JP5441671B2 - アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置 - Google Patents

アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5441671B2
JP5441671B2 JP2009292271A JP2009292271A JP5441671B2 JP 5441671 B2 JP5441671 B2 JP 5441671B2 JP 2009292271 A JP2009292271 A JP 2009292271A JP 2009292271 A JP2009292271 A JP 2009292271A JP 5441671 B2 JP5441671 B2 JP 5441671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
clutch
engine
belt
continuously variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009292271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011133012A (ja
Inventor
幸秀 澤田
勝政 今井
真之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2009292271A priority Critical patent/JP5441671B2/ja
Publication of JP2011133012A publication Critical patent/JP2011133012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5441671B2 publication Critical patent/JP5441671B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はアイドルストップ車の発進クラッチ制御装置、特にアイドルストップ状態からの発進時における発進クラッチの制御装置に関するものである。
従来より、車両停止時にエンジンを自動停止させ、停車中の無駄な燃料消費や排出ガスの発生を抑えるアイドルストップ車が知られている。このようなアイドルストップ車におけるエンジン停止条件としては、車両停止やブレーキONなどがあり、エンジンの再始動条件(復帰条件)としては、ブレーキOFFやアクセルペダルの踏み込みなどがある。
前記のようなアイドルストップ車において、エンジンによって駆動されるオイルポンプと、出力軸が駆動輪と連結されたベルト式無段変速装置と、エンジンと無段変速装置との間に設けられた発進クラッチと、オイルポンプが発生する油圧に基づいて、無段変速装置及び発進クラッチに油圧を供給する油圧制御装置とを備えた車両がある。このような車両では、アイドルストップに伴いオイルポンプも停止するため、アイドルストップ中は無段変速装置や発進クラッチへの供給油圧がなくなる。アイドルストップは、Dなどの走行レンジだけでなく、Nレンジのような非走行レンジでも実施される。このようなN(非走行)レンジのアイドルストップ状態において、ブレーキOFFなどの復帰条件を満足した場合、アイドルストップ復帰(エンジン再始動)する。ところが、アイドルストップ復帰直後のエンジン回転数が低回転数のときにシフトレバーをNレンジからDレンジへ切り替えると、クラッチ圧がベルト挟圧より早く立ち上がり、ベルト滑りやショックが発生することがある。
図7は、Nレンジでのアイドルストップ中の時刻t10で、アイドルストップ復帰指令が出され、その後の時刻t11でシフト位置がNからDレンジへ切り替えられた場合のエンジン回転数、ベルト挟圧、クラッチ圧の時間変化を示す。時刻t11ではエンジン回転数はアイドル回転数より低く、ベルト挟圧も低い。時刻t12でエンジン回転数が上昇し、ベルト挟圧も遅れて上昇する。一方、発進クラッチには、通常(エンジン駆動中)のN→Dへの切替時と同様に、最初は初期圧(例えば発進クラッチ内のピストンのリターンスプリング力に相当する油圧)が供給され、初期圧の供給が終了すると、初期圧から一定時間勾配で昇圧制御(スイープ制御)が実施され、その後で発進クラッチを完全係合させる。
しかし、エンジン回転数はアイドルストップ復帰指令が出てから即座にアイドル回転数まで上昇する訳ではなく、ある程度の時間遅れがある。また、アイドルストップ復帰当初はエンジン回転数が低い分だけオイルポンプの吐出圧も低く、無段変速装置のプーリ油室に作動油を満たすのに時間がかかり、ベルト挟圧(ベルト伝達トルク)の上昇も遅れる。一方、発進クラッチには初期圧を目標値とするクラッチ圧が供給されるが、実際のクラッチ圧は初期圧に相当する油圧まで即座に立ち上がる訳ではない。このようにエンジン回転数の上昇遅れや各部の油圧遅れのため、NからDレンジへの切替タイミングによって、発進クラッチのクラッチ伝達トルクが無段変速装置のベルト伝達トルクを上回ることがあり、ベルト滑りやショックが発生することがあった。
特許文献1には、シフト位置が非走行レンジから走行レンジへ切り替えられた時、エンジンが自動停止を行っていたか否かを判定し、エンジンが自動停止を行っていた場合と行っていなかった場合とでオイル供給初期の急速増圧制御の仕方を変更するものが開示されている。特許文献2には、エンジン再始動後に非走行レンジから走行レンジへシフト操作した時、発進クラッチの急速増圧制御の態様を油圧の立ち上がり度合いあるいはエンジン再始動からの経過時間に応じて変更するものが開示されている。
