JP5469798B2 - モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸から組成される混合物、それの使用及び製造方法 - Google Patents

モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸から組成される混合物、それの使用及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、優先権主張の基礎となる2006年3月7日に出願されたドイツ特許出願第10 2006 010 362.9号明細書に記載されたものである。この出願明細書の内容は、本明細書に全て掲載されたものとする。
本発明は、モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸から組成される混合物、それの使用法及び製造方法に関する。
多くのモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸及びこれらの誘導体が既知である。これらは主に難燃剤として使用されている。それらの製造には様々な方法を使用することができる。
従来技術には、モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸またはそれの無水物を、亜ホスホン酸ジハライド(ジハロホスフィン)と活性化したオレフィン性化合物、例えばアクリル酸誘導体もしくはメタクリル酸誘導体と反応させることによって得る方法について多く記載されている(Houben-Weyl, volume 12/1, p.230; V. K. Khajrullin, F. M. Kondrat'eva and A. N. Pudovik, Z. obsc. Chim. 38, 291-294 (1968); ドイツ特許出願公開第2 528 420号明細書、特開平05-194 562号公報)。
上記の従来技術の欠点は、合成の結果、ハロゲン含有副生成物が生ずることである。このハロゲン含有化合物は、炭素またはリンに化学的に結合した第7主族の原子、特にフッ素、塩素、臭素及びヨウ素が存在する化合物である。他のハロゲン含有化合物は、ハライドアニオンを含む塩である。ハロゲン含有化合物、特に塩素含有化合物は、しばしばハロゲン不含の化合物と比べて多くの場合に腐食性が強い。
難燃剤として使用した場合のハロゲン含有化合物の欠点は、腐食性でかつ有毒のガスが火災の際に発生する恐れがあることである。そのため、この主の化合物を難燃剤として使用することは少なくとも問題があるか、または実際には全く不可能である。最もよく使用されるホスホン酸ジハライドはメチルジクロロホスフィンである。メチルジクロロホスフィンは、従来は、塩化アルミニウムの存在下に三塩化リンと塩化メチルから非常に複雑な合成法によって製造されてきた(Houben-Weyl, volume 12/1, p.306)。この反応は発熱性が非常に高く、工業的な条件下には制御することが困難である。更に、様々な副生成物、特にハロゲン含有副生成物が生じ、そして上に記載の原料それ自体の一部と同じく、これらは有毒及び/または腐食性であり、すなわち非常に望ましくないものである。これらの原料及びそれから得られる副生成物の使用は、腐食及び環境不適合性の点から望ましくない。
モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸の合成のための他の方法は、ビス(トリメチルシリル)ホスホナイト(HP(OSiMe3)2)とα,β-不飽和カルボン酸成分との反応、その後のアルブーゾブ反応によるアルキルハライドとのアルキル化、及び対応するジアルキルホスフィン酸を与える加アルコール分解に基づく(Kurdyumova, N. R.; Rozhko, L. F.; Ragulin, V. V.; Tsvetkov, E. N.; Russian Journal of General Chemistry (Translation of Zhurnal Obshchei Khimii) (1997), 67(12), 1852-1856)。
この合成経路もまた、ハロゲン含有化合物の使用が必要であるという欠点を有する。
この場合に原料として使用されるビス(トリメチルシリル)ホスホナイトは、ヘキサメチルジシラザンとの反応を介して次亜リン酸カリウムまたは次亜リン酸アンモニウムから得られる。
ヘキサメチルジシラザンは工業的な量では得ることができず、その使用は費用効果的ではない。なぜならば、それの製造は同様に煩雑だからである。この合成経路は、モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸の経済的で費用効果的な製造には使用できない。
欧州特許出願公開第0 516 346号明細書は、遊離基開始剤の存在下での次亜リン酸ナトリウムとアクリル酸成分との反応を介してホスフィン酸テロマーを製造する方法を開示している。テロマーを形成するためにアクリル酸成分は過剰に使用される。このテロマーはスケール形成防止剤として使用することができる。
それゆえ、ハロゲン含有率が低いかまたは事実上ハロゲン不含のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸に対する要望がある。
また、僅かなハロゲンしか使用しないかまたはハロゲンを使用せずに簡単及び費用効果的に行うことができ、そして高収率及び純度で単一の生成物を与える、モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィンの製造方法に対する要望もある。この方法は、従来公知の方法よりも環境技術の面で著しく優れているべきでもある。
それゆえ、本発明の他の課題は、モノカルボキシル官能化ジアルキルホスフィン酸を製造することができ、従来技術の上記の欠点を回避し、そして次亜リン酸もしくはその塩を原料とする方法を提供することである。
しかし、本発明の第一の課題は、ハロゲン含有率が極めて低いかまたはハロゲン不含のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸を提供することである。
上記課題は、ジアルキルホスフィン酸及び更に別の成分から組成される混合物であって、
A) 次式(I)
Figure 0005469798
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は同一かもしくは異なり、そして互いに独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、及び/またはフェニルであり、
X及びYは、同一かまたは異なり、そして互いに独立して、H、Li、Na、KまたはNH4である]
で表されるモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸98〜100重量%、及び
B)ハロゲン0〜2重量%、
を含み、上記成分の合計が常に100重量%である、上記混合物によって達成される。
上記混合物は、好ましくは、上記式(I)のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸99.9995〜100重量%、及びハロゲン0〜0.0005重量%を含む。
上記モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸は、好ましくは、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、及び/または3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸である。
また、上記の課題は、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物を製造する方法であって、次式II
Figure 0005469798
[式中、Xは、H、Na、KまたはNH4である]
で表される次亜リン酸またはその塩(成分C)を、遊離基開始剤の存在下に、次式III
Figure 0005469798
[式中、R5、R6及びR7は式1において定義した通りであり、そしてZは、H、C1-18-アルキルまたはC6-18-アリールであるか、またはYである]
で表されるα,β−不飽和カルボン酸誘導体(成分D)、及び次式IV
Figure 0005469798
[式中、R1、R2、R3及びR4は式Iにおいて定義した通りである]
で表されるオレフィン(成分E)と反応させることを含む上記方法によっても達成される。
R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、同一かもしくは異なり、そして互いに独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、及び/またはフェニルであることが好ましい。
Xは、Hであり、そしてZは、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルであることが好ましい。
上記課題は、ステップ1において、成分Cを、遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させてアルキル亜ホスホン酸とし、そしてステップ2において、生じた反応液をアルコールでエステル化し、そしてここで生じた亜ホスホン酸エステルを蒸留して取り出し、次いでステップ3において遊離基開始剤もしくは塩基性開始剤の存在下に成分Dと反応させ、そしてここで生じた反応液をステップ4において酸性触媒作用の下に加水分解して成分A(モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸)を得る方法によっても達成される。
ステップ2において、アルキル亜ホスホン酸を、式M−OH(式中、Mは炭素原子数1〜10の線状もしくは分枝状アルキル基である)で表される線状または分枝状アルコールで直接エステル化することが好ましい。
アルコールが、n−ブタノール、イソブタノールまたはエチルヘキサノールであることが好ましい。
成分Cが、次亜リン酸のアンモニウムまたはナトリウム塩であることが好ましい。
開始剤が、遊離基性、アニオン性、カチオン性、または光化学的開始剤であることが好ましい。
開始剤が、過酸化物生成化合物及び/またはパーオキソ化合物、例えば過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化リチウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、パーオキソ二硫酸ナトリウム、パーオキソホウ酸カリウム、過酢酸、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ-tert-ブチル及び/またはパーオキソ二硫酸であるか、及び/またはアゾ化合物、例えばアゾジイソブチロニトリル、2,2-アゾビス(2-アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、及び/または2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライドであることが好ましい。
上記α,β-不飽和カルボン酸が、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸、アクリル酸ヒドロキシエチル、クロトン酸、クロトン酸エチル及び/またはチグリン酸(トランス-2,3-ジメチルアクリル酸)であることが好ましい。
オレフィンが、エチレン、プロピレン、n-ブテン、及び/またはイソブテン、またはこれらの任意の望ましい混合物、1-ヘキセン、1-ヘプテン、及び/または1-オクテン; アリルアルコール、アリルアミン、アリルベンゼン、アリルアニソール、スチレン、α-メチルスチレン、4-メチルスチレン、及び/または酢酸ビニルであることが好ましい。
成分Cと成分D及び/またはEとの反応は50〜150℃の温度で行うことが好ましい。
本発明の混合物の製造のための更に別の方法は、ステップ1において、成分Cをケトンと反応させて、1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートとし、そしてステップ2においてこの1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させ、次いでステップ3においてケトンを除去し、そして生じた反応混合物をステップ4において遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させることを含む。
本発明の混合物の製造のための他の方法は、ステップ1において成分Cをケトンと反応させて1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートとし、ステップ2においてこの1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させ、次いでステップ3においてケトンを除去し、そして生じた反応混合物をステップ4において遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させることを含む。
請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物の製造のための更に別の方法は、ステップ1において、成分Cをアセトンと反応させて1−ヒドロキシ−1−メチルエチルホスフィネートとし、ステップ2においてこの1−ヒドロキシ−1−メチルエチルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させ、次いでステップ3においてアセトンを除去し、そして生じた反応混合物をステップ4において遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させることを含む。
ZがC1-18-アルキルまたは C6-18-アリールである成分Dを使用する場合は、生じたモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸エステルを加水分解することが好ましい。
また本発明は、難燃剤としてのまたは難燃剤の製造のための、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物の使用も提供する。
該混合物は、好ましくは、難燃剤として、あるいは難燃剤、難燃性成形材料の製造のために、及び/または難燃性成形体、難燃性フィルム、難燃性フィラメント、及び難燃性繊維の製造のために使用される。
該難燃性成形材料または成形体、フィルム、フィラメント及び繊維は、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上の混合物1〜50重量%、ポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%、添加剤0〜60重量%、及びフィラー0〜60重量%を含むことが好ましい。なお、これらの成分の合計は常に100重量%である。
原則的に、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7基は、同一か異なることができ、そして互いに独立して、C1-C18-アルキル、C6-C18-アリール、C6-C18-アラルキル、C6-C18-アルキルアリール、CN、CHO、OC(O)CH2CN、CH(OH)C2H5、CH2CH(OH)CH3、9-アントラセン、2-ピロリドン、(CH2)mOH、(CH2)mNH2、(CH2)mNCS、(CH2)mNC(S)NH2、(CH2)mSH、(CH2)mS-2-チアゾリン、(CH2)mSiMe3、C(O)R8、(CH2)mC(O)R8、CH=CH-R8、CH=CH-C(O)R8であり、R8は、C1-C8-アルキルまたはC6-C18-アリールであり、そしてmは0〜10の整数、好ましくは1〜10の整数である。
これらの混合物は、好ましくは、式1のジアルキルホスフィン酸99〜100重量%、及びハロゲン0〜1重量%含む。
これらの混合物は、特に好ましくは、式(I)のジアルキルホスフィン酸99.99〜100重量%、及びハロゲン0〜0.01重量%を含む。
該混合物は、特に、式(I)のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸99.9995〜100重量%、及びハロゲン0〜0.0005重量%含む。
C6-C18-アリール、C6-C18-アラルキル及びC6-C18-アルキルアリール基が、SO3X2、-C(O)CH3、OH、CH2OH、CH3SO3X2、PO3X2、NH2、NO2、OCH3、SH、及び/またはOC(O)CH3によって置換されていることが好ましい。
該混合物は、好ましくは、
A) 99.9995〜100重量%の割合の、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-プロピオン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3- (エチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、及び/または3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、及び
B) 0〜0.0005重量%の割合の塩素、
を含む。
該方法の実施は、好ましくは、該方法の第1ステップにおいて、成分Cを遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させ、そして該方法の第2ステップにおいて、生じた反応液を同様に遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させることによって行われる。
他の手順では、該方法の第1ステップにおいて、成分Cを遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させ、そして該方法の第2ステップにおいて、生じた反応液を同様に遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させる。
更に、本発明の方法は、成分C、D及びE間で次のモル比を使用することを含む:
Figure 0005469798
式中、Cは、式IIの次亜リン酸またはその塩であり、Dは、式IIIのα,β−不飽和カルボン酸誘導体であり、Eは、式IVのオレフィンであり、そしてAは、式Iのモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸であり、更に、
Figure 0005469798
式中、αは1〜3であり、0.01≦xk、及びyk≦α、p=0.5〜3であり、そしてnは1〜100である。
該方法の実施は、第1ステップにおいて、成分Cを、遊離基開始剤の存在下に、部分量xkDの成分Dと反応させ、生じた反応液をステップ2において遊離基開始剤の存在下に全量の成分Eと反応させ、そして生じた反応液を、ステップ3において、遊離基開始剤の存在下に残りの量(α−xn)Dの成分Dと反応させることによっても行うことができる。
該方法の実施は、更に、第1ステップにおいて、成分Cを遊離基開始剤の存在下に部分量ykEの成分Eと反応させ、ステップ2において、生じた反応液を遊離基開始剤の存在下に全量の成分Dと反応させ、そしてステップ3において、生じた反応液を遊離基開始剤の存在下に残りの量(α−yn)Eの成分Eと反応させることによっても行うことができる。
更に、該方法の実施は、ステップ1において、成分Cを遊離基開始剤の存在下に部分量xkDの成分Dと反応させ、そして生じた反応液をステップ2において遊離基開始剤の存在下に部分量ykEの成分Eと反応させ、この際、ステップ1及び2を、各々の部分量が消費されるように充分に多数交互に行うによって行うこともできる。
更に、該方法の実施は、ステップ1において、成分Cを遊離基開始剤の存在下に部分量ykEの成分Eと反応させ、そして生じた反応液を、ステップ2において遊離基開始剤の存在下に部分量xkDの成分Dと反応させ、この際、ステップ1及び2は、各々の部分量が消費されるように充分に多数交互に行うことによって行うこともできる。
該方法の実施は、ステップ1において、成分Cを遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させアルキル亜ホスホン酸とし、そしてステップ2において、生じた反応液をアルコールでエステル化し、そしてここで生じた亜ホスホン酸エステルを蒸留して取り出し、次いでステップ3において遊離基開始剤または塩基性開始剤の存在下に成分Dと反応させ、次いでここで生じた反応液を、ステップ4において、酸性触媒作用の下に加水分解して、成分A(モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸)を得るように、変えることもできる。
遊離基開始剤の使用量は、リン含有化合物を基準にして0.001〜10モル%であることが好ましい。
遊離基開始剤の供給速度は、リン含有化合物を基準にして1時間あたり開始剤0.01〜10モル%であることが好ましい。
オレフィンと次亜リン酸塩及び/または次亜リン酸との比率(モル基準)は1:3〜3:0.5、特に1.5:3〜2.5:1であることが好ましい。
成分Eとしてのオレフィンとの反応は、1〜100barの使用オレフィンの圧力下、特に1〜50barの圧力下に行うことが好ましい。
成分Cと成分D及び/またはEとの反応は、0〜250℃、特に20〜200℃の温度で行うことが好ましい。
成分Cと成分D及び/またはEとの反応は、50〜150℃の温度で行うことが好ましい。
請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物を製造するための更に別の方法は、ステップ1において成分Cをケトンと反応させて1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートとし、ステップ2においてこの1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させ、次いでステップ3においてケトンを除去し、そして生じた反応混合物をステップ4において遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させることを含む。
上記の方法の実施は、ステップ1において成分Cをケトンと反応させて1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートとし、ステップ2においてこの1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に成分Eと反応させ、次いでステップ3においてケトンを除去し、そして生じた反応混合物を、ステップ4において、遊離基開始剤の存在下に成分Dと反応させることによって行うこともできる。
上記難燃剤が、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物0.1〜90重量%、及び更に別の添加剤0.1〜50重量%を含み、この際、これらの成分の合計が常に100重量%であることが好ましい。
