JP4411315B2 - 帯域阻止フィルタ - Google Patents

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本発明は、共振器を有する帯域阻止フィルタに関し、特に、フィルタ特性を簡単に調整することができる帯域阻止フィルタに関する。
従来、導波管中を伝搬するマイクロ波の中から不要なマイクロ波を取り除くためのフィルタとして、帯域阻止フィルタが多用されている。
例えば、特許文献1には、図12に示すように、主導波管90の外壁側に接合された複数の共振器91、92、93と、各共振器91〜93の接合部位94、95、96に設けられた窓部101、102、103とを備えた帯域阻止フィルタが提案されている。この帯域阻止フィルタにおいては、窓部101〜103が、複数の略円形孔又は略方形孔で構成され、個々の孔の大きさは、矩形導波管内を通過する電力の周波数、通過を阻止しようとする電力の周波数、及び電力減衰量の相関によって定められる。また、窓部101〜103の形状は、電界強度が高くなる部分で最大電流が流れるように構成され、これにより、高電力時のアークの発生を防止し、大電力用の帯域阻止フィルタを実現している。
また、特許文献2には、図13に示すように、L字状突起111を有するフランジ状導体薄板112を、矩形導波管113、114の管軸方向に垂直な断面に挿入し、矩形導波管113、114内にL字状突起111を突出させるように構成した帯域阻止フィルタが提案されている。この帯域阻止フィルタでは、L字状突起111の位置x、突起部分の長さy及び突出量zを適宜調整することにより、負荷Q値の高い帯域阻止特性を得ることができる。この帯域阻止フィルタによれば、フランジ状導体薄板112を1/4波長間隔で配列するだけで、簡単に多段の帯域阻止フィルタを構成することが可能となる。
特開平11−274817号公報 特開昭57−152703号公報
しかしながら、上記特許文献1の帯域阻止フィルタにおいては、共振器の共振周波数を変更しようとした場合に、主導波管90と各共振器91〜93との結合量を調整する必要がある。しかしながら、結合量は、窓部101〜103の孔径や孔の大きさなどによって決定されるため、周波数特性の変更を希望する都度、導波管を作成し直す必要が生じるという問題がある。
また、周波数、結合量の調整は、導波管の管壁からビスを挿入する方法によっても行うことが可能であるが、この場合は、多段のフィルタを設計する際に、ビスの物理的な干渉に配慮する必要があるため、構造上の制約が生じ、1/4波長間隔に共振器を配置することが困難となる。このため、各共振器を3/4波長間隔で配置せざるを得ず、帯域阻止フィルタの大型化を招くという問題がある。
一方、特許文献2の帯域阻止フィルタにおいては、帯域阻止フィルタを簡単に構成することができるものの、負荷Q値が高いという特徴を有するため、阻止帯域が狭くなり、阻止帯域の広い帯域阻止フィルタを構成することが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、帯域阻止フィルタの大型化を伴うことなく、導波管を作成し直さなくても、簡単にフィルタ特性を変更することができ、阻止帯域を広くしながら任意の帯域幅を容易に選択できることなどを実現する帯域阻止フィルタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、帯域阻止フィルタであって、管軸方向に延び、導波路を構成する第1溝部と、該第1溝部と連結し、共振器を構成する第2溝部とが形成された複数の分割部材と、該複数の分割部材の間に配置される金属板とを備え、前記金属板は、前記第2溝部に対応する部分にフィルタ特性を調整するための調整部を有することを特徴とする。
そして、本発明によれば、金属板の調整部の形状を変更することにより、帯域阻止フィルタのフィルタ特性を変更することができるため、フィルタ特性の変更を希望する場合には、帯域阻止フィルタ全体を作成し直さなくても、金属板を交換するのみで対応することができる。また、本帯域阻止フィルタは、金属板を第1分割部材及び第2分割部材で挟んだ簡単な構成を有するため、金属板の交換を簡単に行うことができる。さらに、本帯域阻止フィルタでは、多段のフィルタを設計する際に、物理的な干渉に配慮する必要がないため、1/4波長間隔で共振器を配置することができ、帯域阻止フィルタが大型化するのを防止することが可能となる。
