、メモリ45からのデータを基にUL信号を生成する。例えば、UL信号生成部46は、メモリ45からのデータをパラレル/シリアル変換して集約する。そして、UL信号生成部46は、例えば、集約したデータについて、UL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムで用いられる伝送フォーマットに応じたフォーマット変換処理などを施すことによりUL信号を生成する。UL信号生成部46により生成されたUL信号は、光送信部47へ送出される。
光送信部47は、UL信号生成部46からのUL信号に所定の光送信処理を施して、UL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムへ送信する。
以上のように、伝送システム40は、複数の伝送装置1をUL側へ集線することができる。
ただ、上記伝送システム40では、合計4×20本の並列伝送チャネルに対応して、光モジュール42−1〜42−80,43−1〜43−80,44−1〜44−80を動作させるので、低トラフィック時やシステム待機時などに消費電力が増大する場合がある。
また、通常、全ての伝送装置1において100Gbpsのトラフィック負荷が同時に生じるようなことは考えにくい。即ち、伝送システム40において、2Tbps(=100Gbps×20)のトラフィックが生じる確率は低く、半分の1Tbpsのトラフィックに対応できれば十分実用的であるととらえてもよい。
そこで、以下では、上記に鑑み、複数の伝送装置1を集線する伝送システムにおける消費電力の削減方法について検討する。
(3.1)伝送システムの構成例
図17に伝送システム90の構成の一例を示す。
この図17に示す伝送システム90は、例示的に、複数の伝送装置1−1〜1−N(Nは2以上の整数)と、集線装置48とをそなえる。なお、以下では、伝送装置1−1〜1−Nを区別しない場合、単に伝送装置1と表記することがある。
ここで、伝送装置1は、既述のように、データ量に応じて複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、前記決定した並列伝送チャネルを用いて分割データを送信する送信部に電源を供給する一方、分割データを送信しない送信部には電源を供給しない機能を有する。
また、伝送装置1は、例えば、n個の光送信部10をそれぞれ有する。つまり、各伝送装置1は、n本の並列伝送チャネルをそれぞれ介して集線装置48に接続される。
さらに、伝送装置1は、使用する並列伝送チャネルに関する制御情報を、データとともに送信することができる。なお、制御情報は、複数の並列伝送チャネルのうち、送信データ量に応じて使用を決定した並列伝送チャネルの増減に関する情報を含んでいてもよいし、送信データ量に応じて使用しないと決定した並列伝送チャネルに関する情報を含んでいてもよい。
また、上記制御情報は、伝送装置1が伝送する伝送フレームのヘッダ部分に含まれてもよい。さらに、上記制御情報は、少なくとも1つの並列伝送チャネルで送信されるようにしてもよく、伝送装置が必ず使用する並列伝送チャネルにより送信されるようにしてもよい。
なお、制御情報の配置例については図6を用いて説明したとおりである。
一方、集線装置48は、N個の伝送装置1をUL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムへ集線する。本例の集線装置48は、例えば、N個の伝送装置1からのデータを集約してUL信号を生成し、生成したUL信号をUL側へ送信する。
ここで、集線装置48は、例示的に、光スイッチ(光SW)51と、光受信部52−1〜52−q(qは2以上の整数)と、レーン識別部53−1〜53−qと、メモリ54と、調停部55と、UL信号生成部49と、光送信部50とをそなえる。なお、以下では、光受信部52−1〜52−qを区別しない場合、単に光受信部52と表記することがあり、レーン識別部53−1〜53−qを区別しない場合、単にレーン識別部53と表記することがある。
光SW51は、伝送装置1からのデータを光受信部52へ中継する。
本例の光SW51は、N個の伝送装置1にn本の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続されるN×n個の入力ポートと、当該N×n個の入力ポートに選択的に接続され、N×n個の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する。
例えば、上記複数の出力ポートは、N個の伝送装置のそれぞれにN×n個の入力ポートのうちいずれかN個の入力ポートを介して接続されるN個の第1出力ポートと、前記N個の入力ポート以外の(N−1)×n個の入力ポートに選択的に接続されうるp{pはp<N×(n−1)を満たす自然数)個の第2出力ポートとを有していてもよい。
このとき、各伝送装置1は、例えば、1つの固定並列伝送チャネル(主レーン)をそれぞれ有し、各主レーンが、光SW51のN×n個の入力ポートのうちN個の入力ポートを介して、N個の第1出力ポートに接続されてもよい。
さらに、各伝送装置1は、例えば、主レーン以外に少なくとも1つの可変並列伝送チャネル(可変レーン)を有し、各可変レーンが、主レーンに接続された上記N個の入力ポート以外の(N−1)×n個の入力ポートを介して、p個の第2出力ポートに接続されうる。
つまり、伝送装置1が使用する複数の並列伝送チャネルは、例えば、上記制御情報を含むデータを送信する主レーンと、データ量に応じて使用数が変化する可変レーンとに分けられる。
これにより、伝送装置1は、例えば、送信データ量に応じて、使用する並列伝送チャネルの数を決定するとともに、使用する並列伝送チャネルに関する制御情報を主レーンにより集線装置48に送信することができる。なお、伝送装置1からの制御情報は、例えば、UL側へ通知されるようにしてもよい。これにより、UL側の伝送システムなどは、当該制御情報に基づいて、UL側において使用する並列伝送チャネル数を追加または削減することができる。
また、光受信部52は、伝送装置1から送信されるデータを受信し、レーン識別部53へ送出する。つまり、光受信部52は、伝送装置1とのクライアントインターフェースである。
レーン識別部53は、光受信部52により受信される伝送装置1からのデータについて、当該データに含まれるリンク番号及びレーン番号を抽出する。そして、抽出したリンク番号及びレーン番号に基づき、当該データがどの伝送装置1のどの並列伝送チャネルを介して送信されたかを識別する。
ここで、リンク番号は、伝送装置1により並列伝送チャネルを介して送信される複数のデータにそれぞれ含まれる当該伝送装置1の識別情報の一例であり、レーン番号は、伝送装置1により並列伝送チャネルを介して送信される複数のデータにそれぞれ含まれる当該並列伝送チャネルの識別情報の一例である。
また、レーン識別部53は、伝送装置1から送信されるデータに含まれる上記制御情報を抽出し、伝送装置1からの並列伝送チャネルの追加または削減要求を検出する。
