JP5505262B2 - 負荷分散方法、基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、広いエリアをカバーする基地局と、そのエリア内の比較的狭いエリアをカバーする基地局との間の負荷を均衡させる技術に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、次世代無線通信規格であるLTE(Long Term Evolution)向けに、各種無線パラメータを自動的に設定・最適化を行うことで、オペレータの作業の効率化を目指すSON(Self Organizing Networks)の検討が進められている。SONのuse caseの中には、ハンドオーバ(以下、適宜「HO」と略記する。)のパラメータを隣接セル間で調整することにより、セル間の無線リソース等の負荷の均衡化を行うMLB(Mobility Load Balancing)が考えられている。
一方、従来のMLBにおけるハンドオーバのパラメータの調整方法として、以下の方法が知られている。すなわち、従来のハンドオーバのパラメータの調整方法では、ハンドオーバのトリガは、移動局が接続するサービングセルによる受信電力と隣接セルによる受信電力の比較により決定される。つまり、移動局における隣接セルによる受信電力が、サービングセルによる受信電力より、ある閾値Tを超える場合に、その隣接セルをターゲットセルとして、移動局に対して、ハンドオーバの処理を行う。このとき、隣接セル間でMLBを行うときには、ハンドオーバのトリガに関わる閾値が調整される。
例えば、セルAをサービングセル、セルBを隣接セルとしたとき、セルBの受信電力がセルAの受信電力よりも3dBの閾値よりも大きいときに移動局のセルBへのハンドオーバの処理を行う初期のパラメータ設定を想定する。このとき、セルAの負荷がセルBの負荷より高い場合には、MLBを動作させ、例えば閾値を1dBとする。閾値を小さく設定することにより、セルAのエリアが小さく、セルBのエリアが大きくなり、セルAからセルBへの移動局のハンドオーバが促進される。このとき、同時に、セルBにおいて、セルAに対する移動局のハンドオーバの閾値も更新する。この場合、セルBにおいて、移動局のセルAに対する受信電力の閾値を大きく設定し、セルBからセルAに対する移動局のハンドオーバを抑制するようにする。
3GPP TR 36.902 V9.2.0 R. Nasri and Z. Altman, Handover adaptation for dynamic load balancing in 3GPP long term evolution systems、 5th Int. Conf. on Advanced in Mobile Computing Multimedia (MoMM2007), Jakarta, Indonesia, Dec. 2007
ところで、図1に示すように、広いエリアのマクロセルをカバーする基地局(以下、適宜「マクロ基地局」という。)のエリア内に、比較的狭いエリアのマイクロセル(「ピコセル」、「フェムトセル」ということもある。)をカバーする基地局(以下、適宜「マイクロ基地局」という。)を配置することが行われている。マクロセルのエリアは例えば、数100m〜10数km程度である。マイクロセルのエリアは、例えば数10〜数100m程度である。この場合、MLBの1つの適用形態として、マクロ基地局のセル内に1以上の周波数の異なるマイクロ基地局のセルが配置された無線通信システムにおいて、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセル間で、負荷の均衡化を行うことが考えられる。このとき、例えば、マクロ基地局のセルの負荷が高く、マイクロ基地局のセルの負荷が低い場合には、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへの移動局のハンドオーバを促すように、マクロ基地局のセルにおけるマイクロ基地局のセルに対するハンドオーバのパラメータが調整される。同時に、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへの移動局のハンドオーバを抑制するように、マイクロ基地局のセルにおけるマクロ基地局のセルに対するハンドオーバのパラメータが調整される。
図2は、マクロ基地局のセル内にマイクロ基地局のセルが配置されたときの移動局における受信電力の距離に応じた変化を示す図である。図2の横軸は、マクロ基地局の位置からの距離を表している。図2では一例として、マクロ基地局は、0m地点に設置され、マイクロ基地局は、200m地点に設置されている。このとき、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセル間のハンドオーバ(HO)境界は、マイクロ基地局を基準として、左側のマクロ基地局とマイクロ基地局の間(150m付近)と、右側(350m付近)に発生する。ここで、左側のHO境界では、マイクロ基地局から離れるにつれて、マクロ基地局のセルによる受信電力が向上し、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセルによる受信電力の差が大きくなる。一方、右側のHO境界では、マイクロ基地局のセルから離れるにつれ、マクロ基地局のセルによる受信電力も劣化し、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセルによる受信電力の差がほとんど変わらない。つまり、図2から、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセル間のHO境界の位置によって、マクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルからの移動局の受信電力、および両者の受信電力の差の状況が異なることが分かる。
前述の従来技術では、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセル間のHO境界の位置によって、マクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルによる受信電力および両者の受信電力の差の状況が異なる点が考慮されていないため、以下の問題が生じる。
すなわち、従来技術では、マクロ基地局のセルの負荷が高く、マイクロ基地局のセルに負荷を移行させたい場合に、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへのHOの閾値を小さくし、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへのHOの閾値を大きくする。しかし、マイクロ基地局の左側では、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセルからの移動局の受信電力の差が大きいため、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへのHOの閾値を小さい値に変更しても、HO境界を左に(つまり、マクロ基地局側に)十分にずらすことができない。そのため、マクロセルの基地局付近に位置する移動局をマイクロ基地局のセルにハンドオーバさせることができない。
一方、マクロ基地局付近に位置する移動局をマイクロ基地局のセルにハンドオーバさせるために、例えば、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへのHOの閾値を非常に小さい値に設定し、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへのHOの閾値を非常に大きい値に設定するとする。このとき、マイクロ基地局の右側では、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセルからの移動局の受信電力の差がほとんど変わらないため、HO境界が極端に右側にずれることになる。この場合、マイクロ基地局の右側のHO境界では、受信電力が劣化した状況で、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへのハンドオーバが行われるため、移動局の通信が切断される確率が高くなる。
よって、発明の1つの側面では、第1エリアをカバーする第1基地局と、第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおいて、適切に負荷を均衡させることを可能とする負荷分散方法、基地局を提供することを目的とする。
第1の観点では、第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法が提供される。
この負荷分散方法は、第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
第1基地局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせること;
第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせること;
第1基地局と第2基地局の負荷に応じて、第1閾値、第2閾値、第3閾値または第4閾値の少なくともいずれかを調整すること;
を含む。
第2の観点では、第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける他の負荷分散方法が提供される。
この負荷分散方法は、第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
第1基地局配下の移動局において、第2指標値が第5閾値よりも小さく、かつ、第2指標値と第1指標値の差分値が第6閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせること;
第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第7閾値よりも小さいか、または第1指標値と第2指標値の差分値が第8閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせること;
第1基地局と第2基地局の負荷に応じて、第5閾値、第6閾値、第7閾値または第8閾値の少なくともいずれかを調整すること;
を含む。
第3の観点では、第1エリアをカバーし、当該第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局が提供される。
この基地局は、
自局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第2基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部;
自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第2閾値を低下させ、次に前記第1閾値を増加させる制御部;
を備える。
第4の観点では、第1エリアをカバーし、当該第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される他の基地局が提供される。
この基地局は、
第1基地局、自局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第1基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部;
自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第4閾値を低下させ、次に前記第3閾値を増加させる制御部;
を備える。
開示の負荷分散方法、基地局によれば、第1エリアをカバーする第1基地局と、第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおいて、適切に負荷を均衡させることができる。