上記帯域阻止フィルタにおいて、前記調整部が、通過域でのインピーダンスを調整する第1調整部と、阻止域の帯域幅を拡縮調整する第2調整部と、阻止域を高低調整する第3調整部とを有するように構成することができる。
上記構成によれば、帯域阻止フィルタに挿入されている金属板を、各調整部の形状が異なる金属板に交換することにより、通過域でのインピーダンスマッチングを調整することができるとともに、阻止域及びその帯域幅を各々変更することが可能となる。
上記帯域阻止フィルタにおいて、前記調整部が、前記導波路及び前記共振器の連結面に対向する前記導波路の路面から前記導波路内に向けて突出する第1突出部と、前記共振器に対応する部分に設けられる窓部と、前記共振器の上部及び下部の一方に設けられ、前記窓部の一部を前記導波路側に開口する開口部と、前記共振器の上部及び下部の他方側から前記共振器内に向けて突出する第2突出部とを有するように構成することができる。
上記構成によれば、第1突出部の突出量や幅を変更することにより、通過域でのインピーダンスマッチングを調整することができ、開口部の開口幅や高さを変更することにより、阻止域の帯域幅を変更することができ、第2突出部の突出量を変更することにより、阻止域の高低を変更することができる。
上記帯域阻止フィルタにおいて、前記金属板が、管軸方向に沿って配列される複数の第2窓部を有するように構成することができる。
上記構成によれば、複数の第2窓部によって帯域通過フィルタを構成することができ、帯域通過フィルタと帯域阻止フィルタを一体に形成することができる。また、上記構成によれば、帯域阻止フィルタ中の金属板を、調整部及び第2窓部の形状や数等が異なる金属板に交換することにより、帯域阻止フィルタ部分の共振周波数及び帯域幅の調整と、帯域通過フィルタ部分の通過帯となる周波数のリターンロス調整との双方を行うことが可能となる。さらに、上記構成では、金属板が梯子状のフィンライン構造になるため、従来の細いL字状突起を有する帯域阻止フィルタに比べて、負荷Q値が低くなり、阻止帯域を広くすることもできる。
以上のように、本発明によれば、帯域阻止フィルタの大型化を伴うことなく、導波管を作成し直さなくても、簡単にフィルタ特性を変更することができ、また、阻止帯域を広くしながら任意の帯域幅を容易に選択できることなどを実現する帯域阻止フィルタを提供することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる帯域阻止フィルタの第1の実施形態を示す分解斜視図であり、この帯域阻止フィルタ1は、第1分割部材11と、第2分割部材12と、第1分割部材11及び第2分割部材12の間に配置される金属板13、14とを備える。
第1分割部材11には、管軸方向に延びる第1溝部21と、第1溝部21に連結し、管軸方向と直交する方向に延びる第2溝部22、23とが形成される。2つの第2溝部22、23は、互いに相反する方向に延び、各溝部22、23の中心軸が管軸方向に1/4λgだけずれるように配置される。ここに、λgは、阻止すべきマイクロ波の管内波長である。
第2分割部材12にも、第1分割部材11と同様に、第1溝部21及び第2溝部22、23が形成されるが、これら第1溝部21及び第2溝部22、23のうち、第2溝部22、23は、帯域阻止フィルタ1の組付け時に、各々の位置が第1分割部材11の第2溝部22、23の位置と一致するように、第1分割部材11の第2溝部22、23と鏡対称に形成される。
金属板13には、図2に示すように、その幅a2が第1溝部21及び第2溝部22、23の幅a1(図1参照)以下に設定され、その長さb2が第1溝部21及び第2溝部22、23の長さb1(図1参照)以下に設定された窓部30が形成される。また、窓部30と金属板13の一方の長辺13aとの間には、窓部30の一部を開口するように開口部31が形成される。さらに、金属板13の一方の長辺13aには、窓部30の中心軸から1/4λgだけ隔てた位置に、外側に突出する第1突出部32が形成される。
金属板14は、金属板13と同一の形状を有するが、帯域阻止フィルタ1の組付け時には、上下左右が反転され、金属板14の開口部31が金属板13の第1突出部32に対向し、金属板14の第1突出部32が金属板13の開口部31に対向する状態で配置される。また、このときの金属板13と金属板14との間隙c2は、第1溝部21の幅c1(図1参照)に対応する広さに設定される。
本帯域阻止フィルタ1は、図3に示すように、金属板13、14を第1及び第2分割部材11、12の間に挟み込んだ状態で、第1及び第2分割部材11、12を金属板13、14に接合することによって形成される。
