以下、図面に基づいて、本願の開示する受信装置及び制御情報監視方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、実施例1の光伝送システム1の一例を示す説明図である。図1に示す光伝送システム1は、送信装置2と、対向側の受信装置3と、送信装置2と受信装置3との間を接続する光ケーブル4とを有する。送信装置2及び受信装置3は、例えば、光モジュール等の光マルチレーン伝送装置である。送信装置2は、光ケーブル4内の複数のレーンを利用して受信装置3に光信号を送信する。尚、図1に示すレーンは、例えば、4レーンとしたが、適宜変更可能である。
送信装置2は、上位層11と、フレーム生成層12と、物理層13とに区分できる。上位層11は、ソフトウェアに相当し、例えば、トラフィックの管理やフレーム転送情報の管理を実行するものである。フレーム生成層12は、例えば、MACフレームの生成及びデコード、フレーム種別の判別やフレーム転送の制御を実行するMAC層と、保守管理のOAMフレームの生成及びデコードを実行するOAM層とを有する。フレーム生成層12は、上位制御部15Aを有する。物理層13は、レイヤ1(L1)に相当し、光ケーブル4と接続する送信部20を有する。送信部20は、送信データ処理部21と、複数の光送信部22と、送信駆動制御部23と、送信制御部24とを有する。送信データ処理部21は、データ信号に符号化処理等の各種の送信処理を実行する処理部である。光送信部22は、送信データ処理部21で得た信号を光変換し、光変換した信号を光ケーブル4に送信する。尚、光送信部22は、光ケーブル4内の使用可能なレーン毎に備えるものとする。使用可能なレーンとは、光ケーブル4内のアクティブ状態のレーン及び非アクティブ状態のレーンに相当する。アクティブ状態のレーンとは、送信装置2と受信装置3との間で駆動中の使用中レーンに相当する。非アクティブ状態のレーンとは、送信装置2と受信装置3との間で駆動していない未使用レーンに相当する。送信駆動制御部23は、各光送信部22を駆動制御する。送信制御部24は、送信部20全体を制御する。
受信装置3は、上位層11と、フレーム生成層12と、物理層13とに区分できる。受信装置3内のフレーム生成層12は、上位制御部15Bを有する。物理層13は、光ケーブル4と接続する受信部30を有する。受信部30は、受信データ処理部31と、複数の光受信部32と、受信駆動制御部33と、受信制御部34とを有する。光受信部32は、光ケーブル4からの光信号を電気変換し、電気変換した信号を得る。尚、光受信部32は、光ケーブル4内の使用可能なレーン毎に備えるものとする。受信データ処理部31は、光受信部32からの信号に復号化処理等の各種の受信処理を実行する処理部である。受信駆動制御部33は、各光受信部32を駆動制御する。受信制御部34は、受信部30全体を制御する。
図2は、送信データ処理部21の一例を示す説明図である。図2に示す送信データ処理部21は、符号化部41と、複数の第1のバッファ42と、クロスバスイッチ43と、複数の第2のバッファ44と、複数の入力セレクタ45と、複数のP/S(Parallel/Serial)変換部46と、生成部47とを有する。尚、第2のバッファ44、入力セレクタ45及びP/S変換部46は、例えば、光ケーブル4内の使用可能なレーン毎に備えるものとする。
符号化部41は、データ信号を符号化し、符号化したデータ信号を分割し、分割した各データ信号を各第1のバッファ42に出力する。第1のバッファ42は、符号化部41で分割されたデータ信号を格納する領域である。クロスバスイッチ43は、各第1のバッファ42に格納中のデータ信号をレーン対応の第2のバッファ44に切替出力するスイッチである。クロスバスイッチ43は、送信装置2側の使用レーンを切替えて、その使用レーン数を調整するスイッチである。第2のバッファ44は、クロスバスイッチ43から切替出力されたデータ信号を格納する領域である。P/S変換部46は、光ケーブル4内のレーンと接続すると共に、第2のバッファ44に格納中の分割した各データ信号をシリアル変換して光送信部22に出力する。生成部47は、制御信号を生成する。尚、制御信号は、例えば、使用レーンの追加や削減等を指示する使用レーン情報を搭載した制御情報である。使用レーンの削減は、使用中レーンの本数を減らすための指示である。使用レーンの追加は、使用中レーンの本数を増やすための指示である。入力セレクタ45は、P/S変換部46の入力を第2のバッファ44又は生成部47に切替選択するスイッチである。入力セレクタ45は、データ通信時において、第2のバッファ44とP/S変換部46との間を接続する。入力セレクタ45は、制御信号送信時において、生成部47とP/S変換部46との間を接続する。
送信制御部24は、第1のバッファ42、クロスバスイッチ43、第2のバッファ44、入力セレクタ45及びP/S変換部46を制御する。送信制御部24は、例えば、上位制御部15Aからのレーン追加要求やレーン削減要求に応じて第1のバッファ42、クロスバスイッチ43、第2のバッファ44、入力セレクタ45及びP/S変換部46を制御する。尚、上位制御部15Aは、光伝送システム1内のトラフィック量に応じて使用レーン数を調整すべく、レーン追加要求やレーン削減要求を送信制御部24に通知する。
図3は、受信データ処理部31の一例を示す説明図である。図3に示す受信データ処理部31は、複数のS/P(Serial/Parallel)変換部51と、複数の出力セレクタ52と、複数の第3のバッファ53と、クロスバスイッチ54と、複数の第4のバッファ55と、復号化部56と、モニタ部57とを有する。尚、S/P変換部51、出力セレクタ52及び第3のバッファ53は、例えば、光ケーブル4内の使用可能なレーン毎に備えるものとする。
S/P変換部51は、接続する光受信部32からの信号をパラレル変換する。出力セレクタ52は、S/P変換部51の出力を第3のバッファ53又はモニタ部57に切替選択するスイッチである。出力セレクタ52は、データ通信時において、S/P変換部51と第3のバッファ53との間を接続する。出力セレクタ52は、信号断検出時において、S/P変換部51とモニタ部57との間を接続する。第3のバッファ53は、パラレル変換した信号内のデータ信号を格納する領域である。クロスバスイッチ54は、各第3のバッファ53に格納したデータ信号を第4のバッファ55に切替出力する。クロスバスイッチ54は、受信装置3側の使用レーンを切替えて、その使用レーン数を調整するスイッチである。第4のバッファ55は、パラレル変換したデータ信号を格納する領域である。復号化部56は、第4のバッファ55に格納中のデータ信号を復号化し、復号化したデータ信号を合成し、合成した信号を出力する。
受信制御部34は、S/P変換部51、出力セレクタ52、第3のバッファ53、クロスバスイッチ54及び第4のバッファ55を制御する、例えば、制御部である。受信制御部34は、光受信部32を通じてレーンの信号断を検出した場合、信号断のレーンに対応する出力セレクタ52をモニタ部57側に切替える。そして、モニタ部57は、信号断レーンの送信装置2からの制御信号のモニタを開始する、例えば、監視部である。つまり、受信制御部34は、レーンの信号断を検出したタイミングで、信号断レーンのS/P変換部51とモニタ部57とを切替接続し、モニタ部57の信号断レーンの制御信号のモニタ動作を開始する。
図4は、光送信部22及び光受信部32の一例を示す説明図である。図4に示す光送信部22は、複数のDrv(Driver)22Aと、複数の発光素子22Bとを有する。Drv22A及び発光素子22Bは、例えば、光ケーブル4内の使用可能なレーン毎に備えるものとする。Drv22Aは、発光素子22Bを駆動制御する。発光素子22Bは、Drv22Aの駆動制御に応じて光信号を出力する。送信駆動制御部23は、発光素子22Bで出力する光信号の信号強度を調整すべく、Drv22Aを制御する。送信駆動制御部23は、送信制御部24から信号断の要求を検出すると、発光素子22Bで出力する光信号を信号断すべく、Drv22Aを制御する。その結果、発光素子22Bは、出力信号を断にする。