マクロ基地局とマイクロ基地局を含む無線通信システムを示す図。 マクロ基地局のセル内にマイクロ基地局のセルが配置されたときの移動局における受信電力の距離に応じた変化を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局とマイクロ基地局のセルのハンドオーバのシーケンスを示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局あるいはマイクロ基地局から移動局へのメッセージの送信例を示す図。 第1の実施形態のMeasurement Reportの設定情報のフォーマット一例を示す図。 図5のMeasurement Reportの設定情報における、MeasObjectMod, ReportConfigMod, MeasIDModの関係を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局が、マクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の具体的な一例を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマイクロ基地局が、マイクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の具体的な一例を示す図。 第1の実施形態において、マクロ基地局のセルに接続する移動局がMeasurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャート。 第1の実施形態において、マイクロ基地局のセルに接続する移動局がMeasurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャート。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局からマイクロ基地局へのハンドオーバ境界の設定を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマイクロ基地局からマクロ基地局へのハンドオーバ境界の設定を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局とマイクロ基地局間で,それぞれのMeasurement Reportの送信条件の設定を更新するシーケンス例を示す図。 第1の実施形態のマクロ基地局においてMeasurement Reportの設定を更新する処理フローを示す図。 第1の実施形態のマイクロ基地局におけるMeasurement Reportの設定を更新する処理フローを示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるパラメータの更新例を示すフローチャート。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてパラメータ(Ocn2)の値を更新して大きくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてパラメータ(Ocn1)の値を更新して小さくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第1実施形態のマクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるパラメータの更新例を示すフローチャート。 第1の実施形態の無線通信システムにおいてパラメータ(Ocn1)の値を更新して大きくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第1の実施形態の無線通信システムにおいて(Ocn2)の値を更新して小さくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第1の実施形態の基地局の主要部を構成するブロック図。 第1の実施形態の移動局の主要部を構成するブロック図。 第2実施形態のMeasurement Reportの設定情報のフォーマット一例を示す図。 第2の実施形態のマクロ基地局が、マクロ基地局に接続する移動局に送信する2つのMeasurement Reportの設定情報の例を示す図。 第2の実施形態のマクロ基地局が、マクロ基地局に接続する移動局に送信する2つのMeasurement Reportの設定情報の例を示す図。 第2の実施形態のマイクロ基地局が、マイクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の例を示す図。 第2の実施形態のマイクロ基地局が、マイクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の例を示す図。 第2の実施形態のマクロ基地局のセルに接続する移動局が、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャート。 第2の実施形態のマクロ基地局のセルに接続する移動局が、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャート。 第2の実施形態におけるMeasurement Reportの送信形態を示すフローチャート。 第2の実施形態のマイクロ基地局のセルに接続する移動局が、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャート。 第2の実施形態のマイクロ基地局のセルに接続する移動局が、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャート。 第2の実施形態において移動局からMeasurement Reportが送信されたときのマクロ基地局の処理を示すフローチャート。 第2の実施形態の無線通信システムにおいてマクロ基地局からマイクロ基地局へのハンドオーバ境界の設定を示す図。 第2の実施形態の無線通信システムにおいてマイクロ基地局からマクロ基地局へのハンドオーバ境界の設定を示す図。 第2の実施形態のマクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるパラメータの更新例を示すフローチャート。 第2の実施形態の無線通信システムにおいて(Ocn_A)の値を更新して大きくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第2の実施形態の無線通信システムにおいて(Ocn_B)の値を更新して大きくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第2の実施形態のマクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるパラメータの更新例を示すフローチャート。 第2の実施形態の無線通信システムにおいて(Ocn_B)の値を更新して小さくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。 第2の実施形態の無線通信システムにおいて(Ocn_A)の値を更新して小さくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのハンドオーバ境界の変化を示す図。
以下の各実施形態において、マクロ基地局は第1基地局の一例であり、マイクロ基地局は第2基地局の一例である。また、移動局におけるマクロ基地局からの参照信号の受信電力または受信品質は第1指標値の一例であり、移動局におけるマイクロ基地局からの参照信号の受信電力または受信品質は第2指標値の一例である。
(A)第1の実施形態
(A−1)本実施形態の負荷分散方法の概要
本実施形態の無線通信システムは、図1に示したように、広いエリアをカバーするマクロ基地局と、マクロ基地局のエリア内に含まれる比較的狭いエリアをカバーするマイクロ基地局とを含むシステムである。本実施形態では、マクロ基地局とマイクロ基地局の間で適切に負荷を均衡させるための負荷分散方法を開示する。
先ず図3を参照して、マクロ基地局とマイクロ基地局のセルのハンドオーバのシーケンスの例について説明する。ここでは、移動局がマクロ基地局からマイクロ基地局へハンドオーバする場合を例にして説明する。
図3において、移動局は,サービングセル(この場合、マクロ基地局のセル)および隣接セル(この場合、マイクロ基地局のセル)からの参照信号の受信電力あるいは受信品質を測定し、その測定結果が後述するMeasurement Reportメッセージの送信条件を満たす場合に、マクロ基地局に対してMeasurement Reportメッセージを送信する(ステップS10)。以下、Measurement Reportメッセージを適宜単に「Measurement Report」と略記する。Measurement Reportメッセージを受信したマクロ基地局は,移動局に対するハンドオーバの可否を判定し、ハンドオーバが可能であると判断した場合(ステップS11)、マイクロ基地局に対してHandover Requestメッセージを送信して移動局のハンドオーバの要求を行う(ステップS12)。Handover Requestメッセージを受信したマイクロ基地局は、移動局のハンドオーバを受け付ける場合は、マクロ基地局に,Handover Request Acknowledgementメッセージを返す(ステップS13)。マクロ基地局は,Handover Request Acknowledgementメッセージを受信した後、移動局に対してRRC Connection Reconfigurationメッセージを送信する(ステップS14)。図3におけるRRC Connection Reconfigurationメッセージは、移動局に対するハンドオーバのコマンドであり、ハンドオーバ先のターゲットセルの情報を含む。RRC Connection Reconfigurationメッセージを受信した移動局は、メッセージに含まれる情報を参照して、ターゲットセルを形成するマイクロ基地局に接続を行い、マイクロ基地局にRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを送信する(ステップS15)。そして,マイクロ基地局は,ハンドオーバする移動局からのRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを受信し、ハンドオーバのシーケンスが終了する。
なお、以下の説明では、単に「受信電力あるいは受信品質を測定する」と言及するときには、Measurement Reportのための所定の参照信号の受信電力あるいは受信品質を測定することを意味する。
ここで、マクロ基地局は、移動局からMeasurement Reportメッセージを受信した後に、移動局に対するハンドオーバの可否を判定するが、その中で、移動局におけるマクロ基地局のセルによる受信電力や受信品質、マクロ基地局やマイクロ基地局の負荷等を考慮することも考えられる。例えば、マイクロ基地局のセルの負荷が高いことが予め確認できている場合には、マイクロ基地局のセルへのハンドオーバ処理を開始しないようにすることもありうる。
図4に、マクロ基地局あるいはマイクロ基地局から移動局へのMeasurement Reportの設定情報を含んだRRC Connection Reconfigurationメッセージの送信例を示す。マクロ基地局あるいはマイクロ基地局からのRRC Connection Reconfigurationメッセージの送信(ステップS20)は、移動局のネットワークへの接続時や設定の変更時、図3に示したハンドオーバ時などに行われる。
(A−2)Measurement Reportの設定情報
次に、本実施形態のMeasurement Reportの設定情報の例について、図5〜8を参照して説明する。
図5は、本実施形態のMeasurement Reportの設定情報のフォーマット一例を示す図である。Measurement Reportの設定情報は、大きくMeasObjectMod, ReportConfigMod, MeasIDModの3つのパートから構成される。
