JP5471088B2 - 基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5471088B2
JP5471088B2 JP2009158914A JP2009158914A JP5471088B2 JP 5471088 B2 JP5471088 B2 JP 5471088B2 JP 2009158914 A JP2009158914 A JP 2009158914A JP 2009158914 A JP2009158914 A JP 2009158914A JP 5471088 B2 JP5471088 B2 JP 5471088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
holding member
supported
holder
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009158914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011014784A (ja
Inventor
康之 牛島
哲嗣 花崎
章 山田
正佳 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009158914A priority Critical patent/JP5471088B2/ja
Publication of JP2011014784A publication Critical patent/JP2011014784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5471088B2 publication Critical patent/JP5471088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、基板を保持する基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイ等の電子デバイスの製造工程においては、露光装置や検査装置等の大型基板(例えばガラス基板など)の処理装置が用いられている。これらの処理装置を用いた露光工程、検査工程では、下記特許文献1に開示されるような基板保持部材に大型基板が保持され、基板保持部材ごと搬送される。特許文献1では、基板保持部材は、例えば両端を支持部によって支持された状態で搬送され、基板ホルダ等の基板の搬送先との間で基板の受け渡しをする。基板ホルダに基板を受け渡した後の基板保持部材は、例えば基板ホルダに設けられた凹部に載置されて収容される。
特開2001−100169号公報
ところで、上述のように基板保持部材を用いて基板ホルダとの間で基板の受け渡しを行う場合、基板保持部材が傾いた状態で基板ホルダに向けて降下されると、はじめに基板の一端部(傾斜の下側の一端部)が基板ホルダに着地される。その後、基板全体を基板ホルダに受け渡すために基板保持部材の傾きを戻す(すなわち、傾きを解消するように基板保持部材を回転させる)と、先に基板ホルダに着地して摩擦力で拘束された一端部に対し、基板ホルダの厚さに応じた横ズレが基板に生じるため、基板が変形した状態で基板ホルダに受け渡される虞がある。
本発明の態様は、基板の変形を抑えて受け渡しを行うことができる基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、基板を保持し、支持部によって支持された状態で前記基板とともに搬送される基板保持部材であって、前記基板が載置される載置面を有する基板載置部と、前記基板載置部と一体的に設けられ、前記載置面に対して外側に張り出して設けられたつば部と、を備え、前記載置面は、前記基板載置部の上面に形成され、前記つば部は、前記載置面を含む面のうち前記載置面より外側に位置する所定軸を中心として前記基板載置部が回転可能なように前記支持部によって支持される被支持面が、前記つば部の下面に設けられている基板保持部材が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、基板ホルダに基板を搬送する基板搬送装置であって、前記基板を保持する本発明の基板保持部材と、前記基板保持部材の前記被支持面を支持する支持部を含み、前記基板保持部材を保持する保持装置と、前記保持装置を駆動して、前記所定軸を中心として前記基板保持部材を回転させ、前記基板保持部材が保持する前記基板を前記基板ホルダに受け渡す駆動装置とを備える基板搬送装置が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、基板ホルダから基板を搬送する基板搬送装置であって、前記基板ホルダの上面のうち基板搭載面と異なる部分に搭載された本発明の基板保持部材と、前記基板保持部材の前記被支持面を支持する支持部を含み、前記基板保持部材を保持する保持装置と、前記保持装置を駆動して前記基板保持部材を上昇させ、前記基板ホルダの前記基板搭載面に載置された前記基板を前記基板保持部材によって保持する駆動装置と、を備える基板搬送装置が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、基板ホルダに基板を搬送する基板搬送方法であって、本発明の基板保持部材によって前記基板を保持することと、前記基板保持部材の前記被支持面を前記基板保持部材とは異なる支持部によって支持することと、前記支持部によって支持された前記基板保持部材を、前記所定軸を中心として回転させ、前記基板保持部材が保持する前記基板を前記基板ホルダに受け渡すことと、を含む基板搬送方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、基板ホルダから基板を搬送する基板搬送方法であって、前記基板ホルダの上面のうち基板搭載面と異なる部分に搭載された本発明の基板保持部材の前記被支持面、前記基板保持部材とは異なる支持部によって支持することと、前記支持部によって支持された前記基板保持部材を上昇させ、前記基板ホルダの前記基板搭載面に載置された前記基板を前記基板保持部材によって保持することと、を含む基板搬送方法が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、基板を保持するステージ装置であって、本発明の基板支持部材から受け渡された前記基板が搭載される基板搭載面と、前記基板保持部材を収容可能に形成され、前記基板搭載面を区画する凹部と、前記凹部に収容された前記基板保持部材の前記被支持面を、前記所定軸を中心として前記基板載置部が回転可能なように支持する支持部と、を備えるステージ装置が提供される。

本発明の第7の態様に従えば、露光光で基板を露光する露光装置であって、本発明の基板保持部材から受け渡される前記基板を保持する基板ホルダと、前記基板ホルダが保持する前記基板に前記露光光を照射する照射装置とを備える露光装置が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、露光光で基板を露光する露光装置であって、前記基板を保持する本発明のステージ装置と、前記ステージ装置が保持する前記基板に前記露光光を照射する照射装置とを備える露光装置が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、本発明の露光装置を用いて、感光剤が塗布された前記基板の露光を行い、該基板にパターンを形成することと、前記パターンが形成された前記基板を該パターンに基づいて処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、基板の変形を抑えて基板の受け渡しを行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る露光装置の全体概略を示す平面図。 露光装置の一部の構成を示す斜視図。 搬送ロボットの一部の構成を示す平面図。 搬送ロボットの支持部の構成を示す側面図。 トレイの構成を示す平面図。 トレイの構成を示す側面図。 トレイの一部の構成を示す断面図。 トレイの一部の構成を示す断面図。 トレイの一部の構成を示す断面図。 トレイの一部の構成を示す断面図。 搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 本発明の第2実施形態に係る露光装置の搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 本発明の第2実施形態に係るプレートステージ装置の構成を示す図。 プレートステージ装置の一部の構成を示す図。 搬入動作の過程を示す図。 本発明に係るトレイの他の構成を示す図。 本発明に係るトレイの他の構成を示す図。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る露光装置の概略構成を示す断面平面図である。