光受信部32は、複数の受光素子32Aと、複数のTIA(Trans Impedance Amplifier)32Bとを有する。受光素子32A及びTIA32Bは、例えば、光ケーブル4内の使用可能なレーン毎に備えるものとする。受光素子32Aは、光ケーブル4と接続し、レーンからの光信号を電気変換する。更に、TIA32Bは、受光素子32Aで電気変換した信号を電圧変換し、電圧変換した信号を受信データ処理部31に出力する。受信駆動制御部33は、TIA32Bを駆動制御すると共に、各TIA32Bの電圧値を監視し、その監視結果に基づき信号断を検知する。受信駆動制御部33は、各TIA32Bの電圧値(信号強度)が所定閾値以下であるか否かを監視し、電圧値が所定閾値以下の場合、信号断と判定する、例えば、判定部である。受信駆動制御部33は、各TIA32Bの判定結果を受信制御部34に通知する。受信制御部34は、各TIA32Bの判定結果に基づき、各レーンの信号断を識別する。
図5は、レーン故障時の信号出力状態及び信号断検知状態の関係の一例を示す説明図である。図5の(A)は光送信部22のレーンの信号の出力状態、図5の(B)は受信制御部34の信号断の検知状態である。
受信制御部34は、図5の(A)に示す信号の電圧値(信号強度)が所定閾値以下になった信号断の検出タイミングT1で、図5の(B)に示すように、信号断の検知状態がハイレベル(H)となる。更に、モニタ部57は、信号断の検出タイミングT1でモニタタイマを起動し、モニタタイマのタイマ時間Tcがタイムアップしたか否かを判定する。そして、受信制御部34は、モニタ部57でタイマ時間Tcがタイムアップするまで継続して信号断を検出した場合、信号断のレーンの障害と判断する。
図6は、制御信号モニタ時の信号出力状態及び信号断検知状態の関係の一例を示す説明図である。図6の(A)は光送信部22のレーンの信号の出力状態、図6の(B)は受信制御部34の信号断の検知状態である。
送信制御部24は、上位制御部15Aからのレーン削減要求又はレーン追加要求を検出した場合、図6の(A)に示すように信号を断にする。そして、送信制御部24は、信号断にした場合、第1の待機タイマのタイマ時間Taをスタートする。そして、送信制御部24は、第1の待機タイマがタイムアップした場合に制御信号の送信を開始する。更に、送信制御部24は、制御信号の送信開始から第2の待機タイマのタイマ時間Tbをスタートする。受信制御部34は、信号断の検出タイミングT1に応じて信号断の検知状態がハイレベル(H)となる。更に、受信制御部34は、信号断の検出タイミングT1で信号断のレーンの出力セレクタ52をモニタ部57側に切替え、モニタ部57のモニタタイマのタイマ時間Tcをスタートし、タイマ時間Tcがタイムアップしたか否かを判定する。モニタ部57は、タイマ時間Tcがタイムアップするまで制御信号をモニタする。尚、タイマ時間Tcは、送信装置2側の信号断から制御信号の送信を開始し、受信装置3側で制御信号を十分に受信できる時間に相当する。
受信制御部34は、信号断の検出タイミングT1でモニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。つまり、受信制御部34は、常時、制御信号をモニタする必要がないため、そのモニタに要する処理負担を軽減できる。また、受信制御部34は、制御信号にヘッダが付加されていなくても、タイマ時間Tc以内に受信した信号を制御信号と認識できる。また、受信制御部34は、タイマ時間Tcが経過しても制御信号を受信できなかった場合はレーンの障害と判断する。
次に実施例1の光伝送システム1の動作について説明する。図7は、送信側レーン削減処理に関わる送信制御部24の処理動作の一例を示すフローチャートである。図7において送信制御部24は、上位制御部15Aからレーン削減要求を検出したか否かを判定する(ステップS11)。尚、レーン削減要求は、例えば、使用レーン及び削減対象の使用レーンを識別する番号を含むものとする。送信制御部24は、レーン削減要求を検出した場合(ステップS11肯定)、レーン削減要求に基づき、使用レーンを変更する(ステップS12)。送信制御部24は、使用レーンの内、信号断対象のレーンを信号断にする(ステップS13)。尚、レーンの信号断は、レーンに対応する光送信部22の出力信号を電圧換算で所定閾値以下、例えば、OFFにする。その結果、受信装置3では、各使用レーンの信号状態を監視しているため、信号断対象のレーンの信号断を検知することになる。
送信制御部24は、信号断対象のレーンの信号断後、第1の待機タイマをスタートし(ステップS14)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS15)。尚、第1の待機タイマは、信号断開始から受信装置3で、その信号断を検知できるまでの時間をタイマ時間Taとして設定するものとする。
送信制御部24は、第1の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS15肯定)、信号断のレーンで制御信号を送信する(ステップS16)。尚、送信制御部24は、信号断のレーンの光送信部22と生成部47とを接続すべく、入力セレクタ45を制御する。生成部47は、レーン削減要求に関わる使用レーン及び削減対象の使用レーンを識別する番号を含む制御信号を生成する。
送信制御部24は、制御信号を送信後、第2の待機タイマをスタートし(ステップS17)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS18)。尚、第2の待機タイマは、制御信号の送信開始から受信装置3で、制御信号を受信できるまでの時間をタイマ時間Tbとして設定するものとする。
送信制御部24は、第2の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS18肯定)、削減対象の使用レーンを切断すべく、クロスバスイッチ43を制御する(ステップS19)。尚、削減対象の使用レーンの切断とは、アクティブ中の削減対象レーンを非アクティブの状態にする。そして、送信制御部24は、削減完了を上位制御部15Aに通知し(ステップS20)、図7に示す処理動作を終了する。
送信制御部24は、レーン削減要求を検出していない場合(ステップS11否定)、図7に示す処理動作を終了する。送信制御部24は、第1の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS15否定)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS15に移行する。送信制御部24は、第2の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS18否定)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS18に移行する。
送信装置2は、レーン削減要求に応じて使用レーン対応の光送信部22を信号断にし、第1の待機タイマのタイムアップ後に、レーン削減要求に関わる制御信号を受信装置3に送信する。そして、送信装置2は、制御信号の送信後、第2の待機タイマのタイムアップ後に削減対象のレーンを切断する。その結果、送信装置2は、削減対象のレーンを制御信号で受信装置3に通知すると共に、削減対象のレーンを切断できる。更に、送信装置2は、制御信号伝送に要する処理負担を軽減できる。
図8は、受信側レーン削減処理に関わる受信制御部34の処理動作の一例を示すフローチャートである。図8において受信制御部34は、使用レーンの信号断を検出したか否かを判定する(ステップS31)。尚、受信制御部34は、使用レーンの受信状態を監視し、信号の信号強度が所定閾値以下となった場合に使用レーンの信号断と判定する。受信制御部34は、使用レーンの信号断を検出した場合(ステップS31肯定)、モニタ部57を通じて、送信装置2からの制御信号のモニタを開始する(ステップS32)。つまり、受信制御部34は、信号断のレーン対応の出力セレクタ52をモニタ部57に切替え、モニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。