このため、レーン識別部53は、図18に例示するように、リンク/レーン識別部56と、レーン増減要求処理部57とをそなえる。
リンク/レーン識別部56は、光受信部52により受信される伝送装置1からのデータについて、当該データに含まれるリンク番号及びレーン番号に基づき、当該データがどの伝送装置1のどの並列伝送チャネルを介して送信されたかを識別する。当該識別結果は、リンク/レーン識別部56により、メモリ54へ通知される。
レーン増減要求処理部57は、伝送装置1から送信されるデータに含まれる上記制御情報を抽出し、伝送装置1からの並列伝送チャネルの追加または削減要求を検出する。当該検出結果は、レーン増減要求処理部57により、調停部55へ通知される。なお、並列伝送チャネルの追加または削減要求は主レーンを介して送信されるので、レーン増減要求処理部57は、主レーンと接続されるレーン識別部53(例えば、レーン識別部53−1〜53−20)に少なくとも設けられていればよい。
即ち、光受信部52及びレーン識別部53は、光SW51の出力ポートにそれぞれ接続され、N個の伝送装置1から送信されるデータを処理する複数の光モジュールの一例として機能する。
また、調停部(制御部)55は、レーン識別部53により抽出される上記制御情報に基づいて、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する。例えば、調停部55は、伝送装置1からの並列伝送チャネルの追加または削減要求に基づいて、伝送装置1が使用する並列伝送チャネルが光受信部52に接続されるように光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する。
このため、調停部55は、図19に例示するように、レーン接続調停部61と、光SW制御部62と、テーブル63とをそなえる。
レーン接続調停部61は、レーン識別部53によりデータから抽出される制御情報に基づいて、どの伝送装置1が並列伝送チャネルの追加または削減を要求しているかを把握し、当該要求に基づく処理が可能かどうか、即ち、レーンの追加または削減が可能かどうかを判断する。当該判断は、例えば、テーブル63に格納される情報に基づいて行なわれる。
テーブル63は、光SW51における出力ポートのポート番号と、当該出力ポートにより出力されるデータの送信元である伝送装置1のリンク番号と、当該データが伝送する並列伝送チャネルのレーン番号とを対応付けて格納する。
また、テーブル63は、各伝送装置1が使用している並列伝送チャネルの数を格納する。
テーブル63により格納される上記の各情報は、例えば、システム管理者などにより予め設定されてもよいし、調停部55により光SW51から収集されることにより設定されてもよい。
ここで、図20に光SW51における接続の一例を示す。
この図20に示すSW51では、一例として、入力ポートに、25Gbpsの並列伝送チャネルを4本用いることにより100Gbpsのリンク速度を実現する伝送装置1が20個接続されている。即ち、図20に示す例では、n=4であり、N=20である。
また、各伝送装置1が用いる4本の並列伝送チャネルのうち、レーン番号#1の並列伝送チャネルが主レーンとして割り当てられており、レーン番号#2〜#4の並列伝送チャネルがそれぞれ可変レーンとして割り当てられている。
さらに、光SW51におけるポート番号#1〜#20の出力ポートが各主レーンに接続される第1出力ポートとして割り当てられており、ポート番号#21〜#40の出力ポートが各可変レーンに接続されうる第2出力ポートとして割り当てられている。
そのため、図21に示す例では、光SW51におけるポート番号#1〜#20の出力ポートが、伝送装置1−1〜1−20のレーン番号#1の各主レーンと接続される一方、伝送装置1−1〜1−20の一部の可変レーンが第2出力ポートのいずれかと接続されている。
このとき、テーブル63には、図21及び図22に示すような情報を保持する。
図21に示す情報は、光SW51における出力ポートのポート番号と、当該出力ポートにより出力されるデータの送信元である伝送装置1のリンク番号と、当該データが伝送する並列伝送チャネルのレーン番号とを対応付けた情報の一例である。
この図21に示す例では、光SW51におけるポート番号#1の出力ポートから出力されるデータが伝送装置1−1(リンク番号#1)の主レーン(レーン番号#1)を介して伝送され、ポート番号#2の出力ポートから出力されるデータが伝送装置1−2(リンク番号#2)の主レーン(レーン番号#1)を介して伝送されることを示している。また、光SW51におけるポート番号#20の出力ポートから出力されるデータが伝送装置1−20(リンク番号#20)の主レーン(レーン番号#1)を介して伝送され、ポート番号#21〜23の出力ポートから出力される各データが伝送装置1−2(リンク番号#2)の各可変レーン(レーン番号#2〜#4)を介して伝送されることを示している。さらに、光SW51におけるポート番号#40の出力ポートから出力されるデータが伝送装置1−20(リンク番号#20)の可変レーン(レーン番号#2)を介して伝送されたことを示している。
一方、図22に示す情報は、各伝送装置1が使用している並列伝送チャネルの数(レーン使用数)に関する情報の一例である。
この図22に示す例では、伝送装置1−1(リンク番号#1)が使用する並列伝送チャネルの使用数が1、伝送装置1−2(リンク番号#2)が使用する並列伝送チャネルの使用数が4、伝送装置1−20(リンク番号#20)が使用する並列伝送チャネルの使用数が2であることをそれぞれ示している。
テーブル63に格納される上記図21及び図22に示すような各情報に基づき、レーン接続調停部61は、伝送装置1からのレーン追加要求に対して、追加可能な出力ポート(空きポート)があるかどうかを判断する。
そして、空きポートがあれば、当該伝送装置1に対してレーンの追加を許可する一方、空きポートがなければ、レーンの追加を許可しない。
また、レーン接続調停部61は、伝送装置1からのレーン削減要求に対して、当該レーンによりデータが送信中であるかどうかを判断するようにしてもよい。
そして、伝送装置1によるレーン削減要求の対象であるレーンによりデータが送信中であると判断すれば、当該伝送装置1に対してレーンの削減を許可しない一方、当該レーンによりデータが送信中でなければレーンの削減を許可する。
また、レーン接続調停部61は、上記判断の結果に応じて、テーブル内容を更新するとともに、判断結果をメモリ54及び光SW制御部62へ通知する。
光SW制御部62は、レーン接続調停部61での判断結果に基づいて、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を切り替え制御する。
