JP5455691B2 - フラットケーブル、及び、ワイヤハーネス - Google Patents

フラットケーブル、及び、ワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、各種の電気機械に配策される複数の電線を有したフラットケーブル及び当該フラットケーブルを備えたワイヤハーネスに関する。
移動体としての自動車などの各種電気機械には、多種多様な電子機器同士を電気的に接続するためにワイヤハーネスが配策されている。前述したワイヤハーネスは、自動車の車体と、該車体に開閉自在(回転自在)に取り付けられたバックドアと、に亘って配策されており、このフラットケーブルの導体の端末に取り付けられるコネクタが、バックドアに設けられた各種電子機器に設けられた相手方のコネクタに嵌合して、前述した電気機械に配策されている。こうして、ワイヤハーネスは、前述した電気機械の各種電子機器に必要な信号などを供給している(例えば、特許文献1を参照。)。
前述した特許文献1に示されたワイヤハーネスは、複数の導体を等間隔毎に並列に配置するとともに各導体を絶縁性の合成樹脂からなる被覆部で被覆することで、これら複数の導体を一体化してフラット状に形成したフラットケーブルと、このフラットケーブルの導体の端末に取り付けられるコネクタと、前記フラットケーブルを収容して当該フラットケーブルを保護するコルゲートチューブやプロテクタなどを備えて構成されている。
特開2009−278785号公報
前述した従来のワイヤハーネスは、フラットケーブルを収容して当該フラットケーブルを保護するために、コルゲートチューブやプロテクタを備えている。このように、従来のワイヤハーネスは、フラットケーブルとは別体のコルゲートチューブやプロテクタを設けているので、部品点数が増加するとともに、前述したコルゲートチューブやプロテクタがフラットケーブルを収容するために大型化する傾向であった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、部品点数を削減できるとともに、軽量化、及び、小型化を図ることができるフラットケーブル及び当該フラットケーブルを備えたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、互いに平行に並べられる複数の電線と、これら複数の電線と平行に設けられ、かつ、これら複数の電線が並ぶ方向と前記電線の長手方向との双方に対して交差する交差方向に前記電線に重ねられる縦糸と、前記複数の電線及び縦糸に交差しかつこれら複数の電線及び縦糸に対して一定の規則により浮き沈みするように交錯される長尺の横糸と、を備え、前記横糸が、互いに重なる前記電線と前記縦糸とを前記交差方向に固定するように、前記複数の電線及び縦糸に対して交錯されていることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記縦糸と、前記横糸とのうち、少なくともいずれか一方が、当該縦糸または横糸の長手方向に連続した樹脂から構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の本発明において、金属からなり、かつ、前記複数の電線と平行に設けられる少なくとも1本の金属棒を備え、前記横糸が、前記金属棒に対して交錯されていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明は、互いに平行に配置される複数の電線を有したフラットケーブルと、前記フラットケーブルの端末に取り付けられるコネクタと、を備えたワイヤハーネスにおいて、 前記フラットケーブルとして、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のフラットケーブルを備えたことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、互いに平行に並べられる複数の電線と、これら複数の電線と平行に設けられ、かつ、これら複数の電線が並ぶ方向と前記電線の長手方向との双方に対して交差する交差方向に前記電線に重ねられる縦糸と、前記複数の電線及び縦糸に交差しかつこれら複数の電線及び縦糸に対して一定の規則により浮き沈みするように交錯される長尺の横糸と、を備え、前記横糸が、互いに重なる前記電線と前記縦糸とを前記交差方向に固定するように、前記複数の電線及び縦糸に対して交錯されているので、電線の外周に設けられて当該電線を覆う縦糸が、電線への衝撃や振動を吸収することで、該電線を保護することができるとともに、異音が生じることを防止することができる。