JP5469050B2 - 平板型固体酸化物形燃料電池スタック - Google Patents

平板型固体酸化物形燃料電池スタック Download PDF

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Description

本発明は、平板型固体酸化物形燃料電池スタックに関するものである。
平板型固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell、以下、平板型SOFCともいう)は、他の燃料電池に比べて発電効率が高く、また作動温度が高い(700〜1000℃)ため高温の熱を利用することができるという利点を有している(例えば、特許文献1参照)。
図4ないし図8に従来の平板型SOFCスタックを示す。図4において、1は1枚の単セルと複数枚のセパレータ等で構成される発電ユニット、2は発電ユニット1を複数、例えば8枚積層して電気的に直列に接続することにより形成された平板型SOFCスタックである。また、3,4は平板型SOFCスタック2の上下面を挟持する金属製のトッププレートおよびベースプレート、5は平板型SOFCスタック2を収納する断熱容器、6は平板型SOFCスタック2を加圧、シールする荷重機構で、これら部材によって平板型SOFCモジュール7を構成し、平板型SOFCスタック2に燃料ガスG2と酸化剤ガスG1を供給することにより発電を行なうようにしている。
荷重機構6は、トッププレート3の上方に配置された押圧板8と、トッププレート3と押圧板8との間に介在された加圧手段9とを備えている。加圧手段9としては、金属酸化物を高温で熱処理して焼き固めた高温仕様に耐え得るばね、言い換えればセラミックス製の圧縮コイルばね(以下、セラミックスばねという)が用いられ、その弾撥力でトッププレート3を平板型SOFCスタック2に押し付けることにより、各発電ユニット1のセル間の密着度を高め(常温では隙間だらけ)、接続部分での電力の伝達損失を少なくしている。なお、加圧手段として用いるばねは、上記金属酸化物のほか、非金属酸化物または非酸化物の材質も使用できる。
押圧板8は、ベースプレート4上に立設した複数本の支持部材としてのボルト10の上部に上下動自在に取り付けられ、セラミックスばね9による平板型SOFCスタック2への荷重を調整する荷重調整手段としてのナット11によってセラミックスばね9に押し付けられている。荷重機構6によって平板型SOFCスタック2に掛ける荷重は、ナット11を回転させて押圧板8の高さを調整し、セラミックスばね9の圧縮量を変えることにより自由に調整することができる。
図5および図6において、発電ユニット1は、1枚の単セル15と、複数枚のセパレータセット16と、セルホルダー17等で構成されている。単セル15は、平板型の固体酸化物からなる電解質層18と、この電解質層18の表裏面にそれぞれ形成した空気極19および燃料極20とからなり、燃料極支持型の単セルを形成している。
セパレータセット16は、酸化剤ガスG1および燃料ガスG2のそれぞれの経路となる穴29bおよび29aと、酸化剤ガスG1および燃料ガスG2のそれぞれの排出経路となる穴29cおよび29dとを有する、例えば4枚の金属製のセパレータ22〜25とセルホルダー17を重ね合わせることにより構成されている。これらのセパレータ22〜25とセルホルダー17は、単セル15を収納する空間17aと、空気極19に酸化剤ガスG1を供給する酸化剤ガス供給経路27および酸化剤ガスG1を排出する酸化剤ガス排出経路(図示せず)と、燃料極20に燃料ガスG2を供給する燃料ガス供給経路28および燃料ガスG2を排出する燃料ガス排出経路(図示せず)と、単セル15から電気を取り出す経路(図示せず)を形成している。
セパレータ22は空気供給板として機能するものであって、図8において下面に、図7(A)に示すように、一端側が穴29bに連通され他端側が中心にまで延設された深さHAの溝27、すなわち酸化剤ガス供給経路27が形成されている。セパレータ23は空気流路板として機能するものであって、図8において下面に、図7(B)に破線で示す平面視円形の領域内に酸化剤流路23aが形成されており、中心には、この酸化剤流路23aに上記酸化剤ガス供給経路27からの酸化剤ガスG1を供給するための供給孔23bが形成されている。
セパレータ25は燃料供給板として機能するものであって、図8において上面に、図7(E)に示すように一端側が穴29aに連通され他端側が中心にまで延設された深さHFの溝28、すなわち燃料ガス供給経路28が形成されている。セパレータ24は燃料流路板として機能するものであって、図8において上面に、図7(D)に実線で示す平面視円形の領域内に燃料流路24aが形成されており、中心には、この燃料流路24aに上記燃料ガス供給経路28からの燃料ガスG2を供給するための供給孔24bが形成されている。
