JP5457727B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パルストリガ型のフリップフロップ回路に好適な半導体集積回路装置に関する。
従来、フリップフロップ回路は、LSI等の集積回路において広く用いられている。フリップフロップ回路には同期式と非同期式とがあり、同期式のフリップフロップ回路は、クロック入力に同期して、出力を変化させる。同期式のフリップフロップ回路としては、マスタースレーブ型やパルストリガ型等の種々の回路がある。
パルストリガ型のフリップフロップ回路は、クロック入力に同期した狭幅のパルス期間にのみ出力を変化させるものである。このようなパルストリガ型フリップフロップは、セットアップ時間及び遅延時間が小さいことから、近年、ハイエンドのプロセッサに採用されることが多い。
パルストリガ型フリップフロップとしては、非特許文献1〜3に夫々記載された、HLFF (Hybrid Latch F/F)、SDFF (Semi-dynamic F/F)、CCFF (Conditional Capture F/F)及び特許文献1に記載されたDMFF (Data Mapping F/F)等が挙げられる。
ところで、パルストリガ型フリップフロップは、クロック入力に同期した狭幅のパルス期間を、内部タイミングとして規定する必要がある。PVT(プロセス、電源電圧、温度)条件の変動に対して、余裕を持ったタイミング幅を確保する必要がある。
このような内部タイミングの間隔、即ち、内部タイミング幅は、クロック入力を遅延させるインバータを用いて得ることができる。必要な遅延量は、縦続接続するインバータの数に応じて得られる。即ち、パルストリガ型のフリップフロップは、必要な内部タイミング幅を確保するために、十分な数のインバータが必要である。このため、集積回路におけるフリップフロップの占有面積が増大するという問題がある。
特願2006−158893号
エイチ・パートピ(H. Partovi)他著, "流入型ラッチ及びエッジトリガフリップフロップのハイブリッド素子(Flow-through latch and edge-triggered flip-flop hybrid elements)," in ISSCC Dig. Tech. Papers, Feb. 1996, pp. 138-139. エフ・クラス(F. Klass)著, "組込型ロジックのセミダイナミック及びダイナミックフリップフロップ(Semi-dynamic and dynamic flip-flops with embedded logic)," in Symp. VLSI Circuits Dig. Tech. Papers, Jun. 1998, pp. 108-109. ビー・エス・コング(B.-S. Kong), エス・エス・キム(S.-S. Kim), and ワイ・エイチ・ジュン(Y.-H. Jun), "統計的検出力縮小のための条件付きキャプチャフリップフロップ(Conditional-capture flip-flop for statistical power reduction)," IEEE J. Solid-State Circuits, vol. 36, pp. 1263-1271, Aug. 2001.
本発明は、小さい面積で十分な遅延時間を確保することができる半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の半導体集積回路装置は、入力に基づいて充電点に充電を行う第1のトランジスタと前記入力に基づいて放電点から放電を行う第2のトランジスタとにより構成される第1のインバータと、前記充電点と前記放電点との間に、ドレイン・ソース路が並列に設けられたP型の第3のトランジスタ及びN型の第4のトランジスタと、前記充電点又は前記放電点の電位を反転させて前記第3及び第4のトランジスタのゲートに供給して、前記充電点又は前記放電点から前記入力の遅延信号を得る第2のインバータとを具備したことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の半導体集積回路装置は、入力に基づいて充放電点に充電を行う第1のトランジスタと前記入力に基づいて前記充放電点から放電を行う第2のトランジスタとにより構成される第1のインバータと、前記充放電点と出力端との間に、ドレイン・ソース路が並列に設けられたP型の第3のトランジスタ及びN型の第4のトランジスタと、前記充放電点の電位を反転させて前記第3及び第4のトランジスタのゲートに供給して、前記出力端から前記入力の遅延信号を得る第2のインバータとを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、小さい面積で十分な遅延時間を確保することができるという効果を有する。
本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置を示す回路図。 プリチャージ期間、遷移期間及び遷移禁止期間を説明するための説明図。 非特許文献1によって開示された回路を示す回路図。 遅延回路12の動作を説明するための波形図。 本発明の第2の実施の形態を示す回路図。 非特許文献2によって開示された回路を示す回路図。 本発明の第3の実施の形態を示す回路図。 非特許文献3によって開示された回路を示す回路図。 本発明の第4の実施の形態を示す回路図。 特許文献1によって開示された回路を示す回路図。 本発明の第5の実施の形態を示す回路図。 遅延回路11の回路構成を示す回路図。 遅延回路11のパターンレイアウトを示す説明図。 実施の形態における遅延回路61のパターンレイアウトを示す説明図。 遅延回路の変形例を示す回路図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置に係り、フリップフロップ回路を示す回路図である。
