JP5469118B2 - 長尺物の内面めっき用の補助電極 - Google Patents
長尺物の内面めっき用の補助電極 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5469118B2 JP5469118B2 JP2011086289A JP2011086289A JP5469118B2 JP 5469118 B2 JP5469118 B2 JP 5469118B2 JP 2011086289 A JP2011086289 A JP 2011086289A JP 2011086289 A JP2011086289 A JP 2011086289A JP 5469118 B2 JP5469118 B2 JP 5469118B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spacer
- auxiliary electrode
- spherical
- auxiliary
- anode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
しかしながら、長尺の管状物品の内面側では、電気の流れが悪く、管状物品の内面へのめっき金属の析出状態はよくなかった。
補助電極は、線状の可撓性を有する導電体で形成される補助陽極と、補助陽極に巻き付けられる補助電極スペーサから構成され、
補助電極スペーサは、非導電性で球状又は楕円球状のスペーサ球状部と、複数のスペーサ球状部を、間隔を置いて長手方向に連続して紐状に連結する可撓性のスペーサ連結部から長尺状に形成され
補助電極は、複数の補助電極スペーサが、補助陽極の周囲にスペーサ連結部同士が重なるように巻き付けられるとともに、管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、補助陽極が管状物品の内面に接触しないで、且つスペーサ球状部同士が重なり合わない密度で巻き付けられることを特徴とする長尺物の内面めっき用の補助電極である。
スペーサ連結部は非導電性の合成繊維又は合成樹脂で形成されているため、可撓性に優れ、補助陽極に巻き付けることが容易であり、めっき液に浸漬しても強度が低下することが少なく、耐久性に優れている。
補助電極の外周には、複数の補助電極スペーサが補助陽極の周囲にスペーサ連結部同士が重なるように巻き付けられるため、スペーサ連結部同士が網目状に重なり合って、スペーサ球状部が大きくずれないようにすることができる。
なお、本発明の補助電極10は、管状物品の内面にめっきをする場合に広く使用することができる。また、亜鉛めっき以外の他のめっきにも使用することができる。
めっき槽1内にめっき液2が入れられて、めっき液2内には水酸化ナトリウム及びシアン化ナトリウムと亜鉛イオンが含まれている。さらに、めっき槽1内には亜鉛板で形成される陽電極3、4が挿入され、被めっき物であるフィラーパイプ20の内部には補助電極10が挿入されている。補助電極10については後述する。
なお、フィラーパイプ20は、めっき工程の前に、脱脂工程、洗浄工程により表面を清浄にされる。
フィラーパイプ20は、めっきハンガー30に取り付けられてめっき槽1内に浸漬される。めっきハンガー30は、陰極板31と陽極板35から構成され、陰極板31と陽極板35は中央付近で相互に絶縁されて接合されている。
フィラーパイプ20の保持は、開口部を有するリング状に形成された陰極板保持部33に嵌め込んで保持したり、フィラーパイプ20の外面に形成されたブリーザーパイプ等に引っ掛けてもよい。
フィラーパイプ20は、図3に示すように、フィラーパイプ内面21の上部に燃料を注入する注入部22が設けられ、下方には自動車の車体の形状に沿って、屈曲部23が2箇所形成されている。屈曲部23の数は、自動車の車体に形状に応じて変化する。注入部22は燃料注入ガン(図示せず)を保持するために内部に張出した注入張出部24が形成され、注入張出部24の中央には注入口25が形成されている。
補助陽極11は、ステンレススチール等の金属製の多数のワイヤーを編んで形成される。このため、可撓性と強度に優れ、管状物品であるフィラーパイプ20の内部に補助電極10を挿入するときに注入部22から挿入して、屈曲部23が複数個存在しても、フィラーパイプ20の形状に応じて、フィラーパイプ内面21に沿って、他方の出口端まで押し込むことが容易である。また、めっき液2のアルカリ性にも耐久性を有することができる。
なお、補助陽極11の上側の先端には、上述したように補助陽極端部15が形成され、補助陽極端部15には、貫通孔が形成され、この貫通孔に補助陽極止め具16が挿入され、陽極板端部37の孔にネジ、クリップ等で取り付けられる。
このため、スペーサ球状部13が可撓性を有しなくても、補助電極スペーサ12全体を可撓性にすることができ、補助陽極11の外周に長尺状の補助電極スペーサ12を巻きつけることができる。そして、補助電極スペーサ12は、補助陽極11がフィラーパイプ20の内面に接触することを防止して、フィラーパイプ20の内面に確実にめっきを施すことができる。
さらに、スペーサ球状部13は、球状又は楕円球状であるため、エッジ部分がなく、フィラーパイプ内面21と接触しても磨耗して削れることがなく、磨耗したものがめっき表面に付着することもない。
上記のように、スペーサ球状部13とスペーサ連結部14を異なる材質のもので製造することができるため、スペーサ球状部13は硬度が大きく、フィラーパイプ内面21をスムースに摺動する材料を、スペーサ連結部14は可撓性に優れた材料を、それぞれに選択することができる。そのため、摺動性と可撓性に優れた補助陽極11を得ることができる。
そして、補助電極10をフィラーパイプ20に挿入するときに、スペーサ球状部13がフィラーパイプ内面21と接触しても、スペーサ球状部13を補助陽極11の表面に所定の間隔で保持して、補助陽極11がフィラーパイプ内面21に接触しないようにすることができる。
なお、補助電極スペーサ12であるスペーサ球状部13の大きさは、図5に示した実施の形態と同様である。
また、スペーサ球状部13とスペーサ連結部14は非導電性の合成樹脂で一体的に形成された場合には、スペーサ球状部13とスペーサ連結部114の連結部分に角部がなく、スムースな連続面を形成することができ、屈曲させても応力集中することがないため、耐久性に優れている。
なお、補助電極スペーサ12であるスペーサ球状部13の大きさ(図7のA)及びスペーサ連結部14の太さ(図7のB)は、図5に示した第1の実施の形態と同様である。
2 めっき液
10 補助電極
11 補助陽極
12 補助電極スペーサ
13 スペーサ球状部
14 スペーサ連結部
20 フィラーパイプ(管状物品)
21 フィラーパイプ内面
Claims (6)
- 管状物品に電気めっきを行うときに、該管状物品の内面に電気めっきを施すために上記管状物品の内部に挿入されて使用される補助電極において、
該補助電極は、線状の可撓性を有する導電体で形成される補助陽極と、該補助陽極に巻き付けられる補助電極スペーサから構成され、
該補助電極スペーサは、非導電性で球状又は楕円球状のスペーサ球状部と、複数の該スペーサ球状部を間隔を置いて長手方向に連続して紐状に連結する可撓性のスペーサ連結部から長尺状に形成され、