このような構成において、ドライ水素等の燃料ガスG2は、セパレータ25の燃料ガス供給経路28から供給孔24bを介して燃料流路24aを通り、単セル15の燃料極20に供給される。一方、空気等の酸化剤ガスG1は、セパレータ22の酸化剤ガス供給経路27から供給孔23bを介して酸化剤流路23aを通り、単セル15の空気極19に供給される。
このように、燃料ガスG2および酸化剤ガスG1が所定の温度下において単セル15に供給されると、燃料極20と空気極19とにおいて電気化学反応が発生する。このような状態で、平板型SOFCスタック2の上端のセパレータ22と下端のセパレータ25とを端子として負荷回路に接続すると、電力を取り出すことができる。
このような平板型SOFCモジュール7は、定常運転を想定する温度(800〜1000℃)に昇温した後に、アノードの還元を行ってから発電を開始する。一度還元した単セル15は、アノード側を還元雰囲気に保ち続ければ、再度酸化されることはない。すなわち、還元作業が必要なのは、最初に昇温した時のみである。アノードを還元すると、アノードの厚さが減少して単セル15が薄くなる。このため、初期の還元で、平板型SOFCスタック2の高さは、単セル15自体の痩せや、柔らかい集電部材の潰れや、シール材(ガラス)の溶融等により低くなる。
次に、本発明の平板型SOFCモジュール7の運転方法について説明する。平板型SOFCモジュール7の初期還元運転時には、荷重機構6によって大きな荷重を掛ける必要がある。大きな荷重を掛ける場合は、ナット11を締め付けることにより押圧板8を押し下げ、セラミックスばね9を圧縮させる。これにより、荷重機構6による初期還元時の荷重が平板型SOFCスタック2に掛けられる。
初期還元運転が終了した後も大きな荷重を掛け続けると、ボルト10が破断して、発電装置を破壊するおそれがある。そのため初期還元後は、ナット11を緩め荷重機構6による荷重を調整して通常運転時と同じ荷重にし、通常運転を行なう。
特開2006−339035号公報
S.Sugita,H.Arai,Y.Yoshida,H.Orui,and M.Arakawa: "Anode-supported planar-type SOFC Development at NTT", ECS Transactions,5(2007)491-497.
平板型SOFCスタックにおいて、セパレータに金属材料を用いると、平板型SOFCスタックの重量が重くなるという課題があった。したがって、平板型SOFCスタックでは、小型化・軽量化が要求されている。上述したような従来の平板型SOFCスタック2では、四枚のセパレータ22ないし25を用いて、最小の発電単位である発電ユニット1を構築している。この発電ユニット1のポイントは、単セル15の中心にフレッシュな酸化剤ガスG1および燃料ガスG2を吹き付けている点にある。
平板型SOFCスタック2において軽量化を図るために、セパレータ22,25の板厚を薄くすることが考えられるが、単に、板厚を薄くするだけでは、酸化剤ガス供給経路27および燃料ガス供給経路28も浅くなってしまい経路27,28を通過するガスの圧力損失が大きくなるという問題が生じる。
また、空気供給板22と燃料供給板25とを共通化するために、例えば、一枚の共通供給板のいずれか一方の面に酸化剤ガス供給経路27を設け、他方の面に燃料ガス供給経路28を設け、構成部品の点数を削減することにより、小型化・軽量化を図ることはできる。しかし、酸化剤ガス供給経路27および燃料ガス供給経路28は、ガスの圧力損失を低減させるためには、これら供給経路27,28を共通供給板の板厚の半分以上の深さにする必要があり、両面に供給経路27,28を設けると、中心付近で供給経路27,28が連通してしまう。このように、酸化剤ガスG1と燃料ガスG2とが単セル15に供給される以前に混ざると、単なる燃料の燃焼反応が起こってしまい、燃料がロスされることになり、電池性能が大幅に低下する。
また、中心付近での干渉を避けるために、供給経路27,28の経路を変えるということが考えられるが、その場合、酸化剤ガスG1または燃料ガスG2のいずれか一方を単セル15の中心に対して供給するのを諦めることになる。すなわち、酸化剤ガスG1または燃料ガスG2とのいずれか一方を単セル15の中心からずれた位置に供給することになる。電流密度が最も高くなる単セル15の中心に対してフレッシュな酸化剤ガスG1と燃料ガスG2を供給することが最も望ましいので、酸化剤ガスG1または燃料ガスG2のいずれか一方の供給が単セル15の中心からずれると、電池性能が低下する。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、電池性能を低下させることなく、小型化・軽量化を図った平板型SOFCスタックを提供するところにある。