本実施の形態は、P型トランジスタの放電速度がN型トランジスタの放電速度より遅い特徴を利用し、放電経路ではP型トランジスタとN型トランジスタを並列に設け、放電時間の一部の時間はP型トランジスタを経由した放電を行うことで、放電時間をより遅らせるように工夫するものである。
フリップフロップ回路(以下、FFという)10は、パルストリガ型の単相構造のフリップフロップである。FF10には、クロックCK及びデータDが入力される。FF10は、クロックCKが与えられると、このクロックCKに同期した狭幅のパルス期間(以下、遷移期間という)を設定する。FF10は、狭幅の遷移期間において、出力ノード(状態保持ノード)QのQ出力をデータDに基づいて更新するようになっている。
FF10の動作は、プリチャージ期間、遷移期間及び遷移禁止期間に分けて説明することができる。図2はこれらの各期間を説明するための説明図であり、図2(a)はクロックCKを示し、図2(b)はクロックCKDBを示す。FF10は図2に示すクロックCKを遅延反転させてクロックCKDBを生成する。クロックCKのローレベル(以下、Lレベルという)期間がプリチャージ期間であり、クロックCKDBのLレベル期間が遷移禁止期間である。クロックCK,CKDBがいずれもハイレベル(以下、Hレベルという)の期間が遷移期間である。
プリチャージノードPSは、P型のトランジスタPT11のドレイン・ソース路、P型のトランジスタPT12のドレイン・ソース路及びP型のトランジスタPT13のドレイン・ソース路を介して電源端子Vccに接続されている。トランジスタPT11のゲートにはクロックCKが供給され、トランジスタPT12のゲートにはクロックCKDBが供給され、トランジスタPT13のゲートにはデータDが供給される。
上述したように、遷移期間において、状態保持ノードの状態が遷移する。この遷移期間の前に、プリチャージ期間が設定される。プリチャージ期間にはクロックCKによってトランジスタPT11がオンとなり、プリチャージノードPSを充電する。なお、遷移禁止期間においては、クロックCKDBによってトランジスタPT12がオンとなり、プリチャージノードPSが充電される。また、遷移期間においては、後述するようにプリチャージノードPSを放電可能にしておく必要があり、トランジスタPT11,PT12はオフである。
プリチャージノードPSは、直列に接続されたN型のトランジスタNT11,NT12,NT13の各ドレイン・ソース路を介して基準電位点に接続されている。これらのトランジスタNT11,NT12,NT13によってプリチャージノードPSの放電路が構成される。トランジスタNT11,NT12,NT13のゲートには、夫々クロックCK、データD及びクロックCKDBが与えられる。
遷移期間においては、クロックCK,CKDBはいずれもHレベルであり、トランジスタNT11,NT13はオンである。データDがHレベルである場合には、トランジスタNT12もオンとなってプリチャージノードPSは放電されてLレベルとなり、データDがLレベルである場合には、トランジスタNT12がオフとなってプリチャージノードPSのHレベルを維持する。
プリチャージノードPSはP型のトランジスタPT14及びN型のトランジスタNT14のゲートに接続されている。トランジスタPT14によって状態保持ノードQの充電路が構成される。トランジスタPT14のソースは電源端子に接続されドレインは状態保持ノードQに接続される。状態保持ノードQは直列に接続されたN型のトランジスタNT15,NT14,NT16の各ドレイン・ソース路を介して基準電位点に接続されている。これらのトランジスタNT15,NT14,NT16によって状態保持ノードQの放電路が構成される。トランジスタNT15のゲートにはクロックCKが与えられ、トランジスタNT16のゲートにはクロックCKDBが与えられる。
遷移期間には、クロックCK,CKDBはHレベルであり、トランジスタNT15,NT16はオンである。従って、状態保持ノードQの電位は、トランジスタPT14,NT15のオン,オフによって決まる。プリチャージノードPSがHレベルの場合には、トランジスタNT14がオンでトランジスタPT15がオフとなり状態保持ノードQは放電されてLレベルとなる。プリチャージノードPSがLレベルの場合には、トランジスタNT14がオフでトランジスタPT15がオンとなり状態保持ノードQは充電されてHレベルとなる。
従って、遷移期間には、データDがHレベルの場合には、状態保持ノードQはHレベルとなり、データDがLレベルの場合には、状態保持ノードQはLレベルとなる。状態保持ノードQはインバータINV11に与えられ、インバータINV11の出力はINV12を介して状態保持ノードQに与えられる。これらのインバータINV11,INV12によって、状態保持ノードQの状態が保持可能である。
このように、FF10においては、プリチャージ期間においてプリチャージノードPSが充電され、遷移期間においてデータDに基づいてプリチャージノードPSの充電が維持されるか又は放電される。プリチャージノードPSの電位に応じて、トランジスタPT14,NT14がオン,オフされて、状態保持ノードQの電位が決定する。こうして、データDに基づくQ出力が得られる。
