JP5468097B2 - 年金情報管理プログラム、年金情報管理装置及び年金情報管理方法 - Google Patents

年金情報管理プログラム、年金情報管理装置及び年金情報管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、企業年金制度において各企業等が従業員等に支払うべき給付額等に関する情報である各種年金情報の処理等を行う年金情報管理プログラム、年金情報管理装置及び年金情報管理方法に関するものである。
現在、年金制度、例えば、確定給付企業年金制度等が各企業で採用されている。この確定給付企業年金制度は、従業員等の退職時に勤続年数や給与等に応じて計算した年金及び一時金の給付額を支払う年金制度である。
このため、かかる制度を採用する企業等は、従業員等のために、その制度の規約に従い、資産を積み立てる必要がある。
しかし、今現在、従業員等が将来退職等するときの給付額は、当然ながら未確定であるため、企業等がこの積立を行うには、将来の給付額を予測し、現時点で積み立てておくべき額、すなわち「数理債務」を計算し、それを目標として資産を積立てている。
そして、この「数理債務」の計算等については、各種の提案がなされている(例えば、特許文献1)。
特開2006−163685号公報(要約等)
従来、この「数理債務」の計算を例えば、年に1回、決算日ベースで算出する場合は、当該決算日における全従業員等のデータ(給与、勤続年数等)を基に計算をする必要があり、企業等の規模によっても異なるが、例えば、3ヶ月程度の期間がかかっていた。
このため、決算日ベースではなく、事前に決算日の「数理債務」を予測すること考えられるが、将来の決算日における「数理債務」を予測するには、その変動要因である中長期期待収益率、すなわち「予定利率」を特定することが必要となる。
しかし、この予定利率は、昨今のボラティリテイの高い運用環境に対応するため、運用リスクを抑え安全性の高い運用収益が期待できる運用商品へシフトし、年金資産の中長期期待収益率に連動するため柔軟に見直す企業等が増えているため、予め特定することが困難となっている。
一方、この「予定利率」が相違すると、将来の決算日の「数理債務」を計算し直す必要が生じ、これは膨大な手数と時間を要する。
このため、「予定利率」を柔軟に見直す企業等の「数理債務」を迅速且つ正確に予測することは困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、予定利率等を柔軟に見直す場合でも、迅速且つ正確に「数理債務」等を予測することができる年金情報管理プログラム、年金情報管理装置及び年金情報管理方法を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、各種情報を表示するディスプレイと、各種情報を入力するデータ入力装置と、を備え、年金の加入者が将来受け取るべき給付額情報を予測し、事前に今回確定日において積み立てるべき積立額情報である今回確定日数理債務情報を生成する年金情報管理装置であって、少なくとも、今回確定日において予想される予定利率の変動幅の上限である今回確定日上限利率情報と、前記今回確定日上限利率と、既に確定している年金制度に属する個々の加入者の給与額及び年齢、加入期間、年金制度に属する個々の受給権者の年金額及び年齢を含む加入者等関連情報と、前記今回確定日上限利率情報に基づいて算出された前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報と、今回確定日において予想される予定利率の変動幅の下限である今回確定日下限利率情報と、前記今回確定日下限利率と、既に確定している前記加入者等関連情報と、前記今回確定日下限利率情報に基づいて算出された前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報と、
前記今回確定日上限利率情報に基づき算出される、前回確定日から今回確定日までに間に、加入者への年金及び一時金の給付額が増加することに伴い、負担額が増加する増加情
報である今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報と、前記今回確定日下限利率情報に基づき算出される、前回確定日から今回確定日までに間に、加入者への年金及び一時金の給付額が増加することに伴い、負担額が増加する増加情報である今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報と、を記憶する財政決算環境情報記憶部と、有し、前記今回確定日上限利率情報と前記今回確定日下限利率情報の中間の予定利率である入力予定利率情報と、前回確定日から今回確定日までの年金及び一時金の予測給付額である今回確定日補正用給付額情報の入力を促す表示を前記ディスプレイに表示し、前記データ入力装置により、前記入力予定利率情報と前記今回確定日補正用給付額情報の入力があったと判断したときは、これらを記憶し、また、前記加入者等関連情報に基づくことなく、前記今回確定日上限利率情報、前記今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報及び前記前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報に基づいて、前記入力予定利率情報と前記加入者等関連情報とで算出される前回確定日数理債務情報を求めることができる数理債務対数補正計算式情報を有し、前記今回確定日上限利率情報、今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報、前記前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報及び前記数理債務対数補正計算式情報に基づいて、前記前回確定日数理債務情報を求めると共に、前記前回確定日数理債務情報を記憶し、また、前記加入者等関連情報に基づくことなく、前記今回確定日上限利率情報、前記今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報及び前記今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報に基づいて、前記入力予定利率情報と前記加入者等関連情報とで算出される今回確定日標準掛金額予測情報を求めることができる今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報を有し、前記今回確定日上限利率情報、前記今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報及び前記今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報及び今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報に基づいて、前記今回確定日標準掛金額予測情報を求めると共に、前記今回確定日標準掛金額予測情報を記憶し、また、前記前回確定日数理債務情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日標準掛金額予測情報及び前記今回確定日補正用給付額情報に基づいて、前記今回確定日数理債務情報を算出できる今回確定日数理債務予測用演算式情報を有し、前記前回確定日数理債務情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日標準掛金額予測情報、前記今回確定日補正用給付額情報及び前記今回確定日数理債務予測用演算式情報に基づいて、前記今回確定日数理債務情報を求める構成となっていることを特徴とする年金情報管理装置により達成される。
前記構成によれば、今回確定日である例えば、本年決算日の中長期期待収益率情報を一定の幅(例えば、2.0%から1.5%)で予想し、その幅の両端の数値、2.0%、1.5%を設定する。