図1に示すように、露光装置1は、チャンバ2、露光装置本体3、搬送ロボット4、搬出入部5及び制御装置CONTを備えている。露光装置1は、露光装置本体3、搬送ロボット4及び搬出入部5がチャンバ2内に収容された構成になっている。制御装置CONTは、露光装置1全体の動作を制御する。制御装置CONTには、例えばコンピュータシステムなども含まれる。
露光装置1は、例えば不図示のコータ・デベロッパに隣接して配置されており、当該コータ・デベロッパにおいて感光剤が塗布された基板P(図2等参照)に露光処理を行う。本実施形態では、基板Pとして、例えば大型のガラスプレートを用いている。基板の一辺のサイズは、例えば500mm以上である。
チャンバ2は、高度に清浄化され、かつ所定温度に調整された空間を内部に形成する。露光装置本体3は、例えば基板に液晶表示デバイス用パターンを露光する。搬送ロボット4は、露光装置本体3および搬出入部5に対して基板Pを搬送する。搬出入部5は、露光装置1に隣接配置されたコータ・デベロッパとの間で基板の搬入及び搬出を行う。
図2は、露光装置本体3及び搬送ロボット4の外観斜視図である。露光装置本体3は、露光光ILを照明する不図示の照明系と、液晶表示デバイス用パターンが形成されたマスクMを保持する不図示のマスクステージと、このマスクステージの下方に配置された投影光学系PLと、投影光学系PLの−Z側に配置されたプレートステージ装置PSTとを備えている。
プレートステージ装置PSTは、ベース8、プレートホルダ9及び不図示の駆動装置を有している。プレートステージ装置PSTは、駆動装置の駆動によってプレートホルダ9がベース8上をXY平面内に移動するようになっている。基板Pに対するプレートホルダ9の保持面は、基準の状態(例えば、基板Pの受け渡しを行う時の状態)においてXY平面に平行となっている。投影光学系PLの光軸はZ軸に平行となっている。
露光装置本体3では、プレートホルダ9上に長方形の基板Pが載置された状態でステップ・アンド・スキャン方式の露光が行われる。露光装置本体3は、マスクMを保持するマスクステージと基板Pを保持するプレートホルダ9とを同期させて所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に移動させ、基板P上の1つの露光領域にマスクMのパターンを転写するように構成されている。上記露光においては、マスクMに形成されたパターンが基板P上の複数、例えば4つの露光領域(パターン転写領域)に順次転写されるようになっている。
露光装置本体3の投影光学系PLは、複数の投影光学モジュールを有している。照明系は、複数の投影光学モジュールに対応する複数の照明モジュールを有している。このように、本実施形態においては、露光装置本体3として、所謂マルチレンズ型スキャン露光装置が用いられている。
搬送ロボット4は、水平関節型構造を有する搬送装置である。搬送ロボット4は、垂直な関節軸を介して連結された複数部分からなるアーム部10と、このアーム部10の先端に連結される搬送ハンド(保持装置)12と、駆動装置13及び14と、を備えている。アーム部10は、駆動装置13により例えば回転(θZ方向)或いは上下方向(Z軸方向)に移動可能となっている。
搬送ハンド12は、アーム部10に連結される連結部12aと、この連結部12aに取付けられた支持部11(第1支持部11a及び第2支持部11b)とを有している。第1支持部11aと第2支持部11bとは、図2におけるX軸について線対称となっている点を除いては同一の構成となっている。第1支持部11a及び第2支持部11bは、例えば駆動装置14によってそれぞれが独立した状態で回転(例えば、図2におけるθY方向)可能となっており、或いは上下方向(Z軸方向)に移動可能となっている。
駆動装置13及び14は、制御装置CONTによって制御されるようになっている。搬送ロボット4は、搬送ハンド12(第1支持部11a及び第2支持部11b)に保持されるトレイT及び基板Pの支持姿勢を変更可能であるとともに基板Pを所定の位置に搬送可能となっている。
図3及び図4は、搬送ロボット4の搬送ハンド12の構成を示す図である。図3は図2において搬送ハンド12を−Z方向に見たときの構成を示しており、図4は図2おいて搬送ハンド12を+X方向に見たときの構成を示している。図4では、第1支持部11aを代表させて示している。
図3及び図4に示すように、支持部11は、ベース部材50、ベアリング部材51及び支持球52を有している。ベース部材50は、断面視でL字状に形成されており、一方向(図2及び図3に示された状態ではX方向)に長手になるように形成されている。ベアリング部材51は、ベース部材50の長手方向に沿って複数、例えば3つ配置されている。ベアリング部材51は、例えば等ピッチで配列されている。ベアリング部材51は、+Z側に例えば半球状に形成された凹部51aを有している。
支持球52は、球状に形成され、各ベアリング部材51の凹部51aにそれぞれ回転可能に保持された回転部である。支持球52の中心Oは、当該回転の中心となる。図4に示すように、支持球52は、凹部51aに対して+Z側に突出している。この突出部分において、支持球52は、トレイTを支持する際に当該トレイTに当接されるようになっている。凹部51aと支持球52との間は、支持球52が凹部51a内でX方向及びY方向に移動しないように、例えば当接されていることが好ましい。
搬送ロボット4は、図2には便宜上図示していないが、搬送ハンド12の例えば下方にも他の搬送ハンドが設けられている。当該他の搬送ハンドは、搬送ハンド12と同様の機構を有しており、且つ、当該搬送ハンド12に対して独立して駆動可能となっている。このように、搬送ロボット4は、ダブルアーム構造になっている。
図1を参照して、搬出入部5は、搬入用プレートホルダ17及び搬出用プレートホルダ15を有している(図1ではプレートホルダ15のみが図示されている)。搬入用プレートホルダ17及び搬出用プレートホルダ15はZ方向視で重なる位置に配置されており、搬出用プレートホルダ15が搬入用プレートホルダの+Z側に配置されている。
搬入用プレートホルダ17及び搬出用プレートホルダ15には、不図示の温調装置が設けられている。搬入用プレートホルダ17及び搬出用プレートホルダ15では、当該温調装置を用いて基板Pの温調が行われるようになっている。搬入用プレートホルダ17及び搬出用プレートホルダ15は、例えばθZ方向(Z軸周り)に回転可能になっている。このため、搬入用プレートホルダ17及び搬出用プレートホルダ15において、搬送ハンド12に対する相対的な回転方向の位置補正をしたり、基板Pを90度回転したりすることができるようになっている。
図5は、トレイTの平面構造を示す図である。図6は、トレイTの側面構造を示す図である。図5及び図6は、第1支持部11a及び第2支持部11bによって支持された状態のトレイTの構成を示している。本発明においてトレイTとはいわゆる皿状のものに限定されず、後述するような複数のフレーム部材が組み合わされてなるフレーム構造を有したものを含む。
図5及び図6に示すように、トレイTは、基板載置部60と、つば部61とを備えている。トレイTは、基板載置部60とつば部61とが一体的に設けられた構成になっている。基板載置部60は、平面視で例えば格子状に形成されたフレーム部材62を有している。フレーム部材62は、例えば複数の棒状部材が溶接されて形成されている。フレーム部材62の上面は、例えば平坦に形成されている。
