JP5846988B2 - 長尺物の内面めっき用の補助電極 - Google Patents

長尺物の内面めっき用の補助電極 Download PDF

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本発明は、管状物品の内面に電気めっきを施すために使用される内面めっき用の補助電極に関するものである。特に、屈曲した管状物、例えば自動車のフィラーパイプ等の内面に電気めっきを施すために管状物品の内部に挿入されて使用される内面めっき用の補助電極に関するものである。
従来、金属製の物品に電気めっきを施すには、めっき槽内のめっき液に電極と被めっき物を浸漬して、電極を陽極、被めっき物を陰極にしてその間に通電して、めっき液中のイオン化した金属を被めっき物に析出させ、めっきを行っていた。
しかしながら、長尺の管状物品の内面側では、電気の流れが悪く、管状物品の内面へのめっき金属の析出状態はよくなかった。
そのため、図14に示すように、中空状の被めっき物120の内部に補助陽極110を挿入し、補助陽極110をスペーサ111でカバーして補助陽極110が被めっき物120に接触しないようにするものがある。スペーサ111は、めっき液が補助陽極110と被めっき物120の内面との間で流通し、電流が流れるように孔112が多数設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この場合には、被めっき物120は直線状に形成されたものを対象としており、複雑に屈曲し、内面に突起等を有する被めっき物120は、スペーサ111の孔112やその周囲の突起に引っかかり、補助陽極110とスペーサ111の挿入と、取出しがスムースにできなかった。
また、図15と図16に示すように、中空状の被めっき物220の内部に補助陽極210を挿入し、補助陽極210を複数個の筒体211でカバーして補助陽極210が被めっき物220に接触しないようにするものがある(例えば、特許文献2参照。)。この補助陽極210は柔軟性を有し、多数の筒体211を隙間なく補助陽極210に被せて、多数の筒体211が相互に曲がることにより、補助陽極210が屈曲可能に形成されている。
この筒体211は、図15に示すように、4枚の枠板214と、枠板214の間の開口212が周面に形成され、筒体211の両端は板状の端部213が形成され、枠板214を保持している。開口212によりめっき液が補助陽極210に接するように出入することができ、端部213の中心には孔が形成され、孔に補助陽極210が挿入されている。枠板214の先端が中空状の被めっき物220の内面と接触し、補助陽極210を被めっき物220の内部の中心位置に保持している。端部213は、隣接する筒体211の端部213と当接し、筒体211は互いに屈曲可能に補助陽極210に取付けられているため、補助陽極210は、被めっき物220の屈曲に対応して屈曲することができる。
しかしながら、この場合には、中空状の被めっき物220の内面との接触面積を減らすためと、補助陽極210付近のめっき液の循環を良くするために、枠板214の肉厚を薄く形成しているため、枠板214が変形し易い。枠板214が変形すると、筒体211の内部で補助陽極210の位置が所定位置からずれて、被めっき物220の内面のめっきの付き具合いがばらつくことになる。
また、枠板214の先端部分は、薄肉で形成されているため、図16に示すように、屈曲した被めっき物220であるフィラーパイプに挿入された場合には、枠板214の先端部分が磨耗しやすく、磨耗した枠板214の粉末がめっき液中に浮遊して、被めっき物220のめっき表面に付着したり、めっき膜に巻き込まれたりして、表面状態に問題が生じることがある。
さらに、図17に示すように、補助電極スペーサ312として、長手方向の断面形状が楕円形で両端が細くなったスペーサ球状部314を紐状のスペーサ連結部313で連結するものがある(例えば、特許文献3参照。)。
この補助電極スペーサ312を製造する場合には、紐状のスペーサ連結部313を、スペーサ球状部314を形成するキャビティーが設けられた成形金型にセットして、そのキャビティーに合成樹脂を注入する
そうすると、図18に示すように、スペーサ球状部314を形成する合成樹脂が成形金型内で固化するときに、中心部分であるスペーサ連結部313に向けて収縮するが、その収縮力は、スペーサ球状部314の両端の肉厚の薄い部分では小さくなる。図18における矢印は、収縮力の大きさをその長さで示した模式図である。
そのため、補助電極スペーサ312を成形した後では、図19に示すように、スペーサ球状部314の両端では、隙間315が生じることとなる。
そのため、スペーサ球状部314がスペーサ連結部313からずれやすくなったり、めっき液に浸漬したときに、隙間315にめっき液が溜まりやすくなったりして、めっき液が外部に排出されこととなる。