そして、これら2.0%、1.5%を用いて、既に取得している前回確定日、例えば、前年決算日の加入者等関連情報(例えば、年金制度に属する個々の加入者の給与額及び年齢、加入期間、年金制度に属する個々の受給権者の年金額及び年齢等の人員情報等)を基礎に計算等を行い、複数(例えば、2つ)の前年決算日における積立額情報である「前回確定日基準数理債務候補情報」を生成する。すなわち、2つの「前回確定日基準数理債務候補情報」が用意されることなる。
なお、この加入者等関連情報に基づく積立額情報を作成することは、特に加入者数が多い大企業等では、極めて時間を要する作業であり、場合によっては、3ヶ月程度かかることも多い。
したがって、この作業を、本年決算日等の今回確定日を待って行うのでは、同様に時間がかかるので、本発明では、今回確定日における予想の予定利率(2.0%〜1.5%という幅を有する2つの予定利率)を用いて、既に取得している前年決算日の加入者等関連情報に基づいて,事前に「積立額情報」の予測データを2つ生成する。
また、前記構成では、上述の例えば、1.5%、2.0%を用いて、既に取得している前回確定日の加入者等関連情報を基礎に計算等を行い、例えば、2つの複数の前回確定日から今回確定日、例えば、本年決算日までの1年間の負担額の増加情報の候補情報を生成する。
また、前記構成では、本発明の利用者が、新たな「予定利率」の予測値を取得したときは、この新たな「予定利率」及び加入者等関連情報で「積立額情報」を計算し直すのではなく、上述の複数の1年間の負担額の増加情報の候補情報を用いて求める。例えば、対数補正計算等を行うことで、この新たな「予定利率」における「積立額」予測データを取得する。
したがって、企業が昨今のボラティリテイの高い運用環境に対応するため、運用リスクを抑え安全性の高い運用収益が期待できる運用商品へシフトし、年金資産の中長期期待収益率に連動するため「予定利率」を柔軟に見直しても、従来のように「加入者等情報」に基づいて再び計算する必要がないので、省力化が図れると共に短時間で迅速に対応することができる。
また、前記構成では、例えば、本年決算日前で、「今回確定日標準掛金候補情報」等の生成後において、本発明の利用者が、新たな「予定利率」の予測値を取得したときは、この新たな「予定利率」及び加入者等関連情報で、新たに本年決算日までの1年間の負担額の増加情報である「標準掛金」情報を計算し直すのではなく、上述の「今回確定日標準掛金候補情報」を用いて求める。例えば、対数補正計算等を行うことで、この新たな「予定利率」における「標準掛金」予測データを取得する。
したがって、上述のように、年金資産の中長期期待収益率に連動するため「予定利率」を柔軟に見直しても、従来のように「加入者等情報」に基づいて再び計算する必要がないので、省力化が図れると共に短時間で迅速に対応することができる。
また、前記構成では、上述のように「予定利率」を変更しても、労力等をかけることなく迅速に「数理債務情報」である「今回確定日数理債務情報」を取得することができるだけでなく、この「今回確定日数理債務情報」は、「予測補正用給付額情報」等に基づいて算出されるので、精度の高い「数理債務情報」となる。
このように、前記構成では、「今回確定日数理債務情報」の生成に、従来のように決算日から3ヶ月程度等の期間はかからず、早期確定が可能となる。これにより企業会計と同時期に処理が完了すると共に、株主総会への対応も早期に行うことができる。
好ましくは、今回確定日における資産額の予測値である予測資産額情報、総給与月額の予想値である予測給与額情報及び償却年数情報の入力を促す表示を前記ディスプレイに表示し、前記データ入力装置により、前記予測資産額情報、前記予測給与額情報及び前記償却年数情報の入力があったと判断したときは、これらを記憶し、また、前記償却年数情報の年数以内に、前記入力予定利率情報の利率で元利均等に償却するための年金現価情報を求める年金現価計算式情報を有し、前記予測資産額情報の金額が、前記今回確定日数理債務情報の金額に比べ不足しているか否かを判断し、不足しているときは、前記年金現価計算式情報を用いて、前記年金現価情報を生成、記憶し、また、前記不足している金額を、前記償却年数情報の年数内に前記入力予定利率情報の利率により元利均等償却する金額情報を前記予測給与額情報に対する率情報とした特別掛金率情報を求める特別掛金演算式情報を有し、前記今回確定日数理債務情報、前記予測資産額情報、予測給与額情報、前記年金現価情報及び前記特別掛金演算式情報に基づき、前記特別掛金率情報を生成、記憶し、前記特別掛金率情報に基づいて特別掛金収入現価情報を生成し、この特別掛金収入現価情報を用いて貸借対照表情報を生成することを特徴とする。
好ましくは、前記数理債務対数補正計算式情報及び前記今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報が、以下の式からなることを特徴とする。(前記数理債務対数補正計算式情報)、式1)「前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報」/「前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報」={(1+「今回確定日下限利率(j)」)/(1+「今回確定日上限利率情報(i)」)} 、式2)「前記前回確定日数理債務情報」=「前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報」×{(1+「今回確定日上限利率(i)」)/(1+「前記入力予定利率情報(k)」)} 、(前記今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報)、式3)「前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報」/「今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報」={(1+「今回確定日下限利率情報(j)」)/(1+「今回確定日上限利率(i)」)} 、式4)「前記今回確定日標準掛金額予測情報」=「前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報」×{(1+「今回確定日上限利率情報(i)」)/(1+「前記入力予定利率情報(k)」)}
前記特別掛金演算式情報が、以下の式からなることを特徴とする。式5)「前記特別掛金率情報」=(「前記今回確定日数理債務情報」−「予測資産額情報」)/(12×「予測給与額情報」×「前記年金現価情報」)
本発明は、予定利率等を柔軟に見直す場合でも、迅速且つ正確に「数理債務」等を予測することができる年金情報管理プログラム、年金情報管理装置及び年金情報管理方法を提供することができるという利点がある。
本発明の年金情報管理装置である例えば、数理債務装置の外観を示す概略図である。 図1の数理債務装置の主な構成を示す概略ブロック図である。 図2に示す、第1の各種情報記憶部の概要を示す概略ブロック図である。 図2に示す、第2の各種情報記憶部の概要を示す概略ブロック図である。 図2に示す、第3の各種情報記憶部の概要を示す概略ブロック図である。 図2に示す、第4の各種情報記憶部の概要を示す概略ブロック図である。 図2に示す、第5の各種情報記憶部の概要を示す概略ブロック図である。 図2に示す、第6の各種情報記憶部の概要を示す概略ブロック図である。 図1の数理債務装置の主な動作等を示す概略フローチャートである。 図1の数理債務装置の主な動作等を示す他の概略フローチャートである。 図1の数理債務装置の主な動作等を示す他の概略フローチャートである。 図1の数理債務装置の主な動作等を示す他の概略フローチャートである。 図1の「財政決算環境データ記憶部」の「財政決算環境データ」を示す概略説明図である。 特別掛金収入現価処理を行った貸借対照表の一例を示す概略説明図である。 別途積立金処理を行った貸借対照表の一例を示す概略説明図である。 本実施の形態にかかる数理債務装置の処理の概略説明図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の年金情報管理装置である例えば、数理債務装置1の外観を示す概略図である。
