JP5459225B2 - 帯域通過フィルタ - Google Patents
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Description
本発明は、E面平行金属板を備えた帯域通過型フィルタに関し、特に、導波管内に飛び越し結合導波路を備えた帯域通過フィルタに関する。
無線装置の開発において、高性能、高機能な特性をできる限り小さいスペースで実現することが求められている。
フィルタのような受動回路は、設計周波数でその物理寸法が決定されてしまう。このため、各コンポーネントのフレキシブルな実装という観点では自由度は少ない。
例えば、E面平行金属板を備えた帯域通過フィルタは、通過帯域における規格満足度(阻止帯域との境界の急峻さ)が段数だけで決まってしまう。このため、与えられたスペースに対してフィルタ全長が長すぎる場合があった。
複数の共振器を整列させた帯域通過フィルタにおいては、一つ以上の共振器を飛び越して共振器を結合させることにより、通過帯域の外側に減衰極が生じて減衰特性が向上することが知られている。
飛び越し結合線路を形成する帯域通過フィルタとしては、特許文献1に開示される「コムライン形バンドパスフィルタ」がある。特許文献1に開示される発明は、金属ケースの側面の一方の内側に、一端は共振導体の開放端方向に折り曲げ、他端は共振導体の短絡端方向に折り曲げて金属製結合ループを設置している。
しかし、特許文献1に開示される発明における金属製結合ループは、加工や金属ケース内への設置が容易ではない。
飛び越し結合線路として同軸線路が用いられることもある。しかしながら、特許文献1に開示される発明と同様に、導波路作成の観点で実現が容易ではなく、また損失が大きくなってしまう。
本発明は係る問題に鑑みてなされた。本発明の目的の一例は、部品形状が簡略かつ組立が容易であり、減衰特性に優れた帯域通過フィルタを提供することである。
本発明の帯域通過フィルタは、一つの導波管が幅広面の中央で2分割されてなる一対の矩形導波管と、前記一対の矩形導波管の間に前記矩形導波管の幅狭面と並行に配置され、一対の梁および前記一対の梁を連結する複数のフィンを有し略梯子状を呈した金属板とを含む帯域通過フィルタであって、
前記一対の矩形導波管内において、導波路が前記幅広面に平行な方向に対して上下に分割されることによって少なくとも一つの別の導波管が形成されており、
前記金属板によって前記一対の矩形導波管内に少なくとも3つの複数の共振器が形成され、前記別の導波管は、前記複数の共振器のうち少なくとも一つを飛び越した共振器同士を結合し、通過帯域外に極を形成する。
前記一対の矩形導波管内において、導波路が前記幅広面に平行な方向に対して上下に分割されることによって少なくとも一つの別の導波管が形成されており、
前記金属板によって前記一対の矩形導波管内に少なくとも3つの複数の共振器が形成され、前記別の導波管は、前記複数の共振器のうち少なくとも一つを飛び越した共振器同士を結合し、通過帯域外に極を形成する。
本発明によれば、部品形状が簡略かつ組立が容易であり、減衰特性に優れた帯域通過フィルタを提供できる。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタの構成を示す。導波管の長手方向をz方向とし、H面(幅広面、第1面)がxz平面、E面(幅狭面、第2面)がyz平面とそれぞれ平行となるように座標系を設定している。H面の幅よりもE面の幅は狭い。E面は、H面に対して、垂直であっても良い。
H面の中央で2分割された矩形導波管1a、1bは、E面平行金属板2を挟み込んで一つの導波管を構成する。帯域通過フィルタに必要な結合係数は、梯子状に配置されたフィン21の形状(板の厚さ、フィンの幅および間隔)によって所望の値に設定されている。
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタの構成を示す。導波管の長手方向をz方向とし、H面(幅広面、第1面)がxz平面、E面(幅狭面、第2面)がyz平面とそれぞれ平行となるように座標系を設定している。H面の幅よりもE面の幅は狭い。E面は、H面に対して、垂直であっても良い。
H面の中央で2分割された矩形導波管1a、1bは、E面平行金属板2を挟み込んで一つの導波管を構成する。帯域通過フィルタに必要な結合係数は、梯子状に配置されたフィン21の形状(板の厚さ、フィンの幅および間隔)によって所望の値に設定されている。
