JP5457324B2 - ロッカ装置 - Google Patents

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本発明は、ロッカ装置に関するものである。
扉に付与される付勢力を所定の閉扉回転範囲で減衰させて閉扉速度を低下させるロッカ装置としては、特許文献1の図4に記載のものが知られている。この従来例において、扉と筐体には、扉の回転中心を中心とする円弧状のガイドと、ガイドに形成されるギアに噛合するガイドギアとが設けられる。
ガイドギアは扉の閉扉動作に対応する回転方向に抵抗力を付与されるとともに、ガイドのギアは、閉扉動作の開始回転位置近傍にのみ形成されており、扉を開放状態に放置すると、閉扉初期においてはガイドギアとガイドのギアとが噛合状態にあるために、扉はガイドギアの抵抗力の影響を受けてゆっくりと移動し、この後、ガイドのギアとの噛合が解除されて、閉扉速度が上昇する。
特開2006-225853号公報
しかし、上述した従来例において、閉扉動作の初期に付勢力を消勢することにより、閉まりかけの扉に手を掛けて再び開扉操作を行うことが容易になるため、ロッカ装置の使い勝手は良好になるものの、消勢領域を通過した後は、付勢力による閉扉動作が行われるために、閉扉完了時に扉の筐体との衝突音が発生するという問題がある。
この問題は、消勢領域を閉扉動作完了まで延長することにより解決することができるが、扉3自動ロック仕様である場合には、問題が発生する。すなわち、通常、自動ロック仕様のロッカ装置には、作動部を扉の閉扉動作力によりロック動作開始位置から押動操作完了位置に向けて押動操作してロック状態に遷移するロック装置が使用されており、消勢範囲を閉扉完了位置まで拡大すると、必要な押動操作力を得ることが困難になるために動作信頼性が低下する。
これを防ぐためには、移動速度が低速になっても十分な押動操作力を得ることのできる付勢手段を使用したり、あるいは、小さな押動操作力により状態変更可能なロック装置を使用することが必要となり製造コストの上昇を惹起する。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、ロック動作の信頼性が高く、かつ閉扉時の衝撃音の発生を防止できるロッカ装置の提供を目的とする。
ロッカ装置は、筐体1内に画成される各荷物収容室2を開閉する扉3と、扉3を閉扉方向に付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力を減衰させるダンパ装置6と、扉3の閉扉状態を維持するためのロック装置5とを有する。
ロック装置5は、作動部4をロック動作開始位置から押動操作完了位置側に移動させることによってロック状態に移行し、ロック状態において、扉3に設けられた係止部材等を拘束し、扉3の開扉操作を規制する。作動部4は、扉3の係止部材等への係止体であっても、あるいは、係止動作を行わない扉3の検出体であってもよい。
ダンパ装置6には、オイルダンパ等の液体ダンパ装置、あるいは、エアダンパ等、種々のものを使用することが可能であり、負荷点が直線状に移動するシリンダタイプのものの他、ロータリダンパ等、種々のものが使用できる。
本発明において、ダンパ装置6による減衰は、扉3のロック動作開始対応位置とロック操作完了対応位置との間の扉動作領域を含む動作域を挟んだ前後の動作域に適用され、これらの中間域において、減衰力の負荷は制限される。
この結果、ロック装置5が作動する領域においては、扉3の付勢力に対する減衰は、全くないか、あるいは、低減されているために、ロック装置5の作動部4を作動させるための十分な操作力が確保されるために、ロック動作の動作信頼性が向上する。
また、前記中間域の前方を減衰制限を受けない非減衰制限域とすることにより、例えば、利用者に閉扉動作中の扉3を支えてロック動作完了前の再度の開扉操作機会を与えることができる。さらに、中間域の後方を非減衰制限域とすることにより、閉扉完了手前の閉扉速度を十分に小さくすることができるために、閉扉完了時における筐体1との衝突音の発生を防止できる。
非減衰制限域間への減衰制限域の設定は、例えば、作動時期の異なる二個のダンパ装置6を使用したり、あるいは、特許文献1に記載されるようにギアの噛合域を調整することによって実現できる。
