JP5460181B2 - 磁場解析装置および磁場解析装置の動作方法 - Google Patents

磁場解析装置および磁場解析装置の動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁場解析装置および磁場解析方法に関する。
近年、モータ等の磁気エネルギーを駆動源とする電気機器は、高精度化、高効率化が要求されると同時に、開発スピードのアップが求められている。
このような要求を満たすためには電気機器の磁場解析による検証は不可欠となっている。
特に、モータは永久磁石の磁場とコイルに電流を流したときに発生する磁場により磁性体が磁化し、磁性体の磁気エネルギーの偏差によりロータが駆動する構造であり、これらの磁気的相互干渉は非常に複雑である。
そのため、モータを高精度及び高効率に製作するためには、より詳細な磁場解析が必要であった。
ここで、磁場解析の手法としては従来、有限要素法が広く用いられてきた。
例えば特許文献1では、空気中に磁気コアが存在する場合の磁場解析例として、有限要素法を用いた解析方法が記載されている。
特開平10−188042号公報
しかしながら、有限要素法によって磁場解析を行う場合は、対象とする電気機器を含んだ空間全域をメッシュ分割する必要がある。
そのため、大規模、複雑形状の電気機器の解析や、積層鉄心等の高アスペクト比問題を取り扱う場合、解析に膨大な時間と解析機器のメモリを要し、十分な精度で効率よく磁場解析を行うのが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、導体、磁性体を有する系に対して十分な精度で効率よく磁場解析を行うことができる磁場解析装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を情報処理装置を使って解析する磁場解析装置であって、前記導体を複数のローカル導体として、ローカル導体のローカル座標を設定する手段と、前記導体を導通する電流を設定する電流設定手段と、複数の前記ローカル導体に対応したローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算するローカル磁場演算手段と、前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する磁場演算手段と、を有することを特徴とする磁場解析装置である。
第2の発明は、粒子の集合体として構成される導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を情報処理装置を使って解析する磁場解析装置であって、前記粒子の位置ベクトルを設定する位置ベクトル設定手段と、前記粒子の電流を設定する電流設定手段と、前記導体を複数のローカル導体として、ローカル導体のローカル座標を設定する手段と、複数の前記ローカル導体に対応したローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算するローカル磁場演算手段と、前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する磁場演算手段と、を有することを特徴とする磁場解析装置である。
第3の発明は、コンピュータを第1の発明または第2の発明に記載の磁場解析装置として機能させるためのプログラムである。
第4の発明は、導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を情報処理装置を使って解析する磁場解析方法であって、前記導体を複数のローカル導体として、ローカル導体のローカル座標を設定するステップと、前記導体を導通する電流を設定する電流設定ステップと、複数の前記ローカル導体に対応したローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算するローカル磁場演算ステップと、前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する磁場演算ステップと、を有することを特徴とする磁場解析方法である。
第5の発明は、粒子の集合体として構成される導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を情報処理装置を使って解析する磁場解析方法であって、前記粒子の位置ベクトルを設定する位置ベクトル設定ステップと、前記粒子の電流を設定する電流設定ステップと、前記導体を複数のローカル導体として、ローカル導体のローカル座標を設定するステップと、複数の前記ローカル導体に対応したローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算するローカル磁場演算ステップと、前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する磁場演算ステップと、を有することを特徴とする磁場解析方法である。
本発明によれば、導体、磁性体を有する系に対して十分な精度で効率よく磁場解析を行うことができる磁場解析装置を提供することができる。
さらに、導体を複数のローカル導体に分割し、それぞれのローカル座標系において、解析解を用いて磁場を計算しているため、有限要素法と比較し高精度である。
また、磁性体を構成する粒子のラグランジアンから導出された磁場の運動方程式の解を演算すれば、外部からの入力が変化しない場合、系の全エネルギーが保存される。
磁場解析装置1のハードウェア構成を示す図である。 記憶装置5を示す図である。 SPMモータ31の構成の概略を示す図である。 図3のステータティース43の1つの周囲の拡大斜視図である。 磁場解析装置1を用いた磁場の解析の手順を示すフローチャートである。 図6(a)はコイル45の拡大斜視図であって、図6(b)はコイル45を、ローカル導体に分割した例を示す図である。 直方体導体45aとローカル座標の関係を示す図である。 円弧状柱状導体45cとローカル座標の関係を示す図である。 磁性体の磁場計算に用いる要素の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る磁場解析装置1のハードウェア構成を説明する。
なお、図1のハードウェア構成は例示であり、これに限定されないのは当然である。
図1に示すように、磁場解析装置1は制御部3、記憶装置5、メディア入出力部6、入力部7、表示部9、プリンタポート11等がバス13を介して互いに接続されている。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成され、記憶部としての記憶装置5に格納されたプログラムに従って、バス13を介して接続された各装置を駆動制御する。
図2に示すように、記憶装置5には、磁場解析装置1の各構成部分を駆動制御するための制御プログラム15、本発明を実施するための磁場解析プログラム17が格納されている。
磁場解析プログラム17は、解析条件を有する情報である入力情報21と、入力情報21に基づき、コイルの作る磁場に対する解析解および磁場の運動方程式に基づいて磁場を演算する演算プログラム19とを有している。