矩形導波管1aの内部には、xz平面と平行に突出した凸部11aが形成されている。凸部11aと導波管のH面の内壁との間には、x方向を深さ方向、y方向を幅方向とし、z方向に伸びる溝12aが形成されている。溝12aの深さは飛び越し結合導波管の結合量に応じて定まる。溝12aは、必ずしも矩形導波管1aの内壁(E面)まで達していなくても良い。
矩形導波管1aのH面の内側には、結合量の調整のために溝12aの端部と間隔を空けてスロープ部13aが形成されている。結合窓10aの開口方向が矩形導波管1aの長手方向と任意の角度をなすようになっている。結合窓10aの前後に位置するフィン21の寸法は、結合量の調整のために他のフィン21とは異なる寸法に調整されている。
図1上では導波管壁によって隠れているが、他方の矩形導波管1bも矩形導波管1aと同様の構造を有している。
E面平行金属板2は、矩形導波管内1a、1b内に3つ以上の複数の共振器を形成する。E面平行金属板2は、矩形導波管1a、1bの溝と対応する部分にはフィン21が存在しないようになっている。言い換えると、E面平行金属板2は、矩形導波管1a、1bの溝と対応する部分に、溝の形状と対応した開口部(すなわち、溝の形状と同じ形状の開口部)を有している。すなわち、図2に示すように、溝12a、12bが存在する箇所に対応した部分では、フィン21d〜21fは片持ち状態で支持されており、その先端には梁部22が設置されている。
一対の矩形導波管1a、1bでE面平行金属板2を挟み込むことにより、図3に示すように、導波管の内部に方形導波管形状の別の導波路が構成される。すなわち、矩形導波管1a、1b内において、導波路がH面に平行な方向に対して上下に分割されることによって別の導波管が少なくとも一つ形成される。この導波管形状の導波路は、帯域通過フィルタの共振器同士を結合する飛び越し結合導波路3となっている。すなわち、飛び越し結合導波路3は、E面平行金属板2によって矩形導波管1a、1b内に形成される複数の共振器のうち少なくとも一つを飛び越した共振器同士を結合する。飛び越し結合導波路3は、飛び越し結合線路として機能する。飛び越し結合導波路3は、幅(x方向)寸法と比較して高さ(y方向)寸法が小さい平たい形状である。しかしながら、その縦横比は特定の値に限定される訳ではなく、結合量に応じた値である。
図4は、38GHz帯モデルの帯域通過フィルタの通過特性を示している。図4において、矢印Aで示す曲線は、飛び越し結合がない場合の帯域通過フィルタの通過特性を示している。図4において、矢印Bで示す曲線は、飛び越し結合がある場合の帯域通過フィルタの通過特性を示している。飛び越し結合線路で共振器同士を結合することにより、図4に示すように、極が少なくとも一つ形成される。極の個数や形成される位置は、結合させる共振器を選択することで変更可能である。
図4においては、極が形成される位置R(38.15GHz付近)で減衰量が20dB以上改善している。
図4においては、極が形成される位置R(38.15GHz付近)で減衰量が20dB以上改善している。
本願発明は、結合窓やフィン、スロープ部の寸法や形状を特定の数値や形状に限定した場合にのみ得られる訳ではなく、所望の特性に応じて極の個数や位置を調整するために結合窓やフィン、スロープ部の寸法等の調整を行える。このため、結合量の調整に関する詳細な説明は割愛する。
上記構成においては、矩形導波管1a、1bの内部に別の導波管(飛び越し結合導波路)が形成されるため、帯域通過フィルタとしての外形寸法を変化させる必要はない。このため、実装スペースの制約が小さくなり、装置内の各コンポーネントをフレキシブルに実装しやすい。
ここでは帯域通過導波管フィルタが矩形導波管の長手方向に対称である構造を例として説明した。しかしながら、帯域通過導波管フィルタが矩形導波管の長手方向に対称である必要はない。
このように、矩形導波管内に飛び越し結合導波路を形成し、共振器を飛び越し結合することにより極を発生させ、その極が通過帯域外で阻止帯域との過渡域にくるように結合量を調整する。このよう構成することにより、帯域通過フィルタの通過特性を向上させることができる。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタは、第1の実施形態と同様に、H面の中央で2分割された一対の矩形導波管で、E面平行金属板を挟み込んだ構造である。
図5Aに、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成する矩形導波管1aの内側の構成を示す。図5Bは、図5Aに示すA−A線に沿った矩形導波管1aの断面図である。本実施形態においては、矩形導波管1aのE面の高さ方向の中央付近にH面と略平行に一対の凸部14aが形成されている。一対の凸部14aに挟まれた部分が溝15aとなっている。
