JP5461507B2 - 発電設備停止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービンを用いて発電を行う発電設備を停止させる際に適用する発電設備停止方法に関する。
従来、火力発電設備の一つとして、ガスや軽油等の燃料を燃焼させて動力を得るガスタービンと、ガスタービンの排ガスの熱によって蒸気を発生させ、この蒸気から動力を得る蒸気タービンとを組み合わせたコンバインド発電設備がある。また、コンバインド発電設備には、ガスタービンと蒸気タービンとが一つの軸に連結される一軸型と、ガスタービンと蒸気タービンとが別の軸で構成させる多軸型とがある。
一軸型のコンバインド発電設備を停止させる際には、次のような過程を経る。まず、発電設備と電力系統を解列した後、ガスタービンを消火して回転降下させる。その後、タービン回転数が0rpmにてターニング装置が自動起動してターニングが開始される。ここで、ターニング装置とは、発電が終わってから発電設備が完全停止するまでの間において、タービンを低速回転させることによってタービンを冷却させる装置である。そして、ターニングが開始した後、各種の停止補機類の停止操作を行うことによって、発電設備を完全に停止させる。
蒸気タービンのターニングに関する工夫は、これまでいくつかなされてきており、例えば、特許文献1には、蒸気タービンを停止させてターニング運転に移行した後に、蒸気タービンの真空破壊を行って、蒸気タービン及び蒸気駆動給水ポンプを冷却する工夫が開示されている。
ところで、復水式の蒸気タービンでは、蒸気タービンを停止すると、蒸気タービンを覆うケーシングとの隙間から空気が流入することを防ぐため、当該隙間をシールするグランド蒸気が蒸気タービン内に流入する。その結果、蒸気タービンは、グランド蒸気により回転を続けてしまい、タービン回転数がターニングを開始する0rpmまで下がるのに長時間かかってしまうという問題がある。
ターニングの開始が遅れると、タービンが均一に冷却されず変形してしまい、破損につながるおそれがある。そこで、現状では、ガスタービンを消火してから規定時間以内にターニングが開始されない場合に、渋滞警報を発生させ、タービンの回転数を0rpmにさせる対応が行われる。具体的な対応としては、作業員が、グランド蒸気の圧力設定を手動で下げることによってタービンの回転にブレーキをかけ、タービンの回転数を0rpmにさせる。
特開2007−100597号公報
前述したように渋滞警報を発生することにより、ターニングの開始が大幅に遅れることは防ぐことができる。しかしながら、ターニングの開始が遅れると、ターニングの開始後に実行される各種の停止補機類の停止操作が遅れることになる。停止補機類の停止操作が遅れることは、停止補機類の運転時間が長くなることに繋がり、無駄な電力及び補助蒸気が消費され、余分なコストがかかるおそれがある。
特に、一軸型のコンバインド発電設備においては、ガスタービンを消火した後、グランド蒸気が蒸気タービン内に流入することにより、タービン回転数が10rpm付近からなかなか下がらず、ターニングの開始が遅れるおそれがある。
本発明は、このような問題点を解決し、ターニングを速やかに開始することを実現した発電設備停止方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1)燃料を燃焼させて生成される高温ガスにより駆動されるガスタービンと、当該ガスタービンの排ガスが保有する熱によって生成された蒸気により駆動され、前記ガスタービンと同一の回転軸に連結される蒸気タービンと、前記回転軸に連結する発電機と、前記蒸気タービンを駆動させた蒸気を復水する復水器と、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンを低速回転させるターニング装置と、前記復水器内を真空状態にする復水器真空ポンプと、前記復水器に供給する空気量を自動的に制御して、前記復水器の真空度を調整する復水器真空調整装置とを備えた一軸型コンバインド発電設備を停止させる発電設備停止方法であって、前記ガスタービンの駆動を停止させるガスタービン消火工程と、当該ガスタービン消火工程が実行された場合に、前記復水器真空調整装置の自動制御によって前記復水器の真空度を低下させる復水器真空調整工程と、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンの回転数が0rpmになった場合に前記ターニング装置を起動して、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンを低速回転させるターニング工程とを有することを特徴とする発電設備停止方法。