上記難燃剤が、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物10〜80重量%、及び更に別の添加剤10〜40重量%を含み、この際これらの成分の合計が常に100重量%であることが好ましい。
請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物を、難燃性成形材料中に使用することが好ましい。
上記難燃性成形材料が、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物5〜30重量%、ポリマーまたはポリマー混合物5〜90重量%、添加剤5〜40重量%、及びフィラー5〜40重量%を含み、この際、これらの成分の合計が常に100重量%であることが好ましい。
最後に、本発明は、請求項1〜3の一つまたはそれ以上に記載の混合物を、難燃性成形体、難燃性フィルム、難燃性フィラメント及び難燃性繊維中に難燃剤として使用することにも関する。
上記成形体、フィルム、フィラメント及び繊維が、請求項1〜3の一つもしくはそれ以上に記載の混合物5〜30重量%、ポリマーまたはポリマー混合物5〜90重量%、添加剤5〜40重量%、及びフィラー5〜40重量%を含み、この際これらの成分の合計が常に100重量%であることが特に好ましい。
上記添加剤は、好ましくは、酸化防止剤、耐電防止剤、発泡材、更に別の難燃剤、熱安定剤、耐衝撃性改良剤、加工助剤、潤滑剤、光安定剤、アンチドリップ剤、相溶化剤、強化材、核形成剤、レーザーマーキングのための添加剤、加水分解安定剤、連鎖延長剤、有色顔料及び/または可塑剤である。
“ハロゲン”という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素などの純粋なハロゲンばかりでなく、無機系または有機系のいずれかであることができるハロゲン含有化合物も包含するものと定義される。
本発明の混合物は、特に、ハロゲン含有化合物を含まない。このハロゲン含有化合物は、従来技術の合成方法において発生するが、目的の生成物から非常に限られた量しか除去することができず、その結果、これらの生成物は、たとえ時折非常に少量でも、ハロゲンまたはハロゲン含有化合物を望ましくない含有量で常に含む。本発明の混合物のハロゲン不含の程度は従来技術では達成されないものであり、そして理論的な検出限界ほどに少量であり得る。特に、塩素含有量を最小化することができる。
本発明の混合物は、好ましくは、
A) 99.9995〜100重量%の割合の、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(イソブチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(ペンチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(ヘキシルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(ヒドロキシエチルヒドロキシホスフィニル)-プロピオン酸、3-(エチルベンジルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(イソブチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(ペンチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(ヘキシルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(ヒドロキシエチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(エチルベンジルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(イソブチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(ペンチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(ヘキシルヒドロキシホスフィニル)-ペンタン酸、3-(ヒドロキシエチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(エチルベンジルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(イソブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ペンチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ヘキシルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(ヒドロキシエチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(エチルベンジルヒドロキシホスフィニル)-2-メチルプロピオン酸、3-(エチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(プロピルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(ブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(イソブチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(ペンチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(ヘキシルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、3-(ヒドロキシエチルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、及び/または3-(エチルベンジルヒドロキシホスフィニル)-2-メチル酪酸、及び
B)0〜0.0005重量%の塩素、
を含む。
上記混合物は、好ましくは、本発明方法によって製造される。
本発明方法は、亜ホスホン酸ジハライド及び他のハロゲン含有化合物の使用を完全に回避するため、従来技術と比べてかなりの利点を有する。それゆえ、本発明の生成物、すなわちモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸も、従来得ることができたモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸よりも腐食性が低い。低い腐食性は、製造工程における取り扱い上だけでなく、難燃剤として使用する際の取り扱いの上でも有利である。
本発明方法の実施は、成分Cを、遊離基開始剤の存在下に、溶剤中で成分D及びEと反応させ、この際、成分D及びEを、同時ではなくて、各々別々に(順番にもしくは相前後して)供給することによって行われる。
使用する成分Dが遊離のカルボン酸ではなく、カルボン酸エステルの場合は、遊離のカルボン酸を得るためには、上記の反応の前または後に加水分解を行う必要がある。
驚くべきことに、上記モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸は、α,β-不飽和カルボン酸もしくはα,β-不飽和カルボン酸エステル及びオレフィンと、次亜リン酸の誘導体との反復反応を介して、各々のモノアルキルホスフィン酸誘導体を単離することなく、高収率で得ることができる。α,β-不飽和カルボン酸エステルとの反応は、遊離のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸を得るためには、加水分解ステップも必要とする。
段階b)においては、アルキル亜ホスホン酸のエステルを蒸留によって取り出すことが好ましい。
対応するモノエステルを与える亜ホスホン酸のエステル化は、例えば、生成した水を共沸蒸留によって除去しながら、比較的高沸点のアルコールとの反応を介して達成することができる。
段階c)における付加反応は、好ましくは、触媒の存在下に行われる。
これらが塩基性触媒であることが好ましい。またその代わりとして、遊離基開始剤またはカチオン性開始剤を使用することもできる。
上記塩基性開始剤が、アルカリ金属アルコレート及び/またはアルカリ土類金属アルコレートであることが好ましい。ナトリウムメタノレートまたはナトリウムエタノレートを使用することが特に好ましい。
上記エステルの加水分解が強鉱酸の存在下に行われることが好ましい。この強鉱酸が濃硫酸であることが好ましい。
α,β-不飽和カルボン酸誘導体及びオレフィンと次亜リン酸塩及び/または次亜リン酸との比率(モル基準)は、上記の式に従い、0.01≦xk及びyk≦α、α=1〜3、p=0.5〜3.0、及びn=1〜100、好ましくは0.05≦xk及びyk≦α、α=1〜1.5、p=0.8〜1.2、n=2〜20であることが好ましい。
無機溶剤、有機溶剤またはこれらの任意の望ましい混合物を使用することが好ましい。好ましい無機溶剤は水である。
水性溶剤の場合にはpHを0〜14、特に好ましくは2〜9に調節することが好ましい。
鉱酸、酸性の塩、カルボン酸、アルカリ物質及び/または電解質、例えば重硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム及び/または重亜硫酸カリウムを用いてpHを調節することが好ましい。
上記カルボン酸が蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸及び/または比較的長鎖のカルボン酸、及び/またはこれらのダイマー、オリゴマー及び/またはポリマーであることが好ましい。
次亜リン酸の塩が、第1主族の元素であるカチオンを有する塩及び/または有機基が置換した第5主族の元素であるカチオンを有する塩であることが好ましい。次亜リン酸の塩が、アンモニウム塩またはアルカリ金属塩、特にナトリウム塩であることが特に好ましい。
次亜リン酸が、次亜リン酸の塩及び少なくとも一種の鉱酸から反応の場(in situ)で製造されることが好ましく、この際、添加剤酸と次亜リン酸塩との比率(当量基準)は0:1〜2:1である。
反応を遊離基開始剤の存在下に行うことが好ましい。原則的には、好適な遊離基開始剤は、遊離基を発生させる系ならばどのようなものでもよい。オレフィンの付加反応は、アニオン性開始剤もしくは遊離基開始剤により、または光化学的に開始することができる。
特に好ましい遊離基開始剤は、パーオキソ化合物、例えばパーオキソ一硫酸、過硫酸カリウム(パーオキソ一硫酸カリウム)、カロエート、オキソン類、パーオキソ二硫酸、過硫酸カリウム(パーオキソ二硫酸カリウム)、過硫酸ナトリウム(パーオキソ二硫酸ナトリウム)、過硫酸アンモニウム(パーオキソ二硫酸アンモニウム)である。
