JP5456695B2 - 端末装置、基地局装置、通信システムおよびハンドオーバー制御方法 - Google Patents

端末装置、基地局装置、通信システムおよびハンドオーバー制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局からの信号の受信品質に基づいてハンドオーバーが制御される端末装置に関するものである。
近年、3GPPでは、通常の基地局(eNB)が構築するセル(マクロセル)の中に、屋内用のホーム基地局(HeNB)を設置してCSGセルを構築することが検討されている。HeNBは、アクセスできる端末(UE)を制限できる機能を有しており、UEは、アクセス許可のあるHeNBにしか接続できない。そのため、UEはどんなに受信品質のよいHeNBを検出してもアクセス許可がなければ、(緊急時を除いて)そのHeNBに接続できない。
UEがHeNBのアクセス許可を得るためには、HeNBから送信される報知情報に含まれるセル識別情報(セルID)を確認する必要がある。セルIDには、ローカルにeNBを識別する物理セルID(PCI)や、全てのeNBでユニークに識別できるセルグローバルID(CGI)などがある。この場合、eNBを一意に識別するために、後者のCGIが用いられる。UEは、ネットワークから通知されるアクセス可能なHeNBのCGIリスト(ホワイトリスト)と報知情報から受信したCGIを照合する。そして、検出したHeNBの持つCGIがホワイトリストに含まれていれば、そのHeNBはアクセス可能であると判断される。
UEは、CSGセルに接続することにより、高速・高品質通信や低額通信など、CSGセル独自のサービスを受けることができる。したがって、UEは、アクセス許可があれば、できるだけCSGセルへ接続する(eNBからHeNBにハンドオーバーされる)ように制御されることが望ましいといえる。
UEが、eNBとeNBの間でハンドオーバーをするときには、例えば、まずUEの周辺のeNBからの信号の受信品質を測定して(メジャメントを行って)、受信品質の良いeNBを検出したら、そのeNBにハンドオーバーを試みる。ところが、UEが、eNBからHeNBにハンドオーバーするときには、受信品質の良いHeNBを検出しただけではハンドオーバーは行われず、ハンドオーバー先となるHeNBのアクセス許可の有無を確認する処理が必要になる。
ここで、従来のCSGセルへのハンドオーバー処理の具体的な内容について、図面を参照して説明する。図31は、マクロセルとCSGセルの構成を示す説明図であり、図32は、CSGセルへのハンドオーバーのシーケンス図である。ここでは、図31に示すように、マクロセルの基地局(eNB)にキャンプオンしているUEの近くに、アクセス可能なCSGセル(PCI=35、CGI=305)が存在している場合を例示して説明する。
この場合、図32に示すように、まず、eNBからUEに受信品質測定(メジャメント)に必要な設定信号(メジャメント・コントロール)の送信が行われる(S100)。UEは、この設定信号に基づいて周辺の基地局(eNBやHeNB)からの信号の受信品質を測定する(S101)。この測定により、UEの周辺のeNBやHeNBのPCIが検出される。また、このUEは、PCIに基づいて、検出した基地局がeNBなのかHeNBなのかを判別できる機能を有している。
つぎに、UEからeNBに、受信品質測定結果の通知(メジャメント・レポート)が送信される(S102)。この場合、UEは、現在接続中の基地局(eNB)からの信号の受信品質と周辺基地局(HeNB)からの信号の受信品質が特定の条件を満たした場合(例えば、HeNBの受信品質がeNBの受信品質を上回った場合)に、eNBの受信品質と受信品質の良いHeNBの受信品質とそのHeNBのPCIを、測定結果通知信号(メジャメント・レポート)としてeNBに通知する。
つづいて、eNBからUEに、アクセス確認に必要な設定情報(メジャメント・コンフィグレーション)が送信される(S103)。メジャメント・レポートに含まれるPCIがHeNBのPCIの場合であっても、図31の例のように同一のPCIを持つHeNBが他にも存在するときには、eNBは、メジャメント・レポートで通知された周辺基地局(HeNB)がどのHeNBなのか判別できない。そのため、UEは、HeNBから送信される報知情報からユニークなセル識別情報であるCGIを受信して、UEが持つホワイトリストと照合することによってアクセス確認を行った後、再度HeNBの受信品質測定(メジャメント)を行う(S104)。
そして、UEからeNBに、アクセス確認した結果の通知(メジャメント・レポート)が送信される(S105)。この場合、メジャメント・レポートによって、再度HeNBの受信品質測定した結果とともに、HeNBのCGIが通知される。
なお、検出したHeNBのアクセス許可を確認するための別の方法として、過去に検出したアクセス可能なHeNBの履歴情報(フィンガープリント)をUEが持っている場合には、このフィンガープリントを参照して、検出したHeNBがアクセス可能かどうか判断する方法も考えられる。この履歴情報には、例えばセル識別情報であるPCIやCGIやHeNBの位置情報(GPS情報)などが含まれる。この場合には、上述のステップ(S102)において特定の条件を満たしかつアクセス許可のあるHeNBに対してのみ、メジャメント・レポートでeNBに通知する。したがって、上記ステップ(S103)〜(S105)は省略される。
そして、UEが検出したHeNBにアクセス許可があった場合、eNBからHeNBに、ハンドオーバー要求(ハンドオーバー・リクエスト)が送信される(S106)。この場合、eNBは、ハンドオーバー要求信号(ハンドオーバー・リクエスト)をアクセスゲートウェイであるHeNBGWやMMEを介してハンドオーバー先となる基地局(HeNB)に送信する。このハンドオーバー・リクエストを受信したHeNBは、UEのハンドオーバーが可能であると判断すると、HeNBGWやMMEを介してeNBに、ハンドオーバー応答信号(ハンドオーバー・レスポンス)を送信する(S107)。
ハンドオーバー・レスポンスを受信したeNBは、UEに対してハンドオーバー実行命令信号(ハンドオーバー・コマンド)を送信する(S108)。このハンドオーバー・コマンドには、HeNBにおけるUEの識別ID(C−RNTI)やUEが上り回線の同期処理に必要な情報が含まれる。ハンドオーバー・コマンドを受信したUEは、ランダム・アクセス・プリアンブルをHeNBに送信して、上り回線の同期処理(シンクロナイゼーション)を行う(S109)。このランダム・アクセス・プリアンブルを受信したHeNBは、UEの上り回線用の割当てを行い、UEに割当て情報を通知する(S110)。そして、UEは、HeNBとの接続に成功すると、ハンドオーバー・コンファーム信号をHeNBに送信し(S111)、UEにおけるハンドオーバー処理が完了したことを通知する。このようなCSGセルへのハンドオーバー制御については、3GPPなどで提案がなされている(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、3GPPでは、CSGセルとマクロセルは同一周波数を使用する環境(ミクスト・キャリア)が検討されている。同一周波数を使用する場合、CSGセルと接続するUEの信号とマクロセルと接続するUEの信号とが干渉することが問題となる。この上り回線(アップリンク:UL)の干渉量は、マクロセルにおけるUEの位置によって異なる。例えば、UEがeNBの近傍に位置している場合には、マクロセルに与えるULの干渉は大きく、一方、UEが、マクロセルエッジに位置している場合には、マクロセルに与えるULの干渉は小さくなる。
そして、上述のように、UEは、アクセス可能であれば出来るだけCSGセルと接続するように制御されることが望ましい。そこで、従来では、CSGセルへのハンドオーバー手順において、受信品質の測定時にアクセス可能なHeNBの受信品質の測定結果に対してオフセットをかける処理が行われていた。このオフセットをかける処理によって、HeNBがハンドオーバー候補として選ばれやすくする、すなわち、HeNBにハンドオーバーしやすくするように制御されていた。
ここで、図面を用いて、従来のオフセット処理を詳しく説明する。図33は、従来のオフセット処理を示す図である。例えば、通常のハンドオーバー制御では、受信品質測定の結果、以下の式1の条件をみたしたときに、HeNBへのハンドオーバーが開始される。
eNBの受信品質<HeNBの受信品質 (式1)
これに対して、オフセット処理が行われたハンドオーバー制御では、図33に示すように、以下の式2のようにオフセット値(正のオフセット値)をHeNBの受信品質に加算することによって、HeNBにハンドオーバーしやすくなるようにされている(例えば、非特許文献2参照)。
eNBの受信品質<HeNBの受信品質+オフセット値 (式2)
3GPP RAN2 #63 contribution R2-084736 3GPP TS36.331 ver8.3.0 section 5.5.4.4
しかしながら、従来のオフセット処理においては、オフセット値を大きな値に設定した場合(アグレッシブなオフセット値を用いた場合)にも、オフセット値を小さな値に設定した場合(ネガティブなオフセット値を用いた場合)にも、それぞれ以下のような問題があった。
アグレッシブなオフセット値を用いた場合には、UEは、よりHeNBを選択しやすくなるように制御される。したがって、HeNBから遠くにUEが位置している場合(HeNBの受信品質が小さい場合)であっても、大きなオフセット値が加算されることによって、上記の式2の条件を満たすようになり、HeNBへのハンドオーバーが行われる。この場合、UEがHeNBから遠くに位置している分だけ、UEの送信電力(上り回線の送信電力)が大きくなるように制御される。そうすると、特に、UEがマクロセル基地局(eNB)の近傍に位置している場合には、マクロセルに与えるULの干渉(eNBに接続している他のUEに対するULの干渉)が大きくなる。
一方、ネガティブなオフセット値を用いた場合には、UEは、幾分HeNBを選択しにくくなるように制御される。したがって、UEがHeNBから少し遠くに離れている場合(HeNBの受信品質が小さい場合)には、小さなオフセット値しか加算されないため、上記の式2の条件を満たさなくなり、HeNBへのハンドオーバーが行われない。ところで、UEがセルエッジに位置しているときには、(eNBの近傍に位置している場合に比べて)マクロセルに与えるULの干渉が小さい。したがって、その場合には、ULの干渉に対する許容量が大きい(UEの送信電力が大きくなるように制御しても、ULの干渉が起こりにくい)。つまり、UEがセルエッジに位置している場合には、より大きなオフセット値を用いて、積極的にハンドオーバーさせるように制御することが可能である。それにも関わらず、小さなオフセット値を用いることにより、出来るだけCSGセルと接続するように制御されることが望ましいUEが、HeNBにハンドオーバーできる機会を逃してしまう可能性が高くなる。
