JP5464153B2 - 配線ユニット - Google Patents

配線ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5464153B2
JP5464153B2 JP2011022224A JP2011022224A JP5464153B2 JP 5464153 B2 JP5464153 B2 JP 5464153B2 JP 2011022224 A JP2011022224 A JP 2011022224A JP 2011022224 A JP2011022224 A JP 2011022224A JP 5464153 B2 JP5464153 B2 JP 5464153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring unit
primary
conductive member
fitting groove
conducting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011022224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012164447A (ja
Inventor
恭平 高橋
章 高木
宏司 小島
基裕 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011022224A priority Critical patent/JP5464153B2/ja
Publication of JP2012164447A publication Critical patent/JP2012164447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5464153B2 publication Critical patent/JP5464153B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電気配線としての導通部材が樹脂モールドされた配線ユニットに関する。
従来から、導通部材を樹脂モールド成形して得られる配線ユニットが周知であり、例えば、自動変速機の電子制御ユニットと、他の電気機器(例えば、自動変速機内に搭載される油圧センサや電磁ソレノイド弁)とを電気的に接続するために利用されている。
ところで、従来の配線ユニットの製造では、樹脂成形を1次成形および2次成形の2段階に分ける方法が採られている。そして、複数の導通部材を離間して積層する場合、1次成形では、導通部材を金型にインサートして樹脂成形することで1次インサート成形品を設け、2次成形では、複数の1次インサート成形品を金型にインサートして樹脂成形することで2次インサート成形品としての最終的な製品を得る(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この従来の製造方法によれば、1次成形がインサート成形であることに起因して以下のような欠点が指摘されている。
まず第1に1次、2次成形の両方において、金型内にインサート品を規定どおりに配置する必要があるため、作業が煩雑である。
第2に1次、2次成形用の両方の金型において、導通部材のターミナル部分(以下、ターミナルと呼ぶ。)について型抜き方向を考慮しなければならず、金型コストが高くなってしまう。
第3に1次成形において、複数の導通部材を離間して積層した状態でインサート成形する場合、金型内で導通部材間における樹脂の流動性を確保するため、導通部材の間隔を所定の限界厚さ以上に設定する必要がある。このため、最終的な製品は導通部材の積層方向において厚くなってしまう。
さらに、従来の製造方法によれば、2次成形において1次インサート成形品をインサートして樹脂成形することに起因して次のような欠点が指摘されている。
すなわち、ターミナルを1次インサート成形品から突出するように設け、さらに2次成形において、突出したターミナルの周囲に樹脂をモールドすると、樹脂の流動圧によりターミナルが変形してターミナル同士が接触し、短絡する虞がある。
そこで、配線ユニットでは、1次インサート成形品を設けることなく最終的な製品を得ることができる構造が求められている。
特許第4254370号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、配線ユニットに関し、1次インサート成形品を設けることなく最終的な製品を得ることができる構造を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、配線ユニットは、電気配線としての導通部材が樹脂モールドされたものであり、導通部材を所定の台座に保持させた少なくとも2つの1次組立体を有し、2つの1次組立体を所定の金型にインサートするとともに樹脂材料を注入して2次成形することで設けられている。また、台座には導通部材が嵌まる嵌合溝が設けられ、導通部材は、嵌合溝に嵌ることで台座に保持されている。