受信制御部34は、モニタ部57を通じて制御信号のモニタ開始後、モニタタイマをスタートし(ステップS33)、制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS34)。受信制御部34は、制御信号を受信しなかった場合(ステップS34否定)、モニタタイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS35)。受信制御部34は、モニタタイマがタイムアップした場合に(ステップS35肯定)、送信装置2の信号断のレーンの障害と判断し、その障害を上位制御部15Bに通知し(ステップS36)、図8に示す処理動作を終了する。
受信制御部34は、モニタタイマがタイムアップしたのでない場合(ステップS35否定)、制御信号を受信したか否かを判定すべく、ステップS34に移行する。受信制御部34は、制御信号を受信した場合(ステップS34肯定)、使用レーンの変更及び削減対象のレーンを切断すべく、クロスバスイッチ54を制御する(ステップS37)。そして、受信制御部34は、削減完了を上位制御部15Bに通知し(ステップS38)、図8に示す処理動作を終了する。受信制御部34は、使用レーンの信号断を検出していない場合(ステップS31否定)、図8に示す処理動作を終了。
受信側レーン削減処理を実行する受信装置3は、信号断の検出後、モニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。その結果、受信装置3は、制御信号を常時監視する必要がなく、効率的に制御信号を監視でき、その処理負担及び消費電力を軽減できる。
受信装置3は、レーン削減要求に関わる制御信号のモニタ開始後、タイマ時間内に制御信号を受信したか否かを判定する。受信装置3は、タイマ時間Tc内に制御信号を受信した場合に、制御信号に基づき、使用レーンを切断する。その結果、受信装置3は、制御信号に基づき、使用レーンを削減できる。
受信装置3は、タイマ時間Tc内に制御信号を受信しなかった場合、信号レーンの障害と判断する。その結果、受信装置3は、信号レーンの障害を認識できる。
図9は、送信側レーン追加処理に関わる送信制御部24の処理動作の一例を示すフローチャートである。図9において送信制御部24は、上位制御部15Aからレーン追加要求を検出したか否かを判定する(ステップS41)。尚、レーン追加要求は、例えば、使用レーン及び追加対象の使用レーンを識別する番号を含むものとする。送信制御部24は、レーン追加要求を検出した場合(ステップS41肯定)、レーン追加要求に基づき、使用レーンを変更する(ステップS42)。送信制御部24は、使用レーンの内、信号断対象のレーンを信号断にする(ステップS43)。その結果、受信装置3は、各使用レーンの信号状態を監視しているため、信号断対象のレーンの信号断を検知することになる。
送信制御部24は、信号断対象のレーンの信号断後、第1の待機タイマをスタートし(ステップS44)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS45)。送信制御部24は、第1の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS45肯定)、信号断対象のレーンで制御信号を送信する(ステップS46)。尚、送信制御部24は、信号断対象のレーンの光送信部22と生成部47とを接続すべく、入力セレクタ45を制御する。生成部47は、レーン追加要求に関わる使用レーン及び追加対象の使用レーンを識別する番号を含む制御信号を生成する。
送信制御部24は、制御信号を送信後、第2の待機タイマをスタートし(ステップS47)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS48)。送信制御部24は、第2の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS48肯定)、追加対象の使用レーンを追加すべく、クロスバスイッチ43を制御する(ステップS49)。尚、追加対象の使用レーンの追加とは、非アクティブ状態の未使用レーンをアクティブの状態にする。そして、送信制御部24は、追加完了を上位制御部15Aに通知し(ステップS50)、図9に示す処理動作を終了する。
送信制御部24は、レーン追加要求を検出していない場合(ステップS41否定)、図9に示す処理動作を終了する。送信制御部24は、第1の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS45否定)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS45に移行する。送信制御部24は、第2の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS48否定)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS48に移行する。
送信側レーン追加処理を実行する送信装置2は、レーン追加要求に応じて使用レーン対応の光送信部22を信号断にし、第1の待機タイマのタイムアップ後に、レーン追加要求に関わる制御信号を受信装置3に送信する。そして、送信装置2は、制御信号の送信後、第2の待機タイマのタイムアップ後に追加対象のレーンを追加する。その結果、送信装置2は、追加対象のレーンを制御信号で受信装置3に通知すると共に、追加対象のレーンを追加できる。更に、送信装置2は、制御信号伝送に要する処理負担を軽減できる。
図10は、受信側レーン追加処理に関わる受信制御部34の処理動作の一例を示すフローチャートである。図10において受信制御部34は、使用レーンの信号断を検出したか否かを判定する(ステップS51)。受信制御部34は、使用レーンの信号断を検出した場合(ステップS51肯定)、モニタ部57を通じて、送信装置2からの制御信号のモニタを開始する(ステップS52)。
受信制御部34は、モニタ部57を通じて制御信号のモニタ開始後、モニタタイマをスタートし(ステップS53)、制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS54)。受信制御部34は、制御信号を受信しなかった場合(ステップS54否定)、モニタタイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS55)。受信制御部34は、モニタタイマがタイムアップした場合に(ステップS55肯定)、送信装置2の信号断のレーンの障害と判断し、その障害を上位制御部15Bに通知し(ステップS56)、図10に示す処理動作を終了する。
受信制御部34は、モニタタイマがタイムアップしたのでない場合(ステップS55否定)、制御信号を受信したか否かを判定すべく、ステップS54に移行する。受信制御部34は、制御信号を受信した場合(ステップS54肯定)、使用レーンの変更及び追加対象のレーンを追加する(ステップS57)。そして、受信制御部34は、追加完了を上位制御部15Bに通知し(ステップS58)、図10に示す処理動作を終了する。受信制御部34は、使用レーンの信号断を検出していない場合(ステップS51否定)、図10に示す処理動作を終了する。
図10に示す受信側レーン追加処理を実行する受信装置3は、信号断の検出後、モニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。その結果、受信装置3は、制御信号を常時監視する必要がなく、効率的に制御信号を監視でき、その処理負担及び消費電力を軽減できる。