以上のようにして、調停部55は、本例のレーン接続調停部61は、伝送装置1からのレーン追加または削減要求に基づいて、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を調停することができる。
また、調停部55は、伝送装置1により使用される可変レーンが光SW51の第2出力ポートのいずれかに接続されるよう、光SW51における入力ポートと第2出力ポートとの接続を制御することができる。
なお、調停部55によりレーンの追加が可能であると判断された場合は、主レーンを介して、伝送装置1へ追加許可に関する情報が送信される。追加許可に関する情報を受信した伝送装置1は、可変レーンを追加し、当該レーンを用いてデータの送信を行なう。
一方、調停部55によりレーンの削除が可能であると判断された場合は、主レーンを介して、伝送装置1へ削除許可に関する情報が送信される。削除許可に関する情報を受信した伝送装置1は、可変レーンを削除し、当該レーンを用いて送信していたデータの送信を停止する。
ここで、図23にレーン追加処理の一例を示す。
この図23に例示するように、まず、伝送装置1が、主レーンを介してレーンの追加要求を集線装置48へ送信する(ステップS20)。レーンの追加要求は、例えば、伝送装置1から主レーンを介して送信されるデータ中の制御情報に含まれるようにしてもよい。
次に、集線装置48のレーン識別部53は、光SW51及び光受信部52を介して受信したデータからレーン追加要求を抽出し、抽出したレーン追加要求を調停部55へ送出する(ステップS21)。
調停部55は、レーン識別部53からレーン追加要求を受信すると、テーブル63の内容に基づいて、当該レーン追加要求に基づくレーンの追加が可能かどうかを判断する。
調停部55によりレーン追加が可能であると判断されると、テーブル63の内容を更新するとともに(ステップS22)、光SW制御部62にレーンの追加を指示する(ステップS26)。
一方、調停部55によりレーン追加が可能でないと判断されると、調停部55は、伝送装置1に対してレーン追加を許可しないことを通知する。
光SW制御部62は、調停部55からのレーン追加の指示に基づいて、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する(ステップS27)。例えば、光SW制御部62は、調停部55により追加を許可された、伝送装置1により使用される可変レーンが、光SW51の第2出力ポートのいずれかに接続されるよう、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する。
また、調停部55によりレーン追加が可能であると判断されると、調停部55は、レーン識別部53へレーン追加の許可に関する情報を通知する(SステップS23)。
そして、レーン識別部53は、主レーンを介してレーン追加の許可に関する情報を伝送装置1へ通知する(ステップS24)。
集線装置48からレーン追加の許可に関する情報を通知された伝送装置1は、調停部55により追加を許可された可変レーンを用いてデータの送信を開始する(ステップS25)。
一方、図24にレーン削減処理の一例を示す。
この図24に例示するように、まず、伝送装置1が、主レーンを介してレーン削減要求を集線装置48へ送信する(ステップS30)。レーン削減要求は、例えば、伝送装置1から主レーンを介して送信されるデータ中の制御情報に含まれるようにしてもよい。
次に、集線装置48のレーン識別部53は、光SW51及び光受信部52を介して受信したデータからレーン削減要求を抽出し、抽出したレーン削減要求を調停部55へ送出する(ステップS31)。
調停部55は、レーン識別部53からレーン削減要求を受信すると、テーブル63の内容に基づいて、当該レーン削減要求に基づくレーンの削減が可能かどうかを判断する。調停部55は、例えば、主レーンが削除対象である場合には当該レーンの削減を許可しない一方、可変レーンが削除対象である場合にはレーンの削減を許可してもよい。
調停部55によりレーンの削減が可能であると判断されると、テーブル63の内容を更新するとともに(ステップS32)、光SW制御部62にレーンの削減を指示する(ステップS36)。
一方、調停部55によりレーンの削減が可能でないと判断されると、調停部55は、伝送装置1に対してレーン削減を許可しないことを通知する。
光SW制御部62は、調停部55からのレーン削減の指示に基づいて、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する(ステップS37)。例えば、光SW制御部62は、レーンの削除により伝送装置1が使用しなくなる可変レーンが光SW51の出力ポートのいずれにも接続されないよう、光SW51における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する。
また、調停部55によりレーン削減が可能であると判断されると、調停部55は、レーン識別部53へレーン削減の許可に関する情報を通知する(SステップS33)。
そして、レーン識別部53は、主レーンを介してレーン削減の許可に関する情報を伝送装置1へ通知する(ステップS34)。
集線装置48からレーン削減の許可に関する情報を通知された伝送装置1は、調停部55により削減を許可された可変レーンを用いたデータの送信を停止(終了)する(ステップS35)。
以上のように、本例では、伝送装置1からのレーン追加要求またはレーン削減要求に応じて、光SW51の接続を動的に切り替えるので、伝送装置1の有する並列伝送チャネルの総数よりも少ない光モジュール52,53数で集線装置48を構成することができる。
その結果、伝送システム90における消費電力を大幅に削減することが可能となる。
ここで、図17に戻り、メモリ(出力部)54について説明する。
メモリ54は、レーン識別部53により抽出された上記リンク番号及びレーン番号に基づいた順序で、伝送装置1からのデータを並べ替えて出力する。
このため、メモリ54は、図25に例示するように、複数のレーン識別部インタフェース(レーン識別部IF)58−1〜58−qと、記憶部59と、メモリ制御部60とをそなえる。なお、以下では、レーン識別部IF58−1〜58−qを区別しない場合、単にレーン識別部IF58と表記することがある。
レーン識別部IF58は、伝送装置1から送信されるデータに含まれる上記リンク番号及びレーン番号を取り除き、リンク番号及びレーン番号除去後のデータを記憶部59へ送出する。
また、レーン識別部IF58は、レーン識別部53により抽出されたリンク番号及びレーン番号をメモリ制御部60へ通知する。
さらに、レーン識別部IF58は、伝送装置1から送信されるデータについてスキュー補償を行なうこともできる。
記憶部59は、レーン識別部IF58からのリンク番号及びレーン番号除去後のデータを格納するとともに、メモリ制御部60からの制御を受けて、当該データの順序を並べ替えて、並べ替え後のデータをUL信号生成部49へ送出する。