MeasObjectModは、測定対象の周波数毎に設定される。例えば、周辺に異なる周波数を使用しているセルが複数存在し、移動局から、それらのセルに対するMeasurement Reportを取得する場合は、複数の周波数のそれぞれ1つずつにMeasObjectModが設定される。また、MeasObjectModには、対象の周波数に対するID(MeasObjectID)、周波数に対するオフセット(offsetFreq)、その周波数を使用している周辺のセル情報のリスト(CellModList)が含まれうる。CellModListには、対象の周波数を利用する周辺のセルの情報(CellMod)が含まれる。また、1つのCellModには、セルのID(CellID)やそのセルに対するオフセット(cellIndividualOffset1, cellIndividualOffset2)が含まれる。これらのパラメータ設定方法およびパラメータに基づく移動局における制御方法については、後述する。
ReportConfigModは、Measurement Reportの送信条件(後述する)についての情報を含む。ReportConfigModには、1つの設定に対するID(ReportConfigID)やMeasurement Reportの送信条件の閾値(Threshold_p1, Threshold_p2)、周辺セルとのヒステリシス(Hysteresis)が含まれる。これらのパラメータ設定および移動局における利用方法については、後述する。
MeasIDModは、測定対象の情報であるMeasObjectModに対し、Measurement Reportの送信条件の情報であるReportConfigModの適用を行う。MeasIDModは、それ自体のID(MeasID)と、MeasObjectModのID(MeasObjectID)と、ReportConfigModのID(ReportConfigID)とから構成される。
図6は、Measurement Reportの設定情報における、MeasObjectMod, ReportConfigMod, MeasIDModの関係を示す図である。ここで、MeasIDMod1は、MeasObjectMod1に対してReportConfigMod1を適用し、MeasIdMod2は、MeasObjectMod1に対してReportConfigMod2を適用している。このように、1つのMeasObjectModに対し、複数のReportConfiModを設定することも可能である。移動局は、これらのMeasurement Reportの設定情報に基づいて、受信電力あるいは受信品質を測定し、Measurement Reportメッセージを送信する。
図7は、マクロ基地局が、マクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の具体的な一例を示す。
図7において、MeasObjectModは、マイクロ基地局のセルが使用している周波数に対する設定である。MeasObjectModでは、offsetFreqがOfn(=0dB)と設定され、CellModList内のCellModでは、マイクロ基地局のセル(ここでは、CellID=2)が指定される。また、マイクロ基地局のセルに対するオフセットとして、cellIndividulaOffset_p1がOcn1, cellIndividualOffset_p2がOcn2とそれぞれ設定される。一方、MeasObjectModに対するReportConfigModでは、Measurement Reportの送信条件の閾値として、threshold_p1がThresh1と設定され、threshold_p2がThresh2と設定される。また、ヒステリシスの設定として、hysteresisがHys(ここでは、1dB)と設定される。
図8は、マイクロ基地局が、マイクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の具体的な一例を示す。
図8において、MeasObjectModは、マクロ基地局のセルが使用している周波数に対する設定である。MeasObjectModでは、offsetFreqがOfn(=0dB)と設定され、CellModList内のCellModでは、マクロ基地局のセル(ここでは、CellID=1)が指定される。また、マクロ基地局のセルに対するオフセットとして、cellIndividulaOffset_p1がOcn1, cellIndividualOffset_p2がOcn2とそれぞれ設定される。一方、MeasObjectModに対するReportConfigModでは、Measurement Reportの送信条件の閾値として、threshold_p1がThresh1と設定され、threshold_p2がThresh2と設定される。また、ヒステリシスの設定として、hysteresisがHys(ここでは、1dB)と設定される。
図7と図8を比較して明らかなように、図7と図8のMeasurement Reportの設定情報では、CellMod以外は全て同じパラメータ値である。
(A−3)移動局におけるMeasurement Reportの送信条件の判定
次に、Measurement Reportの設定情報における各パラメータに基づいて、移動局においてMeasurement Reportの送信条件を判定する方法を、図9〜12を参照して説明する。
(A−3−1)マクロ基地局のセルに接続する移動局
図9は、マクロ基地局のセルに接続する移動局が、図7に示したMeasurement Reportの設定情報を参照して、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャートである。図9において先ず、移動局は、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS30)。また、同様に、移動局は、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS31)。そして移動局は、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMsと、Measurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(1)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS32)。なお、式(1)のThresh1−Hys−Ocn1は、第1閾値の一例である。
Ms < Thresh1−Hys−Ocn1 …(1)
上記式(1)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。一方、式(1)の条件を満たす場合は、移動局は次に、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMnと、Measurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(2)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS33)。なお、式(2)のThresh2−Ofn+Hys−Ocn2は、第2閾値の一例である。
Mn > Thresh2−Ofn+Hys−Ocn2 …(2)
上記式(2)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。一方、式(2)の条件を満たす場合は、移動局はマクロ基地局に対して、Measurement Reportを送信して(ステップS34)、処理を終了する。すなわち、マクロ基地局のセルに接続する移動局では、上記式(1)と(2)の条件を両方満たした場合に限り、マクロ基地局に対してMeasurement Reportが送信されることになる。
(A−3−2)マイクロ基地局のセルに接続する移動局
図10は、マイクロ基地局のセルに接続する移動局が、図8に示したMeasurement Reportの設定情報を参照して、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャートである。図10において先ず、移動局は、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS40)。また、同様に、移動局は、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS41)。そして移動局は、マイクロ基地局からのセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMsと、Measurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(3)の条件を満たすかを判定する(ステップS42)。なお、式(3)のThresh2−Hys−Ocn2は、第3閾値の一例である。
Ms < Thresh2−Hys−Ocn2 … (3)
上記の式(3)の条件を満たさない場合は、移動局は次に、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMnとMeasurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(4)の条件を満たすかを判定する(ステップS43)。なお、式(4)のThresh1−Ofn+Hys−Ocn1は、第4閾値の一例である。
Mn > Thresh1−Ofn+Hys−Ocn1 …(4)
上記の式(4)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。式(3)または式(4)のいずれかの条件を満たす場合は、移動局は、マイクロ基地局に対してMeasurement Reportを送信して(ステップS44)、処理を終了する。すなわち、マイクロ基地局のセルに接続する移動局では、上記式(3)または(4)の条件のいずれかを満たした場合に、マイクロ基地局に対してMeasurement Reportが送信されることになる。
なお、式(1)〜(4)において、Hys(ヒステリシス)は、マクロ基地局のセルとマイクロ基地局のセル間との過度に頻度の高いハンドオーバ(いわゆるping-pong HO)が行われることを防止するために設けられている。
上述したように、マクロ基地局のセルに接続する移動局のマクロ基地局からマイクロ基地局へのハンドオーバは式(1)および式(2)を両方満たしたときに行われる。マイクロ基地局に接続する移動局のマイクロ基地局からマクロ基地局へのハンドオーバは式(3)または式(4)のいずれかを満たしたときに行われる。このハンドオーバの条件を、図2に示した図に当てはめたのが、それぞれ図11および図12である。図11では、マクロ基地局からマイクロ基地局へのハンドオーバの境界(HO境界)が、図12では、マイクロ基地局からマクロ基地局へのハンドオーバの境界(HO境界)がそれぞれ示される。また図11では、式(1)の第1閾値(Thresh1−Hys−Ocn1)と、式(2)の第2閾値(Thresh2−Ofn+Hys−Ocn2)のラインが示される。図12では、式(3)の第3閾値(Thresh2−Hys−Ocn2)と、式(4)の第4閾値(Thresh1−Ofn+Hys−Ocn1)のラインが示される。図11および図12から、Ocn1および/またはOcn2を更新させることで、マクロ基地局およびマイクロ基地局の負荷に応じてHO境界を図11および図12の紙面上左右に移動させることができることが分かる。
(A−4)Measurement Reportの設定情報の更新方法
次に、Measurement Reportの設定情報の更新方法について、図13〜15を参照して説明する。
図13に、マクロ基地局とマイクロ基地局間で、それぞれのMeasurement Reportの送信条件の設定を更新するシーケンス例を示す。ここでは、マクロ基地局とマイクロ基地局とが、例えばLTEで規定されるX2インタフェース等の所定の通信回線が基地局間で確立されていることが前提となる。図13を参照すると先ず、マクロ基地局は、マイクロ基地局に対して、Measurement Report設定更新リクエストメッセージを送信する(ステップS50)。Measurement Report設定更新リクエストメッセージを受信したマイクロ基地局は、自局のセルの負荷率(セル負荷率)を確認し、Measurement Reportの設定の更新が可能である場合、マクロ基地局に対してACKのMeasurement Report設定更新レスポンスメッセージを返す(ステップS51)。そして、マクロ基地局とマイクロ基地局は、それぞれマイクロ基地局のセルおよびマクロ基地局のセルに対するMeasurement Report設定を更新する。