なお、データDがHレベルでない場合には、プリチャージノードPSを放電させる必要はない。そこで、データDをトランジスタPT13のゲートにも与えることで、プリチャージノードPSを放電させる必要がない場合には、遷移期間においてもプリチャージノードPSを充電させるようになっている。
このように、遷移期間においてプリチャージノードPSを放電可能とするために、遷移期間として十分な時間を確保する必要がある。遷移期間はクロックCK,CKDBに基づいて規定され、クロックCKDBはクロックCKを遅延反転させることで生成される。
図3は破線部がクロックCKを遅延反転させる遅延回路を示す回路であり、非特許文献1によって開示された回路を示している。
図3に示すように、遅延回路11は縦続接続された3つのインバータINV1,INV2,INV3によって構成されている。インバータINV1に入力されたクロックCKは、インバータINV1,INV2,INV3によって反転されながら遅延され、インバータINV3からは図2(b)に示すクロックCKDBが得られる。
一方、本実施の形態においては、クロックCKDBは遅延回路12によって生成される。図1に示すように、遅延回路12は、インバータを構成するP型のトランジスタPT21及びN型のトランジスタNT21を有する。トランジスタPT21のソースは電源端子に接続され、トランジスタNT21のソースは基準電位点に接続される。トランジスタPT21,NT21のゲートにはクロックCKが供給される。
充電点としてのトランジスタPT21のドレインと放電点としてのトランジスタNT21のドレインとの間には、N型のトランジスタNT22のドレイン・ソース路及びP型のトランジスタPT22のソース・ドレイン路が並列接続されている。また、トランジスタNT21のドレインの電位はインバータINV21に与えられ、インバータINV21は入力を反転させてトランジスタNT22,PT22のゲートに供給するようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図4を参照して説明する。図4は遅延回路12の動作を説明するための波形図であり、波形AはクロックCKを示し、波形G,P,Zは夫々図1のG点、P点及びZ点における信号波形を示している。なお、図4はトランジスタサイズを0.1μmに統一した場合のシミュレーション波形を示しており、各トランジスタの閾値は0.7Vである。従来インバータと同様に、遅延回路12の遅延の大きさはトランジスタの閾値の大きさによって左右される。
遅延回路12に入力されるクロックCK(波形A)は、プリチャージ期間にはLレベルである。クロックCKのLレベル期間にはトランジスタPT21,PT22はオンであり、トランジスタNT21,NT22はオフである。図1のZ点及びG点は、Hレベルである。クロックCKがLレベルからHレベルに立ち上がって閾値(0.7V)に到達すると、遅延回路12のトランジスタPT21はオフとなり、トランジスタNT21がオンとなる。これにより、G点は放電を開始する。また、同時に、Z点の電位もトランジスタPT22を通して放電を開始する。
Z点の放電は、遅いトランジスタPT22によって、G点よりも緩やかに変化する。G点の電位がトランジスタの閾値まで低下すると、インバータINV21が反転動作を開始し、P点の電位は次第に上昇する。このP点の電位がトランジスタNT22,PT22のゲートに与えられる。なお、P点の電位は、上昇前に一旦低下しているが、これは、インバータINV21のゲート電圧(G点の電圧)の変化によるカップリングの影響である。
Z点の電位が緩やかに下降し、P点の電位が上昇する結果、P点とZ点の電位差がトランジスタの閾値(0.7V)よりも小さくなると、トランジスタPT22はオフする。これにより、Z点の電位の変化は停止する。更に、P点の電位が上昇して、P点とG点との電位差がトランジスタの閾値(0.7V)よりも大きくなると、トランジスタNT22がオンとなる。これにより、Z点の電位は比較的速いトランジスタNT22によって低下する。Z点の電荷は、トランジスタNT22,NT21の2つのトランジスタを介して放電されてレベルが低下するので、1個のトランジスタを介して放電する従来のインバータによる放電よりも緩やかな放電となる。トランジスタNT22がオンとなった時点で、既にZ点の電位はある程度低下しているが、トランジスタNT22がオンになった以降は、2個のトランジスタを介して放電することから、Z点の電位の低下は比較的遅くなる。
一般的には、N型トランジスタはP型のトランジスタに比べてオン抵抗が小さく急速に放電できるので、放電パスにはN型のトランジスタを用いて急峻に放電を行う。本実施の形態においては、Z点の放電パスにP型のトランジスタPT22用いていることから、Z点の放電に比較的長時間を要する。つまり、遅延回路12は、クロックCKがトランジスタの閾値に到達することによって、G点の電位の低下と同時にZ点の電位も低下し始める。しかし、Z点の放電は、先ずトランジスタPT22,NT21による2個のトランジスタを介して行われ、しかもトランジスタPT22がP型であり遅い変化である点、Z点の電位の低下によりトランジスタPT22がオフとなる時間が速い点、G点の電位の低下がZ点の電荷による補充によって少し遅いことからP点の立ち上がりも遅く、その結果、速いトランジスタNT22がオンとなる時間が遅い点、トランジスタNT22がオンとなった以降は、Z点はNT22,NT21による2個のトランジスタを介して比較的ゆっくり放電する点、によって、結果的に、遅延回路12は、従来の遅延回路11よりも長い遅延時間が得られる。