メモリ制御部60は、レーン識別部IF58からのリンク番号及びレーン番号に基づいて、記憶部59に格納されるリンク番号及びレーン番号除去後のデータについて、所定の順序に並べ替える制御を行なう。ここで、所定の順序とは、例えば、複数のデータが、リンク番号毎に、小さいレーン番号から大きいレーン番号へと並ぶような順序のことをいう。
ここで、上記並べ替え処理について、図26を用いて説明する。
集線装置48と各伝送装置1との間で使用されるレーンは任意であるため、集線装置48側では、レーン識別部53で認識されるリンク番号及びレーン番号に基づき、メモリ54からの読出し順序の制御を行なう。
そのため、集線装置48では、各伝送装置1のレーン番号に対応した順序でデータの並べ替えが行なわれ、UL側へ送出される。
そこで、例えば、図26に示すように、まず、レーン識別部53が、伝送装置1から送信されるデータに含まれるリンク番号及びレーン番号を抽出し識別する〔図26の(1)〕。
図26に示す例では、レーン識別部53−1により受信されるデータが、伝送装置1−1(リンク番号#1)が使用する主レーン(レーン番号#1)により送信されるデータであり、レーン識別部53−21により受信されるデータが、伝送装置1−1(リンク番号#1)が使用する可変レーン(レーン番号#2)により送信されるデータであることを示している。また、レーン識別部53−27により受信されるデータが、伝送装置1−1(リンク番号#1)が使用する可変レーン(レーン番号#4)により送信されるデータであり、レーン識別部53−35により受信されるデータが、伝送装置1−1(リンク番号#1)が使用する可変レーン(レーン番号#3)により送信されるデータであることを示している。
さらに、データの到着順序は、例えば、レーン番号#3を介して送信されるデータ,レーン番号#4を介して送信されるデータ,レーン番号#2を介して送信されるデータ,レーン番号#1を介して送信されるデータの順であることを示している。
次いで、レーン識別部IF58が、上記の各データについて、スキュー補償処理を行なうとともに、当該各データからリンク番号及びレーン番号を除去して、リンク番号及びレーン番号を除去後のデータを記憶部59へ書き込む〔図26の(2)〕。
そして、メモリ制御部60が、例えば、記憶部59に格納された上記の各データをレーン番号順に読み出すことにより、データをリンク番号及びレーン番号に基づいた順序で並べ替えて出力する〔図26の(3)〕。
これにより、本例の集線装置48は、伝送装置1により使用される並列伝送チャネルと各光モジュール52,53との対応関係が任意であっても、伝送装置1からのデータをリンク番号及びレーン番号に応じた順序で並べ替えて出力することができる。
ここで、再び図17に戻り、UL信号生成部49及び光送信部50について説明する。
UL信号生成部49は、メモリ54からのデータを基にUL信号を生成する。例えば、UL信号生成部49は、伝送装置1からのデータを集約し、UL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムで用いられる伝送フォーマットに応じたフォーマット変換処理などを施す。UL信号生成部49により生成されたUL信号は、光送信部50へ送出される。
また、光送信部50は、UL信号生成部49からのUL信号に所定の光送信処理を施して、UL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムへ送信する。
以上のように、伝送システム90では、伝送装置1が有する合計N×n本の並列伝送チャネルの数よりも少ない数の光モジュール52,53を用いて、伝送装置1を集線することができるので、システムの消費電力を大幅に削減することが可能となる。
また、本例の伝送システム90は、伝送装置1がより高速な信号を送信する場合も大幅なシステム変更を加えることなく適用することが可能である。例えば、リンク速度が1Tbpsクラスの伝送装置は、25Gbps×40レーンでのデータ送信を行なうことが考えられるが、少なくとも光SW51の入力ポート数を増加させることで対応が可能である。
〔4〕変形例
上述した伝送システム90では、集線装置48が、複数の伝送装置1をUL側へ集線する例について説明したが、本例のように、集線装置が、UL方向とは逆のダウンリンク(DL)方向から受信したDL信号を複数の伝送装置1へ分配するようにしてもよい。
ここで、図27に伝送システム91の構成の一例を示す。
この図27に示す伝送システム91は、例示的に、複数の伝送装置1−1〜1−Nと、集線装置64とをそなえる。なお、伝送装置1の構成及び機能について既述のとおりである。
集線装置64は、N個の伝送装置1をUL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムへ集線する一方、UL側から送信されるDL信号を複数の伝送装置1へ分配する。
ここで、集線装置64は、例示的に、光SW69と、光受信部70−1〜70−qと、レーン識別部71−1〜71−qと、メモリ72と、調停部73と、UL信号生成部65と、光送信部66とをそなえる。また、集線装置64は、例示的に、光受信部67と、DL信号終端部68と、メモリ74と、レーン情報付加部75−1〜75−qと、光送信部76−1〜76−qと、光SW77とをそなえる。なお、以下では、光受信部52−1〜52−qを区別しない場合、単に光受信部52と表記することがあり、レーン識別部53−1〜53−qを区別しない場合、単にレーン識別部53と表記することがある。また、レーン情報付加部75−1〜75−qを区別しない場合、単にレーン情報付加部75と表記することがあり、光送信部76−1〜76−qを区別しない場合、単に光送信部76と表記することがある。
なお、光SW69,光受信部70,レーン識別部71,メモリ72,UL信号生成部及び光送信部66については、既に説明した光SW51,光受信部52,レーン識別部53,メモリ54,UL信号生成部49及び光送信部50と同様の機能、構成を有する。
また、調停部73は、既述の調停部55の機能を少なくとも有する。
ここで、光受信部67は、UL側の伝送路あるいはUL側の伝送システムから送信されるDL信号に所定の光受信処理を施して、DL信号終端部68へ受信した光信号を送出する。
DL信号終端部68は、光受信部67からのDL信号を終端する。DL信号には、例えば、各伝送装置1宛のデータが含まれている。DL信号終端部68は、例えば、DL信号を各伝送装置1宛のデータに分解してメモリ74へ送出する。
メモリ74は、DL信号終端部68からのデータを、伝送装置1の使用する各並列伝送チャネルに分配する。
このため、メモリ74は、図28に例示するように、メモリ制御部78と、記憶部79と、レーン情報付加部IF80−1〜80−qとをそなえる。なお、以下では、レーン情報付加部IF80−1〜80−qを区別しない場合、単にレーン情報付加部IF80と表記することがある。