本発明は、上記背景の下でなされたものである。本発明の目的は、基地局からの信号の受信品質に応じたオフセット値を用いて適切なハンドオーバー制御を行うことのできる端末装置を提供することにある。
本発明の一の態様は、端末装置であり、この端末装置は、マクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質とマクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質とを比較した結果に基づいて、マクロセル基地局から小セル基地局へのハンドオーバーが制御される端末装置であって、端末装置は、マクロセル受信品質および小セル受信品質を測定する受信品質測定部と、小セル受信品質をマクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値を用いて、マクロセル受信品質または小セル受信品質にオフセット処理を行うオフセット処理部と、マクロセル受信品質に基づいて、複数のオフセット値の中からオフセット処理に用いるオフセット値を選択するオフセット値選択部と、を備えている。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
図1は、第1の実施の形態における端末装置のブロック図 図2は、第1の実施の形態におけるマクロセル基地局のブロック図 図3は、第1の実施の形態におけるCSGセル基地局のブロック図 図4は、第1の実施の形態におけるオフセット値の補正の説明図 図5は、第1の実施の形態におけるオフセット値の補正処理のフロー図 図6は、第1の実施の形態における送信電力を一時的に上げるか否かの判定動作のフロー図 図7は、第1の実施の形態における通信システムの動作を説明するためのシーケンス図 図8は、第2の実施の形態における端末装置のブロック図 図9は、第2の実施の形態におけるマクロセル基地局のブロック図 図10は、第2の実施の形態における通信システムの動作を説明するためのシーケンス図 図11は、第3の実施の形態における端末装置のブロック図 図12は、第3の実施の形態におけるCSGセル基地局のブロック図 図13は、第3の実施の形態における通信システムの動作を説明するためのシーケンス図 図14は、第4の実施の形態における端末装置のブロック図 図15は、第4の実施の形態におけるマクロセル基地局のブロック図 図16は、第4の実施の形態におけるCSGセル基地局のブロック図 図17は、第4の実施の形態における通信システムの動作を説明するためのシーケンス図 図18は、第5の実施の形態における補正値の補正処理の流れを示すフロー図 図19は、第6の実施の形態における端末装置のブロック図 図20は、第6の実施の形態における閾値の補正処理のフロー図 図21は、マクロセルの受信品質と閾値との相関関係の一例を示す図 図22は、マクロセルの受信品質とオフセット値との相関関係の一例を示す図 図23は、第7の実施の形態における端末装置のブロック図 図24は、第7の実施の形態の端末装置における処理の流れを示すフロー図 図25は、第8の実施の形態における端末装置のブロック図 図26は、第8の実施の形態におけるインター・フレキュエンシー・メジャメントの説明図 図27は、第8の実施の形態の端末装置における処理の流れを示すフロー図 図28は、インター・フレキュエンシー・メジャメントの他の例の説明図 図29は、第9の実施の形態におけるCSGセルのセル半径の説明図 図30は、第9の実施の形態におけるハンドオーバー可能な範囲の説明図 図31は、マクロセルとCSGセルの構成を示す説明図 図32は、従来のCSGセルへのハンドオーバーのシーケンス図 図33は、従来のオフセット処理を示す図
以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。
本発明の端末装置は、マクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質とマクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質とを比較した結果に基づいて、マクロセル基地局から小セル基地局へのハンドオーバーが制御される端末装置であって、端末装置は、マクロセル受信品質および小セル受信品質を測定する受信品質測定部と、小セル受信品質をマクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値を用いて、マクロセル受信品質または小セル受信品質にオフセット処理を行うオフセット処理部と、マクロセル受信品質に基づいて、複数のオフセット値の中からオフセット処理に用いるオフセット値を選択するオフセット値選択部と、を備えた構成を有している。
この構成により、端末装置では、マクロセル受信品質に応じてオフセット値の補正が行われ、そのオフセット値を用いてオフセット処理が行われる。そして、オフセット処理を行った後に、マクロセル受信品質と小セル受信品質の比較が行われ、その比較した結果に基づいて、マクロセル基地局において端末装置のハンドオーバーが制御される(例えば、マクロセル受信品質より小セル受信品質が高い場合には、ハンドオーバーを行うように制御される)。
例えば、マクロセル受信品質が高い場合(端末装置がマクロセル基地局の近くに位置する場合など)には、小さな補正値を用いてオフセット値が補正される。そうすると、小セル受信品質がある程度低いとき(端末装置が小セル基地局から遠くに位置するときなど)にだけ、ハンドオーバーは行われないように制御される。このようにして、端末装置がある程度基地局の近くに位置するときにだけハンドオーバーが行われるようになるので、端末装置が基地局へ信号を送信するときの送信電力を比較的小さく抑えることができる。したがって、端末装置が基地局の近くに位置するときに、(端末装置の送信電力が大きいことに起因して)端末装置から基地局への上り回線の干渉が生じるのを抑えることができる。つまり、この場合、端末装置から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
また、例えば、マクロセル受信品質が低い場合(端末装置がマクロセル基地局のセルエッジに位置する場合など)には、大きな補正値を用いてオフセット値が補正される。そうすると、小セル受信品質がある程度低いとき(端末装置が小セル基地局からある程度遠くに位置するときなど)でも、ハンドオーバーが行われるように制御される。この場合には、端末装置が基地局(マクロセル基地局や小セル基地局)から離れているので、端末装置の送信電力がある程度大きくても、端末装置から基地局への上り回線の干渉が生じることが少ない。このような場合には、端末装置が基地局から遠くに位置するときでもハンドオーバーが行われるように制御されので、端末装置がハンドオーバーの機会を逃す確率を低く抑えることができる。つまり、この場合にも、端末装置から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
本発明は、端末装置から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いてハンドオーバー制御を行うことが可能になる。
以下、本発明の実施の形態の通信システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態の通信システムには、携帯電話機やPDA装置などの端末装置(UE)と、マクロセルを構築するマクロセル基地局(eNB)と、マクロセル内に小セル(CSGセル)を構築するホーム基地局(HeNB)が含まれる。なお、eNBは、本発明のマクロセル基地局用の基地局装置に相当し、HeNBは、本発明の小セル基地局用の基地局装置に相当する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態の通信システムについて、図1〜図7を用いて説明する。ここでは、まず、本実施の形態のUEの構成について説明する。図1は、本実施の形態のUEの構成を示すブロック図である。図1に示すように、UE100は、ハンドオーバーに関する制御を行うための制御部101と、基地局(eNB200やHeNB300)と通信するためのインターフェース(IF)である基地局通信IF102を備えている。
このUE100の制御部101は、eNB200から送信される受信品質測定用の設定信号(メジャメント・コントロール)を受信するための設定信号受信部103と、基地局(eNB200やHeNB300)からの信号の受信品質を測定する受信品質測定部104を備えている。
また、UE100の制御部101は、所定の補正値を用いてオフセット値の補正を行うオフセット値補正部105と、補正されたオフセット値を用いて受信品質にオフセット処理を施すオフセット処理部106を備えている。この場合、eNB200から送信される設定信号には、オフセット値の補正に用いる二つの補正値(eNB200の近傍用の補正値α、セルエッジ用の補正値β)が含まれている。ここでは、この設定信号受信部103が、本発明の補正値受信部に相当する。また、オフセット値は、後述するように、CSGセルからの受信品質をマクロセルからの受信品質に対して相対的に大きくする値に設定されている。このオフセット値は、eNB200から送信される設定信号に含まれていてもよく、また、共通のオフセット値として予めUE100に設定されていてもよい。
UE100の制御部101は、受信品質測定結果(メジャメント・レポート)を生成し、基地局へ送信する機能を備えたメジャメント・レポート生成送信部107(MR生成送信部)と、ホワイトリストを用いてCGIの照合を行いHeNB300へのアクセス確認を行うアクセス確認部108を備えている。MR生成送信部107は、オフセット処理後のHeNB300の受信品質がeNB200の受信品質を上回った場合に、eNB200の受信品質と受信品質の良いHeNB300の受信品質とそのHeNB300のPCIを、受信品質測定結果としてeNB200に通知する機能を備えている。また、MR生成送信部107は、受信品質測定結果とともにアクセス確認の結果を、HeNB300のCGIとともにeNB200に通知する機能を備えている。
また、UE100の制御部101は、eNB200からハンドオーバー実行命令(ハンドオーバー・コマンド)を受信するハンドオーバー実行命令受信部109と、HeNB300へのハンドオーバーを実行するための処理を行うハンドオーバー実行部110を備えている。さらに、UE100は、上り回線の同期信号(シンクロナイゼーション)をHeNB300に送信するための上り回線同期信号送信部111と、上り回線の割当て信号(ULアロケーション)をHeNB300から受信するための上り回線割当て信号受信部112を備えている。また、このUE100は、上り回線用の割当て処理を行う上り回線割当て部113と、ハンドオーバー処理が完了した通知(ハンドオーバー・コンプリート)をHeNB300に送信するためのハンドオーバー完了送信部114を備えている。
つぎに、本実施の形態のeNB200の構成について説明する。図2は、本実施の形態のeNB200の構成を示すブロック図である。図2に示すように、eNB200は、ハンドオーバーに関する制御を行うための制御部201と、HeNB300と通信するためのインターフェースである基地局通信IF202と、UE100と通信するためのインターフェースである端末通信IF203を備えている。