このように、本実施の形態における遅延回路12は、図3の遅延回路11よりも長い遅延時間で動作することができ、クロックCKを十分な時間だけ遅延させて反転させたクロックCKDBを得ることができる。なお、図1の遅延回路12は、3個のP型トランジスタと3個のN型トランジスタによって構成することができる。即ち、本実施の形態によれば、図3の遅延回路11と同数のトランジスタを用いて、図3の遅延回路よりも遅延時間が長い遅延回路を構成して、十分な時間の遷移期間を設定することが可能である。
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。図5において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図5のフリップフロップ回路30はトランジスタPT12,PT13に代えてインバータINV31,INV32を採用しトランジスタNT16を省略すると共に、遅延回路12に代えて遅延回路31を採用した点が第1の実施の形態のFF10と異なる。
インバータINV31にはプリチャージノードPSの電位が供給される。インバータINV31は入力を反転させてインバータINV32に出力する。インバータINV32は入力を反転させてプリチャージノードPSに出力する。
本実施の形態におけるFF30の基本的な動作は、遅延回路31の動作を除き、FF10と同様であり、詳細な説明は省略する。
本実施の形態は非特許文献2において開示された回路に対応したものである。図6は非特許文献2によって開示された回路を示す回路図であり、破線部がクロックCKを遅延反転させてクロックCKDBを生成する遅延回路25を示している。本実施の形態のFF30は、図6の回路の遅延回路25に代えて遅延回路31を採用したものである。
図6の遅延回路25はインバータINV1,INV2及びナンド回路NA1によって構成されている。インバータINV1に入力されたクロックCKは、インバータINV1,INV2によって反転されながら遅延され、インバータINV2からクロックCKの遅延信号がナンド回路NA1に供給される。
ナンド回路NA1は一方入力としてプリチャージノードPSの電位Xが供給され、他方入力としてインバータINV2の出力が供給される。電位XがHレベルの場合には、ナンド回路NA1はインバータとして機能し、遅延回路25は図3の遅延回路11と同様の動作を呈する。ナンド回路NA1は、電位XがLレベルの場合には、Hレベルを出力する。
この構成によれば、データDがHレベルとなって、プリチャージノードPSを放電させる場合には、ナンド回路NA1がクロックCKDBをHレベルに維持しトランジスタNT13を強制的にオンにすることで、プリチャージノードPSを確実に放電させることを可能にしている。
一方、本実施の形態においては、遅延回路31は、トランジスタPT21,NT21に代えてP型のトランジスタPT31,PT32及びN型のトランジスタNT31,NT32を採用した点が第1の実施の形態の遅延回路12と異なる。トランジスタNT22のドレインと電源端子との間には、トランジスタPT31,PT32のドレイン・ソース路が接続され、トランジスタNT22のソースと基準電位点との間には、トランジスタNT31,NT32のドレイン・ソース路が接続される。トランジスタNT22のドレイン電圧がクロックCKDBとしてトランジスタNT13のゲートに供給される。
トランジスタPT31,NT31のゲートにはクロックCKが供給され、トランジスタPT32,NT32のゲートにはプリチャージノードPSの電位Xが供給される。トランジスタPT31,PT32,NT31,NT32によってナンド回路が構成される。
電位XがHレベルの場合には、トランジスタPT32はオフであり、トランジスタNT32はオンである。この場合には、トランジスタNT22のドレインは、トランジスタPT31のドレイン・ソース路を介して電源端子に接続され、トランジスタNT22のソースは、トランジスタNT31のドレイン・ソース路を介して基準電位点に接続されることと等価である。即ち、電位XがHレベルの場合には、トランジスタPT31,PT32,NT31,NT32はインバータとして機能し、遅延回路31は図1の遅延回路12と同様の動作を呈する。
即ち、本実施の形態においても、クロックCKの立ち上がり直後にはトランジスタPT22がオンとなって、クロックCKDBはクロックCKの立ち上がりから比較的長時間の遅延時間の後立ち下がる。また、最終的にはトランジスタNT22がオンとなって、クロックCKDBを確実にLレベルに変化させる。
なお、電位XがLレベルの場合には、トランジスタPT32はオンであり、トランジスタNT32はオフである。従って、この場合には、トランジスタNT22のドレインはHレベルとなる。即ち、この場合には、クロックCKDBは強制的にHレベルとなる。
このように、本実施の形態においては、遅延回路31は、図6の遅延回路25よりも長い遅延時間で動作することができ、第1の実施の形態と同様に、クロックCKを十分な時間だけ遅延させて反転させたクロックCKDBを得ることができる。なお、本実施の形態における遅延回路31と図6の遅延回路25とは、いずれも4個のP型トランジスタと4個のN型トランジスタによって構成することができる。即ち、本実施の形態によれば、図6の遅延回路25と同数のトランジスタを用いて、図6の遅延回路よりも遅延時間が長い遅延回路を構成して、十分な時間の遷移期間を設定することが可能である。
(第3の実施の形態)