この目的を達成するために、本発明は、電解質および前記電解質の一面に設けられた燃料極ならびに前記電解質の他面に設けられた空気極からなる単セルと、前記燃料極に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給経路および前記空気極に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給経路が設けられたセパレータと、を備えた発電ユニットを積層して電気的に直列に接続することにより形成された平板型固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、前記セパレータは、前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料流路が設けられた燃料流路板と、前記空気極に酸化剤ガスを供給する酸化剤流路が設けられた空気流路板と、一面に第1のガス供給経路が設けられ他面に第2のガス供給経路が設けられた燃料・空気共通供給板とを備え、前記燃料・空気共通供給板に対する上面からの平面視において、前記第1のガス供給経路および第2のガス供給経路を、互いの先端が重ならないように共に前記燃料・空気共通供給板の中心方向に向かって延設し、前記燃料流路板に、前記第1のガス供給経路に対向するように前記単セルの中心まで延設され当該第1のガス供給経路と協働して前記燃料ガス供給経路を形成する燃料ガス補助経路を設け、前記空気流路板に、前記第2のガス供給経路に対向するよう前記単セルの中心まで延設され当該第2のガス供給経路と協働して前記酸化剤ガス経路を形成する酸化剤ガス補助経路を設け、前記第1および第2のガス供給経路は、互いの深さの合計が前記燃料・空気共通供給板の厚みより大きく形成されているものである。
本発明は、前記発明において、前記第1および第2のガス供給経路のうち、いずれか一方のガス経路のみが前記燃料・空気共通供給板の中心まで延設されているものである。
本発明は、前記発明のいずれか一つの発明において、前記第1および第2のガス供給経路は、互いの深さの合計が前記燃料・空気共通供給板の厚みより大きく形成されているものである。
本発明によれば、第1および第2のガス供給経路が互いに重ならないように形成されているため、これらガス供給経路を深く形成することができるため、圧力損失を低減することができる。また、燃料ガス供給経路および酸化剤ガス供給経路を共に、単セルの中心まで延設することができるため、電流密度が最も高くなる単セルの中心に対してフレッシュな酸化剤ガスと燃料ガスを供給することができるから、電池性能を向上させることができる。また、単セルの中心付近で燃料ガス供給経路および酸化剤ガス供給経路が連通するようなことがないので、酸化剤ガスと燃料ガスとが単セルに供給される以前に混ざるようなことがない。このため、単なる燃料の燃焼反応が起こるようなことがないから、燃料のロスがなくなり、電池性能の低下を阻止することができる。
前記発明のうちの一つの発明によれば、一枚の燃料・空気共通供給板に十分な深さの燃料ガス供給経路および酸化剤ガス供給経路を形成することができるため、圧力損失を発生させることなく、装置の薄型化を図ることができる。
本発明に係る平板型固体酸化物形燃料電池スタックを構成する発電ユニットの分解斜視図である。 本発明に係る平板型固体酸化物形燃料電池スタックを構成する発電ユニットの各セパレータの平面図である。 図2(A)ないし(D)におけるIII-III 線断面図である。 一般的な平板型固体酸化物形燃料電池モジュールの側面図である。 従来の発電ユニットの分解斜視図である。 燃料極支持型の単セルの側面図である。 従来の発電ユニットの各セパレータの平面図である。 図7(A)ないし(E)に示す各セパレータを重ね合わせた状態におけるVIII-VIII 線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。これらの図において、上述した図4ないし図8に示す従来技術において説明した同一または同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