フレーム部材62の当該上面は、基板Pを載置する載置面62aとなっている。基板Pは、当該載置面62aの平面視中央部に載置されるようになっている。フレーム部材62の格子内の各領域は、開口部63となっている。各開口部63は、基板Pの面積よりも小さい面積となっている。このため、基板Pは、フレーム部材62及び開口部63に跨って載置されることになる。
トレイTの形成材料としては、トレイTが基板Pを支持した際に基板Pの自重による撓みを抑制することが可能な材料を用いることができ、例えば各種合成樹脂、あるいは金属を用いることができる。具体的には、ナイロン、ポリプロピレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート、繊維強化プラスチック、ステンレス鋼等が挙げられる。繊維強化プラスチックとしては、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic:ガラス繊維強化熱硬化性プラスチック)やCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化熱硬化性プラスチック)が挙げられる。
フレーム部材62の構成としては、例えば複数の棒状部材を格子状に組み合わせて形成された構成であっても構わない。また、フレーム部材62は、図5に示す格子状の構成に限られず、例えば開口部63が一つだけ形成され、基板Pの周縁部のみを支持する枠状の単一フレームであっても構わない。更に、ワイヤー等の柔軟性に優れた部材を用いてフレーム部材62を形成しても構わない。
つば部61は、基板載置部60の外側に突出して設けられる部分であり、第1支持部11a及び第2支持部11bの支持球52によって支持される部分である。つば部61は、基板載置部60のうち対向する2辺に沿って形成されている(第1つば部61a及び第2つば部61b)。つば部61は、載置面62aに対して基板P側(図中+Z側)に突出している。つば部61のうち支持部11によって支持される面(被支持面)61sは、載置面62aよりも基板P側(図中+Z側)に設けられている。
被支持面61sには、被支持機構65が形成されている。被支持機構65には、第1つば部61aの長手方向中央部に設けられた第1機構66と、第2つば部61bの長手方向中央部に設けられた第2機構67と、第1つば部61a及び第2つば部61bの長手方向の両端部にそれぞれ設けられた第3機構68と、が含まれる。
図5に示すように、第1つば部61aは、長手方向中央部に第1機構66を1つ有し、長手方向両端部に第3機構68を1つずつ有する構成となっている。また、第2つば部61bは、長手方向中央部に第2機構67を1つ有し、長手方向両端部にそれぞれ第3機構68を1つずつ有する構成となっている。
図7は、図5におけるA−A断面に沿った形状を示す図である。図7は、第1機構66の断面構成を示している。
図7に示すように、第1機構66は、凹部66a及び移動制限部材66bを有している。凹部66aは、第1つば部61aの被支持面61sに形成されている。凹部66a内には、移動制限部材66bが設けられている。移動制限部材66bの下面には、例えば円錐状に形成された凹状の嵌合部66cが設けられている。嵌合部66cは、載置面62aよりも基板P側(図中+Z側)に設けられている。嵌合部66cには、上記の支持球52が嵌るようになっている。嵌合部66cに支持球52が嵌った状態においては、支持球52の中心OがトレイTの載置面62aを含む面F内に配置されることになる。また、嵌合部66cに支持球52が嵌った状態においては、支持球52とトレイTとの間の図中X方向及びY方向における相対移動が規制されることになる。
図8は、図5におけるB−B断面に沿った形状を示す図である。図9は、図5におけるC−C断面に沿った形状を示す図である。図8及び図9は、第2機構67の断面構成を示している。
図8及び図9に示すように、第2機構67は、凹部67a及び第2移動制限部材67bを有している。凹部67aは、第2つば部61bの被支持面61sに形成されている。第2移動制限部材67bは、凹部67a内に収容されている。第2移動制限部材67bの下面には、凹状に形成された嵌合部67cが設けられている。
図9に示すように、嵌合部67cは、例えば第2つば部61bの長手方向に直交する方向に沿って溝状に形成されている。また図8に示すように、嵌合部67cは、断面視では例えば三角形状(V字状)に形成されている。この嵌合部67cには、上記の支持球52が嵌るようになっている。嵌合部67cに支持球52が嵌った状態においては、支持球52とトレイTとの間では嵌合部67cの延在方向に直交する方向(図中X方向)の相対移動が規制されることになる。
図10は、図5におけるD−D断面に沿った形状を示す図である。図10は、第3機構68の断面構成を示している。
図10に示すように、第3機構68は、凹部68a及び当接部材68bを有している。凹部68aは、第1つば部61a及び2つば部61bの被支持面61sにそれぞれ形成されている。当接部材68bは凹部68a内に設けられており、トレイTがXY平面に平行に支持されるように高さが調整されるようになっている。支持球52に当接する当接部材68bの−Z側の面は、例えば平坦に形成されている。
図2を参照して、プレートホルダ9の上面は、基板Pを保持する基板保持面9aとなっている。プレートホルダ9には、基板保持面9aを区画する溝部(凹部)30が形成されている。溝部30は、トレイTのフレーム構造に対応して格子状に形成されており、溝部30の底部でトレイTを保持可能になっている。トレイTの厚さは、溝部30の深さよりも小さくなっている。このため、例えばトレイTを溝部30内に収容する際に、トレイTを溝部30内に沈み込ませることができるようになっている。基板保持面9aには、基板Pを吸着させる吸引孔Kが複数設けられている。各吸引孔Kは、不図示の真空ポンプに接続されている。
例えば、トレイTの下面側の四隅に円錐状の凹部(不図示)が形成され、溝部30の底部の当該凹部に対応する位置に当該凹部に係合する球状の突部(不図示)が設けられる構成としても良い。この場合、トレイTを溝部30に挿入した状態で凹部とプレートホルダ9の突部とを係合させることで、溝部30に収容されたトレイTのガタツキが生じにくくなる。
次に、露光装置1の動作について説明する。具体的には搬送ロボット4により基板Pを搬入及び搬出する動作を説明する。以下、基板PをトレイTに載置する載置動作、トレイTに載置された基板Pを搬送ロボット4で露光装置本体3に搬入する搬入動作、露光処理後の基板Pを搬出する搬出動作を順に説明する。
まず、載置動作を説明する。トレイTに対する基板Pの受け渡しは、プレートホルダ17の近傍に設けられた不図示の基板受け渡し装置、例えば支持棒及びその上下動機構のような構成部分を含み、トレイTの上方で一旦基板Pを支持し、下降して基板PをトレイTに移載する受け渡し装置で行われるものとする。
感光剤が塗布された基板Pがコータ・デベロッパからプレートホルダ17に搬送されると、制御装置CONTは、プレートホルダ17を回転させ、プレートホルダ17上のトレイTを所定の姿勢に調整させる。トレイTの姿勢の調整を行った後、制御装置CONTは、受け渡し装置の支持棒をトレイTの開口部63を通して上昇させ、トレイTの上方で基板Pを下方から吸着支持させる。制御装置CONTは、基板Pを吸着した状態の支持棒を下降させ、基板PをトレイTの載置面62a上に載置させる。基板Pは、載置面62a上にて、露光処理が実施される温度に調整される。
次に、搬入動作を説明する。基板PをトレイTに載置させた後、制御装置CONTは駆動装置13、14を作動させ、アーム部10の搬送ハンド12にトレイTを保持させる。制御装置CONTは、搬送ハンド12にトレイTを保持させた状態で当該トレイTを上昇させ、基板Pとプレートホルダ17の上面とを離間させる。
このとき、トレイTの第1つば部61aの第1機構66及び第3機構68は、搬送ハンド12の第1支持部11aに設けられる支持球52によってそれぞれ支持される。また、第2つば部61bの第2機構67及び第3機構68は、第2支持部11bに設けられる支持球52によってそれぞれ支持される。