図7は本発明の第3の実施の形態を示す回路図である。図7において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図7のフリップフロップ回路40はインバータINV41を採用すると共に、遅延回路12に代えて遅延回路41を採用した点が第1の実施の形態のFF10と異なる。インバータINV41にはデータDが供給され、インバータINV41はデータDを反転させてトランジスタNT14のゲートに供給する。なお、プリチャージノードPSの電位はトランジスタPT14のゲートにのみ供給される。
第1の実施の形態のFF10においては、HレベルのデータDが入力されると、遷移期間においてプリチャージノードPSが放電され、これによりトランジスタPT14がオンとなって、状態保持ノードをHレベルにする。しかし、HレベルのデータDの入力前のQ出力がHレベルの場合には、状態保持ノードQのHレベルを維持すると共に、プリチャージノードPSの放電を停止させることで、電力消費を抑制しながら、正しいQ出力を得ることができる。
このような制御のためにFF40は遅延回路41内にノア回路NR1を有している。ノア回路NR1はQ出力がHレベルの場合には出力をLレベルに固定して、プリチャージノードPSの放電路を遮断する。また、データDがHレベルの場合には、インバータINV41の出力がLレベルとなり、トランジスタNT14をオフにする。これにより、状態保持ノードQの放電が阻止され、状態保持ノードはHレベルのQ出力を維持する。
なお、Q出力がHレベルの場合にLレベルのデータDが入力されると、トランジスタNT14はオンとなって、遷移期間に状態保持ノードQは放電し、Lレベルに遷移する。
FF40の他の動作は、FF10と同様である。
本実施の形態は非特許文献3において開示された回路に対応したものである。図8は非特許文献3によって開示された回路を示す回路図であり、破線部がクロックCKを遅延反転させてクロックCKDBを生成する遅延回路45を示している。本実施の形態のFF40は、図8の回路の遅延回路45に代えて遅延回路41を採用したものである。
図8の遅延回路45はインバータINV1,INV2,INV42及びノア回路NR1によって構成されている。インバータINV1に入力されたクロックCKは、インバータINV1,INV2によって反転されながら遅延され、インバータINV2からクロックCKの遅延信号がノア回路NR1及びインバータINV42に供給される。インバータINV42はクロックCKを遅延反転させたクロックCKDB2をトランジスタNT16のゲートに供給する。
ノア回路NR1は一方入力として状態保持ノードQのQ出力が供給され、他方入力としてインバータINV2の出力が供給される。Q出力がLレベルの場合には、ノア回路NR1はインバータとして機能し、遅延回路45は図3の遅延回路11と同様の動作を呈し、クロックCKDB1をトランジスタNT13のゲートに供給する。ノア回路NR1は、Q出力がHレベルの場合には、Lレベルを出力する。
上述したように、この構成によれば、Q出力がHレベルの場合にデータDがHレベルとなってプリチャージノードPSを放電させる場合でも、ノア回路NR1がクロックCKDB1をLレベルに維持しトランジスタNT13を強制的にオフにすることで、プリチャージノードPSの放電を停止させることができる。また、この場合には、トランジスタNT14もオフである。
一方、本実施の形態においては、遅延回路41は、インバータ21の出力をノア回路NR1の他方入力端に供給し、トランジスタNT22のドレインの電位をクロックCKDB2としてトランジスタNT16に供給する。即ち、本実施の形態においても、クロックCKの立ち上がり直後にはトランジスタPT22がオンとなって、クロックCKDB2はクロックCKの立ち上がりから比較的長時間の遅延時間の後立ち下がる。また、最終的にはトランジスタNT22がオンとなって、クロックCKDB2を確実にLレベルに変化させる。
インバータINV21の出力は、クロックCKをインバータ2個分の遅延時間だけ遅延させたものであり、Q出力がLレベルの場合には、ノア回路NR1からはクロックCKをインバータ3個分の遅延時間だけ遅延反転させたクロックCKDB1が得られる。
また、上述したように、トランジスタNT16のゲートに供給されるクロックCKDB2は、クロックINV1,INV2,INV42によって、クロックCKがインバータ3個分以上の遅延時間で遅延反転されたものである。
このように、本実施の形態においては、遅延回路41は、図8の遅延回路45よりも長い遅延時間で動作して、第1の実施の形態と同様に、クロックCKを十分な時間だけ遅延させて反転させたクロックCKDB2を得ることができる。なお、本実施の形態における遅延回路41と図8の遅延回路45とは、いずれも5個のP型トランジスタと5個のN型トランジスタによって構成することができる。即ち、本実施の形態によれば、図8の遅延回路45と同数のトランジスタを用いて、図8の遅延回路よりも遅延時間が長い遅延回路を構成することが可能である。
(第4の実施の形態)
図9は本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。図9において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図9のフリップフロップ回路50は、トランジスタNT14にデータDを反転させた反転データDBが入力され、トランジスタNT13,NT16に代えてN型のトランジスタNT51が採用されると共に、アンド回路A1が採用される点が第1の実施の形態のFF10と異なる。