さらに、隙間315に被めっき物のエッジ部分が引っ掛かり、補助陽極を被めっき物の内部に挿入あるいは取り出す作業に手間がかかることとなる。
特開2007−39779号公報 特許第3081558号公報 特開2011−236500号公報
そのため、本発明は、屈曲した管状物品にも挿入が容易で、めっき液の消耗が少なく、管状物品の内面のめっきを良好に行うことのできる補助電極を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、管状物品に電気めっきを行うときに、管状物品の内面に電気めっきを施すために管状物品の内部に挿入されて使用される補助電極において、
補助電極は、線状の可撓性を有する導電体で形成される補助陽極と、補助陽極に巻き付けられる補助電極スペーサから構成され、
補助電極スペーサは、非導電性のスペーサ突起部と、複数のスペーサ突起部を、間隔を置いて長手方向に連続して紐状に連結する可撓性のスペーサ連結部から長尺状に形成され、スペーサ突起部は、スペーサ連結部よりも外径が大きく形成されるとともに、円柱形状又は多角柱形状になるように形成され、補助電極は、複数の補助電極スペーサが、補助陽極の周囲にスペーサ連結部同士が重なるように巻き付けられるとともに、管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、補助陽極が管状物品の内面に接触しないで、且つスペーサ突起部同士が重なり合わない密度で巻き付けられることを特徴とする長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項1の本発明では、補助電極は、線状の可撓性を有する導電体で形成される補助陽極と、補助陽極に巻き付けられる補助電極スペーサから構成されるため、屈曲部を有する管状物品の内部に挿入して、管状物品の形状に応じて補助電極を沿わせることができ、補助電極スペーサは補助陽極が管状物品の内面に接触することを防止して、管状物品の内面に確実にめっきを施すことができる。
補助電極スペーサは、非導電性のスペーサ突起部と、複数のスペーサ突起部を、間隔を置いて長手方向に連続して紐状に連結する可撓性のスペーサ連結部から長尺状に形成される。このため、補助電極が管状物品の内部に挿入されたときに、非導電性のスペーサ突起部が管状物品の内面に当接して、補助陽極が管状物品の内面に接触することを防止するとともに、スペーサ突起部の表面が管状物品の内面に対して摺動しやすく、補助電極を管状物品に挿入と引き抜きをする作業が容易である。
スペーサ突起部は、スペーサ連結部よりも外径が大きく形成されるとともに、円柱形状又は多角柱形状になるように形成される。このため、補助電極スペーサを製造するときに、紐状のスペーサ連結部を成形金型にセットして、そのキャビティーに合成樹脂を注入するが、スペーサ突起部を形成する合成樹脂が成形金型内で固化するときに、スペーサ突起部の収縮が略均一であり、スペーサ突起部がスペーサ連結部に均一に確実に固定されるとともに、スペーサ突起部の両端においても、スペーサ連結部との間に隙間が生じることがない。
そのため、スペーサ突起部がスペーサ連結部からずれることがなく、補助電極スペーサをめっき液に浸漬したときに、めっき液が溜まる部分がないため、めっき液が補助電極について外部に排出されことがない。また、補助電極スペーサが被めっき物のエッジ部分に引っ掛かることがなく、補助陽極を被めっき物の内部に挿入あるいは取り出す作業が容易である。
補助電極は、複数の補助電極スペーサが、補助陽極の周囲にスペーサ連結部同士が重なるように巻き付けられるため、スペーサ連結部同士が網目状に重なり合って、スペーサ球状部がその重なりを乗り越えて移動することがなく、補助電極の挿入時に大きくずれないようにすることができ、スペーサ球状部を所定の間隔で保持して、補助陽極が管状物品の内面に接触しないようにすることができる。
管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、補助陽極が管状物品の内面に接触しないで、且つスペーサ球状部同士が重なり合わない密度で巻き付けられる。このため、スペーサ球状部が外方に突出して、補助電極の外形の一部が突出することがなく、補助電極の可撓性を維持して、補助電極を管状物品の内部に挿入しやすくし、補助陽極が管状物品の内面に接触しないようにすることができる。
請求項2の本発明は、スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が円形である長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項2の本発明では、スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が円形であるため、スペーサ突起部を成形しやすく、管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、補助陽極が管状物品の内面に接触したときでも、管状物品の内面を滑りやすく、補助電極を管状物品の内部に挿入しやすく、取出しやすい。