つば部61が支持部11に保持された後、制御装置CONTは、第1支持部11aおよび第2支持部11bの長手方向を露光装置本体3のプレートホルダ9側に向けるように搬送ハンド12の向きを変更させる。搬送ハンド12の向きを変更させた後、制御装置CONTは、図11に示すように、トレイTをプレートホルダ9の上方に搬送させる。トレイTがプレートホルダ9の上方に配置されると、フレーム部材62とプレートホルダ9の溝部30とが対向する。
この動作において、制御装置CONTは、第1支持部11aと第2支持部11bとをほぼ等しい高さとしてアーム部10を作動させる。具体的には、制御装置CONTは、自重による基板Pの撓みを排除した場合に基板Pと基板保持面9aとが平行もしくは平行に近い状態となるようにアーム部10を作動させる。
トレイTをプレートホルダ9の+Z側に配置させた後、制御装置CONTは駆動装置14を駆動させ、図12(a)に示すように第2支持部11bを下方(−Z方向)に移動させる。この動作により、トレイTの載置面62aがプレートホルダ9の基板保持面9aに対してほぼ傾斜した状態になる。ここで、ほぼ傾斜した状態とは、自重によるトレイTの撓みを排除した場合に傾斜した状態となることを意味している。
制御装置CONTは、第2支持部11bをさらに下降させ、図12(b)に示すように、トレイTの一部(第2つば部61b側の部分)をプレートホルダ9の溝部30に挿入させる。トレイTの一方側がプレートホルダ9の上面(基板保持面9a)よりも低くなり、フレーム部材62及び当該フレーム部材62の周辺部に支持される基板Pの端部がプレートホルダ9の基板保持面9aに受け渡されて載置される。
ここで、第1支持部11aに対して第2支持部11bを−Z側に移動する場合、例えば図13に示すように、トレイTは第1支持部11aによって支持される位置を中心としてθY方向に回転する。具体的には、第1機構66を支持する支持球52の中心Oを含んでY方向に平行な軸(所定軸)を回転軸としてθY方向に回転する。この回転軸は、トレイTの載置面62aを含む面F内に設けられる。
また、第1支持部11aと第2支持部11bとがほぼ等しい高さに配置される場合に比べて、第1支持部11aに対して第2支持部11bが−Z側に配置される場合は、第1支持部11aの支持球52と第2支持部11bの支持球52との間の距離が長くなる。このため、例えば図14に示すように、第2つば部61bでは、支持球52による支持位置が嵌合部67cの形成方向に沿って移動制限部材67bの外側(図中+X側)に移動する。また、支持球52と第2機構67との間の相対移動は所定軸の軸方向(Y方向)に沿った方向に関して制限されることになる。第2つば部61b側の支持球52による支持位置が移動することにより、第1支持部11aの支持球52と第2支持部11bの支持球52とでトレイTを引っ張り合う力が発生せずに済むことになる。
第3機構68を支持する支持球52の支持位置は、第3機構68の凹部68a内で第2つば部61bの外側に移動することになる。第2機構67の移動制限部材67bによって第2つば部61bの移動方向が制限されるため、第3機構68においては特に移動方向が制限されていなくても第2つば部61bの移動方向がずれてしまうことは無い。
第2支持部11bを下降させた後、制御装置CONTは、プレートホルダ9の吸引孔Kに接続される真空ポンプ(不図示)を作動させる。その後、制御装置CONTは駆動装置14を作動させて、図12(c)に示すように第1支持部11aを第2支持部11bとほぼ等しい高さまで下降させる。この動作により、トレイTの残りの部分、すなわち、フレーム部材62の一部及び第1つば部61aが溝部30内に挿入され、トレイTの載置面62a上の基板Pがプレートホルダ9の基板保持面9aに載置される。基板保持面9aに載置された基板Pは、吸引孔Kからの吸引動作により、基板保持面9aに吸着固定される。トレイTが溝部30内に挿入された状態においては、トレイTとプレートホルダ9の基板保持面9aとがほぼ平行になる。ここで、ほぼ平行とは、自重によるトレイTの撓みを排除した場合に平行もしくは平行に近い状態であることを意味している。
第1支持部11aを下降させる場合、図15に示すように、トレイTは第2支持部11bによって支持される位置を中心としてθY方向(第2支持部11bの下降時とは逆方向)に回転する。この場合においても、トレイTの載置面62aは、第1機構66を支持する支持球52の中心Oを含んでY方向に平行な軸(所定軸)を回転軸として回転する。この回転軸は、トレイTの載置面62aを含む面F内に設けられる。
トレイTに代えて従来技術にかかるトレイを用いた場合、トレイの一端を下降させて基板Pの例えば+X側端部をプレートホルダ9上に保持させ、その後トレイの他端を下降させて傾きを戻しつつ基板Pの残りの部分をプレートホルダ9上に保持させる場合、先にプレートホルダ9に保持させた(すなわち、プレートホルダ9との間の摩擦力によって拘束された)基板Pの+X側端部の位置に対して基板Pが+X方向に横ズレし、基板Pに応力が加わって変形する虞がある。
これに対して本実施形態では、トレイTを回転させて傾きを戻す(傾きを解消する)ときに、載置面62aを含む面F内に設けられる回転軸を中心としてトレイTを回転させることで、載置面62aがその回転軸を中心として回転するようにしているため、基板Pをプレートホルダ9上に保持させる際、トレイTの回転によって基板Pの位置がX方向にずれることは無く、基板Pが変形することも無い。
第1支持部11aに対して第2支持部11bが−Z側に配置される場合に比べて、第1支持部11aと第2支持部11bとがほぼ等しい高さに配置される場合には、第1支持部11aの支持球52と第2支持部11bの支持球52との間の距離が短くなる。このため、例えば図16に示すように、第2つば部61bでは、支持球52による支持位置が嵌合部67cの形成方向に沿って移動制限部材67bの内側に移動し、元の位置に戻る。このため、第1支持部11aの支持球52と第2支持部11bの支持球52とでトレイTを内側に押し合う力が発生せずに済むことになる。
第3機構68を支持する支持球52の支持位置は、第3機構68の凹部68a内で第2つば部61bの内側に移動することになる。この場合においても、第2機構67の移動制限部材67bによって第2つば部61bの移動方向が制限されるため、第3機構68においては特に移動方向が制限されていなくても第2つば部61bの移動方向がずれてしまうことは無い。
基板Pが基板保持面9a上に載置された後、制御装置CONTは搬送ハンド12を−Z方向に移動させる。この動作により、図12(d)に示されるように、トレイTがプレートホルダ9の溝部30内に載置される。このためトレイTは、プレートホルダ9の基板保持面9aよりも−Z側の位置で保持されることになる。このようにしてトレイTに支持された基板Pがプレートホルダ9に載置され、搬入動作が完了する。この搬入動作において、制御装置CONTは、例えば第2支持部11bに下降速度に比べて、第1支持部11aの下降速度を同等又は低くなるように搬送ハンド12の駆動速度を調整する。
搬入動作の完了後、制御装置CONTは、搬送ハンド12をプレートホルダ9上から退避させ、露光動作を開始させる。具体的には、制御装置CONTは、照明系からの露光光ILでマスクMを照明し、マスクMを介した露光光ILの像をプレートホルダ9に載置されている基板Pに投影光学系PLを介して投影させる。
次に、搬出動作を説明する。本実施形態においては、搬送ハンド12を用いて基板Pの搬出を行う場合を説明するが、ダブルハンド構造のうちのもう1つの搬送ハンドが搬出を行うようにしても構わない。露光動作の後、制御装置CONTは搬送ハンド12を駆動させ、プレートホルダ9上に載置されたトレイTの第1つば部61a及び第2つば部61bに対して第1支持部11a及び第2支持部11bを−Z側から近接させる。この動作とほぼ同時に、制御装置CONTは、真空ポンプによる吸引を解除させ、プレートホルダ9による基板Pの吸着を解除させる。
