JP5463966B2 - 導光板、面光源装置および液晶表示装置 - Google Patents
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上記課題を解決するために、カラーフィルタの透過率特性を調整して色温度を補正することが考えられる。しかしながら、色温度を補正するためには、短波長領域の光すなわち青色の光が上記のような部材によって減衰した分だけ、長波長領域の光すなわち赤色や緑色の光の透過率を下げることになり、長波長領域の光は吸収されてしまうため、エネルギー効率が低下するという問題がある。
また、色温度を高めるために、光源自体の色温度を高くすることが考えられる。しかしながら、光源のエネルギーを高くして光源自体の色温度を高くしても、上記のような部材によりエネルギーの高い短波長領域の光は損失されてしまうため、エネルギー効率が悪いという問題がある。特に、白色発光ダイオード(LED)の場合、色温度を高くするには、青色から緑色または赤色への変換率が少なくなるように蛍光体の濃度を調整する必要があり、結果として視感度に優れる緑色への変換率が低くなるので、エネルギー効率が下がってしまう。また、光源が発光ダイオード(LED)である場合、光源の色温度を調整することは非常に困難である。
0.002≦(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≦0.004
であることを特徴とする導光板を提供する。
まず、本発明の導光板について説明する。本発明の導光板は、ベース樹脂および散乱粒子の屈折率の関係式に応じて、二つの実施態様に分けることができる。以下、各実施態様について説明する。
本実態態様の導光板は、出光面と、上記出光面に対向する背面と、上記出光面および上記背面の間の側面のうち対向する一対の上記側面に各々設けられた二つの入光面とを有する導光板であって、ベース樹脂に散乱粒子が分散された本体部を備え、波長442nmでの上記ベース樹脂および上記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNSW、波長633nmでの上記ベース樹脂および上記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNLWとしたとき、ΔNSW>ΔNLWであり、上記散乱粒子の平均粒径が0.7μm以上5μm以下の範囲内であることを特徴とするものである。
図1および図2は本実施態様の導光板の一例を示す概略斜視図および断面図であり、図2は図1のA−A線断面図である。図1および図2に示すように、導光板1は、一対の主面を有する四角形板状の部材として構成され、一方の主面である出光面3aと、出光面3aに対向するもう一方の主面である背面3bと、出光面3aおよび背面3bの間の四つの側面のうち対向する一対の側面である二つの入光面4a,4bとを有している。また、図2に示すように、導光板1は、ベース樹脂5に散乱粒子6が均一に分散された本体部2を有している。ベース樹脂5および散乱粒子6は屈折率が異なり、散乱粒子6は本体部2内を進む光L1〜L4に対して屈折によって光の進路方向を変化させる作用を及ぼすようになっている。
0.002≦(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≦0.004
であることが好ましい。
ΔNSW/N1SWは短波長(青)での散乱のしやすさを示し、ΔNLW/N1LWは長波長(赤)での散乱のしやすさを示す。そして、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)は、波長による散乱の差、すなわち、二つの入光面のうち、一方の入光面から入射した光についての近傍領域、中間領域、遠隔領域での出射光の色合いの相違、ならびに他方の入光面から入射した光についての近傍領域、中間領域、遠隔領域での出射光の色合いの相違を示している。(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)が小さいと、各入光面から入射した光について近傍領域、中間領域、遠隔領域での出射光の色合いの相違が少なくなる。一方、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)が大きいと、各入光面から入射した光について近傍領域、中間領域、遠隔領域での出射光の色合いの相違が多くなり、短波長領域(青)の光が中間領域に到達する前に散乱されて出射されてしまい、中間領域にて色温度が低くなるおそれがある。よって、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≦0.004であれば、短波長領域(青)の光が中間領域に到達する前に散乱されて出射されるのを抑制し、それぞれの入光面から入射した光について近傍領域および中間領域での色ムラを抑制することができる。また、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≧0.002であれば、それぞれの入光面に近い近傍領域にて短波長領域(青)の光が長波長領域(赤)の光に比べて強く散乱され、短波長領域(青)の光を有効に利用することができる。
