JP3094395B2 - 製織フラットケーブルの製造装置 - Google Patents

製織フラットケーブルの製造装置

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JP3094395B2
JP3094395B2 JP02196833A JP19683390A JP3094395B2 JP 3094395 B2 JP3094395 B2 JP 3094395B2 JP 02196833 A JP02196833 A JP 02196833A JP 19683390 A JP19683390 A JP 19683390A JP 3094395 B2 JP3094395 B2 JP 3094395B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、任意数の心線と任意数の縦糸とを任意の配
列で並設し、これに横糸を織込んだ製織フラットケーブ
ル製造装置に関するものである。
[従来の技術] 従来の製織フラットケーブルは、ケーブルの全長にわ
たって心線および縦糸に横糸を所定のピッチで織込んで
いた(例えば特公昭55−38766号公報、特公昭55−38767
号公報参照)。
したがって従来の製織フラットケーブル製造装置は、
織物の機械と同じ構造のものを用いていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の製織フラットケーブル製造装置では、全長
にわたって横糸を織込んだ製織フラットケーブルしか製
造できなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、任意数の心線と任意数の縦糸とを任意の配
列で並設したフラットケーブルにおいて、前記心線およ
び前記縦糸に横糸を任意のピッチで織込んだ任意長さの
製織部と、前記心線および前記縦糸に前記横糸を織込ま
ない任意長さの非製織部とを、長さ方向に交互に設けた
製織フラットケーブルを製造するための装置であって、
所定数の心線を供給する心線供給装置と、その下流側の
所定数の縦糸を供給する縦糸胸腔装置と、この下流側の
心線および縦糸をガイドして縺れや絡みを防止する振分
けガイド装置と、その下流側の起振装置に連動する心線
の受けロールと、その下流側の所定数の心線と所定数の
縦糸とを所定の配列に整列させてこれに横糸を織込む製
織装置と、この製織装置から前記心線および前記縦糸を
引取る引取装置と、これら製織装置と引取装置とを制御
する制御装置とを設け、前記製織装置と前記引取装置と
を同期させて駆動することにより、前記心線および前記
縦糸に前記横糸を所定のピッチで織込んだ製織部を形成
し、前記製織装置を駆動せずに前記起振装置を駆動させ
ながら前記引取装置を駆動することにより、前記心線お
よび前記縦糸に前記横糸を織込まない非製織部を形成す
る構成としたことを特徴とする製織フラットケーブル製
造装置である。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第9図に基づいて
説明する。
第1図は本発明の一実施例における製織フラットケー
ブルの概略平面図、第2図は同製織フラットケーブルに
おける製織部の幅方向に沿う断面図で、製織フラットケ
ーブル1は、製織部2と非製織部3とが長さ方向に交互
に設けられている。製織部フラットケーブル1の幅は12
2〜200mm程度である。製織部2の長さは例えば400mm程
度であり、非製織部3の長さは例えば1000mm程度であ
る。製織フラットケーブル1は、所定数の心線6と所定
数の縦糸7とが所定の配列で並設されたもので、製織部
2においては、心線6および縦糸7に横糸8が所定のパ
ターンでかつ所定のピッチで織込まれている。非製織部
3においては横糸8が織込まれていない。心線6は、導
線6aと、導線6aの外周を覆う被覆6bとにより構成されて
いる。心線6の外径は例えば1.7〜3.73mm程度で、複数
種類あるいは同一種類の心線6が適宜縦糸7を挟んで、
あるいは挟まずに並設されており、その本数は例えば48
本、49本、53本、56本、あるいは80本程度である。被覆
6bは例えばポリ塩化ビニール等の合成樹脂により構成さ