帯域阻止フィルタ1の組付け時には、第1及び第2分割部材11、12の第1溝部21によって空間35が形成されるとともに、第1分割部材11の第2溝部22、第2分割部材12の第2溝部22及び金属板13の窓部30によって空間36が形成される。空間35は、矩形導波路40として機能し、空間36は、共振器41として機能する。共振器41の大きさは、阻止域としたい周波数帯に応じて適宜設定され、例えば、共振器41の高さ41hや幅41dなどを調整することにより、阻止したい周波数帯を調整することができる。尚、図3には図示されていないが、第1分割部材11の第2溝部23、第2分割部材12の第2溝部23及び金属板14の窓部30によっても空間が形成され、この空間は、空間36と同様に、共振器として機能する。
また、帯域阻止フィルタ1の組付け時においては、金属板14の第1突出部32が、図示下側(矩形導波路40及び共振器41の連結面42と対向する路面43側)から矩形導波路40内に突出し、さらに、窓部30と金属板13の他方の長辺13bとの間の金属部分33(図2参照)の一部が、共振器41内に突出する。金属部分33による突出部分は、第2突出部37を構成する。
尚、金属板13、14の配置位置は、任意であるが、適用するアプリケーションによっては、空間35及び空間36の中央に配置すれば、第1及び第2分割部材11、12を対称構造にすることができるため、各分割部材の第1溝部21を同じ形状にすることができ、低廉化を図ることができる。
本帯域阻止フィルタ1では、金属板13、14の形状を調整することによって、帯域阻止フィルタ1の動作周波数を調整することができる。その調整箇所は、図4に示すように、開口部31の開口幅31d及び高さ31h、第1突出部32の幅32d及び突出量32h、並びに、第2突出部37の突出量37hである。金属板13、14の形状調整による作用は、通過帯域のインピーダンス調整、阻止域を構成する共振周波数の調整、及び、それらを繋ぐ結合窓部調整の3つに分けることができ、各調整部を調整したときの個々の作用は、表1に示すとおりである。尚、金属板13、14による周波数調整の範囲は、共振器41で生じる共振周波数よりも高い側のみとなる。これは、金属板13、14の共振器41内への突出量を大きくすることが、電気的には、共振器41を小さくするように作用するためである。
Figure 0004411315
表1に示すとおり、第1突出部32は、主に通過域でのインピーダンスマッチングに寄与し、窓部30の開口部31は、主に阻止域の帯域幅の拡縮調整に寄与し、第2突出部37は、主に阻止域の高低調整に寄与する。
図5は、図1のように構成した帯域阻止フィルタの減衰特性をシミュレーションしたものであり、24GHz、25GHz付近のマイクロ波を理想的に減衰できていることが分かる。また、本発明者の研究によれば、第1及び第2分割部材11、12の形状を変更しなくとも、金属板13、14の形状を調整するのみで、比帯域25%の周波数調整が可能であることが確認されている。このように、本帯域阻止フィルタ1では、金属板13、14の各調整部の形状を適宜調整することによって、所望の特性を有する帯域阻止フィルタを得ることができる。また、本帯域阻止フィルタ1では、共振器41の形状を変更しなくても、金属板13、14の形状のみを調整すれば、共振周波数と結合度を調整することができるため、負荷Q値の劣化を起こすことなく、最適な結合が実現できる。そのため、共振器41の基本モードのみ励振される状態であれば、調整が可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、金属板13、14の各調整部の形状を変更することにより、帯域阻止フィルタのフィルタ特性を変更することができるため、フィルタ特性の変更を希望する場合には、帯域阻止フィルタ1全体を作成し直さなくても、金属板13、14を交換するのみで対応することができる。また、本帯域阻止フィルタ1は、金属板13、14を第1及び第2分割部材11、12で挟んだ簡単な構成を有するため、金属板13、14の交換を簡単に行うことができる。さらに、本帯域阻止フィルタ1では、多段のフィルタを設計する際に、物理的な干渉に配慮する必要がないため、1/4λg間隔で共振器41を配置することができ、帯域阻止フィルタが大型化するのを防止することが可能となる。