そして、2つの1次組立体の内の一方の1次組立体において、嵌合溝の底側を下側と定義し、嵌合溝の開口側を上側と定義すると、2つの1次組立体は、一方の1次組立体の上側に他方の1次組立体が積層された状態で2次成形される。ここで、他方の1次組立体は下側に向かって伸びる突起を有し、突起は一方の1次組立体が有する導通部材の上側への浮き上がりを規制する。
これにより、2次成形の金型内において、台座の嵌合溝に嵌った導通部材の浮き上がりを突起により規制してターミナル同士の接触および短絡を防止することができる。このため、1次インサート成形品を設けることなく、台座の嵌合溝に導通部材を嵌めて保持させた1次組立体を2次成形することで配線ユニットを得ることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、一方の1次組立体では、1つの嵌合溝に少なくとも2つの導通部材が上下2層に離れて嵌っており、2つの導通部材の内の上側の導通部材には切り欠きが設けられている。そして、突起は、切り欠きを通過して下側の導通部材に当接し、下側の導通部材の浮き上がりを規制する。
これにより、1つの嵌合溝に少なくとも2つの導通部材が嵌っている場合に、下側の導通部材の浮き上がりを規制することで、2つの導通部材が接触して短絡することを防止することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、突起により浮き上がりを規制される導通部材は、上下方向以外の方向に広がる拡幅部を有する。そして、突起は拡幅部に当接することで導通部材の浮き上がりを規制する。
これにより、例えば、1つの嵌合溝に2つの導通部材を上下2層に離して嵌めている場合、上側の導通部材にさほど大きな切り欠きを設けなくても、突起を細めることで、突起に上側の導通部材を通過させ、上側の導通部材を通過した突起を下側の導通部材に当接させることができる。このため、上側の導通部材の電流容量を確保しながら、突起の拡幅部への当接により下側の導通部材の浮き上がりを規制することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、導通部材は複数の先端部を有する。そして、先端部は、配線ユニットの表面から突出したり、配線ユニットの表面に露出したりするように2次成形されて、他の電気機器のターミナルと電気的に接続する配線ユニット側のターミナルをなす。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段によれば、他の電気機器とは、自動変速機を制御する電子制御ユニット、自動変速機のレンジを検出するレンジセンサ、自動変速機の回転数を検出する回転センサ、自動変速機の油圧を検出する油圧センサ、および自動変速機の油圧を可変する電磁ソレノイド弁である。
配線ユニットおよびTCUの斜視図である(実施例)。 配線ユニットにTCUを搭載したモジュールの斜視図である(実施例)。 配線ユニットの下側を示す斜視図である(実施例)。 図3のA−A断面図である(実施例)。 (a)は1次積層体を構成する2つの1次組立体の斜視図であり、(b)は1次積層体の斜視図である(実施例)。 1次組立体をインサートして配線ユニットを2次成形する概念を示す概念図である(実施例)。 1次組立体の台座を示す斜視図である(実施例)。 図7の部分拡大図である(実施例)。 台座に下層側の導通部材が嵌る様子を示す説明図である(実施例)。 台座に下層側の導通部材が嵌った状態を示す斜視図である(実施例)。 図10の部分拡大図である(実施例)。 台座に上層側の導通部材が嵌る様子を示す説明図である(実施例)。 台座に上層側の導通部材が嵌った状態を示す斜視図である(実施例)。 図13の部分拡大図である(実施例)。 図13のB−B断面を含む斜視図である。 (a)は突起が切り欠きを通過する様子を下側から示す説明図であり、(b)は突起が切り欠きを通過した状態を下側から示す斜視図である(実施例)。 (a)は突起が拡幅部に当接する様子を下側から示す説明図であり、(b)は突起が拡幅部に当接した状態を下側から示す斜視図である(実施例)。
実施形態の配線ユニットは、電気配線としての導通部材が樹脂モールドされたものであり、導通部材を所定の台座に保持させた少なくとも2つの1次組立体を有し、2つの1次組立体を所定の金型にインサートするとともに樹脂材料を注入して2次成形することで設けられている。また、台座には導通部材が嵌まる嵌合溝が設けられ、導通部材は、嵌合溝に嵌ることで台座に保持されている。
そして、2つの1次組立体の内の一方の1次組立体において、嵌合溝の底側を下側と定義し、嵌合溝の開口側を上側と定義すると、2つの1次組立体は、一方の1次組立体の上側に他方の1次組立体が積層された状態で2次成形される。ここで、他方の1次組立体は下側に向かって伸びる突起を有し、突起は一方の1次組立体が有する導通部材の上側への浮き上がりを規制する。
