JP5465201B2 - 端部布片およびこれを用いた布製品 - Google Patents
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Description
そこで、布製品の外観上のおさまりを良くするため、また、布片で構成された製品の縁の強度を強くするために、布片を連結したときに製品の縁に余る生地を折り返したり、切断したりする方法を採っていたが、このような作業は煩わしく、布製品を効率的に製作する上で妨げとなっていた。
該端部布片の一辺に、前記基本布片と同一形状の第1切り込みを備えた第1周縁部および第2切り込みを備えた第2周縁部を有し、端部布片の第1切り込みは基本布片の第2切り込みと各切り込みを一致させて嵌合し、端部布片の第2切り込みは基本布片の第1切り込みと各切り込みを一致させて嵌合することを特徴とするものである。
前記基本布片の第1周縁部は、前記中央部の六角形の2つの頂点を共有するものであることが好ましい。
本発明の布製品は、前記した基本布片と端部布片とから構成されるものである。
Q、R 端部布片
2 基本布片の中央部
2A、2B、2C 基体
10 基本布片の第1周縁部
10A、10B、10C 端部布片の第1周縁部
11 基本布片の第1切り込み
11A、11B、11C 端部布片の第1切り込み
20 基本布片の第2周縁部
20A、20B、20C 端部布片の第2周縁部
22 基本布片の第2切り込み
22A、22B、22C 端部布片の第2切り込み
図3は基本布片Pの正面図であり、布片は正六角形の中央部2と、中央部2の周縁に交互に位置する第1周縁部10、10、10および第2周縁部20、20、20とからなっている。
第1周縁部10、10、10と第2周縁部20、20、20とを交互に配置することにより、布片を平面的にほぼ無限に連結していくことが可能になる。
第1周縁部10および第2周縁部20は、それぞれ、中央部2の正六角形の一辺を共有して中央部2と一体となっている。
また、第2周縁部20と中央部2との境界線には、共有する辺の両端から、「辺の長さ−第1切り込みの長さ」の1/2の長さに等しいか又は僅かに長い第2の切り込み22、22が設けられている。ここで、「僅かに長い」とは、次述する連結強度を保持することのできない長さを排除する趣旨である。
また、第1切り込み11と第2切り込み22、22の幅については、専ら、布片の厚さに依存する。第1(第2)切り込み11、22は、布片の正面から背面に貫通している。
点対称の六角形として、例えば、正六角形を一方向に潰した形状(6辺の長さが全て等しく、内角が120度でなく2種類ある六角形)、全ての内角が120度で辺の長さが2種類ある六角形、辺の長さ、内角共に2種類ある六角形を挙げることができる。但し、製品の用途によっては、上記六角形の短い接続辺は長い接続辺より接続強度が低下することを考慮する必要がある。
図3に示す実施形態では、第1(第2)周縁部10、20の形状を略正三角形としたが、正三角形以外の三角形や、矩形、台形、半円形、半楕円形等とすることもできる。
これらの中でも、不織布、フェルト、皮革、スウェード等は、材料シートをカットした後の端部がほつれず、レーザーカッターまたは型押しによるカッティング操作が容易である点で優れた材料である。
より具体的には、第2周縁部20の第2切り込み22、22を折り曲げて、他の布片の第1周縁部10の第1切り込み11に差込み、第1切り込み11と第2切り込み22、22とを嵌合させることによって、多数の布片を平面状に連結させ、各種布製品を製作することができる。
図1において、端部布片Qは長方形の基体2Aの一辺に、基本布片Pと同一形状の第1切り込み11Aを備えた第1周縁部10Aと、基本布片Pと同一形状の第2切り込み22A、22Aを備えた第2周縁部20Aを有している。
基体2Aは正六角形の5つの頂点で構成される五角形を横方向に隙間なく並べた形状と見ることができ、基体2Aの一辺に第1周縁部10Aと第2周縁部20Aとが交互に位置している。
端部布片Rは、その基体2Bが正六角形の隣り合う3辺で構成される台形を並べて形成された凹凸辺を二辺有しており、該凹凸辺に沿って第1周縁部10Bと第2周縁部20Bとが交互に位置している(図2(1)参照)点で端部布片Qと相違するが、その他の点では端部布片Qと異ならない。図2(2)に示す端部布片も端部布片Rと同じように、その基体2Cに第1周縁部10Cと第2周縁部20Cとを有している。
また、端部布片Q、Rの素材、厚みについては、前記した基本布片Pの説明が当てはまる。
端部布片Q、Rの大きさについては構成される製品の性質、大きさに多分に依存するものの、格別の制限はない。図1に示す実施形態において、端部布片Qの第1周縁部10Aおよび第2周縁部20Aの数は各々6つだが、基本布片Pによって構成される製品の大きさによっては、第1周縁部および第2周縁部の数もこれに対応して増減することができる。また、基本布片P自体の大きさが大きくなったり小さくなったりする場合、端部布片Q、Rをこれに合わせた大きさとすることができる。
端部布片Q、Rの第1切り込み11A、11Bは基本布片Pの第2切り込み22、22と各切り込みを一致させて嵌合し、端部布片Q、Rの第2切り込み22A、22A、22B、22Bは基本布片Pの第1切り込み11と各切り込みを一致させて嵌合する。
図5は多数の基本布片と端部布片によって構成されたバッグの斜視図であり、多数の基本布片で構成される布製品の縁を直線状または曲線状におさめることができる。
Claims (5)
- 基本布片と連結可能な端部布片であって、
該基本布片は、六角形の中央部と、該中央部の周縁に交互に位置する第1周縁部および第2周縁部とからなる布片であって、これらの第1周縁部および第2周縁部が前記六角形の一辺を共有し、第1周縁部と前記中央部との境界線にその辺の長さより短くその辺の1/4の長さより長い第1の切り込みを有し、第2周縁部と前記中央部との境界線にその辺の両端から、「辺の長さ−第1切り込みの長さ」の1/2の長さに等しいか又は僅かに長い第2の切り込みを有してなり、前記3つの第1切り込みは他の同一形状の異なる3布片の第2切り込みと各々切り込みを一致させて嵌合し連結可能であり、前記3つの第2切り込みは前記3布片とは別の同一形状の異なる3布片の第1切り込みと各々切り込みを一致させて嵌合し連結可能であり、
該端部布片の一辺に、前記基本布片と同一形状の第1切り込みを備えた第1周縁部および第2切り込みを備えた第2周縁部を有し、端部布片の第1切り込みは基本布片の第2切り込みと各切り込みを一致させて嵌合し、端部布片の第2切り込みは基本布片の第1切り込みと各切り込みを一致させて嵌合することを特徴とする端部布片。 - 前記第1周縁部および第2周縁部を一辺にのみ有する請求項1記載の端部布片。
- 前記第1周縁部および第2周縁部を対向する二辺に有する請求項1記載の端部布片。
- 前記基本布片の第1周縁部が前記中央部の六角形の2つの頂点を共有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の端部布片。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の基本布片と端部布片とから構成されてなる布製品。
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JP7037853B1 (ja) | 2021-10-08 | 2022-03-17 | ビルマテル株式会社 | 基底部布片およびこれを用いた布製品 |
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