れている。縦糸7および横糸8は、例えば芳香族ポリア
ミド等の合成樹脂により構成されており、太さは例えば
200デニール程度である。製織部2における横糸8のピ
ッチは、例えば製織フラットケーブル1の長さ25.4mm
(1インチ)について横糸8が10〜14本等間隔で存在す
る程度である。
第3図は本発明の一実施例における製織フラットケー
ブル製造装置の平面図、第4図は同側面図で、所定本数
の心線6を供給する心線供給装置10の下流側(心線6の
供給方向下手側のことで第3図および第4図では左側)
には所定本数の縦糸7を供給する縦糸供給装置11が配置
されている。縦糸供給装置11の下流側には心線6および
縦糸7をガイドして縺れや絡みを防止する振分けガイド
装置12が配置されており、振分けガイド装置12の下流側
には心線6および縦糸7に横糸8を適宜織込んで製織フ
ラットケーブル1を製織する製織機13が配置されてい
る。製織機13の下流側には製織された製織フラットケー
ブル1の絶縁試験を行なうスパークテスタ14が配置され
ており、スパークテスタ14の下流側には製織フラットケ
ーブ1を所定の張力で巻き取る巻取機15が配置されてい
る。
第5図は振分けガイド装置12の一部切欠正面図、第6
図は同一部切欠側面図で、架台17上には断面コ字状の1
対の支柱18が所定間隔をあけて立設されており、支柱1
8,18間には複数(本実施例では3個)の上側位置決め板
19が上下方向に所定間隔をあけて複数のボルト20により
固定されている。上側位置決板19はほぼ平板状で、長さ
方向両端部から下方に突出する突出部19aを有してお
り、ボルト20は突出部19aの螺孔に螺合している。上側
位置決め板19上には平板状の下側位置決め板21が図外の
ボルトにより各々固定されており、支柱18,18間には最
下段の上側位置決め板19の下方に平板状の支持板22が複
数のボルト23により固定されている。上側位置決め板19
には、最下段の上側位置決め板19を除いて、多数の貫通
孔24が奥行き方向中央部に所定のピッチで形成されてお
り、下側位置決め板21には、最上段の下側位置決め板21
を除いて、多数の貫通孔25が奥行き方向中央部に所定の
ピッチで形成されている。中段の上側位置決め板19に形
成された貫通孔24と、中段の下側位置決め板21に形成さ
れた貫通孔25とは、互いに重なることなく交互に配列さ
れている。最上段の上側位置決め板19に形成された貫通
孔24は、中段の下側位置決め板21に形成された貫通孔25
の真上に位置しており、最下段の下側位置決め板21に形
成された貫通孔25は、中段の上側位置決め板19に形成さ
れた貫通孔24の真下に位置している。中段の下側位置決
め板21と最上段の上側位置決め板19との間および最下段
の下側位置決め板21と中段の上側位置決め板19との間に
は、各々多数のロール26が鉛直軸芯回りに回動可能に配
置されている。上側のロール26は、下端部が中段の下側
位置決め板21に形成された貫通孔25に遊嵌しており、上
端部が最上段の上側位置決め板19に形成された貫通孔24
に遊嵌している。下側のロール26は、下端部が最下段の
下側位置決め板21に形成された貫通孔25に遊嵌してお
り、上端部が中段の上側位置決め板19に形成された貫通
孔24に遊嵌している。すなわち上側のロール26は中段の
上側位置決め板19によって支持されており、下側のロー
ル26は最下段の上側位置決め板19によって支持されてい
る。各上側位置決め板19の上流側近傍および下流側近傍
には、各々丸棒状のガイド棒27が配置されており、これ
らガイド棒27は両端部をブラケット28により回動可能に
支持されている。すなわち各支柱18の奥行き方向(心線
6および縦糸7の送り方向)両側には上下方向3段にL
字状のブラケット28が複数のボルト29により固定されて
おり、ガイド棒27の両端部に形成された小孔部27aがブ
ラケット28の孔に遊嵌している。支持板22には多数の孔
が上下2列にかつ千鳥状に所定のピッチで形成されてお
り、各孔には貫通孔31aを有するセラミックス製のガイ
ド部材31が嵌合固定されている。心線供給装置10により
供給される心線6は、1本ずつ上側あるいは下側のロー
ル26,26間を通過することにより水平方向に捌かれ、ロ
