JP5470003B2 - 無線通信システム、送信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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本発明は、無線通信システム、送信装置及び無線通信方法に関する。
近年、各種無線通信システムの普及により周波数資源の枯渇が問題となっている。
そこで、周波数利用効率を向上する技術として、複数のアンテナを用いた技術の検討が盛んに行われている。例えば、非特許文献1のMIMO(Multi-Input Multi Output;多入力多出力)アンテナ技術は、複数の送受信アンテナを利用し、散乱環境による複数空間パスの独立性を活用した空間多重を行っている。
また、非特許文献2のアダプティブアレイアンテナ技術は、複数の送信アンテナ又は複数の受信アンテナを用いてアンテナ指向性を制御し、干渉波の波源方向にヌルパターンを向けるなどして、複数ユーザや複数信号が同一周波数帯を利用することが行われている。
また、アンテナ数を増やすことなく、周波数共用化を図ることで周波数利用効率を向上する重畳伝送技術の検討が進められている。
例えば、図12は、周波数帯域を共用する無線通信システムの組合せの一例として、周波数チャンネルが異なる2つの無線LAN(Local Area Network;ローカル・エリア・ネットワーク)システム全体を示す概念図である。同図において、無線通信システムは、無線LAN基地局2a、2bと、受信機1aとを備えている。無線LAN基地局2aは、中心周波数faであるCH1の周波数帯域を用いて通信する。一方、無線LAN基地局2bは、中心周波数fb(ただし、fa<fb)であるCH5の周波数帯域を用いて通信する。受信機1aは、無線LAN基地局2aと無線LAN基地局2bとの双方の無線信号が到達する位置に配置され、中心周波数faの無線信号と中心周波数fbの無線信号との2つの無線信号が部分的に互いに干渉した信号を受信する。なお、周波数帯域を共用する他の例として、無線LANシステムと、Bluetooth(登録商標)と、WiMAX(登録商標)との組合せなど、異なる通信方式のシステム同士が周波数共用する場合も考えられる。
このように、図12に示す受信機1aが無線LAN基地局2aを通信対象とする場合、中心周波数faである希望波の伝送周波数帯域と、中心周波数fbである無線LAN基地局2bからの伝送周波数帯域とが、部分的にオーバーラップ(重畳)する周波数共用型の無線通信において、受信機1aは、希望波を正確に受信することが必須となる。一般にこのような周波数帯域の重畳による干渉が存在する場合、通信特性が著しく劣化する。
そこで、非特許文献3では、この干渉の影響を抑圧しながら分散配置されたFEC(Forward Error Correction;前方誤り訂正)ブロックを復号し、伝送を実現する技術が記載されている。この非特許文献3では、所望波の割り当てられた伝送周波数帯域の信号を復調後、干渉波の影響を受けた周波数帯域(干渉帯域)の信号から得られた尤度情報の信頼度を低下させるFEC尤度マスクを行うことで、干渉波の影響を受けた尤度情報を抑圧し、その後誤り訂正復号することで、他の伝送周波数帯域との間で干渉帯域が存在する環境における所望の信号の伝送を可能としている。
黒崎聰、淺井裕介、杉山隆利、梅比良正弘、"MIMOチャネルにより100Mbit/sを実現する広帯域移動通信用SDM-COFDM方式の提案"、信学技報、RCS2001-135,pp. 37-41、001年10月 菊間信良、アダプティブアレイアンテナ技術、オーム社、pp.11-19、2003年 増野淳、杉山隆利、"マルチキャリア重畳伝送による周波数利用効率向上効果"、信学技報、vol. 108,no. 188,RCS2008-67,pp. 85-90、2008年8月
しかしながら、複数アンテナ技術において、空間多重数を向上したり、複数ヌルパターンを生成したりして特性改善を図るためにはいずれもアンテナ数を増やす必要があり、携帯型端末のように筐体の小型性が重視される送受信機への実装は現実的ではなかった。一方、干渉抑圧処理を行う特許文献1〜3においては、アンテナ数を増やす必要がないため端末への実装は容易であるものの、重畳率、すなわち所望信号の占有周波数帯域幅に対するオーバーラップ帯域幅の比に限界があった。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、誤り訂正符号を適用した無線の重畳伝送方式において、アンテナ数を増やすことなく、干渉抑圧処理のみを用いた場合よりも更に高い重畳率で重畳伝送を可能とする無線通信システム、送信装置及び無線通信方法を提供することにある。
記問題を解決するために、本発明は、複数の送信装置と受信装置とを具備する無線通信システムにおいて、前記複数の送信装置が、周波数領域において隣接する信号と一端又は両端を重畳し誤り訂正符号を適用した複数の第1信号、及び、該複数の第1信号の重畳された帯域である重畳帯域のいずれかに更に重畳した第2信号を送信し、前記受信装置が、前記送信装置から送信された前記複数の第1信号と前記第2信号とを受信して得られた重畳信号、又は該重畳信号からレプリカ信号を除去した信号を処理対象信号とし、該処理対象信号に含まれる前記複数の第1信号のうち、最も高い周波数あるいは最も低い周波数帯域の第1信号を復調復号対象とし、該復調復号対象に対する前記処理対象信号の復調値を得る復調部と、前記復調復号対象の周波数帯域における重畳帯域に対して、前記復調値の信頼度を低減させる重み係数を生成する重み係数生成部と、前記復調部により得られた前記復調値に、前記重み係数生成部により生成された前記重み係数を適用する重み演算部と、前記重み演算部により前記重み係数が適用された前記復調値に対して誤り訂正復号を行う復号部と、前記復号部により誤り訂正復号された結果に誤り訂正符号を適用して符号化を行う再符号化部と、前記再符号化部により符号化された信号を用いてサブキャリアを変調して前記レプリカ信号を生成する再変調部と、前記再変調部によって生成された前記レプリカ信号を前記処理対象信号から除去して新た処理対象信号を生成し、前記復調部に出力する減算器とを備え、前記複数の送信装置のうち1つの送信装置が他の前記送信装置が送信する前記第1信号それぞれの重畳帯域を検出する重畳帯域測定部と、前記重畳帯域測定部により検出された重畳帯域のうちいずれか1つを選択し、選択した重畳帯域の帯域幅に応じて、出力するビットストリームの情報量を変化させる帯域制御部と、前記帯域制御部から出力された前記ビットストリームを、前記重畳帯域測定部により選択された重畳帯域において送信する送信器とを備えることを特徴とする無線通信システムである。
た、本発明は、複数の第1信号と第2信号とを受信して得られた重畳信号、又は該重畳信号からレプリカ信号を除去した信号を処理対象信号とし、該処理対象信号に含まれる前記複数の第1信号のうち、最も高い周波数あるいは最も低い周波数帯域の第1信号を復調復号対象とし、該復調復号対象に対する前記処理対象信号の復調値を得る復調部と、前記復調復号対象の周波数帯域における重畳帯域に対して、前記復調値の信頼度を低減させる重み係数を生成する重み係数生成部と、前記復調部により得られた前記復調値に、前記重み係数生成部により生成された前記重み係数を適用する重み演算部と、前記重み演算部により前記重み係数が適用された前記復調値に対して誤り訂正復号を行う復号部と、前記復号部により誤り訂正復号された結果に誤り訂正符号を適用して符号化を行う再符号化部と、前記再符号化部により符号化された信号を用いてサブキャリアを変調して前記レプリカ信号を生成する再変調部と、前記再変調部によって生成された前記レプリカ信号を前記処理対象信号から除去して新た処理対象信号を生成し、前記復調部に出力する減算器とを備えた受信装置に、周波数領域において隣接する信号と一端又は両端を重畳し誤り訂正符号を適用した前記複数の第1信号の重畳された帯域である重畳帯域のいずれかに更に重畳した前記第2信号を送信する送信装置であって、他の送信装置が送信する前記第1信号それぞれの重畳帯域を検出する重畳帯域測定部と、前記重畳帯域測定部により検出された重畳帯域のうちいずれか1つを選択し、選択した重畳帯域の帯域幅に応じて、出力するビットストリームの情報量を変化させる帯域制御部と、前記帯域制御部から出力された前記ビットストリームを、前記重畳帯域測定部により選択された重畳帯域において送信する送信器とを備えることを特徴とする送信装置である。