メディア入出力部6は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD等のメディアとの間で情報の入出力を行う装置である。
入力部7は、キーボード、マウス等の入力装置であり、表示部9はディスプレイ等の表示機器である。
プリンタポート11には出力装置としてのプリンタ12等が接続される。
次に、磁場解析装置1を用いた磁場の解析の手順について図3〜9を参照して説明する。
ここではPMモータ(Permanent Magnet Motor)の一種である、SPMモータ31(Surface Permanent Magnet Motor)の磁場解析を例にして説明する。
まず、SPMモータ31の構成の概略を図3および図4を参照して説明する。
図3に示すように、SPMモータ31は回転子(移動子)であるロータ33と固定子であるステータ35を有している。
ロータ33は鉄等の磁性体である円柱状のロータコア37を有し、ロータコア37の表面には永久磁石39が設けられている。
ロータコア37の軸中心には棒状のロータシャフト41が設けられている。
ステータ35は磁性体である歯状のステータティース43とステータティース43の外側に設けられた円筒状の磁性体であるコアバック44、コアバック44の外側に設けられた円筒状のフレーム46から構成されている。
図3および図4に示すように、ステータティース43には、金属等の導電体であるコイル45が巻きつけられている。
なお、実際のSPMモータ31ではコイル45は仕様に応じたターン数でステータティース43に巻きつけられて束となっているが、本実施形態では、図3および図4に描かれているように、コイル一本一本をモデル化せず、コイルの束を一つの導体として扱う。
このような構造のSPMモータ31は、永久磁石39の磁場、およびコイル45に電流を流すことにより発生する磁場によって、ロータ33、ステータ35が磁化する。磁性体の磁気エネルギーの偏差によりSPMモータ31は駆動する。
そのため、SPMモータ31の磁場解析を行うためにはコイル45、永久磁石39がロータ33、ステータ35を構成する磁性体上に作る磁場ベクトルを計算し、これら磁性体の磁化現象を解析する必要がある。
次に、解析の手順について図5〜図9を参照して説明する。
なお、以下の手順においてはSPMモータ31を、複数に要素分割して要素ごとの粒子の集合体とし、剛体モデルとして扱っているが、本発明はこれに限定されることはなく、粒子を用いずに要素ごとの剛体モデルとして扱ってもよい。
また、以下の手順において、磁性体とは、ロータ33、ステータ35を構成する磁性体と永久磁石39を指し示し、磁化曲線を表す関数によってこれらは区別される。
まず、磁場解析装置1の制御部3は磁場解析プログラム17を起動し、解析したいSPMモータ31の解析条件としての三次元構造(形状、座標点)、質量密度、磁性体の磁化曲線を表す関数、導体の電流密度ベクトルを記憶装置5の入力情報21として記憶する(図5のステップ101)。
これらの物理量は例えばメディア入出力部6を介してCD−ROM等の記録媒体から読込んだものであってもよい。
また、SPMモータ31の三次元構造の情報とは例えばCAD等のデータである。
さらに、あらかじめ上記物理量が入力情報21として記憶されている場合は、上記ステップは不要である。
電流密度ベクトルは、コイル45の作る磁場ベクトルを計算する際に必要になる。
さらに、磁性体の磁化曲線を表す関数は磁化ベクトル(太字の)Mを計算する際に必要になる。
以上が図5のステップ101の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、入力情報21の有する三次元構造の情報から、磁性体をN個の粒子(粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素(本実施例では立方体要素))に分割し、粒子の位置ベクトルを計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ102)。
ここで、Nは任意の整数であり、粒子の数Nおよび位置ベクトルは入力情報21の有する三次元構造およびあらかじめ記憶装置5に記憶されている多面体要素の形状により計算される。
以上が図5のステップ102の詳細である。
次に、制御部3は、入力情報21の有する三次元構造の情報から、導体(図6(a)に示すコイル45)を図6(b)に示すようにローカル導体(直方体導体45a、45bと円弧状柱状導体45c、45d)に分割し、それぞれの導体が作る磁場ベクトルを計算するための係数を計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ103)。
ここで、図5のステップ103について、具体的に説明する。
まず、ローカル導体が直方体導体45aの場合について説明する。
なお、ローカル導体が直方体導体45bの場合は、ローカル導体が直方体導体45aの場合と同様であるため、説明を省略する。
ローカル導体が直方体導体45aの場合は、制御部3は、図7に示すように、ローカル座標系(x,y,z)を適用する。
このローカル座標系においてはローカル導体(直方体導体45a)の重心を原点Oとし、直方体導体45aの寸法はx方向に2a、y方向に2b、z方向に2cの長さを持つものとする。
また原点Oに粒子は位置するものとする。
制御部3は、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されている導体の三次元構造と電流密度ベクトルを読み込み、ローカル導体(直方体導体45a)の寸法であるa,b,cと粒子位置ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
次に、ローカル導体が円弧状柱状導体45cの場合について説明する。
なお、ローカル導体が円弧状柱状導体45dの場合は、ローカル導体が円弧状柱状導体45cの場合と同様であるため、説明を省略する。
ローカル導体が円弧状柱状導体45cの場合は、制御部3は、図8に示すようにローカル座標系(x,y,z)を適用する。
このローカル座標系においては原点Oは円弧の中心軸上に存在し、かつ円弧状柱状導体45cの高さ方向(図8のz方向)に対して円弧状柱状導体45cが対称となる点に存在するものとする。
また、x,y,zは、x−y平面でみると、+x軸を基点とし、円弧状柱状導体45cの円弧が+z軸からみて反時計回りになるようして決定する。
円弧状柱状導体45cの内径と外径の平均値をRとし、径方向の厚さを2r、z方向の高さを2zとする。
電流は+x軸を基点として、+zから見て反時計回りの方向への角度をθとし、電流はこの方向に一様な電流密度jで流れているものとする。
粒子は円筒座標系で(R、θ/2、0)に位置するものとする。
制御部3は、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されている導体の三次元構造と電流密度ベクトルを読み込み、ローカル導体(円弧状柱状導体45c)の寸法であるr、z、θ、Rおよび粒子位置ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
なお、設定する条件としての電流は、流れる電流の値そのものでもよいし、上記のように電流密度を設定してもよい。
