JP5458268B2 - 脳波スイッチ制御装置とその方法 - Google Patents

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Description

この発明は、事象関連電位の1つである随伴陰性変動(Contingent Negative Variation 以降CNVと称する)を用いて、スイッチ操作者が脳の中で注意選択しているスイッチを特定することにより、実世界のスイッチを操作する脳波スイッチ制御装置とその方法に関する。
人の脳活動情報を利用したインターフェースとして、ブレインコンピュータ・インターフェース(BCI)が提唱されている。脳活動情報としてCNVを利用したスイッチが、例えば、非特許文献1に開示されている。
非特許文献1では、ある刺激(光源の点灯・消灯)に対して、スイッチ操作者がその刺激に集中しているときと、そうでないときの脳波の誘発電位のひとつであるCNVを利用してスイッチのON/OFFを切り替えている。
CNVは、連続する第1刺激と第2刺激に対応して誘導される事象関連電位である。第1刺激と第2刺激は、例えば、光や音等で提示される。具体的には、スイッチ操作者に対し、開始を示す第1刺激を与え、その後、終了を示す第2刺激が与えられるまでの間(この間は予測できないようにする)、集中(注意)が必要な、例えば素早く数を頭の中で数えるなどのタスクを行わせる。すると、図1に示す様なCNV波形が観測される。図1の横軸は時刻、縦軸は第1刺激提示時点の脳波の電位を基準とした相対的な電位を示す。ここで、マイナス(−)を上側にしているのは脳波電位を示す慣例に従った表記である。
CNV波形は、相対的電位が第1刺激提示から第2刺激提示までの間はマイナス(−)方向に穏やかに増加するが、第2刺激提示後はプラス(+)に転じ大きな谷状の波形を生じる特徴的な形をしている。非特許文献1では、このCNV波形の有無を計測してスイッチのON/OFFを切り替える。
津田明憲、加藤康弘、米村朋子、寺屋秀紀、前田太郎、安藤英由樹、「隋伴陰性変動を利用した誤作動の無い脳波スイッチの提案」、第14回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集、2009年9月
非特許文献1に開示された技術は、1つの刺激に対してCNV波形を計測する技術であり、1個のスイッチのON/OFFを可能にしたものに過ぎない。よって、複数のスイッチのON/OFFを切り替えることはできない。複数のスイッチとして機能する脳波スイッチを実現するためには、脳波スイッチに対応する非同期に点滅する複数の光源を用意する必要がある。しかし、複数のスイッチとして機能する脳波スイッチを実現する目的で、例えば複数の専用の刺激提示部(例えば光源)を用意することは必ずしも容易ではない。
この発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、専用の刺激提示部を用意することなく複数のスイッチとして機能する脳波スイッチ制御装置とその方法を提供することを目的とする。
この発明の脳波スイッチ制御装置は、脳波スイッチ表示部と脳波スイッチ検出部とで構成される。脳波スイッチ表示部は、複数の光源と、トリガ発生部と、トリガ情報送信部と、を備える。複数の光源は、複数のスイッチにそれぞれ対応する識別子が対応付けられる。トリガ発生部は、複数のスイッチの内の或る一つのスイッチの選択操作開始を示す第1刺激と選択操作終了を示す第2刺激を、光源を点滅させることによってスイッチ操作者に提示する。トリガ情報送信部は、点滅する光源の識別子を脳波スイッチ検出部に送信する。
脳波スイッチ検出部は、トリガ情報受信部と、脳波計測部と、スイッチ選択部と、を備える。トリガ情報受信部は、脳波スイッチ検出部から送信されるスイッチの識別子を受信する。脳波計測部は、第1刺激と第2刺激に対するスイッチ操作者の脳の電位の変化を観測して随伴陰性変動の発生を検出する。スイッチ選択部は、随伴陰性変動の発生時の上記スイッチの識別子を出力する。