図1に示すように、数理債務装置1には、各種情報を表示するディスプレイ2と、各種データを入力するキーボード等を有するデータ入力装置3を有している。
数理債務装置1は、年金制度、例えば、企業等における企業年金制度、具体的には、確定給付企業年金の運営に際して用いられる。
この「確定給付企業年金制度」は、企業の従業員(年金制度の加入者)の退職時に勤続期間や給与等に応じて計算した年金及び一時金の給付額を支払う年金制度である。
このように、「確定給付企業年金制度」は、企業が従業員に給付額を支払う制度であるが、従業員が将来退職するときの給付額が未確定であるため、企業は将来の給付額を予測し、当該時点で積み立てておくべき額、すなわち「数理債務」を計算し、この「数理債務」を目標として資産を事前に積み立てている。
また、企業は、積立目標である「数理債務」に比べて、事前に積み立てた資産が充足しているか、不足しているか、といった年金財政状況を確認するために、毎年度末に年金財政決算を実施している。
本実施の形態では、後述のように、この「財政決算」において使用する「貸借対照表」を自動作成する構成となっている。
また、昨今のボラティリティ(不安定)の高い運用環境に対応するため、企業は年金制度の運用に際し、運用リスクを抑え安全性の高い運用収益が期待できる運用商品へシフトし、年金資金の中長期期待運用収益率に連動する「予定利率」を柔軟に見直す傾向にある。
すなわち、年金の給付額の毎年度の「予定利率」は固定ではなく、毎年度変動することになり、「数理債務」を予想する際の当該予想年度の「予定利率」を事前に迅速且つ正確に予測することは困難となっていた。
また、予想すべき年度の「数理債務」を計算するときは、既に確定したデータとなっている人員データ等(年金制度に属する個々の加入者の給与額及び年齢、加入期間、年金制度に属する個々の受給権者の年金額及び年齢等)を基に、「予定利率」等を用いて計算するが、この人員データ等は、特に大企業等の場合は、膨大であり、これらの人員データ等を基に「予定利率」を用いて「数理債務」を計算するために、場合によっては3ヶ月程度かかるのが通常であった。
したがって、「予定利率」を見直すと、数理債務を再び計算をし直すことになり、場合によっては上記に加えて1ヶ月程度かかるのが通常であった。
また、他の企業会計の書類等と比べ、時期が遅れて発表され、株主総会等の発表に間に合わないことが通常であった。
本実施の形態にかかる発明は、かかる課題を解決するものであり、当該予想すべき決算年度の決算日前に迅速に精度良く「数理債務」を予想でき、この「数理債務」の結果を反映した「貸借対照表」も自動作成できる構成となっている。また、決算日の到来で、瞬時にこれらの予想値を確定値とすることが可能となっている。
このため、「確定給付企業年金」の「年金財政決算(貸借対照表を含む)」は、他の企業会計の書類と同時期に決算報告として、株主総会等に報告することが可能となる。
以下、具体的に説明する。図1の数理債務装置1は、コンピュータを有し、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バス等を介して接続されている。
また、バスは、すべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスバスやデータバスを有する内部バスである。CPU等は所定のプログラムの処理を行う他、バス等に接続されたROM等を制御している。ROM等は、各種プログラムや各種情報等を格納している。RAMは、プログラム処理中のメモリの内容を対比し、プログラムを実行するためのエリアとしての機能も有する。
図2は、図1の数理債務装置1の主な構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、数理債務装置1は、数理債務装置制御部4を有し、この数理債務装置制御部4は、図1に示すディスプレイ2及びデータ入力装置3を制御する他、図2に示す「第1の各種情報記憶部10」、「第2の各種情報記憶部20」、「第3の各種情報記憶部30」、「第4の各種情報記憶部40」、「第5の各種情報記憶部50」及び「第6の各種情報記憶部60」も制御する構成となっている。
図3は、図2に示す、第1の各種情報記憶部10の概要を示す概略ブロック図であり、図4は、図2に示す、第2の各種情報記憶部20の概要を示す概略ブロック図である。また、図5は、図2に示す、第3の各種情報記憶部30の概要を示す概略ブロック図であり、図6は、図2に示す、第4の各種情報記憶部40の概要を示す概略ブロック図である。
そして、図7は、図2に示す、第5の各種情報記憶部50の概要を示す概略ブロック図であり、図8は、図2に示す、第6の各種情報記憶部60の概要を示す概略ブロック図である。 これらの内容については、後述する。
図9乃至図12は、図1の数理債務装置1の主な動作等を示す概略フローチャートである。
以下、図9等のフローチャートに沿って、数理債務装置1の動作等を説明すると共に、図1乃至図8等の構成も併せて説明する。
図1の数理債務装置1で、「数理債務」等の計算等をする利用者は,事前に以下に示すデータを作成し、数理債務装置1に記憶させる。
1)「昨年度数理債務候補データ」の作成及び入力
例えば、2012年3月31日の決算日における「数理債務」、すなわち、当該企業が採用している「確定給付企業年金制度」で従業者(加入者)が将来受け取るべき給付総額を予測し、事前(2012年3月31日以前)に今回確定日、例えば、2012年3月31日において積み立てるべき積立額情報である「今回確定日数理債務情報」である例えば、「本年度数理債務」を予測する場合を例に以下、説明する。
数理債務装置1の利用者は,先ず、この「今回確定日数理債務情報」の今回確定日である「2012年3月31日」における「予定利率」の変動幅を予想する、例えば、2.0%と1.5%の幅を予想し、実際の「予定利率」がこの幅内に入るとする。
「2.0%」が、「本年度上限予定利率(i)」であり、「1.5%」が「本年度下限予定利率(j)」であり、これらは、「今回確定日予定率候補情報」の一例となっている。
そして、既にデータを確定し取得している前回確定日、例えば、2011年3月31日における加入者等関連情報である例えば、人員データ等(年金制度に属する個々の加入者の給与額及び年齢、加入期間、年金制度に属する個々の受給権者の年金額及び年齢等)を基に、予想した「本年度上限予定利率(i)」である「2.0%」、「本年度下限予定利率(j)」である「1.5%」のそれぞれを用いて「数理債務」を計算する。
具体的には、昨年度末のおける「本年度上限予定利率(i)」を用いた「数理債務」、すなわち「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ」、例えば、「9,325,968円」を算出する。また、昨年度末における「本年度下限予定利率(j)」を用いた「数理債務」,すなわち「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ」、例えば、「9,900,966円」を算出する。
これらは、実際の昨年度の人員データ等を用いて計算するため、膨大な時間がかかる場合があり、本実施の形態では、かかる作業を事前に実施する。
また、今後予測する「今回確定日数理債務情報」の「決算日」の「予定利率」が「2.0%」と「1.5%」の間にある限りは、「今回確定日数理債務情報」は、「9,325,968円」と「9,900,966円」の間の金額となる。
なお、これらが「前回確定日基礎数理債務基礎情報」の一例となる。
そして、これら「本年度上限予定利率(i)」「2.0%」、「本年度下限予定利率(j)」「1.5%」、「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ」「9,325,968円」及び「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ」「9,900,966円」を図3の「財政決算環境データ記憶部11」に記憶させる。具体的には、図1のデータ入力装置3」等を用いて入力する。