ール26の上流側および下流側でガイド棒27,27間を通過
することにより上下方向に捌かれる。縦糸供給装置11に
より供給される縦糸7は、1本ずつガイド部材31の貫通
孔31aを通過することにより水平方向および上下方向に
捌かれる。
第7図は製織機13の動作原理説明図で、製織機13は心
線6および縦糸7に横糸8を適宜織込む製織層33と、製
織された製織フラットケーブル1を引取る引取装置34と
により構成されている。製織装置33の動作原理は周知の
織物の織機と同様であり、製織装置33は、心線6および
縦糸7を受ける受けロール35と、心線6および縦糸7を
グループ別に分けて交互に上下させることにより心線6
および縦糸7のグループ間に開口部36を形成するヘルド
37と、心線6および縦糸7を所定の順序に1列に配列さ
せかつ横糸8を所定のピッチに絞り込むリード38と、リ
ード38と一体になったシャトルレース39と、シャトルレ
ース39の上面に沿って開口部36を往復移動することによ
り心線6および縦糸7に横糸8を織込むシャトル40と、
下端部を中心として所定角度往復揺動しかつ上端部にリ
ード38およびシャトルレース39が取付けられたスレイ41
とにより構成されている。なお第7図では図面を判り易
くするためにヘルド37を2個だけ示しているが、本実施
例においては実際には4個のヘルド37が設けられてい
る。すなわち2個のヘルド37により心線6を2グループ
に分けて交互に上下させ、残りの2個のヘルド37により
縦糸7を2グループに分けて交互に上下させるようにな
されている。引取装置34は、製織された製織フラットケ
ーブル1を挟み込む上部押えロール43および下部押えロ
ール44と、製織フラットケーブル1をガイドするガイド
ロール45とにより構成されており、上部押えロール43お
よび下部押えロール44の外周にはゴムライニングが施さ
れている。上部押えロール43はコイルスプリングからな
るばね46により所定の押付け力で下部押えロール44に押
付けられている。
第8図は製織機13の駆動機構の概略構成図で、第1の
電動機47の出力軸48にはプーリ49が嵌合固定されてい
る。出力軸48と平行にかつ軸芯周りに回動自在に支持さ
れた軸50の中間部にはプーリ51が嵌合固定されており、
プーリ49とプーリ51とにわたって無端状のベルト52が掛
け渡されている。軸50の一端部には電磁ブレーキ装置53
が装着されており、軸50の他端部にはプーリ54が嵌合固
定されている。軸50と平行にかつ軸芯周りに回動自在に
支持された第1のクランク軸55の一端部にはプーリ56が
嵌合固定されており、プーリ54とプーリ56とにわたって
Vベルト57が掛け渡されている。第1のクランク軸11の
屈曲部にはスレイ41(第7図)の上端部が1対の連結ロ
ッド41aを介して連結されており、第1のクランク軸55
の他端部には歯車58が嵌合固定されている。第1のクラ
ンク軸55と平行にかつ軸芯回りに回動自在に支持された
第2のクランク軸59の一端部には歯車60が嵌合固定され
ており、歯車60と歯車58とは互いに噛み合っている。第
2のクランク軸59の屈曲部には、ヘルド37が各々1対の
連結ロッド37aを介して連結されていると共に、シャト
ル40(第7図)を往復移動させるための1対のシャトル
駆動装置61が1対の連結ロッド61aを介して連結されて
いる。すなわちシャトルレース39の上面にはシャトル40
を保持する1対のシャトルホルダー62がシャトルレース
39の長さ方向に移動可能に設置されており、一方のシャ
トル駆動装置61がシャトルレース39の幅方向に移動する
ことにより一方のシャトルボルダー62がシャトル駆動装
置61に押されてシャトルレース39の長さ方向に移動し、
慣性力によりシャトル40が一方のシャトルホルダー62か
ら投げ出されてシャトルレース39上を長手方向に移動
し、他方のシャトルホルダー62により受け止められるの
である。他方のシャトルホルダー62から一方のシャトル
ホルダー62へのシャトル40の移動も同様の動作原理によ
り実現される。
第2の電動機64の出力軸65には歯形電磁クラッチ装置
66の入力側が嵌合固定されており、歯形電磁クラッチ装
置66の出力側にはプーリ67が装着されている。出力軸65
と平行にかつ回動自在に支持された軸68の中間部にはプ