図5Cに、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成するE面並行金属板2の構成を示す。一対の凸部14aに対応する一対の梁部23は、それぞれ片持ちでフィンによって支持されている。
一対の凸部14a及び梁部23のそれぞれの一端はスロープ状となっており、この部分の形状や寸法を変更することで、結合量の調整が可能である。
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタは、第1の実施形態と同様に、H面の中央で2分割された一対の矩形導波管で、E面平行金属板を挟み込んだ構造である。
図5Aに、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成する矩形導波管1aの内側の構成を示す。図5Bは、図5Aに示すA−A線に沿った矩形導波管1aの断面図である。本実施形態においては、矩形導波管1aのE面の高さ方向の中央付近にH面と略平行に一対の凸部14aが形成されている。一対の凸部14aに挟まれた部分が溝15aとなっている。
図5Cに、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成するE面並行金属板2の構成を示す。一対の凸部14aに対応する一対の梁部23は、それぞれ片持ちでフィンによって支持されている。
一対の凸部14a及び梁部23のそれぞれの一端はスロープ状となっており、この部分の形状や寸法を変更することで、結合量の調整が可能である。
矩形導波管1bの構造は、矩形導波管1aの構造と同様である。
図6に示すように、本実施形態においては、一対の矩形導波管1a、1bでE面平行金属板2を挟み込むと、飛び越し結合導波路4が導波管の高さ方向の中央部に形成される。
本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタにおいても、第1の実施形態と同様に、共振器を飛び越し結合することにより極を発生させ、その極が通過帯域外で阻止帯域との過渡域に位置するように結合量を調整する。このように構成することにより、帯域通過フィルタの通過特性を向上させることができる。
〔第3の実施形態〕
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタは、第1、第2の実施形態の帯域通過導波管フィルタと同様に、H面の中央で2分割された一対の矩形導波管でE面平行金属板を挟み込んだ構造を有する。
図7Aに、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成する矩形導波管1aの内側の構成を示す。図7Bは、図7Aに示すB‐B線およびB´‐B´線に沿った矩形導波管1aの断面図である。図7Cは、図7Aに示すC‐C線およびC´‐C´線に沿った矩形導波管1aの断面図である。本実施形態においては、矩形導波管1aの長手方向の異なる位置に二つの凸部16、17が形成されている。一方の凸部16は矩形導波管1aの下側のH面の近傍に、H面と略平行に設けられている。他方の凸部17は矩形導波管1aの上側のH面の近傍に、H面と略平行に設けられている。凸部16、17と導波管の内壁との間には、溝18a、19aが形成されている。
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタは、第1、第2の実施形態の帯域通過導波管フィルタと同様に、H面の中央で2分割された一対の矩形導波管でE面平行金属板を挟み込んだ構造を有する。
図7Aに、本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成する矩形導波管1aの内側の構成を示す。図7Bは、図7Aに示すB‐B線およびB´‐B´線に沿った矩形導波管1aの断面図である。図7Cは、図7Aに示すC‐C線およびC´‐C´線に沿った矩形導波管1aの断面図である。本実施形態においては、矩形導波管1aの長手方向の異なる位置に二つの凸部16、17が形成されている。一方の凸部16は矩形導波管1aの下側のH面の近傍に、H面と略平行に設けられている。他方の凸部17は矩形導波管1aの上側のH面の近傍に、H面と略平行に設けられている。凸部16、17と導波管の内壁との間には、溝18a、19aが形成されている。
E面平行金属板2は、矩形導波管1aの二つの溝18a、19aと対応するそれぞれの部分にはフィンが存在しない。言い換えると、E面平行金属板2は、矩形導波管18a、18bの溝と対応する部分に、溝の形状と対応した開口部(すなわち、溝の形状と同じ形状の開口部)を有している。すなわち、図7Dに示すように、溝18、19が存在するそれぞれの箇所に対応した部分では、フィンは片持ち状態で支持されている。これらのフィンの先端には梁部24、25が設置されている。