また、一方の1次組立体では、1つの嵌合溝に少なくとも2つの導通部材が上下2層に離れて嵌っており、2つの導通部材の内の上側の導通部材には切り欠きが設けられている。そして、突起は、切り欠きを通過して下側の導通部材に当接し、下側の導通部材の浮き上がりを規制する。
また、突起により浮き上がりを規制される導通部材は、上下方向以外の方向に広がる拡幅部を有する。そして、突起は拡幅部に当接することで導通部材の浮き上がりを規制する。
さらに、導通部材は複数の先端部を有する。そして、先端部は、配線ユニットの表面から突出したり、配線ユニットの表面に露出したりするように2次成形されて、他の電気機器のターミナルと電気的に接続する配線ユニット側のターミナルをなす。
なお、他の電気機器とは、自動変速機を制御する電子制御ユニット、自動変速機のレンジを検出するレンジセンサ、自動変速機の回転数を検出する回転センサ、自動変速機の油圧を検出する油圧センサ、および自動変速機の油圧を可変する電磁ソレノイド弁である。
〔実施例の構成〕
実施例の配線ユニット1の構成を、図1〜図3を用いて説明する。
なお、配線ユニット1は、電気配線としての導通部材2が樹脂モールドされたものであり、例えば、自動変速機の電子制御ユニット(以下、TCU3と呼ぶ。)と、TCU3以外の自動変速機に係わる電気機器とを電気的に接続するために利用されている。
ここで、自動変速機(図示せず)は、変速用の係合要素を備え、油圧の作用により係合要素の係合または解放が行われてシフトレンジを切り替える周知構造を有するものである。また、係合要素に作用する油圧は、所定の油圧回路(図示せず)を経て供給されるものであり、この油圧回路において電磁ソレノイド弁(図示せず)の動作により油圧の供給先が切り替わったり、油圧の大きさが可変されたりすることで、係合要素の係合または解放の状態が可変されてシフトレンジが切り替わる。
そして、配線ユニット1にはTCU3が載置され、配線ユニット1側のターミナル4とTCU3側のターミナル5とが導通接合されて1つのモジュール6が形成される。さらに、モジュール6には、TCU3の放熱部材としてのアルミプレート(図示せず)、および、シフトレンジを検出するレンジセンサを構成するセンサユニット(図示せず)がボルト等によってネジ締結されて一体化され、自動変速機の内部に搭載される。
なお、TCU3は、自動変速機を制御するための制御部(図示せず)を内蔵するように樹脂モールドにより長方形かつ板状に設けられた本体8、本体8の周縁から外周側に突出するTCU3側のターミナル5、および、ネジ締結により配線ユニット1に一体化するための取付けブラケット9等を有する。
ここで、制御部は、例えば、各種の制御処理を実行して制御信号を出力するマイコン、マイコンから出力される制御信号に応じて電磁ソレノイド弁に通電させる駆動回路等を備えるように構成されている。また、制御部には、各種信号の入出力や各種機器への通電等を行うために複数の電気配線が接続しており、これらの電気配線の先端部がTCU3の外部に突出してターミナル5をなしている。
配線ユニット1は、TCU3の載置領域11を形成してTCU3と電気的に接続するための本体部12、自動変速機外部の機器と電気的に接続するための外部コネクタ部13、自動変速機内部の機器と電気的に接続するための内部コネクタ部14、および、センサユニットのホール素子と電気的に接続するためのセンサ側接続部15等を有する。
そして、本体部12では、載置領域11の外周側の表面に配線ユニット1側のターミナル4が露出しており、配線ユニット1側のターミナル4とTCU3側のターミナル5とがレーザ溶接により導通接合される。
また、外部コネクタ部13や内部コネクタ部14では、それぞれの内部においてターミナル4が内部奥底の表面から突出している。そして、外部コネクタ部13や内部コネクタ部14におけるターミナル4は、それぞれ、自動変速機の外部および内部の機器と電気的に導通している外部機器側、内部機器側のターミナル(図示せず)と電気的に導通される。
ここで、自動変速機外部の機器とは、例えば、車載バッテリや他の電子制御ユニット(例えば、エンジン制御用の電子制御ユニット)等であり、自動変速機内部の機器とは、例えば、上記の電磁ソレノイド弁、自動変速機の油圧を検出する油圧センサ、自動変速機の油温を検出する油温センサ、および、自動変速機の回転数を検出する回転センサ等である。また、配線ユニット1の周縁には、他の機器とのネジ締結時にボルト(図示せず)が通るカラー16が適宜配されている。
なお、配線ユニット1側のターミナル4の内、TCU3側のターミナル5と導通接合されるターミナル4は複数の平行な絶縁壁18により形成される溝の底面に露出し、さらに、ターミナル4の先端は押え部材19により押えられているため、図面上、見ることができるように描かれていない。
