JP5464954B2 - アイドルストップ車の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はアイドルストップ車の制御装置、特にアイドルストップ状態からの発進時における無段変速機及び発進クラッチの制御装置に関するものである。
従来より、車両停止時にエンジンを自動停止させ、停車中の無駄な燃料消費や排出ガスの発生を抑えるアイドルストップ車が知られている。このようなアイドルストップ車におけるエンジン停止条件としては、車両停止やブレーキONなどがあり、エンジン始動条件としては、ブレーキOFFやアクセルペダルの踏み込みなどがある。
前記のようなアイドルストップ車において、エンジンによって駆動されるオイルポンプと、出力軸が駆動輪と連結されたベルト式無段変速機と、エンジンと無段変速機との間に設けられた発進クラッチと、オイルポンプが発生する油圧に基づいて、無段変速機及び発進クラッチに油圧を供給する油圧制御装置とを備えた車両がある。このような車両では、アイドルストップに伴いオイルポンプも停止するため、時間と共に無段変速機や発進クラッチから油が抜けてしまうことがある。その後にアイドルストップ状態から発進しようとして、スタータ或いはエンジンによりオイルポンプが駆動されると、油が抜けていた無段変速機や発進クラッチに油が供給される。この時、無段変速機が所定のベルト挟圧を持つ前に発進クラッチが係合してしまうと、ベルトとプーリとの間で滑りが発生するという問題がある。
発進クラッチへの供給油圧を常開タイプのリニアソレノイド弁によって制御するものが知られている。常開タイプを使用する理由は、走行中に万一リニアソレノイド弁の給電回路に断線等の不良が生じても、発進クラッチへ常に油圧を供給し、走行不能になる事態を避けるためである。このような常開タイプのリニアソレノイド弁を使用した場合、アイドルストップ復帰時にクラッチ伝達トルクがベルト伝達トルクを上回らないように、発進クラッチへの供給油圧をリニアソレノイド弁により制御する必要があり、そのためにアイドルストップ復帰時にまずリニアソレノイド弁に通電させる必要がある。
しかし、アイドルストップ復帰時にはエンジン始動用のスタータを駆動するために大電流を必要とするので、バッテリ電圧が一時的に低下する。特に、バッテリが消耗している場合や、コイル温度が高くコイル抵抗値が大きい場合には、リニアソレノイド弁に必要電流を通電できない可能性がある。その結果、発進クラッチへ高い油圧を供給してクラッチ伝達トルクがベルト伝達トルクを上回り、ベルト滑りが発生する懸念がある。
特許文献1には、バッテリ電圧が変動した場合に、リニアソレノイド弁に通電される電流値の変動を抑えるため、リニアソレノイド弁に通電される電流値を検出し、その検出値を目標値へ近づけるように、デューティ比をフィードバック制御するものが開示されている。
特許文献2には、リニアソレノイド弁にデューティ信号を供給し、リニアソレノイド弁に流れる電流を検出することで、断線やショート等の異常を検出する駆動回路が提案されている。特に、リニアソレノイド弁のコイル抵抗大(高温時)の場合、デューティ比を増大させるものが開示されている。
特許文献3には、自動変速機の油温とソレノイド弁の油温とを検出し、両方の油温に基づいてソレノイド弁の立ち上がり特性を制御する制御装置であって、特に起動時に一時的に大電流を流すものが開示されている。
特許文献1では、電気負荷によるバッテリ電圧の変動を対象としており、バッテリが劣化しかつアイドルストップ復帰時のようにバッテリ電気負荷が集中する際には、デューティ比を変更しても、ソレノイド弁への必要電流を確保するのは困難である。特許文献2は、リニアソレノイド弁のコイル抵抗の影響に注目してデューティ比を変更するものであるが、アイドルストップ復帰時のようにデューティ比を変更しても制御できないような状況では効果がない。さらに、特許文献3では、常閉タイプのリニアソレノイド弁を使用しており、低温時ほど大電流を流し、弁開度でオイル供給の応答性を改善するものであるが、バッテリの劣化や電気負荷が集中する場合に常開タイプのリニアソレノイド弁を制御するものではない。
特開平8−312830号公報 特開平7−194175号公報 特開平7−91530号公報
本発明の目的は、アイドルストップ復帰時に発進クラッチへの供給油圧を制御するリニアソレノイド弁を確実にONし、ベルト滑りを防止できるアイドルストップ車の制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、所定のエンジン停止条件が成立したときにアイドルストップされ、所定のエンジン始動条件が成立したときにスタータにより始動されるエンジンと、前記エンジンによって駆動されるオイルポンプと、エンジン動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、前記エンジンと前記無段変速機との間に設けられた発進クラッチと、前記オイルポンプが発生する油圧に基づいて、前記無段変速機及び前記発進クラッチに油圧を供給し、前