ーリ69が嵌合固定されており、プーリ67とプーリ69とに
わたって無端状のベルト70が掛け渡されている。軸68の
中間部には歯車71が嵌合固定されており、軸68と平行に
かつ回動自在に支持された軸72の一端部には歯車73が嵌
合固定されている。歯車73と歯車71とは互いに噛み合っ
ている。軸72の他端部には歯車74が嵌合固定されてお
り、軸72と平行にかつ軸芯回りに回動自在に支持された
下部押えロール44の軸75の一端部には歯車76が嵌合固定
されている。歯車76と歯車74とは互いに噛み合ってい
る。軸68の一端部にはラチェットホイール77が嵌合固定
されており、第1のクラック軸55の屈曲部には動力伝達
機構78aを介して爪78が連結されている。爪78は、ラチ
ェットホイール77の歯に係合しており、第1のクランク
軸55により動力伝達機構78aを介して駆動されてラチェ
ットホイール77の所定のピッチで間欠的に回動させる。
軸68の他端部には製織フラットケーブル1の引取長さを
演算するために軸68の回転数を検出するロータリーエン
コーダ80が装着されている。受けロール35の軸は連結ロ
ッド81aを介して起振装置81が連結されている。第1の
電動機47と電磁ブレーキ装置53と第2の電動機64と歯形
電磁クラッチ装置66と起振装置81とは例えばマイクロコ
ンピュータ等からなる制御装置82により制御される。ま
たロータリーエンコーダ80の出力信号は制御装置82に入
力される。
第9図はシャトルレース39の要部拡大縦断正面図で、
シャトルレース39の上面には凹部84が形成されている。
凹部84は、シャトルレース39の長さ方向の距離が製織フ
ラットケーブル1の幅方向の距離にほぼ等しく、深さが
心線6のうち最も大きな直径を有する心線6の直径にほ
ぼ等しい。具体的には、例えば220mm×6mm程度の大きさ
である。凹部84はシャトルレース39の長さ方向と直交す
る方向すなわち奥行きの全長にわたって形成されてい
る。シャトル40の長さは、凹部84の端壁と心線6との距
離と心線6同士の距離とのうちの最大の距離の2倍以上
に設定されている。例えば凹部84の端壁と心線6との距
離と心線6同士の距離とのうちの最大の距離が、凹部84
の一方の端壁84aと第9図における最も左側の心線6と
の距離L1であるとすると、シャトル40の長さL2は L2≧2L1 なる関係を満足するように設定されている。なお第9図
においては、縦糸7および横糸8の図示を省略してい
る。
なお図示していないが、リード38は上下方向の多数の
鋼鉄製の仕切板を有しており、心線6および縦糸7は、
製織フラットケーブル1における実際の配列通りに整列
した状態で1本ずつ互いに隣接する仕切板間を通過す
る。そして各隣接仕切板間の間隔は、そこを通過する心
線6あるいは縦糸7の直径とほぼ等しく設定されてい
る。すなわち多数の仕切板は、心線6および縦糸7の直
径および配列に応じて不等ピッチに並設されている。
次に動作を説明する。心線供給装置10により供給され
る多数の心線6と、縦糸供給装置11により供給される多
数の縦糸7とは、振分けガイド装置12により案内され、
製織機13のヘルド37とリード38とを通って上部押えロー
ル43と下部押えロール44との間に導かれる。いま、製織
機13が製織部2を形成しているものとすると、制御装置
82は、電磁ブレーキ装置53をブレーキ非作動状態にし、
歯形電磁クラッチ装置66を非接続状態にし、第2の電動
機64と起振装置81とを非作動状態にし、第1の電動機47
を作動状態にしている。第1の電動機47の出力軸48の回
動力は、プーリ49とベルト52とプーリ51と軸50とプーリ
54とVベルト57とプーリ56とを介して第1のクランク軸
55に伝達され、第1のクランク軸55が軸芯回りに回動す
る。これにより連結ロッド41aが所定の周期で往復直線
運動をし、スレイ41が下端部を中心に所定角度往復揺動
すると共に、動力伝達機構78aを介して爪78がラチェッ
トホイール77を間欠的に所定角度回動させる。第1のク
ランク軸55の回動力は歯車58と歯車60とを介して第2の
クランク軸59に伝達され、第2のクランク軸59が軸芯回
りに回動する。歯車60の歯数は歯車58の歯数の2倍であ
り、第1のクランク軸55が2回転する間に第2のクラン