受信装置3は、レーン追加要求に関わる制御信号のモニタ開始後、タイマ時間内に制御信号を受信したか否かを判定する。受信装置3は、タイマ時間内に制御信号を受信した場合に、制御信号に基づき、使用レーンを追加する。その結果、受信装置3は、制御信号に基づき、使用レーンを追加できる。
受信装置3は、タイマ時間内に制御信号を受信しなかった場合、信号レーンの障害と判断する。その結果、受信装置3は、信号レーンの障害を認識できる。
図11Aは、従来技術の制御信号伝送方法の一例を示す説明図、図11Bは、本実施例の制御信号伝送方法の一例を示す説明図である。図11Aに示す送信装置内の送信側フレーム生成層101Aは、レーン変更の制御信号を受信装置に送信する場合、使用レーン変更を送信側物理層内の送信制御部102Aに通知する。更に、送信制御部102Aは、使用レーン変更を光送信部103Aに通知する。
また、送信側フレーム生成層101Aは、レーン変更の使用レーン情報を制御信号に搭載し、その制御信号にヘッダを付加する。そして、送信側フレーム生成層101Aは、その制御信号を送信制御部102Aに伝送する。更に、送信制御部102Aは、制御信号を光送信部103Aに伝送する。更に、光送信部103Aは、その制御信号を光ケーブル経由で受信装置に伝送する。
受信装置内の光受信部103Bは、光ケーブル経由で制御信号を受信する。更に、光受信部103Bは、受信した制御信号を受信制御部102Bに伝送する。受信制御部102Bは、受信した制御信号を受信側フレーム生成層101Bに伝送する。受信側フレーム生成層101Bは、受信信号のヘッダを解析し、解析したヘッダに基づき、受信信号を制御信号と識別する。更に、受信側フレーム生成層101Bは、制御信号をデコードし、その制御信号内の使用レーン情報を識別する。尚、受信側フレーム生成層101Bは、制御信号のヘッダの解析から制御信号内の使用レーン情報を識別するまでに1μ秒を要する。更に、受信側フレーム生成層101Bは、使用レーン情報に基づき使用レーン変更要求を受信制御部102Bに通知する。受信制御部102Bは、使用レーン変更要求に応じて光受信部103Bを制御する。尚、受信側フレーム生成層101Bは、使用レーン情報に基づき、受信側の使用レーン変更要求を受信制御部102Bに通知するのに100n秒、受信制御部102Bが受信側の使用レーン変更要求を光受信部103Bに通知するのに100n秒を要する。
つまり、図11Aに示す制御信号伝送方法では、送信側フレーム生成層101Aで制御信号にヘッダを付加し、受信側フレーム生成層101Bでヘッダに基づき制御信号を識別し、その制御信号を解読する。そして、解読した使用レーン情報に基づき、使用レーン変更を光受信部103Bに通知する。
これに対して、図11Bに示す送信装置2内の送信側フレーム生成層12Aは、レーン変更の制御信号を受信装置3に送信する場合、信号断要求を送信制御部24に通知する。更に、送信制御部24は、信号断要求を検出した場合、信号断対象レーンを信号断すべく、光送信部22を制御する。更に、送信制御部24は、生成部47にて生成したレーン変更の使用レーン情報を含む制御信号を信号断のレーンの光送信部22に送信する。更に、光送信部22は、光ケーブル4経由で制御信号を受信装置3に送信する。
受信装置3内の光受信部32は、レーンの信号断を検出した場合、信号断を受信制御部34に通知する。受信制御部34は、信号断を検出した場合、信号断のレーンの制御信号のモニタを開始する。尚、信号断の検知に要する時間は、10n秒程度である。そして、受信装置3内の光受信部32は、光ケーブル4から制御信号を受信し、その制御信号を受信制御部34に伝送する。受信制御部34は、制御信号のモニタ中であるため、制御信号内の使用レーン情報に基づき、使用レーンを変更すべく、光受信部32を制御すると共に、使用レーン変更完了を受信側フレーム生成層12Bに通知する。尚、受信制御部34で制御信号から使用レーン情報の解読に要する時間は、ヘッダを解析する必要がないため、例えば、100n秒程度である。従って、図11Bに示す制御信号伝送方法では、送信装置2で制御信号にヘッダを付加する必要がないため、受信制御部34で制御信号をデコードした後、制御信号内の使用レーン情報に基づき、使用レーン変更を光受信部32に通知することになる。
つまり、実施例1では、送信側フレーム生成層12Aで制御信号の生成及びヘッダ付加等を要することなく、送信制御部24で制御信号を生成し、その制御信号を信号断のレーンに伝送するため、制御信号伝送に要する送信側の処理負担が軽減できる。
更に、実施例1では、受信側フレーム生成層12Bで制御信号を解読するのではなく、受信制御部34で制御信号を高速に解読できるため、制御信号伝送に要する受信側の処理負担が軽減できる。
実施例1の受信装置3は、信号断を検出した場合にモニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。つまり、受信制御部34は、制御信号にヘッダが付加されてなくても、タイマ時間Tc以内に受信した信号を制御信号と認識できる。その結果、受信制御部34は、全ての受信信号を監視する必要がないため、効率的に制御信号を監視でき、そのモニタに要する処理負担及び消費電力を軽減できる。更に、受信制御部34は、高速にレーン数を変更できる。しかも、受信制御部34は、タイマ時間Tcが経過しても制御信号を受信できなかった場合はレーンの障害と判断する。
受信装置3は、信号断を検出した場合にモニタタイマの計時動作を開始し、モニタタイマのタイマ時間Tcが経過するまで制御信号を受信した場合に、制御信号に基づく処理動作を実行する。その結果、受信装置3は、制御信号を常時モニタしなくても、タイマ時間Tcが経過するまで制御信号をモニタするに過ぎず、その処理負担及び消費電力を軽減できる。
受信装置3は、モニタタイマのタイマ時間Tcが経過するまでに制御信号を受信できなかった場合に、送信装置2と接続する光ケーブル4内のレーンの障害と判定する。その結果、受信装置3は、タイマ時間Tcの経過後も制御信号を受信できなかった場合、意図的な信号断でないと判断し、レーンの障害と判断できる。
受信装置3は、送信装置2内の符号化部41で符号化された信号を受信し、受信した信号を復号化部56で復号化する前にモニタ部57で制御信号を受信する。その結果、受信装置3は、復号化する前に制御信号をモニタできるため、制御信号をモニタする際の復号化に要する処理負担及び消費電力を軽減できる。
光伝送システム1は、トラフィック量が変動するデータセンタに有用であり、トラフィック量が変動した場合に使用レーン数を高速に調整できる。
尚、上記実施例1の光伝送システム1は、送信装置2と、受信装置3とを例示し、受信装置3は、送信装置2とのレーンの信号断を検出した後、制御信号のモニタを開始した。一般的に、伝送装置は、送信装置2及び受信装置3を内蔵しているため、送信装置2及び受信装置3を内蔵した伝送装置間で制御信号を伝送する光伝送システムの実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。
図12は、実施例2の光伝送システム1Aの一例を示す説明図である。尚、実施例1の光伝送システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図12に示す光伝送システム1Aは、第1の伝送装置10Aと、第2の伝送装置10Bとを有し、第1の伝送装置10Aと第2の伝送装置10Bとの間を光ケーブル4で接続し、第1の伝送装置10Aと第2の伝送装置10Bとの間で信号を送受信する。
第1の伝送装置10Aの物理層13は、第1の通信部60Aを有する。第1の通信部60Aは、第1の送信部20Aと、第1の受信部30Aと、第1の駆動制御部23Aと、第1の制御部24Aとを有する。第1の送信部20Aは、送信データ処理部21と、複数の光送信部22とを有する。第1の受信部30Aは、複数の光受信部32と、受信データ処理部31とを有する。第1の駆動制御部23Aは、第1の送信部20A及び第1の受信部30Aを駆動制御する。第1の制御部24Aは、第1の伝送装置10A全体を制御する。
