JP5458897B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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本発明は、銘板が取り付けられたゴルフクラブヘッドに関する。
銘板が取り付けられたゴルフクラブヘッドは既に提供され、銘板によりゴルフクラブの高級感を高めるようにしている。
この種のゴルフクラブでは、銘板を接着剤を用いてゴルフクラブヘッドに取り付けるようにしている。
特開2008−125811
しかしながら、接着剤が銘板の外側にはみ出ると、ゴルフクラブの高級感を損ね、商品価値を低下する不具合が生じる。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、接着剤を銘板の外側にはみ出させることなく、接着剤により取着された銘板により、ゴルフクラブの高級感を高め、商品価値を高める上で有利なゴルフクラブヘッドを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、ゴルフクラブヘッドの表面に銘板取り付け用の凹部が設けられ、銘板の背面または前記凹部の底壁の一方に、前記銘板よりも小さい輪郭で前記銘板の周囲に沿って枠状に連続状に膨出する膨出部が設けられ、前記膨出部の先端が前記底壁または前記銘板の背面に当て付けられた状態で、前記膨出部の内側で前記底壁と前記背面との間に前記膨出部に沿って隙間が枠状に延在形成され、接着剤が前記隙間に位置することにより前記背面と前記底壁とを接着し、前記膨出部は、前記銘板の背面または前記底壁の一方に取着された両面粘着テープで構成され、前記膨出部の先端が前記銘板の背面または前記底壁の他方に取着されていることを特徴とする。
本発明では、膨出部により銘板の外側への接着剤のはみ出しが防止され、接着剤により取着された銘板により、ゴルフクラブの高級感を高め、商品価値を高める上で有利となる。
ドライバーのゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図である。 (A)は第1の実施の形態の銘板の平面図、(B)は同底面図である。 ゴルフクラブヘッドのソール部に設けられた凹部部分の断面図である。 (A)は背面に接着剤を塗布した状態の銘板の断面正面図、(B)は背面に接着剤を塗布した状態の銘板の底面図である。 銘板の接着状態を示す凹部部分の断面図である。 (A)は第2の実施の形態の銘板の平面図、(B)は同底面図である。 (A)は背面に接着剤を塗布した状態の銘板の断面正面図、(B)は背面に接着剤を塗布した状態の銘板の底面図である。 銘板の接着状態を示す凹部部分の断面図である。 第3の実施の形態の銘板の接着状態を示す凹部部分の断面図である。
以下、本発明をドライバー(1番ウッド)に適用した第1の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。
ドライバーは、シャフトと、シャフトの先端に取着されたゴルフクラブヘッド12とで構成されている。
ゴルフクラブヘッド12は中空状で、フェイス部12Aと、クラウン部(不図示)と、ネック部12Bと、ソール部12Cとを備えており、銘板16がソール部12Cに取着されている。
ソール部12Cには、図3に示すように、銘板16よりも大きい輪郭の銘板取り付け用の凹部18が形成され、凹部18の底壁1802の中央に、ゴルフクラブヘッド12の内部に貫通する貫通孔1804が形成されている。
図2に示すように、銘板16は本実施の形態では楕円状を呈し、銘板16の表面16Aには、ABCの文字で示すように、商品名やロゴマークなどが付されている。
また、銘板16の背面16Bには、銘板16よりも小さい輪郭で銘板16の周囲に沿って枠状に連続状に膨出する膨出部20が銘板16に一体に設けられている。
銘板16は金属製または合成樹脂製である。
そして図5に示すように、膨出部20の先端が底壁1802に当て付けられた状態で、接着剤22が膨出部20の内側で背面16Bと底壁1802との間に位置してそれら背面16Bと底壁1802とを接着している。本実施の形態では、接着剤22は貫通孔1804の内部にも侵入しており、接着強度を高めている。
接着剤22には、ホットメルトなどを含む従来公知の様々なものが使用可能である。
より詳細に説明すると、図4に示すように、銘板16をゴルフクラブヘッド12に取着するに際して、まず、銘板16の背面16Bで膨出部20の内側に接着剤22を塗布する。
次に、図5に示すように、銘板16を凹部18に挿入し、膨出部20の先端を底壁1802に当て付ける。これにより、接着剤22が膨出部20の内側で背面16Bと底壁1802との間に位置し、また、貫通孔1804の内部にも侵入する。そして、凹部18内において銘板16を動かし、銘板16の位置決めを行なう。