ここで、絶縁壁18は、主に沿面距離の確保を目的として設けられるものであり、押え部材19は、レーザ溶接時のターミナル4の位置を安定させることを目的として装着されるものである。
〔実施例の特徴〕
実施例の配線ユニット1の特徴を、図4〜図17に基づいて説明する。
まず、配線ユニット1は、電気配線としての複数の導通部材2を複数の台座21の所定部位に保持させた1次組立体22を有し、1次組立体22を所定の金型にインサートするとともに樹脂材料を注入して2次成形することで設けられている(図4〜図6等参照)。
そして、導通部材2の先端部は、載置領域11の外周側の表面に露出したり、外部コネクタ部13や内部コネクタ部14のそれぞれの内部において突出したりするように2次成形されて配線ユニット1側のターミナル4をなす(以下の説明では、TCU3側のターミナル5に導通接合されるターミナル4をターミナル4a、内部コネクタ部14のターミナル4をターミナル4bと呼ぶことがある。)。
また、台座21には導通部材2が嵌まる嵌合溝23が設けられ、導通部材2は、嵌合溝23に嵌ることで台座21に保持されている(図7〜図15等参照)。
ここで、配線ユニット1には3つの1次組立体22が含まれており、これら3つの1次組立体22を1次組立体22A、22B、22Cと呼ぶ(図5および図6等参照)。また、1次組立体22Aを構成する4つの導通部材2および1つの台座21をそれぞれ導通部材2a、2b、2c、2dおよび台座21aとし、1次組立体22Bを構成する1つの導通部材2および1つの台座21をそれぞれ導通部材2eおよび台座21bとする(図5〜図15等参照)。
また、1次組立体22Aにおいて、嵌合溝23の底側を下側と定義し、嵌合溝23の開口側を上側と定義すると、1次組立体22A、22Bは、1次組立体22Aの上側に1次組立体22Bが積層された状態で2次成形される(図4〜図6等参照)。そして、1次組立体22Aでは、嵌合溝23に導通部材2a〜2dが上下2層に離れて嵌っている。すなわち、1次組立体22Aでは、嵌合溝23の下層側に導通部材2a、2bが嵌っており、上層側に導通部材2c、2dが嵌っている(図4〜図17等参照:以下の説明では、1次組立体22A、22Bを上下に積層することで形成される積層体を1次積層体24と呼ぶ。)。
ここで、台座21aの嵌合溝23は、上下方向に垂直な水平方向における溝幅が上下2段階で異なるように設けられている(図8、図11および図15等参照)。すなわち、台座21aの嵌合溝23は、上層側の溝幅が下層側の溝幅よりも広くなるように設けられている。そして、導通部材2a〜2dは、それぞれを構成する単独の導線に関して、導通部材2c、2dの方が導通部材2a、2bよりも水平方向に幅広となるように設けられている。
このため、導通部材2a、2bを溝幅の狭い嵌合溝23の下側に嵌め込むとともに導通部材2c、2dを溝幅の広い嵌合溝23の上側に嵌め込むことができるので、1次組立体22Aの組立作業において、導通部材2a、2bと導通部材2c、2dとの接触を容易に阻止することができる。
また、導通部材2aの2つの先端部の内の一方の先端部と、導通部材2bの2つの先端部の内の一方の先端部とは、内部コネクタ部14において下側に並ぶターミナル4bをなし、導通部材2cの2つの先端部の内の一方の先端部と、導通部材2dの2つの先端部の内の一方の先端部とは、内部コネクタ部14において上側に並ぶターミナル4bをなす。そして、導通部材2a〜2dのそれぞれの他方の先端部は、載置領域11の外周側の表面に露出してTCU3側のターミナル5に導通接合されるターミナル4aをなす。
なお、1次組立体22Bを構成する導通部材2eは、一方の先端部がセンサユニット側のターミナル(図示せず)に接続され、他方の先端部が載置領域11の外周側の表面に露出してTCU3側のターミナル5に導通接合されるターミナル4aをなす(図5および図6等参照:なお、導通部材2eの他方の先端部からなるターミナル4aは、図面上、見ることができるように描かれていない。)。
また、1次組立体22Cを構成する導通部材2は、一方の先端部が外部コネクタ部13のターミナル4をなし、他方の先端部が載置領域11の外周側の表面に露出してTCU3側のターミナル5に導通接合されるターミナル4aをなす(図6等参照:なお、1次組立体22Cを構成する導通部材2の両方の先端部からなるターミナル4は、図面上、見ることができるように描かれていない。)。
また、1次組立体22Bを構成する台座21bの下面には下側に向かって伸びる複数の突起26が設けられており、突起26は、1次積層体24において、1次組立体22Aを構成する下層側の導通部材2a、2bの上側への浮き上がりを規制する(図4、図16および図17等参照)。
すなわち、上層側の導通部材2c、2dには切り欠き27が設けられ(図4、図12、図14、図16および図17等参照)、突起26は、切り欠き27を通過して下層側の導通部材2a、2bに当接し、導通部材2a、2bの浮き上がりを規制する。ここで、導通部材2a、2bは水平方向に広がる拡幅部28を有し(図4、図9、図11および図17等参照)、突起26は拡幅部28に当接することで導通部材2a、2bの浮き上がりを規制する。