(1)によれば、復水器真空調整装置が、ガスタービン消火をしたタイミングで、真空状態の復水器に供給する空気量を自動制御して、復水器の真空度を低下させる。復水器の真空度が低下すると、蒸気タービンに抵抗がかかる。これにより、蒸気タービンにブレーキが掛かってガスタービン及び蒸気タービンの回転数が低下する。その結果、ガスタービンを消火してからガスタービン及び蒸気タービンの回転数を0rpmになるまでの時間が短縮され、その分、ターニングを速やかに開始することが可能になる。また、ターニングの開始を早くした分、補機動力及び補助蒸気のコスト削減を図ることが可能になる。
(2) 蒸気により駆動される蒸気タービンと、当該蒸気タービンの回転軸に連結する発電機と、前記蒸気タービンを駆動させた蒸気を復水する復水器と、前記蒸気タービンを低速回転させるターニング装置と、前記復水器内を真空状態にする復水器真空ポンプと、前記復水器に供給する空気量を自動的に制御して、前記復水器の真空度を調整する復水器真空調整装置とを備えた発電設備を停止させる発電設備停止方法であって、前記蒸気タービンへの蒸気の供給を停止させる蒸気タービン停止工程と、当該蒸気タービン停止工程が実行された場合に、前記復水器真空調整装置の自動制御によって前記復水器の真空度を低下させる復水器真空調整工程と、前記蒸気タービンの回転数が0rpmになった場合に実行され、前記ターニング装置を起動して、前記蒸気タービンを低速回転させるターニング工程とを有することを特徴とする発電設備停止方法。
(2)によれば、復水器真空調整装置が、蒸気タービンへの蒸気の供給を停止したタイミングで、真空状態の復水器に供給する空気量を自動制御して、復水器の真空度を低下させる。復水器の真空度が低下すると、蒸気タービンに抵抗がかかる。これにより、蒸気タービンにブレーキが掛かって蒸気タービンの回転数が低下する。その結果、蒸気タービンへの蒸気の供給を停止してからガスタービン及び蒸気タービンの回転数を0rpmになるまでの時間が短縮され、その分、ターニングを速やかに開始することが可能になる。また、ターニングの開始を早くした分、補機動力及び補助蒸気のコスト削減を図ることが可能になる。
本発明によれば、ターニングを速やかに開始することが可能となり、ターニングの開始を早くした分、補機動力及び補助蒸気のコスト削減を図ることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る一軸型コンバインド発電設備の要部構成を示す説明図である。 図1に示す一軸型コンバインド発電設備の運転を停止させる工程を示すフローチャートである。 蒸気タービンを用いて発電を行うコンベンショナル発電設備の要部構成を示す説明図である。 図3に示すコンベンショナル発電設備の運転を停止させる工程を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の一実施形態に係る一軸型コンバインド発電設備1の要部構成を示す説明図である。一軸型コンバインド発電設備1は、管理装置10と、発電機20と、ガスタービン22と、蒸気タービン24と、回転軸26と、排熱回収ボイラ28と、復水器30と、復水器真空ポンプ装置40と、復水器真空調整装置50と、ターニング装置60と、グランド蒸気発生装置70とを備えている。
管理装置10は、一軸型コンバインド発電設備1の運転状況を管理するものであり、制御部12と、操作パネル14と、遮断器16とを備えている。制御部12は、一軸型コンバインド発電設備1全体を管理するための制御を行う。操作パネル14は、作業者の操作による指示入力を行う。例えば、制御部12は、発電機20の回転数や出力を監視するとともに、作業員による操作パネル14の操作或いは自動制御によって各種の機器に制御信号を送信する。遮断器16は、一軸型コンバインド発電設備1と電力系統とを開閉する。ここで、一軸型コンバインド発電設備1には電気系統が並列に遮断器16を介して接続されており、作業員が操作パネル14を操作することによって制御部12から遮断器16に制御信号が送信され、遮断器16は、制御信号を受信した場合に一軸型コンバインド発電設備1から電気系統を切り離す。
発電機20は、回転軸26を介してガスタービン22及び蒸気タービン24に連結されており、ガスタービン22及び蒸気タービン24の回転に伴い電力を生成するものである。
