JP5461419B2 - 画素予測値生成手順自動生成方法、画像符号化方法、画像復号方法、それらの装置、それらのプログラム、およびこれらのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
本願は、2008年10月27日に出願された特願2008−275811号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
例えばJPEGの予測器の手法の一つ「平均予測」と呼ばれるものは、InとIwの平均により
x' =(In+Iw)/2 ・・・・ 式(1)
と予測するものである。
その他に、
x' =In+Iw−Inw 平面予測 ・・・・ 式(2)
x' =In 前値予測 ・・・・ 式(3)
x' =Inw+(In−Iw)/2 複合予測 ・・・・ 式(4)
など6種がある。
x' =min(Iw,In)
else if Inw≦min(Iw,In) then
x' =max(Iw,In)
else
x' =Iw+In−Inw
ここで、max(x,y)はx,yのうち大きい方を返し、min(x,y)はx,yのうち小さい方を返す関数である。
はじめに、本発明の画素予測値生成手順自動生成装置の構成について説明する。
このことの実現をさらに確実なものとするために、母集団を生成するときに、既存の予測値生成関数の木構造を母集団に入れるようにして母集団を生成するようにすることがある。
復号側に対して、自動生成した画素予測値の生成手順を伝達するという構成を採る場合には、本発明の画像符号化装置および画像復号装置を次のように構成する。
本発明の画像符号化装置は、復号側に画素予測値の生成手順を伝達するという構成を採る場合には、(1)本発明の画素予測値生成手順自動生成装置の実行する処理に従って、符号化対象画像を符号化する場合における最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第1の手段と、(2)第1の手段で生成した予測値生成手順を符号化(後述するアルゴリズム3などにより符号化)する第2の手段と、(3)第1の手段で生成した予測値生成手順に基づいて符号化対象画像の持つ画素の予測値を生成(後述するアルゴリズム2などにより生成)する第3の手段と、(4)第3の手段で生成した画素予測値に基づいて算出される予測残差信号を符号化する第4の手段とを備えるように構成する。
本発明の画像復号装置は、〔2−1〕に記載の本発明の画像符号化装置が生成した符号化データを復号するために、(1)符号化側で生成された符号化データであって、本発明の画素予測値生成手順自動生成装置の実行する処理により生成された予測値生成手順についての符号化データを復号(後述するアルゴリズム4などにより復号)する第1の手段と、(2)第1の手段で復号した予測値生成手順に基づいて復号対象画像の持つ画素の予測値を生成(後述するアルゴリズム2などにより生成)する第2の手段と、(3)符号化側で生成された符号化データであって、第1の手段で復号した予測値生成手順に基づいて生成された画素予測値により算出された予測残差信号についての符号化データを復号する第3の手段と、(4)第2の手段で生成した画素予測値と第3の手段で復号した予測残差信号とに基づいて、復号対象画像を復元する第4の手段とを備えるように構成する。
符号化側で符号化した画像については、符号化側でも復号画像を生成することになる。これから符号化側と復号側とで同じ復号画像を共通に保有することができることで、本発明の実現にあたって必要となる画素予測値の生成手順を符号化側から復号側に伝送しないで済むことを実現できる可能性がある。
本発明の画像符号化装置は、復号側に画素予測値の生成手順を伝達しないようにするという構成を採る場合には、(1)木構造進化手法に依らないで生成された既存の画素予測値生成手順を用いて、所定の大きさを持つ符号化対象画像部分を符号化する第1の手段と、(2)第1の手段で符号化した際に得た符号化対象画像部分の復号画像を符号化する場合について、木構造を表現するための情報量をゼロとして見積もって実行する本発明の画素予測値生成手順自動生成装置の実行する処理に従って最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第2の手段と、(3)第2の手段で生成した予測値生成手順に基づいて、第1の手段で符号化していない符号化対象画像部分の画素について予測値を生成(後述するアルゴリズム2などにより生成)する第3の手段と、(4)第3の手段で生成した画素予測値に基づいて算出される予測残差信号を符号化する第4の手段とを備えるように構成する。
