JP5460460B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンやモータ等の動力源から、第1入力軸および第2入力軸を有するトランスミッションへと、動力を伝達するためのクラッチ装置に関する。
車両の変速を自動的に行う手段として自動変速機(AT)が知られている。近年のATは、例えばトルクコンバータ、複数の遊星ギヤおよびクラッチを組み合わせたものが主流となっている。しかし、ATたとえばトルクコンバータは、流体を介して動力を伝達するので、入力側と出力側とを機械的に直接連結しトルクを伝達する手動変速機(MT)に比べて、動力伝達効率が低下する。したがって、ATは、ドライバーの労力が軽減されるという利点を有している反面、車両の燃費が低下するという欠点を有している。そこで、近年では、MTの伝達効率を確保しつつクラッチ操作を不要とすることを目的とした自動変速機(AMT)が、提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この自動変速機では、MTのクラッチ操作およびトランスミッションの変速操作を自動化することができ、従来のMTと同様の伝達効率を確保しつつ、クラッチ操作を不要とすることができる
特開2002−174262号公報
特許文献1に記載のクラッチ装置は、主に、一対のフライホイールを含むカバー部材、一対のフライホイールの間に配置された一対のプレッシャープレート、およびそれぞれが一対のプレッシャープレートそれぞれによって押圧される一対のクラッチディスクを有している。このようなデュアルタイプのクラッチ装置は、トランスミッションに動力を伝達するためのシャフトを介して、エンジンからの動力をトランスミッションへと伝達する。
ここでは、トランスミッションに動力を伝達するためのシャフトは、インナーシャフトとアウターシャフトとから構成されている。この場合、クラッチ装置が、主にインナーシャフトに支持された状態において、2本のシャフトとともに同軸周りに回転することによって、エンジンからの動力をトランスミッションへと伝達する。
このように、従来のデュアルタイプのクラッチ装置は、主にインナーシャフトによって自重が支持されている。この状態において、動力がインナーシャフトへと伝達されると、このインナーシャフトには、自重に加えてスラスト力をも伝達される。しかしながら、インナーシャフトは、構成上、軸径が小さくならざるを得ないので、このインナーシャフトによってクラッチ装置の自重およびスラスト力を支持した状態で、インナーシャフトが回転すると、この回転時に共振等が生じてしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、エンジンからトランスミッションへと動力を安定的に伝達することができるクラッチ装置を、提供することにある。
請求項1に係るクラッチ装置は、エンジンから、第1入力軸および第1入力軸より大径の第2入力軸を有するトランスミッションへと、動力を伝達するためのクラッチ装置である。
このクラッチ装置は、入力回転体と、第1プレッシャプレートと、第2プレッシャプレートと、第1クラッチディスク組立体と、第2クラッチディスク組立体と、回転支持機構と、支持機構と、軸移動規制機構とを備えている。入力回転体は、第1円板部と、第1円板部と空間を隔てて配置された第2円板部とを、有している。回転支持機構は、第2入力軸と入力回転体との間に設けられ、入力回転体を第1入力軸および第2入力軸に対して回転可能に支持している。第1プレッシャプレートは、入力回転体内に配置され、第1円板部に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第2プレッシャプレートは、入力回転体内に配置され、第2円板部に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。
第1クラッチディスク組立体は、第1円板部と第1プレッシャプレートとの間に配置された第1摩擦部を有している。第2クラッチディスク組立体は、第2円板部と第2プレッシャプレートとの間に配置された第2摩擦部を有している。支持機構は、第1クラッチディスク組立体を第1入力軸に連結し支持する第1支持部材と、第1支持部材を第1入力軸に位置決めする位置決め部材とを有している。軸移動規制機構は、回転支持機構および第2クラッチディスク組立体を第2入力軸に連結し支持する第2支持部材と、回転支持機構のエンジン側への軸移動を規制する軸移動規制部材とを、有している。ここで、軸移動規制部材は、第2入力軸に形成された段差部との間で、第2支持部材を挟持することによって、第2支持部材のエンジン側への軸移動を規制する。
たとえば、車両を奇数速で発進させる場合、第1プレッシャープレートを第1円板部の方向に移動することによって、エンジンの動力が、第1クラッチディスク組立体および支持機構を介して、第1円板部から第1入力軸へと伝達される。一方で、車両を偶数速で発進させる場合、第2プレッシャープレートを第2円板部の方向に移動することによって、エンジンの動力は、第2クラッチディスク組立体を介して、第2円板部から第2入力軸へと伝達される。
また、上記のように、エンジンの動力が、第1入力軸および第2入力軸のいずれか一方に伝達される場合には、第1プレッシャープレート又は第2プレッシャープレートを押圧するための反力としてのスラスト力が、発生する。このスラスト力は、エンジン側への軸移動が規制された回転支持機構に入力され、第2入力軸へと伝達される。詳細には、ここでは、軸移動規制機構が、回転支持機構のエンジン側への軸移動を規制しているので、このスラスト力は、軸移動規制機構を介して、第2入力軸へと伝達される。
このように、本発明では、軸移動規制機構によって、エンジンからトランスミッションへと動力を伝達するときに発生するスラスト力を、第1入力軸より大径の第2入力軸に伝達することができる。このように、本発明では、上記のスラスト力を、第1入力軸より剛性の高い第2入力軸において受けることができるので、エンジンからトランスミッションへと動力を安定的に伝達することができる。
また、従来では、アッセンブリとして組み立てられたクラッチ装置を、第1入力軸および第2入力軸に装着する場合、第1クラッチディスク組立体が、第2クラッチディスク組立体よりエンジン側に位置しているので、クラッチ装置の軸方向の移動を規制する位置決めは、第1クラッチディスク組立体の内周部をエンジン側に突出した第1入力軸の先端側において行う必要があった。すなわち、従来の構成では、上記のスラスト力を、第1入力軸に伝達することはできたとしても、第2入力軸に伝達することはできなかった。しかしながら、本発明では、第2クラッチディスク組立体の軸移動規制機構によって、回転支持機構のエンジン側への移動を規制した上で、支持機構の第1支持部材および位置決め部材によって第1クラッチディスク組立体を第1入力軸に位置決めすることができる。このように、本発明は、上記のスラスト力を第2入力軸に伝達可能な構成、およびクラッチ装置を第1入力軸および第2入力軸に容易に装着可能な構成を有している。
また、この場合、第2支持部材を、軸移動規制部材と第2入力軸の段差部との間で挟持することによって、第2支持部材のエンジン側への軸移動が、規制される。これにより、回転支持機構に入力される上記のスラスト力を、第1入力軸より剛性の高い第2入力軸に確実に伝達することができる。すなわち、エンジンからトランスミッションへと動力を安定的に伝達することができる。