次に、図14に、マクロ基地局においてMeasurement Reportの設定を更新する処理フローを示す。図14を参照すると、マクロ基地局は先ず、マクロ基地局のセル負荷率を測定し、負荷率が所定の閾値Z(システム値)以上である場合(ステップS60のYes)、マイクロ基地局に向けて、Measurement Report設定更新リクエストメッセージを送信する(ステップS61)。その後、マクロ基地局は、マイクロ基地局からMeasurement Report設定更新レスポンスメッセージを受信し(ステップS62)、その応答がACKである場合(ステップS63のYes)、マクロ基地局のセルにおけるMeasurement Report設定を更新する(ステップS64)。一方、応答がACKではない(NAK)場合は、処理を終了する。
図15に、マイクロ基地局におけるMeasurement Reportの設定を更新する処理フローを示す。図15を参照すると、マイクロ基地局は先ず、マクロ基地局からMeasurement Report設定更新リクエストメッセージを受信し(ステップS70)、マイクロ基地局のセルの負荷を確認する。マイクロ基地局のセルの負荷が、所定の閾値Y(システム値)未満である場合(ステップS71のYes)、ACKのMeasurement Report設定更新レスポンスメッセージをマクロ基地局に向けて送信する(ステップS72)。そして、マイクロ基地局は、マイクロ基地局のセルにおけるMeasurement Report設定を更新する(ステップS73)。一方、マイクロ基地局のセルの負荷が、閾値Y以上の場合(ステップS71のNo)、NAKのMeasurement Report設定更新レスポンスメッセージをマクロ基地局に向けて送信し(ステップS74)、処理を終了する。
図13〜15に示したように、Measurement Report設定の更新は、マクロ基地局とマイクロ基地局との間で同期して行われる。ここで、Measurement Report設定の更新の対象は、マクロ基地局のセルのMeasurement Reportの設定情報におけるOcn1, Ocn2およびマイクロ基地局のセルのMeasurement Reportの設定情報におけるOcn1, Ocn2である。
(A−5)マクロ基地局の負荷が高い場合の具体的な処理
次に、マクロ基地局の負荷が高いため、マクロ基地局とマイクロ基地局の負荷の均衡を図る目的で、マクロ基地局からマイクロ基地局への移動局のハンドオーバを促進させたい場合の処理について、図16〜18を参照して説明する。
図16は、マクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるOcn1, Ocn2の更新例を示すフローチャートである。Measurement Report設定の更新は、Ocn2を優先的に行う。これは、後で図17に示すように、先ずOcn2を更新して大きくし、2つのHO境界のうちマクロ基地局から遠い方のHO境界近傍の位置する移動局のマイクロ基地局のセルへのハンドオーバを促進させるようにすることを目的とする。つまり、マクロ基地局から遠い位置にある移動局は電波伝搬ロスが大きいため、AMC(Adaptive Modulation and Coding)を実行する場合には、遠い位置にある移動局との間ではスループットの低いMCS(Modulation and Coding Scheme)を選択せざるを得ない。そこで、そのような移動局を極力早くマイクロ基地局へハンドオーバさせたいためである。
図16を参照すると、Ocn2の値をStep分大きくしたときに、閾値X(システム値)内に収まる場合は(ステップS80のYes)、Ocn2の値をStep分大きくする(ステップS81)。一方、ステップS80で閾値Xを超える場合、すなわち、Ocn2がStepを加えたならば上限値を超えてしまう場合には(ステップS80のNo)、次に、Ocn1をStep分小さくし(ステップS82)、Ocn2を閾値Xの値に固定にする(ステップS83)。それ以後は、Ocn1がStep分順次小さくされていく。
図17は、Ocn2の値を更新して大きくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn2は上記式(2)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn2の値を大きくすると、式(2)の右辺の値が小さくなる。これにより、マクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質に対する第2閾値が小さくなる。つまり、図17の(2)のラインが低くなる。この更新により、図17において、マイクロ基地局の右側のHO境界が、右側にずれる。そのため、Ocn2を更新して大きくことにより、変更前のHO境界と変更後のHO境界の間に位置するマクロ基地局のセルに接続する移動局からMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマクロ基地局は、移動局に対し、マイクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始することが可能となる。
なお、Ocn2の値を更新して大きくした場合、マイクロ基地局の左側のHO境界は変化しない。
図18は、Ocn1の値を更新して小さくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn1は、上記式(1)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn1の値を小さくすると、式(1)の右辺の値が大きくなる。これにより、マクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質に対する第1閾値が大きくなる。つまり、図18の(1)のラインが高くなる。この更新により、図18において、マイクロ基地局の左側のHO境界が、左側にずれる。そのため、Ocn1を小さくすることにより、マクロ基地局の近くに位置する移動局からもMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマクロ基地局は、移動局に対し、マイクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始することが可能となる。
なお、Ocn1の値を更新して小さくした場合、マイクロ基地局の右側のHO境界は変化しない。
また、図17および図18では、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化について示したが、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化も、図17と図18と同様である。
上述したように、本実施形態の無線通信システムでは、マクロ基地局のセルの負荷が高い場合、Ocn2を優先的に更新して大きくすることで、マイクロ基地局の右側(マクロ基地局から遠い側)のHO境界を変更する。これにより、そのHO境界の近傍に位置するマクロ基地局のセルに接続する移動局を優先的に、マイクロ基地局のセルへハンドオーバさせるための処理を開始させることが可能となる。ここで、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルにハンドオーバさせられた移動局の受信電力あるいは受信品質は、ハンドオーバ前後でほぼ同じであるため、周波数の利用効率が良い負荷の移行を実現できる。
また、Ocn2が上限値に達した場合には次に、Ocn1を更新して小さくすることで、マクロ基地局とマイクロ基地局の間の領域におけるHO境界(つまり、マクロ基地局に近い側のHO境界)を変更する。この変更により、マクロ基地局付近のマクロ基地局のセルに接続する移動局に対しても、マイクロ基地局のセルへハンドオーバさせるための処理を開始させることが可能となる。これにより、マクロ基地局のセルの負荷が非常に高い状況においては、マイクロ基地局のセルの周波数を最大限利用してマクロ基地局のセルの負荷を低減させることが可能となる。
(A−6)マイクロ基地局の負荷が高い場合の処理
次に、マイクロ基地局の負荷が高いため、マクロ基地局とマイクロ基地局の負荷の均衡を図る目的で、マイクロ基地局からマクロ基地局への移動局のハンドオーバを促進させたい場合の処理について説明する。
図19に、マクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるOcn1, Ocn2の更新例を示す。Measurement Report設定の更新は、Ocn1を優先的に行う。これは、後で図20に示すように、先ずOcn1を更新して大きくし、2つのHO境界のうちマクロ基地局から近い方のHO境界近傍の位置する、マクロ基地局のセルに接続する移動局のマイクロ基地局のセルへのハンドオーバを促進させるようにすることを目的とする。つまり、マクロ基地局から近い位置にある移動局は、マクロ基地局のセルへハンドオーバされた後も受信電力あるいは受信品質が良好であるため、ハンドオーバ先のマクロ基地局としてもスループットの高いMCSが選択できる。そのため、全体の周波数利用効率が良好になる。
図19を参照すると、Ocn1の値をStep分大きくしたときに、閾値V(システム値)内に収まる場合は(ステップS90のYes)、Ocn1の値をStep分大きくする(ステップS91)。一方、ステップS90で閾値Vを超える場合、すなわち、Ocn1がStepを加えたならば上限値を超えてしまう場合には(ステップS90のNo)、次に、Ocn2をStep分小さくし(ステップS92)、Ocn1を閾値Vの値に固定にする。それ以後は、Ocn2がStep分順次小さくされていく。
図20は、Ocn1の値を更新して大きくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す。Ocn1は、上記式(4)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn1の値を大きくすると、式(4)の右辺の値が小さくなる。これにより、マイクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質に対する第4閾値が小さくなる。つまり、図20の(4)のラインが低くなる。この更新により、図20において、マイクロ基地局の左側のHO境界が、右側にずれる。そのため、Ocn1を更新して大きくすることにより、変更前のHO境界と変更後のHO境界に位置するマイクロ基地局のセルに接続する移動局から、Measurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマイクロ基地局は、移動局に対し、マイクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始させることが可能となる。
なお、Ocn1の値を更新して大きくした場合、マイクロ基地局の右側のHO境界は変化しない。
図21は、Ocn2の値を更新して小さくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn2は、上記式(3)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn2の値を小さくすると、式(3)の右辺の値が大きくなる。つまり、図21の(3)のラインが高くなる。この更新により、図21において、マクロ基地局に右側の境界が、左側にずれる。そのため、Ocn2を小さくすることにより、マクロ基地局の右側に位置する移動局からもMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマイクロ基地局は、移動局に対し、マクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバの処理を開始することが可能となる。
なお、Ocn2の値を更新して小さくした場合、マイクロ基地局の左側のHO境界は変化しない。
また、図20および図21では、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化について示したが、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化も、図20と図21と同様である。