さらに、あらかじめ上記物理量が入力情報21として記憶されている場合は、上記ステップは不要である。
以上が図5のステップ103の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、このステップまでに計算され記憶装置5に記憶されている磁性体を構成するN個の粒子の位置ベクトルと、あらかじめ記憶装置5に記憶されている多面体要素の形状により、磁性体を構成する粒子の磁場の運動方程式の係数を計算し記憶装置5に記憶する(図5のステップ104)。
ここで、図5のステップ104について、具体的に説明する。
分割した多面体要素(本実施形態では立方体要素)を2次元表示すると図9に示す形状となる。
ここで、粒子の位置ベクトルを(太字の)r、粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素の要素境界面の中点をq点とし、粒子の位置ベクトルとq点との中間点にp点を定義する。
制御部3は、ステップ102において計算し記憶装置5に記憶している磁性体を構成する粒子(粒子を重心とする多面体要素(本実施形態では立方体要素))の位置ベクトルを読み込む。
なお、ステップ113において粒子の位置ベクトルが更新され記憶装置5に記憶されている場合は、制御部3はその値を読み込む。
制御部3は、粒子の位置ベクトルとあらかじめ記憶装置5に記憶されている多面体要素の形状から、磁性体を構成するすべての粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点とq点の位置ベクトルと要素境界面への法線ベクトル(太字の)nを計算し、記憶装置5に記憶する。
次に、制御部3は、磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素の境界面積ΔS、および粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素境界面の頂点と粒子位置を頂点とする多面体要素体積ΔVを計算し、記憶装置5に記憶する。
以上が図5のステップ104の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、ステップ103で記憶装置5に記憶されているコイルの寸法およびこのステップまでに記憶装置5に記憶されている電流密度ベクトルを用いて、ビオ・サバールの法則を積分することにより得られる解析解により、通電されたコイル45が、磁性体を構成する粒子上に作る磁場ベクトルを計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ105)。
ここで、図5のステップ105について、具体的に説明する。
ここでは、任意の位置ベクトルが図4における磁性体としてのステータティース43のある点Pであると仮定した場合に、通電されたコイル45がP点の位置ベクトル上に作る磁場ベクトルを計算する手順を例に説明する。
まず、ローカル導体が直方体導体45aの場合について説明する。
なお、ローカル導体が直方体導体45bの場合は、ローカル導体が直方体導体45aの場合と同様であるため、説明を省略する。
ローカル導体が直方体導体45aの場合は、図7に示すようにローカル座標系(x,y,z)を適用する。
このローカル座標系はステップ103で説明している。
次に、P点の位置ベクトルをローカル座標系(x,y,z)に変換する。
通電された直方体導体がP点に作る磁場ベクトルは、以下に示す式(1)〜(3)で記載される。
Figure 0005460181
ここで、(太字の)rpsはローカル座標系(x,y,z)でのP点の位置ベクトルであり、xps,yps,zpsはx,y,z方向の値である。
πは円周率である。
xs、Hys、Hzsはローカル座標系(x,y,z)における磁場ベクトルの各成分である。
jは電流密度である。
また、x,y,zはx,y,z方向の積分の上限、下限を表しており、式(4)に示す関係が成立する。
Figure 0005460181
ここで、a,b,cは直方体導体の寸法である。
次に、ローカル導体が円弧状柱状導体45cの場合について説明する。
なお、ローカル導体が円弧状柱状導体45dの場合は、ローカル導体が円弧状柱状導体45cの場合と同様であるため、説明を省略する。
ローカル導体が円弧状柱状導体45cの場合は、図8に示すようにローカル座標系(x,y,z)を適用する。
このローカル座標系はステップ103において説明している。
ローカル座標系(x,y,z)に変換後のP点の位置ベクトルを以下の式(5)に示すように円筒座標系(太字の)rpc=(Rpc、φpc、Zpc)に変換する。
通電された円弧状柱状導体45cがP点に作る磁場ベクトルは、以下の式(6)〜(11)で表される。
Figure 0005460181
ここで、Hrc、Htc、Hzcは円筒座標系での磁場ベクトルの各成分である。
jは電流密度である。
、θ、zは円弧状柱状導体45cの寸法であり、Rは円弧の内径と外径の平均値である。
sgnはZの符号であり、R、Zは積分の上限、下限を表しており、式(12)に示す関係が成立する。
Figure 0005460181
以上が任意の点Pにコイルが作る磁場ベクトルの計算手順である。
磁場解析装置1の制御部3は、ステップ104で既に計算され記憶装置5に記憶されている磁性体を構成するすべての粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内部のp点の位置ベクトルを読み込む。
次に、制御部3は、p点の位置ベクトルをローカル座標系(x,y,z)に変換し、ステップ103で計算され記憶装置5に記憶されている直方体導体45aの寸法と、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されている電流密度ベクトルを読み込み、式(1)〜(4)に基づいて磁場ベクトルを計算する。
なお、電流密度ベクトルがステップ116で更新され記憶装置5に記憶されている場合は、制御部3はその値を読み込む。
次に、制御部3は、式(1)〜(4)で計算された磁場ベクトルをグローバル座標系(x,y,z)に変換し、変換後の磁場ベクトルを記憶装置5に記憶する。
これにより、通電された直方体導体45aが、p点に作る磁場ベクトルが求められる。
さらに制御部3は、p点の位置ベクトルをローカル座標系(x,y,z)に変換し、さらに円筒座標系(太字の)rpc=(Rpc、φpc、Zpc)に変換する。
次に制御部3は、ステップ103で計算し記憶装置5に記憶している円弧状柱状導体45cの寸法r、θ、zおよびRを読み込み、また、制御部3はステップ101で入力情報21として記憶装置5に記憶されている電流密度ベクトルを読み込む。
なお、電流密度ベクトルがステップ116で更新され記憶装置5に記憶されている場合は、制御部3はその値を読み込む。
制御部3は式(6)〜(12)に基づいて磁場ベクトルを計算する。
次に、計算された磁場ベクトルを直交座標系に変換し、さらにグローバル座標系(x,y,z)に変換し記憶装置5に記憶する。
これにより、通電された円弧状柱状導体45cがp点に作る磁場ベクトルが求められる。