請求項に係るクラッチ装置では、請求項1に記載のクラッチ装置において、第1支持部材が、第1入力軸を挿通可能な装着孔を有している。第1入力軸の外周側および第1支持部材の外周側には、スプライン軸が形成されている。第1クラッチディスク組立体の内周側および第1支持部材の内周側には、スプライン溝が形成されている。ここでは、第1入力軸の外周側のスプライン軸に、第1支持部材の内周側のスプライン溝が嵌合され、第1クラッチディスク組立体の内周側のスプライン溝に、第1支持部材の外周側のスプライン軸が嵌合される。これによって、第1支持部材が、第1クラッチディスク組立体と第1入力軸との間において第1入力軸に対して回転不能に装着される。
この場合、第1入力軸の外周側のスプライン軸に、第1支持部材の内周側のスプライン溝を嵌合し、第1クラッチディスク組立体の内周側のスプライン溝に、第1支持部材の外周側のスプライン軸を嵌合することによって、第1支持部材が、第1クラッチディスク組立体と第1入力軸との間において第1入力軸に対して回転不能に装着されている。これにより、第1支持部材が第1クラッチディスク組立体と別体であっても、エンジンからの動力を、第1クラッチディスク組立体から第1入力軸へと確実に伝達することができる。
請求項に係るクラッチ装置では、請求項1又は2に記載のクラッチ装置において、位置決め部材が、第1入力軸に形成された段差部との間で、第1支持部材を挟持することによって、第1入力軸に対して第1支持部材を位置決めされている。
この場合、位置決め部材が、第1入力軸に形成された段差部との間で、第1支持部材を挟持しているので、第1支持部材が第1クラッチディスク組立体と別体であっても、第1入力軸に対して第1支持部材を確実に位置決めする。これにより、エンジンからの動力を、第1クラッチディスク組立体から第1入力軸へと確実に伝達することができる。
請求項に係るクラッチ装置では、請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置において、第1入力軸の外周部には、雄ネジ部が形成されている。位置決め部材は、内周面に雌ネジ部を有する締付部材である。第1入力軸の雄ネジ部に締付部材の雌ネジ部を螺合することによって、第1支持部材は第1入力軸に位置決めされている。
この場合、第1支持部材を第1入力軸に装着した状態において、第1入力軸の雄ネジ部に締付部材の雌ネジ部を螺合することによって、第1支持部材が第1入力軸に位置決めされる。これにより、エンジンからの動力を、第1クラッチディスク組立体から第1入力軸へと確実に伝達することができる。
請求項に係るクラッチ装置では、請求項に記載のクラッチ装置において、第1入力軸の外周部には、先端部と雄ネジ部との間に、凹部が形成されている。締付部材には、緩みを防止するための突出部が、形成されている。第1入力軸の凹部に、締付部材の突出部を嵌合することによって、第1入力軸に対する締付部材の回転が規制されている。
この場合、第1入力軸の外周部の凹部に、締付部材の突出部を嵌合することによって、第1入力軸に対する締付部材の回転が規制されるので、第1入力軸に締め付け装着された締付部材の緩みを、確実に防止することができる。これにより、エンジンからの動力を、第1クラッチディスク組立体から第1入力軸へと確実に伝達することができる。
請求項に係るクラッチ装置では、請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置において、第1入力軸の外周部には、環状の溝部が形成されている。第1入力軸の溝部に位置決め部材を嵌合することによって、第1支持部材は第1入力軸に位置決めされる。
この場合、第1支持部材を第1入力軸に装着した状態において、第1入力軸の溝部に位置決め部材を嵌合することによって、第1支持部材が第1入力軸に位置決めされる。これにより、エンジンからの動力を、第1クラッチディスク組立体から第1入力軸へと確実に伝達することができる。
本発明では、軸移動規制機構によって、エンジンからトランスミッションへと動力を伝達するときに発生するスラスト力を、第1入力軸より大径の第2入力軸に伝達することができる。このように、本発明では、上記のスラスト力を、第1入力軸より剛性の高い第2入力軸において受けることができるので、エンジンからトランスミッションへと動力を安定的に伝達することができる。
また、本発明では、第2クラッチディスク組立体の軸移動規制機構によって、回転支持機構のエンジン側への移動を規制した上で、支持機構の第1支持部材および位置決め部材によって第1クラッチディスク組立体を第1入力軸に位置決めすることができる。このように、本発明は、上記のスラスト力を第2入力軸に伝達可能な構成、およびクラッチ装置を第1入力軸および第2入力軸に容易に装着可能な構成を有している。
第1実施形態としてのクラッチ装置の断面図(装着後) 第1実施形態としてのクラッチ装置の断面図(装着前) 第2実施形態としてのクラッチ装置の断面図(装着後) 第2実施形態としてのクラッチ装置の断面図(装着前)
〔第1実施形態〕
<クラッチ装置の全体構成>
図1および図2に示すように、本クラッチ装置1は、エンジンから、トランスミッションの第1入力軸91および第2入力軸92に動力を伝達するための装置であって、入力回転体10と、第1プレッシャプレート39と、第2プレッシャプレート49と、第1クラッチディスク組立体5と、第2クラッチディスク組立体6と、駆動機構7と、回転支持機構11と、軸移動規制機構12と、支持機構13とを、備えている。入力回転体10、第1プレッシャプレート39、第1クラッチディスク組立体5、回転支持機構11の第1回転支持機構211、支持機構13、および駆動機構7の第1駆動機構7Aにより、第1クラッチC1が構成されている。入力回転体10、第2プレッシャプレート49、第2クラッチディスク組立体6、回転支持機構11の第2回転支持機構111、および駆動機構7の第2駆動機構7Bにより第2クラッチC2が構成されている。第1クラッチC1および第2クラッチC2は、いわゆるノーマルオープンタイプのクラッチである。第1クラッチC1が第1速、第3速および第5速において動力を伝達し、第2クラッチC2が第2速および第4速において動力を伝達する。
第1入力軸91には、段差部91a、雄ネジ部91b、スプライン軸91c、および緩み止め凹部91dが、形成されている。スプライン軸91cは、第1入力軸91の外周面において軸方向に形成されている。段差部91aは、スプライン軸91cのトランスミッション側において、スプライン軸91cの外周に形成されている。雄ネジ部91bは、第1入力軸91の先端側の外周面に形成されている。詳細には、雄ネジ部91bは、スプライン軸91cよりもエンジン側において、スプライン軸91cの外周面に形成されている。緩み止め凹部91dは、第1入力軸91の先端部に形成されている。
第2入力軸92の先端側の外周面には、スプライン軸92b、溝部92a、および段差部92cが、形成されている。スプライン軸92bは、第2入力軸92の外周面において軸方向に形成されている。溝部92aは、スプライン軸92bのエンジン側において、スプライン軸92bの外周に形成されている。段差部92cは、スプライン軸92bのトランスミッション側において、スプライン軸92bの外周に形成されている。
・入力回転体