ここで、記憶部79は、DL信号終端部68からのDL信号を格納する。
そして、メモリ制御部78は、記憶部79に格納されるDL信号から伝送装置1毎及びレーン毎に対応するデータを読み出すよう記憶部79を制御する。どのデータがどの伝送装置1及びどの並列伝送チャネルに対応するかは、DL信号に含まれる制御信号などにより通知されてもよいし、調停部73におけるUL側への送信処理に基づいて決定されてもよい。
レーン情報付加部IF80は、メモリ制御部78により読み出された記憶部79からのデータをレーン情報付加部75へ送出する。このとき、レーン情報付加部IF80は、例えば、各データに対応するリンク番号及びレーン番号をレーン情報付加部75に通知するようにしてもよい。なお、どのデータにどのリンク番号及びレーン番号を付加されるかは、例えば、メモリ制御部78を介して調停部73からレーン情報付加部75に通知されるようにしてもよい。
ここで、図27に示すレーン情報付加部75は、メモリ74からのデータにリンク番号及びレーン番号を付加する。
このため、レーン情報付加部75は、図29に例示するように、リンク/レーン番号付加部81と、レーン増減要求処理部82とをそなえる。
リンク/レーン番号付加部81は、レーン情報付加部IF80からのデータに、当該データに対応するリンク番号及びレーン番号を付加する。なお、当該リンク番号及びレーン番号は、例えば、レーン情報付加部IF80により通知されてもよいし、調停部73により通知されてもよい。
ここで、上記のリンク番号及びレーン番号の付加処理について、図30を用いて説明する。
例えば、図30に示すように、まず、メモリ74が、DL信号終端部68からDL信号を受信し格納する〔図30の(1)〕。
図30に示す例では、DL信号は、例えば、伝送装置1−1(リンク番号#1)の各並列伝送チャネル(レーン番号#1〜#4)宛のデータを少なくとも含む。
このとき、データの到着順序は、例えば、レーン番号#1を介して送信されるデータ,レーン番号#2を介して送信されるデータ,レーン番号#3を介して送信されるデータ,レーン番号#4を介して送信されるデータの順となっている。
次いで、メモリ制御部78が、各データをレーン情報付加部75へ分配する〔図30の(2)〕。
これにより、図30に示す例では、伝送装置1−1の主レーン(レーン番号#1)宛のデータがレーン情報付加部75−1へ送出され、伝送装置1−1の可変レーン(レーン番号#21)宛のデータがレーン情報付加部75−21へ送出される。また、伝送装置1−1の可変レーン(レーン番号#27)宛のデータがレーン情報付加部75−27へ送出され、伝送装置1−1の可変レーン(レーン番号#35)宛のデータがレーン情報付加部75−35へ送出される。
そして、各レーン情報付加部75が、各データにリンク番号及びレーン番号を付加して、光送信部76へ送出する〔図30の(3)〕。
また、図29に示すリンク/レーン番号付加部81は、レーン情報付加部IF80からのデータに含まれるUL側からのレーン追加要求またはレーン削減要求を抽出してレーン増減要求処理部82へ通知する。
さらに、レーン増減要求処理部82は、リンク/レーン番号付加部81により抽出されたUL側からのレーン追加要求またはレーン削減要求を調停部73へ通知する。なお、並列伝送チャネルの追加または削減要求は主レーンを介して送信されるので、レーン増減要求処理部82は、主レーンと接続されるレーン情報付加部75(例えば、レーン情報付加部75−1〜75−20)に少なくとも設けられていればよい。
また、図27に示す調停部73は、既述の調停部55の機能を少なくとも有し、さらに、レーン情報付加部75によりデータに付加されたリンク番号及びレーン番号に基づき、光SW77における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する。
レーン情報付加部75からのデータは、光送信部76により光SW77へ送出され、光SW77により、伝送装置1へ中継される。
ここで、本例の光SW77は、例えば、N個の伝送装置1にn本の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続されるN×n個の入力ポートと、当該N×n個の入力ポートに選択的に接続され、N×n個の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する。
そして、調停部73は、DL信号に含まれるデータの宛先である並列伝送チャネルに、光送信部76が接続されるよう、光SW77における入力ポートと出力ポートとの接続を制御する。
これにより、本例の集線装置64は、光受信部70及びレーン識別部71の数を削減できることに加えて、レーン情報付加部75及び光送信部76の数を削減することができるので、伝送システム91における消費電力の更なる削減が可能である。
〔5〕その他
なお、上述した伝送装置1及び集線装置41,48,64の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択してもよいし、適宜組み合わせてもよい。
例えば、本発明は、並列伝送チャネルを用いた伝送システムに適用することができ、上述した光伝送システム30,40,90及び91に限定されない。
また、伝送システム40,90及び91に用いられる伝送装置1は、例えば、データ量に応じて複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、当該並列伝送チャネルを用いてデータを送信する機能を少なくともそなえていればよい。
さらに、上記伝送システム40に用いられる集線装置41及び伝送システム90に用いられる集線装置48は、例えば、伝送装置1からのデータが入力されない光モジュール42,43,44,52,53への電力供給を停止するようにしてもよい。また、上記伝送システム91に用いられる集線装置64は、例えば、伝送装置1からのデータが入力されない光モジュール70,71,75,76への電力供給を停止するようにしてもよい。このようにすれば、消費電力の更なる削減が可能である。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔6〕付記
(付記1)
入力されたデータを分割し、複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する伝送装置であって、
前記複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信しうる複数の送信部と、
前記データ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定するチャネル決定部と、