特許文献1は、非走行レンジから走行レンジへシフト操作することによってエンジンが再始動する場合における急速増圧制御であって、非走行レンジでエンジン再始動が開始された後で走行レンジに切り替わった場合を対象としておらず、この場合には通常のクラッチ制御と同じ制御が実施されるだけで、ベルト滑りとった課題を解決できない。特許文献2では、エンジン再始動後のシフト操作において、クラッチ係合制御については適正化が可能であるが、エンジン再始動後のエンジン回転数の上昇度にはばらつきがあるので、エンジン再始動からの経過時間だけで発進クラッチの急速増圧制御を変更しても、ベルト滑りやショックを解消できるとは限らない。特に、特許文献2は多板クラッチ方式の自動変速機を対象としており、無段変速機のベルト伝達トルクと発進クラッチのクラッチ伝達トルクとの相関関係を考慮していないため、ベルト滑りを抑制することは困難である。
特開平11−351371号公報 特開2000−190758号公報
本発明の目的は、非走行レンジでアイドルストップ復帰した直後に走行レンジへ切り替えた場合のベルト滑りを抑制できるアイドルストップ車の発進クラッチ制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、エンジンと、所定の停止条件を満足したときにエンジンを自動停止させ、所定の復帰条件を満足したときにエンジンを再始動させるエンジン制御装置と、前記エンジンによって駆動されるオイルポンプと、エンジン動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速装置と、前記エンジンと前記無段変速装置との間に設けられた発進クラッチと、前記オイルポンプが発生する油圧に基づいて、前記無段変速装置及び前記発進クラッチに油圧を供給する油圧制御装置と、シフト位置が前記発進クラッチが締結される走行レンジ又は前記発進クラッチが解放される非走行レンジのいずれであるかを検出するシフト位置検出手段と、を備えたアイドルストップ車において、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記無段変速装置のベルト挟圧を検出するベルト挟圧検出手段と、前記シフト位置が非走行レンジでのエンジン自動停止中に、前記復帰条件を満足して前記エンジンに再始動指令が出されたことを検出する第1の手段と、前記エンジンへ再始動指令が出された後に前記シフト位置が非走行レンジから走行レンジへ切り替えられたことを検出する第2の手段と、前記走行レンジへ切り替えられた時点で、前記エンジン回転数が一定値Ne以上でかつ前記ベルト挟圧が一定値Pb以上の状態が一定時間ΔT以上継続したかどうかを判定する第3の手段と、前記状態が一定時間以上継続したと判定された場合にはエンジンが自動停止されずにシフト位置が非走行レンジから走行レンジへ切り替えられた時と同じ第1のパターンで前記発進クラッチを係合させ、前記状態が一定時間以上継続していないと判定された場合には第1のパターンより小さな時間勾配でかつ前記発進クラッチのクラッチ伝達トルクが前記無段変速装置のベルト伝達トルクを上回らないようにクラッチ圧を上昇させる第2のパターンで前記発進クラッチを係合させる第4の手段と、を備えたことを特徴とするアイドルストップ車の発進クラッチ制御装置を提供する。
本発明は、アイドルストップ中、オイルポンプが停止し、無段変速機や発進クラッチへの供給油圧がなくなるアイドルストップ車を前提とし、非走行レンジでアイドルストップ復帰した直後に走行レンジへ切り替えた場合の発進クラッチの制御に関するものである。この場合、発進クラッチに対して通常のクラッチ制御(エンジン駆動中におけるN→D又はRへの切替時と同様のクラッチ制御)を実施すると、上述のようにベルト滑りが発生する可能性がある。そこで、本発明では次のような条件の成否によって、発進クラッチの係合パターンを2種類に切り替えている。その条件とは、走行レンジへ切り替えられた時点で、エンジン回転数が一定値Ne以上でかつベルト挟圧が一定値Pb以上の状態が一定時間ΔT以上継続したかどうかである。ここで、一定のエンジン回転数Neとは、オイルポンプが所望の吐出圧を発生できる回転数であり、例えば500rpm程度に設定される。一定のベルト挟圧Pbとは、例えば発進に必要なベルト伝達トルクを発生できる挟圧である。一定時間ΔTとしては、エンジン回転数及びベルト挟圧が安定する時間であり、例えば1〜2秒程度に設定すればよい。2種類のクラッチ係合パターンのうち、第1のパターンは、通常のクラッチ係合パターン(エンジン駆動中におけるN→D又はRへの切替時と同様の係合パターン)であり、例えば、最初に初期圧を供給し、続いてスイープ制御を実施し、最後に締結制御を実施すればよい。第2のパターンは、第1のパターンよりクラッチ圧の時間勾配が小さく、かつ発進クラッチのクラッチ伝達トルクが無段変速装置のベルト伝達トルクを上回らないようにするパターンであり、例えば初期圧を通常時より低めに設定したり、スイープ制御の勾配を小さく設定すればよい。
このように、2種類のクラッチ係合パターンを、エンジン回転数が一定値Ne以上でかつベルト挟圧が一定値Pb以上の状態が一定時間ΔT以上継続したかどうかで切り替えるため、従来(特許文献2)のように走行レンジへの切替時からの経過時間だけで変更する場合に比べて、エンジン回転数の上昇度合いやベルト挟圧の上昇度合いのばらつきの影響を受けず、安定したクラッチ制御を実施できる。しかも、第1のパターンを実施する場合には、既にエンジン回転数及びベルト挟圧が十分に上昇した後であるため、係合ショックがなく、タイムラグを最適なものとすることができる。第2のパターンを実施する場合には、通常時よりクラッチ圧を緩やかに上昇させるので、ベルト滑りの発生を抑制できる。
本発明において、検出されたベルト挟圧から無段変速装置のベルト伝達トルクを計算する伝達トルク計算手段をさらに備え、第2のパターンを、発進クラッチのクラッチ伝達トルクが計算されたベルト伝達トルクを上回らないように、発進クラッチのクラッチ圧を制御するパターンとしてもよい。つまり、アイドルストップ復帰直後の低油圧時に、予め決められた初期圧を目標クラッチ圧として発進クラッチに供給するのではなく、ベルト滑りを発生させないクラッチ圧を供給するベルト滑り防止制御を実施する。このベルト滑り防止制御は、発進クラッチのクラッチ伝達トルクが無段変速装置のベルト伝達トルクを上回らないように、ベルト伝達トルクに応じた目標クラッチ圧となるようにクラッチ圧を制御するものである。換言すれば、目標クラッチ圧の上限値をベルト伝達トルクに相当する油圧に設定すればよい。そのため、アイドルストップ復帰から走行レンジへの切替までの時間が短い場合に、発進クラッチが早く係合して無段変速装置のベルト挟圧が不足し、ベルトとプーリとの間で滑りが発生するという事態を解消できる。ベルト伝達トルクは、無段変速装置のプーリ油室に作動油が満たされると急速に上昇するが、目標クラッチ圧もベルト伝達トルクに追従して上昇させると、係合ショックが発生することがある。そのため、ベルト滑り防止制御は目標クラッチ圧が所定値に達するまでの間だけ実施し、目標クラッチ圧が所定値に達した後は、通常の係合制御と同様に昇圧制御を実施するのがよい。
ベルト挟圧の検出方法は任意である。例えば油圧センサで無段変速装置のセカンダリプーリの油圧を検出し、この検出された油圧からベルト挟圧を計算で求めてもよい。また、ベルト挟圧と相関関係のある値、例えばライン圧を測定することで、ベルト挟圧を推定してもよい。
エンジンの再始動から目標クラッチ圧が所定値に達するまでの経過時間(ベルト滑り防止制御の期間)が所定時間より短い場合に、所定時間に達するまでの間、目標クラッチ圧を所定値に保持してもよい。すなわち、ベルト滑り防止制御の期間はベルト伝達トルクの上昇速度に応じて変動するが、この期間が通常のクラッチ制御における初期圧供給期間よりも短い場合に、ベルト滑り防止制御の終了と同時にクラッチ圧の昇圧制御を開始すると、クラッチの係合が早過ぎてショックが発生する可能性がある。そのため、ベルト滑り防止制御の期間が所定時間より短い場合には、所定時間に達するまでの間、目標クラッチ圧を所定値(例えば初期圧)に保持するのがよい。このようにすれば、発進時のショックやタイムラグを最適なものとすることができる。
以上のように、本発明によれば、非走行レンジでアイドルストップ復帰した直後に走行レンジへ切り替えた場合において、走行レンジへ切り替えられた時点で、エンジン回転数が一定値以上でかつベルト挟圧が一定値以上の状態が一定時間以上継続したかどうかによって、クラッチ係合パターンを切り替えるようにしたので、ショックを回避できると同時に、ベルト滑りを抑制することができる。
本発明に係るアイドルストップ車の構成の一例を示すスケルトン図である。 図1に示す無段変速機の油圧回路図である。 ガレージシフト弁の詳細を示す図である。 ソレノイド圧Psls に対する、ライン圧PL 、クラッチモジュレータ圧Pcm、クラッチ制御圧、及びセカンダリ圧の各特性を示す図である。 本発明に係るアイドルストップ復帰時における発進クラッチの係合制御の一例のタイムチャート図である。 本発明に係る発進クラッチの係合制御の一例のフローチャート図である。 従来のアイドルストップ復帰時における発進クラッチ制御の一例のタイムチャート図である。
図1は本発明に係るアイドルストップ車の構成の一例を示す。エンジン1の出力軸1aは、無段変速機2を介してドライブシャフト(出力軸)32に接続されている。無段変速機2には、トルクコンバータ3、無段変速装置4、油圧制御装置7及びエンジン1により駆動されるオイルポンプ6などが設けられている。
無段変速機2は、トルクコンバータ3のタービン軸5の回転を正逆切り替えてプライマリ軸10に伝達する前後進切替装置8、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ21及び両プーリ間に巻き掛けられたVベルト15を有する無段変速装置4、セカンダリ軸20の動力をドライブシャフト32に伝達するデファレンシャル装置30などで構成されている。タービン軸5とプライマリ軸10とは同一軸線上に配置され、セカンダリ軸20とドライブシャフト32とがタービン軸5に対して平行でかつ非同軸に配置されている。したがって、この無段変速機2は全体として3軸構成とされている。ここで用いられるVベルト15は、例えば無端状張力帯とこの張力帯に摺動自在に支持された多数のブロックとで構成された公知の圧縮駆動タイプの金属ベルトである。
前後進切替装置8は、遊星歯車機構80と逆転ブレーキ(B1)85と直結クラッチ(C1)86とで構成され、逆転ブレーキ85又は直結クラッチ86が本発明における発進クラッチに相当する。逆転ブレーキ85と直結クラッチ86は、それぞれ湿式多板式のブレーキ及びクラッチである。遊星歯車機構80のサンギヤ81が入力部材であるタービン軸5に連結され、リングギヤ82が出力部材であるプライマリ軸10に連結されている。遊星歯車機構80はシングルピニオン方式であり、逆転ブレーキ85はピニオンギヤ83を支えるキャリア84とトランスミッションケースとの間に設けられ、直結クラッチ86はキャリア84とサンギヤ81との間に設けられている。直結クラッチ86を解放して逆転ブレーキ85を締結すると、タービン軸5の回転が逆転され、かつ減速されてプライマリ軸10へ伝えられる。そして、セカンダリ軸20を経てドライブシャフト32がエンジン回転方向と同方向に回転するため、前進走行状態となる。逆に、逆転ブレーキ85を解放して直結クラッチ86を締結すると、キャリア84とサンギヤ81とが一体に回転するので、タービン軸5とプライマリ軸10とが直結される。そして、セカンダリ軸20を経てドライブシャフト32がエンジン回転方向と逆方向に回転するため、後進走行状態となる。
無段変速装置4のプライマリプーリ11は、プライマリ軸10上に一体に固定された固定シーブ11aと、プライマリ軸10上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ11bとを備えている。可動シーブ11bの背後には、プライマリ軸10に固定されたシリンダ12が設けられ、可動シーブ11bとシリンダ12との間に油室13が形成されている。この油室13への供給油量を制御することにより、変速制御が実施される。
セカンダリプーリ21は、セカンダリ軸20上に一体に固定された固定シーブ21aと、セカンダリ軸20上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ21bとを備えている。可動シーブ21bの背後には、セカンダリ軸20に固定されたピストン22が設けられ、可動シーブ21bとピストン22との間に油室23が形成されている。この油室23への供給油圧を制御することにより、トルク伝達に必要なベルト挟圧力が与えられる。なお、油室23には初期挟圧力を与えるバイアススプリングを配置してもよい。セカンダリプーリ21の油室23の近傍の供給油路中には、後述するように油室23の供給油圧を検出する油圧センサ108が設けられている。
セカンダリ軸20の一方の端部はエンジン側に向かって延び、この端部に出力ギヤ27が固定されている。出力ギヤ27はデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合っており、デファレンシャル装置30から左右に延びるドライブシャフト32に動力が伝達され、車輪が駆動される。
エンジン1及び無段変速機2は電子制御装置100によって制御される。電子制御装置100には、エンジン回転数センサ101、車速(又はセカンダリプーリ回転数)センサ102、スロットル開度(又はアクセル開度)センサ103、シフトポジションセンサ104、プライマリプーリ回転数(又はタービン回転数)センサ105、ブレーキ信号センサ106、CVTの作動油温センサ107、及びセカンダリプーリ21への供給油圧を検出する油圧センサ108から信号が入力されている。入力信号としては、そのほかに、路面傾斜角、アイドル信号、スタート信号、エンジン水温、吸入空気量、エアコン信号、イグニッション信号などを入力してもよい。なお、図1では説明を簡単にするため、単一の電子制御装置100によってエンジン1と無段変速機2の両方を制御する例を示したが、実際には個別の電子制御装置によって制御され、両電子制御装置は通信用バスによって相互に連携している。
電子制御装置100は、所定の停止条件が成立したときにエンジン1を停止(アイドルストップ)させ、所定の復帰条件が成立したときにエンジン1を再始動させるアイドルストップ制御を実施する。アイドルストップを許可する条件としては、例えばブレーキON(ブレーキペダルの踏み込み)などがある。但し、エンジン水温が低いときや、電気負荷が大きいとき、アクセルペダルが踏まれているときには、アイドルストップを許可しない。一方、アイドルストップ復帰(エンジン再始動)条件としては、例えばブレーキOFF、アクセルペダル踏み込み、車速信号の入力などがある。アイドルストップ許可条件及び復帰条件は公知であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
電子制御装置100は、油圧制御装置7に内蔵されたソレノイド弁を制御している。油圧制御装置7は、オイルポンプ6、プライマリプーリ11の油室13、セカンダリプーリ21の油室23、逆転ブレーキ85、直結クラッチ86とそれぞれ接続されている。電子制御装置100は、車速とスロットル開度とに応じて予め設定された変速マップに従って目標プライマリ回転数を決定し、油圧制御装置7内のソレノイド弁を制御することによって、無段変速機2のプライマリプーリ11及びセカンダリプーリ21の油室13,23の油量/油圧を調整し、プライマリ回転数を目標値へと制御すると共に、セカンダリプーリ21のベルト挟圧力をベルト滑りを発生させない値へと制御している。また、油圧制御装置7は逆転ブレーキ85及び直結クラッチ86への供給油圧を制御する機能も有しており、この制御には後述するアイドルストップ状態からの逆転ブレーキ(発進クラッチ)85の係合制御も含まれる。
図2は油圧制御装置7の一例の油圧回路図である。図2において、71はレギュレータ弁、72はクラッチモジュレータ弁、73はソレノイドモジュレータ弁、74はガレージシフト弁、75はマニュアル弁、76はアップシフト用レシオ制御弁、77はダウンシフト用レシオ制御弁、78はレシオチェック弁、79は挟圧コントロール弁である。また、SLSはライン圧の調圧制御、逆転ブレーキ85(B1)及び直結クラッチ86(C1)の過渡制御、及びセカンダリプーリ21の油室23の調圧制御を行うため、ソレノイド圧Psls を出力する調圧用ソレノイド弁、DS1はアップシフト用信号圧Pds1 を調圧制御するアップシフト用ソレノイド弁、DS2はダウンシフト用信号圧Pds2 を調圧制御するダウンシフト用ソレノイド弁である。本実施形態では、ソレノイド弁SLSは常開型のリニアソレノイド弁、ソレノイド弁DS1,DS2は共に常閉型のデューティソレノイド弁を使用している。
図2では、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ21、逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1に関する油圧回路だけを示してあるが、トルクコンバータ3に内蔵されたロックアップクラッチ3aの油圧回路等については、本発明と直接関係がないので省略する。なお、油圧制御装置7の油圧源は、エンジン1によって駆動されるオイルポンプ6のみであり、電動ポンプなどの格別のオイルポンプは備えていない。
レギュレータ弁71は、オイルポンプ6の吐出圧を所定のライン圧PL に調圧する弁であり、信号ポート71aに入力されるソレノイド圧Psls に応じてライン圧PL を調圧している。
クラッチモジュレータ弁72は、直結クラッチC1および逆転ブレーキB1への供給圧(PC1,PB1)の元圧となるクラッチモジュレータ圧Pcmを出力する弁である。入力ポート72aにはライン圧PL が入力され、出力ポート72bからクラッチモジュレータ圧Pcmが出力される。また、第1信号ポート72cには出力圧がスプリング荷重と対向するようにフィードバックされている。そのため、クラッチモジュレータ圧Pcmは、スプリング荷重に相当する一定圧に調圧される。
ソレノイドモジュレータ弁73は、クラッチモジュレータ圧Pcmを調圧して、スプリング荷重に相当する一定のソレノイドモジュレータ圧Psmを発生する弁である。このソレノイドモジュレータ圧Psmは、アップシフト用ソレノイド弁DS1及びダウンシフト用ソレノイド弁DS2の元圧となると共に、ガレージシフト弁74及び挟圧コントロール弁79にも供給されている。
マニュアル弁75はシフトレバーと機械的に連結された手動操作弁であり、P、R、N、D、S、Bの各レンジに切り換えられ、ガレージシフト弁74から供給される油圧を直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1に選択的に導くものである。入力ポート75aにはガレージシフト弁74から油圧が供給され、出力ポート75bは直結クラッチC1と接続され、出力ポート75c,75dは共に逆転ブレーキB1に接続されている。マニュアル弁75は、Rレンジでは直結クラッチC1に油圧を供給するとともに逆転ブレーキB1の油圧をドレーンし、D、S、Bレンジでは逆転ブレーキB1に油圧を供給するとともに直結クラッチC1の油圧をドレーンし、非走行レンジであるP、Nレンジでは直結クラッチC1及び逆転ブレーキB1の油圧を共にドレーンする。
アップシフト用レシオ制御弁76及びダウンシフト用レシオ制御弁77は、アップシフト用信号圧Pds1 とダウンシフト用信号圧Pds2 との相対関係によってプライマリプーリ11の油室12に給排される作動油量を調整する弁である。また、レシオチェック弁78は、閉じ込み制御のために、プライマリプーリ11の油室12を流量制御から油圧制御に切り替えて、プライマリプーリ11の油室12の油圧とセカンダリプーリ21の油室23の油圧との比率を予め設定された関係に保持し、変速比を保持するための弁である。アップシフト用レシオ制御弁76及びダウンシフト用レシオ制御弁77については、例えば特開2007−263207号公報等によって公知であるため、説明を省略する。
挟圧コントロール弁79は、セカンダリプーリ21の作動油室23の油圧を制御するための弁であり、スプリングによって一方向に付勢されたスプールを備えている。スプリング荷重と対向する一端側の信号ポート79aにソレノイドモジュレータ弁73から一定圧Psmが供給されている。入力ポート79bにはライン圧PL が供給されており、出力ポート79cはセカンダリプーリ21の作動油室23と接続され、出力圧はポート79dにフィードバックされている。スプリングが収容された他端側の信号ポート79eにはソレノイド圧Psls が供給される。そのため、信号ポート79eに入力されたソレノイド圧Psls を所定の増幅度で増幅した油圧を作動油室23に供給することができる。作動油室23の供給油圧は油圧センサ108によって検出され、検出された油圧に基づいてベルト伝達トルクを求めることができる。
ガレージシフト弁74は、シフトレバーをNからD又はNからRへ切り替えた時(ガレージシフト時)に、直結クラッチC1及び逆転ブレーキB1への供給圧を過渡制御できるように油路を切り替えるための切替弁である。図3にガレージシフト弁74の詳細な構造を示し、中心線より左側が過渡状態、右側が保持状態である。バルブボデー74a内にスプール74bが軸方向移動自在に挿入されており、このスプール74bを一方向に付勢するスプリング74cが一端部に設けられている。バルブボデー74aの一端側には、スプリング荷重と同方向にアップシフト用信号圧Pds1 とダウンシフト用信号圧Pds2 とが入力される信号ポート74d,74eが設けられている。バルブボデー74aの他端側には、スプリング荷重と対向方向にソレノイドモジュレータ圧Psmが入力されるカウンタポート74fが設けられている。カウンタポート74fにおけるスプール74bの受圧面積は、信号圧Pds1 ,Pds2 が入力される信号ポート74d,74eにおけるスプール74bの受圧面積の和と等しく設定されている。バルブボデー74aの中間部には、クラッチモジュレータ圧Pcmが入力される入力ポート74gと、ソレノイド圧Psls が入力される入力ポート74hと、マニュアル弁75の入力ポート75aに接続された出力ポート74iとが設けられている。
図4にソレノイド圧Psls に対する、ライン圧PL 、クラッチモジュレータ圧Pcm、クラッチ制御圧、及びセカンダリ圧の各特性を示す。ライン圧PL はソレノイド圧Psls にほぼ比例した油圧に調圧される。クラッチモジュレータ圧Pcmは、ソレノイド圧Psls が所定値に達するまではライン圧PL と同圧であり、所定値を超えると一定圧に制御される。また、逆転ブレーキB1又は直結クラッチC1には過渡状態においてソレノイド圧Psls が直接供給されるので、クラッチ制御圧はソレノイド圧Psls そのものとなる。セカンダリ圧はソレノイド圧Psls に比例し、油圧ライン圧PL より僅かに低い油圧に調圧される。
ここで、本発明におけるアイドルストップ復帰(エンジン再始動)時の発進クラッチ(B1)の係合制御について、図5を参照しながら説明する。図5には、クラッチ油圧とベルト挟圧とが記載されているが、両者は共にソレノイド弁SLSによって制御可能である。ベルト挟圧は、油圧センサ108によって検出されたセカンダリプーリ21の油室23の油圧に基づいて計算できる。
例えばNレンジでの車両停止中において、時刻t1で所定の復帰条件(例えばブレーキOFF)を満足すると、アイドルストップ復帰指令が出力され、クランキングによってエンジン回転数が徐々に上昇し始める。続いて、時刻t2でシフトレバーがDレンジへ切り替えられると(ケース1)、この時点では後述するようにエンジン回転数が一定値Ne以上でかつベルト挟圧が一定値Pb以上の状態が一定時間ΔT以上継続していないので、第2のクラッチ係合パターンで発進クラッチのクラッチ圧を制御する。第2のクラッチ係合パターンとしては、油圧センサ108によって検出されたセカンダリ挟圧に基づいてセカンダリプーリ21のベルト伝達可能トルクを計算し、発進クラッチのクラッチ伝達トルクが計算されたベルト伝達トルクを上回らないように、目標クラッチ圧を設定し、その目標値に近づくようにクラッチ圧を制御する。ベルト伝達トルクは、油圧センサ108によってセカンダリプーリ21の作動油圧を検出し、そのセカンダリ圧と受圧面積とからセカンダリ挟圧を計算し、さらにセカンダリ挟圧、ベルトとの摩擦係数、巻き掛け径などからセカンダリ伝達トルクを計算することができる。図5において、破線Prはベルト伝達トルクに相当するクラッチ圧を示し、実線Paは実クラッチ圧を示す。そのため、発進クラッチのクラッチ伝達トルクが無段変速装置のベルト伝達トルクを上回わることがなく、ベルト滑りを抑制することができる。
クランキング期間が終了する時刻t3でエンジン回転数が急上昇し、それに伴ってオイルポンプの吐出圧も上昇し、ベルト挟圧も上昇する。時刻t4で目標クラッチ圧が初期圧に相当する所定値まで上昇すると、時刻t4以後、発進クラッチのクラッチ油圧を、ベルト伝達トルクに対応した目標クラッチ圧ではなく、初期圧に相当する所定値に保持し、急激なクラッチ伝達トルクの上昇を抑制する。
時刻t5で初期圧の供給が終了すると、初期圧から一定時間勾配で昇圧制御(スイープ制御)を開始する。昇圧制御に伴ってクラッチ伝達トルクが徐々に上昇する。時刻t6で同期状態になると、発進クラッチを完全係合させる。この例では、タービン回転数を検出していないので、初期圧の供給期間(t2〜t5)を油温に応じた所定期間としているが、タービン回転数を検出している場合には、タービン回転数がエンジン回転数から乖離し始める時点(同期外れ)を初期圧の供給終了時点としてもよい。
前記制御では、時刻t4で目標クラッチ圧が所定値まで上昇した後、即座に昇圧制御に移行せずに、時刻t5まで初期圧に相当する所定値に保持したが、これは時刻t2〜t4の期間が通常の初期圧の供給期間より短い場合であり、もしベルト挟圧の上昇が遅く、t2〜t4の期間が通常の初期圧の供給期間より長くなった場合には、時刻t4から即座に昇圧制御に移行してもよい。また、目標クラッチ圧が所定値まで上昇した後、昇圧制御に移行する際に、所定時間を待ってもよいし、CVT元圧(ライン圧)が一定値以上である条件を追加してもよい。この場合には、油温、アイドルストップ時間、クラッチ特性のばらつき等に対応できる。
一方、アイドルストップ復帰指令からある程度の時間経過した後の時刻t7でシフトレバーがDレンジへ切り替えられると(ケース2)、時刻t7以前において、エンジン回転数が一定値Ne以上である期間Δteと、ベルト挟圧が一定値Pb以上である期間Δtbとを求め、それら時間と予め設定した時間ΔTとを比較する。もし、Δte≧ΔTかつΔtb≧ΔTである場合、つまり、エンジン回転数が一定値Ne以上でかつベルト挟圧が一定値Pb以上の状態が一定時間ΔT以上継続している場合には、第1のクラッチ係合パターンで発進クラッチのクラッチ圧を制御する。ここで、Neは、オイルポンプが所望の吐出圧を発生できるエンジン回転数であり、例えば500rpm程度に設定される。Pbとは、例えば発進に必要なベルト伝達トルクを発生できるベルト挟圧である。ΔTは、エンジン回転数及びベルト挟圧が安定する時間であり、例えば1〜2秒程度に設定される。ケース2ではエンジン回転数及びベルト挟圧が共に正規状態まで上昇しているので、通常のクラッチ制御(ガレージシフト)と同様のクラッチ制御を実施する。すなわち、図5のPcで示すように、時刻t7から時刻t8までの所定時間だけ初期圧を供給し、時刻t8から時刻t9まで昇圧制御(スイープ制御)を実施し、時刻t9で発進クラッチを完全係合させる。
図6は、本発明におけるクラッチ係合制御の一例のフローチャートである。まず最初にアイドルストップ復帰指令が出たかどうかを判定する(ステップS1)。指令が出ていない場合には、フラグF=0に決定する(ステップS2)。F=0 は通常時の係合パターン(ガレージシフトパターン)であり、図5に示すケース2に相当する。一方、F=1はアイドルストップ復帰時の係合パターン(アイドルストップ復帰パターン)であり、図5に示すケース1の場合に相当する。アイドルストップ復帰指令が出た場合には、次にエンジン回転数が一定値Ne以上でかつベルト挟圧が一定値Pb以上であるかどうかを判定する(ステップS3)。いずれか一方でも満たしていない場合には、フラグF=1とする(ステップS5)。もし、エンジン回転数が一定値Ne以上でかつベルト挟圧が一定値Pb以上であれば、この状態が一定時間ΔT以上継続したかどうかを判定する(ステップS4)。一定時間未満であれば、フラグF=1とし(ステップS5)、一定時間以上継続した場合には、フラグF=0に決定する(ステップS2)。
次に、シフト位置がN→D又はN→Rへ切り替えられたかどうかを判定する(ステップS6)。切り替えられた場合には、フラグFが0か1かを判定し(ステップS7)、F=0であればガレージシフトパターンでクラッチ係合を実施し(ステップS8)、F=1であればアイドルストップ復帰パターンでクラッチ係合を実施する(ステップS9)。
前記実施例では、アイドルストップ復帰時に前進走行を開始するため、発進クラッチが逆転ブレーキ(B1)85である場合を例にして説明したが、後進走行を開始する場合には、発進クラッチは直結クラッチ(C1)86になる。
無段変速装置及び発進クラッチの油圧回路としては、図2,図3に示すものに限らない。アイドルストップ復帰と共に発進する際に、無段変速装置へは即座に油圧を供給でき、発進クラッチへはソレノイド弁への指示電流にほぼ比例した油圧を供給できるものであれば、その構成は任意である。また、図2では、共通のソレノイド弁SLSを用いてセカンダリプーリ21の挟圧制御と発進クラッチ85の係合制御とを実施する例を示したが、これに限るものではなく、個別のソレノイド弁を用いて両者の油圧制御を実施してもよい。
1 エンジン
2 無段変速機
3 トルクコンバータ
4 無段変速装置
5 タービン軸
6 オイルポンプ
7 油圧制御装置
8 前後進切替装置
11 プライマリプーリ
21 セカンダリプーリ
74 ガレージシフト弁
79 挟圧コントロール弁
85(B1) 逆転ブレーキ(発進クラッチ)
86(C1) 直結クラッチ
100 電子制御装置
101 エンジン回転数センサ
102 車速センサ
103 スロットル開度センサ
104 シフト位置センサ
105 プライマリプーリ回転数センサ
106 ブレーキセンサ
107 油温センサ
108 油圧センサ
SLS ソレノイド弁
DS1 ソレノイド弁
DS2 ソレノイド弁

Claims (2)

  1. エンジンと、
    所定の停止条件を満足したときにエンジンを自動停止させ、所定の復帰条件を満足したときにエンジンを再始動させるエンジン制御装置と、
    前記エンジンによって駆動されるオイルポンプと、
    エンジン動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速装置と、
    前記エンジンと前記無段変速装置との間に設けられた発進クラッチと、
    前記オイルポンプが発生する油圧に基づいて、前記無段変速装置及び前記発進クラッチに油圧を供給する油圧制御装置と、
    シフト位置が前記発進クラッチが締結される走行レンジ又は前記発進クラッチが解放される非走行レンジのいずれであるかを検出するシフト位置検出手段と、を備えたアイドルストップ車において、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    前記無段変速装置のベルト挟圧を検出するベルト挟圧検出手段と、
    前記シフト位置が非走行レンジでのエンジン自動停止中に、前記復帰条件を満足して前記エンジンに再始動指令が出されたことを検出する第1の手段と、
    前記エンジンへ再始動指令が出された後に前記シフト位置が非走行レンジから走行レンジへ切り替えられたことを検出する第2の手段と、
    前記走行レンジへ切り替えられた時点で、前記エンジン回転数が一定値Ne以上でかつ前記ベルト挟圧が一定値Pb以上の状態が一定時間ΔT以上継続したかどうかを判定する第3の手段と、
    前記状態が一定時間以上継続したと判定された場合にはエンジンが自動停止されずにシフト位置が非走行レンジから走行レンジへ切り替えられた時と同じ第1のパターンで前記発進クラッチを係合させ、前記状態が一定時間以上継続していないと判定された場合には第1のパターンより小さな時間勾配でかつ前記発進クラッチのクラッチ伝達トルクが前記無段変速装置のベルト伝達トルクを上回らないようにクラッチ圧を上昇させる第2のパターンで前記発進クラッチを係合させる第4の手段と、を備えたことを特徴とするアイドルストップ車の発進クラッチ制御装置。
  2. 前記検出されたベルト挟圧から前記無段変速装置のベルト伝達トルクを計算する伝達トルク計算手段をさらに備え、
    前記第2のパターンは、前記発進クラッチのクラッチ伝達トルクが前記計算されたベルト伝達トルクを上回らないように、前記発進クラッチのクラッチ圧を制御するパターンであることを特徴とする、請求項1に記載のアイドルストップ車の発進クラッチ制御装置。
JP2009292271A 2009-12-24 2009-12-24 アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置 Active JP5441671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292271A JP5441671B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292271A JP5441671B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011133012A JP2011133012A (ja) 2011-07-07
JP5441671B2 true JP5441671B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=44345971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009292271A Active JP5441671B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5441671B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062596A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP5983466B2 (ja) 2013-03-06 2016-08-31 トヨタ自動車株式会社 車両の油圧制御装置
JP6292781B2 (ja) * 2013-07-10 2018-03-14 ダイハツ工業株式会社 車両の制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004116606A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Jatco Ltd 車両用ベルト式無段変速システムの制御装置
JP2004125063A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Jatco Ltd ベルト式無段変速機の制御装置
JP2005036820A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Nissan Motor Co Ltd アイドルストップ車両の変速機油圧制御装置
JP4782756B2 (ja) * 2007-10-11 2011-09-28 本田技研工業株式会社 無段変速機の制御装置
JP4363486B2 (ja) * 2008-01-22 2009-11-11 トヨタ自動車株式会社 無段変速機の制御装置および制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011133012A (ja) 2011-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5473819B2 (ja) アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置
JP2009002451A (ja) ロックアップクラッチの制御装置
JP5828674B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
US6729988B2 (en) Hydraulic system for automatic transmission for vehicle having idle-stop control
KR100847721B1 (ko) 자동 변속기의 라인압 제어 장치 및 그 제어 방법
JP5455790B2 (ja) 発進クラッチ制御装置
JP2011033095A (ja) アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置
JP5441671B2 (ja) アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置
JP5669258B2 (ja) アイドルストップ車両の油圧制御装置
JP5409464B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP2010196828A (ja) アイドルストップ車の坂道後退緩和装置
JP2003262266A (ja) 自動変速機の変速油圧装置
JP5628599B2 (ja) アイドルストップ車の車両制御装置
JP5464951B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP5511264B2 (ja) アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置
JP2011133013A (ja) アイドルストップ車用無段変速機の制御装置
JP2011196490A (ja) アイドルストップ車の発進クラッチ制御装置
JP5464954B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP5729934B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP6004811B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP2012072801A (ja) 車両用無段変速機の変速制御装置
JP4206126B2 (ja) 自動変速機の変速油圧装置
JP4645119B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP6268409B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP5040823B2 (ja) ロックアップクラッチ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5441671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250