入力回転体10は、エンジンから動力が伝達される部材であり、フレキシブルプレート93を介して、クランクシャフト99に連結されている。フレキシブルプレート93の内周部はボルトによりクランクシャフト99に固定されており、フレキシブルプレート93の外周部はボルト(図示しない)により入力回転体10に固定されている。クランクシャフト99の内周部にはベアリングが固定されており、このベアリングにより第1入力軸91の先端が回転可能に支持されている。
入力回転体10は、主に、第1フライホイール3(第1円板部)と、第2フライホイール4(第2円板部)と、中間プレート38とを有している。中間プレート38は、第1フライホイール3と第2フライホイール4との間に挟み込まれており、第1フライホイール3および第2フライホイール4と一体回転可能になっている。後述する第1プレッシャプレート39は、図示しない第1ストラッププレートを介して、中間プレート38に一体回転可能且つ軸方向に弾性的に連結されている。後述する第2プレッシャプレート49は、図示しない第2ストラッププレートを介して、中間プレート38に一体回転可能且つ軸方向に弾性的に連結されている。
・第1プレッシャプレート
第1プレッシャプレート39は、入力回転体10内に配置されており、第1フライホイール3に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第1プレッシャプレート39は、第1フライホイール3と軸方向に対向して配置されている。第1プレッシャプレート39には、径方向外方に突出した第1支持部39aが、形成されている。第1支持部39aは、円周方向に、所定の間隔を隔てて配置されている。この第1支持部39aにおいて、第1プレッシャープレート39は、第1駆動機構7Aの第1駆動支持部材78に連結されている。なお、第1プレッシャープレート39には、第1支持部39aとは異なる位置において、円周方向に所定の間隔を隔てて、第1突出部(図示しない)が設けられている。この第1突出部において、第1ストラッププレートは、第1プレッシャープレート39に固定されている。
・第2プレッシャプレート
第2プレッシャプレート49は、入力回転体10内に配置されており、第2フライホイール4に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第2プレッシャプレート49は、第2フライホイール4と軸方向に対向して配置されている。第2プレッシャプレート49には、径方向外方に突出した第2支持部49aが、形成されている。第2支持部49aは、円周方向に、所定の間隔を隔てて配置されている。この第2支持部49aにおいて、第2プレッシャープレート49は、第2駆動機構7Bの第2駆動支持部材79に連結されている。なお、第2プレッシャープレート49には、第2支持部49aとは異なる位置において、円周方向に所定の間隔を隔てて、第2突出部(図示しない)が設けられている。この第2突出部において、第2ストラッププレートは、第2プレッシャープレート49に固定されている。
・第1クラッチディスク組立体
第1クラッチディスク組立体5は、入力回転体10から第1入力軸91へ動力を伝達するためのアッセンブリであり、支持機構13たとえば第1支持部材35を介して第1入力軸91に連結されている。第1クラッチディスク組立体5は、第1摩擦部57と、第1入力部材52と、第1ハブ51と、複数の第1スプリング55と、を有している。第1摩擦部57は、第1フライホイール3と第1プレッシャプレート39との軸方向間に配置されている。第1摩擦部57は、入力回転体10および第1プレッシャプレート39と摺動可能に設けられている。第1入力部材52は、第1摩擦部57から動力が伝達される部材であり、第1摩擦部57に連結されている。第1ハブ51の内周面には、支持機構13に連結するためのスプライン溝が、形成されている。第1ハブ51は、第1支持部材35を介して第1入力軸91に連結されている。第1スプリング55は、第1入力部材52により弾性変形可能に支持されており、第1入力部材52と第1ハブ51とを回転方向に弾性的に連結している。
・第2クラッチディスク組立体
第2クラッチディスク組立体6は、入力回転体10から第2入力軸92へ動力を伝達するためのアッセンブリであり、第2入力軸92に連結されている。第2クラッチディスク組立体6は、第2摩擦部67と、第2入力部材62と、第2ハブ61と、複数の第2スプリング65と、を有している。第2摩擦部67は、第2フライホイール4と第2プレッシャプレート49との軸方向間に配置されている。第2摩擦部67は、入力回転体10および第2プレッシャプレート49と摺動可能に設けられている。第2入力部材62は、第2摩擦部67から動力が伝達される部材であり、第2摩擦部67に連結されている。第2ハブ61の内周面には、軸移動規制機構12に連結するためのスプライン溝が、形成されている。第2ハブ61は、軸移動規制機構12を介して第2入力軸92に連結されている。第2スプリング65は、第2入力部材62により弾性変形可能に支持されており、第2入力部材62と第2ハブ61とを回転方向に弾性的に連結している。
・駆動機構
駆動機構7は、第1駆動機構7Aおよび第2駆動機構7Bを有している。第1駆動機構7Aは、第1クラッチC1の動力伝達を操作するための機構であって、第1プレッシャプレート39に軸方向の押し付け力を伝達する。第1駆動機構7Aは、入力回転体10に支持された第1駆動支持部材78と、第1駆動支持部材78が入力回転体10に対して第1フライホイール3側に移動するように第1駆動支持部材78に駆動力を伝達する第1駆動力伝達部71とを、有している。第2駆動機構7Bは、第2クラッチC2の動力伝達を操作するための機構であって、第2プレッシャプレート49に軸方向の押し付け力を伝達する。第2駆動機構7Bは、入力回転体10に支持された第2駆動支持部材79と、第2駆動支持部材79が入力回転体10に対して第2フライホイール4側に移動するように第2駆動支持部材79に駆動力を伝達する第2駆動力伝達部72と、を有している。
・回転支持機構
回転支持機構11は、第1回転支持機構211と、第2回転支持機構111とを有している。第1回転支持機構211は、第1入力軸91と入力回転体10との間に設けられており、入力回転体10を第1入力軸91に対して回転可能に支持する。具体的には、第1回転支持機構211は、第1ベアリング34を有している。第1ベアリング34は、第1フライホイール3と第1入力軸91との間に配置されており、第1フライホイール3を第1入力軸91に対して回転可能に支持している。詳細には、第1ベアリング34は、第1フライホイール3と支持機構13との間に配置されており、第1フライホイール3を第1入力軸91に対して回転可能に支持している。
第2回転支持機構111は、第2入力軸92と入力回転体10との間に設けられており、入力回転体10を第2入力軸92に対して回転可能に支持する。具体的には、第2回転支持機構111は、第2ベアリング44を有している。第2ベアリング44は、第2フライホイール4と第2入力軸92との間に配置されており、第2フライホイール4を第2入力軸92に対して回転可能に支持している。詳細には、第2ベアリング44は、第2フライホイール4と、軸移動規制機構12との間に配置されており、第2フライホイール4を第2入力軸92に対して回転可能に支持している。また、第2ベアリング44は、第2フライホイール4に装着されている。具体的には、第2ベアリング44にスナップリング20を装着した状態において、第2ベアリング44を第2フライホイール4に対してトランスミッション側へと圧入することによって、第2ベアリング44が第2フライホイール4に装着される。また、第2ベアリング44は、第2支持部材45のスプライン軸のトランスミッション側の端部すなわち機構規制部45bに当接することによって、第2回転支持機構111のエンジン側への移動が規制されている。