また、非減衰制限域間への減衰制限域の設定には、カム面7が利用できる。この場合、閉扉動作に伴ってダンパ装置6の負荷点6aはカム面7に押し付けられてカム面7上を転動し、あるいは摺動する。扉3は、カム面7がダンパ装置6から反力を受けて付勢力が減衰され、カム面7上に設けられた凹部8は、負荷点6aに対する押し込み量を減少させて、カム面7への反力を低減させることとなり、結果、付勢力に対する減衰を制限することができる。
したがって、中央部に凹部8を設けたカム面7の形状を閉扉動作を考慮して適宜設定することによって、ダンパ装置6の押し込み量、押し込み速度等を任意に設定することが可能になり、簡単な構成で非減衰制限域、および減衰制限域を設定することが可能になる。
また、凹部8の閉扉動作時の開始端、すなわち、閉扉動作に伴う負荷点6aの凹部8への侵入端を、ダンパ装置6の負荷点6aの無反力状態での落ち込みを許容する立ち下がり壁9により形成すると、ダンパ装置6からの反力を0にすることができるために、付勢力をロック動作力として減衰することなく利用することが可能になる。
さらに、カム面7には、扉3を筐体1に連結するヒンジ装置10の扉取付片11を利用することが可能であり、この場合、扉取付片11に凹部形成用開口18を開設して凹部8を形成することができる。
このようにヒンジ装置10の扉取付片11をカム面7として利用することにより、別途カム部材を設定する必要がなくなるために、コスト低減を図ることができる。
本発明によれば、ロック装置がロック動作に移行した際の付勢力の減衰を小さくし、あるいは完全に消失させるために作動部への十分な操作力が確保され、ロック動作の信頼性を高めることができる。
また、ロック動作完了後には、再び付勢力を減衰させて扉の移動速度を低下させるために、閉扉時の衝撃音の発生を防止することができる。
ロッカ装置を示す図である。 荷物収容室を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)の2B-2B線断面図である。 ロック装置を示す図で、(a)は図2(b)の拡大図、(b)は図2(a)の3B方向矢視図、(c)は図2(b)の3C方向矢視図である。 ロック装置の動作を示す図で、(a)はアンロック状態での図3(a)に対応する図、(b)は(a)の4B方向矢視図、(c)は(b)の4C方向矢視図、(d)はアンロック状態への移行状態を示す(c)に対応する図、(e)はロック状態への移行途中を示す(b)に対応する図、(f)は(c)に対応する図である。 ヒンジ部を示す図で、(a)は要部断面図、(b)は(a)の5B部拡大図である。 カム面の動作を示す図で、(a)は開扉状態を示す図、(b)は非減衰制限域の開始を示す図、(c)は減衰制限域の開始手前を示す図、(d)は後段の非減衰制限域の開始を示す図である。 カム面の変形例を示す図で、(a)は図5(a)に対応する図、(b)は(a)の7B方向矢視図である。
図1に示すように、ロッカ装置は、下方に制御装置を格納した筐体1の上部に画成した複数の荷物収容室2を扉3により閉塞して形成される。筐体1中央部には、指静脈認証装置13の入力部と、操作指示用のディスプレイ14が配置される。後述するように、各扉3は開扉操作が禁止されるロック状態となっており、指静脈認証装置13における認証が成立すると、ロック状態が解除されて開扉操作が許容される。
図2に荷物収容室2を示す。荷物収容室2間の隔壁2aにはヒンジ装置10と、ダンパ装置6と、ロック装置5とが収容され、ヒンジ装置10の扉取付片11に扉3の一側縁部がネジ止めされる。ヒンジ装置10は、図外のトーションスプリングにより所定回転方向に付勢力が与えられるスプリングヒンジであり、この付勢手段として動作するヒンジ装置10に連結された扉3には、閉扉方向への付勢力が与えられる。
図2(b)に示すように、扉3の開放端部裏面には係止部3aが固定され、該係止部3aをロック装置5により拘束して閉扉状態が保持される。
図3にロック装置5の詳細を示す。ロック装置5は、作動部4、ロック杆15、およびソレノイド16を有する。作動部4は、扉3の係止部3aを係止可能なフォーク形状を有し、図3(a)に示すように、係止部3aを係止するロック位置と、図4(a)に示すように、係止部3aの係止を解除するアンロック位置との間を支軸4a周りに水平回転する。また、作動部4の支軸4aには、トーションスプリング4bが巻装され、作動部4をアンロック方向に付勢する。