ク軸59は1回転する。これにより連結ロッド37aが所定
の周期で往復直線運動をし、ヘルド37が交互に上下動す
ると共に、連結ロッド61aが所定の周期で往復直線運動
をし、シャトル駆動装置61がシャトルホルダー62を駆動
してシャトル40をシャトルレース39に沿って往復直線運
動させる。すなわち、芯線6用の2個のヘルド37のうち
の一方と縦糸7用の2個のヘルド37のうちの一方とが上
昇し、各々の他方のヘルド37が下降して、スレイ41がヘ
ルド37側に揺動した状態で、シャトル40が一方のシャト
ルホルダー62から投げ出されて他方のシャトルホルダー
62に受け止められることにより、シャトル40が開口部36
を心線6および縦糸7と直交する方向に横切り、シャト
ル40に収容された横糸8が心線6および縦糸7に織込ま
れる。そしてラチェットホイール77の回動力が軸68と歯
車71と歯車73と軸72と歯車74と歯車76と軸75とを介して
下部押えロール44に伝達され、下部押えロール44が軸心
回りに所定角度回動する。これにより上部押えロール43
と下部押えロール44との間に挟み込まれた製織フラット
ケーブル1が所定の長さ引取られる。また心線6用の2
個のヘルド37のうちの他方と縦糸7用の2個のヘルド37
のうちの他方とが上昇し、各々の一方のヘルド37が下降
して、スレイ41がヘルド37側に揺動した状態で、シャト
ル40が他方のシャトルホルダー62から投げ出されて一方
のシャトルホルダー62に受け止められることにより、シ
ャトル40が開口部36を心線6および縦糸7と直交する方
向に横切り、シャトル40に収容された横糸8が心線6お
よび縦糸7に織込まれる。そして上部押えロール43と下
部押えロール44との間に挟み込まれた製織フラットケー
ブル1が所定の長さ引取られる。なおスレイ41がヘルド
37側とは反対側に揺動したときに、横糸8がリード38に
より所定のピッチに絞り込まれる。以下同様の動作が繰
返され、製織部2が形成される。
一方、軸68の回転数がロータリーエンコーダ80により
検出され、ロータリーエンコーダ80の出力信号が制御装
置82に供給される。これにより制御装置82は、上部押え
ロール43と下部押えロール44とによる製織フラットケー
ブル1の引取長さを演算し、製織部2が所定長さ形成さ
れた時点で、第1の電動機47を非作動状態にすると同時
に電磁ブレーキ装置53をブレーキ作動状態にし、第2の
電動機64を作動状態にすると同時に歯形電磁クラッチ装
置66を接続状態にし、さらに起振装置81を作動状態にす
る。これにより第2の電動機64の出力軸65の回動力が歯
形電磁クラッチ装置66とプーリ67とベルト70とプーリ69
と軸68と歯車71と歯車73と軸72と歯車74と歯車76と軸75
とを介して下部押えロール44に伝達され、下部押えロー
ル44が連続的に回動して、上部押えロール43と下部押え
ロール44との間に挟み込まれた製織フラットケーブル1
が連続的に引取られる。このとき、第1のクランク軸55
および第2のクランク軸59は回動せず、製織装置33が作
動しないので、心線6および縦糸7に横糸8が織込まれ
ることはなく、非製織部3が形成される。またこのと
き、ヘルド37が停止した状態で心線6が連続的に引取ら
れるので、ヘルド37に大きな摩擦力が作用し、心線6や
ヘルド37が損傷する恐れがあるが、起振装置81の作動に
より連結ロッド81aと受けロール35とを介して心線6に
振動が与えられるので、摩擦力が軽減され、心線6やヘ
ルド37の損傷が良好に防止される。一方、軸68の回転数
がロータリーエンコーダ80により検出され、ロータリー
エンコーダ80の出力信号が制御装置82に供給される。こ
れにより制御装置82は、上部押えロール43と下部押えロ
ール44とによる製織フラットケーブル1の引取長さを演
算し、非製織部3が所定長さ形成された時点で、製織部
2を形成するための制御状態に戻る。
以下同様の動作が繰返され、製織部2と非製織部3と
を交互に有する製織フラットケーブル1が製織される。
製織フラットケーブル1の使用に際しては、製織フラ
ットケーブル1を非製織部3の部分で切断することによ
り、所望の長さの製織フラットケーブル1を得、両端部
に接着剤を塗布してコネクタを接続する。
