JP3164262U - シート材ユニット及び連結式シート材 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを低減化できるシート材ユニット、及びシート材ユニット間の空隙がほとんどなく、帽子や衣服のためのシート材としても好適に使用できる連結式シート材を提供する。【解決手段】ユニット本体2の6つの頂点5の中から1つおきに選択された頂点5同士を結ぶ3つの対角線6のうち、1つ又は2つの対角線6の一端に位置する頂点5及び他端に位置する頂点5からそれぞれ当該対角線6に沿って切り込み7を入れることにより、当該対角線6の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部3を設け、残りの対角線6の中央部に当該対角線6に沿って切れ目4を入れたシート材ユニット1。シート材ユニット1,11のアンカー部3をシート材ユニット1,11の切れ目4に挿通して着脱自在に掛止することにより、複数のシート材ユニット1,11を着脱自在に連結した連結式シート材。【選択図】図3
Description
本考案は、複数のシート材ユニットを着脱自在に連結した連結式シート材、及びそれに使用される構成部材としてのシート材ユニットに関するものである。
従来のこの種の技術としては、主形状部とその周縁部に一体に連なる複数の副形状部からなり、前記主形状部と前記副形状部の双方又はいずれか一方に1あるいは複数の開口部が形成され、フェルトからなるシート状物の構成部材であって、前記副形状部の先端部が、同形状である他の前記構成部材の主形状部又は副形状部の開口部に挿入された時に抜けることのない形状とされているシート状物の構成部材等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記のような構成部材は、シート状物において互いに連結された構成部材間に大きい空隙が生じるように形成することによって、シート状物の通気性の改善を目的としたものである。そのため、シート状物は、カーテン、壁掛け、カーペット、パーティション、電気スタンドの笠、照明器具のシェード等の室内装飾物のためのシート状物として使用できるものの、構成部材間の空隙が大きすぎるために、帽子や衣服のためのシート状物としては適していないという問題点がある。
また、上記のような構成部材においては、十字状や熊の頭部状等の前記空隙が大きくなるような形状としたり、前記開口部を形成したりする必要があり、原材料シートから構成部材を切り出す際や前記開口部を形成する際に大量の廃棄材が発生するので、製造コストが高いという問題点がある。
本考案は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストを低減化できるシート材ユニット、及びシート材ユニット間の空隙がほとんどなく、帽子や衣服のためのシート材としても好適に使用できる連結式シート材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の考案に係るシート材ユニットは、平面視が正六角形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の6つの頂点の中から1つおきに選択された頂点同士を結ぶ3つの対角線のうち、1つ又は2つの対角線の一端に位置する頂点及び他端に位置する頂点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設け、残りの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたものである。
第2の考案に係るシート材ユニットは、平面視が正六角形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の6つの頂点の中から1つおきに選択された頂点同士を結ぶ3つの対角線のうち、少なくとも1つの対角線の一端に位置する頂点及び他端に位置する頂点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設けたものである。
第3の考案に係るシート材ユニットは、平面視が正六角形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の6つの頂点の中から1つおきに選択された頂点同士を結ぶ3つの対角線のうち、少なくとも1つの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたものである。
第4の考案に係るシート材ユニットは、平面視が正方形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の4つの辺における隣接する中点同士を結ぶ4つの対角線のうち、1つ、2つ、又は3つの対角線の一端に位置する中点及び他端に位置する中点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設け、残りの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたものである。
第5の考案に係るシート材ユニットは、前記4つの対角線のうち、対向する2つの対角線の中央部の外側に前記アンカー部を設け、対向する残り2つの対角線の中央部に前記切れ目を入れたものである。