ソレノイド16はプランジャ16aを無通電状態で突出位置、および吸引位置の双方で保持可能なラッチングソレノイドで、プランジャ16aを上下方向に向けて配置され、上記制御装置により駆動制御される。制御装置は、上述したように、ロック状態において指静脈認証装置13における認証が成立すると、ソレノイド16を吸引位置側に駆動してアンロック状態とし、扉3への開放操作が検出されると、突出位置側に駆動してロック状態、正確には後述するようにロック待機状態に移行させる。
ロック杆15は、上記ソレノイド16のプランジャ16aの上端に分離可能に(図4(d)参照)連結され、圧縮スプリング15aにより下方、すなわち、プランジャ16aとの圧接方向に付勢される。
このロック杆15は、ロック状態においてソレノイド16のプランジャ16aに押されて上方ストローク終端位置(ロック位置)に保持されており、図3(b)に示すように、この状態でロック杆15の上端部は作動部4の移動平面を超えて上方に突出する。また、図3(a)に示すように、作動部4はロック位置において干渉片4cをロック杆15に干渉させることによって、アンロック方向への回転が規制されており、結果、扉3の係止部3aの図3(a)における矢印方向(開扉方向)への移動を禁止して扉3の開放操作を禁止する。
このロック状態から図4(c)に示すように、ソレノイド16を吸引位置側に駆動すると、図4(b)に示すように、ロック杆15は圧縮スプリング15aの復元力により作動部4の移動平面を超えて下方に移動する。ロック杆15の降下に伴って干渉片4cとの干渉が解消され、この結果、開扉動作の際、作動部4はトーションスプリング4bの復元力により図4(a)に示すアンロック位置に移動し、上記係止部3aの開扉方向への移動が可能になる。
また、アンロック動作時に、図4(d)に示すように、作動部4の復帰力により干渉片4cがロック杆15に圧接した場合であっても、ロック杆15はソレノイド16のプランジャ16aと分離可能であるために、ソレノイド16は吸引動作をすることが可能になる。この結果、プランジャが中間位置に停止して消勢されることによる動作不良が防止され、さらに、この状態で扉3に操作力を与える等して干渉片4cとロック杆15との干渉状態を解消させると、ロック杆15は圧縮スプリング15aの付勢力により降下し、正常なアンロック状態に復帰する。
さらに、このアンロック状態からロック状態への移行は、先ず、ソレノイド16を突出位置に駆動して開始される。アンロック状態からロック状態への移行時には、作動部4は図4(a)に示すように、アンロック位置にあり、作動部4により上昇経路が閉塞されたロック杆15は、ソレノイド16のプランジャ16aに押し上げられて、図4(e)に示すように、先端が作動部4の裏面に圧接した状態となる。
この状態がロック待機状態であり、ロック待機状態から扉3を閉めると、図4(a)において矢印で示す方向に扉3の係止部3aが移動して係止部3aが作動部4に当接する。この後、ロック杆15の先端と作動部4との圧接による摺動抵抗、およびトーションスプリング4bの付勢力に抗するに充分な操作力で係止部3aを介して作動部4をロック位置側に移動させると、ロック位置において作動部4とロック杆15との干渉が解除され、ロック杆15は圧縮スプリング15aの復元力によってロック位置に移行し、ソレノイド16のプランジャ16aも突出位置に移行し、ロック状態に移行する。
図5、6にヒンジ装置10側の構造の詳細を示す。上述したようにヒンジ装置10には、回転中心周りに閉扉方向に付勢されて回転する扉取付片11を備えたスプリングヒンジ装置が使用されており、扉3は、回転基端側端縁部に形成された取付ブロック部3bを上記ヒンジ装置10の扉取付片11に止着して固定される。扉3を止着するために、扉取付片11には3個の止着子挿通孔12が開設される。
図2(a)に示すように、止着子挿通孔12は、筐体1への取付位置を調整することができるように、横方向に長い長孔として形成されており、回転中心に最も近い止着子挿通孔12を凹部形成用開口18として利用するために、これを除く2個所の止着子挿通孔12にビス17が挿通される。