請求項3の本発明は、スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が多角形である長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項3の本発明では、スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が多角形であるため、管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、補助陽極が管状物品の内面に接触したときでも、多角形の角部分が管状物品の内面に接触する面積が少なく、管状物品の内面のめっきがムラなく行うことができるとともに、管状物品の内面を滑りやすく、補助電極を管状物品の内部に挿入しやすく、取出しやすい。
なお、多角形には、三角形、四角形、五角形等のものを含むものである。
請求項4の本発明は、スペーサ突起部は、外周面が長手方向に平坦である長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項4の本発明では、スペーサ突起部は、外周面が長手方向に平坦であるため、管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、補助陽極が管状物品の内面に接触したときでも、長手方向に凹凸がないため、管状物品の内面を滑りやすく、補助電極を管状物品の内部に挿入しやすく、取出しやすい。
請求項5の本発明は、スペーサ突起部は、外周面に複数の凹部が形成された長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項5の本発明では、スペーサ突起部は、外周面に複数の凹部が形成されたため、凹部が溝の場合には、スペーサ突起部の表面部分のめっき液の流れがよく、凹部が円形等の凹みである場合には、管状物品の内面にスペーサ突起部が接触する面積が少なく、管状物品の内面のめっきがムラなく行うことができる。
請求項6の本発明は、スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が長手方向に略同じように形成されるとともに、両側の端部では、角部が丸くなるように形成された長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項6の本発明では、スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が長手方向に略同じように形成されるとともに、両側の端部では、角部が丸くなるように形成された。このため、管状物品の内部に補助電極が挿入されたときに、スペーサ突起部が管状物品の内面に接触したときでも、スペーサ突起部のコーナー部の丸くなった角部が管状物品の内面を滑りやすく、補助電極を管状物品の内部に挿入しやすく、取出しやすい。
請求項7の本発明は、スペーサ突起部は、非導電性の合成樹脂又はセラミックで形成され、スペーサ連結部は非導電性の合成繊維又は合成樹脂で形成され、スペーサ突起部に形成されたスペーサ突起部孔にスペーサ連結部が嵌挿され、スペーサ突起部を、間隔を置いて連結した長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項7の本発明では、スペーサ突起部は、非導電性の合成樹脂又はセラミックで形成されるため、管状物品の内面に接触しても摩擦が少なく挿入性に優れるとともに、めっき液に浸漬しても腐食することが少なく、耐久性に優れている。
スペーサ連結部は非導電性の合成繊維又は合成樹脂で形成されているため、可撓性に優れ、補助陽極に巻き付けることが容易であり、めっき液に浸漬しても強度が低下することが少なく、耐久性に優れている。
請求項8の本発明は、スペーサ突起部とスペーサ連結部は非導電性の合成樹脂で一体的に形成された長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項8の本発明では、スペーサ突起部とスペーサ連結部は非導電性の合成樹脂で一体的に形成されたため、1回の成形工程で製造でき、製造が容易であり、コストも低下させることができる。
請求項9の本発明は、補助陽極は、金属製の多数のワイヤーを編んで形成された長尺物の内面めっき用の補助電極である。
請求項9の本発明では、補助陽極は、金属製の多数のワイヤーを編んで形成されたため、可撓性と強度に優れ、管状物品の内部に補助電極を挿入するときに一方の端から挿入して他方の端まで押し込むことが容易である。