図13は、図1の「財政決算環境データ記憶部11」の「財政決算環境データ11a」を示す概略説明図であり、図13に示すように、「本年度上限予定利率(i)」等は記憶される。
2)「本年度標準掛金額候補データ」の作成及び入力
次いで、数理債務装置1の利用者は,「本年度上限予定利率(i)」の「2.0%」及び「本年度下限予定利率(j)」の「1.5%」を用いて、本年度である「2011年4月1日」から「2012年3月31日」までの間に、加入者への年金及び一時金の給付額が増加することに伴い、企業の負担額が増加する増加情報である「標準掛金額」である「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」及び「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」を算出する。例えば、それぞれ「231,891円」と「252,966円」である。
これら「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」及び「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」が「本年度標準掛金額候補データ」であり、「今回確定日標準掛金候補情報」の一例となっている。
これらは、実際の昨年度の人員データ等を用いて計算するため、膨大な時間がかかる場合があり、本実施の形態では、かかる作業を事前に実施する。
また、今後予測する「今回確定日数理債務情報」の「決算日」の「予定利率」が「2.0%」と「1.5%」の間にある限りは、実際の「標準掛金額」は「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」「231,891円」と「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」「252,966円」の間の金額となる。
そして、これら「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」「231,891円」と「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」「252,966円」を図3の「財政決算環境データ記憶部11」に記憶させる。具体的には、図1のデータ入力装置3」等を用いて入力する。
3)「次年度標準掛金額候補データ」の作成及び入力
次いで、数理債務装置1の利用者は,「本年度上限予定利率(i)」の「2.0%」及び「本年度下限予定利率(j)」の「1.5%」を用いて、次年度である「2012年4月1日」から「2013年3月31日」までの間に、加入者への年金及び一時金の給付額が増加することに伴い、企業の負担額が増加する増加情報である「標準掛金額」である「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」及び「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」を算出する。例えば、それぞれ「225,195円」と「245,247円」である。
これら「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」及び「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」が「次年度標準掛金額候補データ」であり、「次回確定日標準掛金候補情報」の一例となっている。
これらは、実際の昨年度の人員データ等を用いて計算するため、膨大な時間がかかる場合があり、本実施の形態では、かかる作業を事前に実施する。
また、今後予測する「今回確定日数理債務情報」の「決算日」の「予定利率」が「2.0%」と「1.5%」の間にある限りは、実際の「標準掛金額」は「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」「225,195円」と「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」「245,247円」の間の金額となる。
そして、これら「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」「225,195円」と「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」「245,247円」を図3の「財政決算環境データ記憶部11」に記憶させる。具体的には、図1のデータ入力装置3」等を用いて入力する。
以上で、「財政決算環境データ記憶部11」に記憶させるデータの事前登録が終了する。これら「昨年度数理債務候補データ」等は、上述のように、その作成に膨大な時間を要するものであるが、昨年決算日後、本年決算日前の時間に余裕がある時期に行うことが好ましい。
次いで、利用者が、本年決算日(2012年3月31日)における「数理債務」、すなわち「本年度数理債務」を、例えば、決算日の1ヶ月前に予測する場合を例に、図1の数理債務装置1の動作例を具体的に説明する。
先ず、図9のステップ(以下「ST」)1が開始される。すなわち、図3の「昨年度数理債務金額演算用基礎データ取得部(プログラム)12」が動作し、図3の「財政決算環境記憶部11」から「本年度上限予定利率(i)(2.0%)」と、これに対応する「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,325,968円)」及び「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(231,891円)」、「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(225,195円)」を取得し、図3の「本年度数理債務予測用基礎データ記憶部13」に記憶させる。
また、「財政決算環境記憶部11」から「本年度下限予定利率(j)(1.50%)」とこれに対応する「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ
(9,900,381円)」及び「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(252,966円)」、「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(245,247円)」を取得し「本年度数理債務予測用基礎データ記憶部13」に記憶させる。
次いで、ST2へ進む。ST2では、図1のディスプレイ2に「予定利率データ及び本年度補正用給付額データを入力してください」との表示がなされる。
すなわち、数理債務装置1の利用者が、本年度決算日(2012年3月31日)における「数理債務」である「本年度数理債務」を予測する上で、本年度決算日の「予定利率」をどの程度であると予想しているかを尋ね、その入力を求めている。
本実施の形態では、上述のように、利用者が、昨今のボラティリティ(不安定)の高い運用環境に対応するため、年金制度の運用に際し、運用リスクを抑え安全性の高い運用収益が期待できる運用商品へシフトし、年金資金の中長期期待運用収益率に連動する「予定利率」を柔軟に見直す傾向にあることに鑑み、「予定利率」は予測を行う際に自由に入力することが可能な構成となっている。
また、「本年度数理債務」を正確に予測するには、前年決算日後(2011年4月1日)から本年決算日(2012年3月31日)までの年金及び一時金の予測給付額のデータが必要であるため、当該予測されたデータであり、「予測補正用給付額情報」である「本年度補正用給付額データ」の入力を求める。
次いで、ST3へ進む。ST3では、「予定利率データ」及び「本年度補正用給付額データ」の入力があったか否かを判断する。すなわち、利用者が図1のデータ入力装置3等を介して、かかるデータを入力したか否かを判断する。