・軸移動規制機構
軸移動規制機構12は、第2入力軸92と、回転支持機構11たとえば第2回転支持機構111との間において第2入力軸92に対して回転不能に設けられ、第2回転支持機構111のエンジン側への軸移動を規制する。軸移動規制機構12は、第2支持部材45と、軸移動規制部材46とを有している。第2支持部材45は、第2入力軸92と第2回転支持機構111との間において、第2回転支持機構111を支持している。また、第2支持部材45は、第2入力軸92と第2クラッチディスク組立体6との間において、第2クラッチディスク組立体6を支持している。
軸移動規制部材たとえば第2入力軸用のスナップリング46は、第2支持部材45のエンジン側への軸移動を規制している。詳細には、第2入力軸用のスナップリング46は、第2支持部材45のエンジン側において、第2支持部材45と第2入力軸92とに係合し、第2支持部材45のエンジン側への軸移動を規制している。具体的には、スナップリング46は、第2支持部材45のエンジン側の壁部に当接した状態で、第2入力軸92の溝部92aに嵌合される。これにより、第2支持部材45は、スナップリング46と第2入力軸92の段差部92cとの間で挟持され、第2支持部材45のエンジン側への軸移動が規制される。
具体的には、第2支持部材45は、筒状に形成されている。第2支持部材45は、第2クラッチディスク組立体6を支持する第2ディスク支持部45cと、第2回転支持機構111を支持する第2回転支持部45aと、第2回転支持機構111のエンジン側への移動を規制する機構規制部45bとを、有している。第2支持部材45のエンジン側の外周面には、スプライン軸が形成されており、このスプライン軸が、第2ディスク支持部45cに相当する。第2回転支持部45aは、第2支持部材45のトランスミッション側の外周面に形成されており、第2回転支持機構111を装着可能になっている。機構規制部45bは、スプライン軸のトランスミッション側の端部に形成されている。第2支持部材45の内周面には、軸方向にスプライン溝が形成されており、このスプライン溝を、第2入力軸92のスプライン軸に嵌合することによって、第2支持部材45は第2入力軸92に対して回転不能に装着される。
・支持機構
支持機構13は、第1支持部材35と位置決め部材95とを有している。第1支持部材35は、第1入力軸を挿通可能な装着孔を有しており、装着孔の内周面にはスプライン溝が形成されている。そして、第1支持部材35のスプライン溝を、第1入力軸91の外周面に形成されたスプライン軸に嵌合することによって、第1支持部材35は、第1入力軸91に対して回転不能に装着される。
第1支持部材35は、第1クラッチディスク組立体5を支持する第1ディスク支持部35aと、第1回転支持機構211を支持する第1回転支持部35bとを、有している。第1支持部材35のトランスミッション側の外周面には、スプライン軸が形成されており、このスプライン軸が、第1ディスク支持部35aに相当する。第1回転支持部35bは、第1支持部材35のエンジン側の外周面に形成されており、第1回転支持機構211を装着可能になっている。第1ディスク支持部35aのスプライン軸を、第1クラッチディスク組立体5の第1ハブ51に形成されたスプライン溝に嵌合することによって、第1支持部材35が、第1クラッチディスク組立体5に装着される。
位置決め部材95は、内周面に雌ネジ部を有する締付部材たとえばナットである。ナット95には、外方に突出した突出部95aが形成されている。このナット95を、ワッシャーを介して、第1入力軸の雄ネジ部91bに螺合することによって、第1支持部材35は、ナット95と第1入力軸91の段差部91aとの間で挟持され、第1入力軸91に位置決めされる。そして、ナット95を締め付けた状態において、ナット95の突出部95aを、第1入力軸の緩み止め凹部91dに折り曲げ嵌合する。これにより、第1入力軸91に対するナット95の回転が規制され、第1入力軸91に締め付け装着したナット95の緩みを防止することができる。ここで、第1支持部材35が第1入力軸91に位置決めされた状態では、第1支持部材35は、エンジン側の外周面において、第1回転支持機構211の第1ベアリング34を支持している。
<クラッチ装置の入力軸への組み付け及び取り外し>
図2に示すように、支持機構13を除くクラッチ装置1を組み立てた状態において、第2支持部材45のスプライン溝が、第2入力軸92の外周面に形成されたスプライン軸92bに嵌合される。続いて、クラッチ装置1をスプラインに沿ってトランスミッション側へと移動すると、第2支持部材45の第2回転支持部45aのトランスミッション側の壁部が、第2入力軸92に形成された段差部92cに当接する。この状態において、軸移動規制部材である第2入力軸用のスナップリング46が、第2入力軸92の外周面に形成された環状の溝部92aに装着される。これにより、第2支持部材45のエンジン側への軸移動が規制される。すなわち、回転支持機構11のエンジン側への軸移動が、規制される。
続いて、第1支持部材35の内周面のスプライン溝と、第1入力軸91の外周面に形成されたスプライン軸とが、嵌合される。同時に、第1支持部材35における第1ディスク支持部35aのスプライン軸と、第1ハブ51の内周部に形成されたスプライン溝とが、嵌合される。この状態において、第1支持部材35をスプラインに沿ってトランスミッション側へと移動すると、第1支持部材35のトランスミッション側の壁部が、第1入力軸91に形成された段差部91aに当接する。この状態において、ナット95を、ワッシャーを介して、第1入力軸91の雄ネジ部91bに螺合することによって、第1支持部材35は、ナット95と第1入力軸91の段差部91aとの間において、第1入力軸91に位置決めされる。そして、ナット95を締め付けた状態において、ナット95の突出部95aを、第1入力軸91の緩み止め凹部91dに折り曲げ嵌合する。これにより、第1入力軸91に対するナット95の回転が規制され、第1入力軸91に締め付け装着したナット95の緩みを防止することができる。また、第1支持部材35が第1入力軸91に位置決めされた状態では、第1支持部材35の第1回転支持部35bは、第1回転支持機構211の第1ベアリング34を支持している。そして、クランクシャフト99を、フレキシブルプレート93を介して入力回転体10に装着することによって、クラッチ装置1が入力軸91,92に組み付けられる(図1を参照)。
<本クラッチ装置の動作>
クラッチ装置1の動作について説明する。図1に示す状態は、駆動機構7により第1クラッチC1および第2クラッチC2に押付力が付与されていない状態であり、第1クラッチC1および第2クラッチC2で動力伝達が行われていない状態である。この状態では、第1プレッシャプレート39は、図1に示す軸方向位置に保持されており、第2プレッシャプレート49も、図1に示す軸方向位置に保持されている。ここで、エンジンから動力が入力回転体10に伝達されると、入力回転体10、第1プレッシャプレート39、第2プレッシャプレート49および駆動機構7は一体回転する。第1入力軸91が支持部材35を介して第1ベアリング34を支持しており、第1ベアリング34が第1フライホイール3を回転可能に支持している。また、第2入力軸92が軸移動規制機構12を介して第2ベアリング44を支持しており、第2ベアリング44が第2フライホイール4を回転可能に支持している。これにより、入力回転体10の回転が安定する。