スペーサ突起部は、スペーサ連結部よりも外径が大きく形成されるとともに、長手方向に対して直角の断面形状が長手方向に略同じように形成されるため、補助電極スペーサを製造するときに、スペーサ突起部を形成する合成樹脂が成形金型内で固化するときに、スペーサ突起部の収縮が略均一であり、スペーサ突起部がスペーサ連結部に均一に確実に固定されるとともに、スペーサ突起部の両端においても、スペーサ連結部との間に隙間が生じることがない。
そのため、スペーサ突起部がスペーサ連結部からずれることがなく、補助電極スペーサをめっき液に浸漬したときに、めっき液が溜まる部分がないため、めっき液が補助電極について外部に排出されことがない。また、補助電極スペーサが被めっき物のエッジ部分に引っ掛かることがなく、補助陽極を被めっき物の内部に挿入あるいは取り出す作業が容易である。
本発明の実施の形態で使用するめっき装置の概念図である。 本発明の実施の形態で使用するめっきハンガーの側面図である。 本発明の実施の形態である補助電極を管状物品の内部に使用した状態の断面図である。 本発明の実施の形態である補助電極の一部拡大平面図である。 本発明の実施の第1の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図である。(a)は、補助電極スペーサの正面図であり、(b)は、(a)のA―A線に沿った断面図である。 本発明の実施の第1の形態である補助電極の補助電極スペーサを成形したときにスペーサ突起部が収縮する度合いを示す模式図である。 本発明の実施の第1の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図であり、補助電極スペーサの表面に長手方向に対して斜めに溝を形成した一部拡大正面図である。 本発明の実施の第1の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図であり、補助電極スペーサの表面に幅方向に溝を形成した一部拡大正面図である。 本発明の実施の第1の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図であり、補助電極スペーサの表面に複数の円形の凹部を形成した一部拡大正面図である。 本発明の実施の第1の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図であり、補助電極スペーサの中心から外れて下部に補助電極スペーサ連結部を取付けた一部拡大正面図である。 本発明の実施の第2の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図である。(a)は、補助電極スペーサの正面図であり、(b)は、(a)のB―B線に沿った断面図である。 本発明の実施の第3の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図である。(a)は、補助電極スペーサの正面図であり、(b)は、(a)のC―C線に沿った断面図である。 本発明の実施の第4の形態である補助電極の補助電極スペーサの一部拡大正面図である。(a)は、補助電極スペーサの正面図であり、(b)は、(a)のD―D線に沿った断面図である。 従来の補助電極の使用状態を示す断面図である。 従来の他の補助電極に使用される筒体の斜視図である。 従来の他の補助電極の使用状態を示す断面図である。 従来の他の補助電極の補助電極スペーサの一部拡大平面図である。 従来の他の補助電極の補助電極スペーサを成形したときにスペーサ突起部が収縮する度合いを示す模式図である。 従来の他の補助電極の補助電極スペーサの一部拡大断面図である。
本発明の実施の形態について、管状物品である自動車用のフィラーパイプ20の内面に亜鉛めっきをする場合を例に取り、そのめっきに使用する補助電極10とめっきについて、図1〜図13に基づき説明する。
なお、本発明の補助電極10は、管状物品の内面にめっきをする場合に広く使用することができる。また、亜鉛めっき以外の他のめっきにも使用することができる。
フィラーパイプ20等の管状物品は、図1に示すように行われる。
めっき槽1内にめっき液2が入れられて、めっき液2内には水酸化ナトリウム及びシアン化ナトリウムと亜鉛イオンが含まれている。さらに、めっき槽1内には亜鉛板で形成される陽電極3、4が挿入され、被めっき物であるフィラーパイプ20の内部には補助電極10が挿入されている。補助電極10については後述する。
なお、フィラーパイプ20は、めっき工程の前に、脱脂工程、洗浄工程により表面を清浄にされる。
陽電極3、4には、陽極リード線5が取り付けられ、補助電極10には補助陽極リード線6が取り付けられている。フィラーパイプ20には陰極リード線7が取り付けられている。陽極リード線5と補助陽極リード線6はめっき電流の供給装置(図示せず)の陽極に、陰極リード線7はめっき電流の供給装置の陰極に接続されて、供給装置から電流が供給されてめっきが行われる。
このとき、フィラーパイプ20はめっき槽1内に並んで多数浸漬されて、めっきが行われるが、めっき槽1内のフィラーパイプ20の保持は図2に示すように行われる。