上記補助電極は、複数の上記補助電極スペーサが、上記補助陽極の周囲に上記スペーサ連結部同士が重なるように巻き付けられるとともに、上記管状物品の内部に上記補助電極が挿入されたときに、上記補助陽極が上記管状物品の内面に接触しないで、且つ上記スペーサ球状部同士が重なり合わない密度で巻き付けられることを特徴とする長尺物の内面めっき用の補助電極。 - 上記スペーサ球状部の直径は、上記スペーサ連結部の直径の2倍よりも大きい請求項1に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
- 上記スペーサ球状部は、非導電性の合成樹脂又はセラミックで形成され、上記スペーサ連結部は非導電性の合成繊維又は合成樹脂で形成され、上記スペーサ球状部の中心部に形成されたスペーサ球状部孔に上記スペーサ連結部が嵌挿され、上記スペーサ球状部を間隔を置いて連結した請求項1又は請求項2に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
- 上記スペーサ球状部と上記スペーサ連結部は非導電性の合成樹脂で一体的に形成された請求項1又は請求項2に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
- 上記補助陽極は、金属製の多数のワイヤーを編んで形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
- 上記楕円球状のスペーサ球状部は、長手方向の断面形状が楕円形、又は先端部分が円弧状の山形の形状である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011086289A JP5469118B2 (ja) | 2010-04-13 | 2011-04-08 | 長尺物の内面めっき用の補助電極 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010092092 | 2010-04-13 | ||
JP2010092092 | 2010-04-13 | ||
JP2011086289A JP5469118B2 (ja) | 2010-04-13 | 2011-04-08 | 長尺物の内面めっき用の補助電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011236500A JP2011236500A (ja) | 2011-11-24 |
JP5469118B2 true JP5469118B2 (ja) | 2014-04-09 |
Family
ID=45324787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011086289A Expired - Fee Related JP5469118B2 (ja) | 2010-04-13 | 2011-04-08 | 長尺物の内面めっき用の補助電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5469118B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5846988B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2016-01-20 | 株式会社Fts | 長尺物の内面めっき用の補助電極 |
JP6115999B2 (ja) * | 2013-06-13 | 2017-04-19 | 株式会社Fts | 長尺物の内面めっき用の内面電極 |
-
2011
- 2011-04-08 JP JP2011086289A patent/JP5469118B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011236500A (ja) | 2011-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8083910B2 (en) | Insulating spacer for plating inner surface and auxiliary anode unit | |
US6103076A (en) | Auxiliary anode element suitable for use in electroplating a bent tubular workpiece | |
US7452004B2 (en) | Pipe connecting structure | |
JP2013060623A (ja) | 長尺物の内面めっき用の補助電極 | |
JP5469118B2 (ja) | 長尺物の内面めっき用の補助電極 | |
CN104884117A (zh) | 吸引导管 | |
CN104704153B (zh) | 管状保护套筒 | |
US20070278093A1 (en) | Electrical conductive contact ring for electroplating or electrodeposition | |
EP1304519A2 (en) | Process for making a fluid-impermeable layer, and an impermeable hose | |
JP6115999B2 (ja) | 長尺物の内面めっき用の内面電極 | |
JP5807962B2 (ja) | 長尺物の内面めっき用の補助電極 | |
JP5846988B2 (ja) | 長尺物の内面めっき用の補助電極 | |
CN103851280A (zh) | 燃料管路 | |
CN102428590B (zh) | 作为设备用电池的原电池 | |
CN101275258A (zh) | 树脂镀制品的制造方法以及该方法所用的待镀制树脂成形品 | |
JP2017210667A (ja) | 管状物品の内面めっき用の内面電極 | |
JP2015065783A (ja) | ワイヤハーネス | |
US20150184310A1 (en) | Pipe surface treating method for fuel cell system | |
JP2008156738A (ja) | ニッケル電気めっき膜およびその製法 | |
JP6533652B2 (ja) | 端子部材のめっき方法およびめっき装置 | |
JP2012092901A (ja) | チューブ | |
JPH1112791A (ja) | 金属パイプの内面めっき装置 | |
JP2009011242A (ja) | 海中網用防汚素材 | |
JPH11304565A (ja) | センサ | |
JP3231020U (ja) | 穂先竿 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5469118 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |