JP5465403B2 - 細胞膨張化致死毒を標的としたカンピロバクター属細菌の検出 - Google Patents
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Description
(1)被験試料中のカンピロバクター属細菌を検出する方法であって、カンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)および(b)記載のプライマー対のうちいずれか1以上のプライマー対を用いて被験試料に対し核酸増幅反応を行う工程を含む方法
(a)配列番号:1および2記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(b)配列番号:3および4記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(2)前記核酸増幅反応を前記(a)および(b)記載のプライマー対、および下記(c)記載のプライマー対を用いて行う、上記(1)記載の方法
(c)配列番号:5および6記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(3)前記核酸増幅反応を行う工程の前または後に、カンピロバクター属細菌のcdtA〜CのいずれかのゲノムDNAまたはmRNAに共通に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる共通プライマー対を用いて核酸増幅反応を行う工程を含む、上記(1)または(2)記載の方法、
(4)前記共通プライマー対が、配列番号:7および8に記載の配列からなるプライマー対、配列番号:9および10に記載の配列からなるプライマー対、配列番号:11、12、配列番号:13、および14に記載の4配列から2つの配列を組み合わせてなるプライマー対、配列番号:15および16に記載の配列からなるプライマー対、配列番号:17および18に記載の配列からなるプライマー対のいずれかである、上記(3)記載の方法、
(5)上記(1)記載の方法に用いるためのキットであって、使用説明書と、カンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)および(b)記載のプライマー対のうち少なくとも1のプライマー対を含むキット
(a)配列番号:1および2記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(b)配列番号:3および4記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(6)さらに下記(c)のプライマー対を含む、上記(5)記載のキット
(c)配列番号:5および6記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(7)被験試料中のカンピロバクター属細菌を検出する方法であって、カンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記プライマー対(a)を用いて被験試料に対し核酸増幅反応を行う工程を含む方法
(a)配列番号:19および20記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(8)前記核酸増幅反応を、前記プライマー対(a)、および下記プライマー対(b)および(c)を用いて行う、上記(7)記載の方法
(b)配列番号:21および22記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:23および24記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(9)上記(7)記載の方法に用いるためのキットであって、使用説明書と、カンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)のプライマー対を含むキット
(a)配列番号:19および20記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(10)さらに下記(b)および(c)のプライマー対を含む、上記(9)記載のキット
(b)配列番号:21および22記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:23および24記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtAゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(11)被験試料中のカンピロバクター属細菌を検出する方法であって、カンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記プライマー対(a)を用いて被験試料に対し核酸増幅反応を行う工程を含む方法
(a)配列番号:25および26記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(12)前記核酸増幅反応を、前記プライマー対(a)、および下記プライマー対(b)および(c)を用いて行う、上記(11)記載の方法
(b)配列番号:27および28記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:29および30記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(13)上記11記載の方法に用いるためのキットであって、使用説明書と、カンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)のプライマー対を含むキット
(a)配列番号:25および26記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(14)さらに下記(b)および(c)のプライマー対を含む、上記(13)記載のキット
(b)配列番号:27および28記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:29および30記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(15)被験試料中のカンピロバクター属細菌を検出する方法であって、カンピロバクター属細菌のcdtゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)から(c)に記載のプライマー対のうちいずれか1以上のプライマー対を用いて被験試料に対し核酸増幅反応を行う工程を含む方法
(a)配列番号:37および38記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(b)配列番号:40および41記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:43および44記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtCゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(16)核酸増幅反応が定量的PCR法またはリアルタイム定量的PCR法を用いて行われる、上記(15)に記載の方法、
(17)以下の(i)から(iii)に記載の工程をのうちいずれか1以上の工程をさらに含む、上記(15)または(16)に記載の方法
(i)配列番号:37および38記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片を、配列番号:39に記載のプローブを用いて検出する工程
(ii)配列番号:40および41記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片を、配列番号:42に記載のプローブを用いて検出する工程
(iii)配列番号:43および44記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片を、配列番号:45に記載のプローブを用いて検出する工程、
(18)上記(15)記載の方法に用いるためのキットであって、使用説明書と、カンピロバクター属細菌のcdtゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)および(b)記載のプライマー対のうち少なくとも1のプライマー対を含むキット
(a)配列番号:37および38記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(b)配列番号:40および41記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:43および44記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対、
(19)配列番号39、42、および45のうち、少なくとも1の検出用プローブをさらに含む、上記(18)に記載のキット。
本発明は、被検試料中のカンピロバクター属細菌の存在の検出方法を提供する。被検試料中のカンピロバクター属細菌の存在の検出は、カンピロバクター感染症の診断、カンピロバクター属細菌に汚染された食品の迅速診断、食品加工工程のバリデーション、食中毒発生時における起因菌の同定など種々の目的において有用である。
本発明における、リアルタイムPCR法を用いた本発明の核酸増幅断片の検出には、例えば、「(i)配列番号:37および38記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片の検出に使用できる、配列番号:39に記載のプローブ(実施例プローブ:Cj RTP2)」、「(ii)配列番号:40および41記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片の検出に使用できる、配列番号:42に記載のプローブ(実施例プローブ:Cc RTP5)」および「(iii)配列番号:43および44記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片の検出に使用できる、配列番号:45に記載のプローブ(実施例プローブ:Cf RTP1)」のうちいずれか1以上のプローブを用いることができる。
本発明は、上記本発明の検出方法に用いるためのキットを提供する。これらキットは、本発明のプライマー対の他、使用説明書を含むものである。さらなる他の要素、例えば、蛍光プローブ、インターカレーター、ポリヌクレオチド調製用の試薬、陽性または陰性プライマー対などを含んでいてもよい。
さらに、上記キットには、「(i)配列番号:37および38記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片の検出に使用できる、配列番号:39に記載のプローブ(実施例プローブ:Cj RTP2)」、「(ii)配列番号:40および41記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片の検出に使用できる、配列番号:42に記載のプローブ(実施例プローブ:Cc RTP5)」および「(iii)配列番号:43および44記載の配列からなるプライマー対によって増幅される核酸断片の検出に使用できる、配列番号:45に記載のプローブ(実施例プローブ:Cf RTP1)」のいずれか1以上の検出用プローブが含まれていてもよい。
なお本明細書において引用された全ての先行技術文献は、参照として本明細書に組み入れられる。
(1−1 菌株)
ATCC、患者および動物由来のカンピロバクター属細菌、カンピロバクター属細菌以外のcdt遺伝子陽性菌およびその他の腸管感染症菌を使用した(表1)。また、PCRの陽性コントロールとしてC.ジェジュニ(C. jejuni)Co1-008株、C.コリ(C. coli) Co1-243株、C.フィータス(C. fetus Co1-187株)を使用し、陰性コントロールとして大腸菌 E. coli C600株を使用した。
カンピロバクター属細菌および大腸菌、Shigella属細菌の培養は、以下のように行った。カンピロバクター属細菌の培養には、CM271 BLOOD AGAR BASE No.2 (Oxoid、Basingstoke、UK) [7.5 g Proteose peptone、1.25 g Liver digest、2.5 g Yeast extract、2.5 g NaCl、6.0 g Agar/500 mL distilled water (DW)、pH 7.4±0.2 at 25℃] に馬無菌脱繊血(日本生物材料センター、東京)を5%となるように添加した馬血液寒天培地およびCampylobacter selective supplement (Skirrow) (OXOID) (5 mg Vancomycin、2.5 mg Trimethoprim Lactate、1,250 i.u. Polymyxin B/500 mL) を加えた培地 (以下Skirrow培地) を用いた。カンピロバクター属細菌の培養は37℃で2から 4日間、LOW TEMPERATURE O2/CO2 INCUBATER MODEL-9200(和研薬、東京)を用いた微好気条件下(10%CO2、5%O2、85%N2)で行った。大腸菌は、LB-Lenox液体培地 (Difco Laboratories、Detroit、MI、USA) (5.0 g Bacto tryptone、2.5 g Bacto yeast extract、2.5 g NaCl/500 mL DW) 、LB-Lenox寒天培地 (Difco Laboratories) (5.0 g Bacto tryptone、2.5 g Bacto yeast extract、2.5 g NaCl、Agar 7.5 g/500 mL DW) を使用し、37℃で16から20時間培養した。
PCRの鋳型DNAは、ボイル法にて調製した。具体的には、プレートから掻き取ったコロニーをTE 200 μLに加え、10 分間加熱処理し、12,800 × gで 10分間遠心して(Himac CT13R、HITACHI、以下、特に記載のないものは本機器を使用した)得られた上清をPCR用の鋳型DNAとして用いた。
(C. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスのcdtA、cdtB、およびcdtC遺伝子に対するマルチプレックスPCRプライマーとcdtB遺伝子に対する共通プライマーおよびそれらのPCR条件)
cdtA遺伝子に対するマルチプレックスPCRでは、陽性コントロールと同様、C. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスで約630 bp、330 bpおよび490 bpの菌種特異的な断片がそれぞれ増幅された。cdtB遺伝子に対するマルチプレックスPCRでも、陽性コントロールと同様、C. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスで約710 bp、410 bpおよび550 bpの菌種特異的な断片がそれぞれ増幅された。さらにcdtC遺伝子に対するマルチプレックスPCRでも、陽性コントロールと同様、C. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスで約500 bp、300 bpおよび400 bpの菌種特異的な断片がそれぞれ増幅された(図1)。一方、cdt遺伝子陽性のC. hyointestinalis、C. lari、C. upsaliensis、C. helveticus等の他のカンピロバクター属細菌や、H. へパティカス、軟性下疳菌(H. ducreyi)、A. アクチノミセテムコミタンス、Shigella spp. や異なる5種類のcdt遺伝子 (I、II、III、IV、V) をそれぞれ保有する大腸菌のcdtA、cdtB、cdtC遺伝子のいずれも増幅されず、C. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスの3菌種のcdt遺伝子にのみ特異的であった(図1、表3)。さらに、その他の代表的な腸管感染症菌であるSalmonella spp.、エルシニア エンテロコリチカ、Vibrio spp.でも増幅バンドは見られなかった(表3)。
カンピロバクター属細菌をcdt遺伝子を標的とした一度のPCRで検出できるかどうかについて、菌種間を越えて最も相同性が高かったcdtB遺伝子を標的とした共通プライマーを設計し、検討した。共通プライマーでPCRを行ったところ、C. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスのcdtB遺伝子由来の約720 bpの特異的なバンドが増幅された。さらに、C. ジェジュニ、C. コリ、C. フィータス以外の他のカンピロバクター属細菌、すなわち、C. hyointestinalis、C. lari、C, upsaliensisおよびC. helveticusにおいても、約720 bpの断片が増幅された(図2)。C. ジェジュニ、C. コリ, C. フィータス以外のカンピロバクター属細菌で得られたPCR産物の塩基配列を解析した結果、それぞれC. ジェジュニのcdtB遺伝子に相同性の高い遺伝子が確認された。一方、カンピロバクター属細菌以外のcdt遺伝子陽性細菌及びその他の腸管感染症菌においては、カンピロバクター属細菌と最も高い相同性を有するcdt遺伝子を保持していたH. ヘパティカスにおいても、共通プライマーで増幅断片は得られなかった(図2、表3)。以上の結果から、カンピロバクター属細菌のcdtB遺伝子には菌種間を越えて保存されている領域があり、カンピロバクター属細菌のcdtB遺伝子を標的することによって、少なくとも7菌種のカンピロバクター属細菌を一度のPCRで検出することが可能であった。
混合感染を想定して、複数菌種のカンピロバクター属細菌を一度に検出できるかどうかについてcdtB遺伝子を標的としたマルチプレックスPCRの評価を行った。前項において、cdtA、cdtB、およびcdtC遺伝子を対象としたマルチプレックスPCRすべてにおいて、その特異性は確認できたが、各サブユニット遺伝子の保存性はcdtB遺伝子が最も高かったので、以後の実験ではcdtB遺伝子を標的としたマルチプレックスPCRを用いた。
cdtB遺伝子を標的としたマルチプレックスPCRの検出限界をC. ジェジュニ、C. コリ、およびC. フィータスを用いて調べた。その結果、C. ジェジュニとC. コリにおいては、特異的な増幅断片を検出するにPCRチューブあたり、101 colony forming unit (cfu) の菌数が必要であった。一方、C. フィータスでは、特異的な増幅断片を検出するにPCRチューブあたり、102 cfuの菌数が必要であった(図4)。
C. ジェジュニのプライマー、及びプローブはcdtB遺伝子欠損株を含む計11株について、 C. コリのプライマー、及びプローブはcdt遺伝子変異株を含む計18株について、C. フィータスのプライマー、及びプローブはthaiで分離されたcdt遺伝子変異株を含む計12株について、それぞれのcdt遺伝子配列を菌種ごとに比較し、各菌種ごとに全ての菌株で検出が可能となる領域を調べ、かつ特異性を検査し、最も良好な組み合わせを選んだ。
C. ジェジュニの変異欠損型cdt遺伝子(AY442300)と81-176株のcdt遺伝子と比較した場合、変異欠損型cdt遺伝子はcdtAからcdtBの前半および、cdtBの中央部を大きく欠損しており、また、cdtB遺伝子についても多くの塩基置換が認められた(図11)。そこで、比較的保存性の高いcdtC遺伝子領域に着目し、この領域でのリアルタイムPCR用プライマー、及びプローブのデザインを試みた。
リアルタイムPCR用プライマー、及びプローブのデザインの為、欠損型を含むいくつかのcdtC遺伝子を比較し、最も変異が少なく、かつリアルタイムPCR用プライマー、及びプローブに使用できる領域を検索した。その後、各プライマーセットを用いてPCRを行い、最も適したプライマーセットを設定した(図12)。
塩基配列解析用プライマー
Cj cdtRTU2: 5’ GCAAAATCTTGTCAAGATGATCTAAAAG 3’(配列番号:37)
Cj cdtRTR2: 5’ TCCAAAACTAAAGAACGAATTTGCA 3’(配列番号:38)
検出用プローブ
Cj RTP2: 5’ (FAM)-AAACTGTATTTTCTATAATGCCAACAACAACTTCAG-(BHQ-1) 3’(配列番号:39)
BHQ: ブラックホールクエンチャー(蛍光吸収色素)
リアルタイムPCR用プライマー、及びプローブのデザインの為、いくつかのC. コリのcdt遺伝子を比較し、最も変異が少なく、かつリアルタイムPCR用プライマー、及びプローブに使用できる領域を検索した。その後、各PCRプライマーを用いてPCRを行い、最も適したプライマーセットを設定した(図13)。
塩基配列解析用プライマー
Cc cdtRTU5: 5’ TTTAACCAATGGTGGCAATCAAT 3’(配列番号:40)
Cc cdtRTR5: 5’ ATTCTCCTAAACCAAAGCGATTTTC 3’(配列番号:41)
検出用プローブ
Cc RTP5: 5’ (TAMRA)-CATGAGCACTTTTCCTGACTCTAGTATCGCCA-(BHQ-2) 3’(配列番号:42)
C. fetusの複数の菌株についてcdt遺伝子の配列決定を行ったが、Thaiで分離されたC. fetus C90株のcdt遺伝子が国内の株のcdt遺伝子と若干異なる事がわかった。そこで、両者を比較し、保存性の高い領域を検索した(図14)。
リアルタイムPCR用プライマー、及びプローブのデザインの為、いくつかのC. コリのcdt遺伝子を比較し、最も変異が少なく、かつリアルタイムPCR用プライマー、及びプローブに使用できる領域を検索した。その後、各PCRプライマーを用いてPCRを行い、最も適したプライマーセットを設定した(図15)。