より具体的には、台座21bの下面には下側に向かって伸びる8つの突起26a〜26hが設けられている(図16および図17等参照)。そして、突起26a〜26hの内、突起26a〜26cは、導通部材2cに設けられた切り欠き27を貫通して導通部材2bに設けられた拡幅部28に当接している。また、突起26d〜26hは、導通部材2dに設けられた切り欠き27を貫通して導通部材2aに設けられた拡幅部28に当接している(図16および図17等参照)。
〔実施例の効果〕
実施例の配線ユニット1は、1次組立体22Aの上側に1次組立体22Bを積層した1次積層体24を金型にインサートして2次成形することで設けられる。ここで、1次組立体22Bを構成する台座21bの下面には下側に向かって伸びる突起26a〜26hが設けられており、突起26a〜26hは、1次積層体24において、1次組立体22Aを構成する導通部材2a、2bの上側への浮き上がりを規制する。
これにより、2次成形の金型内において、導通部材2a、2bの浮き上がりを突起26a〜26hにより規制して 導通部材2a、2bが導通部材2c、2d等に接触して短絡するのを防止することができる。このため、導通部材2a〜2dのみを金型内にインサートして1次インサート成形品を設けなくても、導通部材2a〜2dを台座21aに保持させた1次組立体22Aを2次成形することで配線ユニット1を得ることができる。
また、1次組立体22Aでは、導通部材2a〜2dが嵌合溝23において上下2層に離れて嵌っており、上層側の導通部材2c、2dには切り欠き27が設けられている。そして、突起26a〜26cは、導通部材2cに設けられた切り欠き27を通過して下層側の導通部材2bに当接し、突起26d〜26hは、導通部材2dに設けられた切り欠き27を通過して下層側の導通部材2aに当接する。
これにより、下層側の導通部材2a、2bの浮き上がりを突起26a〜26hにより規制することができる。このため、2次成形時に下層側の導通部材2a、2bが金型内において2次成形用の樹脂の流動圧により浮き上がり、上層側の導通部材2c、2dに接触して短絡することを防止することができる。
さらに、導通部材2a、2bは水平方向に広がる拡幅部28を有する。そして、突起26a〜26cは、導通部材2bに設けられた拡幅部28に当接することで導通部材2bの浮き上がりを規制し、突起26d〜26hは、導通部材2aに設けられた拡幅部28に当接することで導通部材2aの浮き上がりを規制する。
これにより、切り欠き27をさほど大きくしなくても、突起26a〜26hを細めることで、突起26a〜26hに上層側の導通部材2c、2dを通過させて突起26a〜26hを下層側の導通部材2a、2bに当接させることができる。このため、上層側の導通部材2c、2dの電流容量を確保しながら、突起26a〜26hの拡幅部28への当接により下層側の導通部材2a、2bの浮き上がりを規制することができる。
〔変形例〕
配線ユニット1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の配線ユニット1によれば、1次積層体24は2つの1次組立体22A、22Bが上下に積層されたものであったが、3つ以上の1次組立体22を上下に積層してもよい。
そして、例えば、3つの1次組立体22を上、中、下の3層に積層した場合、上層の1次組立体22に下側に向かって延びる突起26を設け、この突起26により中層の1次組立体22に含まれる導通部材2の浮き上がりを規制するようにしてもよく、中層の1次組立体22に下側に向かって延びる突起を設け、この突起26により下層の1次組立体22に含まれる導通部材2の浮き上がりを規制するようにしてもよい。
また、実施例の1次組立体22Aでは、嵌合溝23の下層側に導通部材2a、2bが嵌って保持され、嵌合溝23の上層側に導通部材2c、2dが嵌って保持されており、導通部材2は上下2層に離れて嵌っていたが、上下に3層以上の導通部材2を嵌合溝23に保持させてもよい。
そして、例えば、導通部材2を上、中、下の3層に積層した場合、上層の導通部材2に切り欠き27を設けて突起26を通し、突起26を中層の導通部材2に当接させて中層の導通部材2の浮き上がりを規制するようにしてもよく、上層および中層の導通部材2に切り欠き27を設けて突起26を通し、突起26を下層の導通部材2に当接させて下層の導通部材2の浮き上がりを規制するようにしてもよい。
また、実施例の導通部材2によれば、導通部材2c、2dに切り欠き27を小さく設けるとともに導通部材2a、2bに拡幅部28を設け、突起26を拡幅部28に当接させて導通部材2a、2bの浮き上がりを規制していたが、例えば、導通部材2c、2dの電流容量等に支障がなければ、導通部材2a、2bに拡幅部28を設けることなく、導通部材2c、2dの切り欠き27を大きく設け、突起26を導通部材2a、2bに直接的に当接させて導通部材2a、2bの浮き上がりを規制してもよい。
さらに、実施例の配線ユニット1は、TCU3と、TCU3以外の自動変速機に係わる電気機器とを電気的に接続するために利用されていたが、配線ユニット1の利用態様はこのような態様に限定されない。
1 配線ユニット
2 導通部材
2a、2b 導通部材(下側の導通部材)
2c、2d 導通部材(上側の導通部材)
3 TCU(他の電気機器、電子制御ユニット)
4、4a、4b ターミナル(配線ユニット側のターミナル)
5 ターミナル(他の電気機器のターミナル)
21、21a、21b 台座
22 1次組立体
22A 1次組立体(一方の1次組立体)
22B 1次組立体(他方の1次組立体)
23 嵌合溝
26、26a〜26h 突起
27 切り欠き
28 拡幅部

Claims (5)

  1. 電気配線としての導通部材が樹脂モールドされた配線ユニットにおいて、
    前記導通部材を所定の台座に保持させた少なくとも2つの1次組立体を有し、この2つの1次組立体を所定の金型にインサートするとともに樹脂材料を注入して2次成形することで設けられ、
    前記台座には前記導通部材が嵌まる嵌合溝が設けられ、前記導通部材は、この嵌合溝に嵌ることで前記台座に保持され、
    前記2つの1次組立体の内の一方の1次組立体において、前記嵌合溝の底側を下側と定義し、前記嵌合溝の開口側を上側と定義すると、
    前記2つの1次組立体は、前記一方の1次組立体の上側に他方の1次組立体が積層された状態で2次成形され、
    前記他方の1次組立体は下側に向かって伸びる突起を有し、この突起は前記一方の1次組立体が有する前記導通部材の上側への浮き上がりを規制することを特徴とする配線ユニット。
  2. 請求項1に記載の配線ユニットにおいて、
    前記一方の1次組立体では、1つの前記嵌合溝に少なくとも2つの前記導通部材が上下2層に離れて嵌っており、
    2つの前記導通部材の内の上側の前記導通部材には切り欠きが設けられ、
    前記突起は、この切り欠きを通過して下側の前記導通部材に当接し、下側の前記導通部材の浮き上がりを規制することを特徴とする配線ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の配線ユニットにおいて、
    前記突起により浮き上がりを規制される前記導通部材は、上下方向以外の方向に広がる拡幅部を有し、
    前記突起は前記拡幅部に当接することで前記導通部材の浮き上がりを規制することを特徴とする配線ユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の配線ユニットにおいて、
    前記導通部材は複数の先端部を有し、
    この先端部は、前記配線ユニットの表面から突出したり、前記配線ユニットの表面に露出したりするように2次成形されて、他の電気機器のターミナルと電気的に接続する前記配線ユニット側のターミナルをなすことを特徴とする配線ユニット。
  5. 請求項4に記載の配線ユニットにおいて、
    前記他の電気機器とは、
    自動変速機を制御する電子制御ユニット、前記自動変速機のレンジを検出するレンジセンサ、前記自動変速機の回転数を検出する回転センサ、前記自動変速機の油圧を検出する油圧センサ、および前記自動変速機の油圧を可変する電磁ソレノイド弁であることを特徴とする配線ユニット。
JP2011022224A 2011-02-04 2011-02-04 配線ユニット Expired - Fee Related JP5464153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011022224A JP5464153B2 (ja) 2011-02-04 2011-02-04 配線ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011022224A JP5464153B2 (ja) 2011-02-04 2011-02-04 配線ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012164447A JP2012164447A (ja) 2012-08-30
JP5464153B2 true JP5464153B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=46843669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011022224A Expired - Fee Related JP5464153B2 (ja) 2011-02-04 2011-02-04 配線ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5464153B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6490611B2 (ja) 2016-03-09 2019-03-27 矢崎総業株式会社 コネクタモジュール及び液圧制御装置