第6の考案に係るシート材ユニットは、平面視が正方形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の4つの辺における隣接する中点同士を結ぶ4つの対角線のうち、少なくとも1つの対角線の一端に位置する中点及び他端に位置する中点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設けたものである。
第7の考案に係るシート材ユニットは、平面視が正方形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の4つの辺における隣接する中点同士を結ぶ4つの対角線のうち、少なくとも1つの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたものである。
第8の考案に係るシート材ユニットにおいては、前記アンカー部の基部の幅が前記切れ目の長さと略同じ寸法である。
第9の考案に係るシート材ユニットは、フェルトで構成されたものである。
また、第10の考案に係る連結式シート材は、第1、第2、第4、第5、第6、第8、又は第9の考案でかつ前記アンカー部を有するシート材ユニットの当該アンカー部を、第1、第3、第4、第5、第7、第8、又は第9の考案でかつ前記切れ目を有するシート材ユニットの当該切れ目に挿通して着脱自在に掛止することにより、複数のシート材ユニットを着脱自在に連結したものである。
第11の考案に係る連結式シート材においては、第1、第2、第8、又は第9の考案でかつ平面視が正六角形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記アンカー部を、第7、第8、又は第9の考案でかつ平面視が正方形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記切れ目に挿通して着脱自在に掛止するか、又は、第4、第5、第6、第8、又は第9の考案でかつ平面視が正方形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記アンカー部を、第3、第8、又は第9の考案でかつ平面視が正六角形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記切れ目に挿通して着脱自在に掛止することにより、複数のシート材ユニットを着脱自在に連結し、平面視が正六角形状の前記ユニット本体における前記対角線の長さが、平面視が正方形状の前記ユニット本体における前記対角線の長さと略同じ寸法である。
第12の考案に係る連結式シート材においては、前記アンカー部の基部の幅が前記切れ目の長さと略同じ寸法である。
第1〜第4、第6、及び第7の考案によれば、製造時における廃棄材の発生量を抑えることができるので、製造コストを低減化することができる。
第5の考案によれば、アンカー部と切れ目が交互に隣接しているので、複数のシート材ユニットを着脱自在に連結する際の自由度を高めることができる。
第8及び第11の考案によれば、アンカー部の基部の幅が切れ目の長さと略同じ寸法であるので、アンカー部を切れ目に対してより緊密に掛止することができる。
第9の考案によれば、保温性や弾力性に優れると共に、切断面からもほつれにくいので、複数のフェルト製のシート材ユニットを着脱自在に連結した連結式シート材を帽子や衣服のためのシート材としてより好適に使用することができる。
第10の考案によれば、シート材ユニット間に空隙がほとんどないので、カーテン、壁掛け、カーペット、パーティション、電気スタンドの笠、照明器具のシェード等の室内装飾物のためのシート材の他、帽子や衣服のためのシート材としても好適に使用することができる。
第11の考案によれば、第10の考案と同様の効果を有すると共に、平面視が正六角形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットと、平面視が正方形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットを組み合わせる場合でも、連結し易い。
第1実施形態に係るシート材ユニット1は、図1に示すように、ユニット本体2に1つのアンカー部3及び2つの切れ目4を設けたものである。
ユニット本体2は、図1及び図2に示すように、平面視が正六角形状のシート状に形成されており、柔軟性を有している。ユニット本体2の1辺の長さとしては数十mm、厚さとしては数mmが適当であるが、適宜変更可能である。なお、ユニット本体2には、平面視が正六角形のユニット本体2の他、平面視が丸みを帯びた正六角形のユニット本体も含まれる。
柔軟性を有するユニット本体2の材質としては、フェルト、不織布、織物、編物、天然皮革(レザー)、合成皮革、軟質プラスチック、ゴム、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。フェルトとしては、織フェルト、圧縮フェルト等が挙げられる。織物としては、圧縮ウール、メルトン、フラノ、カシミア、アンゴラ、アルパカ混ウール等が挙げられる。編物としては、圧縮ニット等が挙げられる。なお、シート状のユニット本体2は、単層シートで構成されていてもよいし、薄手の生地、ほつれるおそれがある生地、破れるおそれがある生地(古布など。いわゆる弱った生地。)等の基材シートの片面又は両面に接着芯(接着芯地)等の強化用シートを貼り付けた積層シートや、複数層からなる積層シートで構成されていてもよい。