以上が、図5のステップ105の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、演算プログラム19を用いて磁性体を構成する粒子の磁場の運動方程式から束縛を考慮せずに仮想時間刻みδt後の磁場ベクトルを計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ106)。
ここで、図5のステップ106について、具体的に説明する。
磁性体を構成するN個の粒子のラグランジアンを式(13)〜式(15)で表される形とする。
Figure 0005460181
ここで、式(13)において、αは仮想質量、太字のrは位置ベクトル、太字のHは磁場ベクトル、太字の傍点付きHは磁場ベクトルの時間微分、太字のMは磁化ベクトル、太字のnは粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素境界面の法線ベクトル、太字のHextは外部からの印加磁場ベクトル、ΔSは粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素の要素境界面の面積、ΔVは粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素境界面の頂点と粒子位置を頂点とする多面体要素体積、χは磁気感受率、μは真空の透磁率、λはラグランジュの未定定数、πは円周率、sは粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素の要素境界面数である。
また、各物理量の添え字ipはi番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内でのp点の物理量、添え字jqはj番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内でのq点の物理量を示す。
p点、q点はステップ104において説明している。
式(13)において、mは粒子の質量、vは速度、φ(r−r)はi番目の粒子とj番目の粒子の相互作用ポテンシャルエネルギである。添え字i、jはそれぞれ、i、j番目の粒子の物理量を示す。
次に、正準変数を(太字の)Hip、(太字の傍点付き)Hipとし、式(13)〜式(15)で示されるラグランジアンをラグランジュの運動方程式に代入すると、磁場の運動方程式は式(16)のように記載できる。
Figure 0005460181
ここで、式(16)の右辺第2項は、ラグランジュの未定定数を通して束縛(磁化ベクトルの発散は0)を課している。
式(16)の右辺第3項は外部からの印加磁場ベクトルが変化したときにすばやく追従させるための減衰項であり、γは減衰定数である。
式(16)の右辺第2項に示される束縛を含んだ運動方程式を解くにあたり、本実施形態では、一般化された束縛の導入法であるSHAKE法を採用する。
束縛を考慮せずに蛙跳び法により式(16)を離散化すると以下の式(17)、式(18)、式(19)になる。
Figure 0005460181
ここで、δtは磁化現象の収束計算を行う上で用いる仮想時間刻みである。
添え字のnは任意の整数であり、nδtにおける物理量、n−1/2は(n−1/2)δtにおける物理量、n+1/2は(n+1/2)δtにおける物理量、n+1は(n+1)δtおける物理量に対応している。
磁場解析装置1の制御部3は、ステップ104において既に計算され記憶装置5に記憶されている粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点、q点の位置ベクトルを読み込む。
次に、制御部3は、ステップ105で既に計算され記憶装置5に記憶されているコイルが磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素内部のp点に作る磁場ベクトルを外部からの印加磁場ベクトルとして読み込む。
さらに、制御部3は、ステップ104で既に計算され、記憶装置5に記憶されている、磁性体を構成する粒子の要素境界面積、法線ベクトルおよび粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素境界面の頂点と粒子位置を頂点とする多面体要素体積を読み込む。
また、制御部3はあらかじめ記憶装置5に記憶されている減衰定数、仮想質量、仮想時間刻みを読み込む。
次に、制御部3はあらかじめ記憶装置5に記憶されている磁場ベクトル、磁場ベクトルの時間微分の初期値を読み込む。
なお、制御部3は後述するステップ107において磁場ベクトル、磁場ベクトルの時間微分が更新されている場合は、その値を読み込む。
なお、磁化ベクトルは、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されている磁化曲線を表す関数に磁場ベクトルを代入することで計算される。
制御部3は、式(17)、式(18)、式(19)を、磁性体を構成する粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内の全てのp点に対して計算し、計算された磁場ベクトルを記憶装置5に記憶する。
以上が、図5のステップ106の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3はステップ106で計算し記憶装置5に記憶されている、磁性体を構成する粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点の磁場ベクトルに束縛力を加え、計算された磁場ベクトルを、記憶装置5に記憶する(図5のステップ107)。
ここで、図5のステップ107について、具体的に説明する。
磁性体を構成する粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点の磁場ベクトルに以下に示す式(20)、式(21)に従って束縛力を加える。
Figure 0005460181
ここで、太字のHは磁場ベクトル、αは仮想質量、δtは仮想時間刻み、γは減衰定数、Nは磁性体を構成する粒子数、sは磁性体を構成する粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素の面数であり、添え字のiは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトル上での物理量、ipは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点の物理量、iqは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のq点の物理量、添え字のnは任意の整数であり、nδtにおける物理量、n+1は(n+1)δtおける物理量に対応している。
磁場解析装置1の制御部3は、演算プログラム19を用いて、ステップ106で計算され記憶装置5に記憶されている磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素内のp点の磁場ベクトルを読み込む。
制御部3は、あらかじめ記憶装置5に記憶されている仮想質量、仮想時間刻み、減衰定数を読み込む。