ST3で、「予定利率データ」及び「本年度補正用給付額データ」の入力があったと判断された場合は、ST4へ進む。
ST4では、図3の「本年度補正用給付額データ等入力処理部(プログラム)14」が動作し、「本年度補正用給付額データ」として例えば、「627,630円」が入力されると、「627,630円」が「本年度補正用給付額データ」として、図3の「本年度数理債務金額等演算用基礎データ記憶部13」に記憶される。
また、「予定利率」として例えば、「1.75%」が入力されると、「1.75%」を「入力予定利率(k)(1.75%)」として、「本年度数理債務金額等演算用基礎データ記憶部13」に記憶する。
したがって、「入力予定利率(k)(1.75%)」は、今回確定日入力予定利率情報の一例となっている。
次いで、ST5へ進む。ST5では、図4の「昨年度数理債務基礎データ生成処理部(プログラム)21」が動作し、先ず、図3の「本年度数理債務金額等演算用基礎データ記憶部13」の「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する「昨年度数理債務基礎データ」を生成する。
すなわち、図13の「財政決算環境データ11a」に示すように、「本年度上限予定利率(i)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「数理債務」は、「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,325,968円)」として明らかになっている。また、「本年度下限予定利率(j)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「数理債務」は「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,900,381円)」として明らかになっている。
しかし、本実施の形態では、「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する昨年度の人員データに基づく「数理債務」は、実際に昨年度の人員データ等に基づいて行うのではなく、既に「財政決算環境データ記憶部」の記憶されている「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,325,968円)」及び「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,900,381円)」に基づき、簡易な計算で求める。
すなわち、例えば、図4の「数理債務対数補正計算式データ記憶部22」の近似値を求める「数理債務対数補正計算式」を用いて演算する。
先ず、「数理債務対数補正計算式」は、以下の式を有している。
「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ」/「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ」={(1+「本年度下限予定利率(j)」)/(1+「本年度上限予定利率(i)」)
したがって、図13の数値を当てはめると、例えば、9,325,968/9,900,381={(1+0.015)/(1+0.02)}となり「n」が求められる。
また、「数理債務対数補正計算式」は、以下の対数補正計算の式等も有している。
「昨年度数理債務基礎データ」=「昨年度上限予定利率対応数理基礎債務候補データ」×{(1+「本年度上限予定利率(i)」)/(1+「入力予定利率(k)」)}
したがって、図13のデータと、これらの対数補正計算の式等を用いて、対数補正計算実施することで、「前回確定日基準入力予定利率対応数理債務情報」である例えば、「昨年度数理債務基礎データ」、具体的には、「9,608,257円」を算出することができる。
このように、本実施の形態では、既に、「本年度上限予定利率(i)(2.0%)」と「本年度下限予定利率(j)(1.5%)」を用いて、それぞれ、「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,325,968円)」と「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,900,381円)」を計算し終わっている。
そして、これら「本年度上限予定利率(i)」と「本年度下限予定利率(j)」との中間の値である「入力予定利率(k)に対応する「昨年度数理債務基礎データ」は、これら図13の「昨年度上限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,325,968円)」や「昨年度下限予定利率対応数理債務基礎候補データ(9,900,381円)」から対数補正計算で、簡易に求めることができる。
このため、変動する「入力予定利率(k)」毎に、昨年決算日の人員データ等に基づき「昨年度数理債務基礎データ」を計算し直す必要がなく、簡易に求めることができるので、「入力予定利率(k)」の変更に迅速に対応することができる。
なお、このように計算された「昨年度数理債務基礎データ(9,608,257円)」は、図4の「昨年度数理債務基礎データ記憶部23」に記憶される。
次いで、ST6へ進む。ST6では、図4の「本年度標準掛金額予測データ生成処理部(プログラム)24」が動作し、図3の「本年度数理債務金額等演算用基礎データ記憶部13」の「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する「今回確定日入力予定利率対応標準掛金情報」である「本年度標準掛金額予測データ」を生成する。
すなわち、図13の「財政決算環境データ11a」に示すように、「本年度上限予定利率(i)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「標準掛金額」は、「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(231,891円)」として明らかになっている。また、「本年度下限予定利率(j)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「標準掛金額」は「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(252,966円)」として明らかになっている。
しかし、本実施の形態では、「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「標準掛金額」は、実際に昨年度の人員データ等に基づいて行うのではなく、既に「財政決算環境データ記憶部」の記憶されている「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(231,891円)」及び「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(252,966円)」に基づき、簡易な計算で求める。
すなわち、例えば、図5の「本年度標準掛金額対数補正計算式データ記憶部35」の近似値を求める「本年度標準掛金額対数補正計算式」を用いて演算する。
先ず、「本年度標準掛金額対数補正計算式」は、以下の式を有している。
「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」/「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ」={(1+「本年度下限予定利率(j)」)/(1+「本年度上限予定利率(i)」)}
したがって、図13の数値を当てはめると、例えば、
231,891/252,966={(1+0.015)/(1+0.02)}
となり「m」が求められる。
また、「本年度標準掛金額対数補正計算式」は、以下の対数補正計算の式等も有している。
「本年度標準掛金額予測データ」=「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ」×{(1+「本年度上限予定利率(i)」)/(1+「入力予定利率(k)」)}