本発明の画像復号装置は、〔3−1〕に記載の本発明の画像符号化装置が生成した符号化データを復号するために、(1)符号化側で生成された符号化データであって、木構造進化手法に依らないで生成された既存の画素予測値生成手順を用いることで符号化された所定の大きさを持つ復号対象画像部分についての符号化データを復号する第1の手段と、(2)第1の手段で復号した復号対象画像部分を符号化する場合について、木構造を表現するための情報量をゼロとして見積もって実行する本発明の画素予測値生成手順自動生成装置の実行する処理に従って最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第2の手段と、(3)第2の手段で生成した予測値生成手順に基づいて、第1の手段で復号していない復号対象画像部分の持つ画素について予測値を生成(後述するアルゴリズム2などにより生成)する第3の手段と、(4)符号化側で生成された符号化データであって、第2の手段で生成した予測値生成手順に基づいて生成された画素予測値により算出された予測残差信号についての符号化データを復号する第4の手段と、(5)第3の手段で生成した画素予測値と第4の手段で復号した予測残差信号とに基づいて、第1の手段で復号していない復号対象画像部分を復元する第5の手段とを備えるように構成する。
例えば、前述の式(1)で表される平均予測は、図1のように木構造により表現できる。便宜的に、この木表現と等価な記法として「S式(Symbolic Expression)」というものを用いることもある。
(T(sub(Inw)(max(Iw)(In)))(min(Iw)(In))(T(sub(min(Iw)(In))(Inw))(max(Iw)(In))(add(Iw)(sub(In)(Inw)))))
のように書かれる。なお、改行に特に意味はない。
(T A B C)=B A≧0の場合
=C A<0の場合 ・・・・ 式(5)という条件分岐を表すもの、としている。
なお、Tはternary(三項)の頭文字である。
これらの関数は引数をとるため、木の終端でない部分に現れる。従って「非終端ノード」とも呼ばれる。これは事前に用意しておくもののほか、動的に定義してもよい(下記の参考文献1参照)。
また、それ自体が値を持つため木の終端に位置する「終端ノード」として、例えば、0.148 のような数値、図14に示すIw,In,Ine,Inwのような周辺画素値がある。
本発明では、終端ノードとなりうる候補の中に、「既存符号化方式により予測値を出力する関数」も含む。
関数は一般的には引数を必要とすることから、本来的には終端ノードとはならないものであるが、既存符号化方式により予測値を出力する関数は、既存符号化方式についての関数であるが故にどういうものが引数となるのかが決められているので、終端ノードとなりうるのである。
この関数の出力する予測値は、例えば、「最小二乗予測値」、「平面予測値」、「復号予測値」、「CALIC(下記の参考文献2参照)の予測値」、「JPEG−LSの予測値」などである。
〔参考文献2〕X. Wu and N. Memon: "Context-Based, Adaptive, Lossless Image Coding", IEEE Transactions on Communications, vol.45, no.4, pp. 437-444, Apr. 1997
これにより、従来方式の予測器の方が他の自動生成される予測器よりも予測効率がよい場合には、その従来方式の予測器が最終的に遺伝的プログラミングにより自動生成されることから、ほぼオーバーヘッドなしで従来方式と同等の予測効率を得ることができるのである。
これらの関数の出力する座標は、例えば、画像の左端の画素はx=−1、右端はx=1、画像の上端の画素はy=−1、下端はy=1となるよう、正規化した値でもよいし、純粋な座標値でもよい。
〔3−1〕予測手順の評価値
予測手順を後述のように進化させる際、何らかの評価尺度が必要となる。
本発明では、予測手順を表す個体の評価値(遺伝的プログラミングでは適合度と呼ぶ)として、
(i)木構造を表現するための情報量X
(ii)実際にその木構造の予測手順により画素値予測した予測残差の情報量Yの和(X+Y)
を用いる。
また、別の理由として、個体の評価値を木の情報量Xを考慮して決めるようにすることで、遺伝的プログラミングで問題となるブロートと呼ばれる木の肥大化の発生を抑制することができるようになることがある。
木構造を表現するための情報量Xは、その木に含まれる全てのノードの情報量の和である。
function tree_info(t)
begin
if tが数値の場合 then
return FUNCINFO+10
else begin
s:=FUNCINFO//関数の分
foreach(tに接続するすべての下位ノードcについて)begin
s:=s+tree_info(c)
end
return s
end
end
ここで、各関数には0からN−1までの固有の通し番号がついているとする。
FUNCINFOは、すべての関数(maxやmin,addなど)の数をNとしたとき、関数を固定長符号化したときの符号量を表す以下の量である:
FUNCINFO=log2 (N+1) ・・・・ 式(6)
この式(6)においてN+1となっているのは、関数の場合に加え、数値(2や1/4など)の場合も含めるためである。
ここでは固定長符号化を仮定しているが、関数毎の生起頻度を考慮した可変長符号化や算術符号化を行ってもよい。
X=tree_info(root) ・・・・ 式(7)を求めれば、木の情報量Xが求まる。
与えられた木が表す予測手順に基づいた予測値の求め方であるが、これも次のように再帰的な関数により求めることができる。