eNB200の制御部201は、受信品質測定用の設定信号(メジャメント・コントロール)をUE100に送信するための設定信号送信部204と、UE100から送信される受信品質測定結果(メジャメント・レポート)を受信するためのメジャメント・レポート受信部205(MR受信部)を備えている。上述のように、この設定信号には、オフセット値の補正に用いる二つの補正値(eNB200の近傍用の補正値α、セルエッジ用の補正値β)が含まれている。したがって、この設定信号送信部204が、本発明の送信部に相当する。なお、設定信号に含められる補正値α、βは、補正値記憶部211に記憶されている。また、受信品質測定結果(メジャメント・レポート)には、補正されたオフセット値を用いてオフセット処理をしたCSGセルからの受信品質とマクロセルからの受信品質を比較した結果が含まれている。したがって、このMR受信部205が、本発明の受信部に相当する。
また、eNB200の制御部201は、eNB200からHeNB300へのハンドオーバーを行うか否かを判定するハンドオーバー判定部206と、ハンドオーバーを行うと判定されたときにHeNB300にハンドオーバー要求(ハンドオーバー・リクエスト)を送信するためのハンドオーバー要求送信部207を備えている。ハンドオーバー判定部206は、CSGセルからの受信品質とマクロセルからの受信品質を比較した結果に基づいて、ハンドオーバーを行うか否かを決定する。したがって、このハンドオーバー判定部206は、本発明の判定部に相当する。
さらに、ハンドオーバー判定部206は、UE100をハンドオーバーすると判定したときに、UE100から受信したメジャメント・レポートに基づいて、マクロセルからの受信品質が所定の閾値T1より小さいか否かを判定する機能を備えている。したがって、このハンドオーバー判定部206は、本発明の第2の判定部にも相当する。そして、必須ではないが、追加として、ハンドオーバー要求送信部207は、この判定の結果、マクロセルからの受信品質が閾値T1より小さいと判定されたときに、HeNB300の送信電力を上げるための制御信号を、ハンドオーバー要求とともにHeNB300に送信する。したがって、このハンドオーバー要求送信部207は、本発明の第2の送信部に相当するともいえる。
このeNB200の制御部201は、ハンドオーバー要求に対する応答(ハンドオーバー応答、ハンドオーバー・レスポンス)をHeNB300から受信するためのハンドオーバー応答受信部208と、ハンドオーバー応答に基づいて、ハンドオーバー実行命令をUE100に送信するためのハンドオーバー実行命令送信部209を備えている。
つづいて、本実施の形態のHeNB300の構成について説明する。図3は、本実施の形態のHeNB300の構成を示すブロック図である。図3に示すように、HeNB300は、ハンドオーバーに関する制御を行うための制御部301と、eNB200と通信するためのインターフェースである基地局通信IF302と、UE100と通信するためのインターフェースである端末通信IF303を備えている。
HeNB300の制御部301は、eNB200からハンドオーバー要求を受信するためのハンドオーバー要求受信部304と、ハンドオーバー要求に基づいてハンドオーバーを行うか否かの判定を行うハンドオーバー判定部305と、ハンドオーバー要求に対する応答(ハンドオーバー応答)をeNB200に送信するためのハンドオーバー応答送信部306を備えている。
また、必須ではないが、追加として、HeNB300の制御部301は、送信電力を制御する送信電力制御部307を備えている。上述のように、マクロセルからの受信品質が閾値T1より小さいと判定されたときには、HeNB300の送信電力を上げるための制御信号が、ハンドオーバー要求とともにeNB200からHeNB300に送信される。この送信電力制御部307は、このハンドオーバー要求とともに送信される制御信号に基づいて、送信電力を上げる制御を行う。そして、送信電力制御部307は、所定の時間(タイムアウト時間)が経過すると、送信電力を元に戻す制御を行う。
さらに、HeNB300の制御部301は、UE100に報知信号を送信するための報知信号送信部308を備えている。また、この制御部301は、UE100から上り回線の同期信号(シンクロナイゼーション)を受信するための上り回線同期信号受信部309と、上り回線の割当て信号(ULアロケーション)をUE100に送信するための上り回線割当て信号送信部310と、ハンドオーバー処理が完了した通知(ハンドオーバー・コンプリート)をUE100から受信するためのハンドオーバー完了受信部311を備えている。
以上のように構成された通信システムについて、図面を用いてその動作を説明する。
ここでは、本発明の特徴的な動作を中心に説明する。本実施の形態においてポイントとなる動作は、UE100がeNB200に近づいている場合に、UE100における周辺HeNB300とeNB200との受信品質の比較に用いるオフセット値を補正することである。さらに、本実施の形態では、必須ではないが、HeNB300にハンドオーバーした後にHeNB300の送信電力を一時的に上げる制御が可能である。
まず、図4および図5を参照して、オフセット値の補正について説明する。図4は、本実施の形態におけるオフセット値の補正の説明図である。図4に示すように、UE100がeNB200の近傍に位置しているときには、オフセット値が小さくなるように補正される。図4の例では、オフセット値から補正値α(なお、α<0)が加算されている。一方、UE100がセルエッジに位置しているときには、オフセット値が大きくなるように補正される。図4の例では、オフセット値に補正値β(なお、β>0)が加算されている。このようなオフセット値の補正処理は、UE100のオフセット値補正部105で行われる。
図5は、オフセット値補正部105の動作(オフセット値の補正処理)のフロー図である。図5に示すように、オフセット値補正部105では、まず、eNB200の受信品質が所定の閾値T1を下回るか否かの判定が行われる(S1)。eNB200の受信品質が閾値T1より小さい場合には、補正値βを用いてオフセット値の補正が行われる(S2)。一方、eNB200の受信品質が閾値T1より小さくない場合には、所定の閾値T2を上回るか否かの判定が行われる(S3)。eNB200の受信品質が閾値T2より大きい場合には、補正値αを用いてオフセット値の補正が行われる(S4)。なお、図4では、補正値α<0、補正値β>0の例について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、これらの補正値はα<βの関係を満たすものであればよい。また、閾値T1と閾値T2は、同じ値(T1=T2)であってもよい。
なお、本実施の形態では、二つの補正値α、βを用いてオフセット値を補正する例について説明したが、予め補正された二つのオフセット値(eNB200の近傍用のオフセット値、セルエッジ用のオフセット値)をeNB200から通知し、eNB200の受信品質に応じて選択するようにしてもよい。
本実施の形態では、必須ではないが、追加としてHeNB300の送信電力を一時的に上げることができる。図6を参照して、HeNB300の送信電力を一時的に上げるときの動作について説明する。この送信電力を上げるか否かの判定は、eNB200のハンドオーバー判定部206で行われる。図6は、eNB200のハンドオーバー判定部206の動作(送信電力を一時的に上げるか否かの判定動作)のフロー図である。図6に示すように、ハンドオーバー判定部206では、UE100から受信したメジャメント・レポートに基づいて、eNB200の受信品質が閾値T1を下回るか否かの判定が行われる(S5)。eNB200の受信品質が閾値T1より小さいと判定された場合には、HeNB300に送信するハンドオーバー要求に、HeNB300に対して最大送信電力を上げる指示を含める(S6)。一方、eNB200の受信品質が閾値T1より小さくないと判定された場合には、HeNB300に送信するハンドオーバー要求に、HeNB300に対して最大送信電力を変えない指示を含める、あるいは、最大送信電力を上げる指示を含めない(S7)。
eNB200からハンドオーバー要求(ハンドオーバー・リクエスト)を受信したHeNB300は最大送信電力指示に従って一時的に最大送信電力を変更する。これにより、マクロセルエッジにいるUE100が接続するHeNB300の最大送信電力は一時的に増加し、HeNB300のセルエッジから少し離れたUE100に対してHeNB300のDL信号を受信できるようになる。ここで、最大送信電力を一時的に上げられる時間(タイマー)は各HeNB300で設定できるものとする。タイマーがきれるとHeNB300は最大送信電力を元に戻す。
なお、周辺基地局のメジャメントの方法として、eNB200と同一周波数の基地局をメジャメントする同一周波数測定(イントラ・フレキュエンシー・メジャメント)と、eNB200と異なる周波数の基地局をメジャメントする異周波数測定(インター・フレキュエンシー・メジャメント)がある。マクロセルのサービス帯域外でマクロセルと異なるサービス帯域を有するCSGセルに対するインター・フレキュエンシー・メジャメントでは、eNB200と測定する周辺基地局の周波数が異なるため、双方の干渉は存在しない。そのため、UE100の位置、すなわちeNBの受信品質に応じてオフセット値を補正する必要がない。このことから、UE100が上記のインター・フレキュエンシー・メジャメントのみを行う場合にはメジャメント・コントロールにはオフセット補正値を含めないようにして、UE100がオフセット補正しないようにし、さらに、必須ではないが、ハンドオーバー・リクエストを使用してHeNB300の最大送信電力を制御しないようにしてもよい。
つぎに、ハンドオーバー制御が行われるときの通信システムの全体の動作について説明する。図7は、本実施の形態の通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図7に示すように、まず、eNB200からUE100に受信品質測定(メジャメント)に必要な設定信号(メジャメント・コントロール)の送信が行われる(S10)。この場合、eNB200から送信される設定信号には、オフセット値、補正値α、β、閾値の情報が含まれている。
UE100は、この設定信号に基づいて周辺の基地局(eNB200やHeNB300)からの信号の受信品質を測定する(S11)。この測定により、UE100の周辺のeNB200やHeNB300のPCIが検出される。また、このUE100は、PCIに基づいて、検出した基地局がeNB200なのかHeNB300なのかを判定する(S12)。そして、検出した基地局がHeNB300であった場合には、オフセット値の補正が行われ(S13)、補正されたオフセット値を用いてHeNB300の受信品質にオフセット処理を行い、オフセット処理後のHeNB300の受信品質がeNB200の受信品質を上回るか否かの判定が行われる(S14)。HeNB300の受信品質がeNB200の受信品質を上回った場合には、eNB200の受信品質とHeNB300の受信品質とそのHeNB300のPCIを、測定結果通知信号(メジャメント・レポート)としてeNB200に通知する(S15)。