したがって、図13のデータと、これらの対数補正計算の式等を用いて、対数補正計算実施することで、「今回確定日入力予定利率対応標準掛金情報」である例えば、「本年度標準掛金額予測データ」、具体的には、「242,185円」を算出することができる。
このように、本実施の形態では、既に、「本年度上限予定利率(i)(2.0%)」と「本年度下限予定利率(j)(1.5%)」を用いて、それぞれ、「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(231,891円)」と「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(252,966円)」を計算し終わっている。
そして、これら「本年度上限予定利率(i)」と「本年度下限予定利率(j)」との中間の値である「入力予定利率(k)に対応する「本年度標準掛金額予測データ」は、これら図13の「本年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(231,891円)」と「本年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(252,966円)」から対数補正計算で、簡易に求めることができる。
このため、変動する「入力予定利率(k)」毎に、昨年決算日の人員データに基づき「本年度標準掛金額予測データ」を計算し直す必要がなく、簡易に求めることができるので、「入力予定利率(k)」の変更に迅速に対応することができる。
なお、このように計算された「本年度標準掛金額予測データ(231,891円)」は、図5の「本年度標準掛金額予測データ記憶部36」に記憶される。
次いで、ST7へ進む。ST7では、図4の「次年度標準掛金額予測データ生成処理部(プログラム)37」が動作し、図3の「本年度数理債務金額等演算用基礎データ記憶部13」の「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する「次回確定日入力予定利率対応標準掛金情報」である「次年度標準掛金額予測データ」を生成する。
すなわち、図13の「財政決算環境データ11a」に示すように、「本年度上限予定利率(i)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「標準掛金額」は、「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(225,195円)」として明らかになっている。
また、「本年度下限予定利率(j)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「標準掛金額」は「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(245,247円)」として明らかになっている。
しかし、本実施の形態では、「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する昨年度の人員データに基づく「標準掛金額」は、実際に昨年度の人員データ等に基づいて行うのではなく、既に「財政決算環境データ記憶部」の記憶されている「次年度上限予定利率対応標準掛金額候補データ(225,195円)」及び「次年度下限予定利率対応標準掛金額候補データ(245,247円)」に基づき、簡易な計算で求める。
算出方法は、上述の「本年度標準掛金額予測データ」の算出方法と同様の手法であり、その計算式である「本年度標準掛金対数補正計算式」は、「本年度標準掛金額対数補正計算式データ記憶部35」に記憶されている。
このようにして算出された「次年度標準掛金額予測データ」は例えば、「234,994円」となり、「次年度標準掛金額予測データ記憶部39」に記憶される。
以上で、「本年度数理債務」の金額を予想するための基礎となるデータの取得が終了し、以下、「本年度数理債務」の算出工程が実施される。
ST8では、図6の「本年度数理債務金額データ生成処理部(プログラム)41」が動作し、図6の「本年度数理債務予測用演算式記憶部42」に記憶されている演算式を参照する。
この演算式は、「本年度数理債務」を算出する演算式で、具体的には、以下の式である。
「本年度数理債務」=「昨年度数理債務基礎データ」+(「昨年度数理債務基礎データ」×「入力予定利率(k))+「本年度標準掛金額予測データ」−「本年度補正用給付額」
すなわち、上述の対数補正計算で算出した「入力予定利率(k)(1.75%)」に対応する昨年度の人員データ等に基づく「数理債務」である「昨年度数理債務基礎データ」に、この「昨年度数理債務基礎データ」に「入力予定利率(k)(1.75%)」を乗じた数値を加算することで、本年決算日の基本的な「数理債務」の予想値を算出することができる。また、この値に、昨年決算日から本年決算日までの1年間が加入期間に加えられることで増加する企業の負担分の予測値である「本年度標準掛金額予測データ」を足し、さらに、昨年決算日から本年決算日までの1年間の年金及び一時金の給付額の予想値である「本年度補正用給付額」を減じることで、正確な「本年度数理債務」の金額となる。
また、「本年度数理債務金額データ生成処理部(プログラム)41」は、図4の「昨年度数理債務基礎データ記憶部23」の「昨年度数理債務基礎データ(9,608,257円)」、図3の「本年度数理債務予測用基礎データ記憶部13」の「入力予定利率(k)(1.75%)」、図5の「本年度標準掛金額予測データ記憶部36」の「本年度標準掛金額予測データ(242,185円)」及び図3の「本年度数理債務予測用基礎データ記憶部13」の「本年度補正用給付額(627,630円)」を参照する。
そして、これらの数値を上述の「本年度数理債務予測用演算式」に代入し、「本年度数理債務金額データ」、例えば、「9,390,956円」を算出し、「本年度数理債務データ記憶部43」に記憶する。
次いで、ST9へ進む。ST9以降では、ST8で算出した「本年度数理債務金額データ」に基づき、本年決算日において予測される「貸借対照表」のデータを作成する。
先ず、ST9では、図1のディスプレイ2に「資産額、総給与月額、償却年数データを入力してください」との表示がなされる。
すなわち、数理債務装置1の利用者に「資産額」の予想値、「総給与月額」の予想値及び「償却年数」の情報の入力を求める。
そして、ST10へ進む。ST10で「資産額、総給与月額、償却年数データ」が入力されたと判断されると、ST11へ進む。
ST11では、入力された予測資産額情報である例えば、「資産額」(入力値として「8,500,000円」)、入力された予測給与額である例えば、「総給与月額」(入力値として「100,000円」)、入力された償却年数情報である例えば、「償却年数」(入力値として「20年」)の各予測データを図6の「資産額等記憶部44」に記憶させる。
次いで、ST12へ進む。ST12では、図6の「次年度標準掛金率データ生成処理部(プログラム)45」が動作し、図7の「次年度標準掛金率演算式データ記憶部51」の演算式を参照する。
この演算式は、「次年度標準掛金率」を算出する演算式で、具体的には、以下の式である。
「次年度標準掛金率」=「次年度標準掛金金額予測データ」/(「総給与月額」×12)
また、「次年度標準掛金率データ生成処理部(プログラム)45」は、図5の「次年度標準掛金額予測データ記憶部39」の「次年度標準掛金額予測データ(234,994円)」及び図6の「資産額等記憶部44」の「総給与月額(100,000円)」を参照する。
そして、これらのデータを「次年度標準掛金率演算式データ」に代入し、「次年度標準掛金率データ」、例えば、「0.198」を算出し、「次年度標準掛金率データ記憶部52」に記憶する。
次いで、ST13へ進む。ST13では、図7の「資産不足判断処理部(プログラム)53」が動作し、図6の「資産額等記憶部44」の「資産額(8,500,000円)が図6の「本年度数理債務データ記憶部43」の「本年度数理債務データ(9,390,956円)」に達しているか否かを判断する。