第1の駆動制御部23Aは、発光素子22Bで出力する光信号の信号強度を調整すべく、Drv22Aを制御する。第1の駆動制御部23Aは、第1の通信制御部24Aから信号断の要求を検出すると、発光素子22Bで出力する光信号を信号断すべく、Drv22Aを制御する。その結果、発光素子22Bは、出力信号を断にする。
第2の伝送装置10Bの物理層13は、第2の通信部60Bを有する。第2の通信部60Bは、第2の送信部20Bと、第2の受信部30Bと、第2の駆動制御部23Bと、第2の制御部24Bとを有する。第2の送信部20Bは、送信データ処理部21と、複数の光送信部22とを有する。第2の受信部30Bは、複数の光受信部32と、受信データ処理部31とを有する。第2の駆動制御部23Bは、第2の送信部20B及び第2の受信部30Bを駆動制御する。第2の制御部24Bは、第2の伝送装置10B全体を制御する。
第2の駆動制御部23Bは、TIA32Bを駆動制御すると共に、各TIA32Bの電圧値を監視し、その監視結果に基づき信号断を検知する。第2の駆動制御部23Bは、各TIA32Bの電圧値(信号強度)が所定閾値以下であるか否かを監視し、電圧値が所定閾値以下の場合、信号断と判定する、例えば、判定部である。第2の駆動制御部23Bは、各TIA32Bの判定結果を第2の制御部24Bに通知する。第2の制御部24Bは、各TIA32Bの判定結果に基づき、各レーンの信号断を識別する。
第1の制御部24Aは、上位制御部15Aからのレーン削減要求又はレーン追加要求を検出した場合、信号を断にする。そして、第1の制御部24Aは、信号断にした場合、第1の待機タイマのタイマ時間Taをスタートする。そして、第1の制御部24Aは、第1の待機タイマがタイムアップした場合に制御信号の送信を開始する。更に、第1の制御部24Aは、制御信号の送信開始から第2の待機タイマのタイマ時間Tbをスタートする。第2の制御部24Bは、信号断の検出タイミングT1に応じて信号断の検知状態をハイレベルとなる。更に、第2の制御部24Bは、信号断の検出タイミングT1で信号断のレーンの出力セレクタ52をモニタ部57側に切替え、モニタ部57のモニタタイマのタイマ時間Tcをスタートし、タイマ時間Tcがタイムアップしたか否かを判定する。モニタ部57は、タイマ時間Tcがタイムアップするまで制御信号をモニタする。尚、タイマ時間Tcは、第1の伝送装置10A側の信号断から制御信号の送信を開始し、第2の伝送装置10B側で制御信号を十分に受信できる時間に相当する。
第2の制御部24Bは、信号断の検出タイミングT1でモニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。つまり、第2の制御部24Bは、常時、制御信号をモニタする必要がないため、そのモニタに要する処理負担及び消費電力を軽減できる。また、第2の制御部24Bは、制御信号にヘッダが付加されてなくても、タイマ時間Tc以内に受信した信号を制御信号と認識できる。また、第2の制御部24Bは、タイマ時間Tcが経過しても制御信号を受信できなかった場合はレーンの障害と判断する。
第1の伝送装置10Aと第2の伝送装置10Bとの間の光ケーブル4内のレーンは、第1の送信部20Aから第2の受信部30Bへのレーンを上りレーンとし、第2の送信部20Bから第1の受信部30Aへのレーンを下りレーンとする。
次に実施例2の光伝送システム1Bの動作について説明する。図13は、レーン削減処理に関わる第1の伝送装置10A内の第1の制御部24Aの処理動作の一例を示すフローチャートである。図13において第1の制御部24Aは、上位制御部15Aからレーン削減要求を検出したか否かを判定する(ステップS61)。第1の制御部24Aは、レーン削減要求を検出した場合(ステップS61肯定)、レーン削減要求に基づき、使用中の上りレーンを変更する(ステップS62)。第1の制御部24Aは、使用レーンの内、信号断対象のレーンを信号断にする(ステップS63)。その結果、第2の伝送装置10Bは、各使用レーンの受信状態を監視しているため、信号断対象のレーンの信号断を検知することになる。
第1の制御部24Aは、信号断対象のレーンの信号断後、第1の待機タイマをスタートし(ステップS64)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS65)。第1の待機タイマは、信号断開始から第2の伝送装置10Bで、その信号断を検知できるまでの時間をタイマ時間Taとして設定するものとする。
第1の制御部24Aは、第1の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS65肯定)、信号断のレーンで制御信号を送信する(ステップS66)。尚、第1の制御部24Aは、信号断のレーンの光送信部22と生成部47とを接続すべく、入力セレクタ45を制御する。生成部47は、レーン削減要求に関わる使用レーン及び削減対象の使用レーンを識別する番号を含む制御信号を生成する。
第1の制御部24Aは、制御信号を送信後、第2の待機タイマをスタートし(ステップS67)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS68)。尚、第2の待機タイマは、制御信号の送信開始から第2の伝送装置10Bで、制御信号を受信できるまでの時間をタイマ時間Tbとして設定するものとする。
第1の制御部24Aは、第2の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS68肯定)、削減対象の上りレーンを切断すべく、クロスバスイッチ43を制御する(ステップS69)。尚、削減対象の上りレーンの切断とは、アクティブ状態の削減対象の上りレーンを非アクティブの状態にする。
第1の制御部24Aは、削減対象の上りレーンの切断後、第2の伝送装置10Bとの間で使用中の下りレーンの信号断を検出したか否かを判定する(ステップS70)。尚、第1の制御部24Aは、使用レーンの受信状態を常時監視し、信号の信号強度が所定閾値以下となった場合に使用レーンの信号断と判定する。第1の制御部24Aは、使用中の下りレーンの信号断を検出した場合(ステップS70肯定)、モニタ部57を通じて、第2の伝送装置10B内の第2の送信部20Bからの制御信号のモニタを開始する(ステップS71)。つまり、第1の制御部24Aは、信号断のレーン対応の出力セレクタ52をモニタ部57側に切替えるため、モニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。
第1の制御部24Aは、モニタ部57を通じて制御信号のモニタ開始後、モニタタイマをスタートし(ステップS72)、制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS73)。第1の制御部24Aは、制御信号を受信した場合(ステップS73肯定)、使用中の下りレーンの変更及び削減対象の下りレーンを切断すべく、クロスバスイッチ54を制御する(ステップS74)。そして、第1の制御部24Aは、削減完了を上位制御部15Aに通知し(ステップS75)、図13に示す処理動作を終了する。
第1の制御部24Aは、制御信号を受信しなかった場合(ステップS73否定)、モニタタイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS76)。第1の制御部24Aは、モニタタイマがタイムアップした場合に(ステップS76肯定)、第2の伝送装置10Bとの下りレーンの障害と判断し、その障害を上位制御部15Aに通知し(ステップS77)、図13に示す処理動作を終了する。