例えば、車両が第1速で発進する際、トランスミッションの第1入力軸91側が第1速に切り替えられ、第1駆動機構7Aが第1アクチュエータ(図示せず)によりエンジン側に押される。すると、第1駆動支持部材78および第1プレッシャプレート39がエンジン側に移動する。この結果、第1クラッチディスク組立体5の第1摩擦部57が第1プレッシャプレート39と第1フライホイール3との間に挟み込まれ、第1クラッチディスク組立体5および支持機構13を介して第1入力軸91に動力が伝達される。これらの動作により、車両は第1速で発進を開始する。
第1速から第2速への変速時には、トランスミッションの第2入力軸92側が第2速に切り替えられる。トランスミッションが第2速の状態で、第1クラッチC1の解除とほぼ同時に第2クラッチC2が連結状態に切り替えられる。具体的には、第1駆動機構7Aに付与されている駆動力が解放される。すると、第1駆動機構7Aの状態が図1に示す状態に戻り、第1クラッチC1を介した動力伝達が解除される。
一方で、第2駆動機構7Bが第2アクチュエータ(図示せず)によりエンジン側に押されると、第2駆動支持部材79および第2プレッシャプレート49がトランスミッション側に移動する。この結果、第2クラッチディスク組立体6の第2摩擦部67が第2プレッシャプレート49と第2フライホイール4との間に挟み込まれ、第2クラッチディスク組立体6および軸移動規制機構12を介して第2入力軸92に動力が伝達される。これらの動作により、変速段が第1速から第2速に切り替えられ、車両は第2速で走行を開始する。
第2速から第3速への変速時には、トランスミッションの第1入力軸91側が第3速に切り替えられる。トランスミッションが第3速の状態で、第2クラッチC2の解除とほぼ同時に第1クラッチC1が連結状態に切り替えられる。具体的には、第2駆動機構7Bに付与されている駆動力が解放される。すると、第2駆動機構7Bの状態が図1に示す状態に戻り、第2クラッチC2を介した動力伝達が解除される。
上記の内容をまとめると、本クラッチ装置1では、奇数速での走行時には、動力は、エンジンから、奇数のギアがセットされた第1入力軸91へと伝達される。また、走行時に奇数速から偶数速へと切り換えられる場合、動力がエンジンから第1入力軸91へと伝達されている状態において、偶数のギアが第2入力軸92にセットされる。そして、第1クラッチC1の解除とほぼ同時に、第2クラッチC2が連結状態に切り替えられると、動力が、エンジンから、偶数のギアがセットされた第2入力軸92へと伝達される。さらに、走行時に偶数速から奇数速へと切り換えられる場合、動力がエンジンから第2入力軸92へと伝達されている状態において、奇数のギアが第1入力軸91にセットされる。そして、第2クラッチC2の解除とほぼ同時に、第1クラッチC1が連結状態に切り替えられると、動力が、エンジンから、奇数のギアがセットされた第1入力軸91へと伝達される。
<本クラッチ装置の特徴>
従来では、アッセンブリとして組み立てられたクラッチ装置を、第1入力軸91および第2入力軸92に装着する場合、クラッチ装置の軸方向の移動を規制する位置決めは、エンジン側に突出した第1入力軸91の先端側で行う必要があった。このため、従来のクラッチ装置では、クラッチ装置1に発生するスラスト力は、第2入力軸92より小径の第1入力軸91で受けざるを得なかった。このため、この場合、エンジンからトランスミッションへと動力を伝達するときに、第1入力軸の剛性の低さによる回転共振等が、発生するおそれがあった。
しかしながら、本クラッチ装置1では、回転支持機構11すなわち第2回転支持機構111のエンジン側への軸移動が、軸移動規制機構12によって規制されている。軸移動規制機構12は、第2支持部材45と、第2入力軸用のスナップリング46とを有している。第2支持部材45は、第2入力軸92と第2回転支持機構111との間において、第2回転支持機構111を支持している。そして、第2入力軸用のスナップリング46を、第2支持部材45のエンジン側の壁部に当接させた状態で、第2入力軸92の溝部92aに嵌合することによって、第2支持部材45のエンジン側への軸移動が規制されている。このようにして、軸移動規制機構12は、第2入力軸92と第2回転支持機構111との間において、第2回転支持機構111のエンジン側への軸移動が規制される。
このように、本クラッチ装置1では、第2入力軸92に対する第2回転支持機構111のエンジン側への軸移動が、軸移動規制機構12によって規制されているので、エンジンからトランスミッションへと動力を伝達するときに発生するスラスト力を、第1入力軸91より大径の第2入力軸92に伝達することができる。すなわち、本クラッチ装置1では、クラッチ装置1に発生するスラスト力を、第1入力軸91より剛性の高い第2入力軸92において受けることができるので、エンジンからトランスミッションへと動力を安定的に伝達することができる。また、本クラッチ装置1では、スラスト力を第2入力軸92に伝達できるとともに、本クラッチ装置1を、上記のように、第1入力軸91および第2入力軸92に容易に装着することができる。これにより、クラッチ装置1の組み立て効率を、大幅に向上することができる。
〔第2実施形態〕
<クラッチ装置の全体構成>
図3および図4に示すように、本クラッチ装置101は、エンジンから、トランスミッションの第1入力軸91および第2入力軸92に動力を伝達するための装置であって、入力回転体10と、第1プレッシャプレート39と、第2プレッシャプレート49と、第1クラッチディスク組立体5と、第2クラッチディスク組立体6と、駆動機構7と、回転支持機構11と、軸移動規制機構12と、支持機構13とを、備えている。入力回転体10、第1プレッシャプレート39、第1クラッチディスク組立体5、回転支持機構11の第1回転支持機構211、支持機構13、および駆動機構7の第1駆動機構7Aにより、第1クラッチC1が構成されている。入力回転体10、第2プレッシャプレート49、第2クラッチディスク組立体6、回転支持機構11の第2回転支持機構111、および駆動機構7の第2駆動機構7Bにより第2クラッチC2が構成されている。第1クラッチC1および第2クラッチC2は、いわゆるノーマルオープンタイプのクラッチである。第1クラッチC1が第1速、第3速および第5速において動力を伝達し、第2クラッチC2が第2速および第4速において動力を伝達する。
第1入力軸91には、段差部91a、環状溝91b、およびスプライン軸91cが、形成されている。スプライン軸91cは、第1入力軸91の外周面において軸方向に形成されている。段差部91aは、スプライン軸91cのトランスミッション側において、スプライン軸91cの外周に形成されている。環状溝91bは、スプライン軸91cのエンジン側において外周に形成されている。
第2入力軸92の先端側の外周面には、スプライン軸92b、溝部92a、および段差部92cが、形成されている。スプライン軸92bは、第2入力軸92の外周面において軸方向に形成されている。溝部92aは、スプライン軸92bのエンジン側において外周に形成されている。段差部92cは、スプライン軸92bのトランスミッション側において、スプライン軸92bの外周に形成されている。
ここでは、図3に示した本クラッチ装置101の基本構成は、第1実施形態に示したクラッチ装置1と同じであるため、以下では、第1実施形態と同じ部材については、同じ番号を用いる。