フィラーパイプ20は、めっきハンガー30に取り付けられてめっき槽1内に浸漬される。めっきハンガー30は、陰極板31と陽極板35から構成され、陰極板31と陽極板35は中央付近で相互に絶縁されて接合されている。
陰極板31の上方の先端は、断面略U字形に曲げられて陰極板係合部32を形成している。陰極板係合部32は、めっき槽1に設けられた陰極バー8に係合され、めっきハンガー30とフィラーパイプ20は、めっき槽1内に保持される。陰極バー8には供給装置から陰極電流が供給され、めっきハンガー30の陰極板31と電気的に接続される。
陰極板31の下方の先端には陰極板保持部33が形成され、管状物品であるフィラーパイプ20が保持される。陰極板保持部33は、フィラーパイプ20を保持するとともに、フィラーパイプ20に陰極電流を供給し、フィラーパイプ20の外周面部と内面(フィラーパイプ内面21)を電気めっきすることができる。
フィラーパイプ20の保持は、開口部を有するリング状に形成された陰極板保持部33に嵌め込んで保持したり、フィラーパイプ20の外面に形成されたブリーザーパイプ等に引っ掛けたりしてもよい。
陽極板35の上方の先端は、陽極板接続部36を形成し、陽極板接続部36を介して供給装置から陽極電流が供給される。陽極板35の下方の先端は、陽極板端部37が形成され、陽極板端部37には、後述する補助電極10の先端に形成される補助陽極端部15が補助電極止め具16に取りつけられる。これにより、陽極板35から陽電流が補助電極10に供給される。
次に、第1の実施の形態について、補助電極10とフィラーパイプ20について、図3〜図10に基づき説明する。
フィラーパイプ20は、図3に示すように、フィラーパイプ内面21の上部に燃料を注入する注入部22が設けられ、下方には自動車の車体の形状に沿って、屈曲部23が2箇所形成されている。屈曲部23の数は、自動車の車体に形状に応じて変化する。注入部22は燃料注入ガン(図示せず)を保持するために内部に張出した注入張出部24が形成され、注入張出部24の中央には注入口25が形成されている。
補助電極10は、図4に示すように、線状の可撓性を有する導電体で形成される補助陽極11と、補助陽極11に巻き付けられる複数本の補助電極スペーサ12から構成される。
補助陽極11は、ステンレススチール等の金属製の多数のワイヤーを編んで形成される。このため、可撓性と強度に優れ、管状物品であるフィラーパイプ20の内部に補助電極10を挿入するときに注入部22から挿入して、屈曲部23が複数個存在しても、フィラーパイプ20の形状に応じて、フィラーパイプ内面21に沿って、他方の出口端まで押し込むことが容易である。また、めっき液2のアルカリ性にも耐久性を有することができる。
補助陽極11は、金属製の多数のワイヤー以外でも、可撓性と導電性を有するものであれば使用することができる。
なお、補助陽極11の上側の先端には、図2に示すように、補助陽極端部15が形成され、補助陽極端部15には、貫通孔が形成され、この貫通孔に補助陽極止め具16が挿入され、陽極板端部37の孔にネジ、クリップ等で取り付けられる。
補助電極スペーサ12は、非導電性のスペーサ突起部14と複数のスペーサ突起部14を、間隔を置いて長手方向に連続して紐状に連結する可撓性のスペーサ連結部13から長尺状に形成される
このため、スペーサ突起部14が可撓性を有しなくても、補助電極スペーサ12全体を可撓性にすることができ、補助陽極11の外周に複数本の長尺状の補助電極スペーサ12を巻きつけることができる。そして、補助電極スペーサ12は、補助陽極11がフィラーパイプ20の内面に接触することを防止して、フィラーパイプ20の内面に確実にめっきを施すことができる。
補助電極スペーサ12のスペーサ突起部14は、第1の実施の形態では、図5に示すように、円筒状のスペーサ突起部14である。図5(a)は、補助電極スペーサ12の正面図であり、(b)は、図5(a)のA―A線に沿ったスペーサ突起部14の断面図である。
スペーサ突起部14は、補助電極10がフィラーパイプ20の内部に挿入されたときに、屈曲部があっても非導電性で円柱状のスペーサ突起部14がフィラーパイプ内面21に当接して、補助陽極11がフィラーパイプ内面21に接触することを防止することができる。このため、補助電極10により確実にフィラーパイプ内面21の電気めっきをすることができる。
スペーサ突起部14は、非導電性の合成樹脂又はセラミックで形成されることが好ましい。例えば、合成樹脂では、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等を使用することができる。合成樹脂又はセラミックを使用することができるためフィラーパイプ内面21に接触しても摩擦が少なく挿入性に優れるとともに、めっき液2に浸漬しても腐食することが少なく、耐久性に優れている。