制御部3は、磁性体を構成する粒子各々に対して式(20)、式(21)に基づく計算を行い、計算された磁場ベクトルを記憶装置5に記憶する。
以上が、図5のステップ107の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3はステップ107で求めた磁場ベクトルが束縛条件を満たしているかを判断し、満たしていれば次のステップに進み、満たしていなければステップ107に戻る(図5のステップ108)。
具体的には制御部3は、ステップ107で計算し記憶装置5に記憶されている磁性体を構成する粒子各々の磁場ベクトルから計算される磁化ベクトルを用いて式(22)に基づく計算を行う。
Figure 0005460181
ここで、添え字のn+1は(n+1)δtおける物理量に対応している。
errは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の束縛条件に対する誤差値である。
磁化ベクトル(太字の)Mはステップ107において計算され記憶装置5に記憶されている磁場ベクトルを制御部3が読み込み、ステップ101より入力情報21に記憶されている磁化曲線を表す関数に代入することで計算される。
法線ベクトル(太字の)nには、ステップ104において既に計算され記憶装置5に記憶されているものを制御部3は読み込み代入する。
制御部3は、すべての粒子に対して、誤差の値が式(23)を満たさなければステップ107に戻る。
Figure 0005460181
式(23)においてAは任意の誤差判別値であり、あらかじめ記憶装置5に任意の値が記憶されている。
以上が図5のステップ108の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、磁性体の磁化現象が定常状態に到達したかを判断し、条件を満たしていれば次のステップに進む。(図5のステップ109)
ここで、図5のステップ109について、具体的に説明する。
磁性体を構成する粒子が定常状態に到達したかは、以下の式(24)により判断される。
Figure 0005460181
ここで、太字のHは磁場ベクトル、μ0は真空の透磁率、Nは磁性体を構成する粒子の粒子数、sは磁性体を構成する粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素の面数であり、添え字のipは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点での物理量である。
さらに、添え字のnは任意の整数であり、nδtにおける物理量、n―1は(n―1)δt、n+1は(n+1)δtおける物理量に対応している。
また、Aは磁性体の磁場ベクトルが定常状態に到達したかを判断するための任意の誤差判定値である。
磁場解析装置1の制御部3は、あらかじめ記憶装置5に記憶されているA、μ0を読み込む。
また、制御部3は、ステップ107で計算され記憶装置5に記憶されている、磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素内のp点の磁場ベクトルを読み込む。
次に、制御部3は式(24)を計算し、式(24)を満たしていれば次のステップに進み、満たしていなければステップ106に戻る。
以上が図5のステップ109の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、磁性体を構成するすべての粒子の位置ベクトル上の磁場ベクトル、磁化ベクトル、磁束密度ベクトルと、コイルを構成するすべての粒子の位置ベクトル上の磁場ベクトル、磁束密度ベクトルを計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ110)。
以下にステップ110を具体的に説明する。
(磁性体を構成する粒子)
磁性体を構成する粒子の位置ベクトル上の磁場ベクトルは以下の式(25)で表される。
Figure 0005460181
ここで、(太字の)e=(1,0,0)、(太字の)e=(0,1,0)、(太字の)e=(0,0,1)である。
太字のHは磁場ベクトル、太字のnは法線ベクトルであり、添え字iは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトル上での物理量を表し、添え字ipは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のp点の物理量である。
磁性体を構成する粒子の磁化ベクトルは、磁場ベクトルを磁化曲線を表す関数に代入することで求まる。
磁性体を構成する粒子の位置ベクトル上での磁束密度ベクトルは、式(26)で表される。
Figure 0005460181
ここで、太字のBは磁束密度ベクトル、太字のHは磁場ベクトル、太字のMは磁化ベクトルであり、添え字のiは磁性体を構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトル上での物理量を指し示す。
μ0は真空の透磁率である。
磁場解析装置1の制御部3は、ステップ110までで計算されている、磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素内のp点での磁場ベクトルを記憶装置5から読み込む。
次に、制御部3は、ステップ104で既に計算され記憶装置5に記憶されている法線ベクトルを読み込み、式(25)に基づいて磁性体を構成する粒子の位置ベクトル上での磁場ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
さらに、制御部3は、このステップで計算された磁場ベクトルを、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されている磁化曲線を表す関数に代入し、磁性体を構成する粒子の磁化ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
次に制御部3は、このステップで計算された磁場ベクトルと磁化ベクトルを式(26)に代入し、磁性体を構成する粒子の位置ベクトル上の磁束密度ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
なお、真空の透磁率はあらかじめ記憶装置5に記憶されているものを制御部3が読み込む。
(コイルを構成する粒子)
コイルを構成する粒子の位置ベクトル上の磁場ベクトルは式(27)、式(28)で記載される。
Figure 0005460181
ここで、太字のrは位置ベクトル、太字のHは磁場ベクトル、Nは磁性体を構成する粒子の数、sおよびΔSは磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素の境界面数と境界面積、太字のMは磁化ベクトル、太字のnは法線ベクトルであり、添え字のiはコイルを構成する粒子の内、i番目の粒子の位置ベクトル上での物理量、jは磁性体を構成する粒子の内、j番目の粒子の位置ベクトル上での物理量であり、jqは磁性体を構成する粒子の内、j番目の粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素のq点での物理量を指し示す。