ユニット本体2の6つの頂点5の中から1つおきに選択された頂点5同士を結ぶ3つの対角線6のうち、1つの対角線6の中央部の外側には、当該対角線6の一端に位置する頂点5及び他端に位置する頂点5からそれぞれ当該対角線6に沿って切り込み7を入れることにより、平面視が二等辺三角形状のアンカー部3が設けられている。残り2つの対角線6の中央部には、当該対角線6に沿って切れ目4が設けられている。
第2実施形態に係るシート材ユニット11は、図3に示すように、第1実施形態と同様のユニット本体2に、それぞれ第1実施形態と同様の2つのアンカー部3及び1つの切れ目4を設けたものである。
アンカー部3は、前記3つの対角線6のうちの2つの対角線6の中央部の外側に第1実施形態と同様にして設けられている。切れ目4は、残り1つの対角線6の中央部に第1実施形態と同様にして設けられている。
次に、第1実施形態のシート材ユニット1と第2実施形態のシート材ユニット11の連結方法の一例について説明する。
シート材ユニット1とシート材ユニット11を着脱自在に連結するには、図3〜図6に示すように、まず、シート材ユニット1のアンカー部3を、シート材ユニット11の切れ目4に下面側から上面側に向かって挿通して着脱自在に掛止する。
シート材ユニット1とシート材ユニット11を着脱自在に連結するには、図3〜図6に示すように、まず、シート材ユニット1のアンカー部3を、シート材ユニット11の切れ目4に下面側から上面側に向かって挿通して着脱自在に掛止する。
次いで、図7〜図9に示すように、連結後のシート材ユニット11のアンカー部3を他のシート材ユニット1の切れ目4に上記と同様にして着脱自在に掛止する一方、連結後のシート材ユニット1の切れ目4に更に他のシート材ユニット11のアンカー部3を上記と同様にして着脱自在に掛止する。なお、アンカー部3は、適宜の位置で、切れ目4に上面側から下面側に向かって挿通して着脱自在に掛止してもよい。
このような作業を繰り返すことにより、図10及び図11のような規則正しいパターンで複数のシート材ユニット1,11を着脱自在に連結していけば、フラットでかつシート材ユニット1,11間に空隙がほとんどない連結式シート材12を組み立てることができる。この連結式シート材12においては、図11に示すように、シート材ユニット1のユニット本体2における3つの対角線6で形成される正三角形T1(図1参照)と、シート材ユニット11のユニット本体2における3つの対角線6で形成される正三角形T2(図3参照)を交互に並べたような規則正しいパターンで、複数のシート材ユニット1,11が着脱自在に連結されている。また、シート材ユニット1,11を間引いたり追加したりして複数のシート材ユニット1,11を変則パターンで連結すれば、連結式シート材12の適宜の位置に凸部や凹部を設けることができるので、連結式シート材12を、正二十面体状、正八面体状、正四面体状等を含む所望の立体的形状に形成することもできる。このように、複数のシート材ユニット1,11を所望の立体的形状になるように連結していけば、立体的形状を有する連結式シート材12で構成された帽子や衣服等を組み立てることもできる。更に、複数のシート材ユニット1,11の連結の仕方によって連結式シート材12の形状を自由に変更できるので、シート材ユニット1,11を幼児や児童等のための知育玩具としても使用することができる。なお、上記とは逆に、アンカー部3を切れ目4から外すことにより、シート材ユニット1,11を取り外していけば、連結式シート材12を分解することができる。
以上のように構成された連結式シート材12においては、図10及び図11に示すように、シート材ユニット1,11間に空隙がほとんどないので、カーテン、壁掛け、カーペット、パーティション、電気スタンドの笠、照明器具のシェード等の室内装飾物のためのシート材の他、帽子や衣服のためのシート材としても好適に使用できるという利点がある。
また、シート材ユニット1,11においては、平面視が正六角形状のユニット本体2で構成されているので、原材料シートからシート材ユニット1,11を切り出す際には、ほとんど無駄なく切り出すことができる。更に、ユニット本体2に切り込み7や切れ目4を入れる際には、従来のような平面視が円状等の開口部を形成する場合とは異なり、廃棄材が発生することはない。このように、シート材ユニット1,11においては、製造時における廃棄材の発生量を抑えることができるので、製造コストを低減化できるという利点がある。
なお、連結式シート材12の組み立てに際しては、シート材ユニット1,11の他、アンカー部3だけを前記3つの対角線6のうちの1つ、2つ、又は3つの対角線6の中央部の外側に設けたシート材ユニットや、切れ目4だけを前記3つの対角線6のうちの1つ、2つ、又は3つの対角線6の中央部に設けたシート材ユニットを使用してもよいし、第1実施形態のシート材ユニット1だけを使用したり、第2実施形態のシート材ユニット11だけを使用したりしてもよい。また、シート材ユニット1,11、上記のようなユニット本体2にアンカー部3だけを設けたシート材ユニット、ユニット本体2に切れ目4だけを設けたシート材ユニット、これらのサイズ違いのシート材ユニットや色違いのシート材ユニットを適宜に組み合わせてもよい。サイズ違いのシート材ユニットを使用する場合には、アンカー部3の基部の幅L1(図3参照)を統一化すると共に、切れ目4の長さL2(図3参照)も統一化しておけばよい。