上述したように、本実施形態の無線通信システムでは、マイクロ基地局の負荷が高い場合、Ocn1を優先的に更新して大きくすることで、マイクロ基地局の左側(マクロ基地局に近い側)のHO境界を変更する。これにより、そのHO境界近傍に位置するマイクロ基地局のセルに接続する移動局を優先的に、マクロ基地局のセルへハンドオーバさせるための処理を開始させることが可能となる。ここで、マクロ基地局付近では、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質は高いため、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへハンドオーバさせられた移動局の、ハンドオーバ後の受信電力あるいは受信品質が向上するため全体の周波数利用効率が良好になる。
また、Ocn1が上限値に達した場合には次に、Ocn2を更新して小さくすることで、マイクロ基地局の右側のHO境界を変更する。この変更により、マクロ基地局から遠い位置に在ってマイクロ基地局のセルに接続する移動局に対しも、マクロ基地局のセルへのハンドオーバ処理を開始させることが可能となる。
(A−7)基地局と移動局の構成
最後に、本実施形態の基地局および移動局の構成について、図22および図23を参照して説明する。図22は、本実施形態の基地局(マクロ基地局、マイクロ基地局)の主要部を構成するブロック図である。図23は、本実施形態の移動局の主要部を構成するブロック図である。
先ず図22を参照すると、本実施形態の基地局は、NW(Network)インタフェース部10、パケット識別部11、パケットバッファ部12、PDU生成部13、送信部14、デュプレクサ15、アンテナ16、受信部17、制御情報抽出部18、パケット生成部19、制御部20、および記憶部21を備える。デュプレクサ15は、送信および受信でアンテナ16を共用するために設けられている。
図22において、NWインタフェース部10は、上位装置や他の基地局との間でネットワークを通して通信を行うためのインタフェースであり、ネットワークからのパケットの受信およびネットワークへのパケット送信を行う。パケット識別部11は、ネットワークから受信した自局配下の移動局宛のパケットを識別し、パケットバッファ部12において移動局毎に設けられているパケットバッファに格納する。また、隣接する基地局からのメッセージ(パケット)を受信したときに、制御部20への転送も行う。
PDU生成部13は、パケットを結合あるいは分解して、無線に送信するためのデータユニットに変換する。送信部14は、PDU化されたデータを、符号化および変調を行うとともに、アンテナ16を介して移動局宛にデータを送信する。
一方、受信部17は、移動局からのデータに対して復調および復号化を行う。制御情報抽出部18は、移動局からのデータがMeasurement Report等の制御情報の場合には、制御部20に転送する。移動局からのデータが、ネットワークに向けたデータである場合には、パケット生成部19に転送する。パケット生成部19は、移動局からのデータをパケットに変換し、NWインタフェース部10に転送する。
制御部20は、送信部14や受信部17の制御および無線区間におけるスケジューリング処理を行う。また、送信部14や受信部17から無線リソースの負荷率(図14のステップS60における「セル負荷率」)の算出も行う。負荷率は、基地局の処理能力の上限値に対する処理量を示す指標である。処理量の算出方法は特に問わないが、例えば、制御部20で処理されているリソースブロック、パケット数(PDUの数)の単位時間当たりの量、或いは所定時間のサンプルを平均化した量を測定する方法、又はスループットを測定する方法などを採ることができる。
制御部20は、算出した自局の負荷率から所定の判定基準(閾値)に基づき、自局の負荷を調整する(例えば、低減させる)場合には、隣接する基地局宛のMeasurement Report設定更新リクエストを生成する。このMeasurement Report設定更新リクエストは、パケット生成部19へ与えられる。制御部20は、パケット識別部11から隣接する基地局からのMeasurement Report設定更新レスポンスを受信する。そして、制御部20は、Measurement Report設定を変更する場合、パケットバッファ部12に対し、新しいMeasurement Report設定を含んだRRC Connection Reconfigurationを与える。
一方、制御部20は、パケット識別部11から隣接する基地局からのMeasurement Report設定更新リクエストを受信した場合、基地局の負荷率を算出し、その算出結果に基づきMeasurement Report設定更新レスポンスを生成して、パケット生成部19に与える。
記憶部21は、算出した負荷率や、Measurement Reportのパラメータの値等を記憶する。
次に図23を参照すると、本実施形態の移動局は、パケット生成部31、PDU生成部32、送信部33、デュプレクサ34、アンテナ35、受信部36、制御情報抽出部37、参照信号抽出部38、測定部39、制御部40、および記憶部41を備える。なお、図23の移動局の構成において、パケット生成部31、PDU生成部32、送信部33、デュプレクサ34、アンテナ35、受信部36は、機能上の観点では上述した基地局の対応する各部と同一であり、以下では重複説明は行わない。
図23において、参照信号抽出部38は、基地局からの受信信号から既知の参照信号を抽出する。測定部39は、抽出された参照信号の受信電力あるいは受信品質を測定する。
制御部40は、基地局からMeasurement Reportの設定情報を含むRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信部36を介して取得し、Measurement Reportの設定情報を記憶部41に記憶させる。また、制御部40は、取得したMeasurement Reportの設定情報のパラメータ値に基づいて、測定部39で測定された受信電力あるいは受信品質が所定の条件式(すなわち、前述した式(1)〜(4))を満足するか否かを判断する。その結果、制御部40は、前述したMeasurement Reportの送信条件を満たす場合に、基地局に対してMeasurement Reportメッセージを送信するように、パケット生成部31を制御する。
(B)第2の実施形態
次に、第2の実施形態について説明する。
(B−1)Measurement Reportの設定情報
本実施形態では、負荷分散方法の概要(図3および図4のフロー)は第1の実施形態と同様であるが、Measurement Reportの設定情報が第1の実施形態と異なる。そこで先ず、本実施形態のMeasurement Reportの設定情報について、図24〜28を参照して説明する。本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、移動局に対して2つのMeasurement Reportの設定情報が送信される。
図24は、本実施形態のMeasurement Reportの設定情報のフォーマット一例を示す図である。図24において、ReportConfigModにおけるeventは、Measurement Reportの送信条件のタイプを指定するパラメータであり、“A”と“B”の2種類が設定されうる。eventが“A”と設定された場合には、Measurement Reportの閾値であるthresholdが使用される。一方、eventが“B”と設定された場合には、Measurement Reportのオフセットであるoffsetが使用される。CellModにおけるcellIndividualOffsetは、セルに対するオフセットである。その他のパラメータは、図5に示したものと同一である。
つまり本実施形態では、基地局から移動局に対して、eventが“A”と設定されているMeasurement Reportの設定情報、およびeventが“B”と設定されているMeasurement Reportの設定情報の2つの設定情報が送信される。
図25および図26は、マクロ基地局が、マクロ基地局に接続する移動局に送信する2つのMeasurement Reportの設定情報の例を示す図である。
ここで、図25のMeasurement Reportの設定情報では、measID=1, measObjectID=1, reportConfigID=1であり、図26のMeasurement Reportの設定情報では、measID=2, measObjectID=2, reportConfigID=2である。つまり、measObjectID=1のMeasObjectModに対し、reportConfigID=1のReportConfigModが適用され、同様に、measObjectID=2のMeasObjectModに対し、reportConfigID=2のReportConfigModが適用される。
また、図25のMeasurement Reportの設定情報では、ReportConfiModのeventに“A”が設定され、図26のMeasurement Reportの設定情報では、ReportConfigModのeventに“B”が設定される。CellModList内のCellModで示されるように、いずれの場合も、マイクロ基地局のセルが指定(CellID=2)される。
図25のMeasurement Reportの設定情報では、ReportConfigModのeventが“A”と設定されているため、eventが“A”の場合のthreshの値がThresh(閾値)に設定されている。また、CellModにおけるcellIndividualOffsetがOcn_Aに設定されている。
図26のMeasurement Reportの設定情報では、ReportConfigModのeventを“B”と設定し、eventが“B”の場合のoffsetの値がOffset(オフセット閾値)に設定されている。また、CellModにおけるcellIndividualOffsetがOcn_Bに設定されている。
図27および図28は、マイクロ基地局が、マイクロ基地局に接続する移動局に送信するMeasurement Reportの設定情報の例を示す図である。CellModList内のCellModで、マクロ基地局のセルが指定(CellID=1)されているが、その他の設定は、図25、図26と同様である。
(B−2)移動局におけるMeasurement Reportの送信条件の判定
次に、Measurement Reportの設定情報における各パラメータに基づいて、移動局においてMeasurement Reportの送信条件を判定する方法を、図29〜33を参照して説明する。
(B−2−1)マクロ基地局のセルに接続する移動局
図29は、マクロ基地局のセルに接続する移動局が、図25に示したMeasurement Reportの設定情報を参照して、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャートである。図29において先ず、移動局は、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS100)。そして、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMnと、Measurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(5)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS101)。なお、式(5)のThresh+Hys−Ofn−Ocn_Aは、第5閾値の一例である。
Mn > Thresh+Hys−Ofn−Ocn_A …(5)
上記式(5)の条件を満たす場合には、移動局は、マクロ基地局に対してMeasurement Reportを送信して(ステップS102)、処理を終了する。ステップS101で式(5)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。