この発明の脳波スイッチ制御装置は、脳波スイッチ表示部と脳波スイッチ検出部の2つで構成されるので、例えば照明器具等を、脳波スイッチ表示部として利用することを可能にする。つまり、脳波スイッチ表示部が別体なので、例えば、部屋の照明器具等に刺激提示時のスイッチの識別子を送信する機能を持たせれば、脳波スイッチ表示部を専用物にする必要がなくなる。よって、脳波スイッチ表示部が従来よりも容易に実現可能であり、脳波スイッチ制御装置の構成の自由度を向上させることができる。
CNV(随伴陰性変動)波形の例を示す図。 この発明の脳波スイッチ制御装置100の機能構成例を示す図。 光源を点滅させるイメージを示す図であり、(a)は第1刺激提示時の光源の点灯、(b)は第1刺激提示時〜第2刺激提示時までの光源の消灯、(c)は第2刺激提示時の光源の点灯を示す。 脳波スイッチ制御装置100の動作フローを示す図。 各スイッチに係る第1、第2刺激提示の時系列の例を示す図。 脳波スイッチ表示部10を照明器具と兼用化した例を示す図。 トリガ発生部70の機能構成例を示す図。 脳波スイッチ表示部10を照明器具と兼用化した他の例を示す図。 光源の内部にトリガ発生部12′とトリガ情報送信部13を集約した例を示す図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
図2にこの発明の脳波スイッチ制御装置100の機能構成例を示す。脳波スイッチ制御装置100は、脳波スイッチ表示部10と、脳波スイッチ検出部20と、で構成される。脳波スイッチ表示部10は、複数の光源11、トリガ発生部12、トリガ情報送信部13、を備える。複数の光源11のそれぞれ111,112,…,11Nには、脳波スイッチ制御装置100の外部に設けられる図示していない複数のスイッチに対応する識別子1〜Nが対応付けられている。トリガ発生部12は、その複数のスイッチの内の或る一つのスイッチの選択開始を示す第1刺激と選択終了を示す第2刺激を、光源111,112,…,11Nを点滅させることによってスイッチ操作者1に提示する。トリガ情報送信部13は、点滅する光源に対応するスイッチの識別子を脳波スイッチ検出部20に送信する。送信は有線で行ってもよいし、光や電波による無線通信で行ってもよい。
脳波スイッチ検出部20は、トリガ情報受信部22、脳波計測部21、スイッチ選択部23、を備える。トリガ情報受信部22は、スイッチの識別子を受信する。脳波計測部21は、第1刺激と第2刺激に対するスイッチ操作者1の脳の電位の変化を観測してCNV波形を検出する。スイッチ選択部23は、CNV波形発生時のスイッチの識別子を外部に出力する。
以上説明したように、脳波スイッチ制御装置100は、CNV波形が検出された時のスイッチの識別子を外部に出力する。外部側でその識別子に対応するスイッチをON/OFFさせることで、脳波の変化に基づいて現実のスイッチを操作できる。また、脳波スイッチ制御装置100は、脳波スイッチ表示部10と脳波スイッチ検出部20の2つで構成されるので、脳波スイッチ表示部10を、例えば屋内の照明器具等と兼用させることも可能である。
なお、トリガ情報送信部13とトリガ情報受信部22との間の通信は、他の情報を付加して送信するようにしてもよい。例えば、光源の点滅シーケンスを送信するようにしてもよい。例えば、次に光源を点滅させる時刻を脳波スイッチ検出部20に予め知らせて置くことで、脳波スイッチ検出部20の各部の機能をそれまで停止させることが可能になり、低消費電力化が図れる。また、刺激提示の時刻が予め分かれば、CNV波形の検出精度も高めることができる。
CNV波形は、従来技術で説明したものと同じものを利用するが、この発明は、複数のスイッチのON/OFFを、CNV波形で制御することを特徴とする。図3に複数の光源11を点滅させるイメージを示して、複数のスイッチを制御する方法を具体的に説明する。
図3は、複数の光源11を概念的に示したものであり、スイッチの識別子iが例えば1〜9のスイッチに対応付けられている例を示す。図3では表記が煩雑になるのを避けるために一部の参照符号(111,11)のみを表記している。光源111,112,…,119には、複数のスイッチに対応付けられている識別子iの番号1〜9が表示されている。なお、光源111,112,…,119のそれぞれに直接番号を表記する必要はない。各光源とスイッチとの関係を、スイッチ操作者が認識できていればその番号の表示は省略してもよい。
例えば、スイッチ6のON/OFFを制御したい場合には、光源116を点滅させる。その場合、まずスイッチの選択操作開始を示す第1刺激提示として光源116を点灯させる(図3(a))。点灯を、光源116を黒く表記することで表現している。この時、点滅のコントラストが強い方がCNV波形の発生が良好なので、フラッシュのように閃光させると好ましい。
そして、図3(b)に示すようにしばらくの間光源116を消灯した後に、スイッチ選択操作終了を示す第2刺激提示として図3(c)に示すように再び光源116を点灯させる。なお、第1刺激と第2刺激は必ずしも同じ種類の刺激でなくてもよい。例えば第1刺激が音、第2刺激が光というように異なる種類の刺激を与える方法でも構わない。
次に、図4に脳波スイッチ制御装置100の動作フローを示して更に詳しくその動作を説明する。図4は、スイッチの識別子iを1,2,…と順番に遷移させて刺激を提示する例を示す。脳波スイッチ制御装置100が動作を開始すると、トリガ発生部12はスイッチの識別子iを初期化(i=1)し、スイッチの識別子iをトリガ情報送信部13に出力する(ステップS121)。
トリガ情報送信部13は、スイッチの識別子iを脳波スイッチ検出部21に送信する(ステップS13)。そして、トリガ発生部12は、スイッチの識別子i=1に対応する複数の光源11内の光源111を、第1刺激提示と第2刺激提示によって点滅させる(ステップS122)。
一方、この脳波スイッチ表示過程と並行して脳波スイッチ検出部20側では、次の脳波スイッチ検出過程を実行する。トリガ情報受信部22は、脳波スイッチ表示部10側から送信されて来るスイッチの識別子iを受信する(ステップS22)。
脳波計測部21は、電極2(図2参照)を介してスイッチ操作者1の脳の電位を一定のサンプリング間隔(例えば2〜10kHz)で計測し、スイッチ選択部23に出力する(ステップS21)。なお、電極2の装着方法は、CNV波形を観測し得る方法であれば如何なる方法を採用しても構わない。図2の例では、マイナスの導出電極2a,2b,2cを頭頂部に、プラスの基準電極2dを両耳たぶに、ボディーアース2eを額に、眼球運動によるアーチファクトの影響を補正するための電極2fを眼窩上縁に、それぞれ装着している。
スイッチ選択部23は、第1刺激提示時点でのスイッチ操作者1の脳の電位を基準電位として、基準電位から第1刺激提示以降の各時刻の脳の電位を減じた値を振幅として、第1刺激提示時刻から第2刺激提示時刻の間は振幅が負に遷移し、かつ、第2刺激提示時刻から200〜400ミリ秒の間に振幅が正に遷移した場合に、CNV波形が発生したと判定(ステップS231のYes)する。CNV波形が発生した時、スイッチ選択部23はトリガ情報受信部22が受信したスイッチの識別子iを外部に出力する(ステップS232)。
CNV波形は、スイッチ操作者1が第1刺激と第2刺激に集中していないと発生しない。よって、スイッチ操作者1は、操作したいスイッチの識別番号に対応する複数の光源11の内の一つに対して第1刺激提示があった後に、例えば、素早く数を暗算する作業を開始し、第2刺激提示時刻でその暗算を終了する作業をすることで、複数のスイッチを選択的にON/OFFすることができる。操作を希望しないスイッチの識別番号に対応する光源に対しては、スイッチ操作者1がその光源に集中しなければCNV波形が発生しない。
CNV波形を観測する上で、或るスイッチに係る第1刺激と第2刺激との提示時間間隔は、第1刺激提示に対する脳波の反応が現れるのが200〜300ミリ秒後であることから、その後の脳波の変化を正確に把握するために2秒以上とることが望ましい。また、各スイッチごとの刺激を区別する上で、或るスイッチに係る第2刺激と次の或るスイッチに係る第1刺激との提示時間間隔は、経験的に1秒以上とることが望ましい。
CNV波形が観測されなかった場合には、その旨がスイッチ選択部23からトリガ発生部12に伝達され、トリガ発生部12はスイッチの識別子iをインクリメント(i=i+1)する(ステップS123)。そして、スイッチの識別子iがスイッチ選択部23から出力されるまで、上記した処理を繰り返す。
なお、スイッチの識別子iを、1,2,…と順番に遷移させる例で説明を行ったが、第1・第2刺激を提示する順番を順不動に制御するようにしてもよい。図5にその例を示す。図5に示す例は、識別子iを3→1→6→2と変化させた場合を示す。また、第1刺激提示時刻(黒矢印)と第2刺激提示時刻(白矢印)と間の時間を、識別子iに対応させて可変させるようにしてもよい。第1刺激提示時刻(黒矢印)〜第2刺激提示時刻(白矢印)の間の時間を識別子iに対応させて変化させることで、その時間間隔に対応するCNV波形も変化するので、脳波スイッチ表示部10から脳波スイッチ検出部20にスイッチの識別子iを送信しなくても良くなる。その分、脳波スイッチ制御装置100を簡略化することができる。ただし、その時間は2〜5秒の範囲で可変するのが好ましい。5秒以上になるとスイッチ操作者1の眼球の瞬きが発生し易くなりCNV波形が計測不能になるためである。
〔変形例〕
なお、CNV波形は光源の点滅のコントラストが高いほど、観測が容易になる傾向がある。したがって、光源を点灯させる時の輝度は高い方が好ましい。ただ、周囲が暗い(照度が低い)状況で、輝度を高くすると目の健康に悪影響を与える可能性がある。そこで、図2に破線で示すように、脈波スイッチ表示部10に照度検出部14を設け、周囲の照度に応じて光源の輝度を可変するようにしてもよい。光源の輝度は、光源を例えばLED照明で構成した場合、その駆動電流を可変することで容易に制御することができる。
照度検出部14は、周囲の照度を検出し、その照度が所定値以上の場合は第1刺激提示時と第2刺激提示時の光源の点灯時の輝度を高く、所定値以下の場合は輝度を低くするようにトリガ発生部12を制御する信号を、トリガ発生部12に出力する。照度検出部14は、光源から直接光が入射しないように照度検出部14の周囲に遮光板を設ける。照度検出部14の回りに遮光板を配置することで、周辺の照度のみを検出することが可能である。照度検出部14は、一般的なCDS(硫化カドミウム)センサや他の半導体センサを用いて公知の技術で容易に実現できる。その具体例を示した説明は省略する。
〔脳波スイッチ表示部の具体例〕
この発明の脳波スイッチ制御装置100の脳波スイッチ表示部10は、屋内の照明器具等と兼用化することが可能である。図6に、部屋の天井に配置する照明器具を脳波スイッチ表示部10として利用した例を示す。この例の場合、光源の数は9個であり、各光源111〜119は、周知の電球、瞬時点灯方式の蛍光灯、LED照明、などで構成する。それぞれの光源にはスイッチの識別子iが割り当てられている。
脳波スイッチ表示部10をこのように実現した場合、昼間は光源を選択的に点灯することで第1刺激と第2刺激を提示する。夜間は、部屋を照明するために光源は常時点灯状態である。その場合は、例えば常時6個の光源を点灯状態にして置き、例えば光源111〜113を消灯状態で他を点灯、光源114〜116を消灯状態で他を点灯、光源117〜119を消灯状態で他を点灯、にすることで部屋の平均的な明るさ(照度)を一定にする。その状態において、消灯している光源を選択的に点灯させることで第1刺激と第2刺激を提示する。このような複数の光源11の制御は、例えばトリガ発生部70で行うことが可能である。