矩形導波管1bの構造は、矩形導波管1aの構造と同様である。
図8Aは、第3の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタの図7AにおけるB‐B線に沿った断面を示す図である。図8Bは、第3の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタの図7AにおけるB´‐B´線に沿った断面を示す図である。図8Cは、第3の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタの図7AにおけるC‐C線に沿った断面を示す図である。図8Dは、第3の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタの図7AにおけるC´‐C´線に沿った断面を示す図である。
図8A〜8Dに示すように、本実施形態においては、一対の矩形導波管1a、1bでE面平行金属板2を挟み込むと、二つの飛び越し結合導波路5、6が導波管内に形成される。それぞれの飛び越し結合導波路5、6が極を形成するため、それぞれの極が通過帯域外で阻止帯域との過渡域に位置するに結合量を調整することで、通過特性をさらに改善することが可能となる。
図8A〜8Dに示すように、本実施形態においては、一対の矩形導波管1a、1bでE面平行金属板2を挟み込むと、二つの飛び越し結合導波路5、6が導波管内に形成される。それぞれの飛び越し結合導波路5、6が極を形成するため、それぞれの極が通過帯域外で阻止帯域との過渡域に位置するに結合量を調整することで、通過特性をさらに改善することが可能となる。
ここでは矩形導波管の上側のH面近傍と下側のH面近傍とにそれぞれ飛び越し結合導波路が形成される構造を例とした。しかしながら、図9A〜9Dに示すように、矩形導波管1aの一方のH面の近傍に複数の飛び越し結合導波路が形成される構造であっても良い。図9Aは、第3の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成する矩形導波管の別の構成を示す図である。図9Bは、図9Aに示すB‐B線およびB´‐B´線に沿った矩形導波管1aの断面図である。図9Cは、図9Aに示すC‐C線およびC´‐C´線に沿った矩形導波管1aの断面図である。図9Dは、第3の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタを構成するE面平行金属板の別の構成を示す図である。
本実施形態に係る帯域通過導波管フィルタにおいても、第1の実施形態の帯域通過導波管フィルタと同様に、共振器を飛び越し結合することにより極を発生させ、その極が通過帯域外で阻止帯域との過渡域に位置するように結合量を調整することにより、帯域通過フィルタの通過特性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る帯域通過フィルタは、幅広面の中央で2分割された矩形導波管の間に、一対の梁が複数のフィンで連結されて略梯子状を呈した金属板を幅狭面と並行に配置している。この矩形導波管内において、導波路が幅狭面方向に分割されることによって別の導波管が少なくとも一つ形成されている。別の導波管のそれぞれは、金属板によって矩形導波管内に形成される共振器を少なくとも一つ飛び越して結合し、通過帯域外に極を形成する。
本発明の別の一実施形態に係る帯域通過フィルタは、幅広面の中央で2分割された矩形導波管と、矩形導波管の間に矩形導波管の幅狭面と並行に配置され、一対の梁および一対の梁を連結する複数のフィンを有し略梯子状を呈した金属板とを含む。矩形導波管内において、導波路が幅広面に平行な方向に対して上下に分割されることによって少なくとも一つの別の導波管が形成されている。金属板によって矩形導波管内に少なくとも3つの複数の共振器が形成される。別の導波管のそれぞれは、複数の共振器のうち少なくとも一つを飛び越した共振器同士を結合し、通過帯域外に極を形成する。