ガスタービン22は、ガスや軽油等の燃料を燃焼させて生成される高温ガスによって回転駆動される。蒸気タービン24は、ガスタービン22の排ガスが保有する熱によって生成された蒸気により回転駆動される。ガスタービン22及び蒸気タービン24は回転軸26に連結されている。このため、ガスタービン22及び蒸気タービン24の回転数は同じである。また、蒸気タービン24は、ケーシング24aによって覆われており、このケーシング24a内に蒸気が封入される。
排熱回収ボイラ28は、ガスタービンからの排ガスを取り入れ、排ガスが保有する熱を回収する。
復水器30は、蒸気タービン24を駆動させた蒸気を復水する。蒸気を復水してなる水は、排熱回収ボイラ28に送られ、排熱回収ボイラ28において保有する熱を回収し、蒸気となって蒸気タービン24に送られる。
復水器真空ポンプ装置40は、復水器真空ポンプ42と、真空弁44と、配管46とを備えている。復水器真空ポンプ42は、復水器30の内部の真空度を上げるものであり、配管46の一端部に設けられている。また、配管46の他端は復水器30に接続されており、真空弁44は、配管46における復水器真空ポンプ42と復水器30との間に設けられている。そして、真空弁44を開放して、復水器真空ポンプ42を駆動することにより、復水器30内の空気が外部に放出されて、復水器30の内部の真空度が上昇する。そして、復水器30の内部が所定の真空度となった時点で真空弁44を閉鎖することにより、復水器30の真空状態が保たれる。
復水器真空調整装置50は、開閉弁52と、調整弁54と、配管56と、駆動制御部58とを備えている。配管56は、配管46における復水器30と真空弁44との間から分岐しており、調整弁54及び開閉弁52は、配管56に、配管46と配管56との分岐部位から配管56に向かって、調整弁54、開閉弁52の順に配設されている。駆動制御部58は、管理装置10からの駆動制御信号に基づいて、開閉弁52及び調整弁54を自動開閉するとともにその開閉量を制御する。この開閉量により、復水器30に供給する空気量が調整される。開閉弁52は、通常状態においては閉鎖されており、復水器30の真空度を調整する(低下させる)場合に開放される。
復水器30の真空度を調整するには、開閉弁52を開放し、駆動制御部58による制御によって調整弁54の開放量を調整することによって、所定量の空気が復水器30に送り込まれる。これにより、復水器30の真空度が低下する。復水器30の真空度を調整する例としては、蒸気タービンを冷たい状態から起動する時に発生する軸受振動を低減させるため、真空度を下げる調整が行われる。
ターニング装置60は、一軸型コンバインド発電設備1を停止させる際に、ガスタービン22及び蒸気タービン24が全体として均一に冷却されるように、ガスタービン22及び蒸気タービン24を、5rpm程度に低速回転させる。
グランド蒸気発生装置70は、蒸気タービン24の回転軸26とケーシング24aの隙間から空気が流入することを防ぐため、当該隙間をシールするグランド蒸気を生成する。
次に、発電プロセスについて説明する。圧縮空気の中で燃料を燃やして高温ガスを発生させ、この高温ガスの圧力によってガスタービン22が回転することにより、発電が行われる。ガスタービン22に動力を与えたガスは排ガスとして、排熱回収ボイラ28に供給させる。排熱回収ボイラ28は、排ガスの余熱を使って水を沸騰させて蒸気を生成し、この蒸気を蒸気タービン24に供給する。そして、蒸気タービン24は蒸気の圧力で回転することにより、発電が行われる。蒸気タービン24を駆動させた蒸気は復水器30によって復水されて、排熱回収ボイラ28に供給される。
図2は、一軸型コンバインド発電設備1の運転を停止させる工程を示すフローチャートである。
図2に示すように、まず、ステップS1として、作業員が、操作パネル14を操作して、一軸型コンバインド発電設備1から電気系統を切り離す、所謂、解列を実行させる指示入力を行う。作業員が、指示入力を行うことにより、制御部12が遮断器16を制御して一軸型コンバインド発電設備1から電気系統を切り離す。
次に、ステップS2として、作業員は、操作パネル14を操作して、ガスタービン消火を実行させる指示入力を行う。具体的には、作業員が、操作パネル14を操作して、ガスタービン消火を実行させる指示入力を行うことにより、燃料の燃焼が停止するとともに、ガスタービンを回転させる高温ガスの生成が停止する。また、制御部12は、ガスタービン消火が実行されたことを確認すると、ガスタービン消火が実行された旨の制御信号を復水器真空調整装置50に送信する。