制御装置CONTは、搬送ハンド12を+Z方向へ移動させ、第1支持部11aを第1つば部61aに、第2支持部11bを第2つば部61bに、それぞれ当接させる。この後、制御装置CONTは、搬送ハンド12を更に+Z方向へ移動させ、搬送ハンド12にトレイTを持ち上げさせる。このとき、制御装置CONTは、トレイTがXY平面に平行な状態となるように第1つば部61a及び第2つば部61bを同時に持ち上げさせても良いし、トレイTを傾けるように第1つば部61a及び第2つば部61bを片方ずつ持ち上げさせても良い。トレイTがプレートホルダ9の溝部30から離脱した後、制御装置CONTは、搬送ハンド12を用いて、基板Pを保持しているトレイTをプレートホルダ9上から退避させる。このようにして、露光装置本体3に対する基板Pの搬出動作が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、基板載置部60とつば部61とが一体的に設けられており、当該基板載置部60の載置面62aを含む面F内に位置する回転軸を中心として載置面62aが回転するようにつば部61が支持されているため、トレイTが傾いた状態でプレートホルダ9に向けて降下し、プレートホルダ9との間で基板の受け渡しを行う場合に、基板Pに横ズレを生じさせることなく、基板Pの変形を抑えて受け渡しを行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態では、露光装置1の構成は第1実施形態と同一であり、搬入動作の一部が第1実施形態とは異なっている。以下、本実施形態では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図17は、基板Pの搬入動作を示す工程図である。
本実施形態では、トレイTをプレートホルダ9の+Z側に配置させた後、制御装置CONTは駆動装置14を駆動させ、図17(a)に示すように第1支持部11aを下方(−Z方向)に移動させ、トレイTの一部(第1つば部61a側の部分)をプレートホルダ9の溝部30に挿入させる。フレーム部材62の周辺部に支持される基板Pの端部がプレートホルダ9の基板保持面9aに受け渡されて載置される。
第2支持部11bに対して第1支持部11aを−Z側に移動させる場合、例えば図18に示すように、トレイTは第1支持部11aによって支持される位置を中心としてθY方向に回転する。このとき、載置面62aは、第1機構66を支持する支持球52の中心Oを含んでY方向に平行な軸(所定軸)を回転軸としてθY方向に回転する。この回転軸は、トレイTの載置面62aを含む面F内に設けられる。本実施形態では、第1つば部61a側が−Z側に配置されているため、第1支持部11aを下降させる時の載置面62aの回転方向は第1実施形態とは逆方向となる。
第2支持部11bに対して第1支持部11aが−Z側に配置される場合は、第2支持部11bの支持球52と第1支持部11aの支持球52との間の距離が長くなるため、例えば図19に示すように、第2つば部61bにおいて支持球52による支持位置が嵌合部67cの形成方向に沿って移動制限部材67bの側(図中+X側)に移動する。また、支持球52と第2機構67との間の相対移動は所定軸の軸方向(Y方向)に沿った方向に関して制限されることになる。
第1支持部11aを下降させた後、制御装置CONTは駆動装置14を作動させて、図17(b)に示すように第2支持部11bを第1支持部11aとほぼ等しい高さまで下降させる。この動作により、基板Pがプレートホルダ9の基板保持面9aに載置され、吸着される。
第1支持部11aを下降させる場合、第1実施形態と同様、トレイTは第1支持部11aによって支持される位置を中心としてθY方向に回転する。このとき、載置面62aは、第1機構66を支持する支持球52の中心Oを含んでY方向に平行な軸(所定軸)を回転軸としてθY方向に回転する。この回転軸は、トレイTの載置面62aを含む面F内に設けられる。ただし、第2支持部11bを下降させる時の回転方向は第1実施形態とは逆方向となる。また、第1支持部11aの支持球52と第2支持部11bの支持球52との間の距離が短くなるため、第2つば部61bにおいて支持球52による支持位置が嵌合部67cの形成方向に沿って移動制限部材67bの内側に移動する。
このように、第1支持部11aを先に下降させ、第2支持部11bを後で下降させるようにしても、載置面62aは当該載置面62aを含む面F内の所定軸を中心として回転することとなるため、トレイTが傾いた状態でプレートホルダ9に向けて降下し、プレートホルダ9との間で基板の受け渡しを行う場合に、基板Pに横ズレを生じさせることなく、基板Pの変形を抑えて受け渡しを行うことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態の露光装置では、プレートステージの構成が上記各実施形態とは異なっている。以下、相違点を中心に説明する。図20(a)及び図20(b)は、本実施形態に係る露光装置のプレートステージ装置PST2の構成を示す図である。図20(a)は平面図、図20(b)は正面図である。
図20(a)及び図20(b)に示すように、プレートステージ装置PST2は、プレートホルダ95及びホルダ支持部96を有している。プレートホルダ95は、例えば第1実施形態のプレートホルダ9と同様の構成となっており、基板保持面9a及び溝部30を有している。
ホルダ支持部96は、例えば平面視矩形に形成されており、プレートホルダ95の周囲にはみ出すように形成されている。図20(a)に示すように、平面視でホルダ支持部96の4つの辺のうちY方向に沿って形成される2つの辺の縁部分には、複数の昇降機構90が設けられている。昇降機構90は、各辺について例えば3つずつ設けられている。以下、説明のため、プレートホルダ95の−X側に配置される3つの昇降機構90を「第1昇降機構90a」と表記し、プレートホルダ95の+X側に配置される3つの昇降機構90を「第2昇降機構90b」と表記する場合がある。
図21は、昇降機構90の構成を示す図である。
昇降機構90は、ベアリング部材91、支持球92及び不図示の駆動機構を有している。ベアリング部材91は、上記の駆動機構に接続されており、ホルダ支持部96の上面96aに対して出没可能に設けられている。また、ベアリング部材91は、上面96aに対してZ方向に昇降可能に設けられている。各昇降機構90に設けられるベアリング部材91は、独立して出没可能、および昇降可能に設けられている。
支持球92は、ベアリング部材91の上端に保持されている。支持球92は、中心Oを回転中心として回転可能に保持されている。例えば支持球92の径、ベアリング部材91が支持球92を保持する構成は、上記実施形態における支持球52の径、ベアリング部材51及び支持球52の構成とそれぞれ同一となっている。
次に、上記構成のプレートステージ装置PST2を有する露光装置の動作を説明する。本実施形態では、搬入動作を中心に説明する。
まず、上記構成のプレートステージ装置PST2を用いた搬入動作を説明する。
基板PをトレイTに載置させた後、制御装置CONTは駆動装置13、14を作動させ、アーム部10の搬送ハンド12にトレイTを保持させる。本実施形態では、搬送ハンド12によるトレイTの保持位置が第1実施形態とは異なっている。例えば第1支持部11aは、第1機構66及び第3機構68から外れた位置を支持する。具体的には、第1つば部61aの縁部分であり当該第1機構66及び第3機構68の外側を支持する。第2支持部11bについても同様に、第2機構67及び第3機構68から外れた位置を支持する。具体的には、第2つば部61bの縁部分であり当該第2機構67及び第3機構68の外側を支持する。
つば部61が支持部11に保持された後、制御装置CONTは、第1実施形態と同様の手順によってトレイTをプレートホルダ9の+Z側に搬送させる。トレイTをプレートホルダ95の+Z側に配置させた後、制御装置CONTはベアリング部材91を上面96aに対して+Z方向に突出させる。このとき、支持球92が基板保持面9aよりも+Z側に配置されるようにする。
制御装置CONTは、駆動装置14を駆動させ、図22(a)に示すように第1支持部11a及び第2支持部11bを下方(−Z方向)に移動させる。この動作により、昇降機構90にトレイTが渡される。このとき、Y方向の中央の第1昇降機構90aに設けられる支持球92が第1機構66を支持し、Y方向の両端の第1昇降機構90aに設けられる支持球92が第3機構68を支持する。同様に、Y方向の中央の第2昇降機構90bに設けられる支持球92が第2機構67を支持し、Y方向の両端の第2昇降機構90bに設けられる支持球92が第3機構68を支持する。