このために、複数の電線即ちフラットケーブルを、当該フラットケーブルとは別体のコルゲートチューブやプロテクタを用いることなく保護することができる。よって、ワイヤハーネスの部品点数を削減することができるので、フラットケーブル即ち当該フラットケーブルを備えたワイヤハーネスの軽量化、及び、小型化を図ることができる。
また、複数の電線及び縦糸と長尺の横糸とを一定の規則により交錯させて織って形成されているので、横糸で織る電線の外径、本数を、容易に変更することができる。したがって、製造コストを増大することなく、様々な形状の導体を一体にすることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記縦糸と、前記横糸とのうち、少なくともいずれか一方が、当該縦糸または横糸の長手方向に連続した樹脂から構成されている、即ち、前記縦糸と、前記横糸とのうち、少なくともいずれか一方が、連続した長い繊維(フィラメント)によって構成されているので、フラットケーブルに作用する引っ張り応力や曲げ応力を支えることとなり、よって、フラットケーブル自体の機械的な強度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、金属からなり、かつ、前記複数の電線と平行に設けられる少なくとも1本の金属棒を備え、前記横糸が、前記金属棒に対して交錯されているので、フラットケーブルに作用する引っ張り応力や曲げ応力を支えることとなり、よって、フラットケーブル自体の機械的な強度を確実に向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、前述したフラットケーブルを備えているので、ワイヤハーネスの軽量化、及び、小型化を図ることができる。
本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスを示す斜視図である。 図1に示されたワイヤハーネスのコネクタを分解して示す斜視図である。 図1に示されたワイヤハーネスのフラットケーブルを示す平面図である。 図3中のI−I線に沿う断面図である。
本発明の一実施の形態にかかるワイヤハーネス、及び、フラットケーブルを、図1及び図4を参照して説明する。
図1、図2などに示すワイヤハーネス1は、例えば、前記電気機械としての自動車の車体と、該車体に開閉自在(回転自在)に取り付けられたバックドアと、に亘って配策されている。
上記ワイヤハーネス1は、フラットケーブル2と、該フラットケーブル2の端末に取り付けられるコネクタ3と、を備えている。フラットケーブル2の端末に取り付けられるコネクタ3が、前記バックドアに設けられた各種電子機器に設けられた相手方のコネクタに嵌合するなどして、ワイヤハーネス1は、前述した電気機械としての自動車の各種電子機器に電源からの電力や、制御信号を供給している。
上記フラットケーブル2は、図1ないし図4などに示すように、互いに平行に並べられる複数の電線4と、これら複数の電線4と平行に設けられ、かつ、これら複数の電線4が並ぶ方向(矢印X)と電線4の長手方向(矢印Y)との双方に対して直交(交差)する方向(矢印Z)に電線4に重ねられる縦糸8と、これら複数の電線4と並ぶ位置に設けられた金属棒7と、長尺の横糸9と、を備えている。即ち、複数の電線4及び縦糸8及び金属棒7は、長手方向が、矢印Yに沿って配置されている。また、複数の電線4は、互いに間隔をあけて矢印Xに沿って並べられている。また、複数の縦糸8は、互いに間隔をあけて矢印Xに沿って並べられている。また、複数の電線4と縦糸8とは、矢印Zに沿って互いに重ねられた状態で固定されている。また、金属棒7と縦糸8とは、矢印Zに沿って互いに重ねられた状態で固定されている。なお、図1などに示す前記矢印Yは、複数の電線4、複数の縦糸8、金属棒7、及び、コネクタ3の端子収容室20の長手方向を示し、前記矢印Xは、前記矢印Yに対して直交する方向、即ち、複数の電線4が並ぶ方向、及び、コネクタ3の端子収容室20が並ぶ方向を示し、前記矢印Zは、前記矢印Yと前記矢印Xとの双方に対して直交(交差)する方向、即ち、特許請求項の範囲に示された「交差方向」に相当し、電線4と縦糸8とが互いに重ねられる方向、及び、金属棒7と縦糸8とが互いに重ねられる方向を示している。