なお、もしUE100がフィンガープリントを持っている場合には、検出したHeNB300がUE100のアクセス可能な基地局であるかどうかが判別できるので、アクセス可能なHeNB300のみを選択し、メジャメント・レポートでeNB200に通知できる。
つづいて、eNB200からUE100に、アクセス確認に必要な設定情報(メジャメント・コンフィグレーション)が送信される(S16)。UE100は、HeNB300から送信される報知情報によってCGIを受信して(S17)、UE100が持つホワイトリストと照合することによってアクセス確認を行った後(S18)、HeNB300がアクセス可能でありかつHeNB300の受信品質がeNB200の受信品質を上回るかの判定を行う(S19)。
そして、UE100からeNB200に、アクセス確認した結果の通知(メジャメント・レポート)が送信される(S20)。この場合、メジャメント・レポートによって、再度HeNB300の受信品質測定した結果とともに、HeNB300のCGIが通知される。
eNB200は、UE100から受信したメジャメント・レポートに基づいて、HeNB300にハンドオーバーすべきであるか否かの判定を行う(S21)。ハンドオーバーすべきであると判定された場合には、eNB200からHeNB300に、ハンドオーバー要求(ハンドオーバー・リクエスト)が送信される(S22)。この場合、eNB200は、ハンドオーバー要求信号(ハンドオーバー・リクエスト)をアクセスゲートウェイであるHeNBGWやMMEを介してハンドオーバー先となる基地局(HeNB300)に送信する。必須ではないが、このハンドオーバー・リクエストには、eNB200の受信品質に応じてHeNB300の最大送信電力を制御する制御情報が含まれる。
このハンドオーバー・リクエストを受信したHeNB300は、UE100のハンドオーバーが可能であると判断すると(S23)、HeNBGWやMMEを介して、eNB200に、ハンドオーバー応答信号(ハンドオーバー・レスポンス)を送信する(S24)。このハンドオーバー・レスポンスを受信したeNB200は、UE100に対してハンドオーバー実行命令信号(ハンドオーバー・コマンド)を送信する(S25)。このハンドオーバー・コマンドには、HeNB300におけるUE100の識別ID(C-RNTI)やUE100が上り回線の同期処理に必要な情報が含まれる。そして、ハンドオーバー・コマンドを受信したUE100は、上り回線の同期信号(シンクロナイゼーション)をHeNB300に送信する(S26)。
HeNB300では、必須ではないが、追加として、ハンドオーバー要求に送信電力を上げる指示が含まれているか否かの判定が行われる(S27)。ハンドオーバー要求に送信電力を上げる指示が含まれていた場合には、その指示に基づいて送信電力を一時的に上げる制御が行われる(S28)。そして、HeNB300は、UE100の上り回線用の割当てを行い、UE100に割当て情報を通知する(S29)。UE100は、HeNB300との接続に成功すると、ハンドオーバー・コンファーム信号をHeNB300に送信して(S30)、UE100におけるハンドオーバー処理が完了したことを通知する。
このような本発明の第1の実施の形態の通信システムによれば、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いてハンドオーバー制御を行うことが可能になる。
すなわち、本実施の形態では、UE100において、マクロセルからの受信品質に応じてオフセット値の補正が行われ、そのオフセット値を用いてオフセット処理が行われる。そして、オフセット処理を行った後に、マクロセルからの受信品質とCSGセルからの受信品質の比較が行われ、その比較した結果に基づいて、eNB200においてUE100のハンドオーバーが制御される。具体的には、マクロセル受信品質よりCSGセル受信品質が高い場合に、ハンドオーバーを行うように制御される。
例えば、マクロセル受信品質が高い場合(UE100がeNB200の近くに位置する場合など)には、小さな補正値αを用いてオフセット値が補正される。そうすると、CSGセル受信品質がある程度低いとき(UE100がHeNB300から遠くに位置するときなど)には、ハンドオーバーが行われないように制御される。このようにして、UE100がある程度基地局の近くに位置するときにだけハンドオーバーが行われるようになる。これにより、UE100が基地局へ信号を送信するときの送信電力を比較的小さく抑えることができる。したがって、UE100が基地局の近くに位置するときに、UE100の送信電力が大きいことに起因してUE100から基地局への上り回線の干渉が生じるのを抑えることができる。つまり、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
また、例えば、マクロセルの受信品質が低い場合(UE100がセルエッジに位置する場合など)には、大きな補正値βを用いてオフセット値が補正される。そうすると、CSGセルからの受信品質がある程度低いとき(UE100がHeNB300からある程度遠くに位置するときなど)でも、ハンドオーバーが行われるように制御される。この場合には、UE100が基地局(eNB200やHeNB300)から離れているので、UE100の送信電力がある程度大きくても、UE100から基地局への上り回線の干渉が生じることが少ない。このような場合に、UE100が基地局から遠くに位置するときでもハンドオーバーが行われるように制御されので、UE100がハンドオーバーの機会を逃す確率を低く抑えることができる。つまり、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
本実施の形態では、オフセット値は、基地局近傍用の小さな補正値α(第1補正値)と、セルエッジ用の大きな補正値β(第2補正値)を用いて補正される。これらの補正値α、β(第1補正値および第2補正値)は、eNB200からUE100に送信される。そして、UE100では、マクロセルからの受信品質が高い(閾値T2より大きい)ときには、補正値αを用いてオフセット値の補正が行われ、マクロセルからの受信品質が低い(閾値T1より小さい)ときには、補正値βを用いてオフセット値の補正が行われる。このようにして、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
また、本実施の形態では、受信品質測定用の設定信号を利用して、eNB200からUE100に補正値α、β(第1補正値および第2補正値)を送信することができる。したがって、新たに補正値通知用のシグナリングを設ける必要がない。また、この設定信号は、各UE100に対して個別に送信されるので、UE100ごとに補正値α、βを設定することが可能になる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の通信システムについて、図8〜図10を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第2の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、eNB200から送信される報知信号によって、補正値α、βおよび閾値が通知されるように構成されており、この点が、eNB200からUE100に個別に送信されるメジャメント・コントロールによって、補正値α、βおよび閾値が通知されていた第1の実施の形態と異なる。
図8は、本実施の形態のUE100の構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施の形態のUE100では、第1の実施の形態の構成に、eNB200から送信される報知信号を受信するための報知信号受信部115が追加されている。
また、図9は、本実施の形態のeNB200の構成を示すブロック図である。図9に示すように、本実施の形態のeNB200では、第1の実施の形態の構成に、報知信号をUE100に送信するための報知信号送信部210が追加されている。なお、報知信号に含められる補正値α、βは、補正値記憶部211に記憶されている。
以上のように構成された通信システムについて、図面を参照してその動作を説明する。ここでも、通信システムの動作が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。
図10は、本実施の形態の通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図10に示すように、この場合には、まず、eNB200からの報知信号によって、マクロセル内のすべてのUE100に対して補正値α、βや閾値が通知される(S31)。つまり、UE100は、マクロセルから報知される報知信号を受信して、補正値α、βおよび閾値を取得する。この場合、UE100に個別に送信される設定信号には、補正値α、βや閾値の情報は含まれていない。
このような第2の実施の形態の無線通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
そして、本実施の形態では、報知信号を利用して、eNB200からUE100に補正値(第1補正値および第2補正値)を送信することができる。したがって、新たに補正値通知用のシグナリングを設ける必要がない。また、この場合、受信品質測定用の設定信号を利用しないので、設定信号の情報量を増やす必要がない。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の通信システムについて、図11〜図13を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第3の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、各HeNB300から送信される報知信号によって、補正値α、βおよび閾値が通知されるように構成されており、この点が、eNB200からUE100に個別に送信されるメジャメント・コントロールによって、補正値α、βおよび閾値が通知されていた第1の実施の形態と異なる。
図11は、本実施の形態のUE100の構成を示すブロック図である。図11に示すように、本実施の形態のUE100では、第1の実施の形態の構成に、各HeNB300から送信される報知信号を受信するための報知信号受信部115と、マクロセル内で共通のオフセット値を記憶するための共通オフセット記憶部116が追加されている。
また、図12は、本実施の形態のHeNB300の構成を示すブロック図である。図12に示すように、本実施の形態のHeNB300では、第1の実施の形態の構成に、HeNB300ごとに設定された補正値を記憶するための補正値記憶部312が追加されている。