アンド回路A1にはデータD及びQ出力が反転した反転QB出力が入力され、アンド回路Aは2入力のアンド演算結果をトランジスタNT12のゲートに供給する。トランジスタNT51のドレインはトランジスタNT12,NT14のソースに共通接続され、ソースは基準電位点に接続される。トランジスタNT51のゲートには遅延回路12からクロックCKDBが供給される。
本実施の形態におけるFF50の基本的な動作は、FF10と同様である。上述したように、HレベルのデータDの入力前のQ出力がHレベルの場合には、状態保持ノードQのHレベルを維持すると共に、プリチャージノードPSの放電を停止させることで、電力消費を抑制しながら、正しいQ出力を得ることができる。
このような制御のために、本実施の形態においては、アンド回路A1によってデータDと反転QB出力との論理積をトランジスタNT12のゲートに与え、反転データDBをトランジスタNT14に与えている。反転QB出力がLレベル、即ち、Q出力がHレベルの場合には、アンド回路A1はLレベルを出力する。従って、Q出力がHレベルの場合にデータDがHレベルになっても、プリチャージノードPSは放電されず、またトランジスタNT14もオフになるので、状態保持ノードQも放電されない。これにより、放電による電力消費を抑制しながら正しいQ出力を得ることができる。なお、アンド回路A1は反転QB出力がHレベルの場合には、データDをそのままNT12のゲートに与える。
本実施の形態は特許文献1において開示された回路に対応したものである。図10は特許文献1によって開示された回路を示す回路図であり、破線部がクロックCKを遅延反転させてクロックCKDBを生成する遅延回路55を示している。本実施の形態のFF50は、図10の回路の遅延回路55に代えて遅延回路12を採用したものである。
図10の遅延回路55はインバータを構成するP型トランジスタPT55及びN型トランジスタNT55とN型トランジスタNT56とによって構成されている。電源端子と基準電位点との間にトランジスタPT55のソース・ドレイン路及びトランジスタNT55,NT56のドレイン・ソース路が直列接続される。トランジスタPT55,NT55のゲートにはクロックCKが供給される。トランジスタNT56のゲートには電源端子からの電源電圧が供給される。
トランジスタNT56は、十分に大きなゲート長で構成される。従って、トランジスタNT55,NT56による放電路の放電時定数は十分に大きく、クロックCKの立ち上がりから十分な遅延時間の後にクロックCKDBが立ち下がるようになっている。このクロックCKDBをトランジスタNT51のゲートに供給することで、十分な時間の遷移期間を確保するようになっている。
しかしながら、トランジスタNT56のゲート長を十分に大きく形成する必要があることから、遅延回路55の面積が増大するという欠点がある。
一方、本実施の形態においては、遅延回路12の出力をクロックCKDBとしてトランジスタNT51のゲートに供給している。クロックCKDBは、P型のトランジスタPT22によって、クロックCKの立ち上がりから比較的長時間の遅延時間の後立ち下がる。従って、遅延回路12によって十分な時間の遷移期間を確保することができる。
下記表1は、図3の遅延回路11、図10の遅延回路55、図1及び図9の遅延回路12を集積回路上に1つのセルとして構成した場合のセル長及び得られる遅延時間を示している。
[表1]
┌───────┬────────┬───────┐
│ 回路 │ セル長[μm] │ 遅延[ps]│
├───────┼────────┼───────┤
│遅延回路11 │ 0.840 │ 255 │
├───────┼────────┼───────┤
│遅延回路55 │ 0.672 │ 229 │
├───────┼────────┼───────┤
│遅延回路12 │ 0.672 │ 322 │
└───────┴────────┴───────┘
この表1に示すように、第1及び第4の実施の形態における遅延回路12は、遅延回路11よりも小さいセル長で構成可能で、且つ遅延回路11よりも長い遅延時間を得ることができる。また、遅延回路12は、遅延回路55と同様のセル長で構成可能で、遅延回路55よりも長い遅延時間を得ることができることが分かる。
このように、本実施の形態においては、遅延回路12は、図10の遅延回路55よりも長い遅延時間で動作することができ、第1の実施の形態と同様に、クロックCKを十分な時間だけ遅延させて反転させたクロックCKDBを得て、十分な時間の遷移期間を確保することができる。
(第5の実施の形態)
図11は本発明の第5の実施の形態を示す回路図である。図11において図9と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図11のフリップフロップ回路60は、遅延回路12に代えて遅延回路61を採用した点が第4の実施の形態のFF50と異なる。遅延回路61においては、電源端子と基準電位点との間に、インバータを構成するP型トランジスタPT61のソース・ドレイン路及びN型トランジスタNT61のドレイン・ソース路が直列接続される。充放電点としてのトランジスタPT61のドレインは、P型のトランジスタPT62のドレイン・ソース路を介してトランジスタNT51のゲートに接続されると共に、N型のトランジスタNT62のドレイン・ソース路を介してトランジスタNT51のゲートに並列接続される。トランジスタPT61のドレイン電位はインバータINV63に供給される。インバータINV63は入力を反転させてトランジスタPT62,NT62のゲートに供給する。