記無段変速機のベルト挟圧力及び前記発進クラッチの係合力を制御する油圧制御装置と、を備えたアイドルストップ車において、前記油圧制御装置は、前記発進クラッチへの供給油圧を制御する常開型のリニアソレノイド弁と、前記リニアソレノイド弁をデューティ制御するソレノイド弁駆動回路とを備え、前記ソレノイド弁駆動回路は、前記リニアソレノイド弁へ供給されるデューティ信号のデューティ比の上限を、1より小さいデューティ比と、1に等しいデューティ比とに切替可能であり、前記スタータの駆動開始から所定時間、前記リニアソレノイド弁のデューティ比の上限を1に制御し、前記所定時間経過後は前記デューティ比の上限を1より小さい値に制御する、ことを特徴とするアイドルストップ車の制御装置を提供する。
アイドルストップ復帰時には、クラッチ伝達トルク容量がベルト伝達トルク容量を上回らないように、発進クラッチの供給油圧を徐々に上昇させる必要があり、その供給油圧はリニアソレノイド弁の指示電流(デューティ比)をフィードバック制御することで制御できる。一般に、リニアソレノイド弁の断線/ショート検出のために、リニアソレノイド弁に供給されるデューティ比の上限値は1.0より低い値(例えば0.9)としている。常開型リニアソレノイド弁の場合、非通電時には全開状態となり、高い油圧が発進クラッチに作用するため、まずリニアソレノイド弁を全閉状態とする必要がある。しかし、アイドルストップ復帰時にはスタータ駆動に伴うバッテリ電圧の一時的低下により、リニアソレノイド弁に必要な電流を確保できず、上述のようなデューティ制御では全閉状態にできない可能性がある。そこで、本発明では、アイドルストップ復帰(エンジン始動)から所定時間だけ、リニアソレノイド弁のデューティ比の上限を1とし、電圧降下時でもリニアソレノイド弁の必要電流を確保し、リニアソレノイド弁を確実に全閉状態にできるようにしている。全閉状態からリニアソレノイド弁のデューティ比を可変することにより、発進クラッチの供給油圧を徐々に上昇させることができる。なお、デューティ比の上限を1とする所定時間としては、例えばエンジン始動〜オルタ発電までの期間と、クラッチ圧の油圧上昇待ち時間のうち、長い方の時間を基準にして設定してもよい。
油圧制御装置は、バッテリ電圧を検出する手段又はリニアソレノイド弁のコイル抵抗を検出する手段を有し、検出されたバッテリ電圧が設定値未満のとき又はリニアソレノイド弁のコイル抵抗が設定値より高いとき、ソレノイド弁駆動回路は、エンジン始動から所定時間、リニアソレノイド弁のデューティ比の上限を1に切替えてもよい。すなわち、バッテリ電圧の高低やリニアソレノイド弁のコイル抵抗と関係なく、アイドルストップ復帰時には常にデューティ比の上限を1としてもよいが、バッテリが消耗していない場合やコイル抵抗が小さい場合には、通常のデューティ制御でもリニアソレノイド弁を全閉状態とすることができるので、デューティ比の上限を1とする必要はない。本発明の制御を、バッテリの消耗時やコイル抵抗の大きい時に限定することで、必要時のみリニアソレノイド弁に最大電流を供給できる。そのため、アイドルストップ制御領域を拡大でき、燃費低減効果を増大させることができる。
以上のように、本発明によれば、アイドルストップ復帰時にスタータ駆動に伴ってバッテリ電圧が一時的に低下しても、アイドルストップ復帰から所定期間はリニアソレノイド弁のデューティ比の上限を1にできるので、リニアソレノイド弁に必要電流を確保でき、クラッチ伝達容量の制御が可能になり、ベルト滑りを防止できる。
本発明に係るアイドルストップ車の構成を示すスケルトン図である。 図1に示す無段変速機の油圧回路図である。 ガレージシフト弁の詳細を示す図である。 ソレノイド圧Psls に対する、ライン圧PL 、クラッチモジュレータ圧Pcm、クラッチ制御圧、及びセカンダリ圧の各特性を示す図である。 リニアソレノイド弁に供給されるデューティ信号の図である。 デューティ信号のON/OFF時における正常時と異常時の検出方法を示す図である。 アイドルストップ時及び復帰時における本発明の制御の一例のタイムチャート図である。
図1は本発明に係るアイドルストップ車の構成の一例を示す。エンジン1の出力軸1aは、無段変速機2を介してドライブシャフト(出力軸)32に接続されている。無段変速機2には、トルクコンバータ3、変速装置4、油圧制御装置7及びエンジン1により駆動されるオイルポンプ6などが設けられている。なお、エンジン1にはエンジン始動用のスタータ(セルモータ)1bが設けられている。
無段変速機2は、トルクコンバータ3のタービン軸5の回転を正逆切り替えてプライマリ軸10に伝達する前後進切替装置8、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ21及び両プーリ間に巻き掛けられたVベルト15を有する変速装置4、セカンダリ軸20の動力をドライブシャフト32に伝達するデファレンシャル装置30などで構成されている。タービン軸5とプライマリ軸10とは同一軸線上に配置され、セカンダリ軸20とドライブシャフト32とがタービン軸5に対して平行でかつ非同軸に配置されている。したがって、この無段変速機2は全体として3軸構成とされている。ここで用いられるVベルト15は、例えば無端状張力帯とこの張力帯に摺動自在に支持された多数のブロックとで構成された公知の圧縮駆動タイプの金属ベルトである。