この補正値記憶部312に記憶される補正値(HeNB300が報知信号に含める補正値)は、マクロセル内のHeNB300の位置に応じて設定されている。例えば、(1)HeNB300がeNB200近傍に配置されている場合には、小さな補正値αが記憶されており、(2)HeNB300がマクロセルエッジに配置されている場合には、大きな補正値βが記憶されている。また、(3)HeNB300が(1)と(2)の中間に配置されている場合には、補正値を報知信号に含めない、あるいは、補正値0を含めるように構成されている。
以上のように構成された通信システムについて、図面を参照してその動作を説明する。ここでも、通信システムの動作が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。
図13は、本実施の形態の通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図13に示すように、この場合、HeNB300から送信される報知情報によってHeNB300ごとに設定された補正値が送信されるまでは、共通のオフセット値の補正が行われ(S13)、補正された共通のオフセット値を用いてHeNB300の受信品質にオフセット処理を行い、オフセット処理後のHeNB300の受信品質がeNB200の受信品質を上回るか否かの判定が行われる(S14)。
HeNB300から送信される報知情報によってHeNB300ごとに設定された補正値が送信されると(S17)、その補正値で補正されたオフセット値(HeNB300用オフセット値)を用いてHeNB300の受信品質にオフセット処理を行い、オフセット処理後のHeNB300の受信品質がeNB200の受信品質を上回るか否かの判定が行われる(S32)。
なお、図13では、共通のオフセット値の補正を行った後に、HeNB300ごとに設定された補正値でオフセット値の補正を行う場合について例示したが、HeNB300ごとに設定された補正値が予め送信されていれば、共通のオフセット値の補正を行わずに、HeNB300ごとに設定された補正値でオフセット値の補正を行ってもよい。
このような第3の実施の形態の無線通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
そして、本実施の形態では、UE100において、HeNB300毎に設定された補正値を用いてオフセット値の補正が行われる。HeNB300は、通常、マクロセル内において自らが配置された位置(eNB200の近くに配置されているのか、セルエッジに配置されているのか等)に関する情報を有している。そのため、HeNB300ごとにマクロセル内における自らの位置を考慮した適切な補正値を設定することができる。したがって、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切な補正値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。またUE100がマクロセルの受信品質に基づいてオフセット補正値を選択する必要がないため、UE100の処理負荷が軽減される。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の通信システムについて、図14〜図17を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第4の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、UE100が測定したHeNB300の受信品質に基づいてHeNB300の最大送信電力を上げる時間の長さを制御できるように構成されており、この点が、HeNB300の最大送信電力を上げる時間の長さをタイマーで制御していた第1の実施の形態とは異なる。
図14は、本実施の形態のUE100の構成を示すブロック図である。図14に示すように、本実施の形態のUE100では、第1の実施の形態の構成に、UE100の受信品質測定部で測定したHeNB300の受信品質が、HeNB300から送信された閾値Thより大きいか否かを判定する受信品質判定部117が追加されている。また、この場合、ハンドオーバー実行命令受信部109は、HeNB300から送信された閾値Th(eNB200からハンドオーバー実行命令とともに送信される閾値Th)を受信する機能を備えている。したがって、このハンドオーバー実行命令受信部109は、本発明の閾値受信部に相当する。また、MR生成送信部107は、HeNB300の受信品質が閾値Thより大きいと判定されたときには、その判定結果を含めたメジャメント・レポートを作成し、HeNB300に送信するように構成されている。
図15は、本実施の形態のeNB200の構成を示すブロック図である。図15に示すように、eNB200のハンドオーバー応答受信部208は、HeNB300からハンドオーバー応答とともに送信される閾値Thを受信する機能を備えており、また、eNB200のハンドオーバー実行命令送信部209は、この閾値Thをハンドオーバー実行命令とともにUE100に送信する機能を備えている。
図16は、本実施の形態のHeNB300の構成を示すブロック図である。図16に示すように、HeNB300のハンドオーバー応答送信部306は、ハンドオーバー応答とともに閾値ThをeNB200に送信する機能を備えている。また、本実施の形態のHeNB300では、第1の実施の形態の構成に、UE100から送信されたメジャメント・レポートを受信するためのメジャメント・レポート受信部313(MR受信部)が追加されている。このメジャメント・レポートに基づいて、UE100においてHeNB300の受信品質が閾値Thより大きいと判定されたことを確認すると、送信電力制御部307は、HeNB300の最大送信電力を元に戻す制御を行うように構成されている。
以上のように構成された通信システムについて、図面を参照してその動作を説明する。ここでも、通信システムの動作が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。
図17は、本実施の形態の通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図17に示すように、この場合、HeNB300は、UE100のハンドオーバーが可能であると判断すると(S23)、ハンドオーバー応答信号(ハンドオーバー・レスポンス)とともに閾値ThをeNB200に送信する(S24)。このハンドオーバー・レスポンスと閾値Thを受信したeNB200は、UE100に対してハンドオーバー実行命令信号(ハンドオーバー・コマンド)とともに閾値Thを送信する(S25)。
また、図17に示すように、UE100は、HeNB300へのハンドオーバーの完了後に、接続中のHeNB300の受信品質の測定を行い(S33)、HeNB300の受信品質が閾値Thを上回ったか否かの判定を行う(S34)。なお、受信品質測定に必要な情報は、ハンドオーバー・コマンドやハンドオーバー・レスポンスに含まれている。UE100は、HeNB300の受信品質が閾値Thを上回ったと判定された場合には、その結果を含んだメジャメント・レポートをHeNB300に送信する(S35)。このメジャメント・レポートを受信したHeNB300は最大送信電力を元に戻す(S36)。
このような第4の実施の形態の無線通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
本実施の形態では、マクロセルからの受信品質が低い(閾値T1より小さい)ときには、CSGセルからの受信品質がある程度低いとき(UE100がHeNB300からある程度遠くに位置するときなど)でも、ハンドオーバーが行われるように制御される。この場合に、HeNB300の送信電力が大きくなるように制御されるので、UE100がHeNB300へハンドオーバーした後に、HeNB300から十分な受信品質を得ることができる。
そして、この場合、HeNB300からUE100に、所定の閾値Th(第3の閾値)が送信され、CSGセル受信品質が高くなった(第3の閾値Thより大きくなった)場合には、HeNB300の送信電力を元に戻すように制御される。例えば、UE100がハンドオーバーした後にHeNB300へ近づいて、その結果、CSGセル受信品質がある程度高くなった場合には、HeNB300の送信電力を低くする。このようにして、HeNB300の送信電力を不必要に上げるのを防ぐことができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態の通信システムについて、図18を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第5の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、UE100に対して送信される下り回線の信号(DL信号)が他のセルに与える干渉も考慮してオフセット値の補正を行うように構成されており、この点が、上り回線の信号(UL信号)による干渉を考慮してオフセット値の補正を行っていた第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態のUE100のオフセット値補正部105は、同一周波数の他のCSGセルへのDL干渉を考慮して、補正値α、βを補正するように構成されている。例えば、一番受信品質の良いCSGセル(ベストCSGセル)と二番目に受信品質が良いCSGセルとの受信品質の差が閾値Tcより小さい場合には、CSGセル間の距離は近いため、オフセット値を増大することによる他のCSGセルへのDL干渉が大きいと考えられる。したがって、この場合はオフセット補正値αを小さくするように構成されている。
以上のように構成された通信システムについて、図面を参照してその動作を説明する。ここでも、通信システムの動作が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。
図18は、本実施の形態の補正値の補正処理の流れを示すフロー図である。図18に示すように、まず、UE100において、eNB200からの受信品質が閾値T1より小さいか否かの判定が行われる(S40)。eNB200からの受信品質が閾値T1より小さい場合には、補正処理の対象として補正値βが選択される(S41)。そして、一番受信品質の良いCSGセルと二番目に受信品質が良いCSGセルとの受信品質の差が閾値Tcより小さいか否かの判定が行われる(S42)。受信品質の差が閾値Tcより小さいと判定された場合には、補正値βを小さくする補正が行われる(S43)。
一方、eNB200からの受信品質が閾値T1より小さくなかった場合には、eNB200からの受信品質が閾値T2より大きいか否かの判定が行われる(S44)。eNB200からの受信品質が閾値T2より大きい場合には、補正処理の対象として補正値αが選択される(S45)。そして、一番受信品質の良いCSGセルと二番目に受信品質が良いCSGセルとの受信品質の差が閾値Tcより小さいか否かの判定が行われる(S46)。受信品質の差が閾値Tcより小さいと判定された場合には、補正値αを小さくする補正が行われる(S47)。
