JP5464968B2 - 複合油性菓子のファットブルーム防止方法 - Google Patents
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(1)油性菓子生地と別の食材から成る複合油性菓子を、温度揺らぎのある条件下で保管するファットブルーム防止方法であって、複合油性菓子の品温が、20℃以下の第一温度範囲と21℃以上24℃未満の第二温度範囲とに交互になるよう保管環境の雰囲気温度が設定される、複合油性菓子のファットブルーム防止方法。
(2)第一温度範囲、第二温度範囲に保持される時間が、それぞれともに7日以内である前記(1)に記載の複合油性菓子のファットブルーム防止方法。
(1)第一の油性菓子生地でシェルを形成し、当該シェル内部に第二の油性菓子生地を充填し、充填された第二の油性菓子生地を第一の油性菓子生地で覆ってボトムを形成することによって得られる、第一の油性菓子で第二の油性菓子を内包した複合油性菓子。
(2)油性菓子生地を成形型に充填し、焼き菓子を接合して成型した複合油性菓子。
(3)平板状の焼き菓子の片面、または両面に、油性菓子を薄く被覆した複合油性菓子。
(4)油性菓子生地に、クラッシュした粒状のナッツを練り込んで成型した複合油性菓子。
前期第二温度範囲は、21℃以上24℃未満に設定される。21℃未満では発明の効果が乏しく、24℃以上では油性菓子部分の口どけの悪化を招来するので不適切である。
製造例1
カカオマス20.000重量部、砂糖40.950重量部、全粉乳20.000重量部、ココアバター7.500重量部、植物油脂11.000重量部、大豆レシチン0.500重量部、香料0.050重量部の配合で、常法によりチョコレート生地を調製した。また、このチョコレート生地80.000重量部、アーモンドペースト20.000重量部を混合し、ナッツクリームを調製した。チョコレート生地を常法通りテンパリング後、成形型に充填し、当該成形型を反転して、型からはみ出た余分なチョコレート生地を掻き取った後、冷却し、シェルを形成した。そのシェルにナッツクリームを充填し、更に、チョコレート生地で覆ってボトムを形成した。冷却して成形型から剥離させ、50重量部のナッツクリームが50重量部のチョコレートで内包された複合油性菓子を得た。
小麦粉57.000重量部、砂糖8.500重量部、脱脂粉乳3.800重量部、ショートニング7.500重量部、乳化剤0.1500重量部、食塩0.250重量部、膨脹剤0.800重量部、水22.000重量部を混合し、2mmの厚さのシートに圧延し、長方形に型抜きした。これを180℃のオーブンで15分間焼成し、15mm×20mm×4mmの大きさの焼き菓子を得た。また、カカオマス25.000重量部、砂糖42.450重量部、全粉乳15.000重量部、ココアバター5.000重量部、植物油脂12.000重量部、大豆レシチン0.500重量部、香料0.050重量部の配合で、常法によりチョコレート生地を調製した。このチョコレート生地を、常法によりテンパリング後、縦20mm×横25mmの成形型に厚さ4mmとなるよう充填し、その後、上記焼き菓子を接合し、冷却して成形型から剥離させ、焼き菓子とチョコレートが接合した複合油性菓子を得た。
小麦粉60.475重量部、砂糖14.500重量部、ショートニング17.000重量部、食塩0.700重量部、膨脹剤0.900重量部、水6.425重量部を混合し、2.5mmの厚さのシートに圧延し、直径50mmの円形に型抜きした。これを170℃のオーブンで17分間焼成し、円形板状の焼き菓子を得た。また、カカオマス23.000重量部、砂糖39.450重量部、全粉乳16.000重量部、ココアバター5.500重量部、植物油脂15.500重量部、大豆レシチン0.500重量部、香料0.050重量部の配合で、常法によりチョコレート生地を調製した。チョコレート生地を常法通りテンパリング後、前記円形板状の焼き菓子の片面に被覆し、冷却、固化させ、焼き菓子70重量部、チョコレート30重量部から成る複合油性菓子を得た。
カカオマス20.000重量部、砂糖40.950重量部、全粉乳20.000重量部、ココアバター7.500重量部、植物油脂11.000重量部、大豆レシチン0.500重量部、香料0.050重量部の配合で、常法によりチョコレート生地を調製した。また、ローストしたアーモンドを刻み、7メッシュを通過し14メッシュを通過しないサイズに篩別した。チョコレート生地を常法通りテンパリング後、チョコレート生地80重量部に、前記篩別したアーモンドを20重量部混合し、続いてこれを成形型に充填し、冷却して成形型から剥離させ、複合油性菓子を得た。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、19℃維持4日間と22℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例2にて得られた複合油性菓子を、19℃維持4日間と22℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例3にて得られた複合油性菓子を、19℃維持4日間と22℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例4にて得られた複合油性菓子を、19℃維持4日間と22℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、18℃維持4日間と22.5℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、15℃維持4日間と21.5℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、19℃維持18時間と22℃維持6時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、19℃維持6時間と22℃維持18時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、19℃維持12時間と22℃維持12時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、19℃一定に設定した倉庫にて保管した。
製造例2にて得られた複合油性菓子を、19℃一定に設定した倉庫にて保管した。
製造例3にて得られた複合油性菓子を、19℃一定に設定した倉庫にて保管した。
製造例4にて得られた複合油性菓子を、19℃一定に設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、18℃維持4日間と20℃維持3日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、18℃維持18時間と20℃維持6時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、18℃維持6時間と20℃維持18時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、18℃維持12時間と20℃維持12時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、17℃維持12時間と19℃維持12時間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
製造例1にて得られた複合油性菓子を、19℃維持10日間と22℃維持10日間とが交互に繰り返されるように設定した倉庫にて保管した。
Claims (2)
- テンパリングを要する油性菓子生地と別の食材から成る複合油性菓子を、温度揺らぎのある条件下で保管するファットブルーム防止方法であって、
a)複合油性菓子の品温が15〜23℃になるよう冷却し、
b)形成された複合油性菓子を、20℃以下の第一温度範囲と、21℃以上24℃未満の第二温度範囲とに交互になるよう保管環境の雰囲気温度が設定される、
複合油性菓子のファットブルーム防止方法。 - 第一温度範囲、第二温度範囲に保持される時間が、それぞれともに7日以内である請求項1に記載の複合油性菓子のファットブルーム防止方法。
以上
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JP2009242062A JP5464968B2 (ja) | 2009-10-21 | 2009-10-21 | 複合油性菓子のファットブルーム防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009242062A JP5464968B2 (ja) | 2009-10-21 | 2009-10-21 | 複合油性菓子のファットブルーム防止方法 |
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