昇降機構90にトレイTを渡した後、制御装置CONTは、図22(b)に示すように、例えば第1昇降機構90aを−Z方向に移動させる。トレイTの一部がプレートホルダ9の上面(基板保持面9a)よりも低くなり、フレーム部材62及び当該フレーム部材62の周辺部に支持される基板Pの端部がプレートホルダ95の基板保持面9aに受け渡されて載置される。
第1昇降機構90aを−Z方向に移動させる際、トレイTは第1昇降機構90aによって支持される位置を中心としてθY方向に回転する。この場合、載置面62aは、第1機構66を支持する支持球92の中心Oを含んでY方向に平行な軸(所定軸)を回転軸としてθY方向に回転する。この回転軸は、トレイTの載置面62aを含む面F内に設けられる。
第1昇降機構90aを下降させた後、制御装置CONTは、第2昇降機構90bを第1昇降機構90bとほぼ等しい高さまで下降させる。この動作により、図22(c)に示すように、トレイTの残りの部分が溝部30内に挿入され、基板Pがプレートホルダ95の基板保持面9aに載置される。
第2昇降機構90bを−Z方向に移動させる際、トレイTは第1昇降機構90aによって支持される位置を中心としてθY方向に回転する。ただし、第1昇降機構90aを下降させる場合とは逆方向に回転する。この場合、載置面62aは、第1機構66を支持する支持球92の中心Oを含んでY方向に平行な軸(所定軸)を回転軸としてθY方向に回転する。この回転軸は、トレイTの載置面62aを含む面F内に設けられる。また、第2昇降機構90bを−Z方向に移動させる際、第1支持部11aの支持球92と第2支持部11bの支持球92との間の距離が短くなるため、第2つば部61bにおいて支持球92による支持位置が嵌合部67cの形成方向に沿って移動制限部材67bの内側に移動する。
基板Pが基板保持面9a上に載置された後、制御装置CONTは昇降機構90を−Z方向に移動させる。この動作により、図22(d)に示すように、トレイTがプレートホルダ95の溝部30内に載置され、プレートホルダ95の基板保持面9aよりも−Z側の位置で保持されることになる。第1昇降機構90a及び第2昇降機構90bは、例えばトレイTの第1つば部61a及び第2つば部61bをそれぞれ保持するように一部が突出した状態でホルダ支持部96内に収容される。この場合、トレイTは第1昇降機構90a及び第2昇降機構90bによってホルダ支持部96上に係止される。このようにして搬入動作が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、トレイTを傾ける場合には、載置面62aを含む面F内の軸を中心として載置面62aを回転させることができるので、トレイの回転による基板Pの位置ずれを防ぐことができる。これにより、プレートホルダ9に基板Pを保持させる際の基板Pの変形を抑制することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記実施形態では、基板Pを鉛直方向に移動させることでプレートホルダ9に載置する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。すなわち、例えばプレートホルダ9の基板保持面9aが水平状態に設置されることに限定されない。例えば、基板保持面9aを鉛直方向に平行となるように配置されたプレートホルダ9に対し、基板Pを搬送する構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、載置面62aがフレーム部材62の上面であるとして説明したが、必ずしも物体の面に限られることは無く、多数の支持点の集合体としての面を含む概念である。このような面としては、例えばピンチャックにおける各ピンの先端支持点を含む面などが挙げられる。
また、上記実施形態では、第1機構と第2機構とが基板載置部を挟んだ位置に設けられる構成としたが、これに限られることは無く、例えば基板載置部の同一側の位置に第1機構と第2機構とを配置する構成であっても構わない。また、トレイTが矩形に形成され基板載置部がトレイTの中央に配置される構成では、第1機構と第2機構とがトレイTの隣接する辺にそれぞれ配置される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、回転部(支持球)が支持部11側に配置されている構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、図23に示すように、トレイT側に回転部が設けられた構成とすることも可能である。具体的には、第1機構66の凹部66a内にベアリング部材66dが設けられ、当該ベアリング部材66dに被支持球66eが回転可能に保持された構成が挙げられる。被支持球66eの中心Oは、トレイTの載置面62aを含む面F内に配置されるようにする。
支持部11a側の構成としては、当該被支持球66eを支持する構成であると共に、トレイTと支持部11aとの間の相対位置が制限される構成とする。このような構成として例えば図23に示すように、上面に錘状の凹部が形成された支持部材54をベース部材50に取り付けた構成などが挙げられる。
上記構成において、例えば第1支持部11aと第2支持部11bとでZ方向上の位置を異ならせる場合、トレイTの傾きと共に上記実施形態と同様、載置面62aを含む面Fが被支持球66eの中心Oを含む所定軸を中心として回転することとなる。
また、上記実施形態では、トレイTのうち支持部11によって支持される部分として、基板載置部60から外側にはみ出した形状のつば部61を有する構成としたが、これに限られることは無い。例えば図24に示すように、つば部61を設けない構成としても構わない。
具体的には、図24に示すように、トレイTの端辺に突出部61dを形成し、当該突出部の裏側に凹部66aが形成された構成が挙げられる。この場合、回転部はトレイT側に配置されていても構わないし、支持部11側に配置されていても構わない。図24では、回転部として被支持球66eがトレイT側に配置された構成が示されている。
また、上記実施形態では、回転部(支持球)の形状が球状に形成されている例を説明したが、これに限られることは無く、例えば円筒状であっても構わないし、円柱状であっても構わない。この場合、その円筒状の軸または円柱状の軸がトレイTの載置面62aを含む面F内に配置されるとよい。この他、トレイTを支持して回転可能に構成されるものであれば、どのような形状であっても構わない。この場合にも、その回転軸がトレイTの載置面62aを含む面F内に配置されるとよい。
なお、上述の実施形態の基板Pとしては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
なお、露光装置としては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを介した露光光ILで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することができる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。
上述の実施形態の露光装置は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
本発明の実施形態にかかる露光装置を用いて製造される半導体デバイス、液晶表示デバイス等のマイクロデバイスは、図25に示すように、そのマイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光光で基板を露光すること、及び露光された基板(感光剤)を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。なお、ステップ204では、感光剤を現像することで、マスクのパターンに対応する露光パターン層(現像された感光剤の層)を形成し、この露光パターン層を介して基板を加工することが含まれる。
なお、上述の実施形態及び変形例の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