特に好ましいものは、溶剤系中で過酸化物を生成することができる化合物、例えば過酸化ナトリウム、過酸化ナトリウムジパーオキソハイドレート、過酸化ナトリウムジパーオキソハイドレート水和物、過酸化ナトリウム2水和物、過酸化ナトリウム8水和物、過酸化リチウム、過酸化リチウムモノパーオキソハイドレート3水和物、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過酸化バリウム、過酸化マグネシウム、過酸化亜鉛、カリウムハイパーオキシド、過酸化カリウムジパーオキソハイドレート、パーオキソホウ酸ナトリウム4水和物、パーオキソホウ酸ナトリウム3水和物、パーオキソホウ酸ナトリウム1水和物、無水パーオキソホウ酸ナトリウム、パーオキソホウ酸カリウムパーオキソハイドレート、パーオキソホウ酸マグネシウム、パーオキソホウ酸カルシウム、パーオキソホウ酸バリウム、パーオキソホウ酸ストロンチウム、パーオキソホウ酸カリウム、パーオキソ一リン酸、パーオキソ二リン酸、パーオキソ二リン酸カリウム、パーオキソ二リン酸アンモニウム、パーオキソ二リン酸アンモニウムカリウム類(二重塩)、炭酸ナトリウムパーオキソハイドレート、尿素パーオキソハイドレート、アンモニウムオキサレートパーオキシド、過酸化バリウムパーオキソハイドレート、カルシウム過酸化水素類(calcium hydrogen peroxides)、過酸化カルシウムパーオキソハイドレート、アンモニウムトリホスフェートジパーオキソホスフェート水和物、フッ化カリウムパーオキソハイドレート、フッ化カリウムトリパーオキソハイドレート、フッ化カリウムジパーオキソハイドレート、ピロリン酸ナトリウムジパーオキソハイドレート、ピロリン酸ナトリウムジパーオキソハイドレート8水和物、酢酸カリウムパーオキソハイドレート、リン酸ナトリウムパーオキソハイドレート、ケイ酸ナトリウムパーオキソハイドレートである。
特に好ましいものは、過酸化水素、過蟻酸、過酢酸、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ-tert-ブチル、過酸化ジクミル、2,4-ジクロロベンゾイルパーオキシド、過酸化デカノイル、過酸化ラウロイル、クメンヒドロパーオキシド、ピネンヒドロパーオキシド、p-メンタンヒドロパーオキシド、tert-ブチルヒドロパーオキシド、アセチルアセトンパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、コハク酸パーオキシド、ジセチルパーオキシジカーボネート、tert-ブチルパーオキシアセテート、tert-ブチルパーオキシマレエート、tert-ブチルパーオキシベンゾエート、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシドである。
水溶性アゾ化合物が遊離基開始剤として使用されることが好ましい。
特に好ましいものはは、Dupont-Biesteritz社製の(R)VAZO 52、(R)VAZO 64 (AIBN)、(R)VAZO 67、(R)VAZO 88、(R)VAZO 68; 並びにWako Chemicals社製のV-70 2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、V-65 2,2'-アゾビス (2,4-ジメチルバレロニトリル)、V-601ジメチル2,2'-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、V-59 2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、V-40、VF-096 1,1'-アゾビス(シクロヘキサン-1-カルボニトリル)、V-30 1-[(シアノ-1-メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、VAm-110 2,2'-アゾビス(N-ブチル-2-メチルプロピオンアミド)、VAm-111 2,2'-アゾビス(N-シクロヘキシル-2-メチルプロピオンアミド)、VA-046B 2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパンジスルフェート2水和物、VA-057 2,2'-アゾビス[N-(2-カルボキシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]4水和物、VA-061 2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]、VA-080 2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミド、VA-085 2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[2-(1-ヒドロキシブチル)]プロピオンアミド}、VA-086 2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]などのアゾ化合物である。
また、2−tert−ブチルアゾ−2−シアノプロパン、ジメチルアゾジイソブチレート、アゾジイソブチロニトリル、2−tert−ブチルアゾ−1−シアノシクロヘキサン、1−tert−アミルアゾ−1−シアノシクロヘキサンなどのアゾ系開始剤も好ましい。更に、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、エチル−3,3−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブチレート、1,1−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンなどのアルキルパーケタールも好ましい。
遊離基開始剤を上記の溶剤中で使用することが好ましい。環状オレフィン、例えば、例えばシクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘキセノール類、シクロヘキセノン類、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロオクテノール類、及び/またはシクロオクテノン類を使用することも好ましい。
官能化されたオレフィン、例えばアリルイソチオシアネート、アリルメタクリレート、2-アリルフェノール、N-アリルチオ尿素、2-(アリルチオ)-2-チアゾリン、アリルトリメチルシラン、アリルアセテート、アリルアセトアセテート、アリルアルコール、アリルアミン、アリルベンゼン、アリルシアニド、アリルシアノアセテート、アリルアニソール、トランス-2-ペンテナール、シス-2-ペンテノニトリル、1-ペンテン-3-オール、4-ペンテン-1-オール、4-ペンテン-2-オール、トランス-2-ヘキセナール、トランス-2-ヘキセン-1-オール、シス-3-ヘキセン-1-オール、5-ヘキセン-1-オール、スチレン、α-メチルスチレン、4-メチルスチレン、酢酸ビニル、9-ビニルアントラセン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、及び1-ビニル-2-ピロリドンを使用することが好ましい。
α,β−不飽和カルボン酸との反応中の雰囲気が、50〜99.9重量%、好ましくは70〜95重量%の溶剤及びα,β−不飽和カルボン酸の成分から組成されることが好ましい。
オレフィンとの反応中の雰囲気が、50〜99.9重量%、好ましくは70〜95重量%の溶剤及びオレフィンの成分から組成されることが好ましい。
上記雰囲気は、好ましくは、反応に関与しないガス状成分からなる。上記ガス状成分は、好ましくは、酸素、窒素、二酸化炭素、希ガス、水素及び/またはアルカンである。
反応は、1〜50bar、好ましくは1〜20barの圧力でα,β−不飽和カルボン酸誘導体を添加しながら行うことが好ましい。
成分Cと成分DもしくはEとの反応中、その反応液は、1〜1000000、好ましくは100〜100000の回転レイノルズ数に相当する強さの混合に付されることが好ましい。
オレフィン、α,β-不飽和カルボン酸、遊離基開始剤、溶剤、及び次亜リン酸、及び/またはそれの塩を、0.083〜10kW/m3、好ましくは0.33〜1.65kW/m3のエネルギー入力量で緊密に混合することが好ましい。
好ましい装置は、攪拌タンク、攪拌タンクカスケード、フローチューブ、バブルカラム、及びスクラバーである。
ガス状オレフィン成分は、ノズル(例えばベンチュリノズル)、ガッシングスターラー、タービンスターラー、ディスクスターラーを介して導入することが好ましい。
また本発明は、上記のハロゲン含有率が少ないモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸を上記の混合物の形で、難燃剤としてまたは難燃剤の製造のための中間体として使用することも提供する。更に本発明は、ハロゲン含有率が少ないモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸を上記の混合物の形で含む難燃剤も提供する。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、酸化防止剤、例えば芳香族アミン、立体障害フェノール(ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT))、チオビスフェノール、比較的高分子量のポリフェノール、テトラキス(メチレン[2,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート])メタン(Irganox 1010)、オクタデシル3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート(Irganox 1076)、有機ホスフィット (トリス(ノニルフェニル)ホスフィット(TNPP))、チオエステル(ジステアリル3,3'-チオジプロピオネート、ジトリデシル3,3'-チオジプロピオネート、ジラウリル3,3'-チオジプロピオネート)、金属失活剤(Irganox 1024)、ビタミンE(アルファ-トコフェロール)、ラクトン、ヒドロキシルアミンである。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、耐電防止剤、例えば脂肪酸エステル(グリセロール、ポリエチレングリコールエステル、ソルビトールエステル)、第四級アンモニウム化合物、エトキシル化アミン、アルキルスルホネートである。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、発泡剤、例えばアゾビカーボンアミド、p,p-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH)、5-フェニルテトラゾール(5PT)、p-トルエンスルホニルセミカーバジド(TSSC)、トリヒドラジノトリアジン(THT)である。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、難燃剤、例えばアルミナ3水和物、酸化アンチモン、臭素化芳香族もしくは環状脂肪族炭化水素、フェノール類、エーテル類、クロロパラフィン、ヘキサクロロシクロペンタジエン付加物(Dechloran Plus, Occidental Chemical Co)、赤リン、メラミン誘導体、メラミンシアヌレート類、ポリリン酸アンモニウム類、水酸化マグネシウムである。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、熱安定剤、例えば鉛系安定剤(二塩基性フタル酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ケイ酸鉛、一塩基性及び三塩基性硫酸鉛、二塩基性炭酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛)、混合金属塩(2-エチルヘキシルカルボン酸のバリウムカドニウム塩、バリウム亜鉛塩、及びカルシウム亜鉛塩)、ステアリン酸、リシノール酸、及び/またはラウリン酸、または置換されたフェノール、有機錫系安定剤(モノ-もしくはジアルキル錫メルカプチド(チオグリコレート)、ジアルキル錫カルボキシレート(マレエート、ラウレート、錫エステル))、補助的な熱安定剤(secondary heat stabilizers)(アルキル/アリール有機ホスフィット、不飽和脂肪酸のエポキシ化合物、及び脂肪酸エステル)である。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、耐衝撃性改良剤/加工助剤、例えばアクリレート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)、塩素化したポリエチレン(CPE)、エチレン-プロピレンターポリマー(EPT)、エチレン-酢酸ビニル(EVA)、メタクリレート-ブタジエン-スチレン(MBS)である。