上記電線4は、導電性の芯線5と、絶縁性の被覆部6と、を備えている。芯線5は、複数の素線が束ねられて構成されている。この素線は、銅などの金属からなる。被覆部6は、例えば、ポリ塩化ビニルやポリオレフィン系樹脂などの絶縁性の合成樹脂からなり、芯線5を被覆している。また、本実施形態では、複数の電線4は、外径が互いに等しいものが用いられている。
上記縦糸8は、線状に形成されている。縦糸8は、複数設けられている。また、複数の縦糸8は、複数の電線4が並ぶ方向(矢印X)と平行に並べられている。また、本実施形態においては、複数の縦糸8は、当該縦糸8の長手方向に(切れ目なく)連続した樹脂から構成されている。また、連続した樹脂から構成された縦糸8は、合成樹脂または天然樹脂を紡糸することで得られたものであり、前記紡糸することで得られたものとは、合成樹脂または天然樹脂を溶剤または熱によって水あめ状にして、口金(ノズル)の孔から押し出して固められることで得られた長い繊維(フィラメント)のことをいう。
上記金属棒7は、棒状に形成されている。また、金属棒7は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、鉄、チタン、シリコンなどの金属からなる。また、金属棒7は、これら複数の電線4と並ぶ位置に設けられており、かつ、これら複数の電線4間に設けられている。また、本実施形態では、金属棒7は、外径が、複数の電線4と等しいものが用いられている。
上記横糸9は、変形自在な線状に形成されている。また、本実施形態においては、複数の横糸9は、当該横糸9の長手方向に(切れ目なく)連続した樹脂から構成されている。また、連続した樹脂から構成された横糸9は、合成樹脂または天然樹脂を紡糸することで得られたものである。このように、本実施形態においては、前記縦糸8及び横糸9の双方が、長手方向に連続した樹脂から構成されている。
また、横糸9は、互いに平行に並べられる複数の電線4と、これら複数の電線4と平行に設けられ、かつ、これら複数の電線4が並ぶ方向(矢印X)と電線4の長手方向(矢印Y)との双方に対して直交(交差)する方向(矢印Z)に電線4に重ねられる複数の縦糸8と、これら複数の電線4と並ぶ位置に設けられた金属棒7との端末において、図3に示すように、これら複数の縦糸8のうち図3中最も下側の端に位置する縦糸8(以下符号8aで示す)から、これら複数の縦糸8のうち図3中最も上側の端に位置する縦糸8(以下符号8bで示す)に向かって、縦糸8a、8、8b及び各電線4及び金属棒7に対して交互に浮き沈みして交錯する交錯部9aが形成された後、前記縦糸8bに重ねられることで平行部9bが形成され、縦糸8bから前記縦糸8aに向かって、縦糸8b、8、8a及び各電線4及び金属棒7に対して浮き沈みして交錯する第2交錯部9cが形成され、前記縦糸8aに重ねられた第2平行部9dが形成された後、交錯部9aに引っ掛けられて、再度、縦糸8aに重ねられることで第3平行部9eが形成されて、縦糸8aから縦糸8bに向かってから交互に浮き沈みして交錯する交錯部9aが形成される。また、横糸9は、前述した交錯部9aと平行部9bと第2交錯部9cと第2平行部9dと第3平行部9eと交錯部9aとが順に繰り返して形成され、かつ、第2平行部9dが交錯部9aとともに第2交錯部9cに引っ掛けられて、前述した縦糸8a、8、8b及び各電線4及び金属棒7に対して、一定の規則によって交錯されて織られる。
このように、交錯部9a、9cは、各縦糸8及び各電線4及び金属棒7に対して交互に浮き沈みされることで、一体の規則によって浮き沈みされて配置される。また、互いに隣り合う交錯部9a、9cは、互いに間隔をあけて設けられ、それぞれの交錯部9a、9cでは、横糸9は、電線4及び縦糸8及び金属棒7の長手方向に対して直交(交差)している。また、横糸9は、複数の電線4及び複数の縦糸8及び金属棒7に対して前述したように織られることで、互いに平行に並べられた複数の電線4と、これら複数の電線4と並ぶ位置に設けられた金属棒7と、これら複数の電線4及び金属棒7が並ぶ方向(矢印X)と電線4及び金属棒7の長手方向(矢印Y)との双方に対して直交(交差)する方向(矢印Z)に電線4及び金属棒7に重ねられる縦糸8と、を互いに固定する。