一方、この実施の形態においてダンパ装置6には、オイルダンパが使用され、先端の負荷点6aに押圧力を負荷すると、ダンパ装置6固有の応答特性に応じた抵抗力、例えば、押圧力の速度成分に比例する抵抗力を発生させて押圧力を減衰させ、結果、押圧力の速度成分が低下する。また、負荷点6aを押し込んだ状態で押圧荷重を抜力すると、負荷点6aは、所定のゆっくりした応答速度で初期位置に復帰する。
以上のダンパ装置6による付勢力の制御を行うために、扉3には、カム面7が設けられる。この実施の形態においてカム面7は、上記ヒンジ装置10の扉取付片11、凹部形成用開口18、すなわち、ビス17が装着されない止着子挿通孔12、および扉3の取付ブロック部3bが利用される。
ロック装置5のロック状態を解除した後、扉3を全開にして手を離すと、図6(a)に示す扉3の全開状態においては、ダンパ装置6の負荷点6aとカム面7とは未接触状態であるために、扉3はダンパ装置6の影響を受けることなく、ヒンジ装置10の付勢力により負荷点6aとカム面7とが接触する角度まで回転することができる。図6(b)に示すように、扉3のカム面7がダンパ装置6の負荷点6aに接触すると、以後、負荷点6aは相対的にカム面7上を扉3の回転端側に移動する。
扉3の閉扉方向の回転に伴ってカム面7の負荷点6aとの接触点は上方に移動することから負荷点6aには押圧力が作用し、これに対する抗力がダンパ装置6に発生する。この結果、扉3には付勢力を減衰させる力が作用し、扉3の閉扉速度が減少する。
なお、本例において、カム面7はヒンジ装置10の扉取付片11を利用するために、平面により形成されているが、別途適宜の曲面からなるカム面7を有するカム部材を固定することもできる。この場合、ダンパ装置6の負荷点6aに対する操作力をカム面7により調整することができるために、付勢力の減衰、すなわち、扉3の閉扉速度のより細かな調整が可能になる。
以上のダンパ装置6の負荷点6aとカム面7との圧接状態は、図6(c)に示すように、負荷点6aが凹部8にさしかかるまで連続的に継続する。
上記凹部8は、図5(b)に詳細を示すように、上記止着子挿通孔12と、扉3の取付ブロック部3bに凹設される窪み部3cとから構成される。図6(c)の状態から扉3が閉扉方向に回転すると、負荷点6aは支えを失い、さらに、ダンパ装置6の原形への復帰速度も遅いために、負荷点6aとカム面7とが非接触状態となる。この状態では、カム面7は負荷点6aからの反力を受けることがないために、付勢力は減衰されることなく、扉3は付勢力により回転駆動される。
なお、この実施の形態において、凹部8の前端壁は止着子挿通孔12の壁面を利用するために、急峻な立ち下がり壁9により形成される場合を示してあるが、別途カム部材を使用する場合等には、曲面により形成することができる。この場合、カム曲線は、ダンパ装置6の負荷点6aの復帰速度、および扉3の閉扉速度を考慮して設定することができ、例えば、比較的長い経路を使用して徐々に減衰量を0になるまで減少させた後、適宜間隔この状態を継続させるように設定することができる。
この状態からさらに扉3が閉扉方向に回転すると、図6(d)に示すように、再び負荷点6aが凹部8の底壁、すなわち、窪み部の表面に当接するために負荷点6aからの反力を受け、付勢力が減衰され、閉扉速度は低下し、図5に示す閉扉完了状態に移行する。
図5(b)において鎖線で示すように、閉扉状態から開扉操作がなされた際、止着挿通孔12の上端と負荷点6aとの鋭角的な衝突状態が発生することによって操作性が低下するのを防止するために、止着挿通孔12の上端には、面取り12aが形成される。面取りは、扉取付片11が金属板材により形成され、止着挿通孔12をプレス孔明けに形成する場合には、孔明けパンチの貫通時に材料が引き込まれて孔周縁に形成される所謂だれアールを利用したり、あるいはプレス面取り、面押し加工により形成することができる。
なお、以上においては、凹部8の周壁、および底壁を凹部形成用開口18と扉3の取付ブロック部3bとにより形成する場合を示したが、図7に示すように、カム形成部材19を利用することができる。
図7において、カム形成部材19は、ダンパ装置6の負荷点6aの摩耗を防止するために、合成樹脂材により形成され、扉3の取付ブロック部3bに形成される取付凹部3dに嵌合されて装着される。このカム形成部材19の取付凹部3dへの固定は、カム形成部材19をカム形成部材19には、取付ブロック部3bへの固定位置を決定するための位置決めボス19aが突設され、