このように構成された遅延回路61においても図4の波形図と同様の動作を呈する。即ち、クロックCKがLレベルからHレベルになると、所定時間遅延してトランジスタPT61のドレイン電位がLレベルとなり、更に所定時間遅延してインバータINV63の出力がHレベルとなる。
トランジスタPT61のドレイン電位がLレベルとなることによって、トランジスタPT62がオンとなり、トランジスタNT51のゲート電位を低下させる。ゲート電位が十分に低下するためには、P型のトランジスタPT62により比較的長い時間が必要である。インバータINV63の出力がHレベルになると、トランジスタPT62がオフ、トランジスタNT62がオンとなって、トランジスタNT51のゲート電位を完全にLレベルに遷移させる。
このように、本実施の形態における遅延回路61は、上記各実施の形態における遅延回路12と同様の動作となる。また、遅延回路61においても、遅延回路12と同様に、3個のP型トランジスタと3個のN型トランジスタによって構成することができる。
図11の遅延回路61は、トランジスタの個数だけでみると、非特許文献1等に記載された図3の遅延回路11と同じである。しかし、本実施の形態においては、図3の遅延回路11よりも短いセル長で構成することができるという利点がある。
図12乃至図14はこの利点を説明するためのものであり、図12は遅延回路11の回路構成を示す回路図であり、図13は遅延回路11のパターンレイアウトを示す説明図であり、図14は本実施の形態における遅延回路61のパターンレイアウトを示す説明図である。図13及び図14においては、ハッチングの粗密によって部材の相違を表している。最も密なハッチングはゲートを示し、最も粗なハッチングはメタル配線を示し、粗密が中間のハッチングはアクティブ領域を示している。また、図13及び図14においてS,Dは夫々ソース領域、ドレイン領域を示している。また、図13及び図14において四角枠で囲った×印は、コンタクトを示している。また、図13及び図14において、回路図上のトランジスタに対応する領域は楕円形で囲って示している。
図12に示すように、遅延回路11を構成するインバータINV1〜INV3は、P型のトランジスタPT71〜PT73及びN型のトランジスタNT71〜NT73によって構成される。一般的に、半導体集積回路は、PウェルとNウェルに分けて構成される。図13の電源ラインVDDC側にはPウェルが構成され、基準電位ラインVSSC側にはNウェルが構成される。PウェルにP型トランジスタPT71〜PT73が構成される。NウェルにN型トランジスタNT71〜NT73が構成される。遅延回路はフリップフロップ毎に設けられるので、集積回路上では、図13のパターンを1つのセルとして、複数のセルが連続的に配置される。
トランジスタPT71,PT72はソース領域Sが電源ラインVDDCに共通接続される。また、トランジスタNT71,NT72はソース領域Sが基準電位ラインVSSCに共通接続される。即ち、これらのトランジスタPT71,PT72同士はアクティブ領域が共通であり、トランジスタNT71,NT72同士もアクティブ領域が共通である。しかし、トランジスタPT73,NT73は、ソース領域Sを電源ラインVDDC又は基準電位ラインVSSCに接続する必要があるので、夫々単独のアクティブ領域に構成される。
従って、遅延回路11は、1つのセル内で、アクティブ領域が分断されることになり、セル長が長くなるという欠点を有する。
一方、図14は遅延回路61のレイアウトを示している。
図11の遅延回路61中のインバータINV63は、図14ではP型のトランジスタPT63とN型のトランジスタNT63とによって構成されている。電源ラインVDDC側のPウェルにはアクティブ領域63が形成され、基準電位ラインVSSC側のNウェルにはアクティブ領域64が形成される。
アクティブ領域63にはソース領域S、ドレイン領域D、ソース領域S及びドレイン領域Dが順に形成される。これらの領域相互間にゲートが形成されて、アクティブ領域63にはP型のトランジスタPT62、PT61、PT63が形成される。また、アクティブ領域64にはソース領域S、ドレイン領域D、ソース領域S及びドレイン領域Dが順に形成される。これらの領域相互間にゲートが形成されて、アクティブ領域64にはN型のトランジスタNT62、NT61、NT63が形成される。
アクティブ領域63に形成されたトランジスタPT61,PT62は、ドレイン領域Dが共通であり、トランジスタPT61,PT63は、ソース領域Sが共通である。また、アクティブ領域64に形成されたトランジスタNT61,NT62は、ドレイン領域Dが共通であり、トランジスタNT61,NT63は、ソース領域Sが共通である。
クロックCKはトランジスタPT61,PT62の共通ゲートに供給される。トランジスタPT61のドレイン領域Dは、トランジスタPT63,NT63の共通ゲートに接続されると共に、この共通ゲートを介してトランジスタNT62のドレイン領域Dに接続される。また、トランジスタPT61のドレイン領域Dは、トランジスタPT62のドレイン領域Dと共通である。トランジスタPT63のドレイン領域DとトランジスタNT63のドレイン領域Dとは共通接続されて、トランジスタPT62,NT62の共通ゲートに接続される。トランジスタPT62のソース領域SとトランジスタNT62のソース領域Sとは共通接続され、この接続点からクロックCKDBが出力される。