次に、ステップS3として、復水器真空調整装置50の駆動制御部58は、復水器真空低下処理を実行する。すなわち、駆動制御部58は、制御部12からガスタービン消火が実行された旨の制御信号を受信した場合に、開閉弁52を自動開放し、調整弁54の開放量を自動調整することにより、復水器30に空気を導入させて復水器30の真空度を低下させる。
ここで、蒸気タービン24の出口は復水器30に繋がっているため、復水器30の真空度が低下すると蒸気タービン24の最終段の部分に抵抗がかかる。これにより、蒸気タービン24にブレーキが掛かり、ガスタービン22及び蒸気タービン24の回転数が低下する。この処理が終了した場合には、ステップS4に処理を移す。
ステップS4において、管理装置10の制御部12は、ガスタービン22及び蒸気タービン24の回転数を監視し、回転数が0rpmになったか否かを判定する。タービンの回転数が0rpmになったと判定した場合に、ステップS5に処理を移す。タービンの回転数が0rpmになったと判定しない場合にはステップS4に処理を移す。
ステップS5において、管理装置10の制御部12は、ターニング開始処理を行う。すなわち、制御部12は、ターニング装置60に駆動開始信号を送信し、ターニング装置60の駆動を開始させる。これにより、ガスタービン22及び蒸気タービン24は、5rpm程度の低速回転を行う。また、制御部12は、ターニング装置60に駆動開始信号を送信するとともに、ターニングを開始した旨の制御信号を復水器真空調整装置50に送信する。この処理が終了した場合には、ステップS6に処理を移す。
ステップS6において、管理装置10の制御部12は、各種補機類の停止処理を行う。すなわち、ターニングが開始された後、排熱回収ボイラ28の停止、排熱回収ボイラ28に関わる補機の停止、復水器30や蒸気タービン24の真空破壊、復水器30や蒸気タービン24に関わる補機の停止、復水ポンプや循環ポンプの停止等が行われる。また、この処理に並行して、復水器真空調整装置50の駆動制御部58は、復水器真空低下終了処理を実行する。すなわち、駆動制御部58は、開閉弁52を自動閉鎖する。この処理が終了した場合に、一軸型コンバインド発電設備1の停止処理が終了する。
ところで、復水器真空調整装置50は、上述したように、蒸気タービン24を冷たい状態から起動する時に発生する軸受振動を低減させるために、真空度を下げる調整が行われる。具体的には、復水器30において真空度が高くなると、蒸気タービン24を覆っている外部のケーシング24aが復水器30側(下側に)に引っ張られる。これにより、回転軸26の軸受の部分がケーシング24aに接触して、振動が発生するおそれがある。そこで、復水器30において真空度が高くなることによるケーシング24aの変形を防止するため、復水器30の真空度を下げる調整が行われる。
このように、ケーシング24aの変形を防止することを目的として一軸型コンバインド発電設備1に備えられている復水器真空調整装置50を、本実施形態においては、ガスタービン22及び蒸気タービン24にブレーキをかけるために用いている。これにより、ガスタービン22及び蒸気タービン24にブレーキをかけるために新たな装置を導入する必要がなくなる。
また、前述したように、作業員がグランド蒸気の圧力設定を手動で下げることによって、ガスタービン22及び蒸気タービン24にブレーキをかけることが可能である。しかしこの場合、グランド蒸気の圧力設定を下げすぎると、復水器30が真空状態なので、蒸気タービン24を覆っているケーシング24a内に大気が吸い込まれる可能性がある。蒸気が入っているところに多くの大気が入ると熱応力によって蒸気タービン24に大きなストレスが加わり、割れる可能性がある。このように、グランド蒸気圧力設定を下げる作業においては、グランド蒸気の圧力設定を下げ過ぎないようにする必要があるため、困難性が伴っている。
それに対し、本実施形態においては、復水器真空調整装置50が自動的に復水器30の真空度を低下させることによって蒸気タービン24にブレーキを掛けるため、ケーシング24a内に大気が吸い込まれる可能性が低く、グランド蒸気圧力設定を下げる方式よりも安全である。しかも、本実施形態においては、復水器真空調整装置50が、ガスタービン消火をしたタイミングで開閉弁52及び調整弁54の開閉を自動制御して、復水器30の真空度を低下させる。これにより、ガスタービン消火からターニング開始までの時間を短縮することが可能になり、この短縮時間分の補機動力及び補助蒸気のコスト削減を図ることが可能になる。
[第2実施形態]
図3は、蒸気タービンを用いて発電を行うコンベンショナル発電設備100の要部構成を示す説明図である。図3に示すコンベンショナル発電設備100は、図1に示す一軸型コンバインド発電設備1のようにガスタービンを備えたものではなく、復水器30からの水をボイラ29によって加熱して蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気タービン24の供給することによって蒸気タービン24を回転させて、発電を行うものである。ここで、ボイラ29としては、石炭や石油を燃焼させる火炉や、核融合反応によって熱を発生させる原子炉等が該当する。なお、図1に示す一軸型コンバインド発電設備1と同一の機器に対しては同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
図4は、図3に示すコンベンショナル発電設備100の運転を停止させる工程を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、ステップS11として、作業員が、操作パネル14を操作して、コンベンショナル発電設備100から電気系統を切り離す、所謂、解列を実行させる指示入力を行う。作業員が、指示入力を行うことにより、制御部12が遮断器16を制御してコンベンショナル発電設備100から電気系統を切り離す。
次に、ステップS12として、作業員は、操作パネル14を操作して、ボイラ29への水の供給を停止させる指示入力を行う。具体的には、作業員が、操作パネル14を操作して、ボイラ29への水の供給を停止させる指示入力を行うことにより、蒸気タービン24を回転させる蒸気の生成及び蒸気タービン24への蒸気の供給が停止する。また、制御部12は、蒸気タービン24への蒸気の供給が停止したことを確認すると、蒸気タービン24への蒸気の供給が停止した旨の制御信号を復水器真空調整装置50に送信する。
次に、ステップS13として、復水器真空調整装置の駆動制御部58は、復水器真空低下処理を実行する。すなわち、復水器真空調整装置の駆動制御部58は、制御部12から蒸気タービン24への蒸気の供給が停止した旨の制御信号を受信した場合に、開閉弁52を自動開放し、調整弁54の開放量を自動的に調整することにより、復水器30に空気を導入して復水器30の真空を低下させる。
ここで、蒸気タービン24の出口は復水器30に繋がっているため、復水器30の真空が低下すると蒸気タービン24の最終段の部分に抵抗がかかる。これにより、蒸気タービン24にブレーキが掛かり、蒸気タービン24の回転数が低下する。この処理が終了した場合には、ステップS14に処理を移す。
ステップS14において、管理装置10の制御部12は、蒸気タービン24の回転数を監視し、回転数が0rpmになったか否かを判定する。タービンの回転数が0rpmになったと判定した場合に、ステップS15に処理を移す。タービンの回転数が0rpmになったと判定しない場合にはステップS14に処理を移す。
ステップS15において、管理装置10の制御部12は、ターニング開始処理を行う。すなわち、制御部12は、ターニング装置60に駆動開始信号を送信し、ターニング装置60の駆動を開始させる。これにより、蒸気タービン24は、5rpm程度の低速回転を行う。また、制御部12は、ターニング装置60に駆動開始信号を送信するとともに、ターニングを開始した旨の制御信号を復水器真空調整装置50に送信する。この処理が終了した場合には、ステップS16に処理を移す。
ステップS16において、管理装置10の制御部12は、各種補機類の停止処理を行う。すなわち、ターニングが開始された後、ボイラ29の停止、ボイラ29に関わる補機の停止、復水器30や蒸気タービン24の真空破壊、復水器30や蒸気タービン24に関わる補機の停止、復水ポンプや循環ポンプの停止等が行われる。また、この処理に並行して、復水器真空調整装置50の駆動制御部58は、復水器真空低下終了処理を実行する。すなわち、駆動制御部58は、開閉弁52を自動閉鎖する。この処理が終了した場合に、コンベンショナル発電設備100の停止処理が終了する。
このように構成することにより、図1に示す一軸型コンバインド発電設備1の停止方法と同様に、蒸気タービン24にブレーキをかけるために新たな装置を導入する必要がなくなる。更に、蒸気タービン24の回転数を低下させる作業を安全に行うことが可能になる。しかも、蒸気タービンへの蒸気供給停止からターニング開始までの時間を短縮することが可能になり、この短縮時間分の補機動力及び補助蒸気のコスト削減を図ることが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限るものではない。例えば、図1に示す第1実施形態においては、一軸型のコンバインド発電設備の停止方法について説明したが、多軸型のコンバインド発電設備でもよく、更には蒸気タービン用いて発電を行う設備であれば、本発明を適用することが可能である。
また、復水器の真空度を低下させた後であれば、グランド蒸気圧力設定を下げることは可能であるため、復水器真空低下処理(図2のステップS3、図4のステップS13)の後に、グランド蒸気の圧力設定を下げる工程を行うこととしてもよい。
1 一軸型コンバインド発電設備
10 管理装置
12 制御部
14 操作パネル
16 遮断器
20 発電機
22 ガスタービン
24 蒸気タービン
24a ケーシング
26 回転軸
28 排熱回収ボイラ
29 ボイラ
30 復水器
40 復水器真空ポンプ装置
42 復水器真空ポンプ
44 真空弁
46、56 配管
50 復水器真空調整装置
52 開閉弁
54 調整弁
58 駆動制御部
60 ターニング装置
70 グランド蒸気発生装置
100 コンベンショナル発電設備

Claims (2)

  1. 燃料を燃焼させて生成される高温ガスにより駆動されるガスタービンと、
    当該ガスタービンの排ガスが保有する熱によって生成された蒸気により駆動され、前記ガスタービンと同一の回転軸に連結される蒸気タービンと、
    前記回転軸に連結する発電機と、
    前記蒸気タービンを駆動させた蒸気を復水する復水器と、
    前記ガスタービン及び前記蒸気タービンを低速回転させるターニング装置と、
    前記復水器内を真空状態にする復水器真空ポンプと、
    前記蒸気タービンを冷たい状態から起動する時に発生する軸受振動を低減させるために前記復水器に供給する空気量を自動的に制御して、前記復水器の真空度を下げる調整を行う復水器真空調整装置とを備えた一軸型コンバインド発電設備を停止させる発電設備停止方法であって、
    前記ガスタービンの駆動を停止させるガスタービン消火工程と、
    当該ガスタービン消火工程が実行されたことを検知した場合に、ガスタービン消火が実行された旨の制御信号を受信したタイミングで前記復水器真空調整装置の自動制御によって、前記復水器の真空破壊ではなく、前記復水器の真空度を低下させる復水器真空調整工程と、
    グランド蒸気圧力設定を下げずに、前記復水器の真空度を低下させることで前記ガスタービン及び前記蒸気タービンにブレーキをかけ、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンの回転数が0rpmになった場合に前記ターニング装置を起動して、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンを低速回転させるターニング工程とを有することを特徴とする発電設備停止方法。
  2. 蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    当該蒸気タービンの回転軸に連結する発電機と、
    前記蒸気タービンを駆動させた蒸気を復水する復水器と、
    前記蒸気タービンを低速回転させるターニング装置と、
    前記復水器内を真空状態にする復水器真空ポンプと、
    前記蒸気タービンを冷たい状態から起動する時に発生する軸受振動を低減させるために前記復水器に供給する空気量を自動的に制御して、前記復水器の真空度を下げる調整を行う復水器真空調整装置とを備えた発電設備を停止させる発電設備停止方法であって、
    前記蒸気タービンへの蒸気の供給を停止させる蒸気タービン停止工程と、
    前記蒸気タービンへの蒸気の供給が停止したことを検知した場合に、蒸気タービンへの蒸気の供給が停止された旨の制御信号を受信したタイミングで前記復水器真空調整装置の自動制御によって、前記復水器の真空破壊ではなく、前記復水器の真空度を低下させる復水器真空調整工程と、
    グランド蒸気圧力設定を下げずに、前記復水器の真空度を低下させることで前記蒸気タービンにブレーキをかけ、前記蒸気タービンの回転数が0rpmになった場合に実行され、前記ターニング装置を起動して、前記蒸気タービンを低速回転させるターニング工程とを有することを特徴とする発電設備停止方法。
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