次に、銘板16が下側に、凹部18が上側に位置するように反転させ、この状態で接着剤22を硬化させる。
接着剤22の硬化により、銘板16がゴルフクラブヘッド12に取着される。
第1の実施の形態によれば、膨出部20により銘板16の外側への接着剤22のはみ出しが防止される。
したがって、接着剤22が銘板16の外側にはみ出ることはなく、銘板16によりゴルフクラブに高級感を与え、ゴルフクラブの商品価値を高める上で有利となる。
次に、第2の実施の形態について、図6〜図8を参照して説明する。
第1の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符号を付して説明すると、第2の実施の形態では、図6、図7に示すように、膨出部20を両面粘着テープ24で構成した点が第1の実施の形態と異なっている。
すなわち、銘板16の背面16Bには、銘板16よりも小さい輪郭で銘板16の周囲に沿って枠状に連続状に膨出する膨出部20が設けられ、この膨出部20は、両面粘着テープ24の一方の粘着面を銘板16の背面16Bに粘着することで構成されている。
そして、図8に示すように、膨出部20の先端である両面粘着テープ24の他方の粘着面が底壁1802に粘着された状態で、接着剤22が膨出部20の内側で背面16Bと底壁1802との間に位置してそれら背面16Bと底壁1802とを接着している。本実施の形態でも、接着剤22は貫通孔1804の内部にも侵入しており、接着強度を高めている。
より詳細に説明すると、図6に示すように、銘板16をゴルフクラブヘッド12に取着するに際して、まず、銘板16の背面16Bに、両面粘着テープ24を粘着して膨出部20を作る。
次に、図7に示すように、銘板16の背面16Bで膨出部20の内側に接着剤22を塗布する。
次に、図8に示すように、銘板16を凹部18に挿入し、膨出部20の先端である両面粘着テープ24の他方の粘着面を底壁1802に当て付け、粘着させる。これにより、接着剤22が膨出部20の内側で背面16Bと底壁1802との間に位置し、また、貫通孔1804の内部にも侵入する。
次に、銘板16が下側に、凹部18が上側に位置するように反転させ、この状態で接着剤22を硬化させる。
接着剤22の硬化により、銘板16がゴルフクラブヘッド12に取着される。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、膨出部20により銘板16の外側への接着剤22のはみ出しが防止される。
したがって、接着剤22が銘板16の外側にはみ出ることはなく、ゴルフクラブに高級感を与え、ゴルフクラブの商品価値を高める上で有利となる。
なお、第1、第2の実施の形態では、膨出部20を銘板16の背面16Bに設けた場合について説明したが、膨出部20は底壁1802に設けてもよい。
また、凹部18の底壁1802に貫通孔1804が設けられている場合について説明したが、貫通孔1804が設けられていないゴルフクラブヘッド12にも本発明は無論適用可能である。
また、図9に示すように、ゴルフクラブヘッド12の内部に位置する底壁1802の内面に、貫通孔1804よりも大きい面積の頭部2202を接着剤22で形成するようにしても良く、このような頭部2202を形成すると接着強度を高める上でより有利となる。
10……ドライバー
12……ゴルフクラブヘッド
12C……ソール部
16……銘板
18……凹部
1802……底壁
1804……貫通孔
20……膨出部
24……両面粘着テープ

Claims (2)

  1. ゴルフクラブヘッドの表面に銘板取り付け用の凹部が設けられ、
    銘板の背面または前記凹部の底壁の一方に、前記銘板よりも小さい輪郭で前記銘板の周囲に沿って枠状に連続状に膨出する膨出部が設けられ、
    前記膨出部の先端が前記底壁または前記銘板の背面に当て付けられた状態で、前記膨出部の内側で前記底壁と前記背面との間に前記膨出部に沿って隙間が延在形成され、接着剤が前記隙間に位置することにより前記背面と前記底壁とを接着し
    前記膨出部は、前記銘板の背面または前記底壁の一方に取着された両面粘着テープで構成され、前記膨出部の先端が前記銘板の背面または前記底壁の他方に取着されている、
    ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記ゴルフラブヘッドは中空であり、
    前記底壁に、前記ゴルフクラブヘッドの内部に貫通する貫通孔が形成され、
    前記接着剤は前記貫通孔の内部にも位置している、
    ことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
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