本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、潤滑剤、例えば脂肪酸アミド(脂肪酸モノアミド、脂肪酸ビスアミド、オレアミド、エルカミド、エチレンビスステアラミド(EBSA)、エチレンビスオレアミド(EBOA))、脂肪酸/脂肪酸エステル(C16〜C18(パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸))、脂肪酸アルコール(セチルアルコール、ステアリルアルコール)、ワックス(パラフィンワックス、ポリエチレンワックス)、ステアリン酸金属塩(ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カドニウム、ステアリン酸鉛)である。本発明の安定化された難燃剤に好ましい添加剤は、光安定剤、例えばUV吸収剤(アルキル置換ヒドロキシベンゾフェノン類、例えば2-ヒドロキシ-4-アルコキシベンゾフェノン類、アルキル置換ヒドロキシベンゾチアゾール類、例えば2-ヒドロキシ-3,5-ジアルキルベンゾトリアゾール類)、UVクエンチャー(ニッケルジエチルジチオカルバメート及び亜鉛ジエチルジチオカルバメート、n-ブチルアミンニッケル2,2’-チオビス(4-tert-オクチルフェノレート)、ニッケルビス(モノエチル3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ホスホネート)、遊離基開始剤(ビス(2,2’,6,6’-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(HALS))、ヒドロパーオキシドを分解する剤(ジチオホスフェート類)である。
更に別の好ましいものは、アンチドリップ剤、相溶化剤、フィラー、強化材、核形成剤、レーザーマーキングのための添加剤、加水分解安定剤、連鎖延長剤、有色顔料、及び可塑剤である。
本発明は、特に、本発明のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸を、ポリエステル、ポリスチレンもしくはポリアミドなどの熱可塑性ポリマー、及び不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタンもしくはアクリレートなどの熱硬化性ポリマーのための難燃剤としてまたは難燃剤の製造のための中間体として使用することを提供する。
適当なポリエステルは、ジカルボン酸及びジアルコールから及び/またはヒドロキシカルボン酸もしくは対応するラクトンから誘導される。
使用するジカルボン酸成分またはそれのエステルが、テレフタル酸、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、5−スルホプロポキシイソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ジフェニル−p,p’−ジカルボン酸、ジフェノキシアルカンジカルボン酸、トランス−ヘキサヒドロテレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、または1,2−シクロブタンジカルボン酸を含むことが好ましい。テレフタル酸を使用することが特に好ましい。
主成分としてテレフタル酸を使用することが特に好ましい。
ジカルボン酸共成分の合計が、全ジカルボン酸成分の多くとも10モル%であることが好ましい。
ジオール成分を、純粋な形で、または他のジオールとの共成分として使用することが好ましい。
使用するジオール成分が、エチレングリコール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,3−ジオール、及びブタン−1,3−ジオールのより高級の同族体、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール、または1,4−シクロヘキサンジメタノール、特に好ましくはエチレングリコールを含むことが好ましい。エチレングリコールを主成分として使用することが好ましい。ジオール共成分の合計が、全ジオール成分の多くとも10モル%であることが好ましい。
好適なポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(Celanese社の(R)Celanex 2500、(R)Celanex 2002、及びBASF社の(R)Ultradur)、ポリ-1,4-ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシ末端基を有するポリエーテルから誘導されるブロックポリエーテルエステル; 及びポリカーボネートもしくはMBSで変性されたポリエステルである。
永続的な難燃性効果を有する合成線状ポリエステルは、ジカルボン酸成分、リン含有鎖員としての本発明による低ハロゲンモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸または本発明の方法によって製造されたモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸のジオール成分から組成される。これらのリン含有鎖員は、該ポリエステルのジカルボン酸含有量の2〜20%を占める。結果生ずるポリエステルのリン含有率は、好ましくは0.1〜5%、特に好ましくは0.5〜3%である。
上記の遊離のジカルボン酸及びジオールから出発して直接エステル化し、次いで重縮合することが好ましい。ジカルボン酸エステル、特にジメチルエステルから出発してエステル交換を行うことによって開始し、次いでこの目的に慣用の触媒を用いて重縮合を行うことが好ましい。
ポリエステルの製造中には、周知の触媒の他、慣用の添加剤(架橋剤、艶消し剤及び安定剤、核形成剤、染料、フィラーなど)を好ましく加えることもできる。
本発明の低ハロゲンモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸または本発明の方法によって製造されたモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸は、重縮合反応の前に、またはその最中にあるいはその終了の少し前に加えることが好ましい。
エステル化は、100〜300℃、特に150〜250℃の温度で行うことが好ましい。
重縮合反応は、0.1〜1.5mbarの圧力及び150〜450℃の温度、特に200〜300℃の温度で行うことが好ましい。
本発明の方法に従い製造される難燃性ポリエステル成形材料は、ポリエステル成形体に使用することが好ましい。
好ましいポリエステル成形体は、ジカルボン酸成分として主としてテレフタル酸及びジオール成分として主としてエチレングリコールを含む、フィラメント、繊維、ホイル及び成形体である。
フィラメント及び繊維の製造のための好ましい方法は、紡糸、延伸及び後処理である。ホイルの製造のための好ましい方法は、押出、プレス及び射出成形である。
難燃性ポリエステルから製造されるフィラメント及び繊維中のリン含有率は0.1〜18%、好ましくは0.5〜15%であることが好ましい。
難燃性ポリエステルから製造されるホイル中のリン含有率は0.2〜15%、好ましくは0.9〜12%であることが好ましい。
本発明の難燃性ポリエステルフィラメントは、好ましくは、単成分フィラメント中に、または他のポリマーと一緒に二成分フィラメントの一つの成分として、好ましく使用することができる。
好適なポリスチレンはポリスチレン、ポリ(p-メチルスチレン)及び/またはポリ(アルファ-メチルスチレン)である。
好適なポリスチレンが、スチレンもしくはアルファ-メチルスチレンと、ジエンもしくはアクリル酸誘導体とからなるコポリマー、例えばスチレン-ブタジエン、スチレン-アクリロニトリル、スチレン-アルキルメタクリレート、スチレン-ブタジエン-アルキルアクリレート、スチレン-ブタジエン-アルキルメタクリレート、スチレン-無水マレイン酸、スチレン-アクリロニトリル-アクリル酸メチル; スチレンコポリマーと他のポリマー(例えばポリアクリレート、ジエンポリマーもしくはエチレン-プロピレン-ジエンターポリマー)からなる耐衝撃性混合物; またはスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン-ブタジエン-スチレン、スチレン-イソプレン-スチレン、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレン、またはスチレン-エチレン/プロピレン-スチレンであることが好ましい。
適当なポリスチレンが、スチレンもしくはアルファ-メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えばスチレン-グラフトポリブタジエン、スチレン-グラフトポリブタジエン-スチレンコポリマー、スチレン-グラフトポリブタジエン-アクリロニトリルコポリマー、スチレン-及びアクリロニトリル(もしくはメタクリロニトリル)-グラフトポリブタジエン; スチレン-、アクリロニトリル-及びメタクリル酸メチル-グラフトポリブタジエン; スチレン-及び無水マレイン酸-グラフトポリブタジエン; スチレン-、アクリロニトリル-及び無水マレイン酸もしくはマレイミド-グラフトポリブタジエン; スチレン-及びマレイミド-グラフトポリブタジエン、スチレン-及びアクリル酸アルキルもしくはメタクリル酸アルキル-グラフトポリブタジエン、スチレン-及びアクリロニトリル-グラフトエチレン-プロピレン-ジエンターポリマー、スチレン-及びアクリロニトリル-グラフトポリアルキルアクリレートもしくはポリアルキルメタクリレート、スチレン-及びアクリロニトリル-グラフトアクリレート-ブタジエンコポリマー、並びにこれらの混合物、例えばABSポリマー、MBSポリマー、ASAポリマー、またはAESポリマーとして知られる混合物であることが好ましい。