ここで、光の散乱は、粒径dと光の波長λとの関係により3つの場合に大別できる。一般に、d≫λのときは幾何光学的散乱、d〜λのときはミー散乱、d≪λのときはレイリー散乱のそれぞれの散乱特性を示すとされている。また、光の散乱には、粒径だけでなく屈折率差も大きく影響する。
幾何光学的散乱では、光の散乱は粒子表面の反射によって起こり、粒子の比表面積が大きいほど光の散乱能力が大きくなる。そのため、散乱粒子の粒径が可視光の波長に対して大きい場合には、ベース樹脂および散乱粒子の屈折率差よりも、散乱粒子の粒径が大きいことに起因する粒子表面の反射の影響が大きくなる。その結果、ベース樹脂および散乱粒子の屈折率差に波長依存性があるとしても、波長によらず散乱作用が同等になる。例えば図2において、散乱粒子6の粒径が可視光の波長に対して非常に大きい場合、入光面4a,4bの近傍領域11a,12a、中間領域11b,12b、遠隔領域11c,12cでは可視光全域の光が一様に散乱されることになる。
また、散乱効率が最大となる粒径は波長によって異なることが知られている。すなわち、粒径が同一であっても波長に応じて散乱効率が異なる。そのため、粒径は、波長による散乱効率の相違が小さくなるような範囲であることが好ましい。粒径が比較的小さい場合には、波長による散乱効率の相違が小さくなる傾向にある。
一方、粒径が小さくなると、屈折率差に起因する屈折による散乱の影響が小さくなり、上述の屈折率の関係式の影響が小さくなってしまう。そのため、粒径は光の拡散が屈折率差によって支配的に起こる範囲であることが好ましい。
したがって、本実施態様においては、散乱粒子の平均粒径を上記範囲内とする。
本体部2は、導光板1の背面3bおよび入光面4a,4bを構成し、光学要素部7は導光板1の出光面3aを構成している。本体部2は、出光面3a側および背面3b側にて導光板1の板面と平行な平らな面を有している。すなわち、本体部2は、入光面4a,4bに直交する方向(導光方向D1,D2)ならびに導光板1の板面の法線方向ndの両方向と平行な任意の断面において、同一の断面形状を有している。
光学要素部7は、本体部2上に形成された支持部(ランド部)9と、支持部9上に形成され、導光板1の出光面3aを構成する複数の単位プリズム8とを有している。光学要素部7は、本体部2側にて導光板1の板面と平行な平らな面を有し、その一方で出光面3a側にて導光板1の板面に対して傾斜した凹凸面を有している。
さらに、「正面方向」とは、導光板の板面に対する法線の方向ndであり、導光板を有する面光源装置の発光面の法線方向等にも一致する。
本実施態様における本体部は、ベース樹脂に散乱粒子が均一に分散されたものである。本実施態様においては、ベース樹脂および散乱粒子の屈折率差の関係がΔNSW>ΔNLWを満たし、散乱粒子の平均粒径が所定の範囲内となっている。
なお、平均粒径は、溶液中の散乱粒子を動的光散乱方法で測定し、粒径分布を累積分布で表したときの50%粒子径(d50 メジアン径)を意味する。上記平均粒径は、日機装(株)製のMicrotrac粒度分析計を用いて測定することができる。
本実施態様においては、散乱粒子の平均粒径、密度、屈折率等を調節することにより、出光面からの出射光量を導光方向に沿って均一化させることができる。
なお、ベース樹脂とは、モノマーやオリゴマーの他、ポリマーを含む概念である。
なお、上記透過率は、紫外可視分光光度計(例えば、(株)島津製作所製 UV−3100PC)を用い、室温、大気中で測定した値である。
本実施態様においては、上記本体部の出光面側に、入光面に直交する方向(導光方向)に対して交差する方向に配列された複数の単位プリズムを有する光学要素部が形成されていることが好ましい。光学要素部は、導光方向に対して交差する方向に配列された複数の単位プリズムを有するので、導光方向に対して交差する方向に沿った光の成分を集光することができる。
なお、単位プリズムの突出高さは、図5において、導光板1の板面への法線方向ndに沿った支持部9表面に対する単位プリズム8の突出高さHをいう。また、単位プリズムの底面の幅は、図5において、支持部9表面での単位プリズム8の配列方向Pに沿った、単位プリズム8の底面の幅Wをいう。
なお、頂角の角度とは、図5において、等辺の間に位置するとともに出光面3a側に突出する頂角の角度θaをいう。
なお、支持部の厚みは、図5において、導光板1の板面への法線方向ndに沿った支持部9の厚みtsをいう。