このように遅延回路61は、電源ラインVDDCに接続されるトランジスタPT61,PT63のソース領域Sを共通化すると共に、基準電位ラインVSSCに接続されるトランジスタNT61,NT63のソース領域Sを共通化することができ、また、トランジスタPT61,PT62のドレイン領域Dを共通化すると共に、トランジスタNT61,NT62のドレイン領域Dを共通化することができるので、Pウェルに構成する1つのアクティブ領域63において3つのトランジスタPT61〜PT63を構成することができると共に、Nウェルに構成する1つのアクティブ領域64において3つのトランジスタNT61〜NT63を構成することができる。
このように、本実施の形態においては、アクティブ領域63,64を分割することなく、各1つのアクティブ領域63,64にトランジスタを形成することができるので、セル長を図13のレイアウトよりも短くすることができる。また、表1に示すように、遅延回路11のセル長は0.840μmであるのに対し、遅延回路61のセル長は遅延回路12のセル長と同じ0.672μmである。即ち、本実施の形態によれば、従来よりも、小さい回路面積で、大きな遅延時間の遅延回路を構成することができる。
(変形例)
図15は遅延回路の変形例を示す回路図である。図15において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。図15の遅延回路は、遅延回路12のトランジスタPT21,NT21,PT22,NT22を縦続接続したものである。なお、2段目以降のトランジスタの符号は図示を省略する。
クロックCKはインバータを構成するトランジスタPT21,NT21によって次段のトランジスタPT21,NT21のゲートに伝達される。最終段のトランジスタPT21,NT21のゲートに印加されたクロックCKによってインバータINV21の出力が遷移する。インバータINV21の出力によって、最終段のトランジスタPT22,NT22のオン,オフが制御されて、トランジスタNT22のドレインの電位が前段のトランジスタPT22,NT22のゲートに供給される。こうして、初段のトランジスタNT22のドレインから、クロックCKDBが得られる。
この構成によって、大きな遅延時間を得ることができる。
PT11〜PT14,PT21,PT22…P型のトランジスタ、NT11〜NT16,NT21,NT22…N型のトランジスタ、INV11,INV12,INV21…インバータ。

Claims (5)

  1. 入力に基づいて充電点に充電を行う第1のトランジスタと前記入力に基づいて放電点から放電を行う第2のトランジスタとにより構成される第1のインバータと、
    前記充電点と前記放電点との間に、ドレイン・ソース路が並列に設けられたP型の第3のトランジスタ及びN型の第4のトランジスタと、
    前記充電点又は前記放電点の電位を反転させて前記第3及び第4のトランジスタのゲートに供給して、前記充電点又は前記放電点から前記入力の遅延信号を得る第2のインバータと
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 入力に基づいて充放電点に充電を行う第1のトランジスタと前記入力に基づいて前記充放電点から放電を行う第2のトランジスタとにより構成される第1のインバータと、
    前記充放電点と出力端との間に、ドレイン・ソース路が並列に設けられたP型の第3のトランジスタ及びN型の第4のトランジスタと、
    前記充放電点の電位を反転させて前記第3及び第4のトランジスタのゲートに供給して、前記出力端から前記入力の遅延信号を得る第2のインバータと
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 入力端と出力端との間に、ドレイン・ソース路が並列に設けられた一導電型の第3のトランジスタ及び他導電型の第4のトランジスタにより構成される放電回路と、
    入力信号に基づいて、前記入力端に接続された充放電点に充電を行う第1のトランジスタと前記入力信号に基づいて前記充放電点から放電を行う第2のトランジスタとにより構成される第1のインバータと
    前記入力端の電位を反転させて前記第3及び第4のトランジスタのゲートに供給する第2のインバータと
    を備え、
    前記出力端から前記入力端の電位を反転させた遅延信号を出力する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 状態保持ノードを充電する第1の充電経路と、
    前記状態保持ノードの電荷を放電させる第1の放電経路と、
    前記第1の充電経路又は前記第1の放電経路のいずれか一方を、前記入力及び前記遅延信号に基づく遷移期間に、データ信号に基づいて導通させるスイッチング部と
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記第1及び第2のインバータは、いずれもP型のトランジスタとN型のトランジスタとによって構成され、
    前記第1及び第2のインバータ中のP型のトランジスタと前記第3のトランジスタとは、第1のアクティブ領域に構成され、
    前記第1及び第2のインバータ中のN型のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、第2のアクティブ領域に構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載の半導体集積回路装置。
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