上記コネクタ3は、図2に示すように、フラットケーブル2の導体(即ち、電線4)の端末に接続される複数の雌型の端子金具(以下、単に雌端子と記し、図2には、一本のみ示し、他を省略する)10と、雌端子10を収容するコネクタハウジング11と、を備えている。コネクタ3は、図示しない相手方のコネクタに嵌合する。なお、図示例では、フラットケーブル2の導体(即ち、電線4)の一方の端末に取り付けられたコネクタ3のみを示しているが、本発明では、コネクタ3は、他方の端末などの必要とされる箇所に適宜取り付けられている。
上記雌端子10は、図2に示すように、導電性の板金からなり、電線接続部12と、電線接続部12に連なる電気接触部13と、を一体に備えている。また、雌端子10は、電線接続部12が、フラットケーブル2の導体(即ち、電線4)の端末に取り付けられていて、電線4の端末に取り付けられた電線接続部12(即ち、雌端子10)は、後述するコネクタハウジング11の端子収容室20に矢印Yに沿って挿入することで、コネクタ本体部18(コネクタハウジング11)に収容される。
上記電線接続部12は、平板状の矩形状に形成された底板14と、前記底板14の長手方向(矢印Y)の一(先)端部に設けられた被覆かしめ片16と、前記底板14の長手方向の他端部に設けられた一対の一対の芯線かしめ片15と、を一体に備えている。また、電線接続部12(即ち、雌端子10)は、電線4に、機械的及び電気的に接続される。また、電線接続部12(即ち、雌端子10)の長手方向(矢印Y)と、該電線接続部12に接続される電線4の長手方向(矢印Y)とは、互いに平行に設けられている。
上記被覆かしめ片16は、底板14の幅方向(矢印X)の両縁部から立設している。また、一対の被覆かしめ片16は、底板14から離れた側の縁が底板14に近付くように曲げられていている。そして、一対の被覆かしめ片16は、電線4の被覆部6を、底板14との間に挟んで、電線4をかしめることで、被覆かしめ片16と、電線4とを機械的に接続する。
上記一対の芯線かしめ片15は、底板14の幅方向の両縁部から立設している。また、一対の芯線かしめ片15は、底板14から離れた側の縁が底板14に近付くように曲げられていている。そして、一対の芯線かしめ片15は、電線4の被覆部6が皮剥ぎされて露出した状態の芯線5を、底板14との間に挟んで、該芯線5をかしめることで、芯線かしめ片15と、電線4の芯線5と、を電気的に接続する。
上記電気接触部13は、図2に示すように、筒状の筒状部17と、この筒状部17内に設けられた図示しないばね片と、を一体に備えている。筒状部17は、底板14の前記他端部に連なっている。前記ばね片は、筒状部17内に挿入された相手方の雄端子金具(以下、雄端子とよぶ)のタブを筒状部17の内面との間に挟みこんで、雌端子10と雄端子とを電気的に接続する。
上記コネクタハウジング11は、絶縁性の合成樹脂からなり筒状(箱状)に形成されている。コネクタハウジング11は、コネクタ本体部18と、相手方のコネクタ(図示しない)のコネクタハウジングに係止するロックアーム19と、を備えている。ロックアーム19は、コネクタ本体部18の外表面に設けられている。
上記コネクタ本体部18には、複数の端子収容室20が設けられている。端子収容室20は、直線状に延びた空間(孔)である。また、端子収容室20の長手方向は、前述した矢印Yと平行に設けられている。また、端子収容室20の長手方向の両端部は、コネクタ本体部18の外表面に開口している。また、複数の端子収容室20は、互いに平行に設けられていて、これら複数の端子収容室20は、矢印Xに沿って並べられている。
前述したワイヤハーネス1は、以下のように、組み立てられる。まず、複数の電線4を互いに間隔をあけて互いに平行に並べて、複数の縦糸8を、これら複数の電線4と平行に、これら複数の電線4が並ぶ方向(矢印X)と電線4の長手方向(矢印Y)との双方に対して直交(交差)する方向(矢印Z)に電線4に重ねた後、これら複数の電線4間に、当該複数の電線4と並ぶ位置に金属棒7を位置づけて、複数の縦糸8と、金属棒7とを、前記矢印Zに沿って、互いに重ねる。そして、横糸9を前述した交錯部9aと平行部bと第2交錯部9cと第2平行部9dと第3平行部9eと交錯部9aが順に繰り返して形成されるように、前述した各縦糸8及び各電線4及び金属棒7に対して織る(編む)。こうして、図3、図4に示すように、フラットケーブル2を得る。その後、このフラットケーブル2の各電線4の端末に雌端子10を取り付け、当該雌端子10をコネクタハウジング11の端子収容室20内に挿入する。こうして、前述したワイヤハーネス1が得られる。こうして構成されたワイヤハーネス1は、コネクタ3が自動車に搭載される電子機器に設けられた相手方のコネクタに嵌合するなどして、自動車に配策される。