式(27)の右辺第一項は、磁性体を構成する粒子がコイルを構成する粒子の位置ベクトル上に作る磁場ベクトルを記述する項であり、式(28)で表される。
式(27)の右辺第二項は、コイルを構成する粒子がコイルを構成する粒子の位置ベクトル上に作る磁場ベクトルであり式(1)〜(12)で表される。
磁場解析装置1の制御部3は、ステップ103において計算し記憶装置5に記憶されているコイルを構成する粒子の位置ベクトルを記憶装置5より読み込む。
なお、ステップ113においてコイルを構成する粒子の位置ベクトルが更新されている場合は、制御部3はその値を読み込む。
次に、制御部3はステップ102より計算され記憶装置5に記憶されている磁性体を構成する粒子の数と多面体要素の面数、および粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素内のq点の位置ベクトルと多面体要素境界面積を読み込む。
また、制御部3はこのステップで計算され記憶装置5に記憶されている、磁性体を構成する粒子の磁化ベクトルを読み込む。
さらに、制御部3はステップ103において計算され記憶装置5に記憶されているコイルの寸法およびステップ101で入力情報21として記憶装置5に記憶されている電流密度ベクトルを読み込む。
なお、ステップ116において電流密度ベクトルが更新されている場合は、制御部3はその値を読み込む。
その後、制御部3は式(27)、式(28)および式(1)〜(12)に従い、コイルを構成する粒子の位置ベクトル上での磁場ベクトルを計算し、記憶装置5に記憶する。
制御部3は、コイルを構成する粒子の位置ベクトル上での磁束密度ベクトル(太字の)Bを、すでに計算されているコイルを構成する粒子の位置ベクトル上の磁場ベクトルに真空の透磁率を掛けて計算し記憶装置5に記憶する。
真空の透磁率は、あらかじめ記憶装置5に記憶されている。
以上が、ステップ110の詳細である。
このように、制御部3は、磁場の運動方程式を解くことにより磁性体の磁化現象を解析する。
そのため、有限要素法のように空間全域をメッシュ分割する必要がなく、磁性体を有する系に対して十分な精度で効率よく磁場解析を行うことができる。
また、運動方程式を解くため、行列を扱わず、計算に必要なメモリ量は粒子数に比例する。
次に、磁場解析装置1の制御部3はSPMモータ31を構成する全ての粒子に働く力ベクトルを計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ111)。
以下に図5のステップ111を具体的に説明する。
(磁性体を構成する粒子に働く力ベクトル)
正準変数を太字のri、太字の傍点付きriとし、式(13)のラグランジアンをラグランジュの運動方程式に代入する。
すると、磁性体を構成する粒子に働く力は式(29)のように記載される。
Figure 0005460181
ここで、μ0は真空の透磁率、太字のHは磁場ベクトル、太字のMは磁化ベクトル、太字のrは位置ベクトル、ΔVは粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素境界面の頂点と粒子位置を頂点とする多面体要素体積、Nは磁性体を構成する粒子数であり、添え字のi、jは磁性体を構成する粒子の内、i番目、j番目の粒子の物理量を指し示し、添え字ipはi番目の粒子を重心とする多面体要素のp点での物理量を指し示す。
また、φ(r−r)はi番目の粒子とj番目の粒子の相互作用ポテンシャルエネルギである。
本実施形態ではSPMモータを剛体(粒子間の相対距離が不変)とする。
剛体モデルとすると、磁性体を構成する粒子に働く力は式(30)のように記載される。
Figure 0005460181
磁場解析装置1の制御部3は、ステップ110までにおいて計算され記憶装置5に記憶されている磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素内のp点での磁場ベクトルを読み込む。
制御部3は、p点での磁場ベクトルを、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されている磁化曲線を表す関数に代入することによりp点での磁化ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
また、制御部3は、ステップ104で計算され記憶装置5に記憶されている磁性体を構成する粒子の位置ベクトルを重心とする多面体要素境界面の頂点と粒子位置を頂点とする多面体要素体積を読み込む。
次に、制御部3は、磁性体を構成する粒子を重心とする多面体要素内のp点の磁場ベクトルの偏微分を計算し、その値に基づいて、式(30)より力ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
(コイルを構成する粒子に働く力ベクトル)
コイルを構成する粒子のうち、i番目の粒子の位置ベクトルを太字のr、その位置ベクトルでの電流の単位ベクトルを太字のt、磁束密度ベクトルを太字のB、電流の流れる方向のコイルの長さをLとすると、コイルを構成する粒子の内、i番目の粒子に働く力ベクトルは以下の式(31)で記載される。
Figure 0005460181
磁場解析装置1の制御部3は、ステップ103において計算され記憶装置5に記憶されているコイルを構成する粒子の位置ベクトルを読み込む。
なお、ステップ113においてコイルを構成する粒子の位置ベクトルが更新されている場合は制御部3はその値を読み込む。
また、制御部3はステップ103において計算され記憶装置5に記憶されているコイルの寸法を読み込む。
次に、制御部3は、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されているコイルの電流密度ベクトルを読み込む。
なお、制御部3は、ステップ116においてコイルの電流密度ベクトルが更新されている場合はその値を用いる。
制御部3は、式(31)に基づいて、コイルを構成する粒子に働く力ベクトルを計算し記憶装置5に記憶する。
以上が、図5のステップ111の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3は、ステップ111で計算した可動部(移動子)を構成する粒子に働く力ベクトルから、可動部(移動子)の回転量、角速度、並進量、並進速度を計算し、記憶装置5に記憶する(図5のステップ112)。
以下に図5のステップ112を具体的に説明する。
剛体の並進運動の運動方程式は式(32)で表される。
Figure 0005460181
ここで、mtotは可動部(移動子)の質量、太字のrは可動部(移動子)において任意に定めた代表点の位置ベクトル、太字のFは可動部(移動子)を構成する粒子に働く力ベクトル、Nは可動部(移動子)を構成する粒子数である。
次に、任意の固定点の周りの回転運動の運動方程式は式(33−1)、式(33−2)、式(33−3)で表される。
Figure 0005460181
ここで、I、I、Iは剛体の主慣性モーメント、ω、ω、ωは慣性主軸座標系での角速度、N、N、Nは慣性主軸座標系でのトルクである。