P…基板 PST、PST2…プレートステージ装置 T…トレイ O…中心 K…吸引孔 F…面 1…露光装置 2…チャンバ 3…露光装置本体 4…搬送ロボット 8…ベース 9、95…プレートホルダ 9a…基板保持面 10…アーム部 11(11a、11b)…支持部 12…搬送ハンド 13、14…駆動装置 30…溝部 52…支持球 60…基板載置部 62…フレーム部材 62a…載置面 63…開口部 65…被支持機構 66…第1機構 67…第2機構 68…第3機構 66b、67b…移動制限部材 66c、67c…嵌合部 66d…ベアリング部材 66e…被支持球 90…昇降機構 92…支持球 96…ホルダ支持部

Claims (28)

  1. 基板を保持し、支持部によって支持された状態で前記基板とともに搬送される基板保持部材であって、
    前記基板が載置される載置面を有する基板載置部と、
    前記基板載置部と一体的に設けられ、前記載置面に対して外側に張り出して設けられたつば部と、を備え、
    前記載置面は、前記基板載置部の上面に形成され、
    前記つば部は、前記載置面を含む面のうち前記載置面より外側に位置する所定軸を中心として前記基板載置部が回転可能なように前記支持部によって支持される被支持面が、前記つば部の下面に設けられている基板保持部材。
  2. 前記被支持面は、前記支持部の上面に接した状態で該支持部に支持される
    請求項1に記載の基板保持部材。
  3. 前記被支持は、前記載置面を含む面に対して、前記基板が載置される側に設けられる
    請求項1または請求項2に記載の基板保持部材。
  4. 前記被支持面は、前記つば部の下面に形成された凹部内に形成されている
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  5. 前記つば部は、該つば部と前記支持部との前記載置面に沿った相対的な移動を前記所定軸に垂直な方向に関して制限する移動制限部材が、前記つば部の下面に設けられ、
    前記被支持面は、前記移動制限部材の下面に形成されている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  6. 前記移動制限部材は、前記つば部と前記支持部との前記載置面に沿った相対的な移動を前記所定軸に沿った方向に関して制限する
    請求項5に記載の基板保持部材。
  7. 前記被支持面は、錐状に形成された凹面を含む
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  8. 前記被支持面は、半球状に形成された凹面を含む
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  9. 前記つば部は、前記基板載置部に対して相対的に前記所定軸を中心として回転可能な回転部材が、前記つば部の下面に設けられ、
    前記被支持面は、前記回転部材の下面に形成されている
    請求項1または請求項2に記載の基板保持部材。
  10. 当該基板保持部材は、前記基板とともに基板ホルダに搬送され、
    前記基板載置部は、前記基板ホルダの上面のうち前記基板が搭載される基板搭載面に対応する開口部を有する
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  11. 当該基板保持部材は、前記基板とともに基板ホルダに搬送され、該基板ホルダの上面のうち前記基板が搭載される基板搭載面と異なる部分に搭載される
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  12. 当該基板保持部材は、前記基板ホルダの上面に向けて降下される動作に対応して前記基板を前記基板搭載面に受け渡す
    請求項11に記載の基板保持部材。
  13. 当該基板保持部材は、前記基板ホルダの上面のうち前記基板搭載面と異なる部分に形成された凹部内に搬送され、該基板搭載面より下側に搭載される
    請求項11または請求項12に記載の基板保持部材。
  14. 前記基板載置部は、当該基板保持部材が前記基板ホルダの上面に搬送された状態で前記基板搭載面に対応する開口部を有する
    請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  15. 基板ホルダに基板を搬送する基板搬送装置であって、
    前記基板を保持する請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載の基板保持部材と、
    前記基板保持部材の前記被支持面を支持する支持部を含み、前記基板保持部材を保持する保持装置と、
    前記保持装置を駆動して、前記所定軸を中心として前記基板保持部材を回転させ、前記基板保持部材が保持する前記基板を前記基板ホルダに受け渡す駆動装置と
    を備える基板搬送装置。
  16. 前記駆動装置は、前記基板ホルダの上面のうち前記基板が受け渡される基板搭載面と異なる部分に前記基板保持部材を搭載する
    請求項15に記載の基板搬送装置。
  17. 基板ホルダから基板を搬送する基板搬送装置であって、
    前記基板ホルダの上面のうち基板搭載面と異なる部分に搭載された請求項1〜14のいずれか一項に記載の基板保持部材と、
    前記基板保持部材の前記被支持面を支持する支持部を含み、前記基板保持部材を保持する保持装置と、
    前記保持装置を駆動して前記基板保持部材を上昇させ、前記基板ホルダの前記基板搭載面に載置された前記基板を前記基板保持部材によって保持する駆動装置と、
    を備える基板搬送装置。
  18. 前記支持部は、前記所定軸を中心に回転可能に設けられた回転部を有する
    請求項15から請求項17のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  19. 基板ホルダに基板を搬送する基板搬送方法であって、
    請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載の基板保持部材によって前記基板を保持することと、
    前記基板保持部材の前記被支持面を前記基板保持部材とは異なる支持部によって支持することと、
    前記支持部によって支持された前記基板保持部材を、前記所定軸を中心として回転させ、前記基板保持部材が保持する前記基板を前記基板ホルダに受け渡すことと、
    を含む基板搬送方法。
  20. 前記基板ホルダの上面のうち前記基板が受け渡される基板搭載面と異なる部分に前記基板保持部材を搭載することを含む
    請求項19に記載の基板搬送方法。
  21. 基板ホルダから基板を搬送する基板搬送方法であって、
    前記基板ホルダの上面のうち基板搭載面と異なる部分に搭載された請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の基板保持部材の前記被支持面、前記基板保持部材とは異なる支持部によって支持することと、
    前記支持部によって支持された前記基板保持部材を上昇させ、前記基板ホルダの前記基板搭載面に載置された前記基板を前記基板保持部材によって保持することと、
    を含む基板搬送方法。
  22. 基板を保持するステージ装置であって、
    請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載の基板支持部材から受け渡された前記基板が搭載される基板搭載面と、
    前記基板保持部材を収容可能に形成され、前記基板搭載面を区画する凹部と、
    前記凹部に収容された前記基板保持部材の前記被支持面を、前記所定軸を中心として前記基板載置部が回転可能なように支持する支持部と、
    を備えるステージ装置。
  23. 前記支持部は、前記所定軸を中心に回転可能に設けられた回転部を有する
    請求項22に記載のステージ装置。
  24. 露光光で基板を露光する露光装置であって、
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の基板保持部材から受け渡される前記基板を保持する基板ホルダと、
    前記基板ホルダが保持する前記基板に前記露光光を照射する照射装置と
    を備える露光装置。
  25. 前記基板ホルダに前記基板を搬送する請求項15又は請求項16に記載の基板搬送装置を備える