第1の制御部24Aは、レーン削減要求を検出していない場合(ステップS61否定)、図13に示す処理動作を終了する。第1の制御部24Aは、第1の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS65否定)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS65に移行する。第1の制御部24Aは、第2の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS68否定)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS68に移行する。第1の制御部24Aは、第2の伝送装置10Bとの下りレーンの信号断を検出しなかった場合(ステップS70否定)、ステップS70に移行する。第1の制御部24Aは、モニタタイマがタイムアップしていない場合(ステップS76否定)、制御信号を受信したか否かを判定すべく、ステップS73に移行する。
第1の伝送装置10Aは、レーン削減要求に応じて使用中の上りレーンを信号断にし、第1の待機タイマのタイムアップ後に、レーン削減要求に関わる制御信号を第2の伝送装置10Bに送信する。そして、第1の伝送装置10Aは、制御信号の送信後、第2の待機タイマのタイムアップ後に削減対象のレーンを切断する。その結果、第1の伝送装置10Aは、削減対象のレーンを制御信号として第2の伝送装置10Bに通知すると共に、削減対象のレーンを切断できる。更に、第1の伝送装置10Aは、制御信号伝送に要する処理負担を軽減できる。
第1の伝送装置10Aは、信号断の検出後、モニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。第1の伝送装置10Aは、レーン削除要求に関わる制御信号のモニタ開始後、タイマ時間内に制御信号を受信したか否かを判定する。第1の伝送装置10Aは、タイマ時間内に制御信号を受信した場合に、制御信号に基づき、使用レーンを削減する。その結果、第1の伝送装置10Aは、信号断の検出後に制御信号のモニタを開始するため、効率的に制御信号をモニタできる。そして、第1の伝送装置10Aは、制御信号に基づき、使用レーンを削減できる。つまり、第1の伝送装置10Aでは、レーン削除要求を検出した場合、削減対象の上りレーン及び下りレーンを切断できる。
図14は、対向側レーン削減処理に関わる第2の伝送装置10B内の第2の制御部24Bの処理動作の一例を示すフローチャートである。図14において第2の制御部24Bは、第1の伝送装置10Aとの上りレーンの信号断を検出したか否かを判定する(ステップS81)。第2の制御部24Bは、信号レーンの信号断を検出した場合(ステップS81肯定)、モニタ部57を通じて、第1の伝送装置10A内の第1の送信部20Aからの制御信号のモニタを開始する(ステップS82)。
第2の制御部24Bは、制御信号のモニタ開始後、モニタタイマをスタートし(ステップS83)、第1の伝送装置10Aから制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS84)。第2の制御部24Bは、制御信号を受信しなかった場合(ステップS84否定)、モニタタイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS85)。第2の制御部24Bは、モニタタイマがタイムアップした場合に(ステップS85肯定)、対向側の第1の伝送装置10Aとの上りレーンの障害と判断し、その障害を上位制御部15Bに通知し(ステップS86)、図14に示す処理動作を終了する。第2の制御部24Bは、制御信号を受信した場合(ステップS84肯定)、使用中の上りレーンの変更及び削減対象の上りレーンを切断する(ステップS87)。
第2の制御部24Bは、使用中の下りレーンを変更し(ステップS88)、信号断対象の下りレーンを信号断にする(ステップS89)。その結果、第1の伝送装置10Aは、各使用中の下りレーンの受信状態を監視しているため、下りレーンの信号断を検知することになる。
第2の制御部24Bは、使用レーンの信号断後、第1の待機タイマをスタートし(ステップS90)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS91)。第1の待機タイマは、信号断開始から第1の伝送装置10Aで、その信号断を検知できるまでの時間としてタイマ時間Taを設定する。
第2の制御部24Bは、第1の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS91肯定)、第1の伝送装置10Aに対して信号断のレーンで制御信号を送信する(ステップS92)。尚、第1の制御部24Bは、信号断対象のレーン対応の光送信部22と生成部47とを接続すべく、入力セレクタ45を制御する。生成部47は、レーン削減要求に関わる使用レーン及び削減対象の使用レーンを識別する番号を含む制御信号を生成する。
第2の制御部24Bは、制御信号を送信後、第2の待機タイマをスタートし(ステップS93)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS94)。尚、第2の待機タイマは、制御信号の送信開始から第1の伝送装置10Aで、制御信号を受信できるまでの時間としてタイマ時間Tbを設定する。
第2の制御部24Bは、第2の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS94肯定)、削減対象の下りレーンを切断すべく、クロスバスイッチ43を制御する(ステップS95)。尚、削減対象の下りレーンの切断とは、アクティブ状態の削減対象の下りレーンを非アクティブの状態にする。第2の制御部24Bは、削減対象の下りレーンの切断後、削減完了を上位制御部15Bに通知し(ステップS96)、図14に示す処理動作を終了する。
第2の制御部24Bは、第1の伝送装置10Aとの上りレーンの信号断を検出しなかった場合(ステップS81否定)、図14に示す処理動作を終了する。第2の制御部24Bは、第1の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS91否定)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS91に移行する。第2の制御部24Bは、第2の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS94否定)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS94に移行する。第2の制御部24Bは、モニタタイマがタイムアップしていない場合(ステップS85否定)、制御信号を受信したか否かを判定すべく、ステップS84に移行する。
第2の伝送装置10Bは、信号断の検出後、モニタ部57を通じて上りレーンの制御信号のモニタを開始する。第2の伝送装置10Bは、制御信号のモニタ開始後、タイマ時間内に制御信号を受信したか否かを判定する。第2の伝送装置10Bは、タイマ時間内にレーン削減要求に関わる制御信号を受信した場合に、制御信号に基づき、上りレーンを削減する。その結果、第2の伝送装置10Bは、信号断の検出後に制御信号のモニタを開始するため、効率的に制御信号をモニタできる。そして、第2の伝送装置10Bは、制御信号に基づき、使用レーンを削減できる。
第2の伝送装置10Bは、上りレーンの切断後、使用中の下りレーンを信号断にし、第1の待機タイマのタイムアップ後に制御信号を第1の伝送装置10Aに送信する。そして、第2の伝送装置10Bは、制御信号の送信後、第2の待機タイマのタイムアップ後に削減対象の下りレーンを切断する。その結果、第2の伝送装置10Bは、下りレーンのレーン削減要求に関わる制御信号を第1の伝送装置10Aに通知すると共に、削減対象の下りレーンを切断できる。更に、第2の伝送装置10Bは、制御信号伝送に要する処理負担及び消費電力を軽減できる。