また、カム形成部材19の凹部8の立ち下がり壁9は、傾斜面により形成されており、傾斜面を適宜決定することによって負荷点6aへの発生反力が調整され、結果、減衰制限域への移行時の反力変化が調整され、あるいは、図5(b)における面取り12aの機能が発揮される。
したがって、この実施の形態において、ロック装置5がロック待機状態で、扉3全開状態(図6(a)参照)から図6(b)に達すると、以後、ダンパ装置6からの減衰力を受けながら図6(c)の状態まで扉3はゆっくりと閉まる(非減衰制限域)。非減衰制限域を設けることにより、例えば、利用者が荷物の入れ忘れ、あるいは取り忘れ等に気付いた際には、扉3に手を掛けて開き直すことができる。
前段の非減衰制限域の終期、すなわち、図6(c)の状態は、図4(a)において鎖線で示すように、ロック装置5におけるロック動作開始位置に対応するとともに、図6(d)の状態が、作動部4とロック杆15との干渉が解消されてロック杆15が突出した位置(押動操作完了位置)に対応する。ロック動作開始位置から押動操作完了位置までの間をダンパ装置6による減衰が働かない減衰制限域とすることによって、扉3の付勢力、すなわち、作動部4への押動操作力が減衰しないために、動作の信頼性が向上する。
なお、本実施の形態において、作動部4の押動操作完了位置は、概ねロック動作の完了位置に一致しているため、減衰制限域はロック動作開始位置からロック動作の完了位置までの間に設定されるが、ロック装置5が、ロック動作開始位置から僅かな量押動されるだけで内部に装着されたスプリング等によりロック完了位置に自力で移動可能な場合、減衰制限域は、ロック動作開始位置近傍の狭い範囲に設定すれば足りる。
また、本実施の形態において、減衰量は、減衰制限域と前段の非減衰制限域との間で不連続に変化する場合が示されているが、上述したように、カム面7を曲面により形成して連続的に変化させる場合、減衰制限域は、作動部4への十分な操作力を得ることができるように、適宜設定される。
以上の減衰制限域を過ぎると、再びダンパ装置6からの反力を受ける非減衰制限域となり、閉扉速度が低下する。後段の非減衰制限域は、扉3が筐体1に当接する際の閉扉速度を低下させることにより、衝突音の発生を防止するように作用する。
1 筐体
2 荷物収容室
3 扉
4 作動部
5 ロック装置
6 ダンパ装置
7 カム面
8 凹部
9 立ち下がり壁
10 ヒンジ装置
11 扉取付片
12 止着子挿通孔

Claims (5)

  1. 筐体内に画成される各荷物収容室を開閉する扉と、
    扉による作動部に対するロック動作開始位置から押動操作完了位置方向への押動操作によりロック状態に移行し、ロック状態において扉を拘束して扉開放操作を規制するロック装置と、
    扉を閉扉方向に付勢する付勢手段と、
    付勢力を減衰させて閉扉速度を低減させるダンパ装置とを有し、
    前記扉のロック動作開始対応位置と押動操作完了対応位置との間の扉動作領域を含む動作域にダンパ装置による付勢力減衰を制限した減衰制限域を対応させるとともに、該減衰制限域の前後領域に減衰制限されない非減衰制限域を対応させたロッカ装置。
  2. 閉扉動作に伴って前記ダンパ装置の負荷点がフォロワーとして移動し、負荷点からの反力により閉扉付勢力に対する減衰力を得るカム面を備え、
    該カム面に形成された凹部により減衰制限状態を発生させる請求項1記載のロッカ装置。
  3. 前記凹部の閉扉動作時の開始端が、前記ダンパ装置の負荷点の無反力状態での落ち込みを許容する立ち下がり壁により形成される請求項2記載のロッカ装置。
  4. 前記カム面には、扉を筐体に連結するヒンジ装置の扉取付片が利用されるとともに、
    扉取付片には、前記凹部を構成する凹部形成用開口が開設される請求項2または3記載のロッカ装置。
  5. 前記扉には、前記凹部形成用開口越しに外部に露出してカム面の凹部部分を構成するカム形成部材が連結される請求項4記載のロッカ装置。
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