JP5458431B2 - 合成樹脂製壜体 - Google Patents

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Description

本発明は細長筒状の首部を有する合成樹脂製壜体に関する。
ポリエチレンテレフタレート(以下PETと記す。)樹脂製等の合成樹脂製壜体は水、スポーツ飲料水、お茶、ジュース等の飲料用、また調味料、酒類の容器として幅広く使用されている。
これら壜体の形状は一般的には円筒状、あるいは角形筒状の胴部に肩部を介して口筒部を起立設した形状をしているが、例えば特許文献1には図4に示すような壜体が示されている。この壜体101は、デザイン的観点から胴部105の一部を縮径することによりウエスト部107を形成して外観的な特徴を付与したものである。
また、このウエスト部107は外観的な特徴面だけではなく掴持性を付与すると云う機能も発揮する。
特開2007−062800号公報
ここで、図4に示したウエスト部107のように縮径部を形成した壜体では、壁面が縦方向に湾曲することにより、縦方向の座屈強度が低下するので、特に大型の壜体や、薄肉にした壜体では座屈強度の低下を考慮に入れてその形状を設計する必要がある。
本発明は、肩部と口筒部の間に細長筒状の首部を有する合成樹脂製壜体において、座屈強度の低下を伴うことなくこの首部に膨出部を配設して特徴的な外観や掴持性を付与することを技術的な課題とするものである。
上記課題を解決するための手段の中、本発明の主たる構成は、
口筒部の下に細長筒状の首部を連設し、この首部の下に下方に拡径する拡径筒状の肩部を連設し、この肩部の下に筒状の胴部を連接した壜体において、
首部は基本的な形状を下方に向かって緩やかに拡径するテーパー筒状とし、口筒部との境界位置の直下の高さ位置に球殻状の湾曲膨出部を形成し、この膨出部の下方基端位置と、肩部と首部の境界位置にそれぞれ周リブを配設すると云うものである。
上記構成の壜体の形状の特徴は、口筒部の下に細長筒状の首部を有する壜体の首部の、口筒部との境界位置の直下の高さ位置に膨出部を形成した点にあり、この膨出部により、特徴的な外観とこの膨出部を利用した良好な掴持性を付与することができる。
そして、膨出部の下方基端位置と、肩部と首部の境界位置にそれぞれ周リブを配設することにより、膨出部と云う特徴的な形状に起因する首部近傍領域の縦方向の座屈強度の低下を効果的に防ぐことができる。
本発明の他の構成は、上記主たる構成において、全高さ範囲で平断面形状を円形状とする、と云うものである。
上記構成の壜体は、所謂、丸形壜体に相当するものである。
勿論、本発明の壜体は丸形壜体に限定されるものではなく、肩部や胴部の平断面形状を楕円状、長円状、多角形筒状とすることもできる。
本発明のさらに他の構成は、上記主たる構成において、膨出部の下端部から首部と肩部の境界位置に至る領域を掴持する構成とする、と云うものである。
首部を手により握り易い径とし、膨出部の下端部と肩部との境界位置の間の寸法を手の平の大きさに合うように適宜に決めることにより、大型の壜体で内容液が充填されて重量が大きな状態でも、この首部部分を利用して手により容易に掴持することができる。また、膨出部の下端部と、肩部の上端部が上下方向への滑りに対する係止機能を発揮するので、傾斜姿勢を安定した状態で保持しながら内容液を注ぐことができる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
口筒部の下に細長筒状の首部を有し、この首部に膨出部を形成する壜体において、膨出部の下方基端位置と、肩部と首部の境界位置にそれぞれ周リブを配設することにより、膨出部と云う特徴的な形状に起因する首部近傍領域の縦方向の座屈強度の低下を効果的に防ぐことができる。
そして、この膨出部により特徴的な外観を付与することができると共に、膨出部の下端部と肩部の上端部により上下方向への滑りに対する係止機能が発揮され、大型壜体で、内容液が充填されて大きな重量であっても、傾斜姿勢を安定した状態で保持しながら内容液を注ぐことができる。
本発明の合成樹脂製壜体の一実施例の正面図である。 比較例の合成樹脂製壜体の正面図である。 座屈試験の結果を示すグラフである。 従来の合成樹脂製壜体の一例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の合成樹脂製壜体の一実施例を示す正面図である。この壜体1はPET樹脂製の二軸延伸ブロー成形品で、口筒部2、細長筒状の首部3、拡径筒状の肩部4、円筒状の胴部5、底部6を有する平断面形状が円形の丸形壜体である。また、この壜体1の全高さは245mm、最大径は106mm、容量は1リットルであり、比較的胴部5を短くした形状である。
なお、図1、後述する比較例の壜体21の正面図を示す図2中には口筒部2と首部3の境界位置C、膨出部3bの下方基端位置D、首部3と肩部4との境界位置E、そして肩部4と胴部5の境界位置Fをそれぞれ矢印で示している。
また、図2中には上記膨出部3bの下方基端位置Dと首部3と肩部4との境界位置Eに係る補助線を一点鎖線で入れてあるが、図1についても同様な補助線で下方基端位置Dと首部3と肩部4との境界位置Eを決めるようにしている。
首部3の、口筒部2との境界位置Cの直下の高さ位置に膨出部3bが形成されている。本実施例ではこの膨出部3bは全体として球殻状で、横方向から見ると図1に見られるようになだらかな山状の湾曲面を形成している。
なお、本実施例では、首部3の基本的な形状を下方に向かって緩やかに拡径するテーパー円筒状としている。
また、膨出部3bの下方基端位置Dに溝状の周リブ11aを、また首部3と肩部4との境界位置Eに溝状の周リブ11bを配設している。
また、肩部4と胴部5の境界位置Fには突条周リブ13を配設している。
なお、本実施例では下方基端位置Dの周リブ11aの最大溝深さを1.5mm、また境界位置Eの周リブ11bの最大溝深さを2.0mmとしている。
そしてこの壜体1は、膨出部3bにより、外観的な特徴面だけではなく掴持性を発揮させようとしたものである。
すなわち、首部3の、膨出部3bの下端部から肩部4との境界位置Eに至る領域を掴持することにより、膨出部3bの下端部と肩部4の上端部が上下方向への滑りに対する係止機能を発揮するので、大型で、内容液が充填されて大きな重量であっても、傾斜姿勢を安定した状態で保持しながら内容液を注ぐことができる。
一方、図2は上記実施例の壜体1の比較例として用意した壜体の正面図である。この壜体21は、溝状の周リブ11aと周リブ11bの配設がない点を除いて実施例の壜体1と全く同一の形状を有するものである。
次に、上記図1の実施例の壜体1と図2の比較例の壜体21について下記の座屈試験を実施した。
・座屈試験;起立状態の空の壜体を縦方向に一定速度で押圧し、壜体が座屈した時点での荷重(N)を測定して、座屈強度とする。
図3は上記座屈試験における縦方向の変位量(全高変位量(mm))と荷重(N)の関係をグラフにしたものであり、実施例の壜体1の挙動を曲線Aで、また比較例の壜体21の挙動を曲線Bで示している。
そして、座屈時(図中のA1、B1点)における荷重、すなわち座屈強度は次のようであり、周リブ11aと周リブ11bの配設効果を確認することができた。
・実施例の壜体1 ;350N
・比較例の壜体21;136N
ここで、上記座屈時直前の各壜体の変形態様を観察すると次のようであった。
(1)実施例の壜体1では、図1中に二点鎖線で囲った領域、すなわち肩部4と胴部5の境界位置Fに配設された突条周リブ13の平断面形状が円形から四角形状に変形し座屈に至った。
(2)比較例の壜体21では、首部3の、膨出部3bの下端部から肩部4の上端部に至る領域(図2中、二点差線で囲った領域)で、周壁が、たとえば膨出部3bの下方基端位置D近傍では前後方向に扁平に、また首部3と肩部4との境界位置E近傍では逆に左右方向に扁平に変形するように、高さ位置により扁平方向が直交するような態様で変形が発生し、座屈に至った。
上記結果より、図1の実施例の壜体1では、図2の比較例の壜体21において、上記のように低い荷重で変形が発生した膨出部3bの下方基端位置D近傍と、首部3と肩部4との境界位置E近傍にそれぞれ溝状の周リブ11aと周リブ11bを配設することにより、膨出部3bを含む首部3近傍領域の縦方向の座屈強度を、肩部4から胴部5に至る領域の座屈強度以上に強化することができ、全体として高い座屈強度が実現できたものと考えられる。
以上、実施例に沿って本願発明の実施の形態とその作用効果について説明したが、本願の実施の形態はこの実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、PET樹脂製の1リットルの丸型壜体の例を示したが、本願発明の作用効果は他の合成樹脂製のもの、さらに大きな容量の壜体、楕円筒状等の丸形壜体以外の壜体についてもその作用効果が十分発揮されるものである。
また、上記実施例では胴部5が比較的短い壜体1を例示したが、勿論、首部、肩部、胴部の長さの比は使用目的、外観デザインによって適宜選択することができる。
以上説明したように、本発明の壜体は、座屈強度の低下を伴うことなく、細長筒状の首部に膨出部を配設して特徴的な外観と良好な掴持性を付与された壜体として幅広い使用展開が期待される。
1、21;壜体
2 ;口筒部
3 ;首部
3b;膨出部
4 ;肩部
5 ;胴部
6 ;底部
11a;上部周リブ
11b;下部周リブ
13;突条周リブ
C ;境界位置
D ;下方基端位置
E ;境界位置
F ;境界位置
101;壜体
105;胴部
107;ウエスト部

Claims (3)

  1. 口筒部(2)の下に細長筒状の首部(3)を連設し、該首部(3)の下に下方に拡径する拡径筒状の肩部(4)を連設し、該肩部(4)の下に筒状の胴部(5)を連接した壜体であって、前記首部(3)は基本的な形状を下方に向かって緩やかに拡径するテーパー筒状とし、口筒部(2)との境界位置(C)の直下の高さ位置に球殻状の湾曲膨出部(3b)を形成し、前記膨出部(3b)の下方基端位置(D)と、前記肩部(4)と首部(3)の境界位置(E)にそれぞれ周リブ(11a,11b)を配設したことを特徴とする合成樹脂製壜体。
  2. 全高さ範囲で平断面形状を円形状とした請求項1記載の合成樹脂製壜体。
  3. 膨出部(3b)の下端部から首部(3)と肩部(4)の境界位置(E)に至る領域を掴持する構成とした請求項1または2記載の合成樹脂製壜体。
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