ここで、アンカー部3の基部の幅L1が切れ目の長さL2と略同じ寸法であれば、アンカー部3を切れ目4に対してより緊密に掛止できるという利点がある。また、シート材ユニット1,11がフェルトで構成されていれば、保温性や弾力性に優れると共に、切断面からもほつれにくいので、複数のフェルト製のシート材ユニット1,11を着脱自在に連結した連結式シート材12を帽子や衣服のためのシート材としてより好適に使用できるという利点がある。
第3実施形態に係るシート材ユニット21は、図12に示すように、ユニット本体22に2つのアンカー部3及び2つの切れ目4を設けたものである。
ユニット本体22は、図12及び図13に示すように、平面視が正方形状のシート状に形成されており、柔軟性を有している。柔軟性を有するユニット本体22の材質としては、既述のユニット本体2と同様である。ユニット本体22の1辺の長さとしては数十mm、厚さとしては数mmが適当であるが、適宜変更可能である。なお、ユニット本体22には、平面視が正方形のユニット本体22の他、平面視が丸みを帯びた正方形のユニット本体も含まれる。
ユニット本体22の4つの辺23における隣接する中点24同士を結ぶ4つの対角線25のうち、2つの対角線25の中央部の外側には、当該対角線25の一端に位置する中点24及び他端に位置する中点24からそれぞれ当該対角線25に沿って切り込み7を入れることにより、平面視が二等辺三角形状のアンカー部3が設けられている。残り2つの対角線25の中央部には、当該対角線25に沿って切れ目4が設けられている。
次に、第3実施形態のシート材ユニット21同士の連結方法の一例について説明する。
複数のシート材ユニット21を着脱自在に連結するには、図14〜図16に示すように、シート材ユニット21のアンカー部3を他のシート材ユニット21の切れ目4に下面側から上面側に向かって挿通して着脱自在に掛止する一方、シート材ユニット21の切れ目4に更に他のシート材ユニット21のアンカー部3を下面側から上面側に向かって挿通して着脱自在に掛止する。なお、アンカー部3は、適宜の位置で、切れ目4に上面側から下面側に向かって挿通して着脱自在に掛止してもよい。
複数のシート材ユニット21を着脱自在に連結するには、図14〜図16に示すように、シート材ユニット21のアンカー部3を他のシート材ユニット21の切れ目4に下面側から上面側に向かって挿通して着脱自在に掛止する一方、シート材ユニット21の切れ目4に更に他のシート材ユニット21のアンカー部3を下面側から上面側に向かって挿通して着脱自在に掛止する。なお、アンカー部3は、適宜の位置で、切れ目4に上面側から下面側に向かって挿通して着脱自在に掛止してもよい。
このような作業を繰り返すことにより、図17及び図18のような規則正しいパターンで複数のシート材ユニット21を着脱自在に連結していけば、フラットでかつシート材ユニット21間に空隙がほとんどない連結式シート材32を組み立てることができる。この連結式シート材32においては、図18に示すように、シート材ユニット21のユニット本体22における4つの対角線25で形成される正方形S(図12参照)を縦横に並べたような規則正しいパターンで、複数のシート材ユニット21が着脱自在に連結されている。また、シート材ユニット21を間引いたり追加したりして複数のシート材ユニット21を変則パターンで連結すれば、連結式シート材32の適宜の位置に凸部や凹部を設けることができるので、連結式シート材32を正六面体状等を含む所望の立体的形状に形成することもできる。このように、複数のシート材ユニット21を所望の立体的形状になるように連結していけば、立体的形状を有する連結式シート材32で構成された帽子や衣服等を組み立てることもできる。更に、複数のシート材ユニット21の連結の仕方によって連結式シート材32の形状を自由に変更できるので、シート材ユニット21を幼児や児童等のための知育玩具としても使用することができる。なお、上記とは逆に、アンカー部3を切れ目4から外すことにより、シート材ユニット21を取り外していけば、連結式シート材32を分解することができる。
以上のように構成された連結式シート材32においては、既述の連結式シート材12の場合と同様、図17及び図18に示すように、シート材ユニット21間に空隙がほとんどないので、カーテン、壁掛け、カーペット、パーティション、電気スタンドの笠、照明器具のシェード等の室内装飾物のためのシート材の他、帽子や衣服のためのシート材としても好適に使用できるという利点がある。
また、シート材ユニット21においては、平面視が正方形状のユニット本体22で構成されているので、原材料シートからシート材ユニット21を切り出す際には、ほとんど無駄なく切り出すことができる。更に、ユニット本体22に切り込み7や切れ目4を入れる際には、従来のような平面視が円状等の開口部を形成する場合とは異なり、廃棄材が発生することはない。このように、シート材ユニット21においては、製造時における廃棄材の発生量を抑えることができるので、製造コストを低減化できるという利点がある。
なお、連結式シート材32の組み立てに際しては、シート材ユニット21の他、アンカー部3だけを前記4つの対角線25のうちの1つ、2つ、3つ、又は4つの対角線25の中央部の外側に設けたシート材ユニットや、切れ目4だけを前記4つの対角線25のうちの1つ、2つ、3つ、又は4つの対角線25の中央部に設けたシート材ユニットを使用してもよいし、本実施形態のシート材ユニット21だけを使用してもよい。また、本実施形態のシート材ユニット21、上記のようなユニット本体22にアンカー部3だけを設けたシート材ユニット、ユニット本体22に切れ目4だけを設けたシート材ユニット、第1実施形態のシート材ユニット1、第2実施形態のシート材ユニット11、既述のユニット本体2にアンカー部3だけを設けたシート材ユニット、ユニット本体2に切れ目4だけを設けたシート材ユニット、これらのサイズ違いのシート材ユニットや色違いのシート材ユニットを適宜に組み合わせてもよい。サイズ違いのシート材ユニットを使用する場合には、アンカー部3の基部の幅L1(図12参照)を統一化すると共に、切れ目4の長さL2(図12参照)も統一化しておけばよい。
ここで、平面視が正六角形状の前記ユニット本体2を有するシート材ユニット1,11等の前記アンカー部3を、平面視が正方形状の前記ユニット本体22を有するシート材ユニット21等の前記切れ目4に挿通して着脱自在に掛止するか、又は、平面視が正方形状の前記ユニット本体22を有するシート材ユニット21等の前記アンカー部3を、平面視が正六角形状の前記ユニット本体2を有するシート材ユニット1,11等の前記切れ目4に挿通して着脱自在に掛止することにより、複数のシート材ユニット1,11,21等を着脱自在に連結する場合において、平面視が正六角形状の前記ユニット本体2における前記対角線6の長さが、平面視が正方形状の前記ユニット本体22における前記対角線25の長さと略同じ寸法であれば、平面視が正六角形状の前記ユニット本体2を有するシート材ユニット1,11等と、平面視が正方形状の前記ユニット本体22を有するシート材ユニット21等を組み合わせる場合でも、連結し易いという利点がある。更に、アンカー部3の基部の幅L1が切れ目4の長さL2と略同じ寸法であれば、既述の場合と同様、アンカー部3を切れ目4に対してより緊密に掛止できるという利点がある。また、シート材ユニット21がフェルトで構成されていれば、保温性や弾力性に優れると共に、切断面からもほつれにくいので、複数のフェルト製のシート材ユニット21を着脱自在に連結した連結式シート材32を帽子や衣服のためのシート材としてより好適に使用できるという利点がある。
また、本実施形態のように、対向する2つの対角線25の中央部の外側にアンカー部3を設け、対向する残り2つの対角線25の中央部に切れ目4を入れておけば、アンカー部3と切れ目4が交互に隣接するので、複数のシート材ユニット21を着脱自在に連結する際の自由度を高めることができるという利点がある。
以上のように、本考案に係る連結式シート材は、カーテン、壁掛け、カーペット、パーティション、電気スタンドの笠、照明器具のシェード等の室内装飾物のためのシート材の他、帽子や衣服のためのシート材としても好適に使用することができる。また、本考案に係るシート材ユニットは、上記のような連結式シート材に使用される安価な構成部材として有用であると共に、幼児や児童等のための知育玩具としても使用することができる。
1 シート材ユニット
2 ユニット本体
3 アンカー部
4 切れ目
5 頂点
6 対角線
7 切り込み
11 シート材ユニット
12 連結式シート材
21 シート材ユニット
22 ユニット本体
23 辺
24 中点
25 対角線
32 連結式シート材
2 ユニット本体
3 アンカー部
4 切れ目
5 頂点
6 対角線
7 切り込み
11 シート材ユニット
12 連結式シート材
21 シート材ユニット
22 ユニット本体
23 辺
24 中点
25 対角線
32 連結式シート材
Claims (12)
- 平面視が正六角形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の6つの頂点の中から1つおきに選択された頂点同士を結ぶ3つの対角線のうち、
1つ又は2つの対角線の一端に位置する頂点及び他端に位置する頂点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設け、
残りの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたことを特徴とするシート材ユニット。 - 平面視が正六角形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の6つの頂点の中から1つおきに選択された頂点同士を結ぶ3つの対角線のうち、
少なくとも1つの対角線の一端に位置する頂点及び他端に位置する頂点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設けたことを特徴とするシート材ユニット。 - 平面視が正六角形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の6つの頂点の中から1つおきに選択された頂点同士を結ぶ3つの対角線のうち、
少なくとも1つの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたことを特徴とするシート材ユニット。 - 平面視が正方形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の4つの辺における隣接する中点同士を結ぶ4つの対角線のうち、
1つ、2つ、又は3つの対角線の一端に位置する中点及び他端に位置する中点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設け、
残りの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたことを特徴とするシート材ユニット。 - 前記4つの対角線のうち、
対向する2つの対角線の中央部の外側に前記アンカー部を設け、
対向する残り2つの対角線の中央部に前記切れ目を入れた請求項4に記載のシート材ユニット。 - 平面視が正方形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の4つの辺における隣接する中点同士を結ぶ4つの対角線のうち、
少なくとも1つの対角線の一端に位置する中点及び他端に位置する中点からそれぞれ当該対角線に沿って切り込みを入れることにより、当該対角線の中央部の外側に平面視が二等辺三角形状のアンカー部を設けたことを特徴とするシート材ユニット。 - 平面視が正方形状のシート状に形成されかつ柔軟性を有するユニット本体の4つの辺における隣接する中点同士を結ぶ4つの対角線のうち、
少なくとも1つの対角線の中央部に当該対角線に沿って切れ目を入れたことを特徴とするシート材ユニット。 - 前記アンカー部の基部の幅が前記切れ目の長さと略同じ寸法である請求項1、4、又は5に記載のシート材ユニット。
- フェルトで構成された請求項1から8のいずれかに記載のシート材ユニット。
- 請求項1、2、4、5、6、8、又は9に記載でかつ前記アンカー部を有するシート材ユニットの当該アンカー部を、請求項1、3、4、5、7、8、又は9に記載でかつ前記切れ目を有するシート材ユニットの当該切れ目に挿通して着脱自在に掛止することにより、複数のシート材ユニットを着脱自在に連結したことを特徴とする連結式シート材。
- 請求項1、2、8、又は9に記載でかつ平面視が正六角形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記アンカー部を、請求項7、8、又は9に記載でかつ平面視が正方形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記切れ目に挿通して着脱自在に掛止するか、又は、
請求項4、5、6、8、又は9に記載でかつ平面視が正方形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記アンカー部を、請求項3、8、又は9に記載でかつ平面視が正六角形状の前記ユニット本体を有するシート材ユニットの前記切れ目に挿通して着脱自在に掛止することにより、
複数のシート材ユニットを着脱自在に連結し、
平面視が正六角形状の前記ユニット本体における前記対角線の長さが、平面視が正方形状の前記ユニット本体における前記対角線の長さと略同じ寸法であることを特徴とする連結式シート材。 - 前記アンカー部の基部の幅が前記切れ目の長さと略同じ寸法である請求項10又は11に記載の連結式シート材。
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JP2010006089U JP3164262U (ja) | 2010-09-10 | 2010-09-10 | シート材ユニット及び連結式シート材 |
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ID=54875674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010006089U Expired - Lifetime JP3164262U (ja) | 2010-09-10 | 2010-09-10 | シート材ユニット及び連結式シート材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3164262U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014174934A1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | 株式会社f-pzl | 連結式シート材パズル、連結式シート材、及びシート材ユニット |
JP7548878B2 (ja) | 2021-07-01 | 2024-09-10 | ビルマテル株式会社 | コーナー部布片およびこれを用いた布製品 |
-
2010
- 2010-09-10 JP JP2010006089U patent/JP3164262U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014174934A1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | 株式会社f-pzl | 連結式シート材パズル、連結式シート材、及びシート材ユニット |
JP7548878B2 (ja) | 2021-07-01 | 2024-09-10 | ビルマテル株式会社 | コーナー部布片およびこれを用いた布製品 |
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