function tree_eval(t)
begin
if tが数値の場合 then//即値の場合
return その数値
else if tが引数を持たない場合 then//例:In
return tの関数値
else if tが引数を1個持つ場合 then//例:sqrt(A)
return tの関数(tree_eval(tの1番目の下位ノード))
else if tが引数を2個持つ場合 then//例:add(A,B)
return tの関数(tree_eval(tの1番目の下位ノード),
tree_eval(tの2番目の下位ノード))
else if tが引数を3個持つ場合then//例:三項演算子T
return tの関数(tree_eval(tの1番目の下位ノード),
tree_eval(tの2番目の下位ノード),
tree_eval(tの3番目の下位ノード))
end
ここでは引数の個数が3個までの関数しか仮定していないが、引数個数の上限が4個、5個と増えても処理は同様である。
x' =tree_eval(root) ・・・・ 式(8)として、現在の着目画素における予測値p' を求めることができる。
〔4−1〕予測手順の符号化
予測手順の符号化も、情報量推定と同様な以下の再帰的手続きで実行できる。
procedure tree_encode(t)
begin
if tが数値の場合 then begin
FUNCINFOビットを用いて「N」(数値を表す)を符号化
10ビットを用いて数値(固定小数点)を符号化
end else begin
FUNCINFOビットを用いて「tの関数番号(0..N−1)」を符号化
foreach(tに接続するすべての下位ノードcについて)begin
tree_encode(c)
end
end
end
しかるのち、着目している予測手順(木)の最上位ノードをrootとしたときtree_encode(root)を実行すれば、その木が符号化できる。このときの必要符号量の下限はtree_info(root)に一致する。
アルゴリズム3により符号化された予測手順の復号も、同様な以下の再帰的関数で実行できる。
function tree_decode()
begin
空の木Tを作成
FUNCINFOビットを復号し関数番号nを復号
if n=N then begin//数値の場合
10ビットを復号し10ビット固定小数点数xを復号する
T:=x
end else begin
関数番号nに対応する関数Fを求める
T:=F
for i=1 to Fが必要とする引数の数 begin
Tのi番目の下位ノード:=tree_decode()
end
end
return T
end
ここで、「Fが必要とする引数の数」とは、たとえばF=addであれば2、F=Tであれば3など、その関数が値を出すのに用いる値の個数(符号化側、復号側ともに既知)である。
Fはその個数だけ下位ノードを自分の引数として持っている。
本発明では、一般に知られた以下のような遺伝的プログラミングの手順(複製選択、子の生成、生存選択)により、予測器を進化させる。
遺伝的プログラミングにおいては木を「個体」と呼ぶ。ここではそれに倣い説明する。
2.次いで、その中から親集合を選択する(複製選択)
3.親集合から子個体集合を生成し(子の生成)、評価する(評価尺度については上述)
4.評価の結果に基づき子個体集合から生存させるものを選択する(生存選択)
ここで、「子」については、親として選ばれた個体同士で、
・図2に示すような交叉(crossover :親1と親2の交叉点をランダムに選び、それぞれ交叉点に応じた部分木同士で交叉させる)、
・図3に示すような突然変異(mutation:ランダムに突然変異点を選び、その点に応じた部分木と突然変異木とを入れ替える) 、
・図4に示すような逆位(inversion :兄弟木を入れ替える)
などの処理により生成する。
このように、遺伝的プログラミングにより処理手順を進化させる方法として代表的なものに下記の参考文献4がある。ただし、これは画像処理手順に関するものである。
〔参考文献4〕藤嶋, 長尾: "GPによる構造最適化とGAによる数値最適化を併用した画像処理自動生成法PT−ACTIT", 映像情報メディア学会誌 vol.59, no.11, pp.1687-1693, 2005
この自動生成を実現するために、図5に示すように、母集団生成部10と、母集団記憶部11と、親個体選択複製部12と、子個体生成部13と、突然変異用情報記憶部14と、評価値算出部15と、生存個体決定部16と、収束判定部17と、進化予測器決定部18とを備える。
さらに、母集団生成部10は、評価値算出部15に対して、母集団記憶部11に保存する個体についての評価値の算出を要求して、その要求に応答して評価値算出部15から返される評価値を受け取り、それを、保存する個体と対応をとりつつ母集団記憶部11に保存する処理を行う。
さらに、親個体選択複製部12は、その生成した親個体の生成元となった個体を母集団記憶部11から削除する処理を行う。
さらに、子個体生成部13は、評価値算出部15に対して、生成した子個体についての評価値の算出を要求して、その要求に応答して評価値算出部15から返される評価値を受け取ることで、生成した子個体の評価値を算出する。
ここで、木構造を表現するための情報量Xについては前述のアルゴリズム1により算出することになる。
また、木構造の予測手順により予測される画素値については前述のアルゴリズム2により算出することになる。
このとき、突然変異において個体(木)に加えられる候補として、「従来方式による予測値の生成関数」、「被符号化画素のx座標、y座標を出力する関数」が含まれている。
このときに用いる収束条件としては、例えば、評価値Z(=X+Y)の減少割合が一定値(e.g., 0.1%)を下回るとか、評価回数が一定値(e.g., 1万回)を超えるなどの条件を用いる。
さらに、母集団を生成するときに、この「従来方式による予測値の生成関数」の個体を母集団に含めるようにすれば、このことの実現がさらに確実なものとなる。
例えば、JPEG−LS等を使って、符号化対象画像の持つ所定の大きさの画像部分を符号化するのである。
例えば、JPEG−LS等を使って、所定の大きさを持つ画像部分を復号するのである。
続くステップS506で、その生成した画素予測値とその復号した予測残差とに基づいて画素値を生成して出力する。
一方、図10のように構成される画像復号装置200’は、既存の復号方式に従って符号化データを復号することで復号対象画像の一部分を復号して、その復号した画像を用いて進化予測器を生成し、そのようにして生成した進化予測器を使って残りの画像部分を復号するように処理するのである。
ここで、Igapは周辺からの非線形予測値、Ine、Inwは図14に示される周辺画素値である。
この進化予測器では、予測値同士を割るということを行っており、本発明は従来の予測器では考えられないような予測値生成手順を生成することが分かる。
10 母集団生成部
11 母集団記憶部
12 親個体選択複製部
13 子個体生成部
14 突然変異用情報記憶部
15 評価値算出部
16 生存個体決定部
17 収束判定部
18 進化予測器決定部
Claims (20)
- 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する予測値生成手順の生成に用いられる画素予測値生成手順自動生成方法であって、
木構造で表される予測値生成手順をランダムに生成することで母集団を生成する第1の過程と、
前記母集団から親となる複数の予測値生成手順を選択し、それらを処理対象として、既存の予測値生成関数を木の終端ノードになりうるものとして実行する所定の木構造進化手法に基づいて、子となる1つ又は複数の予測値生成手順を生成する第2の過程と、
前記子の予測値生成手順および前記親の予測値生成手順を選択対象とし、木構造を表現するための情報量とその木構造により得られる画素予測値から見積もられる画像符号量との和を評価コストとして用いて、該評価コストが最小となる予測値生成手順を符号化対象画像を符号化する場合における最良の評価コストを示す予測値生成手順として選択して、その選択した予測値生成手順とそれ以外の1つ又は複数の予測値生成手順とを前記母集団に保存する第3の過程と、
所定の条件を充足するまで前記第2および第3の過程の処理を繰り返すように制御して、その結果得られる最良の評価コストを示す予測値生成手順を最終的な予測値生成手順として生成する第4の過程とを備えることを、
特徴とする画素予測値生成手順自動生成方法。 - 請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法において、
前記第2の過程では、画像内の画素の座標値を出力する関数についても木の終端ノードになりうるものとして実行する所定の木構造進化手法に基づいて、前記子の予測値生成手順を生成することを、
特徴とする画素予測値生成手順自動生成方法。 - 請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法において、
前記第1の過程では、既存の予測値生成関数を前記母集団に入れるようにして前記母集団を生成することを、
特徴とする画素予測値生成手順自動生成方法。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて画像を符号化する画像符号化方法であって、
請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法に従って、符号化対象画像を符号化する場合における最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第1の過程と、
前記第1の過程で生成した予測値生成手順を符号化する第2の過程と、
前記第1の過程で生成した予測値生成手順に基づいて符号化対象画像の持つ画素の予測値を生成する第3の過程と、
前記第3の過程で生成した画素予測値に基づいて算出される予測残差信号を符号化する第4の過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて符号化された画像の符号化データを復号する画像復号方法であって、
符号化側で生成された符号化データであって、請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法により生成された予測値生成手順についての符号化データを復号する第1の過程と、
前記第1の過程で復号した予測値生成手順に基づいて復号対象画像の持つ画素の予測値を生成する第2の過程と、
符号化側で生成された符号化データであって、前記第1の過程で復号した予測値生成手順に基づいて生成された画素予測値により算出された予測残差信号についての符号化データを復号する第3の過程と、
前記第2の過程で生成した画素予測値と前記第3の過程で復号した予測残差信号とに基づいて、復号対象画像を復元する第4の過程とを備えることを、
特徴とする画像復号方法。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて画像を符号化する画像符号化方法であって、
木構造進化手法に依らないで生成された既存の画素予測値生成手順を用いて、所定の大きさを持つ符号化対象画像部分を符号化する第1の過程と、
前記第1の過程で符号化した際に得た符号化対象画像部分の復号画像を符号化する場合について、木構造を表現するための情報量をゼロとして見積もって実行する請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法に従って最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第2の過程と、
前記第2の過程で生成した予測値生成手順に基づいて、前記第1の過程で符号化していない符号化対象画像部分の画素について予測値を生成する第3の過程と、
前記第3の過程で生成した画素予測値に基づいて算出される予測残差信号を符号化する第4の過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて符号化された画像の符号化データを復号する画像復号方法であって、
符号化側で生成された符号化データであって、木構造進化手法に依らないで生成された既存の画素予測値生成手順を用いることで符号化された所定の大きさを持つ復号対象画像部分についての符号化データを復号する第1の過程と、
前記第1の過程で復号した復号対象画像部分を符号化する場合について、木構造を表現するための情報量をゼロとして見積もって実行する請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法に従って最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第2の過程と、
前記第2の過程で生成した予測値生成手順に基づいて、前記第1の過程で復号していない復号対象画像部分の持つ画素について予測値を生成する第3の過程と、
符号化側で生成された符号化データであって、前記第2の過程で生成した予測値生成手順に基づいて生成された画素予測値により算出された予測残差信号についての符号化データを復号する第4の過程と、
前記第3の過程で生成した画素予測値と前記第4の過程で復号した予測残差信号とに基づいて、前記第1の過程で復号していない復号対象画像部分を復元する第5の過程とを備えることを、
特徴とする画像復号方法。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する予測値生成手順の生成に用いられる画素予測値生成手順自動生成装置であって、
木構造で表される予測値生成手順をランダムに生成することで母集団を生成する第1の手段と、
前記母集団から親となる複数の予測値生成手順を選択し、それらを処理対象として、既存の予測値生成関数を木の終端ノードになりうるものとして実行する所定の木構造進化手法に基づいて、子となる1つ又は複数の予測値生成手順を生成する第2の手段と、
前記子の予測値生成手順および前記親の予測値生成手順を選択対象とし、木構造を表現するための情報量とその木構造により得られる画素予測値から見積もられる画像符号量との和を評価コストとして用いて、該評価コストが最小となる予測値生成手順を符号化対象画像を符号化する場合における最良の評価コストを示す予測値生成手順として選択して、その選択した予測値生成手順とそれ以外の1つ又は複数の予測値生成手順とを前記母集団に保存する第3の手段と、
所定の条件を充足するまで前記第2および第3の手段の処理を繰り返すように制御して、その結果得られる最良の評価コストを示す予測値生成手順を最終的な予測値生成手順として生成する第4の手段とを備えることを、
特徴とする画素予測値生成手順自動生成装置。 - 請求項8に記載の画素予測値生成手順自動生成装置において、
前記第2の手段は、画像内の画素の座標値を出力する関数についても木の終端ノードになりうるものとして実行する所定の木構造進化手法に基づいて、前記子の予測値生成手順を生成することを、
特徴とする画素予測値生成手順自動生成装置。 - 請求項8に記載の画素予測値生成手順自動生成装置において、
前記第1の手段は、既存の予測値生成関数を前記母集団に入れるようにして前記母集団を生成することを、
特徴とする画素予測値生成手順自動生成装置。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて画像を符号化する画像符号化装置であって、
請求項8に記載の画素予測値生成手順自動生成装置の処理に従って、符号化対象画像を符号化する場合における最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第1の手段と、
前記第1の手段で生成した予測値生成手順を符号化する第2の手段と、
前記第1の手段で生成した予測値生成手順に基づいて符号化対象画像の持つ画素の予測値を生成する第3の手段と、
前記第3の手段で生成した画素予測値に基づいて算出される予測残差信号を符号化する第4の手段とを備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて符号化された画像の符号化データを復号する画像復号装置であって、
符号化側で生成された符号化データであって、請求項8に記載の画素予測値生成手順自動生成装置の処理により生成された予測値生成手順についての符号化データを復号する第1の手段と、
前記第1の手段で復号した予測値生成手順に基づいて復号対象画像の持つ画素の予測値を生成する第2の手段と、
符号化側で生成された符号化データであって、前記第1の手段で復号した予測値生成手順に基づいて生成された画素予測値により算出された予測残差信号についての符号化データを復号する第3の手段と、
前記第2の手段で生成した画素予測値と前記第3の手段で復号した予測残差信号とに基づいて、復号対象画像を復元する第4の手段とを備えることを、
特徴とする画像復号装置。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて画像を符号化する画像符号化装置であって、
木構造進化手法に依らないで生成された既存の画素予測値生成手順を用いて、所定の大きさを持つ符号化対象画像部分を符号化する第1の手段と、
前記第1の手段で符号化した際に得た符号化対象画像部分の復号画像を符号化する場合について、木構造を表現するための情報量をゼロとして見積もって実行する請求項8に記載の画素予測値生成手順自動生成装置の処理に従って最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第2の手段と、
前記第2の手段で生成した予測値生成手順に基づいて、前記第1の手段で符号化していない符号化対象画像部分の画素について予測値を生成する第3の手段と、
前記第3の手段で生成した画素予測値に基づいて算出される予測残差信号を符号化する第4の手段とを備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 符号化対象の画素の値を復号済み画素を用いて予測する所定の予測値生成手順により生成される画素予測値を用いて符号化された画像の符号化データを復号する画像復号装置であって、
符号化側で生成された符号化データであって、木構造進化手法に依らないで生成された既存の画素予測値生成手順を用いることで符号化された所定の大きさを持つ復号対象画像部分についての符号化データを復号する第1の手段と、
前記第1の手段で復号した復号対象画像部分を符号化する場合について、木構造を表現するための情報量をゼロとして見積もって実行する請求項8に記載の画素予測値生成手順自動生成装置の処理に従って最良の評価コストを示す予測値生成手順を生成する第2の手段と、
前記第2の手段で生成した予測値生成手順に基づいて、前記第1の手段で復号していない復号対象画像部分の持つ画素について予測値を生成する第3の手段と、
符号化側で生成された符号化データであって、前記第2の手段で生成した予測値生成手順に基づいて生成された画素予測値により算出された予測残差信号についての符号化データを復号する第4の手段と、
前記第3の手段で生成した画素予測値と前記第4の手段で復号した予測残差信号とに基づいて、前記第1の手段で復号していない復号対象画像部分を復元する第5の手段とを備えることを、
特徴とする画像復号装置。 - 請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法をコンピュータに実行させるための画素予測値生成手順自動生成プログラム。
- 請求項1に記載の画素予測値生成手順自動生成方法をコンピュータに実行させるための画素予測値生成手順自動生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項4又は6に記載の画像符号化方法をコンピュータに実行させるための画像符号化プログラム。
- 請求項4又は6に記載の画像符号化方法をコンピュータに実行させるための画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項5又は7に記載の画像復号方法をコンピュータに実行させるための画像復号プログラム。
- 請求項5又は7に記載の画像復号方法をコンピュータに実行させるための画像復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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