図6は、本発明にかかる帯域阻止フィルタの第2の実施形態を示す分解斜視図である。この帯域阻止フィルタ50は、第1分割部材51と、第2分割部材52と、金属板53とを備える。
第1及び第2分割部材51、52には、図1の第1及び第2分割部材11、12と同様に、管軸方向に延びる第1溝部54と、第1溝部54に直交する第2溝部55とが形成される。これら第1溝部54及び第2溝部55は、各々、導波路及び共振器を構成する。
金属板53は、図1の金属板13、14と異なり、1枚の金属板によって構成される。金属板53の共振器部分56には、第1及び第2分割部材51、52の第1溝部54に対応して開口部57が形成されるとともに、第2溝部55に対応して調整部58が形成される。このうち、調整部58は、図2及び図3の窓部30、開口部31、第1突出部32及び第2突出部37と同一のものである。また、金属板53には、第1及び第2分割部材51、52の第1溝部54に対応して、複数の第2窓部59が形成され、これら第2窓部59は、管軸方向に沿って配列される。
本帯域阻止フィルタ50においても、第1の実施形態の帯域阻止フィルタ1と同様に、金属板53を挟み込むようにして、第1及び第2分割部材51、52が接合され、第1溝部54、第2溝部55及び金属板53の調整部58によって帯域阻止フィルタが構成される。これに加え、本帯域阻止フィルタ50では、金属板53の複数の第2窓部59が、第1及び第2分割部材51、52の第1溝部54によって形成される空間(矩形導波路)内に位置し、それによって、帯域通過フィルタ(E面フィルタ)が構成される。従って、本帯域阻止フィルタ50は、帯域阻止フィルタに帯域通過フィルタが連結された構成、すなわち、帯域阻止フィルタ及び帯域通過フィルタが一体化された構成を有する。
尚、図7に示すように、金属板53を、調整部58を備えずに、開口部61及び第2窓部62のみを備えた金属板60に交換し、第1及び第2分割部材51、52の第2溝部55(共振器)を金属板で覆うことで、帯域阻止フィルタの機能を除去することが可能である。
金属板60を用いた場合、すなわち、第1及び第2分割部材51、52の第2溝部55を金属板で覆った場合には、阻止帯域としていた周波数よりも低い周波数帯域をカットオフするため、電気的には、共振器が存在しないものと同様に機能する。従って、帯域阻止フィルタが不要な場合、又は、共振器の段数を変更する場合に、本構成を適用すれば、帯域阻止フィルタの全体を作成し直さなくても、金属板を交換するのみで対応することが可能となる。
図8は、帯域阻止フィルタ50を図6のように構成した場合、図7のように構成した場合の各々の減衰特性をシミュレーションしたものである。図8から分かるように、金属板53と金属板60を交換することにより、通過域の特性を変えずに、26.5〜28GHz帯において、20dBの帯域阻止を実現している。
このように、本帯域阻止フィルタ50によれば、帯域阻止フィルタ50に挿入されている金属板53を、調整部58及び第2窓部59の形状や数等が異なる金属板に交換することにより、帯域阻止フィルタ部分の共振周波数及び帯域幅の調整と、帯域通過フィルタ部分の通過帯となる周波数のリターンロス調整との双方を行うことが可能となる。また、本帯域阻止フィルタ50では、金属板53が梯子状のフィンライン構造となるため、従来の細いL字状突起を有する帯域阻止フィルタに比べて、負荷Q値が低くなり、阻止帯域を広くすることもできる。
図9は、本発明にかかる帯域阻止フィルタの第3の実施形態を示す分解斜視図であり、この帯域阻止フィルタ70は、第1分割部材71と、第2分割部材72と、第1金属板73と、第2金属板74と、第3金属板75とを備える。
第1及び第2分割部材71、72は、図6及び図7の第1及び第2分割部材51、52と同一のものであり、また、第1及び第2金属板73、74は、図6の金属板53と同一のものである。
第3金属板75は、2枚の金属板で構成され、各金属板には、第1及び第2分割部材71、72の第2溝部76と対応する部分に、切欠部77が設けられる。この第3金属板75は、第1及び第2金属板73、74の間に隙間を設けるためのものである。
このように、第3金属板75を挟んで第1及び第2金属板73、74を重ね合わせ、それらを挟み込むように第1分割部材71及び第2分割部材72を接合することによっても、帯域阻止フィルタを構成することができる。本帯域阻止フィルタ70によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用・効果を得ることができるのに加え、帯域幅をより狭くすることができる帯域阻止フィルタを構成することが可能となる。