ポリマーが、ジアミン及びジカルボン酸から、及び/またはアミノカルボン酸もしくは対応するラクタムから誘導されるポリアミド及びコポリアミド、例えばナイロン-2,12、ナイロン-4(ポリ-4-アミノ酪酸、(R)Nylon 4、DuPont)、ナイロン-4,6 (ポリ(テトラメチレンアジパミド)、ポリ(テトラメチレンアジピン酸ジアミド)、(R)Nylon 4/6、DuPont)、ナイロン-6 (ポリカプロラクタム、ポリ-6-アミノヘキサン酸、(R)Nylon 6、DuPont、(R)Akulon K122、DSM; (R)Zytel 7301、DuPont; (R)Durethan B 29、Bayer)、ナイロン-6,6 (ポリ(N,N'-ヘキサメチレンアジピン酸ジアミド)、(R)Nylon 6/6、DuPont、(R)Zytel 101、DuPont; (R)Durethan A30、(R)Durethan AKV、(R)Durethan AM、Bayer; (R)Ultramid A3、BASF)、ナイロン-6,9 (ポリ(ヘキサメチレンノナンジアミド)、(R)Nylon 6/9 、DuPont)、ナイロン-6,10 (ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)、(R)Nylon 6/10 、DuPont)、ナイロン-6,12 (ポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド)、(R)Nylon 6/12、DuPont)、ナイロン-6/6,6 (ポリ(ヘキサメチレンアジパミド-co-カプロラクタム)、(R)Nylon 6/66、DuPont)、ナイロン-7 (ポリ-7-アミノヘプタン酸、(R)Nylon 7、 DuPont)、ナイロン-7,7 (ポリヘプタメチレンピメルアミド、(R)Nylon 7,7、DuPont)、ナイロン-8 (ポリ-8-アミノオクタン酸、(R)Nylon 8、DuPont)、ナイロン-8,8 (ポリオクタメチレンスベラミド、(R)Nylon 8,8、DuPont)、ナイロン-9 (ポリ-9-アミノノナン酸、(R)Nylon 9、DuPont)、ナイロン-9,9 (ポリノナメチレンアゼラミド、(R)Nylon 9,9、DuPont)、ナイロン-10 (ポリ-10-アミノデカン酸、(R)Nylon 10、DuPont)、ナイロン-10,9 (ポリ(デカメチレンアゼラミド)、(R)Nylon 10,9、DuPont)、ナイロン-10,10 (ポリデカメチレンセバカミド、(R)Nylon 10,10、DuPont)、ナイロン-11 (ポリ-11-アミノウンデカン酸、(R)Nylon 11、DuPont)、ナイロン-12 (ポリラウロラクタム、(R)Nylon 12 、DuPont、(R)Grillamid L20、Ems Chemie)、m-キシレン、ジアミン及びアジピン酸から誘導される芳香族ポリアミド; ヘキサメチレンジアミン及びイソ-及び/またはテレフタル酸、必要に応じて及び変性剤としてのエラストマーから製造されるポリアミド (ポリヘキサメチレンイソフタルアミド ポリヘキサメチレンテレフタルアミド)、例えばポリ-2,4,4-トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミドまたはポリ-m-フェニレンイソフタルアミドであることが好ましい。他の適当なポリマーは、上記のポリアミドと、ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマー、または化学的に結合もしくはグラフトしたエラストマー、またはポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールもしくはポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマーである。EPDM-もしくはABS-変性ポリアミドもしくはコポリアミド、並びに加工中に縮合されるポリアミド(“RIMポリアミドシステム”)も好適である。
本発明のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸は、好ましくは、次にポリマー成形体の製造に使用される成形材料に好ましく使用される。ポリマー成形体の製造のための好ましい方法は射出成形である。
本発明を以下の実施例によって非限定的に例示する。
例1(従来技術との比較)
従来技術(V.K. Chajrullin, R. R. Shagidullin, Z. Obschei. Khim. 36 (1966), pp. 289-296)に従い、第一段階において、エチルジクロロホスファン470gを使用して、3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸の環状無水物を合成した(塩素含有率 327ppm)。充填カラム(ラッシヒリング)を用いた精留を繰り返して塩素含有率を152ppmに減少した。次いで、蒸留物を氷水を用いて加水分解した。過剰の水を蒸留して除去し、そして生成した3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸をアセトンから再結晶化した。これによって、塩素含有率が120ppmの3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸220g(理論値の37%)が得られた。
例2
圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)を最初の仕込み物として使用した。アクリル酸432g(6モル)及び7%濃度過酸化水素溶液73.4g(アクリル酸を基準にして2.5モル%)を、別々の容器から、大気圧下65〜80℃において2時間かけて滴下した。次いで、エチレンを、3barに調節した減圧弁を用いて、上記反応器中に80〜105℃の温度でエチレンを飽和するまで導入した。7%濃度過酸化水素溶液73.4g(エチレンを基準にして2.5モル%)を、一定に攪拌しながら(エネルギー入力量は0.8kW/m3)、2.5〜2.9barのエチレン圧及び80〜105℃の温度において、6時間の間一律に供給した。
解圧後、得られた水溶液を、約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを使用して残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去した。濾液の溶剤を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトンから再結晶化した。これによって、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸732g(理論値の74%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例3
例2の方法を用いて、先ず、クロトン酸516g(6モル)を、75〜90℃の温度で、7%濃度過酸化水素溶液73.4gの存在下に、水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)と混合した。次いで、得られた反応混合物を、7%濃度過酸化水素溶液73.4gの存在下にエチレンと反応させた。次いで適宜後処理することにより、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)酪酸623g(理論値の58%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例4
例2の方法を用いて、先ず、アクリル酸432g(6モル)を、65〜80℃の温度で、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(アクリル酸を基準にして1.5モル%)の存在下に、水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物と混合した。次いで、得られた反応混合物を、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(プロピレンを基準にして1.5モル%)の存在下にプロピレンと反応させた。次いで適宜後処理にすることにより、無色の固形物として3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸655g(理論値の61%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例5
次亜リン酸の50%濃度水溶液792g(6モル)と酢酸300gとの混合物を、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。この反応混合物を115℃まで加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて、上記反応器にブチレンを飽和するまで導入した。酢酸で酸性化したアゾイソブチロニトリルAIBNの5%濃度溶液51.6g(ブチレンを基準にして0.26モル%)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのブチレン圧及び125〜145℃の温度において6時間の間一律に供給した。解圧後、アクリル酸432g(6モル)及び酢酸で酸性化した5%濃度AIBN溶液51.6g(アクリル酸を基準にして0.26モル%)を、異なる供給容器から、大気圧下90〜100℃の温度で3時間かけて滴下した。
次いで、水及び酢酸から組成される溶剤を減圧下に蒸留して除去し、そしてその残渣をアセトン/ジオキサン(3:1)から再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(ブチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸695g(理論値の60%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例6
水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)を、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。この反応混合物を100℃まで加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて上記反応器にエチレンを飽和するまで導入した。5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428.4gの溶液(エチレンを基準にして1.5モル%)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのエチレン圧及び100〜130℃の温度下に、4時間の間一律に供給した。解圧後、メタクリル酸602g(7モル)及び5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液500g(メタクリル酸を基準にして1.5モル%)を、別々の供給容器から、大気圧下90〜100℃の温度で1時間かけて滴下した。
次いで、得られた水溶液を、約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを用いて残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過した除去した。濾液の溶剤を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトンから再結晶化した。無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)−2−メチルプロピオン酸591g(理論値の55%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例7
例6の方法を使用して、先ず、水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)を、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(エチレンを基準にして1.5モル%)の存在下にエチル化し、次いでこの混合物を、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液500g(チグリン酸を基準にして1.5モル%)の存在下にチグリン酸700.8g(7モル)と混合した。適宜後処理することによって、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)−2−メチル酪酸579g(理論値の50%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例8