・入力回転体
入力回転体10は、エンジンから動力が伝達される部材であり、クランクシャフト99に連結されている。クランクシャフト99の内周部には、ベアリングが固定されており、このベアリングにより第1入力軸91の先端が、クランクシャフト99に回転可能に支持されている。
入力回転体10は、主に、第1フライホイール3(第1円板部)と、第2フライホイール4(第2円板部)と、中間プレート38と、ダンパー機構15とを、有している。中間プレート38は、第1フライホイール3と第2フライホイール4との間に挟み込まれており、第1フライホイール3および第2フライホイール4と一体回転可能になっている。第1プレッシャプレート39は、図示しない第1ストラッププレートを介して、中間プレート38に一体回転可能且つ軸方向に弾性的に連結されている。第2プレッシャプレート49は、図示しない第2ストラッププレートを介して、中間プレート38に一体回転可能且つ軸方向に弾性的に連結されている。
ダンパー機構15は、エンジン側の回転変動たとえばトルク変動を吸収するための機構である。ダンパー機構15は、第1フライホイール3の外周部において、ボルトを介して一体回転可能に装着されている。ダンパー機構15は、トルク入力部材15aと、複数のスプリング55と、トルク出力部材15bとを有している。トルク入力部材15aは、エンジンからトルクが伝達される部材である。スプリング55は、トルク入力部材15aとトルク出力部材15bとの間で弾性変形可能に支持されている。トルク出力部材15bは、複数のスプリング55に係合しており、第1フライホイール3の外周部において、第1フライホイール3にボルトを介して一体回転可能に装着されている。トルク入力部材15aの内周部は、ボルトによりクランクシャフト99に固定されており、トルク入力部材15aおよびトルク出力部材15bは、複数のスプリング55それぞれを、回転方向に所定の間隔で保持している。トルク入力部材15aが固定されたクランクシャフト99の内周部にはベアリングが固定されており、このベアリングにより第1入力軸91の先端が、クランクシャフト99に対して回転可能に支持されている。
・第1プレッシャプレート
第1プレッシャプレート39は、入力回転体10内に配置されており、第1フライホイール3に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第1プレッシャプレート39は、第1フライホイール3と軸方向に対向して配置されている。第1プレッシャプレート39には、径方向外方に突出した第1支持部39aが、形成されている。第1支持部39aは、円周方向に、所定の間隔を隔てて配置されている。この第1支持部39aにおいて、第1プレッシャープレート39は、第1駆動機構7Aの第1駆動支持部材78(図示しない)に連結されている。なお、第1プレッシャープレート39には、第1支持部39aとは異なる位置において、円周方向に所定の間隔を隔てて、第1突出部(図示しない)が設けられている。この第1突出部において、第1ストラッププレートは、第1プレッシャープレート39に固定されている。
・第2プレッシャプレート
第2プレッシャプレート49は、入力回転体10内に配置されており、第2フライホイール4に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第2プレッシャプレート49は、第2フライホイール4と軸方向に対向して配置されている。第2プレッシャプレート49には、径方向外方に突出した第2支持部49aが、形成されている。第2支持部49aは、円周方向に、所定の間隔を隔てて配置されている。この第2支持部49aにおいて、第2プレッシャープレート49は、第2駆動機構7Bの第2駆動支持部材79(図示しない)に連結されている。なお、第2プレッシャープレート49には、第2支持部49aとは異なる位置において、円周方向に所定の間隔を隔てて、第2突出部(図示しない)が設けられている。この第2突出部において、第2ストラッププレートは、第2プレッシャープレート49に固定されている。
・第1クラッチディスク組立体
第1クラッチディスク組立体5は、入力回転体10から第1入力軸91へ動力を伝達するためのアッセンブリであり、支持機構13たとえば第1支持部材35を介して第1入力軸91に連結されている。第1クラッチディスク組立体5は、第1摩擦部57と、第1入力部材52と、第1ハブ51とを、有している。第1摩擦部57は、第1フライホイール3と第1プレッシャプレート39との軸方向間に配置されている。第1摩擦部57は、入力回転体10および第1プレッシャプレート39と摺動可能に設けられている。第1入力部材52は、第1摩擦部57から動力が伝達される部材であり、第1摩擦部57に連結されている。第1ハブ51の内周面には、支持機構13に連結するためのスプライン溝が、形成されている。第1ハブ51は、第1支持部材35を介して第1入力軸91に連結されている。
・第2クラッチディスク組立体
第2クラッチディスク組立体6は、入力回転体10から第2入力軸92へ動力を伝達するためのアッセンブリであり、第2入力軸92に連結されている。第2クラッチディスク組立体6は、第2摩擦部67と、第2入力部材62と、第2ハブ61とを、有している。第2摩擦部67は、第2フライホイール4と第2プレッシャプレート49との軸方向間に配置されている。第2摩擦部67は、入力回転体10および第2プレッシャプレート49と摺動可能に設けられている。第2入力部材62は、第2摩擦部67から動力が伝達される部材であり、第2摩擦部67に連結されている。第2ハブ61の内周面には、軸移動規制機構12に連結するためのスプライン溝が、形成されている。第2ハブ61は、軸移動規制機構12を介して第2入力軸92に連結されている。
・駆動機構
駆動機構7は、第1駆動機構7Aおよび第2駆動機構7Bを有している。第1駆動機構7Aは、第1クラッチC1の動力伝達を操作するための機構であって、第1プレッシャプレート39に軸方向の押し付け力を伝達する。第1駆動機構7Aは、入力回転体10に支持された第1駆動支持部材78(図示しない)と、第1駆動支持部材78が入力回転体10に対して第1フライホイール3側に移動するように第1駆動支持部材78に駆動力を伝達する第1駆動力伝達部71とを、有している。第2駆動機構7Bは、第2クラッチC2の動力伝達を操作するための機構であって、第2プレッシャプレート49に軸方向の押し付け力を伝達する。第2駆動機構7Bは、入力回転体10に支持された第2駆動支持部材79(図示しない)と、第2駆動支持部材79が入力回転体10に対して第2フライホイール4側に移動するように第2駆動支持部材79に駆動力を伝達する第2駆動力伝達部72とを、有している。
・回転支持機構
回転支持機構11は、第1回転支持機構211と、第2回転支持機構111とを有している。第1回転支持機構211は、第1入力軸91と入力回転体10との間に設けられており、入力回転体10を第1入力軸91に対して回転可能に支持する。具体的には、第1回転支持機構211は、第1ベアリング34を有している。第1ベアリング34は、第1フライホイール3と第1入力軸91との間に配置されており、第1フライホイール3を第1入力軸91に対して回転可能に支持している。詳細には、第1ベアリング34は、第1フライホイール3と支持機構13の間に配置されており、第1フライホイール3を第1入力軸91に対して回転可能に支持している。