図10は、本発明にかかる帯域阻止フィルタの第4の実施形態を示す分解斜視図であり、この帯域阻止フィルタ80は、第1分割部材81と、第2分割部材82と、両面銅張誘電体基板83とを備える。尚、第1及び第2分割部材81、82は、図6及び図7の第1及び第2分割部材51、52と同一のものである。
両面銅張誘電体基板83は、誘電体層84の両側面に、図6の金属板53の形状と同一のパターンを有する金属層85、86が設けられることによって構成される。また、両面銅張誘電体基板83には、図11に示すように、金属層85、86を貫通する複数のスルーホール87が設けられる。これら複数のスルーホール87は、導波路内に電磁界を閉じ込めるためのものであり、帯域阻止フィルタ80の管軸方向に沿って、上下の2列に配列される。尚、金属層は、誘電体層84の両側面に設ける必要はなく、何れか一方の側面のみに設けてもよい。
このように、金属板に代えて、表面に金属層が形成された誘電体基板を用いることによっても、帯域阻止フィルタを構成することができ、第1及び第2の実施形態と同様の作用・効果を得ることが可能である。
本発明にかかる帯域阻止フィルタの第1の実施形態を示す分解斜視図である。 図1の金属板を示す平面図である。 図1のI−I線断面図である。 図3のII−II線矢視図である。 図1の帯域阻止フィルタの減衰特性を示す波形図である。 本発明にかかる帯域阻止フィルタの第2の実施形態を示す分解斜視図である。 図6の帯域阻止フィルタの変形例を示す分解斜視図である。 図6及び図7の帯域阻止フィルタの減衰特性を示す波形図である。 本発明にかかる帯域阻止フィルタの第3の実施形態を示す分解斜視図である。 本発明にかかる帯域阻止フィルタの第4の実施形態を示す分解斜視図である。 図10の両面銅張誘電体基板を示す平面図である。 従来の帯域阻止フィルタを示す斜視図である。 従来の帯域阻止フィルタを示す側面図及びIII−III線矢視図である。
符号の説明
1 帯域阻止フィルタ
11 第1分割部材
12 第2分割部材
13 金属板
14 金属板
21 第1溝部
22 第2溝部
23 第2溝部
30 窓部
31 開口部
32 第1突出部
33 金属部分
35 空間
36 空間
37 第2突出部
40 矩形導波路
41 共振器
42 連結面
43 路面
50 帯域阻止フィルタ
51 第1分割部材
52 第2分割部材
53 金属板
54 第1溝部
55 第2溝部
56 共振器部分
57 開口部
58 調整部
59 第2窓部
60 金属板
61 開口部
62 第2窓部
70 帯域阻止フィルタ
71 第1分割部材
72 第2分割部材
73 金属板
74 金属板
75 金属板
76 第2溝部
77 切欠部
80 帯域阻止フィルタ
81 第1分割部材
82 第2分割部材
83 両面銅張誘電体基板
84 誘電体層
85 金属層
86 金属層
87 スルーホール

Claims (4)

  1. 管軸方向に延び、導波路を構成する第1溝部と、該第1溝部と連結し、共振器を構成する第2溝部とが形成された複数の分割部材と、該複数の分割部材の間に配置される金属板とを備え、
    前記金属板は、前記第2溝部に対応する部分にフィルタ特性を調整するための調整部を有することを特徴とする帯域阻止フィルタ。
  2. 前記調整部は、通過域でのインピーダンスを調整する第1調整部と、阻止域の帯域幅を拡縮調整する第2調整部と、阻止域を高低調整する第3調整部とを有することを特徴とする請求項1に記載の帯域阻止フィルタ。
  3. 前記調整部は、前記導波路及び前記共振器の連結面に対向する前記導波路の路面から前記導波路内に向けて突出する第1突出部と、前記共振器に対応する部分に設けられる窓部と、前記共振器の上部及び下部の一方に設けられ、前記窓部の一部を前記導波路側に開口する開口部と、前記共振器の上部及び下部の他方側から前記共振器内に向けて突出する第2突出部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の帯域阻止フィルタ。
  4. 前記金属板は、管軸方向に沿って配列される複数の第2窓部を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の帯域阻止フィルタ。
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