本発明の第1の特徴は、従来四枚必要としていたセパレータ22ないし25を三枚として、このうちの一枚のセパレータ30を燃料・空気共通供給板として機能させ、表裏のそれぞれに第1および第2のガス供給経路30a,30bを設けた点にある。第2の特徴は、これら第1および第2のガス供給経路のうち、一方の第1のガス供給経路30aはセパレータ30の中心まで延設され、他方の第2のガス供給経路30bは第1のガス供給経路30aに重ならないようにセパレータ30の中心に向かって延設されている点にある。第3の特徴は、第1のガス供給経路30aと協働して燃料ガス供給経路28を形成する燃料ガス補助経路24cをセパレータ24に設け、第2のガス供給経路30bと協働して酸化剤ガス供給経路27を形成する酸化剤ガス補助経路23cをセパレータ23に設けた点にある。
すなわち、図3に示すようにセパレータ23の上面に燃料・空気共通供給板として機能するセパレータ30が重ね合わされており、このセパレータ30の上面には、図2(A)に示すように、穴29aに一端が連通され、他端部がセパレータ30の中心にまで延設された溝状の第1のガス供給経路30aが設けられている。また、このセパレータ30の裏面には、穴29aと対角線上に位置する穴29bに一端が連通され、他端部が平面視において上記第1のガス供給経路30aに重ならないようにセパレータ30の中心方向に延設された溝状の第2のガス供給経路30bが設けられている。すなわち、この第2のガス供給経路30bは、穴29aの方向(第1のガス供給経路30aの延在方向に一致する方向)に延設され、この延設された他端部の先端30dと、第1のガス供給経路30bの延設された他端部の先端30cとの間は平面視のおいて間隔31だけ隔てられている。
第1のガス供給経路30aの深さHF1と、第2のガス供給30bの深さHA1とは同じ深さに形成され、これら深さHF1とHA1とを合計した深さは、セパレータ30の厚みtよりも大きく形成されている。上述したように、第2のガス供給経路30bの他端部の先端30dと、第1のガス供給経路30aの他端部の先端30cとが平面視において重なっていないので、これら第1および第2のガス供給経路30a,30bは連通していない。
セパレータ23の上面には、図2(B)および図3に示すように、一端が穴29bに連通され、他端部がセパレータ23(単セル15)の中心までに延設され供給孔23bに連通された溝状の酸化剤ガス補助経路23cが設けられている。この酸化剤ガス補助経路23cは上記第2のガス供給経路30bに対向され、この第2のガス供給経路30bと連通されており、この第2のガス供給経路30bと協働して酸化剤ガス供給経路27を形成している。この酸化剤ガス補助経路23cは深さHA2に形成されており、酸化剤ガス供給経路27は、酸化剤ガス補助経路23cの深さHA2と第2のガス供給経路HA1とを合計した深さHAに形成されている。また、酸化剤ガス供給経路27は、酸化剤ガス補助経路23cがセパレータ23の中心まで延設されていることにより、単セル15の中心まで延設されている。
セパレータ24の下面には、図2(D)および図3に示すように、一端が穴29aに連通され、他端部がセパレータ24(単セル15)の中心までに延設され供給孔24bに連通された溝状の燃料ガス補助経路24cが設けられている。この燃料ガス補助経路24cは上記第1のガス供給経路30aに対向し、この第1のガス供給経路30aと連通されており、この第1のガス供給経路30aと協働して燃料ガス供給経路28を形成している。この燃料ガス補助経路24cは深さHF2に形成されており、燃料ガス供給経路28は、燃料ガス補助経路24cの深さHF2と第1のガス供給経路HF1とを合計した深さHFに形成されている。また、燃料ガス供給経路28は、燃料ガス補助経路24cおよび第1のガス供給経路30aが共にセパレータ24,30の中心まで延設されていることにより、単セル15の中心まで延設されている。
このような構成において、ドライ水素等の燃料ガスG2は、セパレータ24,30の協働によって形成された燃料ガス供給経路28から供給孔24bを介して燃料流路24aを通り、単セル15の燃料極20に供給される。一方、空気等の酸化剤ガスG1は、セパレータ23,30の協働によって形成された酸化剤ガス供給経路27から供給孔23bを介して酸化剤流路23aを通り、単セル15の空気極19に供給される。
このように、第1および第2のガス供給経路30a,30bが互いに重ならないように形成されているため、これらガス供給経路30a,30bを深く形成することができるため、ガスG1,G2の圧力損失を低減することができる。また、燃料ガス供給経路28および酸化剤ガス供給経路27を共に、単セル15の中心まで延設することができるため、電流密度が最も高くなる単セル15の中心に対してフレッシュな酸化剤ガスG1と燃料ガスG2を供給することができるから、電池性能を向上させることができる。