すなわち、予測した「本年度数理債務データ」に対し「資産額」が不足しているか否かを判断する。
ST13で、「本年度数理債務データ」に対し「資産額」が不足していると判断された場合は、この不足額を償却するためのデータである「特別掛金率」を求める必要がある。この「特別掛金率」は、「資産額」と「本年度数理債務データ」との関係で発生する不足額情報を償却年数情報で入力予定利率情報により元利均等償却する金額情報を給与情報に対する率情報としたものである。
そして、この「特別掛金率」を求めるには「年金現価データ」を求める必要があるため、その処理を先行して行う。
「年金現価データ」は、具体的には、入力償却年数(p)以内で入力予定利率(k)で元利均等に償却するように演算することを意味し、年金現価計算式は以下の式を有する。
v=1/(1+k)とすると、年金現価=(1+v)/2×(1― )/(1―v)
そこで、ST14では、図7の「年金現価データ生成処理部(プログラム)54」が動作し、図3の「本年度数理債務予測用基礎データ記憶部13」の「入力予定利率(k)(1,75%)」及び図6の「資産額等記憶部44」の「償却年数(20年)」に基づいて「年金現価データ」を生成し、図7の「年金現価記憶部55」に記憶する。
例えば、「入力予定利率(k)(1.75%)」で「償却年数(20年)」の場合の「年金現価」は)「16.89947」となる。
次いで、ST15へ進む。ST15では、図7の「特別掛金データ生成処理部(プログラム)56」が動作し、「特別掛金率演算式記憶部57」の演算式を参照する。
この演算式は、「「特別掛金率」を算出する演算式で、具体的には、以下の式である。
「特別掛金率」=(「本年度数理債務金額」−「資産額」)/(12×「総給与月額」×「年金現価」)
また、「特別掛金データ生成処理部(プログラム)56」は、図6の「本年度数理債務データ記憶部43」の「本年度数理債務金額データ(9,390,956円)」、図6の「資産額等記憶部44」の「資産額(8,500,000円)」及び「総給与月額(100,000円)」及び図5の「年金現価記憶部55」の「年金現価(16.89947)」を参照する。
そして、これらのデータを、「特別掛金率演算式」に代入し、「特別掛金データ(0.044)」を求め、「特別掛金データ記憶部61」に記憶する。
次いで、ST16へ進む。ST16では、図8の「特別掛金収入現価包含貸借対照表作成処理部(プログラム)62」が動作し、「本年度数理債務金額」と「資産額」との差額データを「特別掛金収入現価」として、「負債勘定」とし、図8の「貸借対照象表データ記憶部63」に記憶する。
図14は、特別掛金収入現価処理を行った貸借対照表の一例を示す概略説明図である。
図8の「貸借対象表データ記憶部63」には、図14に示す「貸借対照表」のデータが記憶される。
このように本実施の形態では、予測される「本年度数理債務金額」と「資産額」を対比し、資産額が少ない場合は、自動的に、「特別掛金率」を求め、その結果を踏まえて、貸借対照表を作成するため、使用者にとって極めて使い易い数理債務装置1となる。
一方、ST13で、「資産額」が「本年度数理債務金額」を上回ったときは、ST17へ進む。ST17では、図8の「別途積立金包含貸借対照表作成処理部(プログラム)63」が動作し、「本年度数理債務金額」と「資産額」との差額データを「別途積立金」として、「負債勘定」とし、「貸借対照表データ記憶部64」に記憶する。
図15は、別途積立金処理を行った貸借対照表の一例を示す概略説明図である。
の「貸借対照表データ記憶部64」には、図15に示す「貸借対照表」のデータが記憶される。
このように本実施の形態では、予測される「本年度数理債務金額」と「資産額」を対比し、資産額が多い場合は、自動的に、「別途積立金」を求め、その結果を踏まえて、貸借対照表を作成するため、使用者にとって極めて使い易い数理債務装置1となる。
図16は、本実施の形態にかかる数理債務装置1の処理の概略説明図である。
図16の「N−1ヶ月」前のデータが、上述の本実施の形態の場合に該当する。このように、「入力予定利率(k)」や「本年度補正用給付額」等を入力することで「本年度数理債務」を予測することができ、「次年度標準掛金額」、「次年度標準掛金率」「次年度特別掛金率」及び「本年度の貸借対照表」も予測することができる。
また、この予測は、本年決算日の1ヶ月だけでなく、図16に示すように、5ヶ月前等で複数回実施してもよく、その場合も簡易且つ迅速に、その結果を得ることができる。
また、本計算を本年の決算日後に実施した場合は、図16に示すように、今回確定日入力確定利率情報である例えば、確定した「入力予定利率(k)」や、確定補正用給付額情報である例えば、確定した「本年度補正用給付額データ」が入力されることで、その算出値も確定済み今回確定日数理債務情報である例えば、確定値として「本年度数理債務」なる。
また、図16に示す「資産額」「総給与月額」「償却年数」等も予測値ではなく、確定値となるため、その結果である「貸借対照表」も確定値によるデータとなる。
したがって、本年決算日に確定値データを入力することで、迅速に確定値である「本年度数理債務」情報を取得することができる。
このように、本実施の形態では、予測値と確定値を同じロジックで計算する構成となっているので、「本年度補正用給付額」のデータと「入力予定利率(k)」のデータが同じ入力値であれば、予測値と確定値が一致し、予測の精度が向上する。
すなわち、予測値と確定値との差異があった場合は、その原因は、前提となるデータとの相違であることが分かり、対応し易い構成となっている。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られないことは勿論である。
1・・・数理債務装置、2・・・ディスプレイ、3・・・データ入力装置、4・・・数理債務装置制御部、10・・・第1の各種情報記憶部、11・・・財政決算環境データ記憶部、11a・・・財政決算環境データ、12・・・昨年度数理債務金額演算用基礎データ取得部(プログラム)、13・・・本年度数理債務予測用基礎データ記憶部、14・・・本年度補正用給付額データ等入力処理部(プログラム)、20・・・第2の各種情報記憶部、21・・・昨年度数理債務基礎データ生成処理部(プログラム)、22・・・数理債務対数補正計算式データ記憶部、23・・・昨年度数理債務基礎データ記憶部、24・・・本年度標準掛金額予測データ生成処理部(プログラム)、30・・・第3の各種情報記憶部、35・・・本年度標準掛金額対数補正計算式データ記憶部、36・・・本年度標準掛金額予測データ記憶部、37・・・次年度標準掛金額予測データ生成処理部(プログラム)、39・・・次年度標準掛金額予測データ記憶部、40・・・第4の各種情報記憶部、41・・・本年度数理債務金額データ生成処理部(プログラム)、42・・・本年度数理債務予測用演算式記憶部、43・・・本年度数理債務データ記憶部、44・・・資産額等記憶部、45・・・次年度標準掛金率データ生成処理部(プログラム)、50・・・第5の各種情報記憶部、51・・・次年度標準掛金率演算式データ記憶部、52・・・次年度標準掛金率データ記憶部、53・・・資産不足判断処理部(プログラム)、54・・・年金現価データ生成処理部(プログラム)、55・・・年金現価記憶部、56・・・特別掛金データ生成処理部(プログラム)、57・・・特別掛金率演算式記憶部、60・・・第6の各種情報記憶部、61・・・特別掛金データ記憶部、62・・・特別掛金収入現価包含貸借対照表作成処理部(プログラム)、63・・・別途積立金包含貸借対照表作成処理部(プログラム)、64・・・貸借対照表データ記憶部

Claims (4)

  1. 各種情報を表示するディスプレイと、各種情報を入力するデータ入力装置と、を備え、年金の加入者が将来受け取るべき給付額情報を予測し、事前に今回確定日において積み立てるべき積立額情報である今回確定日数理債務情報を生成する年金情報管理装置であって
    少なくとも、今回確定日において予想される予定利率の変動幅の上限である今回確定日上限利率情報と、