前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により決定される前記並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する送信部に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、前記分割データを送信しない送信部には電源を供給しない電源制御部と、をそなえた、
ことを特徴とする、伝送装置。
(付記2)
前記データは、1つの入力チャネルを介して前記伝送装置に入力され、前記分割データは、前記入力チャネルに対応する前記複数の並列伝送チャネルを介して出力される、
ことを特徴とする、付記1記載の伝送装置。
(付記3)
前記分割データを、前記電源制御部により前記電源を供給される、前記送信部に分配する分配部をさらにそなえた、
ことを特徴とする、付記1または2に記載の伝送装置。
(付記4)
前記送信部が、
前記チャネル決定部により決定された前記並列伝送チャネルに関する制御情報を送信する、
ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の伝送装置。
(付記5)
前記制御情報は、前記分割データを送信する伝送フレームのヘッダ部分に含まれる、
ことを特徴とする、付記4記載の伝送装置。
(付記6)
前記電源の供給は、前記チャネル決定部による前記決定に先んじて行なわれる、
ことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の伝送装置。
(付記7)
前記分割データを保持する複数のメモリ部と、
前記データ量に応じて前記複数のメモリ部のうち使用する少なくとも1つのメモリ部を決定するメモリ制御部と、
前記複数のメモリ部のうち、前記メモリ制御部により決定された前記メモリ部に電源を供給する一方、前記複数のメモリ部のうち、前記メモリ制御部により決定されなかったメモリ部には電源を供給しないメモリ電源制御部と、をさらにそなえた、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の伝送装置。
(付記8)
前記制御情報は、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する並列伝送チャネルの増減に関する情報を含む、
ことを特徴とする、付記4〜7のいずれか1項に記載の伝送装置。
(付記9)
前記制御情報は、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する並列伝送チャネルまたは使用しない並列伝送チャネルに関する情報を含む、
ことを特徴とする、付記4〜7のいずれか1項に記載の伝送装置。
(付記10)
複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを受信する伝送装置であって、
前記複数の並列伝送チャネルを用いて、前記分割データと、前記データ量に応じて付記1〜9のいずれか1項に記載の伝送装置により決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信しうる複数の受信部と、
前記受信部により受信した前記制御情報に基づいて、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応する受信部に電源を供給する一方、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない受信部には電源を供給しない電源制御部と、をそなえた、
ことを特徴とする、伝送装置。
(付記11)
入力されたデータを分割し、複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する複数の送信部を有する伝送装置の通信制御方法であって、
前記データ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、
前記複数の送信部のうち、前記決定した前記並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する送信部に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、前記分割データを送信しない送信部には電源を供給しない、
ことを特徴とする、通信制御方法。
(付記12)
複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを受信する複数の受信部を有する伝送装置の通信制御方法であって、
前記複数の並列伝送チャネルを用いて、前記分割データと、前記データ量に応じて付記1〜9のいずれか1項に記載の伝送装置により決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信し、
前記受信した前記制御情報に基づいて、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応する受信部に電源を供給する一方、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない受信部には電源を供給しない、
ことを特徴とする、通信制御方法。
(付記13)
付記1〜9のいずれか1項に記載の伝送装置と、付記10記載の伝送装置と、をそなえた、
ことを特徴とする、伝送システム。
(付記14)
付記1〜9のいずれか1項に記載の複数の伝送装置に複数の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートに選択的に接続され、前記複数の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する光スイッチと、
前記出力ポートにそれぞれ接続され、前記複数の伝送装置から送信されるデータを処理する複数の光モジュールと、
前記処理によりデータからそれぞれ抽出される、前記の各伝送装置による並列伝送チャネルの使用に関する制御情報に基づいて、前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する制御部とをそなえ、
前記制御部が、
前記伝送装置により使用される並列伝送チャネルが前記光モジュールに接続されるように前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する、
ことを特徴とする、集線装置。
(付記15)
前記の各伝送装置が、少なくとも1つの並列伝送チャネルをそれぞれ使用し、
前記制御情報が、当該並列伝送チャネルにより送信されるデータに含まれる、
ことを特徴とする、付記14記載の集線装置。
(付記16)
前記光モジュールが、
前記伝送装置により並列伝送チャネルを介して送信される複数のデータにそれぞれ含まれる、当該伝送装置の識別情報と当該並列伝送チャネルの識別情報とを抽出し、
前記抽出された伝送装置の識別情報と並列伝送チャネルの識別情報とに基づいた順序で前記複数のデータを並べ替えて出力する出力部をそなえた、