水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)を、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。この反応混合物を120℃に加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて上記反応器に1−ヘキセンを飽和するまで導入した。5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム容器142.8g(1−ヘキセンを基準にして1.5モル%)を、一定に攪拌しながら(エネルギー入力量は1.1kW/m3)、2.5〜2.9barのヘキセン圧及び120〜140℃の温度下に、1時間の間一律に供給した。解圧後、アクリル酸432g(6モル)と5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(アクリル酸を基準に1.5モル%)を、別々の供給容器から、大気圧下90〜100℃の温度で2時間かけて滴下した。反応混合物を120℃まで加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて反応器に再び1−ヘキセンを飽和するまで導入した。
5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(1−ヘキサンを基準にして1.5モル%)を、一定して攪拌しながら、2.5〜2.9barのヘキセン圧及び120〜140℃の温度で6時間の間一律に供給した。
次いで、得られた水溶液を、約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを使用して残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去した。濾液の溶剤を減圧下に除去し、そして残渣をアミルアルコール/アセトン(2:1)から再結晶化した。これによって、無色の固形物として3−(ヘキシルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸769g(理論値の60%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例9
例8と同様にして、次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)及び濃硫酸15gを水860g中に溶解した。この混合物を、先ず、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液214g(プロピレンを基準として1.5モル%)の存在下に2時間かけてプロピレンと反応させた。次いで、アクリル酸メチル516.5g(6モル)を、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(アクリル酸メチルを基準にして1.5モル%)の存在下に、得られた混合物と混合し、次いで5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液214gの存在下にプロピレンを再び加えた。
得られた水溶液を、約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを使用して残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去し、そして濾液の溶剤を減圧下に除去した。エステルの加水分解のために、その残渣を150℃に加熱し、次いで水450g(25モル)を3時間かけて滴下した。次いで、水及び揮発性成分を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトン/ジオキサン(4:1)から再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸634g(理論値の59%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例10
水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)を、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。この反応混合物を100℃に加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて上記反応器にエチレンを飽和するまで導入した。5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428.4g(エチレンを基準にして1.5モル%)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのエチレン圧及び100〜130℃の温度で4時間の間一律に供給した。解圧後、アクリル酸216g(3モル)及び5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液214.2g(アクリル酸を基準にして1.5モル)を、別々の供給容器から、大気圧下90〜100℃の温度で1時間かけて滴下した。
エチレン圧を再び2.5〜2.9barに調節し、次いで5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液214.2gを2時間かけて計量添加することによって上記の二つのステップを適当な温度で繰り返した。次いで、アクリル酸216g(3モル)を、5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液214.2gの存在下に、得られた反応混合物と再び混合した。
次いで、得られた水溶液を、約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを使用して残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去した。その濾液の溶剤を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトンから再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸752g(理論値の76%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例11
水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)及び濃硫酸15gを、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。次いで、アクリル酸216g(3モル)及び7%濃度過酸化水素溶液36.5g(アクリル酸を基準にして2.5モル%)を、別々の供給容器から、大気圧下75〜90℃で1時間かけて滴下した。次いで、3barに調節した減圧弁を用いて、80〜105℃の温度で上記反応器にエチレンを飽和するまで導入した。7%濃度過酸化水素溶液73g(エチレンを基準にして2.5モル%)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのエチレン圧及び80〜105℃の温度で4時間の間一律に供給した。解圧後、アクリル酸216g(3モル)及び7%濃度過酸化水素溶液36.5g(アクリル酸を基準にして2.5モル%)を、別々の供給容器から、75〜90℃の温度で1時間かけて再び滴下した。次いで減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを用いてその残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去した。その濾液の溶剤を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトンから再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸772g(理論値の78%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例12
次亜リン酸の50%濃度水溶液792g(6モル)及び酢酸300gとの混合物を、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。この反応混合物を115℃まで加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて上記反応器にエチレンを飽和するまで導入した。酢酸で酸性化したアゾイソブチロニトリルAIBNの5%濃度溶液49.3g(エチレンを基準にして0.5モル%)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのエチレン圧及び120〜140℃の温度において2時間の間一律に供給した。解圧後、アクリル酸メチル258.3g(3モル)及び酢酸で酸性化したAIBNの5%濃度溶液49.3g(アクリル酸メチルを基準にして0.5モル%)を、異なる供給容器から、大気圧下90〜110℃で1時間かけて滴下した。
以下の量を応じて交互に供給した:
エチレンの存在下に、酢酸で酸性化した5%濃度AIBN溶液29.6g;
アクリル酸メチル155g、及び酢酸で酸性化した5%濃度AIBN溶液29.6g;
エチレンの存在下に、酢酸で酸性化した5%濃度AIBN溶液19.7g;
アクリル酸メチル103.3g、及び酢酸で酸性化した5%濃度AIBN溶液19.7g;
エチレンの存在下に、酢酸で酸性化した5%濃度AIBN溶液29.6g。
次いで、水及び酢酸から組成される溶剤を減圧下に蒸留して除去した。エステルの加水分解のために、その残留物を150℃に加熱し、次いで水450g(25モル)を、3時間かけて滴下した。次いで、水を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトンから再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸743g(理論値の75%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例13
1:エチル化
水860g中に溶解した次亜リン酸ナトリウム1水和物636g(6モル)を、圧力反応器(ガラス製オートクレーブ)中で最初の仕込み物として使用した。この反応混合物を100℃まで加熱した後、3barに調節した減圧弁を用いて上記反応器にエチレンを飽和するまで導入した。5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428.4g(エチレンを基準にして1.5モル)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのエチレン圧及び100〜130℃の温度で、4時間の間一律に供給した。
2.エステル化
得られた水性反応液を、約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。ブタノール700gを使用して残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去した。更に1530gのブタノールをその濾液と混合し、そしてこの混合物を、水が分離される条件下に大気圧下に加熱した。エステル化の終了後、ブタノールを減圧下に除去し、そしてその残留物を、減圧下にVigreuxカラムを用いて蒸留した。これにより、無色の液体としてn−ブチルエタンホスホナイト586g(理論値の65%)が得られた。