    請求項24に記載の露光装置。
  26. 露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記基板を保持する請求項22又は請求項23に記載のステージ装置と、
    前記ステージ装置が保持する前記基板に前記露光光を照射する照射装置と
    を備える露光装置。
  27. 前記基板保持部材が保持する前記基板を前記基板搭載面に受け渡し、該基板保持部材を前記凹部に収容する基板搬送装置を備え、
    前記基板搬送装置は、前記基板保持部材の前記被支持面を前記支持部に支持させ、前記所定軸を中心として該基板保持部材を回転させて、前記基板を前記基板搭載面に受け渡す
    請求項26に記載の露光装置。
  28. 請求項24から請求項27のいずれか一項に記載の露光装置を用いて、感光剤が塗布された前記基板の露光を行い、該基板にパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を該パターンに基づいて処理することと、
    を含むデバイス製造方法。
JP2009158914A 2009-07-03 2009-07-03 基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法 Active JP5471088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009158914A JP5471088B2 (ja) 2009-07-03 2009-07-03 基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009158914A JP5471088B2 (ja) 2009-07-03 2009-07-03 基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011014784A JP2011014784A (ja) 2011-01-20
JP5471088B2 true JP5471088B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43593381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009158914A Active JP5471088B2 (ja) 2009-07-03 2009-07-03 基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5471088B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200030193A (ko) * 2018-09-12 2020-03-20 주식회사 원익아이피에스 마스크, 그가 적재되는 마스크적재모듈, 마스크적재모듈을 가지는 기판처리시스템

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI735438B (zh) * 2015-03-30 2021-08-11 日商尼康股份有限公司 物體搬運裝置、曝光裝置、平板顯示器的製造方法、元件製造方法、物體搬運方法以及曝光方法
WO2019064576A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 株式会社ニコン 基板搬送装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、デバイス製造方法、基板搬送方法、及び露光方法
CN111164513B (zh) * 2017-09-29 2022-08-16 株式会社尼康 基板搬运、曝光装置、方法、平板显示器及元件制造方法
JP7196734B2 (ja) * 2019-03-29 2022-12-27 株式会社ニコン 基板搬送装置、露光装置、フラットパネルディスプレイ製造方法、デバイス製造方法、及び露光方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004273702A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Nikon Corp 搬送装置及び搬送方法、露光装置
JP2005026446A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Nikon Corp 基板搬送装置、露光装置、基板計測装置及び基板搬送方法
JP2008140986A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Murata Mach Ltd 枚葉搬送用トレイ
JP4869097B2 (ja) * 2007-02-15 2012-02-01 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置
JP2007281491A (ja) * 2007-04-23 2007-10-25 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200030193A (ko) * 2018-09-12 2020-03-20 주식회사 원익아이피에스 마스크, 그가 적재되는 마스크적재모듈, 마스크적재모듈을 가지는 기판처리시스템
KR102445717B1 (ko) * 2018-09-12 2022-09-21 주식회사 원익아이피에스 마스크, 그가 적재되는 마스크적재모듈, 마스크적재모듈을 가지는 기판처리시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011014784A (ja) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6780732B2 (ja) 搬送装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP6245308B2 (ja) 基板搬送方法、デバイス製造方法、基板搬送装置および露光装置
JP5469852B2 (ja) 搬送装置、搬送方法、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
TWI537197B (zh) 基板搬送裝置、基板搬送方法、基板支承構件、基板保持裝置、曝光裝置、曝光方法及元件製造方法
TWI784972B (zh) 曝光裝置、平板顯示器的製造方法、元件製造方法以及曝光方法
TWI650612B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法、以及元件製造方法、及平板顯示器之製造方法
JP5471088B2 (ja) 基板保持部材、基板搬送装置、基板搬送方法、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法
TWI765918B (zh) 搬運裝置、曝光裝置、曝光方法、平板顯示器的製造方法、元件製造方法以及搬運方法
TW201643556A (zh) 曝光裝置、平面顯示器之製造方法、元件製造方法、及曝光方法
KR101384440B1 (ko) 물체의 반출입 방법 및 반출입 장치, 노광 방법 및 노광장치와 디바이스 제조 방법
JP2004273702A (ja) 搬送装置及び搬送方法、露光装置
JP2010267807A (ja) 基板保持装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2011113086A (ja) 受け渡し機構、ステージ装置、搬送装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2011086764A (ja) 基板支持部材、搬送装置、露光装置、及びデバイス製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5471088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250