図15は、レーン追加処理に関わる第1の伝送装置10A内の第1の制御部24Aの処理動作の一例を示すフローチャートである。図15において第1の制御部24Aは、上位制御部15Aからレーン追加要求を検出したか否かを判定する(ステップS101)。第1の制御部24Aは、レーン追加要求を検出した場合(ステップS101肯定)、使用上りレーンを変更する(ステップS102)。第1の制御部24Aは、使用レーンの内、信号断対象の上りレーンを信号断にする(ステップS103)。その結果、第2の伝送装置10Bは、各使用レーンの受信状態を監視しているため、信号断対象のレーンの信号断を検知することになる。
第1の制御部24Aは、信号断対象のレーンの信号断後、第1の待機タイマをスタートし(ステップS104)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS105)。第1の待機タイマは、信号断開始から第2の伝送装置10Bで、その信号断を検知できるまでの時間をタイマ時間Taとして設定するものとする。
第1の制御部24Aは、第1の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS105肯定)、信号断のレーンで制御信号を送信する(ステップS106)。尚、第1の制御部24Aは、信号断のレーンの光送信部22と生成部47とを接続すべく、入力セレクタ45を制御する。生成部47は、レーン追加要求に関わる使用レーン及び追加対象の使用レーンを識別する番号を含む制御信号を生成する。
第1の制御部24Aは、制御信号を送信後、第2の待機タイマをスタートし(ステップS107)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS108)。尚、第2の待機タイマは、制御信号の送信開始から第2の伝送装置10Bで、制御信号を受信できるまでの時間をタイマ時間Tbとして設定するものとする。
第1の制御部24Aは、第2の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS108肯定)、追加対象の上りレーンを追加すべく、クロスバスイッチ43を制御する(ステップS109)。尚、追加対象の上りレーンの追加とは、非アクティブ状態の未使用の追加対象の上りレーンをアクティブの状態にする。
第1の制御部24Aは、追加対象の上りレーンの追加後、第2の伝送装置10Bとの下りレーンの信号断を検出したか否かを判定する(ステップS110)。第1の制御部24Aは、下りレーンの信号断を検出した場合(ステップS110肯定)、モニタ部57を通じて、第2の伝送装置10B内の第2の送信部20Bからの制御信号のモニタを開始する(ステップS111)。
第1の制御部24Aは、制御信号のモニタ開始後、モニタタイマをスタートし(ステップS112)、制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS113)。第1の制御部24Aは、制御信号を受信した場合(ステップS113肯定)、使用中の下りレーンの変更及び追加対象の下りレーンを追加する(ステップS114)。そして、第1の制御部24Aは、追加完了を上位制御部15Aに通知し(ステップS115)、図15に示す処理動作を終了する。
第1の制御部24Aは、制御信号を受信しなかった場合(ステップS113否定)、モニタタイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS116)。第1の制御部24Aは、モニタタイマがタイムアップした場合に(ステップS116肯定)、第2の伝送装置10Bとの下りレーンの障害と判断し、その障害を上位制御部15Aに通知し(ステップS117)、図15に示す処理動作を終了する。
第1の制御部24Aは、レーン追加要求を検出していない場合(ステップS101否定)、図15に示す処理動作を終了する。第1の制御部24Aは、第1の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS105否定)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS105に移行する。第1の制御部24Aは、第2の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS108否定)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS108に移行する。第1の制御部24Aは、第2の伝送装置10Bとの下りレーンの信号断を検出しなかった場合(ステップS110否定)、ステップS110に移行する。第1の制御部24Aは、モニタタイマがタイムアップしていない場合(ステップS116否定)、制御信号を受信したか否かを判定すべく、ステップS113に移行する。
第1の伝送装置10Aは、レーン追加要求に応じて使用中の上りレーンを信号断にし、第1の待機タイマのタイムアップ後に、レーン追加要求に関わる制御信号を第2の伝送装置10Bに送信する。そして、第1の伝送装置10Aは、制御信号の送信後、第2の待機タイマのタイムアップ後に追加対象のレーンを追加する。その結果、第1の伝送装置10Aは、追加対象のレーンを制御信号として第2の伝送装置10Bに通知すると共に、追加対象のレーンを追加できる。更に、第1の伝送装置10Aは、制御信号伝送に要する処理負担を軽減できる。
第1の伝送装置10Aは、信号断の検出後、モニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。第1の伝送装置10Aは、レーン追加要求に関わる制御信号のモニタ開始後、タイマ時間内に制御信号を受信したか否かを判定する。第1の伝送装置10Aは、タイマ時間内に制御信号を受信した場合に、制御信号に基づき、使用レーンを追加する。その結果、第1の伝送装置10Aは、信号断の検出後に制御信号のモニタを開始するため、効率的に制御信号をモニタできる。そして、第1の伝送装置10Aは、制御信号に基づき、使用レーンを追加できる。つまり、第1の伝送装置10Aでは、レーン追加要求を検出した場合、追加対象の上りレーン及び下りレーンを追加できる。
図16は、対向側レーン追加処理に関わる第2の伝送装置10B内の第2の制御部24Bの処理動作の一例を示すフローチャートである。図16において第2の制御部24Bは、第1の伝送装置10Aとの上りレーンの信号断を検出したか否かを判定する(ステップS121)。第2の制御部24Bは、信号レーンの信号断を検出した場合(ステップS121肯定)、モニタ部57を通じて、第1の伝送装置10A内の第1の送信部20Aからの制御信号のモニタを開始する(ステップS122)。
第2の制御部24Bは、制御信号のモニタ開始後、モニタタイマをスタートし(ステップS123)、第1の伝送装置10Aから制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS124)。第2の制御部24Bは、制御信号を受信しなかった場合(ステップS124否定)、モニタタイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS125)。第2の制御部24Bは、モニタタイマがタイムアップした場合に(ステップS125肯定)、対向側の第1の伝送装置10Aとの上りレーンの障害と判断し、その障害を上位制御部15Bに通知し(ステップS126)、図16に示す処理動作を終了する。第2の制御部24Bは、制御信号を受信した場合(ステップS124肯定)、使用中の上りレーンの変更及び追加対象の上りレーンを追加する(ステップS127)。
第2の制御部24Bは、使用中の下りレーンを変更し(ステップS128)、信号断対象の下りレーンを信号断にする(ステップS129)。その結果、第1の伝送装置10Aは、各使用中の下りレーンの受信状態を監視しているため、下りレーンの信号断を検知することになる。
第2の制御部24Bは、信号断対象の下りレーンの信号断後、第1の待機タイマをスタートし(ステップS130)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS131)。第1の待機タイマは、信号断開始から第1の伝送装置10Aで、その信号断を検知できるまでの時間としてタイマ時間Taを設定する。