塩基配列解析用プライマー
Cf cdtRTU1: 5’ CTTTTCCTTTTGGATACGTGCAA 3’(配列番号:43)
Cf cdtRTR1: 5’ AAAAATCCGCTAGGAGCGATCTG 3’(配列番号:44)
検出用プローブ
Cf RTP1: (Orange560)-CAAGTAGCAGCCGACGTAAAAATGTGCCT-(BHQ-1) 3’(配列番号:45)
テンプレートの調製は、C. ジェジュニ: 81-176株、C. コリ: Col-243株、C. フィータス: Co1-187株、それぞれの菌種を1, 10, 102, 103, 104, 105 cfu/μLとなるように菌液を調製し、ボイル法 (10 min煮沸後、遠心分離して上清を得る)にて作製した。すなわち、1PCR チューブあたり、それぞれ1個から105個の菌量となる。
リアルタイムPCRは以下のとおりに行った。調整したテンプレート 各1 μLに、TaqMan Master Mix (Applied Biosystems) 10μL、上述の塩基配列解析用プライマー (900 nM) を各2 μL、検出用プローブ (250 nM) を各10 μL加え、DWで20 μLにメスアップした。95℃ 5分間反応後、95℃ 15 秒、60℃ 60 秒の反応を40回繰り返し、4℃で保存した。検出は、Applied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR system(Applied Biosystems)を用いて行った。
C. コリでは105 cfu/tubeの濃度では20サイクル目から立ち上がりが認められた。102 cfu/tubeでは34サイクル目から立ち上がりが認められた。検出限界は102 cfu/tubeであった(図9)。
C. フィータスにおいても105 cfu/tubeの濃度では21サイクル目から立ち上がりが認められた。102 cfu/tubeでは35サイクル目から立ち上がりが認められた。検出限界は102 cfu/tubeであった(図10)。
各菌種の検出にはC. ジェジュニはFAM、C. コリはTAMRA、C. フィータスはOrange560と、それぞれ蛍光波長の異なる蛍光物質でラベルされたプローブを使用しており、 多蛍光を検出できるApplied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR systemを用いた場合、1チューブで3菌種が検出できるMultiplex Real-Time PCRが可能である。
Claims (4)
- カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、C. コリ(C. coli)、およびC. フィータス(C. fetus)を同時に区別して検出可能な、被験試料中のカンピロバクター属細菌を検出する方法であって、カンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)〜(c)記載のプライマー対を用いて被験試料に対し同一反応液中で核酸増幅反応を行う工程を含む方法。
(a)配列番号:1および2記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(b)配列番号:3および4記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:5および6記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対 - 前記核酸増幅反応を行う工程の前または後に、カンピロバクター属細菌のcdtA〜CのいずれかのゲノムDNAまたはmRNAに共通に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる共通プライマー対を用いて核酸増幅反応を行う工程を含む、請求項1記載の方法。
- 前記共通プライマー対が、配列番号:7および8に記載の配列からなるプライマー対、配列番号:9および10に記載の配列からなるプライマー対、配列番号:11、12、配列番号:13、および14に記載の4配列から2つの配列を組み合わせてなるプライマー対、配列番号:15および16に記載の配列からなるプライマー対、配列番号:17および18に記載の配列からなるプライマー対のいずれかである、請求項2記載の方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載の方法に用いるための該方法用キットであって、使用説明書と、カンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAまたはmRNAに特異的に結合しうる2つのポリヌクレオチドからなる下記(a)〜(c)記載のプライマー対を含むキット。
(a)配列番号:1および2記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(b)配列番号:3および4記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
(c)配列番号:5および6記載の配列からなるプライマー対によって増幅されるカンピロバクター属細菌のcdtBゲノムDNAの領域、または増幅される前記ゲノムDNAの領域に相当するmRNAの領域を増幅しうるプライマー対
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