このように上記製織フラットケーブル1は、心線6お
よび縦糸7に横糸8を任意のピッチで織込んだ任意長さ
の製織部2と、心線6および縦糸7に横糸8を織込まな
い任意長さの非製織部3とを、長さ方向に交互に設けた
ので、非製織部3の部分で切断して使用することによ
り、端末処理に際して両端部の横糸8を解きほぐす作業
が不溶であり、端末処理を迅速に行なえる。
また上記製織フラットケーブル製造装置は、所定数の
心線6と所定数の縦糸7とを所定の配列に整列させてこ
れに横糸8を織込む製織装置33と、この製織装置33から
心線6および縦糸7を引取る引取装置34と、これら製織
装置33と引取装置34とを制御する制御装置82とを設け、
製織装置33と引取装置34とを同期させて駆動することに
より、心線6および縦糸7に横糸8を所定のピッチで織
込んだ製織部2を形成し、製織装置33を駆動せずに引取
装置34を駆動することにより、心線6および縦糸7に横
糸8を織込まない非製織部3を形成する構成としたの
で、製織部2と非製織部3とを有する製織フラットケー
ブル1を良好に製造できる。また非製織部3の形成時は
製織部2の形成時よりも製織フラットケーブル1を速く
引取れるので、製織フラットケーブル1の製造時間を全
体として短縮できる。
また本実施例のように、振分けガイド装置12のロール
26を支持するのにベアリングを用いず、しかも上側のロ
ール26と下側のロール26とを交互に配置してロール26を
上側位置決め板19で支持するようにすれば、振分けガイ
ド装置12の構造を簡単にできて製作費を低減できると共
に、振分けガイド装置12の幅を小さくできることから振
分けガイド装置12の幅方向両端部から製織機13のヘルド
37に進行する心線6の折れ角を小さくでき、したがって
心線6の損傷を良好に防止できる。しかもロール26が回
動可能であることからも、ロール26が固定されたものと
比較して、心線6の損傷を低減できる。また心線6は縦
糸7よりも直径がはるかに大きく、心線供給装置10から
の心線6の供給高さは縦糸供給装置11からの縦糸7の供
給高さよりも高くなるが、ロール26をガイド部材31より
も上側に配置しているので、ヘルド37よりも上流側で心
線6と縦糸7とが交差することがなく、したがって心線
6と縦糸7との絡みや干渉を良好に防止できる。
また本実施例のように、起振装置81を設けて、非製織
部3の形成時に心線6を振動させるようにすれば、ヘル
ド37と心線6との摩擦力を軽減でき、心線6およびヘル
ド37の損傷を良好に防止できる。
また本実施例のように、シャトルレース39の上面に凹
部84を形成し、シャトル40の長さL2を、凹部84の端壁と
心線6との距離あるいは心線6同士の距離のうち最大の
距離L1の2倍以上にすれば、第9図のようにシャトル40
の重心が一方の端壁84aに至ったときにはシャトル40の
先端が必ず心線6の上に至っており、したがってシャト
ル40の先端が心線6に衝突してシャトル40が停止したり
所定の移動コースから逸脱したりするのを良好に防止で
きる。
また本実施例のように、リード38の隣接仕切板間の間
隔を、そこを通る心線6あるいは縦糸7とほぼ同一にす
れば、製織フラットケーブル1の幅を正確に所定の寸法
に形成できる。
[別の実施例] 上記実施例においては、非製織部3に全く横糸8を織
込まない例について説明したが、本発明はこのような構
成に限定されるものではなく、例えば非製織部3の長さ
方向中央部付近の2箇所に横糸8を製織部2と同じピッ
チであるいはもっと蜜に織込んで、使用時に2箇所の織
込み部分の中央を切断するようにしてもよい。このよう
にすれば、切断しても非製織部3の心線6や縦糸7がば
らばらにならないので取扱が容易になる。
また上記実施例においては、製織機13としてエルド式
のものを用いたが、本発明の製織フラットケーブル製造
装置はこのような構成に限定されるものではなく、製織
機13としてニードル式のものを用いてもよい。
また上記実施例においては、製織機13にラチェットホ
イール77と爪78とを設け、製織部2の形成時に爪78によ
りラチェットホイール77を回動させるようにしたが、本
発明の製織フラットケーブル製造装置はこのような構成
に限定されるものではなく、例えばラチェットホイール