ことを特徴とする、付記14または15に記載の集線装置。
(付記17)
付記1〜9のいずれか1項に記載の伝送装置と、付記14〜16のいずれか1項に記載の集線装置とをそなえた、
ことを特徴とする、伝送システム。
(付記18)
複数の並列伝送チャネルを用いてデータをそれぞれ送信する複数の伝送装置であって、前記データ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、前記決定した少なくとも1つの並列伝送チャネルを用いて前記データを送信する複数の伝送装置に複数の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートに選択的に接続され、前記複数の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する光スイッチと、
前記出力ポートにそれぞれ接続され、前記複数の伝送装置から送信されるデータを処理する複数の光モジュールと、
前記処理によりデータからそれぞれ抽出される、前記の各伝送装置による並列伝送チャネルの使用に関する制御情報に基づいて、前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する制御部とをそなえ、
前記制御部が、
前記伝送装置により使用される並列伝送チャネルが前記光モジュールに接続されるように前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する、
ことを特徴とする、集線装置。
(付記19)
複数の並列伝送チャネルを用いてデータをそれぞれ送信する複数の伝送装置であって、前記データ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、前記決定した少なくとも1つの並列伝送チャネルを用いて前記データを送信する複数の伝送装置と、
前記複数の伝送装置に複数の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートに選択的に接続され、前記複数の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する光スイッチと、前記出力ポートにそれぞれ接続され、前記複数の伝送装置から送信されるデータを処理する複数の光モジュールと、前記処理によりデータからそれぞれ抽出される、前記の各伝送装置による並列伝送チャネルの使用に関する制御情報に基づいて、前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する制御部とをそなえ、前記制御部が、前記伝送装置により使用される並列伝送チャネルが前記光モジュールに接続されるように前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する集線装置とをそなえた、
ことを特徴とする、伝送システム。
1,1A,1B,1−1〜1−20 伝送装置
2,2´ 送信制御部
3 メモリ監視部
4 リンク制御部
5,5´ メモリ部
6 IF部
7,7−1〜7−n フレーム生成部
8,8−1〜8−n 伝送路符号化部
9 多重部
10,10−1〜10−n 光送信部
11,11−1〜11−n 光受信部
12 分離部
13,13−1〜13−n 伝送路復号化部
14,14−1〜14−n フレーム終端部
15 受信制御部
16 リンク制御部
17 IF部
18 チャネル増減決定部
19 データ蓄積量監視部
20 チャネル増減制御部
21 電源制御部
22 チャネル分配制御部
23a,23b,23c,23d メモリ部
24 メモリ制御部
25 アイドル信号除去部
26 メモリIF部
27 トラフィック分配部
28 光モジュール制御部
29 温調制御部
30 光伝送システム
31 波長モニタ部
32 制御情報抽出部
33 アイドル信号付加部
34 チャネル増減制御部
35 電源制御部
36 メモリ電源制御部
40,90,91 伝送システム
41,48,64 集線装置
42−1〜42−80,52−1〜52−q,67,70−1〜70−q 光受信部
43−1〜43−80 スキュー補償部
44−1〜44−80 信号再生部
45,74 メモリ
46,49,65 UL信号生成部
47,50,66,76−1〜76−q 光送信部
51,69,77 光スイッチ(光SW)
53−1〜53−q,71−1〜71−q レーン識別部
54,72 メモリ(出力部)
55,73 調停部(制御部)
56 リンク/レーン識別部
57,82 レーン増減要求処理部
58−1〜58−q レーン識別部IF
59,79 記憶部
60,78 メモリ制御部
61 レーン接続調停部
62 光SW制御部
63 テーブル
68 DL信号終端部
75−1〜75−q レーン情報付加部
80−1〜80−q レーン情報付加部IF
81 リンク/レーン番号付加部
100−1,100−2 伝送装置
200−1,200−2 L1/L2フレーム生成・受信部
201 MAC処理部
202 物理層符号化部
203 Virtual Lane処理部
204 Mux
300−1〜300−8 送受信部
400 伝送システム

Claims (14)

  1. データとアイドル信号とを含むシリアル信号列が入力され、前記入力されたシリアル信号列に含まれる前記データを分割し、複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する伝送装置であって、
    前記複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信しうる複数の送信部と、
    前記シリアル信号列に含まれる前記データ、又は、前記分割データの量であるデータ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定するチャネル決定部と、
    前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定された前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記分割データを分配するとともに、前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記アイドル信号を分配するように、前記シリアル信号列における前記分割データ及び前記アイドル信号を並び替える分配部と、
    前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定され前記並列伝送チャネルを用いる送信部に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、前記チャネル決定部により前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部には電源を供給しない電源制御部と、をそなえた、