た、本発明は、複数の送信装置から受信装置に伝送を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、周波数領域において隣接する信号と一端又は両端を重畳し誤り訂正符号を適用した複数の第1信号、及び、該複数の第1信号の重畳された帯域である重畳帯域のいずれかに更に重畳した第2信号を送信する送信過程と、前記送信過程において送信された前記複数の第1信号と前記第2信号とを受信して得られた重畳信号、又は該重畳信号からレプリカ信号を除去した信号を処理対象とし、該処理対象信号に含まれる前記複数の第1信号のうち、最も高い周波数あるいは最も低い周波数帯域の第1信号を復調復号対象とし、該復調復号対象に対する前記処理対象信号の復調値を得る復調過程と、前記復調復号対象の周波数帯域における重畳帯域に対して、前記復調値の信頼度を低減させる重み係数を生成する重み係数生成過程と、前記復調過程において得られた前記復調値に、前記重み係数生成過程において生成された前記重み係数を適用する重み演算過程と、前記重み演算過程において前記重み係数が適用された前記復調値に対して誤り訂正復号を行う復号過程と、前記復号過程において誤り訂正復号された結果に誤り訂正符号を適用して符号化を行う再符号化過程と、前記再符号化過程において符号化された信号を用いてサブキャリアを変調して前記レプリカ信号を生成する再変調過程と、前記再変調過程において生成された前記レプリカ信号を前記処理対象信号から除去して新た処理対象信号を生成し、前記復調部に出力する減算過程とを備え、前記送信過程には、前記複数の送信装置のうち1つの送信装置が、他の前記送信装置が送信する前記第1信号それぞれの重畳帯域を検出する重畳帯域測定過程と、前記重畳帯域測定過程において検出された重畳帯域のうちいずれか1つを選択し、選択した重畳帯域の帯域幅に応じて、出力するビットストリームの情報量を変化させる帯域制御過程と、前記帯域制御過程において出力された前記ビットストリームを、前記重畳帯域測定過程において選択された重畳帯域において送信する過程とが含まれることを特徴とする無線通信方法である。
この発明によれば、複数の信号を伝送する無線通信システムにおいて、伝送信号全体の占有周波数帯域幅を圧縮することができ、周波数利用効率を向上させることができる。
重畳伝送を示す図である。 第1実施形態の無線通信システムの受信装置における信号受信処理の概要を示す図である。 FEC尤度マスクによる復調復号を示す図である。 第1実施形態の無線通信システムの送信装置100の構成を示す概略ブロック図である。 第1実施形態の無線通信システムの受信装置500の構成を示す概略ブロック図である。 第2実施形態の無線通信システムの受信装置における受信信号処理の概要を示す図である。 第2実施形態の無線通信システムの送信装置100aの構成を示す概略ブロック図である。 第3実施形態の無線通信システムの受信装置500aの構成を示す概略ブロック図である。 第4実施形態の無線通信システムの送信装置300−1〜300−(N+1)の構成を示す概略ブロック図、及びそれぞれが送信する信号の周波数帯域の一例を示した図である。 本発明の実施形態の占有周波数帯域幅を示す図である。 第2〜第4実施形態(本発明)による無線通信システムと、尤度マスクのみを用いた無線通信システム(従来例)における占有周波数帯域幅の減少率を示す図である。 周波数チャネルが異なる2つの無線通信システムにおける干渉を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、重畳伝送について説明する図である。図1(a)に示すように、複数の信号を伝送する場合、従来のスペクトル配置では、それら各信号が伝送に使用する周波数帯域間にガードバンドを設けていた。一方、図1(b)に示すように重畳伝送では、隣り合うスペクトルの一部の周波数帯域を部分的にオーバーラップ(重畳)させて送信する。このように、複数の信号によって部分的に周波数資源を共有するため、従来のスペクトル配置を用いた場合に複数の信号を送信するために必要であった帯域fallよりも、重畳伝送を用いた場合に複数の信号を送信するために必要な帯域f’allのほうが小さくなり、周波数利用効率を向上させることが可能となる。なお、1信号のデータ送信に使用する周波数帯域aに対する干渉帯域bの割合を重畳率(=b/a)という。また、複数の信号が重畳する周波数帯域を、以下、重畳帯域という。
図2は、第1実施形態の無線通信システムの受信装置における信号受信処理の概要を示す図である。本実施形態の無線通信システムは、1つの送信装置と、少なくとも1つの受信装置とを具備している。
本実施形態の受信装置は、送信装置から複数の信号R1〜Rn(nは2以上の自然数)が重畳された重畳信号を受信する。ここでは、受信装置が受信した重畳信号には、5つの信号R1〜R5それぞれが部分的にオーバーラップされているものとし、使用する周波数帯域の中心周波数が低い信号から順に信号R1、R2、R3、R4、R5とする。これらの信号R1〜R5は、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)などのマルチキャリア信号であり、誤り符号訂正としてFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)符号を用いている。本実施形態では、重畳されている信号が、マルチキャリア信号である場合について説明する。
以下、信号Ri(1≦i≦n、iは自然数)が使用する周波数帯域をfiと記載する。
また、重畳信号に重畳されている信号のうち、最も中心周波数が低い信号、又は、最も中心周波数が高い信号に使用されている周波数帯域を外側帯と記載する。例えば、図2に示す処理対象信号A1の場合、信号R1、R5の周波数帯域f1、f5が外側帯である。外側帯の信号は、周波数帯域の一端が他の1つの信号とのみ周波数帯域が重畳されている。一方、外側帯以外の信号は、周波数帯域の両端が隣接する信号と周波数帯域が重畳されている。
図2に示すように、本実施形態の受信装置は、まず、受信した重畳信号である処理対象信号A1から、外側帯の信号の1つである信号R1の復調及び復号を行う。この復調及び復号(以下、「復調復号」とも記載)においては、FEC尤度マスクを行った後にFEC復号を行うが、FEC尤度マスクの詳細については後述する図3において説明する。受信装置は、信号R1を復号すると、復号により得られたビットストリームから信号R1のレプリカ信号R1’を生成し、この生成したレプリカ信号R1’を処理対象信号A1から除去する。この結果、信号R2〜R5を重畳した処理対象信号A2が生成される。
続いて、受信装置は、FEC尤度マスク及びFEC復号により、処理対象信号A2から外側帯の信号の1つである信号R2の復調復号を行う。受信装置は、信号R2を復調復号すると、復調復号により得られたビットストリームから信号R2のレプリカ信号R2’を生成し、この生成したレプリカ信号R2’を処理対象信号A2から除去する。この結果、信号R3〜R5を重畳した処理対象信号A3が生成される。
上記を繰り返すことによって、受信装置は、FEC尤度マスク及びFEC復号を用いて信号R3、R4の復調復号を行い、レプリカ信号R3’、R4’を除去して信号R5のみからなる処理対象信号A5を得る。処理対象信号A5が得られると、受信装置は、FEC尤度マスクを用いずに、通常のFEC復号のみを用いて信号R5の復調復号を行う。
つまり、受信装置は、i=1、2、…、(n−1)について、信号Ri〜信号Rnが重畳された処理対象信号AiからFEC尤度マスク及びFEC復号を用いて信号Riの復調復号を行い、得られたビットストリームから信号Riのレプリカ信号Ri’を生成し、処理対象信号Aiからレプリカ信号Ri’を除去して処理対象信号A(i+1)を生成することを繰り返す。最後に得られた処理対象信号Anは、信号Rnのみを含むため、通常の復調復号を行う。
このように、本実施形態の受信装置は、重畳伝送方式により送信された信号を受信すると、尤度マスクによって干渉抑圧して外側帯の信号のFEC復号を行い、その復調された信号を足掛かりにして、干渉を除去しながら重畳信号の逐次復調復号を行う。
なお、上記においては、信号R1、R2、…、Rnの順に復調復号を行っているが、常に重畳信号の外側帯の信号の復調復号を行うようにすることで、その順序は任意としてよい。例えば、信号Rn、R(n−1)、…、R1の順、R1、Rn、R2、R(n−1)、R3、R(n−2)、…の順、R1、R2、…、Rp、Rn、R(n−1)、…、R(p+1)の順(1<p<n、pは自然数)などの順で復調復号してもよい。但し、復調復号を行う順番は予め決まっているものとする。
図3は、FEC尤度マスクによる復調復号を説明する図である。
同図においては、復調復号対象の信号Riの一部が他の信号R(i+1)と重畳されている場合を示しており、信号R(i+1)は更に他の信号と重畳されうる。受信装置は、送信装置において信号Riに用いられた符号化方法に応じて復調を行うが、ここでは、軟判定正負多値の符号化方法である場合を例に説明する。この軟判定正負多値の符号化方法における復号処理では、受信信号の復調値が正負の多値出力であり、絶対値の大きさを信頼度(尤もらしさを表す値、尤度)として負の値を値「+1」、正の値を値「−1」と判定する復号処理を行う。
図3(a)は、受信装置が、信号Riの使用する周波数帯域fiについて重畳信号の復調を行った結果の例を示す図であり、復調により、周波数帯域fiに含まれる各サブキャリアの正負多値出力の復調値が得られたことを示す。同図において、最も「−1」であることへの信頼度が高いのは、最大の正値「+27.02」のサブキャリアである。一方、最も「+1」であることへの信頼度が高いのは、最小の負値「−26.34」のサブキャリアである。なお、「+1」と「−1」とのいずれであるか、最もあいまいである(信頼度が低い)のは、絶対値が最も小さい値、すなわち、復調値が0のサブキャリアである。