JP6417349B2 (ja) 2016-03-09 2018-11-07 矢崎総業株式会社 コネクタモジュール及び液圧制御装置
JP6922946B2 (ja) 2018-07-20 2021-08-18 株式会社デンソー 樹脂部材、および、樹脂部材の製造方法
CN112470237B (zh) 2018-07-20 2022-06-07 株式会社电装 树脂构件和树脂构件的制造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2561948B2 (ja) * 1988-09-08 1996-12-11 矢崎総業株式会社 ブスバ−回路板の製造方法
JP3654563B2 (ja) * 1999-03-01 2005-06-02 矢崎総業株式会社 多極成形コネクタ
JP3654564B2 (ja) * 1999-03-02 2005-06-02 矢崎総業株式会社 成形コネクタの製造方法
JP3868157B2 (ja) * 1999-08-25 2007-01-17 矢崎総業株式会社 ホルダに対するバスバーの固定方法及びそのホルダ
JP4099712B2 (ja) * 2003-04-25 2008-06-11 住友電装株式会社 コネクタ
JP4254370B2 (ja) * 2003-06-18 2009-04-15 住友電装株式会社 二次成形部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012164447A (ja) 2012-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7541670B2 (en) Semiconductor device having terminals
JP5211364B2 (ja) 半導体装置
JP5464153B2 (ja) 配線ユニット
US9979137B2 (en) Circuit board assembly and method of manufacturing the same
JP6107362B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
CN103875131B (zh) 具有插头壳体的用于机动车的控制器
JP5707503B2 (ja) 電源制御装置及び電源制御装置の製造方法
US9485880B2 (en) Electric device for electric vehicle
JP5697020B2 (ja) 基板および基板の製造方法
CN101345226B (zh) Ic器件和制造该ic器件的方法
US20200045839A1 (en) Electronic Module and Method for Producing an Electronic Module
US9433076B2 (en) Mounting structure of electronic components provided with heat sink
US10973137B2 (en) Circuit device, method for manufacturing circuit device and connector
EP2897276B1 (en) Semiconductor device
JP2022159066A (ja) 基板対基板コネクタ用プラグコネクタおよびこれを含むコネクタ組立体
JP5326940B2 (ja) 回路構成体及び電気接続箱
US9924598B2 (en) Electronic control device and production method thereof
JP2018107326A (ja) 回路構成体およびその製造方法
EP3413348B1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
US8797747B2 (en) Electronic control unit
JP5488896B2 (ja) 回路構成体の製造方法、回路構成体、および電気接続箱
WO2021192409A1 (ja) 半導体装置
JP4783166B2 (ja) 電気回路装置
JP2014098463A (ja) 自動変速機の配線装置
JP5526806B2 (ja) 回路構成体、回路構成体の製造方法、および電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5464153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees