JP5461233B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに係り、特に、オールシーズンにわたって使用できる空気入りタイヤに関する。
オールシーズンタイヤにおいては、ドライ、ウエットの走行性能と共に、雪上での性能を高次元でバランスさせることが要求されている。
従来のオールシーズンタイヤのトレッドパターンとしては、例えば特許文献1に記載されているようなトレッドパターンが代表的なものである。
特許3222953号
現行パターンのような構成では、雪上性能を確保しようとすると比較的周方向に対して大きな角度を持つラグ溝を入れ、また、ブロック内に均等に入れた細溝の本数を増加させる手法でスノー性能を確保を狙っているが、この手法では、雪上性能を良くしようとするとブロック剛性の低下につながり、ドライ、ウエット操縦性能の低下につながる。また、ラグ溝の角度がタイヤ幅方向に近いため、排水性能には不利となる。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ドライ性能、及びウエット性能を確保しつつ、雪上性能を向上させることのできる空気入りタイヤの提供を目的とする。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドに設けられ、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、タイヤ幅方向の一方の最外側に配置された最外側周方向溝、及び、該最外側周方向溝と隣り合う第2周方向溝との間に構成される陸部と、前記最外側周方向溝からタイヤ赤道面側に向けて延び、かつタイヤ赤道面に対して傾斜してタイヤ周方向に間隔をあけて配置される複数のラグ溝と、を備え、前記ラグ溝によって前記陸部がタイヤ周方向に区画される区画陸部には、タイヤ周方向に隣り合う前記ラグ溝間を連通させる、弧状の連通溝が形成され、前記ラグ溝によって前記陸部がタイヤ周方向に区画される区画陸部の前記最外側周方向溝側の角部が鋭角となる側には、前記ラグ溝に面して、前記ラグ溝の溝底から立ち上がり前記区画陸部の踏面よりも低い段差面を有する段差部が、前記最外側周方向溝からタイヤ赤道面側に向けて形成されていること、を特徴とするものである。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
先ず、トレッドに、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝を配置したので、基本的な排水性、ドライ、ウエット走行時の直進安定性が確保される。
また、タイヤ赤道面に対して傾斜したラグ溝を、最外側周方向溝からタイヤ赤道面側へ向けて複数配置することにより、スタッドレスタイヤより高い排水性能を発揮することができる。さらに騒音を抑制することができる。
また、ラグ溝によって区画された区画陸部には、弧状の連通溝が形成されているので、区画陸部にタイヤ周方向成分及びタイヤ幅方向成分の双方を備えるエッジ部分が構成され、雪上での、コーナリング性能、ブレーキ性能、及びトラクション性能を高めることができる。また、連通溝は弧状とされているので、直線状の場合と比較して、長い連通溝を形成することができ、雪上での、コーナリング性能、ブレーキ性能、及びトラクション性能を、より高めることができる。
また、上記の段差部を構成することにより、ラグ溝での排水性を確保しつつ、区画陸部の剛性を向上させて倒れを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記連通溝の深さが、前記ラグ溝の深さよりも浅いことを特徴とする。
このように、連通溝の深さをラグ溝の深さよりも浅くすることにより、区画陸部の剛性を確保しつつ、エッジを形成することができる。
請求項3に記載の発明は、前記ラグ溝が、タイヤ赤道面に対する角度が20°〜60°で傾斜していること、を特徴とする。
ラグ溝のタイヤ周方向に対する角度が20度未満になると、区画陸部がタイヤ周方向に長くなるため、運動性能の悪化が懸念される。一方、ラグ溝のタイヤ周方向に対する角度が60度を超えると、排水性能に対するメリットが無くなる。したがって、ラグ溝は、タイヤ周方向に対する角度が20°〜60°の範囲内で傾斜していることが好ましい。
以上説明したように、請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、雪上での、ブレーキ性能、及びトラクション性能を高めることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、区画陸部の剛性を確保しつつ、タイヤ幅方向のエッジを形成することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、運動性能の悪化を抑制しつつ、排水性を確保することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大斜視図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大斜視図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのラグ溝の断面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤの第1周方向溝の断面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤの第2周方向溝の断面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大斜視図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤの第3周方向溝の断面図である。 本実施形態の変形例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
以下、図面にしたがって、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10について説明する。
図1には、空気入りタイヤ10のトレッド12が示されている。なお、トレッド12の接地端12Eは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(日本自動車タイヤ協会規格、2009年度版)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのものである。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10は、タイヤ赤道面CLを挟んで左右非対称のパターン形状とされており、図面左側が車両装着時の内側(矢印INで表示)、図面右側が車両装着時の外側(矢印OUTで表示)となるように装着されることが好ましい。なお、必ずしも前述の方向性をもって装着する必要はなく、実施形態のIN−OUTを逆に装着してもよいし、前後方向を逆に装着してもよい。
本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向に沿って延びる複数(本実施形態では3本)の周方向溝である、第1周方向溝14、第2周方向溝16、及び、第3周方向溝18が、形成されている。
第1周方向溝14は、タイヤ赤道面CLの一方側(車両装着時の外側)に配置され、第2周方向溝16及び第3周方向溝18は、タイヤ赤道面CLの他方側(車両装着時の内側)に配置されている。また、第2周方向溝16は第3周方向溝18よりもタイヤ赤道面CL側に配置されている。第1周方向溝14は、OUT側の最外側の周方向溝であり、第3周方向溝は、IN側の最外側の周方向溝である。
第1周方向溝14と第2周方向溝16との間には、陸部20が構成されている。陸部20には、第1周方向溝14と第2周方向溝16とを横断するように、ラグ溝30が周方向に複数構成されている。ラグ溝30は、第1周方向溝14から第2周方向溝16へ向けて左下がりに傾斜して延出されている。
図3にも示すように、ラグ溝30は、第2周方向溝16側が、第1周方向溝14側よりも溝底の浅い浅溝30Aとされている。本実施形態では、浅溝30Aは、タイヤ赤道面CLよりも第2周方向溝16側に配置されている。ラグ溝30は、第1周方向溝14側から第2周方向溝16側に向けて溝幅が徐々に広くなるように構成されている。また、ラグ溝30は、図の左上側がわずかに膨出する湾曲形状とされている。
なお、ラグ溝30のタイヤ赤道面CLに対する角度は、20°〜60°の範囲内とされている。角度が20度未満になると、後述する区画陸部22がタイヤ周方向に長くなるため、運動性能の悪化が懸念される。一方、ラグ溝30のタイヤ周方向に対する角度が60度を超えると、排水性能に対するメリットが無くなる。そこで、ラグ溝30のタイヤ赤道面CLに対する角度は、20°〜60°の範囲内とすることが好ましい。
隣り合うラグ溝30の間には、区画陸部22が構成されている。区画陸部22の角部24は、角部26よりも鋭角となっている。
図2にも示すように、区画陸部22の角部24側には、ラグ溝30に面して段差部40が形成されている。段差部40は、図5に示すように、ラグ溝30の溝底から立ち上がり、区画陸部22のタイヤ径方向最外面よりも低く段差を持った段差面42を有している。段差部40は、区画陸部22の第1周方向溝14側端部から浅溝30Aにかけて形成されている。
段差部40の、ラグ溝30への張出幅W1は、ラグ溝30の溝幅平均の10%〜50%であることが好ましい。段差部40のラグ溝30への張出幅が10%未満では、区画陸部22の剛性に対するメリットが無くなる。また、50%超では、ラグ溝30での排水性能に対するメリットが無くなる。したがって、段差部40のラグ溝30への張出幅は、ラグ溝30の溝幅平均の10%〜50%であることが好ましい。
また、段差部40のラグ溝30の溝底からの高さH1は、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さH0の30%〜70%であることが好ましい。ラグ溝30の溝底からの高さが、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さの30%未満では、区画陸部22の倒れを有効に抑制することができない。また、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さの70%超では、ラグ溝30での排水性能に対するメリットが無くなる。したがって、段差部40のラグ溝30の溝底からの高さH1は、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さH0の30%〜70%であることが好ましい。
なお、本実施形態では、図3示すように、段差部40の段差面42と浅溝30Aの溝底とは、面一とされている。
区画陸部22には、隣り合うラグ溝30を連結する区画浅溝34、36が構成されている。区画浅溝34、36は、蹴り出し方向に凸となる弧状とされ、互いに略平行に離間して配置されている。区画浅溝34、36は、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さよりも浅く、溝底が段差面42と面一とされている。
区画浅溝34、36により、区画陸部22は、IN側から順に、第1ブロック22A、第2ブロック22B、及び第3ブロック22Cに区画されている。第1ブロック22Aには、2本のサイプ38A−1、38A−2が構成され、第2ブロック22Bには1本のサイプ38Bが構成され、第3ブロック22Cには1本のサイプ38Cが構成されている。サイプ38A−1、38A−2、38B、38Cは、区画浅溝34、36と略平行に、かつ、区画浅溝34、36と同様に蹴り出し方向に凸となる弧状とされている。
サイプ38A−1は、第2周方向溝16とラグ溝30とを連結するように配置されている。サイプ38A−2、38Bは、隣接するラグ溝30間を連結するように配置されている。サイプ38Cは、ラグ溝30と第1周方向溝14とを連結するように配置されている。
区画浅溝34、36とラグ溝30との間に構成される鋭角部35、37は、面取りされている。また、ラグ溝30と第2周方向溝16との間に構成される鋭角部39についても、面取りされている。
区画陸部22の角部24側には、第1周方向溝14に突出する第1突部46が形成されている。第1突部46は、図4に示すように、段差面42の高さから第1周方向溝14の溝底へ向かって傾斜する傾斜面48を有している。傾斜面48は、蹴り出し側が段差面42からの延長上に形成され、踏み込み側が区画陸部22の第1周方向溝14側の壁面がら突出するように形成されている。第1突部46は、図6に示すように、タイヤ周方向からみて三角形状とされている。
また、第1突部46は、踏面側から見て、タイヤ赤道面CLに対して、ラグ溝30と同方向に傾斜している。したがって、タイヤ幅方向のみでなくタイヤ周方向にも張出成分を有しており、雪上でのブレーキング性能、トラクション性能の向上のみならず、コーナリング性能も向上させることができる。
第1突部46の区画陸部22の壁面側の溝底からの高さH2は、第1周方向溝14の溝深さH5の30%〜70%であることが好ましい。第1突部46の高さH2が、第1周方向溝14の溝深さH5の30%未満では、効果的に雪上性能を向上させることができない。また、第1周方向溝14の溝深さH5の70%超では、効率的に排水性と雪上性能を両立できない。したがって、第1突部46の区画陸部22側の溝底からの高さH2は、第1周方向溝14の溝深さH5の30%〜70%であることが好ましいとしている。
また、第1突部46の第1周方向溝14への張出幅W2は、第1周方向溝14の溝幅W5の10%〜50%であることが好ましい。第1突部46の張出幅W2が、第1周方向溝14の溝幅W5の10%未満では、効果的に雪上性能を向上させることができない。また、第1周方向溝14の溝幅W5の50%超では、効率的に排水性と雪上性能を両立できない。したがって、第1突部46の第1周方向溝14への張出幅W2は、第1周方向溝14の溝幅W5の10%〜50%であることが好ましい。
第2周方向溝16と第3周方向溝18との間には、第2陸部50が構成されている。第2陸部50は、陸部20よりもタイヤ幅方向が狭幅とされている。第2陸部50のタイヤ幅方向の中央には、吸音空洞部52が構成されている。吸音空洞部52は、タイヤ周方向に沿った長尺の溝とされている。吸音空洞部52は、吸音浅溝54と連通されている。吸音浅溝54は、一端部が吸音空洞52の踏み込み側の端部と連通され、他端部が第2周方向溝16と連通されている。吸音浅溝54は、第2周方向溝16側が蹴り出し側に配置されるようにタイヤ赤道面CLに対して傾斜している。
第2陸部50の吸音空洞部52を挟んで吸音浅溝54と逆側には、サイプ56が構成されている。サイプ56は、一端部が第3周方向溝18と連通され、他端部は吸音空洞部52の蹴り出し側の端部付近に至るように構成されている。サイプ56は、第3周方向溝18側が踏み込み側に配置されるように吸音浅溝54と同方向にタイヤ赤道面CLに対して傾斜している。サイプ56は、吸音空洞部52とは非連通とされている。吸音空洞部52の容積と、吸音浅溝54の断面積及び長さは、ヘルムホルツ共鳴理論式に基づいて、走行時における所定の騒音周波数に対応するように設定され、当該周波数の騒音を軽減することができるようになっている。
第2陸部50の吸音浅溝54と第2周方向溝16とが交差する部分には、角部51が形成されている。角部51には、第2周方向溝16に突出する第2突部58が形成されている。角部51は鋭角とされており、面取りされている。
第2突部58は、図8及び図9に示すように、第2陸部50の第2周方向溝16側の壁面の中間部から第2周方向溝16の溝底へ向かって傾斜する傾斜面59を有している。第2突部58は、吸音浅溝54と同方向で延出され、タイヤ赤道面CLに対して傾斜している。第2突部58は、図8に示すように、タイヤ周方向からみて三角形状とされている。
また、第2突部58は、踏面側から見て、タイヤ赤道面CLに対して、吸音浅溝54と同方向に傾斜している。したがって、タイヤ幅方向のみでなくタイヤ周方向にも張出成分を有しており、雪上でのブレーキング性能、トラクション性能の向上のみならず、コーナリング性能も向上させることができる。
第2突部58の第2陸部50の壁面側の溝底からの高さH3は、第2周方向溝16の溝深さH6の30%〜70%であることが好ましい。第2突部58の高さH3が、第2周方向溝16の溝深さH6の30%未満では、効果的に雪上性能を向上させることができない。また、第2周方向溝16の溝深さH6の70%超では、効率的に排水性と雪上性能を両立できない。したがって、第2突部58の第2陸部50の壁面側の溝底からの高さH3は、第2周方向溝16の溝深さH6の30%〜70%であることが好ましい。
また、第2突部58の第2周方向溝16への張出幅W3は、第2周方向溝16の溝幅W6の10%〜50%であることが好ましい。第2突部58の張出幅W3が、第2周方向溝16の溝幅W6の10%未満では、効果的に雪上性能を向上させることができない。また、第2周方向溝16の溝幅W6の50%超では、効率的に排水性と雪上性能を両立できない。したがって、第2突部58の第2周方向溝16への張出幅W3は、第2周方向溝16の溝幅W6の10%〜50%としている。
第3周方向溝18のショルダー側には、イン側ショルダー陸部60が構成されている。イン側ショルダー陸部60のタイヤ幅方向中央部には、タイヤ周方向に連続するサイプ62が構成されている。サイプ62と第3周方向溝18との間には、サイプ64が構成されている。サイプ64は、サイプ62及び第3周方向溝18と連通され、第2陸部50のサイプ56と略平行方向に配置されている。また、サイプ64は、第3周方向溝18側の端部がサイプ56の第3周方向溝18側の端部と対応する位置に配置されている。
イン側ショルダー陸部60のサイプ64と第3周方向溝18とが交差する部分には、角部61が構成されている。角部61には、第3周方向溝18に突出する第3突部66が形成されている。角部61は鋭角とされており、面取りされている。第3突部66は、図9及び図10に示すように、イン側ショルダー陸部60の第3周方向溝18側の壁面の中間部から第3周方向溝18の溝底へ向かって傾斜する傾斜面68を有している。第3突部66は、サイプ64と同方向で延出され、タイヤ赤道面CLに対して傾斜している。第3突部66は、図10に示すように、タイヤ周方向からみて三角形状とされている。
また、第3突部66は、踏面側から見て、タイヤ赤道面CLに対して、サイプ64と同方向に傾斜している。したがって、タイヤ幅方向のみでなくタイヤ周方向にも張出成分を有しており、雪上でのブレーキング性能、トラクション性能の向上のみならず、コーナリング性能も向上させることができる。
サイプ62よりもショルダー側には、端部浅溝63が構成されている。端部浅溝63は、タイヤ幅方向に延びるように配置されている。隣り合う端部浅溝63の間には、2本のサイプ65、67が構成されている。サイプ65、67は、タイヤ周方向に配置されるサイプ69で連結されている。
第3突部66のイン側ショルダー陸部60の壁面側の溝底からの高さH3は、第3周方向溝18の溝深さH7の30%〜70%であることが好ましい。第3突部66の高さH4が、第3周方向溝18の溝深さH7の30%未満では、効果的に雪上性能を向上させることができない。また、第3周方向溝18の溝深さH7の70%超では、効率的に排水性と雪上性能を両立できない。したがって、第3突部66のイン側ショルダー陸部60の壁面側の溝底からの高さH4は、第3周方向溝18の溝深さH7の30%〜70%であることが好ましい。
また、第3突部66の第3周方向溝18への張出幅W4は、第3周方向溝18の溝幅W7の10%〜50%であることが好ましい。第3突部66の張出幅W4が、第3周方向溝18の溝幅W7の10%未満では、効果的に雪上性能を向上させることができない。また、第3周方向溝18の溝幅W7の50%超では、効率的に排水性と雪上性能を両立できない。したがって、第3突部66の第3周方向溝18への張出幅W4は、第3周方向溝18の溝幅W7の10%〜50%であることが好ましい。
第1周方向溝14のショルダー側には、アウト側ショルダー陸部70が構成されている。アウト側ショルダー陸部70のタイヤ幅方向中央部には、タイヤ周方向に連続するサイプ72、74が離間して構成されている。
サイプ72よりも僅かに第1周方向溝14側からショルダー側に向かって、端部浅溝73が構成されている。端部浅溝73は、タイヤ幅方向に延びるように配置されている。隣り合う端部浅溝73の間には、サイプ75が構成されている。
サイプ72と第1周方向溝14との間には、サイプ76、77が構成されている。サイプ76は、端部浅溝73の延長上に、端部浅溝73と同方向に構成されている。サイプ77は、一端部がサイプ75の端部及びサイプ72と連通され、他端部が第1周方向溝14と連通され、ラグ溝30と略平行方向に配置されている。
アウト側ショルダー陸部70の第1周方向溝14側には、ラグ溝30に対応する位置に切欠部79が構成されている。
(作用)
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ10では、トレッド12に、タイヤ周方向に沿って延びる第1周方向溝14、第2周方向溝16、及び第3周方向溝18の3本の周方向溝を配置したので、基本的な排水性、ドライ、ウエット走行時の直進安定性が確保される。
そして、トレッド12に、タイヤ周方向に対する角度が20°〜60°で傾斜するラグ溝30が配置されているので、従来のオールシーズンタイヤよりも高い排水性能を発揮することができる。さらに騒音を抑制することができる。
また、ラグ溝30は、第1周方向溝14に向けて溝幅が広くなるように構成されているので、第1周方向溝14へ向かっての排水性を高めることができる。
また、ラグ溝30は、第1周方向溝14側に向かってタイヤ赤道面に対する傾斜角度が漸増する方向に湾曲されているので、ラグ溝を直線状とした場合と比較して、ラグ溝30から第1周方向溝14へ向かっての距離を短縮でき、排水性を高めることができる。
また、区画陸部22には、角部24側にラグ溝30に面して段差部40が形成されているので、ラグ溝30での排水性を確保しつつ、区画陸部22の剛性を向上させて倒れを抑制することができる。
なお、本実施形態では、角部24側にのみ段差部40を形成したが、区画陸部22の踏み込み側の端辺にも、段差部40と同様の構成の段差部を形成してもよい。
また、ラグ溝30の第2周方向溝16側を、第1周方向溝14側よりも溝底の浅い浅溝30Aとすることにより、トレッド12のタイヤ赤道面CLに近い部分(接地圧の高い部分)の強度を高めて、有効に区画陸部22の強度を高くすることができる。
また、本実施形態では、区画陸部22に区画浅溝34、36が構成されているので、雪上での、コーナリング性能、ブレーキ性能、及びトラクション性能を高めることができる。また、区画浅溝34、36は弧状とされているので、直線状の場合と比較して、長い連通溝を形成することができ、雪上での、コーナリング性能、ブレーキ性能、及びトラクション性能を、より高めることができる。
なお、本実施形態では、区画浅溝34、36は、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さよりも浅い構成としたが、ラグ溝30の第1周方向溝14側の深さと同等の深さとしてもよい。特に、本実施形態のように浅溝とすることにより、区画陸部22の剛性を確保しつつエッジを形成することができる。
また、本実施形態では、タイヤ周方向に沿って延びる第1周方向溝14、第2周方向溝16、及び第3周方向溝18の各々に、第1突部46、第2突部58、及び第3突部66を設けているので、これらの突起がない場合と比較して、雪上でのトラクション性能、ブレーキ性能を向上させることができる。同時に、第1周方向溝14、第2周方向溝16、及び第3周方向溝18の溝ボリュームも確保でき、排水性も確保することができる。
また、第1突部46は、区画陸部22の角部24側に設けられているので、角部24の剛性を補強することができる。
なお、本実施形態では、第1周方向溝14、第2周方向溝16、及び第3周方向溝18の各々に、第1突部46、第2突部58、及び第3突部66を設けているが、いずれか1本、または2本の溝に突部を設けてもよい。
また、本実施形態では、第2陸部50に吸音溝52を構成しているので、より高い騒音抑制効果を得ることができる。
なお、本実施形態の吸音空洞部52に代えて、第2陸部50に、図11に示す吸音空洞部80を構成してもよい。そして、吸音空洞部80の中間部から蹴り出し方向へ延びて第2周方向溝16と連通される溝82を構成してもよい。
前述の実施形態に係る空気入りタイヤ(実施例)と、特許3222953号(比較例)で開示されているトレッドを有する空気入りタイヤについて、雪上性能と操縦安定性能についての評価を行った。雪上性能は、平坦な直線路のテストコースにおいて、車載計器による雪上加速、雪上制動距離を計測した。操縦安定性能は、起伏のある周回路(ドライ)において、テストドライバーによるフィーリング評価により行った。評価は、いずれも比較例を100として指数により評価を行った。数値が高いほど性能がよいことを示している。
なお、タイヤサイズは、いずれも、225/45R17とした。
Figure 0005461233
表1より、雪上性能、操縦安定性能共に、実施例の空気入りタイヤが高い性能を有していることが明らかである。
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 第1周方向溝
16 第2周方向溝
18 第3周方向溝
20 陸部
22 区画陸部
30 ラグ溝
30A 浅溝
34 区画浅溝
36 区画浅溝
40 段差部
46 第1突部
48 傾斜面
50 第2陸部
52 吸音空洞部
58 第2突部
66 第3突部

Claims (3)

  1. トレッドに設けられ、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、
    タイヤ幅方向の一方の最外側に配置された最外側周方向溝、及び、該最外側周方向溝と隣り合う第2周方向溝との間に構成される陸部と、
    前記最外側周方向溝からタイヤ赤道面側に向けて延び、かつタイヤ赤道面に対して傾斜してタイヤ周方向に間隔をあけて配置される複数のラグ溝と、を備え、
    前記ラグ溝によって前記陸部がタイヤ周方向に区画される区画陸部には、タイヤ周方向に隣り合う前記ラグ溝間を連通させる、弧状の連通溝が形成され、
    前記ラグ溝によって前記陸部がタイヤ周方向に区画される区画陸部の前記最外側周方向溝側の角部が鋭角となる側には、前記ラグ溝に面して、前記ラグ溝の溝底から立ち上がり前記区画陸部の踏面よりも低い段差面を有する段差部が、前記最外側周方向溝からタイヤ赤道面側に向けて形成されていること、を特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記連通溝の深さは、前記ラグ溝の深さよりも浅いことを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ラグ溝は、タイヤ赤道面に対する角度が20°〜60°で傾斜していること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
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