また、第2のガス供給経路30bが、平面視において同じセパレータ30に形成された第1のガス供給経路30aに重ならないように形成され、セパレータ30の中心付近において、これら両ガス供給経路30a,30bが連通することがない。したがって、単セル15の中心付近で燃料ガス供給経路28および酸化剤ガス供給経路27が連通するようなことがないので、酸化剤ガスG1と燃料ガスG2とが単セル15に供給される以前に混ざるようなことがない。このため、単なる燃料の燃焼反応が起こるようなことがないから、燃料のロスがなくなり、電池性能の低下を阻止することができる。また、一枚のセパレータ30に十分な深さの第1および第2のガス供給経路30a,30bを形成することができるため、ガスの圧力損失を発生させることなく、装置の薄型化を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、燃料ガス供給経路28を形成する第1のガス供給経路30aをセパレータ30の中心まで延設するように形成したが、酸化剤ガス供給経路27を形成する第2のガス供給経路30bをセパレータ30の中心まで延設するように形成してもよく、その場合は、第1のガス供給経路30aを第2のガス供給経路30bに重ならないように延設すればよい。また、第1および第2のガス供給経路30a,30bを、互いの先端30c,30dが重ならないように共にセパレータ30の中心方向に向かって延設するようにしてもよく、その場合は、第1および第2のガス供給経路30a,30bを、共にセパレータ30の中心まで延設する必要はない。また、燃料極20に十分な強度を持たせた燃料極支持型の単セル15を用いた例を示したが、これに限らず十分な強度を有する平板型固体電解質18の表裏面に空気極19、燃料極20をそれぞれ配置した電解質支持型の単セルまたは空気極19に十分な強度を持たせた空気極支持型の単セルを用いてもよい。
1…発電ユニット、2…平板型固体酸化物形燃料電池スタック(平板型SOFCスタック)、7…平板型固体酸化物形燃料電池モジュール(平板型SOFCモジュール)、15…単セル、16…セパレータセット、18…電解質、19…空気極、20…燃料極、22,23,24,25,30…セパレータ、23a…酸化剤流路、24a…燃料流路、23c…酸化剤ガス補助経路、24c…燃料ガス補助経路、27…酸化剤ガス供給経路、28…燃料ガス供給経路、30a…第1のガス供給経路、30b…第2のガス供給経路。

Claims (2)

  1. 電解質および前記電解質の一面に設けられた燃料極ならびに前記電解質の他面に設けられた空気極からなる単セルと、
    前記燃料極に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給経路および前記空気極に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給経路が設けられたセパレータと、
    を備えた発電ユニットを積層して電気的に直列に接続することにより形成された平板型固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、
    前記セパレータは、前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料流路が設けられた燃料流路板と、前記空気極に酸化剤ガスを供給する酸化剤流路が設けられた空気流路板と、一面に第1のガス供給経路が設けられ他面に第2のガス供給経路が設けられた燃料・空気共通供給板とを備え、
    前記燃料・空気共通供給板に対する上面からの平面視において、前記第1のガス供給経路および第2のガス供給経路を、互いの先端が重ならないように共に前記燃料・空気共通供給板の中心方向に向かって延設し、
    前記燃料流路板に、前記第1のガス供給経路に対向するように前記単セルの中心まで延設され当該第1のガス供給経路と協働して前記燃料ガス供給経路を形成する燃料ガス補助経路を設け、
    前記空気流路板に、前記第2のガス供給経路に対向するよう前記単セルの中心まで延設され当該第2のガス供給経路と協働して前記酸化剤ガス経路を形成する酸化剤ガス補助経路を設け
    前記第1および第2のガス供給経路は、互いの深さの合計が前記燃料・空気共通供給板の厚みより大きく形成されている
    ことを特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の平板型固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、
    前記第1および第2のガス供給経路のうち、いずれか一方のガス経路のみが前記燃料・空気共通供給板の中心まで延設されていることを特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池スタック。
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