電離放射線硬化型樹脂からなる層を硬化させる際、紫外線硬化性樹脂を用いた場合には紫外線を照射することによって紫外線硬化性樹脂を硬化させることができ、また、電子線硬化性樹脂を用いた場合には電子線を照射することによって電子線硬化性樹脂を硬化させることができる。
本実施態様においては、均一に光を放出させるために、導光板の背面に、ドットパターンが形成されていてもよい。ドットパターンは、導光方向に平行な方向に配列し、ドットの占有面積が導光方向に平行な方向に対して導光板の中間に近いほど大きくなるようにドット径および/またはドット数を変化させて形成されている。
ドットパターンの形状は、特に限定されず、一般的な形状とすることができ、例えば、円形、楕円形、方形、三角形、多角形等が挙げられる。
ドットパターンの形成方法としては、例えば、二酸化チタン等の白色顔料を含む白色インキをシルクスクリーン印刷法等を用いて印刷する方法、レーザーによってドットパターンに相当する部位に凹凸を形成する方法を用いることができる。
本実施態様の導光板は、出光面と、上記出光面に対向する背面と、上記出光面および上記背面の間の側面のうち少なくとも一つの上記側面に設けられた入光面とを有する導光板であって、ベース樹脂に散乱粒子が分散された本体部を備え、波長442nmでの上記ベース樹脂および上記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNSW、上記ベース樹脂の屈折率をN1SW、波長633nmでの上記ベース樹脂および上記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNLW、上記ベース樹脂の屈折率をN1LWとしたとき、
0.002≦(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≦0.004
であることを特徴とするものである。
また、上記第1実施態様に記載したように、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≦0.004であれば、短波長領域(青)の光が中間領域に到達する前に散乱されて出射されるのを抑制し、近傍領域および中間領域での色ムラを抑制することができる。したがって本実施態様においては、短波長領域の光の利用効率を高めたことによる色ムラを低減することが可能である。
次に、本発明の面光源装置について説明する。
本発明の面光源装置は、上述の導光板と、上記導光板の上記入光面に配置された光源と、上記導光板の上記背面に配置された反射シートと、上記導光板の上記出光面に配置され、複数の単位プリズムを有する光学シートとを備えることを特徴とするものである。
導光板1は、図4および図5に示す導光板1と同様である。光源22a,22bは、入光面4a,4bおよび導光板1の板面の両方と平行な方向に並べて配列された多数のLEDによって構成されている。反射シート23は、導光板1の背面3bから出射した光を反射して、再び導光板1内に入射させるための部材である。光学シート24は、入光側から入射した光の進行方向を変化させて出光側から出射させ、正面方向の輝度を集中的に向上させるための部材である。図7および図8においては、導光板1の板面、光学シート24のシート面、反射シート23のシート面、および面光源装置20の発光面は、互いに平行となっている。
しかしながら、導光板が出光面側に光学要素部を有する場合には、光学要素部が、導光方向と交差する方向、特に導光方向と直交する方向に配列された複数の単位プリズムを有するので、導光方向に対して交差する方向に沿った光の成分に対し、効果的に光学的作用を及ぼすことができる。
本発明に用いられる光学シートは、導光板の出光面に配置され、複数の単位プリズムを有するものである。光学シートは、入光側から入射した光の進行方向を変化させて出光側から出射させ、正面方向の輝度を集中的に向上させるための部材である。
本発明に用いられる光源は、導光板の入光面に配置されるものである。
光源が白色発光するLEDである場合、光源の数が少なくとも均一な白色とすることができる。また、光源がそれぞれ、光の三原色に近い色の発光を行う3種類のLEDである場合、これら3種類のLEDがそれぞれ独立して配置されることにより白色の照明光が放出されるので、色バランス調整を容易に行うことができ、表示部の品位を高め、画像をより美しく見せることができる。
光源が複数のLEDが配列されたものである場合、LEDのピッチは、入光面の幅、光学要素部の単位プリズムや光学シートの単位プリズムのピッチなどに応じて適宜調整すればよい。
本発明に用いられる反射シートは、導光板の背面に配置されるものである。反射シートは、導光板の背面から出射した光を反射して、再び導光板内に入射させるための部材である。
反射シートに樹脂を用いる場合、反射性を高めるために、顔料を含む白色のシートであることが好ましい。顔料としては、例えば、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。