このような第5の実施の形態の無線通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
本実施の形態では、UE100の周辺の複数のHeNB300からの受信品質に基づいて、補正値α、βが補正される。例えば、UE100の周辺に二つのHeNB300があり、その二つのHeNB300が互いに近くに位置している場合には、二つのHeNB300からUE100への下り回線の干渉が生じるおそれがある。このような場合に、二つのHeNB300からの受信品質に基づいて補正値α、βが補正される。
例えば、二つのHeNB300の受信品質の差が小さい場合には、補正値α、βを小さくするように補正が行われ、その結果、HeNB300の受信品質が低いとき(UE100がHeNB300から遠くに位置するときなど)には、ハンドオーバーは行われにくくなる。このようにして、二つのHeNB300が互いに近くに位置している場合には、UE100がHeNB300の近くに位置するときにハンドオーバーが行われやすくなるように制御される。したがって、HeNB300の送信電力を小さく抑えることができ、(HeNB300の送信電力が大きいことに起因して)HeNB300からUE100への下り回線の干渉が生じるのを抑えることができる。つまり、HeNB300からUE100への下り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を使用することができる。
具体的には、最も大きいHeNB300の受信品質と二番目に大きいHeNB300の受信品質の差が小さいとき(閾値Tcより小さいときなど)に、オフセット値の補正に用いる補正値α、βを小さくするように補正が行われる。これにより、HeNB300からUE100への下り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を使用することができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態の通信システムについて、図19〜図22を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第6の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、CSGセルの受信品質を所定の閾値と比較した結果に基づいて、マクロセルからCSGセルへのハンドオーバーが制御されるようになっており、この点が、マクロセルの受信品質とCSGセルの受信品質とを比較した結果に基づいて、マクロセルからCSGセルへのハンドオーバーが制御される第1の実施の形態と異なる。
図19は、本実施の形態のUE100の構成を示すブロック図である。図19に示すように、UE100の制御部101には、マクロセルの受信品質に応じて閾値を補正する閾値補正部118が備えられており、MR生成送信部107は、CSGセルの受信品質が補正後の閾値を上回った場合に、そのCSGセルの受信品質とそのHeNB300のPCIを、受信品質測定結果としてeNB200に通知する機能を備えている。なお、MR生成送信部107は、CSGセルの受信品質が補正後の閾値を上回り、かつ、マクロセル(サービングセル)の受信品質の第2の閾値を下回った場合に、そのCSGセルの受信品質とそのHeNB300のPCIを、受信品質測定結果としてeNB200に通知してもよい。この場合、閾値補正部118は、マクロセルの受信品質に応じて第2の閾値を補正してもよい。
ここで、閾値の補正について、具体例をあげて説明する。例えば、UE100には、閾値の標準値が予め設定されており、UE100は、その標準の閾値を補正するための二つの補正値(eNB200の近傍用の補正値a、セルエッジ用の補正値b)を基地局(eNB200やHeNB300)から受信する。例えば、補正値a<0、補正値b>0である。そして、閾値補正部118によって、マクロセルの受信品質に応じて、補正値a、bを用いた閾値の補正が行われる。
図20は、閾値補正部118の動作(閾値の補正処理)のフロー図である。図20に示すように、閾値補正部118では、eNB200の受信品質がT1(受信品質の閾値)を下回るか否かの判定が行われる(S50)。eNB200の受信品質がT1より小さい場合には、補正値bを用いて閾値の補正が行われる(S51)。一方、eNB200の受信品質がT1より小さくない場合には、T2(受信品質の閾値)を上回るか否かの判定が行われる(S52)。eNB200の受信品質がT2より大きい場合には、補正値aを用いて閾値の補正が行われる(S53)。なお、ここでは、補正値a<0、補正値b>0の例について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、これらの補正値はa<bの関係を満たすものであればよい。また、T1とT2は、同じ値(T1=T2)であってもよい。また、このような閾値の補正処理は、第2の閾値についても同様に適用することができる。
このような本発明の第6の実施の形態の通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
本実施の形態では、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切な閾値を用いてハンドオーバー制御を行うことができる。すなわち、UE100において、マクロセルからの受信品質に応じて閾値の補正が行われ、その閾値を用いてハンドオーバーの制御が行われる。この場合、CSGセルの受信品質をその閾値と比較し、その比較結果に基づいて、そのCSGセルへのハンドオーバーが制御される。具体的には、CSGセル受信品質が閾値より高い場合に、ハンドオーバーを行うように制御される。
例えば、マクロセル受信品質が高い場合(UE100がeNB200の近くに位置している場合など)には、閾値が大きくなるように補正される。そうすると、CSGセル受信品質がある程度低いとき(UE100がHeNB300から遠くに位置するときなど)には、ハンドオーバーが行われないように制御される。このようにして、UE100がある程度基地局の近くに位置するときにだけハンドオーバーが行われるようになる。これにより、UE100が基地局へ信号を送信するときの送信電力を比較的小さく抑えることができる。したがって、UE100が基地局の近くに位置するときに、UE100の送信電力が大きいことに起因してUE100から基地局への上り回線の干渉が生じるのを抑えることができる。つまり、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切な閾値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
また、例えば、マクロセルの受信品質が低い場合(UE100がセルエッジに位置している場合など)には、閾値が小さくなるように補正される。そうすると、CSGセル受信品質がある程度低いとき(UE100がHeNB300からある程度遠くに位置するときなど)でも、ハンドオーバーが行われるように制御される。この場合には、UE100が基地局(eNB200やHeNB300)から離れているので、UE100の送信電力がある程度大きくても、UE100から基地局への上り回線の干渉が生じることが少ない。このような場合に、UE100が基地局から遠くに位置するときでもハンドオーバーが行われるように制御されるので、UE100がハンドオーバーの機会を逃す確率を低く抑えることができる。つまり、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切な閾値を用いて、ハンドオーバー制御を行うことができる。
なお、以上の例では、UE100に、閾値の標準値が予め設定されており、その標準の閾値を補正するための二つの補正値を基地局(eNB200やHeNB300)から受信する場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、UE100が、二つの閾値(eNB200の近傍用の閾値Ta、セルエッジ用の閾値Tb(但し、Ta>Tb))を基地局から受信してもよい。
また、閾値補正部118は、マクロセルの受信品質に応じて閾値を算出する機能を備えてもよい。例えば、UE100は、閾値を算出するためのデータ(図21のようなマクロセルの受信品質と閾値との相関関係を表した計算式や、マクロセルの受信品質と閾値を対応付けたテーブルなど)を、基地局(eNB200やHeNB300)から受信してもよい。この場合、閾値補正部118は、マクロセルの受信品質に応じて、適切な閾値を算出することができる。したがって、UE100側で、より柔軟に閾値の設定を行うことができる。
なお、本実施の形態の閾値補正部118と同様に、第1〜第3の実施の形態のオフセット値補正部105も、マクロセルの受信品質に応じてオフセット値を算出する機能を備えてもよい。例えば、UE100は、オフセット値を算出するためのデータ(図22のようなマクロセルの受信品質とオフセット値との相関関係を表した計算式や、マクロセルの受信品質とオフセット値を対応付けたテーブルなど)を、基地局(eNB200やHeNB300)から受信してもよい。この場合、オフセット値補正部105は、マクロセルの受信品質に応じて、適切なオフセット値を算出することができる。したがって、UE100側で、より柔軟にオフセット値の設定を行うことができる。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態の通信システムについて、図23および図24を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第7の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、ハイブリッドCSGセル(アクセス許可のあるメンバーはCSGセルとしてアクセスでき、アクセス許可のないメンバーはマクロセルとしてアクセスできる)に対応する機能が備えられており、この点が、通常のCSGセル(アクセス許可のあるメンバーのUE100のみがアクセスできる)のみを想定している第1の実施の形態と異なる。
図23は、本実施の形態のUE100の構成を示すブロック図である。図23に示すように、UE100の制御部101には、UE100がハンドオーバー先として検出したセルの基地局がハイブリッドCSGセルの基地局であるか否かを判別するハイブリッド基地局判別部119と、UE100がそのハイブリッドCSGセルのメンバーであるか否か(アクセス許可があるか否か)を判定するハイブリッド許可判定部120が備えられている。
ハイブリッド基地局判別部119は、例えば、検出したセルのセルID(PCI)情報に基づいて、そのセルがハイブリッドCSGセルの基地局であるか否かを判別してもよい。また、このハイブリッド基地局判別部119は、検出したセルから送信される報知情報に基づいて、そのセルがハイブリッドCSGセルの基地局であるか否かを判別してもよい。