3.アクリル酸付加反応
上記方法によって得られたn−ブチルエタンホスホナイト450g(3モル)及びアクリル酸n−ブチル385g(3モル)を、温度計、還流冷却器、高性能攪拌機(スターラー)及び滴下漏斗を備えた1L5つ首フラスコ中で最初の仕込み物として使用した。ナトリウムブトキシド(30%)15mlを、生ずる反応温度が高くとも120℃となるような速度で、攪拌しながら滴下した。次いで、この混合物を80℃で更に20分間攪拌しながら加熱した。得られた粗製生成物を、減圧下に蒸留した。これにより、無色の液体として3−(エチル−n−ブトキシホスフィニル)プロピオン酸ブチル751g(理論値の90%)が得られた。
4.加水分解
得られた3−(エチル−n−ブトキシホスフィニル)プロピオン酸ブチル556g(2モル)を、温度計、還流冷却器、高性能攪拌機及び滴下漏斗を備えた1L5つ首フラスコ中で最初の仕込み物として使用した。水500mlを160℃で4時間かけて計量添加し、そしてブタノール/水混合物を蒸留して除去した。(蒸留によって除去したブタノールは、エチル亜ホスホン酸のエステル化に再利用した。) 得られた固形の残留物をアセトンから再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸305g(理論値の92%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例14
アセトン261g(4.5モル)及び50%濃度硫酸588g(3モル)を、次亜リン酸の50%濃度水溶液792g(6モル)と混合し、そしてこの反応混合物を還流下に8時間加熱した。冷却後、この反応混合物を、氷で冷却しながら水酸化ナトリウム溶液で中和し、そして溶剤を減圧下に蒸留して除去した。エタノールを使用して残留物を回収し、そして不溶性の塩を濾過して除去した。その濾液の溶剤を減圧下に除去した。これにより、1−ヒドロキシ−1−メチルエチルホスフィネート677g(理論値の91%)が得られた。
例15
水840ml中に溶解した1−ヒドロキシ−1−メチルエチルホスフィネート744g(6モル)を最初の仕込み物として使用し、次いでアクリル酸432g(6モル)及び5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(アクリル酸を基準にして1.5モル%)を、異なる供給容器から、95〜100℃の温度で2.5時間かけて滴下した。次いで、水を減圧下に蒸留して除去した。アセトンを、減圧下に120〜160℃の温度で熱分解的に解離させ、そして冷却トラップ中に集めた。水800mlを使用して底に残った生成物を回収した。この反応混合物を圧力反応器中で115℃に加熱し、次いで3barに調節した減圧弁を用いてこの反応器にエチレンを飽和するまで導入した。5%濃度パーオキソ二硫酸ナトリウム溶液428g(エチレンを基準にして1.5モル%)を、一定に攪拌しながら、2.5〜2.9barのエチレン圧及び100〜115℃の温度において5時間の間一律に供給した。
次いで、得られた水溶液を約5gの濃硫酸で酸性化し、そして減圧下に蒸留して水を除去した。テトラヒドロフランを用いてその残留物を回収、抽出した。不溶性の塩を濾過して除去した。その濾液の溶剤を減圧下に除去し、そしてその残渣をアセトンから再結晶化した。これにより、無色の固形物として3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸717g(理論値の72%)が得られた。塩素含有率<0.1ppm。
例16(例1の生成物を用いた腐食試験)
例1で得られた蒸留前の環状3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸無水物を氷水で加水分解した。蒸留して水を除去し、そしてその残留物を、1:2部の比率でグリコールと混合した。全浸漬試験において230℃で1.4571スチールを用いた腐食による損失量は0.34mm/aであった。
例17(例2の生成物を用いた腐食試験)
例2から得られた3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸を、1:2部の比率でグリコールと混合した。全浸漬試験において230℃で1.4571スチールを用いた腐食による損失量は<0.01mm/aであった。
この腐食率は、例16よりもかなり有利である。上記腐食試験は、難燃剤、難燃性ポリマー成形材料及び/または難燃性ポリマー成形体の加工に使用する際の該難燃剤の好適さの証拠である。

Claims (9)

  1. A)次式(I)
    Figure 0005469798
    [式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 及びR は、同一かまたは異なり、互いに独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、及び/またはフェニルであり、
    X及びYは、同一かまたは異なり、互いに独立して、H、Li、Na、KまたはNH である]
    で表されるモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸98〜100重量%、及び
    B)ハロゲン0〜2重量%、
    を含み、上記成分の合計が常に100重量%である混合物を製造する方法であって、
    ステップ1において、次式II
    Figure 0005469798
    [式中、Xは、H、Na、KまたはNH である]
    で表される次亜リン酸またはその塩(成分C)を、ケトンと反応させて、1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートとし、そして
    ステップ2において、ステップ1からの1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に次式III
    Figure 0005469798
    [式中、R 、R 及びR は式Iにおいて定義した通りであり、そしてZは、H、C 1−18 −アルキルまたはC 6−18 −アリールであるか、あるいはYである]
    で表されるα,β−不飽和カルボン酸誘導体(成分D)と反応させ、次いで、ステップ3において、ケトンを除去し、そしてステップ4において、生じた反応混合物を、遊離基開始剤の存在下に、次式IV
    Figure 0005469798
    [式中、R 、R 、R 及びR は、式Iにおいて定義した通りである]
    で表されるオレフィン(成分E)と反応させることを含むか、あるいは
    ステップ2において、ステップ1からの1−ヒドロキシ−1−ジアルキルホスフィネートを遊離基開始剤の存在下に次式IV
    Figure 0005469798
    [式中、R 、R 、R 及びR は、式Iにおいて定義した通りである]
    で表されるオレフィン(成分E)と反応させ、ステップ3において、ケトンを除去し、そしてステップ4において、生じた反応混合物を、遊離基開始剤の存在下に、次式III
    Figure 0005469798
    [式中、R 、R 及びR は式Iにおいて定義した通りであり、そしてZは、H、C 1−18 −アルキルまたはC 6−18 −アリールであるか、あるいはYである]
    で表されるα,β−不飽和カルボン酸誘導体(成分D)と反応させる、
    ことを含む、上記方法。
  2. 前記混合物が、上記式(I)のモノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸99.9995〜100重量%及びハロゲン0〜0.0005重量%を含む、請求項1に記載の方法。
  3. XがHであり、そしてZがH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記モノカルボキシ官能化ジアルキルホスフィン酸が、3−(エチルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)プロピオン酸、3−(エチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3−(エチルヒドロキシホスフィニル)−2−メチルプロピオン酸、3−(ブチルヒドロキシホスフィニル)−プロピオン酸、3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3−(ブチルヒドロキシホスフィニル)酪酸、3−(エチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3−(ブチルヒドロキシホスフィニル)ペンタン酸、3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)−2−メチルプロピオン酸、3−(ブチルヒドロキシホスフィニル)−2−メチルプロピオン酸、3−(エチルヒドロキシホスフィニル)−2−メチル酪酸、3−(プロピルヒドロキシホスフィニル)−2−メチル酪酸、及び/または3−(ブチルヒドロキシホスフィニル)−2−メチル酪酸である、請求項1または2に記載の方法。
  5. 遊離基開始剤が、過酸化物生成化合物、パーオキソ化合物、及び/またはアゾ化合物である、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 遊離基開始剤が、過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化リチウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、パーオキソ二硫酸ナトリウム、パーオキソホウ酸カリウム、過酢酸、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ−tert−ブチル、パーオキソ二硫酸、アゾジイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド及び/または2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライドである、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 成分Cが、次亜リン酸のアンモニウム塩またはナトリウム塩である、請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
  8. α,β−不飽和カルボン酸が、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸、アクリル酸ヒドロキシエチル、クロトン酸、クロトン酸エチル、チグリン酸(トランス−2,3−ジメチルアクリル酸)、(トランス−)2−ペンテン酸、フラン−2−カルボン酸、及び/またはチオフェン−2−カルボン酸である、請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
  9. オレフィンが、エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、スチレン、及び/またはα−メチルスチレンである、請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
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