77や爪78や歯形電磁クラッチ装置66等を設けずに、制御
装置82により第2の電動機64を所定のタイミングで間欠
的に作動させるようにしてもよい。
また上記実施例においては、上部押えロール43をばね
46により下部押えロール44に押付けるようにしたが、本
発明はこのような構成に限定されるものではなく、例え
ばばね46の代わりにシリンダ装置を用いてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の製織フラットケーブル
製造装置によれば、製織部2と非製織部3とを有する製
織フラットケーブル1を良好に製造できる。また非製織
部3の形成時はヘルド37が停止した状態で心線6ガ連続
的に引取られるので、ヘルド37に大きな摩擦力が作用
し、心線6やヘルド37が損傷する恐れがあるが、起振装
置81の作動により連結ロッド81aと受けロール35とを介
して心線6に振動が与えられるので、摩擦力が軽減さ
れ、心線6やヘルド37の損傷が良好に防止され、製織部
2の形成時よりも製織フラットケーブル1を速く引取れ
るため、製織フラットケーブルの製造時間を全体として
短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における製織フラットケーブ
ルの概略平面図、第2図は同製織フラットケーブルにお
ける製織部の幅方向の断面図、第3図は本発明の一実施
例における製織フラットケーブル製造装置の平面図、第
4図は同側面図、第5図は振分けガイド装置の一部切欠
正面図、第6図は同一部切欠側面図、第7図は製織機の
動作原理説明図、第8図は製織機の駆動機構の概略構成
図、第9図はシャトルレースの要部拡大縦断正面図であ
る。 2……製織部、3……非製織部、6……心線、7……縦
糸、8……横糸、33……製織装置、34……引取装置、82
……制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福士 誠一 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社熊谷製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−284718(JP,A) 実開 昭52−103384(JP,U) 特公 昭55−38766(JP,B2) 特公 昭55−38767(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/08 H01B 13/00 525

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意数の心線と任意数の縦糸とを任意の配
    列で並設したフラットケーブルにおいて、前記心線およ
    び前記縦糸に横糸を任意のピッチで織込んだ任意長さの
    製織部と、前記心線および前記縦糸に前記横糸を織込ま
    ない任意長さの非製織部とを、長さ方向に交互に設けた
    製織フラットケーブルを製造するための装置であって、
    所定数の心線を供給する心線供給装置と、その下流側の
    所定数の縦糸を供給する縦糸供給装置と、その下流側の
    心線および縦糸をガイドして縺れや絡みを防止する振分
    けガイド装置と、その下流側の起振装置に連動する心線
    の受けロールと、その下流側の所定数の心線と所定数の
    縦糸とを所定の配列に整列させてこれに横糸を織込む製
    織装置と、この製織装置から前記心線および前記縦糸を
    引取る引取装置と、これら製織装置と引取装置とを制御
    する制御装置とを設け、前記製織装置と前記引取装置と
    を同期させて駆動することにより、前記心線および前記
    縦糸に前記横糸を所定のピッチで織込んだ製織部を形成
    し、前記製織装置を駆動せずに前記起振装置を駆動させ
    ながら前記引取装置を駆動することにより、前記心線お
    よび前記縦糸に前記横糸を織込まない非製織部を形成す
    る構成としたことを特徴とする製織フラットケーブル製
    造装置。
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