トリガ発生部70は、平均照度保障部71と、第1・第2刺激発生部72を備える。平均照度保障部71は、複数の光源11の内の点灯させる組と、消灯させる組を、その光源の組み合わせを変化させながら所定周波数以上の速さで切り替えて、複数の光源11の照度を一定に保障する。所定周波数は、人が光のちらつきを感じなくなる20Hz以上に設定される。
第1・第2刺激発生部72は、平均照度保障部71から消灯させる光源の組の情報を入手して、その消灯している光源の中の一つの光源を第1刺激と第2刺激で点灯させ、その識別子iをトリガ情報送信部13に出力する。
または、複数の光源11の全ての光源を常時点灯状態として何れかの光源の輝度を、選択的に高めて第1・第2刺激を提示させるようにしてもよい。この場合、トリガ発生部12は、複数の光源11の全ての光源を常時一定の輝度で点灯する。
図8に、壁に装着するスポットライトを脳波スイッチ表示部10′とした例を示す。また、図示は省略するが机上に配置するスタンドと兼用化してもよい。このように脳波スイッチ表示部は、様々な形態が考えられる。
脳波スイッチ表示部10の機能を、各光源に集約しても良い。図9に一つの光源111′に脳波スイッチ表示部10の機能を集約した機能構成例を示す。光源111′は、トリガ発生部12′、トリガ情報送信部13、隣接光監視部90、照度検出部14、刺激発生部92、を具備する。
トリガ情報送信部13と照度検出部14は、上記した実施例1と全く同じものである。隣接光監視部90は、隣接する光源の隣接光を検出してその発光状態情報をトリガ発生部12′に出力する。発光状態情報とは、隣接する光源が点灯しているのか否か、及び第1・第2刺激提示状態にあるか否かを表す情報であり、隣接する光源の発する輝度を測定することで得られる。ここで輝度とは、「ある点からどれだけの光が発せられているか」を表す量であり、照度「ある面に入って来る光の総量」とは異なる物理量である。
隣接光監視部90を設けることで、同じ構成の他の光源11′(*は何れかの光源を意味する)の発光状態を監視することで、第1・第2刺激提示が同期しないようにトリガ発生部12′自らを制御する。隣接光監視部90によって、たとえば蛍のように近隣の光の点灯の有無をみて自らの点灯を遅延させる等の制御を可能にする。
このような光源11′を複数用いることで脳波スイッチ表示部10を、より自由度を高めて構成することができる。この場合、トリガ情報送信部13が脳波スイッチ検出部20にスイッチの識別子iを送信するのは有線で送信してもよいが、光や電波による無線通信で送信するのが好適である。
以上述べたように、この発明の脳波スイッチ制御装置とその方法は、複数のスイッチのON/OFFを脳波信号によって制御することを可能にする。よってこの装置を、例えばALS症などにより脳機能を維持した状態で全身不随となった人や、肢体不自由者などの方々の意思の伝達に用いることができる。また、脳波スイッチ表示部を部屋の照明器具等と兼用化することも可能なので、専用の脳波スイッチ表示部を別に設ける必要がないので、脳波スイッチ制御装置の構成の自由度を向上させる。

Claims (10)

  1. 複数のスイッチにそれぞれ対応する識別子が対応付けられた複数の光源と、
    上記複数のスイッチの内の或る一つのスイッチの選択操作開始を示す第1刺激と選択操作終了を示す第2刺激を、上記光源を点滅させることによってスイッチ操作者に提示するトリガ発生部と、
    上記点滅する光源に対応するスイッチの識別子を脳波スイッチ検出部に送信するトリガ情報送信部と、
    を備える脳波スイッチ表示部と、
    上記スイッチの識別子を受信するトリガ情報受信部と、
    上記第1刺激と上記第2刺激に対する上記スイッチ操作者の脳の電位の変化を観測して随伴陰性変動の発生を検出する脳波計測部と、
    随伴陰性変動の発生時の上記スイッチの識別子を出力するスイッチ選択部と、を備える脳波スイッチ検出部と、