本実施例のSPMモータ31のロータ31はロータシャフト41を通じてある回転軸に固定されている。
固定された回転軸をz軸とすると、ロータ31の運動は以下のように計算される。
ロータ31はロータシャフト41を通じてz軸に固定されているため、z軸周りの回転運動の運動方程式を解くことで、ロータ31の運動は計算される。
z軸周りのロータ31の回転運動の運動方程式は式(34)で表される。
Figure 0005460181
ここで、Iはロータ31の慣性モーメント、ωはz方向の角速度、Nはz方向のトルクである。
式(34)を蛙飛び法で離散化すると、以下の式(35)、式(36)を得る。
Figure 0005460181
ここで、θはz軸周りの回転量であり、dtは微小時間刻み幅である。
また、添え字のn−1/2、n、n+1/2、n+1はそれぞれ(n―1/2)dt、ndt、(n+1/2)dt、(n+1)dt秒での物理量に対応している。
時間刻み幅は記憶装置5にあらかじめ任意の値が記憶されているものを制御部3が読み込む。
回転量、角速度の初期値は記憶装置5にあらかじめ任意の値が記憶装置5に記憶されている。
なお、すでにステップ112においてロータ31の回転量、角速度が更新されている場合はその値を用いる。
制御部3は、ステップ101より入力情報21として記憶装置5に記憶されているロータ31の三次元構造と質量密度により慣性モーメントを計算する。
さらに、制御部3は、ロータ31を構成する粒子の位置ベクトルと、ステップ111で計算し記憶装置5に記憶されているロータ31を構成する粒子に働く力ベクトルに基づいて、式(35)、式(36)を計算し、dt秒後のロータ31の回転量と角速度を計算し記憶装置5に記憶する。
以上が、図5のステップ112の詳細である。
次に、磁場解析装置1の制御部3はステップ112で計算した微小時間後の回転量や重心の移動量を基に、移動子を構成している粒子の位置ベクトルを計算し、記憶する(図5のステップ113)。
次に、磁場解析装置1の制御部3は必要に応じてSPMモータ31を構成する粒子の位置ベクトル、力ベクトル、磁場ベクトル、磁束密度ベクトル、磁化ベクトルをプリンタポート11を介してプリンタ12より出力する(図5のステップ114)。
次に、磁場解析装置1の制御部3は所定の終了条件(時間、移動量等)を満たしているかを判断し、満たしている場合は解析を終了し、満たしていない場合はステップ116に進む(図5のステップ115)。
次に、磁場解析装置1の制御部3は必要に応じてコイル45に流れる電流密度ベクトルを更新し、ステップ104に戻る(図5のステップ116)。
以上が本実施形態に係る磁場解析の手順である。
このように、本実施形態によれば、磁場解析装置1は、コイル45を複数のローカル導体として設定し、ローカル導体に対応したローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算し、ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する。
そのため、有限要素法のように空間全域をメッシュ分割する必要がなく、磁性体を有する系に対して十分な精度で効率よく磁場解析を行うことができる。
また、本実施形態によれば、磁場解析装置1は、磁性体を構成する粒子のラグランジアンから導出された磁場の運動方程式の解を演算すれば、外部からの入力が変化しない場合、系のエネルギーが保存される。
上記した実施形態では、本発明をSPMモータ31の磁場解析に使用したが、本発明は、何等、これに限定されることなく、磁性体が配置された空間における任意の磁場を解析するものであれば、例えばリニアモータ等のSPMモータ31以外のモータ、あるいは磁性体で空間を囲む磁気シールドにおいて、磁性体でシールドされた空間内の磁場解析に用いても良い。
1…………磁場解析装置
3…………制御部
5…………記憶装置
7…………入力部
9…………表示部
11………プリンタポート
12………プリンタ
13………バス
31………SPMモータ
33………ロータ
35………ステータ
37………ロータコア
39………永久磁石
41………ロータシャフト
43………ステータティース
44………コアバック
45………コイル
46………フレーム

Claims (13)

  1. 導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する前記空間の磁場を情報処理装置を使って解析する磁場解析装置であって、
    前記導体を複数のローカル導体として設定し、前記複数のローカル導体に対応する複数のローカル座標系を設定する手段と、
    前記導体を導通する電流を設定する電流設定手段と、
    前記複数のローカル座標系において、前記電流から前記複数のローカル座標系に対応した磁場を演算するローカル磁場演算手段と、
    前記複数のローカル座標系に対応した磁場をグローバル座標系に変換し、
    足し合わせて、前記空間の磁場を演算する磁場演算手段と、
    を有することを特徴とする磁場解析装置。
  2. 粒子の集合体として構成される導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を情報処理装置を使って解析する磁場解析装置であって、
    前記粒子の位置ベクトルを設定する位置ベクトル設定手段と、
    前記粒子の電流を設定する電流設定手段と、
    前記導体を複数のローカル導体として、ローカル導体のローカル座標を設定する手段と、
    複数の前記ローカル導体に対応したローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算するローカル磁場演算手段と、
    前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する磁場演算手段と、
    を有することを特徴とする磁場解析装置。
  3. 前記ローカル導体は少なくとも直方体導体と円弧状柱状導体を有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の磁場解析装置。
  4. 前記ローカル磁場演算手段は、
    前記ローカル導体が前記直方体導体の場合に第1のローカル座標系を適用し、
    前記第1のローカル座標系において、前記直方体導体の重心を原点と設定し、
    電流はある軸方向に一様に流れているものと設定する手段を有することを特徴とする請求項3記載の磁場解析装置。
  5. 前記ローカル磁場演算手段は、
    前記ローカル導体が円弧状柱状導体の場合は、第2のローカル座標系を適用し、
    前記第2のローカル座標系において、原点を、円弧の中心軸上で、かつ前記円弧状柱状導体の高さ方向に対して前記円弧状柱状導体が対称となる点に設定し、
    第一の軸を設定し、前記第一の軸を円弧の中心軸上に設定し、
    電流は前記第一の軸に直交する第二の軸を基点として円弧の方向に一様に流れているものと設定する手段を有することを特徴とする請求項3記載の磁場解析装置。
  6. 前記空間には磁性体がさらに配置されており、
    前記磁性体の形状を設定する磁性体形状設定手段と、
    前記磁性体の磁化曲線を表す関数を設定する磁化曲線を表す関数設定手段と、