補助電極スペーサ12のスペーサ突起部14は、図5に示すように、スペーサ突起部14の中心にスペーサ突起部孔17が形成される。スペーサ突起部孔17に紐状のスペーサ連結部13が貫通し、スペーサ突起部14を、それぞれ間隔を置いて長手方向に連続してスペーサ連結部13により紐状に連結する。
このため、スペーサ突起部14が可撓性を有しなくても、補助電極スペーサ12全体を可撓性にして、補助陽極11の外周に長尺状の補助電極スペーサ12を巻きつけることができ、スペーサ突起部14を補助陽極11の所定の位置に保持することができる。また、スペーサ突起部14がフィラーパイプ内面21に所定の間隔をおいて、当接することができる。
スペーサ連結部13が貫通するスペーサ突起部孔17は、スペーサ突起部14の中心部ではなく、中心部を外して形成することもできる。例えば、図10に示すように、スペーサ連結部13をスペーサ突起部14の下部に位置するように形成することができる。この場合には、中心部からずれた分だけ、スペーサ連結部13の直径を太くすることができ、補助電極スペーサ12の耐久性を向上させることができる。
スペーサ連結部13は、非導電性の合成繊維又は合成樹脂で形成されている。例えば、合成繊維ではナイロン、ポリエステル等を使用することができ、合成樹脂ではポリエチレン、ポリプロピレン等を使用することができる。このため、可撓性に優れ、補助電極スペーサ12を補助陽極11に容易に巻き付けることができ、引張強度が強く、めっき液に浸漬しても強度が低下することが少なく、耐久性に優れている。
また、スペーサ突起部14とスペーサ連結部13を異なる材質のもので製造することができるため、スペーサ突起部14は硬度が大きく、フィラーパイプ内面21をスムースに摺動する材料を、スペーサ連結部13は可撓性に優れた材料を、それぞれに選択することができる。そのため、摺動性と可撓性に優れた補助陽極11を得ることができる。
図4に示すように、補助陽極11の外周には、複数の補助電極スペーサ12が、スペーサ連結部13同士が重なるように巻き付けられる第1の実施の形態では、2本の補助電極10が網目状に重なるように巻き付けられて、スペーサ連結部13同士が網目状に重なり合っている。
補助電極スペーサ12を補助陽極11に巻き付けた時に、スペーサ連結部13同士が網目状に重なり合っており、スペーサ突起部14がその重なりを乗り越えて移動することがなく、スペーサ突起部14が大きくずれないようにすることができる。そのため、スペーサ突起部14を所定の間隔で保持して、補助陽極11が管状物品の内面に接触しないようにすることができる。
そして、補助電極10をフィラーパイプ20に挿入するときに、スペーサ突起部14がフィラーパイプ内面21と接触しても、スペーサ突起部14を補助陽極11の表面に所定の間隔で保持して、補助陽極11がフィラーパイプ内面21に接触しないようにすることができる。
なお、補助陽極11に補助電極スペーサ12を巻き付けるには、フィラーパイプ20の内部に補助電極10が挿入されたときに、補助陽極11がフィラーパイプ内面21に接触しないで、且つスペーサ突起部14同士が重なり合わない密度で巻き付けられる。これによって、スペーサ突起部14同士が重なって、スペーサ突起部14が補助電極10の径方向に突出して、補助電極10の全体の外径を大きくすることがなく、補助電極10の可撓性を維持して、補助電極10をフィラーパイプ内面21の内部に挿入しやすくし、補助陽極11がフィラーパイプ内面21に接触しないようにすることができる。
そして、スペーサ突起部14は、スペーサ連結部13よりも外径が大きく形成される。このため、スペーサ連結部13よりも外周方向に突出することができる。そして、スペーサ突起部14は、上述のように円筒状に形成される。従って、長手方向に対して直角の断面形状が長手方向に略同じように形成される。
そのため、スペーサ突起部14は、スペーサ突起部外周面19が長手方向に凹凸がなく平坦にすることができる。従って、管状物品であるフィラーパイプ20の内部に補助電極10が挿入されたときに、補助陽極11がフィラーパイプ20の内面に接触したときでも、スペーサ突起部外周面19が長手方向に凹凸がないため、フィラーパイプ20の内面を滑りやすく、補助電極10をフィラーパイプ20の内部に挿入しやすく、取出しやすい。
さらに、スペーサ突起部14は、円筒状に形成されるため、補助電極スペーサ12を製造するときに、紐状のスペーサ連結部13を成形金型にセットして、そのキャビティーに合成樹脂を注入するが、図6に示すように、スペーサ突起部14を形成する合成樹脂が成形金型内で固化するときに、スペーサ突起部14の肉厚が略同じであるため、スペーサ突起部14の収縮が略均一である。図6の矢印は、スペーサ突起部14が収縮するときの収縮力の大きさを示した模式図であり、矢印の長さが、収縮力の大きさを示す。