反射シートに金属を用いる場合には、銀、アルミニウム、クロム等の高い反射率を有する金属膜を蒸着法、スパッタリング法、CVD法等により形成することができる。
反射シートとして市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば、住友スリーエム(株)製の(ビキュイティ)ESR反射フィルム、東レ(株)製のE60V等が挙げられる。このような市販品を用いる場合、導光板と反射シートとの間に屈折率を整合させた樹脂等を介在させて貼り合わせてもよい。
本発明においては、透過光を拡散させる機能を有する拡散シートや、特定の偏光成分のみを透過し、それ以外の偏光成分を反射する偏光分離機能を有する偏光反射シート等が、光学シートの出光側に設けられていてもよい。
拡散シートとしては、液晶表示装置に用いられている一般的なものを用いることができる。拡散シートの材料としては、例えば、メタクリル酸メチルスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン等が挙げられる。
また、拡散シートには粒子が含まれていてもよい。粒子としては、シリカ、アルミナ等の無機系粒子、ならびにアクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフルオロビニリデン等のフッ素樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子等が挙げられる。これらの粒子は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。粒子の平均粒径は、散乱性の点から0.3μm〜2.0μmの範囲内であることが好ましい。粒子の含有量は、適宜調節すればよい。
拡散シートの厚さは適宜調節すればよく、例えば、5μm〜100μm程度とすることができる。
偏光反射シートとしては、液晶表示装置に用いられている一般的なものを用いることができる。偏光反射シートとして市販品を用いてもよく、例えば、住友スリーエム(株)製のDBEFシリーズを用いることができる。
次に、本発明の液晶表示装置について説明する。
本発明の液晶表示装置は、上述の面光源装置と、上記面光源装置の上記光学シート側に配置された液晶パネルとを備えることを特徴とするものである。
<面光源装置の作製>
導光板と、光源と、反射シートと、光学シートとが、図7および図8に示すような位置関係で配置された面光源装置を準備した。
導光板は、本体部と、本体部上に形成された光学要素部とを有するようにした。
光学要素部は、断面形状が直角二等辺三角形状の単位プリズムが隙間なく配列されたものとした。この光学要素部は、アクリル系紫外線硬化性樹脂を硬化させて作製した。
一方、本体部は、導光板の背面および出光面に平行で厚さが一定の平板状であり、ベース樹脂に散乱粒子が分散された矩形状の板材とした。この本体部は、ベース樹脂としてポリメタクリル酸メチル(PMMA)を用い、散乱粒子としてシリコーン樹脂を用いて作製した。散乱粒子の平均粒径は2μm、シリコーン樹脂の波長442nmでの屈折率は1.455、波長633nmでの屈折率は1.439である。また、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)の波長442nmでの屈折率は1.507、波長633nmでの屈折率は1.488である。すなわち、ΔNSW=0.052、ΔNLW=0.049であり、ΔNSW>ΔNLWであった。また、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)=0.002であった。
導光板は、対向する一対の側面がそれぞれ入光面をなすようにした。すなわち、一対の側面に対向してそれぞれ光源が配置されるようにした。
導光板の寸法は、光学要素部を構成する単位プリズムの高さHが23μm、単位プリズムの幅Wが50μmであり、光学要素部の支持部の厚さtsが2μm、光学要素部の平均厚さt2が14μm、本体部の平均厚さt1が3000μm、導光板の導光方向に沿った長さLが500mm、入光面の長手方向に沿った長さが900mmとなるようにした。
発光部のサイズが1.6mm×0.8mmである多数のLEDチップを、各LEDチップの0.8mmの辺が導光板の厚み方向と平行となるようにして、2.0mmのピッチで入光面の長手方向に並べることによって、光源を構成した。上述したように導光板には二つの入光面が設けられており、LEDチップを多数配列してなる上記光源を各入光面にそれぞれ設けた。二つの光源は、導光板の対応する入光面との間に0.8mmの隙間が形成されるようにして配置した。
導光板の背面に、厚さ250μmの白色ポリエステルフィルムからなる反射シートを配置した。