前後進切替装置8は、遊星歯車機構80と逆転ブレーキB1と直結クラッチC1とで構成され、逆転ブレーキB1又は直結クラッチC1が本発明における発進クラッチに相当する。逆転ブレーキB1と直結クラッチC1は、それぞれ湿式多板式のブレーキ及びクラッチである。遊星歯車機構80のサンギヤ81が入力部材であるタービン軸5に連結され、リングギヤ82が出力部材であるプライマリ軸10に連結されている。遊星歯車機構80はシングルピニオン方式であり、逆転ブレーキB1はピニオンギヤ83を支えるキャリア84とトランスミッションケースとの間に設けられ、直結クラッチC1はキャリア84とサンギヤ81との間に設けられている。直結クラッチC1を解放して逆転ブレーキB1を締結すると、タービン軸5の回転が逆転され、かつ減速されてプライマリ軸10へ伝えられる。そして、セカンダリ軸20を経てドライブシャフト32がエンジン回転方向と同方向に回転するため、前進走行状態となる。逆に、逆転ブレーキB1を解放して直結クラッチC1を締結すると、キャリア84とサンギヤ81とが一体に回転するので、タービン軸5とプライマリ軸10とが直結される。そして、セカンダリ軸20を経てドライブシャフト32がエンジン回転方向と逆方向に回転するため、後進走行状態となる。
変速装置4のプライマリプーリ11は、プライマリ軸10上に一体に固定された固定シーブ11aと、プライマリ軸10上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ11bとを備えている。可動シーブ11bの背後には、プライマリ軸10に固定されたシリンダ12が設けられ、可動シーブ11bとシリンダ12との間に油室13が形成されている。この油室13への供給油量を制御することにより、変速制御が実施される。
セカンダリプーリ21は、セカンダリ軸20上に一体に固定された固定シーブ21aと、セカンダリ軸20上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ21bとを備えている。可動シーブ21bの背後には、セカンダリ軸20に固定されたピストン22が設けられ、可動シーブ21bとピストン22との間に油室23が形成されている。この油室23への供給油圧を制御することにより、トルク伝達に必要なベルト挟圧力が与えられる。なお、油室23には初期挟圧力を与えるバイアススプリングを配置してもよい。セカンダリプーリ21の油室23の近傍の供給油路中には、後述するように油室23の供給油圧を検出する油圧センサ108が設けられている。
セカンダリ軸20の一方の端部はエンジン側に向かって延び、この端部に出力ギヤ27が固定されている。出力ギヤ27はデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合っており、デファレンシャル装置30から左右に延びるドライブシャフト32に動力が伝達され、車輪が駆動される。
エンジン1及び無段変速機2は電子制御装置100によって制御される。電子制御装置100には、エンジン回転数センサ101、車速(又はセカンダリプーリ回転数)センサ102、スロットル開度(又はアクセル開度)センサ103、シフトポジションセンサ104、プライマリプーリ回転数(又はタービン回転数)センサ105、ブレーキ信号センサ106、CVTの作動油温センサ107、及びセカンダリプーリ21への供給油圧を検出する油圧センサ108、バッテリ電圧を検出するためのバッテリ109から信号が入力されている。入力信号としては、そのほかに、路面傾斜角、アイドル信号、スタート信号、エンジン水温、吸入空気量、エアコン信号、イグニッション信号などを入力してもよい。なお、図1では説明を簡単にするため、単一の電子制御装置100によってエンジン1と無段変速機2の両方を制御する例を示したが、実際には個別の電子制御装置によって制御され、両電子制御装置は通信用バスによって相互に連携している。
電子制御装置100は、エンジン停止条件が成立したときにエンジン1を停止(アイドルストップ)させ、エンジン始動条件が成立したときにスタータ1bを駆動してエンジン1を始動させるアイドルストップ制御を実施する。エンジン停止条件としては、例えば車両停止かつブレーキON(ブレーキペダルの踏み込み)などがある。但し、エンジン水温が低いときや、バッテリ電圧の消耗時、電気負荷が大きいとき、アクセルペダルが踏まれているとき等には、アイドルストップを許可しない。一方、エンジン始動条件(アイドルストップ復帰条件)としては、例えばブレーキOFF、アクセルペダル踏み込み、車速信号の入力などがある。エンジン停止条件及び始動条件は公知であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