そのため、スペーサ突起部14がスペーサ連結部13に均一に確実に固定されるとともに、スペーサ突起部14の両端であるスペーサ突起部端部14aにおいても、スペーサ連結部13との間に隙間が生じることがない。したがって、スペーサ突起部14がスペーサ連結部13からずれることがなく、補助電極スペーサ12をめっき液に浸漬したときに、スペーサ突起部端部14aにめっき液が溜まる部分がないため、めっき液が補助電極10について外部に排出されことがない。また、補助電極スペーサ12のスペーサ突起部端部14aが被めっき物であるフィラーパイプ20のエッジ部分に引っ掛かることがなく、補助電極10をフィラーパイプ20の内部に挿入あるいは取り出す作業が容易である。
本発明の第1の実施の形態では、スペーサ突起部14は、両側の端部であるスペーサ突起部端部14aでは、コーナー部の角部が丸くなるように形成されている。このため、フィラーパイプ20の内部に補助電極10が挿入されたときに、スペーサ突起部14がフィラーパイプ20の内面に接触したときでも、スペーサ突起部14のコーナー部の丸くなった角部がフィラーパイプ20の内面を滑りやすく、補助電極10をフィラーパイプ20の内部に挿入しやすく、取出しやすい。
また、本実施の第1の形態では、補助電極スペーサ12であるスペーサ突起部14とスペーサ連結部13は非導電性の合成樹脂で一体的に形成することができる。この非導電性の合成樹脂は、補助電極スペーサ12を補助陽極11にまきつけることが可能な可撓性を有するとともに、補助電極スペーサ12をフィラーパイプ20に挿入したときに、スペーサ突起部14がフィラーパイプ内面21を容易に摺動可能な強度を有している。この場合は、1回の型成形又は押出成形で形成することができ、製造が容易であり、コストも低下させることができる。
なお、補助電極スペーサ12であるスペーサ突起部14の大きさは、上記の第1の実施の形態と同様である。
また、図7に示すように、補助電極スペーサ12のスペーサ突起部14の表面に長手方向に対して斜めに凹部である斜溝14bを形成することができる。この斜溝14bは、筋状に複数個形成することができるが、この斜溝14bにより、スペーサ突起部14の表面のめっき液の流れをスムースにすることができる。
また、図8に示すように、補助電極スペーサ12のスペーサ突起部14の表面に幅方向に凹部である縦溝14cを形成することができる。この縦溝14cは、斜溝14bと同様に、筋状に複数個形成することができるが、この縦溝14cにより、補助電極11との間の摩擦力を大きくして、スペーサ突起部14のずれを防止できる。
さらに、図9に示すように、補助電極スペーサ12のスペーサ突起部14の表面に凹部である複数の円形凹部14dを形成することができる。この円形凹部14dは、円形でなくとも、楕円形、多角形等の形状にすることができる。この円形凹部14dにより、フィラーパイプ20の内面にスペーサ突起部14が接触する面積が少なく、フィラーパイプ20の内面のめっきがムラなく行うことができる。
本発明の第2の実施の形態を図11に示す。第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、スペーサ突起部端部14aの形状が異なり、他の部分は同様である。したがって、異なる部分について説明し、同様な部分についての説明を省略する。図11(a)は、補助電極スペーサ12の正面図であり、(b)は、図11(a)のB―B線に沿ったスペーサ突起部14の断面図である。
第2の実施の形態では、スペーサ突起部端部14aの角部が丸くではなく、断面略直角に形成されている。スペーサ突起部端部14aの角部が断面略直角に形成されているため、スペーサ突起部14を形成する合成樹脂が成形金型内で固化するときに、スペーサ突起部14の収縮が端部まで均一にすることができ、より一層、スペーサ突起部14とスペーサ連結部13の結合力を強くすることができ、スペーサ突起部14とスペーサ連結部13の隙間の形成がない。なお、第2〜4の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、スペーサ突起部14の表面に図7〜図9に示すような凹部を形成することができる。
本発明の第3の実施の形態を図12に示す。第3の実施の形態は、第1の実施の形態とは、スペーサ突起部14の形状が異なり、他の部分は同様である。したがって、異なる部分について説明し、同様な部分についての説明を省略する。図12(a)は、補助電極スペーサ12の正面図であり、(b)は、図12(a)のC―C線に沿ったスペーサ突起部14の断面図である。
本発明の第3の実施の形態では、スペーサ突起部14は、断面形状が正方形である、四角柱形状である。このため、管状物品であるフィラーパイプ20の内部に補助電極10が挿入されたときに、補助陽極11のスペーサ突起部14がフィラーパイプ20の内面に接触したときでも、正方形の角部分がフィラーパイプ20の内面に接触する面積が少なく、フィラーパイプ20の内面のめっきがムラなく行うことができるとともに、フィラーパイプ20の内面を滑りやすく、補助電極10をフィラーパイプ20の内部に挿入しやすく、取出しやすい。なお、第3の実施の形態では、図12において、スペーサ突起部14は、断面形状が正方形である、四角柱形状を示したが、断面形状が三角形、5角形或いは6角形以上の多角形でもよい。