本発明の別の一実施形態に係る帯域通過フィルタは、幅広面の中央で2分割された矩形導波管と、矩形導波管の間に矩形導波管の幅狭面と並行に配置され、一対の梁および一対の梁を連結する複数のフィンを有し略梯子状を呈した金属板とを含む。矩形導波管内において、導波路が幅広面に平行な方向に対して上下に分割されることによって少なくとも一つの別の導波管が形成されている。金属板によって矩形導波管内に少なくとも3つの複数の共振器が形成される。別の導波管のそれぞれは、複数の共振器のうち少なくとも一つを飛び越した共振器同士を結合し、通過帯域外に極を形成する。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、図10Aおよび図10Bに示すような矩形導波管及びE面平行金属板を用いて、矩形導波管の高さ方向の中央に配置される導波路と、H面近傍に配置される導波路とを混在させても良い。図10Aは、本発明の別の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタに適用される矩形導波管の構成を示す図である。図10Bは,本発明の別の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタに適用されるE面平行金属板の構成を示す図である。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
例えば、図10Aおよび図10Bに示すような矩形導波管及びE面平行金属板を用いて、矩形導波管の高さ方向の中央に配置される導波路と、H面近傍に配置される導波路とを混在させても良い。図10Aは、本発明の別の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタに適用される矩形導波管の構成を示す図である。図10Bは,本発明の別の実施形態に係る帯域通過導波管フィルタに適用されるE面平行金属板の構成を示す図である。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
この出願は、2008年12月26日に出願された日本出願特願2008−332321を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
上記の各実施形態に係る帯域通過導波管フィルタは、安価でフレキシブルな基幹ネットワークシステムの硬直を目的とした簡易無線装置の入力部におけるRF送受信分離回路に適用可能である。
1a、1b 矩形導波管
2 E面平行金属板
3、4 飛び越し結合導波路
10a 結合窓
11a、11b、14a、14b、16a、16b、17a17b 凸部
12a、12b、15a、15b、18a、18b、19a、19b 溝
13a スロープ部
21、21a〜21i フィン
22、23、24、25 梁部
2 E面平行金属板
3、4 飛び越し結合導波路
10a 結合窓
11a、11b、14a、14b、16a、16b、17a17b 凸部
12a、12b、15a、15b、18a、18b、19a、19b 溝
13a スロープ部
21、21a〜21i フィン
22、23、24、25 梁部
Claims (3)
- 一つの導波管が幅広面の中央で2分割されてなる一対の矩形導波管と、前記一対の矩形導波管の間に前記矩形導波管の幅狭面と並行に配置され、一対の梁および前記一対の梁を連結する複数のフィンを有し略梯子状を呈した金属板とを含む帯域通過フィルタであって、
前記一対の矩形導波管内において、導波路が前記幅広面に平行な方向に対して上下に分割されることによって少なくとも一つの別の導波管が形成されており、
前記金属板によって前記一対の矩形導波管内に少なくとも3つの複数の共振器が形成され、前記別の導波管は、前記複数の共振器のうち少なくとも一つを飛び越した共振器同士を結合し、通過帯域外に極を形成する帯域通過フィルタ。 - 前記一対の矩形導波管のそれぞれは、前記幅広面とは所定の間隔を空けて前記幅広面と略平行に設置された凸部を少なくとも一つ備えており、
前記金属板は、前記一対の梁の一方のみに繋がった金属フィンによって片持ちで支持された梁部を、前記凸部同士に挟まれる位置に備えており、
前記幅広面の一方と前記凸部との間に形成された溝に対応する部分には、いずれの前記金属フィンも配置されていない請求項1記載の帯域通過フィルタ。 - 前記一対の矩形導波管のそれぞれは、所定の間隔を空けていずれも前記幅広面と略平行に設置された一対の凸部を少なくとも備えており、
前記金属板は、前記一対の凸部の一方同士に挟まれる位置に設けられた前記一対の梁の一方のみに繋がった金属フィンによって片持ちで支持された梁部と、前記一対の凸部の他方同士に挟まれる位置に設けられた前記一対の梁の他方のみに繋がった金属フィンによって片持ちで支持された梁部とを備えており、
前記一対の凸部の間に形成された溝に対応する部分には、いずれの前記金属フィンも配置されていない請求項1又は2記載の帯域通過フィルタ。
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