図3(b)は、周波数帯域fiに用いられる重み係数を示す図である。重み係数は、周波数帯域fiに含まれる各サブキャリアに対応し、非重畳帯域のサブキャリアについては復調値をそのまま使用し、重畳帯域のサブキャリアについては復調値を0にする、あるいは、0に近づけるための係数である。つまり、非重畳帯域の各サブキャリアの重み係数は「1」、重畳帯域の各サブキャリアの重み係数は「k」(0≦k<1)である。同図においては、重畳帯域のサブキャリアの復調値を0にする例を示している。
図3(c)は、重み付け係数と、正負多値復調値とをサブキャリアごとに重み付け演算した結果得られた尤度データ列を示す図である。これは、図3(a)に示す正負多値復調値と、図3(b)に示す重み係数とを対応するサブキャリアごとに乗算して得られる。つまり、非重畳帯域のサブキャリアについては、復調値と重み係数「1」とを乗算した値、重畳帯域のサブキャリアについては、復調値と重み係数「k」(0≦k<1)とを乗算した値として重み付け演算後の尤度データ列を得る。例えば、同図においては、重畳帯域のサブキャリアであるサブキャリアSC1について、復調値「−25.32」と重み係数「0」とを乗算し、その乗算結果「0」を重み付け演算後の復調値として得ている。重畳帯域の他のサブキャリアも同様に、重み付け演算後の復調値は「0」である。従って、図3(c)に示すように、重畳帯域のサブキャリアに対応する重み付け演算後の尤度データの値は信頼度が最も低い値「0」となり、非重畳帯域のサブキャリアの復調値は変化しない。
このように、重畳帯域のサブキャリアの復調値を「0」、又は、「0に近い値」に変換させる重み付け演算処理を行うことにより、重畳帯域のサブキャリアの復調値の信頼度を低減させることが可能になる。
受信装置は、重み付け演算により得られた尤度データ列に基づき、FEC復号処理を行う。このFEC復号は、信号Riを送信した送信装置において適用されたFEC符号化方法に対応する。適用が可能な誤り訂正用のFEC符号化方法としては、例えば、畳み込み符号(Convolutional coding)や、繰り返し復号とターボ符号とを組み合わせた方法などに応じた方法がある。
上記のように、受信装置が、サブキャリアごとの受信信号の信頼度に応じて復調値に重み付け演算を行い、信頼度の低い重畳帯域のサブキャリアをマスクし、信頼度の高いサブキャリアの復調値を用いて受信信号を復号することにより、受信誤り訂正能力を向上させることが可能になる。
なお、上記においては軟判定正負多値を例に説明したが、正数多値出力を用いてもよい。軟判定出力型においては、正数多値出力の復調値が0に近いほどビット値を「−1」として復号し、復調値が最大値に近いほどビット値を「1」として復号する。従って、重み係数として、重畳帯域のサブキャリアの復調値を、出力候補値の中央値(例えば、出力候補値が0〜7であれば、その中央値の3又は4)に置換する重み係数を用いることができる。
また、硬判定出力型を用いてもよい。例えば、硬判定出力型が「−1」と「+1」との二値出力型の場合、重畳帯域のサブキャリアの復調値を「0」に置換する重み係数を用いることができる。
図4は、第1実施形態の無線通信システムの送信装置100の構成を示す概略ブロック図である。
同図において、送信装置100は、帯域分割器110と、N個の送信部120−1〜120−N(Nは、2以上の自然数)と、合成器191とを備える。
帯域分割器110は、例えば、シリアル・パラレル変換器(S/P変換器)111を備え構成される。シリアル・パラレル変換器111は、入力される入力ビットストリームをシリアル・パラレル変換してN個のビットストリームに分割し、分割したビットストリームを送信部120−1〜120−Nそれぞれに出力する。
送信部120−1は、符号化器130−1と、変調器140−1と、周波数変換器150−1とを備えて構成される。送信部120−2〜120−Nそれぞれは、送信部120−1と同様に、符号化器130−2〜130−Nと、変調器140−2〜140−Nと、周波数変換器150−2〜150−Nとを備え構成される。
符号化器130−1〜130−Nは同じ構成を有し、変調器140−1〜140−Nは同じ構成を有し、周波数変換器150−1〜150−Nは同じ構成を有している。以下、符号化器130−1と、変調器140−1と、周波数変換器150−1とについて説明し、他の符号化器130−2〜130−N、変調器140−2〜140−N、周波数変換器150−2〜150−Nについての説明を省略する。
符号化器130−1は、シリアル・パラレル変換器111から入力されたビットストリームに対して予め定められた誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化したビットストリームを変調器140−1に出力する。変調器140−1は、予め定められた変調方式、例えば、BPSK(Binary phase-shift keying;2位相偏移変調)、16QAM(16 Quadrature amplitude modulation;16値直交振幅変調)で、符号化器130−1から入力された誤り訂正符号化されたビットストリームを用いてサブキャリアを変調する。
周波数変換器150−1は、変調器140−1が変調により生成した信号を予め定められた搬送波周波数の周波数帯域にアップコンバートした信号R1を出力する。なお、周波数変換器150−1〜150−Nそれぞれの搬送波周波数は、図2に示したように、周波数軸上において隣り合う信号と端が重なり合う(重畳)するように選択される。この重畳する幅は、伝送品質や、入力ビットストリームに対して要求される通信品質(Quality of Service;QoS)に応じて定められる。
合成器191は、周波数変換器150−1〜150−Nそれぞれがアップコンバートする信号R1〜Rn(送信信号)を合成し、合成により得られた送信信号をアンテナに出力して送信する。
図5は、第1実施形態の無線通信システムの受信装置500の構成を示す概略ブロック図である。
同図において、受信装置500は、復号回数カウンタ510、スイッチ515、減算器520、遅延器525、処理帯域決定器530、ローカル信号発生器535、ミキサ540、バンドパスフィルタ545、伝送路推定器550、復調器555、重み係数生成器560、第1重み演算器565、復号器570、データバッファ575、レプリカ生成器580、データ抽出・並替器590を備えて構成される。
復号回数カウンタ510は、送信装置100から新たな重畳信号を受信してから復号を行った回数をカウントし、そのカウントした値を記憶する。スイッチ515は、復号回数カウンタ510の値に従って、減算器520の接続元を受信信号側、あるいは、遅延器525側に切り替える。具体的には、スイッチ515は、復号回数が初期値である場合、受信信号を選択して出力し、初期値よりも大きい場合、遅延器525から出力される信号を選択して出力する。
減算器520は、受信した重畳信号、あるいは、遅延器525に記憶されている処理対象信号から、レプリカ生成器580により生成されたレプリカ信号を除去して新たな処理対象信号を生成する。但し、新たな重畳信号を受信してから最初の処理の場合、レプリカ信号が生成されていないため、レプリカ信号の初期値は0である。遅延器525は、減算器520から出力された処理対象信号を記憶し、時間的遅延を付加する。
処理帯域決定器530は、復号回数カウンタ510の値に基づいて復調復号対象信号の周波数帯域幅と中心周波数を決定し、決定した中心周波数のローカル信号の生成をローカル信号発生器535に指示するとともに、決定した中心周波数及び周波数帯域幅をバンドパスフィルタ545に出力し、復調復号対象の周波数成分以外を除去するよう指示する。また、処理帯域決定器530は、復号回数と周波数帯域の対応付けをデータ抽出・並替器590に出力する。
ローカル信号発生器535は、処理帯域決定器530により指示された中心周波数のローカル信号を発生させる。ミキサ540は、減算器520から出力された処理対象信号を、ローカル信号発生器535により発生させたローカル信号によりダウンコンバートする。バンドパスフィルタ545は、ミキサ540によりダウンコンバートされた処理対象信号から、処理帯域決定器530により指示された中心周波数及び周波数帯域幅の周波数成分以外を除去し、復調復号対象の周波数帯域の信号のみを抽出する。伝送路推定器550は、バンドパスフィルタ545により抽出された復調復号対象の信号に含まれるパイロット信号などから伝送路特性を推定する。復調器555は、伝送路推定器550により推定された伝送路特性を用いて、バンドパスフィルタ545により抽出された復調復号対象信号を復調して尤度を算出する。
重み係数生成器560は、復号回数カウンタ510の値に基づいた復調復号対象の周波数帯域について、復調器555による復調で得られた尤度を、非重畳帯域についてはそのまま使用し、重畳帯域については信頼度を低下させるような重み係数を生成する。第1重み演算器565は、復調器555による復調で得られた尤度に、重み係数生成器560により生成された重み係数を乗算した結果、つまり、尤度マスクされた尤度データ列を復号器570に出力する。復号器570は、第1重み演算器565により尤度マスクされた尤度データ列に基づき、誤り訂正処理及び復号処理を行い、ビットストリームを得る。