ハイブリッド許可判定部120は、例えば、UE100がメンバーとなっているハイブリッドCSGセルのセルID(PCI)情報のリストを有しており、そのリストに基づいて、UE100がそのハイブリッドCSGセルのメンバーであるか否かを判定する。ハイブリッド許可判定部120で、アクセス許可があると判定された場合には、オフセット値の補正処理が行なわれる。一方、アクセス許可がないと判定された場合には、オフセット値の補正処理は行なわれない。
図24は、本実施の形態のUE100における処理の流れを示すフロー図である。図24に示すように、UE100がハンドオーバー先のセルを検出すると、まず、検出したセルがハイブリッドCSGセルであるか否かの判別が行われる(S60)。そして、そのセルがハイブリッドCSGセルであると判別された場合には、UE100がそのハイブリッドCSGセルのメンバーであるか(アクセス許可があるか)否かが判定される(S61)。アクセス許可があると判定された場合には、オフセット値の補正処理が行なわれ(S62)、アクセス許可がないと判定された場合には、オフセット値の補正処理は行なわれない。
このような本発明の第7の実施の形態の通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
さらに、本実施の形態では、ハイブリッドCSGセル(アクセス許可されているUE100は、CSGセルとしてアクセス可能であり、かつ、アクセス許可されていないUE100は、マクロセルとしてアクセス可能であるセル)に適切に対応することができる。つまり、ハイブリッドCSGセルに対しても、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いてハンドオーバー制御を行うことができる。
なお、以上の例では、ハイブリッドCSGセルに対応させてオフセット値の補正処理を行なう場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、上記と同様にして、ハイブリッドCSGセルに対応させて閾値の補正処理が行なわれてもよい。つまり、ハンドオーバー先として検出されたセルがハイブリッドCSGセルであると判別された場合に、UE100がそのハイブリッドCSGセルのメンバーであるか(アクセス許可があるか)否かが判定された結果、アクセス許可があると判定されたときには、閾値の補正処理が行なわれ、アクセス許可がないと判定されたときには、閾値の補正処理は行なわれないようにしてもよい。このようにして、ハイブリッドCSGセルに対しても、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切な閾値を用いてハンドオーバー制御を行うことができる。
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態の通信システムについて、図25〜図28を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第8の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、マクロセルのサービス帯域内でマクロセルと異なるサービス帯域を有するCSGセルに対するインター・フレキュエンシー・メジャメントが想定されており、この点が、マクロセルのサービス帯域外でマクロセルと異なるサービス帯域を有するCSGセルに対するインター・フレキュエンシー・メジャメントのみを想定している第1の実施の形態と異なる。
図25は、本実施の形態のUE100の構成を示すブロック図である。図25に示すように、UE100の制御部101には、インター・フレキュエンシー・メジャメントを行うための構成として、マクロセルのサービス帯域と異なるサービス帯域を有するCSGセルを検知するセル検知部121と、セル検知部121によって検知されたセルがマクロセルのサービス帯域内であるか否かを判定するサービス帯域判定部122が備えられている。
なお、このインター・フレキュエンシー・メジャメント機能は、UE100またはネットワークが保持するフィンガープリント情報に基づいて起動されてもよい。例えば、UE100が以前にこのエリアを通過したときに、現在アクセスしている周波数とは異なる周波数で基地局にアクセスしていたという履歴が、フィンガープリント情報として残されていた場合には、インター・フレキュエンシー・メジャメントを実行するようにトリガー制御されてもよい。
図26を参照しながら、本実施の形態のインター・フレキュエンシー・メジャメントを具体的に説明する。図26では、四角マークで、そのセルのメジャメント時に用いる制御チャネルとしてシンクロナイゼーション・チャネル(SCH)やブロードキャスティング・チャネル(BCH)などが表されており、その四角マークから上下に延びるバーで、そのセルのサービス帯域(周波数帯)が示されている。
この例では、CSGセルB、Cが、マクロセルのサービス帯域内でマクロセルと異なる周波数のサービス帯域を有しているので、本実施の形態のインター・フレキュエンシー・メジャメントで検出される。なお、CSGセルAは、マクロセルのサービス帯域とメジャメント時に用いる制御チャネルの周波数帯が同一であるため、イントラ・フレキュエンシー・メジャメントで検出される。また、CSGセルDは、マクロセルのサービス帯域外でマクロセルと異なる周波数のサービス帯域を有しているので、第1の実施の形態のインター・フレキュエンシー・メジャメントで検出される。
図27は、本実施の形態のUE100における処理の流れを示すフロー図である。図27に示すように、UE100でインター・フレキュエンシー・メジャメントが行われると、まず、マクロセルのサービス帯域と異なるサービス帯域を有するCSGセルを検知したか否かの判定が行われ(S70)、検知したと判定された場合には、検知されたセルがマクロセルのサービス帯域内であるか否かが判定される(S71)。そして、マクロセルのサービス帯域内であると判定された場合には、オフセット値の補正処理が行なわれ(S72)、サービス帯域外であると判定された場合には、オフセット値の補正処理は行なわれない。
このような本発明の第8の実施の形態の通信システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
そして、本実施の形態では、インター・フレキュエンシー・メジャメントによって、マクロセルと異なる周波数のサービス帯域を有するCSGセルが検出された場合に、そのCSGセルのサービス帯域が、マクロセルのサービス帯域に入っているときには、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いてハンドオーバー制御が行われる。したがって、UE100から基地局への上り回線の干渉を抑えることができる。
なお、図28に示すように、サービングセル(マクロセルA)のサービス帯域の近くに他のマクロセル(マクロセルB)のサービス帯域が存在する場合も考えられる。この場合、マクロセル(マクロセルB)のサービス帯域内でマクロセル(マクロセルB)と異なる周波数のサービス帯域を有しているCSGセルD、E、Fが、本実施の形態のインター・フレキュエンシー・メジャメントで検出されてもよい。このインター・フレキュエンシー・メジャメントの結果、マクロセルのサービス帯域内であると判定されてオフセット値の補正処理が行なわれる場合には、マクロセルB(CSGセルD、E、Fと上り回線の干渉が発生するおそれがあるマクロセル)の受信品質に基づいて、オフセット値の補正が行われる。
また、以上の例では、インター・フレキュエンシー・メジャメントの結果、マクロセルのサービス帯域内であると判定されたときにオフセット値の補正処理が行なわれる場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、上記と同様にして、インター・フレキュエンシー・メジャメントの結果、マクロセルのサービス帯域内であると判定されたときに閾値の補正処理が行なわれてもよい。この場合、インター・フレキュエンシー・メジャメントによって、マクロセルと異なる周波数のサービス帯域を有するCSGセルが検出された場合に、そのCSGセルのサービス帯域が、マクロセルのサービス帯域に入っているときには、UE100から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切な閾値を用いてハンドオーバー制御が行われる。したがって、UE100から基地局への上り回線の干渉を抑えることができる。
(第9の実施の形態)
本発明の第9の実施の形態の通信システムについて、図29および図30を用いて説明する。ここでは、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第9の実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、UE100の送信電力(上り回線の送信電力)が一定になるように制御されており、この点が、UE100の送信電力が大きくなるように制御される第1の実施の形態と相違する。また、本実施の形態では、HeNB300の送信電力(下り回線の送信電力)が一定になるように制御されており、この点も、HeNB300の送信電力が大きくなるように制御される第1の実施の形態とは相違する。また、第1の実施の形態では、セルエッジでのハンドオーバーを促すことを目的としてUE100やHeNB300の送信電力が制御されるのに対し、本実施の形態では、eNB200の近傍でのハンドオーバーを促すことを目的としている点でも相違する。
本実施の形態のオフセット値補正部105は、eNB200の近傍においてオフセット値が大きくなるように、オフセット値の補正処理を行なう。このオフセット値の補正は、補正後のオフセット値を用いてオフセット処理をした結果、CSGセルにハンドオーバーした後に、UE100がHeNB300の下り回線の信号で重要な制御信号(例えば、フィジカル・デディケイテッド・コントロール・チャネル:PDCCHなど)を受信できる程度に行う。
ここで、本実施の形態のオフセット値の補正処理について、図面を参照しながら説明する。図29に示すように、HeNB300の送信電力(下り回線の送信電力)を一定にすると、eNB200の近傍のCSGセル(CSGセルA)は、マクロセルからの干渉が大きく、セル半径が小さくなる。一方、マクロセルのセルエッジ付近のCSGセル(CSGセルB)は、マクロセルからの干渉が小さく、セル半径が大きくなる。このような状況で、CSGセルの位置によるサービスエリアの不平等を解消するためにUE100がeNB200の近傍に位置しているときにオフセット値が大きくなるように、UE100のオフセット値補正部105においてオフセット値の補正処理が行なわれることが考えられる。