導光板の出光面に、いわゆるプリズムシートとしての光学シートを配置した。光学シート(プリズムシート)は、厚さ125μmのポリエステルフィルム上に、アクリル系紫外線硬化型樹脂を用いて複数の単位プリズムを形成することで作製した。単位プリズムは、その長手方向に直交する断面において頂角が65°の二等辺三角形形状を有するようにした。この光学シートは、単位プリズムが導光板へ向けて突出し、かつ、単位プリズムの配列方向が導光板の導光方向と平行になるようにして配置した。
ベース樹脂としてポリメタクリル酸メチル(PMMA)を用い、散乱粒子としてガラスビーズを用いたこと以外は、実施例1と同様にして導光板および面光源装置を作製した。ガラスビーズの波長442nmでの屈折率は1.569、波長633nmでの屈折率は1.557である。ポリメタクリル酸メチル(PMMA)の屈折率は上述した通りである。すなわち、ΔNSW=0.062、ΔNLW=0.069であり、ΔNSW<ΔNLWであった。また、(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)=−0.005であった。
実施例1および比較例1の面光源装置について色温度を測定した。実施例1に対して、比較例1では色温度が2000K低かった。
散乱粒子として、種々の屈折率を有するガラスビーズまたはアクリルスチレンビーズを用いたこと以外は、実施例1と同様にして導光板および面光源装置を作製した。試験番号1,4ではガラスビーズを用い、試験番号2,3ではアクリルスチレンビーズを用いた。
各面光源装置について、中央部と端部(入光面に近い領域)の色温度を測定した。下記表1に評価結果を示す。
2 … 本体部
3a … 出光面
3b … 背面
4a,4b … 入光面
5 … ベース樹脂
6 … 散乱粒子
7 … 光学要素部
8 … 単位プリズム
9 … 支持部
11a … 入光面4aの近傍領域
11b … 入光面4aの中間領域
11c … 入光面4aの遠隔領域
12a … 入光面4bの近傍領域
12b … 入光面4bの中間領域
12c … 入光面4bの遠隔領域
20 … 面光源装置
22a,22b … 光源
23 … 反射シート
24 … 光学シート
27 … 単位プリズム
30 … 液晶表示装置
31 … 液晶パネル
D1 … 入光面4aからの入射光の導光方向
D2 … 入光面4bからの入射光の導光方向
Claims (6)
- 出光面と、前記出光面に対向する背面と、前記出光面および前記背面の間の側面のうち対向する一対の前記側面に各々設けられた二つの入光面とを有する導光板であって、
ベース樹脂に散乱粒子が分散された本体部を備え、波長442nmでの前記ベース樹脂および前記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNSW、波長633nmでの前記ベース樹脂および前記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNLWとしたとき、ΔNSW>ΔNLWであり、
前記散乱粒子の平均粒径が0.7μm以上5μm以下の範囲内であることを特徴とする導光板。 - 出光面と、前記出光面に対向する背面と、前記出光面および前記背面の間の側面のうち少なくとも一つの前記側面に設けられた入光面とを有する導光板であって、
波長442nmでの前記ベース樹脂および前記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNSW、前記ベース樹脂の屈折率をN1SW、波長633nmでの前記ベース樹脂および前記散乱粒子の屈折率差の絶対値をΔNLW、前記ベース樹脂の屈折率をN1LWとしたとき、
0.002≦(ΔNSW/N1SW)−(ΔNLW/N1LW)≦0.004
であることを特徴とする導光板。 - 前記本体部の前記出光面側に、前記入光面に直交する方向に対して交差する方向に配列された複数の単位プリズムを有する光学要素部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光板。
- 前記光学要素部が電離放射線硬化型樹脂の硬化物を含有することを特徴とする請求項3に記載の導光板。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の導光板と、
前記導光板の前記入光面に配置された光源と、
前記導光板の前記背面に配置された反射シートと、
前記導光板の前記出光面に配置され、複数の単位プリズムを有する光学シートと
を備えることを特徴とする面光源装置。 - 請求項5に記載の面光源装置と、
前記面光源装置の前記光学シート側に配置された液晶パネルと
を備えることを特徴とする液晶表示装置。
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