データバッファ575は、復号器570により復号されたビットストリームを記憶する。データ抽出・並替器590は、処理帯域決定器530から受信した復号回数と周波数帯域との対応付けを示す情報に基づいて、データバッファ575に記憶されているビットストリームから所望信号のビットストリームを抽出するか、あるいは、データバッファ575に記憶されているビットストリームの順序を並べ替えて正しいビットストリームを生成し、出力する。
レプリカ生成器580は、再符号化器582、再変調器584、及び、第2重み演算器586からなり、復号器570により得られたビットストリームからレプリカ信号を生成する。
再符号化器582は、復号器570により復号されたビットストリームに、当該ビットストリームを送信した送信装置100において用いられた符号化と同様の符号化を行う。すなわち、再符号化器582は、符号化器130−1〜130−N(図4)と同じ符号化を行う。再変調器584は、再符号化器582が符号化した信号に、送信装置100において変調器140−1〜140−N(図4)が行った変調と同様の変調を行う。第2重み演算器586は、伝送路推定器550により推定された伝送路特性の推定値を再変調器584が変調した信号に乗算し、送信装置100が送信した信号を自受信装置において受信したときの推定信号であるレプリカ信号を生成する。
続いて、本実施形態の受信装置500の動作について説明する。
ここでは、受信装置500は、信号R1、R2、・・・、Rnが重畳された重畳信号を受信し、信号R1、R2、・・・、Rnの順に復調復号を行うものとする。また、受信装置500は、送信装置100からビットストリームを受信する前に、希望波がないタイミングや、希望波がないサブキャリアの周波数帯域において、信号R1〜Rnの使用周波数帯域f1〜fn、中心周波数、重畳帯域などを予め測定、検出しているものとする。すなわち、受信装置500は、送信装置100の周波数変換器150−1〜150−Nそれぞれの使用周波数帯域f1〜fn、搬送波の中心周波数、及び隣り合う信号との重畳帯域などを重畳伝送による伝送を行う前に予め測定、検出しているものとする。
あるいは、これらの情報を送信装置との間で送受信される制御情報から取得してもよく、これらの情報を予め図示しない入力手段により取得したり、記録媒体から読み取ったりしてもよい。
(処理1−1):受信装置500は、信号R1〜Rnが重畳された信号を受信する。
(処理1−2):スイッチ515は、復号回数カウンタ510の値が初期値であるため、減算器520の接続元を受信信号側に切り替える。ここでは、初期値を「1」とする。
(処理1−3):減算器520は、受信した重畳信号からレプリカ信号を除去して処理対象信号A1を生成する。但し、重畳信号を受信してから最初の処理のため、レプリカ信号は0であり、受信した重畳信号がそのまま処理対象信号A1となる。処理対象信号A1は遅延器525に記憶されるとともに、ミキサ540に出力される。
(処理1−4):処理帯域決定器530は、復号回数と、復調復号対象信号の周波数帯域との対応付けを予め記憶しており、復号回数カウンタ510の値「1」に基づいて、復調復号対象が信号R1の周波数帯域f1であることを判断すると、周波数帯域f1の中心周波数とその周波数帯域幅を得る。処理帯域決定器530は、ローカル信号発生器535に周波数帯域f1の中心周波数のローカル信号の生成を指示するともに、バンドパスフィルタ545に周波数帯域f1の中心周波数及び周波数帯域幅の周波数成分以外を除去するよう指示する。
(処理1−5):ローカル信号発生器535は、処理帯域決定器530により指示された中心周波数のローカル信号を発生させ、ミキサ540は、処理対象信号A1を、ローカル信号発生器535が発生させたローカル信号によりダウンコンバートする。
(処理1−6):バンドパスフィルタ545は、ミキサ540によりダウンコンバートされた処理対象信号A1から、処理帯域決定器530により指示された中心周波数及び周波数帯域幅の周波数成分以外を除去して周波数帯域f1の信号を抽出すると、抽出した信号を復調復号対象の信号として出力する。
(処理1−7):伝送路推定器550は、バンドパスフィルタ545により抽出された復調復号対象の信号から伝送路特性を推定する。この伝送路特性の推定は、復調復号対象の信号に含まれるパイロット信号などに基づいて行われる。
(処理1−8):復調器555は、伝送路推定器550により推定された伝送路特性を用いて、バンドパスフィルタ545により抽出された復調復号対象の信号を復調して尤度(復調値)を算出する。
(処理1−9):重み係数生成器560は、復調復号対象信号の周波数帯域及び重畳帯域を示す重畳帯域情報と、復号回数との対応付けを予め記憶しており、復号回数カウンタ510の値「1」に基づいて、信号R1の周波数帯域f1と、信号R1及び信号R2が重畳されている重畳帯域との情報を得ると、周波数帯域f1に含まれる信号R1のサブキャリアごとの重み係数を生成する。つまり、周波数帯域f1から重畳帯域を除いた非重畳帯域内のサブキャリアについては重み係数を「1」とし、重畳帯域内のサブキャリアについては係数を「k」(0≦k<1)とした重み係数の列を生成する。
(処理1−10):第1重み演算器565は、復調器555による復調で得られた尤度に、重み係数生成器560により生成された重み係数を乗算した結果算出された尤度データ列を復号器570に出力する。復号器570は、第1重み演算器565により尤度マスクされた尤度データ列に基づき誤り訂正復号処理を行い、ビットストリームを得ると、データバッファ575に得られたビットストリームを書き込む。例えば、ビットストリームは、復号カウンタ値と対応付けて書き込んでもよく、復号回数に応じた記憶領域に書き込んでもよい。
(処理1−11):レプリカ生成器580は、復号器570により得られたビットストリームからレプリカ信号R1’を生成する。つまり、再符号化器582は、復号器570により復号されたビットストリームに、符号化器130−1と同様の符号化を行い、再変調器584は、再符号化器582が符号化した信号に、変調器140−1と同様の変調を行う。第2重み演算器586は、伝送路推定器550により推定された信号R1の送信装置100との間の伝送路特性の推定値を、再変調器584が変調した信号に乗算してレプリカ信号R1’を生成する。レプリカ信号R1’が生成されると、復号回数カウンタ510の値に1が加算される。
(処理1−12):スイッチ515は、復号回数カウンタ510の値が2であるため、減算器520の接続元を遅延器525側に切り替える。減算器520は、遅延器525に記憶されている処理対象信号A1から、レプリカ生成器580により生成されたレプリカ信号R1’を除去し、処理対象信号A2を生成する。処理対象信号A2は遅延器525に記憶されるとともに、ミキサ540に出力される。
(処理1−13):以降は、カウンタ値「1」をカウンタ値「i」、処理対象信号A1を処理対象信号Ai、処理対象信号A2を処理対象信号A(i+1)、信号R1を信号Ri、信号R2を信号R(i+1)、周波数帯域f1を周波数帯域fi、レプリカ信号R1’をレプリカ信号Ri’と読み替えて、(処理1−4)〜(処理1−12)の処理を、iが2、3、…、(n−1)の場合について行う。
(処理1−14):iがnの場合について、(処理1−4)〜(処理1−10)の処理を行う。なお、(処理1−9)においては、重畳帯域がないため、重み係数生成器560は係数が全て1の重み係数を生成することになる。
(処理1−15):(処理1−14)によって、データバッファ575に復号されたビットストリームが書き込まれると、データ抽出・並替器590は、処理帯域決定器530から入力された復号回数と周波数帯域との対応付けを示すデータに基づいて、データバッファ575に記憶されているビットストリームの順序を、信号R1、R2、…、Rnから得られたビットストリームの順に並べ替えて出力する。上記のように、信号R1、R2、…、Rnの順で復調復号を行った場合はビットストリームが得られた順にデータを並べることにより元のデータが得られるが、それ以外の順序、例えば、信号R1、Rn、R2、R(n−1)、…のような順番で復号を行った場合は入れ替えが必要となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の無線通信システムを説明する。本実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システムと同様に、1つの送信装置と、少なくとも1つの受信装置とを具備する。
図6は、第2実施形態の無線通信システムの受信装置における受信信号処理の概要を示す図である。本実施形態の受信装置は、送信装置から複数の信号R1〜R(n+1)が重畳された重畳信号を受信する。ここでは、受信装置が受信した重畳信号には、6つの信号R1〜R6それぞれが部分的にオーバーラップされているものとし、使用する周波数帯域が低い信号から順にR1、R2、R3、R4、R6、R5とする。
本実施形態の重畳信号は、第1実施形態の重畳信号(図2)に加えて、2つの信号R4と、信号R5とが重畳する周波数帯域にもう1つの信号R6が重畳されている。この信号R6の帯域幅は、信号R4と信号R5との重畳する周波数帯域の幅以下である。
これらの信号R1〜R6は、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)などのマルチキャリア信号であり、誤り符号訂正としてFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)符号を用いている。本実施形態では、重畳されている信号が、マルチキャリア信号である場合について説明する。
図6に示すように、本実施形態の受信装置は、まず、受信した重畳信号である処理対称信号A1から、外側帯の信号の1つである信号R1の復調復号を行う。この復調復号においては、第1実施形態と同様に、FEC尤度マスクを行った後に誤り訂正復号を行う。受信装置は、信号R1を復号すると、復号により得られたビットストリームから信号R1のレプリカ信号R1’を生成し、この生成したレプリカ信号R1’を処理対象信号A1から除去する。これにより、信号R2〜R6を重畳した処理対象信号A2が生成される。
次に、受信装置は、FEC尤度マスク及び誤り訂正復号により、処理対象信号A2の外側帯の信号の1つである信号R2の復調復号を行う。受信装置は、信号R2を復調復号すると、復調復号により得られたビットストリームから信号R2のレプリカ信号R2’を生成し、この生成したレプリカ信号R2’を処理対象信号A2から除去する。この結果、信号R3〜R6を重畳した処理対象信号A3が生成される。
上記を繰り返すことによって、受信装置は、FEC尤度マスク及びFEC復号を用いて信号R3、R4、R5の復調復号を行い、レプリカ信号R3’、R4’、R5’を除去して信号R6のみからなる処理対象信号A6を得る。処理対象信号A6が得られると、受信装置は、FEC尤度マスクを用いずに、通常のFEC復号のみを用いて信号R6の復調復号を行う。
なお、ここでは、信号R1、R2、R3、R4、R5の順にレプリカ信号を作成して渉除去を行い、信号R6を復号復調する例を示したが、信号R1〜R5の重畳帯域のいずれに信号R6を重畳させてもよい。その場合、信号R6が重畳する周波数帯域を有する2つの信号のうちいずれか一方の信号のレプリカ信号生成と、干渉除去とが最後に行われることになる。
つまり、受信装置は、i=1、2、…、nについて、信号Ri〜信号R(n+1)が重畳された処理対象信号AiからFEC尤度マスク及びFEC復号を用いて信号Riの復調復号を行い、得られたビットストリームから信号Riのレプリカ信号Ri’を生成し、処理対象信号Aiからレプリカ信号Ri’を除去して処理対象信号A(i+1)を生成することを繰り返す。最後に得られた処理対象信号A(n+1)は、信号R(n+1)のみを含むため、通常の復調復号を行う。
このように、本実施形態の受信装置は、重畳伝送方式により送信された信号を受信すると、尤度マスクによって干渉抑圧して外側帯の信号のFEC復号を行い、その復調された信号を足掛かりにして、干渉を除去しながら重畳信号の逐次復調復号を行う。
また、本実施形態の受信装置は、第1実施形態の受信装置と同様の処理を行うことで、信号R(n−1)、Rnを重畳した周波数帯域に信号R(n+1)を更に重畳した受信信号の復調復号を行うことができる。但し、この信号R(n+1)の周波数帯域は、信号R(n−1)、Rnの重畳する周波数帯域の幅以下である。
なお、上記においては、信号R(n+1)は、信号R(n−1)と信号Rnとを重畳した周波数帯域に重畳するように配置しているが、隣接する信号を重畳した周波数帯域のいずれかに配置してよい。重畳した周波数帯域のいずれに信号R(n+1)を配置した場合においても、信号R(n+1)と重畳される2つの信号のうち一方はn番目に復調復号され、信号R(n+1)は最後、すなわち(n+1)番目に復調復号される。また、信号R(n+1)の配置される周波数帯域は、受信装置が復調復号の処理を行う前に、予め決まっているものとする。
図7は、第2実施形態の無線通信システムの送信装置100aの構成を示す概略ブロック図である。
同図において、送信装置100aは、帯域分割器110aと、N+1個の送信部120−1〜120−(n+1)と、合成器191、192とを備える。なお、送信装置100aにおいて、第1実施形態の送信装置100と同じ構成については、該当箇所に同じ符号(11、11a、120−1〜120−N、130−1〜130−N、140−1〜140−N、150−1〜150−N、191)を付して、その説明を省略する。
帯域分割器110aは、例えば、シリアル・パラレル変換器(S/P変換器)111aを備えて構成される。シリアル・パラレル変換器111aは、入力される入力ビットストリームをシリアル・パラレル変換して(N+1)個のビットストリームに分割し、分割したビットストリームを送信部120−1〜120−(N+1)それぞれに出力する。
送信部120−(N+1)は、符号化器130−(N+1)と、変調器140−(N+1)と、周波数変換器150−(N+1)とを備えて構成される。符号化器130−(N+1)は符号化130−1と同じ構成であり、変調器140−(N+1)は変調器140−1と同じ構成であり、周波数変換器150−(N+1)は周波数変換器150−1と同じ構成である。但し、周波数変換器150−(N+1)から出力される信号R(n+1)は、周波数変換器150−1〜150−Nから出力される信号R1〜Rnのうちいずれか2つの信号が重畳する周波数帯域に含まれる周波数帯域の信号である。
合成器192は、合成器191とアンテナとの間に設けられており、合成器191から出力される信号と、周波数変換器150−(N+1)から出力される信号R(n+1)とを合成し、合成により得られた送信信号をアンテナに出力して送信する。
なお、周波数変換器150−(N+1)の搬送波周波数は、信号R1〜Rnにおける(N−1)個の重畳帯域のうち最も広い重畳帯域の中心周波数である。また、帯域分割器110aから符号化器130−(N+1)に入力されるビットストリームの情報量は、符号化器130−(N+1)で用いられる符号化率と、変調器140−(N+1)の変調方式とに基づいて、最も広い重畳帯域に収まるように予め設定される。
本実施形態の無線通信システムの受信装置の構成は、第1実施形態の受信装置500と同じ構成であるのでその説明を省略し、本実施形態の受信装置500の動作について説明する。
ここでは、受信装置500は、送信装置100aから送信された信号R1、R2、…、Rn、R(n+1)が重畳された重畳信号を受信し、信号R1、R2、…、Rn、Rn+1の順に復調復号を行う場合について説明する。また、受信装置500は、送信装置100の周波数変換器150−1〜150−(N+1)それぞれの使用周波数帯域f1〜f(n+1)、搬送波の中心周波数、及び重畳帯域などを重畳伝送による伝送を行う前に予め測定、検出するものとする。
あるいは、これらの情報を送信装置との間で送受信される制御情報から取得してもよく、これらの情報を予め図示しない入力手段により取得したり、記録媒体から読み取ったりしてもよい。
(処理2−1):受信装置500は、第1実施形態の(処理1−1)〜(処理1−3)と同様の処理を行う。
(処理2−2):受信装置500は、第1実施形態の(処理1−4)〜(処理1−12)の処理において、カウンタ値「1」をカウンタ値「i」、処理対象信号A1を処理対象信号Ai、処理対象信号A2を処理対象信号A(i+1)、信号R1を信号Ri、信号R2を信号R(i+1)、周波数帯域f1を周波数帯域fi、レプリカ信号R1’をレプリカ信号Ri’と読み替えて、iが2、3、…、nの場合について行う。
(処理2−3):iが(n+1)の場合、すなわち、2つの信号の重畳帯域に更に重畳された信号を処理する場合について、第1実施形態の(処理1−4)〜(処理1−10)と同様の処理を行う。なお、第1実施形態の(処理1−9)においては、処理対象信号A(n+1)には重畳帯域がないので、重み係数生成器560は、全て1の重み係数を生成することになる。
(処理2−4):(処理2−3)によって、データバッファ575に復号されたビットストリームが書き込まれると、データ抽出・並替器590は、処理帯域決定器530から入力された復号回数と周波数帯域との対応付けを示すデータに基づいて、データバッファ575に記憶されているビットストリームの順序を、信号R1、R2、…、Rnから得られたビットストリームの順に並べ替えて出力する。上記のように、信号R1、R2、…、Rnの順で復調復号を行った場合はビットストリームが得られた順にデータを並べることにより元のデータが得られるが、それ以外の順序、例えば、信号R1、Rn、R2、R(n−1)、…のような順番で復号を行った場合は入れ替えが必要となる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態の無線通信システムについて説明する。本実施形態の無線通信システムは、1つの送信装置と、少なくとも1つの受信装置とを具備する。
第3実施形態の送信装置は、第2実施形態の送信装置100aと同じ構成であるので、その説明は省略する。以下、本実施形態の受信装置について説明する。
図8は、第3実施形態の無線通信システムの受信装置500aの構成を示す概略ブロック図である。第3実施形態の受信装置500aは、第1及び第2実施形態の受信装置500の変形例である。具体的には、第1及び第2実施形態の受信装置500の復調器555は、復調復号対象の周波数帯域のみを復調していたが、本実施形態の受信装置500aは、受信する重畳信号全体の周波数帯域を復調する。
以下、第1実施形態の受信装置500との差分について説明する。
図8において、第1実施形態の受信装置500と同一の構成には同一の符号(510、515、520、525、557、565、570、575、580、582、584、586、575、590)を付し、その説明を省略する。
同図において、受信装置500aが、第1実施形態の受信装置500と異なる点は、ローカル信号発生器535、ミキサ540、及び、バンドパスフィルタ545を設けていない点、処理帯域決定器530、伝送路推定器550、復調器555に代えて処理帯域決定器530a、伝送路推定器550a、復調器555aを備えている点、帯域抽出器557を新たに備えている点である。
処理帯域決定器530aは、復号回数カウンタ510の値に基づいて復調復号対象の信号の周波数帯域を決定し、決定した周波数帯域を帯域抽出器557に出力し、復調復号対象の周波数成分以外の復調値を除去するよう指示する。伝送路推定器550aは、減算器520により生成された処理対象信号から伝送路特性を推定する。復調器555aは、伝送路推定器550aにより推定された伝送路特性を用いて、減算器520から出力された処理対象信号を復調して尤度を算出する。帯域抽出器557は、復調器555aによって算出された処理対象信号の尤度から、処理帯域決定器530aから指示された復調復号対象の周波数帯域の尤度を出力する。
続いて、本実施形態の受信装置500aの動作について説明する。
(処理3−1):受信装置500aは、第1実施形態の(処理1−1)〜(処理1−3)と同様の処理を行う。なお、減算器520により生成された処理対象信号A1は、遅延貴525に記憶されるとともに、伝送路推定器550a及び復調器555aに出力される。
(処理3−1):伝送路推定器550aは、減算器520から出力された処理対象信号A1から伝送路特性を推定する。
(処理3−2):復調器555aは、伝送路推定器550aにより推定された伝送路特性を用いて、減算器520から出力された処理対象信号A1を復調して尤度を算出する。
(処理3−4):処理帯域決定器530aは、復号回数と、復調復号対象信号の周波数帯域との対応付けを予め記憶しており、復号回数カウンタ510の値「1」に基づいて、復調復号対象が信号R1の周波数帯域f1であることを判断すると、周波数帯域f1の中心周波数とその周波数帯域幅を得る。処理帯域決定器530aは、帯域抽出器557に周波数帯域f1の中心周波数及び周波数帯域幅を出力し、周波数帯域f1における尤度を抽出するよう指示する。
(処理3−5):帯域抽出器557は、復調器555aより出力された処理対象信号A1全体の復調値である尤度から、処理帯域決定器530aにより指示された中心周波数及び周波数帯域、つまり、周波数帯域f1における尤度を抽出する。例えば、OFDM復調の場合は、周波数帯域f1に存在するサブキャリアの復調値のみを抽出すれば良い。
(処理3−6):第1実施形態の(処理1−9)〜(処理1−12)と同様の処理を行う。但し、第1重み演算器565は、帯域抽出器557により抽出された尤度に、重み係数生成器560により生成された重み係数を乗算する。また、第2重み演算器586は、伝送路推定器550aにより推定された信号R1を送信した送信装置100aとの間の伝送路特性の推定値を、再変調器584が変調した信号に乗算してレプリカ信号R1’を生成する。また、減算器520により生成された処理対象信号A2は、遅延器525に記憶されるとともに、伝送路推定器550a及び復調器555に出力される。
(処理3−7):以降は、カウンタ値「1」をカウンタ値「i」、処理対象信号A1を処理対象信号Ai、処理対象信号A2を処理対象信号A(i+1)、信号R1を信号Ri、信号R2を信号R(i+1)、周波数帯域f1を周波数帯域fi、レプリカ信号R1’をレプリカ信号Ri’と読み替えて、(処理3−2)〜(処理3−6)の処理を、iが2、3、…、nの場合について行う。
(処理3−8):iが(n+1)の場合、すなわち、2つの信号の重畳帯域に更に重畳された信号を処理する場合について、(処理3−2)〜(処理3−6)の処理を行う。但し、(処理3−6)においては、第1実施形態の(処理1−9)〜(処理1−10)と同様の処理のみを行う。なお、(処理1−9)においては、重畳帯域がないため、重み係数生成器560は係数が全て1の重み係数を生成することになる。
(処理3−9):(処理3−8)によって、データバッファ575に復号されたビットストリームが書き込まれると、データ抽出・並替器590は、処理帯域決定器530aから受信した復号回数と周波数帯域との対応付けを示すデータに基づいて、データバッファ575に記憶されているビットストリームの順序を、信号R1、R2、…、Rnから得られたビットストリームに並べ替えて出力する。
[第4実施形態]
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の無線通信システムは、(N+1)個の送信装置と、少なくとも1つの受信装置とを具備する。
図9は、第4実施形態の無線通信システムの送信装置300−1〜300−(N+1)の構成を示す概略ブロック図、及びそれぞれが送信する信号の周波数帯域の一例を示した図である。同図において、送信装置300−1〜300−Nは、同じ構成を有しており、それぞれが符号化器13と、変調器14と、周波数変換器15とを備えている。
符号化器13は、入力される入力ビットストリームに対して予め定められた誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化したビットストリームを変調器14に出力する。変調器14は、符号化器13から入力される誤り訂正符号化されたビットストリームを用いて予め定められた変調方式でサブキャリアを変調する。周波数変換器15は、変調器14が変調して生成した信号を予め定められた搬送波周波数の周波数帯域にアップコンバートしてアンテナを介して送信する。
ここで、信号R1は、図9に示すように、送信装置300−1から送信される信号である。また、信号R2〜Rnは、信号R1と同様に、送信装置300−2〜300−Nそれぞれから送信される信号である。
送信装置300−(N+1)は、符号化器130aと、変調器140aと、周波数変換器150aと、重畳帯域測定器160と、帯域制御器170とを備えている。
符号化器130aは、帯域制御器170から出力されるビットストリームを予め定められた誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化したビットストリームを変調器140aに出力する。変調器140aは、重畳帯域測定器160から入力されるシンボルレートに基づいた変調方式で符号化器130aから入力されるビットストリームを用いてサブキャリアを変調する。ここで、変調器140aが用いる変調方式は、例えば、シンボルレートごとに対応する変調方式を記憶するテーブルを設け、当該テーブルを用いて選択される。
周波数変換器150aは、重畳帯域測定器160から入力される中心周波数を搬送波周波数として、変調器140aにより変調されたサブキャリアをアップコンバートしてアンテナを介して送信する。
重畳帯域測定器160は、送信装置300−1〜300−Nから送信される信号R1〜Rnそれぞれの重畳帯域を検出し、検出した重畳帯域のうち最も周波数帯域が広い重畳帯域を選択する。また、重畳帯域測定器160は、選択した重畳帯域の中心周波数を表す情報を周波数変換器150aに出力する。また、重畳帯域測定器160は、選択した重畳帯域で伝送可能なシンボルレートを算出して帯域制御器170及び変調器140aに出力する。重畳帯域の検出は、送信装置300−1〜300−Nから送信されるパイロット信号などに基づいて、送信装置300−1〜300−Nそれぞれが使用する周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域を用いて行われる。
帯域制御器170は、符号化器130aにおいて行われる誤り訂正符号化の符号化率と、変調器140aにおいて行われる変調方式とを予め記憶しており、重畳帯域測定器160からシンボルレートが入力されると、単位時間当たりに送信できるビット数(送信可能ビット数)を算出する。また、帯域制御器170は、入力される入力ビットストリームの単位時間当たりのビット数(情報量)が、算出した送信可能ビット数を超える場合、入力ビットストリームを一時的に記憶し、符号化器130aに出力する単位あたりのビット数が送信可能ビット数を超えないようにバッファリングを行い、入力ビットストリームを符号化器130aに出力する。また、帯域制御器170は、入力される入力ビットストリームの単位時間当たりのビット数(情報量)が、算出した送信可能ビット数以下の場合、入力される入力ビットストリームに対してバッファリングを行わずに符号化器130aに出力する。
図9に図示する一例では、送信装置300−(N+1)は、送信装置300−2が送信する信号R2と、送信装置300−3が送信する信号R3とが重畳する重畳帯域を選択する。そして、送信装置300−(N+1)は、選択した重畳帯域以下の周波数帯域幅を有する信号R(n+1)を、信号R2と信号R3との重畳帯域に送信することで、更に信号R(n+1)を重畳させる。
本実施形態における受信装置は、第2実施形態の受信装置500と同じ構成であるので、構成の説明及び処理の説明を省略する。なお、本実施形態の受信装置は、第3実施形態の受信装置500aと同じ構成でもよい。
[本実施形態の効果]
図10は、本発明の実施形態の占有周波数帯域幅を示す図である。同図は、以下の4つの場合について示している。1つ目は、同じ帯域幅の信号R1〜Rnと、信号R1〜Rnそれぞれが隣接する信号間で重畳する重畳帯域と同じ帯域幅の信号R(n+1)とをガードバンドを設けず、且つ重畳しないで送信した場合である。2つ目は、尤度マスクのみを用いた復調復号を行う場合である。3つ目は、上述の第1実施形態における尤度マスク及びレプリカ信号除去を用いた復調復号を行う場合である。4つ目は、上述の第2実施形態から第4実施形態の場合における信号R1〜Rnの重畳帯域のうちいずれか1つの重畳領域に信号R(n+1)を更に重畳した重畳信号に対して尤度マスク及びレプリカ信号除去を用いた復調復号を行う場合である。
なお、干渉抑圧処理により復号可能な限界(最大)の重畳率をαとする。このαは、伝送品質や、要求される通信品質により定められる値である。以下、N個の信号R1〜Rnの帯域幅の総計をfallで表し、信号R1〜Rnの周波数帯域幅が全てfall/Nの場合について説明する。このとき、R(n+1)の周波数帯域幅は、(α/N)fallである。
信号R1〜R(n+1)をガードバンドを設けずに重畳しないで送信した場合、占有周波数帯域幅は、各信号R1〜Rnの周波数帯域を合計したfallと、R(n+1)の周波数帯域を合計した(1+α/N)fallとなる。
尤度マスクのみを用いる場合、信号R1〜R(n+1)を送信するために必要な占有周波数帯域幅は、{(1+α/2)+(3−α)α/2N}fallとなるこれは、以下による。
ここでは、信号R1〜Rnについて検討し、その後に信号R(n+1)について検討することにする。まず、重畳率=重畳帯域幅/占有周波数帯域幅と表せることから、1つの信号における重畳帯域の帯域幅は最大でα×fall/Nとなる。ここで、信号R2〜R(n−1)に注目すると、重畳帯域は高周波数側と低周波数側にあるため、高周波数側、低周波数側それぞれの重畳帯域はα×fall/2Nとなり、非重畳帯域は(1/N−α/N)×fallとなる。外側帯の信号R1、Rnの場合、高周波数側、低周波数側のいずれかにのみ重畳帯域があるため、非重畳帯域は(1/N−α/2N)×fallとなる。
外側帯の信号の数は2個、外側帯以外の信号の数は(N−2)個、重畳帯域の数(N−1)個であるため、尤度マスクを用いる場合の占有周波数帯域幅は、以下となる。
(外側帯の非重畳帯域の帯域幅)×(外側帯の信号数)+(外側帯以外の非重畳帯域の帯域幅)×(外側帯を除いた信号数)+(重畳帯域の帯域幅)×(重畳帯域の数)
=(1/N−α/2N)×fall×2+(1/N−α/N)×fall×(N−2)+(α×fall/2N)×(N−1)
={(1−α/2)+α/2N)}fall
更に、信号R(n+1)の帯域幅は、(α/N)fallであり、信号R(n+1)と信号Rnとの重畳帯域は、(α/2)・(α/N)fallとなるので、信号R(n+1)の非重畳帯域は、(α/N)fall―(α/2)・(α/N)fall={(1−α/2)α/N}fallとなる。
そして、信号R1〜Rnの占有周波数帯域幅に、信号R(n+1)の非重畳帯域幅を加えた周波数帯域幅が、信号R1〜R(n+1)の占有周波数帯域幅となる。
このとき、信号Rnの重畳率は、(α/2)+(α/N)となり、N≧2かつ0≦α≦1の場合において、限界重畳率αを超える事はない。
(信号R1〜R(n+1)の占有帯域幅)
=(信号R1〜Rnの占有周波数帯域幅)+(信号R(n+1)の非重畳帯域幅)
={(1−α/2)+α/2N}fall+{(1−α/2)α/N}fall
={(1−α/2)+(3−α)α/2N}fall
次に、第1実施形態の場合、占有周波数帯域幅は、{(1−α)+(2−α)α/N}fallとなる。これは、以下による。
なお、先ほどと同様に、信号R1〜Rnについて検討し、その後に信号R(n+1)について検討することにする。
第1実施形態においては、受信した重畳信号の外側帯から順に信号を復調復号し、レプリカ信号をまだ復調復号を行っていない重畳信号から減算する。例えば、信号R1、R2、…の順に復調復号を行うことを考えると、信号R1の重畳帯域幅は、信号R1と信号R2がオーバーラップする帯域幅である。続いて信号R1が復調復号され、信号R1のレプリカ信号が除去されると、次の復調復号対象の信号R2の重畳帯域幅は、信号R2と信号R3がオーバーラップする帯域のみとなる。信号R3以降も同様に考えられるため、信号R1と信号R2、信号R2と信号R3、…、信号R(n−1)と信号Rnがオーバーラップする帯域幅をそれぞれα×fall/Nとすることができる。
このように、外側帯以外の信号R2〜R(n−1)の場合、重畳帯域が高周波数側と低周波数側にあるが、上記のように一方の重畳帯域はレプリカ信号の除去により非重畳帯域として復調復号が可能となるため、高周波数側と低周波数側にそれぞれ(1/N−α/N)×fallの重畳帯域を設けることができる。よって、信号R2〜R(n−1)の非重畳帯域は、(1/N−2α/N)×fallとなる。また、外側帯の信号R1、Rnの非重畳帯域は(1/N−α/N)×fallとなる。
従って、第1実施形態を用いる場合の信号R1〜Rnの占有周波数帯域幅は、以下となる。
(外側帯の非重畳帯域の帯域幅)×(外側帯の信号数)+(外側帯以外の非重畳帯域の帯域幅)×(外側帯を除いた信号数)+(重畳帯域の帯域幅)×(重畳帯域の数)
=(1/N−α/N)×fall×2+(1/N−2α/N)×fall×(N−2)+(α×fall/N)×(N−1)
={(1−α)+α/N)}fall
また、信号R(n+1)の帯域幅は、(α/N)fallであり、信号R(n+1)と信号Rnとの重畳帯域は、α(α/N)fallとなるので、信号R(n+1)の非重畳帯域は、(α/N)fall―α(α/N)fall={(1−α)α/N}fallとなる。
そして、信号R1〜R(n+1)の占有周波数帯域幅は、信号R1〜Rnの占有周波数帯域幅に、信号R(n+1)の非重畳帯域幅を加えた幅となる。
(信号R1〜R(n+1)の占有帯域幅)
=(信号R1〜Rnの占有周波数帯域幅)+(信号R(n+1)の非重畳帯域幅)
={(1−α)+α/N)}fall+{(1−α)α/N}fall
={(1−α)+(2−α)α/N}fall
続いて、第2〜第4実施形態の場合、信号R(n+1)を、信号R1〜Rnの重畳帯域に更に重ねて伝送するので、信号R1〜R(n+1)の占有周波数帯域幅は、信号R1〜Rnの占有周波数帯域幅と同じであり、上述のように、{(1−α)+α/N)}fallとなる。
上記のように、受信側において干渉抑圧処理を用いて達成可能な最大の重畳率をαとするとき、第1実施形態を用いることにより、外側帯以外の信号についてはαを越える重畳率が許容され得る。更に、第2〜第4実施形態を用いることにより、更に重畳率を高めた重畳伝送をすることができ、周波数利用効率を向上させることが可能である。
従って、従来技術と比較して、伝送信号全体の占有周波数帯域幅を圧縮できるため、周波数利用効率を向上させることが可能である。
図11は、第2〜第4実施形態(本発明)による無線通信システムと、尤度マスクのみを用いた無線通信システム(従来例)における占有周波数帯域幅の減少率を示す図である。
図11(a)によれば、第2〜第4実施形態の無線通信システムを用いることより、重畳信号数Nが3以上の場合に、従来例の無線通信システムと比較してfallに対する占有周波数帯域幅が圧縮されていることがわかる。なお、図11(a)は、信号R1〜Rnをガードバンドを設けずに重畳しないで送信した場合の占有帯域幅減少率を「1.0」として表している。また、図11(b)は、従来例の無線通信システムに対する本発明の無線通信システムの占有帯域幅減少率を示す図である
図示するように、本実施形態の無線通信システムを用いることにより、重畳信号数Nが3以上の場合に、従来の無線通信システムと比較してfallに対する占有周波数帯域幅が圧縮され、周波数利用効率が向上していることがわかる。
以上説明したように、本発明の実施形態では、外側帯の信号を尤度マスク処理により復調復号する干渉抑圧処理と、干渉抑圧処理により復調復号された信号を受信信号から除去して新たな受信信号とする干渉除去処理とを、逐次的に繰り返して行うことにより、周波数軸上でオーバーラップ配置した複数信号を復調復号することができる。