本発明の第4の実施の形態を図13に示す。第4の実施の形態は、第1の実施の形態とは、スペーサ突起部14の形状が異なり、他の部分は同様である。したがって、異なる部分について説明し、同様な部分についての説明を省略する。図13(a)は、補助電極スペーサ12の正面図であり、(b)は、図13(a)のD―D線に沿ったスペーサ突起部14の断面図である。
本発明の第4の実施の形態では、スペーサ突起部14は、外周面に長手方向に延びる複数のスペーサ突起部溝部18が形成されている。スペーサ突起部溝部18は本実施の形態では4本形成されているが、他の本数でもよい。また、スペーサ突起部溝部18が形成されたスペーサ突起部14と形成されていないスペーサ突起部14を交互に混ぜて使用することもできる。スペーサ突起部14にスペーサ突起部溝部18を形成したため、スペーサ突起部14の表面の部分のめっき液の流れがよく、フィラーパイプ20の内面にスペーサ突起部外周面19が接触する面積が少なく、フィラーパイプ20の内面のめっきがムラなく行うことができる。
1 めっき槽
2 めっき液
10 補助電極
11 補助陽極
12 補助電極スペーサ
13 スペーサ連結部
14 スペーサ突起部
15 スペーサ突起部端部
16 スペーサ突起部外周面
17 スペーサ突起部溝部
20 フィラーパイプ(管状物品)
21 フィラーパイプ内面

Claims (9)

  1. 管状物品に電気めっきを行うときに、該管状物品の内面に電気めっきを施すために上記管状物品の内部に挿入されて使用される補助電極において、
    該補助電極は、線状の可撓性を有する導電体で形成される補助陽極と、該補助陽極に巻き付けられる補助電極スペーサから構成され、
    該補助電極スペーサは、非導電性のスペーサ突起部と、複数の該スペーサ突起部を間隔を置いて長手方向に連続して紐状に連結する可撓性のスペーサ連結部から長尺状に形成され、上記スペーサ突起部は、上記スペーサ連結部よりも外径が大きく形成されるとともに、円柱形状又は多角柱形状になるように形成され、上記補助電極は、複数の上記補助電極スペーサが、上記補助陽極の周囲に上記スペーサ連結部同士が重なるように巻き付けられるとともに、上記管状物品の内部に上記補助電極が挿入されたときに、上記補助陽極が上記管状物品の内面に接触しないで、且つ上記スペーサ突起部同士が重なり合わない密度で巻き付けられることを特徴とする長尺物の内面めっき用の補助電極。
  2. 上記スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が円形である請求項1に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  3. 上記スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が多角形である請求項1に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  4. 上記スペーサ突起部は、外周面が長手方向に平坦である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  5. 上記スペーサ突起部は、外周面に複数の凹部が形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  6. 上記スペーサ突起部は、長手方向に対して直角の断面形状が長手方向に略同じように形成されるとともに、両側の端部では、角部が丸くなるように形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  7. 上記スペーサ突起部は、非導電性の合成樹脂又はセラミックで形成され、上記スペーサ連結部は非導電性の合成繊維又は合成樹脂で形成され、上記スペーサ突起部に形成されたスペーサ突起部孔に上記スペーサ連結部が嵌挿され、上記スペーサ突起部を間隔を置いて連結した請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  8. 上記スペーサ突起部と上記スペーサ連結部は非導電性の合成樹脂で一体的に形成された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
  9. 上記補助陽極は、金属製の多数のワイヤーを編んで形成された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の長尺物の内面めっき用の補助電極。
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