上述した実施形態によれば、互いに平行に並べられる複数の電線4と、これら複数の電線4と平行に設けられ、かつ、これら複数の電線4が並ぶ方向(矢印X)と電線4の長手方向(矢印Y)との双方に対して交差する交差方向(矢印Z)に電線4に重ねられる縦糸8と、複数の電線4及び縦糸8に交差しかつこれら複数の電線4及び縦糸8に対して一定の規則により浮き沈みするように交錯される長尺の横糸9と、を備え、横糸9が、互いに重なる電線4と縦糸8とを交差方向(矢印Z)に固定するように、複数の電線4及び縦糸8に対して交錯されているので、電線4の外周に設けられて当該電線4を覆う縦糸8が、電線4への衝撃や振動を吸収することで、該電線4を保護することができるとともに、異音が生じることを防止することができる。このために、複数の電線4即ちフラットケーブル2を、当該フラットケーブル2とは別体のコルゲートチューブやプロテクタを用いることなく保護することができる。よって、ワイヤハーネス1の部品点数を削減することができるので、フラットケーブル2即ち当該フラットケーブル2を備えたワイヤハーネス1の軽量化、及び、小型化を図ることができる。
また、複数の電線4及び縦糸8と長尺の横糸9とを一定の規則により交錯させて織って形成されているので、横糸9で織る電線4の外径、本数を、容易に変更することができる。したがって、製造コストを増大することなく、様々な形状の導体を一体にすることができる。
また、縦糸8と、横糸9とのうち、少なくともいずれか一方が、当該縦糸8または横糸9の長手方向に連続した樹脂から構成されている、即ち、縦糸8と、横糸9とのうち、少なくともいずれか一方が、連続した長い繊維(フィラメント)によって構成されているので、フラットケーブル2に作用する引っ張り応力や曲げ応力を支えることとなり、よって、フラットケーブル2自体の機械的な強度を向上させることができる。
また、金属からなり、かつ、複数の電線4と平行に設けられる少なくとも1本の金属棒7を備え、横糸9が、金属棒7に対して交錯されているので、フラットケーブル2に作用する引っ張り応力や曲げ応力を支えることとなり、よって、フラットケーブル2自体の機械的な強度を確実に向上させることができる。
また、前述したフラットケーブル2を備えているので、ワイヤハーネス1のワイヤハーネスの軽量化、及び、小型化を図ることができる。
なお、上述した実施形態のフラットケーブル2では、電線4の外径は等しいものが用いられているが、本発明はこれに限ったものではなく、電線4の外径が異なるものが用いられていてもよい。また、上述した実施形態のフラットケーブル2では、電線4と金属棒7との外径は等しいものが用いられているが、本発明はこれに限ったものではなく、電線4と金属棒7との外径は、互いに異なるものが用いられていてもよい。本発明では、複数の電線4及び縦糸8及び金属棒7と長尺の横糸9とを一定の規則により交錯させて織って形成されているので、横糸9で織る電線4、金属棒7の外径、本数を、容易に変更することができる。したがって、製造コストを増大することなく、様々な形状の導体(即ち、電線4)を一体にすることができる。
また、上述した実施形態のフラットケーブル2では、縦糸8と横糸9との双方が、縦糸8または横糸9の長手方向に連続した樹脂から構成されているが、本発明はこれに限ったものではなく、縦糸8のみが、当該縦糸8の長手方向に連続した樹脂から構成されていてもよく、横糸9のみが、当該横糸9の長手方向に連続した樹脂から構成されていてもよい。
また、上述した実施形態のフラットケーブル2では、複数の電線4及び縦糸8は、長手方向が、矢印Yに沿って配置されており、互いに間隔をあけて矢印Xに沿って並べられており、矢印Xの端には、縦糸8a、8bのみが位置しているが、本発明はこれに限ったものではなく、矢印Xの端には、矢印Zに沿って互いに重ねられた縦糸8a、8b及び電線4が位置していてもよい。
また、上述した実施形態のフラットケーブル2では、横糸9が織る対象として、複数の電線4と並ぶ位置に、複数の電線4間に設けられた1本の金属棒7を示しているが、本発明はこれに限ったものではなく、金属棒7は、電線4と平行に設けられていればよく、金属棒7は、矢印Xに沿って複数の縦糸8と並ぶ位置に設けられていてもよい。また、上述した実施形態のフラットケーブル2では、横糸9が織る対象として、1本の金属棒7が設けられているが、本発明はこれに限ったものではなく、複数の金属棒7が設けられていてもよく、これら複数の金属棒7は、複数の電線4が並ぶ方向(矢印X)と並ぶ位置に、電線4を互いの間に挟む位置に設けられていてもよい。また、上述した実施形態のフラットケーブル2では、横糸9が織る対象として、1本の金属棒7を示しているが、本発明はこれに限ったものではなく、金属棒7は設けられていなくてもよい。
また、前述した実施形態では、ワイヤハーネス1は、電気機械としての自動車の車体と、該車体に回転自在に取り付けられたバックドアと、に亘って配策されているが、本発明はこれに限ったものではなく、本発明のワイヤハーネス1は、前記車体と、該車体に回転自在に取り付けられたスイングドアと、に亘って配策されていてもよく、また、本発明のワイヤハーネス1は、前記車体と、該車体にスライド自在に取り付けられたスライドドアとに亘って配策されてもよく、また、本発明のワイヤハーネス1は、車体の前後方向にスライド自在に取り付けられた社内シート(座席)に配策されていてもよい。
また、前述した実施形態では、自動車に配策されるワイヤハーネス1を示しているが、本発明では、ワイヤハーネス1を自動車に限らず、ポータブルコンピュータや携帯小型端末などの種々の電子機器や電気機械に用いてもよい。
また、本発明では、前述した実施形態に示した織り方に限らず、平織り、綾織り(斜文織り)、朱子織り、その他の織り方などの種々の織り方で、横糸9を複数の電線4及び縦糸8(及び金属棒7)に織ってもよい。さらに、前述した実施形態に示された織り方の場合であっても、交錯部9a、9cでは、横糸9を複数の電線4及び縦糸8(及び金属棒7)に対して一定の規則として数毎に交互に浮き沈むように織ってもよい。
また、前述した実施形態は、本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ワイヤハーネス
2 フラットケーブル
3 コネクタ
4 電線
7 金属棒
8、8a、8b 縦糸
9 横糸
矢印Z 交差方向

Claims (4)

  1. 互いに平行に並べられる複数の電線と、
    これら複数の電線と平行に設けられ、かつ、これら複数の電線が並ぶ方向と前記電線の長手方向との双方に対して交差する交差方向に前記電線に重ねられる縦糸と、
    前記複数の電線及び縦糸に交差しかつこれら複数の電線及び縦糸に対して一定の規則により浮き沈みするように交錯される長尺の横糸と、を備え、
    前記横糸が、互いに重なる前記電線と前記縦糸とを前記交差方向に固定するように、前記複数の電線及び縦糸に対して交錯されていることを特徴とするフラットケーブル。
  2. 前記縦糸と、前記横糸とのうち、少なくともいずれか一方が、当該縦糸または横糸の長手方向に連続した樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル。
  3. 金属からなり、かつ、前記複数の電線と平行に設けられる少なくとも1本の金属棒を備え、
    前記横糸が、前記金属棒に対して交錯されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラットケーブル。
  4. 互いに平行に並べられる複数の電線を有したフラットケーブルと、
    前記フラットケーブルの端末に取り付けられるコネクタと、を備えたワイヤハーネスにおいて、
    前記フラットケーブルとして、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のフラットケーブルを備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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