図30は、マクロ基地局のセルに接続する移動局が、図26に示したMeasurement Reportの設定情報を参照して、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャートである。図30において先ず、移動局は、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS110)。次に、移動局は、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS111)。そして、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMs、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMn、 およびMeasurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(6)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS112)。なお、式(6)のOffset+Hys−Ofn−Ocn_Bは、第6閾値の一例である。
Mn−Ms > Offset+Hys−Ofn−Ocn_B … (6)
上記式(6)の条件を満たす場合には、移動局は、マクロ基地局に対してMeasurement Reportを送信して(ステップS113)、処理を終了する。ステップS112で式(6)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。
なお、図29および図30のフローチャートでは、それぞれ図25および図26に示したMeasurement Reportの設定情報に基づいて、Measurement Reportの送信有無(つまり、上記式(5)、(6)の条件の判定)を個別に判定するようにした。そのため、2つのMeasurement Reportの設定情報の各々に基づいて個別にMeasurement Reportが送信されうるが、上記式(5)、(6)の条件を共に満足する場合に単一のMeasurement Reportが送信されるようにしてもよい。そのようなMeasurement Reportの送信形態を示すフローチャートが図31に示されている。
図31によれば、移動局は先ず、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質(Ms)を測定し(ステップS120)、次にマイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質(Mn)を測定する(ステップS121)。そして移動局は、Ms、Mnおよび各Measurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、上記式(5)および(6)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS122、S123)。そして、マクロ基地局のセルに接続する移動局では、式(5)および(6)の条件を両方満たす場合に限り、マクロ基地局に対してMeasurement Reportが送信される(ステップS124)。
(B−2−2)マイクロ基地局のセルに接続する移動局
図32は、マイクロ基地局のセルに接続する移動局が、図25に示したMeasurement Reportの設定情報を参照して、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャートである。図32において、移動局は、マイクロ基地局の受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS130)。そして、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMsと、Measurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(7)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS131)。なお、式(7)のThresh−Hys−Ofn−Ocn_Aは、第7閾値の一例である。
Ms < Thresh−Hys−Ofn−Ocn_A … (7)
上記式(7)の条件を満たす場合には、移動局は、マクロ基地局に対してMeasurement Reportを送信して(ステップS132)、処理を終了する。ステップS131で式(7)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。
図33は、マイクロ基地局のセルに接続する移動局が、図26に示したMeasurement Reportの設定情報を参照して、Measurement Reportの送信条件を判定するときのフローチャートである。図33において、移動局は、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS140)。また、同様に、移動局は、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質を測定する(ステップS141)。そして、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMs、マクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の結果であるMn、およびMeasurement Reportの設定情報内のパラメータ値から、以下の式(8)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS142)。なお、式(8)のOffset+Hys−Ofn+Ocn_Bは、第8閾値の一例である。
Mn−Ms > Offset+Hys−Ofn+Ocn_B … (8)
上記式(8)の条件を満たす場合には、移動局は、マクロ基地局に対してMeasurement Reportを送信して(ステップS143)、処理を終了する。ステップS142で式(8)の条件を満たさない場合は、移動局は処理を終了する。すなわち、マイクロ基地局のセルに接続する移動局では、上記式(7)または(8)の条件のいずれかを満たした場合に、マイクロ基地局に対してMeasurement Reportが送信されることになる。
(B−3)Measurement Report受信した基地局の処理
次に、移動局からMeasurement Report受信したマクロ基地局およびマイクロ基地局の処理について、図34〜図36を参照して説明する。
(B−3−1)マクロ基地局
移動局からMeasurement Reportが送信されたときのマクロ基地局の処理を、図34のフローチャートに示す。
上述したように、マクロ基地局のセルに接続する移動局は、2つのMeasurement Reportの設定情報に基づき、それぞれ独立に測定を行い、それぞれの条件が一致した場合に、マクロ基地局にMeasurement Reportを送信する。マクロ基地局は、Measurement Reportを受信したときに(ステップS150)、もう一方のeventのMeasurement Reportの受信有無を確認し、受信している場合は、ハンドオーバの処理を開始する。
すなわち、マクロ基地局は、受信したMeasurement Report のeventを判定した結果(ステップS151)、そのeventが“A”であれば、eventが“B”のMeasurement Reportを受信済である場合に(ステップS152のYes)、ハンドオーバ処理を開始する(ステップS154)。一方、ステップS150で受信したMeasurement Report のeventを判定した結果(ステップS151)、そのeventが“B”であれば、eventが“A”のMeasurement Reportを受信済である場合に(ステップS153のYes)、ハンドオーバ処理を開始する(ステップS154)。
(B−3−2)マイクロ基地局
一方、移動局からMeasurement Reportが送信されたときのマイクロ基地局の処理は、図に示していないが、マイクロ基地局は、受信したMeasurement Reportのeventが“A”であるか“B”であるかの如何に関わらず、ハンドオーバ処理を開始する。
上述した、移動局におけるMeasurement Reportの送信条件の判定、および基地局の処理内容から、本実施形態の無線通信システムでは、以下のとおり移動局のハンドオーバが行われることが分かる。つまり、マクロ基地局のセルに接続する移動局のマクロ基地局からマイクロ基地局へのハンドオーバは上記式(5)および式(6)を両方満たしたときに行われる。マイクロ基地局のセルに接続する移動局のマイクロ基地局からマクロ基地局へのハンドオーバは上記式(7)または式(8)のいずれかを満たしたときに行われる。このハンドオーバの条件を、図2に示した図に当てはめたのが、それぞれ図35および図36である。図35では、マクロ基地局からマイクロ基地局へのハンドオーバの境界(HO境界)が、図36では、マイクロ基地局からマクロ基地局へのハンドオーバの境界(HO境界)がそれぞれ示される。また図35では、式(5)の第5閾値(Thresh+Hys−Ofn−Ocn_A)と、式(6)の第6閾値(Offset+Hys−Ofn−Ocn_B)のラインが示される。図36では、式(7)の第7閾値(Thresh−Hys−Ofn−Ocn_A)と、式(8)の第8閾値(Offset+Hys−Ofn+Ocn_B)のラインが示される。図35および図36から、Ocn_Aおよび/またはOcn_Bを更新させることで、マクロ基地局およびマイクロ基地局の負荷に応じてHO境界を図35および図36の紙面上左右に移動させることができることが分かる。
(B−4)Measurement Reportの設定情報の更新方法
本実施形態において、Measurement Reportの設定情報の更新方法は、第1の実施形態の(A−4)で述べた内容と基本的に同一でよい。つまり、マクロ基地局およびマイクロ基地局の各々は、自局のセルの負荷率に応じて互いに所定のメッセージを送受信して、Measurement Reportの設定情報を更新しうる。なお、本実施形態では、Measurement Report設定の更新の対象は、マクロ基地局のセルのMeasurement Reportの設定情報におけるOcn_A, Ocn_Bおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Reportの設定情報におけるOcn_A, Ocn_Bとなる。
(B−5)マクロ基地局の負荷が高い場合の具体的な処理
次に、マクロ基地局の負荷が高いため、マクロ基地局とマイクロ基地局の負荷の均衡を図る目的で、マクロ基地局からマイクロ基地局への移動局のハンドオーバを促進させたい場合の処理について、図37〜39を参照して説明する。
図37は、マクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるOcn_A, Ocn_Bの更新例を示すフローチャートである。Measurement Report設定の更新は、Ocn_Aを優先的に行う。これは、後で図38に示すように、先ずOcn_Aを更新して大きくし、2つのHO境界のうちマクロ基地局から遠い方のHO境界近傍の位置する移動局のマイクロ基地局のセルへのハンドオーバを促進させるようにすることを目的とする。つまり、マクロ基地局から遠い位置にある移動局は電波伝搬ロスが大きいため、AMCを実行する場合には、遠い位置にある移動局との間ではスループットの低いMCSを選択せざるを得ない。そこで、そのような移動局を極力早くマイクロ基地局へハンドオーバさせたいためである。
図37を参照すると、Ocn_Aの値をStep分大きくしたときに、閾値U(システム値)内に収まる場合は(ステップS160のYes)、Ocn_Aの値をStep分大きくする(ステップS161)。一方、ステップS160で閾値Uを超える場合、すなわち、Ocn_AがStepを加えたならば上限値を超えてしまう場合には(ステップS160のNo)、次に、Ocn_BをStep分小さくし(ステップS162)、Ocn_Aを閾値Uの値に固定にする(ステップS163)。それ以後は、Ocn_BがStep分順次小さくされていく。
図38は、Ocn_Aの値を更新して大きくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn_Aは上記式(5)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn_Aの値を大きくすると、式(5)の右辺の値が小さくなる。これにより、マクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質に対する第5閾値が小さくなる。つまり、図38の(5)のラインが低くなる。この更新により、図38において、マイクロ基地局の右側のHO境界が、右側にずれる。そのため、Ocn_Aを更新して大きくことにより、変更前のHO境界と変更後のHO境界の間に位置するマクロ基地局のセルに接続する移動局からMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマクロ基地局は、移動局に対し、マイクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始することが可能となる。
なお、Ocn_Aの値を更新して大きくした場合、マイクロ基地局の左側のHO境界はほとんど変化しない。これは、マイクロ基地局の左側では、マクロ基地局によるセルとマイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の差が大きく広がるためである。
図39は、Ocn_Bの値を更新して大きくした場合の、マクロ基地局からマイクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn_Bは、上記式(6)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn_Bの値を大きくすると、式(6)の右辺の値が小さくなる。これにより、マクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マクロ基地局とマイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の差分に対する第6閾値が小さくなる。つまり、図39の(6)の縦の2本ラインのうち左側のラインがさらに左側に、右側のラインがさらに右側にずれる。ここで、マイクロ基地局の右側のHO境界は上記式(5)の条件によって決まるため、Ocn_Bの値の更新により式(5)および(6)の両方を満たす領域として拡大するのは、マイクロ基地局の左側のみとなる。つまり、マイクロ基地局の左側のHO境界のみがより左側に移動する。このようなHO境界の変化により、マクロ基地局の近くに位置する移動局からもMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマクロ基地局は、移動局に対し、マイクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始することが可能となる。
また、図38および図39では、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化について示したが、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化も、図38および図39と同様である。
上述したように、本実施形態の無線通信システムでは、マクロ基地局のセルの負荷が高い場合、Ocn_Aを優先的に更新して大きくすることで、マイクロ基地局の右側(マクロ基地局から遠い側)のHO境界を変更する。これにより、そのHO境界の近傍に位置するマクロ基地局のセルに接続する移動局を優先的に、マイクロ基地局のセルへハンドオーバさせるための処理を開始させることが可能となる。ここで、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルにハンドオーバさせられた移動局の受信電力あるいは受信品質は、ハンドオーバ前後でほぼ同じであるため、周波数の利用効率が良い負荷の移行を実現できる。
また、Ocn_Aが上限値に達した場合には次に、Ocn_Bを更新して大きくすることで、マクロ基地局とマイクロ基地局の間の領域におけるHO境界(つまり、マクロ基地局に近い側のHO境界)を変更する。この変更により、マクロ基地局付近のマクロ基地局のセルに接続する移動局に対しても、マイクロ基地局のセルへハンドオーバさせるための処理を開始させることが可能となる。これにより、マクロ基地局のセルの負荷が非常に高い状況においては、マイクロ基地局のセルの周波数を最大限利用してマクロ基地局のセルの負荷を低減させることが可能となる。
(B−6)マイクロ基地局の負荷が高い場合の処理
次に、マイクロ基地局の負荷が高いため、マクロ基地局とマイクロ基地局の負荷の均衡を図る目的で、マイクロ基地局からマクロ基地局への移動局のハンドオーバを促進させたい場合の処理について説明する。
図40は、マクロ基地局のセルおよびマイクロ基地局のセルのMeasurement Report設定におけるOcn_A, Ocn_Bの更新例を示すフローチャートである。Measurement Report設定の更新は、Ocn_Bを優先的に行う。これは、後で図41に示すように、先ずOcn_Bを更新して小さくし、2つのHO境界のうちマクロ基地局から近い方のHO境界近傍の位置する、マクロ基地局のセルに接続する移動局のマイクロ基地局のセルへのハンドオーバを促進させるようにすることを目的とする。つまり、マクロ基地局から近い位置にある移動局は、マクロ基地局のセルへハンドオーバされた後も受信電力あるいは受信品質が良好であるため、ハンドオーバ先のマクロ基地局としてもスループットの高いMCSが選択できる。そのため、全体の周波数利用効率が良好になる。
図41は、Ocn_Bの値を更新して小さくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn_Bは上記式(8)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn_Bの値を小さくすると、式(8)の右辺の値が小さくなる。これにより、マイクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マクロ基地局とマイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質の差分に対する第8閾値が小さくなる。つまり、図41の(8)の縦の2本ライン(HO境界)のうち左側のラインが右側に、右側のラインが左側にずれる。このようなHO境界の変化により、変更前のHO境界と変更後のHO境界の間に位置するマイクロ基地局のセルに接続する移動局からMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマイクロ基地局は、移動局に対し、マクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始することが可能となる。
図42は、Ocn_Aの値を更新して小さくした場合の、マイクロ基地局からマクロ基地局のセルへのHO境界の変化を示す図である。Ocn_Aは上記式(7)の条件式に含まれるパラメータであり、Ocn_Aの値を小さくすると、式(7)の右辺の値が大きくなる。これにより、マイクロ基地局のセルに接続する移動局にとって、マイクロ基地局のセルによる受信電力あるいは受信品質に対する第7閾値が大きくなる。つまり、図42の(7)のラインが高くなる。この更新により、図42において、マイクロ基地局の右側のHO境界が、左側にずれる。そのため、Ocn_Aを更新して小さくすることにより、変更前のHO境界と変更後のHO境界の間に位置するマクロ基地局のセルに接続する移動局からMeasurement Reportが送信されることが期待される。そして、そのような移動局からMeasurement Reportを受信したマクロ基地局は、移動局に対し、マイクロ基地局のセルに向けてのハンドオーバ処理を開始することが可能となる。
また、図41および図42では、マイクロ基地局のセルからマクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化について示したが、マクロ基地局のセルからマイクロ基地局のセルへの移動局のHO境界の変化も、図41および図42と同様である。
上述の第1および第2の実施形態では、マクロ基地局あるいはマイクロ基地局は、移動局からのMeasurement Reportの受信を契機に、移動局に対してハンドオーバを実行することを前提とし、負荷を均衡させる方法として、Measurement Reportの条件の閾値を変更する例を示した。しかし、例えば、移動局からのMeasurement Reportの中にマクロ基地局によるセルおよびマイクロ基地局によるセルの受信電力あるいは受信品質の情報を含めさせ、マクロ基地局およびマイクロ基地局において、これらの受信電力あるいは受信品質の情報に基づいて、移動局に対してハンドオーバを実行する実施形態も考えられる。この場合、上述のMeasurement Reportの条件に相当する情報をマクロ基地局およびマイクロ基地局で管理し、負荷の均衡においては、第1あるいは第2の実施形態におけるMeasurement Reportの条件の変更の処理を、マクロ基地局およびマイクロ基地局で管理する情報に対して行うことで、第1あるいは第2の実施形態と同等の制御が可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の負荷分散方法、基地局は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのは勿論である。
以上の各実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法であって、
第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
第1基地局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせ、
第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせ、
第1基地局と第2基地局の負荷に応じて、第1閾値、第2閾値、第3閾値または第4閾値の少なくともいずれかを調整すること、
を含む、負荷分散方法。(1)
(付記2)
前記調整することは、前記第1基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第2閾値および第3閾値を低下させ、次に前記第1閾値および前記第4閾値を増加させることである、
付記1に記載された負荷分散方法。(2)
(付記3)
前記調整することは、前記第2基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第1閾値および前記第4閾値を低下させ、次に前記第2閾値および前記第3閾値を増加させることである、
付記1に記載された負荷分散方法。(3)
(付記4)
第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法であって、
第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
第1基地局配下の移動局において、第2指標値が第5閾値よりも大きく、かつ、第2指標値と第1指標値の差分値が第6閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせ、
第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第7閾値よりも小さいか、または第1指標値と第2指標値の差分値が第8閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせ、
第1基地局と第2基地局の負荷に応じて、第5閾値、第6閾値、第7閾値または第8閾値の少なくともいずれかを調整すること、
を含む、負荷分散方法。(4)
(付記5)
前記調整することは、前記第1基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第5閾値および前記第7閾値を低下させ、次に前記第6閾値を低下させ、かつ前記第8閾値を増加させることである、
付記4に記載された負荷分散方法。(5)
(付記6)
前記調整することは、前記第2基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第6閾値を増加させ、かつ前記第8閾値を低下させ、次に前記第5閾値および前記第7閾値を増加させることである、
付記4に記載された負荷分散方法。(6)
(付記7)
前記第1基地局および前記第2基地局の少なくともいずれかの基地局は、前記閾値を変更したときに、変更後の閾値を移動局宛に送信すること、
を含む、付記1〜6のいずれかに記載された負荷分散方法。(7)
(付記8)
第1エリアをカバーし、当該第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局であって、
自局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第2基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部と、
自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第2閾値を低下させ、次に前記第1閾値を増加させる制御部と、
を備えた基地局。(8)
(付記9)
他の第1基地局がカバーする第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーし、前記第1基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局であって、
第1基地局、自局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第1基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部と、
自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第4閾値を低下させ、次に前記第3閾値を増加させる制御部と、
を備えた基地局。(9)
(付記10)
第1エリアをカバーし、当該第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局であって、
自局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第2指標値が第5閾値よりも小さく、かつ、第2指標値と第1指標値の差分値が第6閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第2基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部と、
自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第5閾値を低下させ、次に前記第6閾値を低下させる制御部と、
を備えた基地局。
(付記11)
他の第1基地局がカバーする第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーし、前記第1基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局であって、
第1基地局、自局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第2指標値が第7閾値よりも小さいか、または第1指標値と第2指標値の差分値が第8閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第1基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部と、
自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第8閾値を低下させ、次に前記第7閾値を増加させる制御部と、
を備えた基地局。
(付記12)
前記閾値を変更したときに、変更した閾値を基地局に接続する移動局宛に送信する送信部と、
を備えた、付記8〜11に記載された基地局。(10)
(付記13)
第1エリアをカバーする第1基地局、および前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局から参照信号を受信可能な移動局であって、
第1基地局、第2基地局から受信した前記参照信号に基づいて、その受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値である第1指標値、第2指標値をそれぞれ測定する測定部と、
前記第1基地局と接続が確立されているときには、第2指標値が第5閾値よりも小さく、かつ、第2指標値と第1指標値の差分値が第6閾値よりも大きいことを条件として、各指標値の測定報告を第1基地局に対して送信する送信部と、
を備えた移動局。
(付記14)
第1エリアをカバーする第1基地局、および前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局から参照信号を受信可能な移動局であって、
第1基地局、第2基地局から受信した前記参照信号に基づいて、その受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値である第1指標値、第2指標値をそれぞれ測定する測定部と、
前記第2基地局と接続が確立されているときには、第2指標値が第7閾値よりも小さいか、または第1指標値と第2指標値の差分値が第8閾値よりも大きいことを条件として、各指標値の測定報告を第2基地局に対して送信する送信部と、
を備えた移動局。
10 NWインタフェース部
11 パケット識別部
12 パケットバッファ部
13 PDU生成部
14 送信部
15 デュプレクサ
16 アンテナ
17 受信部
18 制御情報抽出部
19 パケット生成部
20 制御部
21 記憶部
31 パケット生成部
32 PDU生成部
33 送信部
34 デュプレクサ
35 アンテナ
36 受信部
37 制御情報抽出部
38 参照信号抽出部
39 測定部
40 制御部
41 記憶部

Claims (8)

  1. 第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法であって、
    第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
    第1基地局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせ、
    第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせ、
    前記第1基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第2閾値および第3閾値を低下させ、次に前記第1閾値および前記第4閾値を増加させること
    を含む負荷分散方法。
  2. 第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法であって、
    第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
    第1基地局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせ、
    第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせ、
    前記第2基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第1閾値および前記第4閾値を低下させ、次に前記第2閾値および前記第3閾値を増加させること、
    を含む負荷分散方法。
  3. 第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法であって、
    第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
    第1基地局配下の移動局において、第2指標値が第5閾値よりも大きく、かつ、第2指標値と第1指標値の差分値が第6閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせ、
    第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第7閾値よりも小さいか、または第1指標値と第2指標値の差分値が第8閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせ、
    前記第1基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第5閾値および前記第7閾値を低下させ、次に前記第6閾値を低下させ、かつ前記第8閾値を増加させること、
    を含む負荷分散方法。
  4. 第1エリアをカバーする第1基地局と、前記第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局とを含む無線通信システムにおける負荷分散方法であって、
    第1基地局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、
    第1基地局配下の移動局において、第2指標値が第5閾値よりも大きく、かつ、第2指標値と第1指標値の差分値が第6閾値よりも大きいことを条件として、第1基地局配下の移動局を第2基地局へハンドオーバさせ、
    第2基地局配下の移動局において、第2指標値が第7閾値よりも小さいか、または第1指標値と第2指標値の差分値が第8閾値よりも大きいことを条件として、第2基地局配下の移動局を第1基地局へハンドオーバさせ、
    前記第2基地局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第6閾値を増加させ、かつ前記第8閾値を低下させ、次に前記第5閾値および前記第7閾値を増加させること
    を含む負荷分散方法。
  5. 前記第1基地局および前記第2基地局の少なくともいずれかの基地局は、前記閾値を変更したときに、変更後の閾値を移動局宛に送信すること、
    を含む、請求項1〜のいずれかに記載された負荷分散方法。
  6. 第1エリアをカバーし、当該第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーする第2基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局であって、
    自局、第2基地局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第1指標値が第1閾値よりも小さく、かつ、第2指標値が第2閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第2基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部と、
    自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第2閾値を低下させ、次に前記第1閾値を増加させる制御部と、
    を備えた基地局。
  7. 他の第1基地局がカバーする第1エリア内に含まれる第2エリアをカバーし、前記第1基地局との間で移動局のハンドオーバが可能に構成される基地局であって、
    第1基地局、自局からの参照信号の受信電力または受信品質の大きさの指標となる指標値をそれぞれ第1指標値、第2指標値としたとき、自局配下の移動局において、第2指標値が第3閾値よりも小さいか、または第1指標値が第4閾値よりも大きいことを条件として、移動局を第1基地局へハンドオーバさせる処理を開始するハンドオーバ処理部と、
    自局の負荷を低下させる場合に、先ず前記第4閾値を低下させ、次に前記第3閾値を増加させる制御部と、
    を備えた基地局。
  8. 前記閾値を変更したときに、変更した閾値を基地局に接続する移動局宛に送信する送信部と、
    を備えた、請求項6または7に記載された基地局。
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