第2回転支持機構111は、第2入力軸92と入力回転体10との間に設けられており、入力回転体10を第2入力軸92に対して回転可能に支持する。具体的には、第2回転支持機構111は、第2ベアリング44を有している。第2ベアリング44は、第2フライホイール4と第2入力軸92との間に配置されており、第2フライホイール4を第2入力軸92に対して回転可能に支持している。詳細には、第2ベアリング44は、第2フライホイール4と、軸移動規制機構12との間に配置されており、第2フライホイール4を第2入力軸92に対して回転可能に支持している。また、第2ベアリング44は、第2フライホイール4に形成された係合部4aに係合し、第2フライホイール4の係合部4aと、軸移動規制機構12との間で保持されている。第2ベアリング44は、第2支持部材45の機構規制部45bに当接することによって、第2回転支持機構111のエンジン側への移動が規制されている。
・軸移動規制機構
軸移動規制機構12は、第2入力軸92と、回転支持機構11たとえば第2回転支持機構111との間において第2入力軸92に対して回転不能に設けられ、第2回転支持機構111のエンジン側への軸移動を規制する。軸移動規制機構12は、第2支持部材45と、軸移動規制部材46とを有している。第2支持部材45は、第2入力軸92と第2回転支持機構111との間において、第2回転支持機構111を支持している。また、第2支持部材45は、第2入力軸92と第2クラッチディスク組立体6との間において、第2クラッチディスク組立体6を支持している。
軸移動規制部材たとえば第2入力軸用のスナップリング46は、第2支持部材45のエンジン側への軸移動を規制している。詳細には、第2入力軸用のスナップリング46は、第2支持部材45のエンジン側において、第2支持部材45と第2入力軸92とに係合し、第2支持部材45のエンジン側への軸移動を規制している。具体的には、スナップリング46は、第2支持部材45のエンジン側の壁部に当接した状態で、第2入力軸92の溝部92aに嵌合される。これにより、第2支持部材45は、スナップリング46と第2入力軸92の段差部92cとの間で挟持され、第2支持部材45のエンジン側への軸移動が規制される。
具体的には、第2支持部材45は、筒状に形成されている。第2支持部材45は、第2回転支持機構111を支持する第2回転支持部45aと、第2回転支持機構111のエンジン側への移動を規制する機構規制部45bと、第2クラッチディスク組立体6を支持する第2ディスク支持部45cとを、有している。第2回転支持部45aは、第2ベアリング44と第2入力軸92との間に配置される部分である。第2回転支持部45aは、筒状に形成されており、第2回転支持機構111を装着可能になっている。機構規制部45bは、第2回転支持部45aのエンジン側において径方向外方に円環状に延びる部分であり、この機構規制部45bには、第2ベアリング44のエンジン側の面が当接する。第2ディスク支持部45cは、機構規制部45bに一体に形成され、トランスミッション側の軸方向に筒状に延びる部分である。第2ディスク支持部45cには、スプライン軸が形成されている。第2支持部材45の内周面すなわち第2回転支持部45aの内周面には、軸方向にスプライン溝が形成されており、このスプライン溝を、第2入力軸92のスプライン軸に嵌合することによって、第2支持部材45は第2入力軸92に対して回転不能に装着される。
・支持機構
支持機構13は、第1支持部材35と位置決め部材95とを有している。第1支持部材35は、第1入力軸を挿通可能な装着孔を有しており、装着孔の内周面にはスプライン溝が形成されている。そして、第1支持部材35のスプライン溝を、第1入力軸91の外周面に形成されたスプライン軸に嵌合することによって、第1支持部材35は、第1入力軸91に対して回転不能に装着される。
第1支持部材35は、第1クラッチディスク組立体5を支持する第1ディスク支持部35aと、第1回転支持機構211を支持する第1回転支持部35bと、装着部35cとを、有している。装着部35cは、筒状に形成されており、内周面にはスプライン溝が形成されている。第1ディスク支持部35aは、装着部35cに一体に形成され、装着部35cの径方向外方において、第1クラッチディスク組立体5を支持する。第1ディスク支持部35aの外周面には、スプライン軸が形成されている。
第1回転支持部35bは、装着部35cに一体に形成され、第1ディスク支持部35aから軸方向エンジン側に延びた部分である。第1回転支持部35bは、第1回転支持機構211たとえば第1ベアリング34を装着可能になっている。第1ディスク支持部35aのスプライン軸を、第1クラッチディスク組立体5の第1ハブ51に形成されたスプライン溝に嵌合することによって、第1支持部材35が、第1クラッチディスク組立体5に装着される。また、装着部35cのスプライン溝を、第1入力軸91のスプライン軸に嵌合することによって、第1支持部材35は、第1入力軸91に対して回転不能に装着される。
位置決め部材95は、第1入力軸91の環状溝91bに嵌合可能な止め輪たとえばスナップリングである。スナップリング95は、第1支持部材35のエンジン側の壁部すなわち装着部35cのエンジン側の壁部に当接した状態で、第1入力軸91の環状溝91bに嵌合される。これにより、第1支持部材35は、スナップリング95と第1入力軸91の段差部91aとの間で挟持され、第1支持部材35のエンジン側への軸移動が規制される。第1支持部材35が第1入力軸91に位置決めされた状態では、第1支持部材35は、第1回転支持機構211の第1ベアリング34を支持している。
<クラッチ装置の入力軸への組み付け及び取り外し>
図4に示すように、支持機構13およびダンパー機構15を除くクラッチ装置101を組み立てた状態において、第2支持部材45のスプライン溝すなわち第2回転支持部45aの内周面のスプライン溝が、第2入力軸92の外周面に形成されたスプライン軸92bに嵌合される。続いて、クラッチ装置101をスプラインに沿ってトランスミッション側へと移動すると、第2支持部材45の第2回転支持部45aのトランスミッション側の壁部が、第2入力軸92に形成された段差部92cに当接する。この状態において、軸移動規制部材である第2入力軸用のスナップリング46が、第2入力軸92の外周面に形成された環状の溝部92aに装着される。これにより、第2支持部材45のエンジン側への軸移動が規制される。すなわち、回転支持機構11のエンジン側への軸移動が、規制される。
続いて、第1支持部材35の内周面のスプライン溝すなわち装着部35cの内周面のスプライン溝と、第1入力軸91の外周面に形成されたスプライン軸とが、嵌合される。同時に、第1支持部材35における第1ディスク支持部35aのスプライン軸と、第1ハブ51の内周部に形成されたスプライン溝とが、嵌合される。この状態において、第1支持部材35をスプラインに沿ってトランスミッション側へと移動すると、第1支持部材35のトランスミッション側の壁部が、第1入力軸91に形成された段差部91aに当接する。この状態において、スナップリング95を、第1入力軸91の環状溝91bに嵌合することによって、第1支持部材35は、スナップリング95と第1入力軸91の段差部91aとの間において、第1入力軸91に位置決めされる。
また、第1支持部材35が第1入力軸91に位置決めされた状態では、第1ベアリング34は、第1フライホイール3の内周面と、第1支持部材35の第1回転支持部35bとの間に保持され、第1フライホイール3を第1入力軸91に対して回転可能に支持する。そして、クランクシャフト99およびダンパー機構15を、入力回転体10に装着することによって、クラッチ装置1が入力軸91,92組み付けられる(図を参照)。