    前記磁性体形状と前記磁化曲線を表す関数に基づいて、任意の場所における前記磁性体に対応した磁場を演算する磁性体磁場演算手段と、
    前記導体に対応した磁場と前記磁性体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体および磁性体に対応した磁場を演算する磁場演算手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の磁場解析装置。
  7. コンピュータを請求項1から6のいずれかに記載の磁場解析装置として機能させるためのプログラム。
  8. 導体を複数のローカル導体として設定し、前記複数のローカル導体に対応する複数のローカル座標系を設定する座標系設定手段と、
    前記導体を導通する電流を設定する電流設定手段と、
    前記複数のローカル座標系において、前記電流から前記複数のローカル座標系に対応した磁場を演算するローカル磁場演算手段と、
    前記複数のローカル座標系に対応した磁場をグローバル座標系に変換し、
    足し合わせて、前記空間の磁場を演算する磁場演算手段と、
    前記座標系設定手段、前記電流設定手段、前記ローカル磁場演算手段、前記磁場演算手段を制御する制御手段と、
    を有し、導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を解析する磁場解析装置の動作方法であって、
    前記制御手段が、
    前記座標系設定手段に、前記導体を複数のローカル導体として設定させ、前記複数のローカル導体に対応する複数のローカル座標を設定させるステップと、
    前記電流設定手段に、前記導体を導通する電流を設定させる電流設定ステップと、
    前記ローカル磁場演算手段に、前記複数のローカル座標において、前記電流から前記複数のローカル座標系に対応した磁場を演算させるローカル磁場演算ステップと、
    前記磁場演算手段に、前記複数のローカル座標系に対応した磁場をグローバル座標系に変換し、足し合わせて、前記空間の磁場を演算させる磁場演算ステップと、
    を有することを特徴とする磁場解析装置の動作方法。
  9. 粒子の集合体として構成される導体が配置された空間における前記粒子の位置ベクトルを設定する位置ベクトル設定手段と、
    前記粒子の電流を設定する電流設定手段と、
    前記導体を複数のローカル導体として、複数の前記ローカル導体に対応する複数のローカル座標系を設定する座標系設定手段と、
    複数の前記ローカル導体に対応した複数のローカル座標系において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算するローカル磁場演算手段と、
    前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算する磁場演算手段と、
    前記位置ベクトル設定手段、前記電流設定手段、前記座標系設定手段、前記ローカル磁場演算手段、および前記磁場演算手段を制御する制御手段と、
    を有し、粒子の集合体として構成される導体が配置された空間において前記導体に電流を導通させることにより発生する任意の場所の磁場を解析する磁場解析装置の動作方法であって、
    前記制御手段が、
    前記位置ベクトル設定手段に前記粒子の位置ベクトルを設定させる位置ベクトル設定ステップと、
    前記電流設定手段に前記粒子の電流を設定させる電流設定ステップと、
    前記座標系設定手段に、前記導体を複数のローカル導体として設定させ、前記複数のローカル導体に対応する複数のローカル座標を設定させるステップと、
    前記ローカル磁場演算手段に、複数の前記ローカル導体に対応した複数の前記ローカル座標において、前記ローカル導体に対応した磁場を演算させるローカル磁場演算ステップと、
    前記磁場演算手段に、前記ローカル導体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体に対応した磁場を演算させる磁場演算ステップと、
    を有することを特徴とする磁場解析装置の動作方法。
  10. 前記ローカル導体は少なくとも直方体導体と円弧状柱状導体を有することを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の磁場解析装置の動作方法。
  11. 前記ローカル磁場演算ステップは、
    前記制御手段が、前記座標系設定手段に、
    前記ローカル導体が前記直方体導体の場合に第1のローカル座標系を適用させ
    前記第1のローカル座標系において、前記直方体導体の重心を原点と設定させ
    前記電流設定手段に、
    電流はある軸方向に一様に流れているものと設定させるステップを有することを特徴とする請求項10記載の磁場解析装置の動作方法。
  12. 前記ローカル磁場演算ステップは、
    前記制御手段が、
    前記座標系設定手段に、
    ローカル導体が前記円弧状柱状導体の場合は、第2のローカル座標系を適用させ
    前記第2のローカル座標系において、原点を、円弧の中心軸上で、かつ前記円弧状柱導状体の高さ方向に対して前記円弧状柱状導体が対称となる点に設定させ
    第一の軸を設定し、前記第一の軸を円弧の中心軸上に設定させ
    前記電流設定手段に、
    電流は前記第一の軸に直交する第二の軸を基点として、円弧の方向に一様に流れているものと設定させるステップを有することを特徴とする請求項10記載の磁場解析装置の動作方法。
  13. 前記空間には磁性体がさらに配置されており、
    前記磁場解析装置は、
    前記磁性体の形状を設定する形状設定手段と、
    前記磁性体の磁化曲線を表す関数を設定する関数設定手段と、
    前記磁性体形状と前記磁化曲線を表す関数に基づいて、任意の場所における前記磁性体に対応した磁場を演算する磁性体磁場演算手段と、
    前記導体に対応した磁場と前記磁性体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体および磁性体に対応した磁場を演算する足し合わせ演算手段と、
    を有し、
    前記制御手段が、
    前記形状設定手段に、前記磁性体の形状を設定させる形状設定ステップと、
    前記関数設定手段に、前記磁性体の磁化曲線を表す関数を設定させる関数設定ステップと、
    前記磁性体磁場演算手段に、前記磁性体形状と前記磁化曲線を表す関数に基づいて、任意の場所における前記磁性体に対応した磁場を演算させる磁性体磁場演算ステップと、
    前記足し合わせ演算手段に、前記導体に対応した磁場と前記磁性体に対応した磁場を足し合わせて、任意の場所における前記導体および磁性体に対応した磁場を演算させる足し合わせ演算ステップと、
    を有することを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の磁場解析装置の動作方法。
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