第2の制御部24Bは、第1の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS131肯定)、第1の伝送装置10Aに対して信号断のレーンで制御信号を送信する(ステップS132)。尚、第1の制御部24Aは、信号断対象のレーンの光送信部22と生成部47とを接続すべく、入力セレクタ45を制御する。生成部47は、レーン追加要求に関わる使用レーン及び追加対象の使用レーンを識別する番号を含む制御信号を生成する。
第2の制御部24Bは、制御信号を送信後、第2の待機タイマをスタートし(ステップS133)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS134)。尚、第2の待機タイマは、制御信号の送信開始から第1の伝送装置10Aで、制御信号を受信できるまでの時間としてタイマ時間Tbを設定する。
第2の制御部24Bは、第2の待機タイマがタイムアップした場合(ステップS134肯定)、追加対象の下りレーンを追加すべく、クロスバスイッチ43を制御する(ステップS135)。尚、追加対象の下りレーンの追加とは、アクティブ状態の追加対象の下りレーンを非アクティブの状態にする。第2の制御部24Bは、追加対象の下りレーンの追加後、追加完了を上位制御部15Bに通知し(ステップS136)、図16に示す処理動作を終了する。
第2の制御部24Bは、下りレーンの追加後、第1の伝送装置10Aとの上りレーンの信号断を検出しなかった場合(ステップS121否定)、図16に示す処理動作を終了する。第2の制御部24Bは、第1の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS131否定)、第1の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS131に移行する。第2の制御部24Bは、第2の待機タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS134否定)、第2の待機タイマがタイムアップしたか否かを判定すべく、ステップS134に移行する。第2の制御部24Bは、モニタタイマがタイムアップしていない場合(ステップS125否定)、制御信号を受信したか否かを判定すべく、ステップS124に移行する。
第2の伝送装置10Bは、信号断の検出後、モニタ部57を通じて上りレーンの制御信号のモニタを開始する。第2の伝送装置10Bは、制御信号のモニタ開始後、タイマ時間内に制御信号を受信したか否かを判定する。第2の伝送装置10Bは、タイマ時間内にレーン追加要求に関わる制御信号を受信した場合に、制御信号に基づき、上りレーンを追加する。その結果、第2の伝送装置10Bは、信号断の検出後に制御信号の受信のモニタを開始するため、効率的に制御信号をモニタできる。そして、第2の伝送装置10Bは、制御信号に基づき、使用レーンを追加できる。
第2の伝送装置10Bは、上りレーンの切断後、使用中の下りレーンを信号断にし、第1の待機タイマのタイムアップ後に制御信号を第1の伝送装置10Aに送信する。そして、第2の伝送装置10Bは、制御信号の送信後、第2の待機タイマのタイムアップ後に追加対象の下りレーンを追加する。その結果、第2の伝送装置10Bは、下りレーンのレーン削減要求に関わる制御信号を第1の伝送装置10Aに通知すると共に、追加対象の下りレーンを追加できる。更に、第2の伝送装置10Bは、制御信号伝送に要する処理負担及び消費電力を軽減できる。
実施例2の第1の伝送装置10Aは、信号断を検出した場合にモニタ部57を通じて制御信号のモニタを開始する。つまり、第1の伝送装置10Aは、制御信号にヘッダが付加されてなくても、タイマ時間Tc以内に受信した信号を制御信号と認識できる。その結果、第1の伝送装置10Aは、全ての受信信号を監視する必要がないため、効率的に制御信号を監視でき、そのモニタに要する処理負担及び消費電力を軽減できる。更に、第1の伝送装置10Aは、高速にレーン数を変更できる。しかも、第1の伝送装置10Aは、タイマ時間Tc経過しても制御信号を受信できなかった場合、レーンの障害と判断する。
第1の伝送装置10Aは、信号断を検出した場合にモニタタイマの計時動作を開始し、モニタタイマのタイマ時間Tcが経過するまで制御信号を受信した場合に、制御信号に基づく処理動作を実行する。その結果、第1の伝送装置10Aは、制御信号を常時モニタしなくても、タイマ時間Tcが経過するまで制御信号をモニタするに過ぎず、その処理負担及び消費電力を軽減できる。
第1の伝送装置10Aは、モニタタイマのタイマ時間Tcが経過するまでに制御信号を受信できなかった場合に、送信装置2と接続する光ケーブル4内のレーンの障害と判定する。その結果、第1の伝送装置10Aは、タイマ時間Tcの経過後も制御信号を受信できなかった場合、意図的な信号断でないと判断し、レーンの障害と判断できる。
第1の伝送装置10Aは、第2の伝送装置10B内の符号化部41で符号化された信号を受信し、受信した信号を復号化部56で復号化する前にモニタ部57で制御信号を受信する。その結果、第1の伝送装置10Aは、復号化する前に制御信号をモニタできるため、制御信号をモニタする際の復号化に要する処理負担及び消費電力を軽減できる。
尚、図2に示す送信データ処理部21は、4個の第1のバッファ42及び4個の第2のバッファ44を内蔵したが、第1のバッファ42及び第2のバッファ44の個数は適宜変更可能である。また、第1のバッファ42及び第2のバッファ44は無くても良い。
図3に示す受信データ処理部31は、4個の第3のバッファ53及び4個の第4のバッファ55を内蔵したが、第3のバッファ53及び第4のバッファ55の個数も適宜変更可能である。また、第3のバッファ53及び第4のバッファ55は無くても良い。
上記実施例では、使用中のレーンの内、制御信号を伝送するために信号断対象のレーンを上位制御部15A(15B)から通知したが、送信制御部24又は第1の制御部24Aで決定しても良い。
制御信号を伝送するための信号断対象のレーンの本数を限定しなかったが、少なくとも1本であれば良く、その本数は適宜変更可能である。従って、本実施例を適用する場合、使用レーンは、少なくとも1本はアクティブ状態にしておく必要がある。
実施例2では、第1の伝送装置10Aと第2の伝送装置10Bとの間の光ケーブル4内で使用する上りレーンと下りレーンとで伝送容量を同程度とし、上りレーンの使用レーン数と下りレーンの使用レーン数を同数とした。しかしながら、上りレーンの使用レーン数と下りレーンの信用レーン数とを同数に限定する必要はなく、適宜変更可能である。
また、上記実施例では、制御信号として使用レーン情報を例示したが、通信プロトコルの情報、伝送速度の情報や、光送信部22や光受信部32等のトランシーバの設定情報等であっても良く、適宜変更可能である。
送信装置2及び受信装置3では、光ケーブル4と異なる制御線で制御信号を送信することも想定できるが、光ケーブル4と異なる電気の制御線を準備する場合にはコストを要する。しかも、光ケーブル4と電気の制御線とが混在する場合、製造上の困難があるため、光ケーブル4で制御信号を伝送する方が望ましい。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU等で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。
各種情報を記憶する領域は、例えば、ROM(Read Only Memory)や、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)やNVRAM(Non Volatile Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)で構成しても良い。