    前記今回確定日上限利率と、既に確定している年金制度に属する個々の加入者の給与額及び年齢、加入期間、年金制度に属する個々の受給権者の年金額及び年齢を含む加入者等関連情報と、前記今回確定日上限利率情報に基づいて算出された前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報と、
    今回確定日において予想される予定利率の変動幅の下限である今回確定日下限利率情報と、
    前記今回確定日下限利率と、既に確定している前記加入者等関連情報と、前記今回確定日下限利率情報に基づいて算出された前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報と、
    前記今回確定日上限利率情報に基づき算出される、前回確定日から今回確定日までに間に、加入者への年金及び一時金の給付額が増加することに伴い、負担額が増加する増加情
    報である今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報と、
    前記今回確定日下限利率情報に基づき算出される、前回確定日から今回確定日までに間に、加入者への年金及び一時金の給付額が増加することに伴い、負担額が増加する増加情
    報である今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報と、を記憶する財政決算環境情報記憶部と、有し、
    前記今回確定日上限利率情報と前記今回確定日下限利率情報の中間の予定利率である入力予定利率情報と、
    前回確定日から今回確定日までの年金及び一時金の予測給付額である今回確定日補正用給付額情報の入力を促す表示を前記ディスプレイに表示し、
    前記データ入力装置により、前記入力予定利率情報と前記今回確定日補正用給付額情報の入力があったと判断したときは、これらを記憶し、
    また、前記加入者等関連情報に基づくことなく、前記今回確定日上限利率情報、前記今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報及び前記前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報に基づいて、前記入力予定利率情報と前記加入者等関連情報とで算出される前回確定日数理債務情報を求めることができる数理債務対数補正計算式情報を有し、
    前記今回確定日上限利率情報、今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報、前記前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報及び前記数理債務対数補正計算式情報に基づいて、前記前回確定日数理債務情報を求めると共に、前記前回確定日数理債務情報を記憶し、
    また、前記加入者等関連情報に基づくことなく、前記今回確定日上限利率情報、前記今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報及び前記今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報に基づいて、前記入力予定利率情報と前記加入者等関連情報とで算出される今回確定日標準掛金額予測情報を求めることができる今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報を有し、
    前記今回確定日上限利率情報、前記今回確定日下限利率情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報及び前記今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報及び今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報に基づいて、前記今回確定日標準掛金額予測情報を求めると共に、前記今回確定日標準掛金額予測情報を記憶し、
    また、前記前回確定日数理債務情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日標準掛金額予測情報及び前記今回確定日補正用給付額情報に基づいて、前記今回確定日数理債務情報を算出できる今回確定日数理債務予測用演算式情報を有し、
    前記前回確定日数理債務情報、前記入力予定利率情報、前記今回確定日標準掛金額予測情報、前記今回確定日補正用給付額情報及び前記今回確定日数理債務予測用演算式情報に基づいて、前記今回確定日数理債務情報を求める構成となっていることを特徴とする年金情報管理装置。
  2. 今回確定日における資産額の予測値である予測資産額情報、総給与月額の予想値である予測給与額情報及び償却年数情報の入力を促す表示を前記ディスプレイに表示し、
    前記データ入力装置により、前記予測資産額情報、前記予測給与額情報及び前記償却年数情報の入力があったと判断したときは、これらを記憶し、
    また、前記償却年数情報の年数以内に、前記入力予定利率情報の利率で元利均等に償却するための年金現価情報を求める年金現価計算式情報を有し、
    前記予測資産額情報の金額が、前記今回確定日数理債務情報の金額に比べ不足しているか否かを判断し、
    不足しているときは、前記年金現価計算式情報を用いて、前記年金現価情報を生成、記憶し、
    また、前記不足している金額を、前記償却年数情報の年数内に前記入力予定利率情報の利率により元利均等償却する金額情報を前記予測給与額情報に対する率情報とした特別掛金率情報を求める特別掛金演算式情報を有し、
    前記今回確定日数理債務情報、前記予測資産額情報、予測給与額情報、前記年金現価情報及び前記特別掛金演算式情報に基づき、前記特別掛金率情報を生成、記憶し、
    前記特別掛金率情報に基づいて特別掛金収入現価情報を生成し、この特別掛金収入現価情報を用いて貸借対照表情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の年金情報管理装置。
  3. 前記数理債務対数補正計算式情報及び前記今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報が、以下の式からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の年金情報管理装置。
    (前記数理債務対数補正計算式情報)
    式1)「前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報」/「前回確定日下限利率対応数理債務基礎候補情報」={(1+「今回確定日下限利率(j)」)/(1+「今回確定日上限利率情報(i)」)}
    式2)「前記前回確定日数理債務情報」=「前回確定日上限利率対応数理債務基礎候補情報」×{(1+「今回確定日上限利率(i)」)/(1+「前記入力予定利率情報(k)」)}
    (前記今回確定日標準掛金額対数補正計算式情報)
    式3)「前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報」/「今回確定日下限予定利率対応標準掛金額候補情報」={(1+「今回確定日下限利率情報(j)」)/(1+「今回確定日上限利率(i)」)}
    式4)「前記今回確定日標準掛金額予測情報」=「前記今回確定日上限予定利率対応標準掛金額候補情報」×{(1+「今回確定日上限利率情報(i)」)/(1+「前記入力予定利率情報(k)」)}
  4. 前記特別掛金演算式情報が、以下の式からなることを特徴とする請求項2に記載の年金情報管理装置。
    式5)「前記特別掛金率情報」=(「前記今回確定日数理債務情報」−「予測資産額情報」)/(12×「予測給与額情報」×「前記年金現価情報」)
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