すなわち、本発明の実施形態では、誤り訂正符号を適用した複数の信号を伝送する無線通信システムを対象としており、送信装置において3以上の信号が周波数軸上でオーバーラップするようにスペクトルを配置し、受信装置に送信する。受信装置においは、外側帯に配置された信号について干渉抑圧処理を用いて復号し、その復号結果と伝送路推定値を元に受信した当該信号のレプリカ信号を生成し、受信信号から生成されたレプリカ信号を減算して当該信号を除去する。これによって残った重畳信号の信号成分から再び外側帯に配置された信号について同様に干渉抑圧処理を用いて復号し、以降、レプリカ信号の減算により残された信号数が1となるまでこれらの逐次復調・復号処理を繰り返す。そして、最後に残った信号を復調復号する。
そして、隣り合う周波数帯域の信号が重畳された重畳帯域のいずれか1つの重畳帯域に、更に、当該重畳帯域の帯域幅以下の信号を重畳した場合においても、受信装置は、外側帯に配置された信号について干渉抑圧処理を用いて復号し、その復号結果と伝送路推定値を元に受信した当該信号のレプリカ信号を生成し、受信信号から生成されたレプリカ信号を減算して当該信号を除去する処理を繰り返して行うことで、全ての信号を復調復号することができる。
なお、本発明に記載の送信器は、周波数変換器に対応し、第1信号は、信号R1〜Rnに対応し、第2信号は、信号R(n+1)に対応する。
本発明は、移動可能な無線通信装置、及び固定された無線通信装置のいずれにも用いることができる。
100、100a…送信装置
110、110a…帯域分割器
111、111a…シリアル・パラレル変換器(S/P変換器)
120−1、120−2、120−3、120−4、120−N、120−(N+1)…送信部
130、130a、130−1、130−2、130−3、130−4、130−N、130−(N+1)…符号化器
140、140a、140−1、140−2、140−3、140−4、140−N、140−(N+1)…変調器
150、150a、150−1、150−2、150−4、150−4、150−N、150−(N+1)…周波数変換器
160…重畳帯域測定器
170…帯域制御器
191、192…合成器
300−1、300−2、300−3、300−N、300−(N+1)…送信装置
500、500a、…受信装置
510…復号回数カウンタ
515…スイッチ
520…減算器
525…遅延器
530、530a、…処理帯域決定器
535…ローカル信号発生器
540…ミキサ
545…バンドパスフィルタ
550、550a…伝送路推定器
555、555a…復調器
557…帯域抽出器
560…重み係数生成器
565…第1重み演算器
570…復号器
575…データバッファ
580…レプリカ生成器
582…再符号化器
584…再変調器
586…第2重み演算器
590…データ抽出・並替器

Claims (3)

  1. 複数の送信装置と受信装置とを具備する無線通信システムにおいて、
    前記複数の送信装置が、
    周波数領域において隣接する信号と一端又は両端を重畳し誤り訂正符号を適用した複数の第1信号、及び、該複数の第1信号の重畳された帯域である重畳帯域のいずれかに更に重畳した第2信号を送信し、
    前記受信装置が、
    前記送信装置から送信された前記複数の第1信号と前記第2信号とを受信して得られた重畳信号、又は該重畳信号からレプリカ信号を除去した信号を処理対象信号とし、該処理対象信号に含まれる前記複数の第1信号のうち、最も高い周波数あるいは最も低い周波数帯域の第1信号を復調復号対象とし、該復調復号対象に対する前記処理対象信号の復調値を得る復調部と、
    前記復調復号対象の周波数帯域における重畳帯域に対して、前記復調値の信頼度を低減させる重み係数を生成する重み係数生成部と、
    前記復調部により得られた前記復調値に、前記重み係数生成部により生成された前記重み係数を適用する重み演算部と、
    前記重み演算部により前記重み係数が適用された前記復調値に対して誤り訂正復号を行う復号部と、
    前記復号部により誤り訂正復号された結果に誤り訂正符号を適用して符号化を行う再符号化部と、
    前記再符号化部により符号化された信号を用いてサブキャリアを変調して前記レプリカ信号を生成する再変調部と、
    前記再変調部によって生成された前記レプリカ信号を前記処理対象信号から除去して新た処理対象信号を生成し、前記復調部に出力する減算器と
    を備え
    前記複数の送信装置のうち1つの送信装置が
    他の前記送信装置が送信する前記第1信号それぞれの重畳帯域を検出する重畳帯域測定部と、
    前記重畳帯域測定部により検出された重畳帯域のうちいずれか1つを選択し、選択した重畳帯域の帯域幅に応じて、出力するビットストリームの情報量を変化させる帯域制御部と、
    前記帯域制御部から出力された前記ビットストリームを、前記重畳帯域測定部により選択された重畳帯域において送信する送信器と
    を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 複数の第1信号と第2信号とを受信して得られた重畳信号、又は該重畳信号からレプリカ信号を除去した信号を処理対象信号とし、該処理対象信号に含まれる前記複数の第1信号のうち、最も高い周波数あるいは最も低い周波数帯域の第1信号を復調復号対象とし、該復調復号対象に対する前記処理対象信号の復調値を得る復調部と、前記復調復号対象の周波数帯域における重畳帯域に対して、前記復調値の信頼度を低減させる重み係数を生成する重み係数生成部と、前記復調部により得られた前記復調値に、前記重み係数生成部により生成された前記重み係数を適用する重み演算部と、前記重み演算部により前記重み係数が適用された前記復調値に対して誤り訂正復号を行う復号部と、前記復号部により誤り訂正復号された結果に誤り訂正符号を適用して符号化を行う再符号化部と、前記再符号化部により符号化された信号を用いてサブキャリアを変調して前記レプリカ信号を生成する再変調部と、前記再変調部によって生成された前記レプリカ信号を前記処理対象信号から除去して新た処理対象信号を生成し、前記復調部に出力する減算器とを備えた受信装置に、周波数領域において隣接する信号と一端又は両端を重畳し誤り訂正符号を適用した前記複数の第1信号の重畳された帯域である重畳帯域のいずれかに更に重畳した前記第2信号を送信する送信装置であって、
    他の送信装置が送信する前記第1信号それぞれの重畳帯域を検出する重畳帯域測定部と、
    前記重畳帯域測定部により検出された重畳帯域のうちいずれか1つを選択し、選択した重畳帯域の帯域幅に応じて、出力するビットストリームの情報量を変化させる帯域制御部と、
    前記帯域制御部から出力された前記ビットストリームを、前記重畳帯域測定部により選択された重畳帯域において送信する送信器と
    を備える
    ことを特徴とする送信装置。
  3. 複数の送信装置から受信装置に伝送を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    周波数領域において隣接する信号と一端又は両端を重畳し誤り訂正符号を適用した複数の第1信号、及び、該複数の第1信号の重畳された帯域である重畳帯域のいずれかに更に重畳した第2信号を送信する送信過程と、
    前記送信過程において送信された前記複数の第1信号と前記第2信号とを受信して得られた重畳信号、又は該重畳信号からレプリカ信号を除去した信号を処理対象とし、該処理対象信号に含まれる前記複数の第1信号のうち、最も高い周波数あるいは最も低い周波数帯域の第1信号を復調復号対象とし、該復調復号対象に対する前記処理対象信号の復調値を得る復調過程と、
    前記復調復号対象の周波数帯域における重畳帯域に対して、前記復調値の信頼度を低減させる重み係数を生成する重み係数生成過程と、
    前記復調過程において得られた前記復調値に、前記重み係数生成過程において生成された前記重み係数を適用する重み演算過程と、
    前記重み演算過程において前記重み係数が適用された前記復調値に対して誤り訂正復号を行う復号過程と、
    前記復号過程において誤り訂正復号された結果に誤り訂正符号を適用して符号化を行う再符号化過程と、
    前記再符号化過程において符号化された信号を用いてサブキャリアを変調して前記レプリカ信号を生成する再変調過程と、
    前記再変調過程において生成された前記レプリカ信号を前記処理対象信号から除去して新た処理対象信号を生成し、前記復調部に出力する減算過程と
    を備え
    前記送信過程には、
    前記複数の送信装置のうち1つの送信装置が、
    他の前記送信装置が送信する前記第1信号それぞれの重畳帯域を検出する重畳帯域測定過程と、
    前記重畳帯域測定過程において検出された重畳帯域のうちいずれか1つを選択し、選択した重畳帯域の帯域幅に応じて、出力するビットストリームの情報量を変化させる帯域制御過程と、
    前記帯域制御過程において出力された前記ビットストリームを、前記重畳帯域測定過程において選択された重畳帯域において送信する過程と
    が含まれる
    ことを特徴とする無線通信方法。
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