<本クラッチ装置の動作>
本クラッチ装置101の動作については、前記第1実施形態の動作と同じであるため、詳細な説明は省略し、概要のみ以下に示す。
本クラッチ装置101では、奇数速での走行時には、動力は、エンジンから、奇数のギアがセットされた第1入力軸91へと伝達される。また、走行時に奇数速から偶数速へと切り換えられる場合、動力がエンジンから第1入力軸91へと伝達されている状態において、偶数のギアが第2入力軸92にセットされる。そして、第1クラッチC1の解除とほぼ同時に、第2クラッチC2が連結状態に切り替えられると、動力が、エンジンから、偶数のギアがセットされた第2入力軸92へと伝達される。さらに、走行時に偶数速から奇数速へと切り換えられる場合、動力がエンジンから第2入力軸92へと伝達されている状態において、奇数のギアが第1入力軸91にセットされる。そして、第2クラッチC2の解除とほぼ同時に、第1クラッチC1が連結状態に切り替えられると、動力が、エンジンから、奇数のギアがセットされた第1入力軸91へと伝達される。
<本クラッチ装置の特徴>
本クラッチ装置1の特徴については、前記第1実施形態の特徴と同じであるため、詳細な説明は省略し、概要のみ以下に示す。
本クラッチ装置101では、第2入力軸92に対する第2回転支持機構111のエンジン側への軸移動が、軸移動規制機構12によって規制されているので、エンジンからトランスミッションへと動力を伝達するときに発生するスラスト力を、第1入力軸91より大径の第2入力軸92に伝達することができる。すなわち、本クラッチ装置101では、クラッチ装置1に発生するスラスト力を、第1入力軸91より剛性の高い第2入力軸92において受けることができるので、エンジンからトランスミッションへと動力を安定的に伝達することができる。また、本クラッチ装置101では、スラスト力を第2入力軸92に伝達できるとともに、本クラッチ装置101を、上記のように、第1入力軸91および第2入力軸92に容易に装着することができる。これにより、クラッチ装置1の組み立て効率を、大幅に向上することができる。
本発明は、エンジンから、入力軸を有するトランスミッションへと、動力を伝達するためのクラッチ装置に、利用可能である。
1,101 クラッチ装置
3 第1フライホイール(第1円板部)
4 第2フライホイール(第2円板部)
5 第1クラッチディスク組立体
6 第2クラッチディスク組立体
7 駆動機構
10 入力回転体
111 第2回転支持機構(回転支持機構)
12 軸移動規制機構
13 支持機構
35 第1支持部材
39 第1プレッシャプレート
44 第2ベアリング
45 第2支持部材
46 第2入力軸用のスナップリング(軸移動規制部材)
49 第2プレッシャプレート
51 第1ハブ
52 第1入力部材
57 第1摩擦部
61 第2ハブ
62 第2入力部材
67 第2摩擦部
91 第1入力
92 第2入力
95 位置決め部材
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ

Claims (6)

  1. エンジンから、第1入力軸および前記第1入力軸より大径の第2入力軸を有するトランスミッションへと、動力を伝達するためのクラッチ装置であって、
    第1円板部と、前記第1円板部と空間を隔てて配置された第2円板部とを、有する入力回転体と、
    前記第2入力軸と前記入力回転体との間に設けられ、前記入力回転体を前記第1入力軸および前記第2入力軸に対して回転可能に支持する回転支持機構と、
    前記入力回転体内に配置され、前記第1円板部に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置された第1プレッシャプレートと、
    前記入力回転体内に配置され、前記第2円板部に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置された第2プレッシャプレートと、
    前記第1円板部と前記第1プレッシャプレートとの間に配置された第1摩擦部を有する第1クラッチディスク組立体と、
    前記第2円板部と前記第2プレッシャプレートとの間に配置された第2摩擦部を有する第2クラッチディスク組立体と、
    前記第1クラッチディスク組立体を前記第1入力軸に連結し支持する第1支持部材と、前記第1支持部材を前記第1入力軸に位置決めする位置決め部材とを有する支持機構と、
    前記回転支持機構および前記第2クラッチディスク組立体を前記第2入力軸に連結し支持する第2支持部材と、前記回転支持機構のエンジン側への軸移動を規制する軸移動規制部材とを有する軸移動規制機構と、
    を備え
    前記軸移動規制部材は、前記第2入力軸に形成された段差部との間で、前記第2支持部材を挟持することによって、前記第2支持部材のエンジン側への軸移動を規制する、
    ラッチ装置。
  2. 前記第1支持部材は、前記第1入力軸を挿通可能な装着孔を有し、
    前記第1入力軸の外周側および前記第1支持部材の外周側には、スプライン軸が形成されており、
    前記第1クラッチディスク組立体の内周側および前記第1支持部材の内周側には、スプライン溝が形成されており、
    前記第1入力軸の外周側のスプライン軸に、前記第1支持部材の内周側のスプライン溝を嵌合し、前記第1クラッチディスク組立体の内周側のスプライン溝に、前記第1支持部材の外周側のスプライン軸を嵌合することによって、前記第1支持部材が、前記第1クラッチディスク組立体と前記第1入力軸との間において前記第1入力軸に対して回転不能に装着される、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記位置決め部材は、前記第1入力軸に形成された段差部との間で、前記第1支持部材を挟持することによって、前記第1入力軸に対して前記第1支持部材を位置決めする、
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第1入力軸の外周部には、雄ネジ部が形成されており、
    前記位置決め部材は、内周面に雌ネジ部を有する締付部材であり、
    前記第1入力軸の前記雄ネジ部に前記締付部材の雌ネジ部を螺合することによって、前記第1支持部材は前記第1入力軸に位置決めされる、
    請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置。
  5. 前記第1入力軸の外周部には、先端部と前記雄ネジ部との間に、凹部が形成されており、
    前記締付部材には、緩みを防止するための突出部が、形成されており、
    前記第1入力軸の前記凹部に、前記締付部材の前記突出部を嵌合することによって、前記第1入力軸に対する前記締付部材の回転が規制される、
    請求項に記載のクラッチ装置。
  6. 前記第1入力軸の外周部には、環状の溝部が形成されており、
    前記第1入力軸の前記溝部に前記位置決め部材を嵌合することによって、前記第1支持部材は、前記第1入力軸に位置決めされる、
    請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置。
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