    で構成される脳波スイッチ制御装置。
  2. 請求項1に記載した脳波スイッチ制御装置において、
    上記随伴陰性変動の発生は、上記第1刺激の提示時刻での上記スイッチ操作者の脳の電位を基準電位とし、その基準電位から上記第1刺激の提示時刻以降の各時刻の上記スイッチ操作者の脳の電位を減じた値を振幅として、上記第1刺激の提示時刻から上記第2刺激の提示時刻までの間に上記振幅が負に遷移し、かつ、上記第2刺激の提示時刻から所定の時間内に上記振幅が正に遷移した場合に検出されることを特徴とする脳波スイッチ制御装置。
  3. 請求項2に記載した脳波スイッチ制御装置において、
    上記所定の時間は、200〜400ミリ秒であることを特徴とする脳波スイッチ制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載した脳波スイッチ制御装置において、
    上記第1刺激と上記第2刺激との提示時間間隔が2秒以上であり、かつ、或るスイッチに係る上記第2刺激と次の或るスイッチに係る上記第1刺激との提示時間間隔が1秒以上であることを特徴とする脳波スイッチ制御装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載した脳波スイッチ制御装置において、
    上記脳波スイッチ表示部は、
    更に、照度検出部を備え、その照度検出部が所定値以上の照度を検出した場合は上記光源を点灯させる輝度が高められ、所定値以下の照度を検出した場合は上記光源を点灯させる輝度が低められる、ことを特徴とする脳波スイッチ制御装置。
  6. 複数のスイッチの内の或る一つのスイッチの選択操作開始を示す第1刺激と選択操作終了を示す第2刺激を、上記複数のスイッチにそれぞれ対応する複数の光源の点灯若しくは消灯によってスイッチ操作者に提示するトリガ発生ステップと、
    上記スイッチの識別子を脳波スイッチ検出部に送信するトリガ情報送信ステップと、
    を含む脳波スイッチ表示過程と、
    上記スイッチの識別子を受信するトリガ情報受信ステップと、
    上記第1刺激と上記第2刺激に対する上記スイッチ操作者の脳の電位の変化を観測して随伴陰性変動の発生を検出する脳波計測ステップと、
    随伴陰性変動の発生時の上記スイッチの識別子を出力するスイッチ選択ステップと、を含む脳波スイッチ検出過程と、
    を備える脳波スイッチ制御方法。
  7. 請求項6に記載した脳波スイッチ制御方法において、
    上記随伴陰性変動の発生は、上記第1刺激の提示時刻での上記スイッチ操作者の脳の電位を基準電位とし、その基準電位から上記第1刺激の提示時刻以降の各時刻の上記スイッチ操作者の脳の電位を減じた値を振幅として、上記第1刺激の提示時刻から上記第2刺激の提示時刻までの間に上記振幅が負に遷移し、かつ、上記第2刺激の提示時刻から所定の時間内に上記振幅が正に遷移した場合に、検出されることを特徴とする脳波スイッチ制御方法。
  8. 請求項7に記載した脳波スイッチ制御方法において、
    上記所定の時間は、200〜400ミリ秒であることを特徴とする脳波スイッチ制御方法。
  9. 請求項7又は8に記載した脳波スイッチ制御方法において、
    上記第1刺激と上記第2刺激との提示間隔が2秒以上であり、かつ、或るスイッチに係る上記第2刺激と次の或るスイッチに係る上記第1刺激との提示間隔が1秒以上であることを特徴とする脳波スイッチ制御方法。
  10. 請求項6乃至9の何れかに記載した脳波スイッチ制御方法において、
    上記脳波スイッチ表示過程は、
    更に、照度検出部を備え、その照度検出部が所定値以上の照度を検出した場合は上記光源を点灯させる輝度が高められ、所定値以下の照度を検出した場合は上記光源を点灯させる輝度が低められることを特徴とする脳波スイッチ制御方法。
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