電子制御装置100は、油圧制御装置7に内蔵されたソレノイド弁を制御している。油圧制御装置7は、オイルポンプ6、プライマリプーリ11の油室13、セカンダリプーリ21の油室23、逆転ブレーキB1、直結クラッチC1とそれぞれ接続されている。電子制御装置100は、車速とスロットル開度とに応じて予め設定された変速マップに従って目標プライマリ回転数を決定し、油圧制御装置7内のソレノイド弁を制御することによって、無段変速機2のプライマリプーリ11及びセカンダリプーリ21の油室13,23の油量/油圧を調整し、プライマリ回転数を目標値へと制御すると共に、セカンダリプーリ21のベルト挟圧力をベルト滑りを発生させない値へと制御している。また、油圧制御装置7は逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1への供給油圧を制御する機能も有しており、この制御には後述するアイドルストップ状態からの逆転ブレーキ(発進クラッチ)B1の係合制御も含まれる。
図2は油圧制御装置7の一例の油圧回路図である。図2において、71はレギュレータ弁、72はクラッチモジュレータ弁、73はソレノイドモジュレータ弁、74はガレージシフト弁、75はマニュアル弁、76はアップシフト用レシオ制御弁、77はダウンシフト用レシオ制御弁、78はレシオチェック弁、79は挟圧コントロール弁である。また、SLSはライン圧の調圧制御、逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1の過渡制御、及びセカンダリプーリ21の油室23の調圧制御を行うため、ソレノイド圧Psls を出力するリニアソレノイド弁、DS1はアップシフト用信号圧Pds1 を調圧制御するアップシフト用ソレノイド弁、DS2はダウンシフト用信号圧Pds2 を調圧制御するダウンシフト用ソレノイド弁である。ソレノイド弁DS1,DS2は、ガレージシフト弁74を過渡圧側に切り替えるための信号圧を発生するソレノイド弁としての機能も有する。本実施形態では、リニアソレノイド弁SLSは常開型のリニアソレノイド弁、ソレノイド弁DS1,DS2は共に常閉型のデューティソレノイド弁を使用している。
図2では、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ21、逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1に関する油圧回路だけを示してあるが、トルクコンバータ3に内蔵されたロックアップクラッチ3aの油圧回路等については、本発明と直接関係がないので省略する。なお、油圧制御装置7の油圧源は、エンジン1によって駆動されるオイルポンプ6のみであり、電動ポンプなどの格別のオイルポンプは備えていない。
レギュレータ弁71は、オイルポンプ6の吐出圧を所定のライン圧PL に調圧する弁であり、信号ポート71aに入力されるソレノイド圧Psls に応じてライン圧PL を調圧している。
クラッチモジュレータ弁72は、直結クラッチC1および逆転ブレーキB1への供給圧(PC1,PB1)の元圧となるクラッチモジュレータ圧Pcmを出力する弁である。入力ポート72aにはライン圧PL が入力され、出力ポート72bからクラッチモジュレータ圧Pcmが出力される。また、第1信号ポート72cには出力圧がスプリング荷重と対向するようにフィードバックされている。そのため、クラッチモジュレータ圧Pcmは、スプリング荷重に相当する一定圧に調圧される。
ソレノイドモジュレータ弁73は、クラッチモジュレータ圧Pcmを調圧して、スプリング荷重に相当する一定のソレノイドモジュレータ圧Psmを発生する弁である。このソレノイドモジュレータ圧Psmは、アップシフト用ソレノイド弁DS1及びダウンシフト用ソレノイド弁DS2の元圧となると共に、ガレージシフト弁74及び挟圧コントロール弁79にも供給されている。
マニュアル弁75はシフトレバーと機械的に連結された手動操作弁であり、P、R、N、D、S、Bの各レンジに切り換えられ、ガレージシフト弁74から供給される油圧を直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1に選択的に導くものである。入力ポート75aにはガレージシフト弁74から油圧が供給され、出力ポート75bは直結クラッチC1と接続され、出力ポート75c,75dは共に逆転ブレーキB1に接続されている。マニュアル弁75は、Rレンジでは直結クラッチC1に油圧を供給するとともに逆転ブレーキB1の油圧をドレーンし、D、S、Bレンジでは逆転ブレーキB1に油圧を供給するとともに直結クラッチC1の油圧をドレーンし、非走行レンジであるP、Nレンジでは直結クラッチC1及び逆転ブレーキB1の油圧を共にドレーンする。
アップシフト用レシオ制御弁76及びダウンシフト用レシオ制御弁77は、アップシフト用信号圧Pds1 とダウンシフト用信号圧Pds2 との相対関係によってプライマリプーリ11の油室12に給排される作動油量を調整する弁である。また、レシオチェック弁78は、閉じ込み制御のために、プライマリプーリ11の油室12を流量制御から油圧制御に切り替えて、プライマリプーリ11の油室12の油圧とセカンダリプーリ21の油室23の油圧との比率を予め設定された関係に保持し、変速比を保持するための弁である。アップシフト用レシオ制御弁76及びダウンシフト用レシオ制御弁77については、例えば特開2007−263207号公報等によって公知であるため、説明を省略する。
挟圧コントロール弁79は、セカンダリプーリ21の作動油室23の油圧を制御するための弁であり、スプリングによって一方向に付勢されたスプールを備えている。スプリング荷重と対向する一端側の信号ポート79aにソレノイドモジュレータ弁73から一定圧Psmが供給されている。入力ポート79bにはライン圧PL が供給されており、出力ポート79cはセカンダリプーリ21の作動油室23と接続され、出力圧はポート79dにフィードバックされている。スプリングが収容された他端側の信号ポート79eにはソレノイド圧Psls が供給される。そのため、信号ポート79eに入力されたソレノイド圧Psls を所定の増幅度で増幅した油圧をセカンダリプーリ21の作動油室23に供給することができる。作動油室23の供給油圧(セカンダリ圧)は油圧センサ108によって検出され、検出された油圧に基づいてベルト伝達トルクを求めることができる。
ガレージシフト弁74は、シフトレバーをNからD又はNからRへ切り替えた時(ガレージシフト時)に、直結クラッチC1及び逆転ブレーキB1への供給圧を過渡制御できるように油路を切り替えるための切替弁である。図3にガレージシフト弁74の詳細な構造を示し、中心線より左側が過渡状態、右側が保持状態である。バルブボデー74a内にスプール74bが軸方向移動自在に挿入されており、このスプール74bを一方向に付勢するスプリング74cが一端部に設けられている。バルブボデー74aの一端側には、スプリング荷重と同方向にアップシフト用信号圧Pds1 とダウンシフト用信号圧Pds2 とが入力される信号ポート74d,74eが設けられている。バルブボデー74aの他端側には、スプリング荷重と対向方向にソレノイドモジュレータ圧Psmが入力されるカウンタポート74fが設けられている。カウンタポート74fにおけるスプール74bの受圧面積は、信号圧Pds1 ,Pds2 が入力される信号ポート74d,74eにおけるスプール74bの受圧面積の和と等しく設定されている。バルブボデー74aの中間部には、クラッチモジュレータ圧(保持圧)Pcmが入力される入力ポート74gと、ソレノイド圧(過渡圧)Psls が入力される入力ポート74hと、マニュアル弁75の入力ポート75aに接続された出力ポート74iとが設けられている。出力ポート74iから出力された油圧がマニュアル弁75を介して直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1へ供給される。
ここで、ガレージシフト弁74の作動について説明する。まず、シフトレバーをN→D又はN→Rへ切り替えた時(ガレージシフト時)における作動を説明する。N時には、ソレノイドモジュレータ圧Psmがカウンタポート74fに供給され、ソレノイド弁DS1,DS2の少なくとも一方がOFFするので、信号圧Pds1 ,Pds2 の少なくとも一方がドレーンされる。そのため、ソレノイドモジュレータ圧Psmによってガレージシフト弁74はスプリング荷重に打ち勝って保持位置に位置している。保持位置では、クラッチモジュレータ圧Pcmがマニュアル弁75へ供給されるが、マニュアル弁75が直結クラッチC1及び逆転ブレーキB1への油路を遮断している。N→D又はN→Rへ切り替えると、ソレノイド弁DS1,DS2が共にONされるので、ポート74d,74eに供給された信号圧Pds1 ,Pds2 と、カウンタポート74fに供給されたソレノイドモジュレータ圧Psmとが釣り合うが、スプリング荷重が信号圧Pds1 ,Pds2 と同方向に作用するので、スプール74bは図3の中心線より左側の過渡位置に切り替わる。そのため、リニアソレノイド弁SLSによって緩やかに立ち上がるソレノイド圧Psls がポート74h,74i及びマニュアル弁75を介して直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1へ供給され、直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1の係合ショックを回避しつつ係合を開始することができる。
リニアソレノイド弁SLSによって制御されたソレノイド圧Psls が必要油圧まで立ち上がる(直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1の係合完了状態)と、ソレノイド弁DS1,DS2により信号圧Pds1 ,Pds2 の少なくとも一方をドレーンさせるので、カウンタポート74fに供給されるソレノイドモジュレータ圧Psmの働きにより、ガレージシフト弁74は図3の中心線より右側の保持位置に切り替わる。これにより、ソレノイド圧Psls に代わってクラッチモジュレータ圧Pcmがポート74g,74i及びマニュアル弁75を介して直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1へ供給される。そのため、リニアソレノイド弁SLSの作動如何にかかわらず直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1の締結状態を保持できる。
アイドルストップ復帰後のエンジン始動時には、オイルポンプ6の吐出圧が低いので、ソレノイドモジュレータ圧Psmがカウンタポート74fに低圧状態のまま供給される一方、ソレノイド弁DS1,DS2からの信号圧Pds1 ,Pds2 も低圧状態のままポート74d,74eに供給される。ここで、ソレノイド弁DS1,DS2は共にON(全開)状態である。この状態では、スプリング74cの付勢力によりガレージシフト弁74は図3の中心線より左側の過渡位置に保持されている。その後、ソレノイドモジュレータ圧Psmが正規圧まで上昇した場合には、同時に信号圧Pds1 ,Pds2 も正規圧状態となるため、ガレージシフト弁74は正規圧状態でも左側の過渡位置に保持される。そして、リニアソレノイド弁SLSによって制御されたソレノイド圧Psls がマニュアル弁75を介して直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1に供給されるので、直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1の伝達トルク容量をリニアソレノイド弁SLSに入力される指示電流によって微細制御できる。
ソレノイド圧Psls が必要油圧まで立ち上がった後は、前述のN→D又はN→R時と同様に、ガレージシフト弁74は保持位置に切り替わり、クラッチモジュレータ圧Pcmがマニュアル弁75を介して直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1へ供給される。
このように、本実施形態のガレージシフト弁74は、アイドルストップ復帰直後のようにソレノイドモジュレータ圧Psmが低圧状態のまま供給される場合は、ソレノイド弁DS1,DS2からの信号圧Pds1 ,Pds2 も低圧状態となるので、過渡位置に保持され、さらにソレノイドモジュレータ圧Psmが正規圧まで上昇した場合には、同時に信号圧Pds1 ,Pds2 も正規圧状態となるので、この正規圧状態でもガレージシフト弁74は過渡位置に保持される。したがって、リニアソレノイド弁SLSによって制御されたソレノイド圧Psls が逆転ブレーキB1又は直結クラッチC1に供給され、このソレノイド圧Psls によって遊星歯車機構80を介してプライマリ軸10に出力されるトルクがベルト伝達トルク容量を上回らないように逆転ブレーキB1又は直結クラッチC1の伝達トルク容量を制御することにより、ベルト滑りを防止できる。
図4にソレノイド圧Psls に対する、ライン圧PL 、クラッチモジュレータ圧Pcm、クラッチ制御圧、及びセカンダリ圧の各特性を示す。ライン圧PL はソレノイド圧Psls にほぼ比例した油圧に調圧される。クラッチモジュレータ圧Pcmは、ソレノイド圧Psls が所定値に達するまではライン圧PL と同圧であり、所定値を超えると一定圧に制限される。また、逆転ブレーキB1又は直結クラッチC1には過渡状態においてソレノイド圧Psls が直接供給されるので、クラッチ制御圧はソレノイド圧Psls そのものとなる。セカンダリ圧はソレノイド圧Psls に比例し、油圧ライン圧PL より僅かに低い油圧に調圧される。図4に示したように、クラッチ制御圧とセカンダリ圧は共にソレノイド圧Psls によって制御されるが、常にセカンダリ圧がクラッチ制御圧を上回るように設定されている。セカンダリ圧は、油圧センサ108によって検出される。
図5は、リニアソレノイド弁SLSに供給されるデューティ信号の一例を示す。デューティ制御は、パルス幅変調制御(PWM)とも呼ばれ、リニアソレノイド弁SLSに供給されるパルス信号の周期(Tp)に対するON時間(TON) の比(デューティ比)を変化させることにより、デューティ比にほぼ比例した出力油圧を発生させるものである。デューティ信号を用いる理由は、リニアソレノイド弁SLSへの指示電流をコンピュータ制御できると共に、駆動回路の断線/ショートを検出できるからである。図6に断線/ショート検出方法の具体例を示す。
図6はリニアソレノイド弁SLSの駆動回路の概略を示す。駆動回路には、バッテリのプラス側と接続されたIPD(intelligence power device)90が設けられており、IPD90がECU100からのデューティ信号によって回路をON/OFFしている。ここでは、原理を説明するため、IPD90は並列接続された内部抵抗91とスイッチ92とで構成されているが、実際にはスイッチ92はトランジスタで構成されている。IPD90の下流側にはリニアソレノイド弁SLSが接続され、その下流側がバッテリのマイナス側(アース)に接続されている。IPD90の内部抵抗91は数kΩの抵抗値を持ち、リニアソレノイド弁SLSのコイルの抵抗値(数Ω)に比べて遙に大きい。ECU100はIPD90とリニアソレノイド弁SLSとの中間点93の電位を検出しており、この電位のH/Lによって回路の正常/異常を検出できる。
図6の(a)のように、IPD90がON状態で中間点93の電位がHレベルであれば、回路が正常であり、(b)のように、IPD90がOFF状態で中間点93の電位がLレベルであれば、回路が正常である。もし、(c)のように、IPD90がON状態で中間点93の電位がLレベルであれば、回路にショートが発生しており、(d)のように、IPD90がOFF状態で中間点93の電位がHレベルであれば、回路に断線が発生していると判定できる。このように、IPD90のON/OFFと中間点93の電位との組み合わせによって、回路が正常か異常かを判定できる。表1は、この結果をまとめたものである。
Figure 0005464954
上述のように、リニアソレノイド弁SLSの駆動はデューティ信号によって制御しており、断線/ショート検出のためにデューティ比の上限値は1.0より低い値(例えば0.9)としている。リニアソレノイド弁SLSは常開タイプであるため、アイドルストップ復帰時にクラッチ伝達容量を制御するためにリニアソレノイド弁SLSを一旦全閉状態(ON)とする必要がある。しかし、アイドルストップ復帰時にはスタータ駆動に伴ってバッテリ電圧が一時的に低下するため、バッテリの消耗時にはリニアソレノイド弁SLSへの必要電流を確保できなくなる可能性がある。また、リニアソレノイド弁SLSのコイル温度が高い時(コイル抵抗が大きい時)にも、必要電流を確保できなくなる可能性がある。そこで、本発明では、アイドルストップ復帰後の一定時間だけはリニアソレノイド弁SLSのデューティ比の上限を1.0とし、必要電流を確保できるようにしている。
次に、本発明におけるアイドルストップ開始時及びアイドルストップ復帰時における、スタータ、エンジン回転数、リニアソレノイド弁の上限デューティ比、バッテリ電圧、セカンダリプーリ21及び発進クラッチB1の油圧の時間変化について、図7を参照しながら説明する。
例えばDレンジにおいて、時刻t1でエンジン停止条件が成立(アイドルストップ判定)すると、エンジンは停止し、クラッチ圧及びセカンダリ圧が共にドレーンされる。アイドルストップ判定と共に、リニアソレノイド弁SLSへの供給信号はOFFされ、アイドルストップ期間中、OFF状態を維持する。但し、エンジンが停止すると、オイルポンプも停止するので、全ての油圧はドレーンされ、ガレージシフト弁74はスプリング74cのばね力により過渡位置に切り替わる。
時刻t2でエンジン始動条件が成立(アイドルストップ復帰判定)すると、スタータ1bによってエンジンが始動される。この時、スタータを駆動するために大電流を必要とするので、バッテリ電圧が一時的に低下する。エンジン回転数の上昇に伴ってオイルポンプから油圧が吐出され、リニアソレノイド弁SLSには一定時間ΔTだけ上限デューティ比=1.0が供給可能とされる。図7の破線は実際の供給デューティ比であり、上限デューティ比以下の範囲内で所望のソレノイド圧Psls を発生するべくフィードバック制御される。そのため、スタータ駆動によりバッテリ電圧が一時的に低下しても、リニアソレノイド弁SLSを速やかに全閉状態にでき、セカンダリ圧が立ち上がるまでクラッチ圧をクラッチ伝達トルクがほぼゼロとなるように調圧することができる。発進クラッチB1には、ガレージシフト弁74を介して必ず過渡圧(ソレノイド圧Psls )が供給されるので、発進クラッチのクラッチ伝達トルクが無段変速装置のベルト伝達トルクを上回ることがなく、ベルト滑りの発生を防止できる。一定時間ΔTが経過した後、上限デューティ比は通常時の1より低い値(例えば0.9)に戻される。クラッチ圧が必要油圧まで上昇した後、ソレノイド弁DS1,DS2の少なくとも一方がOFFされるので、ガレージシフト弁74が保持位置へ切り替わり、発進クラッチB1には保持圧(クラッチモジュレータ圧Pcm)が供給され、締結状態で保持される。その後は、リニアソレノイド弁SLSのソレノイド圧Psls が挟圧コントロール弁79へ供給されてベルト伝達トルクが制御される。
なお、リニアソレノイド弁SLSのデューティ比の上限を1.0に切替えるか否かを、バッテリ電圧、スタータ駆動時のバッテリ電圧降下量、リニアソレノイド弁SLSのコイル抵抗などによって決定してもよい。すなわち、バッテリ電圧Vb(図7参照)を常時モニターし、その電圧値が基準値以下に降下した場合や、1回前のアイドルストップ復帰時におけるスタータ駆動に伴うバッテリ電圧降下量ΔVを計測しておき、その降下量が所定値を超えた場合には、バッテリが消耗又は劣化していると判定し、アイドルストップ復帰時にリニアソレノイド弁SLSのデューティ比の上限を1.0としてもよい。また、リニアソレノイド弁SLSのコイル温度が高くなると、コイル抵抗が増大して必要電流を確保するのが困難になる。例えば、リニアソレノイド弁のコイル抵抗は、常温時には6.3Ω程度であるが、油温上昇時には9Ω程度まで上昇することがあり、必要電流が低下する。そこで、コイル抵抗を計測し、その抵抗値が基準値を超えた場合には、アイドルストップ復帰時にリニアソレノイド弁SLSのデューティ比の上限を1.0としてもよい。コイル抵抗の計測には、公知のようにリニアソレノイド弁のコイルの下流側に抵抗を接続し、その抵抗値と、抵抗のホット側の平均電圧と、バッテリ電圧とにより求めることができる(特許文献3参照)。
前記実施例では、発進クラッチへの供給油圧を過渡圧と保持圧とに切り替える切替弁(ガレージシフト弁)を設け、過渡圧をリニアソレノイド弁によって制御すると共に、切替弁を保持圧側へ切り替えた後は、無段変速機のセカンダリプーリ油室への供給油圧をリニアソレノイド弁によって制御するように構成したが、これに限るものではなく、個別のリニアソレノイド弁を用いて両者の油圧制御を実施してもよい。ただし、実施例の場合には、1個のリニアソレノイド弁を無段変速機のベルト挟圧力制御と発進クラッチの過渡制御とに共用できるので、コスト低減を図ることができる利点がある。
前記実施例では、ガレージシフト弁(切替弁)を過渡圧側に切り替えるための信号圧を発生するソレノイド弁として、2個のデューティソレノイド弁DS1,DS2を使用したが、単一のソレノイド弁を使用してもよく、ソレノイド弁はデューティソレノイド弁に限らず、ON/OFFソレノイド弁でもよい。
無段変速機及び発進クラッチの油圧回路は、図2,図3に示すものに限らない。例えば、リニアソレノイド弁SLSによるソレノイド圧Psls を発進クラッチへ直接供給する例に代えて、ソレノイド圧Psls をコントロール弁に信号油圧として供給し、コントロール弁の出力油圧(過渡圧)を発進クラッチへ供給することも可能である。
前記実施例では、アイドルストップ復帰時に前進走行を開始するため、発進クラッチが逆転ブレーキB1である場合を例にして説明したが、後進走行を開始する場合には、発進クラッチは直結クラッチC1になる。
1 エンジン
1b スタータ
2 無段変速機
4 無段変速装置
6 オイルポンプ
7 油圧制御装置
11 プライマリプーリ
21 セカンダリプーリ
71 レギュレータ弁
72 クラッチモジュレータ弁
73 ソレノイドモジュレータ弁
74 ガレージシフト弁
75 マニュアル弁
76 アップシフト用レシオ制御弁
77 ダウンシフト用レシオ制御弁
78 レシオチェック弁
79 挟圧コントロール弁
80 遊星歯車機構
90 IPD
100 電子制御装置(ECU)
101 エンジン回転数センサ
102 車速センサ
103 スロットル開度センサ
104 シフト位置センサ
105 プライマリプーリ回転数センサ
106 ブレーキセンサ
107 油温センサ
108 油圧センサ
109 バッテリ電圧
B1 逆転ブレーキ(発進クラッチ)
C1 直結クラッチ
SLS リニアソレノイド弁
DS1 ソレノイド弁
DS2 ソレノイド弁
Pcm クラッチモジュレータ圧(保持圧)
Psls ソレノイド圧(過渡圧)
Pds1,Pds2 信号圧

Claims (2)

  1. 所定のエンジン停止条件が成立したときにアイドルストップされ、所定のエンジン始動条件が成立したときにスタータにより始動されるエンジンと、
    前記エンジンによって駆動されるオイルポンプと、
    エンジン動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、
    前記エンジンと前記無段変速機との間に設けられた発進クラッチと、
    前記オイルポンプが発生する油圧に基づいて、前記無段変速機及び前記発進クラッチに油圧を供給し、前記無段変速機のベルト挟圧力及び前記発進クラッチの係合力を制御する油圧制御装置と、を備えたアイドルストップ車において、
    前記油圧制御装置は、
    前記発進クラッチへの供給油圧を制御する常開型のリニアソレノイド弁と、
    前記リニアソレノイド弁をデューティ制御するソレノイド弁駆動回路とを備え、
    前記ソレノイド弁駆動回路は、前記リニアソレノイド弁へ供給されるデューティ信号のデューティ比の上限を、1より小さいデューティ比と、1に等しいデューティ比とに切替可能であり、
    前記スタータの駆動開始から所定時間、前記リニアソレノイド弁のデューティ比の上限を1に制御し、前記所定時間経過後は前記デューティ比の上限を1より小さい値に制御する、ことを特徴とするアイドルストップ車の制御装置。
  2. 前記油圧制御装置は、バッテリ電圧を検出する手段又は前記リニアソレノイド弁のコイル抵抗を検出する手段を有し、
    前記検出されたバッテリ電圧が設定値未満のとき又は前記リニアソレノイド弁のコイル抵抗が設定値より高いとき、前記ソレノイド弁駆動回路は、前記エンジン始動時の所定時間、前記リニアソレノイド弁のデューティ比の上限を1に制御することを特徴とする請求項1に記載のアイドルストップ車の制御装置。
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