このような本発明の第9の実施の形態の通信システムによれば、eNB200の近傍においてオフセット値が大きくなるようにオフセット値が補正されるので、eNB200の近傍でセル半径が小さくなってしまうCSGセルでもハンドオーバー可能な範囲を拡大することができる。例えば、図30に示すように、eNB200の近傍のCSGセルA(セル半径が小さいCSGセル)でも、セルエッジ付近のCSGセルB(セル半径が大きいCSGセル)と同じ程度まで、ハンドオーバー可能な範囲を拡大することができる。さらに、この場合、UE100の送信電力が一定とされているので、UE100から基地局への上り回線の干渉を抑えることができる。また、HeNB300の送信電力が一定になるように制御されているので、HeNB300の送信電力を上げる制御を行う場合に比べて、HeNB300の送信電力増加に伴う他のセルへの干渉を小さくすることができる。また、HeNB300の送信電力を変える制御が不要となるので、HeNB300での処理が簡単になる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
以上のように、本発明にかかる通信システムは、端末装置から基地局への上り回線の干渉を考慮した適切なオフセット値を用いてハンドオーバー制御を行うことが可能になるという効果を有し、マクロセルからCSGセルへのハンドオーバー制御等に用いられ、有用である。
100 端末装置(UE)
101 制御部
103 設定信号受信部
104 受信品質測定部
105 オフセット値補正部
106 オフセット処理部
107 メジャメント・レポート生成送信部
109 ハンドオーバー実行命令受信部
115 報知信号受信部
116 共通オフセット記憶部
117 受信品質判定部
118 閾値補正部
119 ハイブリッド基地局判別部
120 ハイブリッド許可判定部
121 セル検知部
122 サービス帯域判定部
200 マクロセル基地局(eNB)
201 制御部
204 設定信号送信部
205 メジャメント・レポート受信部
206 ハンドオーバー判定部
207 ハンドオーバー要求送信部
208 ハンドオーバー応答受信部
209 ハンドオーバー実行命令送信部
210 報知信号送信部
211 補正値記憶部
300 CSGセル基地局(HeNB)
301 制御部
304 ハンドオーバー要求受信部
306 ハンドオーバー応答送信部
307 送信電力制御部
308 報知信号送信部
312 補正値記憶部
313 メジャメント・レポート受信部

Claims (13)

  1. マクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質と前記マクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質とを比較した結果に基づいて、前記マクロセル基地局から前記小セル基地局へのハンドオーバーが制御される端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記マクロセル受信品質および前記小セル受信品質を測定する受信品質測定部と、
    前記小セル受信品質を前記マクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値を用いて、前記マクロセル受信品質または前記小セル受信品質にオフセット処理を行うオフセット処理部と、
    前記マクロセル受信品質に応じて、前記オフセット値を補正するオフセット値補正部と、
    を備える端末装置。
  2. 前記端末装置は、第1補正値と、前記第1補正値より大きい値に設定された第2補正値を、前記マクロセル基地局から受信する補正値受信部を備え、
    前記オフセット値補正部は、前記マクロセル受信品質が第1の閾値より大きいときに前記第1補正値を用いて前記オフセット値を補正し、前記マクロセル受信品質が第2の閾値より小さいときに前記第2補正値を用いて前記オフセット値を補正する請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記第1補正値および前記第2補正値は、前記マクロセル基地局から前記端末装置に対して送信される受信品質測定用の設定信号に含まれている請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記第1補正値および前記第2補正値は、前記マクロセル基地局から送信される報知信号に含まれている請求項2に記載の端末装置。
  5. 前記第1補正値および前記第2補正値は、前記小セル基地局ごとに設定され、かつ、前記小セル基地局からそれぞれ送信される報知信号に含まれている請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の端末装置。
  6. 前記マクロセル基地局の近傍において、前記端末装置の送信電力と前記小セル基地局の送信電力は一定にされており、
    前記オフセット値補正部は、前記マクロセル基地局の近傍において前記オフセット処理に用いられるオフセット値が大きくなるように、前記オフセット値の補正を行う請求項1に記載の端末装置。
  7. 端末装置においてマクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質と前記マクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質とを比較した結果に基づいて、前記マクロセル基地局から前記小セル基地局への前記端末装置のハンドオーバーを制御する通信システムで用いられるマクロセル基地局用の基地局装置であって、
    前記基地局装置は、
    前記小セル受信品質を前記マクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値を補正するための補正値を、前記端末装置に送信する送信部と、
    前記端末装置において、前記マクロセル受信品質に応じて補正された前記オフセット値を用いて前記マクロセル受信品質または前記小セル受信品質にオフセット処理を行って、前記マクロセル受信品質と前記小セル受信品質とを比較した結果を、前記端末装置から受信する受信部と、
    前記比較した結果に基づいて、前記マクロセル基地局から前記小セル基地局へ前記端末装置をハンドオーバーするか否かを判定する判定部と、
    を備えた基地局装置。
  8. 前記端末装置をハンドオーバーすると判定された場合に、前記端末装置から受信した前記マクロセル受信品質が第2の閾値より小さいか否かを判定する第2の判定部と、
    前記マクロセル受信品質が第2の閾値より小さいと判定された場合に、前記小セル基地局の送信電力を上げるための制御信号を、前記小セル基地局に送信する第2の送信部と、を備えた請求項に記載の基地局装置。
  9. 端末装置においてマクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質と前記マクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質とを比較した結果に基づいて、前記マクロセル基地局から前記小セル基地局への前記端末装置のハンドオーバーを制御する通信システムで用いられる小セル基地局用の基地局装置であって、
    前記基地局装置は、
    前記比較した結果に基づいて前記マクロセル基地局において前記端末装置をハンドオーバーすると判定されかつ前記マクロセル受信品質が第2の閾値より小さいと判定された場合に、前記マクロセル基地局から送信される制御信号を、前記マクロセル基地局から受信する受信部と、
    前記制御信号に基づいて、前記小セル基地局の送信電力を上げる制御を行う送信電力制御部と、
    を備えた基地局装置。
  10. 第3の閾値を、前記マクロセル基地局を介して、前記端末装置に送信する送信部と、
    前記端末装置において前記小セル受信品質が前記第3の閾値より大きいと判定されたことを示す報告を、前記端末装置から受信する第2の受信部と、
    を備え、
    前記送信電力制御部は、前記報告に基づいて前記小セル基地局の送信電力を小さくする制御を行う請求項に記載の基地局装置。
  11. 前記端末装置では、前記小セル受信品質を前記マクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値であって、前記マクロセル受信品質に応じて補正された前記オフセット値を用いて、前記マクロセル受信品質または前記小セル受信品質にオフセット処理が行われ、
    前記基地局装置は、
    前記オフセット値の補正に用いられる補正値であって、前記小セル基地局ごとに設定された前記補正値を、前記端末装置へ送信する第2の送信部を備えた請求項または請求項10に記載の基地局装置。
  12. 端末装置とマクロセル基地局用の基地局装置とを備えた通信システムであって、
    前記端末装置は、
    前記マクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質と、前記マクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質を測定する受信品質測定部と、
    前記小セル受信品質を前記マクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値を用いて、前記マクロセル受信品質または前記小セル受信品質にオフセット処理を行うオフセット処理部と、
    前記オフセット値の補正に用いる補正値を、前記マクロセル基地局から受信する補正値受信部と、
    前記マクロセル受信品質に応じた前記補正値を用いて、前記オフセット処理に用いる前記オフセット値を補正するオフセット値補正部と、
    前記オフセット処理の結果を用いて、前記マクロセル受信品質と前記小セル受信品質とを比較した結果を、前記基地局装置へ送信する比較結果送信部と、
    を備え、
    前記基地局装置は、
    前記補正値を、前記端末装置に送信する補正値送信部と、
    前記マクロセル受信品質と前記小セル受信品質とを比較した結果を、前記端末装置から受信する比較結果受信部と、
    前記比較した結果に基づいて、前記マクロセル基地局から前記小セル基地局へ前記端末装置をハンドオーバーするか否かを判定するハンドオーバー判定部と、
    を備えた通信システム。
  13. 端末装置において、マクロセル基地局からの信号の受信品質であるマクロセル受信品質と、前記マクロセル内に配置された小セル基地局からの信号の受信品質である小セル受信品質を測定することと、
    マクロセル基地局用の基地局装置から前記端末装置に、前記小セル受信品質を前記マクロセル受信品質に対して相対的に大きくするオフセット値を補正するための補正値を送信することと、
    前記端末装置において、前記マクロセル受信品質に応じた前記補正値を用いて、前記オフセット値を補正することと、
    前記端末装置において、補正された前記オフセット値を用いて、前記マクロセル受信品質または前記小セル受信品質にオフセット処理を行うことと、
    前記オフセット処理後に前記マクロセル受信品質と前記小セル受信品質とを比較した結果を、前記端末装置から前記基地局装置へ送信することと、
    前記基地局装置において、前記比較した結果に基づいて、前記マクロセル基地局から前記小セル基地局へ前記端末装置をハンドオーバーするか否かを判定することと、
    を含むハンドオーバー制御方法。
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