    ことを特徴とする、伝送装置。
  2. 前記データは、1つの入力チャネルを介して前記伝送装置に入力され、前記分割データは、前記入力チャネルに対応する前記複数の並列伝送チャネルを介して出力される、
    ことを特徴とする、請求項1記載の伝送装置
  3. 前記送信部が、
    前記チャネル決定部により決定された前記並列伝送チャネルに関する制御情報を送信する、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 前記制御情報は、前記分割データを送信する伝送フレームのヘッダ部分に含まれる、
    ことを特徴とする、請求項記載の伝送装置。
  5. 前記電源の供給は、前記チャネル決定部による前記決定に先んじて行なわれる、
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の伝送装置。
  6. 前記分割データを保持する複数のメモリ部と、
    前記データ量に応じて前記複数のメモリ部のうち使用する少なくとも1つのメモリ部を決定するメモリ制御部と、
    前記複数のメモリ部のうち、前記メモリ制御部により決定された前記メモリ部に電源を供給する一方、前記複数のメモリ部のうち、前記メモリ制御部により決定されなかったメモリ部には電源を供給しないメモリ電源制御部と、をさらにそなえた、
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の伝送装置。
  7. 複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを受信する伝送装置であって、
    前記複数の並列伝送チャネルを用いて、前記分割データと、前記データ量に応じて請求項1〜のいずれか1項に記載の伝送装置により決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信しうる複数の受信部と、
    前記受信部により受信した前記制御情報に基づいて、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応する受信部に電源を供給する一方、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない受信部には電源を供給しない電源制御部と、をそなえた、
    ことを特徴とする、伝送装置。
  8. データとアイドル信号とを含むシリアル信号列が入力され、前記入力されたシリアル信号列に含まれる前記データを分割し、複数の並列伝送チャネルを用いて前記分割データを送信する複数の送信部を有する伝送装置の通信制御方法であって、
    前記シリアル信号列に含まれる前記データ、又は、前記分割データの量であるデータ量に応じて前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルを決定し、
    前記複数の送信部のうち、前記使用が決定された前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記分割データを分配するとともに、前記複数の送信部のうち、前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部に前記アイドル信号を分配するように、前記シリアル信号列における前記分割データ及び前記アイドル信号を並び替え、
    前記複数の送信部のうち、前記使用が決定された前記並列伝送チャネルを用いる送信部に電源を供給する一方、前記複数の送信部のうち、前記使用が決定されなかった前記並列伝送チャネルを用いる送信部には電源を供給しない、
    ことを特徴とする、通信制御方法。
  9. 複数の並列伝送チャネルを用いて分割データを受信する複数の受信部を有する伝送装置の通信制御方法であって、
    前記複数の並列伝送チャネルを用いて、前記分割データと、前記データ量に応じて請求項1〜のいずれか1項に記載の伝送装置により決定された、前記複数の並列伝送チャネルのうち使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに関する制御情報とを受信し、
    前記受信した前記制御情報に基づいて、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応する受信部に電源を供給する一方、前記複数の受信部のうち、前記使用する少なくとも1つの並列伝送チャネルに対応しない受信部には電源を供給しない、
    ことを特徴とする、通信制御方法。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の伝送装置と、請求項8記載の伝送装置と、をそなえた、
    ことを特徴とする、伝送システム。
  11. 請求項1〜のいずれか1項に記載の複数の伝送装置に複数の並列伝送チャネルをそれぞれ介して接続される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートに選択的に接続され、前記複数の入力ポートよりも少ない複数の出力ポートとを有する光スイッチと、
    前記出力ポートにそれぞれ接続され、前記複数の伝送装置から送信されるデータを処理する複数の光モジュールと、
    前記処理によりデータからそれぞれ抽出される、前記の各伝送装置による並列伝送チャネルの使用に関する制御情報に基づいて、前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する制御部とをそなえ、
    前記制御部が、
    前記伝送装置により使用される並列伝送チャネルが前記光モジュールに接続されるように前記光スイッチにおける入力ポートと出力ポートとの接続を制御する、
    ことを特徴とする、集線装置。
  12. 前記の各伝送装置が、少なくとも1つの並列伝送チャネルをそれぞれ使用し、
    前記制御情報が、当該並列伝送チャネルにより送信されるデータに含まれる、
    ことを特徴とする、請求項1記載の集線装置。
  13. 前記光モジュールが、
    前記伝送装置により並列伝送チャネルを介して送信される複数のデータにそれぞれ含まれる、当該伝送装置の識別情報と当該並列伝送チャネルの識別情報とを抽出し、
    前記抽出された伝送装置の識別情報と並列伝送チャネルの識別情報とに基づいた順序で前記複数のデータを並べ替えて出力する出力部をそなえた、
    ことを特徴とする、請求項1または1に記載の集線装置。
  14. 請求項1〜のいずれか1項に記載の伝送装置と、請求項1〜1のいずれか1項に記載の集線装置とをそなえた、
    ことを特徴とする、伝送システム。
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